★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 原発 劣化ウラン フッ素2 > 284.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
公私混同 落ちた重鎮 古美術品大量購入[中日新聞] 太田宏次氏
http://www.asyura2.com/0403/genpatu2/msg/284.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 7 月 28 日 19:50:03:dfhdU2/i2Qkk2
 

 「中国古美術品の報道により、多くのお客さまの不信を招いたことは、まったく私の不徳の致すところです」−。中部電力の不明朗な古美術品購入問題の責任を取り、太田宏次会長(71)が二十七日、辞任した。知人の古美術商との大量取引に「公私混同」との批判を受けた末の幕引きで、財界活動から退くことも明らかに。ただ、一方で「やましいところはない」とも話し、中部財界の重鎮から転落した無念の中にも、強気をのぞかせた。

 「このたび、中部電力の取締役と会長職を辞任することとしました」。名古屋市東区の中電本店で、太田前会長は、集まった約七十人の報道陣を前に深く一礼して着席。感情を抑えるように、こわばった表情で紙に書いた談話を読み上げた。

 それでも、大量購入問題については「仕事の一環としてやってきた。説明すれば理解してもらえると思う」と重ねて主張した。

 中電が約五億八千万円で購入した古美術品についても「あるいは価値はそれ以上かも」と自らの“鑑定眼”への自負をにじませ、中電が現在進める鑑定とは別に、中国の鑑定家の判断を仰ぎたいとした。

 「では、なぜ辞めるのか」との質問には「世論が厳しく、お客さまに不信感を抱かせ、会社の信用を損なった。潔く身を引くことにした」と説明。決断までは「ずっと揺れ動いていた」と苦悩したことを明かした。

 一方、太田前会長自身が個人的に約一億九千万円分の古美術品を預かっていた問題については「トップとして高い倫理性が要請される立場なのに、誤解を招いた」。結果的に古美術に対する傾倒が、公益企業トップとしての自覚をまひさせたことへの悔いもうかがわれた。だが、無償提供の可能性について質問されると「そんなことは絶対にない」と語気を強めた。

 中部電力の太田宏次会長(71)の辞任について、各地の中電社員からは「辞任は当然」との意見が出た一方、辞任を悔やむ声もあった。古美術品購入問題を調査する中電のコンプライアンス(法令順守)推進会議への期待も聞かれた。

 三重県内の男性社員は、太田前会長の「一億円くらい買っても大したことない」などの発言について「何億もの金で古美術品を買うこと自体がおかしい。会社の金を自分の金と思っているのではないか」と批判した。

 豊橋営業所(愛知県豊橋市)の男性社員は「会社でコンプライアンスの教育を受けていただけにショック」と驚き「襟を正して、信頼回復にあたるしかない」と話した。岐阜支店の男性社員(33)は「社員として真摯(しんし)に受け止める。改める点があれば、すぐに改めたい」と語った。

http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20040728/mng_____kei_____007.shtml



全文和訳JapanTimes「日本の原発ロシアンルーレット」

「日本の原発ロシアンルーレット」
ローレン・モレ(特別寄稿)

 普通の神経を持つ人なら誰もそこに多くの原発を立てようとは考えないような、世界中のあらゆる場所の中でも、日本は、そのリストのほぼ最上位であろう。

 日本列島は、環太平洋火山帯と呼ばれる場所に位置し、ここは北米から南米、アジア、東南アジアの弧状列島と連なる広い活発な火山と地殻構造をもつ地域である。日本列島で起きる巨大地震と活発な火山活動は、アジアの下へ潜り込もうとする太平洋プレートと他のプレートの西向きの動きによって起きる。日本列島は、4つのテクトニクスプレートの上に乗り、潜り込み地帯の縁に位置する、世界で最も地殻構造的に活動的な地域の一つである。日本の美しい島々と火山を創りだしたのは、海底の下のプレートの激しい動きがもたらす、非常に大きな圧力と温度である。

 それにもかかわらず、世界の多くの国々が商業炉の85%にGEやウェスチィングハウスが設計した炉を使っているのと同じように、日本も原子力発電を主要なエネルギー源にしている。実際に、原発を多くもつ国の上位3つは、118基が2000年のエネルギー省から認可されている米国と、72基をもつフランス、そして2003年12月の政府の白書によれば52基が運転中の日本である。

 日本の52基の原発は、電力の30%強を発電しており、カリフォルニア州程度の
面積の中に、それぞれが150km以内という多さで、しかも殆どすべてが冷却用の海水を得られるように海岸沿いに建っている。

 しかしながら、これら原発の多くは、活断層の上に無神経に建設されてきた。とりわけ、M7〜8を越える巨大地震が頻繁に起きている太平洋沿いの沈み込みゾーンの中にである。日本での巨大地震の周期は10年以下である。原発にとって日本以上に地質学的に危険な場所は、世界にほとんどない。そこが世界で上位3番目の原発国なのである。

 「現在の状況は非常にこわいと思う」地震学者であり神戸大学教授の石橋克彦氏は言う。「爆弾を抱えた神風テロリストが今にも爆発を待っているようだ。」

 昨年の夏、私は巨大地震の危険性を危惧する市民に請われて、静岡県の浜岡原発を訪れた。私はそこで知り得たことを、後の記者会見で述べた。

 浜岡原発は、2つのプレートが交わる場所付近の沈み込みゾーンの直上にあり、巨大地震が何時起きても不思議ではない状態であるため、日本で最も危険な原発だと考えられる。


 その日一日、私は地元の市民たちと一緒に施設周辺を歩き、岩石を採取して、それが元あった柔らかい堆積層を調べたり、その周辺の激しい地殻変動の証である垂直に近い断層を辿って歩いた。

 翌日私は、掛川市役所と静岡県庁で行われた2つの記者会見に大勢のリポーターがきたのを見て驚いた。どうして東京のような遠いところから、アメリカ人の地球科学者の話を聞きに来たのかと尋ねたら、日本の原発がどれだけ危険かを話しに来た外国人はいないからだと言われた。

 これは「ガイアツ(外圧)」の威力だ。似たようなことに関心を持つ米国の市民も、あまりメディアの関心を集められないので、私たちがメディアに取り上げてもらいたい時には、例えば有名な地震学者の石橋教授のような!日本人を呼んで話をしてもらうのである、と私は彼らに言った。

 浜岡原発が極めて危険であることを裏付ける地質学的証拠を見せられると、そこに出席していたメディアは、明らかにショックを受けていた。設置許可申請書にファイルされている中部電力の航空地図は、浜岡を貫く大きな断層を示しており、中電が地震の危険性を認識していたことを明らかにした。彼らは慎重に、原子炉を大きな断層の線の間に配置していた。

 「原子炉の構造物は岩盤に直接固定され、M8.5の地震にも耐えられる」とこの公益事業者はウェブサイトの中で主張していた。

 この地域の岩盤を私が調査したところ、プラントの下にある堆積層はひどく亀裂が入っていることが分かった。私が見つけた細かい亀裂は、1センチ以下の間隔で入っていた。

 私が、プラントの乗っている岩盤のサンプルを手で持ち上げたら、それらは指の中で砂糖のようにボロボロに砕けた。「電力会社は、これらを本当に堅い岩盤だと私たちに言っているが。」とリポーターは言った。私が「本当に堅いと思うか?」と聞くと、彼らは笑いだした。

 私が浜岡を訪れたのと同じ昨年7月7日、石橋氏は、札幌で開かれた国際測地・地球物理連合(EUGG)の国際会議で、日本だけでなく世界の人々に向かって、地震による原発事故の危険性を警告した。彼は、「原子炉施設の耐震設計は、現在の地震学の観点から見れば古すぎる基準に基づいていて不十分である。当局は、原発震災が起こる可能性を認め、客観的にリスクを評価すべきである。」と述べた。

 1999年9月に茨城県東海村で起きた日本の歴史上最も大きな原発(ママ)災害の後、原発の近くには、周辺住民をなだめるために大きくてお金をかけた緊急時対応センター(オフサイトセンター)が建設された。

 浜岡から数キロ離れたこのセンターを訪れて、私は日本が、地震で原子炉冷却システムが損傷し、炉心溶融を引き起こすような事態に対応できる本当の原発防災計画を持っていないことを悟った。

 しかも、オフサイトセンターの職員は触れることもなかったが、地震によって使用済み燃料棒が置いてあるプールの水が喪失する重大な危険性もある。


 2001年の米国原子力規制委員会の調査に基づいて、昨年、科学と国際安全保障ジャーナル(the journal Science and Global Security)の中で報告されたように、もしこうしたプールの熱除去機能が深刻に損なわれる---例えば中の水が漏れ出てしまうといった---ようなことが起これば、燃料棒が燃焼しうるほど高温になり、中の放射能が大気中に放出される。これはチェルノブイリ以上の原発事故に発展する可能性もある。

 もし原発事故が起これば、浜岡のオフサイトセンターの緊急時対応の職員はもちろん、プラント労働者もたちまち致死的な放射線で被曝するだろう。

 訪問中、オフサイトセンターの技術者は、職員を除染するために使われるというセンター内の小さなシャワーを私たちに見せてくれた。しかし、放射能を吸い込んで内部被曝した緊急対応職員には役にたたないであろう。

 私がオフサイトセンターの職員に対し、神戸のような規模の大地震(神戸は浜岡と同じ潜り込みゾーンの上にある)で通信網や道路、鉄道、上下水道が破壊されてしまった後に、どうやって数百万人の静岡県の人たちを避難させる計画なのかと質問したら、彼らは答えられなかった。

 昨年、米国のFEMA(連邦緊急事態管理局)の前局長だったジェイムズ・リー・ウイットが、ニューヨーク市民に雇われ、米国政府の原発事故に対する緊急対応計画を評価した。市民は、政府のどの計画も、ニューヨーク市から丁度80kmの位置にあるインディアン・ポイント原発の事故に十分対応できないことを知り、ショックを受けていた。

 日本政府は備えようがない。なぜなら、このような事故の影響を小さくするとか、対処できるような対応策はないからである。予防するのが、考えられる唯一の効果的な方法である。

 1980年から98年に内部告発のため解雇されるまで、米国GEでベテランの現場技術者として働いていた日系アメリカ人のケイ・スガオカ氏(51)は、1998年に、89年の原発の定検の問題を日本の原子力の規制局(原子力安全・保安院)に警告した。彼が申し立てたこの問題を、GEは顧客である東電へ報告していなかった。

 後になって、実際にはGEは東電に報告していたが、東電が保安院にこの問題を知らせていなかったことが、GEの文書で明らかになった。

 日本の原発技術者で、内部告発も行っている菊地洋一氏は、原子炉の震動による冷却系配管のひび割れといった、日本の原発プラントの安全性に関する多くの問題を、私に個人的に教えてくれた。電力会社は、「利益を上げ、国の管理を減らするために危険なギャンブルゲームをしている」と彼は言った。
 スガオカ氏も、「何よりも問題で一番怖いのは、全ての原発が老朽化していて、常に強い放射線と熱にさらされた配管や接合部が劣化をしていることだ」と言い、同調した。

 多くの内部告発者と同様、スガオカ氏と菊地氏は市民の英雄であるが、今も失業中である。


 米国の独立した科学者のグループである「放射線と公衆衛生プロジェクト」は、原発の近くに住む子どもから4000の乳歯を集めた。これらの歯は、原発の排気から出る核分裂生成物のストロンチウム90の濃度を測定するために検査された。

 胎児は、母親の飲料水や食事を通してストロンチウム90に曝されている可能性がある。原発近くに住む人はどの人も、食べ物や飲料水を汚染する恒常的な低レベルの放射能によって内部被曝をしている。ガンや乳幼児死亡率、精神障害を引き起こす未熟児の割合の上昇は、何十年にもわたる被曝に関係している。

 しかしながら、欧州放射線リスク委員会(ECRR)による低線量被曝についての独立した報告書が、2003年1月の欧州議会のために公表され、1945年以来米国政府が日本で行ってきた広島、長崎の生存者についての原水爆調査が、被ばくのリスクを1000倍も過小に評価していたことを証明した。

 更に、今年3月26日---ペンシルバニア州スリーマイル島での米国史上最悪の原発事故25周年の前日---「放射線と公衆衛生プロジェクト」は、この事故の影響に関する新しいデータを発表した。データは、乳幼児死亡率が53%にまで上昇し、風下の郡の70%以上で甲状腺ガンが増えていることを示していた。短期的にも長期的にも健康への影響に関する全てデータと同様、こうしたデータが米国政府から提供されたことはなかった。

 原発事故が日本で起きるかどうかという問題ではなく、いつそれが起こるかである。

 日本も、チェルノブイリ事故後の旧ソ連のように、将来の世代を傷つける放射線障害に苦しむ国となり、耕作地に広がった汚染が人々の健康を確実に蝕むであろう。日本経済は二度と回復できないかもしれない。

 巨大地震の甚大な危険性、多くの深刻な安全性問題や核廃棄物処分問題を考えると、今が日本にとっては、今の原子炉を止めて半減するととも、原発を天然ガスのような化石燃料に転換するその時期であり、急がなければならない。

 このプロセスは、新しい発電所を建設するよりも安上がりであり、政治的なことや他のハードルを克服すれば、広大なシベリアの埋蔵資源から比較的安くパイプ輸送することが可能だ。米国の原発のいくつかは、市民が電力会社にエネルギーの転換を迫ることによって、天然ガスに代わっている。

 原子力の罠から脱出する方法について、アメリカの大気圏核実験中止に助力した米国の有名な科学者、アーネスト・スターングラス氏は、こう書いている。「コロラド州のフォート・ストリート・ヴレイン原発は、原子炉に問題がたびたび生じて、つい最近、実際に化石燃料の天然ガスに転換した。それ以前の原発としては、シンシナティ州のジマー発電所があり、これはもともとは原発として設計されたものが、運転開始前に天然ガス発電所に転換された。この切り替えは、どのプラントでも、新しいプラントを建てるコストの僅かな分(20〜30%)で可能だ。既存のタービン、トランスミッション施設、土地はそのまま使える。」

 天然ガスへの転換後、フォート・ストリート・ヴレイン発電所は、原子力に比べより効率的でコストが安くなったうえに、2倍の電力を生み出した。当然、原子力災害も全くない。

 将来の世代と日本の経済を救うために、原子力から化石燃料への転換を図る時期は、今である。

 ローレン・モレは、ローレンス・リバモア核兵器研究所でヤッカマウンテン計画について研究していた地質学者だったが、1991年、この計画とリバモア研究所の科学的不正を内部告発した。彼女は独立した国際的な放射能の専門家であり、カリフォルニア州バークレイ市の環境委員でもある。彼女は今までに4度日本を訪れ、市民、科学者、議員とともに放射能と平和の問題について取り組んでいる。
  連絡先は leurenmoret@yahoo.com


写真:静岡県浜岡発電所の上空からの景色、「日本で最も危険な原発」
図 :著者による注釈の日本地図。テクトニクスプレートと、地震の危険の高い(観
測地域)地域と非常に高い(特別観測地域)地域、及び原発の位置を示している。

http://www.stop-hamaoka.com/news/moret.html
http://www.stop-hamaoka.com/

 次へ  前へ

原発 劣化ウラン フッ素2掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。