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(回答先: Re: 昨今の「北朝鮮問題」に関する基礎的認識 投稿者 Carry That Weight 日時 2004 年 11 月 21 日 15:20:13)
Carry That Weightさん、どうもです。
>一点気になるのが、民衆による「反体制ビラ撒き」に関する報道です。これは誤報で
>しょうか?それとも国内情勢の悪化を示す一実例と観てよいのでしょうか?仮に事実
>とした場合、実行者に対する処遇は従来通りの悪辣なものなのでしょうか?
真偽は別として、あの程度の「反体制ビラ撒き」がことさら取り上げられるということは、北朝鮮国内に組織的な反体制運動はほとんど存在しないということでしょう。
戦前日本における反体制政治運動よりもずっと脆弱だと推定します。
北朝鮮の一般国民も、戦前日本の庶民のように金正日体制をけっこう覚めた目で見ていると思っています。
(金正日マンセーも金正日クソッタレも、政治的野心や政治的関心が高い人たちほど強くなり、庶民は建前と本音を使い分けながら日々暮らしているはずです)
脱北者もメインは旧支配層など金銭的余裕がある人たちで、決定的に悲惨な生活状況にある人はなににしてもコストがかかる脱北なんかできないという状況にあるはずです。
脱北者の増加は、いちがいに北朝鮮国内情勢の悪化を示唆していると言えず、脱北(不法出国)しやすい条件になったからだろうと推測しています。
(経済的条件から支配層が不法出国の取り締まりを緩めている可能性も高い)
反体制運動は元支配層やインテリ層が担うものですから、反体制運動が広まらないよう芽の段階で摘みたいと思っているでしょう。
そのためには、実行者を摘発し厳しい罰を与える策も採るはずです。
北朝鮮支配層は、食糧援助や日本や韓国からの経済支援で国民生活を少しずつ向上させていくことが統治の安定につながり、自分たちの保身にも役立つと考えているはずです。
めざしている政治体制は、戦時体制から少し柔らかくした専制支配であり、中国的なそれだと推測します。(6カ国協議参加者も、自分たちに火の粉が降りかかってくる可能性がある北朝鮮のドラスティックな政治的変化を望んでいないはずです)