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【ワシントン逸見義行】
アルゼンチンのロドリゲス暫定政権は24日、「対外債務の元本と利子の支払いを停止した」と発表し、史上最大のデフォルト(債務不履行)を実施したことを正式に表明した。声明では、アルゼンチン政府発行の国債などを持つ外国の債権者と金利の減免をはじめとした債務条件の見直し交渉に直ちに入る方針も示した。
アルゼンチンの公的債務は1320億ドルで、このうち対外債務は最大で800億ドル(約10兆4000億円)に上ると見られる。債権者は一方的なデフォルト表明に反発しており、交渉が難航することは確実だ。
また暫定政権の閣僚は24日、大統領が23日にペソとドルに加え流通させる方針を明らかにした「第3の通貨」の名称を「アルヘンティーノ」(スペイン語でアルゼンチンの意味)とすることを明らかにした。公務員の給与などを支払う「特別国債」のような性格を持つと見られるが、大量発行すると財政規律が一層緩むことに変わりはなく、将来の通貨切り下げにつながる恐れもある。