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(回答先: Re: Re:「米国が常に正しい」だと法規範って言うよりただの暴力では 投稿者 たこ 日時 2003 年 4 月 04 日 15:32:36)
一方的にフセインとイラク軍の「犯罪」を裁くつもりではないか
たこさん、れいさん、はまちさん。 レスありがとうございます。
なんか最近私の投稿が多いので、失礼ですが、まとめてレスさせて頂きます。
「法規範」についてのご説明は明瞭で良く理解できました。 ありがとうございます。
(ラムズフェルドの「戦争犯罪」発言は、中国大陸での「大虐殺」を、「便衣兵(非戦闘員に紛れた兵員)を狩るため」として正当化する論理と似ていますね。もっとも、彼の場合は、民衆虐殺を正当化するだけでなく、相手方の指導者を戦犯呼ばわりするためにも、この論理を濫用しています。)
(仮に、アメリカが唱える「自由と民主主義」と、これに基づく「正義の戦争」を国際社会が認めると、それが新たな国際法の規範に成長する危険な要素もあります。)
少なくとも侵略を受けたイラクとその周辺国がこれを認めるとは思えませんね。 このとき、もし国際社会の多数が認めると恐ろしいことになるんじゃないかと思っています。
国連安保理では、一応十数カ国の参加があり、かつ5カ国が拒否権を持っており、手続が法定されているので、ある程度歯止めがあると思います。 今回も、各国を説得するに足るだけの「証拠」を米国が提示できず、多数派を形成できなかったわけで、歯止めには一応なっていますね。
一国の判断で「侵略」戦争を始めても事実上合法というのでは、「国際」法になっていないと思います。 恐ろしいです。
(忠犬内閣はこれに加担しています。これを阻止し得るのは、忠犬内閣排除などの力と世論です。)
今回、日本の米国方針支持は決定的に重要であったと思います。 正直言って、歴史の重要な「切り換えポイント」を一つ越えてしまったという感じをもっています。 しかし、「忠犬内閣」の米国支持表明以降、かえって内閣支持率は上がっているという話もありますよね。
はまちさんへ
「力のある者が公平に振る舞うとき、力のない者も喜んで法を守るでしょう。このときにこそ、米国の覇権と繁栄とは末永く続くはずです。」
私の意図は、むしろ米国はこのコースから外れてしまったというものです。 米国に力があるのはみな認めているんですから、とりあえず安保理を立てて行動した方が米国にとって利益だという意図であります。 かなり皮肉が入った表現なので、分かりにくかったかもしれません。 ごめんなさいね。
「公平」についてですが、本当は正確な表現とは言えないかもしれません。 しかし、都市部住民を爆撃しつつ、イラク軍の「戦争犯罪」を裁くという米国政府の構えは、なんと表現したら良いのかなあ。 不正不義という表現の方が簡潔で良いかもしれません。 私は、「立場を入れ換えることができる互換性」という意味で使いたいと思っています(分かりにくいですね)。
米国政府の方針って(ラムズフェルドの問題かもしれませんが)、相手の罪は厳格に裁くが、自分の罪は絶対に認めないという感じですよね。 つまり「裁判官+検事」の立場には立つが、被告の立場には絶対に立たないと言っているわけです。 ここが根本的な不公正なんじゃないか、憎しみを買うんじゃないかと思っています。
このままですと、イラク占領後には、イラク軍戦犯裁判とか、フセイン犯罪裁判とか、妙な裁判を始めかねないという危惧すら感じております。 3月でしたか、イラク占領は日本占領をモデルとするという言明がありましたからね。 私は恐ろしい。
れいさんへ
(現代版ローマ帝国を目指したアメリカの現状は、ローマ帝国の末期に似てきていませんか?)
すいません。 よく分かりません。 莫大な財政赤字、属領からの輸入超過は似てるのかなあと思っています。
(今の国際法は、WW2戦勝国に有利に出来ています。言いかえれば、戦勝国は自分達に有利なように国際法を作ったとも言えます。 もしかすると、今の「国連」「国際法」自身の矛盾が露呈するのが今回の戦争かもと考えたりもします。)
「妄想モード」に入らせていただきます。
まだ、米国は、形式上はですが、国連決議(やたらに古い決議ですが)を尊重して実行しているので、現行の国際法違反ではないという主張をしていると理解しています。 今後は国連安保理修復の動きも出てくるんでしょう。
しかし、もしかすると、今回の世界混乱期には国連を本当にスクラップ化する予定なのかもしれません。 第二次世界大戦期には国際連盟をスクラップにした「前科」があります。