投稿者 くま 日時 2000 年 12 月 25 日 01:47:40:
回答先: 「事実」の提示が必要 投稿者 Cabton 日時 2000 年 12 月 24 日 14:00:16:
>日本市民が科学的事項について知識をもっている一般
>市民の割合と、科学技術に対して関心を持っている一
>般市民の割合が低い、ということについて、ここだで
>読めば、事実のような気がして賛同するところです。
東京大学生産技術研究所のボランティアグループSNG(Scientists for the Next Generetion)が昨年
3月に行った「科学教育における大学・研究所の役割」
というシンポジームのただの紹介記事にあったものなの
で、
>「OECDの調査」の調査対象とは何なのか明らかではない
のですが、見てもわかるように、
>(財)原子力安全研究協会がOECDの名前で行なってい
>る「原子炉の安全研究のニーズに関する国際セミナー」
>の報告などをもとにした調査内容
というような恣意的なものではないと思われますが、
それでも
>調査対象とは何
が、「任意の一般市民の、一般の科学的事項、科学技術」ではないのではないか、とまだ疑問に思われるのであれ
ば、調べてみますが。
>先進各国という概念ですが、日本とアメリカの国民一人
>当たりの総エネルギー消費量が、先進各国というイメー
>ジで言われる諸国家のそれと比べると抜きん出て高い、
>という事実も加味しないと、科学的とはいえないのでは
>ないでしょうか。おっしゃっている日本の「大きな困難」
>は他の先進国に比べて何十倍も大きいという意味で、比
>較しようがないということです
「先進国」というのは、科学や文化、また政治などの
水準が高いという意味で僕は普段使っています。もっと
も政治だけをとれば、日本はとても先進国などとは言え
ないと思いますが。真面目に。
「総エネルギー消費量」の問題は、電源を考えるとき
には問題にはなっても、「先進国」という概念には、
その要素の一つとは成り得ても、絶対条件ではないと
思います。これは、「省エネ」という概念一つとって
も、納得していただけることだと思います。
また「原発」や「核燃」の問題は、Cabtonの言われて
いるような科学の問題ではありません。
「利権」と「私欲」の問題です。
日本は原発がないと立ち行かないようにお書きになられ
てますが、真夏の数日間の電力消費量がピークになる時
間帯を除けば、日本は今でも原発なしでやっていけると
いう試算も出ています。
>高速増殖炉と核融合炉はコスト的に成功しないのでは
>ないか
日本以外で、最後まで増殖炉にこだわっていたフランス
が、その「フェニックス」の継続を断念したのは、コス
トの問題などではなかったと思いますが。
「もんじゅ」の事故でもわかりるように、増殖炉で使わ
れるナトリームという物質は、水分にふれると大爆発を
起こすという非常に危険な代物です。
このナトリームはだから空気にふれても燃え上がり、コ
ンクリートに触れても破砕させる(コンクリートは50%が
水分です)と同時に水素を生じさせて爆発を起こさせま
す。ドイツやフランスの高速増殖炉では、結局このナトリ
ームが、実用化にあたって人間の手に負える代物ではないという判断から、最終的に計画自体を断念したのではなか
ったでしょうか。それは、文面から推察すると、Cabton
さんもよくご存知なのでは?
何しろそのような危険な爆発物と接しているのが原爆材料
のプルトニームであり、それがそこでは核分裂を行ってい
るのですから。
>安全な廃棄物処理は不可能ではないか、という技術障壁
>を克服できないまま、原子力促進法がスタートすること
>には大きな疑問がありますが
この「廃棄物処理」は、現在の人類の科学力では既に完
全な対応というのは不可能であるというのが、科学の出
している結論だというふうに思うのですが。