投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 01 日 09:00:06:
回答先: 聖地主権での妥協困難に 大規模衝突で和平に暗雲 投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 9 月 30 日 19:08:40:
【エルサレム30日海保真人】
エルサレム旧市街におけるパレスチナ住民とイスラエル治安部隊の衝突は30日、ヨルダン川西岸とガザ市のパレスチナ自治区に拡大。銃撃戦などでパレスチナ人8人が死亡、300人以上が負傷し、イスラエル側も少なくとも兵士2人が負傷する事態に発展した。バラク・イスラエル首相はアラファト・パレスチナ自治政府議長に騒ぎの鎮静化を要請したが、パレスチナ側は治安部隊の強硬措置を非難しており、大詰めを迎えた和平交渉に影響を及ぼす恐れが出てきた。
エルサレム旧市街のイスラム聖地「ハラム・アッシャリーフ(ユダヤ名・神殿の丘)」で29日に起きた衝突は、その後、パレスチナ人の死者6人、負傷者約200人が確認された。
パレスチナ側は、衝突3日目の30日、6人の死者を追悼するゼネストを実施。各地でパレスチナ人による抗議デモが展開され、イスラエル治安部隊に投石したり、タイヤを燃やす騒ぎが発生、西岸ナブルスでパレスチナ人少年が治安部隊に撃たれるなど、ガザ地区と合わせ8人が死亡した。イスラエル軍によると、ガザ地区ではパレスチナ警官がイスラエル兵に発砲、一時、銃撃戦に発展したという。
バラク首相はイスラエル放送で、アラファト議長と緊急協議したことを明らかにするとともに、パレスチナ人に自制を呼びかけた。
これに対し、パレスチナ自治政府のシャース国際協力相は聖地での発砲を>「狙撃隊を使った計画的な殺人」イスラエル・パレスチナ和平交渉はワシントン近郊での閣僚級協議が進展のないまま終わったばかり。聖地エルサレムの帰属をめぐる確執は妥協点を見い出せず、パレスチナ住民の現状に対するうっ積した不満が、イスラエルの右派政党、リクードのシャロン党首による聖地訪問をきっかけに噴出し、3日連続の衝突に発展した形だ。騒乱が長期化すれば、和平交渉自体にも影響が出かねないだけに、バラク、アラファト両首脳にとり、ここ数日が正念場となる。
[毎日新聞10月1日] ( 2000-10-01-01:21 )