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(回答先: カタリ派−ハイデッガー−ニーチェ−ナチス−笠井? 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 8 月 26 日 17:50:44)
永劫回帰思想というのは、インド起源のようで、仏教に採り入れられました。しかし、それ以外でも、世界各地で古代から出現していた思想のようです。一般的には「死の恐怖」への観念的対抗とみなすべきでしょうが、数学的というか、SF的な論点からこれを唱える人もいます。
フランスの過激派の元祖ともいえるオーギュト・ブランキなどです。世界が無限なら、我々の生にも無限のバリエーションがある筈で、その中には、同じ人生が無限に繰り返す世界も存在するはずだ、といった考え方です。
SFのパラレルワールド、オルタナティブユニバースという考えもこれに似ており、量子力学の「不確定性原理」、有名なところでは「シュレジンガーの猫」などを裏づけとしています。映画「マトリックス」はもう少し、コンピュータのバーチャルリアリティに近いイメージですが、一種のパラレルワールドものとも言えます。
ニーチェは、こういう理屈っぽい話でなく、散歩中に突然「人生も世界も無限に繰り返す」というインスピレーションを得たようです。まあ、宗教家や聖人によくある回心(オリエンテーション)という神秘体験の産物でしょう。まあ、人生は無限にある、と考えた方が楽しいですが、そうすると、来世でも「阿修羅」サイトで、すみちゃんやエンセンさんこと「あっしらさん」とこんなやり取りをしているのでしうか。なかなか複雑な気分にはなりますな。