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マガジンメイン 《週刊阿修羅マガジン》第11回「安田弁護士逮捕事件の急声明」 98/12/08(火)
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http://www.zorro-me.com/miyazaki4/text/yasuda&nakabo.html</a>
ついに牙をむいた
「中坊公平型」ファシズム
安田弁護士逮捕事件についての緊急声明
12/07未明 宮崎学
今日の新聞の朝刊をまず見てほしい。権力に最も忠実
に正確に「事実」を伝える信用ある朝日新聞の記事であ
る。
オウム松本被告の主任弁護人を強制執行妨害容疑で逮捕
旧住宅金融専門会社「日本住宅金融」と「住総」の大
口融資先である不動産販売会社「スンーズコーポレーシ
ョン東京リミテッド」(東京都港区)が、所有するビル
の賃料をダミー会社に移して隠したとされる強制執行妨
害容疑事件で、同社の顧問弁護士が賃料隠しを指示して
いた疑いが強まったとして、警視庁捜査二課は6日、同
容疑の共犯で、神奈川県鎌倉市由比ガ浜4丁目、第二東
京弁護士会所属弁護士の安田好弘容疑者(51)を逮捕
した。安田弁護士は、オウム真理教の前代表・松本智津
夫(麻原彰晃)被告(43)の主任弁護人を務めている
ほか、死刑廃止運動の中心的役割を果たすなど人権派弁
護士としても知られる。安田弁護士は容疑を否認してい
るという。
調べでは、安田弁護士は、同社社長の孫忠利被告(6
3)=強制執行妨害罪で起訴=と長男の孫尚明被告(3
8)=同=らと共謀し、ス社が所有する東京都港区白金
台5丁目の「白金台サンプラザ」と同区元麻布3丁目の
「麻布ガーデンハウス」のテナント賃料について、債権
者の申し立てに基づく東京地裁の差し押さえを免れよう
と計画。
テナントの企業に対し、「ビルを別の会社に転貸し
た」などと虚偽の書面を送り、尚明被告が社長のダミー
会社「ワイドトレジャー」(目黒区)と「エービーシー
エンタープライズ」(港区)名義の銀行口座に賃料を振
り込ませ、1993年3月から96年9月までの間に計
約2億円を隠した疑い。差し押さえ逃れの動きに気付い
た住宅金融債権管理機構(住管機構)が警視庁に告発し
ていた。
捜査二課は、孫親子から差し押さえを免れたいと相談
を受けた安田弁護士が、ダミー会社を使った賃料隠しの
方法を具体的に指示して虚偽の書面の文案を考えたう
え、報酬として少なくとも数百万円を受け取ったとみて
いる。孫親子らもこれを裏付ける内容の供述をしている
という。
これまでの調べによると、安田弁護士はス社の顧問弁
護士として、91年ごろから孫親子の相談を受けていた
といい、捜査二課は余罪の有無を調べる。
大半のやつはまあ、「ジュウセンのわるもんの弁護士
で、麻原の弁護士やっとったやつがパクられた、たぶ
ん、悪いやつやろ」てなもんやろ。そうおもわせるのが
今回の、逮捕・がさ入れ、マスコミ操作の狙いだ。
しかし、真相は違う。日本で一番まともな弁護士のひと
りを、警察がパクりよったのである。
警察のもうひとつの狙いは「悪いやつ」を弁護しようと
する弁護士全部の職業意識を萎縮させビビらすことにあ
る。
まず、「弁護士」というのは、「被告」あるいは、「被
告にさせられそうな」やつの利益を、全力をあげて守る
職業や。ケーサツちゅうのは、まあ内実は違うが、タテ
マエは「国民の安全を守る」とか、そういうことや。こ
の両者がバランスをとって、それぞれの主張をして、あ
らゆる手段を使ってその代弁する「公益」を守る、こと
になっておる。これがとりあえず不完全で結構、ええか
げんやけど、まあ「民主主義」といわれておるもんで、
北朝鮮なんかよりだいぶましな制度や。
ところが、今回は、そうではない。片方が、正当な「被
告人の防衛」を法律に従ってやっとる弁護士に直接「逮
捕権」、つまり「国家の暴力」で襲いかかった、ちゅう
わけや。プロ野球でいう「ビーンボール」ゆうやつや。
新聞記事をようよんでみ。「数十万円」の支払い、とか
「数万円が振り込まれていた」なんちゅうのは、当たり
前のことや。ジュウセン、いやそれどころやない、政府
が放漫経営しとった銀行に、国民の税金でぶちこんどる
何千億円、とか何十兆円とわけが違う金額である。こん
なんでパクれるなら、日本中の弁護士はみなパクられよ
る。つまり逮捕の理由はどうでもええんや。この種の
「別件」は警察の得意だが、対象が弁護人、というとこ
ろが新しい狙いやね。
今回、安田弁護士を逮捕して、弁護士事務所を捜索した
のは警視庁の捜査2課であるが、彼らは「ジュウセンの
訴え」を受けてこれを「立件」しようと「捜査」した、
ということになるわけや。「被害」を受けた人間がおる
から「捜査」がある。で、その「被害」を受けたことに
なってるのが「住宅金融債権管理機構」。ここの社長
は、マスコミが「英雄」扱いしている中坊公平氏であ
る。
面倒だから端折るが、「ジュウセン」にまつわる「債権
回収」で、この「機構」は実に多くの法律を変えて、強
大な「超法規的」とさえいうてええような権限を持つに
至った。その結果が今回の安田弁護士逮捕、である。こ
の背景には、「オウム裁判」報道で、「早く裁判が進ま
ないのは弁護団がわざと真理を遅らせている」という権
力癒着マスコミの大キャンペーンがあったことは、古新
聞をひっぱりだしたらすぐわかるやろ。
ところが、実は安田弁護士こそは、実はわしはようしっ
とる。弁護士の中の弁護士、というべき人物なのであ
る。
わしらの「田中、児玉フレームアップ事件」の弁護を引
き受けておる、かっての全学連の社青同解放派の首領だ
った大口昭彦がここの弁護士なんや。
大口は51歳の安田弁護士より年上である。その大口が
何の不満もなく、おれる事務所の大黒柱が安田弁護士
や。大口ほどの男が年下のオヤブンに仕えることができ
る、いうだけでどれほどのもんか想像できる、と少なく
とも70年時代をしっとるやつならわかる、のではない
か。
すなわち、安田弁護士ちゅうのは日本の弁護士会の良
心であり、わしのあまり好きではない「人権派」の弁護
士の中でも数少ないホンモノの男である。世間やマスコ
ミがどう踊らされようと、「人権」、そう、あの麻原に
でも「人権」がある、という、わしにいわしたら虚構の
ようなことにイノチをかけとるあほな男なんやな。それ
だけにに、ガンコで融通のきかんほど間違ったことをよ
うせんやつである。
一方「住専機構」ゆうのは、実は国家権力と法曹界、す
なわち裁判官もおれば元検事もおるし警察もおるし、と
いう「国立取り立て屋」やね。その看板に「清貧」の中
坊公平をシャッポにしとるが、実は、政府と銀行と農協
系金融機関の責任逃れ組織や。国家権力そのものやね。
何が「弱者の味方」なもんか。
そのシャッポである京都の弁護士、中坊公平が実際、法
律の現場で、ほんまはなにをやっとったか、本気で調べ
たマスコミがあるんか、と同じ京都の伏見でみとったわ
しは言いたい。「森永砒素ミルクでどうのこうの」と
か、そんな話ばっかり書いておるが、あのオッサンがや
ってきたことは、わし同様、そんなキレイな話ばかりで
はない。これは、まあ、いままで、おたがいさまやから
いわんできたんやけどな。
が、それにもまして問題は、「正義」のシンボルと化し
た「中坊公平とジューセンキコーズ」の名において、国
家権力が本当の人権を守ろうとおもとる弁護士にいよい
よ手をかけはじめたことや。
「正義」とはまあ、誰とでもカネのために寝る淫売のよ
うな言葉だが、その「正義」を誰も疑わない状態、こそ
が一番、民をたぶらかしやすい。
小渕や小沢ではだまされん国民も「中坊」ならだませ
る。その「傘」かぶってやりたいことをやってのける。
これが、わしのゆうとる「白いファシズム」や。
「オウム」は悪。「住専機構」は善、というイメージが
大マスコミを通じてどれほどながされたことか。
それが、今回の前者を守ろうとする弁護士は「悪」、後
者のすることは「善」でいける、というサッチョウと二
課の判断を生み出した。
その自信を産んだものは「麻原は悪いからはよ殺せ」と
いう「社会正義」と「マスコミ報道」であり、「和歌山
砒素事件の犯人をはよ死刑にせんかい」という「世論」
であり、そして、「冤罪」とわかったときにお涙ちょう
だいですませるマスコミである。
そうならんように時間をかけて審理する方向にバランス
をとるのが弁護士商売や。べつにエラクはないが、プロ
の領域のシゴトやな。安田弁護士はそのマジメな職人で
あることは誰もが認めるような男である。このようなシ
ロクロ清潔主義、が現代のファシズムである。
【捜査2課のボス】
【安田事務所のがさ入れ。21人おったシゴトに励む捜査
2課の若者たち】
この捜査官の顔みてみ。まるでガキやで。しかし、この
連中が、君らの生殺与奪の権限を持つ「国家権力」の
「官僚」や。ひとりひとりは「ええ役人」「ええサラ
リーマン」。しかし、彼らは「組織のためならなんでも
やる」連中や。なんか似てないか?かって歴史のなかに
もいっぱいおったやろ、そういうの。
そう、「ワル」とか「ヤクザ」とちゃう。「マジメ」で
「優等生」や。それが、「組織」の命令とあらばなんで
もやってまう、そういう時代がきとる。が別に目当たら
しこっちゃない。ファシズム、ゆうのはそういうもん
や。ヒットラーユーゲントも、日本の特攻隊もみな優秀
な若者がよろこんでダマされてもたがな。いま、それは
「住専」「中坊」「警察」「朝日新聞」「NHK」みた
いなもんになっている。
まあ、いきなりで、わしも驚いた。けど、大口とその仲
間のパワー、はわしは相当なもんやと思うし、これはあ
いつの分野のタタカイやから、これからが見ものやで
え。
しかし、大口は、全然縁もゆかりもない、元赤軍派の田
中とか、巻き込まれた児玉さんとかのために、もうから
ん弁護引き受けてくた男である。その大口の兄弟分がパ
クられた以上、わしと【電脳キツネ目組】もできること
はさせてもらう。わしは、中坊とちごて仲間を裏切らな
い。
ええかっこして、国家権力に身を売り渡した中坊はん、
みとりや。あんたは「森永砒素ミルクでめざめた」そう
やけど、わしは警察にいわしたら「グリコ・森永事件の
真犯人」やそうやからな。どっちもマスコミと警察のデ
ッチあげやけどな。
今回の事件で日本の法曹界に末長く汚点を残した男は
あんたや。それとも、ただ、アホでファシズム復活のコ
ンドーム、かもしれん。いや、別にわしえらそにいうつ
もりない。あんたが「警視庁のコンドーム」なら、わし
は、「似非サヨクのバイアグラ」、でもええがな。どっ
ちが正しかったか、いずれわかるやろ。
12/7 宮崎 学
なお、早くも「朝日」には世論誘導の兆しがはっきりで
ているので例をあげておく。
下はサンケイ新聞 98/12/07朝刊
読みにくいけど、内容は朝日の中坊談話と正反対である。朝日記事には」「中
坊氏は....嘆いた」などとアキラカに世論誘導をはかる中坊・住
管寄りのニュアンスが濃厚にでている。今後とも注意しや。
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◆編集後記
とりいそぎ、URLの紹介です。
宮崎さんのHP、絶対見てみて下さい。
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