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怪しいのはむしろ岩崎弥太郎ではないでしょうか
http://www.asyura2.com/0401/idletalk7/msg/576.html
投稿者 すみちゃん 日時 2004 年 1 月 21 日 21:25:51:xnvpUXgHxuDw6
 

(回答先: 幕末明治維新におけるアメリカの役割 投稿者 リーマン 日時 2004 年 1 月 21 日 00:34:02)

リーマンさん。 こんにちは。

ご無沙汰しました。 今回は難問ですね。 私にはわからないです。
私も、誰かに教えてほしいですね。 
教えてくれえ。

ペリー来航。
幕末期に日本を開国させたのは米国。
しかしその後の動向はよくわからない。

しょせん歴史の裏面におけるスパイ達の動きを実証することは難しい。
それなら、「視点」あるいは「支点」を定めるということが大事。

その支点は、
1. トーマス・ブレーク・グラバーとその背後の駆動力
2. 同時代内戦(戊辰戦争、西南戦争、米国南北戦争)の駆動力
に置くべきです。

(グラバーを支点として見た幕末−明治)

幕末期に入った国際金融資本の魔手
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/373.html

公武合体説が国内の主流であったときに、
坂本龍馬は、薩長連合を成立させることを成功しました。

しかし、この契約者は、本当は竜馬ではない。
代理人−グラバーでした。
連合を成立させた原動力は、
代理人グラバーが上海のジャーデン・マセソン商会を通じて買いつける武器、弾薬、兵糧、毛布、装備でした。

竜馬はエージェントだったのです。

しかしグラバーが上海から買いつけた武器弾薬兵糧装備は、すさまじい量でした。
(これに対する約束手形振り出しが原因でグラバー商会は倒産するのです)。

おそらくはグラバーの武器買いつけ状況を知った竜馬は、
公武合体派に変わります。
(この頃に「明治」の国家政策を必死で考えていたと伝えられています。
なんという痛ましいことか)

暗殺者が誰かは分かっていませんが、
長州か薩摩と考えるのが普通でしょう(動機の点からです)。
私は「西郷隆盛指令」説が好きです(そう感じている)。

支配の秘訣は「隠された第3項」となること−暗殺のドミノ倒しと分断統治
http://www.asyura2.com/0401/idletalk7/msg/219.html

西郷隆盛を知らない我々は自分の真の姿も見えないという証拠
http://www.asyura2.com/0311/idletalk6/msg/744.html

もちろん真の指令者は、グラバーであり、その背後の何者かです(赤楯?)です。

鳥羽伏見の戦いのときには、土佐と肥前が土壇場で加わりました。

彦蔵が、鳥羽伏見の戦いの数ヶ月前に長崎に赴き、グラバーと何事かを打ち合わせたというのは浅学にしてよく知りませんでした。
そうかもしれません。

ただし、ヒコもジョン・万次郎も、帰国時に、
幕府からとてつもなく厳しい取り調べを受けたことを忘れてはなりません。
もちろんスパイ容疑です。
そのあとも隠密は見張っていたと思います。
ですから、スパイとして活躍できしたかどうか、私は自信がありません。

私は、それよりもはるかに怪しい人物を挙げることができます。

岩崎弥太郎

三菱財閥の創始者ですね(げっ、やばいかな)。

私は彼の生家を何度も訪れており、また周りの情景もよく知っています。
ここには全国の三菱系企業が建立して碑が建っています。

彼は、竜馬に対するスパイとして長州にスカウトされていたように推測します。
(これが維新後の商売に効いてきます)。

常に勝ち馬に乗ろうという姿勢の岩崎は、
情勢の変化を敏感に感じ取り、
竜馬情報を薩摩(長州かもしれませんが)に流したのではないだろうか?
その代わりに、竜馬死後の海援隊の主導権を握るという約束で。

そして、岩崎が土佐藩に「薩長連合の倒幕情報」を伝えた。
私はそう考える。
彼が創立した土佐商会が三菱財閥の創始となった。

明治維新の国内における「支点」はグラバー−長州藩士の連合にあります。
それに薩摩藩−土佐藩等がぶら下がるという構図。
(薩摩−西郷は最も危ない橋を渡らされ、切られた)

明治4年の欧米派遣使節は、イギリス系の息のかかった人間ばかりですが、
彼らはそもそもが幕末期にグラバーの援助で上海や英国を訪問しているメンバーですね。
明治6年政変で放逐されたのは、西郷等の他、土佐・肥前系がほとんどです。


(同時代内戦−南北戦争)

かくして、徳川幕府−官軍の正面的な激突を回避した後、
悲惨な戊辰戦争、そして西南戦争までは、
一つの流れとして見ることができます。
その駆動力は、けっきょくのところ「英国」であり、「資本主義」であるのか。

米国の影がこの時期薄くなるのは、
むしろ南北戦争による国内混乱が主原因ではないでしょうか。
(南北戦争:1961〜65年)

南北戦争の歴史も、隠蔽された事柄が多いのではないかと思いますが、
米国人でもないと本当のところはよくわからないでしょう。
だから推測。

この戦争では、日本とは異なり、全面戦争を避けることができず、
南部の首都が炎上するところまでいってしまいます。
この影に英国の手が入っていたのでは?

奴隷解放問題という建前は別として、
米国−日本の内戦は同時代であり、
その次なる工業資本主義の時代の幕開きという点で似ています。
同じ駆動力が背後にあったのではと想像します。
(分からないのでここまでね)。


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