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このまま財政の問題を放置したときに何が起きるかということも、いわば思考実験で考えてみますと、端的にいえば以下のようなことが起きるだろうということになります。つまり、現状のデフレ不況によって、先ほど申しましたように税収は減る。他方、不況ですから様々な形で支出増をせざるを得ない。そうすると、いま以上に財政赤字が増大する。当然、その結果、税収は不足していますから、国債を増発せざるを得ない。そうすると、いますでに起こりつつありますが、国債格付けがどんどん低下していく。そうすると、国債利子率が増えますので、利払費が増加する。そうすると、財政赤字がさらに増大する。ということは、基本的にはもう国債がどんどん格付けが下がっていって、ジャンクボンド化していくということで、国債の市場消化が不可能になる可能性が事実上近い将来に起こり得る可能性がある。
そういうことになったとしたときには、そういうことはいままで先進国で起きたことはないわけですが、途上国ではこういうことが比較的頻繁に行われ、アルゼンチンなどはそうですが、そういう場合には、基本的には国債を中央銀行引受けせざるを得ないだろうという、いま日銀は拒否をしていますが、そこまでいけば引き受けざるを得なくなるでしょうから、そうなると、基本的には日銀が日銀券を刷って財政の赤字を引き受けるという形になって、ハイパーインフレーションになる。そうすると、為替が暴落して、資本逃避が起こるというようなことになる。そういうふうに私はかなり危惧せざるを得ないと思います。