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(回答先: 神戸新聞記事 投稿者 エンセン 日時 2004 年 3 月 10 日 18:37:17)
あれから7年、酒鬼薔薇が仮退院…居住地は近畿以外
21歳「一生かけて償っていきたい」
平成9年に神戸市須磨区で起きた児童連続殺傷事件で逮捕され、関東医療少年院(東京都府中市)に収容されていた当時14歳の男性(21)が10日午前、仮退院した。男性は保護観察に付され、保護観察官や保護司から生活指導などを受けながら社会復帰を目指す。
仮退院は関東地方更生保護委員会から、殺害された男児=当時(11)=の父親(47)と、女児=当時(10)=の母親(48)に弁護士を通じて通知された。
弁護士らによると、男性の仮退院は午前9時5分。居住地については「近畿地方以外」という説明があり、同委員会は仮退院の経緯などについて「後日、要望があれば説明したい」と遺族側に説明した。
男性は9年6月に逮捕された後、10月に関東医療少年院に収容された。約1年間、職業訓練のために中等少年院で生活したが、14年11月に再度、関東医療少年院に戻り、最終的な教育課程が進められていた。
男性は当初、問題視されていた性的サディズムや反社会的な価値観といった精神疾患が改善され、「1人で死なせてほしい」と投げやりだった態度もなくなった。「あのころの自分はまるで夢のようで、2度と同じ気持ちになることはない。温かい人に囲まれて生きたい」と考えるまでになった。
被害者遺族の手記を何度も読み返すうちに、「罪の重さを忘れず、一生償っていきたい」などと謝罪の気持ちも生まれ、働いて賠償金を支払いたいと考えるようになった。嫌っていた両親とも面談し、集団生活にもなじんでいるという。
■父「一緒に暮らしたい」
加害男性の父親 「長男は立ち直りのきっかけを確実につかめたと思う。厳しい現実に立ち向かう精神力も身に付き、頑張ってみようという気持ちになっていると思います。私はもし、本人が受け入れてくれるのであれば、家族5人で一緒に暮らしたいと願っています。年の若い弟たちと生活を共にして、助け合える関係を兄弟ではぐくんでくれるようになれば、そして家族が再出発ができればと願っています。私と妻は死ぬまで長男のそばにいて、どんなに厳しい状況になっても長男が2度と間違いを起こさぬよう見守り、更生に全力を尽くします」
加害男性の母 「事件当時は、頭がおかしくなるかもしれない、でも、かえっておかしくなった方が、何も分からなくて楽かもしれないなとも思いました。何度も死にたいと思いましたが、もし、私たちが死ねば、被害者の方々、ご遺族の怒りや悲しみを受け止めるのは、長男以外になくなる。それこそ、もう一つの罪かもしれない。生きながらえて、悲しみや怒りを受け止めなければならないと思いました。長男にとっても、私たちにとっても、厳しく長い道のりだと思いますが、できれば静かに見守っていただければと思います」
■本当に更正したか
殺害された男児=当時(11)=の父親 「最も重要な問題は、やはり彼は本当に更生したのかということだと思っています。更生をしたという判断をすることは、実は非常に困難なことです。仮退院した後に一般社会に出たとき、さまざまな苦難に遭遇することになると思います。それは当然の試練だと思います。そして彼の犯した罪は、一生かかっても償いきれるものではありません。そのことを絶対忘れずに、そして心に重い十字架を背負った状態で生きていってほしいと思います」
■罪から逃げないで
殺害された女児=当時(10)=の母親 「残虐な行為をした男性が、わずか7年で人間の心を取り戻し、まっとうな社会生活を営めるのかということに疑問を感じているのも否定できない。罪を許したわけではないが、どんなに過酷な人生でも生き抜いてほしい。娘ならきっと、(男性が)より善く生きようとすることを望んでいる。罪を自覚すれば、当然苦しくつらい。それでも逃げないでほしい。私たちに対する謝罪は2度と人を傷つけず、いばらの道を生き抜いていくことしかない」
ZAKZAK 2004/03/10
http://www.zakzak.co.jp/top/top0310_1_18.html