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回答先: 『エイズは恐くない?』よりハイチ人・同性愛者関連発言 投稿者 うぐっ 日時 1999 年 9 月 22 日 20:48:41:
渡辺雄二『エイズは恐くない?』時事通信社1992
3章「エイズは人類への〃第2の警告〃だ」
P83〜86
人類への〃第一の警告〃ガン
ところで筆者は、エイズが人類への〃第二の警告〃だと思っている。では〃第
一の警告〃とは何か。それは「ガン」である。
ガンは病気としてすっかり定着し、ガンという言葉を聞いても、われわれはそ
れほど特別な感情を持たなくなってしまった。しかし、ガンという病気は、基
本的に他の病気と違っている。
病気には、細菌やウイルスなどの外部からの侵入者によるもの、それと臓器や
組織の機能が低下し正常な動きを果たさなくなったもの、大きく分けてこの二
通りがある。しかしいずれの場合も、生体の細胞は身体を元の状態に戻そうと
努力し、やがて回復することが多い。
ところがガンは令く違う。それは自らの細胞が突然狂い出し、逆に自分の正常
細胞を破壊してしまうという、全く信じられないような行為によって起こる病
気である。
これは、個体の自殺行為であり、またガン細胞にとっても自殺行為である。個
体が死んでしまえば、その中で生きているガン細胞内身も死んでしまうわけで
あるから。つまりガンは、生命体が〃発狂〃した状態としかいえないのであ
る。
ガンは昔からあったといわれる。古典文献にも、ガンらしい症状が載っている
というし、古代のミイラからガン病巣と思われるものがみつがっている。しか
し、ガンが目立って増え出したのは、最近になってからであることは間違いな
い。
日本を例にあげるなら、戦後になってガンは増加の一途をたどり、一九八一年
にはついに脳卒中を抜いて死亡原因のトップになった。その年のガン死亡者は
十六万六千人で、死亡者全体の四分の一を占めている。その後も、ガンは年々
増え続けている。
いったい、これは何が原因しているのだろうか。最近、分子生物学の発達に
よって、ガンは発ガン遺伝子(オンコジーン)によって引き起こされることが
分かってきた。この遺伝子を、放射能や化学物質、ウイルスなどが刺激して活
動を開始させてしまい、ガンを引き起こすというわけである。
発ガン遺伝子とはその名のとおり、ガンを引き起こす遺伝子のことである。こ
の遺伝子は他の遺伝子と同様に、デオキシリボ核酸(DNA)上に並んでい
て、通常は眠った状態になっている。ところが、何かの刺激があると、突然目
をさまし、狂ったように活動する。このような発ガン遺伝子は、大腸ガンや膀
胱ガンを引き起こすものなど、多くの種類が人間のDNAからみつかってい
る。発ガン遺伝子は、ニワトリやネズミなどの動物にも存在している。
この発ガン遺伝子を眠りがらさまさせ、体内にガンを引き起こしているのは、
人間自身だと筆者は考えている。というのは、その刺激となる放射能や化学物
質をつくっているのは人間だからである。
ソ連(当時)のチェルノブイリ原発事故でも分かるように、放射能は、すさま
じい被害をもたらす。千キロ以上も離れたフィンランドでさえ、この放射能の
影響によって、耳のないウサギが生まれている。このように、放射能は遺伝子
を直撃するのである。それによって、発ガン遺伝子は容易に目をさましてしま
う。
また、一八世紀の産業革命以降、人類は、大型化、大量化、高速化の名のもと
に工業生産を押し進めてきたけれども、その過程でおびただしい化学物質を、
大気や海や川や湖、土壌にと吐き出してきた。この中には、発ガン物質がたく
さん含まれている。ディーゼル車の排ガスに含まれるベンツピレンなどはその
代表である。
これら化学物質の多くは分解されることなく、生態系をさまよい続ける。そし
て回り回って、人間の身体の中に、戻ってくる。そこで発ガン遺伝子を刺激
し、目をさまさせ、活性化させてしまう。
これが、ガンが引き起こされる仕組みと考えられる。結局、人間は自らの手で
ガンを引き起こしているわけである。つまりガンの増加は、そういった人間へ
の、〃警告〃ともいえるのである。
人類への〃第二の警告〃=エイズ
しかし、人間はこの警告にあまり気づいていないようである。肺ガンがどんど
ん増えているのに、自動車は増える一方であり、大腸ガンが増えているのに、
食品はよりインスタント化、加工化され、荒廃するばかりだ。こういった状態
のところに、突然降ってわいたようにエイズが出現したのである。
人間がつくり出した放射能や化学物質は、細菌やウイルスの遺伝子に作用し
て、突然変異を起こす力を持っている。ならばエイズウイルスの場合も、これ
らの人為的なものの力によって、従来のウイルスが突然変異を起こして、エイ
ズウイルスに変化したとしても不思議ではない。もちろんそう断定することは
できないが、しかしまた否定もできないであろう。
さらに、エイズがホモセクシャルの間に広がったというのも警告的である。生
物学的にみれば、同性愛行為というのは、反自然的な行為である。その反自然
的な行為をしている人たちをエイズが狙い撃ちしている。まるで、何か見えな
い力が、われわれ人間を諌めてでもいるかのようである。
われわれ人間は地球上の一生物種にすぎない。にもかかわらず、まるで地球が
すべて自分たちのものであるかのように振る舞い、そして個体数を急激に増や
している。エイズは、そんな思いあがった人間を、数的にバランスを崩しつつ
ある人間を、たたきのめすために突然出現したのかもしれない。