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★阿修羅♪
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これまでの経緯は末尾にリストアップしています。
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バルタン星人さん、どうもです。
＞日本の資本家は一度も総資本の立場にたった事がない(向坂逸郎）
「総資本」の場に立てるのは、政府（官僚機構）もしくは中央銀行（国際銀行家の設立した）だけで、“実体経済活動”を担う個々の資本家はそのような立場たり得ないと考えています。
「総資本の立場」に立つというのは、「近代経済システム」の論理を体現することですから、内―外（主―客）の構造のなかでちまちま利潤を稼ごうとしている個々の資本家にはどだいムリな話です。
「総資本の立場」に立てるのは、個々の資本家（企業）を自己の利潤源としている銀行家か、「近代経済システム」に組み込まれている国民経済を領導せんとしている官僚機構といった“資本家を手段視”している者だけということになります。
さらに言えば、「近代経済システム」を超越している（手段視している）国際金融家のみが「近代経済システム」の奥義を知っています。
こういう意味では、日本に限らず、「ほとんどの資本家は一度も総資本の立場にたった事がない」と言えます。
＞浅田彰はマルチチュードを「有象無象」と意訳しましたが地表をわらわらと得体の知
＞れないものが蠢いているようなイメージではないかと思います。
「大衆の反乱」の杞憂でしたから、マルチチュードを「有象無象」と意訳するものムベなるかなと思います（笑）
結果がどんな悲惨なものになるとしても、反乱で檻を破ることをしようとしない（檻をガタガタ揺さぶったり、檻の内で吠えたり、檻の内で飼い主にケツを向けイライラ歩くことはしますが（笑））マルチチュードをどう日本語にするかは悩むところでしょう。
ポスト・モダニストは、マルチチュードを「有象無象」として観察し、それに何らかの意味を付与した言説することで、自らを非マルチチュードと切り離せたと錯誤する人たちなのかも知れません。
自分たちの知的活動態度も、マルチチュードの特性であるとの自覚ができれば一つの突破口を見出すかもしれませんね。
＞自由になったはずのロシアでも幻滅が広がり、当時面談した敬虔なロシア正教徒のお
＞ばちゃんまで「フルシチョフの時代が一番良かった」などと言い出していましたし。
私はもっと「共産主義ソ連への懐古趣味」がはびこると思っていましたので、少々物足りない現状だと思っています（笑）
「共産主義ソ連への懐古趣味」の代替が、「プーチン的ロシア大国主義への期待」なのかもしれません。
（プーチンは、世界支配層のエージェントだとは思っていますが、なかなかの政治家だと評価しています。ざっと見渡してプーチンを超える政治家は見当たりません。迫るのは、金正日かな（笑））
＞リークワンユー（だったと思いますが）に「アジアで資本主義やるには市民社会など
＞あるだけ邪魔、日本を見ろ」とか喝破されて、私は「万死に値する屈辱」と思いまし
＞たが「オレたちって結構イケてるじゃーん。」と前向きに考える方の方が圧倒的多数
＞だったように思います。
シンガポール前首相リークワンユーの言ですね。
「近代経済システム」の最高発展形態は、合理的に運営される「国家社会主義国家」（共産主義国家を含む）だと思っています（笑）
但し、「開かれた国家社会主義国家」であることが必定条件です。（戦後日本的な保護主義と輸出拡大政策が一体でできる条件と考えるとイメージできます）
成功した「開かれた国家社会主義国家」においては、市民（稼ぐ物的手段を所有している人）が国民に成りたがると思っています（笑：現在の日本で中小企業主や商店主が置かれている境遇を考えてみるとご理解いただけると思います）
マルチチュードが望む「自由」は、「檻をガタガタ揺さぶったり、檻の内で吠えたり、檻の内で飼い主にケツを向けイライラ歩けること」であったり、家族や恋人と海外旅行できることや性的快楽を貪る程度ともいえますから、その程度であれば、成功した「開かれた国家社会主義国家」が保証しても痛くも痒くもありません。
このような認識を持っているので、ハイエクの「隷属への道」で示された論述は根源のところで謬説だと思っています。
＞積極的な展望は全くないのですが「日本の都合」だけで語られる極めてナショナリス
＞ティクで夜郎自大な「アジア主義」だけは勘弁してもらいたいと思います。
「日本の都合」で対外活動ができないことは戦後日本の“絶対真理”です。
言説としては、極めてナショナリスティクで夜郎自大な「アジア主義」も浮上してくる可能性はありますが、アジアの盟主は中国に決定したと見ていますので現実化されることはないと思っています。
（世界支配層の判断であり、中国の“国力”はそれを可能にするので日本が対抗するのは困難です。但し、ここしばらくならそれを覆すこともできると思っていますが、それが可能か、それが良いことかと自問すると、ムリだな、ヤメとけとなります）
＞上記と関連しますが日本＜で＞左翼が今知的活動として何かをやれるとしたら「日本
＞資本主義論争」に落とし前をつけることぐらいかと思います。宇野弘蔵はヒントにな
＞ることを書いていて「イギリスにおいて農民層の分解まで進んだのはむしろ例外的で
＞後発のドイツでは国家主導の重工業振興政策をとったので（イギリスの）軽工業のよ
＞うに土地、労働力を大量に必要としなかった。むしろ古い農業構造を温存し相対的過
＞剰人口の受け皿にした」「相対的過剰人口がどうやって飯を食っているかは重要な問
＞題だが原理論では取り扱えない」ということで講座派、労農派のなる、ならないとは
＞切り口の違う話です。
宇野弘蔵のいいところは、マルクス学者でありながらウェーバー的な「価値自由」で経済学に取り組んだことだと思っています。
（そのためではないとは思いますが、マルクス「資本論」の真髄をぐちゃぐちゃにしてしまいました。流通論から始める篇構成変更のことです）
英国とドイツを対比させるのなら、英国はドイツよりもずっと貧困であり続けたという前提が重要です。
ボルシェヴィキ革命が遅れた資本主義であり欧州の端っこで成功したように、「近代経済システム」も、もっとも貧困で欧州の“離れ諸島”である英国で確立されたという押さえが必要です。
英国は資本主義的にドイツに追いつき追い抜いたのであり、ドイツは、歴史的達成条件を基礎に国家統一と産業政策を推し進めることで、資本主義的にも英国を直ちに追い抜いたのです。
過剰人口問題については、米国への移民に占める数がドイツのほうが多いことに見られるようにドイツのほうが厳しかったと思っています。（福祉国家志向ですから、苛烈な自由主義国家でった英国よりも多産だったということもあるのでしょう）
そして、この過剰人口問題が、ナチス・ドイツにつながっていく一つの要因でもあったわけです。
※ ウェーバーの『儒教とピューリタニズム』に関わる部分は、基本的知識を持っていないので参考にさせていただくことにとどめさせていただきました。
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【これまでの経緯】
たけ(tk) さん：「想像力旺盛で理性的判断力に乏しい人々は、自然の法則を奇跡と理解する。」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/974.html
小魚骨（あっしら）：「理性的判断力が豊かとは想像力が旺盛なことであり、「自然の法則」と「超自然的なしるし」はイコールである。」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/978.html
バルタン星人さん：「「感情はそれと反対かつ強力な感情によってでなくては抑制できない。（スピノザ）」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/992.html
あっしら：「Re: 感情はそれと反対かつ強力な感情によってでなくては抑制できない。（スピノザ）」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/994.html
バルタン星人さん：「もし「２０世紀の思想」というものがあるなら、間違って実現されたロシア革命とその清算を巡るものである（浅田彰）」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/1011.html
あっしら：「あれやこれや」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/1013.html
バルタン星人さん：「日本の資本家は一度も総資本の立場にたった事がない(向坂逸郎）」
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/1025.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。