投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 18 日 08:42:13:
回答先: イスラエル・パレスティナ停戦交渉・ロシアの不参加「原因は米の圧力」(産経新聞) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 18 日 08:40:37:
【シャルムエルシェイク(エジプト)17日=村上大介】
「すべての人の期待を満たすものではないかもしれない。だが、パレスチナ人の苦難を終わらせる目標に前進したと信じる」−。中東和平緊急首脳会談のホスト役を務めたムバラク・エジプト大統領は十七日、会談終了を告げる際、苦渋の表情を浮かべた。
クリントン米大統領の声明が、国際調査委員会をめぐるパレスチナ側の要求を退け、帰国の途につくバラク・イスラエル首相が「暴力停止というわれわれの目的を達成し、(パレスチナが求める形での)国際調査委員会の阻止に成功した」と一応の満足感を表明したのとは、対照的な光景だった。
エジプトやヨルダンなど親米アラブ諸国の指導者にとって、イスラエルとパレスチナの衝突が長引けば、アラブ・イスラム世界で高まった反イスラエル、反米感情が直接、自らの体制批判へと跳ね返ってくる危険性があった。
このため、ムバラク大統領には、シリアやイラク、リビアなどアラブ急進派も出席する二十一日の「アラブ首脳会議」を前に、何とかイスラエルとパレスチナの衝突停止にめどをつけ、イスラエルからの譲歩を引き出したいとの思惑があった。
パレスチナ自治区で衝突が続いていれば、アラブ首脳会議で、「アラブの連帯」をかけ声に対イスラエル強硬姿勢を唱えるアラブ強硬派の主張に引きずられ、自らも強硬姿勢に歩調を合わせざる得なかったからだ。
ムバラク大統領にとっては、戦闘や衝突が続く状態でアラブ首脳会議を迎えるよりはましだったにしても、今回の結果はアラブ急進派に「弱腰」との批判を許しかねない内容だけに、大統領は明らかに失望を隠せない様子だった。