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(回答先: Re: 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2003 年 5 月 08 日 00:34:55)
「ジャック・どんどん」さん、こんにちわ。
チョムスキー氏の役割を考えるためには、世界支配層(それが「三百人委員会」なのかどうかは別として)がめざす世界や共産主義・ネオコンといった政治勢力の位置付けも考える必要があると思っています。
まず、共産主義は、世界支配層が世界を支配するための補完政的な治勢力だと考えています。
歴史的現実の「共産主義国家」は戦時体制と経済的後進性が相俟って理念とは別物になりましたが、イデオロギー(価値観)的には、進歩史観・無神論・科学主義・平和主義・コスモポリタニズム・民主主義・平等主義・自由主義・産業国有など世界支配層にとって好ましいものです。
(平等主義は、世界支配層にとっては法の適用の平等ですが、共産主義的特長である経済的平等主義も、圧倒的多数である被支配層の平等ということで不都合ではありません)
マッカーシー氏が主導した「赤狩り」は、このような意味から、共産主義者を狩り出すということではなく、“共産主義の脅威”を煽り、“冷戦体制”を構築するためのものだと考えています。
マッカーシー氏が自覚的であったどうかは別として、役割が終わったことで、とんでもない弾圧者という汚名を着せられ表舞台から去っていきました。
>コールマン情報では、マッカーシー議員は真の愛国者で、ワシントンに巣食う世界共
>産主義者たちをもう少しで暴露するところまで追い詰めた英雄となっています。
「ワシントンに巣食う世界共産主義者たち」を暴露することは当時の赤狩りの目的ではないので、マッカーシー議員は禁断の領域に踏み込もうとしたことになります。
ブッシュ政権(ネオコン)も、新世界秩序のために捧げられる“生け贄”政治勢力だと考えていますから、マッカーシー議員と同じように、役割が終わったら罵倒を浴びせられて退場することになると予測しています。
世界支配層がめざしている新世界秩序(「世界帝国」)は、進歩史観・無神論・科学主義・平和主義・コスモポリタニズム・民主主義・平等主義・自由主義・産業国有といった価値観を基礎としたものになるはずです。
こう考えると、チョムスキー氏が重要なイデオローグであることがご理解いただけると思います。
世界支配層は、別にワーモンガーではありません。
戦争は、「世界帝国」を確立するための手段でしかありません。
チョムスキー問題は、つまるところ、一般的には善なる価値観とされている「進歩史観・科学主義・コスモポリタニズム・民主主義・平等主義・自由主義」を捉え直すことだと思っています。