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栃木県小山市神鳥谷(ひととのや)、塗装工、小林保徳(やすのり)さん(40)の二男一斗(かずと)ちゃん(4)と三男隼人(はやと)ちゃん(3)が同居の自称会社員、下山明宏容疑者(39)に誘拐され行方不明になっていた事件で、栃木県警は14日早朝から470人態勢で2人を捜索していたが、同日午前10時35分ごろ、同市間々田(ままだ)の思(おもい)川の中州付近で、兄弟とみられる幼児1人の遺体が見つかった。同県警は身元の確認を急ぐとともに解剖して死因を調べる一方、残る1人の捜索に全力を挙げている。また、県警は誘拐した経緯や動機などについて下山容疑者を厳しく追及する。
県警は、下山容疑者を未成年者誘拐容疑で逮捕していた。
調べでは、下山容疑者は小林さんの中学時代の後輩。ともに離婚しており、別に暮らす長男を除く小林さん家族3人が6月初旬に下山容疑者方に移り住み、下山容疑者の子供2人との計6人で同居していた。小林さんは11日朝帰宅し就寝、正午ごろ、2人が自宅近くで遊んでいるのを見かけたが、同日午後3時ごろ、いないのに気付いた。下山容疑者が連れ歩いていると思い連絡したが、「いない」という返事だった。その後、心当たりを捜したが見つからず、12日午前0時過ぎ、県警に届けた。
下山容疑者は当初、「11日午後1時ごろ、自分の子供を連れて車で外出した。小林さんの子供2人はテレビを見ていた」と話したが、その後の聴取に「11日午後2時半ごろ、小林さんの子供2人を車に乗せて12日午前1時半ごろまで県内外を連れ回した後、路上に置いてきた」と供述していた。
一斗ちゃんは身長約100センチ、行方不明時は赤い半袖シャツにグレーの半ズボン姿。隼人ちゃんは身長約90センチ、黄色のストライプ入りの半ズボン姿だった。
兄弟は7月、下山容疑者から暴行を受けてけがをしたとして県南児童相談所(栃木市)に一時保護されており、同県警は兄弟が虐待を受けていた可能性もあるとみて調べている。
毎日新聞 2004年9月14日 11時30分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040914k0000e040041000c.html