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(回答先: 公私混同 落ちた重鎮 古美術品大量購入[中日新聞] 太田宏次氏 投稿者 なるほど 日時 2004 年 7 月 28 日 19:50:03)
2004/07/30
巨大地震の発生によって放射能災害を併発する「原発震災」が心配されている静岡県御前崎市の浜岡原子力発電所(中部電力株式会社)の建設時に、コンクリート骨材(砂利、砂)を納入した会社の元従業員が、骨材の試験結果を偽造し「無害」との虚偽の報告を続けていたことを内部告発した。国の機関である経済産業省の原子力安全・保安院に対しても27日、「原子力施設の安全情報に関する申告」の手続をとった。
元従業員の「申告」によると、浜岡原発4号機の建設(1989年〜93年)前後のことで、コンクリート骨材(砂利、砂)を納入していたのは、生産業者の小笠開発株式会社(御前崎市)と販売業者の安倍川開発株式会社(静岡市)。
80年代前半から問題になり始めたアルカリ骨材反応(セメント中のアルカリ成分が骨材中の鉱物と反応を起こし、コンクリートが過度に膨張し、コンクリートに粉状化、ひび割れの発生、湾曲、崩壊などが起こる現象。阪神高速道路、山陽新幹線などで問題化した)について、告発した元従業員自身が公的試験機関(財団法人建材試験センターなど4機関)の試験結果を偽造したり、サンプルのすり替えるなどの方法でごまかし、生コン業者、ゼネコン、中部電力に対して「アルカリ骨材反応性試験においては無害である」と虚偽の報告を続けていた。4号機のコンクリート打設終了時までに約100万トンに及ぶ「危険性のある材料」を納入したという。
元従業員は「申告」の中で、骨材会社の製造管理部門に在籍し、89年までは文書の改ざん(4回ぐらい)、89年以降は主としてサンプルのすり替えによる「無害報告書」を作成する当事者だったことを認めている。この改ざん方法が改められていなければ、いま試験運転に入った5号機の建設(1999年〜2004年)でも同様の骨材が納入された可能性が高いという。
浜岡原発が立地する東海地方には「マグニチュード8」を超える巨大地震の発生が予測されている。地震が原発の爆発を誘発する「原発震災」を引き起こせば取り返しのつかないことになると、「原発の運転停止」を求める国民的な運動も進んでいるが、原子力発電所の基礎構造や上屋をつくったコンクリートが破壊しやすい欠陥商品だったという新しい事実は、「原発震災」の不安を一層かき立てることになった。内閣総理大臣と静岡県知事は早急に「原発の運転停止」の措置をとるべきだ。
(高田士郎)
http://www.janjan.jp/area/0407/0407297388/1.php