《週刊阿修羅マガジン》第13回「安田弁護士12・16即時釈放を求める緊急集会」

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《週刊阿修羅マガジン》第13回「安田弁護士12・16即時釈放を求める緊急集会」
(弁護士だけじゃなくって、一般参加OK)

数日前に、★阿修羅♪マガジンでもお知らせした、安田弁護士弾圧だが、
緊急集会のお知らせが入ったのでお知らせする。今回のお知らせも
ほとんどすべてが転載である。転載もとを記したので参考にされたし。
(一般の参加を広く募集しているようです)

<参考URL>
<a href="mg0011.htm" TARGET=_blank>《週刊阿修羅マガジン》第11回「安田弁護士逮捕事件の急声明」 98/12/08(火)</a>
<a href="mg0012.htm" TARGET=_blank>《週刊阿修羅マガジン》第12回「司法ファッショ的官憲の弾圧に対する抗議声明」</a>

下記の緊急通信は、
<a href="http://www.zorro-me.com/miyazaki4/yasuda/bngos.html">http://www.zorro-me.com/miyazaki4/yasuda/bngos.html</a>
からの無断転載です。

<転載@ここから>

  緊急通信 

1998年12月11日
安田好弘弁護士に対する逮捕に抗議し、
12・16即時釈放を求める緊急集会に参加を
組織犯罪対策法に反対する全国弁護士ネット事務局
(事務局弁護士 海渡雄一 鬼束忠則)

      全国弁護士ネットの皆さん


1 恣意的な逮捕は違法


 12月6日警視庁捜査二課は、強制執行妨害被疑事件に
ついて安田好弘弁護士を逮捕しました。株式会社住宅金
融債権管理機構は逮捕後、安田弁護士を告発しました。
この逮捕は弁護士の業務上の会社経営に関する助言を内
容とする弁護士活動を犯罪被疑事実とした異例なもので
す。事件についての安田弁護士自身からの主張は身柄拘
束が解かれるまで待つほかありません。しかし、私ども
は新聞で報道がなされている事実関係には深刻な疑問を
もっています。
 加えて、逮捕手続きにも疑問があります。安田弁護士
は既に3回におよぶ任意の事情聴取と捜索へも協力して
おり、逃亡したり、罪証を隠滅することなど全く考えら
れない状況にありました。また、債務者と管理機構の間
で債務弁済のための話し合いも行われていたということ
です。住管機構による弁護士の告発は今回で二件目とさ
れますが、一件目は身柄を拘束されることなく、在宅で
起訴されています。このように、今回の逮捕は極めて恣
意的なものであるといわざるをえません。


2 逮捕は死刑廃止運動と麻原弁護への報復


 いうまでもなく、安田さんは死刑事件弁護の第一人者
であり、死刑廃止運動の名実共にリーダーです。私ども
は、弁護士活動の活動の目的を共通にすることもあり、
常に死刑廃止フォーラム90の活動の中心であった安田さ
んの活躍ぶりを間近に見てきました。死刑求刑のなされ
た事件で無期懲役の判決を得たり、一審死刑事件を高裁
で無期懲役に逆転したり、その活躍は人権活動とりわ
け、死刑廃止運動にかかわる市民の広く知るところでし
た。
 安田さんは一つ一つの事件弁護を決しておろそかにし
ない、徹底して誠実な事件処理で依頼者から深く信頼さ
れていました。とりわけ、麻原被告人の主任弁護人とし
て、刑事訴訟法の原則に忠実な弁護活動を繰り広げ、緻
密な反対尋問を通じて事件の真相が検察官の主張するシ
ナリオ通りのものではないことを具体的に示してきまし
た。しかし、検察官は安田主任弁護人を中心とするこの
ような麻原弁護団の弁護方針を、些末なことにこだわ
り、裁判に時間がかかり過ぎるなどとして強く批判して
いました。
 また、さる10月末に行なわれた規約人権委員会の政府
報告書の審査において、日本の死刑制度、死刑確定者の
処遇の問題は切実な関心事項となっている事が示され、
死刑廃止に向けた具体的な努力と死刑確定者の処遇の改
善が勧告されました。しかし、そのわずか半月後には法
務大臣は死刑を執行しているのです。この死刑執行に対
する今回の逮捕はこのような状況の中で行なわれたもの
であり、極めて政治的な意図に基づくものであることは
明らかです。


3 犯罪収益収受罪の先取り的な逮捕


 組織的犯罪対策法はいわゆるマネーロンダリング対策
として犯罪収益収受の罪を広範な犯罪に拡大していま
す。私たちは、この犯罪収益収受罪が弁護活動を著しく
困難にする可能性があると警告してきました。今回の逮
捕は強制執行妨害罪の共犯とされていますが、この組織
犯罪対策防止法が成立すれば、共犯者としてではなく、
依頼者が一定の犯罪に基づいて取得した金を違法に取得
された金であるという「未必的な認識」がありながら受
領すると、それだけで犯罪収益収受罪となります。法務
省はこの規定を弁護士に適用する可能性を否定していま
せん。
 このような法律が制定されれば、私選弁護は極めて困
難なものとなることでしょう。
 今回の逮捕には、組織的犯罪対策法の制定を待たず
に、これを先取り的に実施し、法成立後に布石を打って
おく意図も感じられます。


4 警察権力の濫用に対する歯止めを失った住専管理機構


 私たちは確信することができます。もし安田弁護士が
麻原弁護団の一員でなければ、もし死刑廃止運動のリー
ダーでなければ、今回のような形で逮捕されることはな
かったでしょう。金融機関の不良債権の回収の過程で債
務者側の執行妨害が行なわれることは決して珍しいこと
ではありません。むしろ日常的といっていいでしょう。
しかし、そのような事件の多くは民事事件として「物上
代位」「詐害行為取消」「処分禁止仮処分」「売却決定
前の保全処分」などの方法で解決が図られてきました。
金融機関が捜査を求めても警察はこのような事件の多く
について「民事不介入」として、積極的に取り上げてこ
なかったのです。強制執行妨害が、刑事事件とされるよ
うになったのは、金融機関の債権回収が国家的関心事と
なったごく最近のことにすぎないのです。住管機構にコ
ミットしている弁護士も中坊弁護士をはじめとして人権
弁護士と呼ばれた人たちです。しかし、彼らは債権回収
の手段として時間のかかる民事手続きよりも手っ取り早
い警察機関を利用するうちに、権力の恣意的な濫用に対
する歯止めの感覚・意識を失ってしまったのではないか
と思われてなりません。自らが警察を使っているつもり
で、知らないまに警察の恣意的な捜査権限の濫用にから
めとられてしまっているのです。公的な機関の業務執行
にかかわる弁護士の最大の使命は権力の恣意的な法執行
をチェックすることにあったはずです。この人権の基本
を忘れているのはむしろ住管機構にかかわる弁護士の方
ではないでしょうか。
 なぜ、安田弁護士の関与したとされる事件だけが弁護
士の逮捕という極端な取り扱いを受けたのかを冷静に考
える必要があります。この逮捕は決して債権回収を求め
たものではないでしょう。警察・検察は、死刑廃止運動
の中心的リーダーを逮捕し、運動の社会的評価を傷つ
け、死刑関係事件の弁護を物理的に困難にしてしまうこ
とを目的として、安田弁護士の逮捕という手段に踏み切
ったのだと考えます。そして、事後的なものとはいえ、
中坊弁護士を社長とする住管機構の告発をてこにすれ
ば、弁護士会・弁護士の反発も押さえ込めると見ている
のでしょう。このような狙いすました攻撃に対して、今
こそ全国の心ある弁護士はしがらみを断ち切って、立ち
上がって声をあげるべきです。
 私たちは、今回の逮捕は「人権擁護活動家に対する攻
撃」であると考えます。…〔中略〕…


5 安田弁護士の即時釈放を求める


 私たちは検察官に対して直ちに安田弁護士の身柄を釈
放することを求めます。そして裁判所に対しても勾留決
定を取り消し、また勾留延長決定を出さないよう求めま
す。
 すべての人権活動にかかわる皆さん、そして、弁護士
の皆さん。「どんなに暗い夜であっても、明けない夜は
ない」といわれます。私たちは近い将来に、真実が明ら
かとなり、私たちの戦列に安田弁護士を取り戻すことを
確信し、そのために共に闘うことを心から呼びかけま
す。


6 緊急集会に参加を


   日時 12月16日 水曜日 午後6時から    
   場所 弁護士会館10階 第二東京弁護士会 会議室
   (注:「弁護士会館2F『クレオ』」になったらしい)
   主催 安田弁護士救援集会実行委員会(準備会) 

 関係者からの報告が予定されています。一人でも多くの
弁護士の参加を呼びかけます。

<転載@ここまで>

<a href="http://www.zorro-me.com/miyazaki4/yasuda/hankyou.html">http://www.zorro-me.com/miyazaki4/yasuda/hankyou.html</a>
より無断転載
<転載Aここから>

12月16日の緊急集会の場所ですが、当初発表した
「日弁連会館10F」は、「弁護士会館2F『クレオ』」
に変更となったようです。参加者数が当初予測よりだい
ぶん増えそうで2弁の大会議室ではおさまらないだろう
ということによる、変更だそうです。当日盛り上がると
いいですね。

日比谷公園の横、霞ヶ関駅から徒歩1分ということで
す。
<転載Aここまで>


<a href="http://www.zorro-me.com/miyazaki4/yasuda/hankyou.html">http://www.zorro-me.com/miyazaki4/yasuda/hankyou.html</a>
より無断転載
<転載Bここから>

 さて、安田さんはやはり意気軒昂だと伝えられていま
す。そして安田さんを支えようとする人たちも意気盛ん
で「こんな前代未聞の弾圧は聞いたことがない!」「こ
ういう大弾圧を絶対許してはならん!」と息巻く声があ
ちこちで聞かれ、弁護士有志のあいだでは、たいそう盛
り上がっているらしい。聞くところによれば、12・1
6の抗議集会後、「警視庁へ抗議デモをして包囲しよ
う」との声も一部から出たとか(笑)。

 でも残念ながら、急に決まった集会ですから宣伝も行
き届かず、警視庁を包囲できるほど人が集まるかどうか
は非常に心許ないところですし、警視庁だけでなく検察
庁への抗議も必要だよな。というより、口コミや電子メ
ディアをフルに活用し、「不当逮捕」の事実を満天下に
知らせるのが先決ですね。大抗議デモはそれからでも遅
くない。

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!というわけで、集会告知を可能な限り広げて下さい!!
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<転載Bここまで>


[弁護士会館までの案内図] (日比谷公園の西隣です)
<a href="http://www.nichibenren.or.jp/michi/chizu.htm">http://www.nichibenren.or.jp/michi/chizu.htm</a>

★阿修羅♪>> 弁護士以外の参加も可能なのかどうか
★阿修羅♪>> おしらせ下さい。

Hideo Yamada>>弁護士以外の人の方が多いと思うよ。
Hideo Yamada>>一応弁護士連中が主体的にやりよるのですわ。
Hideo Yamada>>早速の返事おおきに。

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◆編集後記
 世の中むちゃくちゃに突き進んでいる。
 それは★阿修羅♪HPを読んでいる人ならわかると思う。

 その一例が今回の弁護士逮捕だ。状況がわからない人は
 少し調べてみればよい。
<a href="http://www.nichibenren.or.jp/michi/chizu.htm">http://www.zorro-me.com/miyazaki/index001.html</a>
 で、どうするのか?緊急集会に行って、状況を見て応援するもよし。
 自分たちを取り巻く状況が少しは見えてくるはず。

 時代の流れを見極めて、後悔の無い時間を使うべきであろう。

 何をやってよいかわからない時代。

 わからないからと言って何もしなければわからない状況は変わらない。

 ムズカシイとおもう。

-------------- 世紀末を超える   ★阿修羅♪ ------------------------------
発行 ★阿修羅♪ 読者数:2341(1998-12-08) +441
協力:★阿修羅♪ページWatcherの皆さん 表に出ない情報を待ってます
http://www.asyura.com/ asyura@asyura.com
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