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Re: 感覚受容体としての雌雄 −あっしらさんが御出ましの前に−
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投稿者 ぷち熟女 日時 2004 年 3 月 03 日 21:49:42:WgkZZjZT3HifU
 

(回答先: 感覚受容体としての雌雄 −あっしらさんが御出ましの前に− 投稿者 如往 日時 2004 年 3 月 02 日 22:26:15)

如往さま、

お読みでいらしたのですね。お久しぶりです。
『シャシャリ出る』だなんてとんでもないです。ご教示いただけるところは多いですから。
ちょうど今まであっしら様の質問に色々お答えしてきて少し息切れしていたところだったので
いつものご投稿より噛み砕いた表現で書いて下さるというご配慮には大変助けられました。

論議に参加して下さる方が増えるのは喜びなのですが、
あたくしは、こちらのスレでは形勢不利になっていくばかりなのかしら(笑)。

*

如往さまのお書きになったことを読んで、あたくしはもしかすると
ファーザー・コンプレックスの気もあるのかも知れないな、と思いました。
いつも偉そうなことを言う割りに、みなさまほど大人になりきれていないのかも知れない、と。
それを特に感じたのは、例えば如往さまのなさった表現のうちの以下のものを読んだ時です:
『精力(生殖能力)も生命力の構成要素』
『生存への精神力を支えるもの』
『セックスは今までの性欲の体現』
『生存欲ないしは生存能力の確認事項』
『生殖から解放された男女が、心ゆくまで性的感覚の享受を追求する』・・・など。

*

『生殖・生誕といったもの』の神聖視云々については、
それが、男女にかかわらず、人間というものの存在と意思を超越したレベルの事象であるとは思ってきました。
あたくし自身、子宮という臓器が偶々守り得た結果として生を享けたわけでもあります。
突き詰めれば誰もがそうなのですが、何かが間違っていれば、ここで対話を持つことはなかったはずです。
あたくしのケースに於いては、母親の子宮は母親の意思を超越しました。

あたくしの生後二十一年で、ごく初期の癌のために摘出された子宮と対面したことがあります。
何とも言えなかったですね。
美しかったですよ。無花果のように小さく、白桃のように艶やかでした。
そんな小さなものに守られたなんて、と思いました。
それをいつまでも仕舞っておける墓が欲しいと思ったくらいです。
今も脳裏にくっきりと灼きついています。

エンセンさまがあまりにあっけらかんとしておられるので
書くと気の毒なような気がして書けないでいたのですが、
快楽追求について、『それを妻や夫に知られてしまったら自分なりの責任を果たせばいい』
と書かれたことに関連しては、あたくしは自分の肌で経験したことを根拠に
ご自分で責任を果たせる範囲の問題しか起こらずに済めば、それはただ幸運であったに過ぎない、と考えています。
謝罪があっても、お金があっても、何らかの形での関係の清算があっても、
変わらずそこに、何かどうしようもなく取り返しのつかないものが残るという危険とは、
相手あってこそ成立する関係の中(それが愛情を伴うものであれ戯れであれ)において、
我々は本当は常に背中合わせなのです。

何か永遠に変容したものを見て、それをそれと認識した経験がなければ通り過ぎてしまうほど、
その危険がひっそりと隠されたものであるから、我々の多くが(もしかすると一生の間)気付かないだけです。

ともあれ、あたくしが誕生まで守られた子宮を後にしてからの人生で出会った中で
子宮の中で感じていたであろうレベルの安心感に迫るほどのものを持っている、
と感じられたほぼ最初の人が、あたくしとっては夫なのだ、ということかも知れません。

そういったわけで、この上方に列挙した如往さまの表現にある観念に
あたくしは少なくとも現時点では、今生は至れないかのように感じています。

『女性には特徴的に独占欲というよりはむしろ「独占されたい」欲があるのではないかと推測しているのですが』
と問われましたが、あたくし自身その如往さまの洞察に該当すると思いました。
あたくしがパーソナライズしたその欲は、しかも
『自分を独占する人が、また、自分だけにしか触れない人でもあること』
というこの上なく我が儘なものであるようです。
そこに幼児性があることは、決して否めないですね。

あたくしに、あの『ベビー服』を贈った男が、実は、果たして夫であります(笑)。
彼は、潜在意識の中では、自分があたくしにゼロ歳児からの二度目の人生を与えているらしいことについて
完全に覚醒し、認識しているのかも知れません。

*

『あっしらさんがセックスも究極的には自己愛であると云うようなことを語っていましたが、私は違った観点からやはり自己愛の面を色濃く持っていると見ています。そして、願わくば女性にもそうであって欲しいと思っています。』

人それぞれの恋愛観の基底に、その人の自己愛が存在しない方がおかしいとあたくしも思います。
このすぐ上に書いたことも、その延長線上にあるはずです。
ただ自己愛とは、その持つ様相も多様だし、あたくしの思うには、
こういった対話をさせていただいていて、ある段階に差し掛かっても、
対話する人それぞれが自分のそれについて踏み込むことが決して容易でない種類のテーマです。
あっしら様がその語を最初に提示され、如往さまもそれに習われても
お二人とも実際、お二人にとってのそれが何なのかまでは示されていません。
あまりにも個人的で取り扱いに大変デリカシーを要する問題であろうことは当然です。

如往さまが、あっしら様がおっしゃるのとはまた違った観点から
『セックスも究極的には自己愛である』と見ておられることについて、
本当はその観点の違いにまで言及していただければ論議はより実り多いものになるとは思うのですが、
それが強く乞えない種類のことであるのも、また存じております。

あたくしは、この上の記述中で、そこに踏み込ませていただいたわけですが、
それは、自分の精神が安定した状態にあると認識しているから出来たことです(*追伸参照)。

こういった問題に、例えば鬱病患者とのセッションで触れることになる精神分析医は、
どんなに良心的な医者であっても、おそらく向精神薬の処方をせざるを得ないでしょう。

あっしら様との対話は、彼の質問に心ゆくまであたくしが答えようとすれば、
たとえ彼が求める回答が女性一般の見方の最も普遍的なところであるとしても、
あたくしには自分の存在のより深い場所を自分の手で探ることなしに対処できないところに近づいていっています。
彼があたくしから得る回答は、結果的に、
あたくし自身を晒すものでしかあり得ない、ということになるのだろうと予測しています。
それで対話の継続を望まれるかどうかあっしら様にも尋ねたのです。
あっしら様もまた、あたくしの言ったところの『聞く耳を持ってちゃんと反応してくれる相手』たり得ようとされれば、
それをあたくしに提示することを選ばれるかどうかは別として、
意識下では彼自身の手で、彼の自己愛の形を絶えずなぞり続けざるを得ないことになります。
そこまでの反応を実はあたくしは期待して、彼に選択を求めたわけです。
継続を望まれた、ということは、そのご理解が前提になるはずだ、という意識でいるのですが、
どこまで応えていただけるのか、あたくしにはまだ分かりません(笑)。
あっしら様、おやめになりたければ、まだ間に合います、そうおっしゃって下さい(笑)。

*

『生殖から解放された男女が、心ゆくまで性的感覚の享受を追求する、これも快楽の一つの極致であるでしょう。もう一種のスポーツ感覚、エクササイズの一環ですね。しかし、たとえば生殖から解放された女性が実際そのように自身でスイッチを切換えられるものか不明なのですが、この辺りはプチ熟女さんに伺ってみたいところです。』

あたくし個人については、結果だけ言ってしまえば、現時点ではNOです。
後に詳説できると思います。

それなりにご満足のゆく回答ができたことを願っています。

ではまた、ごきげんよう。

P.S.

フランスの美人女優エマニュエル・ベアール(Emanuelle Beart = e の上にアクセントあり)主演で
クロード・ソテ(Claude Sautet)監督の映画『Un Coeur en Hiver (邦題は確か、“冬の心”) 』というのがあります。
もうそんなに昔のことかと驚いたのですが、1992年のヴェネツィア映画祭で銀の獅子賞を受賞した、ちょっとした逸品でした。
ベアールは、ポピュラーなところでは『ミッション・インポシブル』の第一作目でトム・クルーズと共演していますが、
元々はなかなかの演技派です。
ストーリーは、主役の男女が互いに魅かれるが、
決まった交際相手があるその女性を、男性がある時点で、最初から興味本位であったと偽って拒否し始めることで
その女性の自我が脆く崩壊するさまを描いたものです。
ベアールは後に、この役柄を演じた経験について
『全裸で情事を演ずる時よりも一層、ある種辱められているかのように感じ続けさせられていた』と述懐しています。

そういったことを思い出しました。

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