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(回答先: 【「イラク侵略戦争」の戦況】 ばったり途絶えた「戦況報告」の裏側(実態)を読む − 米英侵略軍がバグダッドまで到達できずに敗退する可能性 − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 27 日 19:21:13)
イラク軍対米英軍の第2ラウンドですが、なんだか川中島の合戦みたいになってきましたね。
決戦を挑む上杉謙信と、どうやって相手を追っ払うかを考えている武田信玄。
(当時信玄は南の北条氏とも戦っていて、謙信と遊んでいる場合じゃなかった)
さてどうなりますか。
米英軍の弱点は補給ルートが長過ぎることですが、一方イラク側の弱点は予備兵力が無いことです。
丁度太平洋戦争当時の日本海軍と同じですね。米英軍は損害を受けても補充出来ますが、イラク側にはありません。
とすれば、フセイン大統領が取るべき方法は二つ。
1)出来る限り兵力を集中させ、常に敵より多数の兵力で戦うことで各個撃破する。
2)損害を避ける為、敵の補給線が伸びきったところを叩き後退させるが、深追いはしない。
「押さば引け、引かば押せ」のシーソーゲームでこう着状態に持ち込んで時間を稼ぎ、その間に調停にこぎつける。
要は
「侵攻部隊を撃滅すること」
ではなく
「バグダットに近寄せないにこと」
にあります。
まともに戦えば勝てるでしょう。しかしイラク側の損害も大きい。
弱体化したイラク軍を見て、トルコ以下の周辺諸国が黙っているとも思えない。
恐らく第二案を取るのではないでしょうか。
逆に米英軍の立場から見れば、敵の主力を叩くチャンスともいえます。カルバラの先遣部隊を囮にして引き付け、損害を与えつつ後退する。
これはソ連が存在していた頃に、西ヨーロッパに侵攻してくる機甲師団の大群を迎え撃つ戦術として長年研究されていたもので、この誘出策にひっかったらイラク軍は危ない。
第4時中東戦争では、イスラエルの戦車部隊がこの手でエジプト軍にやられましたから。
そして主力部隊が壊滅すればバグダッドは裸同然になります。
深追いをしないこと。
南下するイラク軍主力の目の前にぶら下がっているのは、実はとんでもない「まき餌」かも知れません。