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(回答先: 江沢民引退4中総会について注目してた人がこの人ぐらいしかいないので紹介 長谷川慶太郎センセイ 投稿者 やました 日時 2004 年 9 月 19 日 20:49:36)
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000717.html
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)9月10日(金曜日)
通巻 第908号
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フルシチョフ解任劇に匹敵する、突然の“江沢民更迭”はあるか?
16日からの「四中全会」前後に「まさかのシナリオ」の蓋然性を巡って
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……
今月も6日になって『ニューヨーク・タイムズ』紙が、「江沢民引退説」を流した。拙報より10日後(自慢しているわけじゃありません)。
爾来、ようやく日本の中国ウォッチャーのあいだにも、江沢民更迭説が拡がった。
しかし、世界的メディアがここまで書いてしまった以上、江沢民一派は結束して防御に廻り、胡錦濤らの意図を、軍を使ってでも阻止するだろう。
前掲ニューヨークタイムズの報道は「改革派」から言えば「よけいなことをしてくれた」ことになるだろう。
もし、そうでないとき。つまり江沢民が失脚するときは、黄菊、呉邦国、賈慶林ら「上海幇」が一斉に江沢民を裏切り、ましてこの政変劇の黒幕は江沢民子飼いの筆頭「曾慶紅」とならなければならない。
いやそれこそが中国的三国志の世界ではないか。
そこまで周到な、嘗てのフルシチョフ解任劇に相当するドラマがおきるか、どうか。
筆者の予測は30%である。
http://www.melma.com/mag/06/m00045206/a00000706.html
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)8月26日(木曜日)
通巻 第897号
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トウ小平の生誕100年記念行事に籠められたアンチ江沢民のメッセージ
九月「四全中会」で劇的なゲームセット?
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……
▲北京では江沢民も出席したが。。。
さて22日の北京の記念式典で、またもや胡錦濤が演説した。目撃談によれば、胡がトウ小平を誉めあげる度に、会場からどっと拍手が湧いた。
となりの席で江沢民が仏頂面だったそうな。
これは何を意味しているのか。
トウ小平は軍権を江沢民に譲っても死ぬまで「最高実力者」といわれた。
江沢民は「中央軍事委員会」の主任と「党軍事委員会」の主任を兼ねて、法的には「最高指導者」だが、党内からも軍からもまるで尊敬が集まらない。
民意はすでに江沢民にはない。
なぜなら軍を掌握しているはずの江沢民には肝心の軍歴ががなく、輝かしい革命元勲のひとり、トウ小平が生きていたときにその巨大な影響力を借用して軍長老たちに引退を迫り、つぎに依怙贔屓に次ぐ依怙贔屓で77名もの「大将」を粗製濫造し、あまつさえ誰もが欠伸を噛み殺した内容の江沢民理論「三個代表論」を発表した。
全土には毛沢東、トウ小平とならべて自分の顔を大看板に配させた。
江沢民への反発は強まったが、軍をおさえた以上、オモテだった反対はなかった。
そのうえで江沢民は軍の近代化路線を支持するという無謀な軍事予算の拡大を獲得し、故意に強硬な国防路線を堅持、そのために台湾侵攻路線を捨てきれなくなった。
軍に阿諛追従し、つぎには軍を宥めるために江沢民が戦術として軍事力強化、強硬路線を堅持したのである。
こうして軍の増長が再開された。
すでに政治局常務委員の序列にない男が党大会などで、いまも胡錦濤より先に入場し、上海には驚くような豪邸を建て、北京の軍事委員会のビルではワンフロアをまるまる「江沢民事務所」として占拠し、こうした傲慢ぶりをみてきた民意は、すっかり江沢民から離れてしまった。
しかし、軍事を握って離さない江沢民の存在があるため、胡錦濤は、依然として思い切った改革路線に踏み込めない。
だからこそトウ小平生誕百年の式典は、江沢民をコーナーへ追い込む絶好の政治的チャンスだったのである。
▲「中国のゴルバチョフ」は胡か、曾か?
胡錦濤・温家宝路線のホンネは、「反日路線反対」、台湾問題でも「侵攻シナリオ反対」のリアリズムに立脚する。過去数年間というもの彼らは江沢民のしかける反日キャンペーンをまったく無益なものと認識してきたと北京の情報通は言う。
胡錦濤が上海育ちなのに、安徽省出身と言い張るのは全土から嫌われる「上海幇」と同一視されたくないためである。
政治局常務委員に江沢民によって引き上げられた呉官正なども既に「上海幇」から距離を置いている。
「中国のゴルバチョフ」になれる可能性を秘めるのは、江沢民子飼いと見られてきた曾慶紅(政治局常務委員序列第五位、国家副主席)であるともいう。
曾は、事実上、ナンバーツーである。
もし曾慶紅が江沢民から離れ、反日カルトの暴走を阻止し、活動家たちを拘束し、反日ならびに台湾攻撃キャンペーンを中止させ、各地の反日記念館に閉鎖を命じることができれば、日中関係は、かのトウ小平時代にもどることができる、というのだ。
「?」。
九月に「第四全会」(中国共産党台16期中央委員会第4回全体会議)が開催される。
先日の反日サッカーを苦々しく総括した胡執行部は、トウ小平を絶賛する行為によって、事実上、江沢民を非難した。
それがあの演説の暗喩である。
そのことを暗黙に理解し、胡の演説に喝采を送ったのが党長老や領袖達であるとすれば、その背後にあるのは民意である。
だとすれば、第四全会は、波乱を呼びこむ画期的な路線変更が行われる可能性が高まった。
「いまごろ季節はずれのトウ小平評価を展開した中国は経済の行き詰まりに、なにか精神的救いがほしいからではないのか」と表面的な分析を得々となって『ニューヨーク・タイムズ』が展開していたが、そんな浅薄な理解で、現在の北京政治情勢は説明が付かないんじゃありませんか?