投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 17 日 15:13:49:
今朝からの報道によれば、タリバンは本拠地でもあるカンダハルを地元長老・司令官など非タリバン勢力に明け渡したという。
ジャララバード(=ナンダハル州)に続く、支配地域の明け渡しである。
戦況からいって、これは合理的な判断だと思う。本拠地放棄には苦渋の思いもあっただろうが、執拗に続く都市(=カンダハル)空爆をやめさせる道は現在これしかない。
また、山岳部ゲリラとして戦いを継続していくためにも、敵ではない勢力がその周辺の都市を抑えているほうが有利である。
北部同盟も、所詮、都市という点を制圧しているに過ぎない。
今後タリバンが頼っていけるのは、“国内隠れ支持者”と“パキスタン国民パシュトゥン人”、そして、道理に目覚めてくれるかもしれない“世界の人々”しかいない。
勝ち馬に乗った勢力やたんなる随伴者が脱落していくなかで、逆に組織が強くなっていくということもあるだろう。とりわけゲリラ戦は、一人一人の意志と戦闘能力に負うものである。
タリバン諸兵士には、これから寒さも募る一方だし空爆の密度も濃くなるでしょうが、ご自愛のうえ、奮戦されるよう祈っていますとだけ言わせてもらいます。