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(回答先: 日本の取るべき戦略 その3 投稿者 岩住達郎 日時 2004 年 7 月 07 日 04:29:02)
貴方の過去の論文[1506戦略論争]親ユダヤ論の前に日本人の民族性を自認しなければならないhttp://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/k6/160126.htmをhttp://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/698.htmlに転載させて頂きました。
おそらく同一人物ではないかと思われますので一応お断りしておきます。
あとついでなので私なりの意見を述べさせていただきます。
多少厳しい口調になったりしておりますが御容赦ください。
>摂理1:いかなる生物も、生きる欲望を持つ限り、生存競争を免れる事は出来ない。又、相応の代価を払わずに競争を低減させることは出来ない。
これは違うと思います。
仰るような生存競争は、明らかに現代システムの引き起こした「過当競争」であると考えます。もちろん最低限の競争は必要だとは思いますが、現在のような競争の過剰状態では、勝ったとされた方ももはや何がなんだか分からなくなっているような状況だと思います。この後に続いていた権力やら、詐欺行為やら、利権やらの話は、何かもっと生存競争からはかけ離れた競争です。これがあるから生存競争を回避している、というのは面白い話かもしれませんが。
結局、みなさん競争しろと言われて、しかたなく競争しているような気がしますよ。 つまり競争しないでも生きていける方法はある、という事です。その意味で悪いですが普遍性を与えられる程の前提とは言えないと思います。
ただこれが国際競争資本貨幣経済社会での話だというのなら同意しますが。
>現在の政府歳出で一番大きいのは言うまでもなく社会保障費である。現在のやり方は社会主義に基づき弱い人達を保護し競走に晒さないようにするのが目的である。これは摂理に真っ向から反する事で、その結果北欧の例で見られる様に、重税と家庭崩壊と怠け者蔓延を招いた。最近ではその弊害に気づき社会保障を減らしているが、一度人間に怠け癖をつけると、その世代は生存競争が出来なくなる。これは人間だけでなく、どの動物でも同じである。一度人間に保護された動物は野生に戻しても直ぐに死んでしまう。
ええと、生保の不正受給は非常に大きい問題だとは思いますが、理系的に言いますと、
「(大きい)社会保障費」→「弱い人達を保護し競走に晒さないようにするのが目的」
は論理矛盾です。
さらに→「重税と家庭崩壊と怠け者蔓延」までくると、一見部分的には正しいのですが、これができる前にそもそも増加していた失業者への対策はどうするのか、また高額医療費をどうするのか、という問題が出てきたときに、ホームレスでもしといてくれと言われますか?
これは単純に程度の問題で、失業者が少ない時期ならこれが正しいように思われるでしょうが、失業者が相当以上に増加し、実際に「有用な(笑)」人間の生産活動に支障を来たす様になった場合にはおそらくは社会福祉を選ばれると思います。そうしたら有用な人間は塀で囲え、と言われるような場合には、もはや普遍的な議論と言うよりはアメリカを前提に目指しているような気がします。「強者=善」なわけないですから。
おそらく「社会についていけない人間はゴミ以下」と思われていると感じられますが、そんな社会を作った人間こそゴミ以下の存在ですよ。その辺をひっくるめてもう一度お考えになられてはと考えます。特に、地域共同体間の伝統や祭り、民俗学的観点を取り入られた方がいいと考えます。
というのも、人間は単純にエネルギーを消費して快楽行動を追及する物体ではないからです(アメリカはそういう方向に人間を持っていくことを追及した国家とも言えます)
感想としては、結局人間は完全に客観的な思考はできないよなあという所です。
岩住さんもおそらくは過去の受験勉強の栄光等から想起した前提に立たれていると思います。実はそれは現在の支配層が、自分の支配を都合よくするためにやっていることであると気付いて下されば幸いです。競争は否定しませんが、自己を追求した結果が他に認められるという例も多々あることですし(池田満寿夫氏やイチロー選手等は競争しているという意識はなかったと思います)。
海外経験のある日本人というのは非常に貴重だと思いますので、是非「俺様がこの世界を再定義してやるんだ!」といった演繹的な論理展開よりも、淡々と事実を羅列する形で帰納的に展開していただければ、みなさんにとって有用な話になると思います。