投稿者 明星 日時 2000 年 7 月 09 日 06:03:44:
回答先: Re: 中立的な国連もいらない。世界政府の雛型は消滅すべし。 投稿者 卍がため 日時 2000 年 7 月 09 日 00:26:21:
国連は共同体意識の形成と世界秩序を維持するため、という大義がありますね。
だから国連が絶対的な存在という事ではないのでしょうが。
紛争に関しては、武器を持ったガーディアンエンジェルスのようなものですね。
(池袋では彼ら活躍しているみたい)
そして、その存在により、彼らがいなくなる事に
不安を感じるのでしょう。
しかし小和田さんの手、、、、不自然な形です
http://www.joseijiho.co.jp/kancyo/gaimu-syo/owada-hisashi.htm
小和田恒国連大使、夏で退任。
日本の国連外交の「顔」として活躍する小和田恒国連大使が、今
夏で退任する。一九九四年三月に就任後、国連安保理常任理事国入
りを最優先課題とする日本の国連外交の先頭に立ってきたが、在任
が四年を超えたこともあり意向を固めたようだ
▲その小和田さんの著書「外交とは何か」(日本放送出版協会)
を読むと、外交官のあるべき姿がよく分かる。外交の仕事で重要な
のは「四つの愛」だと、小和田さんはいう。誠実、洞察力、知的好
奇心、個性の四つで、いずれも英語の頭文字はI(例えばInte
grity=誠実)、Iはまた愛につながる
▲国連外交の主役でありながら、いや主役だからこそ小和田さん
は「国連はあくまで国際政治の現実のなかでの一つの機構です。世
界政府でもなければ、世界の平和を維持するための万能薬でもあり
ません」という冷徹な視点も備えている
▲国連内の日本の地位についても、何が何でも常任理事国入りで
はなく、「国際社会のなかで、政治、経済の秩序を守っていくうえ
に(日本が)応分の責任を果たす覚悟があるかどうかという問題」
であり、責任の先にはおのずと道が開けるとのとらえ方だった
▲近ごろの日本は、とかく結果ばかりに目を向けがちであるよう
に思う。「日本人の知らない国連」(ダイヤモンド社)を著した川
村亨夫さんも、「常任理事国になろうと必死で国連のサイズに日本
を合わせることばかりを考えている間に、国連および世界自体が一
歩先んじて新しい時代のページを築きつつある」と警告している
▲要は外交に限らず、日本に主体的な理念があるのかどうか、世
界が問いかけているといえようか。
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●国連の持つ役割
冷戦構造の終焉後の世界は、主要国が力を合わせて新しい国際秩序を形成し、平和と繁栄を確保していくことが必要です。そのために、国際連合の持つ役割は非常に大きくなっています。
●すべては人類が選択する
国連が、世界の平和と繁栄の確保に本当に役割を果たし得るためには、安全保障理事会の役割が重要です。そしてその関連で日本とドイツに対する期待感が高まって来ています。その場合、重要なことは、わが国は、「自分が、自分が…」ということではなく、国際社会全体のために日本としての責任を担う決意を明確にすることだと考えます。経済協力は世界全体の発展にとって、一層重要になっています。日本は、第二次大戦後、軍事力以外の形で世界に貢献する基本姿勢のもと、東南アジア中心に経済協力に力を入れてきました。今やアジアNIES、ASEAN諸国は経済的離陸(テイク・オフ)、自立を達成し世界の中で成長力の高い国々に育っているわけです。こうした流れをアジアだけでなく、世界全体に推し広げていくことが重要でしょう。開発途上各国も冷戦のイデオロギー対立が消滅した今日、自国の国造りがいかに重要であるかを理解してきております。先般のアフリカ開発会議においても、経済協力を真に有効に役立てる国造りに最も重要なことは何であるかを東南アジアの国々の経験から学びたいという意欲が見られます。わが国としては、個々の途上国の発展段階に応じた多様性 に即しつつ、政府と民間との補完的役割を含む包括的なアプローチによって、途上国の繁栄に貢献することが世界の安定に繋がって行くという認識が必要でしょう。
●共同体意識を世界的視野に
日本は歴史的に見て、約300年に及ぶ鎖国の時代を通じ、またその後の近代化の過程の中でも、日本としての共同体意識を強めて行く形で社会の発展を実現して来たと思います。しかし、今や急速に進展する国際化の中で、これまでの共同体意識を世界的視野に立ったもっと広い共同体意識に広げていくことが、国際的役割を果たす上で不可欠になってきています。そのためには、国内でのコストや負担が伴う事も確かです。それを国全体としてどう調整していくかということを、国民1人ひとりが考えなければならない時代に来ていると思います。このことは日本の政治のあり方自体にも関わることです。日本が世界の繁栄と安定の増進に協力していくことを通じて自国の繁栄と安定を確実にすることができるのだという考え方が今こそ求められていると思うのです。
http://www.joseijiho.co.jp/kancyo/gaimu-syo/owada-hisashi.htm