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(回答先: 部品設計やり直し要請へ タイヤ脱落問題で国交省 [産経新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 24 日 02:27:41)
金属部品「ハブ」が破損し三菱自動車製の大型車のタイヤ脱落事故が多発した問題で、三菱ふそうトラック・バス(東京都)は24日、国土交通省にトラックやバスなど約11万2000台についてリコール(回収・無償修理)を届け出た。記者会見した同社のビルフリート・ポート社長は新たに、96年にハブ破損で負傷事故が発生した事実を把握しながら、運輸当局に報告していなかったことを明らかにした。同社長は初めて事故の遺族や社会に向けて謝罪し、社内処分する方針を表明した。
同社はこれまで、人身事故は02年1月の横浜での母子死傷事故のみとしていた。新たに判明した負傷事故は96年9月、静岡県内で発生。男性が大型車を運転中、ハブ破損が原因でタイヤがはずれかかり、タイヤ脇のブレーキ装置とこすれて摩擦熱で破裂。この際、男性は飛んできた車輪片が指に当たり骨折したという。警察は交通事故扱いはせず、同社は販売会社の連絡で事故を知ったが、被害男性に治療費などを支払うなどして社内で処理していた。
同事故のハブは、6種あるうちの「D型」で、同社は事故直後「基本的な異常があるかもしれない」とみて他の型式との強度などの比較検査を行ったが、原因不明のまま「設計上の問題ではない」と結論づけていた。タイヤ脱落事故は92年から03年5月までに計57件発生しているが、うちD型に38件が集中している。02年1月にやはりD型ハブのタイヤ脱落で横浜市の死傷事故が発生しており、同社が静岡の事故などの原因究明をあいまいにしたため、死亡事故につながった疑いが強まった。
一方、リコールは「ハブの強度不足」としており、不具合の部位は前輪のハブ。旋回ひん度の高い走行を繰り返したり、過積載を続けると亀裂が生じ、最悪の場合、ハブが破断して脱落する恐れがある。
対象になる車は、83年7月〜03年2月に製造された458型式で、大型トラックなど約7万1300台、観光バス約1万1000台、路線バス、クレーン車など約1万9100台、除雪車など約1万300台。暫定措置として、より強度の高い種類のハブと交換するが、恒久措置として新型ハブの開発も急ぐことにしている。【武田良敬、菊池卓哉】
[毎日新聞3月24日] ( 2004-03-24-21:41 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040325k0000m040073002c.html