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【ワシントン=永田和男】米議会は5日、「赤狩り」で知られるジョゼフ・マッカーシー上院議員が1953年から翌年にかけて非公開で行った喚問の議事録約5000ページ分を半世紀ぶりに公開した。
共産主義活動家やその支援者であるとして喚問されたのは約500人。この中にはミステリー作家ダシール・ハメット氏、作曲家アーロン・コープランド氏、ニューヨーク・タイムズ紙記者ジェームズ・レストン氏ら著名人も含まれているが、大半は省庁の下級官吏や秘書など無名の人々。
歴史研究家ドナルド・リッチー氏は、多くの人々が非公開の場で追及されたことについて、「堂々と反論した人はその後、公聴会には呼ばれていない。マッカーシー氏は公開の席で脅しつけられる人間にしか興味がなかった」と述べ、公聴会で派手につるし上げることができる気の弱い証人を選別するのが目的だったと指摘している。
◆ジョゼフ・マッカーシー上院議員=共和党上院議員として1947年から57年まで活動。50年2月に「国務省内に共産党のスパイ網が形成されている」と爆弾発言をして以降、「マッカーシズム」と呼ばれた反共名目での政敵攻撃を展開した。
(2003/5/6/20:55 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030506i312.htm