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(回答先: お試し版:『北朝鮮弾道ミサイルの最高機密』が描く超兵器の世界(噂の真相掲載記念・つーか噂眞が取り上げるの今さらって感じだけど) 投稿者 YM 日時 2003 年 7 月 18 日 00:04:17)
(序章 ソウル制圧は電撃的に行われる より)
ソウル制圧は電撃的に行われる
200X年X月X日、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の軍隊は何の前触れもなく、突然韓国(大韓民国)に侵攻した。
北朝鮮軍は従来から予想されていたように、圧倒的な数の歩兵軍団を殺到させて、またたく間に軍事境界線を突破した。食糧危機による栄養不足や訓練不足で弱体と思われていた兵力は意外にも強力で、韓国側の弱点を巧妙について、占領地を拡大させていった。また、長距離砲と多連装ロケット砲が前線の後方に「鋼鉄の雨」を降らせた。戦場は文字通り火の海となり、近隣の市町村を含めて、たちまち数万人が死亡した。
重傷者の叫び声やうめき、行方不明の家族を捜す声、そして親を呼ぶ子供の泣き声が巷にあふれた。
一方、首都ソウルには、北朝鮮には存在しないはずだった大型巡航ミサイルが大量に打ち込まれ、その弾頭には特殊なガスが仕込まれていた。これらの砲弾は建物を破壊し炎上させるばかりか、かろうじて生き残った市民の多くを数日間昏睡状態に陥れた。老人や幼児はこのガスで死亡した。北朝鮮のミサイル攻撃は極めて正確で、青瓦台(大統領府)やソウル市庁、放送局など、占領後に役立つ施設は無傷のまま保たれた。
市民が昏睡している間に、北朝鮮軍はソウル市内の要所を占拠するとともに、略奪を重ねた。昏睡状態から醒めた人びとは、今や町がすっかり北朝鮮軍の支配下に置かれているのを目にした。市民たちは占領政策に協力することを強制され、従わない者は片っ端から捕らえられて処刑された。市内のあちこちで見せしめの処刑劇が強行され、力づくで秩序が保たれようとしていた。
やがて、抵抗者とともに本格的な脱北者狩りが始まった。かねてからマークされていた脱北者たちは芋づる式に捕らえられ、有無を言わせず殺された。助かりたい一心での密告の風潮が市内に蔓延した。韓国側の意表をついたのは、北朝鮮人民軍の最大の弱点とみられた次の4つの予想がことごとくはずれていたことだった。
(1)旧式化して役に立たない戦車軍団
(2)制空権をとれる見込みのない空軍
(3)長期戦を戦えない補給力
(4)近代的な電子戦能力の欠如
こうした指摘の中で当たっていたのは、海軍の戦闘能力が潜水艦を中心としたゲリラ的なものに限られることくらいだった。とくに米韓連合軍を驚かせたのは、それまで見たこともなかった高性能の戦車と戦闘機の大軍だった。
燃料不足でろくに訓練していないと思われていた北朝鮮パイロットは、卓越した空中戦能力を示し、韓国のF16は次々と墜とされていった。さらに救援に飛来した米軍のF15やF/A18などの主力戦闘機まで苦戦を強いられた。
こうして、米韓連合軍は開戦後数時問で制空権を奪われてしまった。とても地上の北朝鮮軍を攻撃するところではない。
これとともに米韓軍にとって脅威となったのは、第2次世界大戦から使われてきた旧ソ連製のT34戦車だった。鉄屑と思われていたこの老兵は今や改良・大型化され、大口径砲を装備し、さらに歩兵輸送車も兼ねる多目的戦車として生まれ変わっていた。前回の朝鮮戦争(1950〜53年)に続いて、今回も向かうところ敵なしといった威力で、韓国の地を躁欄した。それはまさに世紀をまたいだ恐怖であった。
そのあまりの大群の前には、地雷原も意味がなかった。金大中政権が地雷撤廃条約に対応して地雷原を縮小していたことも、北朝鮮側に有利に働いた。対戦車ミサイルもすぐに底をついた。制空権を奪われたため、対戦車ヘリコプターも活動を封じられた。
その上、戦闘が長引いても北朝鮮は燃料や食糧が尽きる様子を見せなかった。どうやら、国内にたっぷり備蓄があるようだった。もちろん占領地では容赦なく食糧や燃料などの物資が徴発された。
弾道ミサイルが在韓米軍基地を襲う
北朝鮮は超高速の暗号通信を用いて次々と戦術を変化させ、それによって米韓連合軍を翻弄し、その要衝や弱点にピンポイントで打撃を与えていった。その一方で、連合軍側の暗号は発信するそばから傍受解読され、奇襲作戦は失敗した。さらにレーダーに映らないステルス機もなぜか必ず対空砲火の待ち伏せに遭い、送り込むそばから撃墜された。
加えて、ロシアの衛星が発するジャミング(妨害)電波のために、米韓軍は情報・データ交換や指令伝達が思うようにいかず、作戦通りの連繋プレーができない。ロシアの衛星を利用した北朝鮮の作戦勝ちだった。
事態に気づいたアメリカはただちにロシアに抗議したが、返答すらなく、ロシアは不気味に沈黙するばかりだった。北朝鮮は米韓軍の通信に割り込んでニセ情報・ニセ指令を流した。このため、米韓軍側では各地で同志討ちが始まる始末だった。
とどめは、在韓米軍基地すべてに一斉に発射されたミサイルだった。その命中精度は予想されていたよりもはるかに高かった。弾頭に搭載された核は高空で爆発して大量の放射能をまきちらし、爆心近くの米兵や住民を死に至らしめるとともに、電子機器などを破壊して米軍の戦闘能力を奪った。もちろん、すぐさまアメリカの弾道ミサイルによる報復攻撃が行われたが、重要施設をすべて地下に移していた北朝鮮の戦力には何の影響もなかった。
(略)
「北朝鮮軍は弱い」は幻想である
以上はもちろんフィクションである。しかし、その内容が現在伝えられている情報とあまりにもかけ離れているからといって、荒唐無稽な話だと一笑に付してはならない。実は「北朝鮮軍は弱い」「時代遅れで実戦では役立たない軍隊だ」「米韓軍は圧勝する」という議論こそ、現実を無視した荒唐無稽な幻想なのだ。
本書は、私が北朝鮮の兵器工場でミサイル技師として勤務していた当時、直接見聞した情報に基づいて、北朝鮮軍の真の実力をできるだけ正確に日本の皆さんに知ってもらいたいという願いから生まれたものである。
(略)