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「小泉改革」と呼ばれている経済回復策の馬鹿馬鹿しいまでの誤りは、
『「小泉改革」は将来的な景気回復どころか“首吊り人”の足を引っ張るもの』
http://www.asyura.com/sora/hasan6/msg/26.html
を参照して欲しい。
ここでは、「アフガニスタン復興国際会議」で外務省が見せた「NGO参加拒否&参加容認騒動」の絡みで、小泉首相の「日本国内閣総理大臣としても適格性」を問いたい。
外務省の有力NGO参加拒否問題は、あいも変わらぬ田中真紀子外相叩き絡みの話題として取り上げられているようにも見える。
多くのTVメディアは、田中外相と鈴木宗男代議士の“因縁けんか”としておもしろおかしく取り上げている。(鈴木宗男代議士は自分に力があると錯覚しているかも知れないが、外務省幹部にいいように使われているだけだと思っている)
この出来事に対する小泉首相の発言は、「涙は女の最大の武器と言うからね。泣かれると男は太刀打ちできないでしょう」というものしか伝わってこない。
これを小泉首相の“女性観”という点で批判することもできるが、ここではそれもパスする。元々、小泉首相は「デッチ上げの高支持率」に支えられた砂上の楼閣に立つ裸の王様だと推測しているが、この発言で、小泉首相が女性からの支持を大きく下げたことは間違いないだろう。
問題にしたいのは、昨年5月から始まった外務省・首相官邸・自民党が“三位一体”となって進めている「田中真紀子外相叩き」への小泉首相の対応である。
小泉首相は、外相の任命権者として、8ヶ月にもわたって続いている「田中真紀子外相問題」に決着を付けていないし、付ける気もないように見える。
小泉首相は、遅くとも、10月8日の「米軍アフガニスタン空爆開始」時点の騒動で外務省問題に決着を付けなければならなかったと考えている。その騒動は、外務省職員が、「米軍アフガニスタン空爆開始」を外相に伝えていなかったというものである。これも、外務省は、電話をしたが出なかったとかという言い訳にもならないごまかしをしている。(駆使できる連絡手段をフル活用すべきである。事前通告も受けているということだから自宅まで車を飛ばしてでも)
日本政府は、米軍の攻撃開始前にと「対テロ法」を超特急で国会で成立させ、攻撃後には、「対テロ法」に基づき、海上自衛隊の艦船をインド洋に派遣し、「アフガニスタン虐殺戦争」に参戦した。
主張の詳細は後日アップするが、現在の世界は、「戦後世界」の終焉を迎えており、どういう世界になるかは今後の動向次第だが、まったく新しい「世界」が始まろうとしている歴史的重大局面にあると考えている。それどころではなく、数百年、ひょっとしたら2,3千年に一度の大激動期にあるかもしれないとも思っている。
※ [とりあえずの参照書き込み]
『妄想陰謀説:W.ブッシュとシャロンは祭壇に捧げられる子羊だった』
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/597.html
『「イスラエル−パレスチナ全面対決」・「第5次中東戦争」・「第3次世界大戦」はすべて虚構である』
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/552.html
そのような世界認識は別にしても、“戦争状態”にある国家の外交政策立案及び外交推進機構=外務省が機能不全に陥っている状態をそのままずっと放置している内閣総理大臣は、「不適格の無能者」か「自国破壊者」と言わざるを得ない。
現在のところは、小泉首相が、そのいずれかや両方ともなのかは分からない。
小泉首相の政策に関する具体的な発言があまりにも乏しいからである。そのため、ただブレーンの口車にのっかっている「首相として不適格の無能者」であることはわかるが、自身が意図的な「自国破壊者」であるかどうかはわからない。
小泉首相は、官邸ではなく田中外相と協議して外務省の人事刷新をはかるとともに田中外相のもとで統一的な外交活動を行うことを外務省に強く求め続けるか、田中外相を更迭し外務省の機能不全を正し外交機能を回復できる外相を新たに任命すべきである。
小泉首相は、「田中真紀子外相叩き」が始まってから既に8ヶ月も経過しているにも関わらず、そのような是正行動をまったくとっていない。
そして、自らが展開した外交といえば、国際会議や儀礼的訪問を除けば、韓国や中国が抱く疑念を解くための訪問(それなりに評価できるが)と9・11空爆テロ後にアメリカ合衆国を訪れ「日本はなんでもやる」と叫んだ協力表明くらいである。
(現状ではマヤカシとはいえ、日本には憲法第9条が生きているのである。「アメリカ政府の対テロの戦いは最大限支持する。しかし、はなはだ残念だが、憲法の規定で日本は出来ることが限られている。憲法の規定内と日米安保条約の範囲内で積極的に協力させてもらいたい。それ以上のことをやろうとすると内閣が倒されてしまい、左翼的な政権が生まれかねない」といったレベルで対応できたかもしれない。占領期に現行憲法を押しつけたのも、アメリカ主力の連合国である。それを、これまでと同様、“ご都合主義”的に利用すればいいのである。ちなみに、私は護憲論者でも非武装論者でもない)
※ このような主張については、次の二つを参照してください。
『小泉首相、ブッシュ大統領に頭に下げてすぐに手を引きべきです』
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/523.html
『だから言わんこっちゃない!日本は中央アジアの天然資源から遠ざけられつつある』
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/616.html
また、小泉首相の言動のマヤカシについては、
『流行語大賞『米百俵』』
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/625.html
を参照して欲しい。
日本は、経済的にも、国内政治的にも、外交的にも、とてつもなく酷い状況にあり、それがますます深化しつつあると考えている。
自民党の「反小泉改革」派・民主党の一部(反鳩山執行部)・自由党・社民党・共産党は、マヤカシの小泉首相高支持率に怯えることなく、「解散総選挙」に追い込む戦いを果敢に展開し、これからの日本をどうするかを全面に掲げた選挙戦に結びつけて欲しい。
今の日本には、「小泉改革」の妥当性を問う大論戦が必要不可欠な政治状況だと思う。
「解散総選挙要求」に対し、景気回復のためには政治空白は許されないといった発言を行う人たちは、今後予測できる国難を考えれば、「自国破壊者」と言えるだろう。
理に叶った「小泉改革」批判をきちんと打ち出した政策を掲げれば、間違いなく小泉改革派に勝利できると思う。
田中真紀子外相も、外務省改革に政治生命を掛けていることは理解できるが、それに固執することなく、今こそ反「小泉改革」運動に身を投じて欲しい。その後からでも、外務省改革はできる。8ヶ月間ほぼ毎日続けられてきた「田中外相叩き」にもひるむことなく、何とかして外相の職務を全うしようとした姿勢には、価値観や考え方は異なるとはいえ敬意を払いたい。政治家としてまた外相としての自己を否定されたに等しい大島自民党国対委員長の言動に対して見せた先日の悔し涙も理解できるつもりである。
小泉首相が田中外相を切らないのも、田中真紀子さんがそのような立場に移行することを恐れているからだと思う。
日本に残された時間的猶予はそれほどない(せいぜい半年)と考えている。
※ 私がこのような書き込みを続けている思いは、次の二つの書き込みを参照していただければ幸いです。
『なぜ、ここで「書き込み」を続けるのか』
http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/569.html
『“悪魔崇拝”とは「自己の知性を過信すること」だと思う』
http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/334.html