投稿者 DC 日時 2001 年 8 月 17 日 21:37:05:
http://www.mainichi.co.jp/eye/kishanome/200108/16.html
「朝まで生テレビ」という番組を、私はできるだけ見な
いようにしている。だが、靖国問題の担当になったいき
がかり上、８月初めの「靖国特集」は見た。賛否両派
の論客たちの情熱と苦心をさげすむのではないが、発
言順を争い、自説を言い募り、反論に冷笑をもって報い
るという寒々しさが終始、画面を支配し、予想通りの後
味の悪さだった。
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「靖国」と「原爆」を一緒にするなという批判に答える必要があるだろうか。「靖国」が政治性を帯びたの
は１９６０年代後半からで、それ以前は是非もなく戦没者慰霊の拠点だった。「靖国」は右翼のオモチャで
はないし、「原爆」が左翼のオモチャであるはずもないと考える。
ここまで書いて、私は気がついた。戦死者そっちのけで政治的な争論だけが突出している、それが「生
テレビ」の醜さであったと。いわんや、当節の日本は浅薄な争論が満ちあふれ「一年中生テレビ」という世
情である。それと知りながら、ここで「靖国」を持ち出した小泉純一郎首相は、とんだ愚か者だったというこ
とになるであろうか。
私は、そうは思わない。確かに、１３日参拝などというぶざまな結末になるくらいなら、なぜ「必ず１５日」
などと揚言したのかと誰だって思う。政治的には明らかに失敗である。しかし、あえて言うが、ここに拠（
よ）って首相の非を鳴らすことなど誰にでもできる。
より深い問題は戦後を問い直すところにある。靖国参拝に対する政治的批判の焦点は「憲法」と「Ａ級戦
犯」に集約されるが、二つのポイントをめぐる在京６紙の論調は二分どころか、四分五裂という現状だ。小
泉首相の迷いは国民の迷いでもあった。
そこはあいまいにしておけばいいのだという議論に、私は未来を感じることができない。この問題に立ち
向かい、妥協を強いられた首相を私は笑わないし、笑う資格がない。不遜（ふそん）な言い方になるが、
私は首相の「失敗」を買う。左右の教条主義者に戦没者慰霊の原点を想起させ、慰霊にふさわしい節度
を求めた行為であったと信じたい。
http://www.akaokoichi.com/
2001年8月15日(水) ちゃちゃ (軽いちゃちゃ入れ)
▼敗戦記念日に際した各紙社説。戦争に触れず，「戦後民主主義」主導派をブレーキ扱いする産経新聞はやっぱりキテる。「普
通の」「どんな」日本人と讀賣新聞もかなり喧嘩を売っている。日経新聞は経済活動優先。東京新聞は「戦後56年」に疑問を呈
する。毎日新聞は死文化した国連憲章の敵国条項を持ち出し，こげぱんみたいにヤサぐれている。朝日新聞はコソッと昭和天皇
の戦争責任を持ちだして，最も喧嘩を売っている。歴史教科書，靖国参拝以降，各紙の社説は久々に読み物として面白い(本日
は個人的には讀賣新聞の論調にシンパシーを感じる)。
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▼A級戦犯が靖国神社に合祀されたことは遺族にさえ知らされない事項だったが，スクープしたのは1979年4月19日付朝日
新聞である。朝日新聞は戦時中は「天声人語」を「神風賦」と改題するなど，軍部に迎合していた。1945年9月15日付で原爆投
下を国際法違反・戦争犯罪と指弾する社説を掲載したことなどで，同19日から二日間，占領軍から発行停止処分を受けた。その
後は一転して，占領軍迎合路線に転じ，東京裁判判決時の社説(1948年11月13日付)では，東京裁判の精神は「いつまでも日
本国民の行動を制約する」「われわれは進んでこの制約に服する」と書いた。そして，講和条約発効後も，占領軍の検閲下の報
道姿勢を一度も反省，総括したことがない。朝日新聞が東京裁判史観に今もなお自縄自縛になっているのは当然の帰結なの
である。講和条約も署名から既に半世紀。その制約から逃れ，自分たちであの戦争を裁いたって構わないではないか。朝日本
日付社説は「やはり天皇の戦争責任は免れない，というほかあるまい」と書き，天皇を免責にした東京裁判に疑義を呈する。靖
国問題での教条的姿勢で部数を落としたとされる朝日新聞は，少しは変化しているのか。とはいえ，これを空論にしないために
は，「死者に鞭打つな」の議論を脇に置き，朝日は昭和天皇を裁く国民法廷を主宰するだけの覚悟が必要だろう。もちろん，その
際には自らの戦争責任と戦後責任も明確に総括する必要がある。
◆政府主催の全国戦没者追悼式典に中国・韓国政府や社民党・共産党が抗議しないのはなぜだ? 追悼の対象となる戦没
者には論理的にA級戦犯も含まれているのに。「先の大戦」が指す範囲も不明だ。おそらく満州事変以降の対中戦・太平洋
戦争を指すのだろうが，「讀賣」社説が指摘するように，われわれは「先の大戦」を総称する言葉さえいまだ持ち得ていない。小
泉純一郎の式辞はたぶん自分で原稿に手を入れており，意外と心に迫った(13日の談話がいかに苦し紛れのものだったかがわ
かる)。 (8/15の記述は続く)
＃朝日新聞にはぜひ、天皇の戦争責任および朝日新聞の戦争責任の総括をやってもらいたいですね、絶対にやらないだろうけど。
＃押し付けの東京裁判ではなく、日本人による裁判（総括）で責任をはっきりさせることです。
＃そうすれば、もちろん天皇にも戦争責任は当然あります。しかし、それより朝日新聞の戦争遂行にはたした役割は圧倒的に上になるはずです。
＃朝日新聞は天皇もＡ級戦犯と思っているのかな。それなら、朝日新聞はトリプルＡ級かトリプルＳ級戦犯ですね。当然、当時の編集責任者は絞首刑です。
＃そういった裁判（あるいは総括）が終了した時点で、やっと朝日には、Ａ級戦犯問題や靖国問題を論じる資格が出るんじゃないのかな。
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4770501765/asyuracom-22/249-7384895-2053905
『天皇の戦争責任』(径書房，2900円）
http://www.kamiura.com/new.html
中学教科書の採択終了 「つくる会」編 １%未満 国・市区町村立ゼロ （朝日 ８月１６日 朝刊）
ここでも私が偽善者と思ってい
る国会議員がちょうど参拝していたので、とても手を合わせることができず、５分ほど立っていたが、
この日は参拝する気にならず帰った。もの言わぬ戦争犠牲者を、政治が勝手に泥まみれにしてい
る。そんな怒りの気持ちであった。
＃偽善者↓
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/article/koizumi/200108/16-5.html
＃靖国問題が片付いては困るんです、わたし〜。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。