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Re「医療とは」より
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投稿者 寅蔵 日時 2003 年 11 月 23 日 14:48:54:8X/teMCB5Xc.E

(回答先: 問題の核心はどこにあるのでしょうか 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 11 月 23 日 02:22:03)

横から失礼致します。
下記引用文から、問題の核心を探りたいと思いまして、一資料として。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  医 療 と は

何しろ一般の人は医学迷信に陥っている結果病に苦しんでいる人が余りに多く
到底見ておれないからである。といっても長年月のコチコチに囲った迷信であ
るから、之を溶かすとしても容易ではない。そこで私はこれでもか、これでも
かというように凡ゆる面から説いて来たが之なら分らない訳はないと思う程に
本文は徹底したつもりであるからその気持ちで読んで貰いたいのである。
(中略)


 先ず、人間何かの病気に罹るや早速御医者さんに診て貰う。すると御医者さ
ん二、三日の服み薬を呉れると共に近頃は大抵注射をするからそれで一寸よく
なるので、之で治ると思って毎日通うか、御医者さんの方から来て貰うかする
が、実際は十人中八、九人は思うように治らないもので、運よく一時治っても
暫らくすると必ず再発するのは誰も知る通りである。勿論薬という毒で一時抑
えをするだけで本当に治ったのではない事はいつもいう通りである。


 右のよう一時的で完全に治らないのは御医者さんも充分知り抜いている筈で
あるが、併し分っても現代医学ではどうにもならないから斯ういうものだと諦
めているだけであろう。そこで先ず御医者さんの肚の中を想像してみると斯ん
な処であろう。

 病気というものは実に分らないものだ。だが今日迄の学者、先輩が解剖や分
析機械などで研究に研究を尽くして作り上げた医学であるから之を信ずるより
外は勿論ない。之程進歩した医学でも治らないのだから、先ず気長に世界の学
者達が協力して例え僅かづつでも進歩するとすれば、いつかは完壁な医学が出
来るに違いあるまいと、只漫然と時を待っているにすぎないのが実状であろう
から洵に心細い話しである。

 だがそれだけなら我慢出来るとしても、それ迄に多くの病人が出来、その苦
しみは固より生命の犠牲までを考えれば考える程恐ろしい気がするのである。

 処が現在の病理であるが、病源は最初徹菌が口からか鼻からか皮膚等から侵
入し繁殖する為とされ、ているが、之は洵に単純な考え方である。ではお質ね
したいが侵入しても病が発生する人としない人が出来るのはどういう訳であろ
うかである。するとお医者さんは言うであろう。黴菌に負けない弱い身体だか
ら発病するのだとの定り文句であろうが、事実はその反対である事が近来分っ
て来た。それは結核は腺病質の子供は余り罹らないで、健康な子供の方が罹る
という事実である。之だけでも医学は丸っきり判っていないのである。


 右は小さい例だが、大きい例と言えば医学が益々進歩する程病気の種類も増
え、何処も彼処も病人だらけである。何よりも薬の新聞広告をみても分る通り
デカデカな広告を出しても割に合う程病人が多い訳である。従って真に薬が効
くものなら段々病人が減ってゆき、遂には薬の広告主もなくなり、お医者さん
飯が食えず、病院は閉鎖する事にならなければならない。


 処が事実はその反対ではないか、としたら大いに考えざるを得ないであろう。
それに就て私は長い間随分医学の盲点や薬害の恐ろしさをかいて来たが、若し
之が間違っているとしたらその道の人は大いに憤慨し凹ませに来なければなら
ない筈だが、今日迄一向そんな人はないのをみると御説御尤もとしているので
あろう。


(中略)、悪口や失業者を作るような説は言いたくないが、何としても記かざる
を待ない程・・・(後略)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上引用終わり。


あえて上記の著述者を入れなかったのは、まずは白紙になって読んで頂きたい
と思いました。
私からちょっと付け加えますとl。
医師の個人攻撃をしても絶対に問題は解決しないことです。
また医療の機構上とか運営とか営利とかの問題ではないのです。
その様なものは枝葉末節なことです。
根本は人類がずっと信じて来た病気に関する考え方そのものが間違っていたか
らです。
現代西洋医学はその矛盾を早く見せてくれただけです。
だから今後において、医師の不注意とか悪意とかいうものが完全に無くなった
としても、この問題には全然的はずれなのです。

何々療法に切り替えよ!とかの問題でなく、現代までに医学の根本的問題を知
る時が近づいて来たという。
そんな時期だから、いろいろ目に見えて現われる訳です。

上記の論文は昭和24年発表のものです。(検索でどうぞ)

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