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(回答先: ジハードの非近代性よりゲリラ戦の現代性を 投稿者 たこ 日時 2003 年 4 月 03 日 14:17:26)
たこさん。 レスありがとうございます。
やはり説明不足で失礼だったみたいなので、簡単に追加レスさせて頂きます。
(制服を着た正規軍同士が正々堂々と戦うことを理想とした時代を背景にした思想です。「近代」というより、君主制諸国が覇を競った「近代初期」の思想と考えます。)
より正確には西欧列強同士の国際法ですね。 植民地等は別。
確かにそうなんですが、しかし戦争はすぐに歯止めがなっなって流血の連鎖となるものです。 それをどこかで止める必要があるという考え方にたつと、やはり合理性のある考え方だと思うんです。 もちろん第一次世界大戦以降は,西欧列強間においても、この手の国際法は事実問題としては死文化したと言えないことはありません。
(イラクの市民の上に爆弾をばらまくという、往時の戦争法規に照らしても最悪の戦争犯罪に対抗する道は、もし可能とすればゲリラ戦しかありません。これは、日中戦争あたりから現実化した「近代後期」から「現代」の戦争のスタイルと思います。これが、たとえば、「自衛」の名前で正当化し得るかは、国際法の問題ですが、現代では必ずしも違法とは考えられていないと思います。)
もちろんラムズフェルドはそう考えず、レジスタンスを「犯罪」(治安問題)として扱おうとするでしょうね。 これがイスラム教徒の「悪魔イメージ化」に利用されるんじゃないかというのが私の懸念でした。 もちろん謀略です。
なお、非近代だからと言って私自身は悪いイメージは全然ありません。 もっともこれは私が「近代を相対化して見る」習慣を付けているからかもしれません。 世間一般から見ると非近代だから悪いというイメージがあるんでしょうから、その点気をつける方が良いですね。
近代国家が何をしてきたのか、非近代国家の暴虐を「洗練化かつ徹底化」してきただけじゃないかというのが私の考えです。 ドストエフスキーの「地下室の手記」にこういう考え方が述べられています。
米国の最大の問題点は、単なる戦争犯罪ではありません。 戦争犯罪(暴力)と同時に、これに対抗する暴力を犯罪化することです。 正義と暴力との占有です。 これは単なる暴力よりも数倍悪いものです。 強いのは良く分かったから、少しは自制してほしいものです。 こういう方針ですと恐ろしい戦乱を呼びかねないと大変に懸念しています。
そんな世界はいったいどんな有り様になっているんでしょうか。 怖いです。 たこさん検討して頂けませんか?