現在地 HOME > 掲示板 > 戦争59 > 536.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
【ベスラン(ロシア・北オセチヤ共和国)=古本朗】ロシア特殊部隊による強行突入で終結した同国・北オセチヤ共和国の学校占拠事件で、ロシアの検察当局者は4日、死者が322人に達したことを明らかにした。
そのうち、155人が子供という。一方、ロシアのインターネット新聞「ガゼータru」は、北オセチヤの保健当局者の非公式情報として、死者が460人に達したと報じた。また、同ネット新聞は、遺体安置所に約600体が運び込まれたとする複数の地元住民の目撃情報を伝えた。
インターファクス通信によると、ロシア最高検のフリジンスキー次席検事は4日、記者団に対して、「それら(322人)は最終的な数字ではない」などと語った。また、犯人グループ26人全員が死亡し、「逃亡者はいない」と語った。
同通信によると、北オセチヤ当局者は、人質が1000人以上いたことを認めた。人質数については、1200人だったという情報もある。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040904i113.htm
ロシア政府に情報操作疑惑 人質数発表は3分の1以下
【モスクワ=滝沢学】ロシアのプーチン政権は、特殊部隊が突入した北オセチア共和国の学校占拠事件で、約千二百七十人いたとされる人質数を三分の一に満たない三百五十四人と発表、発生当初から情報操作を行っていた疑惑が浮上している。
今月一日の事件発生で、当局が発表した人質数は当初、百二十人から四百人の間を揺れた。この日は入学式、新学年の始業式で、大半の児童・生徒は親と一緒に登校、事件のあったベスラン市の第一小・中等学校は、児童・生徒八百九十五人、教員五十九人の計九百五十四人で、父母を含めれば当時、かなりの人数が校内にいたのは明白だった。当局発表は、事件発生の際、多くが脱出に成功したかのような印象を与えていた。
翌日、当局は公式の人質数を「三百五十四人」と発表、脱出した父母らからの聞き取り調査を根拠にしたと説明した。
プーチン大統領は現場に急きょ、内相と連邦保安局長官を派遣したが、二人の動向は不思議と報じられていない。ただ政権側が、予想外に多かった人質数に衝撃を受けた可能性は十分に考えられる。犠牲者発生が避けられない強行突入では、死者を人質数の10−15%程度に抑えられるかどうかが、作戦の成否の分かれ目となる冷徹な世界。政権非難を抑えるため、死亡率を低く抑える“操作”疑惑は、二年前のモスクワ劇場占拠事件でも指摘されていた。
今回の突入は、武装集団が発砲を始めたため「予期せぬ形で発生した」と治安当局者は口をそろえる。誤算のひとつは「市民も武器を手にゲリラへの攻撃を始め、特殊部隊の効果的展開を妨げた」と現場の治安部隊トップが語っていること。いたずらに死者を増やし、大混乱の中で、結果的に抑えていた人質数も明るみに出てしまった形だ。
一方で事件発生翌日の二日、チェチェン問題での政権批判で有名なロシア人女性ジャーナリスト、ポリトコフスカヤさんが、移動の機内でお茶を飲んだ直後、食中毒症状を呈し重体で病院に収容される事件が発生。反政権で知られる別の記者バビツキー氏も現地入りを目指し、モスクワの空港で移動を阻止された。
これらの事実は、プーチン政権が当初から、情報操作を画策していた可能性を物語っている。
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20040905/mng_____kok_____000.shtml