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あっしらさん、HAARPさん、「珍々説」なのですが・・・・
16日にやっと阿修羅とスペインの回線がつながって以来、猛烈に忙しくて多くの阿修羅投稿をチェックする余裕が無く、昨日の夜(スペイン時間)になってやっと「空耳版」の過去の投稿を読んでいたのですが、思わず「ギャッ」と叫んでしまいました。
列車爆破事件とスペイン総選挙について、その裏側をすでにあっしらさんやHAARPさんが鋭く追及していたことを初めて知ったからです。
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ほんとうに「ザマミロ!」かどうかで呻吟しています
投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 16 日 00:17:09
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/372.html
やはり両建てフェイルセーフの作戦だったと考えています
投稿者 HAARP 日時 2004 年 3 月 16 日 03:43:19
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/379.html
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一方私は、というと
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アスナールが「彼ら」から「本当のこと」を聞かされていなかった可能性も
日時 2004 年 3 月 18 日 07:34:01
http://www.asyura2.com/0403/war49/msg/652.html
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で、あっしらさんが「可能性がほとんどない」とされた「アスナールへの手助けのつもりで裏目に出た」説をベースにして、なおかつ「アスナールが「彼ら」から「本当のこと」を聞かされておらずETAと思い込んでいた」という相当に無理のある推測をしてしまいました。もうやけくそですから、ついでにもう一つ、「珍説」いやいや「珍々説」を出してみましょう。
各国諜報機関に内部対立があったことを仮定して、ですが、「事件の首謀者は『古いヨーロッパ』とそれに協力するアメリカの『反ネオコン』支配層であり、本気で『ETAによるテロ(未遂)』事件でっち上げを画策していたアスナール政権と『ネオコン派』を、『モロッコ人傭兵』を使ってギリギリの時点で出し抜いた」というものです。
「現地」にいることは、生々しい報告ができる利点もありますが、「現地」の雰囲気に飲まれて客観的になりきれない欠点もあります。更に今回の場合、11日から16日まで阿修羅との連絡を断ち切られて私自身が怒り狂っていた状態でしたので益々です。(ずっとつながらないままではないか、とか、私個人が特定されているのか、といった不安感もありました。)また、事件翌日の12日(金曜日)午前中の段階では、私の周りのスペイン人たち(全員が反アスナール)も「これでまた国民党が勝つのか」と肩を落としていました。劇的な変化が起こったのは投票前日の13日で、「これはいかん」と普段なら選挙には行かない人が立ち上がったわけで、そんな興奮を今でも引きずっているわけです。
アスナール政権が「ETAだ」と絶対の自信を持って発表したことは間違いがないでしょう。私が今までにもご報告してきたように、とにかく「スペイン国民のETAへの恐怖感と憎しみ」を「社労党を中心とした左翼勢力」と結びつけようと必死の画策をしつづけてきました。政府は11日の前まではCNIからもおそらくその情報ばかり受け取っていたのではないでしょうか。ところが実際は爆薬がETAのものと異なり「コーランのテープ」つきのバンが発見され、「アルカイダ」が「犯行声明」を出し、閣僚全員が完全にパニックに陥ったようです。実際、内相のアセベスの狼狽振りは尋常ではなかったのです。新聞によりますと、国民党には「投票の延期案」まで出ていたようです。
「国民党に勝たせるのなら何もしないのが正解という政治状況」だったかどうか、私は多少疑問を持っています。今までの私の報告で一つだけ抜け落ちていた事件があります。12月31日、つまり大晦日(こちらではLa Noche Viejaと呼んで大騒ぎをして祝う習慣があります)の日に大量のETAの爆薬が摘発された事件です。そしてその直後、1月初旬に例のカタルーニャ左翼共和党党首のETAとの秘密会談があったわけです。昨年の11月にカタルーニャ州で左翼連立政権ができて以来、この国は一種異様な雰囲気に包まれていました。国民党員もスペイン人ですからスペイン人の気質は知っているはずです。本当は誰も信用していないが、とりあえず今はギリギリで社労党への不信感の方が強く国民党政治で少しは経済不安が減ったことで国民党が何とか過半数を維持できるかもしれない、しかしいつどこで「裏切られる」か全く予想できない、という状態でした。国民の反米感情と反戦意識は強く、今年に入ってブッシュとブレアの嘘とそれをめぐる醜態が次々と暴かれていくにつれて、国民の国民党への「不審の念」がある「しきい値」をいつ超えるか全く予想できないカオス状態だったと思います。このカオス状態は統計的数字では出てきません。
私はアスナール政権がETAによる、少なくとも「襲撃未遂」事件を、画策していたことは間違いないとにらんでいますし、また当然ブッシュとネオコングループはスペインがこけた場合の「なだれ現象」の可能性を恐れていたはずですから、それがスムーズにいくような手助けはしていたでしょう。
ところで、これはCIA,MI6,CNIの内部に『ネオコン派』と『反ネオコン派』の対立があったと仮定してですが、フランスとドイツが『反ネオコン派』を抱き込み、「ETAによるマドリッド攻撃」の数時間前に、モロッコ人の「アルカイダ」を使って出し抜いた、というわけです。ETAは「やる気」だったはずで、だからこそ事件の翌日になってやっと犯行否定声明を出すほど混乱したのでしょう。普通ならその日中に出すはずです。
アメリカ支配層の中にも根強い『反ネオコン派』がいるはずですから、恐らく彼らと話をつけたのでしょう。またモロッコは本来フランスの縄張りでモロッコ人の過激派についてはフランスが最も掌握していたはずです。さらに近頃ブッシュ政権がモロッコで「大中東構想」を出発させた経緯があり、これにはフランスが激怒していると思います。
こうやって、もともとヨーロッパ志向の強いサパテロが首相となり、「古いヨーロッパ」が一気に主導権を握ることが可能になりました。社労党はイラクから撤兵する気はあまりありません。むしろ「国連にイラクでのイニシアチブを取るように働きかける」という記事が本日のエル・パイスに載っていました。当然、その国連で主導権を握るのは「古いヨーロッパ」であり、さらにアメリカの『反ネオコン派』も一気にブッシュとネオコン一派に追い落としをかけることができ、念願の「国連中心の世界運営」が軌道に乗ります。
以上のように仮定してみますと、ソラナが爆破事件の3日前に「欧州CIA創出案」をまとめていたことも、事件当日の11日夕刻にETA支持のバタスナ党のオテギ代表が「アラブ・テロだ」と発表したことも、また選挙後にポーランドが米英に「だまされた」という異常に厳しい表現をしてブッシュ・ブレアからの距離を置き始めたことも、無理なく説明できるように思います。何せシラクにしてもシュレーダーにしてもソラナにしても、直情径行型のアメリカ人とは違って腹の底で何を考えているか分からないド狸ばかりですから。
なお「欧州CIA」については「戦争版」で詳しく報告するつもりですが、ブリュッセルでの内相会議でどうやらテロ専門委員の「ミスター・テロ」と「CIA」創出の手はずが整えられたようです。
いずれにせよ、どうも今回の事件は謎が多くすっきりしません。私も少し頭を冷やして落ち着いて情報収集をしていくことにします。(なお、HAARPさんには申し訳ないのですが、私は911の数合わせには今のところあまり興味がありませんので。)