“沖縄圧殺の「帝国主義の戦争会議」=サミットを粉砕せよ”(『前進』1964号)

 
★阿修羅♪

[ フォローアップ ] [ フォローアップを投稿 ] [ ★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ8 ] [ FAQ ]

投稿者 一刀斎 日時 2000 年 7 月 08 日 18:20:47:

http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no/f1964sm4.htm
週刊『前進』(1964号7面1)
沖縄圧殺の「帝国主義の戦争会議」=サミットを粉砕せよ

 全国から沖縄現地に総結集し

 世界揺るがす戦闘的大デモを

 日帝・森の「侵略戦争宣言」粉砕へ

 第1節 「平和と安定」掲げ侵略戦争
 七月二十一日から二十三日まで沖縄県名護市の万国津梁館で開かれる主要八カ
国(G8)首脳会合(沖縄サミット)の日程が決まった(日程表参照)。これに
先だって、八日には福岡市でG7蔵相会合が、十二日から十三日まで宮崎市で
G8外相会合が開かれる。
 沖縄サミットでは、七つの帝国主義国家とロシアの頭目が、「世界の平和と安
定」のために、紛争予防、軍備管理・軍縮問題、地域情勢や情報技術(IT)問
題を討議し、合意文書を採択し、発表するという。
 帝国主義やロシアは、沖縄サミットで何をしようとしているのか。それは帝国
主義各国が生き残りと延命をかけて、世界の市場と資源を奪い合うことだ。帝国
主義同士が死活をかけて抗争することだ。帝国主義が世界の新植民地主義体制諸
国の人民からの搾取と収奪を一層強めることだ。その帝国主義の支配が破綻した
地点で、帝国主義やロシアのいう「地域紛争」が発生するのだ。帝国主義やロシ
アがその「地域紛争」を軍事的に制圧すること、すなわちユーゴスラビア爆撃の
ような侵略戦争を行うことを「世界の平和と安定」と呼んでいるのだ。
 アメリカ帝国主義は、自らが生き残り、世界支配の覇権を打ち立てるために、
アジアにおける排他的な軍事的覇権の確立に向かって動き始めた。それを「アジ
ア重視への転換」と称している。ヨーロッパの帝国主義は、南東欧の勢力圏化と
そこでの侵略戦争遂行のために、EU緊急展開軍と治安警察部隊の創設に動き始
めている。
 日本帝国主義は、日米新安保ガイドライン体制を構築し、再び朝鮮・中国−ア
ジア侵略戦争に踏みだそうとしている。
 戦後体制は東アジアを焦点に最後的崩壊過程に突入している。帝国主義が戦後
蓄積してきた全矛盾が噴き出そうとしているのだ。それは、残存スターリン主義
諸国や新植民地主義体制諸国の存立の条件をことごとく奪い取るものとなるであ
ろう。
 世界は、二九年型大恐慌の奈落の底への転落を深め、帝国主義の侵略戦争と、
帝国主義同士の対立・抗争の世界戦争への転化に向かって突き進んでいる。
 帝国主義が大恐慌と戦争によって、世界の労働者階級人民にその犠牲を強制し
ようとしているのである。沖縄サミットはその歴史的転換点を画するものになろ
うとしている。全世界の労働者階級人民、被抑圧民族人民は、団結して大恐慌と
戦争の元凶=帝国主義を打ち倒すために闘おう。

 第2節 「朝鮮」を議題に再侵略策す
 帝国主義の戦争会議・沖縄サミット粉砕を掲げ、戦闘的な総決起をかちとるこ
とは、日本の労働者階級の国際主義的責務だ。
 それは、アメリカ帝国主義やヨーロッパの帝国主義と並んで、ほかならぬ日本
帝国主義が沖縄サミットで朝鮮・中国−アジア侵略戦争突入を宣言しようとして
いるからだ。世界大恐慌過程の深まりの中で、日帝が生き残る道は、アジア侵略
と勢力圏化以外に残されていない。台湾、朝鮮、中国東北部の植民地化とそこを
前線拠点にした、中国への全面的な侵略戦争、アジア太平洋への侵略戦争、そし
て第二次世界大戦に突入していったあの十五年戦争の歴史を再び繰り返すことを
沖縄サミットで宣言しようというのだ。
 今度こそ、日本労働者階級は、「闘うアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略
を内乱に転化せよ」のスローガンのもとに総決起し、日本帝国主義を打倒しなけ
ればならない。
 日帝は、南北朝鮮首脳会談を受け、「紛争予防・地域情勢」で朝鮮半島問題を
首脳会合のテーマに取り上げ、「特別声明」を出そうと画策している。日帝は、
独自の朝鮮半島政策をもって、朝鮮再侵略を狙っているのである。日朝国交正常
化や朝鮮半島をめぐる六カ国協議(日、米、中、ロ、南北朝鮮)、さらには「南
北経済交流」などを水路にして新植民地主義的再侵略に道を開こうとしているの
である。
 かつて日本の労働者階級が、十五年戦争を阻止しえず、日帝による朝鮮・中国
−アジア侵略戦争によって数千万人のアジア人民を虐殺し、侵略しじゅうりんし
た歴史を断じて繰り返すな。今度こそ、闘うアジア人民と連帯し、日帝の朝鮮・
中国−アジア侵略と侵略戦争を阻止し、日帝を打倒しなければならない。第一次
世界大戦が生み出した帝国主義の危機をロシア革命に転化したロシア労働者階級
の歴史的事業を引き継ぎ、必ずや勝利しよう。

 第3節 森の「英霊」発言に怒りを
 そのためにも、沖縄人民と連帯して、沖縄現地でこそ、戦争会議・沖縄サミッ
ト粉砕の大デモンストレーションをたたきつけることが求められている。
 日米帝国主義が、新安保ガイドライン体制の発動をもって、朝鮮・中国−アジ
アに侵略戦争を強行するとき、沖縄米軍基地こそその最大拠点となる。沖縄に
は、沖縄戦−米軍占領下での土地取り上げによる基地建設、日米安保体制のもと
で米軍基地の強化・固定化を押しつけてきた歴史がある。日米帝は、今度は新安
保ガイドライン体制のもとで、侵略戦争と新基地建設の犠牲を強要しようとして
いるのだ。そのためにこそ、サミットの沖縄開催に踏み切った。これは沖縄圧殺
の攻撃そのものだ。
 しかも、あろうことか、クリントン米大統領は沖縄戦の最激戦地であった糸満
市の摩文仁(まぶに)の丘にある平和祈念公園を訪問し、沖縄が米軍駐留を受け
入れ、世界平和維持に貢献しているとし、沖縄県民に謝意を表すというのだ。
 帝国主義による戦争の犠牲者の前で、沖縄人民にもう一度“戦争と基地の犠牲
を受け入れ続けよ”“帝国主義の戦争に貢献せよ”とクリントンに演説させるこ
となど絶対に許さない。クリントンを摩文仁の丘に一歩たりとも踏み入れさせて
はならない。
 また、六月二十三日に沖縄全戦没者追悼式に出席した森喜朗はその日の午後、
名古屋市の街頭演説で「国民を代表して英霊の御霊に哀悼の意を捧げて参りまし
た」と発言した。帝国主義の戦争犠牲者を「英霊」と呼び、再び日帝の侵略戦争
の先頭に立ち、「天皇を中心とする神の国=日本国家」のために貢献せよと言い
放ったのである。
 沖縄サミット攻撃の正体はあまりにも明らかだ。森やクリントンが朝鮮・中国
−アジア侵略戦争を宣言することを絶対に阻止しよう。沖縄人民の反対 の声を圧
殺して名護新基地を押しつけ、新安保ガイドライン体制のもとに沖縄人民を組み
敷こうとする攻撃を実力で粉砕しよう。
 沖縄人民と連帯して沖縄サミット粉砕決戦に総決起しよう。反戦共同行動委員
会が呼びかける七月十九日の那覇市内デモをかわきりに、二十一日サミット会場
を直撃する名護市内デモを空前の戦闘的デモとしてかちとろう。このサミット粉
砕デモを頂点に、二十三日のサミット閉幕にいたるまで連日大衆的に、戦闘的な
行動を繰り広げよう。
 帝国主義の戦争宣言に対して、「米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打
倒」「闘うアジア人民と連帯し、日帝のアジア侵略を内乱に転化せよ」の旗を
高々と掲げ、権力の超厳戒体制を打ち破り、カクマルの敵対を粉砕して、全世界
を揺るがす戦闘的デモを実現しよう。

 




フォローアップ:



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。