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(回答先: 質問に対する見解 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 08 日 22:52:24)
はじめまして,あっしらさん
> マルクスも国際金融家のパトロンがいたと思っています。(そうでなければ、19世紀前半のロンドンで安全に亡命生活を送ることはできなかったはずです)
< マルクスは基本的に著作で食べていた,つまり著述家であったと言えると思います.多分一度も「普通の職業」に就いたことはありません.マルクス自身「僕は万難を排して僕の目的を追求しなければならないし、ブルジョア社会のために、おめおめ僕自身が銭もうけの機械にされてしまうようなことになってはならないのだ」と述べています[メーリング,マルクス伝].膨大な書物を書いているようですが,あまり売れなかったので生活は極貧を極めるものでした.大英博物館に日参して資本論を書いていた時期には,立て続けに3人の子どもを失っています.(1849年ロンドン亡命.1850年次男,1852年3女他界,妻2ポンドを借りて棺を買う.1855年長男他界,妻の着物を売って棺を買う.)エンゲルスには相応の収入もあり,エンゲルス邸はマルキストの溜まり場になっていたようですから,暮らし向きも悪くなかったのでしょう.少なくともエンゲルスがマルクスを経済的に援助していたことは事実です.エンゲルスの内縁の妻が亡くなったとき,お悔やみもそこそこに(マルクスがエンゲルスに)お金を無心したという話もあります.さすがにエンゲルスもあまりいい顔はしなかったようで,もちろんマルクスにパトロンがいたなどというのは荒唐無稽な与太話です.