投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 17 日 17:55:07:
回答先: 戦力温存は困難 タリバンに退路断絶の危機 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 17 日 17:53:34:
11/17 16:26 容赦ない「アラブ人狩り」 迫害される外国兵士 外信81
【カイロ17日共同】アフガニスタンで、タリバン政権が完全崩
壊する見通しとなったことを受け、反タリバン勢力による容赦のな
い「アラブ人狩り」が始まった。ウサマ・ビンラディン氏を頭目と
するアラブ系の「義勇兵」はタリバンと同一視され「外国勢力」と
の反発も強いためだ。
米軍幹部は、北部クンドゥズ州でタリバンが激しく抵抗している
としており、数千人といわれるアラブ系兵士の大半は最後の抵抗を
試みているようだ。
十五日付のアラブ紙アルハヤトは「アフガンで長年過ごしたアラ
ブ人にとって、アフガン人住民がアラブ系の捕虜を小突き回してい
るテレビ映像は信じ難い光景だろう」と伝えた。
英BBCは十四日から、反タリバン勢力の北部同盟兵士に捕まっ
たエジプト人とみられる兵士が殴られ鼻血を出している様子や、外
国人兵士の死体に報復の銃弾が何発も撃ち込まれる映像を報じてい
る。
兵士以外のアラブ系も被害を受けた。米軍の爆撃でカブール事務
所が破壊されたカタールの衛星テレビ、アルジャジーラの特派員は
十四日、アフガン東部に移動中、タリバンに敵意を抱く兵士から威
嚇射撃され、車や所持品を没収されたと伝えた。
所持品は後に地元実力者の仲介で返却されたが、シリア生まれの
特派員は二日間の逃避行を「筆舌に尽くせない」と語った。
リビアの最高指導者カダフィ大佐は十四日、北部同盟のラバニ大
統領に「北部同盟軍がカブール入りした後に世界が目撃したその行
状は、イスラム教とイスラム文明への打撃となる」と、同盟軍の規
律を憂慮する書簡を送った。
旧ソ連軍のアフガン侵攻に対する「聖戦」にムジャヒディン(イ
スラム戦士)として参加したアラブ系の義勇兵はかつて、アフガン
人ムジャヒディンとイスラムというきずなで結ばれていたが、今で
は敗残者の外国人に容赦しないというアフガンの伝統の「犠牲者」
となっている。
(了) 011117 1625
[2001-11-17-16:25]