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(回答先: ビルダーバーグファン 投稿者 エンセン 日時 2003 年 8 月 25 日 12:58:40)
エンセンさんどうも。しばらく遠ざかっているうちに、新しい投稿者が増えているようで、阿修羅サイトは大賑わい。日本の知的レベルもまだ、捨てたものではないようですね。でも、ひょっとして、エンセンさんも或いは、あっしらさんの別ネームかという気もしないでもないですが。勘ぐり過ぎでしょうな。
米国では、ダブヤ君の支持が急落しているようで、来年秋の大統領選挙は混沌としてきたようです。小生はまだ、ゴアかヒラリーが出る可能性がある、と思っていますが。どうでしょうかね。ソロスが民主党候補に大金を出す、と言ったり、一方、バフェットはカリフォルニア知事選でシュワちゃんについたりで、資本家の動向も複雑になってきているようですね。
ついでにフランスで会った人(フランス人、当たり前か)は、「米国も世界帝国、世界の警察官を目指さなければ、もっとずっと豊かな暮らしができるのに。どうしてああも攻撃的なんだろう」と言っていました。まあ、ドルが機軸通貨であることをキープしなければ、米国の多消費型軍事国家体制は崩壊しますので、世界一の軍事力を維持する必要は経済的にもあるわけですが、リュクサンブール公園といった美しいところでのんびりと本を読んだり、ジョギングをしているパリジャンをみると、「やはりフランス人の方が賢いな」と思います。パリ郊外に行くと、フランスがEU一の農業国であることが良く分かります。アウタルキーでも生きていける国の自信でしょう。
ついでのついでに面白かった本の紹介を。中央公論新社から2月ころに出た「電撃戦と言う神話」(ウロ覚えですが)。ドイツの軍事戦略アナリスト上がりの学者が書いた本で、ナチスドイツが、マジノ線をあっという間に突破してパリを陥落させた経緯は、「電撃戦」と呼ばれ、ヒトラーの「軍事的天才ぶり」の証明のように言われてきましたが、実はまったく違っていて、マンシュタインらドイツ軍参謀本部の切れ者が強引に「短期決戦」路線を貫徹させたこと。ヒトラーはオタオタしていただけで、うまくいくと「自分がやった」と言い出したこと。作戦に介入してヘマばかりし、あげくの果てに、ダンケルクに追い詰められた英仏軍を一気に叩こうとした軍に対し、「戦線が伸び過ぎて危ない」とブレーキをかけ、「ダンケルクの奇跡」といわれた英軍の本国撤退を許してしまったこと、しかも、この短期決戦の(一応の)成功を過信して、対ソ決戦に突っ込んだこと、が克明に分析されています。
まあ、政治家なんて皆、似たようなものですが、シュタウフェンベルグ大佐やカナリス提督、ロンメル将軍がしきりにヒトラー暗殺を企てた背景に、「ドイツ軍首脳のヒトラーへの不信感」があったことがよく分かる叙述となっています。アフガンとイラクのベトナム化が更に進むと、米国でも、職業軍人と、所詮は文官に過ぎないラムジ−やウォルフォビッツの間でも、暗殺も含む対立が起きるかも知れません。ダブヤ君はどう振舞うのかしら。