現在地 HOME > 掲示板 > 議論9 > 341.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: この筆者とあなたはともに、ニューエージムーブメントに着いて、否定的な立場からこのロック問題をみていますね。のプリンさんへ。 投稿者 HAARP 日時 2003 年 3 月 25 日 05:44:23)
ポイントがずらされています。
元の文章の書き手は、キリスト教運動体からロック音楽を料理している。ロック音楽をサタニックなものと位置付け、一方でサタニックで反キリスト教と定義づけているニューエイジ思想運動と同一視することで、両者ともに攻撃し、持ってキリスト教運動を防衛しようという立場から書かれています、というのがわたしの伝えたいメッセージです。
ではポイントをお望みの方向でかえましょう。
ニューエイジ運動の特定の指導者というのは、その運動対の誰に尋ねても、わからない、いえない、というこたえがかえってきます。教義というより思潮なのです。近代現代でいえば17世紀あるいは18世紀から欧米で始まっています。インドも呼応しています。1960年代70年代、カウンターカルチャー運動の中で現代的姿を見せました。物理学の先端、量子力学のデビッド=ボームとインド出身の、西洋人にあてがわれ自ら率いた宗教組織を捨てて一人で世界を巡る孤高の思想家クリシュナムーティー(人は組織を通じず、一人で精神性を高めていかなければならないとし、宗教組織を否定した)とのダイアログが、ニューエージ運動のひとつの象徴とはいえます。
また超国家機構がニューエージを恐れるがゆえ乗っ取っているという理解ですが、キリスト教を衰弱させようという動機が強いのではないか,あるいは両派に資金を与え互いに競わせて、両者ともダメにする、あるいは別の政経目的を実現する,という可能性が低くはないのではないか,と見ています。ただ、ニューエージを全体主義への里程標として思想的に危険である、と見ている点も必ずしも否定はできないとはおもいます。複合的な視点で操作されているとは思います。
ただ、ニューエージが超国家機構に乗っ取られたのではないかという事に関する資料や情報は,米国内でもウェッブ上でも,非常にすくないようです。超国家機構の陰謀的資料がウエッブでかなり整備Sれているなか、あなたの考えるこのもうひとつの「陰謀」については、非常に手薄な情報,あるいは情報としては全く目立たないのが実情だと思います。
とにかくニューエージ側は排他的組織単位で動いていないため、それらの考え方を持つ人を操作する事は,非常に難しい面があると思います。
全体主義と独立した思考・行動を重視するニュ−エージは反対のベクトルであるため、思想的折り合いは根源的につかない関係にあります。超国家機構の取る経済政策は競争原理を基礎とする新自由主義ですが,ニューエージ側は協力の原理を基礎としています。
ニューエージ思想に挑戦しようとしても、超国家機構側には原理的には勝ち目はない事は分かっているでしょう。ニューワールドオーダーと全く折りあいがつかないのです。
ただ,90年代半ば,ゴルバチョフが主催したサンフランシスコでの会議はニューエージ系の思想家たちが呼ばれていました。これはたしかに政治操作の一貫ですが、しかし、裾野の広いニューエージ運動に与えたインパクとはほとんどありませんでした。
背後権力の介入はありましょうが、社会思潮としてのニューエージの根源部分を撃つ事は、物理学であらわれた量子力学を今さら否定し、押し戻す事が不可能であるのと全く同程度に不可能なことです。
ニューエージのスピリットである自由の雰囲気を新自由主義の「自由」のイメージとして援用する,返す刀で、キリスト教運動のカウンターカルチャーとして利用するという事がせいぜいでしょうが、それにしても、ある意味で物理学の地平を切り開いてしまったニューエージ側を,哲学的地平で,克服することは、不可能で,影響は大きくなく、むしろ、キリスト教たたきに使う方が、利益があるかもしれません。
いずれにせよ、超国家機構側がニューエージを乗っ取った部分がある事を示す情報を、キリスト教運動の側のソース以外から見せていただけると参考にはなりますね。