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(回答先: Re: ニューエージムーブメントは超国家機構に乗っ取られたのか。それを示唆する、キリスト教運動以外からの情報は余りに少ないのが現状。 投稿者 プリン 日時 2003 年 3 月 25 日 07:10:48)
プリンさんレスありがとうございます。
まずあなたの論点である、
「元の文章の書き手は、キリスト教運動体からロック音楽を料理している。ロック音楽をサタニックなものと位置付け、一方でサタニックで反キリスト教と定義づけているニューエイジ思想運動と同一視することで、両者ともに攻撃し、持ってキリスト教運動を防衛しようという立場から書かれています、というのがわたしの伝えたいメッセージです。」
という認識ですが、これはいくつかの事実誤認があると思います。
この”Satanic Roots of Rock”の著者であるDonald Phau氏は自身ではただのロック・ミュージシャンであると表明していて、なんら「キリスト教運動体」の構成員ではないと思われます。この原文を数回読んだ限りでは彼は「ユダヤ・キリスト教文明」という言い方を全体で2回ほど極く短く、しかもニュアンス的には半ば絶望的に言及しているのみでありまして、私は彼がキリスト教運動を防衛しようという意図でこの文章を書いているとは思えません。
また、この人は自身がミュージシャンでもあるため、ロックと言われる音楽の全てが悪魔的なものであるとも言っていません。言及しているのはヘヴィー・メタルと呼ばれる一群の音楽の背景に流れるアレイスター・クロウリーの影響とクロウリーのまた背景に潜む悪魔主義者たちが同時にニューエイジ運動を利用していたという事実です。
私は比較的長い期間にわたって音楽の制作に関わってきた経緯がありますが、このような内容は事実として認めうるものだと考えますので訳してみたものです。私の感覚ではこの文書は隠されてきたものではあるものの、基本的な事実の流れをうまくレポートしていると思います。また、あなたの仰るところのニューエイジが操作されてきたという私の観測を補足する資料そのものです。たしかにこのような資料は数が少なく、また直ぐに削除されたりしてしまいますが、数が少ないので根拠が薄いということにはならないでしょう。
私自身は宗教とはもとから人間をドグマに監禁するための方便でしかないと思っておりまして、キリスト教と名の付くものも全て悪質な捏造信念体系と考えます。また、繰り返すようですが、操作されたニューエイジとは新手の「キリスト教」であるとも思います。しかし、一般的な善意の欧米人生活者にとってはこのような物言いは酷なこともあると承知しています。
クリシュナ・ムーティーの主張は私も間違ったものではないと思いますが、19世紀末から20世紀初頭にかけてのオカルト・ムーブメントにおいては主要な流れではなかったと思います。これは圧倒的にドイツとイギリスを中心とした神智学運動と連携したゴールデン・ドーンの動きがあったと思います。また、この流れとボームなどの量子力学の基礎理論の発展および、バートランド・ラッセルなどの台頭、または少し後のH.G.ウェルズやハクスレーなどのプロパガンダ文学の台頭は、平行して台頭する社会主義思潮とともに今で言うニューエイジの基礎を形成したと観測しています。
私はこのような流れを長期的な観点から誘導していった集団が存在すると考えます。また、これらの文化的側面の流れは同様に、経済的側面や政治的側面とも連動していたようです。
また、あなたの論考と私が異なるところとしては、
「ニューエージ思想に挑戦しようとしても、超国家機構側には原理的には勝ち目はない事は分かっているでしょう。ニューワールドオーダーと全く折りあいがつかないのです。」
勝ち負けでもなく、ニューエイジ思想とニューワールドオーダーとはとても折り合いが良いと考えます。
なぜ、個人が自由に思考するところのニューエイジの思潮には画一的な言動が溢れているのでしょうか。
これは論理的に奇妙です。
そして、「ある意味で物理学の地平を切り開いてしまったニューエージ側を,哲学的地平で,克服することは、不可能で,影響は大きくなく、むしろ、キリスト教たたきに使う方が、利益があるかもしれません。」
とのことですが、この「ニューエイジ」という言葉を「超国家組織」と置き換えると私には納得できるものになります。私はデビッド・ボームは「あちら側」と認識しています。
また、ニューエイジを含めた社会操作年表とも呼ぶべき資料をリンクしておきます。私はこれは「便利」だと思います。
http://www.cassiopaea.com/cass/timeline.htm