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イラクで大量破壊兵器が見つかる公算小さい=米国務長官
ロイター 2004.09.14
http://www.reuters.co.jp/newsArticle.jhtml?type=worldNews&storyID=6226396
[ワシントン 13日 ロイター] パウエル米国務長官は13日、上院政府活動委員会で証言し、イラクで今後、生物化学兵器などの大量破壊兵器が発見される公算は小さい、との見解を示した。
「イラクの大量破壊兵器保有情報」をもとに昨年2月5日に国連安全保障理事会で行った演説について質問され、「いかなる備蓄も発見されることはないと思う」と語った。
長官の発言は、イラク戦争に踏み切る根拠とした米国の主張に瑕疵があったことを示す一連のもののなかで、最も明確な内容といえる。
1月時点で長官は、イラクの大量破壊兵器保有の有無は「まだ分からない」とし、開戦時点でイラクが大量破壊兵器を保有していなかった可能性を認めていた。
ただ、ブッシュ大統領は、大量破壊兵器が存在しなかったとしても、フセイン政権を転覆させ、イラクを残虐な独裁者から救ったとして、イラク戦争の正当性を繰り返し主張している。
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米国務長官:イラク大量破壊兵器情報の誤り認める
毎日新聞 2004.09.14
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20040914k0000e030060000c.html
【ワシントン中島哲夫】パウエル米国務長官は13日、上院政府活動委員会での証言で、ブッシュ政権がイラク戦争開戦の大義名分とした旧フセイン政権の大量破壊兵器について「なんらかの備蓄を我々が発見するということは、ありそうにないと思う」と述べた。また「我々は過去にさかのぼり、なぜ(現実と)異なる判断をしたのか突き止めねばならない」とも語り、開戦前のイラクの大量破壊兵器に関する情報が誤っていたことを従来より明確に認めた。
パウエル長官を含めブッシュ政権高官は既に、旧フセイン政権には大量破壊兵器を開発し保有する「意図と能力」があり、それは十分に重大な脅威だったという論理で戦争を正当化する姿勢に転じている。しかし長官は、開戦前の昨年2月に国連安全保障理事会でイラクの同兵器保有を断定的に報告した経緯があるだけに、トレーラー型の「移動生物兵器実験室」について今年4月「確実な情報ではなかったようだ」と認めるなど、徐々に前言を撤回してきた。
パウエル長官はブッシュ大統領が11月の選挙で再選されても現職には留任しないと見られている。今月7日にはイスラエル軍とパレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」の報復合戦を等しく批判し、イスラエル支持一辺倒ではないところを示した。歴史の検証を意識し、誤りや偏りを正そうとしている可能性がある。
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国務長官、大量破壊兵器発見に否定的
TBS 2004.09.14
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20040914/20040914-00000012-jnn-int.html
tbs
アメリカのパウエル国務長官は、イラク開戦の最大の理由とされた大量破壊兵器の問題について、「今後も見つかることはないだろう」と語り、否定的な見方を示しました。
これは13日、パウエル長官が上院の公聴会で 証言したものです。パウエル長官はイラク戦争開戦直前の去年2月、国連の安全保障理事会で、「イラクのフセイン政権が 100トンから500トンの 生物・化学兵器を 保有していることは疑いない」 と断言していました。
しかし、その後、イラクで大量破壊兵器を調査してきたアメリカのケイ調査団長が「生物・化学兵器が 存在していたとは思わない」と 辞任直後に洩らし、パウエル長官も、開発問題は「未解決だ」と発言して、 軌道修正していました。
ブッシュ大統領は遊説先の演説で連日、「兵器発見は問題ではない。世界の脅威を排除する 必要があった」とし、「フセイン元大統領が 刑務所にいることで、米国はより安全になった」と述べ、イラク開戦の正当性を繰り返し強調しています。(14日 7:08 )
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米国務長官「イラクの大量破壊兵器は見つからない」
日経新聞 2004.09.14
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040914AT2M1400L14092004.html
【ワシントン=森安健】パウエル米国務長官は13日、上院政府活動委員会の公聴会で証言し、イラクの大量破壊兵器(WMD)について「これまで発見していないし、今後も見つかりそうもない」と語った。WMD問題はブッシュ政権がイラク戦争を正当化した最大の根拠だっただけに、同長官の発言で戦争の大義があらためて問われることになりそうだ。
同長官は「なぜ判断が違ったか検証しなければならないが、いくつかの情報源が間違っていたもようだ」と認めた。さらに反省点として「諜報(ちょうほう)部門の中には情報源が怪しいと分かっている人間もいたが、私のところまでは届かなかった」と語った。
大量破壊兵器の捜索を巡っては米中央情報局(CIA)のドルファー調査団長が近く報告書をまとめる予定で、同長官の発言はこの報告書の中身を踏まえたものとみられる。同長官は国連演説で「フセイン大統領が生物兵器を所持しているのは間違いない。化学兵器は少なく見積もっても100―500トンあると考えている」などと説明していたが、徐々に軌道修正している。
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「大量破壊兵器、見つからないだろう」米国務長官が断念
朝日新聞 2004.09.14
http://www.asahi.com/international/update/0914/005.html
パウエル米国務長官は13日、上院政府活動委員会の公聴会で証言し、旧フセイン政権による大量破壊兵器について「いかなる備蓄も発見されておらず、我々が発見することはないだろう」と述べ、従来の「未解決の問題だ」との発言内容を修正した。
すでに同長官は大量破壊兵器の保有に関する個々の情報について、誤りだったことを認めていたが、今回の発言は備蓄の発見を最終的に断念したものだ。イラク開戦の主要根拠が事実上否定されたことになり、大統領選での論議にも影響を与えそうだ。
米情報機関の情報収集能力や分析力を高めるための情報機関改革をめぐる公聴会で発言した。長官は開戦前の機密情報について、「なぜ(実態と)異なる判断を下したのか検証しなければならない。情報には欠陥があり間違っていた」と述べた。誤った原因については「情報機関の中には情報源が怪しいと知っている人もいたが、私には伝わらなかった」と述べ、情報の確度に関する取り扱いに問題があったと指摘。ブッシュ大統領は情報機関の改革で新設ポストの国家情報長官を提案しているが、「強い権限を持った情報長官がいれば、この種の間違いは起こりにくくなるだろう」と述べた。
パウエル長官は、大量破壊兵器の捜索に当たってきた米政府調査団のデビッド・ケイ前団長が今年1月、「備蓄はない」との結論を発表した後も将来的に見つかる可能性に含みを残してきた。しかし、イラク戦争開戦前に国連安全保障理事会に提出した大量破壊兵器に関する情報について、トレーラーを使った生物兵器工場など個々の情報に関し、誤りだったことを4月に認めていた。調査団は数週間後に活動を終える予定だ。
長官は、イラク戦争開戦前の昨年2月、国連安保理で米中央情報局(CIA)の機密情報をもとに「サダム・フセインが生物・化学兵器を保有しているのは疑いがない」と主張。開戦の主要な根拠となった。
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イラクの大量破壊兵器見つかる見通しない…米国務長官
読売新聞 2004.09.14
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040914i203.htm
【ワシントン=菱沼隆雄】パウエル米国務長官は13日の上院政府活動委員会の公聴会で、ブッシュ政権が対イラク開戦の大義の一つに掲げた大量破壊兵器の未発見問題に関し、「我々はいかなる備蓄も発見していないし、今後も見つかる見通しはないと思う」と明言した。
同長官はこれまでは同兵器の未発見問題について、「未解決の問題」とし、発見できない可能性について示唆していたが、今回は一歩踏み込んだ。
ただ、長官は「我々は(イラク元大統領の)サダムが何をしていたか知っていたし、備蓄があると信じても不思議ではなかった」と述べた。
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米・パウエル国務長官「イラクの大量破壊兵器発見の見通しない」
NNN 2004.09.14
http://www.nnn24.com/23684.html
アメリカのパウエル国務長官は13日、上院の公聴会で、イラクの大量破壊兵器について「これまでも見つかっていないし、これからも見つからないだろう」と証言した。
パウエル国務長官は、「大量破壊兵器があると思ったが、見つからなかった。そして、これからも見つけることはできないだろう」と述べ、今後もイラクで大量破壊兵器が見つかる見通しがないと明言した。
ブッシュ政権はイラク戦争に踏み切る根拠として、イラクの大量破壊兵器の脅威を挙げており、11月の大統領選挙を前に、イラク戦争の正当性をめぐり議論を呼びそうだ。
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『大量破壊兵器はもう見つからぬ』米国務長官が断念
東京新聞 2004.09.14
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20040914/eve_____kok_____003.shtml
【ワシントン=共同】パウエル米国務長官は十三日の上院政府活動委員会の公聴会で、ブッシュ政権がイラク戦争開戦の最大の根拠と位置付けた大量破壊兵器について「いかなる備蓄も見つかっておらず、この先も発見されることはないだろう」と証言、事実上の発見断念を言明した。
ブッシュ政権の高官が、大量破壊兵器の発見断念を公式に表明したのは初めてとみられ、開戦前に政権が強調した「差し迫った脅威」は実態として存在していなかったことが確実となった。
同政権はこれまで、大量破壊兵器発見の見通しについて完全に否定していなかった。
長官は、根拠の情報が「各情報機関で横断的に検証されていなかったことを知り困惑した」と述懐。さらに「スタッフの一部は情報が疑わしいと知っており、それが私に知らされなかったことが分かり苦悩した」と反省の言葉を口にした。
長官は、開戦直前の昨年二月の国連安全保障理事会外相会合で、イラクでの大量破壊兵器開発の証拠隠しなどを裏付ける米国独自の情報を示し、開戦の必要性を訴えた。当時を回想しながら「備蓄があると信じる十分な根拠はあった」と述べた。
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発見断念を公式表明 イラク大量破壊兵器
共同通信社 2004.09.14
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20040914010017731.asp
【ワシントン13日共同】パウエル米国務長官は13日の上院政府活動委員会の公聴会で、ブッシュ政権がイラク戦争開戦の最大の根拠と位置付けた大量破壊兵器について「いかなる備蓄も見つかっておらず、この先も発見されることはないだろう」と証言、事実上の発見断念を言明した。
ブッシュ政権の高官が、大量破壊兵器の発見断念を公式に表明したのは初めてとみられ、開戦前に政権が強調した「差し迫った脅威」は実態として存在していなかったことが確実となった。
同政権はこれまで、大量破壊兵器発見の見通しについて完全には否定していなかった。
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CIAに「重大な過ち」イラク大量破壊兵器情報 新長官指名のゴス氏
東京新聞 2004.09.15
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20040915/fls_____detail__036.shtml
【ワシントン14日共同】ブッシュ米大統領が中央情報局(CIA)の新長官に指名した共和党のゴス前下院情報特別委員長は、14日開かれた上院情報特別委員会の指名公聴会で証言し、イラクの大量破壊兵器がいまだに発見されていない問題について「情報には重大な過ちがあった」と述べ、CIAなど情報機関に誤りがあったことを認めた。
その上でゴス氏は「だからこそ情報収集の改善に努めなければならない」と強調した。
情報機関の組織改革に関連し、ゴス氏は「CIA長官は行政的職務であり、超党派の姿勢で臨む」と政治的中立の立場で改革に取り組む決意を表明。これに対し、民主党が過去の党派的言動をただし、長官としての資質に強い疑念を示した。
ただ民主党も大統領選を控え、長官人事を長引かせる思惑はなく、来週には承認される見通しだ。
委員長時代にCIAなど情報機関の組織改革に消極的で、米中枢同時テロの独立調査委員会設立にも否定的だったと指摘されたゴス氏は「CIAの使命を果たすため、議会とも協力して組織を改善する」と明言。独立調査委については「設立に反対したわけではない」と釈明した。
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