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(回答先: Re: 露学校占拠:武装集団の一部、麻薬常用か 日増しに残虐化 は、プーチンに向けていってくれ 投稿者 長壁満子 日時 2004 年 9 月 06 日 14:34:46)
「Re:ゆで蛙・痴呆テレビが増殖中ーーかくて、戦争は拡大する」( http://www.asyura2.com/0406/war59/msg/613.html )も含めた感想。
チェチェン問題や各種“テロ事件”の背後にある「陰謀論」はとりあえずおくとして...
ある国家の統合性に身を置きたくない人々とそのような人々が暮らす地域の独立運動を非と考えていないが、統合性を維持しようとする国家支配層も、そう簡単に独立を認めるわけにはいかないだろう。
ソ連時代の80年近い統合の歴史過程でロシア人も入り込んでいるし、天然資源絡みの利権もある。チェチェンの独立を認めれば、周辺やシベリア地域の自治共和国の独立運動が顕在化する可能性も高い。
日本も、琉球や北海道の大半と、明治維新後に併合した地域を抱えている。
(戊辰戦争で負けた東北の多くや新潟もある意味で併合されたと言えるかもしれないが、それは内戦で負けたという話でいいだろう)
沖縄は、併合されて70数年後に迎えた敗戦・占領で、本土の独立の見返りとして米国に差し出された。
20年後の72年には日本に返還されたが、米軍の基地機能はほとんど縮小されないまま現在に至っている。
琉球人がこのような歴史を考えれば、多数派の合意として日本から独立して「琉球共和国」の道を選択してもおかしくはないだろう。
そして、米軍や自衛隊の基地を撤去し土地の原状回復を求める。日米両政府が日米安保条約や日米同盟を重視するのなら、両国が協議して沖縄の基地を日本に移設すればいいという話になる。
米国政権はともかく、日本政府が沖縄の「独立」を認めるとは考えにくい。
平和裏に「独立」が認められないのなら、沖縄の独立派(多数派)には武力闘争に打って出る選択肢もある。
私は沖縄が多数派の合意で独立を求めるならそれを支持するが、日本国民の多数派がそれを支持するとは思えない。(北方領土や尖閣列島係争での世論動向を考えれば推測できる)
日本政府は政治的話し合いでなんとか独立を断念させようと努力するだろうが、沖縄の独立派が独立にこだわる動きに出れば、日本政府による政治的弾圧が行われ、それが武力衝突に発展する可能性もある。
武力衝突は、弾圧の強化を招き、さらなる武力衝突を誘発するはずだ。
チョコスロバキアのスムーズな“離婚”やバルト三国の独立容認は稀有な例で、北アイルランド紛争やユーゴスラビアの“離婚”内戦に見られるように、分離独立闘争はおうおうにして血で血を洗う武力衝突と無慈悲な虐殺につながるものである。
独立した地域の独立は離婚条件を詰めて認めるべきだとか、独立という理念のために死ぬのはできるだけ避けるべきといった理想論は、それぞれの側に多数派の心情に対してあまり力をもたないと思っている。
500人近い子どもや親が犠牲になった今回の事件に対しても、この種の独立問題に対しても、政治的解決策は提示できないので愚痴を書いたと思っていただければ幸いである。