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科学者五井野博士が20年くらい前に書いた仏教書には科学だけでなく情報コントロールや陰謀論、
少年犯罪などを考える上でたいへん参考になることが書かれているので、ちょっと紹介します。
(最初のほうは一見、関係ないように思えますがここを読んでおかないと
あとの部分が理解できないため引用しています。)
なお、五井野博士の経歴はここ
http://www.avis.ne.jp/~wippii/keireki.html
『法華三部経体系(総論)』 五井野正著 1981.10.12 より抜粋
しかしこのことは世間法が仏法に大きく影響を及ぼしているという意味を
表しているのではない。
※世間法・・・今日の歴史学や科学、経済学等
あくまでも人々が世間法の中に埋没してしまって、その中からどんなに
仏教を理解しようと試みても誤解だけしか生まれないからである。
つまり、細をいえば世間法の上に真理法があり、世間法に影響を及ぼすのが
真理法であって、その逆に真理法は世間法の影響を全く受けない。
それは影という世間法から物を動かすことはできないが、物体という真理法が
動けば影は自ずと動くという現象を例にして理解することができる。
この真理法の上に仏法がある。仏法は真理法に影響を及ぼすが真理法は
仏法に影響を及ぼすことができない。同じように物体と影を例にすれば
仏法は動物、さらに拡大すれば生物となり生物にも影があるが物体と違う
ところは、生物は物体を動かすことができるが物体はそれができない。
つまり、生物と非生物との大きな違いが仏法と真理法との違いに相当する
ということです。
では、現代科学をこれに当てはめて見ると真理法は大自然を含めた宇宙である。
世間法である現代科学はあくまでも宇宙という真理の影の部分を追っているだけ
で、現代科学が宇宙を造っているわけではない。
つまり、科学の法則を真理の法と照らし合わせてみれば正しくないということは
一目瞭然に誰にでもわかることで、どんなに科学が正しく無限に進歩したとしても
真理の法、つまり宇宙のほうが実存であって科学の法そのものはその影にしか
すぎないということです。
では影である現代科学が何故、自然を改造したりできるのかと、つまり影が
物体に影響を及ぼせるのかと問えば、その答えは簡単で人間が物体に影響を
及ぼす、つまり人間が自然を改造するのであって影が物体に影響したり
影が自然を改造するのではないというのが答えである。
では影は物体には影響を与えないが
人間には影響を与えているのではないかと疑問を持つかもしれない。
確かに科学の法則に従って
人間がいろいろな物を作ったり大自然に挑戦したりする。
しかし、科学の法則と言っても大自然がそれを産み出したり人に与えた訳ではなく、
あくまでも人間が考え出したものである。
人間が大自然の影を見、影を指して大自然と呼び、その影の形や大きさ等を測って
作り出したものであって、
確かに大自然が動かない限りは近似関係近くまで知ることはできる。
しかし、大自然が動けば、つまり例えていえば地球がちょっと止まったり、自転を早
めたり遅くしたり止まったりすれば、たちまち地球に住む人々に混乱が起こり、
そこでは科学は何の役にも立たないことが実証される。
気象庁が現代科学の最先端の技術とコンピューターを駆使して天気予報をしても外れ
るのは大自然が動いているからであり、それでも地震や火山等の予報よりは当る確率
は高い。それは天気予報が日常の事象を相手にするために繰り返し観測経験、つまり
確率論的予報が出来るからで火山や地震のように偶発的な事象ではデータ数不足と
なって確率論的に当る率が少ないのも大きな原因だからである。生物がそれらの災害
が起きる前にいち早く避難している事実を目のあたりにすれば(科学の力だ、科学万
能だと言っている人たちは)恥ずかしくないのかなと思うのは私一人だけではあるま
い。