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回答先: 核燃料物質郵送・手紙全文 投稿者 一刀斎 日時 2000 年 6 月 13 日 20:26:33:
首相官邸などに放射性物質を含む鉱物「モナザイト」が郵送されていた問題で、同封された文書に「ウランを北朝鮮に輸出した」と名指しされた財団法人の理事長が長野、埼玉両県内にモナザイト計十数トンを保管していることが13日、分かった。警視庁公安部と科学技術庁は、原子炉等規制法違反などの疑いで立ち入り検査し、理事長らから事情を聴いている。
文書には、東京都台東区の財団法人名と財団理事長の知人男性の名前を挙げて「ウランを北朝鮮に輸出している」「取引トン数70トン」「核ミサイルに使用する」などと記されていた。
公安部などが調べたところ、理事長が長野県辰野町の空き家に十数トン、埼玉県熊谷市内の倉庫に約900キロのモナザイトを保管していた。また、埼玉県大宮市にも保管していたとみられるが、現在は現場が整地されて確認が取れないという。
科技庁などは12日、長野県辰野町内の現場を立ち入り調査し、13日には、熊谷、大宮両市の現場を調査した。
各現場の放射線量は、人体に影響がない程度とみられるが、科技庁はモナザイトのサンプルを持ち帰り詳しい分析を進めている。
公安部によると、理事長は鉱物輸出入会社を経営しており、約20年前にモナザイトを東南アジアから輸入したという。財団法人は文部省の所管だが、数年前から活動した形跡がほとんどなく、登録された場所に事務所もなかった。
また、モナザイトは首相官邸などに郵送されたが、その後の調べで宮内庁などにも送付されていたことが分かり、送付先は計10機関になった。
[毎日新聞6月13日] ( 2000-06-13-19:38 )