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(回答先: 全長72メートル,射程4万キロの超重ICBMが今年中に打ち上げられる 投稿者 YM 日時 2003 年 7 月 18 日 00:12:14)
ステルス機は通用しない
38軍需工場に勤めていたころ最も記憶に残っている製品は、対空用の音響探知機だ。これは1996年にチェコから亡命してきたワルシャワ機構軍の技術者がもたらしたものだ。電波の反射ではなく、接近してくる飛行物体の音を探知する。鳥の飛ぶ音まで探知してしまうので、これに引っかからないように北朝鮮に侵入することは不可能である。
アメリカには、レーダーに極度に映りにくい爆撃機があり、「ステルス機」と呼ばれる。湾岸戦争やユーゴ紛争の際、大活躍して有名になった。ところが、北朝鮮にはこの音波探知機があるので、ステルス機はまったく意味がない。鳥が飛ぶ音まで分かるのだから、エンジンの騒音を減らしても、低空を飛んでも、いっさい無駄だ。結局、北朝鮮の防空網を逃れることはどんなに高度な技術でつくられた飛行機でも不可能なのだ。
ちなみに、北朝鮮ではこうした音波技術をもとにした高周波兵器も開発している。これは旧ソ連で開発されたもので、長さが70〜80センチの小型のミサイルである。爆薬を特殊な形で装填したもので、これを時限信管で破裂させて、発生する高周波を使ってまわりの人間の頭を麻樺させ、内臓を圧迫・破裂させて殺すものだ。ゴルバチョフは1991年夏の保守派クーデターに際してこの兵器を使用し、クーデター派数百人を殺害した。北朝鮮はこの兵器をこのときすでに保有していたが、人を大量に殺すことでしか効果が確かめられないので、実験の機会を得られずにいた。そこへこのとき、ロシアから圧力計算などを含む実戦データが届いて、私はこの事件を知った。
ゴルバチョフはクーデターの根本的な責任が自分にあることを反省して辞任したのではない。この非人道兵器を使用した道義的な責任をとって、盟友であるエリツィンに地位を譲ったのだ。ロシアは力こそ弱まったが本質は旧ソ連と何ら変わらないのである。しかし、世界の多くの人びとはそのことを知らない。