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(回答先: 大きく表示し「取り違え注意!!」と大書すれば事故はなくなる。ーその発想があるかぎり事故は続く 投稿者 無駄一 日時 2003 年 11 月 23 日 00:56:40)
無駄一さん、はじめまして。
私は医療の現場を知りませんが、激務が恒常化しているところで理念的なことを言っても体と頭がついてゆかず、思いがけない
事故が現場で発生してしまうととらえています。
「思いがけない事故がどこかで発生するのが必然」としか言いようのない現実の中に医療チームは置かれているという事です。
そういう中で、明らかに過失責任が個人の姿勢や資質にあると想われる例が出ると、社会側から全て同じ構造で過失責任が判
断されやすいわけです。
資質に問題があるいわゆるリピーター医師等まで保護の中に入れようとは想いませんが、良心的に医療を保とうとしている現場の
大多数の医療者たちの現状が理解されないでいる事が、核心の問題と思っています。これは医療セービスの享受者である一般
市民の命に関わる損失を生みかねない事でもあります。
この視点で議論が素直に進む事が望ましいにも関わらず、それがマスメディア側からも進まないのは、一般市民にとって、問題医
療者の排斥と自浄が行われない閉鎖的共同体の体質のまま、全て保護する事など御免だ、とんでもないという想いがある為と解
しております。一般市民からすれば医療者としての人格的資質に問題があると見られるにもかかわらず、医療者側では全く自覚の
無い例も有りますからなおさらです。
これでは日本医療ハラスメントだと想うシンパ側からも声が上げられないような状況を医療側が保存してしまっている。これまでの
ツケと言うしかないのではないでしょうか。
信頼に足ると想われる医師の、医療における事実を緻密に検証した著書を読んだことがありますが、ここでさえ医療側の自浄シス
テムが信頼の回復に必要であるとは書かれていなかったと記憶しています。内向きのギルド性の為に言えないのでしょうか。
「日本の医療に未来はあるか」 鈴木厚著 (筑摩新書)
「医師の性善説貫きたい」 http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/0304kawasaki.html
この自浄無くして一般市民側からの協力は得られず、医療側も質の保証されている医療が提供できる条件を獲得できないのでは
ないでしょうか。双方にとっての悲しむべき損失です。いかがでしょうか、宜しければご意見をご教示頂けませんませんか。