157. 中川隆[-10262] koaQ7Jey 2019年5月21日 12:58:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2074]
ロンドン・ウエスタンエレクトリック30150Bドライバーを導入 !! (その.5) 2017/10/16
https://91683924.at.webry.info/201710/article_18.html
WE13Aレプリカに装着したロンドン・ウエスタン30150B
https://91683924.at.webry.info/201710/img1_18.150813966806020997179.html
本やネット上に既にある情報を切り張りしたベンプレ親父風味の薀蓄はさておき、オーディオは音が出ないと始まりません。いざ我が家のWE13Aレプリカに勇躍30150Bを装着して音を鳴らそうとしましたが・・・
ナントナント、スロートアダプターのネジ山がシックリ合わず、ネジが途中までしか入りません。インチネジにも規格が二つあるそうで、旧規格なのかもしれません。そうなるとWE555用スロートアダプターがWE555用と30150B用の二つが必要になり厄介ですな・・・
仕方がないので、30150Bの開口部を少しだけWE13Aのスロートに噛ませて、ジャズのSACDをサワリだけ鳴らしてみました。30150Bがズッコケて落ちたりすると大変なので、すぐに取り外しましたが、なんだか良さそうです。WE555より柔らかくて豊かな感じの音ですね。
パリッとした感じはWE555の方が出ている様ですが、少なくともダメな音ではないですよ。
WE555も30150Bも、どちらも振動板がエール音響の555振動板で同じなので、大きく音が変わることはないと思いますが、ニュアンスは違いそうです。俄然ヤル気が出ましたw
結局、30150Bを金属加工のできる方に預けて、WE13Aレプリカのスロートをもう一つ作ってもらうことにしました。なかなか終着駅にたどり着けませんなぁ。
https://91683924.at.webry.info/201710/article_18.html
ロンドン・ウエスタンエレクトリック30150Bドライバーを導入 !! (その.6)2017/10/16
https://91683924.at.webry.info/201710/article_19.html
WE13Aレプリカに装着したロンドン・ウエスタン30150B 画像
https://91683924.at.webry.info/201710/img1_19.150813989571679535179.html
(WE13Aレプリカに装着したロンドン・ウエスタン30150Bです。随分と巨大なレシーバーなのですが、WE13Aもデカイので違和感はないですね)
30150Bのスロートのネジが入り難かったのはネジ山の一番先端が潰れていて、引っかかっていたそうです。ピッチも山の高さも同じで、ネジの規格はWE555と同一でした。
ネジ山の潰れた所を研磨してもらうと綺麗に入るようになりました(^−^)/
ようやく30150BをWE13Aに装着、ついに30150B+WE13Aで音出しです。
WE13AレプリカからWE555を取り外し、30150Bに装換しました。当然ですが励磁電源のコードがありませんから、レシーバー周りはスッキリしましたな。
前回WE13Aのスロートに少しだけ30150Bの開口部を突っ込んで音出しした感じでは、クラシックが合うように思います。合わなきゃ困りますw
試聴用機器は以下のとおりです。
カートリッジ デンオンDL102
アーム グレイ 108C
ターンテーブル マイクロトラック740
MCトランス アルテック15095A
フォノイコ 東京サウンドPE-100
ラインミキサー マンレイ 16×2 Tube Mixer
パワーアンプ 是枝ラボ 6550p.p.
スピーカー
サブウーハー エラック SUB2090
フルレンジ WEロンドン 30150B+WE13A
ツィーター エレボイ T350
最新録音盤は後で聞くとして、時代が近いカザルスの無伴奏チェロ組曲、モノラルLPレコードで初演としました。
おおっ、良いですよ。落ち着きのあるどっしりした音で、WE555よりクラシックよりの音ですね。
ベンプレ低書斎ではWE555も30150Bもどちらもエール音響の振動板なので、当然良く似た音です。LP片面を聴き終える頃には30150Bのエッジもアタリが付いてきたようで、しなやかさが増してきた様です。
次はジャズLPで、オリバー・ネルソンのThe Blues and the Abstract truthを。
ウッドベースの弾むような低音も、ドラムスの皮の弾ける音もよく出ます。確かにWE555より少し低域よりのピラミッドバランスだと思います。
更にLP数枚を聴き終える頃には細かな音も一段と良く出てきました。
WE13Aの相棒はしばらくこれで様子をみましょう。30150Bは確かに良いですよ。
WE555がオリジナル振動板、アルテック振動板なら様子は変わると思いますが、いっぺんには出来ませんしね。
https://91683924.at.webry.info/201710/article_19.html
ロンドン・ウエスタンエレクトリック30150Bドライバーを導入 !! (その.7最終回) 2017/10/16
https://91683924.at.webry.info/201710/article_20.html
少々測定も。いつもの日本オーディオRC-2でF特を測定してみました。
30150B単独 + WE13A の F特
https://91683924.at.webry.info/201710/img1_20.150814020991883885179.html
WE555単独 + WE13A の F特
https://91683924.at.webry.info/201710/img2_20.150814023970036138179.html
上が30150B単独、下がWE555単独のF特、ホーンはどちらもWE13Aレプリカです。測定日が異なるのでマイクの位置も多少違います。まあ目安程度の測定です。
振動板が同じエール音響なので、マグネットの違いだけでは測定上の差は出ないかなと思っていましたが、少々差がありました。
400HzあたりのピークはWE555が強く出ています。WE555は1KHz付近にディップが出ますが、30150Bは1.4KHz辺りにディップが出ますね。
400Hz以下の周波数帯域では30150Bの方がフラットです。70~80Hz辺りが少し持ち上がっていて、この辺りが30150Bの方が低域が豊かに聞こえる理由かもしれません。
二つのレシーバーに大きな差はありませんが、敢えて言えば、WE555がカマボコ特性、30150Bの方が僅かにワイドレンジでは。ここもWE555がジャズより、30150Bがクラシックよりの音となっている原因かもしれませんね。
エラックSUB2090サブウーハー、30150B+WE13A、T350ツィーターの3wayでの F特
https://91683924.at.webry.info/201710/img3_20.150814033272951934179.html
30150BをWE555に変更した F特
https://91683924.at.webry.info/201710/img4_20.150814036668795993179.html
上がエラックSUB2090サブウーハー、30150B+WE13A、T350ツィーターの3wayでの特性、下は30150BをWE555に変更した特性です。
ツィーター、サブウーハーのレベルは変えていませんので、30150BはややWE555より能率が低いと思われます。
30150Bの方が低域が持ち上がって聞こえますので、ツィーターのレベルはこのままで様子を見ましょう。
振動板もホーンも、付け加えるサブウーハー、ツィーターも同じなのに、WE555は米国調の中域の張ったカマボコ特性、30150Bにすると英国調のドンシャリになるのが面白いですね。
我が家のオーディオ評論家、ベンプレ妻に聴いてもらったところ、「前の(WE555)より音に広がりが出て、後ろの方からも音が聞こえるわね」というお褒めの言葉を頂きました。
これでロンドン・ウエスタン30150B導入記は終了です。この計画の実現には多くの方のお力をお借りしました。 皆様に深く感謝いたしますと共に、今後とも宜しくお願い申し上げます。
https://91683924.at.webry.info/201710/article_20.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c157