〔UFO研究家〕韮澤潤一郎(『ムー』92年8月号)

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投稿者 SP' 日時 2000 年 11 月 24 日 09:03:49:

回答先: 日本政府はUFOを知っていた 投稿者 SP' 日時 2000 年 11 月 16 日 15:21:29:

泉麻人のフシギ学入門/第8回

■泉 麻人──いずみ あさと
1956年、東京都生まれ。コラムニスト、慶応義塾大学商学部卒業。79年、東京ニュース通信社入社。「週刊TVガイド」の編集のかたわらに書いた「スタジオボイス」のコラム「ミーハーチックな夜が好き」が好評を博し、以来、「ポパイ」などで活躍する。著書に『東京23区物語』『ナウのしくみ』などがある。


 今月号のゲストは、ご存じ、たま出版の韮澤潤一郎編集長だ。ここ数年、UFO番組というと必ず引っ張り出され、そのたびに並みいるアンチUFO派の批判の嵐を孤軍奮闘くい止めてきた韮澤編集長に、泉麻人さんがUFOの現状を尋ねる。


韮澤 実は「ムー」の対談に呼んでいただいたのは、これで2度目なんですよ。
MU えっ、そうでしたか。
韮澤 「ムー」の創刊号発行のときに、当時の編集長から声をかけていただいて。
MU あ、なるほど。
泉 もう、その当時から、UFOといえば韮澤さん、という感じだったんですね(笑)。
韮澤 いや、そういうわけでもないんでしょうが、私もこの世界はけっこう古いから。
泉 いつごろからこの世界に踏み入ったんですか。
韮澤 本格的に研究をはじめたのは高校生ぐらいからだから、1960年代になってからですけど、初めてUFOを見たのは小学校低学年の52〜53年ごろです。
 たまたま友達と天体観測してて、当時は人工衛星なんかまだ飛んでいないころだったんだけど、地平線からひとつの星みたいな発光体が空に上がって、途中で消えちゃうというのを目撃したんです。
泉 それは、どちらのほうで?
韮澤 新潟県の長岡市です。あのへんは、越後平野の真ん中で見晴らしもいいし、そういう様子が実にハッキリと見えた。そこで子供心に、地球をかすめてビュンビュン飛んでいくような、そういう不思議な飛行物体が存在しているのだなと。
泉 当時は、UFOという言葉はまだなかったんですか。
韮澤 ええ。空飛ぶ円盤、いわゆるフライング・ソーサーの時代(笑)。で、私の親父は戦時中、飛行機の設計をしていた人なんですが、ちょうど私が生まれた日の同じ時刻のあたりに、なぜかUFOを目撃しているんですよ。
泉 韮澤さんは、じゃあ、UFOの生まれ変わり?(笑)

韮澤 親父も天体が好きで、そういうつながりはあるかもしれませんけどね。根っからというと大げさだけど、まあ、そんなこんなで、なんか好きだったんですよ、子供のころから。
MU でも52〜53年というのは、かなり早い。日本でUFOモノの話題が世間をにぎわせたごく初期の時代というか、アメリカの雑誌の翻訳なんかがやっとこっちにも載りはじめたというころで……。
韮澤 そうそう。黎明期というか、ね。あのころの雰囲気というのは、いま思い返しても独特のものがありました。本当の最初、でしょ。なんというか、いまでは考えられないような、UFOに対する“夢”みたいなものがタップリあった時代ですよね。空飛ぶ円盤というものの存在に、奇妙なリアリティがあった。
泉 まだ評論する人もいなかったし。
韮澤 そうなんですよ。情報操作みたいなものは当時でもすでにあったんでしょうが、いまみたいなドロ沼状態ではないし、非常に素朴だった。なんたって、アダムスキーのコンタクト・ストーリーが、ほぼリアルタイムの時代なんですから(笑)。
MU 「日本空飛ぶ円盤研究会」がようやく活動をはじめたころでもある。
韮澤 荒井欣一さんがバリバリにやっておられた。ちょうど、いまの数ある研究団体の母体のような組織がいくつもできていったころですね。
泉 実際の現代のようには情報も予備知識もほとんどない状態で、異星人が乗っているかもしれない謎の飛行物体が飛んでいるなんて話を聞いたら、怪獣から逃げまどう群衆じゃないけど(笑)、かなりリアリティのある恐怖感みたいなものも生じたでしょうね。
韮澤 ありましたね。CBA事件なんてのもあったし。
泉 CBA事件、ですか?
韮澤 CBAというのは、いわゆるコンタクト派の先鋭的な団体です。地球の地軸が傾くから、どこかに逃げなければダメだという主張をしまして、一種の社会問題を引き起こしたんですよ。
 私はそのころ高校生で、東京でそういう会合があるというと出てきて、いったいどうなんだろうというふうに、固唾を飲んで見守っていた。
泉 かなりハマってますね、高校生の段階ですでに(笑)。
MU 現在では表だった活動はないんですけど、CBAというのは、しかし、UFO研究史にいろいろな足跡を残していますね。僕たちにとっては、とくに古典文学に出てくるUFOとか、そういった地道な研究をたくさん残してもらったという意味で、CBAの存在は大きい。
泉 韮澤さんのUFO研究はその後、どういう経過をたどったんですか。
韮澤 主に観測ですね。なかなか見ることはできないんだけど、しかし、空をとにかくずっと見ていましたから(笑)、意外に確率は高かった。
泉 やっぱり、空を見つづけていないとダメなんですね(笑)。
韮澤 それが観測の基本ですから。私の場合だと、屋根にのぼって寝転がっていたら、星が真上で1回転したとか、大きな丸い物体が流星よりずっと遅い速度でブワーッと飛んでいくのを目撃したりとか、そういうのにはよく出会った。
 最大の遭遇事件といったら、大学生のときですね。60年代の後半ですけど、私は実は、ヒッピーのハシリみたいなことをやっていまして、あちこちを放浪して歩いていた。
泉 60年代の後半に……、あ、それは本当にハシリですよね。髪とかも伸ばしてたんですか。
韮澤 いや、ファッション性というのはまったくなかった(笑)。インドのグル(導師)をはじめ、さまざまな精神世界的興味や知識がゴッタ煮になったような状況の中で、ひたすら放浪して真理を求める。
 ちょうどそんなことをしているころですよ。あるとき、真理の探究を求めての放浪に疲れて(笑)、静岡の旅館で友達4〜5人と寝転がっていたら、富士山の裾野の雲の下を、ディスクタイプの2つのフライング・ソーサーが、末広がりに広がるような形でブワーッと飛んでいった。
泉 全員で目撃したんですか。
韮澤 ええ。で、その後、1分もしないうちにジェット戦闘機がスクランブルをかけたんだけど、もう速度が全然ちがう。あれが最大の迫 力ある遭遇事件ですね。
泉 その旅館にいたというのは、一種のコミューンみたいな感じで滞在していたわけですか。
韮澤 そうです、そうです。それでその後、旅館の上空に葉巻形のUFOが2時間ぐらいへばりついていたこともあったんだそうです。私は見ていないんですが。
MU やはりあのへんは、富士の演習場もあるということで、世間には知られていないスクランブル事件なんてのもけっこうあるんでしょうね。
韮澤 あるでしょうね。実際、あのへんは報告例も多いけれど、本当はもっともっとあるでしょう。
泉 初歩的な質問をして申し訳ないんですが、UFOというのは軍事基地に興味があるんですか。
韮澤 そのようですね。原爆の実験がはじまったころから、地球人がなにかやらかすんじゃないかという危惧で、異星人にとって軍事基地はやはり監視の対象になるでしょう。
泉 ということは、日本の、たとえば防衛庁なんていうのもかなりUFO情報を持っているわけですか。
韮澤 もちろん、いっぱい持っていますよ。スクランブルもしょっちゅうかけてるわけですし、写真もバンバン撮っているはずです。
MU そういう情報はどこから。
韮澤 自衛隊の内部で実際に見た人から聞いたことがあります。ですから、又聞きじゃないんです。
泉 自衛隊のそういうことを扱うセクションから、一般にもっと漏れてきてもいいような気はしますよね。
韮澤 いや、自衛隊から一般に直接漏れるということはありえないでしょう。とにかく口が固い。実は学校の後輩で、そのセクションにいるヤツがいる。ときどき、呼び出して聞くんだけど(笑)、南米で練習艦に乗っていて遭遇したことをしゃべったきり、後のことはなんにもいわない。
泉 それはかなり接近したんですか。
韮澤 もうほんの上空という感じだったらしいですよ。なにしろ練習艦の甲板がパーッと明るくなったといいますから。
泉 UFOからの明かりで?
韮澤 そうです。隊員たちはけっこう慌てたらしいけど、艦長をはじめとする上官たちは冷静で、「ああ、あれが例のやつか」みたいなことをいっていたらしい。
泉 そういう感じでのUFOとのコンタクトは、よくいわれるように、やはりUFOが地球人に対して、たとえば環境汚染なんかに関する警告とか、なんらかのメッセージを伝えるためなんでしょうか。
韮澤 私はそう思いますね。異星人から見たら、地球人なんてのは、やっとランドセルしょって宇宙空間に出てきはじめたばかりの、小学1年生という感じだと思うんですよ。だから、理屈でいうよりも直接行動でなにかを示唆するというような考えは当然あると思う。
 ミステリー・サークルも、その典型的な現象というか、異星人の操るUFOによる“行為”でしょうね。
泉 以前、このページでご登場いただいた大槻義彦教授は、ミステリー・サークル=プラズマ説をかなり断定的におっしゃってましたが……。
韮澤 大槻先生!(笑)プラズマなんかじゃ、とっても説明できませんよ、あれは。
MU 大槻先生と韮澤さんは、『プレステージ』(テレビ朝日)などを通じての、まあ、ライバル関係ということで知られているわけですが……。
韮澤 ライバルというよりも、ハッキリいって、あの人は私にとってはカタキですね(笑)。許しておけない人です(笑)。
泉 編集部のほうから借りた『プレステージ』のビデオを昨日みたんですけど、わりとおとなしい回というか、大槻先生と韮澤さんとの「噂の論争」はあまりなかった(笑)。
韮澤 私の理路整然としたUFO=異星人の乗り物説や、ミステリー・サークル=UFOのしわざ説に、プラズマ説で反論することの限界を悟ってきたんじゃないですか(笑)。
MU しかし、韮澤VS大槻の論争は、もはやUFO界の名物のような感じですよね。
韮澤 なんといいますか、ね(笑)。まあ、それはともかくとして、ついこの間、アメリカで取材してきたんですが、大スクープがあるんですよ。ここで披露してもいいけど、総力特集ができるぐらいのネタだからなぁ。
泉 それじゃあ、まあ、予告編というような感じでどうですか(笑)。
韮澤 じゃあ、いきましょうか。実は先月、アメリカの東海岸、ニューヨークのあたりに行っていろいろな情報を仕入れることができたんです。
 たとえば今年の2月27日に国連で、バイキングが火星で撮影した人工的建造物と地球のエジプトのピラミッド、ストーン・サークル、イギリスで盛んに起きているミステリー・サークルの幾何学的構造が、実は同一のものだという報告がされたとか。
MU えっ、そうなんですか。
韮澤 これはNASAの資料に基づいた、国連職員のためのブリーフィング(説明会)で、国連でUFOがらみのブリーフィングが行われたのは、実は十数年ぶりのことなんですが、その詳細な報告の文章と、会議の全容を撮影したビデオもあります。
泉 ははぁ、それはすごいですね。
韮澤 これは非公開なんですけど、そのビデオの画面を撮影した写真がここにある(と、アルバムを開く)。
 たとえば火星のいわゆる人面像。これは従来、人の顔に似ているということで話題になっていたわけだけど、コンピューターで解析してみると、なんと人面とライオンの顔が合成されていたことがわかった。
MU あ、本当だ。
韮澤 つまり、エジプトのスフィンクスと同じ意匠なわけですよ。
泉 なるほど。
韮澤 そのほか、1989年に旧ソビエト時代の火星探査機フォボス2号が、火星表面で行方不明になっているんですけど、その直前にUFOと遭遇し、その写真が、実は行方不明になる直前に地球に送られてきた。その写真が『国際UFO公文書類集大成〈I〉』(邦訳・たま出版)で公表された。これらはほんの一例で、ほかにもさまざまな新情報が報告された。
MU すごいですねぇ、これは。
韮澤 でしょ(笑)。それにしても、いまのこの時期に、十数年ぶりに国連でこういうブリーフィングが行われたということ自体、考えてみれば非常に奇妙なことなんですよ。なにか急激な変化が現れてくるということの、前触れなのかもしれない。そんな気がします。
泉 じゃ、今後、もっと具体的な仕掛けが、UFO側からあるかもしれないというような……。
韮澤 それなんですけどね。今回、アメ リカの情報機関のUFO関係のセクションにいる担当官に、直接話を聞くことができまして、彼がいうには、今年に入ってアメリカ政府は、異星人と新しい条約を締結した。そして、その内容は“貿易”であり、その貿易はすでに開始されていると。
泉 なにを貿易するんですか。
韮澤 それは、いえない(笑)。冗談じゃなくて、これは超極秘機密ですから、外に漏れたらその話してくれた人の身が危なくなる。
泉 それじゃ、怖いなぁ(笑)。
MU そういえば、昔、たま出版から出された本の帯に「これを発表した2年後に、著者は不審な死をとげた」と書いてあるのがありましたけど、あれを思い出しちゃうな(笑)。
泉 その物質自体、危険なんですか。
韮澤 いや、危険なものではありません。自然のものです。
泉 動物とか植物みたいなもの?
韮澤 そうじゃありません。水と空気と土、このどれかですよ。
MU 結局、だいぶ絞りこめましたね(笑)。
泉 逆に、地球が異星人から輸入しているものはなんなんですか。
韮澤 地球が欲しいものといったら、やっぱり未知のテクノロジーなんじゃないかなぁ。
泉 あ、そうか。
韮澤 それで、実は今年になってからイギリスでは、あれだけ騒がれたミステリー・サークルがほとんど現れていない。これはミステリー・サークルが地球に対するなんらかの警告じゃないかという説に立って考えると、非常に示唆的だと思うんです。
 たとえば、1年前とは大きく変わってきた、地球規模の問題を考えてみると、ソ連が崩壊したのをはじめ、東西対立というものがとりあえず消えた。それから、環境問題に対し世界各国が真剣に取り組みをはじめたという、このふたつの要素が浮かんでくる。つまり、ミステリー・サークルが今年になってから出てこない原因は、そこにあるような気もする。
泉 ……。
韮澤 そんなことをひっくるめて、人類と異星人との関係は近い将来に、非常に重要な転換点を迎えるのではないか。今年の10月ころ、ブッシュ大統領から異星人問題にからめて、新しい世界秩序に関する重要な発表があるという情報が、信頼できるルートからも入ってきてるし。
泉 韮澤さんご自身は、こういう仕事をされていて、身の危険を感じたことはやっぱりあるんですか。
韮澤 身の危険というほどではないけど、去年の秋に変な事件があった。私の家の書斎の前の庭に、夜になると1時間おきにUFOが出るんですよ。最初、近所の人から電話があって「UFOがいるから見てくれ」と。窓を開けてみたら、なるほど出ている。それが1時間おきぐらいに消えては現れる。揺れながら飛んで、いかにもUFOっぽい。3、4日続きましたかね、1日に10回ぐらい出るんです。だけどよく調べたら、チョウチンみたいのに豆電球がついていて、その上にバルーンがついている。
泉 ずいぶんキッチュなUFOですね(笑)。
韮澤 あやうくテレビ局を動かしてしまうところだった。あれはそのへんを狙って「韮澤に恥をかかせよう」とする連中のしわざとしか思えない。
泉 犯人に心当たりは?
韮澤 数えあげれば、うーん、ないでもないなぁ(笑)。


 韮澤さんにヒッピーの元祖的時代があったとは。しかし、あのUFO探究に対する真摯な粘りには、若き日に触れた精神的な部分でのUFOとの出会いという要素を考えれば納得がいく。ますますエネルギッシュに、僕たちの先達の役割を果たしていただきたいものだ。



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