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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100301
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[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
157. 中川隆[-10262] koaQ7Jey 2019年5月21日 12:58:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2074]

ロンドン・ウエスタンエレクトリック30150Bドライバーを導入 !! (その.5) 2017/10/16
https://91683924.at.webry.info/201710/article_18.html


WE13Aレプリカに装着したロンドン・ウエスタン30150B
https://91683924.at.webry.info/201710/img1_18.150813966806020997179.html


 本やネット上に既にある情報を切り張りしたベンプレ親父風味の薀蓄はさておき、オーディオは音が出ないと始まりません。いざ我が家のWE13Aレプリカに勇躍30150Bを装着して音を鳴らそうとしましたが・・・

 ナントナント、スロートアダプターのネジ山がシックリ合わず、ネジが途中までしか入りません。インチネジにも規格が二つあるそうで、旧規格なのかもしれません。そうなるとWE555用スロートアダプターがWE555用と30150B用の二つが必要になり厄介ですな・・・

 仕方がないので、30150Bの開口部を少しだけWE13Aのスロートに噛ませて、ジャズのSACDをサワリだけ鳴らしてみました。30150Bがズッコケて落ちたりすると大変なので、すぐに取り外しましたが、なんだか良さそうです。WE555より柔らかくて豊かな感じの音ですね。

 パリッとした感じはWE555の方が出ている様ですが、少なくともダメな音ではないですよ。

 WE555も30150Bも、どちらも振動板がエール音響の555振動板で同じなので、大きく音が変わることはないと思いますが、ニュアンスは違いそうです。俄然ヤル気が出ましたw

 結局、30150Bを金属加工のできる方に預けて、WE13Aレプリカのスロートをもう一つ作ってもらうことにしました。なかなか終着駅にたどり着けませんなぁ。
https://91683924.at.webry.info/201710/article_18.html

ロンドン・ウエスタンエレクトリック30150Bドライバーを導入 !! (その.6)2017/10/16
https://91683924.at.webry.info/201710/article_19.html



WE13Aレプリカに装着したロンドン・ウエスタン30150B 画像
https://91683924.at.webry.info/201710/img1_19.150813989571679535179.html

 (WE13Aレプリカに装着したロンドン・ウエスタン30150Bです。随分と巨大なレシーバーなのですが、WE13Aもデカイので違和感はないですね)

 30150Bのスロートのネジが入り難かったのはネジ山の一番先端が潰れていて、引っかかっていたそうです。ピッチも山の高さも同じで、ネジの規格はWE555と同一でした。

 ネジ山の潰れた所を研磨してもらうと綺麗に入るようになりました(^−^)/

 ようやく30150BをWE13Aに装着、ついに30150B+WE13Aで音出しです。
 WE13AレプリカからWE555を取り外し、30150Bに装換しました。当然ですが励磁電源のコードがありませんから、レシーバー周りはスッキリしましたな。
 
 前回WE13Aのスロートに少しだけ30150Bの開口部を突っ込んで音出しした感じでは、クラシックが合うように思います。合わなきゃ困りますw


 試聴用機器は以下のとおりです。

カートリッジ  デンオンDL102
アーム     グレイ 108C
ターンテーブル マイクロトラック740
MCトランス  アルテック15095A
フォノイコ   東京サウンドPE-100
ラインミキサー マンレイ 16×2 Tube Mixer
パワーアンプ  是枝ラボ 6550p.p.
スピーカー
 サブウーハー エラック SUB2090 
 フルレンジ  WEロンドン 30150B+WE13A
 ツィーター  エレボイ T350


 最新録音盤は後で聞くとして、時代が近いカザルスの無伴奏チェロ組曲、モノラルLPレコードで初演としました。

おおっ、良いですよ。落ち着きのあるどっしりした音で、WE555よりクラシックよりの音ですね。

ベンプレ低書斎ではWE555も30150Bもどちらもエール音響の振動板なので、当然良く似た音です。LP片面を聴き終える頃には30150Bのエッジもアタリが付いてきたようで、しなやかさが増してきた様です。

 次はジャズLPで、オリバー・ネルソンのThe Blues and the Abstract truthを。
ウッドベースの弾むような低音も、ドラムスの皮の弾ける音もよく出ます。確かにWE555より少し低域よりのピラミッドバランスだと思います。

 更にLP数枚を聴き終える頃には細かな音も一段と良く出てきました。
 WE13Aの相棒はしばらくこれで様子をみましょう。30150Bは確かに良いですよ。

 WE555がオリジナル振動板、アルテック振動板なら様子は変わると思いますが、いっぺんには出来ませんしね。
https://91683924.at.webry.info/201710/article_19.html

ロンドン・ウエスタンエレクトリック30150Bドライバーを導入 !! (その.7最終回) 2017/10/16
https://91683924.at.webry.info/201710/article_20.html



 少々測定も。いつもの日本オーディオRC-2でF特を測定してみました。


30150B単独 + WE13A の F特
https://91683924.at.webry.info/201710/img1_20.150814020991883885179.html

WE555単独 + WE13A の F特
https://91683924.at.webry.info/201710/img2_20.150814023970036138179.html


 上が30150B単独、下がWE555単独のF特、ホーンはどちらもWE13Aレプリカです。測定日が異なるのでマイクの位置も多少違います。まあ目安程度の測定です。

 振動板が同じエール音響なので、マグネットの違いだけでは測定上の差は出ないかなと思っていましたが、少々差がありました。

 400HzあたりのピークはWE555が強く出ています。WE555は1KHz付近にディップが出ますが、30150Bは1.4KHz辺りにディップが出ますね。

 400Hz以下の周波数帯域では30150Bの方がフラットです。70~80Hz辺りが少し持ち上がっていて、この辺りが30150Bの方が低域が豊かに聞こえる理由かもしれません。

 二つのレシーバーに大きな差はありませんが、敢えて言えば、WE555がカマボコ特性、30150Bの方が僅かにワイドレンジでは。ここもWE555がジャズより、30150Bがクラシックよりの音となっている原因かもしれませんね。


エラックSUB2090サブウーハー、30150B+WE13A、T350ツィーターの3wayでの F特
https://91683924.at.webry.info/201710/img3_20.150814033272951934179.html

30150BをWE555に変更した F特
https://91683924.at.webry.info/201710/img4_20.150814036668795993179.html

 上がエラックSUB2090サブウーハー、30150B+WE13A、T350ツィーターの3wayでの特性、下は30150BをWE555に変更した特性です。

 ツィーター、サブウーハーのレベルは変えていませんので、30150BはややWE555より能率が低いと思われます。

 30150Bの方が低域が持ち上がって聞こえますので、ツィーターのレベルはこのままで様子を見ましょう。

 振動板もホーンも、付け加えるサブウーハー、ツィーターも同じなのに、WE555は米国調の中域の張ったカマボコ特性、30150Bにすると英国調のドンシャリになるのが面白いですね。

 我が家のオーディオ評論家、ベンプレ妻に聴いてもらったところ、「前の(WE555)より音に広がりが出て、後ろの方からも音が聞こえるわね」というお褒めの言葉を頂きました。

 これでロンドン・ウエスタン30150B導入記は終了です。この計画の実現には多くの方のお力をお借りしました。 皆様に深く感謝いたしますと共に、今後とも宜しくお願い申し上げます。 
https://91683924.at.webry.info/201710/article_20.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c157

[リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
9. 中川隆[-10261] koaQ7Jey 2019年5月21日 13:59:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2076]
「地震情報」が取り持った新しい真空管アンプ -
「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年05月21日
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#cbtm


あれは2週間ほど前のことだったろうか。

「東北地方に地震」とのテロップがテレビに流れたのでさっそく「北国の真空管博士」に電話して安否をご確認。

「御無事でしたか?」「ハイ、それほど揺れた感じはありませんでしたよ」

「貴重な真空管は大丈夫でしたかね?」「アハハ、被害はありませんでした」

笑われたところをみると、ホンネがバレたかな(笑)。

博士の所蔵される古典管は極めて珍しい希少管ばかりだし程度のいいものが”わんさ”とあるので地震と聞くと気になって仕方がない。

ものはついでと「何か目新しい情報はありませんか」とお訊ねすると、

「はい、このところ古典管が品薄になってきているので、比較的手に入りやすい球で代用できるものがないか、もっぱらチェックしています。

アッ、そうそう、チューブ・オーディオ・ラボさんが新しいアンプを作られたそうですよ。出力管は6AR6です。

〇〇さんにはなじみの薄い球でしょうが、3極管接続にすると「PP3/250=PX4」そっくりの特性になります。あなたが大好きなブリティッシュサウンドに変身しますよ。」

「ほう、それはぜひ試聴してみたいですね!」「それなら連絡をとってみましょう」

そして、すぐに博士から出力管「6AR6」についてメールが届いた。

「6AR6は1945年にベル研究所(WE)によってWE350Bの後継管として開発されたようです。 当時WE350Bはその信頼性の高さからレーダーの掃引用として使われていました。

しかしWE350Bは大型のため機器の小型化には問題が有りバルブを小型化した特殊なWE350B互換球を使用していたようです。

そこでレーダーに最適なコンパクトかつ信頼性の高い球として6AR6が開発されたわけです。 6AR6は極初期にWEが少量生産したのみでその後はTungsolに引き継がれました。

数社が製造したようですが圧倒的にTungsol製が多いです。 ビーム管として極めて優秀な6AR6ですが、私が検証したところ三極管接続にすると英国を代表する古典管の銘管PP3/250とほぼ同じ動作をするのです。

今回のチューブ・オーディオ・ラボさんによる6AR6シングルアンプは6FD7アンプ同様極力シンプルな構成として6AR6の素顔を存分に堪能できる内容となっています。

良質なインターステージトランスを使用して古典に倣った回路構成とすれば米系出力管でありながらブリティッシュ・サウンドが聴けるかもしれませんので今後の発展が楽しみです。」

とのことだった。

文中の「PP3/250」(英国マツダ)だが、めったにオークションに出てくることも無く古典管マニア垂涎の球としてつとに知られている希少管である。

我が家では英国系の出力管として「PX25=PP5/400」を愛用しているが、人によっては「PP3/250=PX4」の方が好きという方もいるほどで実力伯仲といったところだろう。

古典管の泰山北斗「博士」折り紙付きの「6AR6」アンプなので期待に胸を膨らませていたところ、昨日(20日)になって新アンプが我が家に到着した。

   

構成は初段管が「6SL7」、出力管が「6AR6」、整流管が「6BY5GA」。出力トランスは今どき珍しい「手巻き」で知られる「TSM Products」製。

さっそくスピーカーをJBLの「D123+075」で聴いてみたところ、ウ〜ン、これは素晴らしい!(笑)

パワー感、情報量、透明感、分解能など何ら不足を感じない。欠点のないアンプとはこういうアンプを指すのだろうか。

取り分け「PP3/250」と同じ動作をするという「6AR6」の中高音域の艶は流石で、アメリカ球なのにイギリス系のほのかな色香を感じさせるのが不思議。

これまで「PP3/250」アンプを聴いたことがないが、おそらく同等か、いやもしかしてそれ以上ではなかろうかと思わず夢が膨らんだ。

次にスピーカーを「AXIOM80」にして聴いてみた。

すると中高音域の情報量が多いせいかやや暴れ気味の感じがしたので取り付けている「AXIOM80」(復刻版)から「最初期版」への変更の必要性を感じたが、念のためにと前段管(6SL7)を「シルヴァニア」から手持ちの「STC」の「CV569=ECC35=6SL7」に代えてみたところ見事に暴れが収まって心地よい響きになったのには驚いた。

   

左がシルヴァニア(アメリカ)、右がSTC(英国)。

いずれにしても、JBLシステムもAXIOM80も気が遠くなるほどうまく鳴ってくれる!(我が家の試聴環境ではという条件付きです)

さあ、あとは購入するかどうか大いに心が揺れ動くが決め手は「懐」次第といったところですね。とりあえず「予約1号」として登録しておくことにしよう(笑)。

最後に、出来るだけ多くの方に聴いていただきたい(製作者)とのことなので、貸出しOKのようですよ。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#cbtm


▲△▽▼


チューブオーディオラボ
http://shinkuukan2.web.fc2.com/

「チューブオーディオラボ」の真空管アンプ販売代理店 理想のオーディオ研究所
http://www.arisan58.com/

チューブオーディオラボ 6AV5GAシングルステレオアンプの製作 

【更新 5/6】紆余曲折・・・完成です。

さて、紆余曲折・・・6AV5GAから6AR6WAアンプに・・・

6AV5GAでのトラブルは、球個体が原因かも知れません。
変更は正解か・・・ご視聴いただき評価を頂きたいと思います。
当工房としては、よい選択(管球交換)だったと思います。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/11/2019_11.html#NEW



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c9

[お知らせ・管理20] これが阿修羅に巣食う電通工作員 中川隆
257. 中川隆[-10260] koaQ7Jey 2019年5月21日 15:54:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2077]
2019.05.21
ドル体制に続き通信分野の支配が揺らいでいる米国の戦い


 グーグルはファーウェイ・テクノロジーズ(華為)との契約履行を中断すると伝えられている。

 言うまでもなくファーウェイは中国の大手通信機器メーカーで、アメリカ政府が行っている対中国経済戦争の一環ということになるだろう。半導体や通信機器会社のクアルコム、半導体素子メーカーのインテルなどもグーグルに同調しているようだ。

 こうした契約の履行を拒否する理由としてシリコンバレーの企業はファーウェイが中国政府のために情報を収集する活動をしているからだとしているが、アメリカのコンピュータやインターネットに関連した企業がCIAやNSAといったアメリアの情報機関と連携していることは公然の秘密だ。

 エレクトロニクス技術が発展する前からアメリカの情報機関や治安機関、つまりCIA、NSA、FBIなどは監視システムを築いてきた。そのターゲットは戦争に反対する人びとで、FBIが1950年代から始めたCOINTELPRO、CIAが1967年から始めたMHケイアスは悪名高い。

 1970年代に入ってエレクトロニクス技術が急速に進歩しはじめると監視技術も進歩していく。通信の傍受、トラップ・ドアを組み込んだシステムの販売による情報の収集、情報を分析するシステムの開発などが急速に進んでいくのだ。その中心には国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)が存在する。

 こうした動きは1970年代の半ばにアメリカ議会で調べられている。上院の「情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会」や下院の「情報特別委員会」だ。

 上院の委員会はフランク・チャーチ議員が委員長を務めたことからチャーチ委員会と呼ばれ、下院の委員会はオーティス・パイク議員(当初はルシエン・ネジ議員だが、すぐに交代)が委員長に就任したことからパイク委員会と呼ばれ、両委員会とも情報機関の秘密工作について調査、その中に電子的な情報の収集システムも含まれていた。こうした調査が行われるまで、NSAの存在は一般に知られていなかった。

 そうした調査を踏まえ、チャーチ上院議員は1975年8月にテレビでアメリカ政府の通信傍受能力はアメリカ国民に向けられる可能性があり、そうなると人々の隠れる場所は存在しないと警鐘を鳴らしている。

 NSAにはパートナー機関が存在する。イギリスのGCHQだ。この2機関はUKUSAを編成、監視活動を規制する法律を回避するために協力し合ってきた。このGCHQも存在が秘密にされていた。最近の表現を使うと、NSAやGCHQの話は「都市伝説」であり、そうしたことを口にする人は「謀略史観」の持ち主だと見なされていたわけだ。

 GCHQの存在を明らかにしたのはジャーナリストのダンカン・キャンベル。1976年のこと。キャンベルは1988年に地球規模の通信傍受システムECHELONが存在することを記事の中で指摘した。

 現在、通話や電子メールなどすべてをUKUSAは傍受、記録していると言われている。電子メールへ自由にアクセスするためのツール、XKEYSCOREの存在を内部告発で明らかにしたのはエドワード・スノーデン。そのツールをNSAは日本の防衛省情報本部電波部へ渡したとされている。

 その一方、不特定多数の情報を集め、蓄積、分析するシステムの開発も進む。1970年代に民間企業が開発したPROMISもそうしたもので、日本の検察も注目、1979年3月と80年3月に概説資料と研究報告の翻訳として『研究部資料』に関連文書が掲載されている。

 1981年1月にアメリカではロナルド・レーガンが大統領に就任するが、この政権はPROMISを自分のものにするため、開発会社を倒産に追い込む。

 この倒産は裁判になり、1988年2月にワシントン破産裁判所のジョージ・ベイソン判事は司法省が不正な手段を使って開発会社のINSLAWを破産させ、PROMISを横領したと認めた。

 翌年11月にはワシントン連邦地裁のウィリアム・ブライアント判事も破産裁判所を支持する判決を言い渡し、下院の司法委員会も1992年9月に破産裁判所の結論を支持する内容の報告書を公表している。

 その後、1997年8月に最高裁は司法省の言い分を認める判決を言い渡したが、そう判断する理由とされたのはイラン・コントラ事件で偽証して有罪になったロバート・マクファーレン、あるいは証券詐欺や銀行詐欺などでロサンゼルスの連邦地裁で有罪の評決を受けるアール・ブライアンという「信頼できる証人」の証言だ。

 PROMISはアメリカとイスラエルの情報機関の手に渡り、それぞれがトラップ・ドアを組み込み、国際機関、各国の政府機関、あるいは金融機関などへ売られた。そうした機関へ集まった情報は自動的にアメリカへ流れることになる。

 アメリカ、イギリス、イスラエルなどは通信の傍受、不特定多数の情報収集と分析を戦略として推進してきた。シリコンバレーの企業はその巨大監視システムの一部だ。インターネットはこうした勢力によって築かれたのである。

 こうした監視システムは街中に張り巡らされたカメラ、IC乗車券、ETC、いわゆるスマート家電とつながる。さまざまな分野での電子化の裏では監視の目が光っている。このネットワークは学校や図書館にも忍び込み、思想を調査するだけでなく、「潜在的反逆者」のあぶり出しにも使われようとしている。住民基本台帳ネットワークやマイナンバー制度は個人情報を集中管理する基盤になると考えるべきだ。

 通信分野で台頭してきた中国企業が自分たちと同じことを始める恐怖をアメリカ、イギリス、イスラエルなどは感じているだろう。情報は通貨と並ぶ支配システムの柱。ドル体制が揺らぎ、情報独占が崩れるということは、アメリカ帝国の終焉を意味している。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905210000/
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c257

[昼休み54] 中国 _ 悪夢の監視社会 中川隆
26. 中川隆[-10259] koaQ7Jey 2019年5月21日 15:54:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2078]
2019.05.21
ドル体制に続き通信分野の支配が揺らいでいる米国の戦い


 グーグルはファーウェイ・テクノロジーズ(華為)との契約履行を中断すると伝えられている。

 言うまでもなくファーウェイは中国の大手通信機器メーカーで、アメリカ政府が行っている対中国経済戦争の一環ということになるだろう。半導体や通信機器会社のクアルコム、半導体素子メーカーのインテルなどもグーグルに同調しているようだ。

 こうした契約の履行を拒否する理由としてシリコンバレーの企業はファーウェイが中国政府のために情報を収集する活動をしているからだとしているが、アメリカのコンピュータやインターネットに関連した企業がCIAやNSAといったアメリアの情報機関と連携していることは公然の秘密だ。

 エレクトロニクス技術が発展する前からアメリカの情報機関や治安機関、つまりCIA、NSA、FBIなどは監視システムを築いてきた。そのターゲットは戦争に反対する人びとで、FBIが1950年代から始めたCOINTELPRO、CIAが1967年から始めたMHケイアスは悪名高い。

 1970年代に入ってエレクトロニクス技術が急速に進歩しはじめると監視技術も進歩していく。通信の傍受、トラップ・ドアを組み込んだシステムの販売による情報の収集、情報を分析するシステムの開発などが急速に進んでいくのだ。その中心には国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)が存在する。

 こうした動きは1970年代の半ばにアメリカ議会で調べられている。上院の「情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会」や下院の「情報特別委員会」だ。

 上院の委員会はフランク・チャーチ議員が委員長を務めたことからチャーチ委員会と呼ばれ、下院の委員会はオーティス・パイク議員(当初はルシエン・ネジ議員だが、すぐに交代)が委員長に就任したことからパイク委員会と呼ばれ、両委員会とも情報機関の秘密工作について調査、その中に電子的な情報の収集システムも含まれていた。こうした調査が行われるまで、NSAの存在は一般に知られていなかった。

 そうした調査を踏まえ、チャーチ上院議員は1975年8月にテレビでアメリカ政府の通信傍受能力はアメリカ国民に向けられる可能性があり、そうなると人々の隠れる場所は存在しないと警鐘を鳴らしている。

 NSAにはパートナー機関が存在する。イギリスのGCHQだ。この2機関はUKUSAを編成、監視活動を規制する法律を回避するために協力し合ってきた。このGCHQも存在が秘密にされていた。最近の表現を使うと、NSAやGCHQの話は「都市伝説」であり、そうしたことを口にする人は「謀略史観」の持ち主だと見なされていたわけだ。

 GCHQの存在を明らかにしたのはジャーナリストのダンカン・キャンベル。1976年のこと。キャンベルは1988年に地球規模の通信傍受システムECHELONが存在することを記事の中で指摘した。

 現在、通話や電子メールなどすべてをUKUSAは傍受、記録していると言われている。電子メールへ自由にアクセスするためのツール、XKEYSCOREの存在を内部告発で明らかにしたのはエドワード・スノーデン。そのツールをNSAは日本の防衛省情報本部電波部へ渡したとされている。

 その一方、不特定多数の情報を集め、蓄積、分析するシステムの開発も進む。1970年代に民間企業が開発したPROMISもそうしたもので、日本の検察も注目、1979年3月と80年3月に概説資料と研究報告の翻訳として『研究部資料』に関連文書が掲載されている。

 1981年1月にアメリカではロナルド・レーガンが大統領に就任するが、この政権はPROMISを自分のものにするため、開発会社を倒産に追い込む。

 この倒産は裁判になり、1988年2月にワシントン破産裁判所のジョージ・ベイソン判事は司法省が不正な手段を使って開発会社のINSLAWを破産させ、PROMISを横領したと認めた。

 翌年11月にはワシントン連邦地裁のウィリアム・ブライアント判事も破産裁判所を支持する判決を言い渡し、下院の司法委員会も1992年9月に破産裁判所の結論を支持する内容の報告書を公表している。

 その後、1997年8月に最高裁は司法省の言い分を認める判決を言い渡したが、そう判断する理由とされたのはイラン・コントラ事件で偽証して有罪になったロバート・マクファーレン、あるいは証券詐欺や銀行詐欺などでロサンゼルスの連邦地裁で有罪の評決を受けるアール・ブライアンという「信頼できる証人」の証言だ。

 PROMISはアメリカとイスラエルの情報機関の手に渡り、それぞれがトラップ・ドアを組み込み、国際機関、各国の政府機関、あるいは金融機関などへ売られた。そうした機関へ集まった情報は自動的にアメリカへ流れることになる。

 アメリカ、イギリス、イスラエルなどは通信の傍受、不特定多数の情報収集と分析を戦略として推進してきた。シリコンバレーの企業はその巨大監視システムの一部だ。インターネットはこうした勢力によって築かれたのである。

 こうした監視システムは街中に張り巡らされたカメラ、IC乗車券、ETC、いわゆるスマート家電とつながる。さまざまな分野での電子化の裏では監視の目が光っている。このネットワークは学校や図書館にも忍び込み、思想を調査するだけでなく、「潜在的反逆者」のあぶり出しにも使われようとしている。住民基本台帳ネットワークやマイナンバー制度は個人情報を集中管理する基盤になると考えるべきだ。

 通信分野で台頭してきた中国企業が自分たちと同じことを始める恐怖をアメリカ、イギリス、イスラエルなどは感じているだろう。情報は通貨と並ぶ支配システムの柱。ドル体制が揺らぎ、情報独占が崩れるということは、アメリカ帝国の終焉を意味している。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905210000/
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/181.html#c26

[リバイバル3] フェイスブックは「相互監視社会」を作ってしまった。 中川隆
6. 中川隆[-10258] koaQ7Jey 2019年5月21日 15:55:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2079]
2019.05.21
ドル体制に続き通信分野の支配が揺らいでいる米国の戦い


 グーグルはファーウェイ・テクノロジーズ(華為)との契約履行を中断すると伝えられている。

 言うまでもなくファーウェイは中国の大手通信機器メーカーで、アメリカ政府が行っている対中国経済戦争の一環ということになるだろう。半導体や通信機器会社のクアルコム、半導体素子メーカーのインテルなどもグーグルに同調しているようだ。

 こうした契約の履行を拒否する理由としてシリコンバレーの企業はファーウェイが中国政府のために情報を収集する活動をしているからだとしているが、アメリカのコンピュータやインターネットに関連した企業がCIAやNSAといったアメリアの情報機関と連携していることは公然の秘密だ。

 エレクトロニクス技術が発展する前からアメリカの情報機関や治安機関、つまりCIA、NSA、FBIなどは監視システムを築いてきた。そのターゲットは戦争に反対する人びとで、FBIが1950年代から始めたCOINTELPRO、CIAが1967年から始めたMHケイアスは悪名高い。

 1970年代に入ってエレクトロニクス技術が急速に進歩しはじめると監視技術も進歩していく。通信の傍受、トラップ・ドアを組み込んだシステムの販売による情報の収集、情報を分析するシステムの開発などが急速に進んでいくのだ。その中心には国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)が存在する。

 こうした動きは1970年代の半ばにアメリカ議会で調べられている。上院の「情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会」や下院の「情報特別委員会」だ。

 上院の委員会はフランク・チャーチ議員が委員長を務めたことからチャーチ委員会と呼ばれ、下院の委員会はオーティス・パイク議員(当初はルシエン・ネジ議員だが、すぐに交代)が委員長に就任したことからパイク委員会と呼ばれ、両委員会とも情報機関の秘密工作について調査、その中に電子的な情報の収集システムも含まれていた。こうした調査が行われるまで、NSAの存在は一般に知られていなかった。

 そうした調査を踏まえ、チャーチ上院議員は1975年8月にテレビでアメリカ政府の通信傍受能力はアメリカ国民に向けられる可能性があり、そうなると人々の隠れる場所は存在しないと警鐘を鳴らしている。

 NSAにはパートナー機関が存在する。イギリスのGCHQだ。この2機関はUKUSAを編成、監視活動を規制する法律を回避するために協力し合ってきた。このGCHQも存在が秘密にされていた。最近の表現を使うと、NSAやGCHQの話は「都市伝説」であり、そうしたことを口にする人は「謀略史観」の持ち主だと見なされていたわけだ。

 GCHQの存在を明らかにしたのはジャーナリストのダンカン・キャンベル。1976年のこと。キャンベルは1988年に地球規模の通信傍受システムECHELONが存在することを記事の中で指摘した。

 現在、通話や電子メールなどすべてをUKUSAは傍受、記録していると言われている。電子メールへ自由にアクセスするためのツール、XKEYSCOREの存在を内部告発で明らかにしたのはエドワード・スノーデン。そのツールをNSAは日本の防衛省情報本部電波部へ渡したとされている。

 その一方、不特定多数の情報を集め、蓄積、分析するシステムの開発も進む。1970年代に民間企業が開発したPROMISもそうしたもので、日本の検察も注目、1979年3月と80年3月に概説資料と研究報告の翻訳として『研究部資料』に関連文書が掲載されている。

 1981年1月にアメリカではロナルド・レーガンが大統領に就任するが、この政権はPROMISを自分のものにするため、開発会社を倒産に追い込む。

 この倒産は裁判になり、1988年2月にワシントン破産裁判所のジョージ・ベイソン判事は司法省が不正な手段を使って開発会社のINSLAWを破産させ、PROMISを横領したと認めた。

 翌年11月にはワシントン連邦地裁のウィリアム・ブライアント判事も破産裁判所を支持する判決を言い渡し、下院の司法委員会も1992年9月に破産裁判所の結論を支持する内容の報告書を公表している。

 その後、1997年8月に最高裁は司法省の言い分を認める判決を言い渡したが、そう判断する理由とされたのはイラン・コントラ事件で偽証して有罪になったロバート・マクファーレン、あるいは証券詐欺や銀行詐欺などでロサンゼルスの連邦地裁で有罪の評決を受けるアール・ブライアンという「信頼できる証人」の証言だ。

 PROMISはアメリカとイスラエルの情報機関の手に渡り、それぞれがトラップ・ドアを組み込み、国際機関、各国の政府機関、あるいは金融機関などへ売られた。そうした機関へ集まった情報は自動的にアメリカへ流れることになる。

 アメリカ、イギリス、イスラエルなどは通信の傍受、不特定多数の情報収集と分析を戦略として推進してきた。シリコンバレーの企業はその巨大監視システムの一部だ。インターネットはこうした勢力によって築かれたのである。

 こうした監視システムは街中に張り巡らされたカメラ、IC乗車券、ETC、いわゆるスマート家電とつながる。さまざまな分野での電子化の裏では監視の目が光っている。このネットワークは学校や図書館にも忍び込み、思想を調査するだけでなく、「潜在的反逆者」のあぶり出しにも使われようとしている。住民基本台帳ネットワークやマイナンバー制度は個人情報を集中管理する基盤になると考えるべきだ。

 通信分野で台頭してきた中国企業が自分たちと同じことを始める恐怖をアメリカ、イギリス、イスラエルなどは感じているだろう。情報は通貨と並ぶ支配システムの柱。ドル体制が揺らぎ、情報独占が崩れるということは、アメリカ帝国の終焉を意味している。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905210000/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/800.html#c6

[近代史3] CIAは丸裸、中国が全てを把握してる 2018年7月 2日 中川隆
1. 中川隆[-10257] koaQ7Jey 2019年5月21日 15:57:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2080]
2019.05.21
ドル体制に続き通信分野の支配が揺らいでいる米国の戦い


 グーグルはファーウェイ・テクノロジーズ(華為)との契約履行を中断すると伝えられている。

 言うまでもなくファーウェイは中国の大手通信機器メーカーで、アメリカ政府が行っている対中国経済戦争の一環ということになるだろう。半導体や通信機器会社のクアルコム、半導体素子メーカーのインテルなどもグーグルに同調しているようだ。

 こうした契約の履行を拒否する理由としてシリコンバレーの企業はファーウェイが中国政府のために情報を収集する活動をしているからだとしているが、アメリカのコンピュータやインターネットに関連した企業がCIAやNSAといったアメリアの情報機関と連携していることは公然の秘密だ。

 エレクトロニクス技術が発展する前からアメリカの情報機関や治安機関、つまりCIA、NSA、FBIなどは監視システムを築いてきた。そのターゲットは戦争に反対する人びとで、FBIが1950年代から始めたCOINTELPRO、CIAが1967年から始めたMHケイアスは悪名高い。

 1970年代に入ってエレクトロニクス技術が急速に進歩しはじめると監視技術も進歩していく。通信の傍受、トラップ・ドアを組み込んだシステムの販売による情報の収集、情報を分析するシステムの開発などが急速に進んでいくのだ。その中心には国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)が存在する。

 こうした動きは1970年代の半ばにアメリカ議会で調べられている。上院の「情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会」や下院の「情報特別委員会」だ。

 上院の委員会はフランク・チャーチ議員が委員長を務めたことからチャーチ委員会と呼ばれ、下院の委員会はオーティス・パイク議員(当初はルシエン・ネジ議員だが、すぐに交代)が委員長に就任したことからパイク委員会と呼ばれ、両委員会とも情報機関の秘密工作について調査、その中に電子的な情報の収集システムも含まれていた。こうした調査が行われるまで、NSAの存在は一般に知られていなかった。

 そうした調査を踏まえ、チャーチ上院議員は1975年8月にテレビでアメリカ政府の通信傍受能力はアメリカ国民に向けられる可能性があり、そうなると人々の隠れる場所は存在しないと警鐘を鳴らしている。

 NSAにはパートナー機関が存在する。イギリスのGCHQだ。この2機関はUKUSAを編成、監視活動を規制する法律を回避するために協力し合ってきた。このGCHQも存在が秘密にされていた。最近の表現を使うと、NSAやGCHQの話は「都市伝説」であり、そうしたことを口にする人は「謀略史観」の持ち主だと見なされていたわけだ。

 GCHQの存在を明らかにしたのはジャーナリストのダンカン・キャンベル。1976年のこと。キャンベルは1988年に地球規模の通信傍受システムECHELONが存在することを記事の中で指摘した。

 現在、通話や電子メールなどすべてをUKUSAは傍受、記録していると言われている。電子メールへ自由にアクセスするためのツール、XKEYSCOREの存在を内部告発で明らかにしたのはエドワード・スノーデン。そのツールをNSAは日本の防衛省情報本部電波部へ渡したとされている。

 その一方、不特定多数の情報を集め、蓄積、分析するシステムの開発も進む。1970年代に民間企業が開発したPROMISもそうしたもので、日本の検察も注目、1979年3月と80年3月に概説資料と研究報告の翻訳として『研究部資料』に関連文書が掲載されている。

 1981年1月にアメリカではロナルド・レーガンが大統領に就任するが、この政権はPROMISを自分のものにするため、開発会社を倒産に追い込む。

 この倒産は裁判になり、1988年2月にワシントン破産裁判所のジョージ・ベイソン判事は司法省が不正な手段を使って開発会社のINSLAWを破産させ、PROMISを横領したと認めた。

 翌年11月にはワシントン連邦地裁のウィリアム・ブライアント判事も破産裁判所を支持する判決を言い渡し、下院の司法委員会も1992年9月に破産裁判所の結論を支持する内容の報告書を公表している。

 その後、1997年8月に最高裁は司法省の言い分を認める判決を言い渡したが、そう判断する理由とされたのはイラン・コントラ事件で偽証して有罪になったロバート・マクファーレン、あるいは証券詐欺や銀行詐欺などでロサンゼルスの連邦地裁で有罪の評決を受けるアール・ブライアンという「信頼できる証人」の証言だ。

 PROMISはアメリカとイスラエルの情報機関の手に渡り、それぞれがトラップ・ドアを組み込み、国際機関、各国の政府機関、あるいは金融機関などへ売られた。そうした機関へ集まった情報は自動的にアメリカへ流れることになる。

 アメリカ、イギリス、イスラエルなどは通信の傍受、不特定多数の情報収集と分析を戦略として推進してきた。シリコンバレーの企業はその巨大監視システムの一部だ。インターネットはこうした勢力によって築かれたのである。

 こうした監視システムは街中に張り巡らされたカメラ、IC乗車券、ETC、いわゆるスマート家電とつながる。さまざまな分野での電子化の裏では監視の目が光っている。このネットワークは学校や図書館にも忍び込み、思想を調査するだけでなく、「潜在的反逆者」のあぶり出しにも使われようとしている。住民基本台帳ネットワークやマイナンバー制度は個人情報を集中管理する基盤になると考えるべきだ。

 通信分野で台頭してきた中国企業が自分たちと同じことを始める恐怖をアメリカ、イギリス、イスラエルなどは感じているだろう。情報は通貨と並ぶ支配システムの柱。ドル体制が揺らぎ、情報独占が崩れるということは、アメリカ帝国の終焉を意味している。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905210000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/407.html#c1

[昼休み54] セックスドールに中国男性は夢中 中川隆
21. 中川隆[-10256] koaQ7Jey 2019年5月21日 16:01:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2081]


2019年5月21日
9歳少女まで……北朝鮮の女性数千人が中国で性奴隷に=英団体報告
BBC News


中国で性労働者として強制的に働かされている北朝鮮の女性は数千人規模に上り、中には9歳の少女もいる――。イギリスの人権団体が20日、こうした調査報告書を公表した。

人権団体コリア・フューチャー・イニシアティヴ(本部ロンドン)が、中国で働かされた女性たちや、北朝鮮から韓国に亡命した女性たちから証言を集めた。

その結果、北朝鮮の女性たちが人身売買や誘拐によって中国に運び込まれ、売春や中国人男性との強制結婚をさせられている実態が明らかになったという。

調査した女性たちの多くは12〜29歳で、中国北東部の外国人労働者が多い地域にある売春宿で働かされていた。何回かにわたって人身売買が繰り返され、北朝鮮を出てから1年以内に数種類の性奴隷的な仕事に就かされていたとされる。

犯罪グループが大金を稼ぐ

「被害女性たちは最低30元(約480円)で売春させられ、1000元(約1万6000円)で妻として売られている。そしてセックスカム(インターネットで性行為などをリアルタイムで配信すること)の隠れ家に閉じ込められ、オンラインで世界中の観客の目にさらされている」と、報告書の筆者ユン・へスン氏は言う。

セックスカムをさせられていた女性たちの中には9歳の少女もいたという。女性たちはウェブカメラの前で性行為をしたり、性暴力を受けたりしていた。そうした動画を見ている人の多くは韓国人とみられるという。

人身売買や性搾取により、犯罪グループは年110億円ほどを得ているとされる。

中国当局に保護を求めた場合、女性たちは北朝鮮に送還される。送還後、北朝鮮では拷問を受けるとされ、そのため身動きの取れない状況に置かれている女性が多いという。

報告書には、北朝鮮・清津出身の女性の話として、以下の内容が記されている。

「ホテルで6人の北朝鮮人女性と一緒に(売春宿に)売られた。食べ物をあまりもらえず、ひどい扱いを受けた。8カ月後、私たちの半分が再び売られた。私はブローカーにひどいことをされた」

「(新しい売春宿に)到着した時、私の体にあざがあった。(ブローカーは)ギャングのメンバーたちに殴られ、刃物で足を刺された」

企業も利用か

別の女性の証言も出ている。

「(中国・大連には)たくさんの韓国人がいた。彼らの(ホテルの)部屋の前に行き、ドアの下に広告カードを入れた。カードは韓国語で書かれていて、私たちがどんなことをするかが書いてあった。ほとんどの場合、(売春の仲介者に)バーに連れて行かれた」

「韓国企業は社員たちのために(北朝鮮人の売春婦を)買いたいと思っている。売春をして初めて、韓国の人と会った」

(英語記事 N Korea women 'forced into China sex trade')
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/16272
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/284.html#c21

[昼休み54] ロリコン男は何を考えているのか? _ ロリコン向けラブドールの世界 中川隆
87. 中川隆[-10255] koaQ7Jey 2019年5月21日 16:02:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2082]


2019年5月21日
9歳少女まで……北朝鮮の女性数千人が中国で性奴隷に=英団体報告
BBC News


中国で性労働者として強制的に働かされている北朝鮮の女性は数千人規模に上り、中には9歳の少女もいる――。イギリスの人権団体が20日、こうした調査報告書を公表した。

人権団体コリア・フューチャー・イニシアティヴ(本部ロンドン)が、中国で働かされた女性たちや、北朝鮮から韓国に亡命した女性たちから証言を集めた。

その結果、北朝鮮の女性たちが人身売買や誘拐によって中国に運び込まれ、売春や中国人男性との強制結婚をさせられている実態が明らかになったという。

調査した女性たちの多くは12〜29歳で、中国北東部の外国人労働者が多い地域にある売春宿で働かされていた。何回かにわたって人身売買が繰り返され、北朝鮮を出てから1年以内に数種類の性奴隷的な仕事に就かされていたとされる。

犯罪グループが大金を稼ぐ

「被害女性たちは最低30元(約480円)で売春させられ、1000元(約1万6000円)で妻として売られている。そしてセックスカム(インターネットで性行為などをリアルタイムで配信すること)の隠れ家に閉じ込められ、オンラインで世界中の観客の目にさらされている」と、報告書の筆者ユン・へスン氏は言う。

セックスカムをさせられていた女性たちの中には9歳の少女もいたという。女性たちはウェブカメラの前で性行為をしたり、性暴力を受けたりしていた。そうした動画を見ている人の多くは韓国人とみられるという。

人身売買や性搾取により、犯罪グループは年110億円ほどを得ているとされる。

中国当局に保護を求めた場合、女性たちは北朝鮮に送還される。送還後、北朝鮮では拷問を受けるとされ、そのため身動きの取れない状況に置かれている女性が多いという。

報告書には、北朝鮮・清津出身の女性の話として、以下の内容が記されている。

「ホテルで6人の北朝鮮人女性と一緒に(売春宿に)売られた。食べ物をあまりもらえず、ひどい扱いを受けた。8カ月後、私たちの半分が再び売られた。私はブローカーにひどいことをされた」

「(新しい売春宿に)到着した時、私の体にあざがあった。(ブローカーは)ギャングのメンバーたちに殴られ、刃物で足を刺された」

企業も利用か

別の女性の証言も出ている。

「(中国・大連には)たくさんの韓国人がいた。彼らの(ホテルの)部屋の前に行き、ドアの下に広告カードを入れた。カードは韓国語で書かれていて、私たちがどんなことをするかが書いてあった。ほとんどの場合、(売春の仲介者に)バーに連れて行かれた」

「韓国企業は社員たちのために(北朝鮮人の売春婦を)買いたいと思っている。売春をして初めて、韓国の人と会った」

(英語記事 N Korea women 'forced into China sex trade')
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/16272
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/270.html#c87

[近代史3] 中国の お見合いは人身売買の事 中川隆
8. 中川隆[-10254] koaQ7Jey 2019年5月21日 16:04:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2083]

2019年5月21日
9歳少女まで……北朝鮮の女性数千人が中国で性奴隷に=英団体報告
BBC News


中国で性労働者として強制的に働かされている北朝鮮の女性は数千人規模に上り、中には9歳の少女もいる――。イギリスの人権団体が20日、こうした調査報告書を公表した。

人権団体コリア・フューチャー・イニシアティヴ(本部ロンドン)が、中国で働かされた女性たちや、北朝鮮から韓国に亡命した女性たちから証言を集めた。

その結果、北朝鮮の女性たちが人身売買や誘拐によって中国に運び込まれ、売春や中国人男性との強制結婚をさせられている実態が明らかになったという。

調査した女性たちの多くは12〜29歳で、中国北東部の外国人労働者が多い地域にある売春宿で働かされていた。何回かにわたって人身売買が繰り返され、北朝鮮を出てから1年以内に数種類の性奴隷的な仕事に就かされていたとされる。

犯罪グループが大金を稼ぐ

「被害女性たちは最低30元(約480円)で売春させられ、1000元(約1万6000円)で妻として売られている。そしてセックスカム(インターネットで性行為などをリアルタイムで配信すること)の隠れ家に閉じ込められ、オンラインで世界中の観客の目にさらされている」と、報告書の筆者ユン・へスン氏は言う。

セックスカムをさせられていた女性たちの中には9歳の少女もいたという。女性たちはウェブカメラの前で性行為をしたり、性暴力を受けたりしていた。そうした動画を見ている人の多くは韓国人とみられるという。

人身売買や性搾取により、犯罪グループは年110億円ほどを得ているとされる。

中国当局に保護を求めた場合、女性たちは北朝鮮に送還される。送還後、北朝鮮では拷問を受けるとされ、そのため身動きの取れない状況に置かれている女性が多いという。

報告書には、北朝鮮・清津出身の女性の話として、以下の内容が記されている。

「ホテルで6人の北朝鮮人女性と一緒に(売春宿に)売られた。食べ物をあまりもらえず、ひどい扱いを受けた。8カ月後、私たちの半分が再び売られた。私はブローカーにひどいことをされた」

「(新しい売春宿に)到着した時、私の体にあざがあった。(ブローカーは)ギャングのメンバーたちに殴られ、刃物で足を刺された」

企業も利用か

別の女性の証言も出ている。

「(中国・大連には)たくさんの韓国人がいた。彼らの(ホテルの)部屋の前に行き、ドアの下に広告カードを入れた。カードは韓国語で書かれていて、私たちがどんなことをするかが書いてあった。ほとんどの場合、(売春の仲介者に)バーに連れて行かれた」

「韓国企業は社員たちのために(北朝鮮人の売春婦を)買いたいと思っている。売春をして初めて、韓国の人と会った」

(英語記事 N Korea women 'forced into China sex trade')
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/16272
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/107.html#c8

[近代史3] 新自由主義を放置すると中間階層が転落してマルクスの預言した階級社会になる理由 中川隆
23. 中川隆[-10253] koaQ7Jey 2019年5月21日 16:18:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2084]



ele-king臨時増刊号 黄色いベスト運動──エリート支配に立ち向かう普通の人びと (ele-king books) – 2019/3/22
ele-king編集部
https://www.amazon.co.jp/ele-king%E8%87%A8%E6%99%82%E5%A2%97%E5%88%8A%E5%8F%B7-%E9%BB%84%E8%89%B2%E3%81%84%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E9%81%8B%E5%8B%95%E2%94%80%E2%94%80%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%AB%E7%AB%8B%E3%81%A1%E5%90%91%E3%81%8B%E3%81%86%E6%99%AE%E9%80%9A%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%B3%E3%81%A8-ele-king-books-ele-king%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/490948325X


『黄色いベスト運動』 ele-king臨時増刊号
書評・テレビ評2019年5月21日
https://www.chosyu-journal.jp/review/11768


 昨年11月17日、フランス全国の2000箇所以上の交通要所で、自動車の運転手に携帯が義務化されている黄色いベストを着た人人が、燃料税に反対してピケを張る行動が始まった。以後この半年の間、週末にはパリ中心部や各地郊外のロータリーにつどい、さまざまな政治的要求もまじえて数万人規模のデモが続いている。この運動は政党や労働組合と一線を画し、知識人やマスメディアと距離を置き、代議制民主主義の欺まんを批判し直接的な民主主義を模索している。

 この大規模で力強い運動については当初、フランス国内ですら「想像もつかない運動」とみなされ、極右や極左との関係が取りざたされるなど、知識人の間でも評価が定まらないできた。日本では「暴動」「暴力」が強調されてきた。今年に入って、この運動がこれまで新自由主義下で支配層はもとより「左派」といわれる勢力から見向きもされずに来た下層の人人が、「エリート支配」に立ち向かう「新たなタイプの階級闘争」であるとの見方が飛びかうようになった。

 本書は、日本におけるフランス文学・思想の研究者、経済学者、ジャーナリストら十余人の専門家へのインタビューや論考による、最新の情報をもとにした黄色いベスト運動に対する評価・見解を集めたものである。

 フランス文学者の堀茂樹氏(慶應義塾大学教授)は、フランスでも想定外の黄色いベスト運動に驚きが走り、ジャーナリストや地理学者、人類学者までがくわしく調べるなかで、立ち上がっている人人が「声なき大衆」であり、「田舎の普通のさまざまな職業の中高年が立ち上がった穏健な運動」であることが明らかになったとして、次のようにのべている。

 フランスでの通説によればベスト運動の担い手は、社会階層的に見ると「中間層の下の方」で、「いつも月末を乗り切るのが大変で、クリスマスに孫のプレゼントを買えないのが悲しいと話す、そういう人びと」である。地理的にいえば、おもには大都市やその近郊でもない、「人口1万以下の地方都市やその周囲の田園都市−−田舎と言っていい地域の住民」「自家用車がなければ仕事にも買い物にも行けず生活できない地域の人たち」である。産業空洞化で廃れた工業地帯のようなところで苦しんでいる「おじさん・おばさんたちによるエスタブリッシュメントへの反撃」だとみている。

 黄色いベスト運動では、地方の田舎町から中央につながる幹線道路にあるロータリー(「ロン・ポワン」)が、「公共空間としての広場」の役割を果たしている。この広場における交流で、お互いにバラバラにされ境遇が似た人人が、親密になり仲間を見つけることができた。論議を通して社会性、政治性を高めあっている。

 堀氏は、黄色いベスト運動におけるそうした社会的な絆を形成する側面に着目している。歴史的にフランスの庶民をつないでいた社会のネットワークはカトリック教会と共産党だった。この二つが80年代を通じて衰弱してしまった。戦後フランスでは共産党は比率でいえば第一党になるほど強かった。対独レジスタンスでいちばんたくさん死者を出したこともあり、社会的行事も大大的で、それが庶民のネットワークになっていた。しかし新自由主義のもと、こうした庶民層の「誇りの源泉」としてのネットワークが失われてきた。

 堀氏はさらに、黄色いベストに対してルペン、メランションなどの政党が支持を表明しているが、「特定の政党とくっつくようなことになっていない」「右翼左翼はあまり関係ない」ことを強調している。そこでは、従来強かったはずの社会党系がほとんどマクロンに飲み込まれ、一種の「文化左翼」になってしまい、かつての「階級的な、下層の味方」だという側面をなくしていることがある。「高学歴の文化左翼が同性愛問題だとか女性差別のようなアイデンティティ問題に流れてしまった」からだという。

 またこのような運動に対して、マクロン政府による弾圧が尋常ではなく、フランスの歴史上でもまれなことを強調している。すでに2000人以上が逮捕され、ゴム弾で撃たれて失明した人が20人近く出ている(執筆当時)。さらに、フランスの主要マスコミは『ル・モンド』や『リベラシオン』のようなものを含めて全部大企業に握られており、真実を伝えていないことに注意を喚起している。

 「選挙のときだけいい顔されて、あとで裏切られる。もううんざりだ、という思いが中下層の民衆には強い」「なぜエリートが言っていることだけがいつも正しいといえるのか」「自分たちの主権を返せと怒る人が増えてきている」

エリート化した左翼乗越え 主権取戻す闘い

 そこから、黄色いベストは究極の要求として、「市民発議の国民投票制度」(「RIC」)をあげている。イギリスの国民投票は諮問型で議会か国民投票で決めることになっているが、現在は五〇万筆、百万筆の署名を集めても市民だけの要求では国民投票はできない。RICができれば、フランスではいろんなことを主権者である国民自身がコントロールできるという考えからである。

 堀氏は、世界で十指に入るほどの金持ちが「階級闘争は現実だ。そして君たちは負けたのだ。私たち富裕層が勝ったのだ」という意味のことをいったことをあげ、次のようにのべている。

 「新自由主義経済は富裕層による階級闘争で、彼等はずっと勝利してきた。黄色いベスト運動はそれに対してやっと出てきた反発でしょう。これはマイノリティの運動とかアイデンティティの政治というものとは違うタイプの、社会経済的な階級闘争なのではないでしょうか。だから既成の左翼、労働組合が以外に冷たい。エリートになってしまった左翼は、素朴な庶民の気持ちと一体化できないのでしょう」

 そして最後に、「18世紀のフランス革命はブルジョワジーを押し上げた革命」であったが、黄色いベストは「個人主義一辺倒の新自由主義」によって社会を奪われた声なき大衆が「自己決定権を求め、主権者としての誇りを取り戻そうとしている闘いだ」と結んでいる。

 本書には、フランスの国際評論紙『ル・モンド・ディプロマティーク』紙からの翻訳記事や、フランスの推理小説作家・批評家であるセルジュ・カドリュッパニとフランス文学者・鵜飼哲(一橋大学言語社会研究科特任教授)の「緊急対論」も収めている。

 (株式会社Pヴァイン発行、A5判・160ページ、1660円+税)
https://www.chosyu-journal.jp/review/11768
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/350.html#c23

[環境・エネルギー・天文板4] 「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言 ロイター ダイナモ
24. 中川隆[-10252] koaQ7Jey 2019年5月21日 17:12:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2085]
死後の世界について

ブッダは、人間が死後も存在するかどうかというような人間の知識を超えることがらについては、それは独断にすぎず、無益な

ものであると考えて、沈黙を守りました。


________________________________

滅びてしまったその人は存在しないのでしょうか? あるいはまた常住であって、そこなわれないのでしょうか。世尊よ、どう

かそれをわたしに説明してください。あなたは真理をあるがままに知っておられるからです。

師は答えた。ウパシーヴァよ。滅びてしまった者には、それを測る基準がない。かれを、ああだ、こうだと論議する根拠がかれ

については存在しない。あらゆることがらがすっかり絶やされたとき、すべての論議は絶えるのである。
(スッタニパータ 1075〜1076)

尊者マールンキャプッタは人影のないところへ行って静思していたが、その心に次のような考えが起こった。

「これらの考え方を世尊は説かれず、捨て置かれ、無視されている。すわなち ---

世界は永遠であるとか、世界は永遠ではないとか、世界は有限であるとか、世界は無限であるか、魂と身体は同一なものである

とか、魂と身体は別個なものであるとか、人は死後存在するとか、人は死後存在しないとか・・・、

これらのさまざまな考え方を世尊はわたしに説かれなかった。世尊がわたしに説かれなかったということは、わたしにとって嬉

しいことではないし、わたしにとって容認できることでもない。だからわたしは世尊のところへ 参って、この意味を尋ねてみよ

う・・・。

もし世尊がわたしのために、これらのことを説かれないようなら、わたしは修学を放棄して世俗の生活に帰るとしよう。」(中

略)

「マールンキャプッタよ、わたしはおまえにそのようなことを教えてやるから、わたしのもとにきて修行せよ、と言ったことが

あるか。」

「師よ、そのようなことはありません。」

「マールンキャプッタよ、わたしはそのようなことを教えてやると言ったこともないのに、愚かにも、おまえはわたしがそのよ

うに説くことを要求し、そのように説くことをしないわたしを拒もうとしている。(中略)

マールンキャプッタよ、人間は死後も存在するという考え方があってはじめて人は修行生活が可能である、ということはない。

また人間は死後存在しないという考え方があってはじめて人は修行生活が可能である、ということもない。

マールンキャプッタよ、人間は死後も存在するという考え方があろうと、人間は死後存在しないいう考え方があろうと、まさに

、生老病死はあり、悲嘆苦憂悩はある。現実にそれらを
征服することをわたしは教えるのである。
(マッジマ・ニカーヤ 63)


ヴァッチャよ、[世界は常住かどうか、霊魂と身体とは一体であるかどうか、人は死後にもなお存するかどうか、などのような

種類の問い]に対する見解は、独断に陥っているものであり、見惑の林に迷い込み、見取の結縛にとらわれているのである。そ

れは、苦をともない、悩みをともない、破滅をともない、厭離、離欲、滅尽、寂静、智通、正覚、涅槃に役立たない。
(マッジマ・ニカーヤ 72)

弟子たちよ、『我(アートマン)』や『我がもの』などは、真実として捉えられるものではないのであるから、このようなもの

に立脚した教え、つまり、『我と世界は一つである』とか、『我は、死後、永遠不変に存続して生き続けるであろう』というよ

うな教えは、まったく愚かな教えであると言えないだろうか。」

「まったくその通りです、師よ。まったく愚かな教えであると言わねばなりませぬ。」
(マッジマ・ニカーヤ 22)
http://www.j-world.com/usr/sakura/buddhism/okawa.html
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/621.html#c24

[環境・エネルギー・天文板4] 「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言 ロイター ダイナモ
25. 中川隆[-10251] koaQ7Jey 2019年5月21日 17:13:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2086]

(マッジマニカーヤ72、アングッターラニカーヤ34)

ヴァッチャは、さらに、尋ねて聞いた。

「世尊よ、では、執着を離れて解脱した者は、いずこにおもむいて生れるのであろうか。」

「ヴァッチャよ、おもむいて生まれるというのは、適当ではない。」

「では、どこにもおもむいては生まれぬというのであろうか。」

「ヴァッチャよ、おもむいて生まれぬというのも、適当ではない。」

「世尊よ、それでは、わたしはまったくわからなくなってしまった。以前に世尊と対座問答することによって、わたしの得た深い確信すらも、すっかり消えうせてしまった。」

すると世尊は、彼のために、このように説明せられた。

「ヴァッチャよ、なんじがまったく解らなくなったというのは、当然であろう。ヴァッチャよ、この教えは、はなはだ深く、知りがたく、すぐれて微妙であって、智慧あるもののみが知りうるところのものである。他の見解にしたがっている者や、他の行をしている者には、とうてい知られがたいものであろう。

だが、ヴァッチャよ、わたしはさらに、なんじのために説こう。いまわたしが、なんじに問うから、思いのままに答えるがよい。

ヴァッチャよ、もしなんじの前に、火が燃えているとしたならば、なんじは、火が燃えている、と知ることができるか。」

「むろんである。」

「では、ヴァッチャよ、この火は何によって燃えるのであるかと問われたならば、なんじは何と答えるか。」

「それは、この火は、薪があるから燃えるのだと、わたしは答える。」

「では、もしなんじの前で、その火が消えたならば、なんじは、火は消えた、と知ることができるか。」

「むろんである。」

「では、ヴァッチャよ、かの火はどこに行ってしまったかと問われたならば、なんじはいかに答えるか。」

「世尊よ、それは問いが適当ではない。かの火は、薪があったから燃えたのであり、薪が尽きたから消えたのである。」

そこで、世尊は、うなずいて、説いていった。

「ヴァッチャよ、まったくその通りである。そしてそれと同じように、かの色をもって人を示す者には、色が捨てられ、その根は断たれる時、その人はすでになく、また生ぜざるものとなるであろう。

その時、ヴァッチャよ、人は色より解脱したのである。・・・

そして、ヴァッチャよ、受についても、想についても、行についても、識についても、また同じである。」

(同上、増谷文雄訳)


ヴァッチャは、古代インド人の常識として当然のごとく、バラモン教・ヒンズー教・俗信の伝統にしたがって、執着を離れて解脱したものはどこか善いところ赴いて生まれると思い込んでいたのです。

そのために、ブッダにつまずいてしまったわけです。

ブッダの思想には、どこかに赴いて生まれる(赴いて生まれない)とか、よい世界に生まれ変わる(生まれ変わらない)とかいうような問いは、「いままで燃えていた火はどこに行ったのか」と問うことがまったく見当違いの問いであるように、まったく見当違いの問いだったからです。

ブッダは、比喩を用いて、火が消えるのはただ薪が燃え尽きたから消えたにすぎないのであって、火がどこか別の世界に赴いて行ったのではない、というのです。ヴァッチャは、これを聞いてブッダの意味するところを理解することができ、ブッダに帰依します。

ブッダは「人は悟って天国に帰る」などとは説きませんでした。
http://www.j-world.com/usr/sakura/replies/buddhism/buddhism20.html

http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/621.html#c25

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
158. 中川隆[-10253] koaQ7Jey 2019年5月21日 18:11:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2084]
>.151 に追記

趣味の極道 Vintage Vanguard Room3
ランシングとウエストレックスの部屋


ロンドン・ウェストレックス 20/80 を鳴らす
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/room3/room3.htm


 WESTREX COMPANY LTD.・ ACOUSTILENS 20/80 {1950}


故浅野勇さんが72年のステレオ芸術8月号で『我がいとしの銘器たち』と初めて日本に紹介したスピーカーです。

「1950年代の我国では高嶺の花であった英WE社の2ウェイHi-Fiシステムで、当時の価格で£170.である。

英ウエスターンの38cm低音コーン・ユニットとアコースティック・レンズ付きHFホーンユニットとの組み合わせでクロスオーバーは675Hzに取られている。

 [ウェストレックスのプロフェッショナル・ユースの令名は世界的に知名度が高いが民生機用として唯一の入手可能なハイグレードのシステムであった。」

と書かれています。


Westrex Acoustilens 20/80

★20/80 Low Frequency Unit.: 15-in.paper corn with damped surround and spider. 

Voice coil 3 in. of edgewound copper ribbon.
Gap flex 13,200 gauss. v.c.i.16 ohms.

H.C. 30 watts.F.R. up to 800 c/s. r.c.f. 675 c/s.

★High Frequency Unit: with acoustilens coupling unit.

Horn loaded.

Alloy dome on 3-in. voice coil of edgewound aluminium ribbon.

Gap flux 17,500 gauss. H.C. above 500 c/s. up to 30watts. F.R. 500 to over 15,000 c/s.r.c.f. 675c/s.

★Crossover 675 c/s. Response below 30 c/s.-above 15.000 c/s.

★Size 44×33×191/2 ins. ★Weight approx 160 lb. 

★Price £1969



音の逸品館 (1926~2026) vol.79

Westrex London Acoustilens 20/80

1950年代に登場したウェストレックス ロンドン製のハイファイ再生用スピーカーシステム。

当時タンノイオートグラフより 1ポンド高かった。


低域用に38cm径の[2080A] ウーファー、
高域用に[2090A]コンプレッションドライバー+音響レンズ付きホーン

を採用した2ウェイ構成で、クロスオーバー周波数は 675Hz

小原由夫さんがSS誌の取材で聴いてくれました。
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/room3/room3.htm
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c158

[リバイバル3] 「住宅は資産」という幻想で誰があなたをカモにするのか? 中川隆
247. 中川隆[-10252] koaQ7Jey 2019年5月21日 19:06:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2085]
「老親の家」の売却 親の生前にすべきか、死後にすべきか(マネーポスト)
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/441.html

マネーポストWEB 5/21(火) 16:00配信 女性セブン2019年5月30日号


実家は親の「生前」に売るほうが条件が少なくてお得


 リビングくらしHOW研究所が行った「親の家」についてのアンケートでは、「親の家に悩みがある」と答えた人は78.3%にのぼった。多くの人が、老いていく親や実家を問題と感じているのだ。たとえば実家が老朽化して空き家になっても、なかなか売却できないケースは少なくない。

 埼玉県在住の主婦・熊井さん(仮名・57才)が話す。

「昨年父が亡くなり、母は施設に入居。実家は空き家になったため、兄と弟に、実家を売ってはどうかと提案しました。ところが、兄と弟は猛反対。家族と過ごした思い出の家を維持したいと言うのです。

 結局話し合いはまとまらず、1年間放置状態に。その間誰も管理していなかったので、先日様子を見に行った時には、ひどい異臭で1時間と居られたものではありませんでした。雑草が生い茂り、野良猫が棲みついて近隣住民からも苦情が来ています」

 実家が空き家になったものの、売却の決心がつかない人は多い。わくわく法人rea東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ代表の中山聡さんが話す。

「空き家になってからの荒廃は想像以上に早く進みます。3日でカビ臭くなり、5日で中に入るとムッと異臭を感じるようになる。こまめに手入れをしなければ、すぐに廃墟と化します。放置し続けると、家に穴があいて生き物が侵入したり、他人が勝手に住み着いた例もあります。そうなってしまえば不動産価格にも影響する」

 維持するのもお金がかかる。税理士の保手浜洋介さんが話す。

「誰も住んでいなくても、固定資産税と都市計画税がかかります。首都圏郊外の一戸建ての場合、年間15万〜20万円ほど。それだけでなく、倒壊などの恐れがある『特定空き家』に指定されてしまったら、土地の固定資産税はこの6倍、都市計画税は3倍に跳ね上がります。解体して更地にしたとしても、解体費用のほか、税金は同様に6倍に。空き家になる前の『生前』に手を打つことが大切なのです」

 とりあえず親が亡くなるまで放っておこう―─そういう考えも「負け組」へ一直線。もし売却するなら親の生前にするのが「勝ち組」だ。税理士の福田真弓さんが話す。

「自宅を売却する際、生前には、譲渡所得から3000万円が控除されて税金が計算される『マイホームを売ったときの特例』があり、死後にも、同じく3000万円が譲渡所得から控除される『被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例』があります。どちらも金額は同じですが、死後の特例は適用条件が非常に厳しい。逆に、前者の適用のハードルは低いので、『生前』に特例を利用することをお勧めします」

 ただし、注意も必要だ。売る前に一度、短期間でも家を貸してしまったら、この特例は使えなくなる。有利に売るため、「生前」に親と「家をどうしたいか」をしっかり話し合えるかが大切だ。


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/615.html#c247

[リバイバル3] 酒を飲むとバカになる 中川隆
35. 中川隆[-10251] koaQ7Jey 2019年5月21日 20:57:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2086]
お題は「酔っ払いと老人力」 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/30604619/


12年前の2006年にこのブログを始めた切っ掛けが、「忘れてしまうから、、、」でした。あれから12年経つと、いよいよ忘れ去る量と範囲が拡がっています。一番よくあるパターンが、お酒を飲んだ時です。それでも、ビール二杯ぐらいでは変わりませんが、ワインを一人換算で、一本半ぐらいまで飲むと、危なくなります。

若い頃には、お酒を飲むとまるっきり覚えていないという人がいると、そんなことはあり得ないと思っていました。ところが、40代の中頃だったでしょうか、焼酎を一升瓶で空けて二本目も相当飲んだとき、ある時点から記憶が全く無いと言うことに遭遇しました。その時は驚きました。酒の上のことだからといういい訳がありますが、まるっきり覚えていないという事実に恐ろしい事だと思ったからです。


そういう、バカな飲み方はやらなくなって久しいのですが、60歳を過ぎる頃から、酒量が落ちたというのか、老人力が付いたというのか、その時は、ハッピーな酒なのですが、次の朝になると、前夜の言動の一部を覚えていないと言うことに気がつきました。それで、体力的にも落ちてきたので、飲みすぎをやめて、特に深夜を過ぎて飲むようなことはなくしました。昔は、ハシゴしたあげくバーに乗り込み、ドライマティーニの様な強い酒を飲んで脳細胞を壊していたからです。


怖いのは、ここからです。お酒を飲まなくても、自分が感心があることは、それなりにフォロー出来ているのですが、興味の無い事や、自分に関わりが無い人のことは、まったく覚えられません。そんなことは当たり前だと思いますが、興味の無い事は覚えられなくなったのです。記憶する部分の短期メモリーがいっぱいになったのでしょう。短期メモリーが溢れると、長期メモリーのほうにも伝達されませんから、記憶に残りません。


もっともっと、恐ろしいのは、70年も使っているCPUの演算速度がどんどん落ちていることです。自分の思考速度が落ちると言うことは、自分の中の時間は同じなのに、思考速度が落ちているので、同じ事をするにも時間がおそくなり、相対的には時間が経つのが早くなって来ました。毎日、超高速で宇宙旅行をして、アインシュタインの理論の証明を行っているのです。


これは、どうやら自分だけに起こっている話ではなく、友人に聞いても、多少の早い遅いはありますが、皆同様の問題に突き当たっているようです。老人力で笑える内は良いのですが、老害と言われ前に身を処さなくてはなりません。


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出張から帰ってきて、名刺入れを整理していたら、見覚えのない名前の名刺が出てきました。名刺の会社も覚えがないし、カタカナのタイトルも書かれてあり、第一そのお名前も記憶にありません。アドバイザリーとは相談役と言うことなのでしょうか?

お名前を検索してみました。すると、ゲーム関係の会社なのでしょうか、多方面にご活躍されている方で、インターネット上には、画像が一杯ありますし、ホームページやブログまで出てきました。


問題は、その方のお顔にまったく記憶が無いと言うことです。若いことからご活躍されているようで、三十代の頃から五十代後半のお顔の変遷も乗っていますが、その多様なお顔のすべてに見覚えがないのです。名刺交換したということですから、お若いときの写真は別として、一番最近のお顔を見てもどうしても思い出せないのです。弱りました。


最近、深酒したのは何時だったかと思い出そうとしても、深酒をしたこと自体を忘れていますから、その人とどのように名刺交換したか思い浮かばないのです。そこで、お酒を沢山飲んだのはと、数え始めると、一番最近は横浜のMさんとK.Oさんとの一昨日です。その時も、シャンパン、白と赤のブルゴーニュと飲んでいましたが、その時は、名刺交換するような相手はいません(笑)


その前は、先週の関西出張時です。でも、生ビール、ハイボール、酎ハイ、日本酒を二杯と全部覚えているぐらいですし、お客さんと一緒ですから、我をわすれる飲み方は最初からしませんし、知らない人と会ったこともありませんでした。雨がひどくて終わったらそのままホテルで寝てました。


となると、先週のアスパラの会になります。どんどんと繰り出される美味しいホワイト・アスパラのパレードに、最初から白ワインのマグナムボトルで飲んでいました。我々のテーブルだけで、三本ほど飲んでいましたし、私が一番飲んではいましたが、8人ですから、一人あたりではたかがしれています。しかし、時間が長かったので最後は酔いが回っていたのも事実です。


しかし、あの会に参加し始めて、10年経ちます。参加者のほとんどが顔見知りで、名刺交換する必要がありません。第一、ネットで拝見したお顔にはまったく見覚えがないのです。しかし、手元には、厳然とその方の名刺があるのです。

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思い切って、会の主催者のAさんに電話してみました。『つかぬ事をお聴きしますが、先般の会で、どうやらKさんという方と名刺交換したのですが、Aさんはこの名前に聞き覚えがありますか」すると破顔一笑、Aさんの大きな声が響いてきました。何を言っているの、あなたの前に座っていた人が、Kさんだよ!もう十年も毎回あっているじゃないか!」


なんと言うことでしょう。そうです、毎年逢って、いろいろなことを話している、もと雑誌の編集者がそのKさんだったのです。別れるとき、同じテーブルの人がKさんに名刺をリクエストしていたので、自分もついでに貰ったのが、この問題の名刺だったのです。そのとき、会社も変わったからと言っていたのを思い出しました。フルネームで調べたら、偶然にもほぼ同じ業界に、同姓同名のKさんがおられたのです。その方のお顔を拝見しても、思い出せないのは当たり前ですね。


10年も気の置けない会話をしていながら、お名前もしっかり覚えていない自分のうかつさと、名前や肩書きでおつきあいしているわけではない、気楽な関係が、横文字の多い名刺とその方のイメージが一致しなくて、この笑い話になりました。


しかし、思い切って、Aさんに電話して良かったです。その背景には、老人力で記憶をどんどん失っている現実の自分と、Aさんのご努力で開催されているこのような貴重の会の存在、そして有限の時間を共有した、本来は縁もゆかりもないメンバーが偶然、席を同じくするということから生まれたからです。

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今年は、常連のOさんが仕事でこれないので、パグ太郎さんをお誘いしました。今ひとかたは、常連の横浜のMさんです。私が先について、パグ太郎さんも時間前に来られました。同じテーブルの人たちも続々と到着いたします。私は、毎年逢っている方々なので、軽く会釈するだけでしたが、ある常連のご夫婦にパグ太郎さんを紹介した瞬間、パグ太郎さんからは普段聞かないような大きな声がでました。その方も、ビックリして固い握手を交わしたのです。お二人は、同期の入社で、新人研修の時に散々飲み合った中だったのです。その時の記憶が一気に蘇り、私たちのテーブルは、ミニ同窓会になったのです。世間は狭いですね〜!


記録の無い名刺から、落語の話のような展開になりましたが、老人力は毎日増加しています。最近の悲惨な交通事故など起こさない前に、どこかで自分でけじめをつけないときが迫っています。いますこし、今少しと願う気持ちが、手遅れにならないように、気持ちと、機器の整理も行っていかなければなりませんね。


お後がよろしいようで!
https://tannoy.exblog.jp/30604619/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/723.html#c35

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
159. 中川隆[-10250] koaQ7Jey 2019年5月21日 22:41:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2087]

私のオーディオ人生 第30回パルメコスピーカーとウェスタン13A
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-030

 今回はロンドンウェスタン系パルメコスピーカーと米国ウェスタンの13Aの試聴と超ド級アンプ845PPとの鳴き比べのコラムになります。

また比較したメインアンプはメーカーのプライドがあるため○○○製としか書いていませんのでご了承していただきたい、



奥様が経営されている美容院の一角にウェスタン13Aが鎮座されている。
長いスロートの先にウェスタンの555ドライバーが付いている。




この13Aレプリカはオリジナルとは音質、音色ともまったく遜色がない、
ホーンの造りと仕上げのブラック塗装は素晴らしく美容室のインテリアとしても大変マッチしている。




メインのシステムの部屋にはアンティークなデザインのスピーカーボックスが置いてありこの中に幻のユニットのパルメコが入っている。ニッパー君が上から覗いて見ているのが今回持ち込んだPP5/400シングルアンプ

パルメコスピーカー

 パルメコスピーカーはBBC放送局の検聴用に使用されたスピーカーで製作本数は数百本しか作られなかったと云われる数の少ない幻のユニットになる。ほとんどの方は音も勿論だがパルメコスピーカーの存在すら知らない方が多いのではないだろうか、ウェスタン系をやっている方やオーディオを長くやっている方はパルメコスピーカーを知っているはずだがこのユニットは巷には出てこないのでほとんど聴く機会は少ないと思う、

 私が知る限りでは名古屋では西山氏、関西では今田氏と今回ご紹介する笹本氏の三人がこのユニットを所有していますが全国を探せばまだ使っている方は沢山いると思う、

 本来このスピーカーにロレンツのツィーターとリークのアンプを内蔵したシステムでBBC放送局に納入されていたらしい、パルメコスピーカーは写真でもおわかりですがコアキシャルタイプですが外観はアルテック604Eのホーン部分が大変似ておりますが振動板はウェスタンと同じものを使用しています。

 このユニットのホーン部分の形状が似ているのは皆さんご存知のアルテック604Eですが音味はまったく異なります。604Eは上手く鳴らされていない方が多いので残念ながら比較はできません。アルテックの604Eは38cmのコアキシャルですがパルメコはもう一回り大きい40cmのコアキシャルになります。またマグネットは強力なアルニコマグネットを使いクロスオーバーは多分1KHZぐらいと思われる。このパルメコのエンジニアもロンドン・ウェストレックスの開発に協力したと思われそのサウンドは本家のロンドンウェスタンと瓜二つの音色、音質を持っている。



正面から見たパルメコスピーカーで中音はマルチセラホーン

ウェスタン13A

 笹本氏はパルメコ以外にウェスタンの13Aのホーンシステムもお持ちでこのホーンはオリジナルを真似たレプリカですが本人の説明によりますとオリジナルとはほとんど変わらない音と云っていました、事実この13Aを聴きますと神奈川の三上先生宅で聴かして頂いたウェスタンと同じ音色でドライバーは勿論WE−555にタンガーバルブを使ったものです。

 音は木の香りが漂うシットリ感を伴った音作りでホーン臭さはまったくありません。ロンドンウェスタンと比較しますと若干音が煌びやかと云うか明るいサウンドになる。振動板がアルミ系にも拘らず冷たさもありません。ウェスタンサウンドのよさをたっぷり味合うことができる。

笹本氏の人柄

 笹本氏は大阪府にお住まいで関西では笹本氏を知らない方はいないほどオーディオに関しては知名度と面倒見のある方で以前のコラムでご紹介した神奈川の三上先生とも交流があります。オーディオ以外では素敵な奥様とのジャズライブ演奏を趣味として楽しまれています。

 笹本氏はオーディオに関しては長い遍歴があり人並み以上に苦労をされて最後は現在のシステムに落ち着いて装置を忘れて音楽を楽しまれている。聴く音楽はジャズ、ボーカル、クラシックでアナログとデジタルCDになりますが特に録音に関しての機器には人一倍拘りを持っている。

 録音時のテープデッキはスチューダーよりもアンペックスのが音が良いとか、事実私が小松の中さん宅で聴かせていただいたアンペックスのプロ用デッキと2トラ38のオリジナルマスターテープのジャズはアナログやデジタルとは違う恐ろしい音であった、

 スピーカーシステムは勿論ウェスタン555とウェストレックスのアンプだ、アンペックスのプロ用テープデッキで再生された音は国産のテープデッキで満足されている方がアンペックスのデッキで再生された音を聴くと哀れな物になってしまう程その差は歴然、このマスターテープの所有者が笹本氏とは相当恐ろしい耳の持ち主で今までのマニアの中では音に対して厳しいが人当たりの良い紳士で技術レベルも高く手強い相手である。

笹本氏の現有システム

 メインシステム

CDプレーヤー CEC TL−0
コンバーター LAVRY

アナログプレーヤー ガラード 301
トンアーム オルトフォン RF−297
カートリッジ オルトフォン SPU−A

プリアンプ マッキントッシュ MX−110

メインアンプ ○○○製 845PP 100W
球は多分RCAかセトロンと思われる

スピーカー ロンドン・ウェストレックス系パルメコ
ツィーターのみエレボイのT−350

以上がメインシステムになります。



CEC製CDプレーヤーTL−0


ガラードとオルトフォンのアーム


プリアンプはマッキントッシュのMX−110
このアンプはチューナー付きですがアメリカではC−22より人気があるそうです。

笹本宅への訪問

 笹本宅には1年前に一度訪問しています。この時は小松から中氏と同じ関西にお住まいの今田氏と私の4人でのOFF会になりました。この時初めて笹本氏のサウンドを聴かせていただいた、中氏は時々コラムに登場して頂いている石川県のオールウェスタン愛用のスーパーマニア、今田氏は笹本氏と同じパルメコスピーカーの愛用者です。




ジャズライブで歌っているのが笹本氏の奥様、左側でウッドベースを弾いているおじさんが 笹本氏です。

奥様の録音されたCDを聴かせて頂きましたが大変魅力的なジャズシンガーで甘い歌声はアマチュアとは思えないです。主人と一緒にライブを楽しまれているのは羨ましいですね、




笹本氏がライブ演奏に使っている愛用のウッドベース


笹本宅への訪問

 パルメコスピーカーは西山宅で聴いていましたからそれ程の驚きはなかったのですが此処で鳴らされているパルメコはお見事しか云いようがない不満点のない音で鳴っていた、

多分スピーカーのエンクロージャーと使用している○○○製のアンプがこの音を決めているのか、あまり褒めると笹本節が始まるのでここは控え目に、

ボックスはアメリカ製の立派な作りで箱の響きが大変心地よく浸透力のあるサウンドだ、ただ残念な事にこのボックスは1本しかなく(現在探しているとのこと、)

ツィーターはエレクトロボイスのT−350を使い繋がりは不自然ではなくフルレンジ一発で鳴っているように感じ大変コクがあり中域の押し出し感は見事で大人のサウンドだ、

 オールウェスタンで統一されている中氏もこの音には少なからずショックを隠しきれないのと私もこの音のまとめ方が上手いと感じた、早く名古屋に帰って私の音の違いを比較したい衝動に駆られてくるのは当然である。

 オーディオマニアがよく云う低域、高域どうだとかピアノがハンマーで叩く音がどうのと講釈をたれる方がいるがこの音を聴くと馬鹿馬鹿しくなるぐらい音楽を楽しく聞かせてくれる。勿論ジャズ、ボーカル、クラシックも不満がないオールマイティーでパルメコスピーカーは上手く鳴らせば本当に恐ろしいスピーカーの一つでもある。

 笹本氏はこの音を出すまでは長い年月をかけて大変苦労されて今に落ち着いてオーディオを忘れて楽しんでいますが音と云うものには必ず不満点や悩みが出てくるはずだが今の状況では大きな不満点がないが現在ユニットは2本あるがボックスがないためモノラル再生のみであるがこれがステレオ再生になればもっと苦労するのではないだろうか、



笹本氏、中氏、今田氏と私を囲んでのパルメコの試聴とオーディオ談義、

笹本氏は今田氏にスピーカーボックスの重要性を説明していた、


二度目の訪問(道場破り)


 前回の訪問では笹本節をたっぷり聞かされた、笹本氏曰く「この845PPは今まで使った中では最高のアンプでこれ以上のものは無い!価格も2台セットで○○○万円はする海外製の品物だから自作アンプならいつでも相手になる!」と豪語していた、

 また笹本氏は「今まで沢山の自作アンプを持ち込んで鳴らしたがどれ一つ良い音のアンプはなかった、今度のアンプも音が悪ければ一刀両断で評価してやるぜ」と名古屋から来る私たちを待ち受けていた、

 今回は同じパルメコ愛用の鋭い耳の持ち主でもある西山氏を連れての道場破りだ!音源はCDとアナログで特に録音の悪いのを選んで持ち込んだ、録音の良いのは良い音で鳴って当たり前、悪い録音をいかに上手く鳴らすかがポイントだ!

 本来はアンプ同士の鳴き比べ対決はしたくないが世界の一流アンプが相手では負けて当然かも?しかもオーディオ雑誌ではこのアンプを評論家が力強くエネルギー感のある最高の真空管アンプと評価していたがこちらも英国の名出力管PP5/400の直熱三極管でしかも交流点火を採用、パーツ類は拘りを持って製作、出力は845の10分の1しかないがアンプは出力や価格がすべてではない!出てきた時の音の勝負だ!相手がメーカー製なら負けても苦にならないがもし負ければ後ろに御大将のもう一台のアンプWE−300Bの91Bタイプで交流点火が控えているから何時でも受けて立つ!今度こそはギャフンと言わせたいなぁ〜
大阪春の陣


 今年の四月にPP5/400アンプを持参して西山氏と再度笹本邸の訪問であるが私はアンプを持ち込むのは正直良い気持ちではないがあの素晴らしいサウンドを聴けるのであればアンプの他流試合や道場破りなどはどうでもよいのだが・・・・・・

 早速、笹本氏自慢の超ド級の845PPアンプでの試聴になった、聴くソースは私が持参したバッハの無伴奏パルティータで演奏はチョン・キョンファである。前回お邪魔したときよりもパルメコの良さが前面に出ているのがわかるが若干ではあるがヴァイオリンの胴鳴りが少し物足りない部分があるのと少しではあるが中域が薄い感じがしないでもない、多分トリタンの845アンプの特徴かコアキシャルの宿命かもしれない、

 でもこのサウンドを聴くと他のマニア宅ではここまで鳴らしきっている方は少ない、ネットなどのコラムでジャズ喫茶、マニア宅の訪問を読むことがあるがよく読むとすべて誉め言葉ばかりか社交辞令なのか本当に音がわかっているのか疑問に思う、昔はジャズ喫茶と言えばアルテック、ジムランが多いが今はマニアのがもっと良いスピーカーで鳴らしているので魅力がなくなっているのとジャズ喫茶のオーナーもただシステムを置いて鳴らしているだけの所が多すぎる。

 今回の大阪(春の陣)は誉め言葉だけでなく音の不満点を探して指摘したい、(どうせ俺は嫌われ者)笹本氏は常々「俺はオーディオを忘れて音楽を聴きたい」と口癖に云っていたが果たして?どうだろうか、

845PPの音をじっくり聴いた後いよいよPP5/400の出番である。接続終了後先ほどのチョンキョンファのパルティータを聴く、出てきた音は中域が大変膨らみを持った豊かな響きで音楽のエキスが前面に出てくる。先程のバイオリンの胴鳴りもふくよかに再現され高域も透明感のある聴き疲れしない、しかも重心が下がったためパルメコが生き返ったように躍動感に満ちた説得力を持って鳴り出した、笹本氏、西山氏もこの違いに驚いた、笹本氏もたかが5Wのアンプがこれだけ鳴るとはショックを隠せない、

笹本氏の言った言葉「オーディオはエンドレスだ!」

自分のアンプを自画自賛してしまったが私だけの評価ではなく笹本氏、西山氏の共通の評価は私と同じである。私の好みは91Bタイプの300Bのがより音楽の聴かせ所が優れているのだがこれはあくまで好み・・・・・

 オーディオは一流メーカーの高額なアンプを使えば音が良いと思いがちだが現実は違う、その辺を弁えないと高い買い物になるから目利き、耳利きが重要である。


あとがき


 今回はWE−13Aとパルメコの試聴と道場破りがメインでしたが欲を云えばパルメコをステレオで聴いてみたかった、モノラルの場合はどうしても広がりに少し不満が残るがボーカル、ピアノ、バイオリンなどはモノラルの 方のが定位が良く奥行き感もリアル感も出ていたような気がします。

パルメコも素晴らしいがこれを収納しているスピーカーボックスを笹本氏が自慢するだけあって見事にマッチしているからこれだけの素晴らしい音が出てるのではないだろうか、笹本さん今度は名古屋でお会いしましょう

※写真の一部分は笹本氏のブログから拝借させていただきました。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-030

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c159

[リバイバル3] 「お客様」登山遭難者が増加  タクシー代わりに救難ヘリ 中川隆
2. 中川隆[-10249] koaQ7Jey 2019年5月21日 23:24:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2088]

富士山から「動けない」救助要請、捜索中に下山
5/21(火) 19:50配信 読売新聞オンライン

 山梨県側の富士山を登っていた20歳代男性が20日午後、「疲れて動けない」と富士吉田署に通報した。救助隊員6人が捜索を続けているうちに、男性は自力で下山。同日夜、東京都内の自宅に戻るまで、下山したことを同署に連絡しなかった。

 発表によると、男性は同日朝、単独で麓から登り始めた。アイゼンをつけていないなど軽装で、登山届も提出していなかったという。残雪に覆われた8合目付近で動けなくなり、午後0時40分頃、救助を求めた。

 曇天でヘリによる救助ができず、県警の救助隊員が5合目から現場に向かった。途中で男性と連絡が取れなくなり、捜索は午後9時半頃まで続けられた。その間に男性は麓まで歩き、電車で帰宅。男性から連絡があったのは午後10時頃だった。

 富士山の山開きは7月1日。県警は「この時期の富士山は残雪があり、非常に危険。下山中の滑落や、救助隊員が二次被害に遭うおそれもあった」と指摘している。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/776.html#c2

[近代史3] 天皇一族だけでなく日本人の大人の幼児化も進行している 中川隆
11. 中川隆[-10248] koaQ7Jey 2019年5月21日 23:25:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2089]

富士山から「動けない」救助要請、捜索中に下山
5/21(火) 19:50配信 読売新聞オンライン

 山梨県側の富士山を登っていた20歳代男性が20日午後、「疲れて動けない」と富士吉田署に通報した。救助隊員6人が捜索を続けているうちに、男性は自力で下山。同日夜、東京都内の自宅に戻るまで、下山したことを同署に連絡しなかった。

 発表によると、男性は同日朝、単独で麓から登り始めた。アイゼンをつけていないなど軽装で、登山届も提出していなかったという。残雪に覆われた8合目付近で動けなくなり、午後0時40分頃、救助を求めた。

 曇天でヘリによる救助ができず、県警の救助隊員が5合目から現場に向かった。途中で男性と連絡が取れなくなり、捜索は午後9時半頃まで続けられた。その間に男性は麓まで歩き、電車で帰宅。男性から連絡があったのは午後10時頃だった。

 富士山の山開きは7月1日。県警は「この時期の富士山は残雪があり、非常に危険。下山中の滑落や、救助隊員が二次被害に遭うおそれもあった」と指摘している。

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/120.html#c11

[近代史3] 天皇一族だけでなく日本人の大人の幼児化も進行している 中川隆
12. 中川隆[-10247] koaQ7Jey 2019年5月21日 23:26:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2090]

「お客様」登山遭難者が増加 タクシー代わりに救難ヘリ


御嶽山の噴火でも「国は賠償しろ」と言っていた人達が居た
引用:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9766/ontake-volcano-explainer_84211_990x742_600x450.jpg

「お客様」遭難者が増加

登山ブームと呼ばれて久しいが、登山者の事故や遭難も増え、登山者を問題視する声も上がっている。

問題その一は高齢登山が流行しているが、登山は高齢者や女性に向いているとはいえない。

問題その二は携帯電話やスマホが普及し、山の上でも繋がる事が多くなった。

そこで登山者は電話で救助を求める事が増えたのだが、最初から「遭難したら電話すればいい」と思っている人も居ます。

道に迷ったから電話をして、タクシー代わりに救難ヘリを呼ぶ「登山家」も存在すると言われています。

2017年8月には三重県の1,000級の山に地図を持たずに30代女性が登り、案の定道に迷って電話で救助を求めた。


登山靴や登山服も用意せず、登山届も出さず、救助に来た山岳警察に「サービスが悪い」と悪態をつき、SNSでも警察批判していました。

女性の言い分では「自分は被害者」で警察は「サービス業」なのに、お客様である自分に単独行や準備不足を説教した。

いったい山岳警察は何様のつもりなんだと書いているが、登山にサービスを求める人は増えていると思います。


例えば富士山のトイレ問題だが、山にトイレがあると思って登山するが、トイレなんかない(一部に在る)のでその辺で「野●」します。

山頂や途中には当然のように休憩所や食事場所があると思っているし、道に迷ったらヘリで送り迎えするのが当然だと思っている。

それが悪いと言うのではないが、観光地だと思って登山する人は増えているようです。


比較しては悪いかも知れないが、2014年9月27日に長野・岐阜県境の御嶽山が噴火し、58人がなくなりました。

この噴火で驚いたのが、「噴火を予知して知らせる義務があったのに、国や自治体はそうしなかった。噴火は国の責任だ」と主張した人が居た事でした。

被害に遭った本人や遺族の気持ちとして分からなくもないが、山が噴火するのは山の勝手で、人間が知るところではありません。

登山はサービス業なのか

ここでも登山を「サービス業」と考え、ディズニーランドで事故が起きた時と同じように、考える人が居たのが分かります。

昔の登山家は噴火や事故も含めて全て自己責任で、電話も無線も通じなかったし、たとえ通じても救難ヘリなど在りませんでした。

1985年(昭和60年)8月12日に日本航空123便墜落事故があった時、自衛隊はすぐに救助しなかったと散々叩かれていました。


墜落は午後8時だったのだが、当時の自衛隊には夜間に山岳地帯でヘリを飛ばす能力がなく、翌朝まで何も出来なかったのが真相でした。

全国に救難ヘリが整備されたのは平成になってからで、携帯電話が通じる山も増えて、登山者が気軽に救助を求めるようになりました。

もう一つ救難要請が増えた要因は、日本では山岳救難が無料だと思われていることで、事実無料の場合もあります。


自衛隊のヘリや活動は全て無料で、警察は請求する事もあるが大半は無料、民間救助隊の活動費は自己負担になります。

無料だから自衛隊を呼んでも、どれが来るかは来て見なければ分からず、もし民間ヘリだったら数十万円請求されるでしょう。

民間の救助隊が編成され、多くの人が救難活動に参加したら、後日数百万円が請求される場合があります。


気軽に救助を呼ぶ登山者に自己負担させるべきだという批判が高まったので、一部の自治体では、自己負担を求めるケースもあります。

警察や消防も基本的に無料なのだが、一方で救助に失敗したからと言って、救助隊や自治体を告訴する遭難者も居ます。

2013年12月に富士山で遭難した人を救助するため出動した静岡市消防局のヘリコプターが、遭難者を落としてしまい、遭難者はなくなりました。

遺族は静岡県を告訴し、約9000万円の損害賠償を求め、静岡県は今後3200m以上に救助ヘリを出さないと決めました。


空気が薄くなると揚力が減るので、ヘリは基本的に高山での救助に向いていません。

おそらく救助隊はヘリが墜落する恐怖から焦り、ミスを犯して落としてしまったのでしょう。


この遺族も「登山はサービス業」と考えていて、遊園地のジェットコースターが脱線したのと、同じように考えているようです。

遭難者を救助したからと言って静岡県にはなんのメリットも無く(遭難者は京都市の男性だった)、静岡県人でもないから救助する義務もない。

それでいて救助に失敗したときだけ訴訟を起こされ謝罪を要求されるのは、割に合わないでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/73456330.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/120.html#c12

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
160. 中川隆[-10246] koaQ7Jey 2019年5月22日 00:06:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2091]

VAITAVOX も AXIOM80 も特徴のあるロンドンウェスタン系のサウンドでよく似た音には間違いない。

AXIOM80 の中高域の音色はロンドンウェスタン系の特徴のある個性のある音で、巷ではこのスピーカーの虜になるのがわかる。

音色を一言で云うならセピアカラーの音とHMVの蓄音器に近い一種独特のサウンドと云える。特にバイオリン、ピアノの響きと音色は特筆すべき良さが感じ取れる。


____

私のオーディオ人生 第35回 GOODMANS AXIOM−80を鳴らす。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-035


 このコラムももう35回目になりました、35回の節目としてマニアの間では究極のユニットとか伝説のユニットと云われているGOODMANS社のAXIOM−80フルレンジスピーカーを取り上げます。

 今回ご紹介するユニットはレプリカではなく1950年製の最初期オリジナルユニットになります。巷ではAXIOM−80はマニアを引き付ける麻薬的なサウンドで魅力的な音だとかこのスピーカーで聴く弦楽器の再生はこれ以上ない!とか云われ一度このスピーカーの虜になるとタンノイ、アルテック、JBL等では味わうことの出来ないスピーカーと云われていますが果たしてどれ程のユニットなのか実験を行いながら試聴しましたので興味がおありの方は最後までお付き合いください。



1950年前後の超レアなユニット、状態も大変よくコーン紙の補修もありません。

AXIOM−80

 AXIOM−80をネットで検索しますと色々な方が評価していますからあえて私が詳しく述べる必要はないのとAXIOM−80に関して自分はそれ程詳しくはありませんが使われた方のコメントを読みますとAXIOM−80は大変気難しく簡単には鳴らないと云われている、

 私のコラムでも以前に書きましたが故瀬川冬樹氏がこのユニットを使っていたと紹介しましたがこのユニットはオリジナルと復刻(レプリカ)がありその違いを比較したわけではありませんが今はないヒノオーディオでヒノ製のボックスに入ったレプリカのAXIM−80を聴いたことがあります。その時の印象として大変指向性が強よくて高域は耳に付くきつい音でこれが噂のAXIOM−80の音かとがっかりした覚えがある。

 皆さんもAXIOM−80を聴かれた方はオーディオショップがほとんどと思われますがショップの場合は適当にセッティングして展示してあるアンプを繋いでの音出しがほとんどですから本来の実力は見えてこないのとこのような簡易的な鳴らし方ではAXIOM−80が可哀そうに思える。ショップで鳴らすAXIOM−80は魅力が乏しく他のスピーカーのが良く聴こえて来る。

残念ながら適当に接続してセッティングしたAXIOM80は本来の音とは程遠いサウンドでこれがAXIOM−80の実力かと思われるとこのユニットは哀れである。

AXIOM−80のオリジナルBOXは存在しない!


 色んな方のAXIOM−80のコラムを読みますとAXIOM−80をオリジナルボックスに入れて楽しんでいる方が沢山いますがGOODMANS社はユニットを装着したオリジナルボックスは存在しません。当時GOODMANSはシュロリ貿易が輸入元でこのユニットをヤマハがGOODMANS社からライセンスを受けて製作されたと聞いています。

 ヤマハボックスはAXIOM−80の図面を元に後面がコーナーになっていて前面にARUを取り付けて販売されていた、時々写真で見るオリジナルボックスはすべてヤマハが製作したものですがこのボックスは評判が悪く本来のAXIOM−80の良さが出ないボックスと云われている、 もう一度はっきり云わせて頂くとAXIOM−80のオリジナルボックスは存在しません。仮にオリジナルと称して本国からユニットを装着した物が入荷したのであれば英国の箱屋が作ってユニットを入れたものと思われる。

 タンノイの様なオリジナルボックス付きの場合100%失敗はしないがグッドマンズ社の場合はユニットだけの販売では一部マニアでしか使えない欠点がある。

 私が高校生の頃名古屋の納屋橋にありましたヤマハビルのオーディオ売り場にこのAXIOM80がヤマハボックスに収納されて展示してあったのを覚えています。またシュロリ貿易が出していたGOODMANSの総合カタログがありこれを目に通すと一風変わったユニットが載っていました、これが現代でも幻の名器と云われるAXIOM80で真っ赤なマグネットを装備した見た目にも高級感があったのを覚えています。当時の販売価格は1本26,000円ぐらいだったと記憶しています。またこのユニットを装着したヤマハボックスに入れたのを聴いていますが当時の耳のレベルでは凄いとは思わなかったが国産品しか知らない私でしたから外国製と云うことで魅力はありました。



センターのサブコーンは薄いベークライトのような素材を使ってあるのが本来のオリジナルになります。

AXIOM−80のレプリカ


 オリジナルとレプリカ、確か真空管の名器でマッキントッシュのC−22、マランツ#7もレプリカがありましたね、良質なオリジナルが無い為やむを得ずレプリカを購入された方が沢山いますがルックスは同じでも音質的にオリジナルとは似ても似つかない音ですがこれは仕方がないかも知れません。

 AXIOM−80もオリジナルとレプリカタイプが存在しますが今の時代良質なオリジナルを手に入れることは至難の業かも、ヤフオクで時々AXIOM−80が出品されていますがユニット単体で30〜40万ぐらいで落札されているのを見ますといかにこのユニットの人気があるのか伺えます。

良質なオリジナルが手に入らなければレプリカになりますがこのレプリカも曲者で外観はAXIOM−80と同じ作りですが音質的にはまったく違います。


またオリジナルの場合も初期型、後期型が存在する事がわかりました、

私が所有していますAXIOM−80は1950年代の初めのユニットですから完全な初期型になります。


AXIOM−80の使いこなし

 今までステントリアン、ワーフェデール、グッドマン、パイオニア、コーラル、ヴァイタボックスなどのフルレンジユニットを使ってきましたがスピーカー遊びはフルレンジが一番面白いのとボックスに入れれば即鳴るのが魅力でしたがフルレンジ程上手く鳴らせないユニットはありません。

オーディオはフルレンジ派もいればマルチ派もいます。あるマニアが云っていた事ですがマルチを追求して鳴らしている時に俺は音を聴いているのか音楽を聴いているのか自己不信に落ちいって最終的にフルレンジに戻したと云っていましたが、

確かに3Way、4Wayの大型ホーンを使ったスピーカーの音を聴いていますと歪感の少ない良い音に聴こえますがじっくり聴きますと音の定位がバラバラで一つにならないのと楽器や人の声を聴きますと音像が大くなり不自然感は拭えません。

音楽を楽しむと考えたらフルレンジ型やコアキシャルスピーカーが自然体で音楽が楽しめる。どちらも一長一短があるからオーディオは面白いのではないだろうか、


 早速ですが私なりにAXIOM−80の使いこなしになりますが良いスピーカーほど簡単には鳴らない、特にこのユニットは箱を選びアンプを選ぶ傾向があるのがわかった、ヤマハが販売したGOODMANSの指定箱では正直低域の量感が乏しくバランスがすべて上に行ってしまい高域がきつく疲れる傾向の音になってしまう、

 また解決策として低域の量感を増やす為ウーファを追加して2Wayでやられている方がいますが理論的には正しいのですがウーファとAXIOM−80の繋がりに問題があるはずです。

AXIOM−80はフルレンジですからこのユニットを低域のみカットして使えば何処かの部分でディップが生じるのと音色が同じでない為不自然になってしまう、

では同じGOODMANSのユニットを低域で使用すれば解決するのかと云えばこれは難しくカット&トライで挑戦するしかない、

GOODMANSでもAXIOM−80は特別な音色を持ち合わせていますから音色は一致しない、


 今回は私の所有しているタンノイGRFタイプのボックスにこのユニットを実装して試聴しました、このボックスの容積は約250?、ボックスの材質はフィンランドパーチで板厚は19mmでバスレフタイプなります。

他の方が書かれたブログを読みますと

AXIOM−80はバスレフ、バックロードではスピード感がなく付帯音がくっ付いて鳴らない

と書いてありましたがそれは本当なのか実証してみたいと思いますがその辺はカット&トライでやって見たいと考えています。



マグネットは17000ガウスもある強力マグネットで現代のスピーカーでは考えられない強力なアルニコマグネットを採用しているのは脅威でもある。

AXIOM−80音出し

 早速このユニットを実装しての音出しですが取りあえずユニットのみ裸の状態で音出ししてみました、最初に出てきた音はどこにでもある特別な音ではなかったがこれをボックスに実装したらどんな音になるのか胸がわくわくしてくるのがわかる。世界の名器と云われたユニットが果たしてどんなサウンドを奏でてくれるのかスピーカーマニアならこの気持ちは理解していただけるのではないだろうか、

折角鳴らす以上比較対照するものがなければ評価のしようがない、

ここで片側の左側はAXIOM80を装着し右側をVITAVOXのDU−120コアキシャルを取り付けての比較試聴なら私の様な阿呆耳でもはっきりわかるはずだが未知の体験であるがため試聴には慎重にならないといい加減なレポートでは参考にならないとお叱りを受ける。

またこのAXIOM80は真空管アンプを選ぶらしいがWE−300Bを使えばきっと鳴るはずだが果たしてどうなのか、

早速であるが巷では最高の球と云われているWE−300Bシングルで試聴開始した、


試聴のシステム

プレーヤー ヤマハ GT−1000
トンアーム GRACE G−565 ロングアーム

カートリッジ オルトフォンSPU−GとSL−15E
昇圧トランス ゼンハイザー 1950年代のヴィンテージトランス

ブリアンプ マランツ#7

WE−300B シングルアンプ、メトロアンプ


試聴レコードとCD ビバルディのバイオリンソナタその他

以上のシステムでの試聴になります。

全体で聴くAXIOM80は高域の透明感は見事なのだがいかんせん低域の量感が薄くバランスが上に持ち上げた音になる。シングルアンプの場合はトランスの磁化の影響で低音が出にくいのかもこれは300Bアンプが悪いとは思えない、

 答えはこのスピーカーにはシングルアンプは合わないではないか、

250リッターのボックスを使っても低域不足は不満が残るが
中高域の音色はロンドンウェスタン系の特徴のある個性のある音で巷ではこのスピーカーの虜になるのがわかる。

音色を一言で云うならセピアカラーの音とHMVの蓄音器に近い一種独特のサウンドと云える。特にバイオリン、ピアノの響きと音色は特筆すべき良さが感じ取れる。

ケフェレックのバッハのピアノ曲はスピード感のある付帯音の付かない切れ味の鋭い日本刀のようなサウンドだが長い時間聴いていると低域不足の不満が見え隠れしてくる。

 次にVAITAVOXのDU−120に切り換えると中高域はほとんど同じ音質と音色だが低域から中低域にかけてAXIOM80では出なかったふくよかさが出て品位の高さで差が出た、低域の量感は25pユニットでは難しいかも知れないがAXIOM80はVAITAVOXに劣らず品位の高い音でタンノイ、アルテックでは味合う事のできないマニアを虜にするサウンドだが大編成のオーケストラの場合は口径が小さい分無理の様な気がするがジャズトリオをかけるとあのクソ喧しい一般的なジャズサウンドとは違うしっとりとしたコクのあるサウンドに変身する、ジャズもボーカルもグッドだが低域がもう少し出れば文句なしだ、またバッハなどの室内楽、器楽曲を聴くとこれ以上望む必要がないぐらい味のあるサウンドになる。



サブバッフルを取り付けての試聴

メトロアンプで鳴らすAXIOM80


 WE−300Bシングルアンプで鳴らしたAXIOM80だがこのユニットを使っている方は良質のアンプを繋いで鳴らされていると思うがプッシュプルアンプを使うとどんな音になるのか、早速アンプを交換して再度試聴を試みた、

 このメトロアンプは前回のコラムで紹介したトランスは米国製のシカゴ・スタンダード(スタンコア)トランスを使った自分では最高のアンプと思っているがAXIOM80はアンプを選びトランスまでも選ぶスピーカーでこんな気難しいユニットは聞いた事が無い、今回は出力管はGECのKT−66に交換しての試聴になる。

接続後最初に出てきた音はWE−300Bでは出なかった低域の量感が豊かになり中高域は刺激のない味のあるサウンドでピラミッドバランスに変身したのは驚きであった、やはりこのユニットはシングルアンプでは簡単には鳴らないことを痛切に感じた、

多分このサウンドこそ本来のAXIOM80のサウンドかも知れない、AXIOM80はダブルコーンのため高域がきつくなるのが当たり前ですがこのメトロアンプではトランスの影響で長時間聴いていてもまったくきつくならずに疲れない、

その後VAITAVOXに切り換えて試聴したが好みとしてはVAITAVOXのが自分には合うように思えるのとVAITAVOXのDU−120は日本には10セットぐらいしか入って来なかったスピーカーですからある意味AXIOM80より貴重に感じる。

 最後に色々切り換えて試聴したがどちらがVAITAかAXIOM80かわからなくなってきた、どちらも特徴のあるロンドンウェスタン系のサウンドでよく似た音には間違いない、

 最後にAXIOM80を上手く鳴らすには容積の大きなボックスで材質はフィンランドパーチ、米松合板辺りを使い吸音材を調整しながらバスレフでの使用がベスト、またアンプはプッシュブルが適合で出力トランスは有名なトライアッド、ウェスタン、シカゴ、スタンコア辺りを使用すれば本来のAXIOM80の良さが出てくるような気がしますが国産のトランスを使ったマニアが作った自作のアンプではまずは簡単にならないことをご報告しよう、名ばかりの国産のトランスではAXIOM80の良さを十分に引き出すのは難しいのと世界の名器に対して失礼である。

あとがき


 今回はAXIOM80を取り上げての試聴でしたが私個人に云わせると巷で云う名器とは思わないのとこのユニットは価格がべらぼうに高くなってしまったがそれだけの価値は無いと思うがAXIOM80に恋こがれた方なら価格の問題ではない、AXIOM80もそうだが長年英国スピーカー遊びをしてきた私ですから特別凄いとは感じなかったが一般的に見ればこのユニットも名器の一つかも、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-035
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c160

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
161. 中川隆[-10245] koaQ7Jey 2019年5月22日 00:41:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2092]

ヴァイタボックスのサウンドはロンドンウェスタン系の渋い枯れた音でバッハを聴くならこの音しかない、それだけ素晴らしいサウンドで欠点が中々見当たらない、

ウェスタンエレクトリックの555ドライバーを使ったシステムはどちらかと云えばクレデンザの蓄音機の延長線上にある音だが、ヴァイタボックスはロンドンウェスタンの流れを組むHMV蓄音機に近い独特な響きで素晴らしい、

タンノイが英国サウンドと云われるが、本当の英国サウンドはタンノイではなくこのヴァイタボックスとグッドマンではなかろうか、

英国の1930年代のHMV蓄音機は電気臭くなく、ヴァイタボックスによく似たサウンドで、蓄音機なのに音圧レベルが高く遠くまで音の浸透力には脅威に感じる。


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私のオーディオ人生 第39回 VITAVOX CN−191で鳴らす喫茶「フィガロ」
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-039


 今回のコラムはオーディオマニア、音楽マニアも一目置く英国VITAVOX社のCN−191コーナーホーンシステムを使ったクラシックがメインのミュージックカフェ「フィガロ」を紹介します。

(中川隆 註 : ミュージックカフェ「フィガロ」は既に廃業しています)



この階段を上に上がりますと2階がお店になります。

ミュージックカフェ「フィガロ」

 今まで沢山のジャズ喫茶、音楽喫茶、ヴィンテージショップやマニア宅で色んなシステムを聴かせて頂きました、遠い昔京都の「ヤマトヤ」で聴いたVITAVOXのCN-191コーナーホーンまた東京は吉祥寺にもありますクラシック専門の音楽喫茶「バロック」でもこのCN−191コーナーホーンを聴きましたが本来のVITAVOXサウンドとは程遠く中々このスピーカーを上手く鳴らすのは難しい、

真空管アンプなら何でもなると思ったら大違い、このスピーカーはアンプを選びトランス、球まで選ぶ大変気難しいスピーカーシステムだ、



店内の全体の様子


スピーカーはヴァイタボックスCN−191コーナーホーンが左右に鎮座しています。
ヴァイタの横にあるのが珍しいRCAの電蓄で1930年代



男の隠れ家「ミュージックカフェ・フィガロ」

 中部地方にも沢山のジャズ喫茶、音楽喫茶がありますが今回ご紹介する音楽喫茶「ミュージックカフェ・フィガロ」はオーナー自らオーディオマニアでもありレコードマニアでレコードは3000枚所有とのこと、また此処のオーナーで夏目店主は音楽も好きでオーディオも大好きな気さくな店主ですから是非行かれてオーディオ談義、音楽談義をされることをお薦めしたい、フィガロの場所は名古屋市千種区の東山公園の近くにあります。

ここのシステムは凄い

 メインシステムがヴァイタボックスCN191コーナーホーンでここで鳴らされているヴァイタサウンドはおそらく日本ではトップクラスのサウンドでこのようなシステムが名古屋にあるとは気が付きませんでした、

以前のコラムでご紹介したジャズ喫茶DAYSもヴァイタボックスのコーナーホーンでしたが同じヴァイタでもこんなにも違うサウンドでフィガロは特にクラシックがメインですがお客様のご要望で歌謡曲ありジャズあり勿論自慢のアナログレコード及びCDを持ち込んで聴かせてくれます。


プリアンプはマッキントッシュ20とマランツ#7を使っている。
モノラルはマッキントッシュでステレオが#7を使い分けている。
下側にマランツ#9が2台あります。

プレーヤーはガラードの301が2台でモノラル用とステレオ用

フィガロのシステム

 メインシステムはヴァイタボックス191コーナーホーンですが
この隣に設置してある1930年代のHMV蓄音機と、
同じ1930年代のRCAの電蓄、

 プレーヤーはガラードの301が2台、

モノラル用はSMEのアームにオルトフォンのモノラルカートリッジと
オルトフォンのアームに同じオルトフォンのSPU−Aが実装されている。

 アンプはすべて真空管アンプで

プリアンプはマランツ#7と
メインアンプは同じマランツの#9が2台
すべてオリジナルとのこと、

MCカートリッジの昇圧トランスは、夏目マスターは秘密と云っていましたが
私が見たところ一般のアナログマニアでは聴けない WE製618B を使って昇圧しているが

このようなシステムを揃えたレベルの高い喫茶店を私は見たことも聞いたこともない、

フィガロのサウンド

私が訪問した時ヴァイタボックスからシゲティのバッハ無伴奏が流れていました、

一聴してこのサウンドはロンドンウェスタン系の渋い枯れた音でバッハを聴くならこの音しかない、それだけ素晴らしいサウンドで欠点が中々見当たらない、

またこのお店の雰囲気がヴィンテージシステムにピッタリで壁には色んなアナログレコードのジャケットが並べられている。

トータルで考えるとマランツ#7と#9の実力が発揮されているようだ、

ヴァイタボックスのサウンドこそ英国を代表するサウンド、

タンノイが英国サウンドと云われるが本当の英国サウンドはタンノイではなくこのヴァイタボックスとグッドマンではなかろうか、

私の所有しているヴァイタボックスDU−120と比較しますと低域の量感は38センチのウーファを使っているためスケール感には差が出るが家庭で使うには30cmのDU−120で十分である。

ウェスタンエレクトリックの555ドライバーを使ったシステムはどちらかと云えばクレデンザの蓄音機の延長線上にある音だがヴァイタボックスはロンドンウェスタンの流れを組むHMV蓄音機に近い独特な響きは素晴らしい、

次に聴かせて頂いたのは英国の1930年代のHMV蓄音機、

レコード盤はすべてSP盤であるが、この音は電気臭くなく先ほど聴かせて頂いたヴァイタボックスによく似たサウンドで蓄音機なのに音圧レベルが高く遠くまで音の浸透力には脅威に感じる。

このようなサウンドを聴かされると現代のハイエンドオーディオは歪み感のない綺麗なサウンドだが必ず飽きが来るはずだ、特に現代のハイエンドは上も下も伸ばしたため中域が薄くなりがちで不自然に思う、

HMV蓄音機を聴かせて頂いた後は1930年代のRCAの電蓄だ、また特に良かったのは美空ひばりの子供の頃のSPレコードでこの歌声を聴くとタイムスリップしたような錯覚にとらわれる。


男の隠れ家ミュージックカフェフィガロの場所

車で行かれるのなら広小路線を東に向かって東山動物園の近くになります。 動物園の近くまで来ますと道路の反対側にスーパー「コノミヤ」がありますからこれを目印にして行けばすぐにわかります。コノミヤの隣の2階がフィガロです。駐車場は確か2台ぐらいあると云っていましたができれば近くのコインパーキングに置かれた方のがよいかも 遠方から電車で行かれる方は名古屋駅から地下鉄東山線に乗って東山公園で下車して徒歩で少し戻ればすぐにわかります。

是非仲間やご夫婦で訪問してください。店内は広いですから時間をかけてヴァイタボックスサウンドやHMV蓄音機の音楽性豊かなサウンドを満喫できます。

フィガロは日本でもトップクラスのサウンドを聴かせてくれますからY下のブログを読んだと云っていただければすぐに打ち解けると思います。

またフィガロから車で10分ぐらいの所に本山の交差点を北に行きますとジャズ喫茶DAYSもあります。

同じヴァイタボックスでも音の系統は違います。

二つのヴァイタボックスが聴けますからこちらも訪問すると面白いかも

あとがき

 今回はミュージックカフェフィガロをご紹介しましたが、今まで色んなシステムをマニア宅、ジャズ喫茶などで聴かせて頂きましたが、マニアなら一度は聴きに行くべきです。

マランツ#7とマランツ#9の組み合わせは極上でまったくもって不満は感じないがメインアンプは西部電気の300Bより英国製の直熱3極管を使って良質のアンプで鳴らしたらより英国サウンドが満喫できるように思える。勿論出力トランスはパートリッジならグットだ、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-039
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c161

[近代史3] 日本や中国のバブルは簡単に崩壊するけれど、アメリカのバブルだけは絶対に崩壊しない理由 中川隆
9. 中川隆[-10244] koaQ7Jey 2019年5月22日 07:19:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2093]

帝国は勃興し没落するが、アメリカが今すぐ没落するとはまったく思わない
https://blackasia.net/?p=12973


かつて「太陽の沈まない国」と言われていたのは世界各国を植民地にしていたスペインとイギリスだった。

なぜ「太陽の沈まない国」なのか。

この二国は世界中に植民地を持っていたからだ。植民地をも領土と考えると、ある領土で太陽が沈んでも、他の領土で太陽が昇っていた。だから、比喩でも何でもなく、本当に「太陽の沈まない国」であったのだ。

この植民地から略奪した莫大な富と資源を元にして、スペインもイギリスも、あたかも永遠に続く超大国の様相を見せていた。まさに、「スペイン帝国」「大英帝国」だったのだ。

しかし、スペインは当時世界最強と言われていた無敵艦隊が壊滅したのを機に没落した。

その後、17世紀になってイギリスが産業革命を背景に台頭するようになり、20世紀前半まで世界に君臨していたのは大英帝国だった。しかし、この大英帝国もまた2つの世界大戦を境に没落した。(鈴木傾城)

国家の衰退は必ず起きる

スペインもイギリスも国は消失していない。しかし、かつての繁栄からすると嘘のように小さな目立たない「普通の国」になっている。どんなに巨大な権力や趨勢を持った国であっても、繁栄は永遠ではないということを歴史は示している。

歴史史上、最強の帝国は「ローマ帝国である」と指摘する識者も多い。「すべての道はローマに通じる」と言われたほどローマ帝国は強大な帝国だった。しかし、それも今は昔の話である。

帝国は「いつ没落するか」は分からない。しかし、それは必ず起きるものであり、そうやって歴史はどんどん変わっていく。人が老いるのは100%確実であるのと同様に、国家が衰退するのも100%確実なのである。

そして、知らなければならないのは、一度衰退を始めた国家はその時点でどんなに優秀な政治家や実務家が出てきても、衰退を食い止めることができないということだ。

ローマ帝国も、スペイン帝国も、イギリス帝国も、世界の頂点に君臨していたときは、優秀で頭脳明晰で実行力もあった人間はみんなそこにいた。しかし、衰退を「先延ばし」することはできても、食い止めることはできなかった。

新しい国や新しい現象が台頭した時、帝国はすでに「動きの鈍い巨大な帝国」になってしまっているので、方向転換も、スリム化もできない。守るべきものが多すぎて動けず、結局は手を打てないまま衰退するがままになってしまう。

一度、趨勢や権力に陰りが出てくると、それを維持するだけで精一杯で、やがて時代に取り残されて本格的な没落が始まっていく。

これは国家の趨勢だけに見られる現象ではない。

栄華を極めた一族も絶頂に上れば、そのあとは衰退しかない。絶頂を究めた企業も絶頂に上れば、そのあとは衰退しかない。歴史に名を轟かせた企業もまた新しい時代には新しい企業に取って代わられていく。

実存するすべてのものは、「誕生、成長、成熟、老衰、死」というサイクルから逃れられないのである。

強大なものが衰退していく

人類の歴史は諸説があるが、400万年ほどというのが現代の通説だ。これに対して恐竜の歴史は6000万年ほどある。かつて地球上に君臨していた生物は恐竜だった。

しかし、隕石なのか、氷河期なのか、何らかの事象が起きて恐竜はことごとく絶滅していった。

この生物の進化と絶滅、淘汰の歴史を見て「生き残るのは最強の生物ではない」と考えたダーウィンのような人もいる。最強が生き残るのではないとすれば、誰が生き残るのか。それは「生き残るのは変化に対応できる生物だ」という。

もちろん、生物は変化に対応しようと懸命に努力するが、それでも個体が変化できる範囲は限度がある。

たとえば、爬虫類は哺乳類になることはできない。限度を超えるほどの変化が求められたとき、結局、変化に対応できなくなる瞬間が訪れる。

そのとき、環境に対応できなかった生物は死に絶えて、その環境に適した生物が増え始めていく。

生物にとって、環境とは自然環境を意味する。

地球は多くの氷河期を繰り返しており、そのたびに多くの生物が死滅し、氷河期が終わった後にまた生き残った生物が、新しく環境に馴染んで生きていく。

国家にとっては、環境とは社会環境を意味する。

世界は多数の国家が覇を競っており、戦争や、競争や、人口の増減や、資源や、食料生産が有利な国が、他の国を押しのけて隆盛になっていき、やがて世界に君臨するようになる。

しかし、環境は常に変わっていて、何かがその国の致命傷になったとき、変化に対応できなくなって、やがて新しく社会環境に馴染んだ国家が成り上がる。社会環境は人類の歴史を変える底力がある。


私たちが推測できるものではない

無敵艦隊が無敵でなくなったあとの「スペイン帝国」はどうなったのか。1800年代になると経済崩壊寸前に追い込まれて、結局混乱のまま国家崩壊した。7つの海を支配できなくなった「大英帝国」はどうなったのか。もちろん、経済崩壊寸前に追い込まれている。

今、強大な「帝国」として認識されている国はアメリカである。

アメリカは強力な軍事力を持ち、世界中の富を独占し、世界の隅々にまでその影響力を行使してきた。アメリカはこれからも世界に君臨できるのだろうか。一時的な停滞や問題があったとしても、まだまだ趨勢を保つ国なのだろうか。

中国やロシアと言った国に、アメリカは取って代わられるようなことがあるのだろうか。

実際のところ、アメリカがまた復活するのか衰退を余儀なくされるのかは、変化の渦中に生きている私たちにはまだ分からない。評論家や陰謀論がまったく当てにならないのはいつもの通りで、誰も将来を見通せない。

アメリカは1930年の世界大恐慌の時に「もうアメリカは終わりだ」と言われた。1975年のベトナム戦争の敗戦の時も同じことが言われた。2000年のITバブル崩壊の時も同じことが言われた。2008年のリーマン・ショックの時もやはり同じことが言われた。

しかし、そのたびに蘇って現在に至っている。

とは言っても、アメリカもまた誤りの多い人間が試行錯誤しながら政治経済を運営する国のひとつである。いずれは凋落していったとしても何ら不思議なことではない。アメリカという国もまた、歴史上起きた他の帝国と同じく勃興と没落の物語を辿ることになる。

ただし私たちが覚えておかなければならないのは、「没落がいつなのか」は現代に生きる私たちが推測できるものではないということだ。それは10年後かもしれないのだが100年後かもしれないのだ。

アメリカはすぐにでも没落すると言う人もいる。しかし、私自身は、アメリカが今後も「帝国」であり続ける底力があると考えており、少なくとも私の寿命よりも、帝国としてのアメリカの寿命の方が長いと考えている。

「5G」の時代に入り、そこから派生するイノベーションもアメリカが生み出すと信じているし、人工知能、自動運転、ロボット、ドローン、3Dプリンター、ブロックチェーン、フィンテック等々、次世代の主役もすべてアメリカが制覇するのは確実だ。

そうしたテクノロジーによる繁栄の「余波」は数十年に渡って続くだろう。であれば、まだまだアメリカに賭けた方が確率が高いと考えている。数十年後の答え合わせが楽しみではある。もし、私自身が生きていればの話だが……。(written by 鈴木傾城)

アメリカはすぐにでも没落すると言う人もいる。しかし、私自身は、アメリカが今後も「帝国」であり続ける底力があると考えており、少なくとも私の寿命よりも、帝国としてのアメリカの寿命の方が長いと考えている。
https://blackasia.net/?p=12973
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/121.html#c9

[近代史02] 鈴木傾城 _ アメリカ株で儲けるほど簡単な事は無い 中川隆
43. 中川隆[-10243] koaQ7Jey 2019年5月22日 07:20:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2094]

帝国は勃興し没落するが、アメリカが今すぐ没落するとはまったく思わない
https://blackasia.net/?p=12973


かつて「太陽の沈まない国」と言われていたのは世界各国を植民地にしていたスペインとイギリスだった。

なぜ「太陽の沈まない国」なのか。

この二国は世界中に植民地を持っていたからだ。植民地をも領土と考えると、ある領土で太陽が沈んでも、他の領土で太陽が昇っていた。だから、比喩でも何でもなく、本当に「太陽の沈まない国」であったのだ。

この植民地から略奪した莫大な富と資源を元にして、スペインもイギリスも、あたかも永遠に続く超大国の様相を見せていた。まさに、「スペイン帝国」「大英帝国」だったのだ。

しかし、スペインは当時世界最強と言われていた無敵艦隊が壊滅したのを機に没落した。

その後、17世紀になってイギリスが産業革命を背景に台頭するようになり、20世紀前半まで世界に君臨していたのは大英帝国だった。しかし、この大英帝国もまた2つの世界大戦を境に没落した。(鈴木傾城)

国家の衰退は必ず起きる

スペインもイギリスも国は消失していない。しかし、かつての繁栄からすると嘘のように小さな目立たない「普通の国」になっている。どんなに巨大な権力や趨勢を持った国であっても、繁栄は永遠ではないということを歴史は示している。

歴史史上、最強の帝国は「ローマ帝国である」と指摘する識者も多い。「すべての道はローマに通じる」と言われたほどローマ帝国は強大な帝国だった。しかし、それも今は昔の話である。

帝国は「いつ没落するか」は分からない。しかし、それは必ず起きるものであり、そうやって歴史はどんどん変わっていく。人が老いるのは100%確実であるのと同様に、国家が衰退するのも100%確実なのである。

そして、知らなければならないのは、一度衰退を始めた国家はその時点でどんなに優秀な政治家や実務家が出てきても、衰退を食い止めることができないということだ。

ローマ帝国も、スペイン帝国も、イギリス帝国も、世界の頂点に君臨していたときは、優秀で頭脳明晰で実行力もあった人間はみんなそこにいた。しかし、衰退を「先延ばし」することはできても、食い止めることはできなかった。

新しい国や新しい現象が台頭した時、帝国はすでに「動きの鈍い巨大な帝国」になってしまっているので、方向転換も、スリム化もできない。守るべきものが多すぎて動けず、結局は手を打てないまま衰退するがままになってしまう。

一度、趨勢や権力に陰りが出てくると、それを維持するだけで精一杯で、やがて時代に取り残されて本格的な没落が始まっていく。

これは国家の趨勢だけに見られる現象ではない。

栄華を極めた一族も絶頂に上れば、そのあとは衰退しかない。絶頂を究めた企業も絶頂に上れば、そのあとは衰退しかない。歴史に名を轟かせた企業もまた新しい時代には新しい企業に取って代わられていく。

実存するすべてのものは、「誕生、成長、成熟、老衰、死」というサイクルから逃れられないのである。

強大なものが衰退していく

人類の歴史は諸説があるが、400万年ほどというのが現代の通説だ。これに対して恐竜の歴史は6000万年ほどある。かつて地球上に君臨していた生物は恐竜だった。

しかし、隕石なのか、氷河期なのか、何らかの事象が起きて恐竜はことごとく絶滅していった。

この生物の進化と絶滅、淘汰の歴史を見て「生き残るのは最強の生物ではない」と考えたダーウィンのような人もいる。最強が生き残るのではないとすれば、誰が生き残るのか。それは「生き残るのは変化に対応できる生物だ」という。

もちろん、生物は変化に対応しようと懸命に努力するが、それでも個体が変化できる範囲は限度がある。

たとえば、爬虫類は哺乳類になることはできない。限度を超えるほどの変化が求められたとき、結局、変化に対応できなくなる瞬間が訪れる。

そのとき、環境に対応できなかった生物は死に絶えて、その環境に適した生物が増え始めていく。

生物にとって、環境とは自然環境を意味する。

地球は多くの氷河期を繰り返しており、そのたびに多くの生物が死滅し、氷河期が終わった後にまた生き残った生物が、新しく環境に馴染んで生きていく。

国家にとっては、環境とは社会環境を意味する。

世界は多数の国家が覇を競っており、戦争や、競争や、人口の増減や、資源や、食料生産が有利な国が、他の国を押しのけて隆盛になっていき、やがて世界に君臨するようになる。

しかし、環境は常に変わっていて、何かがその国の致命傷になったとき、変化に対応できなくなって、やがて新しく社会環境に馴染んだ国家が成り上がる。社会環境は人類の歴史を変える底力がある。


私たちが推測できるものではない

無敵艦隊が無敵でなくなったあとの「スペイン帝国」はどうなったのか。1800年代になると経済崩壊寸前に追い込まれて、結局混乱のまま国家崩壊した。7つの海を支配できなくなった「大英帝国」はどうなったのか。もちろん、経済崩壊寸前に追い込まれている。

今、強大な「帝国」として認識されている国はアメリカである。

アメリカは強力な軍事力を持ち、世界中の富を独占し、世界の隅々にまでその影響力を行使してきた。アメリカはこれからも世界に君臨できるのだろうか。一時的な停滞や問題があったとしても、まだまだ趨勢を保つ国なのだろうか。

中国やロシアと言った国に、アメリカは取って代わられるようなことがあるのだろうか。

実際のところ、アメリカがまた復活するのか衰退を余儀なくされるのかは、変化の渦中に生きている私たちにはまだ分からない。評論家や陰謀論がまったく当てにならないのはいつもの通りで、誰も将来を見通せない。

アメリカは1930年の世界大恐慌の時に「もうアメリカは終わりだ」と言われた。1975年のベトナム戦争の敗戦の時も同じことが言われた。2000年のITバブル崩壊の時も同じことが言われた。2008年のリーマン・ショックの時もやはり同じことが言われた。

しかし、そのたびに蘇って現在に至っている。

とは言っても、アメリカもまた誤りの多い人間が試行錯誤しながら政治経済を運営する国のひとつである。いずれは凋落していったとしても何ら不思議なことではない。アメリカという国もまた、歴史上起きた他の帝国と同じく勃興と没落の物語を辿ることになる。

ただし私たちが覚えておかなければならないのは、「没落がいつなのか」は現代に生きる私たちが推測できるものではないということだ。それは10年後かもしれないのだが100年後かもしれないのだ。

アメリカはすぐにでも没落すると言う人もいる。しかし、私自身は、アメリカが今後も「帝国」であり続ける底力があると考えており、少なくとも私の寿命よりも、帝国としてのアメリカの寿命の方が長いと考えている。

「5G」の時代に入り、そこから派生するイノベーションもアメリカが生み出すと信じているし、人工知能、自動運転、ロボット、ドローン、3Dプリンター、ブロックチェーン、フィンテック等々、次世代の主役もすべてアメリカが制覇するのは確実だ。

そうしたテクノロジーによる繁栄の「余波」は数十年に渡って続くだろう。であれば、まだまだアメリカに賭けた方が確率が高いと考えている。数十年後の答え合わせが楽しみではある。もし、私自身が生きていればの話だが……。(written by 鈴木傾城)

アメリカはすぐにでも没落すると言う人もいる。しかし、私自身は、アメリカが今後も「帝国」であり続ける底力があると考えており、少なくとも私の寿命よりも、帝国としてのアメリカの寿命の方が長いと考えている。
https://blackasia.net/?p=12973
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/895.html#c43

[近代史3] マスコミの偽情報 _ CIA は有力メディアを情報操作のために使っている 中川隆
12. 中川隆[-10242] koaQ7Jey 2019年5月22日 07:43:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2095]
 民主主義を実現するためには正確な情報を知ることが不可欠であり、「秘密保護」ではなく「情報公開」が必要です。残念ながらプロパガンダ機関化している有力メディアに情報を頼るわけにはいかないため、独自に調査し、分析しなければなりません。

 支配層が人びとに知られたくない情報が内部告発という形で明らかにされることがあります。以前から内部告発者は弾圧されてきましたが、21世紀に入ってから処罰が厳しくなりました。

 内部告発を支援する活動をしてきたウィキリークスのジュリアン・アッサンジは正規の法的手続を経ず、今年4月11日にエクアドル大使館でロンドン警視庁の捜査官によって逮捕されました。

 ウィキリークスにアメリカ軍の不正行為を明らかにする情報を提供したブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)は2013年7月に懲役35年を言い渡されましたが、17年1月に外へ出ることができました。

 しかし、アッサンジの逮捕が視野に入ったアメリカの司法システムはマニングに証言させようとします。アッサンジをアメリカへ移送し、有罪にする口実を作りたいのでしょうが、その証言をマニングは拒否、3月8日に再び収監されました。5月9日に再び刑務所を出ますが、再び司法当局は証言を要求、再び拒否したことから5月16日にまた収監されてしまいます。

 マニングはイラクでアメリカ軍のヘリコプターが非武装の人びとを銃撃して死傷させる様子を撮影した映像を含むイラク戦争の実態などを内部告発、それをアッサンジたちは公表したのです。

 アメリカを中心とする西側世界では現在、そうした告発を「犯罪」と見なし、それを有力メディアは受け入れているのです。かつて「大本営発表」を垂れ流していたことへの反省は微塵も感じられません。

 アメリカ支配層はドルという基軸通貨を発行する特権を使って世界の経済を支配、監視システムを強化し、報道の統制で自分たちにとって都合の良い幻影を人びとに信じさせようとしています。そうした状況を打破するためにも事実を伝える必要があります。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905220000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/330.html#c12

[近代史3] マスコミは何時からフェイクニュースを流す様になったのか 中川隆
15. 中川隆[-10241] koaQ7Jey 2019年5月22日 07:43:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2096]
 民主主義を実現するためには正確な情報を知ることが不可欠であり、「秘密保護」ではなく「情報公開」が必要です。残念ながらプロパガンダ機関化している有力メディアに情報を頼るわけにはいかないため、独自に調査し、分析しなければなりません。

 支配層が人びとに知られたくない情報が内部告発という形で明らかにされることがあります。以前から内部告発者は弾圧されてきましたが、21世紀に入ってから処罰が厳しくなりました。

 内部告発を支援する活動をしてきたウィキリークスのジュリアン・アッサンジは正規の法的手続を経ず、今年4月11日にエクアドル大使館でロンドン警視庁の捜査官によって逮捕されました。

 ウィキリークスにアメリカ軍の不正行為を明らかにする情報を提供したブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)は2013年7月に懲役35年を言い渡されましたが、17年1月に外へ出ることができました。

 しかし、アッサンジの逮捕が視野に入ったアメリカの司法システムはマニングに証言させようとします。アッサンジをアメリカへ移送し、有罪にする口実を作りたいのでしょうが、その証言をマニングは拒否、3月8日に再び収監されました。5月9日に再び刑務所を出ますが、再び司法当局は証言を要求、再び拒否したことから5月16日にまた収監されてしまいます。

 マニングはイラクでアメリカ軍のヘリコプターが非武装の人びとを銃撃して死傷させる様子を撮影した映像を含むイラク戦争の実態などを内部告発、それをアッサンジたちは公表したのです。

 アメリカを中心とする西側世界では現在、そうした告発を「犯罪」と見なし、それを有力メディアは受け入れているのです。かつて「大本営発表」を垂れ流していたことへの反省は微塵も感じられません。

 アメリカ支配層はドルという基軸通貨を発行する特権を使って世界の経済を支配、監視システムを強化し、報道の統制で自分たちにとって都合の良い幻影を人びとに信じさせようとしています。そうした状況を打破するためにも事実を伝える必要があります。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905220000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/119.html#c15

[不安と不健康18] 内観法というのは、純国産の心理療法もしくは修養法で、特徴は、やり方が極めて単純明快で分りやすい/村瀬孝雄 仁王像
1. 中川隆[-10240] koaQ7Jey 2019年5月22日 08:03:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2097]

内観法のやり方

釈尊はまず、精神を統一し、心を西方に専念して阿弥陀仏とその極楽浄土を観想する方法(定善じょうぜんの観法)を説き始められる。

まずは太陽が西の空に沈みゆく映像を頭の中に焼き付くようになるまで観想する「日想観」にはじまり、ないし極楽世界のありさまや阿弥陀仏の姿やその徳などを観想し、あるいは自分が極楽浄土に往生しているありさまを観想するといった、十三の観想の段階を説かれる。

_____


観無量寿経
http://mujintou.net/dharma/shinshu/kangyou.htm


 観無量寿経(観経)は、「いづれの行もおよびがたき」罪悪の凡夫でも、南無阿弥陀仏のお念仏を称えることによって救われ、極楽に往生できることを説く経典です。その経典の序分には、「王舎城の悲劇」と称される、親子の間で繰り広げられた悲劇の物語が説かれています。
 この経典のサンスクリット原典は伝えられておらず、〓良耶沙きょうりょうやしゃ(西暦424-453年)という西域の人による漢訳『仏説観無量寿経』のみが現存しています。 


【仏説観無量寿経の大意】


[序分]

 私はこのように聞きました。あるとき仏(釈尊)はインドの王舎城(ラージャグリハ)という国にある「鷲の峰」(耆闍崛山ぎしゃくっせん、霊鷲山りょうじゅせん)に千二百五十人の修行者たち、三万二千人の諸菩薩とともにおられた。

 ときに王舎城ではマガダ国王の親子の間に、一つの悲劇が起こっていた。マガダ国の太子である阿闍世あじゃせ(アジャータシャトル)が、調達じょうだつ(デーヴァダッタ、提婆達多)にそそのかされて、父である頻婆娑羅(ビンビサーラ)国王を牢獄に閉じこめたのである。王の身を案じた妃の韋提希いだいけ(ヴァイデーヒー)は、自分のからだに食物を塗るなどして牢獄内に食物を持ち込み、ひそかに王に食を与えていた。しかしそれもわが子阿闍世に発覚するところとなる。阿闍世は怒りのあまり、韋提希を殺そうとするが、家臣に説得されて、この母親を宮廷にとじこめてしまう。わが子に背かれて囚われの身となった韋提希は憂い憔悴して、耆闍崛山におられる仏に向かって教えを請う。

 この願いに応じて自分の前に仏が現れると、韋提希は地面に身を投げ、号泣しながら仏に訴える−「私は過去になんの罪を犯したことによってこのような悪い子を生んだのでしょうか。また世尊せそん(釈尊のこと)はどのような因縁があって、提婆達多という悪人と従兄弟なのでしょうか。世尊よ、私のために憂い悩むことなき処をお説き下さい。もはや私はこの濁悪の世をねがいません」−と。
 そこで釈尊が眉間から光を放って諸仏の浄らかな国土(浄土)を現出されると、韋提希はその中から特に阿弥陀仏の極楽浄土に生まれたいと訴え、そこに行く方法を説き示されるように仏に懇願する。

 [本論]

[定善の観法] そこで仏(釈尊)はまず、精神を統一し、心を西方に専念して阿弥陀仏とその極楽浄土を観想する方法(定善じょうぜんの観法)を説き始められる。まずは太陽が西の空に沈みゆく映像を頭の中に焼き付くようになるまで観想する「日想観」にはじまり、ないし極楽世界のありさまや阿弥陀仏の姿やその徳などを観想し、あるいは自分が極楽浄土に往生しているありさまを観想するといった、十三の観想の段階を説かれる。

[散善の行] つぎに仏は、ひとしく極楽浄土に往生する者といっても、そこには九種の分類(九品くぼん)があることを説き始められる。九種の分類とは、極楽に往生しようとする者を、その資質や能力から上品・中品・下品の三つに分類し、さらにそれぞれの品を上・中・下の三種に分類するものである。
 すなわち上品の者には上品上生じょうぼんじょうしょう・上品中生・上品下生の三者があり、それぞれに資質や能力の上下はあれども、いづれも大乗の教えにしたがい、深く因果を信じて極楽往生を願う人々である。これを第十四の観想という。
 さらに中品上生と中品中生は小乗の戒律を守ることによって極楽往生を願う人々、中品下生は父母を孝養するなどの世間的な福徳を行うことによって極楽往生を願う人々である。これを第十五の観想という。
 これに対して下品に属する三種の人々(下品上生・下品中生・下品下生)は、上品や中品の人々が行うような福徳を行うことが出来ないどころか、かえってさまざまな悪行を犯してしまう罪悪の凡夫であるが、このような人々でも善き人(善知識ぜんじしき)の教えに出会い、南無阿弥陀仏の念仏を称えるならば極楽往生することができる。これを第十六の観想という。

 このように仏が説かれたとき、韋提希とその侍女たちは極楽世界のすがたや、阿弥陀仏および観音菩薩・勢至菩薩を見て、歓喜の心が起こり、からりと迷いがはれて大悟し(廓然大悟)、さとりを得ようとする心(菩提心)を起こして、極楽往生を願った。

[結語]

 仏(釈尊)は、弟子の阿難あなんからの、この経の「かなめ」は何なのですかとの問いに対して、念仏すべきことを強調される。すなわち、「念仏をする人は、人々の中の分陀利華ふんだりけ(プンダリーカ、白蓮華、汚泥の中から咲く白蓮華の花のような希有な尊き人)である(若念仏者、当知此人、是人中分陀利華)」と説かれ、そして最後に「あなたはよくこの語をたもちなさい。この語をたもてとは、すなわち無量寿仏のみ名をたもちなさいということである(汝好持是語。持是語者、即是持無量寿仏名)」、つまり念仏せよ、と言って、説法を終えられる。

 その後、釈尊は耆闍崛山に戻り、広く大衆に対して上と同じ説法をされた。すると、これを聞いた大衆はみな歓喜し、礼をなして釈尊のもとを退いた。


 このように、観無量寿経は極楽浄土に往生するてだてとして、十六の観想を順々に説く経典です。そのなかで、初めの十三の観想は、禅定において阿弥陀仏や極楽浄土を観想するという善行(定善の観法)による極楽往生を説くものです。これに対して第十四から第十六の観想は、観想とは称されるものの、実際には禅定の善行を説いているわけではありません。これらは、禅定もできないような、心が常に散乱しているような人々でも出来るような極楽往生の善行(散善の行)を、順次、上品・中品・下品の人々の資質に応じて説いているのです。

 さて、中国に観経が伝えられると、学僧たちは、この経典を「定善の観法」を説くものとして理解し、「散善の行」を説く部分はいわば付け足し的なものとみなして、重視しませんでした。釈尊は、極楽へ往生し、そこで仏とならせていただく行として「定善の観法」を勧められたが、それができない愚か者にも往生の道があることを「散善の行」と説くことによって示された、というのが、この経典に対する一般的な理解だったのです。しかし経の結語は、これに反して、本経のかなめは「念仏」にあると説いているように見えます。これはどうしたことでしょうか。

 [善導独明仏正意] 浄土真宗では、浄土教を伝え広めた七人の祖師を「七高僧」として仰ぎたたえるのですが、その中の一人に中国の善導大師ぜんどうだいし(西暦613年-681年)という方がおられます。善導大師は、それまでのこういった観経の理解を正されました。どんな人でも救い取るぞという阿弥陀仏のご本願のこころからすれば、観経の主題は、下品に説かれるような、「定善」もできないような罪悪の凡夫のために念仏による極楽往生を説くことにある、と明かされたのです。
 しかし、それならば、一体なぜ仏は韋提希に対して「定善の観法」や念仏以外の「散善の行」を順々に詳しく説かれたのか。それは、かつてはわが子を殺そうとたくらんだ過去があるにもかかわらず、自分が罪悪凡夫であるという意識をまったくもたず、善人の行う「定善の観法」を教授してもらうことのみを請い、「散善の行」を請い求めない韋提希に自分の犯した罪を自覚させ、他力念仏の教えに導き入れるためである。善導大師は、このように仏の意図を汲み取られたのでした。
 このようにして、善導大師によって、観無量寿経という経典が、「罪悪の凡夫が念仏を称えることによって極楽往生し、智慧と慈悲をそなえた仏とならせていただく」ことを説くものであることが明らかにされたのです。この卓見によってこそ、後に我が国で法然上人(西暦1133年-1212年)は浄土教に救いを見出されたのであり、法然上人は「ひとえに善導一師に依る」とその著書に明言しておられます。また親鸞聖人も、「正信偈」の中にも「善導ただひとり、仏の正意を明らかにされた(善導独明仏正意)」と讃嘆されています。仏の説かれた観経は、こうして中国・日本の浄土教の諸師たちによって読み深められていったのです。

 見落としてならないことは、善導大師にせよ、法然上人にせよ、親鸞聖人にせよ、これらの諸師がたはみな、観経に説かれる罪悪の凡夫、念仏によってしか救われない下品下生の者とは、ほかならぬ自分のことであると受け取られたという点でしょう。『歎異抄』(第二条)に引かれた親鸞聖人の言葉でいえば、


いづれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし
(いずれの修行にもたえられない愚悪の身には、しょせん、地獄こそ定まれる住み家であるといわねばなりますまい。(梯実円訳))

と自覚されるとき、観無量寿経の言葉がわが身を救う依りどころとして意味を持ってくるのではないでしょうか。親鸞聖人は、以下のご和讃にみられるように、観経は私という凡夫を救うために説かれた経であるという理解をさらにおしすすめられて、韋提希が極楽往生を願い、阿闍世・提婆達多が悪行をなしたのも、ひとえに「凡愚底下のつみびと」である私を他力の念仏に導き入れるためのことであったと味わっておられます。


[観無量寿経の大意をまとめた親鸞聖人の和讃]
(九首あるうちの六首を引用)


[和讃]
 

[真継伸彦現代語訳]

恩徳おんどく広大釈迦如来
韋提希夫人ぶにんに勅ちょくしてぞ
光台現国げんごくのそのなかに
安楽世界をえらばしむ(1)

慈悲の徳が広大であって、弥陀の本願を説くために世に出たもうた釈尊は、韋提希夫人のために、あらゆるみ仏が造りたもうた国土を、み光の中に示された。夫人は弥陀の浄土への往生を望み、釈尊はそのための教えを説き出された。(1)


頻婆娑羅びんばしゃら王勅せしめ
宿因しゅういんその期ごをまたずして
仙人殺害のむくいには
七重のむろにとじられき(2)



頻婆娑羅王は性急に嗣子を望み、部下に命じて、わが子に生まれ変わるべき仙人を、寿命の尽きるのを待たず殺させた。その悪業の報いとして、後に当の子供の阿闍世によって、七重の囲いのある室に閉じこめられた。(2)


阿闍世王は瞋怒しんぬして
我母是賊がもぜぞくとしめしてぞ
無道に母を害せんと
つるぎをぬきてむかいける(3)


阿闍世王は、餓死させようとした父王に、秘かに食事を与えていた韋提希に激怒した。わが母も父と同様に賊であると宣言し、無道にも、実の母を殺そうと剣を抜いておそいかかった。(3)


耆婆ぎば大臣おさえてぞ
却行而退きゃくぎょうにたいせしめつつ
闍しゃ王つるぎをすてしめて
韋提いだいをみやに禁じける(5)

耆婆大臣は手で阿闍世王の剣を押さえ、後退させてついに剣を捨てさせた。王は韋提希夫人を、宮殿の奥に閉じ込めるだけにした。(5)


大聖だいしょうおのおのもろともに
凡愚底下ぼんぐていげのつみびとを
逆悪もらさぬ誓願せいがんに
方便引入いんにゅうせしめけり(7)

『観無量寿経』には、聖者が悪人の姿となって現れている。彼らが悪行をはたらくことによって、愚かで下劣な罪人である私たちを、善人も悪人も等しくお救いくださる阿弥陀仏の誓願に、たくみに導き入れようとされた。(7)


定散じょうさん諸機しょき格別の
自力じりきの三心さんじんひるがえし
如来利他りたの信心に
通入せんとねがうべし(9)

心を静めての修行(定善)や、日常での善行(散善)など、人それぞれの分にあった修行をして往生しようとする自力の心を捨てよ。一切衆生を区別せず、念仏一つで往生せしめられる阿弥陀仏の他力の本願を、信じる心の中に入ろうと願え。(9)


http://mujintou.net/dharma/shinshu/kangyou.htm
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/762.html#c1

[不安と不健康18] 内観法というのは、純国産の心理療法もしくは修養法で、特徴は、やり方が極めて単純明快で分りやすい/村瀬孝雄 仁王像
2. 中川隆[-10239] koaQ7Jey 2019年5月22日 08:06:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2098]

「病は気から」と言われます。

がんの予後も、患者の心理的要因に左右されるという考えがポピュラーです。きっかけになったのは、1979年の「ランセット」誌に報告された、早期乳がん患者69人を5年間追跡した研究です。病気に積極的に立ち向かう「ファイティング・スピリット」の持ち主は、「無力感・絶望感」の持ち主よりも、再発率が低く生存率が高いという結果でした。

がんの予後と心理的要因との関係について、その後の研究状況を、英国ニューキャッスル大学のグループがまとめて、「英国医学雑誌」2002年11月9日号に報告しています。研究グループが文献検索を行ったところ、37件の前向きコホート研究が見つかりました。このうち26件が生存率についての報告で、11件が再発率についての報告でした。一番多いのは乳がんについての研究でしたが、白血病、皮膚がん、肺がん、消化器がんについての研究もありました。患者数の少ない研究が多く(中央値は125人)、200人を超える研究は4件しかありませんでした。

その結果、「ファイティング・スピリット」と生存率との関係を調べた研究は、全部で10件ありました。けれども、両者の関係を認めたのは、このうち2件の小規模な研究に過ぎませんでした。また、再発率との関係を調べた研究は、4件ありました。このうち3件では「ファイティング・スピリット」との関係を認めましたが、もっとも大規模な4番目の研究(578人)では、関係がないという結果でした。

一方、「無力感・絶望感」と生存率との関係を調べた研究は、全部で12件ありました。けれども、両者の関係を認めたのは、このうち2件の小規模な研究に過ぎませんでした。また、再発率との関係を調べた研究は、5件ありました。この多くは、「無力感・絶望感」と再発との関係を認める結果でしたが、人数が少ない、詳細がきちんと報告されていないなど、研究の質に問題がありました。

これ以外の心理的要因と、がんの予後との関連についても、全体の結果は不一致でした。また、両者の関係を認める研究は、認めない研究よりも、研究の規模が小さい傾向がありました。

こうしたまとめを踏まえて、研究グループは次のように結論しています。「がんの再発や生存に対して、心理的な対処方法が重要な役割を果たしていることを示す、一致した科学的根拠はほとんどない。生存率を上げたり、再発のリスクを下げたりする目的で、(ファイティング・スピリットなどの)特定の対処方法を採用しなければならないと、がん患者がプレッシャーを感じる必要はない。」

がん患者に対して、きちんとした精神的ケアを行うことが大切なのはもちろんです。けれどもこの論文は、「生存率の向上や再発率の低下」を目的に掲げて、患者に必要以上の「ポジティブ・シンキング」を強いるべきではないし、そのような科学的根拠も乏しいことを示していると言えるでしょう。

「初期の小規模な研究」によってセンセーションが巻き起こり、一般にも広く知られるようになった理論が、「その後の大規模な研究」で否定的な結果になるのは、この「ファイティング・スピリット」の事例に限りません。環境ホルモンとしての作用が疑われるPCBと乳がんについても、「初期の小規模な研究」では強い関連を認めたにもかかわらず、「その後の大規模な研究」の多くは否定的な結果になっています。一つの研究を過信するのではなく、複数の研究を総合して判断することが大切です。

http://www.asyura2.com/16/health18/msg/762.html#c2

[不安と不健康18] 内観法というのは、純国産の心理療法もしくは修養法で、特徴は、やり方が極めて単純明快で分りやすい/村瀬孝雄 仁王像
3. 中川隆[-10238] koaQ7Jey 2019年5月22日 08:08:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2099]

サイモントン療法
https://mixi.jp/view_community.pl?id=2218425


サイモントン療法は米国の心理社会腫瘍学の権威カール・サイモントン博士 (DR. O. CARL SIMONTON)により開発された、がん患者さんとそのサポーター(家族 等) のためのヒーリングプログラムです。 近年ではがんのみならず、ストレスに起因する あらゆる病気に対し 『癒し』 のプログラムが提供されています。

サイモントン博士は米国では優秀な放射線腫瘍専門医として、癌治療の第一線を行くドクターでしたが、臨床の場で患者の治療を重ねるにつれ、病状は全く同じ患者でも、回復力に雲泥の差がみられるという矛盾を何度と無く目の当たりにすることになり、自分の施す医療に行き詰まりを感じるようになりました。全く同じ症状の患者さんに対して同じ治療を行っているに関わらず、成果が出て健康を取り戻す患者さんと、全く成果が出ずに、死を迎える患者さんとにわかれるのです。 

ここで、患者さんの精神・心理状態が病気の経過の大きな違いをつくるということに気付きました。希望をもって治療、または日常生活に取り組む人と、絶望感に苛まれながらそうする人では病気の回復に大きな差が出たのです。

現代では様々な科学的リサーチにより、精神面(心理面)、感情面が人間の免疫機能に大きな影響を及ぼしていることが証明されています。とはいうものの、残念なことに、精神面、心理面をサポート・強化するのに有効な療法やプログラムは、既存医学の臨床の場では体系的に取り入れられていないのが現状です。

病気というものは、その症状が緩和される、あるいは治まるだけでは治癒とはいえません。物理的に癌細胞が死滅するだけでなく、その癌細胞をつくりあげた原因から癒さなければならないのです。私達の心も体も、人間そのものが治癒されて、初めて真の健康が得られます。

サイモントン博士は現代医学の盲点にメスを入れるべく、真の癒しを追求し続け、プログラムを開発。過去約30年間に渡り、癌治療の分野において、また、近年では癌治療のみならず、ストレスが原因となるあらゆる病気・症状の治癒において多大な貢献をしております。

サイモントン療法はベストセラーとなるいくつかの書籍が出版された後、がんのイメージ療法でその名が知れ渡るようになりました。現在もより洗練されたプログラムの拡充を図るべく、改良が重ね続けられており、イメージ療法のみならず、多方面から包括的、体系的に健康へのアプローチがされています。

これまでに、アメリカ、ドイツ、スイス、ポーランドでプログラムが提供されてきましたが、1999年より、日本でもサイモントン療法のプログラムが提供可能となりました。 現在ドイツでは最大クラスであるバベリアン・ガンコントロール協会[南ドイツ]に高水準な癌患者カウンセリングプログラムとして承認されています。

サイモントン療法はカール・サイモントン博士からトレーニングを受け、正式に認可を受けているセラピストのみ行うことが許されています。サイモントン療法認定セラピスト、またはインターン(研修生)に関してはNPO法人サイモントンジャパン事務局までお問い合わせください。

https://mixi.jp/view_community.pl?id=2218425

http://www.asyura2.com/16/health18/msg/762.html#c3

[不安と不健康18] 内観法というのは、純国産の心理療法もしくは修養法で、特徴は、やり方が極めて単純明快で分りやすい/村瀬孝雄 仁王像
4. 中川隆[-10237] koaQ7Jey 2019年5月22日 08:12:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2100]

これも参考にしてね:


イエスのヒーリングは本物のシャーマンには敵わない
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/609.html

釈迦の本当の教え
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/735.html

釈迦の悟りとは何であったのか?
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/739.html

釈迦の言葉
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/741.html

http://www.asyura2.com/16/health18/msg/762.html#c4

[不安と不健康18] 内観法というのは、純国産の心理療法もしくは修養法で、特徴は、やり方が極めて単純明快で分りやすい/村瀬孝雄 仁王像
5. 中川隆[-10248] koaQ7Jey 2019年5月22日 08:52:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2089]

内観法の具体的な方法は


観無量寿経
【9】そこで釈尊は韋提希に仰せになった。


で指示されています:


____

現代語 観無量寿経
http://labo.wikidharma.org/index.php/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E8%AA%9E_%E8%A6%B3%E7%84%A1%E9%87%8F%E5%AF%BF%E7%B5%8C

【1】 次のように、わたしは聞かせていただいた。

観無量寿経の説かれた由来

 あるとき、釈尊は王舎城の耆闍崛山においでになって、千二百五十人のすぐれた弟子たちとご一緒であった。また、文殊菩薩を中心とする三万二千の菩薩たちも加わっていた。

【2】 そのとき王舎城に阿闍世という王子がいて、提婆達多という悪友にそそのかされて父の頻婆娑羅王を捕え、七重にかこまれた牢獄に閉じこめ、家来たちに命じてひとりもそこに近づくことを許さなかった。

王妃韋提希は深く王の身の上を気づかい、自分の体を洗いきよめて、小麦粉に酥蜜をまぜたものを塗り、胸飾りの一つ一つにぶどうの汁をつめて、ひそかに王のもとに行き、それを差しあげた。頻婆娑羅王はこれを食べ、水で口をすすいでから、合掌してうやうやしく耆闍崛山の方に向かい、遠く山上の釈尊に礼拝して、次のように申しあげた。

  「 世尊のお弟子の目連尊者はわたしの親しい友でございます。どうかお慈悲をもって尊者をお遣わしになり、わたしに八斎戒をお授けください 」

 そこで目連は、神通力によってまるで鷹や隼が飛ぶようにすみやかに頻婆娑羅王のもとへ行った。そして毎日このようにして王に八斎戒を授けた。釈尊はまた、富楼那をお遣わしになり、王のために教えを説かせられた。こうして三週間が過ぎたが、頻婆娑羅王はその間、韋提希の運ぶものを食べ、尊い教えを聞くことができたので、表情もおだやかで喜びに満ちていた。


【3】 ちょうどそのころ、阿闍世王が牢獄の門番に向かって尋ねた。

  「 父はまだ生きているか 」 門番は答えて申しあげた。

  「 王さま、母君が小麦粉に酥蜜をまぜてお体に塗り、胸飾りにぶどうの汁をつめて、父君に差しあげておられます。また、仏弟子の目連尊者や富楼那尊者が神通力により空から飛んできて、父君に教えを説いておられます。わたしどもにはとても制止することができません 」

 阿闍世王はこれを聞いて、母の韋提希を怒って言った。

  「 母は罪人だ、罪人である父の味方をするのだから。仏弟子どもも悪人だ。あやしげな術を使って悪王である父をたすけ、何日も生かしておくとはもってのほかだ 」

 そして剣をとって、母の韋提希を殺害しようとした。

 そのとき聡明で思慮深い月光という大臣が、同僚の耆婆とともに阿闍世王に一礼して申しあげた。

  「 王さま、わたしどもの聞くところでは、毘陀論経の中には、この世が始まって以来多くの悪王がいて、王位を望んで父を殺害したものが一万八千人にも及ぶと説かれているそうです。しかし母を殺害するという非道な行いをしたものなど、今まで一度も聞いたことがありません。それにもかかわらず、今王さまが母君を殺害なさるなら、それは王族の家柄を汚すものです。わたしどもはとうてい聞くに忍びません。このようなことは旃陀羅のすることです。もはやここにいるわけにはまいりません 」

 こういってふたりの大臣は、剣のつかに手をかけてじりじりと後ずさりした。

 そこで阿闍世王は驚き、恐れをなして耆婆にいった。

  「 お前はわたしの味方になってくれないのか」

 耆婆が申しあげた。

  「 王さま、どうか母君を殺害するようなことだけはおやめください 」

 阿闍世王は、この耆婆の言葉を聞いて自分の行いを悔い、ふたりの大臣に許しを求め、ただちに剣を捨てて、母を殺害することを思いとどまった。そして宮中の役人に命じて、母を王宮の奥深くに閉じこめ、一歩も外へ出ることができないようにした。


【4】 こうして閉じこめられた韋提希は、悲しみと憂いにやつれはて、遠く耆闍崛山の方に向かい、釈尊に礼拝して申しあげた。

  「 世尊、あなたは以前から、いつも阿難尊者を遣わしてわたしをいたわってくださいましたが、わたしは今深く憂いに沈んでおります。世尊をここにお迎えするなどということは、あまりにも恐れ多いことでありますから、どうか目連尊者と阿難尊者をお遣わしになって、わたしに会わせてください 」

 韋提希はこういいおわると、悲しみに涙を流し、遠く釈尊に向かって礼拝した。するとまだその頭をあげないうちに、釈尊は耆闍崛山にあって韋提希の思いをお知りになり、ただちに目連と阿難のふたりに命じて王宮に飛んでいかせ、またご自身も耆闍崛山からその姿を消して王宮にお出ましになったのである。

 韋提希が礼拝を終えて頭をあげると、そこに釈尊のお姿があった。そのお体は金色にまばゆく輝き、さまざまな宝でできた蓮の花の上にお座りになっており、左に目連、右に阿難がつきそっている。そして、帝釈天や梵天や四天王などが、空から一面に天の花を降らして釈尊を供養している。韋提希はこのお姿を仰ぎ見て、すすんで胸飾りをかなぐり捨て、その足もとに身を投げ出して声をあげて泣きくずれ、釈尊に向かって申しあげた。

  「 世尊、わたしはこれまで何の罪があって、このような悪い子を生んだのでしょうか。世尊もどういった因縁があって、あのような提婆達多と親族でいらしゃるのでしょうか。

【5】 どうか世尊、わたしのために憂いも悩みもない世界をお教えください。わたしはそのような世界に生れたいと思います。この濁りきった悪い世界にはもういたいとは思いません。この世界は地獄や餓鬼や畜生のものが満ちあふれ、善くないものたちが多すぎます。わたしはもう二度とこんな悪人の言葉を聞いたり、その姿を見たりしたくありません。今世尊の前に、このように身を投げ出して礼拝し、哀れみを求めて懺悔いたします。どうか世の光でいらっしゃる世尊、このわたしに清らかな世界をお見せください」

 そこで釈尊は眉間の白毫から光を放たれた。その金色に輝く光は、ひろく数限りない世界を照らし、もとへもどって釈尊の頭の上にとどまり、それがまた金色に輝く台の形となる。それはちょうど須弥山のようであった。

 そして、その中にすべての仏がたの清らかな国土が現れた。すなわち、七つの宝でできた国、また蓮の花ばかりが満ちあふれた国、また他化自在天の宮殿のような国、また水晶でできた鏡のように澄みきった国、それらさまざまな国々がすべて現れたのである。釈尊は、このような数限りない仏がたの世界がうるわしいすがたをそなえているのを、韋提希にお見せになったのである。    そこで韋提希は釈尊に申しあげた。

  「 世尊、このさまざまな仏の世界はみな清らかで光り輝いておりますが、わたしは今、中でも極楽世界の阿弥陀仏のもとに生れたいと思います。どうか世尊、わたしにその極楽世界のすがたを想い描く方法をお教えください。そして、そのすがたとわたしの心が一つになり、観が成就する方法を教えてください」

【6】 すると釈尊はにこやかにほほえまれ、五色の光がその口から輝き出て、その一つ一つが頻婆娑羅王の頭を照らした。そのとき頻婆娑羅王は、王宮の奥深く閉じこめられていたけれども、少ししもさまたげられることなく心の目で遠く釈尊を仰ぎ見て、頭を地につけて礼拝した。すると心がおのずから開かれて、二度とこの迷いの世界に帰ることのない位に至ることができたのである。


【7】 そこで釈尊は韋提希に仰せになった。

 「 そなたは知っているだろうか。阿弥陀仏はこの世界からそれほど遠くないところにおいでになるのである。だからそなたは思いを極楽世界にかけ、清らかな行を完成して仏になられた阿弥陀仏をはっきりと想い描くがよい。わたしは今、そなたのために極楽世界のすがたを想い描くためのいろいろな方法を説き、また清らかな行を修めたいと願う未来のすべての人々を西方の極楽世界に生れさせよう。その世界に生れたいと願うものは、次の三種の善い行いを修めるがよい。

 一つには、親孝行をし、師や年長の者に仕え、やさしい心を持ってむやみに生きものを殺さず、十善を修めること。

 二つには、仏・法・僧の三宝に帰依し、いろいろな戒めを守り、行いを正しくすること。

 三つには、さとりを求める心を起し、深く因果の道理を信じ、大乗の経典を口にとなえて、他の人々にそれを教え勧めること。

 このような三種を清らかな行いというのである」

 釈尊は続けて仰せになる。

  「 韋提希よ、そなたは知っているだろうか。この三種の行いは、過去・現在・未来のすべての仏がたがなさる清らかな行いであり、 さとりを得る正しい因なのである 」


【8】 釈尊はさらに阿難と韋提希に仰せになった。

  「 そなたたちはわたしのいうことをよく聞いて、深く思いをめぐらすがよい。わたしは今、煩悩に苦しめられる未来のすべての人々のために、清らかな行いを説き示そう。

 韋提希よ、よくこのことを尋ねた。

 阿難よ、そなたはこれからわたしが説く教えを忘れずに心にとどめ、多くの人々に説きひろめるがよい。わたしは今、韋提希と未来のすべての人々が西方の極楽世界を想い描くことのできるようにしよう。仏の力によって、ちょうどくもりのない鏡に自分の顔かたちを映し出すように、その清らかな国土を見ることができるのである。そしてその国土のきわめてすぐれたすがたを見て、心は喜びに満ちあふれ、そこでただちに無生法忍を得るであろう」

 さらに釈尊は韋提希に仰せになった。

  「 そなたは愚かな人間で、力が劣っており、まだ天眼通を得ていないから、はるか遠くを見とおすことができない。しかし仏には特別な手だてがあって、そなたにも極楽世界を見させることができるのである 」

 そのとき韋提希が釈尊に申しあげた。

  「 世尊、わたしは今、仏のお力によってその世界を見ることができます。でも、世尊が世を去られた後の世の人々は、さまざまな悪い行いをして善い行いをすることがなく、多く苦しみに責められることでしょう。そういう人たちは、いったいどうすれば阿弥陀仏の極楽世界を見ることができるでしょうか 」

雑念を払い心を凝らして如来、浄土を観察する行

【9】 そこで釈尊は韋提希に仰せになった。

  「 そなたや未来の人々は、ただひたすら西方に思いをかけて、その世界を想い描くがよい。では、どのようにして西方を思い描くのだろうか。それにはまず、生れながら目が見えないのでない限り、目が見えるものはみな日没の光景を見るがよい。その観を始めるにあたってはまず姿勢を正して西に向かって座り、はっきりと夕日を思い描くがよい。そして心を乱さず、思いを一点に集中して他のことに気をとられずにいられたなら、次に、夕日がまさに沈もうとして、西の空に太鼓が浮んでいるようになっているのを見るがよい。それを見おわった後、目を閉じても開いても、その夕日のすがたがはっきりと見えるようにするのである。このように想い描くのを日想といい、第一の観と名づける。


【10】 次に水を想い描くがよい。    水の清く澄みきったようすをはっきりと心に想い描き、心を乱さないようにするのである。水を想い描きおわったなら、次にその水が氷となったようすを想うがよい。そして氷の透きとおったようすを想い描き、それが瑠璃であるという想いを起すがよい。この想いを成しおえたなら、極楽世界の瑠璃の大地が内にも外にも透きとおり映りあうようすを見るであろう。

 その下には清らかな七つの宝で飾られた金の柱があって、瑠璃の大地をささえている。それは八角形の柱であり、その八つの面はそれぞれ百もの宝玉で飾られている。それぞれの宝玉は千の光にきらめき、それぞれの光にはまた八万四千の色があって、それが瑠璃の大地に映え輝いているありさまはまるで千億もの太陽を集めたようであり、とてもまばゆくて見ることはできない。

 またその極楽世界の瑠璃の大地には、黄金の道が縦横に通じていて、しかもそれぞれの区域が七つの宝で整然と仕切られている。その一つ一つの宝には五百の色の光があり、その光は花のようであり、また星や月のように輝き、大空にのぼって光明の台となる。その台の上には百の宝でできた千万の楼閣がそびえている。また台の両側には、それぞれ百億の花で飾られた幡と数限りないさまざまな楽器があり、その台を飾っている。そしてその光の中から清らかな風がおこり、いたるところから吹き寄せてこれらの楽器を鳴らすと、苦・空・無常・無我の教えが響きわたるのである。このように想いを描くのを水想といい、第二の観と名づける。


【11】 さてこの観が成就したなら、さらにそのようすを一つ一つ想い描き、それがきわめてはっきりと見えるようにして、目を閉じても開いても目の前から消え失せないようにしなければならない。そしてただ眠っているときを除いて、常にこのことを想い続けるがよい。

 このように想い描くことができれば、ほぼ極楽世界の大地を見たということができる。さらにすすんで三昧の境地に入ったなら、その国の大地を一層はっきりと見ることができるのであるが、そのありさまを一々詳しく説くことはできない。このように想い描くのを地想といい、第三の観と名づける。

 ここで釈尊が阿難に仰せになった。

  「 阿難よ、そなたはこの教えを心にとどめて、苦しみを逃れたいと思う未来のすべての人々のために、極楽世界の大地を想い描く方法を説き聞かせるがよい。もしこの大地を観ずるなら、八十億劫という長い間の迷いのもとである罪が消えて、命を終えた後には必ずその清らかな国に生れるのである。このことは決して疑ってはならない。

 このように観ずることを正観といい、そうでないならすべて邪観というのである 」


【12】 釈尊が阿難と韋提希に仰せになった。

  「 地想観が成就したなら、次には極楽世界の宝の樹を想い描くがよい。

 宝の樹を想い描くには、まず一つ一つの樹を思い描き、それらが七重の並木になったようすを想うがよい。それぞれの樹の高さは八千由旬であり、これらの宝の樹は等しくみな七つの宝ででき花や葉をつけていて、その花や葉の一つ一つがまた異なった宝の色を持っている。瑠璃色の中からは金色の光を出し、玻璃色の中からは紅色の光を出し、瑪瑙色の中からは蝦蛄の光を出し、蝦蛄色の中からは緑真珠の光を出し、その他、珊瑚、琥珀などすべての宝の光でさまざまに輝いている。また樹々の上には美しい真珠でできた網が一面におおっていて、それぞれの樹に七重に重なっている。その網と網の間には五百億の美しい花で飾られた宮殿があって、それはまるで梵天の宮殿のようである。その宮殿の中には多くの天の童子がいて、それぞれ五百億の宝玉でできた胸飾りを身につけている。それらの宝玉の光は遠く百由旬を照らし、まるで百億の太陽や月を一つにあわせたようで、そのみごとさは言葉に表しようがない。さまざまな宝の輝きが互いに入りまじり、その色どりは実に美しい。

 また、これらの宝の樹々は整然と向かいあって列をなし、葉の並びもよくととのっていて少しも乱れることがない。それぞれの葉と葉の間にはさまざまな美しい花が咲きそろい、花の上には七つの宝でできた実をつけている。この葉の一つ一つは長さも広さも等しく二十五由旬であり、その葉には千の色と百種の模様があって、まるで天の宝玉の飾りのようである。たくさんの美しい花は金色に輝き、まるで火の輪のようにきらめきながら、葉と葉の間でまわっている。ちょうど帝釈天の宝の瓶のように、その花からは次から次へと多くの実がわき出ている。そしてその実が放つ大いなる光明は、幡と数限りない宝に飾られた天蓋となる。その中には、世界中でなされる仏のすぐれたはたらきのすべてが映し出され、さらにさまざまな仏がたの国々も、みな映し出されている。

 このように極楽世界の宝の樹を想い描きおわったなら、またそのすがたを一つ一つ順々に想うがよい。そしてそれらの幹や枝や葉や花や実などを、すべてはっきりと想い描くのである。このように想い描くのを樹想といい、第四の観と名づける。


【13】 次に極楽世界の池の水を想い描くがよい。    極楽世界には八つの池がある。そのそれぞれの池の水は、七つの宝の輝きを映して美しくきらめき、実になめらかであって、それはもっともすぐれた宝玉からわき出ているのである。そして分れて十四の支流となり、それぞれがみな七つの宝の色をたたえている。その水路は黄金でできていて、底には汚れのない色とりどりの砂が敷かれている。一つ一つの流れには七つの宝でできた六十億もの蓮の花があり、その花の形はまるくふっくらとして大きさはみな十二由旬である。宝玉からわき出たその水は、花の間をゆるやかに流れ、また樹々をうるおしている。その流れからおこるすばらしい響きは、苦・空・無常・無我や六波羅蜜などの教えを説き述べ、あるいは仏がたのすがたをほめたたえる声となる。また、宝玉からは金色のすばらしい光が輝き出ている。その光は百もの宝の色を持つ鳥となり、そのやさしく美しい鳴き声は常に仏を念じ、法を念じ、僧を念じることをほめたてている。このように想い描くのを八功徳水想といい、第五の観と名づける。


【14】 また、そのようにいろいろな宝で飾られた国土の各地には、五百億のみごとな宝の楼閣がある。その楼閣の中には数限りない天人がいて、すばらしい音楽を奏でている。また空には楽器が浮んでおり、兜率天にいる宝幢神の楽器のように、奏でるのもがなくてもおのずから鳴り、その響きはみな等しく仏を念じ、法を念じ、僧を念じることを説くのである。

 このように想い描きおわったなら、ほぼ極楽世界の宝の樹と宝の大地と宝の池を見たということができる。これを総観想といい、第六の観と名づける。

 もしこのように観ずるなら、はかり知れない長い間のきわめて重い罪が消えて、命を終えた後には必ずその国に生れるのである。このように観ずることを正観といい、そうでないならすべて邪観というのである 」


【15】 釈尊はさらに阿難と韋提希に仰せになった。

  「 そなたたちは、わたしのいうことをよく聞いて、深く思いをめぐらすがよい。わたしは今そなたたちのために、苦悩を除く教えを説き示そう。そなたたちはしっかりと心にとどめ、多くの人々のために説きひろめるがよい 」

 釈尊のこのお言葉とともに、無量寿仏が突然空中に姿を現してお立ちになり、その左右には観世音、大勢至の二菩薩がつきそっておられた。その光明はまばゆく輝いて、はっきりと見ることができない。黄金の輝きをどれほど集めても、そのまばゆさにくらべようもなかった。ここに韋提希は、まのあたりに無量寿仏を見たてまつることができのたで、釈尊の足をおしいただき、うやうやしく礼拝して申しあげた。

  「 世尊、わたしは今世尊のお力によって、無量寿仏と観世音・大勢至の二菩薩を拝ませていただくことができましたが、世尊が世を去られた後の世の人々は、どうすれば無量寿仏とその菩薩がたを見たてまつることができるでしょうか 」

 そこで釈尊は韋提希に仰せになった。

  「 韋提希よ、その仏を見たてまつりたいと思うなら、次のように想い描くがよい。

 まず七つの宝でできた大地の上に蓮の花があると想い、その蓮の花びらの一つ一つが百の宝の色を持っていると想い描くのである。その花びらには八万四千のすじがあって、まるで天の美しい絵のようである。またそのすじは、それぞれ八万四千の光に輝いている。それらが一つ一つはっきりと見えるようにするがよい。花びらは小さいものでも大きさが二百五十由旬はある。この蓮の花には、このような花びらが八万四千もあるのである。その花びらと花びらの間はそれぞれ百億の宝玉で飾られていて、それぞれの宝玉は千の光明を放っている。その光明はまるで七つの宝でできた天蓋のようにひろく地上をおおっている。

 蓮の花の芯は釈迦毘楞伽宝でできた台座となっており、さらにそれが八万の金剛宝・甄叔迦宝・梵摩尼宝や美しい真珠の網でいろいろに飾られている。そしてその台座の上には四本の宝柱があり、それぞれの宝柱は百千万億の須弥山を重ねたように高く、宝柱の上の幔幕はちょうど夜摩天の宮殿のようであり、五百億もの美しい宝玉で飾れている。それぞれの宝玉には八万四千の光があり、その光はそれぞれ八万四千の異なった金色に輝き、さらにそれらの金色の輝きがひろく宝の大地に満ちわたり、いたるところでさまざまなすがたとなる、すなわち金剛の台ともなり、真珠の網ともなり、あるいは色とりどりの花の雲ともなるというように、いたるところで見るものの思うままのすがたをとり、仏のすぐれたはたらきをあらわしている。このように想い描くのを華座想といい、第七の観と名づける 」


 さらに釈尊が阿難に仰せになった。

  「 阿難よ、このようなすばらしい花は、もともと法蔵菩薩の本願の力によってできあがったものである。もしその仏を想い描こうとするなら、まずこの蓮の台座を想い描く観を行うがよい。ただしこの観を行うときには、決して雑然と想い描いてはならない。その花びら、宝玉、光、台座、宝柱をそれぞれ一つ一つ正しく想い描いて、ちょうど鏡に自分の顔かたちを映し見るように、それらをみなはっきりと想うがよい。この観が成就したなら、五万劫という長い間の迷いのもとである罪が消えて、必ず極楽世界に生れることができる。

 このように観ずることを正観といい、そうでないならすべて邪観というのである 」


【16】 釈尊はまた阿難と韋提希に仰せになった。

  「 この観が終わったなら、次に仏を想い描くがよい。 なぜなら、仏はひろくすべての世界で人々を教え導かれる方であり、どの人の心の中にも入り満ちてくださっているからである。このため、そなたたちが仏を想い描くとき、その心がそのまま三十二相八十随形好の仏のすがたであり、その心が仏となるということになり、そして、この心がそのまま仏なのである。まことに智慧が海のように広く深い仏がたは、人々の心にしたがって現れてくださるのである。だからそなたたちはひたすら阿弥陀仏に思いをかけて、はっきりと想い描くがよい。

 阿弥陀仏を思い描くには、まずその像を思い描くのである。目を閉じていても開いていても、金色に輝く一体の仏像が、その蓮の花に座っておいでになるようすを常に想い浮べるがよい。

 こうして仏像が蓮の花に座っておられるのを思い描きおわったなら、心の目が開いて、明らかにはっきりと七つの宝で飾られた極楽世界の大地や池や立ち並ぶ樹々を見、その上を美しい宝の幔幕がひろくおおい、またいろいろな宝で飾られた網が大空一面にかかっているのを見るであろう。これらのようすが、まるで自分の手の中にあるもののように、きわめてはっきりと見えるようにするのである。

 この観が終わったなら、さきほどの蓮の花をまったく同じ大きな蓮の花が一つ、仏の左側にあると想うがよい。また大きな蓮の花がもう一つ、仏の右側にあると想うがよい。そしてその左側の蓮の花に観世音菩薩の像が座って、仏と同じように金色の光を放っているのを想い描き、また、右側の蓮の花に大勢至菩薩の像が座っているのを想い描くがよい。

 この観が成就したとき、阿弥陀仏の像と観世音・大勢至の二菩薩の像がみな金色の光明を放って、宝の樹々を照らすのを見るであろう。それぞれの宝の樹の下にはまた三つの蓮の花があって、それらの蓮の花に一仏と二菩薩の像が座っておいでになり、そのような一仏二菩薩の像がその国に満ちわたっているのを見るのである。

 以上の観が成就したなら、行者は、極楽の水の流れや光明、またさまざまな宝の樹や鴨や雁や鴛鴦などが、みなすぐれた教えを説くのを聞くであろう。その観に入るときから観を終わるまで、常にすぐれた教えを聞くのである。そこで行者はその聞いたことを、観が終わってからも心にとどめて忘れないようにするがよい。そして、それらを経典に説いてあることと照らしあわせてみて、もしそれと相違するならそれは妄想であり、もし合致するならそれはほぼ極楽世界を見たということができる。このように想い描くのを像想といい、第八の観と名づける。

 この観が成就したなら、はかり知れない長い間の迷いのもとである罪が消えて、この身のままで念仏三昧に入ることができるのである 」


【17】 さらに釈尊は阿難と韋提希に仰せになった。

  「 この観が成就したなら、次に無量寿仏の真のおすがたと光明を想い描くがよい。阿難よ、よく知るがよい。無量寿仏のお体は百千万億の夜摩天の黄金のようにまばゆく輝き、その高さは六十万億那由他恒河沙由旬である。また眉間の白毫は右にゆるやかにめぐり、その大きさはちょうど須弥山を五つあわせたほどであって、その目は四大海水のようにひろびろとしており、清らかに澄みきっている。またお体の毛穴から放たれる光明はまるで須弥山のように大きく、その頭の後ろにある円光の広さは百億の三千大千世界をあわせたほどである。その円光の中には百万億那由他恒河沙の化身の仏がおいでになり、それぞれの化身の仏にはまた数限りない化身の菩薩がつきそっている。

 また、無量寿仏のお体には八万四千のすぐれたところがあり、そのそれぞれにはまた八万四千のこまかな特徴がそなわっている。さらにそのそれぞれにまた八万四千の光明があり、その一つ一つの光明はひろくすべての世界を照らして、仏を念じる人々を残らずその中に摂め取り、お捨てになることがないのである。その光明やお体の特徴、そして化身の仏について詳しく説くことはとてもできない。ただ思いをこらし、心の目を開いて明らかに見るがよい。

 このように想い描くものは、さまざまな世界の仏がたをすべて見たてまつることになる。すべての仏がたを見たてまつるのであるから、この観を念仏三昧と名づける。また、この観を行えばすべての仏のおすがたを想い描くことになり、仏のおすがたを想い描くのであるから、仏の心を見たてまつることになる。その仏の心は大いなる慈悲の心であり、このわけへだてのない慈悲をもって、仏はすべての人々を摂め取られるのである。

 この観が成就すれば、来世には仏がたの前に生れ、無生法忍を得ることができる。だから智慧のすぐれたものは心を一つにして、はっきりと無量寿仏を想い描くがよい。そして無量寿仏を想い描こうとするものは、その仏の特徴の一つを想い描くことから始めるがよい。それにはまず、眉間の白毫をきわめてはっきりと想い描くことである。眉間の白毫を想い描くなら、八万四千のすぐれた特徴を持つおすがたがおのずから現れてくる。

 こうして無量寿仏を見たてまつるなら、それはすなわちさまざまな世界の数限りない仏がたを見たてまつることになる。さまざまな仏がたを見たてまつることによって、仏がたは目の前でさとりを得ることを約束してくださるであろう。このように想い描くのをひろくすべての仏のおすがたを想い描く想といい、第九の観と名づける。 

 このように観ずることを正観といい、そうでないならすべて邪観というのである 」


【18】 釈尊はさらに阿難と韋提希に仰せになった。

  「 さて、無量寿仏をはっきりと想い描きおわったなら、次に観世音菩薩を想い描くがよい。

 この菩薩は、高さ八十万億那由他由旬であり、そのお体は金色に輝いて、頭には肉髻があり、その後ろには縦横がともに百千由旬の円光がある。その円光の中にはわたしと同じようなすがたの五百の化身の仏がおいでになる。その化身の仏にはそれぞれ五百の化身の菩薩と数限りない天人がつきそっている。    また全身から放たれる光明は、迷いの世界にいる人々すべてを照らし、そのすがたがそこに現れている。頭には宝玉でできた立派な冠をつけていて、その中には高さ二十五由旬の化身の仏が立ってお いでになる。

 この菩薩の顔は金色に光り輝き、眉間の白毫は七つの宝の色をそなえ、その白毫から八万四千の光明が放たれている。その光明の一つ一つには数限りない多くの化身の仏がおいでになり、そのそれぞれの化身の仏にはまた数限りない化身の菩薩がつきそい、それらの化身の仏と菩薩が、自由自在にさまざまなすがたをとって、すべての世界に満ちておいでになる。そのようすはたとえていえば紅の蓮の花の色のようである。

 またこの菩薩は八十億の光明でできた胸飾りをつけていて、その中に極楽世界のうるわしいようすをすべてみな映し出している。また手のひらには五百億ものさまざまな蓮の花の色があり、十本の指先のそれぞれには印を押したような八万四千の絵模様がある。そのそれぞれの絵模様には八万四千の色がそなわり、それぞれの色はまた八万四千の光を放っている。その光明はやわらかで、ひろくすべての人々を照らしている。菩薩はこのすばらしい手をさしのべて人人をお導きになるのである。

 またこの菩薩が足をおあげになるときには、足の裏にある千輻輪の相がおのずから五百億の光明でできた台座となり、足をおろされるときには、宝玉でできた花があたり一面に散り、行きわたらないところがない。  

 その他、さまざまな特徴をその身にすべてそなえておられるのは仏と同じであり、ほとんど異なることがない。ただ、頭の肉髻と無見頂の相とが仏に及ばないだけである。このように想い描くのを観世音菩薩の真のおすがたを想い描く想といい、第十の観と名づける 」

 また釈尊は阿難に仰せになった。

  「 もし観世音菩薩を想い描こうとするなら、この観を行うがよい。この観を行うなら、さまざまなわざわいにあわず、これまでの悪い行いもさまたげとはならず、はかり知れない長い間の迷いのもとである罪が除かれる。この菩薩は、ただその名を聞くだけでもはかり知れない功徳が得られるのである。ましてそのおすがたをはっきりと想い描くなら、それ以上の功徳が得られることはいうまでもない。 そこでこの菩薩を想い描こうとするなら、まずその頭の肉髻を想い描き、次に宝冠を想い描くがよい。こうして順々に他のいろいろな特徴へと及んでいって、それらのようすもまた、まるで自分の手の中にあるもののように、きわめてはっきりと見えるようにする のである。

 このように観ずることを正観といい、そうでないならすべて邪観というのである。


【19】 次にまた大勢至菩薩を想い描くがよい。

 この菩薩のお体の大きさは、前の観世音菩薩と同じである。しかしその円光は縦横がともに百二十五由旬で、二百五十由旬を照らしている。そして全身から放たれる光明は、ひろくすべての国々を照らして金色に輝き、縁のある人々はみな拝することができる。また、この菩薩のわずか一つの毛穴から放たれる光明を見るだけで、すべての仏がたの清らかな光明を見ることができるのである。そのためこの菩薩を無辺光と名づける。またこの菩薩は智慧の光でひろくすべてを照らし、地獄や餓鬼や畜生の世界の苦しみから人々を救うのに、この上なくすぐれた力を持っておいでになる。そのためこの菩薩を大勢至と名づけるのである。

 この菩薩の宝冠には五百の宝の花があり、その一つ一つの花にはそれぞれ五百の宝の台があって、その一つ一つの台の中にはすべて


の仏がたの清らかな国土の広大なすぐれた光景がみな映し出されている。またこの菩薩の頭の肉髻は紅の蓮の花のようである。その肉髻の上には一つの宝の瓶があって、さまざまな光明に満ち、ひろく仏のはたらきが現れる。その他の姿かたちはすべて観世音菩薩と同じで少しも異なるところがない。

 この菩薩を歩まれるときにはすべての世界が揺れ動く、その揺れ動くところには五百億の宝の花が咲き、それぞれの花のうるわしさはちょうど極楽世界のように気高くすぐれている。この菩薩を座られるときには七つの宝でできた極楽世界の大地がいっせいに揺れ動き、下方は金光仏の国土から上方は光明王仏の国土まで、その大地もまた揺れ動く。そしてそのすべての世界におられる数限りない無量寿仏の分身と観世音・大勢至の分身とが、みな極楽世界に集まり、大空一面に満ちあふれて蓮の花の台座に座り、尊い教えを説き示して苦しみ悩む人々をお救いになるのである。

 このように観ずることを正観といい、そうでないならすべて邪観というのである。こうして大勢至菩薩を見たてまつるのを、大勢至菩薩のおすがたを想い描く想といい、第十一の観と名づける。

 この菩薩を想い描くなら、はかり知れない長い間の迷いのもとである罪が除かれる。この観を行うなら迷いの世界に生まれるようなことは二度となく、常に仏がたの清らかな国にいることができる。この観が成就しおわることを、余すところなく観世音・大勢至の二菩薩を想い描いたというのである。


【20】 以上の観を行ったなら、次には自分が往生するという想いを起すがよい。

 まず西方極楽世界に生れて、蓮の花の中で両足を組んで座り、その蓮の花に包まれているありさまを想い描き、次にその蓮の花が開くありさまを想い描くのである。そしてその蓮の花が開くときには五百の色の光が放たれ、自分を照らすのを想い描くがよい。また自分の目が開くのを想い描くがよい。そこで仏や菩薩が大空一面に満ちわたっておられるようすを見るのである。さらにまた水の流れも鳥のさえずりも樹々の間のさざめきも、そして仏がたの声もまた、みな尊い教えを説き述べており、それは経典に説いてあることと合致している。この観を終えてからも、その教えをよく心にとどめて忘れないようにするのである。この観が終わったなら、無量寿仏の極楽世界を見たといえる。このように想い描くのを普観想といい、第十二の観と名づける。

 無量寿仏は数限りない化身を現して、観世音・大勢至の二菩薩とともに、このような観を修めるもののもとにおいでになり、常にその身を守られるのである 」


【21】 釈尊は続いて阿難と韋提希に仰せになった。

  「 もし、心から西方極楽世界に生れたいと思うなら、まず池の上に一丈六尺の無量寿仏の像がおいでになると想い描くがよい。

 さきに説いたように、無量寿仏のお体の大きさははかり知れないほどであるから、愚かな人間ではとうてい想いの及ぶものではない。しかしながら、無量寿仏が菩薩のときにおたてになった願の力により、よく心をこらして想い描くなら、必ずその仏の真のおすがたを見たてまつることができるのである。ただ仏の像を想い描くだけでも、はかり知れない功徳が得られるのである。まして無量寿仏のおすがたにそなわったすべての特徴を想い描くなら、それ以上の功徳が得られることはいうまでもない。

 阿弥陀仏は神通力を思いのままにはたらかせ、すべての世界で自由自在にさまざまなおすがたを現される。ときには大空一面に満ちわたるほどの大きなおすがたを現し、ときには一丈六尺、または八尺の小さなおすがたを現される。そしてこのように現されたおすがたは、みな金色に輝いている。また円光の中の化身の仏や宝の蓮の花などは、前に説き示した通りである。

 観世音・大勢至の二菩薩は、どこでも同じおすがたをしておいでになるから、人々はただ二菩薩の頭の特徴を見ることによって、これが観世音菩薩であり、これが大勢至菩薩であると知るのである。この二菩薩はともに阿弥陀仏を助けてひろくすべての人々をお導きになる。このように想い描くのを雑想観といい、第十三の観となづける 」

散乱した心のままで悪を止め、善を修める行

【22】 ここで釈尊はさらに阿難と韋提希に仰せになった。

  「 極楽世界に往生するものには、上品上生から下品下生までの九種類がある。その中で、まず上品上生から説き始めよう。

 人々の中でその国に生れたいと願うものは、三種の心を起して往生するのである。その三種の心とは何かといえば、一つには至誠心、二つには深心、三つには回向発願心である。この三種の心をそなえるものは、必ずその国に生れるのである。

 次の三種の行を修める人々はみな往生することができる。それはどのようなものかといえば、一つにはやさしい心を持ち、むやみに生きものを殺さず、いろいろな戒を守って修行するもの、二つには大乗の経典を口にとなえるもの、三つには六念の行を修めるものである。この人々がそれらの功徳をもってその国に生れたいと願い、一日から七日の間この功徳を積んだなら、ただちに往生することができる。    その国に生れるときには、その人が懸命に努め励んだことにより、阿弥陀仏は、観世音・大勢至の二菩薩をはじめ、数限りない化身の仏や数えきれないほどの修行僧や声聞たち、さらには数限りない天人は七つの宝でできた宮殿とともに迎えにおいでになる。すなわち、観世音菩薩は金剛でできた台座をささげて大勢至菩薩とともにその人の前においでになり、阿弥陀仏は大いなる光明を放ってその人を照らし、菩薩たちとともに手をさしのべてお迎えになるのである。

 このとき観世音・大勢至の二菩薩は、数限りない菩薩たちとともにその人をほめたたえてその心を励まされる。この人は来迎をまのあたりにしておどりあがって喜び、ふと自分を見ればその身はすでに金剛の台座に乗っている。そして仏の後につきしたがって、たちどころにその国に生れるのである。

 このようにして極楽世界に生れると、阿弥陀仏のおすがたにそなわったさまざまな特徴と菩薩たちにそなわった特徴を見る。そして光り輝く宝の林が尊い教えを説き述べると、それを聞きおわってただちに無生法忍をさとるのである。さらにわずかの間に次々と仏がたに仕え、ひろくすべての世界を訪れる。そしてそれらの仏がたからさとりを得ることを約束され、ふたたび極楽世界に帰ってくると、教えを記憶して決して忘れない力を限りなく得ることができるのである。これを上品上生のものと名づける。


【23】 次に上品中生について説こう。必ずしも大乗の経典を心にたもって口にとなえるとは限らないが、その意味をよく理解し、真実の道理を聞いても驚き戸惑うようなことはなく、深く因果の道理を信じて大乗の教えをけなさず、この功徳をもって極楽世界に生れたいと願い求めるものがいる。

 このように修行する人がその命を終えようとするとき、阿弥陀仏は、観世音・大勢至の二菩薩をはじめ数限りない聖者たちとともに、従者に取りかこまれて現れ、金色に光り輝く台座を持たせてその人の前においでになり、< 仏の子よ、そなたは大乗の教えにかなった行いをし、真実の道理をよく理解したから、わたしは今ここに来てそなたをわたしの国に迎えるのである >と、ほめたたえて仰せになる。こうして千の化身の仏がたとともに、皆でいっせいに手をさしのべてお導きになる。

 この人がふと自分を見ればその身はすでに金色の台座に座っている。そして合掌して仏がたをほめたたえると、たちまち極楽世界の七つの宝でできた池の中に生れる。その金色の台座は大きな宝の花のようであり、一夜が過ぎるとその花が開く。その人の体は金色に光り輝き、足の下にはまた七つの宝でできた蓮の花がある。そして仏と菩薩がいっせいに光明を放ってその身をお照らしになると、目が開いてすべてをはっきりと見ることができる。また、すでに大乗の教えを聞いていたことにより、極楽世界のさまざまな音がみな奥深い真実の道理を説くのを聞くことができるのである。

 そこでその人は金色の台座から降り、礼拝し合掌して仏をほめたたえるのである。そして七日を経て後に、ただちにこの上ないさとりから退くことのない位に至り、また空中を飛行して、ひろくすべての世界に行って仏がたに仕え、そのもとでいろいろな禅定を修行する。このようにして一小劫を経て無生法忍の位に至り、仏がたから直接さとりを得ることを約束されるのである。これを上品中生のものと名づける。


【24】 次に上品下生について説こう。また因果の道理を信じて大乗の教えをけなさず、ひたすらこの上ないさとりを求める心を起こし、その功徳をもって極楽世界に生れたいと願い求めるものがいる。

 この人がその命を終えようとするとき、阿弥陀仏は、観世音・大勢至の二菩薩をはじめ多くの聖者たちとともに現れ、金色に輝く蓮の花を持たせ、さらに五百の化身の仏を出現させてその人をお迎えになる。このとき五百の化身の仏はいっせいに手をさしのべ、< 仏の子よ、そなたは今心が清らかで、この上ないさとりを求める心を起したから、わたしはここに来てそなたを迎えるのである> と、ほめたたえて仰せになる。

 この人はこのようすをまのあたりにし、ふと自分を見ればその身はすでに金色の蓮の花に座っている。すると花は閉じ身を包み、仏の後につきしたがって、ただちに極楽世界の七つの宝でできた池の中に生れることができる。こうして一日一夜が過ぎると花が開き、七日のうちに仏を見たてまつることができるが、はじめのうちはそのさまざまなすぐれた特徴をはっきりと見ることができない。二十一日経って後に、はじめてはっきりと見たてまつることができる。そして極楽世界のさまざまな音がみな尊い教えを説くのを聞くことができるのである。またその人はひろくすべての世界をめぐって仏がたを供養し、その仏がたから奥深い教えを聞き、三小劫を経てすべての教えをさとる智慧を得、心に大きな喜びを得る初地の位に至る。これを上品下生のものと名づける。

 以上のことを上品のものの往生の想といい、第十四の観と名づける 」


【25】 釈尊はまた阿難と韋提希に仰せになった。

  「 次に中品上生について説こう。五戒を受け、八斎戒をたもち、その他さまざまな戒律を守って五逆の罪をつくらず、またいろいろなあやまちを犯さないように努め、それらの功徳をもって西方極楽世界に生れたいと願い求めるものがいる。     この人がその命を終えようとするとき、阿弥陀仏は、多くの修行僧や聖者とともに従者に取りかこまれて現れ、金色の光を放ってその人の前においでになり、苦・空・無常・無我の道理を説いて、出家のものがいろいろな苦しみを離れることができるのをほめたたえられる。この人はこのようすをまのあたりにして大いに喜び、ふと自分を見ればその身はすでに蓮の花の台座に座っている。そこでひざまずいて合掌し仏に向かって礼拝すると、まだその頭をあげないうちにたちまち極楽世界に生まれることができ、身を包んでいた蓮の花が開く。

 そしてその花の開くとき、その世界のさまざまな音がみな四諦の道理をほめたたえるのを聞くことができる。そこでこの人はただちに阿羅漢のさとりを開き、過去・現在・未来を知る智慧と神通力を得、煩悩を離れる八種の禅定を身につけることができるのである。これを中品上生のものと名づける。


【26】 次に中品中生について説こう。一日一夜の間、あるいは八斎戒を守り、あるいは沙弥戒を守り、あるいは具足戒を守って、少しも行いを乱さず、その功徳をもって極楽世界に生れたいと願い求めるものがいる。

 このように戒律を守りその徳が身にそなわった人は、その命を終えようとするとき、阿弥陀仏が多くの聖者とともに現れ、金色の光を放ち、七つの宝でできた蓮の花を持たせてその人の前においでになるのを見る。このとき空中に声がして、< 善良なものよ、そなたはまことによい功徳を積んだ。過去・現在・未来の仏がたの教えによくしたがったから、わたしはここに来てそなたを迎えるのである > と、ほめたたえて仰せになるのが聞こえる。その人がふと自分を見ればその身はすでに蓮の花に座っている。蓮の花はすぐに閉じてその身を包み、西方極楽世界に生れる。そして宝の池の中で七日を経てはじめて花が開くのである。    蓮の花が開くとこの人は目を開き、合掌して仏をほめたたえ、尊い教えを聞いて喜び、須陀おんの位に至る。そして半劫を経て後に阿羅漢となるのである。これを中品中生のものと名づける。


【27】 次に中品下生について説こう。善良なもののうち、親に孝行を尽し、人々に思いやりの心を持つものがいる。

 この人がその命を終えようとするとき、善知識にめぐりあい、その人のために阿弥陀仏の国の清らかで楽しいようすや、法蔵菩薩の四十八願について説くのを聞く。これらのことを聞きおわりその命を終えると、たとえば元気な若者がすばやくひじを曲げ伸しするくらいのわずかな間に、西方極楽世界に生れる。そして七日を経て後に、観世音・大勢至の二菩薩に会い、尊い教えを聞いて喜び、一小劫を経て阿羅漢となるのである。これを中品下生のものと名づける。

 以上のことを中品のものの往生の想といい、第十五の観と名づける 」


【28】 釈尊はさらに阿難と韋提希に仰せになった。     「 次に下品上生について説こう。さまざまな悪い行いをするものがいる。大乗の経典をけなすようなことはしないが、このような愚かな人は、多くの悪い行いをしても少しも恥じることがない。

 この人がその命を終えようとするとき、善知識にめぐりあい、その人のために大乗経典の経題をほめたたえるのを聞く。このいろいろな経題を聞くことにより、千劫の間のきわめて重く悪い行いの罪が除かれる。

 さらに善知識は合掌して南無阿弥陀仏と称えるように教える。この教えにしたがって仏の名を称えることにより、五十億劫という長い間の迷いのもとである罪が除かれるのである。

 このとき阿弥陀仏は、化身の仏と化身の観世音・大勢至の二菩薩をお遣わしになり、これらの仏と菩薩がその人の前においでになり、


 <善良なものよ、そなたは仏の名を称えたことにより、さまざまな罪がなくなったから、わたしはここに来てそなたを迎えるのである> と、ほめたたえて仰せになる。この言葉が終わるとその人は、化身の仏の光明が部屋中に満ちあふれているのを見る。そしてその光を見て喜び、そのまま命を終えると、宝の蓮の花に乗り、その仏の後につきしたがって極楽世界の宝の池の中に生れるのである。

 こうして四十九日を経て後にはじめて蓮の花が開く。その花が開くとき、深い慈悲を持つ観世音・大勢至の二菩薩が大いなる光明を放ってその人の前においでになリ、経典の奥深い教えをお説きになる。その人はこれを聞き、信じてよく理解し、この上ないさとりを求める心を起すのである。このよにして十小劫を経て、すべての教えをさとる智慧を身につけ、初地の位に至る。これを下品上生のものと名づける。

 また、仏・法・僧の三宝の名を聞くことができたものも、ただちに極楽世界に生まれることができるのである」


【29】 釈尊はまた阿難と韋提希に仰せになった。  「 次に下品中生について説こう。五戒や八斎戒や具足戒などを犯し破っているものがいる。このような愚かな人は、教団の共有物を奪い、僧侶に施されたものをも盗み、さらに私利私欲のために教えを説いて少しも恥じることがなく、いろいろな悪い行いを重ねてそれを誇ってさえいる。このような罪深い人は、その犯した悪事のために地獄に落ちることになる。    この人がその命を終えようとするとき、地獄の猛火がいっせいにその人の前に押し寄せてくる。そこで、善知識にめぐりあい、哀れみの心からその人のために阿弥陀仏の持つ力のすぐれた徳と、光明の持つさまざまな不可思議な力を説き、またその戒・定・慧・解脱・解脱知見のすぐれた徳をほめたたえるのを聞く、その人はこれを聞いて、ただちに八十億劫という長い間の迷いのもとである罪が除かれ、地獄の猛火はたちまちさわやかな風に変って、多くの美しい花を吹き散らす。花の上にはみな化身の仏と菩薩がおいでになって、その人をお迎えになる。するとたちまち極楽世界に生まれることができ、七つの宝でできた池の中にある蓮の花に包まれて、六劫を経て後にはじめてその花が開くのである。その花が開くとき、観世音・大勢至の二菩薩が清らかな声でその人を心安らかにし、大乗の奥深い教えをお説きになる。そこでその教えを聞いてただちにこの上ないさとりを求める心を起すのである。これを下品中生のものと名づける 」


【30】 続いて釈尊は阿難と韋提希に仰せになった。

  「 次に下品下生について説こう。もっとも重い五逆や十悪の罪を

犯し、その他さまざまな悪い行いをしているものがいる。このような愚かな人は、その悪い行いの報いとして悪い世界に落ち、はかり知れないほどの長い間、限りなく苦しみを受けなければならない。

 この愚かな人がその命を終えようとするとき、善知識にめぐりあい、その人のためにいろいろといたわり慰め、尊い教えを説いて、仏を念じることを教えるのを聞く。しかしその人は臨終の苦しみに責めさいなまれて、教えられた通りに仏を念じることができない。

 そこで善知識はさらに、< もし心に仏を念じることができないのなら、ただ口に無量寿仏のみ名を称えなさい > と勧める。こうしてその人が、心から声を続けて南無阿弥陀仏と十回口に称えると、仏の名を称えたことによって、一声一声称えるたびに八十億劫という長い間の迷いのもとである罪が除かれる。

 そしていよいよその命を終えるとき、金色の蓮の花がまるで太陽のように輝いて、その人の前に現れるのを見、たちまち極楽世界に生れることができるのである。

 その蓮の花に包まれて十二大劫が過ぎると、はじめてその花が開く。そのとき観世音・大勢至の二菩薩は慈しみにあふれた声で、その人のためにひろくすべてのもののまことのすがたと、罪を除き去る教えをお説きになる。その人はこれを聞いて喜び、ただちにさとりを求める心を起すのである。これを下品下生のものと名づける。

 以上のことを下品のものの往生の想といい、第十六の観と名づける 」

【31】 釈尊がこのようにお説きになると、韋提希は五百人の侍女とともにその教えを聞いて、たちまち極楽世界の広大なすぐれた光景を見たてまつった。さらに阿弥陀仏と観世音・大勢至の二菩薩を見たてまつることができて、心から喜び、これまでにはない尊いことであるとほめたたえ、すべての迷いが晴れて無生法忍のさとりを得た。

 そして五百人の侍女も、それぞれこの上ないさとりを求める心を起して、その国に生れたいと願った。そこで釈尊はすべてのものに対して、みな往生することができ、その国に生れたなら諸仏現前三昧を得ると約束され、これを聞いた数限りない天人も、みなこの上ないさとりを求める心を起したのである。


【32】 そのとき阿難は座から立ち、釈尊の前に進み出て申しあげた。

  「 世尊、ただいまの教えは何と名づけたらよいでしょうか。またこの教えのかなめはどのようにたもてばよいのでしょうか」

 釈尊は阿難に仰せになった。

  「 この教えは < 極楽世界と無量寿仏および観世音菩薩・大勢至菩薩を観ずる経 > と名づけ、また < これまでの悪い行いもさまたげとはならず、仏がたの前に生れる経 > と名づける。

 そなたはこの教えをたもち、決して忘れてはならない。この観仏三昧を行うものは、その身はこの世にありながら、無量寿仏および観世音・大勢至の二菩薩を見たてまつることができる。善良なものたちがただ無量寿仏の名と観世音・大勢至の二菩薩の名を聞くだけでも、はかり知れない長い間の迷いのもとである罪が除かれるのであるから、ましてそれらを心に念じ、常に思い続けるなら、なおさらのことである。

 もし念仏するものがいるなら、まことにその人は白く清らかな蓮の花とたたえられる尊い人であると知るがよい。このような人は、観世音・大勢至の二菩薩がすぐれた友となリ、さとりの場に座り、仏がたの家である無量寿仏の国に生れるのである」

 釈尊は阿難に仰せになった。

  「 そなたはこのことをしっかりと心にとどめるがよい。このことを心にとどめよというのは、すなわち無量寿仏の名を心にとどめよということである 」

 釈尊がこのようにお説きになったとき、目連や阿難および韋提希たちは釈尊のこの教えを聞いて、みな大いに喜んだのである。


( 33) こうして釈尊は大空を歩んで耆闍崛山にお帰りになり、阿難は山上で、そこに集うすべてのもののために、この釈尊の教えを説き聞かせた。数限りない天人や竜や夜叉も、その説法を聞いてみな大いに喜び、うやうやしく釈尊を礼拝して立ち去ったのである。
http://labo.wikidharma.org/index.php/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E8%AA%9E_%E8%A6%B3%E7%84%A1%E9%87%8F%E5%AF%BF%E7%B5%8C
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/762.html#c5

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由

日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由


私のオーディオ人生 第41回 懐かしのスピーカー VOL.1 by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-041


西方より二人の強者来たる!


 7月の23日私のコラムをお読みになった方が一度お会いして音を聴かせてほしいと連絡がありました。倉敷にお住まいのK原氏と兵庫県はたつの市のM田氏のお二人が新幹線に乗らず外来線を乗り継いでわざわざ電車でお越しになりました、

 K原氏、M田氏とも百戦錬磨のオーディオ歴をお持ちでK原氏の現在はアメリカのボザークを使いクラシックがメインで聴いておられます。

昔は五味氏と同じタンノイのオートグラフのモニターレッド、マッキントッシュC−22とMC275を使ってこられたオーディオに関しての西方の強者である。

 もう一人の強者は兵庫県たつの市にお住まいのM田氏でK原氏とは大変仲が良くお互いオーディオ理論をお持ちでこの方もオーディオに関しては恐ろしいほどの感性とスキルがありスピーカーはアルテック、JBLのダブルウーファ―と蜂の巣ホーン、アメリカタンノイを使っている歴戦の強者でリスニングルームは50畳の部屋とのこと、

 私のシステムはお二人の方に比較して大変お粗末なシステムでお聴かせするには恥ずかしいですがわざわざ遠方より来られる以上がっかりされないように大切なお客様用に再度システムの変更をしました、

PCオーディオは昇圧トランスWE−618Cを使いアンプは最近製作したウェスタンのパーツを使ったアンプと前回紹介したWEの真空管でVT52刻印武蔵アンプ、

 スピーカーは来客用のヴァイタボックス、DU−120コアキシャルをゲンコツから外してユニット交換した、(DU−120はお客様用)

早速、自宅に招いてシステムのラインナップを説明した後に音出し開始である。こちらとしては遠路遥々来ていただいて聴いて頂く以上戦々恐々だがCDをトレーに入れてPCオーディオの開始である。

 最初にバイオリンとチェロをお聴かせすると百戦錬磨の耳で一言「こんな音」は聴いた事がない、CDが奥行を伴って空気感のあるサウンド、その後バッハのピアノでG線上のアリア、バッハのチェロを聴いて頂いた、

音を聴いている間はお二人の方は終始無言であったが曲が終わると一言「参った!奥行を伴った空気感のあるサウンド」は初めて聴いた、このような音なら生の演奏会に行かなくても自宅で味わえる素晴らしいとお褒めの言葉を頂いた、

 最後にキースジャレットのケルンコンサートのPCオーディオとアナログレコードの比較試聴はキースジャレットではアナログに軍配が上がったが私が聴いてほしかったのは一般的なCDPで聴くデジタルとは違いWE−618Cを介したPCオーディオはアナログに負けない素晴らしさを納得して頂けたと思う、

 帰りがけにK原氏が今まで有名なマニア宅を沢山聴いてきたがこの音は日本でもトップクラスと絶賛して頂いたのとこの音を聴いていたら演奏会にお金を払って足を運ぶ必要がないとも言って頂いたが社交辞令かも?遠方からわざわざ名古屋まで来ていただき有難うございました。私も秋になったらご訪問させて頂く予定です。



前回紹介しましたプロ用ヤマハフォノモーターを集成材を使いプレーヤーケースを製作、縞黒檀の突板を貼りました、アームはグレースのG−565と米国の放送局で使われていたマイクロトラックのウッドアーム、このアームは管球王国の評論家で篠田先生が使用しているものと同じです。

ナショナル EAS−20PW55


このゲンコツスピーカーは昔からのクラフトマニアなら知らない方はいないと云われているナショナルのEAS−20PW55の試聴を兼ねてご報告します。ゲンコツは私も使った経験もあり日本の名器の一つに挙げられています。

ゲンコツの初期モデルは8PW1で1954年に発売されたユニットでインチからセンチに型番がEAS−20PW09に変わった、

その後ゲンコツシリーズはアルニコからフェライトタイプに変わり1980年代に生産中止になりました。

ゲンコツの中で一番人気は大型のアルニコマグネットを採用したEAS−20PW55が最上位機種でこのユニットは状態が良ければ7万〜8万ぐらいで取引されている。
EAS−20PW55はGOODMANSのAXIOM80やAXIOM22などのユニットとよく似た真っ赤なアルニコマグネットが印象的です。

果たして本当にこのユニットは日本の名器なのか以前にGOODMANSのAXIOM80やワーフェデールのスーパー8RS/DDなど試聴した経験もありますが多少自分の好みからは外れていた、今回は記憶をもとに比較検証してみますがこれが絶対評価ではないことをご了承して頂きたい、

松下電器のEAS−20PW55(ゲンコツ)の正面と真っ赤なアルニコマグネットが魅力的なユニットで重量は結構あります。



当時の思い出

このユニットを使ったのはかれこれ52年前になります。当時はまだステレオに関して超が付く初心者ですから本当に良い音がしていたのかは覚えていない、当時のマニアは高いスピーカーシステムなど買えずもっぱらユニットのみ購入して楽しんだものですがユニットを買ったのはよいがこれを入れるボックスがなくみかん箱やリンゴ箱に丸い穴を開けて鳴らしていたと思う、

当時人気のあるユニットはパイオニアのPAX−20F、コーラルの8CX−50がありましたがこのユニットは確か1本5千円ぐらいした記憶があります。私の様な貧乏人にはとても手が出なかったがこの2機種はツィーターにホーンタイプが採用されて大変カッコよかった、

買えてもコーラルの6CX−50ぐらいですが16cmでは物足りなくもないがやはり20cmクラスだと低域も出てくるような気がした、

今では38cmクラスが当たり前だが当時は部屋の事情や金銭面の問題で買えなかった、

スピーカーユニットをなけなしのお金で買ったのはよいがこれを入れるボックスを作らなくてはなりません。

当時のボックスはユニットを買ったときに付いていた段ボールに穴を開けて聴いていたがこの時の音は感動ものであった、

5球スーパーや電蓄の音しか知らないので段ボール箱でもHi−Fiサウンドが楽しめたがその後ラワンの単板で指定箱を作り楽しんだ、その時の音は低音がずっしり来てメリハリの利いた音だった、

当時ナショナルの8PW1の価格は1本3200円でぺアだと6400円私は貧乏人ですからこれでも上等だと思った、

オーディオは感性とノウハウと叩き上げのスキルだ!


 今まで沢山のユニットを使ってきました、フルレンジで特に印象が残るのはGOODMANSのAxiom80、ヴァイタボックスDU−120、パイオニアPAX−30B、ワーフェデールのスーパー8RS/DD、コーラルのべーター10と大変個性のあるユニットばかりだがその中でAxiom80は超が付く名器ですが私の好みとは多少違っていた記憶が残っている、

オーディオで一番難しいのはスピーカーです。これが上手く鳴らなければいくらWE−300Bアンプを繋いでも良い音は望めない、

今までスピーカー遊びをしてきてわかったのはスピーカーこそボックスとボックスに使われる木の材質が決め手と痛切に感じた、

スピーカーボックスはユニット以上にコストがかかるから安く済ませるには平面バッフルが一般的、私も色々やってきたが平面バッフルの場合は16〜20cmクラスのユニットだと効果があるが30cm以上を平面バッフルで使う場合は相当大きな板が必要になる。最低でも2m×2mぐらいのバッフル板を使わないとユニットの裏側から音が前に回り込んで低域が減少して中高域が喧しくなる。低音が出ているように聞こえるだけで本当に出ているならピラミッドバランスになるはずだが残念ながら本当の低音は出ていない、平面バッフルで聴くのなら16〜20cmクラスだと大きなバッフル板も必要なく楽しめるはずだ、勿論バッフルも振動していますから良い素材の板を使いたいものだ、

ネットのユーチューブでスピーカーを検索してみると色んな方が見える。例えばユニットをボックスに入れずに単体で鳴らしているがこんなのまったくもって意味を持たない、裸で鳴らして何を聴かせたいのかこんな鳴らし方なら5球スーパーのスピーカーのが良い音で鳴る。

日本の名器ゲンコツを上手く鳴らすには「感性とノウハウと叩き上げのスキル」ドクターXのセリフで「私失敗しないので」こんなセリフが自作オーディオで言えたらなぁ
たかが20cmされど20cm


JBLやアルテック、タンノイが今のスピーカーの主流でメインに使っている方が沢山いるがアルテック党やJBL党は国産のスピーカーには見向きもしない、スピーカーは海外製に限ると自負しているマニアは日本製のスピーカーと聞いただけで見下げて相手にもされない、

私は20cmクラスのユニットで聴いていると云うと頭からバカにした態度と上から目線で相手にもしない、

国産のユニットを真剣に聴いた事もないくせにスピーカーに関しては師匠や博士になったつもりだろうが私に言わせるなら有名な外国スピーカーすらまともに鳴らせないくせにと声を大にして言いたい、

このような連中に国産の20cmクラスのフルレンジを真剣に試聴したことがあるのだろうか、海外製ユニットでもこのクラスはコンパクトで大変人気がある。アルテックの755EパンケーキやJBLのLE8T、ラウザのPM−6辺りは人気の的だがこのレベルに匹敵するのが「マネシタデンキ」の8PW1である。このユニットもアメリカへ沢山輸出され好評だったらしい、アメリカには755EやLE8Tなど有名なユニットがあるのにゲンコツスピーカーが沢山売れたとはひょっとしてアメリカのユニットよりゲンコツのが音が良かったのかも知れない、

果たしてゲンコツスピーカーの実力はどの程度なのか大変興味が出てくるのだがゲンコツクラスだとボックスは適当、アンプは何でもよい考えで聴いているはず、例えは悪いが美人にボロボロの服を着せるのと同じでゲンコツは哀れだ、

アルテック、JBL、タンノイ、ハーベスなら拘りを持って楽しんでいるがましてや国産の20cmのゲンコツスピーカーなどメインスピーカーにはなれずサブシステムのスピーカーでしかないから多分出番は回ってこないのではなかろうか、

今回テスト的に現在使用している300リッターのボックスに入れたらどんな音の変化が出てくるのだろうか、ネットで検索するとゲンコツスピーカーを沢山の方が評価をしていますがほとんど50〜60リッターのボックスが多いが評価としてはどれも正しいと思う、大型ボックスに入れたゲンコツスピーカーは面白くなりそうだ、

たかが20cmされど20cmを300リッターのボックスに入れ材質はフィンランドバーチと真空管アンプで奏でた音、これは楽しみだ、

ゲンコツスピーカーを鳴らすシステム


デジタル

PCオーディオでの試聴
ノートパソコン
音楽ソフト Foobar 2000
昇圧トランス ウェスタンエレクトリック 618C 
DAC ラステーム UDAC32R


アナログ 

プレーヤー フォノモーターはプロ用ヤマハアイドラータイプ
トーンアーム マイクロトラック303ウッドアーム と GraceのG−565ロングアーム
カートリッジ オルトフォン SL−15E、GraceのF7M
昇圧トランス ウェスタンの618C

プリアンプ マランツ#7

メインアンプ ウェスタン VT52刻印シングルアンプ、
整流管はWE−274B刻印 最新作の英国直熱三極管アンプ

ウエスタンの618C昇圧トランス、



今回完成したアンプでゲンコツを鳴らしました、

世界の名器に対抗できるのだろうか


以前のコラムでご紹介したワーフェデールのスーパー8RS/DDも20cmユニット、コーラルのベーター10、GOODMANSのAXIOM80は25cmどちらもフルレンジユニットだったが国産の名器と謳われるナショナルゲンコツスピーカーはこれらの名器に対抗できるのだろうか、

ゲンコツスピーカーは過去に鳴らした記憶しかないからほとんど未知数な音、皆さんもゲンコツスピーカーは知ってはいるが聴かれた方は少ないはず、
今回使用するのは真っ赤なアルニコマグネットを使ったEAS−20PW55である。
このユニットに関して詳しくはオーディオの足跡に詳しく紹介されていますから参考にしてください。 試聴開始


いくら日本の名器と云えども所詮20cmのフルレンジだが300リッターのボックスだと今までの評価を覆す音が出るのか、早速バッフルを外して予めサブバッフルに取り付けたゲンコツを実装したが大変な作業でもあった、

最初にCDを使いPCオーディオでの試聴になる。リファレンスCDは一番のお気に入りの豊田裕子が弾く癒し系の「スローバッハ」ピアノとバイオリン、小鳥のさえずり、川のせせらぎが入っている癒し系のCDだ、

聴く曲目はバッハのG線上のアリア、CDをトレーに入れて出てきた音はピアノの響きが素晴らしいサウンドだ、ピアノの音には余分な付帯音もなく切れ込みの良い響きでどちらかと云えばGOODMASのAXIOM80に近い鳴り方でしっとり感と押し出しの良さが何とも心地よく聞こえる。特にピアノは絶品だ

CDをPCオーディオで鳴らすと今までのCDPで聴いてきた音とは全く異りマスターテープに近い鳴り方には驚いたがDACの後に付けたWE−618Cの実力は大変素晴らしくアナログを超えたようなサウンドになり何時までも聴いていたい癒し系のサウンド、耳障りのない上手く纏めた鳴り方である。

バイオリンに関しては多少音痩せしたように聞こえるがこれが20cmとは思えない量感とスケール感のあるサウンドには参った!

AXIOM80の時は低音不足であったがゲンコツは20cmなのに十分出ているのには凄い、1960年代の時に使ったゲンコツとはまったく違うサウンド、やはり300リッターのボックスと材質はフィンランドバーチが威力を発揮しているように思える。
またゲンコツスピーカーをマランツ#7、ウェスタンのVT52で鳴らされている方は多分いないと思うのでこのような評価になった、

ゲンコツスピーカーをトランジスターアンプで鳴らすと5球スーパーや並4ラジオのスピーカーの音になってしまう、ここは是非良質な真空管アンプで聴かないとゲンコツが可哀想だ、

このサウンドを聴くとゲンコツスピーカーは十分世界に通用できる名ユニットの一つに加えてもおかしくないがゲンコツに限らずフルレンジはどうしても高域がやや不足する部分があるがそこはフルレンジの良さで音楽を聴かせるのが魅力だ、

次に聴いたのは流行歌で春日八郎の別れの一本杉、春日八郎は以前千葉県に所要で行ったときブログで有名なこばさん宅に寄って聴かされた名曲中の名曲だ、GOODMANSのAXIOM22とWE−101アンプも素晴らしかったが、ゲンコツの場合は違った意味での良さもある。ゲンコツで昭和の歌謡曲を聴くと時代の雰囲気が良く出てレトロなサウンドになるが最近雑誌に載っている名ばかりの海外スピーカーではHi−Fi調になってこの哀愁に満ちた春日八郎の歌声はなかなか出てこない、

ゲンコツスピーカーを使っている方は多分50〜60リッターのボックスでサブスピーカーやセカンドスピーカーとして聴いていると思うがマランツ#7やWEのVT52、WE−618Cを使って300リッターで聴くゲンコツは一般的なゲンコツとは違う評価になる。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-041
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[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
1. 中川隆[-10250] koaQ7Jey 2019年5月22日 10:08:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2089]

私のオーディオ人生 第24回伝説の名ユニットと男たちのロマン by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-024

 今回は伝説の名ユニットと男たちのロマンを題材にします。

 オーディオ(ステレオ)が華々しい頃、国産品でも大変素晴らしいスピーカーユニットが販売されていました。

ナショナルの8P−W1ゲンコツ。三菱のP−610 パイオニアのPAXシリーズ等クラフトマニアなら一度は使った経験をお持ちの方も沢山いるのではないだろうか、


 デジタルオーディオになってからオーディオを始められた方や既製品のスピーカーシステムしか使ったことのない方は興味が薄いかも知れませんがクラフトが趣味の方ならこのようなユニットは見覚えがあるはずです。今回は日本の伝説の名ユニットの紹介になりますから海外のスピーカーしか興味がない方も楽しく読んで頂けるコラムにしました。

 後半はオーディオを離れて誰もが経験したことのあるキットでの初心者に帰ってもの作りの楽しさを一読して下さい。(多分こちらのが面白いかも)


伝説の名ユニット、コーラル BETA−10


 このスピーカーは昭和40年代に発売されたユニットでコーラルと言えば必ずBETA−8 BETA−10を思い浮かべます。それ以外にもコアキシャルタイプやフルレンジのフラットシリーズが発売されていましたがこのBETAシリーズは特別に高価だった記憶があります。GOODMANSのAXIOM−80、ローサのPM−6辺りに対抗すべき国産初の超が付く高級ユニットになります。まずは写真を見て下さい。


肌色のコーン紙は大変綺麗な状態でほとんど無傷です。今時珍しい
BETA−10の超が付く極上品でボイスコイルの断線もコスレもまったくない、


フレーム仕上げは赤色に塗装を施したダイキャストと思われるがマグネットカバーは高級感溢れるクロームメッキ仕上げ

 このユニットを見ますとスピーカーの工芸品に相応しい佇まいを持っていていかにも良い音で音楽を楽しませてくれそうなスピーカーユニットでこれこそヴィンテージの称号を与えてもおかしくはない一つではないだろうか、BETA−8,10は40年以上の前のユニットですからコーン紙はボロボロの状態かエッジが破れて廃棄処分にされた運命にあるか状態が良ければ今でも大切に使っているマニアもいると思う、この伝説のユニットで音楽を楽しんでいる方は絶対手放すことはないから巷ではほとんど見かけない、

 コーラルのBETAシリーズこそ歴代の国産ユニットの中では名器中の名器でマニアの間では伝説のユニットと言われているがこのユニットをじっくり眺めるとフレームの仕上げの良さとマグネット部分をクロームメッキで施し磁束密度は15500ガウスを搭載した強力なマグネット、高域の指向性を考慮した星型の特徴あるディフューザーを採用、これこそはスピーカーの工芸品と思えてくるのは私だけではないと思うのだが果たしてどんな音を奏でてくれるのか、このコラムを読まれるマニアの方は懐かしさと面白さで興味深々ではなかろうか、


星型のディフューザーが印象的なスピーカー


いま愛用しているヴァイタボックスと比較すると音を聴くより飾っておいた方のが楽しそうだ、



信じられない体験


 このユニットを入手出来たのは自分でも信じられないと思っている。

 1月の後半に知り合いの方からアパートの部屋の廃材すべてを処分するから手伝ってほしいと依頼があり休みの日にお手伝いをさせて頂いた時に押入れの奥から一つのスピーカーユニットが出てきた、そのユニットがコーラルのBETA−10である、コーン紙は汚れも日焼けも無く大事なエッジ部分も痛みはほとんどない美品である。

 どうしてこんなのが有るのか理解できなかったが戦利品として勿論私が貰うことにしたが前に住んでいる方は何方か存じ上げませんが相当なステレオマニアであったと想像します。オーディオマニアでも過去のスピーカーユニットを知らない人は多分ゴミ扱いにしてごみ袋に入れて捨てたと思う、

 本当に信じられない体験で粗大ゴミの中からダイヤモンドを見つけたような嘘のような本当の話である。

名器の音とはどんな音?

 当時からこのユニットはクラフトマニアの間では評判が高く1本の価格がサラリーマンの初任給と同じぐらいであるから実際に購入して使われた方はごく少数だと思う、巷の話を総合するとアルテックやJBL、タンノイなどのユニット以上に良い音で鳴るとしか答えが返って来ないが私もこのスピーカーは一度も聴いた経験はない、

 今愛用している英国のワーフェデール、グッドマン、ヴァイタボックス等のヴィンテージスピーカーを使用しているから大変面白い比較になるのではないだろうか、また当時のステレオマニアは予算がないのでSPボックスは適当な箱に入れ音の悪い真空管アンプか半導体アンプで聴いていたのでは・・・・・

 ステレオ好きなマニアでも高級なスピーカーを買ってしまったらもう他の物は簡単に買えない金銭的に余裕などなかった時代です。

 また当時は真空管でもWE−300Bなどは聞いたこともなければ見たこともない、このような球で鳴らしている方は皆無に等しかったと思われる。そう思うとこのユニットの評価はまったく当てにならない、あまり期待するとがっかりする場合が往々にしてあるのがオーディオの世界ですから期待半分にしましょう、

 今回もスピーカーユニットの実装はいつもコラム等でご紹介しているフィンランドバーチで製作して頂いたタンノイGRF似のボックスにリングアダプターを自作してこのユニットを取り付けて聴くことにします。本来はこのユニットはバックロードタイプがメーカー指定になっていますがバスレフ仕様でも内部の吸音材やバスレフポートの調整を上手くすれば十分と考えているのと同じ名器でもあるサンパレーのSV−91Bを使えば力でねじ伏せて鳴るのではないか、伝説の名器コーラルのBETA−10にマランツ#7、SV−91Bを使った組み合わせで試聴します。試聴結果は次回のコラムで乞うご期待!

男たちのロマン

 もの作りでの趣味の世界では真空管アンプを始めプラモデル等のキットで組み立てる商品を扱った物は沢山あります。テレビで放映されていた蒸気機関車D51、トヨタ2000GT、スカイライン2000GTRなどを作るコマーシャルが流れていましたがあのCMを見ますと男なら一度は作りたい気持ちになるのではないか、

 遠い昔プラモデルに興味を抱いて飛行機、戦車、軍艦等を作った経験をお持ちの方は沢山いるはずで(その一人が私でもある)上手く出来ずに最終的に粗大ゴミになってしまった方、上手く出来ても埃まみれになり邪魔になって処分をされた方、このように書くと「俺の事を言っているのか」と思い当たる方が沢山いるはずだ、

 真空管の自作アンプとプラモデルとは同じ土俵での「もの作り」は多少方向性が異なる。プラモデルは製作の過程を楽しむのと飾って眺めるだけで終わりの趣味であるが真空管アンプの製作は作りながらどんな音が出るのか想像する楽しみが残っている。また上手く鳴れば苦労をして作ったアンプには愛着が出てきて手放さないはずだ、そこが自作アンプとプラモデルの違いかも?でも一度は作って見たい「男たちのロマン」がプラモデルだ、

 最近のプラモデルは大変精巧かつ精密でリアル感があります。勿論それなりに価格が高くなっているが、模型雑誌などでの製作記や作られた写真を見ますと本当にこれがプラモデルなのか本物に近い感じには驚かされてしまいます。

 「Y下のオーディオ人生」からは外れますがオーディオはちょっと一休みしてリラックスして「男たちのロマンをお読みください。

大日本帝国海軍の戦艦の写真


 何となく大げさな表題になってしまったが私が中学生の頃、同級生の友人の父親が元海軍の水兵で駆逐艦に乗艦していたと言っていた、当時のアルバムを見せて貰った時一枚の写真が目に飛び込んできた、その一枚が大日本帝国海軍の雄姿ある戦艦の写真だった、

 雑誌等では当時の艦船写真は良く掲載されていたが本物のプリントされた写真は初めてで感激したのを覚えるのと水兵さんの軍服の写真もカッコよかった、後ほどこの写真の戦艦を調べたところ「戦艦日向」とわかった、

 この戦艦の写真を無理を言って頂いたが残念ながら紛失してしまったのが心残りである。あれから50年近くの歳月が流れ記憶が薄れていたが今を持っても大日本帝国海軍の戦艦は迫力があり興味がある。


スクリーンにも登場した日本の戦艦

 1970年代に皆さんもご記憶にある映画「トラ・トラ・トラ」をご存じだと思う、確か帝国海軍の戦艦長門が映し出されていた、山本五十六に扮する山村聡が聯合艦隊司令長官として戦艦長門に乗艦するシーンがあったがあれはカッコ良かった、また「男たちの大和」これも見ごたえのある戦争映画の一つでしたね、


帝国海軍 1/350の戦艦金剛を作る。


 ハードオフ巡りをしていたらプラモコーナーにフジミ模型の戦艦金剛が目に飛び込んできたが価格が10,395円だが高いのか安いのか、まぁ上手く作れば楽しく安い買い物だが失敗すれば高い物に付くから悩むところだ、

 購入したのは良いが家族からは上手く作れるはずはないからそのまま開封せずにオークションに出品して転売するのが利口だと馬鹿にされたがそんな事言われると不安が先に来る。



フジミ模型の戦艦金剛、サイズは1/350になります。


プレーヤー台に乗せて完成した戦艦金剛



プラモデルは難しい

 付属のプラだけのキットパーツだけで組み上げるのはそう難しくはないがオプションの真鍮製エッチングパーツや甲板セットを使うとパーツが細かいので神経衰弱になりそう、特にエッチングパーツは細か過ぎて目が見えないし部品をすぐに紛失してしまう、ラッタル、手すり、窓枠の取り付け及び機銃の接着は拡大鏡を使わないと見えない辛さがあったがどうにかまとめることが出来たのだがもうプラモデルは作りたくない、はっきり言って俺には無理だったのと最初から完璧を求めて作るのが間違っていた、これはキットの真空管アンプにも言えるから最初は簡単な物から作らないといけないと言う鉄則がある。良く聞くことわざで「失敗は成功の元」と言うが失敗したら「使った費用」は誰が面倒を見てくれるのかなぁ、

 老後はボケ防止にプラモデルでも作って余生を楽しむは理解できるが年を取ると目が見えなくなりイライラが先に来るからはっきり言ってやめた方が利口だ!


写真をモノトーンにしますと大変リアルに見えます。


金剛型戦艦の活躍

 日本の戦艦で一番活躍したのは金剛と榛名の2隻でガタルカナル島のヘンダーソン飛行場に初めて36p砲の艦砲射撃を行ったのは有名であり金剛はフィリピンのサマール島沖で米艦隊の空母ガンビア・ベイ、駆逐艦ロバーツを砲撃で撃沈した功績がある。また日本の戦艦で潜水艦に沈められたのは金剛だけで有名な戦艦大和、武蔵は大した功績を残すことも無く大和は東シナ海で武蔵はフィリピンのシブヤン海で米軍に沈められた、金剛型戦艦の功績により今でも海上自衛隊でもこのネーミングが引き継がれている。「こんごう」と「きりしま」はイージス護衛艦、「ひえい」、「はるな」はヘリコプター搭載護衛艦の名称で活躍している。

次回予告

 次回はコーラルのBETA−10の試聴記をお届けします。憎き米英スピーカー対日本スピーカーの対決は期待して下さい。そう言えば戦争ドラマで鬼畜米英と言っていたセリフを聞いたことがありましたね、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-024
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c1

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
2. 中川隆[-10249] koaQ7Jey 2019年5月22日 10:37:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2090]

私のオーディオ人生 第25回名器コーラルのBETA−10の試聴 by Y下
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-025

BEAT−10の試聴

 今回はコーラルのBETA−10の試聴になります。

前回でも書きましたがこのユニットは伝説の名器と言われているが名器とは何を基準にして評価しているのだろうか、

スピーカーのユニットの名器は巷には沢山ありましたが名器の称号が付くものは鳴らしづらくまともに鳴らすのは相当のテクニックと苦労を伴うものと言われているが今回のBETA−10はどんな音を奏でてくれるのか、

このユニットを使った経験のあるマニアに聞くと大変明るくパンチ力のあるドンドン攻めて来る豪快な音と評価していたのだが、やはり自分の耳で聴かないと・・・・・


 まぁ気に入らなければヤオフクにワンオーナー極上品で出品すればそれなりの価格になるから興味半分で聴けば腹も立たないし国産のスピーカーのレベルは海外のスピーカーより低いと評価されているらしいのとただで手に入れたユニットですから期待度30%いや10%で聴けば良い、

BETA−10の仕様

 コーラルのBETA−10を試聴する前にこのユニットの仕様がわからなければ先には進まない、ネットで検索しましたら以下のような仕様になっているのがわかった、


再生周波数25〜20,000HZ
最低共振周波数25HZ〜40HZ

インピーダンス8Ω
出力音圧レベル97dB
マグネット密度15,500ガウス

重量4,6Kg
ユニット構造 ダブルコーン

発売時期1968年ごろ    


以上が概略の詳細になります。

 当時の国産のユニットは海外のユニットと比較して大変丁重に作られているのとユニット単体での販売の場合は高級感も重要なポイントと思われる。

今回のコーラルBETA−10は15,500ガウスの強力なマグネットと97dBの音圧レベルを持った国産最高のフルレンジと評価が高くマニアは喉から手が出るほど欲しかったのだが価格が高くて手が出せないユニットの一つでもあった、

BETA−10を鳴らすシステム


アナログ系 

フォノモーターケンウッド KP−880のモーターのみ
使用トンアーム グレース G−565F ロングアーム
カートリッジ エラック EMC−1 MCタイプ、DENON DL−103GL


デジタル系 

CDトランスポート CEC TL51X
D/Aコンバータ Model2

プリアンプ 私が改造したマランツ#7

メインアンプ 英国マツダ PP5/400シングルアンプ

 今回はヨーロッパの直熱三極管で名球と言われている英国マツダのPP5/400で試聴します。

米国球のWE−300Bも良いのですが私が試聴した限りイギリスの直熱三極管はアメリカ球には無いイギリス・サウンドの音がします。

スピーカーは現在愛用中のワーフェデールとの比較も面白いのではないか、


今回のリファレンスアンプである91Bを予定していましたが解体後に組み上げて悪戦苦闘中ですから今回は間に合いませんでしたが完成後には再度報告させていただきたい、

はやる気持ちで早く鳴らしたい


 25cmのリングアダプターが必要のためホームセンターで合板を購入してユニットを前面から取り付けようとしてジグソーで加工したが上手く円形カットにできず最初は失敗、再度合板を購入して仕方なくバッフルの後方から取り付けることにしたのだが早く鳴らしたい気持ちと焦りは私も皆さんも同じではなかろうか、

 大橋氏の店主日記やK藤氏のブログでも紹介されたワーフェデールのスーパー8との違いを確かめたいのとBETA−10は名器と言っても国産のラッパですからマニアが使っているアルテック、JBL、タンノイには足元には及ばない気がするが・・・・・・・

 試聴には私のリファレンスCDでアンヌ・ケフェレックの「バッハの瞑想」とアナログディスクを使っての試聴になりますからこの曲を聴けばスピーカーの全貌が手に取るようにわかります。

 音を聴く前にこのユニットは多分長い年月押入れに放置してあったので完璧な状態ではないのとエージングまでは時間がかかる事をご了承して頂きたい、又ボックスとユニットとのDNAが一致するまでは時間がかかりますので絶対的な評価ではない事をご理解して頂きたい、


BETA−10をワーフェデールから外して取り付け、ボックスの上には戦艦金剛のプラモが展示してある。


30pユニット用のためアダプターリングを取り付けた、



これがコーラルBETA−10の音だ!

 コーラルを聴く前にワーフェデールを十分聴き込んでユニット交換後に早速アンヌ・ケフェレック「バッハの瞑想」のCDをトレーに入れて音出しを開始した、

 最初に出てきた音は話で聞いた音とは正反対でこれは一言では表現できない、

確かにワーフェデールとは音質、音色はまったく違う鳴り方だがこの音は今迄イギリス、アメリカ、ドイツのスピーカーを沢山聴いてきた音とはBETA−10だけは異質、というのか言葉では表せない音でこう言う音の世界も有りとつくづく感じたのだがこれが国産の音とは思えない、

 この音を聴くと国産の音ではなく又英国サウンドとも違う、勿論アルテックやJBLに代表されるアメリカンサウンドとは異なる。

私自身どう評価すればいいのか答えが出ないがピアノやボーカルに関してはずばりワーフェデールよりも渋くて繊細かつコクと味がある。

勿論ワーフェデールも素晴らしい良いユニットだがBETA−10もそれ以上のユニットと捉えた、

勿論スピード感はワーフェデールには負けてはいないと思う、
明るくパンチ力のある豪快な音は影を潜めていぶし銀サウンドだ、

例えを言えば言葉は悪いが「荒馬がロバ」になったような感じになるが半導体アンプで鳴らせばDF値が高いので多分高域のアバレのあるサウンドとなり聞こえは良いが賑やかな喧しい音になるのではないか、このようなサウンドなら名器とは言い難い魅力ないスピーカーになってしまう、


 次に試聴したのはヨー・ヨー・マのバッハ無伴奏ソナタのアナログ盤だ、このレコードはSUNVALLEY AUDIOさんの大阪の試聴会や真空管オーディオフェアにお貸ししたレコードで多分皆さんも聴かれているはずだ、

これも大変心地よく大きな音量を上げても疲れないのと大音量にもかかわらず人との会話が出来るのには素晴らしい、

この独特な音色が心を燻ぶるのは魅力的でアナログの暖かさが大変心地よく改めてアナログの良さを再認識した、


 デジタルCDだけで音作りされているマニアの方も是非アナログに挑戦して頂きたい、自分の好みに合った良い音を出すにはCDだけではなくレコードの良さも引き出してデジタルとアナログとの融合を計りながら音を構築するのも面白いのではないだろうか、レコードの良さがわかればCDの良さもわかるから新しいオーディオが開けるはずだ、


 最後は日本の伝統で以前のコラムでご紹介した坂田美子の琵琶ものがたりの「祇園精舎」

尺八、琵琶、語りは暗く寂しい響きが十分感じ取れ静寂の中から聞こえる鳴り方は今迄沢山の海外のスピーカーを聴いてきたがこの雰囲気感だけは出ない、

答えは簡単で琵琶と言う楽器や小唄のような節回しや演歌等は海外のスピーカー開発者は多分知らないのではないか、

 コーラルBETA−10は期待度10〜30%であったがメーカーの広告では外国スピーカーを超えると書いてあったが正直な話事実かも?

私が聴いてきた英国グッドマンのAxiom−80、ワーフェデールのスーパー8、ローサのPM−6Aより良い音と捉えたのと大変鳴らしやすいユニットでもある。

もうこのスピーカーは手放さずに末長く大切に愛用したいのだがスピーカーが国産品だと言うだけで見下げるマニアが沢山いるのには腹が立つ、

アルテック、JBL、タンノイしか興味がないマニアにコーラルのBETA−10を聴いてもらえば国産スピーカーの良さを再認識するのではないか、

また最近の新しい海外のスピーカーはどれも優等生的な音で魅力に欠けるがBETA−10のような個性のある不良っぽい音の方がスピーカーとしては面白いし飽きが来ない、

 スピーカーに関してはいつも思うのだがユニットはオーケストラでありボックスはコンサートホールであるからどんな良いオーケストラ(ユニット)でもホール(ボックス)が悪ければ良さが出てこない、

 今回は皆さんに試聴評価を伝えたかったですが私のような無知なレベルでは正確に文章では書けなかったのは残念に思いますが、まだ実装直後の音出しですからこれが絶対とは言えませんがこのユニットこそ後世に残る名器の称号を与えてもおかしくは無い素晴らしいスピーカーユニットです。


※名器とはどんなジャンルでもそのような雰囲気感で鳴らなければ名器といえない、


このアナログ盤を聴くとCDにはないアナログの暖かさが聞こえる


BETA−10で聴く琵琶ものがたりはせつなくも悲しい表情が出ている。


大橋氏も愛用の私のリファレンスの定番でこのピアノをいかに上手く鳴らすかがポイントと思う、



コーラルに想う

 私が21歳の頃(40数年前)に25pのコアキシャルを初めて買ったのは確かコーラルの10TX−70でこれを大型の自作箱に入れ自作の半導体アンプで鳴らしていたが良くも無ければ悪くも無い音であったが多分トランジスターアンプでは上手く鳴らなかったのではないかと今にして思うのだが・・・・・

 この時代にWE−300B、DA−30クラスの直熱三極管アンプで鳴らせばオーディオの方向性が今とは違った道を歩んでいたかも知れないが当時は国産より海外のスピーカーが魅力であったけれども今にして手放したのが少し心残りだ、


 このBETA−10を聴くと当時のコーラルの技術者は相当レベルが高かったと思う又スタッフの中に凄い耳の持ち主がいて海外の名器「グッドマンのAxiom80,ローサのPM−6,JBLのLE8T」当たりを十分聴き込んで開発されたユニットではないだろうか、

残念ながらコーラルという会社が今は存続していないのは非常に寂しい気がする。

追記 2軒のオーディオショップ

 所要で神奈川県の川崎に行く機会がありこちらのオーディオショップを覗いてみましたので報告します。こちらの2軒は中部地区には無いヴィンテージの専門店です。大変好感が持てましたのでご紹介させて頂きます。


横浜市内にあります「ホールトーンシティ横浜」は沢山のヴィンテージオーディオがありここの店主も大変良いお方で音も素晴らしいサウンドを聴かせてくれた、


ホールトーンシティ横浜|ヴィンテージオーディオ専門店
http://www.halltone.com/

 確かスピーカーはアルテックとローサのPM−6アルニコタイプ、メインアンプはアンペックスの807プッシュで業務用アンプ、プリアンプはオーディオリサーチのSP−3でしたがここで聴いたローサもアルテックも大変良くクラシックも見事に鳴っているのにはびっくりした、

特にアルテックで鳴らすクラシックは相当のテクニックを駆使しないと中々上手くは鳴らない、コーヒーまで出してくれた店の雰囲気と店主の対応は気持ちよかったのが印象に残る。


 2軒目は横須賀にあります「マツシタハィファイ」です。


ヴィンテージオーディオの店:マツシタハイファイ
http://www.mat-hifi.co.jp/


ここで聴くエレクトロボイスのパトリシアン800は実に芳醇な鳴り方でいつまでも聴いていたい音の一つです。

現在使用中のBETA−10の音を思い出しながら比較しますとどちらも良く好みの差ぐらいにしか感じない、そう思うと名器BETA−10は凄いユニットと痛感したのと私が求める音の方向性は間違っていなかった、


 エレクトロボイスのユニットは私が使用していた物と同じですがやはりアメリカから直輸入されたオリジナルは作りも素晴らしい、

ここの店主も話の分かる方で意気投合、オーディオに対しての共通点は同じですから話は弾みますね、最後にご夫婦で店の外までお見送りして頂くとは、お伺いして良かったと感じました、中部地区にはこのようなアットホーム的な良いオーディオショップがないのが悔やまれる。関東の方は是非この2軒のヴィンテージショップに行って下さい。自分が望む音の参考になるかも?


あとがき

 BETA−10の試聴は上手く表現できないのと言葉では言い表せないのが残念でなりません。私1人の評価では結論が出せませんでした。ここはSUNVALLEY AUDIOの大橋さんや四日市のK藤様に聴きに来て頂き前回聴いて頂いたワーフェデールとコーラルの比較を一刀両断で評価して頂きたい、

またこのコラムを読まれた方でBETA−10を一度聴いてみたいとおっしゃる方がお見えでしたらご遠慮なく聴きに来て下さい。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-025

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c2

[リバイバル3] 中古オーディオ販売店 中川隆
11. 中川隆[-10248] koaQ7Jey 2019年5月22日 10:38:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2091]

2軒のオーディオショップ

 所要で神奈川県の川崎に行く機会がありこちらのオーディオショップを覗いてみましたので報告します。こちらの2軒は中部地区には無いヴィンテージの専門店です。大変好感が持てましたのでご紹介させて頂きます。


横浜市内にあります「ホールトーンシティ横浜」は沢山のヴィンテージオーディオがありここの店主も大変良いお方で音も素晴らしいサウンドを聴かせてくれた、


ホールトーンシティ横浜|ヴィンテージオーディオ専門店
http://www.halltone.com/


 確かスピーカーはアルテックとローサのPM−6アルニコタイプ、メインアンプはアンペックスの807プッシュで業務用アンプ、プリアンプはオーディオリサーチのSP−3でしたがここで聴いたローサもアルテックも大変良くクラシックも見事に鳴っているのにはびっくりした、

特にアルテックで鳴らすクラシックは相当のテクニックを駆使しないと中々上手くは鳴らない、コーヒーまで出してくれた店の雰囲気と店主の対応は気持ちよかったのが印象に残る。


 2軒目は横須賀にあります「マツシタハィファイ」です。


ヴィンテージオーディオの店:マツシタハイファイ
http://www.mat-hifi.co.jp/


ここで聴くエレクトロボイスのパトリシアン800は実に芳醇な鳴り方でいつまでも聴いていたい音の一つです。

現在使用中のBETA−10の音を思い出しながら比較しますとどちらも良く好みの差ぐらいにしか感じない、そう思うと名器BETA−10は凄いユニットと痛感したのと私が求める音の方向性は間違っていなかった、


 エレクトロボイスのユニットは私が使用していた物と同じですがやはりアメリカから直輸入されたオリジナルは作りも素晴らしい、

ここの店主も話の分かる方で意気投合、オーディオに対しての共通点は同じですから話は弾みますね、最後にご夫婦で店の外までお見送りして頂くとは、お伺いして良かったと感じました、中部地区にはこのようなアットホーム的な良いオーディオショップがないのが悔やまれる。関東の方は是非この2軒のヴィンテージショップに行って下さい。自分が望む音の参考になるかも?

https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-025

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/834.html#c11

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
3. 中川隆[-10247] koaQ7Jey 2019年5月22日 10:43:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2092]

CORAL BETA 10 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=CORAL+BETA+10

CORAL BETA-10 の仕様
https://audio-heritage.jp/CORAL/unit/beta-10.html


CORAL BETA-10
¥18,500(1台、1970年代前半頃)
¥22,500(1台、1980年頃)

BETAシリーズの25cmダブルコーン型フルレンジスピーカーユニット。

振動板には主原料のパルプに化学繊維を混入したものを使用しており、従来のスピーカーにみられる厚さや密度の不均一を抑えています。さらに、厳選したものを着色をさけて白色のまま使用しています。

高域用のサブコーンには強靭で高密度のパルプを特殊処理を施して使用しています。

ボイスコイルには銅線とアルミニウム線の長所を併せ持つ銅被膜アルミニウム線を使用しています。

コーラル独自のスカイバーエッジや、指向性を広げる星型ディフューザーを採用しています。

プロミネントフレームを採用しており、バッフル面にフラット・マウントが可能です。


機種の定格

型式 25cmダブルコーン型フルレンジユニット

公称インピーダンス 8Ω

プログラムソース入力
20W(1970年台前半頃)
40W(1980年頃)

最低共振周波数 32Hz
再生周波数帯域 fo〜20kHz

出力音圧レベル 97dB/W/m
磁束密度 15,500gauss

有効振動半径(a) 10.7cm
振動系等価質量(mo) 16g
Qo 0.5
メカニカルクロスオーバー 6kHz

最大外形寸法 直径285x奥行133mm

バッフル穴寸法 240mm
272mm(プロミネントフレームによるフラットマウント時)

取付穴寸法 228mm
258mm(プロミネントフレームによるフラットマウント時)

重量 4.6kg
https://audio-heritage.jp/CORAL/unit/beta-10.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c3

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
4. 中川隆[-10246] koaQ7Jey 2019年5月22日 10:48:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2093]

EAS-20PW55 (げんこつ) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAS-20PW55


オーディオの足跡

Technics EAS-20PW55  
¥6,800(1台、1966年頃)
https://audio-heritage.jp/TECHNICS/unit/eas-20pw55.html

20cmのダブルコーン型スピーカーユニット。

高域用コーンの前面に独自のイコライザー球(立相等化器)を装備しており、音波の回折を利用することで波面を揃え、高域特性を平坦にしています。

エッジには独自のULエッジを採用しており、ハイコンプライアンス化を図っています。

ボイスコイルに高純度のアルミ線を採用することで、高域再生限界を拡張しています。

周波数特性
https://audio-heritage.jp/TECHNICS/unit/eas-20pw55.html


機種の定格

型式 20cmダブルコーン型スピーカーユニット

許容入力 10W
V.Cインピーダンス 8Ω

再生周波数 20Hz〜20kHz
最低共振周波数 25Hz〜40Hz

出力音圧レベル 100dB
Qo 0.48(30Hzにおいて)

磁束密度 12,200gauss
総磁束 96,000maxwell
コーン有効直径 160mm

実効質量 15.5g
概算体積 1,200cm3
重量 2.6kg
https://audio-heritage.jp/TECHNICS/unit/eas-20pw55.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c4

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
5. 中川隆[-10245] koaQ7Jey 2019年5月22日 10:52:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2094]

スピーカー製品情報 真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php

Technics - スピーカー製品情報 真空管アンプ「カトレア」

ゲンコツ型の最終型で最強のゲンコツです。別名スーパーゲンコツ。
アルニコ磁気回路。
95db 1.6kg
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php?no=26



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c5

[リバイバル3] 本当のオーディオファイルは「ミニマリスト」を目指す 中川隆
36. 中川隆[-10244] koaQ7Jey 2019年5月22日 11:13:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2095]
断捨離
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%AD%E6%8D%A8%E9%9B%A2


断捨離(だんしゃり)とは、不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうとする思想であり、やましたひでこ(山下英子)の著書において発表された。「断捨離[1]」「クラターコンサルタント[2]」は山下英子の登録商標である。


やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離」
https://ameblo.jp/danshariblog/


amazon.co.jp やました ひでこ作品一覧
https://www.amazon.co.jp/l/B004LWFZFI?_encoding=UTF8&qid=1558491102&redirectedFromKindleDbs=true&ref=sr_ntt_srch_lnk_2&rfkd=1&shoppingPortalEnabled=true&sr=8-2


断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、


断:入ってくるいらない物を断つ。
捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
離:物への執着から離れる。


として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。ヨーガの行法が元になっている為、単なる片付けとは一線を引く。

著者であるやましたひでこ自身も、物を溜め込む母親に対して毒親視するような感情が、断捨離を行うことによって改善したと語っている[3][4][5][6]。また、著書群の説明において、以下のように語っている。

「日本では伝統的に「もったいない」という観念・考え方があるが(これはこれでひとつの考え方・価値観ではあるが)、この考え方が行き過ぎると物を捨てることができなくなり、やがてすでに使わなくなったモノ・将来も使うはずがないモノなどが家・部屋の中に次第に増えてゆき、やがては自分が快適に居るための空間までが圧迫され、狭くなり、また人は膨大なモノを扱うのに日々 膨大な時間や気力を奪われるようになってしまい、知らず知らずのうちに大きな重荷となっていて心身の健康を害するほどになってしまう。」

後に様々な著者によって、断捨離を扱った本が出版されるようになった。自分と物との関係だけでなく、仕事[7]と人間関係にも断捨離を実践することをすすめる書物[8][9]も出版されるようになった。断捨離は、「断・捨・離」として2010年の流行語にも選ばれ、近年では断捨離を実践する人を「ミニマリスト」と呼ぶことがあるが、著者のやましたひでこ自身は、断捨離とミニマリストを明確に区別している[10]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%AD%E6%8D%A8%E9%9B%A2
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/691.html#c36

[リバイバル3] 伝説のデッカ デコラ 中川隆
15. 中川隆[-10243] koaQ7Jey 2019年5月22日 11:24:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2096]
横浜のMさんと北関東の遠足 GRFのある部屋 2019年 05月 19日
https://tannoy.exblog.jp/30602341/

横浜のMさんとは、先週もホワイトアスパラガスの会でお会いしたばかりですが、今日は新宿駅で湘南ライナーでの待ち合わせです。何時もは、この電車で夜香さんのところまで行くのですが、今日もこの列車で移動です。横浜だといろいろな手段があるのですが、乗り換えの手間と費用が違います。横浜駅からくるMさんは、一回の乗り換えで行けるので、時間はかかるのですが、こちらの方が楽だそうです。


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私は、地下鉄丸ノ内線で行くと、新宿駅のホームを縦断しなければ埼京線のホームに辿り着けませんので、中央線で先頭の代々木寄りの三号車に乗って新宿駅に向かいます。土日は阿佐ヶ谷・高円寺には快速が止まりませんので、南阿佐谷駅から一旦荻窪駅に戻り、そこで快速に乗り換え、新宿に向かいます。


荻窪駅のホームに着くと、何時も特別快速の通過に合います。荻窪もローカルな駅なのですね。荻窪駅は、高架ではなく地上に降りてきます。目の前に北口ロータリーが見える風景も中央線ではめずらしくなりました。

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新宿駅の構内の人混みを縫うように歩き、埼京線のホームに着いたのはMさんが乗った湘南ライナー到着の10分前でした。休みの日はグリーン車両も結構混みます。横浜からだと新宿湘南ラインと、東京駅と上野駅の間が繋がった事による東京上野ラインの二つが選べます。その意味で、新宿経由を選ぶ場合も、普通の快速ではなく、20分ほど早い特別快速を選びました。

一人で乗って車窓だけを見ていると結構時間を感じますが、二人で好きなことを話していれば、あっという間ですね。駅では、K.Oさんが待っていてくれました。昼食をいただいてから、まずはお嫁に出したDecolaに逢いに行きました。現地では、近くに住む大山君も合流です。


一年半ぶりに見たDecolaはすっかりこの家の住人になり、一回り大きくなった気もして、マダムの風格も出てきました。大山君も今更のようにDecolaの大きさに驚いていました。音を聴いたMさんは、しきりに感心されて、私の家にいたときより幸せだと言われました。私は、ちょっぴり複雑な気持ちですが、その通りだとうなずいていました。遠い英国の古い街から来た彼女を、二年がかりでOさんとレストアーして、いまこのように大輪の花を咲かせている彼女を見て安堵しました。


f0108399_11205168.jpg


家の前に広く拡がる悠久の景色に、クレスパンの歌声が消えていきます。忘れていたオーディオの落ち着いた音を聴かせて貰い、里親として、満ち足りた時間でした。


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一旦ご自宅に戻り、車を車庫に仕舞ってから、持参のシャンペンを冷やしていただき、それをあけて乾杯です。K.Oさんは、Decolaばかりではなく、ご自宅の装置もDECCAのカートリッジをメインにしておられます。長野のLogeさんの手になる、Quad22のプリと、同じくQuad II の組み合わせで、鳴らす英デッカの盤は、とても切れ味も良く、弦楽器の広がり、ピアノのタッチの良さ、そして何よりも魅力的な声に、ここまで音をまとめているK.Oさんの音作りにも大変感心しました。


f0108399_11582199.jpg


SPはユニークで、Lawtherの日本版を作っていた多摩音響の16センチユニットを、英国のAudioVectorの箱に入れて鳴らされています。その音はローサーのイメージとは違った、極めて上品な音で、それと比べると、家のユニコーンは、今少し謙虚にならなければと反省しました。

f0108399_12392836.jpg

場所を変えて、K.Oさん行きつけのお店に。ブルゴーニュの白と同じブルゴーニュのNuits-Saint-Georges をごちそうになりました。私の好きなワインです。お気遣いいただきありがとうございました。それから三時間近く帰りの電車を忘れて歓談しました。K.Oさんの趣味の深さ、歴史の長さを感じました。それが今の音をつくり、そして、Decolaの置いてある家に結実されているのだと、徐々にK.Oさんのスケールの大きさがわかってきました。


再度、荻窪駅経由で、南阿佐谷に戻ったのは深夜近く。地下鉄は最終の池袋行きでした。もっとも池袋行きでなければ、まだ深夜を過ぎてもあります。表に出ると、何だか暖かくなりました。電車もなくなる深夜の裏道は、もう、誰も歩いてはおらず、今日聴かせていただいた音楽がしずかに響いていました。


Commentedby パグ太郎 at 2019-05-20 08:57 x

GRFさん

おはようございます。貴婦人の佇まいのDecolaでクレスパン の「夏の夜」をDECCAオリジナル盤で聴くなんて夢の様で、どんな声の色になるのだろうとアレコレと想像してしまいます。

その一方で「少し謙虚になった」ユニコーンというのも楽しみではあります。一角獣を跪かすことができるのは貴婦人だけですので!


Commentedby TANNOY-GRF at 2019-05-20 09:55

パグ太郎さん 土曜日は横浜のMさんと楽しい遠足に行った気分でした。懇親会では、オーディオの目的地とその手段について、そして何よりもオーディオでの感動体験を語り、どこまでも人の感性の深さと、夢の大きさ、長いあいだかけてそれを熟成していく持続の大切さを再認識できた実るある遠足になりました。

少し謙虚になった一角獣は、逆に手なずけるのが難しくなります。夢の世界で自由に羽ばたかせているのが良いのかもしれません。

Commentedby TANNOY-GRF at 2019-05-20 13:34

Decolaの音の特徴は、ステージの再現です。天井桟敷の席から、はるかしたのステージを見下ろすと、そこからえもいえぬ柔らかで優美な音が立ち上ってきます。クレスパンのような柔らかな声に合わせたようにスイスロマンドも天上の響きを奏でます。DeccaのカートリッジのVL方式と、Decolaの逆オルソン形は理由があるのです。
https://tannoy.exblog.jp/30602341/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/683.html#c15

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
6. 中川隆[-10242] koaQ7Jey 2019年5月22日 11:36:36 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2097]

多摩音響研究所 16センチユニット L16A

多摩音響のスピーカーユニット L16A の広告
(オーディオアクセサリー 21号掲載)

ko_genki 2014年5月3日 at 12:26
僕の愛用スピーカーですね 貴重な情報です
昭和56年購入
http://audiosharing.com/review/?p=14581

▲△▽▼


横浜のMさんと北関東の遠足 GRFのある部屋 2019年 05月 19日
https://tannoy.exblog.jp/30602341/


駅では、K.Oさんが待っていてくれました。昼食をいただいてから、まずはお嫁に出したDecolaに逢いに行きました。現地では、近くに住む大山君も合流です。


一年半ぶりに見たDecolaはすっかりこの家の住人になり、一回り大きくなった気もして、マダムの風格も出てきました。大山君も今更のようにDecolaの大きさに驚いていました。音を聴いたMさんは、しきりに感心されて、私の家にいたときより幸せだと言われました。私は、ちょっぴり複雑な気持ちですが、その通りだとうなずいていました。遠い英国の古い街から来た彼女を、二年がかりでOさんとレストアーして、いまこのように大輪の花を咲かせている彼女を見て安堵しました。

家の前に広く拡がる悠久の景色に、クレスパンの歌声が消えていきます。忘れていたオーディオの落ち着いた音を聴かせて貰い、里親として、満ち足りた時間でした。


K.Oさんは、Decolaばかりではなく、ご自宅の装置もDECCAのカートリッジをメインにしておられます。長野のLogeさんの手になる、Quad22のプリと、同じくQuad II の組み合わせで、鳴らす英デッカの盤は、とても切れ味も良く、弦楽器の広がり、ピアノのタッチの良さ、そして何よりも魅力的な声に、ここまで音をまとめているK.Oさんの音作りにも大変感心しました。

SPはユニークで、Lawtherの日本版を作っていた多摩音響の16センチユニットを、英国の AudioVector の箱に入れて鳴らされています。


多摩音響の16センチユニット + 英国のAudioVectorの箱
https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=30602341&i=201905%2F19%2F99%2Ff0108399_12392836.jpg


その音はローサーのイメージとは違った、極めて上品な音で、それと比べると、家のユニコーンは、今少し謙虚にならなければと反省しました。


場所を変えて、K.Oさん行きつけのお店に。ブルゴーニュの白と同じブルゴーニュのNuits-Saint-Georges をごちそうになりました。私の好きなワインです。お気遣いいただきありがとうございました。それから三時間近く帰りの電車を忘れて歓談しました。K.Oさんの趣味の深さ、歴史の長さを感じました。それが今の音をつくり、そして、Decolaの置いてある家に結実されているのだと、徐々にK.Oさんのスケールの大きさがわかってきました。
https://tannoy.exblog.jp/30602341/


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チューブ オーディオ ラボ 多摩音響研究所スピーカー + 後面開放箱

スピーカーコーナー   ☆2015/09/12 
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2015/Speaker4/Speaker4.html


Part.1
 モノラルをフルレンジでお楽しみの皆さん
是で良いと言うユニットに巡り合えたでしょうか・・・
   ついつい未だ聴いた事の無い他のユニットに・・・
   憧れるのは私だけでは無いと思います。


そんな訳で・・・
今回ご紹介するのは、後面開放のスピーカーボックス・・・
(ボックスとは言わないか・・・)に色んなユニットを取り付けて聴ける様に致しました。

Part.2
 音楽聴くにはフルレンジのSP1本有れば良い・・・と・・・お考えの皆様・・・
 モノラルでぶ厚い再生音を楽しんでいらっしゃいますか?
 後面開放ボックスに取り付けるべく・・・
 SPのサブバッフルが出来上がりましたので・・・ご覧ください。

Part.3
 しばらく時間が空いてしまいましたが・・・
 多摩音響研究所スピーカーを後面開放型の箱に取付けまして・・・
 無事 納品となりました。


Part.1 ◇ ユニット

是から出番を待っているユニットたちです・・・米国が多いです。 後・・・3点ほどバッフルの穴加工に出ています・・・

◇ ジェンセン

スピーカーボックスは・・・こんな感じです。 後は・・・ローサー16Cm サブバッフルに名器ジェンセンのP8P・・・20Cmフルレンジ・・・センターキャップはフェノール・・・ 4本の蝶ネジで固定します。


◇ 後面開放

裏側はこんな感じです・・・ 裏蓋が無いのでユニットの取り換えが容易に出来ます。


◇ 多摩音響研究所1

ご存じの方は・・・いらっしゃいますか? 当時・・・とてもとても高額なユニットでした。 黒のチジミ塗装です・・・採算等・・・考えて無かったと思います・・・ヨ


http://shinkuukan2.web.fc2.com/2015/Speaker4/Speaker4.html

◇ 多摩音響研究所2

実測で・・・13cm位のフルレンジです。 此のたたずまいから・・・ローサー・・・エクザクト等を連想するのは・・・私だけでしょうか・・・

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2015/Speaker4/Speaker4.html

◇ 多摩音響研究所3

ご覧ください・・・此のフレーム・・・ ぶ厚いアルミダイキャスト・・・開発した技術者の心意気が伝わって来ます。 出てくる音・・・悪かろうはず有りません・・・ネ

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2015/Speaker4/Speaker4.html

Part.3 ◇ 出来上がり

箱が出来上がってきましたので・・・早速にユニットを取付け・・・

◇ 50

万全を期して・・・使用アンプは50シングル・・・(フェアに出品します)


◇ 音だし

はやる心を抑えて・・・音出し確認です・・・ 此のユニットは初めての体験・・・ ターミナルの配線が・・・モドカシイ ボーカルでチェック・・・ びっくりです・・・ 素晴らしいです・・・ 皆さんに・・・聴いてもらいたい・・・ナ〜


◇ セッティング

良い感じで・・・収まりました・・・ 16センチで後面開放・・・実にのびのびと音が出ます。 絶品の美空ひばり・・・

◇ アルテック

隣の名機・・・アルテック・・・色が褪せてしまいそうです・・・(失礼) とても良い感じに仕上がり、喜んで頂きました。

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 SPボックスについての詳細はお問い合わせください。
 ご希望に応じ製作、調整致します。

チューブオーディオラボ 025-775-7383
今すぐメールを!E-Mail:tubeaudiolabo@rouge.plala.or.jp -----------------------------------------------------

http://shinkuukan2.web.fc2.com/2015/Speaker4/Speaker4.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c6

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
7. 中川隆[-10241] koaQ7Jey 2019年5月22日 12:00:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2098]

STAX 静電型スピーカーシステム


日本製スピーカーの中で一つだけ飛び抜けて世界的な評価が高かった STAX 静電型スピーカーだけど、いつの間にか中国資本のヘッドフォン・メーカーに変わってしまった

オーディオの足跡 STAX スピーカーシステム一覧
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/index.html

オーディオの足跡 STAX セパレートアンプ一覧
https://audio-heritage.jp/STAX/amp/index.html

STAX 創業80周年の歩み 会社概要
https://stax.co.jp/company/history/


▲△▽▼


高級イヤースピーカーメーカー『STAX』が中国の企業にわずか1億円で買収される
2011年12月12日(月)14時30分配信


高級イヤースピーカーメーカーのスタックスが中国の企業“漫歩者科技”に約1億2000万円で買収されることとなった。スタックスと言えば独自のドライバーユニットと耳にかけるイヤーヘッドホン、そして販売後のアフターケアも素晴らしいことからオーディオマニアの間では知られているメーカー。

記者もこのスタックスの『SignatureII』と『Ω(オメガ)』を所有。付け心地と耳に伝わる音は、ほかのヘッドホンでは味わえない物がある。CDのノイズまで拾う程だ。そんな日本の老舗オーディオメーカーがわずか1億円で買収されてしまったというから驚き。

ネット上では

「お前らなんで買わなかったんだよ」、

「たったそれだけで買えるなら日本のメーカーが買えよ」、

「高すぎんだよ。もう少し市場の調査して出せよ。」

という意見が書かれている。
確かに買いたくても簡単に買えない値段。一番安いエントリーモデルでも数万。高い物だと10万超えはするという。「ヘッドホンにそんな値段だせないよ」と嘆く人もいるかも知れないが、一度聞いたらやみつきになることは確か。オーディオショップではヘッドホンコーナーと独立してスタックス特設ブースができる程だ。唯一の弱点はドライバーユニット制なので、持ち運んで聞くことができない。

ドライバーユニットも真空管となっているため、扱いが難しい。起動するまでの待ち時間が良かったりするんだけどなあ。数十秒待って「カチッ」となるあの音。
今は低価格で音の良いヘッドホンや、またインナーイヤースピーカーまで出てきているので、それに押された傾向もある。

ピュアオーディオ業界も不景気なのだろうか?
http://www.stax.co.jp/Pdf/KAKUI_20111212.pdf


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究極の静電型ヘッドフォンはどのように生まれたのか、STAX「SR-009S」の秘密
三浦 孝仁 2018年4月26日


 高音質なヘッドフォンによる音楽リスニングのトレンドは、スピーカーシステムで音楽を楽しむピュアオーディオを超えるほどの勢いを感じさせる。そんななか、静電型ヘッドフォンで世界のトップを独走する日本のスタックスから、新開発のフラグシップ機「SR-009S」が6月中旬に発売される。静電型とはコンデンサー型やエレクトロスタティック型とも言われるもの。静電気を帯電させた超軽量の振動板を全面駆動するという、きわめてユニークな発音方式である。ここでは、創業80周年を迎えたスタックスの歴史から、静電型ヘッドフォンの発音原理の解説、SR-009Sに投入された高音質技術、開発と製造の現場などについて語っていきたい。


新開発のフラグシップ機「SR-009S」

 まず最初にネーミングの統一から始めさせてもらおう。実はスタックスではヘッドフォンという名称を使っていない。耳にあてるスピーカーという意味から、「イヤースピーカー」という表記にしているのだ。とはいえ、一般的にはヘッドフォンと言われているわけだし、“ヘッド(頭)のフォーン”と“イヤー(耳)のスピーカー”とは同意義であるわけだから、ここではヘッドフォンと書かせていただく。また、冒頭で私は発音方式について「静電型」と述べている。しかしながら、スタックスでは伝統的に「コンデンサー型」と呼んでいる。だが、英語ではエレクトロスタティック(Electrostatic)、すなわち静電型となっているのだ。動作原理として静電気を応用しているのだから、ここでは日本語で静電型と呼ばせてもらう。スタックスの皆さんも含めて、どうか御了解いただきたい!

ヘッドフォンファン憧れのスタックス。昔はスピーカーやアンプも作っていた

 私がまだ学生時分の若かりし頃から、オーディオファイルが憧れる最高峰のヘッドフォンといえば、断然スタックスだった(現在私は58歳)。同社の静電型ヘッドフォンはダイアフラム(振動板)の質量がゼロに等しいくらい軽いのが大きな特徴で、そのダイアフラムを静電気の応用でプッシュ・プル駆動するという発音構造なのである。セーターなどでプラスチック下敷きを擦って髪の毛が引き寄せられる現象(今の世代はやらないかな?)は、下敷きが静電気で帯電しているからだ。振動系が軽く応答性に優れているということで、スタックスの静電型ヘッドフォンは特にデリケートな音の再現性が求められるアコースティック楽器やボーカルの発声に対して昔から確固たる定評を得ていた。

 そのころ、耳の肥えたベテランのオーディオファイルの多くはクラシック音楽を好んで聴いていた。バイオリンの陰影表現が豊かで音色の鮮やかな再現性や、ピアノの打弦による複雑に織りなす音色など、スタックスの静電型ヘッドフォンはスピーカーシステムが奏でるよりも繊細で解像感に優れた音を聴かせてくれる。いまもクラシック系のレコーディングでは、スタックスの静電型ヘッドフォンをモニター用途に使っているというケースが少なくない。実は私も同社製ヘッドフォンを愛用している1人である。今回の取材で私はスタックスの製造現場を見学することができ、同社製品への理解と愛着がいっそう深まることになった。

 スタックスの歴史は古く、会社が始動したのはいまから80年前の1938年(!)、今年の初めには、創業80周年を記念した新Λ(ラムダ)シリーズの静電型ヘッドフォン「SR-L300 Limited」と、同社製品用の専用アンプである漆黒のソリッドステート方式ドライバーユニット「SRM-353XBK」が数量限定で発売された。だが、もうすでに完売したという……。


創立80周年記念の「SR-L300 Limited」

 スタックスを創業した人物は、林 尚武氏(1906年〜2000年)である。創業の1938年から14年ほど前に遡る1924年頃、彼は早稲田大学在学中で短波の無線通信技術を研究していたそうだ。音声信号を得るためにはマイクロフォンが必要であり、低品質のカーボンマイクから音質に優れたコンデンサー型マイクロフォンがちょうど登場した時期だった。彼は静電型(コンデンサー型)という新しいテクノロジーの可能性に惹かれていったらしい。

 創業から7年前の1931年頃は、録音技術者として中国(当時は中華民国)の上海にあるレコード会社の主任技師として働いている。そこで画期的な発明をした。当時の円盤記録(SPレコードを造るためのワックス原盤への音溝カッティング)では検聴用のフォノカートリッジの針圧が10g程度もあったのだが、彼は針先(振動系)を磁化した磁束検出タイプの軽針圧フォノカートリッジを考案したのである。これは現在のMM型(ムービングマグネット)に通じるものだ。当時は製盤用と検聴用に2台の録音機を同時に動かしていたそうで、それが音溝を痛めない軽針圧のフォノカートリッジが実現できたことでレコーディングが1台の録音機で済むようになり、彼は大いに感謝されたという。

 スタックスの創業当時の社名は、昭和光音工業(株)である。社屋は東京都の千代田区九段に構えていた。その頃はワックス原盤への録音や、そのメタルスタンパーの製作などが主な業務だったらしい。そして、1944年には豊島区の雑司が谷に社屋を移転している。使われた社屋は木造2階建ての洋館(元々は雑司ヶ谷宣教師館)であり、現在は東京都の指定有形文化財に指定されている重要な建造物。第二次世界大戦の終結は1945年なので、スタックスは戦時中も活動していたことになる。

 昭和光音工業からスタックス工業へと社名を変更したのは1963年。1950年から製造を始めたコンデンサーマイクロフォンに使われた「Stax」のブランド名を社名に採用したのである。初期の製品はコンデンサー型のフォノカートリッジ(モノーラル)や専用トーンアームなど、アナログディスク再生に関するものが多かった。スピーカー関連では1954年に発売されたCSG-1というコンデンサー型ツイータが初めての製品になる。アナログディスクの音溝から信号をピックアップするという音の入り口から、音を再生する音の出口側の製品が開発されたスターティングポイントである。

 スタックスの偉大なる功績は、静電型(コンデンサー型)ヘッドフォンを世界で初めて世に送りだしたこと。彼らは静電型ヘッドフォンの先駆者であり、いつの時代もトップランナーでいたのだ。現在まで脈々と続いている静電型ヘッドフォンのルーツは、1960年に登場したSR-1。ペアとなる専用ドライバーはSRD-1という型番だった。


1960年に登場した、世界初の静電型ヘッドフォン「SR-1」

 それ以降、スタックスは製品開発を静電型フォノカートリッジ+高感度トーンアームと静電型ヘッドフォンに特化していく。1974年には、世界初となるソリッドステート増幅のA級DCステレオパワーアンプ「DA-300」を発売。当時のアンプが信号経路にコンデンサー素子(キャパシター)を挿入して不要な直流成分をカットしていたのに対して、それを排除してしまったのがDCアンプと呼ばれるもの。もちろんDC=直流成分を増幅してはまずいので保護回路が働くわけだが、素子としてのコンデンサーを経由することによる音質劣化から解放されるという画期的な手法だったのである。現代のアンプリファイアの大半はDCアンプ構成なのだから、スタックスの先見性の高さがうかがえよう。


スタックス社内の歴代モデル展示部屋


 1980年代には静電型スピーカーシステムに加えてアンプやCDプレーヤー、単体DACなども開発している。スタックスの製品は海外でも高い人気を誇り、最盛期には売上げの約70%を輸出が占めるほどになっていたという。スタックス工業が埼玉県の三芳町に本社を構えていた1990年代の前半、私は同社を訪問して創業者の林 尚武氏と言葉を交わす機会があった。ちょうど大型の静電型スピーカーシステム「CLASS Model 2」のバージョン2が完成した頃だったと記憶している。スタックスの製品はどれも独創的で、海外の著名なオーディオメーカーの製品と比べても互角以上の音を聴かせてくれた。


かつては大型の静電型スピーカーシステムや、アンプやCDプレーヤーなども手がけていた

 順風満帆と思われていたスタックス工業であるが、為替変動による急激な円高傾向により採算性が急激に悪化。海外比率の高さが災いした結果でもあり、1995年12月に操業停止となる。しかし、その翌年(1996年1月)には債権者会議で新会社(有限会社スタックス)の設立とスタックスのブランドを継承することが承認された。元従業員の有志10名が集まり、同じ社屋で生産を再開することになったのである。製品については手を広げずに、静電型ヘッドフォンに絞り込むことにした。現在の有限会社スタックスは、このようにスタートしたのだ。

 そして、2011年には中国のEDIFIER TECHNOLOGYと資本・業務提携を行なっている。従業員数3,000名を超えるという中国企業のトップは、スタックスの静電型ヘッドフォンを熱烈に愛している人物なのだという。2015年には埼玉県富士見市に社屋を移転(現在の本社)して、本格的なクリーンルーム設備と生産ロボットの導入により近代的な製品製造を行なっている。以上が、駆け足であらわしたスタックスの歩みである。より詳しい情報は、同社の「創業80周年の歩み」ページに書かれている。


埼玉県富士見市にある現在の本社

静電型ヘッドフォンはどのように音を出すのか

 さて、静電型ヘッドフォンの発音構造を説明しよう。一般的なヘッドフォンがダイナミック型スピーカーを搭載しているのは御存知だろう。永久磁石を使った磁気回路があり、磁気ギャップ(磁束)の中で振動板に接着されたボイスコイルが振幅動作を行なって音を出すと。軽量化のためボイスコイルが巻かれるボビン(筒)を持たない場合もあるが、概ねスピーカーのユニットを小型化したような構造になっている。ダイナミック型スピーカーでは、振動板+ボイスコイルによる振動系にある程度の重さ(質量)があると容易に想像できるだろう。

 一方、スタックスの静電型ヘッドフォンでは、食品を包む透明なラップ素材のような薄い高分子フィルム素材(エンジニアリング・プラスチック=エンプラ)が振動板になっている。紙や金属とは異なり、素材自体が柔らかいために振動膜と呼ばれることも多い。その表面には電気を帯電させる目的で導電コーティングが施されているのだが、極薄で透明度が高いために目で見てもわからないほど。この軽量な振動膜に+580Vという電圧が印加され、振動膜は均一に静電気が帯電した状態を維持しているのだ。580Vと聞いて驚かれるかも知れないが、電流値はごく微量なので危険性はまったくない。

 この振動膜を動かすために存在するのは、表面と裏面に配置されている合計2基の固定電極。板状の固定電極には音を透過させるための穴が無数に開けられている。前述したように、固定電極に挟まれている振動膜には+580Vの電圧が加わっている。たとえば表面の固定電極に+の信号電圧が加わると、プラスに帯電している振動膜は固定電極から遠ざかる。同様に表面の固定電極に-の信号電圧が加われば、プラスに帯電している振動膜は固定電極に引き寄せられる。これが静電型での振幅原理だ。


MLER固定電極。音を透過させるための穴が無数に開いている

 スタックスの静電型ヘッドフォンでは、表面の固定電極がプラスの電圧になるときに裏面の固定電極がマイナスの電圧になるように、押す力と引く力が同時に発生する巧妙なプッシュ・プルの動作構造になっている。重さ(質量)がほとんどない振動膜を全面駆動するわけで、音の歪みが非常に少ないというのも得がたい特徴になっている。ちなみに、現行製品の専用ドライバー(駆動アンプ)ではラインレベルのバランス入力の場合なら2基の固定電極までストレートに信号伝送が行なわれており、理想的なバランス駆動が実現できている。

 このような発音原理であれば、一般的なアンプやヘッドフォンアンプでも静電型ヘッドフォンを鳴らすことができると考えてしまうかも知れないが、それはできない。一般的なアンプやヘッドフォンアンプはスピーカーを駆動するために音楽信号に応じた電力を送りこむわけだが、静電型ヘッドフォンでは電力ではなく高電圧の音楽信号が求められるのだ。スタックスが自社の静電型ヘッドフォン専用のドライバー(駆動アンプ)を作っているのはそのためで、彼らの専用ドライバーは振動膜に静電気を帯電させる高電圧回路と固定電極への高電圧な音楽信号が最適化されている設計なのである。

 例えば、静電型で有名なQUADのスピーカーは一般的なアンプで鳴らすことができる。それは送り込まれた電力を高電圧の音楽信号に変換する回路(トランスフォーマーを使った昇圧回路)を内蔵しているから可能なのである。


新フラグシップ機「SR-009S」

 スタックスの静電型ヘッドフォンは長年に渡る研究開発と経験から、振動膜に加える電圧値と固定電極との距離関係を見極めている。5月下旬発売の新フラグシップ機「SR-009S」(税込496,800円)では、現行製品のSR-009と同じく高性能の極薄化した高分子極薄フィルム素材(スーパー・エンジニアリング・プラスチック=スーパー・エンプラ)が振動膜素材として採用されている。その厚みは1,000分の1〜2mmという。そして、振動膜と固定電極との距離は僅か0.5mm。流体である空気を振動膜の制動にも役立てており、高度に精確な音楽再生を実現している。しかも、同社製品に使われている独自形状のフラットケーブルは、ケーブルの静電容量も考慮したオリジナル設計なのである。

 その名前が示すとおり、新製品のSR-009Sは、既存の「SR-009」のバリエーション・モデル。末尾のSは“スーパーのS“や“スペシャルのS”をイメージしているもので、マーク2やシリーズ2という次世代機を意味しているわけではなさそうだ。とはいえ、技術的にも構造的にも理に適った大幅な進化を遂げているのは明らかであり、SR-009の上位モデルに位置づけられるのは確実。オーディオ製品に限ったことではないが、オリジナルを丁寧に磨きあげるように改良していくことをブラッシュアップと表現することがある。ここで紹介するSR-009Sは、まさにオリジナルのSR-009を徹底的にブラッシュアップすることで未踏の音質領域に到達した孤高の静電型ヘッドフォンなのだ。


左が新フラグシップ機「SR-009S」、右が既発売の「SR-009」

SR-009SとSR-009、音はどう違うのか!?

 スタックスの静電型ヘッドフォン、その音質を画期的なレベルにまで高めたのは、SR-009の開発で誕生した斬新なMLER固定電極である。先ほど述べた発音構造を御理解していただくと、振動膜とその前後にある固定電極は、いずれも高い精度で平面性が得られているべきと判るはず。静電気が与えられている振動膜を信号電圧の変動で動かす固定電極は平面性が限りなく高く、しかも薄いことが求められる。

 平面性の高さは振動膜に均一なプレッシャーを加えるためであり、薄さは音をスムーズに透過させるためだからだ。だが、固定電極が薄ければ物理的な剛性が十分に得られず、振動してはいけないはずの固定電極が反作用的に振動して音が濁ってしまう可能性も……。実は静電型ヘッドフォンの設計経験が少ないメーカーの製品が陥りやすい音の色づけ=カラレーションの発生は、このあたりが原因ではないかと私は思っている。再生音量が低い場合は気づきにくいけれども、リズムのキレが鋭く強弱のコントラストが高いダイナミックな曲を聴いていると、固定電極の振動や共振による付帯音が加わっていると感じられることがある。静電型の発音原理は割合とシンプルなのだが、いざ製品化しようと挑むと相反するような困難が待ち構えているのだ。

 オリジナルのSR-009で開発された画期的な固定電極は、MLER(Multi Layer ElectRodes=多層電極)と呼ばれる。素材は導電性があり平面度の高いステンレススチール製の薄板。音を透過させる無数の開口部(丸穴)は超精密フォトエッチングという手法であけられている。すなわち、表面からピンポイント的に金属を溶かして穴をあけているのだ。そして、同じくフォトエッチング手法で剛性を高めるリブ形状の部材を2枚造りあげる。その3枚のステンレススチール板を拡散接合技術という高度な先端技術を用いて原子レベルで一体化させてしまったのが、MLER固定電極なのである。


SR-009のMLER固定電極


近づいて見てみると、3枚の板が一体化しているのがわかる

 一般的に金属は空気の酸素成分と接することで表面に酸化膜が形成されてしまう。MLERの拡散接合プロセスでは金属を表面が酸化しない真空状態の環境に置き、3枚のステンレススチール材料に圧力と熱を数日間ほど加えるという。その結果、互いの原子が拡散して境界面が再結晶化された状態になる。つまり、積み重ねた金属を接着剤などを使わずに一体化できているのだ。

 こうして完成したSR-009のMLER固定電極は要所が薄くきわめて平面性に優れており、しかも2枚重ねのリブ形状が加わったことで剛性が飛躍的に高められている。このMLERによる固定電極はSR-009に使われている大型の円形タイプと、新Λ(ラムダ)シリーズのSR-L700に使われている長円形タイプの2種類がある。スタックスの80周年を記念した限定仕様のSR-L300 Limitedには、SR-L700と同じMLER固定電極によるモジュールが搭載されていた。


長円形の固定電極(MLERプロセスを施す前の状態)

新しいSR-009Sでは従来のMLER固定電極にさらなる改良プロセスが加えられ、第2世代のMLER2と呼ばれる固定電極が採用されている。SR-009Sのウルトラ・スムーズでトランジェントに優れた美音は、このMLER2による貢献度が大きい。スタックスの技術陣は、MLERで完成した固定電極に対して、境界面を更に滑らかな形状にするためにフィニッシュ・エッチング加工を施したのである。無数に空けられている穴の開口部分やリブ形状の端面などが再度の溶解(エッチング)でスムーズに仕上げられているのがMLER2の最大の特徴で、仕上げとして固定電極全体に金メッキを施している。金メッキ処理は美しさのためではなく、電気抵抗が低く導電性に優れていることから選ばれた。スタックスによるとフォトエッチング加工や拡散接合技術の施行、そして金メッキ仕上げなどは外部の協力会社で行っており、その製造コストは非常に高価だという。振動膜素材はSR-009のそれを継承している。


左がSR-009Sの固定電極、右がSR-009の固定電極


SR-009の開口部分のアップ。穴の縁を見ると、カクッと鋭角になっている


SR-009Sのアップ。穴の縁がなだらかになっているのがわかる

 SR-009SとSR-009を持ち比べると、僅かながらもSR-009Sのほうが軽くなっていると実感できよう。実測値では13gの違いに過ぎないのだが、それはヘッドフォンのメイン筐体である切削アルミニウム製のハウジング形状が見直されているためだ。振動系全体は電気的な絶縁性に優れた白い樹脂素材でモジュール化されているが、SR-009Sではそれを保持するアルミニウム製ハウジングの設計を刷新した。具体的には、振動膜の位置から外側の距離を10mmから7.98mmへと薄く仕上げて、しかも表側の開口直径をφ81mmからφ83mmへと拡大したのである。


断面図。左がSR-009、右がSR-009S


右側のSR-009Sではアルミニウム製ハウジングを薄くした

 スタックスの技術陣は、以前から開口部分の大きさや後面開放型の形状によって漏れ伝わる外部の音の雰囲気が変化することに着目していた。そこでSR-009Sの開発段階ではいくつかの形状を試作。そこで漏れ伝わってくる音を聴き比べて最終的な形状を決定したという。

 専用のフラットケーブルは内部が6本構成。それぞれが中芯線に音質評価の高い6N純度の軟銅線(φ0.14mm×3)と銀メッキ軟銅線(φ0.08mm×9)を組み合わせたもので、もちろんスタックスの最高グレード品である。装着感に関わるイヤーパッドには上質の本革製が使われている。また、同社ではアークアッセイ(アッセンブリー)と呼んでいるヘッドバンド部分には10ステップのアジャストクリックが与えられている。一度調整しておくと最適なポジションが保たれるという便利な構造である。


イヤーパッドには上質の本革製が使われている


アークアッセイと呼ばれるヘッドバンド部分

 取材のためにスタックス本社を訪問した際、試聴室で最終プロトタイプ状態のSR-009Sを聴くことができた。大型スピーカーシステムを聴くわけではないので、スタックスの試聴室は応接間のような親しみやすい雰囲気である。なお、事前に予約しておくと、スタックスの全製品をこの部屋で試聴できるという。

 用意していただいたのはSR-009SとオリジナルのSR-009の2台。それを駆動するドライバーユニットは2017年に発売された最高級機のSRM-T8000である。入力段には信頼性の高い双三極管6922が採用(2本)されて、出力段はA級動作のソリッドステート増幅というハイブリッド構成である。スタックスの高級ドライバーユニットには、左右チャンネルが独立している珍しい2軸アッテネーター(ボリューム)が使われている。これは左右バランスの調整に使うアッテネーターが省略できる高音質追求のためだ。再生プレーヤーには試聴室に常設しているラックスマンの高級SACD/CDプレーヤー「D-05u」を使用。音源にはCDを使っている。


SR-009SとSR-009を聴き比べた。駆動するドライバーユニットは2017年に発売された最高級機のSRM-T8000

 最初にオリジナルのSR-009で聴いてみた。一聴してハイグレードな音だと判る高品位サウンドが奏でられている。以前に「SR-L700」を聴いた時も同じように感じたのだが、剛性の高いMLER固定電極の恩恵は本当に素晴らしく、音のアタックが鋭くリズムが深く沈み込むようなポップスやジャズ系の音楽に対する相性が格段に高くなっている。クラシック音楽でも大編成オーケストラの臨場感や叩きつけるような音の迫力もストレスなく再現してくれるので、SR-009は音楽ジャンルを問わないオールマイティなハイエンド機なのだと納得できる。大口径の円形振動膜を持つSR-009の音をじっくりと聴きながら、私はその音質に関してまったく不満を覚えることはなかった。音楽が自然に自分の心に響いて感情移入ができてしまう、浸透力に優れた音という好感を抱いたのである。

 SR-009で音の感触を十分把握してから、少しドキドキしながらSR-009Sの音を聴き始めることに……。そして、ほんの一瞬で音質の違いが判った!! 直前まで聴いていたSR-009よりも、音の滑らかさが格段にアップした印象で、先ほどよりも音楽がスッと心に届いてくるではないか。例えば、プロプリウス/プロフォン「ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ」では、ガヤガヤとした観客の話し声や場の気配が恐ろしいほど鮮明に感じられ、ビブラフォン(鉄琴)やドラムスのブラシワークといった音が超高精細という雰囲気で聴き取れる。そして、私がリファレンス音源のひとつにしているジェニファー・ウォーンズの女声ボーカルは、喉の動きまで視覚的に感じられる生々しさ。ベーシストのレイ・ブラウンとギタリストのローリンド・アルメイダによる「G線上のアリア」(独JETON)は、ウッドベースの音色がローエンドまで深々と響く。いずれもストレスフリーな音という印象を与える、トランジェントに優れた高品位サウンドだ。


 再びオリジナルのSR-009を聴いてみると、こちらも決して悪くはないのだけれども、例えばボーカルの子音やシンバルのクラッシュ・サウンドなどで音像描写の輪郭(エッジ)がほんの僅かに強調されるような、音にメリハリやアクセントを効かせたように感じられる。これは固定電極のMLERとMLER2の音質的な違いといえるのだろう。振動膜の音が透過する無数の丸穴の断面形状が滑らかになっているぶん、MLER2の固定電極が与えられたSR-009Sは音粒が磨かれたようなスムーズさを感じさせる。

 だが、私はSR-009の音を好むヘッドフォン・リスナーもいるのではと思う。普段はスピーカーシステムで音楽を聴いていて、コンサート会場でライブな音楽も聴くというリスナーなら、おそらく新しいSR-009Sの音を気に入るのではないだろうか。スタックスでも両機種の音質傾向の違いを理解しており、SR-009とSR-009Sは併売していく方針だという。私個人の音の好みでいえば、間違いなくSR-009Sを選ぶ。圧倒的なワイドレンジ感ということでは、共に互角といえるだろう。


静電型ヘッドフォンが生まれる現場に潜入!

 スタックスの社屋の1階には、本格的なクリーンルームが設置されている。昨年に取材したDAC素子の旭化成エレクトロニクスと比べると当然ながら規模はかなり小さいのだが、静電型ヘッドフォンの心臓部である発音体を製造するには十分な広さがある。

いざ、静電型ヘッドフォンが生まれる現場へ。クリーンルームに潜入した

 振動膜に使われている素材は本当に食品ラップのように柔らかく透明で、それが専用の金属型枠(真鍮製のようだ)に貼られるのであるが、ここで適切なテンションが加えられているという。型枠はインナータイプのSRS-002から新Λ、そしてSR-007AやSR-009など各種が用意されている。


振動膜の形をした金属の枠をプレートに配置。そこに振動膜の素材を貼り、枠ごとに半田ごてで切り出していく

 型枠に貼られた振動膜は次に隣の部屋に移されて、そこでは発音モジュールの組み立てとして固定電極の組み付けが行われる。いずれの作業も熟練した数名の技術者により丁寧に行われているのが印象的だった。発音モジュールの最終工程は、防湿膜を両面に貼る作業となる。

繊維性のゴミを取り除く作業。極めて薄いので、力を入れすぎると簡単に破けてしまうので、熟練の業が必要だ

 防湿膜とは、これまで出てこなかった言葉だ。想像していただくと判ると思うのだが、静電型のヘッドフォンやスピーカーシステムは、動作環境での湿気(湿度)に対してクリティカルなのである。具体的には、湿度が高ければ静電気を応用している振幅効率が低下してしまうのだ。そのため、温度と湿度が最適にコントロールされているクリーンルームの空気を発音モジュールの内部に閉じ込めるべく、防湿膜といわれる保護膜を貼って覆うのである。その素材は違う素材のフィルムで、テンションはかなり低めに設定されているようだ。また、マイクロダストや髪の毛の侵入を防ぐという重要な役割も担っている。さきほど名前を挙げたQUADの静電型スピーカーにも防湿膜が使われているのだ。

 完成した発音モジュールは白い樹脂製のハウジングに納められている。そしてクリーンルーム内部にある検査室に集められ、実際に通電をしてテスト信号による最初のサウンドチェックが行なわれる。ハイレベルなクリーン環境で製造されているので、この検査で不合格になるケースは稀だという。

 クリーンルームでの作業はここまでで、製品としてのアッセンブル工程は通常の環境で行われる。完成した製品はすべて昼間は音楽ソース、夜間はピンクノイズを使い、最低一週間以上継続した鳴らしこみが行なわれて、1台ずつ音を確認していく。スタックスの静電型ヘッドフォンは幾度もの入念なチェックを経て出荷されていくのだ。


完成した発音モジュールは白い樹脂製のハウジングに納められている


白い箱の中にズラッと並ぶ黒いものは、全て完成した発音モジュールだ。ここで実際に通電をしてテスト信号を鳴らす


検査室での細かなチェックも

完成した製品は改めて鳴らし込みが行なわれ、1台ずつ音を確認して出荷される。ブラック仕上げは輸出用の製品

 以前から少し気になっていたのだが、最近ではスタックス互換という触れ込みの非純正アンプが市場やオークションなどで散見されるようになってきた。だが、スタックスではサードパーティによるドライバーの使用を認めておらず、それによりヘッドフォンが故障した場合は保証の対象外としている。

 前述の通り、振動膜に580Vの電圧を印加しているわけだが、サードパーティのそれらはオーバードライブするように既定値以上を加えている場合が多いようなのだ。何度か私はラスベガスのCES会場などで尋ねたことがあるが、非純正ドライバーを展示している業者は概ねオーバードライブであることを示唆している。スタックスの静電型ヘッドフォンには細部に至るまで高音質が得られるノウハウが詰め込まれているわけだから、必ずスタックス製の純正ドライバーで鳴らしてほしいものだ。

 純正ドライバーには真空管を採用した製品とソリッドステート(半導体)回路、そして真空管と半導体の両方を使っているハイブリッド構成がある。固定電極には高電圧の音楽信号が必要だと述べたが、共通するのは高電圧の出力に適した素子が使われていること。真空管はもとより高電圧出力に親和性の高い素子であり、採用されている半導体の出力素子も高電圧を得やすい特性なのである。

ヘッドフォン・リスニングの最高峰のひとつ

 ヘッドフォンは耳の鼓膜の至近距離で音を鳴らす。そこではスピーカーシステムのウーファーのような大振幅は必要なく、応答性能の高さこそが最優先で求められる。帯電した超軽量の振動膜をプッシュ・プルで駆動するスタックスの静電型ヘッドフォンは、まさにヘッドフォンによる音楽再生という目的に適った発音方式だと思う。

 取材で聴いた新製品SR-009Sは、高品位なヘッドフォン・リスニングの最高峰のひとつだと断言できる。画期的なMLER固定電極を進化・発展させて完成したSR-009SのMLER2固定電極は、聴き慣れているはずの愛聴曲からこれまで気づくことのなかった音がいくつも潜んでいることを教えてくれた。新Λシリーズの静電型ヘッドフォンを愛用している私にとって、SR-009Sは究極の逸品として鮮やかに映ったのである。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1117613.html



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c7

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
8. 中川隆[-10240] koaQ7Jey 2019年5月22日 12:03:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2099]

STAX の静電型ヘッドフォンについては


音は凶器 _ 僕が STAX を薦めない理由
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/205.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c8

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
9. 中川隆[-10239] koaQ7Jey 2019年5月22日 13:52:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2100]

■ 甦れSTAX ELS-8Xコンデンサースピーカー
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-04-05


かつて、日本のオーディオ業界が盛んであった時代、世界に類を見ない精緻な作りの、大型コンデンサースピーカーがありました。

STAX社のELS-8Xです。

ダメになった発音ユニットの3ミクロン厚の振動膜の張替え・修復に成功したELS-8Xから、思いも寄らない音響空間が出現しました。

眼前にぱあっと広がるリアルな音場。

あそこで鳴ってる、こちらで歌う、そこにいる。今まで経験したことがない明確な定位。

低音のさらに低域の、震える空気の粗密波が頬に触れ体を包む。

なによりも「そこで演(や)ってる感」がすばらしい。

おそらく世界最高の精緻な発音ユニットと音質を備えた STAX ELS-8X を中心に、コンデンサースピーカーについて綴ります。

(1)甦れ(1回)STAX ELS-8X コンデンサースピーカー 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17 

**修理不可能と諦め、10年ほど放置していた8Xの修復に挑んだ結果、思わぬ大成功**


(2)甦れ(2回)8X コンデンサースピーカー/SR-1との出会い
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25 

**50年前にSTAX本社で聴いたイヤースピーカーとコンデンサースピーカー**


(3)甦れ(3回)8X コンデンサースピーカーもう一つの8X電源修復 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09 

**息子が入手。奇跡的に完全オリジナル超美品の8X。電源を修復して完動**


(4)甦れ(4回)8X コンデンサースピーカー成功!発音ユニットの分解 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20 

**発音ユニットを解剖する。ダメージを与えずに分解できるか**


(5)甦れ(5回)8X コンデンサースピーカー構造の詳細と修復手順 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-12-11 

**発音ユニットの詳細な分解図と修復手順の概略**

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-04-05

▲△▽▼


STAX ELS-8X
¥500,000(1台、1985年頃)
¥684,000(1台、1990年頃)
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html

1964年に発売されたESS-6Aに数々の改良を加えて開発されたコンデンサー型スピーカーシステム。

振動板にはコンデンサー型を採用しています。

コンデンサー型は振動膜とそれをドライブする固定極で構成されており、振動膜にあらかじめ直流電圧を加え、両側の固定極に片側が+、片側が−になるように高い信号電圧を加えることで反発(+と+)と引き合い(+と−)を起こして振動を生み出しています。

振動膜には極めて薄いポリエステルフィルムが採用されています。

ELS-8Xでは、低域用に4枚、全帯域用に2枚、高域用に2枚の発音ユニットを搭載しています。

コンデンサー型に必要な高電圧の信号はカットコアトランスによって作り出しています。

ここにはELSシリーズ共通の800VAのカットコア・シグナルトランスを採用しています。このトランスはPC-OCCの巻線を使用しており、特性のポリカーボネート製ボビンに丁寧に巻いて仕上げられています。

内部配線にもPC-OCCが採用されています。

ネットワーク回路のハイカット抵抗には大型の高音質特注品を使用しています。また、ドイツ製ポリプロピレン・コンデンサーなどを採用することで、高音質かを図っています。

周波数特性
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html

機種の定格

方式 3ウェイ・8ユニット・コンデンサー型・フロア型

使用ユニット
低域用:コンデンサー型x4
全帯域用:コンデンサー型x2
高域用:コンデンサー型x2

インピーダンス 4Ω以上

再生周波数帯域 35Hz〜25kHz
最大入力レベル 200W

出力音圧レベル 79dB(400Hz/2W/1m)、76dB(400Hz/2W/2m)

クロスオーバー周波数 300Hz

消費電力 3.5W(バイアス電源)

外形寸法 幅770x高さ1,900x奥行86mm
脚部奥行:250mm
重量 53kg
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c9

[リバイバル3] 音は凶器 中川隆
30. 中川隆[-10238] koaQ7Jey 2019年5月22日 13:53:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2101]

■ 甦れSTAX ELS-8Xコンデンサースピーカー
https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-04-05


かつて、日本のオーディオ業界が盛んであった時代、世界に類を見ない精緻な作りの、大型コンデンサースピーカーがありました。

STAX社のELS-8Xです。

ダメになった発音ユニットの3ミクロン厚の振動膜の張替え・修復に成功したELS-8Xから、思いも寄らない音響空間が出現しました。

眼前にぱあっと広がるリアルな音場。

あそこで鳴ってる、こちらで歌う、そこにいる。今まで経験したことがない明確な定位。

低音のさらに低域の、震える空気の粗密波が頬に触れ体を包む。

なによりも「そこで演(や)ってる感」がすばらしい。

おそらく世界最高の精緻な発音ユニットと音質を備えた STAX ELS-8X を中心に、コンデンサースピーカーについて綴ります。

(1)甦れ(1回)STAX ELS-8X コンデンサースピーカー 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-17 

**修理不可能と諦め、10年ほど放置していた8Xの修復に挑んだ結果、思わぬ大成功**


(2)甦れ(2回)8X コンデンサースピーカー/SR-1との出会い
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-10-25 

**50年前にSTAX本社で聴いたイヤースピーカーとコンデンサースピーカー**


(3)甦れ(3回)8X コンデンサースピーカーもう一つの8X電源修復 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09 

**息子が入手。奇跡的に完全オリジナル超美品の8X。電源を修復して完動**


(4)甦れ(4回)8X コンデンサースピーカー成功!発音ユニットの分解 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-11-20 

**発音ユニットを解剖する。ダメージを与えずに分解できるか**


(5)甦れ(5回)8X コンデンサースピーカー構造の詳細と修復手順 
http://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2013-12-11 

**発音ユニットの詳細な分解図と修復手順の概略**

https://801a-4242a.blog.so-net.ne.jp/2014-04-05

▲△▽▼


STAX ELS-8X
¥500,000(1台、1985年頃)
¥684,000(1台、1990年頃)
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html

1964年に発売されたESS-6Aに数々の改良を加えて開発されたコンデンサー型スピーカーシステム。

振動板にはコンデンサー型を採用しています。

コンデンサー型は振動膜とそれをドライブする固定極で構成されており、振動膜にあらかじめ直流電圧を加え、両側の固定極に片側が+、片側が−になるように高い信号電圧を加えることで反発(+と+)と引き合い(+と−)を起こして振動を生み出しています。

振動膜には極めて薄いポリエステルフィルムが採用されています。

ELS-8Xでは、低域用に4枚、全帯域用に2枚、高域用に2枚の発音ユニットを搭載しています。

コンデンサー型に必要な高電圧の信号はカットコアトランスによって作り出しています。

ここにはELSシリーズ共通の800VAのカットコア・シグナルトランスを採用しています。このトランスはPC-OCCの巻線を使用しており、特性のポリカーボネート製ボビンに丁寧に巻いて仕上げられています。

内部配線にもPC-OCCが採用されています。

ネットワーク回路のハイカット抵抗には大型の高音質特注品を使用しています。また、ドイツ製ポリプロピレン・コンデンサーなどを採用することで、高音質かを図っています。

周波数特性
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html

機種の定格

方式 3ウェイ・8ユニット・コンデンサー型・フロア型

使用ユニット
低域用:コンデンサー型x4
全帯域用:コンデンサー型x2
高域用:コンデンサー型x2

インピーダンス 4Ω以上

再生周波数帯域 35Hz〜25kHz
最大入力レベル 200W

出力音圧レベル 79dB(400Hz/2W/1m)、76dB(400Hz/2W/2m)

クロスオーバー周波数 300Hz

消費電力 3.5W(バイアス電源)

外形寸法 幅770x高さ1,900x奥行86mm
脚部奥行:250mm
重量 53kg
https://audio-heritage.jp/STAX/speaker/els-8x.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/205.html#c30

[近代史3] 中国は何時崩壊するのか? 中川隆
12. 中川隆[-10237] koaQ7Jey 2019年5月22日 14:42:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2102]

立花聡の「世界ビジネス見聞録」2019年4月23日
http://wedge.ismedia.jp/


敗色濃厚の中国不動産業、海外巨大事業もピンチ



中国の大手不動産会社がマレーシアで建設を進めている「フォレストシティ」の完成模型(写真:筆者提供)

「生き残れ!」と絶叫する中国の大手不動産企業

「活下去」――。

 中国の不動産大手万科(Vanke)の2018年秋季社内経営会議で打ち出されたスローガン。中国語で「生き残る」という意味だ。「活下去」の文字が大きく映し出された会場の写真がネット上で流れていた。

「同社の南方地区の9月経営月例会でもすでに、『活下去』のテーマが言及された。同社董事会主席の郁亮氏が不動産業の折り返し地点に差し掛かっているとの認識を示し、危機感を隠そうとしなかった。大手でさえこの状態だから、資本力が弱く、土地をあまり持たない中小不動産企業となれば、まさに戦々恐々だ」(2018年10月1日付「新華網」)

 中国にとって不動産ほど重要な産業はない。経済低迷に陥るたびに、政府は必ずインフラ投資を動員し、不動産市場にカンフル剤を打って危機を乗り切る、という手法を取ってきた。不動産は万能のけん引役で必ず作動する。一方、実需から乖離する不動産市場の相場は青天井で上がり続けてきた。世の中に崩壊しないバブルなど存在しない。

 供給過剰の状態が続くと、ゴーストタウンがいたるところに生まれる。それでも、なぜか不動産会社は潰れない。不動産デベロッパーの役割を担っている地方政府が傘下に融資担当の投資会社を抱えている限り、資金調達は成り立つのである。この仕組みはいつまで機能するのか、あるいはいよいよ危うくなってきたのか。異変は起きつつある。

「中国の不動産市場は、開発業者が金に糸目を付けずに土地を買いあさっていた昨年(編集部注:2017年)から状況が一変し、地方政府が行う土地使用権入札で不成立が増加している。(中略)入札の不成立は7月以降、大都市で目立って増えた。政府の引き締め策の長期化やマクロ経済の悪化で開発業者が流動性の減少や利ざやの縮小に見舞われているためだ」(2018年9月2日付「ロイター」)。

 タイミング悪く、米中貿易戦争に突入したため、もはやその影響は貿易にとどまらず、各方面に拡散し始めた。製造業の中国撤退、サプライチェーンの再編に伴い失業者が増加。失業すると、ローンの返済が滞る。そもそも中国経済を支えていたものは何かというと、「労働力」と「不動産」(=土地や資源の取引)なのだ。この2つに亀裂が入れば、まさに生死にかかわる大問題となる。

「鳴り物入り」の海外巨大事業にも赤信号

 中国経済を支えてきた同国の不動産業者は、海外事業でも頓挫している。

 中国人の大量移住によって東南アジア屈指の「中国人街」を作り上げる。その中核プロジェクトとして、マレーシア南部のジョホールバルに中国の大手デベロッパー・碧桂園(Country Garden)が開発を手掛けている「フォレストシティ」(中国語名:森林城市)は、大きなトラブルに見舞われている。


建設中のフォレストシティ(写真:筆者提供)

 はじめに肝心の本土中国人向けの販売が中止となった。2017年3月11日付けのマレーシア華字経済紙「南洋商報」がトップで報じた。中止の原因はどうやら、中国の外貨準備の急減にあったようだ。同紙は、海外不動産投資による資産流出を食い止めるための中国政府による外貨管理規制の一環ではないかと分析した。

 2017年1月末の中国外貨準備高は2兆9980億ドルとなり、約6年ぶりに3兆ドルを割り込んだ。同年2月7日付けのロイター報道(電子版)は、エコノミストらの分析を引用し、「今回の外貨準備減少を受けて当局が規制強化を強める可能性がある」と伝えていた。

 中国人街の造成はいうまでもなく、東南アジアにおける中国の影響力拡大に寄与するもので、中国の国益に合致する。だが、それ以上に外貨準備の減少が深刻であり、海外への資産流出抑制をより緊急度の高い政策とせざるを得ない事情があったと推測する。

 さらに2017年3月27日付けの「ニューヨークタイムズ」(中文版)もフォレストシティについて、「中国が海外への資金流出規制を強化したため、多くの投資家が残金支払い不能に陥り、状況が悪化している」と報じた。

 デベロッパーの碧桂園が資金リスクに直面するだけでなく、マレーシア国内の政治問題にもなった。「外国人に国土を売り飛ばす」ことで批判を受けてきたナジブ政権(当時)には大きな圧力がかかった。マハティール元首相(当時)は中国企業による都市開発が大規模になり「広大な土地が外国に占拠されてしまった。実質的には外国の領土だ」と猛烈に批判した。


建設中のフォレストシティ(写真:筆者提供)

 そもそもフォレストシティとはどんなプロジェクトなのか。マレー半島の最南端、シンガポールに隣接しているジョホールバルでは、イスカンダル経済特区という大規模な都市開発が進められていた。その中でも最大のプロジェクトがこのフォレストシティだった。碧桂園は今後20年間で1700億リンギット(約4兆3900億円)を投じ、14平方キロメートルの土地(ほとんど人工島)に都市を作り上げる計画であった。

 政治色の強い不動産開発案件が、政治的理由によって妨害されることは驚くに値しない。そもそも経済も産業も、政治的な目線で俯瞰しなければならない。


崩れゆくマレーシアの中国人街

 昨年6月、私はジョホールバルへ出かけた。目的は、フォレストシティの視察である。私が実際に見て感じた問題を以下に3つ記したい。

 ひとつは、ヒトの問題。計画によると、フォレストシティ内の人口は2050年までに70万人に達すると想定されている。この規模の人口はどこから沸いて来るのか。シンガポールへの通勤を前提に考えるなら、いまの出入国・通関はすでに限界に達している。ボーダー(国境検査場)を増やしたくらいでは到底追いつかない。

 それでは、移民という方向はどうだろう。多くの中国人は私財を海外に出そうとしているが実際に海外に住むとなると、ノーという人は多い。シンガポールを眺める人工島上で余生を過ごしたい中国人は、いったいどれだけいるのだろうか。また、仮に数十万の中国人が移民してくることになれば、マレーシア国内で大きな政治問題となるはずだ。

 次に、環境問題。人工島造成をはじめとする工事によって、マングローブが大量に伐採された。これだけの大変動に生態系は堪えられるのか、環境学の専門家ではないので掘り下げたコメントはできないが、素人目に見ても憂慮せずにいられない。

 最後に、金の問題。中国系のデベロッパーでないと、これだけの巨大投資はできない。とはいえ、無尽蔵に資金が沸いて来るわけでもない。現時点で出来上がっている人工島(写真 赤線枠)は計画のわずか一部に過ぎない。キャッシュフローは大丈夫か。他人事ながら心配せずにいられない。


フォレストシティの全体図(赤枠内が現在すでに出来上がっている部分)(写真:筆者提供)

 私が視察した2か月後の2018年8月27日、マハティール首相はついに、「フォレストシティの外国人向けの販売を中止させる」と表明した。「外国人購入者にはビザを与えない。マレーシア人のための街建設ではないからだ」と単純明快にその理由を説明した(2018年8月27日付「チャンネルニュースアジア」)。

 フォレストシティはジョホールバル地域の不動産相場を大きく上回っており、マレーシア国民の収入水準を考えると、手の届かない物件だ。マハティール氏の決断は正しい。一部の政治家や利権団体のためのプロジェクトは国益に合致しない。


フォレストシティの物件内部(写真:筆者提供)

 フォレストシティの前途はどうか。開発にまだ着手していない大半は、埋め立ても含め大幅な計画見直しを迫られるだろう。中国企業は往々にして政治と絡めてビジネスを進めたがるが、政治は諸刃の剣でもある。

基幹産業になり得ぬ不動産、中国の苦闘

「活下去」。万科の絶叫はある意味、中国の不動産業の苦境を代弁しているように思える。今年に入っても一向に状況の改善が見られない。

「中国のマンションを中心とした住宅販売が変調をきたしている。万科企業など住宅大手4社の2019年1月の販売額は前年同月に比べ3割超も減少した。上海や深圳をはじめ主要都市の価格高騰が収まり、投資資金の流入にブレーキがかかっている。需要の頭打ちが長引けば、財政を土地売却に依存する地方政府の資金難や建設・不動産などの雇用悪化を通じて景気への悪影響は避けられない」(2019年2月15日付「日本経済新聞電子版」)。

 基幹産業とは、一国の経済発展の基礎をなす重要産業を指す。ドイツは機械・自動車、イギリスは金融、フランスは文化、スイスは精密機械・観光、日本は電機・自動車、台湾は半導体、シンガポールは金融・フィンテック……。中国の基幹産業は不動産だった。バブルになりやすい不動産の脆弱性に気付いた中国は「脱不動産」を図り、IT産業に力を入れ、サプライチェーンの上流を抑えようと乗り出したわけだが、これも今、米国との貿易戦争の最中にある。

 生き残りを賭けた中国の不動産業の苦闘は今も続いている。
http://wedge.ismedia.jp/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/112.html#c12

[リバイバル3] 高層マンションには住んではいけない 中川隆
40. 中川隆[-10236] koaQ7Jey 2019年5月22日 14:57:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2103]

本当の恐怖は20年後…憧れのタワマンは「時限爆弾」 マンション管理士が警鐘(前編)
2019/5/22 税理士ドットコム
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00000784-zeiricom-bus_all



かつて高騰したマンションは、なかなか買い手がつかず、苦戦が続いていることが伝えられている。これまで何度も報じられてきた、スキーリゾートの新潟県湯沢町だけの問題ではない。建築から時間が経ち、資産価値がガクンと落ちたマンションは、どこも厳しい状況だ。

憧れを抱いたり、資産性に着目したりして購入に踏み切るマンション。都心部にはいくつものタワーマンションが並び立ち、豪華絢爛な設備や立地を打ち出して、人々の購入意欲をそそっている。低金利が続き、多額の住宅ローンが組みやすいことも、背中を押す一因だ。

ただ、買った後に負担し続ける管理費や修繕積立金は決して軽いものではない。のちの大規模修繕に備えるためだが、入居者による滞納や、相続人の所在がわからず必要な決議が取れないなどの恐れもある。このことはどれくらい意識されているだろうか。

不動産問題に詳しく、自らがマンション管理士でもある宮路幸人税理士はどう考えているか。この前編では、積立金の不足やタワマンの問題などを中心に話を聞いた。

●積立金不足→資産価値が減少→富裕層が物件から消える?

ーー管理費などの滞納は多くのマンション住民にとって身近な問題でしょうか

マンションは建物の維持管理や将来の大規模修繕に備えるため、月々の管理費や修繕積立金を支払う必要があります。築年数が古かったり、戸数が多かったりするほど滞納額が生じやすくなっているのが実態です。

国土交通省の平成30年調査によると、滞納が発生していないマンションは62.7%ということです。

逆に言えば、そのほかのマンションでは程度の差こそあれ、滞納が生じているということですから、マンション住民にとっては他人事ではないでしょう。滞納が生じ始めると、建物の維持管理や将来の大規模修繕の際に必要な資金が不足する危険性があります。

ーー資産価値にも影響を与えそうですね

はい。マンションの資産価値は周辺開発や地価の動向にも左右されますが、その管理状態も大きな要素です。エントランスをはじめとする共用部分が綺麗に保たれているか、照明やエレベーター等の設備が支障なく管理されているかなどが重要です。

管理費の滞納により必要な大規模修繕の資金が不足する場合は、各戸から臨時徴収することになりますが、滞納者が、追加で何百万円というまとまった金額の支払いに応じることは残念ながら考えにくいです。

ーーそうすると、先々の資産価値の減少が現実になりそうですね

そうなります。すると、富裕層など移転可能な人たちは資産価値が減ることを嫌って、そのマンションから出ていくことになるでしょう。こうなると、経済力が弱い人が残り、「負のスパイラル」となって、建物の管理がどんどん悪化していきます。

ーー修繕積立金の月々の支払額が増えていくようなことがあると、収入が一定の人にとっては支払いが難しくなりそうです

はい。ここは、購入する際に見落としがちな部分です。修繕積立金は、段階増額方式を採用している物件が多いのです。

これは新築の時は修繕が必要ないことや、不動産業者がマンションを売りやすくするためですが、年数がたつと修繕積立金が増加していき、将来的には当初の2倍〜5倍になるというケースもあります。とくに年金生活者にとっては支払いが厳しくなるでしょう。

●大規模修繕は「12年周期」、2回目以降に積立不足の懸念

ーータワーマンションでの大規模修繕は大きな金額が必要になりそうですね

タワマンは、外壁を修理するときなどは高さがあるため足場を組むことができません(低層階を除く)。そのためゴンドラ方式などを採用することになりますが、期間も費用もほぼ倍かかると思ってください。

エレベ−タ−も多く設置され、その保守管理の費用や給排水設備のメンテナンス、機械式駐車場の維持管理にも多額の費用がかかります。共用部分にたまにしか使わない豪華なジムやプ−ルやラウンジなどがある場合、この維持管理にも多額の費用が発生します。

ーータワマンで大規模修繕があったという実例はまだ少ないのでしょうか

タワマンが多く建てられ始めたのは、容積率が緩和された2000年頃からで、大規模修繕を実際にしたケースはまだ非常に少ないです。どのくらいの金額かなど、実際にやってみないとわからない部分も少なくありません。このため、現時点では問題が顕在化していません。

ーー大規模修繕はどれくらいの周期で行うのでしょうか

大規模修繕はおおむね「12年周期」とされます。1度目の大規模修繕はなんとか乗り切ったとしても、2度目の大規模修繕の頃から、修繕積立金が不足し建物の維持管理が行き届かないなどの問題が生じる恐れがあります。

ゆえに、タワマンの未来については悲観的にならざるをえません。維持管理費用が多額にかかり、戸数が多いので意思決定も難しい。私なら「高く売れるうちに、早めに売ったほうがいい」と考えます。

タワマンを売っている不動産業界の人は、これまで述べたような懸念がわかっているので、自分ではタワマンを買わない人が多いと聞いたことがあります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00000784-zeiricom-bus_all
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/654.html#c40

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
162. 中川隆[-10235] koaQ7Jey 2019年5月22日 15:56:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2104]

私のオーディオ人生 第22回 20pフルレンジスピーカーを鳴らす!
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-022


今回のコラムは私が最近購入した英国の名門スピーカーで20pダブルコーンスピーカーWharfedaleのSuper8−RS/DDをご紹介します。


私の友人で究極のオールウェスタンとウェストレックスのアンプで楽しんでおられる石川県の小松市に住むスーパーマニアの中さんが久しぶりに名古屋に来られて早速このスピーカーを厳しいウェスタンの耳で評価をして頂いた、

 中さん曰く

「20pのダブルコーンとは思えない豊な響きと枯れた音色が魅力的だ、
特にピアノと声楽が素晴らしく他のスピーカーではこの音は出ない、

同じイギリスのタンノイとは音色的な傾向と出音は随分違うけどこれこそが紛れもない英国サウンドの音ではないだろうか」

また

「自分が使っているウェスタンに近い音色を持ち合わせているから今後はワーフェデールを見習ってウェスタンも同じようにしっとりとした(いぶし銀)のサウンドを出したい」

とウェスタンレベルの目線で評価して頂いたがやはり当時のワーフェデールもHMV蓄音機やロンドンウェスタンの流れを汲む音色の一端が見え隠れするような気がする。


 スピーカーに関しては今迄色んな英国ヴィンテージスピーカーを購入して聴いてきましたが

現代のハーベスやスペンドール等の同じ英国スピーカーのブックシェルフタイプはどちらかと言えばフロアータイプと比べるとこじんまり纏めた鳴り方で能率も低く個性のない無色透明なスタジオのモニター的な音が特徴ですが

同じ英国のヴィンテージスピーカーは一応に能率が高くメーカーのサウンドポリシーが前面に出て個性が主張されているのが面白い、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-022



▲△▽▼


私のオーディオ人生 第41回 懐かしのスピーカー VOL.1
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-041


西方より二人の強者来たる!


 7月の23日私のコラムをお読みになった方が一度お会いして音を聴かせてほしいと連絡がありました。倉敷にお住まいのK原氏と兵庫県はたつの市のM田氏のお二人が新幹線に乗らず外来線を乗り継いでわざわざ電車でお越しになりました、

 K原氏、M田氏とも百戦錬磨のオーディオ歴をお持ちでK原氏の現在はアメリカのボザークを使いクラシックがメインで聴いておられます。

昔は五味氏と同じタンノイのオートグラフのモニターレッド、マッキントッシュC−22とMC275を使ってこられたオーディオに関しての西方の強者である。

 もう一人の強者は兵庫県たつの市にお住まいのM田氏でK原氏とは大変仲が良くお互いオーディオ理論をお持ちでこの方もオーディオに関しては恐ろしいほどの感性とスキルがありスピーカーはアルテック、JBLのダブルウーファ―と蜂の巣ホーン、アメリカタンノイを使っている歴戦の強者でリスニングルームは50畳の部屋とのこと、

 私のシステムはお二人の方に比較して大変お粗末なシステムでお聴かせするには恥ずかしいですがわざわざ遠方より来られる以上がっかりされないように大切なお客様用に再度システムの変更をしました、

PCオーディオは昇圧トランスWE−618Cを使いアンプは最近製作したウェスタンのパーツを使ったアンプと前回紹介したWEの真空管でVT52刻印武蔵アンプ、

 スピーカーは来客用のヴァイタボックス、DU−120コアキシャルをゲンコツから外してユニット交換した、(DU−120はお客様用)

早速、自宅に招いてシステムのラインナップを説明した後に音出し開始である。こちらとしては遠路遥々来ていただいて聴いて頂く以上戦々恐々だがCDをトレーに入れてPCオーディオの開始である。

 最初にバイオリンとチェロをお聴かせすると百戦錬磨の耳で一言「こんな音」は聴いた事がない、CDが奥行を伴って空気感のあるサウンド、その後バッハのピアノでG線上のアリア、バッハのチェロを聴いて頂いた、

音を聴いている間はお二人の方は終始無言であったが曲が終わると一言「参った!奥行を伴った空気感のあるサウンド」は初めて聴いた、このような音なら生の演奏会に行かなくても自宅で味わえる素晴らしいとお褒めの言葉を頂いた、

 最後にキースジャレットのケルンコンサートのPCオーディオとアナログレコードの比較試聴はキースジャレットではアナログに軍配が上がったが私が聴いてほしかったのは一般的なCDPで聴くデジタルとは違いWE−618Cを介したPCオーディオはアナログに負けない素晴らしさを納得して頂けたと思う、

 帰りがけにK原氏が今まで有名なマニア宅を沢山聴いてきたがこの音は日本でもトップクラスと絶賛して頂いたのとこの音を聴いていたら演奏会にお金を払って足を運ぶ必要がないとも言って頂いたが社交辞令かも?遠方からわざわざ名古屋まで来ていただき有難うございました。私も秋になったらご訪問させて頂く予定です。

 今まで沢山のユニットを使ってきました、

フルレンジで特に印象が残るのは

GOODMANSのAxiom80、
ヴァイタボックスDU−120、
パイオニアPAX−30B、
ワーフェデールのスーパー8RS/DD、
コーラルのべーター10

と大変個性のあるユニットばかりだがその中でAxiom80は超が付く名器ですが私の好みとは多少違っていた記憶が残っている、

オーディオで一番難しいのはスピーカーです。
これが上手く鳴らなければいくらWE−300Bアンプを繋いでも良い音は望めない、

今までスピーカー遊びをしてきてわかったのはスピーカーこそボックスとボックスに使われる木の材質が決め手と痛切に感じた、

スピーカーボックスはユニット以上にコストがかかるから安く済ませるには平面バッフルが一般的、

私も色々やってきたが

平面バッフルの場合は16〜20cmクラスのユニットだと効果があるが

30cm以上を平面バッフルで使う場合は相当大きな板が必要になる。最低でも2m×2mぐらいのバッフル板を使わないとユニットの裏側から音が前に回り込んで低域が減少して中高域が喧しくなる。

低音が出ているように聞こえるだけで本当に出ているならピラミッドバランスになるはずだが残念ながら本当の低音は出ていない、

平面バッフルで聴くのなら16〜20cmクラスだと大きなバッフル板も必要なく楽しめるはずだ、

勿論バッフルも振動していますから良い素材の板を使いたいものだ、


ネットのユーチューブでスピーカーを検索してみると色んな方が見える。例えばユニットをボックスに入れずに単体で鳴らしているがこんなのまったくもって意味を持たない、裸で鳴らして何を聴かせたいのかこんな鳴らし方なら5球スーパーのスピーカーのが良い音で鳴る。


たかが20cmされど20cm

海外製ユニットでもこのクラスはコンパクトで大変人気がある。

アルテックの755EパンケーキやJBLのLE8T、ラウザのPM−6辺りは人気の的だがこのレベルに匹敵するのが「マネシタデンキ」の8PW1である。

このユニットもアメリカへ沢山輸出され好評だったらしい、アメリカには755EやLE8Tなど有名なユニットがあるのにゲンコツスピーカーが沢山売れたとはひょっとしてアメリカのユニットよりゲンコツのが音が良かったのかも知れない、

果たしてゲンコツスピーカーの実力はどの程度なのか大変興味が出てくるのだがゲンコツクラスだとボックスは適当、アンプは何でもよい考えで聴いているはず、例えは悪いが美人にボロボロの服を着せるのと同じでゲンコツは哀れだ、

アルテック、JBL、タンノイ、ハーベスなら拘りを持って楽しんでいるがましてや国産の20cmのゲンコツスピーカーなどメインスピーカーにはなれずサブシステムのスピーカーでしかないから多分出番は回ってこないのではなかろうか、

ゲンコツスピーカーをトランジスターアンプで鳴らすと5球スーパーや並4ラジオのスピーカーの音になってしまう、ここは是非良質な真空管アンプで聴かないとゲンコツが可哀想だ、

このサウンドを聴くとゲンコツスピーカーは十分世界に通用できる名ユニットの一つに加えてもおかしくないがゲンコツに限らずフルレンジはどうしても高域がやや不足する部分があるがそこはフルレンジの良さで音楽を聴かせるのが魅力だ、

次に聴いたのは流行歌で春日八郎の別れの一本杉、春日八郎は以前千葉県に所要で行ったときブログで有名なこばさん宅に寄って聴かされた名曲中の名曲だ、

GOODMANSのAXIOM22とWE−101アンプも素晴らしかったが、ゲンコツの場合は違った意味での良さもある。ゲンコツで昭和の歌謡曲を聴くと時代の雰囲気が良く出てレトロなサウンドになるが最近雑誌に載っている名ばかりの海外スピーカーではHi−Fi調になってこの哀愁に満ちた春日八郎の歌声はなかなか出てこない、

ゲンコツスピーカーを使っている方は多分50〜60リッターのボックスでサブスピーカーやセカンドスピーカーとして聴いていると思うがマランツ#7やWEのVT52、WE−618Cを使って300リッターで聴くゲンコツは一般的なゲンコツとは違う評価になる。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-041  


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c162

[近代史3] 「万世一系」の虚妄 _ 日本はなぜ「万世一系」を必要としたか 中川隆
11. 中川隆[-10234] koaQ7Jey 2019年5月22日 18:21:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2105]

2019-05-21
「記録の国」中国に「前王朝の痕跡を根こそぎ消してきた」と難癖をつけるネトウヨさんの蛮勇
http://vergil.hateblo.jp/entry/2019/05/21/221649

■ 中国では各王朝が前代の正史を編纂してきたのだが…

何度教え諭されても、入れ替わり立ち替わり、ドヤ顔でこういうことを言い出すネトウヨさんが現れる。

msmnia @msmnia
民族が替わり、前王朝の痕跡を根こそぎ消してきた近隣諸国に「歴史ガー」とか「反省ガー」とか言われる筋合いなんてこれっぽっちもないと思う。そしてこの世界最古の国家の背骨こそが皇統であるという歴史だけは日本人全てが共有すべきファクトなのだ。
7:00 - 2019年5月15日


弥栄瑞穂 @Shooting_Water
この人、日本が「前の戦争の時に記録という記録を破棄しまくり、現代においても都合の悪い記録を政権が破棄しまくってる」中で「王朝が倒れた時に次の王朝が歴史書を書き始められるだけの記録をたんまり残しておく」中国に何ケンカ売ってるの。

kizitora @anyatoraneko
前王朝首都を落としたらまっさきに公文書を保全し、高級官僚候補者を最初に歴史編纂室に配置する、歴史至上主義とすら言われる民族ですよ。
民主主義になった民国や、共産主義になった中国共産党ですら膨大な時間人員をかけて「清史」を編纂する国。共産党版清史は近日三千万字のものを公開予定。
23:46 - 2019年5月15日

中国の各王朝が前王朝の痕跡を根こそぎ消してきたのなら、歴代各王朝の正史はどうやって書かれてきたのだろうか。子どもでもわかりそうな当たり前の話だ。

冒頭のツイートで使われている画像は、世界史対照年表(吉川弘文館)の日本の部分だけを赤一線で塗り潰した粗雑な代物だ。「世界最古の国家」どころか、他の国と同じレベルで時代を区切れば、現在の日本国が成立したのは、連合国への無条件降伏により大日本帝国という旧体制が崩壊し日本国憲法に基づく国家となった1947年、わずか72年前のことである。

■ 前王朝の痕跡を根こそぎ消してきたのは大和朝廷

ちなみに、古代にまでさかのぼっても、「前王朝の痕跡を根こそぎ消して」きたのは中国や韓国ではなく、むしろ日本のほうだ。

大和朝廷が編纂した最古の正史である日本書紀の神代紀には、やたらと「一書」という表現が現れる。例えばその冒頭部分は次のようになっている。


神代上

【本文】古いにしへに天地未だ剖わかれず、陰陽分れざりしとき、混沌まろかれたること鶏子とりのこの如くして、溟Aほのかにして牙きざしを含めり。(略)時に、天地の中に一物ひとつのもの生なれり。状かたち葦牙あしかびの如し。便すなはち神と化為なる。国常立尊と号まうす。次に国狭槌尊。(略)

【一書第一】一書あるふみに曰いはく、天地初めて判わかるるときに、一物虚中そらのなかに在り。状貌かたち言ひ難し。其の中に自づからに化生なりいづる神有います。国常立尊と号す。亦あるいは国底立尊と曰す。次に国狭槌尊。亦は国狭立尊と曰まうす。(略)

【一書第二】一書に曰はく、古に国稚いしく地稚しき時に、譬たとえば浮膏うかぶるあぶらの猶ごとくして漂蕩ただよへり。時に、国の中に物生れり。状葦牙の柚ぬけ出でたるが如し。此に因りて化生づる神有す。可美葦牙彦舅尊と号す。次に国常立尊。次に国狭槌尊。(略)

【一書第三】一書に曰はく、天地混まろかれ成る時に、始めて神人有す。可美葦牙彦勇尊と号す。次に国底立尊。(略)

【一書第四】一書に曰はく、天地初めて判るるときに、始めて倶ともに生なりいづる神有す。国常立尊と号す。次に国狭槌尊。又曰はく、高天原に所生あれます神の名を、天御中主尊と曰す。次に高皇産霊尊。次に神皇産霊尊。

【一書第五】一書に曰はく、天地未だ生らざる時に、譬へば海上に浮べる雲の根係る所無きが猶し。其の中に一物生れり。葦牙の初めて泥ひぢの中に生でたるが如し。便ち人と化為る。国常立尊と号す。

【一書第六】一書に曰はく、天地初めて判るるときに、物有り。葦牙の若ごとくして、空の中に生れり。此に因りて化る神を、天常立尊と号す。次に可美葦牙彦勇尊。又物有り。浮膏の若くして、空の中に生れり。此に因りて化る神を、国常立尊と号す。

このように、各段ごとにいくつもの「一書」から文章が引用されている。その数をまとめると次のようになる。[1]

段 内容 一書の数

一 天地未剖 6
二 神生み 2
三 神世七代 1
四 国生み(大八洲国) 10
五 天照たちの誕生 11
六 二神の誓約 3
七 スサノオの追放 3
八 大蛇退治 6
九 天孫降臨 8
十 海幸山幸 4
十一 神武兄弟の系譜 4
計 58


ここからは、次のことがわかる。

まず、日本書紀に先行して、既に複数の史書が成立していたこと。次に、そもそも「一書」などという名の史書はありえないので、日本書紀はこれらの史書の書名を隠しているということ。

そして、これらの「一書」は、神代紀に続く神武紀(神武ことサヌの近畿侵入以降)の段階になると、突然その姿を消してしまう。

これらの「一書」は、みな神話だけを記載していたのだろうか。

そんなはずはない。日本書紀それ自体と同様に、これらの史書も、神話に続いて、そこで語られた神々の血を引く「正当な王者の系譜」とその「輝かしい物語」を記していたはずだ。その部分を「一書に曰く…」として引用しないのは、そこで語られている系譜が近畿天皇家のそれではないからだろう。

要するに、近畿天皇家こそが、先行する王朝の痕跡を根こそぎ消して、残された史書から都合のいい部分だけを剽窃していたのだ。

「この世界最古の国家の背骨こそが皇統」とかいうお話は、「日本人全てが共有すべきファクト」どころか、日本最古のフェイクと言うべきだろう。

[1] 古田武彦 『古代は輝いていた(3)』 朝日新聞社 1985年 P79-80

※本記事中に引用した日本書紀の読み下し文は、坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野晋校注 『日本書紀(一)』(岩波文庫 1994年)に基き、一部変更・補足している。

http://vergil.hateblo.jp/entry/2019/05/21/221649
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/411.html#c11

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
10. 中川隆[-10233] koaQ7Jey 2019年5月22日 19:18:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2106]

私のオーディオ人生 第15回忘れられた昭和の名品 by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-015


今回のコラムは(6月17日)の店主日記でご紹介されたパイオニアのユニット、昭和の名品を題材にしました。じっくりと読んで楽しんでいただければ幸いです。



昭和のレトロスピーカー


 ヴィンテージと言う言葉を聞きますと何となく高貴な古い高級品のイメージが湧きます、古い物がすべてヴィテージと表現するのはおかしいような気がしますが、オーディオの世界でもすぐに海外の古いものをヴィンテージと言いますがガラクタで粗大ごみのような物でもヴィンテージにしてしまうのは如何なものか、

 日本の昭和30年代の時代と言えば最近よく聞くレトロと言う言葉は大変懐かしい響きに聞こえます。このレトロを題材にした日本映画(ALWAYS三丁目の夕日)が大ヒットしています。この映画を見ますと古き良き昭和の時代を反映した大変良い映画で携帯もパソコン、CD、テレビもない時代なのに人と人との繋がりと絆は今の時代とは随分違う気がするのは私だけではないはず、この時代はまだ高度成長の前になりオーディオも電気蓄音機からLPレコード再生の高忠実度とかHi−Fiと呼ばれる時代に入っていきますがこの当時の音楽再生装置は私達の時代でなく我々の親の時代になります。

 私達の世代は最初から海外のスピーカー(アルテック、JBL、タンノイ)等からスタートした人は極少数で海外のスピーカーの音などはほとんどの方は聴いたことも見たこともない時代を過ごしてきました、

当時のステレオマニアが自作するのは皆さんが記憶にある

パイオニアのPAX−A20,20F,PIM−16,20、
ナショナルの8PW−1、
三菱のP−610、
コーラルの8CX−50


ぐらいでこれでもこの時代でも贅沢なスピーカーで小型のレコードプレーヤーに安いクリスタルカートリッジで自作の真空管アンプから流れる柔らかい響きを一人静かにパーシーフェースの「シンシアのワルツ」やフランクチャックスフィールドの「星に願いを」の音楽を夜更けまで楽しんでいた時代ではなかったのではないか、

少ないアルバイト代を注ぎ込んでスピーカーユニットのスペックを穴のあくほど見ては予算との兼ね合いを考えたあげく大事そうにユニットを2個買ってみかん箱のような自作箱に入れて「これがステレオか」と一人悦に入っていた記憶は皆さんにもあるはずです。(勿論この当時は親から高級なセパレートステレオなど買ってくれるはずはない)


 当時のスピーカーは高域が「シャリン・シャリン」低域は「ドン・ドン」の今で言うドンシャリが流行していましたが、これこそステレオの音で友達に聴かせては自慢していた方も身に覚えがあるはず、また友達から高級なセパレートステレオを聴かされて自慢された方も昔を懐かしみながら悔しい思いを経験した方もきっと沢山いるはずです。

 それより以前の1950年代の中頃の音は私を含めて団塊世代の皆さんも経験どころか記憶にはないはずですが今の年齢が70代から80代の方たちは記憶の片隅に残っているかもしれません。この時代は私達の親達の時代です。

想像ですが当時はダンスホール、音楽カフェなどに行ってはジャズやクラッシック音楽をカフェのマスターや仲間たちと音楽談義を楽しみながらコーヒーやアルコールを飲んで青春を謳歌していたと思う、おそらく此処で聴くレコードの音は自分の家の電蓄とはかけ離れたHiFiの世界だったのかも知れません。

50数年の時を超えて今宿るPAX−12B

 今回ご紹介しますスピーカーユニットは1954年(昭和29年)にパイオニア(当時の福音電機)から発売された複合型スピーカーです。このユニットのスペックを少しご紹介します。(パイオニアの歴史からお借りした抜粋)


発売年 1954年(昭和29年)

形式 30p複合型スピーカー(ツィーターはコーンタイプ)

マグネット ウーファ、ツィーター共アルニコマグネット

ネットワーク オイルコンデンサーだけによるツィーターのローカット

クロスオーバー約3000Hzぐらいと思われる
※クロスオーバー用のコンデンサーが完全にパンクしていて計算不能

インピーダンス16Ω

許容入力10W

重量4.5Kg

出力音圧レベル102dB/W周波数特性35Hz〜16KHz


※初代の福音電機の複合型スピーカーは1952年(昭和27年)発売のPAX−12Aになり、この12Bは2年後の1954年の発売になります。

昭和30年代後半に型番がインチからセンチに変わりPAX−30Bと変更されました。

このユニットのフレームを見ますと左右に取手が付いています。

多分このユニットは民生用ではなく業務用に使われたのではないか、
当時の業務用なら小ホール、学校の音楽室、音楽カフェ、ダンスホールなどで活躍していたのではないだろうか、

マグネットカバーのエンブレムを見ますと

「FUKUIN ELECTRIC WORKS,LTD,TOKYO」

の名前が入っています、今のパイオニアは当時では「福音電機」と言われていました、

昭和29年の発売ですが当時としては塗装の仕上げとフレームの作りが「日本の工業技術ここにあり」と感心させられます。


ユニットを2本並べた状態ですが50数年の年輪を感じさない昭和のレトロスピーカーですが音も現代のスピーカーには負けないぐらい良い音で鳴ります。

マグネットカバーを外しますと大型のヨークを使っています、手前に見えるネットワーク用のオイルコンデンサーで合格の検印のスタンプが押してあるのを見ると当時も品質管理には厳しかったと思われます。

このユニットの製作に携わった方がこのコラムをお読みになれば懐かしさが込み上げてくるのではないでしょうか、

昭和のレトロスピーカーを鳴らす、

 当時はおそらく使用するアンプもスピーカーボックスも現代とはかけ離れた粗末なもので音楽を楽しんでいたのかも知れませんからこのスピーカーの能力等ははっきり言ってわかりません。

当時の日本の技術力と欧米の技術力とは相当な隔たりがあったのではないか、

現代のオーディオマニアは海外志向になりスピーカーはアルテック、JBL、タンノイ等の海外製しか興味を示さないマニアばかりになってしまったきらいがある。

国産品はバカにされ片隅に追いやられてしまったのは否めないのと日本の気候条件の変化による保存状態が悪いのでほとんどが処分されてしまったと考えられる。

パイオニアPAX−12Bを鳴らす使用機器

CDプレーヤー CEC製TL−51X

DACはサンバレーで購入した真空管式 MODEL2

プリアンプは私がレストアしたマランツ#7

メインアンプはサンバレーのSV−2(2007)300Bドライブの845シングルアンプでの試聴です。

ボックスは店主日記でご紹介されたタンノイ風のコーナー型でボックスの材質はフィンランドバーチ

ネットワークはヴァイタボックスに合わせた自作品を供用

使用のソースはいつも聴いているコジェナのヘンデルアリア集

このラインナップで上手く鳴らなかったら即粗大ゴミかお蔵入りだ、


早速ヴァイタボックスのDU−120コアキシャルユニットをボックスから外してパイオニアのPAX−12Bを取り付けた、果たしてどんな音で鳴るのか今まで以上に興味が湧いて来るのが自分でもわかる、

今までは英国のGOODMANS、VITAVOX、ステントリアン、ワーフェデールのオール英国の伝統あるスピーカーを使ってきたけれど日本製だけはイメージすら湧かない、

ひょっとして昔聴いたドンシャリのような音なのか、分解能も悪く特性だけを追っかけた音楽性のかけらもない酷い音となれば「所詮国産か!」とバカにして諦めが付く、これまで英国ヴィンテージスピーカーやウェスタンの音を自分の耳と肌で感じ取ってきたから十分比較もでき理解もできるはずだ、


SV−2(2007)で鳴らすパイオニアPAX−12Bの音

 SV−2(2007)でスタートだが50年の歳月を経て出てきた音に正直に言って言葉が出ない、

コジェナのチェロから始まる独奏を聴いた瞬間、これが本当に国産のスピーカーなのか?自分の耳を疑った、

「素晴らしい音で陰影を伴った渋く味のある音だ、」

今まで鳴らしてきた英国ヴィンテージスピーカーと何ら遜色はない非常に落ち着いた響きで音の出方と傾向を一言で言えばタンノイのレッドとシルバーの音にヴァイタボックスを混ぜ合わせたような響きで私が所有しているグッドマンの音色に近い感じがしないでもない、

じっくり聴くと英国スピーカーもPAX−12BもY下トーンになってしまっている、どんなにスピーカーを変えても自分の感性が全面に出てきているからガラリとは変わらない気がしてきた、

まだユニットを実装してエージングも無の状態でのスタートのため多少音抜けが悪い感じだがエージングすればもっと良くなるはずだ、

 今回の試聴用のSV−2(2007)は見事に昭和のレトロスピーカーを鳴らしきった凄いポテンシャルを秘めた文句なしの第一級のアンプで私はこのアンプには改めて感服した、是非このSV−2(2007)のアンプを導入して色んなスピーカーを鳴らして頂きたい、

お叱りを受けるかも知れないがマッキン、マランツ等のメインアンプで鳴らして満足しているマニアは私に言わせればまだまだ「ヒヨコ」だ!


 50数年間の眠りから覚めて即良い音を望むのはお門違いである。
おそらくこの時代のレコードの聴き方は現代のマニアックな虫眼鏡で覗いた聴き方とは方向性が違う、端的に言わせてもらうとスピーカーの存在感と機器を忘れて音楽をさりげなく聴く方法が適していると思う、

多分設計者はアメリカンサウンドを意識して研究開発されたと思うが私の印象ではアメリカンサウンドとは多少ニアンスが違う地味な音に聴こえてくる、

  
 このスピーカーの名前を教えずに聴かせたのなら100人が100人とも国産とは見抜けないと思うぐらい素晴らしいユニットだ、

事実このユニットを実装してヴィンテージスピーカーの大先生でもある西山氏に試聴して頂いたら「これが国産?」と驚いていた、

今までの国産スピーカーは個性がなく特性だけを追っかけたスピーカーのイメージで正直言って私も見向きしなかったがこのスピーカーを聴くと当時のスピーカーの技術者の凄腕と努力が伝わってくるような気がする。


昭和のレトロスピーカーをバカにするな!

 オーディオのハイエンドマニア達がスピーカーはウェスタン、アルテック、JBL、タンノイでないと駄目だとかスピーカーは外国製に限ると主張する方が沢山いるが(私もその一人だった)本当に良い条件での国産スピーカーを聴いたことがあるのだろうか

一度も聴かずに風の便りや人の噂だけを鵜呑みにして評価するのはオーディオマニアとしては恥ずかしいのではないか、

 日本の伝統ある工業製品であるパイオニアの半世紀前のスピーカーがこれだけ素晴らしい音で鳴るとは聴いて見るまではわからなかった、正直に言って私は脱帽である。

 このユニットの開発に携わった多くの技術者とユニットを組み上げた職工さんや個々のパーツなど苦労に苦労を重ねて作り上げた下請けの町工場の工員さん、「戦後の日本の工業技術ここにありき」で奮闘された気持がひしひしと伝わってくる、

当時のエンジニア達は欧米のスピーカーを徹底的に研究されたのではないか、
しかも外観がジェンセンのG−610Bに良く似ているのも頷ける、

スピーカーのフレームの検印に個人名のスタンプが押してありますがこれを見ますと当時も高レベルな品質管理をされていた製品だと思う、

多分このスピーカーの設計者や製作に携わった多くの方達はこの世にいない人もいるかも知れませんがこの方達のお陰で今日の日本のオーディオ文化がありパイオニアの70年の伝統と歴史があるような気がしてならない、
 
 このように書きますと日本人である以上海外のスピーカーよりもっと身近に感じてきます。タンノイやJBL、アルテック等の海外スピーカーも良いがもう一度昭和のレトロスピーカーを見直す時が来るような気がする、その時に是非国産のレトロスピーカーを加えて頂きたい、

 今回の比較試聴で英国ヴィンテージスピーカーがドレスの似合う素敵な「貴婦人」的な音ならこのPAX−12Bは和服の似合う「京美人」の音に例えられるぐらい上品な音で音楽を聴かせてくれた。

また50数年の時を超えてエージングもこれからですが時間が経てばもっと素晴らしいサウンドで音楽を楽しませてくれると思う、


 今回ご紹介しました半世紀以上前のパイオニアPAX−12Bは欧米のヴィンテージスピーカーと比較しても何ら見劣りがしないぐらい素晴らしい音楽を奏でてくれたが鳴らし方次第で石ころにもなりダイヤモンドにもなるのではないかと痛切に感じた、

 ヴィンテージショップ等では国産のスピーカーは価値がないと決めつけてバカにする、

名前は伏せたいがお粗末なブリキ板で作ったようなフレームに亜鉛メッキで仕上げてフェライトマグネットを装備しただけの海外のコアキシャルタイプのヴィンテージスピーカーが高値で取引されているがこんなのにどこに価値観があるのか音以前の問題だと思うのだが、


 国産のスピーカーのすべてが良いとは思わないが隠れた名品もあるはずだ、それを探し出して上手く鳴らす、これも一つのオーディオの醍醐味ではないだろうか、

「舶来のブランド」も良いがこんな立派な「Made in Japan」の存在があるのを忘れてはならないと思う、

私は声を大にして言いたい「昭和のレトロスピーカーをバカにするな!」と、

一度は言ってみたいセリフ

 ウェスタンマニア、最新の舶来のブランド志向で固めたスーパーマニアの天狗達のスピーカーシステムにこの部分の音が悪いとケチを付けたら相手はきっと「あんたのスピーカーは何処のスピーカーだ!名前を教えろ!」と目を吊り上げて怒るだろう、

その時胸を張って「僕のスピーカーは昔のパイオニアです!」と言ったら「何んだ!国産か!」とバカにされお叱りを受けるか鉄拳が下るだろうなぁ、

こんな連中に「一度は言ってみたいセリフ」だが怖くて言えないかも、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-015
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c10

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
11. 中川隆[-10232] koaQ7Jey 2019年5月22日 19:23:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2107]

Pioneer PAX-12B - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Pioneer+PAX-12B

オーディオの足跡 Pioneer PAX-30B/PAX-12B
¥9,750(1960年代後半頃?)
https://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/unit/pax-30b.html


コーン型トゥイーターを搭載した30cm2ウェイ同軸型スピーカーユニット。

機種の定格

型式 30cm2ウェイ同軸型スピーカー

インピーダンス 16Ω

最低共振周波数(fo) 40Hz〜50Hz
再生周波数特性 35Hz〜16kHz

最大許容入力 10W
出力音圧レベル 102dB/W

総磁束 ウーファー:123,000maxwell トゥイーター:15,500maxwell
磁束密度 ウーファー:10,000gauss トゥイーター:10,000gauss

等価質量 25.0g

バッフル開口 270φmm
取付穴位置 290φmm

外形寸法 直径306x奥行170mm
重量 4.5kg
https://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/unit/pax-30b.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c11

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
163. 中川隆[-10231] koaQ7Jey 2019年5月22日 20:00:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2108]

私のオーディオ人生 第6回ウェスタンサウンドの真髄と魅力を聴く by Y下
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-006


オーディオを趣味としてやっていらっしゃる、みなさんが非常に関心のあるウェスタンサウンドの真髄と魅力をご報告させて頂きます。
 

私の友人のM月氏より部屋をリフォームしたのでウェスタンサウンドの真髄の音を聴きに来ないかとお誘いがありました、

 私も過去には沢山のウェスタンスピーカーを聴いて来ましたがアンプからスピーカーまでオールウェスタンの音など一度も聴いた経験はありません。

果たしてウェスタンはどんな音なのか、聴かせていただく以上は検事の耳で聴くためには比較対照は私が使用していますマランツ#7、サンバレーのSV−91B(C−タイプ)とD/AコンバーターはModel−2を持参してウェスタンアンプとの違いを自分の目と耳で美化した建前論でなく本音で皆さんにお伝えしたい、

当日は私の友人であるN氏が同席して実況見分していただきました。N氏は大橋様の店主日記に一度登場しています。彼はSV−2(2007)でタンノイのオートグラフを鳴らされている方でご本人も同じウェスタンのシステムをお持ちですから大変参考になるのではないかと思います。

ウェスタンエレクトリックを知らなければオーディオを語るなかれ

 この文句はすべてのオーディオマニアについて言える言葉であるがウェスタンマニアやウェスタンを扱うビンテージショップ等は(ウェスタン以外はオーディオではない!)とウェスタン以外のオーディオを(小バカ)にしていますが、本当にウェスタンサウンドは別世界の音なのか、

 オーディオ雑誌の管球王国やMJ誌には必ずと言ってよいぐらい記事で取り上げられている、特に管球王国は諸先生方のウェスタン試聴記が載せられて誌面を楽しませてくれていますが、SUNVALLEY AUDIOの皆さんも実際にウェスタンサウンドを聴かれた方は少ないと思います。

 雑誌などの記事での文章だけでは音はわからないし自分のアンプを使用してなら比較対照できます。このような試聴ならある程度の音がつかめますが、一度も見たことも無い、聴いたことも無いビンテージアンプを接続しての試聴記事では残念ながら想像力すら沸いてきません、その答えを出すため今回は私が愛用していますサンバレーのSV−91Bとマランツ#7とでウェスタンアンプを比較すればその違いと全貌があきらかにはっきりと結論が出ます。ただし音の優劣を競うのではなくウェスタンアンプとSV−91Bアンプの違いがどの程度なのかSUNVALLEY AUDIOさんの皆さんも私も興味がそそるものがあります。

今回は「泣く子も黙る」ウェスタンサウンドの真髄と魅力をコラムをお借りして迫りたいと思います。

オーディオの源流

 ウェスタンと言えばスピーカー、真空管の300Bが巷では最高峰と言われていますが、オーディオシステムの中でスピーカーシステムは自分の個性が特に主張されます、

高いスピーカーは良い、安いスピーカーは悪い、とは誰も断言は出来ません。自分の好みに合えばそのスピーカーこそが最良の友であり伴侶でもあります。

ウェスタンサウンドを考えるとそれ以前のサウンドは蓄音機のサウンドであり、かの有名なビクトローラ・クレデンザがウェスタンの原点ではなかろうか、実際クレデンザのホーン構造を見ますとウェスタンの12A、15A、のカールホーンに良く似た構造をしています。(蓄音機の音等は良い音ではない)と思われがちですが、本当に良い音とは電気臭くない音ではないだろうか、生の音を良く聴きますと電気の音はしません、(エレキギター、シンセサイザーは別物)

生の音こそ自然な音です。音はすべてに生が基準になります。

 クレデンザのサウンドボックスを外してウェスタンの555ドライバーを実装して試聴した経験から不思議とクレデンザの音に非常に近い音になります。その時の印象ではアコースティクな響で現代の音とはかけ離れた音に脅威を感じました、これこそ電気臭くない自然な音なのかも知れません。

 アルテック、JBLはウェスタンから分かれた会社ですが、ウェスタンサウンドを聴きますと両者ともあきらかに音の違いが認められます。永い間アルテックやJBLでオーディオを楽しんでこられた方は最終的にはウェスタンに(はまる)方が沢山お見えでそれだけの魅力があるのがウェスタンかも、

過去のビンテージスピーカーでアルテック、JBLに限らずタンノイ、グッドマン、ヴァイタボックス、などの初期型のスピーカーはウェスタンの音色と音作りに一脈通じる気がします。皆さんもタンノイのスピーカーをお持ちの方が沢山お見えですがこのスピーカーも原点はウェスタンになります。タンノイでもモニターシルバー実装のオートグラフを私の友人宅で聴きますとウェスタンの香りが漂ってきます。このように書きますとウェスタンこそがオーディオの源流かも知れません。

ウェスタンシステムの概略説明

写真の左側がウェスタンのスピーカーシステムになります。

右側のホーン付きのドライバーがかの有名な555Wです。
このドライバーは励磁型と呼ばれています。

ホーンは12A,15Aとは違うストレートホーンの25Aです。


555Wのドライバーユニットのアップ写真でウェスタンエレクトリックとシールが貼ってあります。右側のスロートは15個の口がありこの部分へアタッチメントを取り付けて555Wドライバーを実装します。


ウェスタンとの比較試聴に使用しました我がサンバレーのSV−91B(C−TYPE)とマランツ#7、Model2です。SV−91Bアンプはサンバレー主催のペンションウィンズで行なわれたアンプ持ち寄りの会に持参したものです。

右側の写真は新藤ラボラトリー製の特注のネットワークでコンデンサーはすべてウェスタンを使用している。


使用アンプは Westrex の RA−1574パワーアンプの内部写真です。

使用している球は807パラプッシュで出力は150W×2の300Wの大出力アンプです。

頭にRAが付くのがレコーディング用でTAが付く場合はシアター用になります。

内部は私に言わせるなら「たまには掃除しろと言いたい」ぐらいのほこりだらけの汚いアンプです。

このアンプの価格はモノラール2台で¥250万以上もするそうです。


アンプ内部の使用トランスは不明ですがアンプのカップリングコンデンサーは私の大好きなスプラーグのブラックビューティータイプのカラーコードの入ったバンブルビーコンデンサーが使われています。


RA−1574アンプの正面よりの写真でメーターが付いているのがパワーアンプで下側が電源装置になります。

写真の右側がウェスタンの25Aマルチセラーホーンです。材質は鉄かダイキャストで出来ていると思います。ホーンの長さは約1mでこのスピーカーが劇場で使用されていたと思うと凄い


低音はウェスタンのTA−4181ウーファでサイズは46cmの巨大スピーカーです。

クロスオーバーは500Hzで使用しています。

右側の写真はこのシステムの所有者でM月氏です。これを見ますとウェスタン25Aのホーンの巨大さが理解できると思います。スピーカーボックスは米松合板の特注ボックスを使用、TA−4181と555WのタンガーバルブはSPボックス内に収容されています。

今回の試聴用CDプレーヤーはLINのNMIMIKを使用して試聴しました。

サンバレーSV−91Bで鳴らすウェスタンサウンド


 システムのラインナップ

CDP LINN MIMIK
D/A サンバレー Model2

プリアンプ マランツ#7

メインアンプ サンバレーSV−91B(C)

試聴CD アールヒーブ コジェーナのヘンデルの歌曲

すべての接続が完了して早速の音出しになった、

チェロの独奏が鳴り出した瞬間、素晴らしいの一言です。
チェロの胴鳴りと弦をこする震えが聞こえる大変心地よい響きでコジェーナの歌声がしびれるぐらい魅力的です。

音のバランスはピラミッドバランスになって押しの強いしかも奥行き感を伴った音である。試聴に立ち会ったN氏もただ唸るばかりだ、

このSV−91Bでウェスタンを鳴らすと今までの違う顔が見えてくる、例えを言えば水を得た魚のように生き生きと音楽が迫ってくる。

私も今まで沢山のウェスタンを聴かせて頂いたがこの音こそ紛れも無いウェスタンの音で私が聴いた限りでは自他ともに認める日本でもトップクラスの音だ、

このSV−91Bアンプは後世に残る名機の一つと言っても過言ではない、
SV−91Bをお持ちの皆さん自信を持って頂いてもよい、

勿論メインアンプばかりでなくマランツ#7、Model2 のすべてが良いのでこのような音が出ると思う、「良い音を出すには良いアンプを繋げば必ず良い音が出る」が私の自論でもある。


 持ち主のM月氏も言葉が出ないぐらいだ、M月氏いわく

「この音は木の香りがする電気臭くない音だ、私が以前に持っていたウェスタンの91Bアンプよりこのアンプの方のが低域が伸びて来る。」

と絶賛している。

木の香り?
音をお風呂で言うならポリのユニットバスとヒノキ風呂を例えにした違いなのか、


 確かにこのサウンドは枯れた音であるが、この音色はアルテックやJBLとは違う味のある独特な音を持っている、間髪を入れずに友人のN氏が

「このウェスタン555Wの音はY下氏のグッドマンの3Wayと非常によく似た音ではないか、グッドマンはもう少しスケールダウンした感じだ、」

確かに目を閉じてウェスタンスピーカーをじっくりと試聴していくとこの音は私の愛用しているグッドマンの 3Wayと非常に良く似た音色になっている、

イギリスのグッドマンはどちらかと言うと薄曇的な多少暗い音になるがウェスタンは多少明るい開放的な浸透力のある感じがした、

そう思うとウェスタンのスピーカーが無くてもグッドマンのスピーカーで十分である。

グッドマンと言えばAXIOM−80,AXIOM−301が巷では有名であるが、私の使用しているホーンタイプのグッドマンは多少音の抜けや音色がAXIOMタイプとは異なる。

 この点をM月氏に問いただすと

「グッドマンこそウェスタンサウンドに近い、ウェスタンのツィーターは594よりグッドマンのトレバックス100の方のが相性がある」

と指摘していた、

ウェスタンのレベルを上げて行くとグッドマンと変わらない音になるのか、グッドマンのレベルを上げて行くとウェスタンサウンドになるのか、グッドマンはウェスタンを意識した音作りのように思える。

M月氏はこのウェスタンスピーカーとは別に名古屋の日劇で使用されていたグッドマンのスピーカーを持っている。将来このウェスタンをすべて売却して最後はグッドマンで聴きたいと洩らしていたのが印象に残った、

私が想像していたウェスタンサウンドはもう少しアコースティクな音を期待していたが現実は多少違っていた、しかしこのサウンドこそ紛れも無いシアターサウンドで俗に言うコマーシャル的なサウンドだ、

こんな雄大な素晴らしいサウンドならもっと広い部屋で鳴らせば恐らく感動ものであろう、しかし現実的に日本の家屋では無理だと思う、


Westrex、RA1574 と SV−91B の比較

 いよいよ我がサンバレーのSV−91BとRA−1574との鳴き比べになった、

今までSV−91Bをじっくりと試聴してこの音色を頭で記憶するのではなく身体に記憶させた、音の違いを比較するには頭で覚えるとすぐに忘れてしまうが耳から入った音は身体で記憶するとすぐには忘れることはない、

 よく皆さんが仲間の音を聴きに行くとき玄関を入った時、音が出て無くてもその音がわかるのは身体が覚えているからだと思う、

 早速Westrex RA−1574を接続、プリアンプはマランツ#7を使用、果たしてどのように音が変化するのか三人とも固唾を呑んで見守った、CDは先程試聴したコジェーナのヘンデルの歌曲集である。CDをトラック4にしてボリュームを同じレベルに合わせた、

 先程のチェロの独奏から音出しでコジェーナの歌声が流れた瞬間、さすがにWestrex は違うと言いたいが残念ながら微妙な音の変化しかつかめない、多少高域がナローな音であるがSV−91Bとは差がでないがRA−1574は出力管がUY−807にもかかわらずWE−300Bと遜色のない音で鳴るのは立派としか言いようがない、

ただWestrexの方のがシアターサウンドらしい音の出音だけれども緻密さはSV−91Bのが良い、これにはN氏、M月氏も同感であった、

一番的確な違いを言うならRA−1574とSV−91Bとは音作りの方向性が若干ではあるが違うのが感じられる、その違いとはRA−1574は倍音の量が少なく感じるがSV−91Bのが倍音の量が多く感じる、その差ぐらいで音の広がり、ホールトーンの効いた奥行き感は変わらない、

RA−1574アンプは遥か昔の映画が全盛の時代のアンプである、これは好みの問題であり優劣の問題ではない、ただ一つ言えることは年代物のアンプなどは故障等のトラブルが発生しやすいがSV−91Bアンプは現代のパーツを使用しているのでこの点は安心感がある。

 本来ならここへSV−501SEを接続して違うサウンドを聴いて見たかったが、私個人として持ち合わせていないのが残念である、もう一台手持ちのSV−2(2007)を持って来たかったが、なんせ重量があり過ぎる、いずれこの組み合わせはN氏も同じウェスタン555Wと25Aホーンを持っているから楽しみは先送りにしよう、

管球王国などやオーディオ雑誌でのウェスタン試聴記の記事などを読むとウェスタンサウンドは別格の存在に見られるが、私個人としては別格な存在とは思えない、

ウェスタンのスピーカーシステムを鳴らすにはSV−91Bでも十分過ぎる位、素晴らしいサウンドを聴かせてくれるのがわかり大変勉強になった一日であった、

ウェスタンに思う

 私のオーディオ人生第6回のコラムはウェスタンサウンドの真髄と魅力を書かせて頂きましたが皆さんにウェスタンのシステムを写真付きで紹介しましたので多少なりと理解されたと思います。

 今回登場しましたM月氏ご本人は多少目が不自由なためアナログはやっていませんが耳は非常に良い持ち主でここまでウェスタンサウンドをまとめられたのは立派としか言いようがありません。勿論M月氏の人柄は大変良く「俺の装置はウェスタンだぞ」と王様になるタイプではありません。

世のウェスタン所有者はとかく王様になるタイプが多い、

「俺の装置はウェスタンだ、下々のマニアとは違う、」

と見下げた感覚で簡単には聴かせてくれないウェスタンマニアが多い、このようなマニアこそ私に言わせれば「猫に小判、豚に真珠」と言いたい、

ウェスタンマニアになるとケーブルからパーツ迄何でもウェスタンでないと気にいらない、(これは一種の病気としか思えない)

このようなマニアこそ良い音を出す術を知らない、また音さえわからないから音作りは他人まかせ、

ウェスタンだから良い音が出るだろうと思ったら考えが甘い!、

確かに上手く鳴らせば素晴らしい音になるのだろうが、本当に良い音で鳴らされているウェスタンマニアは極少数だと思う、これだけの大がかりなシステムになれば至難のワザだと感じる、

私はウェスタンサウンドが最高の音とは思っていない、

ウェスタンの10分の1いや20分の1の費用でウェスタンと同等の音は出るはず、それがオーディオの面白さだ!          

今回は高価なケーブルなど一切使用せずホームセンターで売られているケーブル類での試聴だがそれで十分である、

世にある高価なゴムホースのようなケーブルで音が良くなるのなら誰も苦労はいらない、そんな所に投資するならもう一台アンプを買うか好きな音源を集めたほうのが利口である。

 M月氏は沢山のウェスタンのアンプをとっかえひっかえして使ってきた豊富な経験の持ち主である、

苦労に苦労を重ねて最後はこのシステムこそ自分が求める音であると強い眼差しがヒシヒシと伝わってくる、彼にとってはこの音こそオーディオの桃源郷もしくは極楽浄土なのかも、

 もしウェスタンを聴いてみたいと思われる SUNVALLEY AUDIO の仲間がお見えでしたらいつでもご紹介します。その時は自分で製作したサンバレーさんのキットアンプを持ち込んでウェスタンサウンドを聴かれるのも一つは勉強ではないでしょうか、M月氏は心からみなさんを歓迎していただけると思います。お住まいは福井県の永平寺町に在住しています。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-006
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c163

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
12. 中川隆[-10230] koaQ7Jey 2019年5月22日 20:17:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2109]

私のオーディオ人生 第3回懐かしきオーディオ仲間、コンコルド訪問記
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-003


三菱2S−305の音

タンノイを聴かせて頂いて感服している後に今度は三菱のモニタースピーカーの音出しとなった。

タンノイの余韻が残っている後の三菱の2S−305モニタースピーカーはどんな響きで鳴り出すのだろう?

レコードはクラッシックから一転して流行歌に変わった、私個人としては、はっきり言って興味がない。しかも美空ひばりと青江三奈だ。戦前派のK藤氏はこんなのが好きなのか、しかもオーディオ装置でこんな歌謡曲を聴くなんて、オーディオマニアはクラッシックかジャズが通り相場なのだが。

三菱のスピーカーからどんな音が聴けるのか、目を閉じてスピーカーに一点を集中しながら美空ひばりの歌が聞こえてくるまで固唾を呑んで鳴り出すのを待った。

最初のイントロから始まり美空ひばりの歌が流れ始めたとき、こんな切ない美空ひばりの歌は聴いたことがない。

低音がどうの高音がどうのと言う次元ではない。歌謡曲なんかバカにしていたけれど感動してしまう。

次は青江三奈の伊勢崎町ブルースだ。

イントロから始まり(あなた知ってる〜港ヨコハマ〜)この歌声を聴くと青江三奈はすごく魅力のある女性と感じた。

お色気ムンムンである。

「俺も青江三奈のファンになっておっかけでもやろうかなぁ」
それぐらい魅力のある歌声だ

良い音で聴く流行歌には本当に感動した。音が良いと歌まで上手く聞こえてくる。今まで色んなスピーカーを聴いてきたがこの三菱の2S−305は、さすがに日本が誇るスピーカーの名機だ、歌謡曲を鳴らしたらこのスピーカーの右に出るものはないぐらい素晴らしい。

この雰囲気はタンノイやエレクトロボイスでは出ない。K藤氏の音には魂がこもっている。

こんな音を聴いてしまうとオーディオとはいったい何だろうと考えさせられた。

(追記)テレビやラジオで青江三奈の伊勢崎町ブルースが流れると、K藤氏のことを思い出して昔を懐かしんでいます。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-003


▲△▽▼


伝説の MItsubishi「2S-305」を手に入れる 2013年04月03日
https://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo8/e/c755568f7139f37e553711afbab70288

 前回、Kripton KX-1000P について書きました。

 うん、このスピーカーあたりが、私のレベルではひとつのゴールかなあ・・・
 と思っていたところに、オーディオ関連本「これだ!オーディオ術」(村井裕弥著)を読んでいて件名のスピーカー「2S-305」に関する記事が目に止まったのでした。

「江川三郎実験室の記録」(P43~)より一部を抜粋します;

 珍しく、イベント開始時から良い音が出ている!

 ほとんどの場合、最初は「なんてひでえ音だ。何とかしようぜ。」で始まり、対策を重ねたあげく、ハッピーな世界にたどり着くというのが常で、それがこのイベントの趣旨なのだからそれはそれで良いのだけれど、今日は例外のようだ。

 「何が鳴っているの?」と人垣をかき分けてみると、写真では何度も見ているが実物を見るのは初めての、大型スピーカーが姿を現す。三菱の2S-305じゃないか。伝説のNHKモニター!!

 この2S-305の、それも保存状態がいい個体の音を聞いたことがある人はほとんどいないのではないだろうか。

 かかっているのはチェチーリア・バルトリの「ゆかしい月よ〜イタリア歌曲集」(DECCA)で、軽い振動板の大型ウーファーが鼻歌気分で奏でる音は、昨今の小型スピーカーが逆立ちをしても表現できない世界だ。念のためにいっとくが、「低音がよく出る」とかいう低レベルの話じゃないよ。

 こんな風に書かれたら、聞いてみたくなりますよね(笑)。

 ネットで2S-305を検索してみますと、NHKの現場で使うために開発された伝説のプロ用モニタースピーカーであることが判明しました。

 最初に発売されたのが1958年(私が生まれる前)、生産が終了したのが2001年という驚異のロングセラーを記録し、「スピーカーのダイヤトーン」という名声を得るに至った記念碑的作品です。

 数年ごとにモデルチェンジをしなければ売れない日本のスピーカーの中にあって、奇跡的なシーラカンス的存在という見方もできるかと。


 オーディオ評論家、菅野沖彦氏のコメント:

 「満開の桜を見るように、端正で、淡泊でいて豪華な響きの音は「はんなり」とでも形容したい上品な佇まいのバランスと音色」

 ただ、大きいんですよねえ。

 ・・・W(幅) : 650.00mm  H(高さ) : 880.00mm  D(奥行) : 445.00mm 重量50kg弱。

 ちょっとした「家具」です。 


★ 参考になるHP/ブログ;

□ ステレオの産業史|ダイヤトーン
□ DIATONE 2S-305の仕様 ・・・価格がどんどん上がっていく不思議
□ audiosharing「過去のReview」(菅野沖彦氏、瀬川冬樹氏、井上卓也氏、岩崎千明氏のコメント)
□ ダイヤトーン 2S-305 (BTS R-305) モニタースピーカー
□ オーディオ・音の傾向「diatone 2s-305」


★ YouTubeより;

□ 廿日市のコーヒーハウス・イシイへ名機R305(2S-305)がやって来た
□ スタジオモニター定番スピーカ 三菱 DIATONE 2S-305D(R-305)
□ スッと出る音My Audio test (2S-305,LHH1000,2A3-Z Amp & Preamp was made
□ Diatone Mitsubishi-R305
□ 音楽喫茶「アヒルのジミー」開店 因幡晃のフランス語「わかって下さい」
https://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo8/e/c755568f7139f37e553711afbab70288


 そ、そして、中古の2S-305をボチッ(パソコンのキーボードを押す音)と買ってしまった私。

 アフターケアも可能なショップ「ハイファイ堂」から購入しました。
 何せ古い品物であり、格安のオークション出品物ではキチンと稼働するかどうか不安が残りますので。

 そこで実働するようメインテナンスされ、かつ使いやすいように一部改造した品です。

《メインテナンス内容》

 外装研磨・全塗装 サランネット張替え コンデンサー交換(JRCオイルコンデンサー計4ヶ)

《改造内容》
 スピーカーターミナル背面バッフル加工取付け

 このスピーカーは本来「キャノンコネクター」というプロ用ターミナルしかないのですが、一般のバナナプラグも使用できるようにターミナルを増設してあるのです。
 なお、キャノンコネクターも従来通り使用可能であり、専用ケーブルも付属しています。


 側面にあるキャノンコネクターの形状(↓)

 本来は背面には何もないのですが(↓)

 バナナプラグ対応のターミナルが増設してあります(↓)


 年度末セールで「送料無料」「2年保証付き」というタイミングでゲットしました。

 相談したら、なんと2Fまで運び上げてくれるとのこと(よかった〜)。
 4月中旬に届く予定で、どの位置に設置しようか、スピーカースタンドはどうしようか、と嬉しい悩みを味わっているところです。
 ああ、部屋中に広がるオーケストラの響きを早く味わいたい・・・。

 どうもピカピカの最新式よりも、いぶし銀のヴィンテージものに惹かれてしまう私。
 気がつくと周囲には古いものばかりが増えています。
 腕時計も50年前の機械式のものばかり。
 自分自身もそろそろ骨董品と化してきたかな・・・。
https://blog.goo.ne.jp/cuckoo-cuckoo8/e/c755568f7139f37e553711afbab70288
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c12

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
13. 中川隆[-10229] koaQ7Jey 2019年5月22日 20:21:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2110]

DIATONE 2S-305 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=DIATONE+2S-305


オーディオの足跡 DIATONE 2S-305
https://audio-heritage.jp/DIATONE/professional/2s-305.html

¥47,000(1台、1958年発売時)
¥56,000(1台、1968年頃)
¥78,500(1台、1969年頃)
¥120,000(1台、1971年頃)
¥200,000(1台、1975年頃)
¥250,000(1台、1977年10月1日改定)
¥350,000(1台、1984年頃)


1955年に発表された2S-660から3年を費やし改良されて誕生したスピーカーシステム。
NHK技術研究所との共同研究によって開発されました。

2S-305は何十年もの間、BTS-6131に規定された音質監視用R305の指定名称で、国内の放送局をはじめ海外の放送局や、音響専門メーカー、音響研究所で標準再生用として採用されました。

また、高い技術精度で作られる一つ一つのパーツをシステムとして完成させるため、エンクロージャーの製作、部品の組立て、取付けにいたる過程すべてが熟練した職人による手作業により行われていました。

低域には20cmコーン型ウーファーであるPW-125を搭載しています。
PW-125の振動系はクロスオーバー周波数1500Hz以上で高域が減衰するメカニカル・フィルターになっており、ネットワークを使用しなくても不要な高音の放射がありません。

高域には5cmコーン型トゥイーターであるTW-25を搭載しています。
このユニットの振動板は有効振動半径2cmとなっており、磁気回路には磁性材料の中でも高い方の飽和磁束をもつとされている鉄・コバルト合金を使用して、高能率化を実現しています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。また、カバとラワンの薄板を1枚1枚接着し外角に丸みを持たせることで、回折現象による中・高域への影響を防止するとともに、機械的強度も高めています。

1台1台に無響室での実測データが添付されていました。

壁掛け用の2S-305C(灰色)や600Ωのマッチングトランス付もありました。

別売りオプションとして専用キャスターがありました。


機種の定格

方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・フロア型

ユニット等構成
低域用:30cmコーン型(PW-125)
高域用:5cmコーン型(TW-25)

ネットワーク:HP-170

再生周波数帯域 50Hz〜15kHz 40Hz〜16kHz ±5dB

入力インピーダンス 8Ω

クロスオーバー周波数 1.5kHz

定格入力 20W
最大入力 60W

出力音圧レベル 96dB/W 102dB/VA

ネットワーク 高域:12dB/oct

外形寸法 幅650x高さ880x奥行445mm

重量
45kg(1975年以降のカタログ記載)
50kg(1969年〜71年のカタログ記載)

別売 専用キャスターMC-1380A(¥30,000)
https://audio-heritage.jp/DIATONE/professional/2s-305.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c13

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
164. 中川隆[-10228] koaQ7Jey 2019年5月22日 20:45:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2111]

私のオーディオ人生 第3回懐かしきオーディオ仲間、コンコルド訪問記
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-003

同世代のO本氏のウェスタンエレクトリックの音

オーディオをやっていますとすべてが年上とは限りません、私の同世代の方も沢山いました。その同世代のオーディオ仲間の一人であるO本氏とオーディオショップで知り合いました。

彼は店舗などの構想図案を書いている方で彼とは大変意気投合してお互いに行ったり来たりの間柄であった。

彼のシステムはプレーヤーが松下製でカートリッジがデンオンのDL−103、メインアンプは自作でWE−205Dシングルアンプ、プリアンプも自作です。

スピーカーはウェスタンエレクトリックのドライバー、555を特注の12Aのカールホーンで音楽を聴いていました。

このウェスタンだけは家庭で聴く気が起こらない。

部屋の中に排気口のダクトのようなものを2つ設置して、かぶりつきでスピーカーの前で聴く、こんな不自然な聴き方がウェスタンなのか?本来はウェスタンのスピーカーは劇場の銀幕の後ろに置いて鳴らすスピーカーなのに、一般家庭に持ち込んで聴くスピーカーとは思えない。

ウェスタンのスピーカーを聴かせるときは決まってドリス・ディーのレコードが定番になっている。

クラッシックのバイオリンなどの弦楽器を鳴らすと振動板がアルミのせいなのか高い音が冷たい響きになる。

どうもコスル音は苦手なのかも、ただし映画のサウンドトラックのレコードをかけると確かにその魅力に惹かれるものはある。

ウェスタンの555の音は中域が少し喧しく聞こえる、このスピーカーを上手く鳴らすのは至難の業だと思う。

それより音を聴く前にあの排気口のようなダクトが気になって音楽どころではなかった記憶がある。

O本氏のウェスタンを聴くと世間で大騒ぎするような特別な音ではなかった、鳴らし方が悪いと言えばそれまでだけど、ウェスタンはもっと大きな部屋で鳴らさないとその良さが出ない、劇場のスピーカーを家庭に持ち込んで聴くのは、どだい無理のような気がした。


コンコルド訪問記

 真空管アンプを製作されている方で、千葉県の館山にありますコンコルドの佐久間駿氏をご存知ない方はあまりいないと思います。

 雑誌のMJ誌やラジオなどでエッセイを披露されている方です。

 佐久間駿氏は真空管アンプ界では国内はもとより海外でもその知名度をお持ちの66歳になられる方で直熱3極管アンプのオーソリティーで、佐久間トーンの愛好家が全国に沢山お見えです。

 レストラン・コンコルドで佐久間氏製作のアンプ試聴会もたびたび行なわれているようで、このコラムをお読みの方で実際に行かれた方もいると思いますが、写真も沢山撮らせて頂きましたので、今一度写真を見ながらこの訪問記を読んでいただければ幸いです。

 6月の後半に所用で千葉県に行ったおり館山のコンコルドに寄る機会が出来ましたので皆様にはコンコルドのすべてとはいきませんが、私が訪問して佐久間トーンの音を聴かせて頂きましたから、その報告と内容をコラムでご紹介します。

 佐久間氏は初対面にも関わらず、にこやかに私を向かい入れて下さいました、私は名古屋から来ましたY下と自己紹介しましたら大変嬉しそうな顔をして「遠方から来ていただける方は本当に嬉しい、今日はゆっくりとコンコルドの音を聴いてください。」と人柄の良さを感じる佐久間氏です。

 佐久間氏の愛用のスピーカーは、アルテックのA−5、クリプッシュホーン、ローサ、ウェスタンエレクトリックの4つのスピーカーがあり、この中で佐久間氏のお気に入りのローサとウェスタンを音量を上げて試聴させて頂いた。

 ウェスタンの555から奏でる音は芳醇な密度のある音質でこれがウェスタンとは思えない大人しくて優しい音です。

 レンジはナローレンジですが音のまとめ方は素晴らしいの一言で、これぞ匠のワザです。このウェスタンで聴いたチェンバロの音はウェスタンらしからぬ音で、今まで沢山のウェスタンを聴いて来ましたが、ここのウェスタンだけは他には無い、シットリ感のある癒し系の音です。

 次に聴かせて頂いたのは、一つのボックスに入った英国のローサの4発入りのスピーカーです。

 このローサのユニットはすべてビンテージ物で、私も初めて見るユニットです。
この4つのユニットは大変ユニークな取り付けになっています。

 アンプ側のスイッチの設定で同時に4つを鳴らすことも出来、個々でも鳴らすことの出来る面白い発想のシステムです。同じローサでも年代が違えば音も違う大変遊び心のあるスピーカーで、私も始めて体験した。

 私個人も英国のスピーカー党ですが、このローサも魅力のある音で大変捨てがたい渋みのある音色です。

 私も現在、グッドマン、ヴァイタボックス、ステントリアンの3種類を愛用していますが、やはり英国のスピーカーは音質より音楽を聴かせてくれる音楽性のあるスピーカーと思います。

 先程のウェスタンとローサを比較しますと不思議と同じような音になっています。

 オーディオは不思議なものでスピーカーを変えれば音は変わるはずですが、その人の感性でチューニングしますと同じような音になってしまう。

 佐久間氏にはオーディオマニアのファンもいれば、演奏家の方も沢山支持している方もいると聞かされましたが、この音を聴きますとうなずける部分もあります。

 佐久間氏のウェスタン、ローサを845のアンプでじっくりと聴かせて頂くと、現代のスピーカーとは一線を引いた音ですがこの音には好みが分かれると思う、私のビンテージスピーカーとウェスタン、ローサと比較しますと共通点のある部分があります。その共通点は中域の響きを大事にして音楽を美味しく聴かせてくれるです。

 コンコルドには2時間程いましたが大変勉強になりました。

 帰り際に佐久間氏が「Y下さん車で名古屋に帰るなら綺麗なネェちゃんばかり見ていると事故になるから」この一言だけがコンコルドの音やアンプより印象に残りました。(笑)

レストラン・コンコルドの店内の様子
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-003


アルテックの低音用とウェスタンのSPウェスタンは上向きに付いている テーブルの上には製作されたアンプ郡がいっぱい置いてある

コンコルドに入って右側に佐久間アンプが山ほど置いてある 後方にはアルテックのA−5右側にはクリプッシュが設置してある

電蓄に似たウェスタン555のドライバ―とアルテックのホーン 非常にユニークなローサの4発入りスピーカー

ローサのPM−6角フレームタイプが見える
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-003

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c164

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
14. 中川隆[-10227] koaQ7Jey 2019年5月22日 22:26:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2112]

日本のスピーカーの音が欧米人に受け入れられない理由


耳トレ!-こちら難聴・耳鳴り外来です。 – 2011/10/3 中川雅文 (著)
https://www.amazon.co.jp/%E8%80%B3%E3%83%88%E3%83%AC-%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%E9%9B%A3%E8%81%B4%E3%83%BB%E8%80%B3%E9%B3%B4%E3%82%8A%E5%A4%96%E6%9D%A5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82-%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E9%9B%85%E6%96%87/dp/476781202X

                      

大学教授で現役のお医者さんが書いたこの本には「耳の健康」に対する情報が満載で実に”ため”になる本だった。


☆ 日本語は世界一「難聴者」にやさしい言語

どの国の言語にもそれぞれ固有の周波数帯というものがあり、母国の言語を繰り返し聞いて育つうちにその周波数帯以外の音を言語として聞き取る脳の感受性が失われていく。

そのため生後11歳くらいまでには母国語を聞いたり発音する能力に特化した脳が出来上がる。

日本語で頻繁に使われる周波数帯は125〜1500ヘルツで、英語は200〜12000ヘルツと随分と違う。日本語は世界の言語の中でもっとも低い周波数帯の言語で、英語は世界一高い周波数帯の言語である。

したがって、英語民族は高齢になると早い段階で高い音が聞き取りにくくなって不自由を感じるが、日本人はすぐには不自由を感じない。その点で日本語は世界一難聴者にやさしい言語である。

※ これは一人で二か国の言語を操るバイリンガルの「臨界期」が10歳前後と言われる所以でもある。また、英語圏の国で製作されたアンプやスピーカーなどのオーディオ製品には、高音域にデリカシーな響きをもったものが多いが、これで謎の一端が解けたような気がする。その一方で、とかく高音域に鈍感な日本人、ひいては日本のオーディオ製品の特徴も浮かび上がる。


☆ 聴力の限界とは

音の高い・低いを表す単位がヘルツなら、音の強さや大きさ(=音圧レベル)は「デシベル(dB)」であらわす。

人間が耳で聞き取ることのできる周波数の範囲は「20〜2万ヘルツ(空気中の1秒間の振動が20回〜2万回)」の間とされているが、イルカやコウモリなどは耳の形や構造が違うのでこの範囲外の超音波でさえ簡単に聞き取れる。

ただし人間の場合は20ヘルツ以下の音は聴覚ではなく体性感覚(皮膚感覚)で感じ取り、2万ヘルツ以上の音(モスキート音)は光や色として感じ取りその情報を脳に伝えている。

※ 人間の耳は一人ひとりその形も構造も微妙に違うし、音を認知する脳の中味だって生まれつき違う。したがって同じオーディオ装置の音を聴いたとしても各人によって受け止め方が千差万別というのが改めてよくわかる。

自分でいくら「いい音だ」と思ってみても、他人にとっては「それほどでもない」という日常茶飯事のように起こる悲劇(?)もこれで一応説明がつくが、音に光や色彩感覚があるように感じるのは超高音域のせいだったのだ!


☆ 音が脳に伝わるまでの流れ

耳から入った空気の振動は外耳道と呼ばれる耳の穴を通り、アナログ的に増幅されて鼓膜に伝わり、アブミ骨などの小さな骨に伝わってリンパ液のプールである蝸牛へ。そこで有毛細胞によって振動が電気信号に変換され、聴神経から脳に伝わる。これで耳の中の伝達経路はひとまず終了。

この電気信号が言語や感情と結びついた「意味のある音」として認識されるまでにはもう少し脳内での旅が続く。

電気信号が聴神経や脳幹を経て脳内に入ると、まず、大脳の中心部にある「視床」に送られる。ここは、脳内の情報伝達の玄関口となっている。視覚、聴覚、皮膚感覚などあらゆる感覚情報が必ず通る場所で、単純に音だけを聴いているつもりでも、様々な感覚情報とクロスオーバーしている。

また「視床」を通過すると音の伝達経路は「言語系ルート」と「感情系ルート」の二つに大きく分かれる。前者は最終的に「言語野」に到達するが、後者は大脳の一次聴覚野を通らず、いきなり「扁桃体」に直結していて「イヤな音」「うれしい音」というように音を直感的・情緒的に受け止める。

※ 音楽を聴くときにカーテンなどでスピーカーを隠してしまったり、あるいは目を瞑って聴いたりすると、機器の存在を意識しないでより一層音楽に集中できるのは経験上よく分かる。

さらに、直感的なイメージとしてオーディオマニアが音楽を聴くときには主として「感覚系ルート」がはたらき、それ以外の人たちが(音楽を)聴くときには主として「言語系ルート」が働いているように思うが果たしてどうだろうか・・・。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c85e3a32c3aca5331dd2fb7adaf73d2a

>日本語で頻繁に使われる周波数帯は125〜1500ヘルツで、英語は200〜12000ヘルツと随分と違う。
>日本語は世界の言語の中でもっとも低い周波数帯の言語で、英語は世界一高い周波数帯の言語である。

>英語圏の国で製作されたアンプやスピーカーなどのオーディオ製品には、高音域にデリカシーな響きをもったものが多い。

>その一方で、とかく高音域に鈍感な日本人、ひいては日本のオーディオ製品の特徴も浮かび上がる。

>人間の場合は20ヘルツ以下の音は聴覚ではなく体性感覚(皮膚感覚)で感じ取り、2万ヘルツ以上の音(モスキート音)は光や色として感じ取りその情報を脳に伝えている。


共感覚

共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia)は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。

例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。 英語名 synesthesia は、ギリシア語で共同を意味する接頭辞 syn- と感覚を意味する aesthesis から名づけられた。感性間知覚。


音に色が見える共感覚

色聴と呼ばれ、日本にも専門の研究者が存在する。


共感覚者であると確証される現在の海外の人物

共感覚者であることを第三者が確証できるほどの極めて具体的な自らの共感覚の例を掲げた著作・芸術作品などの活動が確認できるほか、大学などの研究機関において被験者として検証実験を受けたり、研究者の著作・学術論文中にて引用・言及されており、共感覚者であると確証するに足る人物を挙げる。


エレーヌ・グリモー (ピアニスト)

アメリカ公共放送PBSとのインタビューで本人が語っている。


Helene Grimaud interviewed by Alexis Bloom for Quick Hits
https://www.youtube.com/watch?v=N_dw9-Bt_sM


いつもCは黒、Bは青、Fは赤、リストの曲は金色がかった色調に感じる。


また、11歳の時にバッハの平均律クラヴィーア曲集Fシャープメイジャー(嬰ヘ長調)のプレリュードを弾いている時に明るい暖かな赤とオレンジの間の色調を感じた。

数字にも色を感じる。2は黄色、4は赤、5は緑。

曲によってはいつも特殊な色の世界を感じる。時によって調性に影響される。

Cマイナー(ハ短調)は黒、Dマイナー(ニ短調)は青。

ベートーヴェンのテンペストソナタは黒、合唱幻想曲は黒、緑、赤、黄色のらせんを感じる。

___


マイケル・トーキー(作曲家)

音階や母音などに色を感じ、その色を主題として題名に取り入れたバレエ音楽『グリーン』『エクスタティック・オレンジ』などを作曲した。インタビューの中で、ひとつの実験として始めたが、特定の趣を押し付け「観客が音楽を楽しめる幅を狭めてしまったのではないか」と心配もしたと述べている。


___


イツァーク・パールマン(ヴァイオリニスト)

パールマンは、G線でBフラットを弾くときは深緑色、E線でAを弾くときは赤を感じる。

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フランツ・リスト(作曲家・ピアニスト・指揮者)

オーケストラを指揮したとき、「ここは紫に」など、音を色として表現した指示ばかり出し、団員たちが困惑したエピソードが有名[要出典]。


____


女性の高い声を「黄色い声」などと言うように、人類、あるいは特定の環境・文化において複数の種類の感覚を結びつける比喩的習慣が広く存在するが、共感覚はそのようなものと直接は関係しておらず、共感覚を持たない人には感じられない上述の数字に色を見るなどの感覚を、主観的な知覚現象 (クオリア) として生々しく感じている。

共感覚は五感のような基本的な感覚の種別に関してだけではなく、感情や単語や数などに関して起こることもある。 共感覚者の間での複合した知覚の関係に相関は認められていない。 例えば、ある人がある文字を青く感じたとしても、他の共感覚者が同様に感じる傾向があるとは限らない。

共感覚を手がかりに主観的な心の世界と客観的な脳との関係を深く探る手がかりとしようとする研究が継続的に行われている。

赤ちゃんにおいては視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚等の異なる種類の感覚が未分化な知覚を生み出しており、通常その後の成長による感覚の発達にともなう脳の結合の変化によってこうした共感覚は失われていくとされる。この場合、成人して共感覚を保持している人は発達の過程で何らかの理由で脳の異なる部位への結合が保たれ、これらの複合した知覚もそのまま保たれているとする説もある。

共感覚の中でも、音楽や音を聞いて色を感じる知覚は「色聴」といわれる。

絶対音感を持つ人の中には、色聴の人がいる割合が高い。

また、色聴は共感覚の中で一番発生率が高いと報告されている。

色を感じる音にも様々なものがあり、音程、和音、単語、または音楽自体が聴こえることもある。 似たような感覚として「音視」というものもある。これは色に形や音が聴こえるという色聴とは反対の感覚である。


かつては共感覚で感じる知覚というのは共感覚者によって異なるとされてきたが、最近の研究では、多くの被験者を対象にした実験の場合、知覚にいくつかの共通点が見られることが分かった。

例えば、聞こえた音に色が付いて聞こえるサウンド・カラー共感覚(sound-color synesthesia:色聴)保有者の集団実験では、高い音ほど明るい色に見えるという傾向が見られたという。

また黒字の文字を見ても別の色に見えることがあるというグラフィーム・カラー共感覚(grapheme-color synesthesia:書記素色覚)保有者の集団実験では、やはりある文字には似たような色を感じる傾向があるということがわかった。

ところが、ある傾向が見られることは確かだが、あらゆる種類の共感覚があり、いずれの共感覚にしても個人によって誘因や症状の度合いは異なることも分かっている。この多様性のせいで、個人のもつ共感覚を定義するのは容易なことではないし、彼ら自身、自分の持っている感覚に名前が付いていないことに気付いていないことが多い。

色の付いていない文字なのに色が付いて見える人がいる。これを共感覚という。また、音声に色がついて見える人や、円周率の数列に美しさを感じる人もいる。
神経学者のリチャード・E. シトーウィックは、共感覚の診断のために用いる基準を以下のように決定した。


1.共感覚者のイメージは空間的な広がりをもち、はっきりと限定されたロケーション(位置)を特定できることが多い。 [訳註]共感覚者は空間的なイメージの中で、自分の位置している場所がはっきりと分かる。

2.共感覚は無意識的に起こる。

3.共感覚の知覚表象は一貫性がある。

4.共感覚はきわめて印象的である。

5.共感覚は感情と関係がある。


シトーウィックは、空間の広がりを見据えた実験を提言したが、最近の多くの研究はこれを正しくないとしている。例えば、共感覚者の中には文字の色や、単語の味が「わかる」のであり、実際に視覚器や味覚器で感じているわけではないのである。


共感覚者の多くは子供のころに他人とは異なる隠れた感覚に気づく。

そして彼らは自然とその感覚を日常生活に適用させていく。

また、共感覚で人の名前を覚えたり、電話番号を覚えたりすることに使うこともあれば、暗算に利用することもできる。しかし同時に、絵画・映画などの視覚的な作品や音楽を創造する上での困難になることさえある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E6%84%9F%E8%A6%9A


音に色や温度を感じる 「共感覚」が不思議すぎる! 2016.01.12
http://eye-media.jp/entertainment/%e5%85%b1%e6%84%9f%e8%a6%9a%e3%81%ae%e4%b8%8d%e6%80%9d%e8%ad%b0/

音に色を感じる――。

なんだか詩的な表現のように感じますが、本当に音を色として感じることのできる人々が、世の中には存在しているのです。

こうした特殊な知覚現象を『共感覚』と呼びますが、共感覚を持つ人々にとって、音は単なる音ではなく、また形は単なる形ではありません。今回は、人が持つ特殊な感受性『共感覚』の不思議をご紹介します。


脳による五感の錯綜が「共感覚」を引き起こす?

共感覚は、英語では『シナスタジア』と呼ばれています。シナスタジアとは“感性間知覚”の意味を持つ言葉で、脳に存在する複数の感覚器官が同時に音や形を知覚する現象のことを指しています。


例えば、本来なら脳の一次聴覚野だけで処理される音情報を、視覚野でも処理することで、音から色を感じるなどの感性間知覚が引き起こされます。このように、ある現象に対して、五感の異なる感覚が作用することで起こる主観的なクオリア(感覚質)が、共感覚の原因だといわれています。

これにより、共感覚を持つ人にとっては、数字が特定の色を持つ絵として感じられたり、音を聞けば音階によって色が感じられたりします。こうした共感覚にはさまざまのパターンがありますが、「形に味がついて感じられる」、「人の容姿が色として感じられる」などの例が報告されています。


著名人にも共感覚の持ち主はいる!

中でも発生率がもっとも高い共感覚は“色聴”と呼ばれていますが、この現象は、文字通り「音に色を感じる」というものです。色聴は絶対音感を持つ人に一定の割合で存在するといわれており、ピアニストのエレーヌ・グリモーなど、自ら共感覚者であることを表明している著名人も数多く存在しています。

そして、色聴と逆の知覚現象が“音視”という共感覚です。音視を持つ人にとっては、色が特定の音階として感じられるのだそうです。


実は、私たち全員がかつて共感覚者だった!?


とても不思議な共感覚ですが、実は私たちも、新生児の頃には共感覚を持っていたといわれています。

というのも、生後間もない赤ちゃんは脳の受容器官が未分化なため、複数の器官で感覚を同時に処理していると考えられているのです。

音を色で感じ、形を音で感じる。こうした知覚の不思議を、私たちが考えるよりもずっと多くの人が経験し、記憶しているのかもしれませんね。
http://eye-media.jp/entertainment/%e5%85%b1%e6%84%9f%e8%a6%9a%e3%81%ae%e4%b8%8d%e6%80%9d%e8%ad%b0/





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>人間の場合は20ヘルツ以下の音は聴覚ではなく体性感覚(皮膚感覚)で感じ取り、2万ヘルツ以上の音(モスキート音)は光や色として感じ取りその情報を脳に伝えている。

音色は倍音成分の入り方で決まるので、音色というのは本当に色彩の色なのです

ブラームスは灰色、ドビュッシーは水中の光の色、モーツアルトは 1小節毎に音色が変わる

というのはイメージではなく本当にそういう色が付いているのですね

僕もプリアンプの marantz 7c を使っていた時は音に緑色の色が付いていて不思議だったです



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c14

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
15. 中川隆[-10226] koaQ7Jey 2019年5月22日 22:44:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2113]

『日本のスピーカー』 の クチコミ掲示板
https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=10433584/


日本のスピーカー 2009/11/06 23:39
スレ主 星屑の調べ☆ミさん

他のサイトでも話題になってるけど、どうして日本のスピーカーは世界に評価されないのですかね??
ダイヤトーンが撤退して、大きな穴が空いたけど、今頑張っているのは、ビクター、ソニー、パイオニア、フォステクスくらいなもんですね。

Dyna-udiaさん 2009/11/07 08:06(1年以上前)

>どうして日本のスピーカーは世界に評価されないのですかね??

魅力がないからじゃないですか?

実際、私は日本のスピーカーなんて買う気がしません。仕事でモニタリングに使うぶんには、FOSTEXやビクターのSX-M3あたりは向きますが……少なくとも私は日本のスピーカーに、「音楽を楽しめる感」は感じませんね。

元・副会長さん 2009/11/07 08:36(1年以上前)

 アメリカの某大手業界誌の編集長が

「日本製のスピーカーの音はひどくカン高く、とても不思議な音色に聴こえた。ところがその後日本を訪問して、歌舞伎や謡曲などの伝統音楽や演歌などの歌手の発声が日本のスピーカーの音とよく似ていることに気づいた」

と語ったそうですが、とにかく日本人の音楽に対する感受性、そして日本における音楽文化の位置といったものが欧米と著しく異なるため、国産スピーカーは欧米人に理解できないシロモノに映るのでしょう。

 また、TANNOYの重役は

「日本のスピーカーはJ-POP向けだ。西欧の音楽を海外の人々にも納得出来るように鳴らすには、日本のスピーカーエンジニアたちは、西欧のナマの音楽をたくさん聴かなくてはならないと思う」

と言ったらしいですし、KEFのエンジニアが

「日本のスピーカーの音はとてもアグレッシブ(攻撃的)に過ぎる」

と片付けたのは有名な話。

 要するに、日本人はまだ「音楽」というものが理解できていないのでしょう。国産機がおしなべて(物理特性重視だが)音色が暗いのは、そのためだと思います。


元・副会長さん 2009/11/07 20:23(1年以上前)

 そういえば、某ディーラー(頭文字がS)の店長から聞いた話ですけど、かつてDIATONEが国産スピーカーの代名詞みたいな扱われ方をして全盛を誇っていた頃、DIATONEの音決めをするチーフ・エンジニアは、自宅では絶対にDIATONEのスピーカーは使わなかったそうです。

 では何を自室に導入していたかというと、JBLでした(爆)。JBLのスピーカーでジャズやポップスを楽しんでいたのです。

 DIATONEのサウンドは「日本のオーディオファンが喜びそうな音」にチューニングしてあり、要するに「商売用」だったのですね。で、自分は海外製品の明るく闊達な音を「個人的に」堪能していたと・・・・。いずれにしろ、自分の聴きたい音を製品化することに腐心しているSOULNOTEだのMUSEHEARTだのといったガレージメーカーとは全く違うスタンスで、「ビジネス」だけに邁進していたのでしょう。

 余談ですが、JBLの音って古いと思います。まあ、別に「古いからイケナイ」と言うつもりはないです。古風なサウンドデザインでも、奏でる音楽ソフトにハマれば最高です。ただし、輸入代理店のスタッフの話を勘案しても、JBLがアメリカのスピーカーの主流ではないことは確かのようです。米国の本流はSNELL ACOUSTICSやTHIELやMAGICOのような「物理特性の高さを感じさせる現代的な好バランスの音質でありながら、なおかつ音楽を聴く楽しさをも追求したスマートなサウンド」なのでしょう。対して日本の大手メーカーは「物理特性を練り上げること」で満足してしまっています。これでは海外では評価されません。

SOTIRO13さん 2009/11/11 16:00(1年以上前)

昔、ラジオでパイオニアのイブニングステレオが放送されている頃聴いていた、パイオニアの“FBコーン”30センチ3ウェイSPとSA-710プリメインが私のオーディオのスタートなので、パイオニアブランドにも愛着があります。


さて、私が長年使っていたNS-1000Mの話をしてみたいと思います。

スエーデンの国営放送に1000台納入のニュースと一部のオーディオ評論家が名機と評価していたので、人の評価に左右されやすい私は、購入してしまいました。

アンプもCA1000UとCA2000を買い揃えましたが、どちらも細身で、どちらかと言うとCA2000はメタリックな感じなので、CA1000の方が好ましい感じでした。ヤマハ同士は相乗効果で細身で薄化粧の綺麗な女性って趣です。

昼間、大音量で鳴らしている時には、特にピアノの音は、同じ部屋にある、娘の弾くピアノと同等のように再現され、その圧倒的なアキュレイトサウンドに酔いしれたものです。

夜は近隣に気兼ねしながらローレベルで鳴らすので、逆にその細身で痩せた音に悩まされました。就寝時聴くなら、ティアックのCDラジオの方が、よっぽど良好でした。オーディオ仲間から、ベリリウム臭い音だねってよく言われたものです。

私はとにかく、日本のSPが、音楽のメッカ、ヨーロッパのスエーデン国営放送局に認められ、1000台も納入されたんだよって、言い返したものです。

更に、ベリリウム臭いと言うなら、そっちのはアルミ臭い、紙臭いって言い返しました。そのNS-1000Mを良く鳴らすために、ラックスアンプなどから8回も替え、ようやくサンスイの907iMOSリミテッドで、まぁまぁの感じで鳴ってくれましたが、まだ納得出来ない音でした。

約30年間ローレベルでの再生音の向上と格闘してきたのが、我がオーディオ人生って感じでしたが、そのNS-1000Mも外装が剥げてきたので処分してしまいました。その後、幸い、弟がTANNOYのスターリングを格安で譲ってくれたので、オーディオライフが一変しました。それは、両サイドのダクトの調整などエンクロージャーを積極的使って鳴らす方向で、密閉箱のそれとは真逆で、

一言で言えば“癒される音”って言う感じです。アンプもCEC-AMP3300R及びSONYのプリTA-E88+“2A3シングル自作アンプ”に替え、音楽に浸れる環境になり、手間が掛からないので返ってオーディオの熱が下がってしまいました。今思うと、NS-1000Mをこのアンプで鳴らすと良いのではと想像したりしてしまいます。

それにしても、日本のNS-1000Mがスエーデンの国営放送に採用されたんでしょう?この“板”のカキコミを考慮するとますます解せません。それにしても、NS-1000Mと対峙することから開放された安堵感と懐かしさが込み上げて来るのも事実です。

日本のSPも“DIATONE 2S-3003”など優れたものがあったと思います。


redfoderaさん 2009/11/11 17:48(1年以上前).

SOTIRO13さん、こんにちは。

>日本のNS-1000Mがスエーデンの国営放送に採用されたんでしょう?


懐かしいNS-1000Mのお話、確かにそういう事がありましたね。
私も記憶しています。

このお話、補足しますと導入はナレーション・モニター(グレード2)としてでしたね。

グレード2とはスピーチ・プログラムのテスト用です。
肉声の再現性、定位、位相情報については優秀ゆえに採用されたのだと思います。

ご存知と思いますが北欧は指折りのオーディオ産業地域でもあり、
特にデンマークはSPユニットの開発製造では欧州でもトップクラスです。

Tymphanyグループ(傘下のSCAN-SPEAK、VIFA、PEERLESS)、SEAS、
彼らより後発メーカーですがDynaudio…強豪揃いですね。

スウェーデン国営放送で採用されたことは確かに評価しないといけませんね。
ちなみにYAMAHAのオーディオ機器は欧州のオーディオ・コンテストでは常連みたいで、
最近もアンプとCDPが何かの欧州コンテストで入賞した話は聞きました。

ちょっと残念なのはグレード2が汎用モニターで常設モニターという扱いではない事です。

BBCの場合ですが、常設モニターか否かで評価と使用方法が決定的に違いますし、
ペアリング・テストで要求される実行特性の精度レベルも桁外れです。

常設するグレード1モニターとは、スタジオから送信機へ送る前の段階で使用するもので、

音声の最終チェックに使用する最高グレードのモニターを指します。

NHKも同様の区分がありますしスウェーデン国営放送でもグレード分けがあるので、
BBCのそれに近い仕組みかもしれません。

蛇足ですがBBCモニターとして有名なLS3/5aもグレード2です。

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c15

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
16. 中川隆[-10225] koaQ7Jey 2019年5月22日 23:03:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2114]

どうして日本のスピーカーは世界に評価されないのか?


日本語は音楽的なインド・ヨーロッパ語と極端に違うし、音域が狭すぎて流行歌以外の音楽とは合わないのですね:


実はとてつもなく古かった日本語 2018 05.01
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3756.html#more


日本語は、もしかすると世界最古の言語であり、しかも世界で最も美しい言語かもしれません。


かつて谷村新司がロンドン交響楽団をバックにレコーディングをしたことがあります。
そのとき日本語の素晴らしさを再認識し、日本語を大切に歌っていくことを信念にしたそうです。

ディズニー・アニメの『アナと雪の女王』は、世界的ヒットとなったアニメ映画ですが、そのなかの挿入歌の『レット・イット・ゴー、ありのままで』は、世界25ヶ国語に翻訳され、それぞれの国の歌手が歌ったものが youtube で公開されました。

このとき、世界中の人たちが驚き、そして圧倒的な人気をはくしたのが日本語バージョンです。

Let It Go - Behind The Mic Multi-Language Version (from Frozen) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=BS0T8Cd4UhA


それは、歌った松たか子さんの声の素晴らしさももちろんあるでしょうが、日本語による発声が、メロディに+αの効果をもたらしたのかもしれません。

どこの国でも、それぞれにお国自慢があります。
ここで日本語が世界一だと述べるつもりは毛頭ありません。
ただ、ひとついえることは、どうやら日本語には、他の言語にはない、不思議なところがあるということです。

ひとつは言霊(ことだま)です。
言葉に魂が宿る。

ではどうして言葉に魂が宿るのかというと、日本語が実はもともとそのように構造された言葉だからなのだそうです。

構造とは、日本語の文法や発音や語彙のことです。

つまり、自然との共生を大切に育くむこと、自然を征服したり、人と自然とどちらが上かのような上下構造をもとうとするものではない文化の下で、人と自然とが対等な関係を育んで来たのです。

2つ目はオノマトペ(仏:onomatopee)です。
オノマトペというのは擬声語を意味するフランス語です。

擬声語は、たとえば

わんわん、メーメー、ブーブー、ニャーオ、ホウホウといった動物の鳴き声を真似たものや、

ドキドキ、パチパチ、バキューン、チリーン、ドカン、カリカリ、バタン、ガタピシ、ガタンゴトン、パチバチ、ビリビリ、ジュージュー、グワァ〜ン、パタパタ、ボキポキなどなど、音を真似たもの、

あるいは、おずおず、おどおど、めろめろ、ふらふら、きゅんきゅん、きらきら、ぴかぴか、ぐずぐず、ツルツル、サラサラのように、本来音を発しない感情などを言葉で表現するものなどのことです。

おもしろいことに、擬声語(オノマトペ)は、言語ごとに、表現がまったく異なります。

冒頭にあるのは、その違いを示した絵本の抜粋で、クリックしていただくと当該ページに飛びますが、たとえば食事をするときは、日本では「PAKU PAKU」ですが、英語では「CHOMP」、フランス語では「MIAM」、イタリア語では「GNAMグナム」、Korea語では「NYAM」です。

キスは日本語では「CHU」ですが、英語では「MWAH」、China語では「BOH」です。
つまり言語によって擬声語(オノマトペ)は、まったく異なります。
ということは、それぞれの言語圏においては、音がそのように聞こえているということです。

そして日本語の擬声語(オノマトペ)は、China語やKorea語ともまったく異なるものです。

ということは、日本語はChinaやKorea半島からの輸入語では絶対に「ない」ということです。


それだけではありません。

日本語は、この擬声語(オノマトペ)が、他の国の言語と比べて著(いちじる)しく多いのです。
その数、なんと5千語です。

日本語の単語数は、たとえば『日本国語大辞典』の収録単語数が50万語です。
このことは、日本語の1%、およそ100語にひとつが擬声語(オノマトペ)であるということです。

そして単語の中には、日常生活でよく使われるものと、そうでない(たとえば学術用語)ものがあります。

オノマトペは日常的によく使われる語です。
早い話、今朝起きたとき、ご家族に「ぐっすり寝れた?」と聞く。
その「ぐっすり」というのがオノマトペです。

しかし睡眠は「ぐっすり」などという音は立てません。
ではなぜ「ぐっすり」というのかというと、「ぐうぐう、すやすや」寝ているからです。
その「ぐうぐう+すやすや」が短縮されて「ぐっすり」です。

「ぐうぐう」も「すやすや」も、なんとなく、そのような音を立てているといわれれば、なんとなくそうかもしれないと思われるかもしれません。
では、

 風が「そよそよ」と吹く
 太陽が「かんかん」に照る
 白い雲が「ぽっかり」浮かぶ
 星が「きらきら」光る

などはどうでしょうか。

風は「そよそよ」などという音をたてないし、太陽は「かんかん」なんてしゃべったりしません。

ではなぜこのようなオノマトペが使われているのでしょうか。

実は、自然がそのような音を立てているのではなくて、受け止める側が自然が発する音をそのように聞いているのです。

このことについて考古学者の小林達雄先生は、「人々が、人と人との間で行うコミュニケーションのための言語活動と同じか、あるいはそれに近いレベルで自然と向き合い、自然との間で活発な言語活動を行ってきた結果」(『縄文文化が日本人の未来を拓く』p.134)と述べておいでです。

つまり、日本語は「自然と対話しながら発達してきた言語」なのです。

だから欧米人にはただの雑音にしか聞こえないカエルの鳴き声や虫の声も、日本人には美しい秋の音色となって聞こえる。なぜ美しいのかといえば、それは人がカエルや虫たちとコミュニケーションしているからです。

では日本語は、いつ頃の時代から形成されはじめたのでしょうか。
言語の発達には、ムラの形成が欠かせません。
なぜならムラを営むには、言語が必要だからです。
そしてそれは磨製石器の登場と時期を同じにするというのが世界の考古学会の定説です。

世界の磨製石器は、おおむね7千年前以降のものです。
中には2〜3万年前のものもあります。

 シベリアの2万年前のもの
 ロシア南西部の紀元前1万6000年前のもの。
 オーストリア中部の2万9000年〜2万1500年前のもの。

など、ほんの数例です。

ところがこれらは、異常に早過ぎる磨製石器であって、作成経緯等はすべて不明です。
そして、その後に起こるおよそ7千年前の磨製石器の時代(新石器時代)と接続していないのです。

ところが日本の磨製石器は、3万年前の磨製石器だけが単独であるのではなくて、昭和48年に東京・練馬区石神井川流域の栗原遺跡で2万7000年前の地層から磨製石斧が発掘され、また同じときに千葉県三里塚からも磨製石斧が出土、以後、秋田から奄美群島まで、全国135箇所から400点余の磨製石器が発掘されています。

そして1万7千年前には縄文時代が始まるのですが、なんとものの見事に、その縄文時代の文化へと、磨製石器の時代が接続しているのです。

ちなみに長野県日向林遺跡から出土した60点、長野県の貫ノ木(かんのき)遺跡から出土の55点の磨製石器に用いられている石は、伊豆の神津島から運ばれてきた石です。

つまり当時の日本人は航海術に長け海洋さえも自在に往来していたことも伺わせています。

こうしたことから、英国のJ・ラボックという考古学者は、

「日本列島の住民は世界に先駆けること二万数千〜三万年前に新石器時代を迎えていた。」

と述べています。

言い方を変えると、これはつまり、日本は世界最古の文明を持っていたことが証明されている国である、ということです。

そして磨製石器の登場と言語の登場、そしてムラを営むための神話の登場が重なるものであるならば、日本語は、およそ3万年前には生まれ、そこから現代に至るまで、ずっと続いている世界的にも稀有な言語である、ということになります。
そしてそれが可能になったのは、日本人が殺し合いや、自然への征服を好まず、人と人、人と自然が常に調和することを好む民族であったからです。

というより、調和を好むという日本人の性質は、最低でも3万年という途方もない長期間のなかで、最終的に生き残ってきた性質である、ということができます。

おもしろいもので身勝手な文化、自分さえ良ければという文化は、一時的な成功を手に入れることができても、必ず最後に崩壊し、再起不能になります。
ところが調和を大切にする文化は、一時的にどん底に落とされても、必ずまた再生し復活します。

植物には一年草と多年草があります。

最近は品種の改良によって、どちらも美しい花を咲かせますが、もともとは一年草の多くは、だいたい派手な花を咲かせるのに対し、多年草の花は、わりと地味な花が多いです。
地味だけれど、ずっと咲き続けます。
まるで日本人そのもののようです。

日本人は、はっきりとわかっているだけでもおよそ3万年、ずっと自然と調和し共生する道を選んできました。

だから日本語には擬声語(オノマトペ)が圧倒的に多いのです。

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新宿の縄文人は、どんな言葉を話していたか?

東京の新宿のど真ん中、皇居の御堀端から2q程の地点から、縄文時代中期や後期(5千年前〜4千年前)の人骨が多数出土した事がありました。

江戸時代の遺跡を調査すると、その下から縄文時代や弥生時代の古い遺跡が続いて出土する事がありますが、その場合、江戸時代以降の大開発等によって、無残に破壊されていてる場合が多いそうです。

僅かな貝殻の堆積が確認されたとはいえ、分厚い貝層が存在しない内陸の地域から、多数の人骨がまとまって出土すること自体が非常に珍しく、当時現場は大変な興奮に包まれたそうです。

当時、保存状態の良かった、40代ぐらいの男性の顔が復元されました。

やや長めの顔に、上下に潰れた長方形の眼窩、彫りの深い目元の頭蓋骨は、ヨーロッパ人の様な風貌、あるいは、若い頃の宇梶剛士さんに似たイケメン風に仕上がりました。

彼のミトコンドリアDNAのハプロタイプは北方系と言われるA、一方彼の近くに葬られていた別の人骨は、南方系と目されるM7aだったそうです。

様々な地域をルーツに持つ縄文人たちが、新宿の地で仲良く暮らしていたのですから興味深いです。

日本語が「どのように成立したか分からない」と言われる所以は、様々なルーツを持つ人々の言葉が、極めて長い時間をかけて、ゴチャゴチャに混じり合った結果ではないかと思います。
2018/05/14(月) 11:38 | URL | 疑問 #iydQorAY[ 編集]


外国人に日本語で話しかける時にこの擬声語は使わない方が良いそうです。

擬声語に相当する外国語がないので、彼らにはさっぱり分からないようです。

また、行けなくも無いなどの二重否定もダメ。

日本人なら、何とかすれば行けると理解できますが、外国人は
理解できないようです。

外国人にとって日本語は本当に難解のようですが、
この言語を意識せず使いこなしている
我々は本当、凄いのかもしれませんね。
2018/05/14(月) 13:40 | URL | 名無し #mQop/nM.


新宿に生きた縄文人〜市谷加賀町二丁目遺跡の発掘

新宿に生きた縄文人〜市谷加賀町二丁目遺跡の発掘
http://www.city.shinjuku.lg.jp/video/video_jm01.html
https://www.youtube.com/watch?time_continue=607&v=P7VUMR0Mvzo

これですね。
2018/05/14(月) 14:31 | URL | KI

加賀町二丁目遺跡の関連本が出版されています。>KIさん

KIさんへ

動画等のご紹介ありがとうございます。

加賀町二丁目遺跡に関しては、講談社から関連書籍も出版されています。

『おどろきの東京縄文人』(瀧井宏臣著)
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E3%81%A9%E3%82%8D%E3%81%8D%E3%81%AE%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%B8%84%E6%96%87%E4%BA%BA-%E4%B8%96%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%89%89-%E7%80%A7%E4%BA%95-%E5%AE%8F%E8%87%A3/dp/4062870029

という本です。

この本は、考古学少年から考古学おじさん・おばさんまで、幅広い層の人々が興味深く読める内容になっていると思います。

映像で見るのと、写真で見るのとでは、復元された縄文人の顔の印象は少々異なりますね。

映像の方はバックが暗めで、陰影が強調されていますが、写真の方は細部まで鮮明に写っていますので、少し印象が違ったのかも知れません。
写真で見ると、かなり欧米風味の顔に見えます。

個人的に注目されたのは、12号人骨(復元された縄文人)が腰にぶら下げていた、イルカの下顎の骨のアクセサリーです。

縄文人は、イルカやクジラやサメやエイ等も捕獲していたことが分かっていますが、丸木舟しかない時代ですから、漁の腕前は、現代人と比較しても大したものだったと思います。
2018/05/15(火) 09:54 | URL | 疑問 #iydQorAY
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3756.html#more


▲△▽▼

松たか子ver(日本語吹替版)「Let It Go」 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=4DErKwi9HqM

『アナと雪の女王』/2014年3月14日(金)公開
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movies/anayuki

ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 配給 (C)Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c16

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
17. 中川隆[-10224] koaQ7Jey 2019年5月22日 23:10:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2115]

どうして日本のスピーカーは世界に評価されないのか? _ 2


日本語は表現力が高いので、インド・ヨーロッパ語の様に音楽的な表現を併用する必要が無い:


世界で最も《 繊細 》な表現をもつ日本語


 雨や風といった自然の気象を表現する言葉や、魚を分類する言葉などの具体例を調べてみるならば、日本語の中に存在するそれらの数の多さに誰もが唖然とすることでしょう。日本語は、外的な事物を対象にした場合のみならず、内的な世界に向かう場合であっても極めて繊細なのです。

 日本語、英語、中国語、台湾語の4ヶ国語を自在に語れる、台湾の李登輝・前総統は、「じっくり考えたい時、私は日本語で考えている」 と語っているそうです。

 私は中国語を話せませんが、100ページ分の中国語を日本語に翻訳すると、どうしても150ページになってしまうことを経験しています。中国語には現在・過去・未来という時制がないこと等も原因の一つですが、対人関係や周辺状況などによっておのずと表現の異なってくる日本語の繊細さが、中国語にはないのです。

 この言語的特長は、「日本人が中国人(外国人)に対して、相手を気づかった繊細な表現をしても無駄である」 ことを示しています。中国語には繊細な表現がないのですから、日本語の繊細さがおのずと生み出している 「日本人の謙虚な態度が、中国人(外国人)には伝わらない」 のです。また、「中国の政治的傲慢さの出所は中国語を話す民族であるから」 とも言えるのです。


○《繊細さ》 それは日本語の中に生きている横の秘儀である 【現実世界での日本の優位性】○

 認知心理学の表現を借りると、「認識できないものは存在しない」 ことになります。言い換えるならば 「言葉で表現できないものは存在しない」 ということです。つまり、「細やかな表現を持つ日本人にとって存在する世界が、細やかな表現を持たない外国人には存在しない」 のです。このことを逆の方向から表現するならば、「言葉で表現できない外国人に創れないものが、言葉で表現できる日本人には創れる」 ということになります。

 常に未知の領域を目指して開発されてゆく最先端産業技術の領域や、繊細な感情表現を背後に内包するアニメなどのストーリー展開において、日本語を話せる人のみが、常に世界の先頭に立って、開発し生産し表現し続けることになるのは必然的なことなのです。

 さて、次に 《繊細》 さ とは全く逆と思われる、《曖昧》 な 表現が活きる日本語の特徴を、その背景から探って見ましょう。


曖昧な表現が活きる日本語の背景


 今日では、日本のアニメがもたらした 「カワイイ(可愛い)」 とか 「ビミョー(微妙)」 といった意味の曖昧な単語が、世界中に広がっています。輸入先の各国では、これらの言葉がいろんな場面によって、異なった意味に用いられているため翻訳できず、「日本語の音」 をそのまま印刷して出版しています。

 言うまでもないことですが、日本語を話す日本人どうしならば、曖昧語を用いた表現でも即座にコミュニケーションが可能です。その理由は、「細やかな感情表現」 や 「音が媒介する意味の広がり」 を言葉の背後で共有しているからです。


■ 細やかな感情表現を持つ日本語 ■

 細やかな感情表現の有無を比較するには、小説や映画のラブストーリーの描かれ方を見るのが例として相応しいでしょう。

 外国のラブストーリーの面白さは、階級や身分の異なる者どうしが、それらの障害を乗り越えて互いを求め合うという “ 状況の中 ” にある ものが殆どです。 故にストーリー展開に引き込まれる傾向があります。「ロミオとジュリエット」 や 台湾・中国でブレイクした 「寒玉楼」 など、みなこのパターンに分類されます。 一方、日本人が心打たれるラブストーリーとは、「相手を思いやる優しさ」 とか、「相手を労わる美しさ」 とか、「惻隠の情」 といった “ 情感の中 ” に見出されるものなのです。

 繊細な日本文学や、日本映画だけを対象にし日本人の審査員だけが選ぶ日本映画大賞の最優秀作品の良さ(美しさ)を、外国人が分るかどうか、日本語の特徴から考えて、かなり難しいと思うのです。


■ 音が媒介する意味の広がりをもつ日本語 ■


 具体例を挙げるならば、「神」と「火水」、「姫」と「秘め」、「松」と「待つ」、「結び」と「生す霊」、「日の本」と「霊の元」、「性」と「生」と「正」と「聖」と「誠」、「愛」と「天意」、「真剣」と「神権」 など、神道の世界では、一つの音を聞いて同音の単語を瞬時に複数思い浮かべることは、「一を聞いて十を知る」 ための大前提になっているのです。神道の世界はここから始まると言っても過言ではありません。

 派生的な事例ですが、日本語の特徴として、音で表現する擬態語や擬声語が非常に多いことが挙げられます。 「ヨタヨタ歩く」 と 「ヨロヨロ歩く」 の違いを日本人に説明する必要はありませんが、外国人にこの違いを理解してもらうためには、ややこしい単語を用いて説明することが必要になります。 前編に記述してきたように、古代の日本人は現代の日本人より遥かに音(言霊)に対して敏感だったようですが、現代の日本人であっても、音としての日本語の特徴に多くを依存して使い分けを行っているのです。


●《言霊》それは日本語の中に生きている縦の秘儀である 【精神(霊的)世界での日本の優位性】●


 音は言葉以前の原初的なものです。日本人が自然の美しさや自然に対する畏怖を感じた時、深い感情をともなって、「ああ」 とか 「おお」 等の母音の単音表現が出てくるのです。感情表現としての音、この原初的な音に細やかな感情表現が乗せられた時、日本語は繊細であるが故に強力なエネルギーをもった言霊となります。

 この原初的な音(母音)を日本語の中に持つが故に、日本は言霊を介して宇宙(神)へと通ずる回路を脳の中に保持している、世界で唯一の特殊な民族集団として<言霊の国・日本>を形成しているのです。
http://74.125.153.132/search?q=cache:Dsy-yxb-UusJ:blogs.yahoo.co.jp/bmb2mbf413/30487456.html+%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E+%E6%84%9F%E6%83%85%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84&cd=6&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c17

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
18. 中川隆[-10223] koaQ7Jey 2019年5月22日 23:25:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2116]

どうして日本のスピーカーは世界に評価されないのか? _ 3


神道や仏教はインド・ヨーロッパの宗教と違って音楽との親和性が低いですからね:


アメイジンググレイス ヘイリーによるア・カペラ
https://www.youtube.com/watch?v=uofG9z66LXg
https://www.youtube.com/watch?v=uofG9z66LXg&feature=player_embedded#!


無意識を自覚。自分が何に洗脳されているか一瞬で知る方法 2015-02-05


インドの女性は歌が好きだ。インド・コルコタにいたとき、ひとりの女性が口ずさむように、静かで優しい歌を歌ってくれたことがある。

彼女は普段はどちらかと言えば粗野な喋り方をする女性で、感傷的な感情をほとんど持っていないようにも見えた。

しかし、物憂げな部屋の中で暇を紛らわすように歌ったその歌は、とても感傷的なリズムで、抑制された美しい声に私は聞き惚れて涙がこぼれそうになった。

声のトーンも彼女の普段の粗野なものが消えていて、まるで彼女が別人になったかのような不思議なものであった。

「それは何の歌だい?」と尋ねると、彼女は部屋の神棚に飾っている私の知らない神の写真を指さして「昔の歌(Old Song)よ」と答えた。

確かにそうだろうと思う。街の騒々しいボリウッドソングとはまったく違った趣(おもむき)の歌だった。そのとき、私は知らなかったのだが、のちにこのような歌は「マントラ」と呼ばれていることに気付いた。


宗教ソングの美しい旋律の歌にある世界観に危機感

彼女が歌っていたのは、こちらだ。「ガヤトリ・マントラ」という。ガヤトリ・マントラも同名で別曲がいくつもあるが、この曲が一番美しい。


オーディオファイルを読み込めません


マントラという言葉は初めて聞く言葉ではない。それは呪文だか呪術だとか、そういうニュアンスで私は覚えていたので、歌までマントラという括りをすることに驚いた。

今となっては彼女がアカペラで歌ったそのマントラがどんなものだったのか旋律が思い出せないのだが、その歌を聞いたときの感情は生々しく思い出すことができる。

美しい歌を聞いたときの感動の震えがそこにあった。そして、ずいぶん後になって私は「これは危険だな」と意識したのだった。美しさに取り込まれてしまいそうなのが分かっていた。

その歌がマントラなのであれば、その歌の先にヒンドゥー教が待っている。人は美しい歌を聞いて感動し、その歌の世界観に浸って自分の心を癒すことができる。

宗教はそういった歌の効用をよく知っていて、それを巧みに使って心を操っていく。

キリスト教徒は賛美歌やゴスペルに涙を流す。

たとえば、「アメイジング・グレイス」や「What A Friend We Have In Jesus」などをじっくり聞いていると、キリスト教徒は涙がとまらなくなるという。

人口に膾炙する美しい旋律(リズム)と、その詩の内容の優しさが加わって心に響くようだ。

インドのマントラも美しい旋律のものがいくつかあって、ガヤトリ・マントラ(GAYATRI MANTRA)などはよく知られている。

ただ、古い歌にはよくあることだが、ひとことでガヤトリ・マントラと言っても、膨大な種類のリズムと歌詞があって、同じ歌でもまったく違うように聞こえる。


シヴァ神と、妻パールバティ。ヒンドゥー教お馴染みの世界観。


美しさは無条件に人の心に染み入っていく

ガヤトリ・マントラは様々な歌手が歌っている。たとえば、ドイツ出身の歌手、デヴァ・プレマールの歌うガヤトリ・マントラも私が聞いた上記のものと同一のものだ。

Om bhur bhuvah svaha
tat savitur varenyam
bargo devasya dhimahi
dhiyo yonah prachodayat

彼女はドイツ人だ。なぜドイツ人女性がヒンドゥー語でガヤトリ・マントラを歌っているのか最初は戸惑った。

調べてみると、彼女は子供の頃から父親にマントラを聞かされていたらしく、その影響が強かったようだ。こういった珍しい経歴の人もいる。彼女は歌を通してヒンドゥーに取り込まれていた。

欧米でも、このようなヒーリング的なものを求める人たちにはよく売れているようだ。

人は、このような歌から精神世界や宗教に取り込まれていく。その典型的な例がマントラの旋律にあった。

美しさは無条件に人の心に染み入っていく。

そして何度も何度もそれを繰り返すことによってその歌の世界が自分の感情と同化していく。

そこに宗教的なメッセージがあれば、歌と同時に人はそれをも無意識に受け入れてしまう。歌が美しいゆえに拒絶反応すら起きることがない。

これは一種の巧妙な洗脳とも言える。アメイジング・グレイスやガヤトリ・マントラのような美しい旋律の中に宗教を散りばめて人々を取り込んでいくのである。


皆と一緒に歌い、感動を共有し、その宗教と一体化

教会や寺院で人々は何をやっているのか。賛美歌を歌っているのではなかったか。

賛美歌は神を讃える歌詞をリズムに載せたものである。それを皆と一緒に歌い、感動を共有し、その宗教と一体化する。

日本が無神論者のような人が多いのは、仏教が美しい歌を「開発」しなかったからだと私は強く思っている。

念仏は眠気を誘うが宗教心を芽生えさせない。そういう意味で仏教の親玉は他の宗教と比べると知恵が足りなかったのだろう。

ヒンドゥー教もキリスト教も、歌だらけだ。

インド人は幼い頃からマントラを聞いて、歌って、その世界観の中で生きていき、成人する頃には頭の中はその思考から離れられない。

あの真っ青な荒唐無稽な神は私にとっては単なる滑稽なフィクションだが、彼らにはそうではない。それが自分の血肉に染み付いた大切な精神世界なのだ。

同じことがキリスト教にも言える。あの十字架にぶら下がっている死体は、やはり私にとっては滑稽なフィクションだが、彼らはそれを「なんという友、私たちのジーザスよ」と感極まっている。

子供の頃からくり返しくり返しそれを聞いて、それを歌い、それが思考の基盤になっていている。

父親も母親も、そして兄弟も地域社会も、自分のまわりがすべてそのひとつの宗教に染まっている。

そこまで行くと、その宗教を否定することは両親や地域社会や文化をすべて裏切ることになる。

美しい歌があり、心地良い思い出がすでに蓄積されている。だから、いくら荒唐無稽だとしても、その宗教を否定することなどできなくなってしまっている。否定する意味もない。

そして、村ぐるみで、町ぐるみで、国ぐるみで宗教を擁護し、それを認めない者を「自分を否定した」と憎むようになる。たったひとつの美しい旋律の歌が、そのような篤い宗教心の人間を生み出しているのは間違いない。

自分の気に入った歌の世界観が、あなたの世界観

私が感銘を受けたガヤトリ・マントラは、その一曲で私をヒンドゥー教に向かわせる可能性も威力もあった。

美しい旋律の曲が人生を変えるというのは本当だ。自分の気に入った歌を思い出して欲しい。

あなたは無意識にその歌の世界をなぞって生きているはずだ。

それに気がつかなかった人もいるかもしれない。そして、それに気がつくと、恐ろしくなる人もいるかもしれない。

あなたが子供の頃から知っている好きな歌が、あなたを洗脳した歌だ。そして、その歌の世界が、あなたの世界観である。

あなたの自分の世界観は、実はあなたが考えた世界観ではなく、歌で洗脳された世界観だ。

あなたが何に洗脳されたか知る方法は、あなたがどんな歌が好きなのかを思い出すだけでいい。

自分の愛する歌は、それ自体が自分の感情に対する訴えかけを失ってからもずっと後まで、意思決定や性格形成に影響を与え続ける。

私がガヤトリ・マントラでヒンドゥーに染まらなかったのは、理由はひとつだ。

私は、タイでタイの美しい歌に聞き惚れ、カンボジアでカンボジアの美しい歌にしっとりとし、インドネシアでやはり美しい歌に心を奪われた。

多くの国の美しい曲が、私をひとつの思考や哲学や宗教や国にとどまらせるのを許さなかった。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20150205T0253220900.html


2011年2月4日金曜日
無意識を自覚する方法。自分が何に洗脳されているか、一瞬で知る方法


インドの女性は歌が好きだ。

インド・コルコタにいたとき、ひとりの女性が口ずさむように、静かで優しい歌を歌ってくれたことがある。

彼女は普段はどちらかと言えば粗野な喋り方をする女性で、感傷的な感情をほとんど持っていないようにも見えた。

しかし、物憂げな部屋の中で暇を紛らわすように歌ったその歌は、とても感傷的なリズムで、抑制された美しい声に私は聞き惚れて涙がこぼれそうになった。


マントラという歌

声のトーンも彼女の普段の粗野なものが消えていて、まるで彼女が別人になったかのような不思議なものであった。

「それは何の歌だい?」と尋ねると、彼女は部屋の神棚に飾っている私の知らない神の写真を指さして「昔の歌(Old Song)よ」と答えた。

確かにそうだろうと思う。街の騒々しいボリウッドソングとはまったく違った趣(おもむき)の歌だった。

そのとき、私は知らなかったのだが、のちにこのような歌をマントラというのだと分かった。

マントラという言葉は初めて聞く言葉ではない。それは呪文だか呪術だとか、そういうニュアンスで私は覚えていたので、歌までマントラという括りをすることに驚いた。

今となっては彼女がアカペラで歌ったそのマントラがどんなものだったのか旋律が思い出せないのだが、その歌を聞いたときの感情は生々しく思い出すことができる。

美しい歌を聞いたときの感動の震えがそこにあった。そして、ずいぶん後になって私は「これは危険だな」と意識したのだった。

美しさに取り込まれてしまいそうなのが分かっていた。

その歌がマントラなのであれば、その歌の先にヒンドゥー教が待っている。

ガヤトリ・マントラ

人は美しい歌を聞いて感動し、その歌の世界観に浸って自分の心を癒すことができる。

宗教はそういった歌の効用をよく知っていて、それを巧みに使って心を操っていく。

キリスト教徒は賛美歌やゴスペルに涙を流す。

たとえば、「アメイジング・グレイス」や「What A Friend We Have In Jesus」などをじっくり聞いていると、キリスト教徒は涙がとまらなくなるという。

人口に膾炙する美しい旋律(リズム)と、その詩の内容の優しさが加わって心に響くようだ。

インドのマントラも美しい旋律のものがいくつかあって、ガヤトリ・マントラ(GAYATRI MANTRA)などはよく知られている。

ただ、古い歌にはよくあることだが、ひとことでガヤトリ・マントラと言っても、膨大な種類のリズムと歌詞があって、同じ歌でもまったく違うように聞こえる。

私が聞いているガヤトリ・マントラは YouTube で見つからないのだが、近いのはドイツ出身の歌手、デヴァ・プレマールの歌うガヤトリ・マントラかもしれない。

Deva Premal and Miten - Gayatri Mantra
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=d63COahIpVM

Om bhur bhuvah svaha
tat savitur varenyam
bargo devasya dhimahi
dhiyo yonah prachodayat

彼女はドイツ人だ。なぜドイツ人女性がヒンドゥー語でガヤトリ・マントラを歌っているのか最初は戸惑った。

調べてみると、彼女は子供の頃から父親にマントラを聞かされていたらしく、その影響が強かったようだ。

こういった珍しい経歴の人もいる。彼女は歌を通してヒンドゥーに取り込まれていた。

欧米でも、このようなヒーリング的なものを求める人たちにはよく売れているようだ。

人は、このような歌から精神世界や宗教に取り込まれていく。その典型的な例がマントラの旋律にあった。

美しさは無条件に人の心に染み入っていく。

そして何度も何度もそれを繰り返すことによってその歌の世界が自分の感情と同化していく。

そこに宗教的なメッセージがあれば、歌と同時に人はそれをも無意識に受け入れてしまう。歌が美しいゆえに拒絶反応すら起きることがない。


美しい旋律の歌が人生を変える

これは一種の巧妙な洗脳とも言える。

アメイジング・グレイスやガヤトリ・マントラのような美しい旋律の中に宗教を散りばめて人々を取り込んでいくのである。

教会や寺院で人々は何をやっているのか。賛美歌を歌っているのではなかったか。

賛美歌は神を讃える歌詞をリズムに載せたものである。それを皆と一緒に歌い、感動を共有し、その宗教と一体化する。

日本が無神論者のような人が多いのは、仏教が美しい歌を「開発」しなかったからだと私は強く思っている。

念仏は眠気を誘うが宗教心を芽生えさせない。そういう意味で仏教の親玉は他の宗教と比べると知恵が足りなかったのだろう。

ヒンドゥー教もキリスト教も、歌だらけだ。

インド人は幼い頃からマントラを聞いて、歌って、その世界観の中で生きていき、成人する頃には頭の中はその思考から離れられない。

あの真っ青な荒唐無稽な神は私にとっては単なる滑稽なフィクションだが、彼らにはそうではない。それが自分の血肉に染み付いた大切な精神世界なのだ。

同じことがキリスト教にも言える。あの十字架にぶら下がっている死体は、やはり私にとっては滑稽なフィクションだが、彼らはそれを「なんという友、私たちのジーザスよ」と感極まっている。

子供の頃からくり返しくり返しそれを聞いて、それを歌い、それが思考の基盤になっていている。

父親も母親も、そして兄弟も地域社会も、自分のまわりがすべてそのひとつの宗教に染まっている。

そこまで行くと、その宗教を否定することは両親や地域社会や文化をすべて裏切ることになる。

美しい歌があり、心地良い思い出がすでに蓄積されている。だから、いくら荒唐無稽だとしても、その宗教を否定することなどできなくなってしまっている。否定する意味もない。

そして、村ぐるみで、町ぐるみで、国ぐるみで宗教を擁護し、それを認めない者を「自分を否定した」と憎むようになる。


アメイジンググレイス
http://www.youtube.com/watch?v=uofG9z66LXg&feature=player_embedded#!


多くの国の美しい曲

たったひとつの美しい旋律の歌が、そのような篤い宗教心の人間を生み出しているのは間違いない。

私が感銘を受けたガヤトリ・マントラは、その一曲で私をヒンドゥー教に向かわせる威力もあったはずだ。

美しい旋律の曲が人生を変えるというのは本当だ。自分の気に入った歌を思い出して欲しい。

あなたは無意識にその歌の世界をなぞって生きているはずだ。

それに気がつかなかった人もいるかもしれない。そして、それに気がつくと、恐ろしくなる人もいるかもしれない。

あなたが子供の頃から知っている好きな歌が、あなたを洗脳した歌だ。そして、その歌の世界が、あなたの世界観である。

あなたの自分の世界観は、実はあなたが考えた世界観ではなく、歌で洗脳された世界観だ。

あなたが何に洗脳されたか知る方法は、あなたがどんな歌が好きなのかを思い出すだけでいい。

自分の愛する歌は、それ自体が自分の感情に対する訴えかけを失ってからもずっと後まで、意思決定や性格形成に影響を与え続ける。

私がガヤトリ・マントラでヒンドゥーに染まらなかったのは、理由はひとつだ。

私は、タイでタイの美しい歌に聞き惚れ、カンボジアでカンボジアの美しい歌にしっとりとし、インドネシアでやはり美しい歌に心を奪われた。

多くの国の美しい曲が、私をひとつの思考や哲学や宗教や国にとどまらせるのを許さなかった。
http://www.bllackz.com/2011/02/blog-post_3799.html

  
▲△▽▼

釈迦が理解できなかった本当の信仰とは:


ディーバ。アプサラ。巫女。神聖なる女性に隠された闇とは?


今から1000年ほど前、ちょうどインドで大勢力を誇っていたのがチョーラ帝国(チョーラ朝)だった。

最盛期のチョーラ帝国は現在のインド・ベンガル州からバングラデシュを抜け、東南アジア南部、あげくにインドネシアまでを含む大帝国だった。

そして、インドのみならずアジア一帯のあちこちに石窟寺院を残している。

こういった寺院には非常に多彩で複雑な彫刻が施されているが、そこに描かれている女性が、「デバダシ(Devadasi)」である。

チョーラ帝国の時代、寺院で信者ややってくる人々に踊りや歌やサービスを提供する女性たちがいた。

彼女たちが「デバダシ」と言われる存在であり、初期は恐らく崇高で崇められる女性たちであったと思われる。

若干ニュアンスは違うが、日本の巫女(みこ)を想像すれば、彼女たちの存在は分かりやすいかもしれない。


ディーバ、デバダ、デバダシ。この共通点

アンコールワットもびっしりと女性の彫刻が施されているが、彼女たちはデバダ(Devada)と呼ばれており、やはりチョーラ帝国のデバダシと同様の役割があった。

こちらはよく「仙女」と訳されている。現代のカンボジアでは、仙女と言えば、デバダという古語ではなく、アプサラという言葉のほうが使われている。

ベトナム戦争からポルポト政権の激動を生き抜いたカンボジアのシハヌーク王は、ことさらアプサラたちが踊るのを見るのが好きだったと言われる。

あの手首を独特に回すアプサラたちの踊りは確かに優雅で美しく魅力的だ。歌や踊りの訓練を受けて、寺院に来る人々を魅了したデバダシ、デバダ……。

ヨーロッパではオペラ歌手のプリマドンナのことをディーヴァ(Diva)というが、これは「歌姫」と訳される。

今はもう歌姫というのはオペラのプリマドンナのことだけではなく、カリスマのある女性歌手はみんな歌姫(ディーヴァ)と言うようになっている。

この Diva というのが、Devadasi、Devada に近い語感があるので、もしかしたらチョーラ帝国のデバダシから派生した用語なのかもしれない。

Devadasi
Devada
Diva

並べて見ると、一目瞭然だ。


デバダシ・カーストの女性。チョーラー帝国の巫女がデバダシだ。


神聖なるものと裏返しの、「闇」が存在している

1981年にはフランスでそれを題名にしたディーヴァという映画が公開されているが、出てくるのはオペラ歌手であり、これに映画の主人公と「娼婦」が絡んでくる。

このフランス映画の監督が、ディーヴァと娼婦を登場させたのは、深い意味があったのかどうかは知らない。しかし、それほど奇妙な取り合わせではなかった。

カンボジアの仙女(アプサラ)をことさら愛したシハヌーク国王だったが、かつてアプサラは歌や踊りだけではなく、妖艶な「性の化身」でもあった。

そして、ポルポト政権からその崩壊までの東南アジア史上最悪のジェノサイド(大量虐殺)を生き抜いたアプサラたちは、その貧しい教え子たちに踊りを継承させることになる。

しかし、教え子たちは踊る前に生きる必要があり、若い女性が売春に駆り立てられていたのが1980年代以降の現状だった。

2000年に入っても、アプサラ志願の女性は、相変わらず売春ビジネスをしていた。(アプサラを踊る娘。貧困地区に棲む天使(アプサラ)の笑み)

日本の巫女はかつては処女性が重視されていたのだが、一方で密教の巫女には「性の儀式」もあったという噂もあって、その姿は一様ではない。

宗教の裏側で、なぜか神聖なるものと裏返しの、「闇」が存在しているのである。神聖なる女性に隠された「闇」とは、すなわち「セックスの提供」だ。

巫女はかつて漢字で「神子」と書くこともあった。

そして、「神子」と言えば、英語では「シャーマン(shaman)」、すなわち呪術師と同一にされている。

だから、巫女を Devada ではなく、Shaman と訳すのが正しい現代語かもしれない。


写真はカンボジアのアプサラ。カンボジアのアプサラは「仙女」。インドでのアプサラは「水の妖精」になる。


現在、デバダシは寺院に囚われた「娼婦」

シャーマンとはシャーマニズム(呪術)を通して神と交信する人なのだが、密教系のシャーマンは、しばしばセックスを通して神と交信する。Shaman と Devada と 性がここでも結びついている。

密教と言えばキリスト教にも拝蛇の密教があって、その教義は性と結びついていた。

キリスト教は歴史的にも数々の異端の教え、異端の集団を生み出しており、セックス教団も数多く存在する。これらの教団に属する女性たちは信者であって、デバダでもある。

では、チョーラ帝国のデバダシはどうなっているのだろうか。

もともとインドは神々と性は別に秘されているものではない。神々が何百日にも渡ってセックスをやめなかったような伝承が残っているくらいで、リンガ・ヨーニに至っては、それが何を意味しているのか誰もが知っている。

シヴァリンガというのは、シヴァ神の男性器をそのまま現しており、ヒンドゥー寺院にはそれらのシンボルが安置されている。女性たちは男性器に礼拝し、油を先端に差す。

リンガ・ヨーニのミニチュア版もインドではどこにでも売っているが、それらはすべて聖なるものであり、礼拝に欠かせないものである。

ヒンドゥー教というのはそのような宗教であり、はじめてインドにやってきてトラヴィダ人やタミル人と接したアーリア人は、その土着のアミニズムに取り込まれて、今では彼らもインド人でありヒンドゥー教徒になった。

そして、そのヒンドゥー教の中にデバダシはしっかりと根づいているが、時代が繰り上がるたびにデバダシは世俗化し、カースト化し、そして意味合いが変質した。

現在、デバダシは寺院に囚われた「娼婦」として残されており、一種の売春カーストになってしまっているという。

貧困家庭が子供をデバダシとして売り飛ばし、少女は性奴隷としてずっと売春をしながら生きていく。

聖女、巫女、神子、仙女、歌姫、と様々な単語や意味となって世界の歴史をくぐり抜けてきた Devadasi が、最後には売春カーストとなっているわけだ。

男は誰でも彼女たちを金で買うことができる。しかし、かつての神聖なる姿がそこにあるのかどうかは分からない。


デバダシ・カーストの女性。
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20130113T0403570900.html



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光が乱舞する心の深層の世界

仏教タントラではブラフマン(創造神)とアートマン(真我)の合一を体験することをサマジー(三昧耶)・・・暝想の極致という。
ダンマ(真理)に接近しこれと合一する(即身成仏)ことを目的にした、究極的な高度で、深い暝想のはてに、浄化がある。


○想像力は目にみえないものを見させる

 ハワイのフラダンスは、もともと神に奉げれていた神舞であった。
フラの巫女には、女神ペレのマナ(霊力)が感応してくる。
ハワイ語でマナとはスピリチャル・パワーのことだという。
そこで、もともとフラは神霊との交流の儀式であった。

 始めに、詔(みことなり)や、リズムと歌で、神々しい雰囲気と聖なる場を整える。
「真如」の導入である。

次に、フラのダンサーは、そのリズムで踊りながら陶酔し、やがて「没我」となる。
そこに、神霊が「感応」する。
恍惚が踊り手を支配する。
すると、神からの返答が現れ、「天恵」が現象化する。

こうしたプロセスをもつ古代儀式は、世界中に普遍的にある。
ダンスがそもそも交霊術であることを示してくれる明確な例はスーフィのダンス、鎌倉時代に起きた一遍の「踊念仏」などが上げられよう。
不乱の舞は、「没我」に至るには欠かせなかったのだろう。


 古代的な交霊は、表面的にしか物事を見ない人々には理解できない。
エンタテインメント化されたショウとしてのフラよりも、マナ(スピリチャル・パワー)と一体になったフラは偉大で神聖である。
ハワイ島では、古代と同じ”のり”で女神ペレへの感謝のフラが、今でも行われている。

これが奇跡なのだろう。

 なんであれ、音楽とダンスとは一体であり、それは神楽(かぐら)だった。
日本の祭の神輿(みこし)の”のり”が、それなのだろうか。
洸惚感、あの陶酔感は、御輿(御神体)を担ぐことによって、はじめて感じることができる。

神輿を担ぐことは、スピリチャル・ダンスだった。
真の芸能には、「真如」「天応」「没我」「天恵」の4つのプロセスが必ず組み込まれている。

だからこそ喜びと生きる力を与えていた。
現代では、真のイベントは少なく、その一部か、残り物だけとなってしまっている。

それは、大音響のロックの陶酔感とはあきらかに違うものである。
http://hwbb.gyao.ne.jp/akione-pg/Japanese/008.html


▲△▽▼


9. 晴れ間[972] kLCC6orU 2016年2月04日 23:26:47: xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[94]

>あなたが子供の頃から知っている好きな歌が、あなたを洗脳した歌だ。そして、その歌の世界が、あなたの世界観である。
>あなたの自分の世界観は、実はあなたが考えた世界観ではなく、歌で洗脳された世界観だ。
>あなたが何に洗脳されたか知る方法は、あなたがどんな歌が好きなのかを思い出すだけでいい。
>自分の愛する歌は、それ自体が自分の感情に対する訴えかけを失ってからもずっと後まで、意思決定や性格形成に影響を与え続ける。

まさにその通りでしょうね。

YouTube で、ISかそれと関係のあるところの動画で、少年がコーランの朗唱をしているのを見たことがあります。陶然として朗唱する様は、何か狂気めいたものというか、批判を絶対に受け付けない、超越的な性質を感じさせました。

多くのムスリムは、コーランの文言を深く理解していなくても、ただ単に歌を聴くように感じているのかもしれません。(ワファ・スルタンが、自分の母親はモスクから聞こえてくるコーランの意味なんて分かっていなかった、という意味のことを書いていたように記憶しているのですが、その箇所を再度確認する手間が取れません。)

アラブ人は、コーランは、人間が書いたものとは思えないほど美しい、と言います。(これはマクシム・ロダンソンが話していたことです。)

しかし、音の美しさと、詩句の中身(意味) とは、全く別物。

美しい調べに乗せて、恐ろしい詩句が意味も分からないまま唱えられているとしたら、・・・怖いですね。まさに洗脳装置。

でも、アラブ語自体は、音の面で美しい言語ではないですよ。気管支の奥の方から息を出して(kとかhとか) 発音するので、とても聞きづらいです。ある人(日本人) は私に「痰が飛んできそうだ」と言いました。北アフリカのワイルドなアラブ語だからかもしれません。アラビア半島の人は、北アフリカの人が話すアラブ語について、「あれはアラブ語じゃない!」と言います。

日本語の方が、音が優しくて、きれいです。


私は子供の頃から、日本の歌謡曲に親しみを感じたことがありません。親が歌謡曲嫌いだったので、家の中に歌謡番組が流れるなんてこともありませんでした。硬派だったから、フォークソングとかいうのも嫌いだった。ビートルズなんてのも、どこがいいのかさっぱり理解できなかった。文学少女だったから、音のない世界で、活字を追うことだけが好きだった。現実世界の音は邪魔だったのです。

私はオペラも嫌いです。なぜ嫌いなのかな、と考えて、歌詞があるからだ、とあるとき気付きました。歌詞の中身に共鳴できないから、好きになれなかった。歌詞さえなければ・・・、音だけでいいのに。

うちで音楽を大音声でかけるのは、雷雨のときだけ。うちのワンちゃんが雷を怖がるので、互いに邪魔にならないものを探して見つけたのが、モーツァルト。モーツァルトをかけると犬は落ち着きます。

そろそろ、シャンソンを紹介するブログを再開します。




▲△▽▼

10. 晴れ間[973] kLCC6orU 2016年2月05日 19:45:26: xni5yVaf3k : Fxfse0RTtHo[95]

>日本が無神論者のような人が多いのは、仏教が美しい歌を「開発」しなかったからだと私は強く思っている。
>念仏は眠気を誘うが宗教心を芽生えさせない。そういう意味で仏教の親玉は他の宗教と比べると知恵が足りなかったのだろう。

この点については、私は違う意見かな。

仏教でも、行事で歌われる声明(しょうみょう) とか、仏前で歌われるご詠歌(和讃) とかありますね。大陸伝来の声明とは異なり、ご詠歌は、日本語に独特のものでしょう。お経とは違うけど、お経のようにも聞こえますね。
ご詠歌を美しいと感じるか否かは別として、五七五の節回しということは、日本語に固有のリズムなのでしょう。

昔、NHKの番組で、長崎の隠れキリシタンが歌う賛美歌を聴いたことがあります。キリシタン禁令下、キリスト教の賛美歌も日本の風土の中で土俗化して、まるでお経かご詠歌のようなものに変わっていました。聖母子像なんか拝めないから、像も表向きは仏像に変わっていました。(細部までは記憶していません。)
日本の風土からは、キリスト教の賛美歌のようなものも、コーランの朗唱のようなものも、生まれません。

五七五の詩文に節をつけても、単調な曲にしかならないでしょう。壮麗さとは無縁。

日本は米作ができて、雑穀や根菜もよくできて、時々飢饉はあっても、比較的生活に恵まれていたので、人は優しくても生きられたんですよ。
だから、敵を退治するための、過酷な宗教は不要だった。(日蓮くらいかな、厳しい姿勢を取っていたのは。私は仏教のことはよく知りません。)

あ、あ、私が好きな音は、水の音と、鈴の音です。宮下富実夫が天河大弁財天社に奉納した音楽に出てくるような鈴の音。
http://www.asyura2.com/13/dispute31/msg/352.html#c3



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c18

[近代史3] 内田樹:全面的な対米従属、アメリカの企業に対する市場開放と、日本の公共財の切り売りさえしておけば政権は延命できる 中川隆
3. 中川隆[-10222] koaQ7Jey 2019年5月23日 06:46:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2117]
内田樹「議員の失言は推定有罪。私人のつもりで公務に就く政治家が多すぎる」
https://dot.asahi.com/aera/2019052100035.html?page=1

2019.5.22 07:00 AERA 2019年5月27日号


 哲学者の内田樹さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、倫理的視点からアプローチします。

*  *  *

 北方四島交流事業における「戦争」発言で丸山穂高衆院議員が日本維新の会を除名になった。この人の言動は議員辞職に値するものだと私は思う。

 最終的には謝罪に追い込まれたが、当初は批判に際して「真意を切り取られて心外」「言葉尻だけとらえられても困る」と定型的な言い訳をしていた。

 政治家が失言すると「そんな意味で言ったのではない」「文脈から切り離された引用だ」という言い訳から始まり、いよいよ騒ぎが収まらなくなると「誤解を招いたとすればお詫びする」と、メッセージを曲解して、騒ぎを大きくした相手にまるごと責任を押し付けて、ふくれっ面で退場する……という場面をこの数年間、飽きるほど見てきた。

 改めて言うまでもないことだが、公人において問題になるのは外に現れた言葉と行為だけである。極端な話、心の中にどれほど邪悪な妄念が渦巻いていようと、可視化された言動が遵法的で適切であれば、公人としてはまったく問題がない。逆に、心のうちがどれほど純良で廉潔であろうとも、外に出た言動が欠格条件に該当するものはただちに公務を辞さなければならない。この理屈がわからない公人があまりに多い。

「瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず、李下(りか)に冠(かんむり)を正さず」という古諺(こげん)が教えるのは、「瓜畑に踏み込むと瓜泥棒だと思われる。すももの木の下で冠をいじるとすもも泥棒だと思われる」という公人における推定有罪のことである。私人には推定無罪が適用されるが、公人には推定有罪が適用される。ダブルスタンダードなのである。

「瓜田」は斉の威王の後宮にいた虞姫(ぐき)が冤罪で刑される時に言った言葉である。「人の疑念を拭い得なかったこと、わが身の潔白のために弁じてくれる人を持ち得なかったこと」を自らの不徳として刑を受け入れた後にこう言ったのである。

 公人には「外からは不適切と解されかねない言動をなしたが、真意は違う」という言い訳が許されない。言い訳したければ公務を引いた後にする他ない。これを忘れて、私人のつもりで公務に就く政治家があまりに多いので、あえて贅言(ぜいげん)を弄するのである。
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/398.html#c3

[リバイバル3] 水道料金「月額2万円」時代へ? 値上げと地域格差拡大の背景 中川隆
23. 中川隆[-10221] koaQ7Jey 2019年5月23日 07:17:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2118]

2019年05月23日
水道料金値上げは民営化が原因ではなく、小規模非効率が原因


電気料金は全国一律だが、水道とガスは何倍も格差がある

なら電力会社のように大規模広域化して政府が価格統制すれば良い


画像引用:https://www.tainavi-switch.com/image/2047/


水道料金の格差が大きすぎる

水道料金を値上げする動きがあり、民営化と絡めて「民営化するから値上げする」という指摘もあるが、そう単純でもない。

水道は現在市町村ごとの水道局で運営されていて、町や村の水道は財政破綻している。

老朽化した設備は更新されず、このままでは水道を辞めるか料金を10倍にするしかない。



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そこでもう市町村単位の運営は辞めて、JR東日本のように大規模な民営企業にしようという方向です。

民営化すると大都市は一人当たりの負担が少ないので料金が安く、過疎地は一人当たりの負担が大きくなります。

民営化されても価格決定権は自治体側にあるが、民間企業なので赤字なら水道から撤退します。


そこで過疎の自治体は、大幅値上げを認めるか、自治体が補助金を出して低価格に抑えるかになります。

設備の老朽化にともなう工事費用は、もしかしたら国が出すかも知れませんが、公共事業費の大幅増は期待できません。

だから「民営化すると値上がりする」は間違いで、「民営化しなくても、もっと値上がりする」のです。


電気、ガス、水道、石油という資源価格のうち電気と石油はほぼ全国一律価格で、「うちは電気や灯油が3倍高い」という事はありません。

これは国の政策で大きな価格差がでないようにしているからで、大都市の住民が過疎地の料金を負担しています。

ガス、水道は東京電力のような大規模広域ではなく市町村ごとで、価格統制がないので格差が大きい。

水道とガスは大規模広域化が必要

以前計算してみたら、水道ガスが高い田舎では、安い都市部より生涯(50年間)で600万円も多く支払っています。

http://www.thutmosev.com/archives/79317270.html『水道&ガス料金の格差 田舎は生涯600万円以上も多く支払う』

水道料金は一般的な家庭でひと月に使う、20m3当たり3000円前後という自治体が多い。


20m3当たりが安い自治体は1000円前後、高い自治体は北海道に集中していて6000円以上になっている。

北海道は水が余っていそうですが、人口が少ないので1人当たりの負担額が多くなるのです。

過疎地のプロパンガスも大都市の都市ガスの2倍程度を支払っているので、一生涯毎月6000円も多く支払います。


こう考えると電力料金の全国同一価格がいかに田舎に優しいかが分かるが、なぜか電力会社はいつも叩かれている。

完全な自由競争にすると、電気料金も田舎は都会の2倍になるのだが、田舎の人が「電力自由化」をありがたがったりしている。

水道とガスも電力会社のように広域大規模にすれば、全国同一料金になり経営も効率化されるのではないかと想像できます。


一つの村に一軒のガス会社があって商売を独占したり、一つの村がそれぞれ水道局を運営するのは非効率すぎます。

水道料金の全国平均が3200円なら、全国を5つくらいの水道会社に民営化し、全国同一料金にする方法もあります。

水道とガスが全国同一料金になれば、過疎地でも暮らしやすくなるので過疎化対策にもなります。
http://www.thutmosev.com/archives/79899391.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/908.html#c23

[リバイバル3] 超お買い得パワーアンプ : チューブ オーディオ ラボ 6FD7 シングルアンプ 1.8W×2 中川隆
10. 中川隆[-10220] koaQ7Jey 2019年5月23日 07:59:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2119]

武者修行の旅〜タンノイ・オートグラフ〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年05月23日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7934a92e2749eaf1f95735b28092329d


前回からの続きです。

   

正直言って「期待度7割ぐらい」の気持ちで待ち受けていた新しい「6AR6」アンプだったが、想像以上に我が家のシステムにピッタリくるアンプだった。

北国の真空管博士に「とても素晴らしいアンプですね!とりわけ低音域が充実していますよ」と情報交換するうちにこのアンプ開発の全貌が見えてきた。

希少化し、高騰の一途を辿る古典管の代わりに比較的手に入りやすい球で「古典管の音を再現する」というのが今回の新アンプの狙いだったそうだ。

また非常にシンプルな構成になっているのは「素性のいい真空管」だからこそあまり弄らずに素材を素直に生かしたい。逆の言い方をすれば真空管の素性が悪ければ回路が余計に複雑になる(笑)。

さらに低音域が充実している理由は画像をご覧のとおり「大型の電源トランス」と、しっかりとした能力を持つ「整流管」の効果によるものだそうだ。なんやかや言ってみても真空管アンプの低音域はこの二つで運命がおおかた決まるみたいですよ。

なお、初めは出力管 6AV5GA を予定していたがどうしてもうまく鳴ってくれず、博士のご提案で「6AR6」の三極管接続で最終的に功を奏したとのこと。

これまで幾多の真空管が生産されてきたが、まだまだ「音のいい球」って使い方次第でどこに転がっているかわかりませんねえ。

真空管の世界はとても奥が深いです。有名ではないけれど、こういう埋もれた球が次々に発掘されて古典管の優雅な世界を楽しめるのはとてもいいことです!

じっくりと腰を据えて半日ほど聴かせてもらううちにこのアンプをぜひ「タンノイ・オートグラフ」で聴いてみたい衝動にかられた。

そこでオーディオ仲間のMさん(大分市)に電話してみた。

「試聴用の新しい真空管アンプが来ましたので鳴らしてみたところとてもいい具合です。力強くて豊かな音を出すのでオートグラフで聴いてみたくなりました。よろしかったらアンプを持参しますので聴かせてもらえませんか?」

「ハイ、明日(21日)は午後3時から運動ジムに行きますのでそれまでならいいですよ。」と一つ返事だった。

Mさんは市内中心部で旅館業を営まれており比較的自由時間も豊富なので話が早い。

ご自宅には2種類のスピーカーがあって「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」。

大のレコード党で3台のプレイヤーを駆使されておりイコライザーアンプもカンノのアンプをはじめ数知れず。

21日(火)は前日までの梅雨を思わせるような雨がすっかり上がってからりとした好天気に恵まれた。

クルマで30分ほどできっかり13時に到着。

持ち運びに便利な比較的小型のアンプなので実に助かる。この歳になるとどんなに音がいいアンプでも「大きくて重たい」アンプは「使う気になれないっ!」。

どこかのCMで「字が小さすぎて読めないっ!」というのがありましたね(笑)。

   

さっそく新藤ラボの「KT88プッシュプル」(モノ×2台)を外してセッティング完了。

システムの概要はカートリッジがEMT、イコライザーアンプは「カンノ」プリアンプはマランツ7、スピーカーはオートグラフ。

レコードばかりでバッハをはじめとしてピアノ、バイオリンソロ、ボーカルを次々と聴かせてもらった。

   

オートグラフの持ち味は何といっても豊かなホールトーンだろう。低音域を深々と、しかも締りよくしっかりと出せるアンプが必須だが見事に期待に応えてくれた。

「なかなかパワー感がありますね」とMさん。

取り分けピアノの豊かな響きは流石にオートグラフの世界で、我が家ではまず聴けない音だった。その反面、高音域の抜けとなるとこればかりは無い物ねだりかなあ〜。まあ、クラシック向きのスピーカーだからこれでいいんでしょう。

次に向きを変えて部屋の横に置いてある「クリプッシュホーン」の試聴に移った。

今度は「マランツ8B」アンプを外しての試聴となった。レコードプレイヤーのカートリッジとイコライザーアンプは「ピッカリング」。

   

主にジャズ用として使用されているスピーカーだが、これも過不足なく鳴ってくれたが、欲を言えばシンバルの繊細さと輝きがもっと欲しい気がした。

我が家ではまったく不足を感じなかったのでもうこればかりは「相性」としか言いようがないが、まあ、いきなりのセッティングだから相性のいいカートリッジなどの選択など、もっとチューニングが進めば解決できる問題だろう。

わずか2時間ほどの試聴だったが好評のうちに試聴会が完了した。

「6AR6」アンプの出力は5ワット程度だそうだが、オートグラフの低音域をあれだけたっぷり鳴らすことができればまずは合格でしょう(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7934a92e2749eaf1f95735b28092329d

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#c10

[近代史02] LPの音をSPの音に変える魔法のスピーカ タンノイ オートグラフ _ 2流オケの音もウイーン・フィルの響きに変える奇跡 中川隆
129. 中川隆[-10219] koaQ7Jey 2019年5月23日 08:01:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2120]

「地震情報」が取り持った新しい真空管アンプ -
「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年05月21日
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#cbtm


あれは2週間ほど前のことだったろうか。

「東北地方に地震」とのテロップがテレビに流れたのでさっそく「北国の真空管博士」に電話して安否をご確認。

「御無事でしたか?」「ハイ、それほど揺れた感じはありませんでしたよ」

「貴重な真空管は大丈夫でしたかね?」「アハハ、被害はありませんでした」

笑われたところをみると、ホンネがバレたかな(笑)。

博士の所蔵される古典管は極めて珍しい希少管ばかりだし程度のいいものが”わんさ”とあるので地震と聞くと気になって仕方がない。

ものはついでと「何か目新しい情報はありませんか」とお訊ねすると、

「はい、このところ古典管が品薄になってきているので、比較的手に入りやすい球で代用できるものがないか、もっぱらチェックしています。

アッ、そうそう、チューブ・オーディオ・ラボさんが新しいアンプを作られたそうですよ。出力管は6AR6です。

〇〇さんにはなじみの薄い球でしょうが、3極管接続にすると「PP3/250=PX4」そっくりの特性になります。あなたが大好きなブリティッシュサウンドに変身しますよ。」

「ほう、それはぜひ試聴してみたいですね!」「それなら連絡をとってみましょう」

そして、すぐに博士から出力管「6AR6」についてメールが届いた。

「6AR6は1945年にベル研究所(WE)によってWE350Bの後継管として開発されたようです。 当時WE350Bはその信頼性の高さからレーダーの掃引用として使われていました。

しかしWE350Bは大型のため機器の小型化には問題が有りバルブを小型化した特殊なWE350B互換球を使用していたようです。

そこでレーダーに最適なコンパクトかつ信頼性の高い球として6AR6が開発されたわけです。 6AR6は極初期にWEが少量生産したのみでその後はTungsolに引き継がれました。

数社が製造したようですが圧倒的にTungsol製が多いです。 ビーム管として極めて優秀な6AR6ですが、私が検証したところ三極管接続にすると英国を代表する古典管の銘管PP3/250とほぼ同じ動作をするのです。

今回のチューブ・オーディオ・ラボさんによる6AR6シングルアンプは6FD7アンプ同様極力シンプルな構成として6AR6の素顔を存分に堪能できる内容となっています。

良質なインターステージトランスを使用して古典に倣った回路構成とすれば米系出力管でありながらブリティッシュ・サウンドが聴けるかもしれませんので今後の発展が楽しみです。」

とのことだった。

文中の「PP3/250」(英国マツダ)だが、めったにオークションに出てくることも無く古典管マニア垂涎の球としてつとに知られている希少管である。

我が家では英国系の出力管として「PX25=PP5/400」を愛用しているが、人によっては「PP3/250=PX4」の方が好きという方もいるほどで実力伯仲といったところだろう。

古典管の泰山北斗「博士」折り紙付きの「6AR6」アンプなので期待に胸を膨らませていたところ、昨日(20日)になって新アンプが我が家に到着した。

   

構成は初段管が「6SL7」、出力管が「6AR6」、整流管が「6BY5GA」。出力トランスは今どき珍しい「手巻き」で知られる「TSM Products」製。

さっそくスピーカーをJBLの「D123+075」で聴いてみたところ、ウ〜ン、これは素晴らしい!(笑)

パワー感、情報量、透明感、分解能など何ら不足を感じない。欠点のないアンプとはこういうアンプを指すのだろうか。

取り分け「PP3/250」と同じ動作をするという「6AR6」の中高音域の艶は流石で、アメリカ球なのにイギリス系のほのかな色香を感じさせるのが不思議。

これまで「PP3/250」アンプを聴いたことがないが、おそらく同等か、いやもしかしてそれ以上ではなかろうかと思わず夢が膨らんだ。

次にスピーカーを「AXIOM80」にして聴いてみた。

すると中高音域の情報量が多いせいかやや暴れ気味の感じがしたので取り付けている「AXIOM80」(復刻版)から「最初期版」への変更の必要性を感じたが、念のためにと前段管(6SL7)を「シルヴァニア」から手持ちの「STC」の「CV569=ECC35=6SL7」に代えてみたところ見事に暴れが収まって心地よい響きになったのには驚いた。

   

左がシルヴァニア(アメリカ)、右がSTC(英国)。

いずれにしても、JBLシステムもAXIOM80も気が遠くなるほどうまく鳴ってくれる!(我が家の試聴環境ではという条件付きです)

さあ、あとは購入するかどうか大いに心が揺れ動くが決め手は「懐」次第といったところですね。とりあえず「予約1号」として登録しておくことにしよう(笑)。

最後に、出来るだけ多くの方に聴いていただきたい(製作者)とのことなので、貸出しOKのようですよ。
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/688.html#cbtm


▲△▽▼


チューブオーディオラボ
http://shinkuukan2.web.fc2.com/

「チューブオーディオラボ」の真空管アンプ販売代理店 理想のオーディオ研究所
http://www.arisan58.com/


チューブオーディオラボ 6AV5GAシングルステレオアンプの製作 

【更新 5/6】紆余曲折・・・完成です。

さて、紆余曲折・・・6AV5GAから6AR6WAアンプに・・・

6AV5GAでのトラブルは、球個体が原因かも知れません。
変更は正解か・・・ご視聴いただき評価を頂きたいと思います。
当工房としては、よい選択(管球交換)だったと思います。
http://shinkuukan2.web.fc2.com/2019/11/2019_11.html#NEW



武者修行の旅〜タンノイ・オートグラフ〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年05月23日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7934a92e2749eaf1f95735b28092329d


前回からの続きです。

   

正直言って「期待度7割ぐらい」の気持ちで待ち受けていた新しい「6AR6」アンプだったが、想像以上に我が家のシステムにピッタリくるアンプだった。

北国の真空管博士に「とても素晴らしいアンプですね!とりわけ低音域が充実していますよ」と情報交換するうちにこのアンプ開発の全貌が見えてきた。

希少化し、高騰の一途を辿る古典管の代わりに比較的手に入りやすい球で「古典管の音を再現する」というのが今回の新アンプの狙いだったそうだ。

また非常にシンプルな構成になっているのは「素性のいい真空管」だからこそあまり弄らずに素材を素直に生かしたい。逆の言い方をすれば真空管の素性が悪ければ回路が余計に複雑になる(笑)。

さらに低音域が充実している理由は画像をご覧のとおり「大型の電源トランス」と、しっかりとした能力を持つ「整流管」の効果によるものだそうだ。なんやかや言ってみても真空管アンプの低音域はこの二つで運命がおおかた決まるみたいですよ。

なお、初めは出力管 6AV5GA を予定していたがどうしてもうまく鳴ってくれず、博士のご提案で「6AR6」の三極管接続で最終的に功を奏したとのこと。

これまで幾多の真空管が生産されてきたが、まだまだ「音のいい球」って使い方次第でどこに転がっているかわかりませんねえ。

真空管の世界はとても奥が深いです。有名ではないけれど、こういう埋もれた球が次々に発掘されて古典管の優雅な世界を楽しめるのはとてもいいことです!

じっくりと腰を据えて半日ほど聴かせてもらううちにこのアンプをぜひ「タンノイ・オートグラフ」で聴いてみたい衝動にかられた。

そこでオーディオ仲間のMさん(大分市)に電話してみた。

「試聴用の新しい真空管アンプが来ましたので鳴らしてみたところとてもいい具合です。力強くて豊かな音を出すのでオートグラフで聴いてみたくなりました。よろしかったらアンプを持参しますので聴かせてもらえませんか?」

「ハイ、明日(21日)は午後3時から運動ジムに行きますのでそれまでならいいですよ。」と一つ返事だった。

Mさんは市内中心部で旅館業を営まれており比較的自由時間も豊富なので話が早い。

ご自宅には2種類のスピーカーがあって「オートグラフ」と「クリプッシュホーン」。

大のレコード党で3台のプレイヤーを駆使されておりイコライザーアンプもカンノのアンプをはじめ数知れず。

21日(火)は前日までの梅雨を思わせるような雨がすっかり上がってからりとした好天気に恵まれた。

クルマで30分ほどできっかり13時に到着。

持ち運びに便利な比較的小型のアンプなので実に助かる。この歳になるとどんなに音がいいアンプでも「大きくて重たい」アンプは「使う気になれないっ!」。

どこかのCMで「字が小さすぎて読めないっ!」というのがありましたね(笑)。

   

さっそく新藤ラボの「KT88プッシュプル」(モノ×2台)を外してセッティング完了。

システムの概要はカートリッジがEMT、イコライザーアンプは「カンノ」プリアンプはマランツ7、スピーカーはオートグラフ。

レコードばかりでバッハをはじめとしてピアノ、バイオリンソロ、ボーカルを次々と聴かせてもらった。

   

オートグラフの持ち味は何といっても豊かなホールトーンだろう。低音域を深々と、しかも締りよくしっかりと出せるアンプが必須だが見事に期待に応えてくれた。

「なかなかパワー感がありますね」とMさん。

取り分けピアノの豊かな響きは流石にオートグラフの世界で、我が家ではまず聴けない音だった。その反面、高音域の抜けとなるとこればかりは無い物ねだりかなあ〜。まあ、クラシック向きのスピーカーだからこれでいいんでしょう。

次に向きを変えて部屋の横に置いてある「クリプッシュホーン」の試聴に移った。

今度は「マランツ8B」アンプを外しての試聴となった。レコードプレイヤーのカートリッジとイコライザーアンプは「ピッカリング」。

   

主にジャズ用として使用されているスピーカーだが、これも過不足なく鳴ってくれたが、欲を言えばシンバルの繊細さと輝きがもっと欲しい気がした。

我が家ではまったく不足を感じなかったのでもうこればかりは「相性」としか言いようがないが、まあ、いきなりのセッティングだから相性のいいカートリッジなどの選択など、もっとチューニングが進めば解決できる問題だろう。

わずか2時間ほどの試聴だったが好評のうちに試聴会が完了した。

「6AR6」アンプの出力は5ワット程度だそうだが、オートグラフの低音域をあれだけたっぷり鳴らすことができればまずは合格でしょう(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/7934a92e2749eaf1f95735b28092329d


http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/494.html#c129

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
165. 中川隆[-10218] koaQ7Jey 2019年5月23日 08:20:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2121]

Parmeko LS1 BBC speaker 2018/08/14
https://audiodripper.jp/parmeko-ls1-bbc-speaker


Westrex London や London W.E の系譜、

初代BBCモニター Parmeko LS/1 BBC スピーカー。

ボーカルがセンターにピシっと定位し、左右音圧差がない。ふつうのスピーカーであれば当たり前の事ですが、

こと、このスピーカー『Parmeko LS/1 BBC』ではそうはない。パルメコLS1は半世紀以上前のスピーカー。


英 Parmeko LS/1 B.B.C(片CH.右)


Parmeko LS/1 BBC【パルメコ LS1】って、どんなスピーカー?

このページはParmeko LS/1 BBCのレビューをご紹介するページではないため簡単に紹介すると、音像が立体的に定位し、手を広げると触れられるようなイメージです。同軸スピーカーの特性ですね。ダンピングと躍動感の良さはウーファーに使用されている蝶ダンパーの特性や鋳鉄フレームのおかげでしょうか。ネットワークも贅沢なものが搭載されています。サウンドが濃い!ミッドレンジの厚みや音離れの良さは快感です!音楽の主役がはっきり表現されるスピーカーでもあります。表現のコントラストや抑揚が巧み。

ソースは戦前のクラシックからアメリカのソウル・ミュージックまでダークな雰囲気で聴かせる同軸スピーカーはそうありません。このスタイルですとALTECを思い浮かべますが、造りが違います。BLUENOTEなどのイーストコーストの渋く暗いサウンドや、ウッドベースの鳴りっぷりなどはRCA LC1Aに近く、造りはKlangfilmでLOWの感触はとても似たサウンド。

ボーカリストの声が掌でささやくように。際立つ音楽力!Parmeko LS/1 BBC


Parmeko LS1 BBC sound stage
https://audiodripper.jp/parmeko-ls1-bbc-speaker


Westrex LondonやLondon W.Eから派生したParmeko LS/1 BBC はBBCの初代モニターで採用されました。その血統はまさに正統継承者とも言える立派さ。ですが、日本では有名ではありませんネ。今回のペアはオリジナルコーン紙とオリジナルネットワークで販売します!

ちなみにParmeko LS/1 BBCはオリジナルALTEC604(A)の数倍希少です。Parmeko LS/1 BBCと同じ素材のフレームは1920年代~WEやJensenのユニット、1940年代の一部Jimlan、ドイツKlangfilm、英TANNOY BLACK などごく少数。


英 Parmeko LS/1 B.B.C(片CH.右)

英 Parmeko LS/1 B.B.C(片CH.左) 下側はヴィスコロイドでコーン紙破れではありません。
https://audiodripper.jp/parmeko-ls1-bbc-speaker


Parmeko LS1 BBC鋳鉄フレームと大型アルニコマグネット

Parmeko LS1 BBC オリジナル蝶ダンパー

Parmeko LS1 BBC オリジナルネットワーク

内部ケーブルは聴かれる音楽によって変更されると良いかもしれません。ネジで固定されています。

キャビネットは国産ですが、米松を使用したもので、嫌な個性がほとんどない響きの綺麗なキャビネット(おまけです)

Parmeko LS/1 BBC キャビネット&サランネット

JBL SE408S amp power
アンプは cello AUDIO SUITE&JBL SE408S

戦前から戦後の東欧のクラシック音源は時代の空気感もイメージさせます。意外とエリック・クラプトンLIVEから戦前のハイフェッツまでそれなりに鳴らしてしまうParmeko LS/1 BBC!です♪

Parmeko LS1 BBC CD play

ACT盤のユン・サン・ナのボーカルは超絶です!悶絶する程になまめかしい。。。立体感と音圧で音楽の主役が誰であるかが手にとうようにわかります。ミッドレンジの彫琢やソノリティは現代のスピーカーでは難しいのではと思うほど。。ある意味ではモニターであるけれど、1970年代のモニターとは明らかに目的がちがいます。

日本国内でここまで状態が良いペアは珍しいです。
https://audiodripper.jp/parmeko-ls1-bbc-speaker

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c165

[リバイバル3] ジャズを聴くなら JBL よりパルメコの方が遥かに上 中川隆
1. 中川隆[-10217] koaQ7Jey 2019年5月23日 08:20:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2122]

Parmeko LS1 BBC speaker 2018/08/14
https://audiodripper.jp/parmeko-ls1-bbc-speaker


Westrex London や London W.E の系譜、

初代BBCモニター Parmeko LS/1 BBC スピーカー。

ボーカルがセンターにピシっと定位し、左右音圧差がない。ふつうのスピーカーであれば当たり前の事ですが、

こと、このスピーカー『Parmeko LS/1 BBC』ではそうはない。パルメコLS1は半世紀以上前のスピーカー。


英 Parmeko LS/1 B.B.C(片CH.右)


Parmeko LS/1 BBC【パルメコ LS1】って、どんなスピーカー?

このページはParmeko LS/1 BBCのレビューをご紹介するページではないため簡単に紹介すると、音像が立体的に定位し、手を広げると触れられるようなイメージです。同軸スピーカーの特性ですね。ダンピングと躍動感の良さはウーファーに使用されている蝶ダンパーの特性や鋳鉄フレームのおかげでしょうか。ネットワークも贅沢なものが搭載されています。サウンドが濃い!ミッドレンジの厚みや音離れの良さは快感です!音楽の主役がはっきり表現されるスピーカーでもあります。表現のコントラストや抑揚が巧み。

ソースは戦前のクラシックからアメリカのソウル・ミュージックまでダークな雰囲気で聴かせる同軸スピーカーはそうありません。このスタイルですとALTECを思い浮かべますが、造りが違います。BLUENOTEなどのイーストコーストの渋く暗いサウンドや、ウッドベースの鳴りっぷりなどはRCA LC1Aに近く、造りはKlangfilmでLOWの感触はとても似たサウンド。

ボーカリストの声が掌でささやくように。際立つ音楽力!Parmeko LS/1 BBC


Parmeko LS1 BBC sound stage
https://audiodripper.jp/parmeko-ls1-bbc-speaker


Westrex LondonやLondon W.Eから派生したParmeko LS/1 BBC はBBCの初代モニターで採用されました。その血統はまさに正統継承者とも言える立派さ。ですが、日本では有名ではありませんネ。今回のペアはオリジナルコーン紙とオリジナルネットワークで販売します!

ちなみにParmeko LS/1 BBCはオリジナルALTEC604(A)の数倍希少です。Parmeko LS/1 BBCと同じ素材のフレームは1920年代~WEやJensenのユニット、1940年代の一部Jimlan、ドイツKlangfilm、英TANNOY BLACK などごく少数。


英 Parmeko LS/1 B.B.C(片CH.右)

英 Parmeko LS/1 B.B.C(片CH.左) 下側はヴィスコロイドでコーン紙破れではありません。
https://audiodripper.jp/parmeko-ls1-bbc-speaker


Parmeko LS1 BBC鋳鉄フレームと大型アルニコマグネット

Parmeko LS1 BBC オリジナル蝶ダンパー

Parmeko LS1 BBC オリジナルネットワーク

内部ケーブルは聴かれる音楽によって変更されると良いかもしれません。ネジで固定されています。

キャビネットは国産ですが、米松を使用したもので、嫌な個性がほとんどない響きの綺麗なキャビネット(おまけです)

Parmeko LS/1 BBC キャビネット&サランネット

JBL SE408S amp power
アンプは cello AUDIO SUITE&JBL SE408S

戦前から戦後の東欧のクラシック音源は時代の空気感もイメージさせます。意外とエリック・クラプトンLIVEから戦前のハイフェッツまでそれなりに鳴らしてしまうParmeko LS/1 BBC!です♪

Parmeko LS1 BBC CD play

ACT盤のユン・サン・ナのボーカルは超絶です!悶絶する程になまめかしい。。。立体感と音圧で音楽の主役が誰であるかが手にとうようにわかります。ミッドレンジの彫琢やソノリティは現代のスピーカーでは難しいのではと思うほど。。ある意味ではモニターであるけれど、1970年代のモニターとは明らかに目的がちがいます。

日本国内でここまで状態が良いペアは珍しいです。
https://audiodripper.jp/parmeko-ls1-bbc-speaker

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/945.html#c1

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
166. 中川隆[-10216] koaQ7Jey 2019年5月23日 08:43:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2123]

London Western Electric 2042アンプの音質
https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1901974820


London Western Electric 2042
https://open.mixi.jp/show_diary_picture.pl?owner_id=8290003&id=1901974820&number=92

ロンドンウエスタンは、アメリカのWestern Electricの関連会社で、イギリスの映画産業の音響部門を担ったとされています。


今のようにテレビもなく、ナチスドイツが典型ですが、アメリカでも映画が国威発揚らにも用いられた時代で、映画産業は国家産業でもあった時代のようです。


どういう経緯か知りませんが、アメリカからシアター機材を輸入すればいいものを、イギリス独自にアンプもスピーカーも開発しています。


他方でイギリスの業務用スピーカーメーカーの雄としてヴァイタボックス社 あのスピーカーのタンノイのKT88 PPの業務アンプも見たことがあります。


いつもの仲間のお宅に、自作長野オーディオクラブで知り合った方が最近購入された London Western Electric 2042アンプが持ち込まれて。チョークトランスのうなりを取るため試行錯誤されていました。


トランスはコアのみならず、巻き線までほとんど剥き出しは、ドイツ クラングフィルム シーメンスらの業務用アンプら欧州独特で、アメリカではせいぜい合わせカバーが付きますよね。


今でも巨大なコアのトランスで、ヒータートランスが別も日本にはあまりないものの、欧米アンプでは不思議ではなく、音質的理由があるのかもしれません。


電源に放電管も使われた安定化電源回路が設けられているのは、仲間のカナダ ノーザンエレクトリックの同タイプも同様です。


https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1901974820


今や音質的メリットはないですが、当時の電圧不安定な電源事情が推測されます。


オリジナルと違うのは初段 前段のST ガラス管の6J7Gが6J7メタル管となっていること、内部の一部抵抗が、A&Bに交換されている以外はそのままのようです。


https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1901974820

本日、手持ちにちょうどいい、同じイギリス製 STC社 6J7Gがあるので、初段に差し替えて音質差の実験ができるかもしれません。


ハーネスは、さすがはプロ用。合理的な配線技術と、メンテナンスや保守点検がしやすい構造に、いつも配線の教科書になるものですね。


ここで基本的にモノラル6L6Gパラプッシュプルで構成が酷似しているWE118Aと比較試聴という、当時でもできない、雑誌管球王国並みの体験ができました。


フラット&ワイドレンジで、高域に艶のあるWE118Aに対して、LONDONは低域たっぷりに浪々と鳴ります。


同じ構成でもアメリカ カナダ ロンドン そうして、さらに別の仲間はオーストラリアの同構成のを持っています。
 

いずれにしても今日レベルのスピーカーも鳴らす能力が自分が産まれるより前にアメリカとイギリスで開発されていたことに驚きます。

お値段は118Aは今や200万を超え。いずれも100万は楽に超える価格だそうです。

大変貴重な経験で、自作アンプの音質や配線、部品選択の参考になります。


コメント

mixiユーザー 2013年05月15日 09:13

Westrex Londonの2042は確か6L6GのPPで残り1本の6L6Gはモニター用に使用されていたように記憶しています。内部写真を拝見するとモニター用の6L6Gシングル出力トランスが見当たらないので、その1本は単に飾りかもしれません。目がハート


mixiユーザー2013年05月15日 12:17

> mixiユーザー 回路図をちらりと見て勘違いしてしまいました。たしかに3本しかないですね。
6L6 PPとすれば、今でも余裕綽々な大型トランスに驚きます。 手前の使っていない真空管チェック用スイッチに抵抗を入れて、ゲイン切り替えをするようなことを言われていました。 ゲインはちょっと高すぎで、入力トランス 6J7 →CR →6L6でいいのかもしれません。

mixiユーザー2013年05月16日 02:21

> mixiユーザー 本日もありましたので確認しました。やはりPPアンプでご指摘のとおりです。ではなぜ6L6が3本かというと、1本は安定化電源回路を担っているようでした。

音質は118AがメルセデスAMGとすると、LONDONは大型ダンプのような・・・・

https://open.mixi.jp/user/8290003/diary/1901974820
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c166

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
167. 中川隆[-10215] koaQ7Jey 2019年5月23日 09:09:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2124]
僕の好きなコンポーネント(スピーカー達)
 Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2010/02/03
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-139.html


先日バレエ「白鳥の湖」を見てきた事を記事にしました。


原音再生は戯言だけど、演奏会のイメージを追及する
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-132.html


ホールがオペラハウス形式でもあり、2階のバルコニー先端で、オケピットから10mほどの近距離という貴重な体験をしました。

そのときに聴きながら、ボーっと「この音はA-5の音だなあ」と思っていました。
ALTEC A-5は実に演奏会のソノリティの味を持ったスピーカーだと思います。


スピーカー (振り返って2)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-67.html

ALTECはA-5しか使ったことはありませんが、A-7(これは近所の喫茶店、シルバービートさんで逢ったKさんが使っていました)も家庭用のカーメル(友人のHさんが使用していた)も、本当に音楽をよく知っている人が作ったスピーカーだと感心させられます。


お宅訪問記 1
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-46.html

訪問記 2
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-48.html


後半には席を後方へ移動し約30m程の距離を置いて聴きました。
よりハーモニーは融合し、ホールトーンに包まれる感じが強くなります。
このときは、流石にEurodyn(パーマネント)は良くできたスピーカーだったと思い起されました。

スピーカー (振り返って2)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-67.html


この2機種に共通なものは何か?

そうです。どちらも15インチウーハーとコンプレッションドライバーの2Wayであることです。
なるほど、改めて演奏会を聴きながら考えると、自分はこの式のスピーカーが好きなんだなと確認できました。

これらの他には、A-5と同じ設計図で作ったような Westrex London .Ltdの2080&2090型があり、Vitavoxのバイトーン型があります。この2機種は使った事がありません。

Westrex London.Ltd 2090ドライバーと独特の形状をした10セルホーン。
http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/1020cell3.jpg


買っちゃおうかなー。置くとこ無いな

Westrexは何度か購入のチャンスがあったのですが、バフル(フロントホーン)が入手難でついぞ縁がありませんでした。そんな訳で、これは憧れのスピーカーですね。
まあ、ドライバーはALTEC-288ですし、ウーハーも見た目515(フレームの隙間に羊毛綿みたいのが詰まってますが)です。A-5を手放してしまってこれを買うのが申し訳ないっていうのが、心の底にあるかも知れません。

A-5やEyrodynは全てにおいてバランスがいいですね。
帯域は広すぎず、狭すぎず。直接音と間接音のブレンドも絶妙!
本当に劇場に居合わせた雰囲気で音楽を聴かせてくれると思います。
一般に広い部屋が必要だ!みたいな言われ方をしますが、専用室なら8畳もあればちょっと吸音に気をつければ充分です。

「言われ方」で思い出しましたが、日本の雑誌を読むと、これらのような構成のホール用スピーカーは
「広い場所で多くの観客に聞かせる為に、パワーの入る設計がされており、迫力のある音を出すが家庭用としては音が荒いのが難点」

なーんて評ばかりでしたし、その頃に話を聞いた販売店のお兄さん達も揃って同じようなことを言っていました。
イタイケな少年だった僕はそれを真に受けて仲間と話す時には、受け売りの業務用スピーカー評を展開していたのでしょう。

A-5を購入した時に、ハタと気付いちゃいましたよ。
ひょっとして、世の中の評価ってほとんどが受け売りなんじゃないだろうか! ってね。

それ以来 「てめーの身銭で買って使ったモノ意外、その製品について語らないぞ」とココロに念じました。


コメント

写真にある2090ドライバーはアルテックの288と外見はそっくりですが、重さは1、5倍で音色もまったく異なります。2090ドライバーは後期になると角型からカボチャ型になります。ウーファーの2080もアルテックの515と似ていますがコーン紙が随分異なります。とても重いです。この組み合わせは2040アンプや2042アンプなどで鳴らされていましたが、低域に特徴があります。

2010/04/05(月) 19:22 | URL | かめきち #


Re: タイトルなし

かめきちさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

2080、2090お使いなんですか、いいスピーカーですね。
僕も数回すれ違ったんですが、撫で回しただけで結局我が家に来て貰う縁がありませんでした。

音については、きちんと鳴らせば同じ音楽が聴こえる。という程度の駄耳なものですから、出りゃーもうけもの!ですね。
これらの優秀な機械が、正確に動作してえらい違う音になるのは、多分別の原因でしょうから。

2010/04/06(火) 02:31 | URL | kaorin27 #


http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-139.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c167

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
168. 中川隆[-10214] koaQ7Jey 2019年5月23日 09:17:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2125]

Western Electric Sound System 
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽) 2010/05/03
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-179.html

連休の混雑が始まる前にと思い、北関東にあるショップへお邪魔してきました。

こちらは、20年来のお付き合いでNeumannのDSTを初めて購入したお店です。
僕が横浜にいる間に買い物をしたとき、お盆休に係わらず社長一人で長野まで配達(の常識を超えてます)して頂いた思い出があります。


お店に入り、相変わらずRockな社長さんと挨拶を済ませると「WEを聴いていってよ」と別棟へ案内されました。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03080.jpg


部屋の広さは40畳近いでしょうか、以前はバーカウンターがありましたが現在は溢れんばかりの在庫と、正面のWEのシステムを聞けるようになっています。

この装置の主役はなんといっても・・・

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03081.jpg


17-A Hornですね、シングルの7-Aアタッチメントが付いています。
こんなに間近で見るのは初めてで、何よりその威容に圧倒されます。  つまり、デカイ!

低域はTA-4181+TA-7395(かな?)のバッフルが組み合わされています。

アンプは正面の41+42+43では無く、ALTECの1570(91型のリプレイスメントで使われた?)です。

社長は母屋の方へ戻られたので勝手にレコードをかけさせて頂きました。
D・デイ with A・プレヴィンのJazzヴォーカルです。

低域から高域まで揃った響きが充分に乗ったWEらしい実体感のある音です。
スピーカー群のある範囲に定位し、グランドピアノも実物大をイメージさせる音像が出現します。

最新の装置が(私には)音像にクマドリを付ける事で分解能とメリハリを獲得しているように聴こえる場合があるのに対して、この時代の装置は空間に音像がポッと立ち上がって聴こえるように感じます。

「こりゃあ、女性ヴォーカルを中心に聴く人には堪らないだろうな」と思いました。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03089.jpg


こちらは、母屋にあるWE-91アンプ


これは、後日談ですが、帰宅してからEuropaで(クラシックの)女声リートを何枚か聴いてみました。
まー、家の音はステージが遠いし、音像に響きが乗るというよりは会場の響きが感じられる音で全く正反対と言っても過言ではないプレゼンスを示します。
(録音をする人のイメージの違いが影響大ですが、我が家にはJazzのレコードが無いし、聴かないのでこれでよいのでしょう)


母屋には、別に41+42と43アンプが聳え立っていました。


http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03078.jpg


この写真の左下の黒いのは、すこぶる状態の良いWE-4194です。
思わず、「これ下さい」と言いそうになりましたが、勿論置く場所もお金もありませんので、「空耳」でしたね。


でも、こんな世界が手元にあったらと思う気持ちには変わりません。
チャンスが訪れたら(そうする努力は続けますが)、Westernの示してくれる音楽の世界を楽しみたいと思います。

有限会社 ウエスタンラボ
埼玉県所沢市荒幡513-5
04-2925-5550
水曜休
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-179.html


Westrex co. London LTD. 
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2010/05/04
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-180.html


前回のWesternを聴いたお店での続報です。

以前に、Westrex Londonの2080、2090スピーカーが憧れであると記事を書きました。


僕の好きなコンポーネント  (スピーカー達)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-180.html


2090は中高音用ドライバーの型名ですが、今回お店の在庫の中に不思議な物を見つけてしまいました。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03070.jpg


これがその現物です。

どうです、ちょっと変でしょう?
銘板の部分をアップで撮りました。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03087.jpg

「20/80」と明記されています!!

最初はウーハー用の銘板を間違えて貼っちゃったんだろうなあ。と呑気に考えていましたが、よく見ると確かに「H.F.UNIT」と書かれています。
中高音ドライバーに間違いありません。

それで、ムムムム・・・となってしまったのです。

Londonのユニットにお約束の出荷タグもオリジナルのようですし、どうらや間違いではなさそうです。

ヴィンテージのオーディオ機器を長年に渡り見ていると、結構な数の「例外品」や特注品と見られる「規格違い品」に出会うことがあります。
しかし、同時期に同一名で違う機種というのはあまり記憶にありません。

Londonのスピーカーの資料にも2090は2090として記載されています。

銘板の上にシリアルが刻印されていますので、幾つかのサンプルがあればせめて、製造の時期くらいはアタリを付けられるのですが、持ち合わせは当然のこと使用中の方もそれ程は存じませんから、謎は闇の中です。

拙ブログをお読み頂いている方の中には、当該機種をお持ちの方もいらっしゃるようですから、ご教授いただければ幸いです。
シリアルと型名だけでも是非ご連絡下さい。


さて、現時点でテキトーに考えると、Westerex Londonで家庭用に木目仕上げのBOXに入れたスピーカーシステムを販売していたことがあったようです。
その型式が正に「20/80」であったことと関係があるのかな。と思ったりしています。

多分違うでしょうが・・・

未知のモノに出会った時には、現物の検証が大切ですが、この検証の為に「20/80」システムが欲しくなった事は言うまでもありません。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03085.jpg

こちらが、ふつーに言われる「2080」L.F.UNIT うつくしー! 

あっ、検証の為に欲しいってのはウソです。
ただ物欲で、このスピーカーが欲しいだけです。 
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-180.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c168

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
20. 中川隆[-10213] koaQ7Jey 2019年5月23日 10:03:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2126]

Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)
http://community.phileweb.com/mypage/myroom/1805/
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-date-201209.html


Logeさんのマイルーム
http://community.phileweb.com/images/myroom/18/1805/1L.jpg?1369190094

小劇場のような空間を目指してます

十分な響きがあってもダブつかない。そんな空間を目指してます。

所有機器は僅かしかリストにありませんでした(涙)


仕方がないので自力で書き込んでみます。
現在はレコードの録音年代やプレスの時代(時代ごとに溝の曲率や周波数特性が変わってきているので)によって少しづつ機材を変えて聴くようにしています。

mono LP (1947-1957)

EMT-CB25(角)
EMT RF-297(mono)
Presto 64a

モノラル・レコードも年代によってバリエーションがありますので
OFS-65 (SP)
AA-25D (40年代)
OFD-25 (50年代以降)
CA-12.5D (再発盤)
などの針先の曲率半径や針圧の異なるモデルで対応します。

Neumann WV-1(NF-EQ)

Stereo LP(1957-64)

Neumann DST(白)
Neumann Z-25
Presto 64a (2本アーム)

LCRイコライザー 鋭意製作中


Stereo LP(1965-1975)

Neumann DST-62a
EMT RF-297
EMT-927Ast

Klangfilm 6S ELA-2145 (CR-EQ)

Stereo LP(1976年〜)

EMT-TSD15
EMT EMT-929
EMT-930

EMT 139x2 (NF-EQ) TSD-15用にゲインを変更

以上、EQアンプまでが4世代のLPレコードに対応しています。

その後
Eckmiller W-68
Telefunken AD-1pp

に渡すラインと

Eckmiller W-66v
Klangfilm Kl-32611 (KL-72406pp)

に行くラインがあり、この2台のパワーアンプは差し替えでスピーカーは

Klangfilm Kl-43006 の1台だけです。
http://community.phileweb.com/mypage/myroom/1805/

2014年 05月 03日 素晴らしい音! Loge邸訪問記 GRFのある部屋
http://tannoy.exblog.jp/21942624/


昨年、行ったり来たりの最後のお客様で、11月に来ていただいたLogeさんのお宅をようやく訪ねることが出来ました。

連休中には何とか伺いたいと思っていました。ただ長野方面に連休中移動するのには、大渋滞を覚悟しなければなりません。先月の北海道の休み無しの日々を鑑みて、自分に休日を与えることにしました。蓼科の家のメンテナンスに来ていたBellwoodさんと連絡し合い、午後1時半に長野のインターチェンジで待ちわせることにしました。無事に時間通り合流して初めてのLoge邸へ。今日は、ウィーン旅行のO君も誘ってきました。レコードマニアの彼も興味津々だからです。

五月に入った信濃平は、様々な花たちの競演です。白い林檎の花、濃いピンクの桃の花、梨や杏の花も咲いています。良く整備された庭には、チューリップや水仙なども咲き乱れており、道を走っていても嬉しくなってきます。都会の花と違って、日照率と紫外線、空気も違うので、どの花も色鮮やかです。その道を、進んでいくと待望のLoge邸が見えてきました。

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早速、部屋の案内していただきますと、そこは、ドイツの歌劇場でした。20年ほど前に専用で作られたという部屋には、マニア羨望の機器が並んでいます。入り口に入ってまず目に付くのが、大きな Telefunken のマスターテープレコーダーM-15です。それと同じ大きさの EMT の927、その隣が 930とアナログファンはこれだけで圧倒されてしまいます。案の定、同じ 927を使っているO君は、嬉しそうに機器に見入っています。

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そして正面には、ドイツの劇場用スピーカー Klangfilm のスピーカーが屹立しています。

でも、出迎えの音楽は、比較的最近ご購入された Quad のESL57 です。
このSPにだけCDプレーヤーが繋がっているからです。

ドイツ製の業務用の機器だけが、この部屋に入ることを許されていますが、唯一の例外が、この ESL57 なのです。しかし、その ESL57 を駆動するのは、カメラでお馴染みの ZEISS IKON社のアンプです。浅学な私は、初めてお目に掛かりました。EL-12 という真空管で駆動されています。

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早速、聞かせていただきました。最初は、左側が接触不良で、右側しかなっていませんでした。しかし、その片側だけの音に圧倒されました。ESL57 は私の愛用機です。それからこの様な暖かい音が聞こえてくるのは、驚きです。送り出しは、EMT-861です。ですが、驚きはその隣にある、ZEISS IKONのアッティネッターです。

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これで音量を調整されて、アンプの左下の入力トランスで、マッチングされて増幅されます。音の暖かさ、深さがまったく違います。この部屋は、EMT861用のクロックだけが、100vでそのほかのききはすべて、200vで使用されているそうです。当然、ESL57 も 240v の電源を使っています。極めてシンプルな構成ですが、とても実在感のある音がしていました。

しかし、Logeさんにとっては、この ESL57 はおまけの装置だそうです。

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メインの装置は、三種類のプレーヤーを使った Klangfilm 社製の業務用システムです。Klangfilm Europa にハイルドライバーをスーパーツィーターで足しています。三種類のプレーヤーとは、針先の直径に合わせて使い分けをされているのです。


1、新しいプレス用のもの(ホロヴィッツのモスクワライブを聴きたくて2年前に作りました)

EMT930

EMT TSD-15 (針先は6μm ラインコンタクト)

EMT139 (モノ用EQをTSD用にモデファイ)古いんですがNF方式なので〜20kHzまででます。2台使用

パワーアンプ 真空管AD-1のプッシュ 戦後のアンプに出力管だけ乗せ替えています
スピーカーKL-43006 オイローパ ジュニア・クラトンと呼ばれる機種です

ESSのハイルドライバーを足しています(16kHz〜)


2、1957〜1968頃のステレオ

EMT927
Neumann DST-62 (針先17μm丸針)

Klangfilm ラインアンプに CR-EQ を入れました。(EQ素子のCを決めてからまだ2ヶ月くらいなので少し腰高な音で失礼しました。上記139は完成後丸2年経っているので、1−2と連続して聞くと逆に新録の方が若干落ち着き過ぎな面が強調されていたかもしれません。半年程でこちらも落ち着くと思います)

パワーは klangfilm の Kl-32611 というもので、当スピーカーとセットで1930年代に使われていたものです。出力管は同じくAD-1規格の Klangfilm 専用のものでプッシュです

ツイーターは使いません


3、モノラル

presto です。
EMT-OFD-25 (針先25μm丸針)

EQ は Neumann WV-1 1960年代のカッティングマシーンに付随していた検聴用アンプです。

つい先日、EQカーヴの微調整を行ったばかりだったので RIAA も NAB(リバール盤)もバッチリでしたね。パワーアンプ以下は「2」と同じです。


http://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=21942624&i=201405%2F03%2F99%2Ff0108399_102742.jpg

と、ご説明していただきました。とても、一度お伺いしただけでは覚えきれない、深い内容です。レコードの溝と針には、大変密接な関係があります。それぞれの時代の傾向や技術の進歩で、溝の切り方が変化しました。SP (針先65μm丸針)からLP (針先25μm丸針)に替わった頃では、現在より4倍ぐらい大きな25ミルの針が使われていました。それが、12ミル、そして6ミルの溝に進歩していったのです。

大きな溝のレコードは力強い音がします。それが、高域の特性が上がるにつれて、細かの音を刻む必要から、12ミル、6ミルへと変化して、針も丸針から楕円針へと変わっていったのです。おとはまったく違います。イコライザーカーブも時代によって変わって来ました。


Logeさんは、それらのレコードの進歩に忠実な再生を目指し、時代に合わせ、プレーヤーやアンプも変化させる繊細かつ大胆な再生を行っています。私の知る限り、モノとステレオを異なったプレーヤーやアームで換えている方はおられますが、同じSPに入力方法を合わせているのは、Logeさんが初めての方です。

私は、時代に合わせて別な装置を聞いています。

デコラの時代、ハートレーの時代、GRF の時代、ESL57 の時代等です。

しかし、ドイツの劇場の音と音楽の再生を目指す Logeさんの徹底した追求心に感心致しました。

演奏された順番は、この順番で、ハイルドライバーを組み合わせた装置が、もっとも新しいレコードへの対応です。そのツイーターを使わない 927の組み合わせのほうがむしろ高域がしっかり伸びている気がしました。

私自身お好みを聞かれれば、三番のモノラルの時代の音が一番しっくりと来ました。

ステレオの再生の基準を、800人程度の劇場の二階席の一番前に合わせている Logeさんのチューニングでは、試聴位置の椅子の少し手前で、左右のSPの交点が来るようにSPを内振りにしてあります。800人のホールに音を響かせる劇場用SPの特性を活かしているからです。

その為、座る位置で少し前屈みになるか、後ろにもたれかかるかで、音のイメージが大きく変化させることが出来ます。勿論この部屋の主人は、それらの変化を楽しむために極めて微妙な調整をされているます。


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私自身の好みで言うと、その厳格さが薄れて、音の楽しみが増す、モノラル録音での、モントゥのマスネーのマノンが一番魅力的でした。真ん中の指定席で聞かなくても音が拡がるという意味においてです。その意味では、一度、完全な平行法の音を聞いてみたいと感じました。劇場では、平行法で置かれている気もするのですが、、。勿論その場合は、中央もある3SP方式ですが。

その中央で聞かせていただいた、コーガンのプロコイエフは、是枝さんのハートレーに驚き、購入したのと同じ様な衝撃を受けることが出来ました。今から、Klangfilm の世界には入れないのを幸運だと思った日和った自分がいたことを白状します。

良い音です!

正確さと厳密さ、ドイツ製の機器を扱うときの心得と楽しみです。極めて厳格な調整から、とても品質の高い響きがするのです。70年前以上につくられていた音楽の国の拡声装置。その質の高さに今更の様に驚かされました。

詳細は、Logeさんの素晴らしいブログドイツ〜劇場の音と音楽からのをご覧下さい。美しいカートリッジや機器の写真が掲載されています。その質感を是非、味わってください。戦前のメルセデスの水準です。ドイツに憧れても、ほとんどが英国製の QUAD (Quality Unit Amplifier Domestic )的な装置を使っている私との差に驚き、畏敬の念さえ覚えました。


しかし、一番最後に聞かせていただいた、クレデンザの鉄針の柔らかな音!
私には、やはり英国の音を感じました。


今回は日帰りの車でお邪魔しましたので、お酒が飲めずに、美味しい酒の肴だけ頂きました。山菜のてんぷらや青菜をゆでて、芥子醤油で頂く美味しい季節の野菜です。その食べ方にも、北信地方独特の厳しさを感じました。その北信の方の厳しさと、熱さが表れている装置でした。茅野へ帰る道すがら、夕方の信濃平の景色と、まだ白い白馬の山々の美しい景色をみて、信濃の人の厳しいけど自然に恵まれた人の音楽への憧憬が、ドイツやオーストリアの山間の人達の気質に重なりました。


Commented by (Y) at 2014-05-06 10:49 x

オイロッパですか! 見たことも聴いたことも無いですが、うちの後面開放の箱に入ったオイロダインと比べると、なんとも荘厳ですね。

うちは本当に箱庭。手巻き蓄音機はHMVの卓上だし、930だしスチューダーも…。
盤によるターンテーブルの使い分けも、うちはシングル盤用(オートチェンジャー)・70年代までのジャズ/ロック用・国内LP用だし(笑)。なんか共通点が多いような全然違うような。まあ、音は比べるべくも無いでしょうが。


Commented by GRF at 2014-05-06 11:20 x

この記事は、(Y)さんの為に書いたようなモノです(笑)。凄かったです。使いこなしが半端ではありません。ヴィンテージオーディオの最高峰でしょう。それでいて、テープのように精緻だけど暖かい音でした。

でも、白眉は何と言ってもEMIの純正鉄針を一回ごと捨てていくグレデンザの音でした。一度、ご一緒しましょう!
http://tannoy.exblog.jp/21942624/

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c20

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
21. 中川隆[-10212] koaQ7Jey 2019年5月23日 10:33:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2127]

スピーカー (振り返って)
 Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2009/06/02
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-66.html


小さな取りこぼしはあるにしても一応アンプ関係が終了したところで、スピーカーに移るわけですが、現在は1セットしかスピーカーを使っていませんのでこれまでに使って来たものを振り返ってみたいと思います。

所謂ヴィンテージオーディオとは20歳過ぎに出会いました。当時はまだデジカメの存在すら知りませんでした。

よって、古い写真をさらにデジカメで撮ったデータを使います、画質についてはご容赦下さい。

部屋は6畳、2階のまあ普通の日本建築の子供部屋です。床はふらふら、壁はポコポコ。オーディオの常識では「使ってはいけない部屋の条件」を見事に全て満たしています。

最初に手にしたヴィンテージスピーカーは

Western Erectric WE728Bx2 と WE713C+WE31の2Wayです。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC01998.jpg

モノラル専用でしたので、ドライバーは1本でした。


これで、6dB/Octのネットワークの実験をさせてもらいました。

713Cのアップ
http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC01999.jpg

スピーカーに教えられたことで一番印象深いことは「良いスピーカーは部屋の環境(エアヴォリューム)を学習する」でした。

このスピーカーを、良い音だ。と感じるには7年の歳月を必要としました。
思い返せば最初の4,5年は何も解らなかっただけですが。

L・ボベスコの弾く「フォーレ」の小品がスピーカーの面から7m(冗談でなく7mと確信していました)奥から鳴ったのです。

低音も高音も全く意識の外になり、ただボベスコが家に来てくれた。と実感できた鳴り方でした。

これはよく言われる「天使が降りてきた」状態で、翌日には天使は別の家へ遊びに行ってしまいましたけど。

オーディオを長くされている方は経験ありますよね。アンプの電源をOFFにするまでは居てくれる天使を見たことが。


それまでは728Bで四苦八苦していたので、2台目のスピーカーを買うことは想像だに出来ませんでしたが、やっと、意を決して求めたものが両翼にある

Lowther PW2です。

ユニットPM-6は底板(足で20cmくらいあがっている)に設置され、延長2m近くもある木製の折り返しフロントホーンで上部に見えるテグスのネットの開口から音は放出される優れものです。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02000.jpg


もし、どこかで入手可能であればもう一度使ってみたいスピーカーのNo.1です。
まあ、バフルに遮られ我が家では置き場所はないんですがね・・・

ある日の深夜2時頃、クナのパルジファル(フィリップスの有名なバイロイトライブ)を聴いていたところ「気まぐれ天使」がやって来ました。

目を瞑ると、どう考えてもピットのオケは階下から聴こえますし、歌手はその奥のステージに立っていました。

「やったー!」と叫んだのですが、その内気持ちが悪くなってきました。

寒気が酷く、体温を計ると「38度強!」
やばーと思い明日は会社休もう。と決めて早々に寝ました。
翌朝、嘘のように体はスッキリ。でも、気持ちは決まっていたので、課長さんに電話して欠勤の許しを得ました。

もう、お解かりですね。
会社を休んで、昨夜の続きを聴きたかったのです。

もちろん、そんな不遜者の処に天使は来る筈もありませんでしたが・・・
課長さん、嘘ついてごめんなさい
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-66.html


スピーカー (振り返って2) 2009/06/03
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-67.html

引越しをしてほんのちょっと(7畳半)部屋が大きくなった30代前半はオーディオ迷走時代だったと思います。

「天使」の存在を知ってから狂っちゃったんでしょうか?まさにオーディオの魔力ですね。

使ったスピーカーの全てはとても紹介できません。
その中で写真の残っているものを中心に幾つか記してみます。

ALTEC A-5 (515、288、N500全てオリジナル)
http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02002.jpg

(どこを探してもWE555の写真がないのですが、上の写真左側のホーンが555です。)

箱はH110で通常の828等よりは多少大きめでした。

続いてアメリカ系のJensen H15同軸入り

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02003.jpg


これは一瞬だけで、すぐに友人宅へ嫁いで行ってしまいました。

そして、いよいよEurodyn(Kl-L438 パーマネントの初号機)がやってきました。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02004.jpg


高さ1500mmx幅900mmx奥450mmの後面開放(ラワンで作ったボロイ自作)に入れました。


これまで10数台のスピーカーを買ってきたと思いますが、購入に際して一つだけ共通点があります。

どれ一つとして事前に聴いてから買ったものがありません。まあ、田舎暮らしですから、そんな機会もほぼ無いのですが、このEurodynも当時お世話になっていたお店に遊びに行った時、床に置いてあったのをそのままHonda Todayの荷台へ押し込んで持ち帰ったものです。

深夜に帰宅後、とりあえず裸のままでアンプに結線し音だしだけはしてみようと・・・

その時のアセリ、絶望を何と表現したら良いでしょうか?
間違いなく人生で一番の衝撃でした。

ウーハーが鳴っていない!!! 
世界記録を出しそうな勢いでウーハーに走りより耳を押し当てました。

「・・・・・んーーーー」

わずかハムの音がします。その時の安堵感も表現の方法がありません。
勿論、直ぐに箱に入れて聴き始めしたが、それからの約2年はウーハーの音が殆ど聴こえない、長島先生の名文句「怪鳥の叫び」を聴き続けることになりました。

結局、その時期の苦労が例えようも無いほどの財産になったと思います。

@始めから低音の出るスピーカーは成長の伸び代が少ない。

Aスピーカーの背面の壁は吸音性にする。(後面開放ですから、当然でしたが)

Bインピーダンスマッチングは親の次に大切。


・・・・等など沢山の、今に続く自分の中のフォームを固めていった時期でした。

Eurodynは「大リーグボール養成ギブス」だったんでしょうね。・・・・とうちゃん
それにしては、随分バネの強いギブスでしたが。

現在に至るまでこのときの音は自分の「キャリアハイ」です。
1週間に4、5日も「天使」が遊びに来ていました。まさに蜜月時代でした。

オーケストラは家の外へ飛び出し、隣接する線路(私電)の上に整列し、バイオリンのユニゾンでも奏者が何人か数えられるような精密な再現を見せたのです。

終の棲家を手にして、この蜜月は一生続くと思っていたのですが・・・


コメント

豪華履歴に唖然

パラゴン、オートグラフ、ハーツフィールドと並べる様な人達がいる事は知っていました。今更驚きません。

だとすればこう言う人がいても不思議はないのかも知れません。けれどパラゴンを買う人達とは少しばかり御趣味が違うようです。その履歴に驚きました。今まででも既に十分感心していたのです。現在のラインナップから過去の履歴だってただじゃ済まない事は充分に予測がつきました。

その予測さえ超えるラインナップにただ感心しています。

自作後面開放にいれたパーマネントのオイロダインがあえて言わせて頂ければ現在の私に少し近いかな。私が平面バッフルを着けたのは最近の事でそれまで裸で鳴らしていました。低音が出なくて困るといった経験が私にはありません。怪鳥の叫びを聞いていません。

裸だと低音の量が下がるけれど質は悪く無いのではないか。

箱に入れると量は増えるけれど質は下がるのではないかなどと考えていたのですが、違ったようです。箱に入れた事で量が増える事はありませんでした。コントラバスとオルガンの差が明瞭にベースラインがつかみやすくなりました。むしろ質に変化がありました。やってみないと解らないものですね。自分で経験出来る事には限りがあります。数々のご経験ご披露頂ければ幸いです。
2009/06/04(木) 12:37 | URL | kawa #-[ 編集]


Re: 豪華履歴に唖然

kawaさん、こんにちは。

仰る通りEyrodynのようなスティフィネスの低いスピーカーは箱の力を借りて低音の量感を出すには不向きな性格ですね。だからこそ精密描写が可能なのだと思います。
箱に入れた当初も全く低音感は増えませんでした。
その時も「やっっちまった」事が多々あり、勉強をしながら少しづつ馴染んでいったんだと思います。

バカみたいにスピーカーを買い換えていましたが、思い返すと「これが欲しいから、貯金をしてでも」(仰るところの何時かはクラウン的な)と思いつめて買ったことがありません。
この辺りが、JBLとTannoyにめぐり合っていない理由でしょうか。

偶々出会いがあったからと、有名な登山家みたいな理由付けでローンも組みました。(涙)
おかげで、支離滅裂な過去を晒すことになり大変お恥ずかしい限りです。

2009/06/04(木) 13:15 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-67.html


スピーカー (振り返って3) 2009/06/04
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-68.html

ご覧いただいている皆さんもこんな気持ちになったことはありませんか?

自室の音に不満のある間はしゃかりきになって音を聴き、藁にもすがる思いで調整を繰り返し、オレはオーディオをいじっていたいんじゃないんだ!

オーディオを気にせず好きな音楽を心ゆくまで聴きたいんだー。と念じていたはずなのに、ある瞬間、納得のいった音が出たとたん、レコードに手が伸びなくなる・・・

吉祥寺のJazz喫茶マスターはそれを「倦怠期」のように表現していましたね。

ある日、大恩ある方からおまえの Eurodyn を譲って欲しいと依頼があり、反射的に了解をしていました。100%以上の満足は人を満足させないのかも知れませんね。
それほど、Eurodynは傑出したパフォーマンスを示していました。

以降は、それまで補欠扱いだったA-5も私に仕返しすることなく充分に活躍してくれたのですが、心の壁にポッカリと穴が開いたような虚脱感は拭いきれませんでした。

その後、その方から「もっと凄いEurodyn(フィールドのこと)が入ったから使うか?」と電話を貰い、再度一から挑戦することになったのですが・・・

家も立て部屋も大きくなり、壁一面にスピーカーが並んでいた頃。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02005.jpg

自分の実力じゃ、どれ一つとしてまともに鳴るわけないんですけどね。一人でご満悦でした。

勿論、そこにハッピーエンドはありませんでした。

これこそ、我が家に伝わる「バンビーノの呪い」の伝説です。Red Soxは86年ぶりに見事ワールドチャンピオンになりましたが、我が家は、まだ解けていないのかな?

当然ですが、呪いではありません。下の通り、日本のオーディオシーンでは当たり前のバフル(バフルを床に自立させてスピーカーを中ほどに付ける)で使っていました。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DCP_0160_convert_20090604142735.jpg


ご覧のようにWEばりの梁をバリバリ付けて補強しました。

Klangfilm の資料に範を取り製作したので、当初は無かったもので後付けです。
ご想像の通り、低域の解像度が低く耐えられなかった為です。

誤解を招かぬよう申し添えますが、このバフルの方式が悪いということではありません。
要は、スピーカーとのコンビネーションの問題です。

足るを知らない心の隙に魔の手は忍び込み、更に、哀れな自惚れ者には新築3ヶ月目にしてどん底へと突き落とされる審判が下ったのでした。

 「君、4月1日から、横浜だから。 おめでとう。」 
         
             「うそっ」

http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-68.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c21

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
169. 中川隆[-10211] koaQ7Jey 2019年5月23日 10:34:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2128]

スピーカー (振り返って)
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2009/06/02
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-66.html


小さな取りこぼしはあるにしても一応アンプ関係が終了したところで、スピーカーに移るわけですが、現在は1セットしかスピーカーを使っていませんのでこれまでに使って来たものを振り返ってみたいと思います。

所謂ヴィンテージオーディオとは20歳過ぎに出会いました。当時はまだデジカメの存在すら知りませんでした。

よって、古い写真をさらにデジカメで撮ったデータを使います、画質についてはご容赦下さい。

部屋は6畳、2階のまあ普通の日本建築の子供部屋です。床はふらふら、壁はポコポコ。オーディオの常識では「使ってはいけない部屋の条件」を見事に全て満たしています。

最初に手にしたヴィンテージスピーカーは

Western Erectric WE728Bx2 と WE713C+WE31の2Wayです。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC01998.jpg

モノラル専用でしたので、ドライバーは1本でした。


これで、6dB/Octのネットワークの実験をさせてもらいました。

713Cのアップ
http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC01999.jpg

スピーカーに教えられたことで一番印象深いことは「良いスピーカーは部屋の環境(エアヴォリューム)を学習する」でした。

このスピーカーを、良い音だ。と感じるには7年の歳月を必要としました。
思い返せば最初の4,5年は何も解らなかっただけですが。

L・ボベスコの弾く「フォーレ」の小品がスピーカーの面から7m(冗談でなく7mと確信していました)奥から鳴ったのです。

低音も高音も全く意識の外になり、ただボベスコが家に来てくれた。と実感できた鳴り方でした。

これはよく言われる「天使が降りてきた」状態で、翌日には天使は別の家へ遊びに行ってしまいましたけど。

オーディオを長くされている方は経験ありますよね。アンプの電源をOFFにするまでは居てくれる天使を見たことが。


それまでは728Bで四苦八苦していたので、2台目のスピーカーを買うことは想像だに出来ませんでしたが、やっと、意を決して求めたものが両翼にある

Lowther PW2です。

ユニットPM-6は底板(足で20cmくらいあがっている)に設置され、延長2m近くもある木製の折り返しフロントホーンで上部に見えるテグスのネットの開口から音は放出される優れものです。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02000.jpg


もし、どこかで入手可能であればもう一度使ってみたいスピーカーのNo.1です。
まあ、バフルに遮られ我が家では置き場所はないんですがね・・・

ある日の深夜2時頃、クナのパルジファル(フィリップスの有名なバイロイトライブ)を聴いていたところ「気まぐれ天使」がやって来ました。

目を瞑ると、どう考えてもピットのオケは階下から聴こえますし、歌手はその奥のステージに立っていました。

「やったー!」と叫んだのですが、その内気持ちが悪くなってきました。

寒気が酷く、体温を計ると「38度強!」
やばーと思い明日は会社休もう。と決めて早々に寝ました。
翌朝、嘘のように体はスッキリ。でも、気持ちは決まっていたので、課長さんに電話して欠勤の許しを得ました。

もう、お解かりですね。
会社を休んで、昨夜の続きを聴きたかったのです。

もちろん、そんな不遜者の処に天使は来る筈もありませんでしたが・・・
課長さん、嘘ついてごめんなさい
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-66.html


スピーカー (振り返って2) 2009/06/03
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-67.html

引越しをしてほんのちょっと(7畳半)部屋が大きくなった30代前半はオーディオ迷走時代だったと思います。

「天使」の存在を知ってから狂っちゃったんでしょうか?まさにオーディオの魔力ですね。

使ったスピーカーの全てはとても紹介できません。
その中で写真の残っているものを中心に幾つか記してみます。

ALTEC A-5 (515、288、N500全てオリジナル)
http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02002.jpg

(どこを探してもWE555の写真がないのですが、上の写真左側のホーンが555です。)

箱はH110で通常の828等よりは多少大きめでした。

続いてアメリカ系のJensen H15同軸入り

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02003.jpg


これは一瞬だけで、すぐに友人宅へ嫁いで行ってしまいました。

そして、いよいよEurodyn(Kl-L438 パーマネントの初号機)がやってきました。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02004.jpg


高さ1500mmx幅900mmx奥450mmの後面開放(ラワンで作ったボロイ自作)に入れました。


これまで10数台のスピーカーを買ってきたと思いますが、購入に際して一つだけ共通点があります。

どれ一つとして事前に聴いてから買ったものがありません。まあ、田舎暮らしですから、そんな機会もほぼ無いのですが、このEurodynも当時お世話になっていたお店に遊びに行った時、床に置いてあったのをそのままHonda Todayの荷台へ押し込んで持ち帰ったものです。

深夜に帰宅後、とりあえず裸のままでアンプに結線し音だしだけはしてみようと・・・

その時のアセリ、絶望を何と表現したら良いでしょうか?
間違いなく人生で一番の衝撃でした。

ウーハーが鳴っていない!!! 
世界記録を出しそうな勢いでウーハーに走りより耳を押し当てました。

「・・・・・んーーーー」

わずかハムの音がします。その時の安堵感も表現の方法がありません。
勿論、直ぐに箱に入れて聴き始めしたが、それからの約2年はウーハーの音が殆ど聴こえない、長島先生の名文句「怪鳥の叫び」を聴き続けることになりました。

結局、その時期の苦労が例えようも無いほどの財産になったと思います。

@始めから低音の出るスピーカーは成長の伸び代が少ない。

Aスピーカーの背面の壁は吸音性にする。(後面開放ですから、当然でしたが)

Bインピーダンスマッチングは親の次に大切。


・・・・等など沢山の、今に続く自分の中のフォームを固めていった時期でした。

Eurodynは「大リーグボール養成ギブス」だったんでしょうね。・・・・とうちゃん
それにしては、随分バネの強いギブスでしたが。

現在に至るまでこのときの音は自分の「キャリアハイ」です。
1週間に4、5日も「天使」が遊びに来ていました。まさに蜜月時代でした。

オーケストラは家の外へ飛び出し、隣接する線路(私電)の上に整列し、バイオリンのユニゾンでも奏者が何人か数えられるような精密な再現を見せたのです。

終の棲家を手にして、この蜜月は一生続くと思っていたのですが・・・


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豪華履歴に唖然

パラゴン、オートグラフ、ハーツフィールドと並べる様な人達がいる事は知っていました。今更驚きません。

だとすればこう言う人がいても不思議はないのかも知れません。けれどパラゴンを買う人達とは少しばかり御趣味が違うようです。その履歴に驚きました。今まででも既に十分感心していたのです。現在のラインナップから過去の履歴だってただじゃ済まない事は充分に予測がつきました。

その予測さえ超えるラインナップにただ感心しています。

自作後面開放にいれたパーマネントのオイロダインがあえて言わせて頂ければ現在の私に少し近いかな。私が平面バッフルを着けたのは最近の事でそれまで裸で鳴らしていました。低音が出なくて困るといった経験が私にはありません。怪鳥の叫びを聞いていません。

裸だと低音の量が下がるけれど質は悪く無いのではないか。

箱に入れると量は増えるけれど質は下がるのではないかなどと考えていたのですが、違ったようです。箱に入れた事で量が増える事はありませんでした。コントラバスとオルガンの差が明瞭にベースラインがつかみやすくなりました。むしろ質に変化がありました。やってみないと解らないものですね。自分で経験出来る事には限りがあります。数々のご経験ご披露頂ければ幸いです。
2009/06/04(木) 12:37 | URL | kawa #-[ 編集]


Re: 豪華履歴に唖然

kawaさん、こんにちは。

仰る通りEyrodynのようなスティフィネスの低いスピーカーは箱の力を借りて低音の量感を出すには不向きな性格ですね。だからこそ精密描写が可能なのだと思います。
箱に入れた当初も全く低音感は増えませんでした。
その時も「やっっちまった」事が多々あり、勉強をしながら少しづつ馴染んでいったんだと思います。

バカみたいにスピーカーを買い換えていましたが、思い返すと「これが欲しいから、貯金をしてでも」(仰るところの何時かはクラウン的な)と思いつめて買ったことがありません。
この辺りが、JBLとTannoyにめぐり合っていない理由でしょうか。

偶々出会いがあったからと、有名な登山家みたいな理由付けでローンも組みました。(涙)
おかげで、支離滅裂な過去を晒すことになり大変お恥ずかしい限りです。

2009/06/04(木) 13:15 | URL | kaorin27 #-[ 編集]
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-67.html


スピーカー (振り返って3) 2009/06/04
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-68.html

ご覧いただいている皆さんもこんな気持ちになったことはありませんか?

自室の音に不満のある間はしゃかりきになって音を聴き、藁にもすがる思いで調整を繰り返し、オレはオーディオをいじっていたいんじゃないんだ!

オーディオを気にせず好きな音楽を心ゆくまで聴きたいんだー。と念じていたはずなのに、ある瞬間、納得のいった音が出たとたん、レコードに手が伸びなくなる・・・

吉祥寺のJazz喫茶マスターはそれを「倦怠期」のように表現していましたね。

ある日、大恩ある方からおまえの Eurodyn を譲って欲しいと依頼があり、反射的に了解をしていました。100%以上の満足は人を満足させないのかも知れませんね。
それほど、Eurodynは傑出したパフォーマンスを示していました。

以降は、それまで補欠扱いだったA-5も私に仕返しすることなく充分に活躍してくれたのですが、心の壁にポッカリと穴が開いたような虚脱感は拭いきれませんでした。

その後、その方から「もっと凄いEurodyn(フィールドのこと)が入ったから使うか?」と電話を貰い、再度一から挑戦することになったのですが・・・

家も立て部屋も大きくなり、壁一面にスピーカーが並んでいた頃。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02005.jpg

自分の実力じゃ、どれ一つとしてまともに鳴るわけないんですけどね。一人でご満悦でした。

勿論、そこにハッピーエンドはありませんでした。

これこそ、我が家に伝わる「バンビーノの呪い」の伝説です。Red Soxは86年ぶりに見事ワールドチャンピオンになりましたが、我が家は、まだ解けていないのかな?

当然ですが、呪いではありません。下の通り、日本のオーディオシーンでは当たり前のバフル(バフルを床に自立させてスピーカーを中ほどに付ける)で使っていました。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DCP_0160_convert_20090604142735.jpg


ご覧のようにWEばりの梁をバリバリ付けて補強しました。

Klangfilm の資料に範を取り製作したので、当初は無かったもので後付けです。
ご想像の通り、低域の解像度が低く耐えられなかった為です。

誤解を招かぬよう申し添えますが、このバフルの方式が悪いということではありません。
要は、スピーカーとのコンビネーションの問題です。

足るを知らない心の隙に魔の手は忍び込み、更に、哀れな自惚れ者には新築3ヶ月目にしてどん底へと突き落とされる審判が下ったのでした。

 「君、4月1日から、横浜だから。 おめでとう。」 
         
             「うそっ」

http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-68.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c169

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
22. 中川隆[-10210] koaQ7Jey 2019年5月23日 10:36:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2129]

僕の好きなコンポーネント(スピーカー達)
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2010/02/03
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-139.html

先日バレエ「白鳥の湖」を見てきた事を記事にしました。


原音再生は戯言だけど、演奏会のイメージを追及する
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-132.html

ホールがオペラハウス形式でもあり、2階のバルコニー先端で、オケピットから10mほどの近距離という貴重な体験をしました。

そのときに聴きながら、ボーっと「この音はA-5の音だなあ」と思っていました。
ALTEC A-5は実に演奏会のソノリティの味を持ったスピーカーだと思います。


スピーカー (振り返って2)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-67.html


ALTECはA-5しか使ったことはありませんが、A-7(これは近所の喫茶店、シルバービートさんで逢ったKさんが使っていました)も家庭用のカーメル(友人のHさんが使用していた)も、本当に音楽をよく知っている人が作ったスピーカーだと感心させられます。


お宅訪問記 1
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-46.html

訪問記 2
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-48.html


後半には席を後方へ移動し約30m程の距離を置いて聴きました。
よりハーモニーは融合し、ホールトーンに包まれる感じが強くなります。
このときは、流石にEurodyn(パーマネント)は良くできたスピーカーだったと思い起されました。

スピーカー (振り返って2)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-67.html


この2機種に共通なものは何か?

そうです。どちらも15インチウーハーとコンプレッションドライバーの2Wayであることです。
なるほど、改めて演奏会を聴きながら考えると、自分はこの式のスピーカーが好きなんだなと確認できました。

これらの他には、A-5と同じ設計図で作ったような Westrex London .Ltdの2080&2090型があり、Vitavoxのバイトーン型があります。この2機種は使った事がありません。


Westrex London.Ltd 2090ドライバーと独特の形状をした10セルホーン。
http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/1020cell3.jpg


買っちゃおうかなー。置くとこ無いな

Westrexは何度か購入のチャンスがあったのですが、バフル(フロントホーン)が入手難でついぞ縁がありませんでした。そんな訳で、これは憧れのスピーカーですね。
まあ、ドライバーはALTEC-288ですし、ウーハーも見た目515(フレームの隙間に羊毛綿みたいのが詰まってますが)です。A-5を手放してしまってこれを買うのが申し訳ないっていうのが、心の底にあるかも知れません。

A-5やEyrodynは全てにおいてバランスがいいですね。
帯域は広すぎず、狭すぎず。直接音と間接音のブレンドも絶妙!
本当に劇場に居合わせた雰囲気で音楽を聴かせてくれると思います。
一般に広い部屋が必要だ!みたいな言われ方をしますが、専用室なら8畳もあればちょっと吸音に気をつければ充分です。

「言われ方」で思い出しましたが、日本の雑誌を読むと、これらのような構成のホール用スピーカーは
「広い場所で多くの観客に聞かせる為に、パワーの入る設計がされており、迫力のある音を出すが家庭用としては音が荒いのが難点」

なーんて評ばかりでしたし、その頃に話を聞いた販売店のお兄さん達も揃って同じようなことを言っていました。
イタイケな少年だった僕はそれを真に受けて仲間と話す時には、受け売りの業務用スピーカー評を展開していたのでしょう。

A-5を購入した時に、ハタと気付いちゃいましたよ。
ひょっとして、世の中の評価ってほとんどが受け売りなんじゃないだろうか! ってね。

それ以来 「てめーの身銭で買って使ったモノ意外、その製品について語らないぞ」とココロに念じました。


コメント

写真にある2090ドライバーはアルテックの288と外見はそっくりですが、重さは1、5倍で音色もまったく異なります。2090ドライバーは後期になると角型からカボチャ型になります。ウーファーの2080もアルテックの515と似ていますがコーン紙が随分異なります。とても重いです。この組み合わせは2040アンプや2042アンプなどで鳴らされていましたが、低域に特徴があります。

2010/04/05(月) 19:22 | URL | かめきち #

Re: タイトルなし

かめきちさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

2080、2090お使いなんですか、いいスピーカーですね。
僕も数回すれ違ったんですが、撫で回しただけで結局我が家に来て貰う縁がありませんでした。

音については、きちんと鳴らせば同じ音楽が聴こえる。という程度の駄耳なものですから、出りゃーもうけもの!ですね。
これらの優秀な機械が、正確に動作してえらい違う音になるのは、多分別の原因でしょうから。

2010/04/06(火) 02:31 | URL | kaorin27 #


http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-139.html

▲△▽▼


Western Electric Sound System
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽) 2010/05/03
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-179.html
連休の混雑が始まる前にと思い、北関東にあるショップへお邪魔してきました。

こちらは、20年来のお付き合いでNeumannのDSTを初めて購入したお店です。
僕が横浜にいる間に買い物をしたとき、お盆休に係わらず社長一人で長野まで配達(の常識を超えてます)して頂いた思い出があります。


お店に入り、相変わらずRockな社長さんと挨拶を済ませると「WEを聴いていってよ」と別棟へ案内されました。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03080.jpg


部屋の広さは40畳近いでしょうか、以前はバーカウンターがありましたが現在は溢れんばかりの在庫と、正面のWEのシステムを聞けるようになっています。

この装置の主役はなんといっても・・・

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03081.jpg


17-A Hornですね、シングルの7-Aアタッチメントが付いています。
こんなに間近で見るのは初めてで、何よりその威容に圧倒されます。  つまり、デカイ!

低域はTA-4181+TA-7395(かな?)のバッフルが組み合わされています。

アンプは正面の41+42+43では無く、ALTECの1570(91型のリプレイスメントで使われた?)です。

社長は母屋の方へ戻られたので勝手にレコードをかけさせて頂きました。
D・デイ with A・プレヴィンのJazzヴォーカルです。

低域から高域まで揃った響きが充分に乗ったWEらしい実体感のある音です。
スピーカー群のある範囲に定位し、グランドピアノも実物大をイメージさせる音像が出現します。

最新の装置が(私には)音像にクマドリを付ける事で分解能とメリハリを獲得しているように聴こえる場合があるのに対して、この時代の装置は空間に音像がポッと立ち上がって聴こえるように感じます。

「こりゃあ、女性ヴォーカルを中心に聴く人には堪らないだろうな」と思いました。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03089.jpg


こちらは、母屋にあるWE-91アンプ


これは、後日談ですが、帰宅してからEuropaで(クラシックの)女声リートを何枚か聴いてみました。
まー、家の音はステージが遠いし、音像に響きが乗るというよりは会場の響きが感じられる音で全く正反対と言っても過言ではないプレゼンスを示します。
(録音をする人のイメージの違いが影響大ですが、我が家にはJazzのレコードが無いし、聴かないのでこれでよいのでしょう)


母屋には、別に41+42と43アンプが聳え立っていました。


http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03078.jpg


この写真の左下の黒いのは、すこぶる状態の良いWE-4194です。
思わず、「これ下さい」と言いそうになりましたが、勿論置く場所もお金もありませんので、「空耳」でしたね。


でも、こんな世界が手元にあったらと思う気持ちには変わりません。
チャンスが訪れたら(そうする努力は続けますが)、Westernの示してくれる音楽の世界を楽しみたいと思います。


有限会社 ウエスタンラボ
埼玉県所沢市荒幡513-5
04-2925-5550
水曜休
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-179.html


Westrex co. London LTD.
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2010/05/04
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-180.html


前回のWesternを聴いたお店での続報です。

以前に、Westrex Londonの2080、2090スピーカーが憧れであると記事を書きました。


僕の好きなコンポーネント  (スピーカー達)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-180.html

2090は中高音用ドライバーの型名ですが、今回お店の在庫の中に不思議な物を見つけてしまいました。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03070.jpg


これがその現物です。

どうです、ちょっと変でしょう?
銘板の部分をアップで撮りました。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03087.jpg

「20/80」と明記されています!!

最初はウーハー用の銘板を間違えて貼っちゃったんだろうなあ。と呑気に考えていましたが、よく見ると確かに「H.F.UNIT」と書かれています。
中高音ドライバーに間違いありません。

それで、ムムムム・・・となってしまったのです。

Londonのユニットにお約束の出荷タグもオリジナルのようですし、どうらや間違いではなさそうです。

ヴィンテージのオーディオ機器を長年に渡り見ていると、結構な数の「例外品」や特注品と見られる「規格違い品」に出会うことがあります。
しかし、同時期に同一名で違う機種というのはあまり記憶にありません。

Londonのスピーカーの資料にも2090は2090として記載されています。

銘板の上にシリアルが刻印されていますので、幾つかのサンプルがあればせめて、製造の時期くらいはアタリを付けられるのですが、持ち合わせは当然のこと使用中の方もそれ程は存じませんから、謎は闇の中です。

拙ブログをお読み頂いている方の中には、当該機種をお持ちの方もいらっしゃるようですから、ご教授いただければ幸いです。
シリアルと型名だけでも是非ご連絡下さい。


さて、現時点でテキトーに考えると、Westerex Londonで家庭用に木目仕上げのBOXに入れたスピーカーシステムを販売していたことがあったようです。
その型式が正に「20/80」であったことと関係があるのかな。と思ったりしています。

多分違うでしょうが・・・

未知のモノに出会った時には、現物の検証が大切ですが、この検証の為に「20/80」システムが欲しくなった事は言うまでもありません。

http://blog-imgs-29.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC03085.jpg

こちらが、ふつーに言われる「2080」L.F.UNIT うつくしー! 

あっ、検証の為に欲しいってのはウソです。
ただ物欲で、このスピーカーが欲しいだけです。 
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-180.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c22

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
23. 中川隆[-10209] koaQ7Jey 2019年5月23日 10:51:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2130]

スピーカー  Europa
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2009/06/10
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-70.html


さて、横浜市南区のマンションからブルーライン(市営地下鉄)で駅4つの会社での生活は、地方のそれとは随分異なるものでした。

最初の2年はわき目もふらず職に邁進しましたが、人間、汗を流せば時間に余裕が出来るのは人の常。やっと周りの景色が見えてきました。

そうです、そこは港町横浜。

会社の窓からはスタジアムが覗きこめます。
中華街までは徒歩6分(行ったのは地元の知り合いが来た時だけ)
みなとみらいは隣の駅(同上。横浜市民でこれらへ行ったことないって人が少なからずいました)

さらには、福富町まで徒歩5分(週に4,5回出没。ローカルで済みません。検索して調べないようにお願いします)
そんな中、中古レコード店やオーディオ店にも顔を出せる余裕が出来ました。

ある日、横浜市内のオーディオ店(古いもの専門)で、「何で聴いているの?」と向けられました。

基本的には聞かれることは少ないので話もしないのですが、拒否する理由もないですから「こーゆーのです」と少し説明しました。

「こーゆーのです。」

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DCP_0158_convert_20090610230332.jpg


それから少しして、店のご主人が

「Europa Jr.Klartonを売りたいと言っている人がいるんだけど」

と話しかけてきました。


まあ、値段の相場も分かりますし最初は「あらまあ、結構なお話ですこと、オホホ・・・」と。
とりあいませんでした。

しかし、その時既に時限爆弾はセットされていたようなのです。

前回の記事の通り壁一面のスピーカーを空けて・・・
お金が幾ら必要で・・・

実物も見ました。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DCP_0167_convert_20090610231505.jpg

でも、買う理由がありません。

2台目のEurodynがきちんと天使を運んできてくれる様になるまでは、手放したくなかったんです。
Klangfilmの人たちとの勝負に負けたみたいで。

ただの意地っ張りですけどね。(同様にオリジナルに手を加えるのも設計者や、当時のオペレーターに負けた気がしてダメなんです)


当時は週末オーディオどころでない、盆暮れオーディオでしたから自分にアマかったんでしょう。

それに、Europaなら・・・
という言い訳を言える部分を残したくなかったんだと思います。

まさにお盆の8月16日  その巨体は我が家の暗めな色調の床の上にすっくりと降り立ったのです。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-70.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c23

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
170. 中川隆[-10208] koaQ7Jey 2019年5月23日 10:56:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2131]

スピーカー  英国の音 
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2009/06/16
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-73.html


少し前に Lowther PW-2 について記載し、情けない未練を告白してしまいました。

スピーカー (振り返って)
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-66.html


現在は Klangfilm 1本でやってますが、英国への憧憬は未だ絶ちがたく、四十男の未練話にもう少しお付き合い下さい。

Stentorian HF1012  10インチユニットを個性的なキャビネットに収めたシステムです。


http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DCP_0385_convert_20090616135011.jpg


ユニットは中ほどに上向きに設置され、背面の音は下向きに放出され若干の低域補完を致します。

ユニットの取り付けの様子。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DCP_0331_convert_20090616135144.jpg


また、ユニット前面の音はこの「逆円錐型ディフレクター」により360度に拡散されて放出されます。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DCP_0386_convert_20090616135212.jpg

他の英国製ユニットと同様に、通常の箱に入れては高域がチリチリと神経質な音を出しやすいようですが、上手くバランスを取ってやると、正に燻し銀のえも言われぬ上質なプレイバックを見せます。

読書中やアンプを弄っている時のようなシチュエーションには最高のスピーカーでしたね。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-73.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c170

[リバイバル3] ケーブル(電線)の世界 中川隆
75. 中川隆[-10207] koaQ7Jey 2019年5月23日 11:08:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2132]
使っているケーブル (アーム〜プリアンプ) 
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2009/07/04
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-82.html


DST用プリアンプを頑張って組んでいます。

今日はいつも使っているアームからプリへ行くケーブルをご紹介します。
このケーブルは、1960年代の「Eurodynアンプラック」の内部配線材で、マイク入力を入れる箇所に使われていました。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02090.jpg


右が外被覆を一枚剥いたところ。左がケーブルを露出させたもの。
芯線x2本、シールド線と単線の2芯ケーブルです。

右側のケーブルをもう少し剥いでみました。


http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02092.jpg


左下が一番外側に巻いてあるシールド用の銀紙です。

中を通っているものは、

左から

@信号線 (茶)
A信号線 (白)
Bシールド線 (多分錫メッキ線)
C芯材  (その1、多分、麻)
D芯材  (その2、多分コットン。心材で曲げの強度を出しているのか?)


では、次に信号線の被覆を剥きます。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02094.jpg


一番右側がポリエチレン風のチューブです。
その左から4本(多分2条巻き4本)が、コットンの糸です。

芯線にもまだ1条残っていますので、全部で3条の糸を巻きつけてあるようです。この糸は1条づつ逆向きに巻いてあります。
まったく、手の込んだことを!

芯線自体はエナメル線で、表面の塗布材を落とさないとハンダが出来ません。


さて、私には一つの確信があります。(証明はできませんが)

Klangfilmに限らず、WE等のコンストラクターはこのようなパーツを作る(または、他社の物を採用する)際に、「音がいいから」という理由では決めてはいないだろうということです。

あくまでも、「スタビリティ」を採択のプライオリティとして粛々と仕事を行っていたに違いありません。

WEのケーブルにすると音が変わるだとか、こっちの方が構造がこうだから音が良い。などというのはずーーと後になってから(特に商人が)取って着けた理由に思えて仕方がありません。

きちんとした仕事を確実に実施すれば、きちんとした音になるというということは至極当たり前な因果ですが、

逆に考えると、多くの部分品がきちんと仕事をできていない実態は、何十年も昔のケーブルを有り難がる人が未だに絶えない事が証明しているかもしれません。
勿論、以降のものでもきちんとした部分品は沢山あるでしょうが、そうでないものが多すぎて、時代で括られて損をしているかもしれませんね。

私がKlangfilmのケーブルを使っていると聞いて、「音の傾向はどうか?」などと訪ねる人が居りますが、繰り返しになりますがケーブルは音を発しません。
発声するのは幾つもの部分品を通過した末のスピーカーだけですから、ケーブルの音についての言及はとても叶いません。

しかも、十数年アームにはこのケーブル以外を使ったことがありませんので比較も出来ません。

裏を返すと、それ程不満が無いということだと読み取って頂ければ私の申し上げたいことはご理解頂けようかと思います。

なお、これだけ手の込んだケーブルの外経は、隣のM3ネジの太さに及びません。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02095.jpg


Klangfilm恐るべし。


http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-82.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/757.html#c75

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
24. 中川隆[-10206] koaQ7Jey 2019年5月23日 11:10:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2133]

使っているケーブル (アーム〜プリアンプ)
Der Klang vom Theater (ドイツ〜劇場の音と音楽)2009/07/04
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-82.html

DST用プリアンプを頑張って組んでいます。

今日はいつも使っているアームからプリへ行くケーブルをご紹介します。
このケーブルは、1960年代の「Eurodynアンプラック」の内部配線材で、マイク入力を入れる箇所に使われていました。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02090.jpg


右が外被覆を一枚剥いたところ。左がケーブルを露出させたもの。
芯線x2本、シールド線と単線の2芯ケーブルです。

右側のケーブルをもう少し剥いでみました。


http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02092.jpg


左下が一番外側に巻いてあるシールド用の銀紙です。

中を通っているものは、

左から

@信号線 (茶)
A信号線 (白)
Bシールド線 (多分錫メッキ線)
C芯材  (その1、多分、麻)
D芯材  (その2、多分コットン。心材で曲げの強度を出しているのか?)


では、次に信号線の被覆を剥きます。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02094.jpg


一番右側がポリエチレン風のチューブです。
その左から4本(多分2条巻き4本)が、コットンの糸です。

芯線にもまだ1条残っていますので、全部で3条の糸を巻きつけてあるようです。この糸は1条づつ逆向きに巻いてあります。
まったく、手の込んだことを!

芯線自体はエナメル線で、表面の塗布材を落とさないとハンダが出来ません。


さて、私には一つの確信があります。(証明はできませんが)

Klangfilmに限らず、WE等のコンストラクターはこのようなパーツを作る(または、他社の物を採用する)際に、「音がいいから」という理由では決めてはいないだろうということです。

あくまでも、「スタビリティ」を採択のプライオリティとして粛々と仕事を行っていたに違いありません。

WEのケーブルにすると音が変わるだとか、こっちの方が構造がこうだから音が良い。などというのはずーーと後になってから(特に商人が)取って着けた理由に思えて仕方がありません。

きちんとした仕事を確実に実施すれば、きちんとした音になるというということは至極当たり前な因果ですが、

逆に考えると、多くの部分品がきちんと仕事をできていない実態は、何十年も昔のケーブルを有り難がる人が未だに絶えない事が証明しているかもしれません。
勿論、以降のものでもきちんとした部分品は沢山あるでしょうが、そうでないものが多すぎて、時代で括られて損をしているかもしれませんね。


私がKlangfilmのケーブルを使っていると聞いて、「音の傾向はどうか?」などと訪ねる人が居りますが、繰り返しになりますがケーブルは音を発しません。
発声するのは幾つもの部分品を通過した末のスピーカーだけですから、ケーブルの音についての言及はとても叶いません。

しかも、十数年アームにはこのケーブル以外を使ったことがありませんので比較も出来ません。

裏を返すと、それ程不満が無いということだと読み取って頂ければ私の申し上げたいことはご理解頂けようかと思います。

なお、これだけ手の込んだケーブルの外経は、隣のM3ネジの太さに及びません。

http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02095.jpg


Klangfilm恐るべし。


http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-82.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c24

[近代史02] 世界を席巻した回転寿司 _ どんな屑ネタでも気付かずに食べさせる魔法の技術 中川隆
54. 中川隆[-10205] koaQ7Jey 2019年5月23日 12:59:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2134]

76名無しさん@実況で競馬板アウト2019/05/23(木) 12:36:01.84ID:DQz9p50j0

うちは本格的な寿司屋をやっていて組合長だったから知っているけど
ピューラックっていう消毒液で食中毒が出ないように気を付けていた

だがこのピューラックってハイターとかの臭いしかしないいかにも身体に悪い物だったからね

寿司自体が身体に良くないと思うよ
毎日食べるような物ではない
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/keiba/1558534466/
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/370.html#c54

[近代史3] マスコミの偽情報 _ CIA は有力メディアを情報操作のために使っている 中川隆
13. 中川隆[-10204] koaQ7Jey 2019年5月23日 14:18:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2135]
2019.05.23
OPCW幹部が米国支配層を忖度して隠した事実が露見した直後、米政府から似た話

 アメリカ国務省は5月21日、シリア政府軍が化学兵器を使った疑いがあるとする声明を出したと報道されている。これまでもアメリカをはじめとする西側の政府や有力メディアは繰り返しシリア政府軍側が化学兵器を使ったと主張してきたが、いずれも嘘だということが明らかにされてきた。

 2018年4月にもそうした宣伝が展開されている。アメリカをはじめとする西側の政府や有力メディアは政府軍がドゥーマで4月7日に化学兵器を使用したと主張したのだ。その情報源はSCD(シリア市民防衛/通称白いヘルメット)やアル・カイダ系武装集団のジャイシュ・アル・イスラム。

 シリア政府はロシア政府のアドバイスに従い、早い段階で化学兵器を廃棄しているのだが、それでも化学兵器を口実にしている。別のシナリオを思いつかなかったのだろうか?

 この武装集団はアル・カイダ系のアル・ヌスラと連携(タグの違い)、アメリカのCIAの影響下にある。イギリスの特殊部隊SASやフランスの情報機関DGSEのメンバーが指揮しているとも報告されている。SCDは武装勢力と一心同体だ。これらの集団は西側メディアの情報源でもある。つまり西側メディアは「テロリスト」、あるいはその雇い主の広報的な役割を果たしてきた。

 国務省が声明を発表する8日前、​OPCW(化学兵器禁止機関)の内部文書が明るみに出ている​。OPCWで専門家の中心的な存在である​イラン・ヘンダーソン名義の文書​で、化学物質が入っていた筒状の物体は航空機から投下されたのではなく、人の手で地面に置かれていたことを証拠は示していると指摘している。

 つまりSCD、あるいはジャイシュ・アル・イスラムが化学兵器を使ったということだが、この事実をOPCWの上層部は公表された報告書の中で隠していたということ。OPCWの幹部はアメリカ支配層の意向を忖度したのだろうが、その情報隠しが明らかになったことを有力メディアは無視している。有力メディアも同じように忖度しているのだろう。


 OPCWの調査チームが現地入りする直前、アメリカ、イギリス、フランス3カ国の軍隊はこの攻撃を口実にしてシリアを100機以上の巡航ミサイルで攻撃した。

 攻撃側はシリア政府軍の基地を破壊するつもりだったのだろうが、ロシア国防省の説明によると、使われたミサイルのうち71機をシリア政府軍は撃墜したという。その1年前にも似たような攻撃があったが、その時よりも撃墜率は上がっている。

 ミサイル攻撃は皮肉なことにアメリカ/NATO軍の弱さとロシアの防空システムの優秀さを証明することになり、アメリカの支配システムの弱体化を促進することになってしまった。

 本ブログでは繰り返し書いてきたが、アメリカ政府が軍事侵攻を正当化する口実として化学兵器を言い始めたのは2012年8月のこと。シリアに対する直接的な直接的な軍事介入の「レッド・ライン」は生物化学兵器の使用だとバラク・オバマ大統領が宣言したのだ。

 2012年12月になると、国務長官だったヒラリー・クリントンがシリアのバシャール・アル・アサド大統領は化学兵器を使う可能性があると語る。

 そして2013年1月29日付けのデイリー・メール紙には、オバマ政権がシリアで化学兵器を使ってその責任をアサド政権に押しつける作戦をオバマ大統領が許可したという記述がイギリスの軍事関連企業ブリタム防衛の社内電子メールの中に書かれているとする記事が載った。(同紙のサイトからこの記事はすぐに削除された)

 その後、シリア政府軍が化学兵器を使ったとする話を西側の政府や有力メディアは何度か主張してきたが、いずれも嘘が明らかにされている。それでもアメリカ政府は同じシナリオを繰り返し、有力メディアはそれを垂れ流している。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905230000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/330.html#c13

[近代史3] マスコミは何時からフェイクニュースを流す様になったのか 中川隆
16. 中川隆[-10203] koaQ7Jey 2019年5月23日 14:19:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2136]
2019.05.23
OPCW幹部が米国支配層を忖度して隠した事実が露見した直後、米政府から似た話

 アメリカ国務省は5月21日、シリア政府軍が化学兵器を使った疑いがあるとする声明を出したと報道されている。これまでもアメリカをはじめとする西側の政府や有力メディアは繰り返しシリア政府軍側が化学兵器を使ったと主張してきたが、いずれも嘘だということが明らかにされてきた。

 2018年4月にもそうした宣伝が展開されている。アメリカをはじめとする西側の政府や有力メディアは政府軍がドゥーマで4月7日に化学兵器を使用したと主張したのだ。その情報源はSCD(シリア市民防衛/通称白いヘルメット)やアル・カイダ系武装集団のジャイシュ・アル・イスラム。

 シリア政府はロシア政府のアドバイスに従い、早い段階で化学兵器を廃棄しているのだが、それでも化学兵器を口実にしている。別のシナリオを思いつかなかったのだろうか?

 この武装集団はアル・カイダ系のアル・ヌスラと連携(タグの違い)、アメリカのCIAの影響下にある。イギリスの特殊部隊SASやフランスの情報機関DGSEのメンバーが指揮しているとも報告されている。SCDは武装勢力と一心同体だ。これらの集団は西側メディアの情報源でもある。つまり西側メディアは「テロリスト」、あるいはその雇い主の広報的な役割を果たしてきた。

 国務省が声明を発表する8日前、​OPCW(化学兵器禁止機関)の内部文書が明るみに出ている​。OPCWで専門家の中心的な存在である​イラン・ヘンダーソン名義の文書​で、化学物質が入っていた筒状の物体は航空機から投下されたのではなく、人の手で地面に置かれていたことを証拠は示していると指摘している。

 つまりSCD、あるいはジャイシュ・アル・イスラムが化学兵器を使ったということだが、この事実をOPCWの上層部は公表された報告書の中で隠していたということ。OPCWの幹部はアメリカ支配層の意向を忖度したのだろうが、その情報隠しが明らかになったことを有力メディアは無視している。有力メディアも同じように忖度しているのだろう。


 OPCWの調査チームが現地入りする直前、アメリカ、イギリス、フランス3カ国の軍隊はこの攻撃を口実にしてシリアを100機以上の巡航ミサイルで攻撃した。

 攻撃側はシリア政府軍の基地を破壊するつもりだったのだろうが、ロシア国防省の説明によると、使われたミサイルのうち71機をシリア政府軍は撃墜したという。その1年前にも似たような攻撃があったが、その時よりも撃墜率は上がっている。

 ミサイル攻撃は皮肉なことにアメリカ/NATO軍の弱さとロシアの防空システムの優秀さを証明することになり、アメリカの支配システムの弱体化を促進することになってしまった。

 本ブログでは繰り返し書いてきたが、アメリカ政府が軍事侵攻を正当化する口実として化学兵器を言い始めたのは2012年8月のこと。シリアに対する直接的な直接的な軍事介入の「レッド・ライン」は生物化学兵器の使用だとバラク・オバマ大統領が宣言したのだ。

 2012年12月になると、国務長官だったヒラリー・クリントンがシリアのバシャール・アル・アサド大統領は化学兵器を使う可能性があると語る。

 そして2013年1月29日付けのデイリー・メール紙には、オバマ政権がシリアで化学兵器を使ってその責任をアサド政権に押しつける作戦をオバマ大統領が許可したという記述がイギリスの軍事関連企業ブリタム防衛の社内電子メールの中に書かれているとする記事が載った。(同紙のサイトからこの記事はすぐに削除された)

 その後、シリア政府軍が化学兵器を使ったとする話を西側の政府や有力メディアは何度か主張してきたが、いずれも嘘が明らかにされている。それでもアメリカ政府は同じシナリオを繰り返し、有力メディアはそれを垂れ流している。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905230000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/119.html#c16

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
19. 中川隆[-10202] koaQ7Jey 2019年5月23日 15:08:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2137]

ソニーのスピーカーの最高傑作 SS-R10


そして、1996年ソニー創立50周年に発表されたのがこちら、

SS-R10

当時のソニー社長、大賀典雄氏の希望によって約四年前から着手されたフルコンデンサースピーカー。(大賀氏はクォードESLや、マーチンローガンを愛用されてたそうです。)

フルコンデンサーに依る3way式スピーカー。コンデンサー式スピーカーの問題点を徹底して克服しようと開発された意欲作です。

コンデンサー式の最大の弱点である低域の再生音圧をウーファーユニットを上下、前後で片側で計4枚使用し(38cmウーファーの7個分の面積)量感豊かな低域を実現しています。
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto/130412/index.html


DYNA-HAL -音の細道(27)

第一章『 It's a SONY 』

 1995年8月7日午前11時。既に、この時間でも思わず立ちくらみを覚えるほどの熱暑が東京の街並みをすっぽりと飲み込んでいた。先週は家族を引き連れて伊豆高原で夏休みを取っていたこともあり、品川駅前に降り立つと夏の日差しにつき物の騒々しい蝉の鳴き声が幻聴となって蘇ってくるようだ。目指すは五棟のビル群からなり約1,500人が勤務するというソニー株式会社の芝浦テクノロジーセンター、同社のオーディオ部門が研究開発を行っている本拠地である。

3年前のオーディオフェアーで参考出品された同社のコンデンサー型スピーカーが今年いよいよ製品化されるということで、ある事情も手伝って一般公開の前に単身で聴きに行くことになったのである。

早速受付で記名をして外来者用の名札を付け試聴室に向かう。そこで同社のホームAV部門オーディオ二部・商品設計二課の茶谷郁夫課長、道下政美係長、佐藤浩氏、国内営業部オーディオ営業部付きの山本順光氏という皆様にお出迎え頂いた。実は、この日に丁度ご不在であった同課のもう一人のスタッフである佐藤和浩氏が、前述の「ある事情も手伝って」という経緯の張本人なのである。お陰様で私が開催している毎月の試聴会は大変ご好評を頂いており、回を重ねる毎に皆様のご支持を頂き愛好家の輪が広がっているのである。この案内状の発送部数も年内には一千部に達する拡大を見せている。昨年からだったろうか、熱心に毎月この試聴会に通ってこられた青年が、この佐藤和浩氏だったのである。名前よりも先に顔を覚えてしまった私が、ある日話しかけてみたらソニーでスピーカーを作っているというではないか。しかも、海外のハイエンドオーディオに対しての知識と情報、そして何よりも、それらの外国製品に対する理解を私以上に持っておられる。「こんな人が作っているスピーカーだったら、是非聴いてみなくてはいけない。」と思ったのである。これまでにも、海外メーカーのトップの人達に出会うたびに、その人となりを見て、その会社が作り出す製品に対して信頼感と期待感を膨らませてきた。そんな私にとって、この佐藤和浩氏との出会いは、まさにソニー製オーディオコン
ポーネントの再評価をするきっかけとなってくれたのである。

それに、今回のスピーカーの開発に当たられた4名のうち3名が、佐藤和浩氏の27歳を筆頭に30代前半と大変若い技術者であるということにも関心が持たれた。この随筆でも過去に何回か触れたように、私は日本メーカーの設計者に対して次のような要望を持っている。

「海外製品に対しての広い視野と最新の情報を取り込み、家庭用の再生装置として現代の日本人が求める感性を理解し、これらの時代的な変化を察知して海外製品との共存共栄出来る音質表現を模索して欲しい。」

こんな私の身勝手な言い分に答えてくれそうな期待感が、佐藤和浩氏との会話のなかで次第に高まってきたのである。

第二章『ソニーというオーディオ企業』

 これは意外と知られていない事実なのだが、昭和40年頃まで、マッキントッシュ、トーレンス、オルトフォン、KLH、といった海外のオーディオ製品を日本に紹介し販売していたのは、他でもないこのソニーだったのである。また、よく笑い話しとしてお話するのだが、私も仕事がら様々な職種のお得意様がある。しかし、この世の中の数ある職業の中でも、この職種の人達だけはお付き合いがないというものがある。それは、「政治家とヤクザ」である。従って、その多くの顧客の中には、古くからお付き合い頂いているソニーの社員も多い。

その方々に、以前から伝統的に共通していることが一つある。トヨタ、ニッサンといった自動車業界では考えられないことだが、こと高級オーディオに関してはソニーの自社製品を使っている人は皆無といってもよいくらいにお目にかかったことがない。

もっとも、日本の他メーカーでも、オーディオを趣味にしている人々は大同小異の傾向である。「趣味は趣味、仕事は仕事」と割り切って考えられており、自分の金で自分の好きな音を楽しみながら仕事にも反映させていく、という「音の勉強に対する自己投資」という解釈もあってよいと思う。もちろん、日本の大手メーカーの社員もサラリーマンである以上は、自社製品で認めるものがあっても高くて手が
出ないという現実的な選択も大いにあると思う。

さて、今回のソニー製フル・コンデンサー型スピーカーの開発は、当時は取締役社長であり、現在は取締役会長に就任された大賀典雄氏の希望によって約四年前から着手された。

その大賀氏も前述の例にもれず、英国のクォードESL、現在では米国マーチンローガンのコンデンサースピーカーを愛用中ということである。

大賀氏ご自身は、声楽でバリトンを歌うことでも知られており、当然オーケストラを中心としたクラシック音楽の再生音には強い関心を持たれていた。

採算ベースだけを考えて商品化を行う、そんな姿勢が日本企業の習性であると思ったら大間違い。音楽とオーディオに対する情熱が今回のようなプロジェクトを発進させたというのは、むしろ海外メーカーのトップが決断するモノ作りの本能に近いものを感じるところがある。

その大賀氏から直接の命題を仰せ使ったのが、ホームAV部門オーディオ二部・商品設計二課の課長であり主任研究員の前田敬二郎氏であった。しかし、大変残念ながら白血病に犯された前田氏は、昨年志し半ばにして遂に帰らぬ人となってしまったのである。

その意志と熱意を継いで、先にご紹介した同課の茶谷氏をはじめとする皆さんが、ソニー株式会社の創立50周年モデルとして完成にこぎつけたのである。

ちなみに、1996年5月7日がソニー株式会社の創立50周年記念日であり、今年の秋から発売するモデルをその記念碑としていくという事である。

さて、茶谷氏にソニー・フルコンデンサーの開発意図が、従来からあった他社のコンデンサースピーカーに対して、どの様なところにあるのかを聞いてみた。


「大変単純な目標ですが、なかなか実現出来なかった課題です。

ハイブリッド構成(低音再生にコーン型のダイナミック型スピーカーを組み合わせる方法)に頼らず、全帯域を文字通りフル・コンデンサーで再生するというものです。

しかし、誤解のないようにお願いしたいのはソニーが手がけたからと言って、コンデンサー型の原理から発祥する再生音圧の限界点を飛躍的に向上させた、という様な型破りでオーバーなものではありません。むしろ、コンデンサー型の原理には忠実に従いシンプルな構成によって、従来の完成度不満を感じるフルレンジ・コンデンサー型、あるいはハイブリッド構成のコンデンサースピーカーでは満足出来ない
、そんな人々のために開発したものです。」


なるほど、お話を耳で伺いながら、すでに私の目はフル・コンデンサーの実物に吸いつけられていた。


第三章『正攻法の選択が生んだ奇手』

 高さが2メートル近くある物が多い海外製のプレーナー型スピーカーの大きさから比べると、ソニーのフル・コンデンサーは明らかに日本的サイズである。横幅も800ミリ程度、高さも1,535ミリ、と私の胸元くらいでほとんど威圧感はない。正面から見て、トゥイーターが取り付けられている内側は垂直にカットされているが、外側は上に向かって幅が狭くなる片側が丸くふくらんだ台形をしている。私が聴かせて頂いた試作機はラワン合板で出来ており、厚み0.5ミリのウォールナット仕上げのツキ板で覆われていた。ただし、ユニットが取り付けられている55ミリもの厚みを持たせた長方形の板材は合板だが、このラウンドしている外側の湾曲部分は無垢材から削り出している。最終的にはラワン合板にするか、もう一つの素材候補である米松合板を採用するかどうか、今後決定されるということだがウォールナット仕上げの外観には変更はない。

さて、肝心なユニットだが、独立した3ウェイ構成のすべてに化学的な分類でいう、ポリエチレン・テレフタレートと呼ばれる6ミクロンの超薄膜が採用されており、音響工学的に言って相当面積に存在する空気の質量よりも軽い素材であるという事だ。この処理方法は企業秘密ということで教えてはもらえなかったが、フィルムの厚みの100分の1の厚みで、特殊な導電材を化学処理してコーティングしている。

ちなみに、他社の場合には8ミクロンから16ミクロン程度の薄膜を使用しているものが多い。また、これに施す導電材も多くは酸化錫などを含む導電塗料をスプレーで吹いて塗布するような原始的な手法をとっているところもあり、時には薄膜自体の質量よりも重たい層になっているものもあるようだ。

ユニットは縦方向に長い長方形で、各帯域が上下に一対ずつ6個が取り付けられている。トゥイーターは幅二五ミリで高さが500ミリ、ミッドレンジは幅70ミリで高さが500ミリ、ウーファーは幅270ミリで高さが500ミリ、というのが1ユニットの振動面積で、これが縦方向のインライン状に二列並んでいる。

このウーファーは両チャンネル合わせて単純計算すると、38センチ口径のコーン型ウーファー七個分に相当する振動面積を持っていることになる。

コンデンサー型であるので、これらの面積の振動膜を固定極が一定のギャップをもって挟む事になる。この固定極となる黄銅製パンチング・メタルは琺瑯のような表面仕上げがなされ、外界との環境的な絶縁によってシステムからのノイズ発生を絶つという大きな役目を負っている。


クォード社のESLは梅雨時にはジーというノイズが発生してしまい、製造元もそれを認めているが対応は不可能とされていた。

米国のマーチンローガンも、エアコンの風を直接受けるとコンディションが損なわれるという。

まず、国産である以上は自国の気候風土による環境変化に十分な配慮をしたというのは、当然でありながら大変難しい課題をクリヤーしたということで評価に値する。私としても、安心して販売出来るものであるのは大変ありがたいことだ

そして、3ウェイ構成のクロスオーバー周波数は、下から600Hzと4キロHzに設定され、オクターブ当たりマイナス18デシベルというスロープ特性を持つネットワークで帯域分割されている。

凝っているのは各帯域の高電圧バイアスの設定である。

トゥイーターは2,000ボルト、ミッドレンジは4,000ボルト、ウーファーは8,000ボルト、と帯域によってバイアス電圧を独立させているのである。

しかも、固定極と振動膜のギャップも、トゥイーターでは前後の片側に0.3ミリずつ合計0.6ミリ、ミッドレンジは一ミリずつ合計二ミリ、ウーファーは5ミリずつ合計10ミリ、受持ち帯域別の細分化が行われている。

この配慮によって高域の再生帯域は、一枚の振動板で駆動されるコンデンサー型では至難の技とされている40キロHzまで確保されているのだ。


さて、この様な概要をご理解頂いたあとで、このソニーが開発したフル・コンデンサーの面目躍如たる最大の特徴が、独自の低域再生法にある事を特筆しておきたい。

一般的に言って、ダイナミック型スピーカーの振動板のように大きな振幅が得られないため、中・高域に対して低域の再生音圧が低下し低能率となってしまう

そこで、どうしても低域の再生音圧を高める、ということがシステム全体の能率の向上のために必要となってくる。

更に、コンデンサー型スピーカーで超低域まで再生帯域を拡大しようとすると、必然的に次のような問題に直面する事となる。

まず、一般的なコーン型のウーファーに対して、振動板の質量が比較のしようがないくらいに極小であること。これは、オーディオ信号に対するトランジェント(過渡特性)が大変素晴らしく向上するというコンデンサー型最大の利点を生むが、低域再生に関してはそれ自身のエフゼロ(最低共振周波数の意・単純に言えば低域の再生限界として理解しても間違いではない)を引き下げることが難しいという相反する一面がある。

そこで、多くのプレーナー型の場合には、低域ユニットの振動面積を 大きくして低域の再生音圧を引き上げようとし、同じに音響的な負荷(アコースティック・インピーダンス)を大きく取ることによって低域再生の限界点を引き下げようとする。

ちなみに、一般的な箱に取り付けられたダイナミック型スピーカーの場合には、ユニットの後方に存在するエンクロージャーの容積や、バスレフポート、パッシブラジエーター、バックロードホーン、などの手段によってエフゼロを調整することが可能であり、低域の再生レベルもエンクロージャーの助けを借りることが出来るので小型化しやすい。反面、エンクロージャーの設計が独特の個性となって特有の質感を演出してしまう点が、以前から箱の音として指摘されている問題点となっている。

それでは、単純に言ってコンデンサー型をはじめとするプレーナー型スピーカーは、ひたすら低域ユニットの振動面積を大きくしていけば良いのかというと、当然ながら家庭用としての大きさの許容範囲もあり、いくつかの課題も発生してくる。これは他社のコンデンサー型スピーカーにも共通することだが、ソニーのフル・コンデンサーの場合にはウーファーの動作を高い周波数に向かって、オクターブ当たりマイナス18デシベルというスロープ特性で中・高域をカットしながら600Hz以下を再生させようとしている。音波の波長が3.4mもある100Hzや倍の6.8mもある50Hzは、単純に言って1秒間に振動膜が100回50回と前後に振動するわけだ。そして、仮に600Hzの音を例に上げれば、波長が0.56m程度で、文字通り1秒間に600回振動しなくてはいけない。

低域再生を重視して振動面積を増やすということは、目標とした特定の帯域だけを再生するならばよいのだが、前述の数値を例に上げれば、ひたすら振動膜を大きくしていった反作用として600Hzの再生に肝心なトランジェントが伴わず、正確な倍音の表現に支障をきたす事となってしまう簡単な実験で、団扇をゆっくりと大きな振り方であおぐ分には抵抗は感じないが、同じ振り方で激しく高速であおごうとすると強い空気抵抗を感じるのと同じ理屈だ。また、低域の楽音でもオルガンやコントラバス、ウッドベースのように継続した音波を比較的ゆったりと発するものと、キックドラムやエレクベース、シンセサイザーによるプログラムを打ち込んだ鋭い立上りの低音など、低域の再生には倍音を多く含んでいるがゆえに、重厚な脈動感を捕らえるべきスピード感も求められるのである。こうした難関をクリアーするために、ソニーが採用した手段とは何か。両チャンネルの振動板の裏表を合計すると38センチ口径のウーファー七個分に相当する振動面積を持たせてしまった、幅270ミリ高さが500ミリの振動膜を内蔵するアッセンブリーを何とそっくりもう一つ貼りあわせる形で後方に取付けダブルウーファーとしてしまったのだ。

正面から見ると1枚に見えるウーファーの振動膜が、その後にちょうど1センチの間隔を隔ててもう一つの振動膜があり、同一ユニット二つが抱き合せに取り付けら
れている形だ。このシステム全体で使用されているウーファーの振動板は全部で8枚ということになり、この一対の振動膜は外界とは小さな通気孔で結合された空気層を挟んでおりパラレルで同相駆動されている。誤解のないように念を押すが、この通気孔はバスレフのような低域輻射を意図したものではない。航空機に乗せて輸送を行う際、気圧変化によって振動膜が破れないようにと単純な理由からである。話しをもとに戻すと、プレーナー型の場合には前述の音響抵抗の考え方として当然振動膜の後方にも空気が存在しており、振動板の負荷としては前後両方を考慮しなくてはならない。リスナーの眼前にある振動板から聴こえてくる音も、実は前後両方の負荷によって得られた低音を聴くことになる。

しかし、手前側の振動板の後方にあるはずの負荷が見かけ上無くなるために、先程の団扇の例で言えば高速で振り回しても空気抵抗を感じない状況が得られる
というわけだ。従って、同面積で振動板が一枚だけの場合に対して、約6デシベルの再生音圧の向上を実現させた。

更に、前述の課題点の逆説的な効用を生み出しており、何と30Hzを余裕を持って下回る超低域までのエクステンションと、ミッド・バス帯域に十分なトランジェントを与えることに成功しているのである。もちろん、この抱き合せとなった一対のユニットの微妙にして完璧なエフゼロ調整は、この手法を駆使する上で欠かすことの出来ない条件となっている。

それでは、各ユニットごとのエフゼロは、前述の面積と音響インピーダンス以外の条件では、一体何によって決定されるのか。それは、コンデンサー型の場合、少なくとも振動膜のテンション(貼り付けるときの張力の調節)によって左右されることが多い。テンションを強めて張っていくと高域の再生には有利になるがエフゼロも上昇する。テンションを緩めていくとエフゼロは低下するが、度が過ぎると振動膜が不規則な動きを始めて変調歪が増加してしまう。

言うまでもなく、この調整も高精度のうちに処理されているという。そして、振動膜二枚を擁する片側上下二つのウーファーには、このエフゼロを更に拡散させる効果を狙ってユニークな使い分けがなされている。通常、パワーアンプから出力されたオーディオ信号は、スピーカー内臓のネットワークを通過して各帯域に分割される。コンデンサー型の場合は、この後で高圧バイアス回路であるトランスを経由して固定極に電位変化をもたらすことになる。

この際、トランスのインダクター成分と振動板の前後に存在するキャパシタ
ー成分を応用した共振回路に、トランスからの出力に対して抵抗をシリーズで挿入することによって定数の変化を与え、ネットワーク以外のハイカット・フィルターを下側のウーファーにかけている。

この作用によって、2本のウーファーは異なる高域特性を持つことになり、スタガー動作をするように下側のウーファーを駆動している。この工夫によって、エフゼロの4オクターブから8オクターブ上に発生する周波数特性の谷を埋めることが可能となり、120Hzから240Hzに相当する低音楽器群の充実した再
生を実現している。このエフゼロと逆特性となる気になるインピーダンス・カーブだが、簡単な話アメリカのアヴァロンと大変酷似しているそうだ。

つまり、30Hzから40キロHzにわたって所々に緩やかな起伏はあるものの、ほぼ平坦であり大きな山谷はなく、最低でも3オームを維持しているとの事だ。パワーアンプからすれば、仕事のしやすい相手であることは間違いない。

思えば、英国のクォード社が世界初のフルレンジ・コンデンサー型スピーカーを発表したのが、何と私がこの世に生まれた1957年である。これから数年の後、第二章の冒頭でご紹介したようにソニーは海外のオーディオ製品を輸入し始め、KLHなどを参考としながらコンデンサー型スピーカーの開発をしていた。

同時期には、国内メーカーのいたるる所で同様な取組みがなされ、スタックスは自社ブランドでの製品化に成功した。

しかし、ソニーを含むその他のメーカーは商品化の容易さから、ダイナミック型のスピーカー作りに移行し、コンデンサー型の研究開発を断念していたのだ。

この、ソニーにおける昭和40年前後のコンデンサー型スピーカーの研究論文は現在も同社に保管されている。30年後の現在においても、立派に今回の製品化につながる基礎研究の土台となっていたことをお知らせしておきたい。

創立50周年を迎えようとするソニー株式会社の30年前の悲願が、私と気さくに語らうような若者たちの手によって完成される。そんな、日本人の手になるソニーのフル・コンデンサーを、私の手によって皆様にご紹介したい。こんな気持ちを、私の職性と性格からお察し頂ければ何よりである。


第四章『設計者の本領』

 お通し頂いた試聴室は、おおよそ四〇畳程度はあろうかという大きめの部屋である。

スピーカー後方の壁面から1.5メートルほど手前に、そのフル・コンデンサーが1セットだけ置かれている。

床には結構毛足の長い絨毯が敷き詰められており、私が話す肉声の帯域はライブであるが、壁二面が二重のカーテンで覆われていることもあり、低域と高域の両端ではかなり吸音されているのが一聴してわかった。

スピーカー本体は試作を繰り返してきた末の物であろうか、ユニットの周辺部にはケーブルも露出しており悪戦苦闘の後がうかがえる。その各ユニット周辺の後側は、分厚い板材がえぐり取られており後方への放射がスムースに拡散されるように配慮されていた。後日うかがってわかったことだが、このスピーカー本体のパネルそのものは、開発当初に作られたものをユニットの開発を行いながらずっと使い続けてきたもので、量産に当たっては更に改善された本体パネルを採用するということであった。つまり、この日聴かせて頂いたのは、現時点における試作過程の最新の姿であり、ユニットの開発の最終段階のもので、これから最終的な仕上げに向けて変更点が多々残された状態ということだ。

さて、過去の経験から、ここをコンデンサー型で聴いてみたいという曲で、聴きなれているCDを持参してきた。私が日頃聴いているシステムを意識してご用意頂いたものか、

マークレビンソンのプリアンプとクレルのパワーアンプ、
そしてソニーのCDP−R10のペアでセッティングされている。


まず、弦楽器を中心としたクラシックで聴き始めた。ハッと思い付いた第一印象は、「アレッ試作段階の割には、落ち着いているじゃないか。」と思われるほど、既に感性の領域といっもよい安定感が感じられるのだ。この感想を裏付けるものとして、各ユニットのつながりに誇張感や強調感と言ったアクセントは皆無であり、楽音の質感を大変自然に表現しているのである。コンデンサー型以外の動作原理の
物も含めて、ダイポール型の放射パターンを持つスピーカーを一つの集合体として考えて、過去に聴いた何種類かのプレーナー型スピーカーで見受けられた、ヒステリックにけばだつような印象がないのである。

「これは長時間聴いてもいいなァ。安心して聴ける。」

これが、大貫妙子のヴォーカルを聴きはじめるころになると確信に変わる。イントロでのウッドベースがふくらみもせず、見事にコントロールされている。この曲は
ちょうどジェネシスVで聴いたときに膨張したウッドベースとなり、サーボコントロールアンプのパラメーターを変更した経験のあるサンプルとして記憶に新しい演奏だ。「コンデンサー型にあって重量感とスピード感の両立か。ウーン、何だか期待出来そうだな。」と、後ろで控えているソニーの社員の皆さんに気どられまいと、口元が緩んでしまう表情を見られないようスピーカーに顔を向けたまま聴き続けた。

次に、これもジェネシスVの試聴で使った曲で、オルガンのスタッカートとメッゾソプラノのデュオによる壮大な空間表現を聴く。

「ウン、これはジェネシスVの勝ちだな。でも、待てよ。去年のテクニクスのように部屋とシステムが変わってから、あれほど評価が変わってしまった事もあった。こいつを私のフロアーに持ってきたとしたら、果たしてどんな可能性を見せてくれるんだろうか。」色々と考えをめぐらせているうちに二七曲も聴いてしまった。量産に向けた最終試作を九月末頃には間に合わせるという営業の山本氏の力強いご返事を頂き、お礼を申し述べて炎天下の品川駅へと向かったのである。

あれから一週間後の8月13日、九州に出張しておられた佐藤和浩氏が私の元を訪ねてくれた。お気の毒なことに、製品の仕上げに向けてのツメで夏休みも返上だということだ。さすがにソニーの本拠地に乗り込んでいった日は、いつものペースで好き放題の注文を付けるのも憚られたが、自分のホームグラウンドでは遠慮なく設計者本人である佐藤和浩氏に私の所感をぶつけることが出来た。

「コンデンサー型で一番おいしいはずの、あの余韻が少なかったよ。」

「ええ、そうなんですよ。吸音性が高いあの部屋の特性なんですよ。
いつだったか、違う所で鳴らしたら高域が出過ぎたのに驚いたくらいです。あの試聴室も改装する必要があると思っています。」

と、佐藤氏は即答。

「低域のズーンと余韻を引くはずのキックドラムがドシッで終わってしまって、あっさりし過ぎだったけど。」

と、私は続けてきいてみた。

「それも承知しています。パネル構造の本体が強度不足なのが原因です。
あの日お聴かせしたのは三年間使い込んできた初期型の試作パネルなんで、量産モデルは大分強度を高めた設計になっています。」

なるほど。「ユニットの固定極に対しては、企業秘密という琺瑯のような絶縁処理がされていますね。外側から手で触れても安心ですが、振動板と向き合う内側はどうなっていますか。」

と、見えない所も聞いておきたかった。

「よくぞ聞いてくれました。これがコンデンサー型として最も他社に誇れる点なんです。
クォードの場合には固定極が剥き出しになっているので、バイアス電圧や増幅した音楽信号電圧の絶縁は振動膜と固定極の間にある空気の絶縁耐圧に依存しているわけです。従って、湿度の影響によって空気自体の絶縁耐圧が下がると放電現象が起きて、ノイズが発生してしまうんです。

そこで、我々はバイアス電圧など高電圧の絶縁を空気層に頼らずにすむよう、固定極全体に絶縁処理を施したんです。

この固定極は一枚一枚2万ボルトの耐圧検査をしていますので、万一固定極と振動膜が接触してもスパークを起こす心配はありません。

ほんとうに、ここまで来るのに苦労したんですよ。」

苦労したということを明るく楽しそうに語られてしまうと、こちらもつられて笑みが漏れてしまう。でも、これが趣味であるオーディオ製品を設計する人々には大切な事だと思う。作っている本人が喜びと生き甲斐を感じながら作り上げたもので
なければ、使う方にも大切なそれらの気持ちが伝わるはずがない。

でも、人情だけでは商品評価は出来ないぞ、と心を鬼にして次ぎの質問。

「クォードもマーチンローガンも、その固定極のパンチングメタルの穴の大きさは均一みたい。
振動板を前後に挟んでいるパンチングメタルは、振動板に対してアコースティック・インピーダンスとして一種の負荷となっているはずだね。とすれば、この穴の大きさによってユニットのエフゼロが変化しちゃうんじゃないかな。
これって問題にならないの。」

「川又さん、鋭いご指摘ですね。それって確かに問題になるんですよ。
特に、ウチの場合は3ウェイですから、帯域別に穴の大きさを変えているんです。トゥイーターが一番小さい穴で、ミドからウーファーへと大きくなっているんです。これも、手間暇かけてコンピューターを使ってシミュレーションを繰り返したり、厚みは同じで穴の大きさが何通りもあるパンチングメタルを何枚も作って、きちんとユニットとして組み立てて試聴を繰り返したんですから、明確な根拠として自信のある音に仕上げてきたつもりです。

エッ、他社はどうかって?  
理由は色々あるんでしょうが、皆さん同じ穴の大きさの一枚パネルを使ってますね。」

顔で楽しそうに話されると、よけいに自信として受け取れてしまうのが不思議な佐藤氏のキャラクターである。お若いのに大した説得力だ。

「トゥイーターをインライン状に上下1メートルに渡って配置してある割には、水平方向の指向性が狭く感じられたのはなぜ。」

と、続けた。

「それはトゥイーター自身の振動板の幅が音圧を求めた関係で広い事と、最大の原因はミッドレンジのユニットとの間隔が広過ぎることにあります。

このトゥイーターの幅も六種類くらい、長さも同程度の種類を試作して、全部聴きながら決定したバランスなんです。

アポジーのリボントゥイーターのように細くしたいのですが、コンデンサー型はリボン型とは違い振動膜の全周を固定しているため、あまり幅を狭くすると実際の面積比以上に可動部分が減ってしまい能率が低下してしまうんです。

だから、カット・アンド・トライで実際に作ってみないと結論が出なかったんです。

それから、ミッドレンジとの間隔も、設計仕様では改めてありますからご心
配なく。」

と佐藤氏の解答。

「振動板の面積に対して、アポジーのバッフルデザインは小さな面積だね。
それに、トゥイーターの内側にあるバッフル板の末端も細い上にラウンド加工されてるね。
高域の拡散がきれいになされるような配慮はどうだろうか。」

と、私も他社比較を交えながら、ここぞとばかりに質問を繰り返す。

「確かに望ましい処置です。しかし、川又さん。アポジーのパネル構造が強度的に如何なものかはご存じでしょう。私は、それを配慮した上でパネルのバッフル効果とのバランスを図りながら、最終的には最大限の強度を持たせるつもりです。」

と、勉強の跡が見えるスキのない解答だ。私も勉強という意味では、ひけをとらない数のコンポーネントを聴いてきたつもりだ。ハイ・スピードとして印象付けられる物もあったので。

「ダイナミック型の場合には当然ボイスコイルがあって、特異なインピーダンスカーブもあるよね。インピーダンスが周波数によって変化するということは、均一な電流を送りこむことが難しいということでパワーアンプの力の見せどころとなるわけだ。でも、スピーカーの電気的な特性はその動作原理において、正確な波形電送を行うためのハイスピード化につながるものがあると考えているんですが、いかがですか。」

「川又さんのおっしゃるハイスピードの概念というのは、判り易くていいですね。ダイナミック型は振動板の質量や箱の存在から、本当の意味でのトランジェントを探り出すのは大変な事だと思います。コンデンサー型の場合には、それらはないわけですから反応の速さは比較のしようがないくらいです。しかし、もっと簡単に言えば、コンデンサー型は音波を発生させるために電流を流す事を必要としない、という概念こそが大切なことなんです。振動膜上に均一に分布させた電荷に対して、固定極より昇圧した音声信号を与えることによって振動膜を駆動するコンデンサー型の原理は周知の所でしょうが、最も肝心なことは、コンデンサー型では電流を流してはいけないということです。

放電という電流が流れる現象が起きれば、音になるどころかトラブルの原因になるだけです。

一口にコンデンサー型の電気的特性を語ればこんな感じかな
でも、パワーアンプに優秀なものを望むという点ではダイナミック型と同じですね。」

淀みなくお話になる佐藤氏は、総合メーカーであるソニーの社員でありながら、今回のフル・コンデンサーに合わせるべきアンプには、自社製へのこだわりは持っていないようだ。

「スピーカーの位置や角度で音質表現が変化しやすいですね。言い替えれば、リスナーとスピーカー、そしてルームアコースティックを考慮した上でのセッティングが必要だと思うね。私が出掛けていってやるのももちろん可能だけれど、ソニーとしてはどう考えているのかな。」

と、実際に販売した場合の納品面で考えられる営業的な問いかけもした。

「ご指摘の通り、セッティングは非常にデリケートな問題です。数年先はわかりませんが、しばらくの間は我々の設計チームがお客様のご自宅までセッティングに伺う事が必要だと考えています。」

なるほどね。私の知りえる限りの技術的知識をもとに投げかけた質問に対しても佐藤氏の解答は、ご苦労と実践のもとに得たノウハウを根拠としており、お茶を濁す程度の回避的な解答ではなく明確で納得の行くものが即答でポンポン返って来る。

ジム・ティールのようなエンジニアが会社の代表者としてスポークスマンを兼ねているのとはひと味違って、まさに日本人設計者の本領発揮とも言うべき爽快さである。この日もあっという間に一時間以上も話し込んでしまい、つい足止めをしてしまったようだ。これから何処へいくのかと尋ねたら、

「これからS君の家へ行って、川又さんが売ったジェネシスVを聴きに行くん
ですよ。」

と、私のフロアーで同僚の道下氏と待合せをしてS氏のお宅へ向かっていった。
佐藤氏と旧知の間柄であるS氏も私のお得意様の一人であり、佐藤氏ご本人も当フ
ロアーでお買物をして頂いている関係なのである。夏休み返上でフル・コンデンサーの仕上げに取組み、週末の休みにも友人の自宅へ聴きに行く。なんと、勉強熱心なことかと感心してしまった。

確か、老子であったと思うのだが、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言う格言がある。佐藤氏の場合には、海外のハイエンドに対して「敵を知る」というよりは、お友達感覚で敵と仲良くなってしまうようだ。敵視するよりも、その方が相手の音という性格をよく理解出来るのもうなずける。

「私が付けた注文にも、こんな人が答えてくれるのだったら納得出来る。これから一体どんな素晴らしい音に仕上がるのだろうか。そして、それは私のソニー観を根底から変える作品となる事だろう。」

と、私の期待は更にふくらんでいく。意外にも、オーディオに深い根を持っていた
世界企業のソニー株式会社、その社風とも言うべき人材育成と30年に渡る基礎研究の成果として、間もなくソニー本来のオーディオとして開花しようとしている。
                                    【完】
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto27.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c19

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
20. 中川隆[-10201] koaQ7Jey 2019年5月23日 15:11:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2138]


SONY SS-R10
※受注生産品(左右1セット) ¥3,000,000(2台1組、1996年頃)
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker/ss-r10.html


フルコンデンサー型を採用したRシリーズのフロア型スピーカーシステム。

SS-R10は3ウェイ設計となっており、全帯域にコンデンサー型ユニットを採用しています。

このコンデンサー型ユニットには、ソニーのスピーカー技術の他に、コンデンサー型マイクロホンで培った薄膜技術やテレビの高電圧での高度な絶縁技術が投入されています。

セットの表面から見ると、ウーファー、ミッドレンジ、トゥイーターそれぞれ上下に2ユニットずつ使用した6ユニット構成に見えますが、実際には8ユニット構成となっており、ウーファーは上下とも2組のユニットが重ね合わされた2重構造4ユニットとなっています。これにより、ウーファーとしてのドライブ能力を高め、コンデンサー型では困難であった量感豊かな低域を実現しています。

低域には270x570mmのコンデンサー型ウーファーを4ユニット、中域には70x500mmのコンデンサー型ミッドレンジを2ユニット、高域には25x500mmのコンデンサー型トゥイーターを2ユニット搭載しています。

これらのユニットには家庭用ラップの約1/10の重さしかない6μm(6/1,000mm)の振動膜を使用しています。そのため、スピーカー動作中の前後の空気層の実効的な質量と比較しても極めて軽く、しかも全面が駆動されため際立って優れた音の分解能を持っています。

コンデンサー型で必要な昇圧用トランスには、容量的に十二分に余裕を持たせた大型で高音質なものを採用しています。さらに、電気的に信頼性を上げ、さらに振動に対しても強くするため、バイアス回路とともにエポキシ樹脂で封入されています。

また、ネットワーク部も高音質部品で構成しただけでなく、本体とは別ボックスにすうrことで振動防止と相互の電磁的な影響を遮断しています。

機種の定格

方式 3ウェイ・8スピーカー・コンデンサー方式・フロア型

ユニット
低域用:27x50cmコンデンサー型x4
中域用:7x50cmコンデンサー型x2
高域用:2.5x50cmコンデンサー型x2

定格インピーダンス 4Ω

実効周波数帯域 35Hz〜40kHz -10dB
クロスオーバー周波数 600Hz、4kHz

定格入力 50W(8Ω)
最大入力 100W(8Ω)

出力音圧レベル 80dB/W/m(2.83V)

推奨アンプ 100W〜200W(8Ω)

電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 20W

最大外形寸法
(専用中継ケーブル突起含む) 本体:幅805x高さ1,545x奥行525mm
    パネル部厚み:150mm(グリル含む)
ネットワークボックス:幅785x高さ230x奥行290mm

重量
本体:約76kg(グリル含む)
ネットワークボックス:約18kg

付属 スパイク
本体・ネットワーク間の中継ケーブル
電源ケーブル(プラグアダプター付き)
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker/ss-r10.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c20

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
21. 中川隆[-10200] koaQ7Jey 2019年5月23日 15:34:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2139]
SS-R10
3WAY SPEAKER SYSTEM ¥1,500,000(1台)

1996年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。ソニーとしてはSS-GR1以来の高級スピーカーシステムで,ソニーのような大手メーカーとしてはきわめて珍しい(というより前例のない)エレクトロスタティック・スピーカーシステムでした。

エレクトロスタティック型は静電型,コンデンサー型などとも呼ばれ,超軽量な振動膜が静電応力によって振幅する構造となっており,分割振動が無く,低歪,平坦な位相,高速応答を実現できるなど,スピーカー技術者にとってもある意味理想の方式といわれています。高音域用ユニットとしては古くから製品が作られていましたが,全帯域をエレクトロスタティック型で再生するフルカバーシステムとなると,難しい面もあり,これまでもQUAD、 MARTIN LOGANなど,海外のメーカーを中心にいくつかのブランドに限られ,少数派となっていました。

そして,国内ではスタックスがすぐれた製品を作っていました。そんなエレクトロスタティック型(ソニー自身はコンデンサー型と称していました。)のフルカバーシステムに,大メーカーであるソニーが挑戦し,ユニットの基礎研究から数え,6年間の歳月をかけて研究し,完成させたのがSS-R10でした。

エレクトロスタティック型では,1ユニットでフルレンジをカバーすることも可能で,1ユニット構成のシステムが主流ですが,振幅の大きな低音域の再生に問題が生じたり,そうした低音域の再生に主眼を置くために高音域の再生にしわ寄せがくるという問題点がありました。特に,高域再生においては,平面波であるがゆえに,指向性がレーザー光線のようにビーム状になり左右のスピーカーの正面中央から少しでも聞き手がずれたり頭を動かすと音像が結ばなくなるなどの現象も大きな問題点としてありました。

そこで,SS-R10は,高域の指向性をビーム状から脱却させ,極力リスニングエリアを広げるために,3ウェイ構成をとっていました。ユニット構成は,上下に2ユニットずつ配した3ウェイの6ユニット構成に見えますが,実際には8ユニットという構成で,ウーファーに4ユニット,スコーカーに2ユニット,そして,トゥイーターに2ユニットとなっていました。ウーファーが4ユニット構成になっているのは,上下とも2組のユニットが組み合わされているためで,こうすることでウーファーとしてのドライブ能力を高め,量感のある低音を実現しようとしたものでした。

ユニットの振動膜は,家庭用ラップフィルムの1/10の重さしかない厚さ6μmで,振動膜の前後の空気層の実効的な質量と比較しても充分に軽く,全面駆動により際立ってすぐれた音の分解能を可能にしていました。

ユニット1枚の高さは500mmで共通となっており,ユニット1枚の幅は,ウーファーが270mm,スコーカーが70mm,トゥイーターが25mmで,一般的なユニットの3ウェイスピーカーシステムと水平方向の指向性パターンは近いものとなっていました。振動膜の表面には,導電性ポリマーを化学的に形成する加工がされており,

振動膜の母体は透明であるが,加工後も淡く色をまといつつも透明なものとなっていました。振動膜を挟む穴の開いた電極の母体は真鍮で,その表面を絶縁のためのエポキシが包んだ形になっていました。

エレクトロスタティック型スピーカーには,エンクロージャーが必要でないため,エンクロージャーの影響を受けず原理的に素直な音質が実現できます。反面,ほとんどただのパネルという形状のため,強度がとれにくく,たわみが生じる可能性があったり,振動の基点の強度が弱くなるなどの弱点がありました。

そこで,SS-R10ではパネルの強度を飛躍的に高めていました。パネル部は,米松を6センチ厚の合板にしたものを使用し,ねじりやたわみに強いきわめて強固なものとし,聴感上のS/N比も大きく上がっていました。

6cmという厚みは,ユニットに厚みに対してかなりの厚みになるため,開口部の凹みが大きくなり,空洞の共振等,音の拡がりへの影響の可能性も出てくるため,角を滑らかに削り取るなど念入りに加工されていました。

また,フレームにあたる米松製パネルは,響きの良さから選ばれたということでした。

エレクトロスタティック型スピーカーの発音原理は,電極と振動膜とにバイアス電圧をかけ,そのうえで電極にトランスによって昇圧された音楽信号を流すと,電極の電圧が変化し,振動膜を動かすことになるというもので振動膜の前後にある電極が,振動膜を挟んでプッシュプル動作で振動膜を駆動することで正確で繊細な音の再生が可能となっていました。2枚の電極に振動膜が挟まれた状態が,コンデンサーの構造そのものであることから,日本ではコンデンサー型とも呼ばれ,ソニー自身もSS-R10をコンデンサー型スピーカーシステムと称していました。

こうした動作原理であるため,エレクトロスタティック型は電源が必要で,本体後部についたボックスの内部には,電源トランス,保護回路,バイアス回路,信号トランスが内蔵されていました。電源トランスは,ウーファー用,スコーカー用,トゥイーター用独立で3個搭載されており,歪み感が少ないためついパワーを入れがちになりやすいエレクトロスタティック型ゆえ,トゥイーターにのみ保護回路が内蔵されていました。フロント面下部の通常緑のLEDが保護回路が動作すると赤に変わるようになっていました。バイアス回路は,ウーファー,スコーカー,トゥイーター,それぞれ独立で,スコーカー用,トゥイーター用は基板を共有し,ウーファー用は専用基板になっていました。音楽信号を昇圧する信号トランスも容量的に充分余裕を持った大型のものがそれぞれ独立で搭載されていました。基板はガラスエポキシ基板で,各部品を付けた後,信号トランスも含めてエポキシ樹脂を充填して密閉した構造になっていました。これは高電圧を扱う回路やパーツをホコリや湿気から隔離し防振するためでした。

ネットワーク回路は,高電圧部の影響を排除するために,本体とは別ボックスとされていました。パーツは高品質なものが厳選され,負荷抵抗は耐入力を上げるため大型のものが採用され,フィルムコンデンサーも大容量のものが採用されるなど,各パーツ類はいきおい大型のものになり,相互干渉させないように余裕をもって配置するため,ネットワークボックスも非常に大きなものとなっていました。ネットワークボックスと本体とを接続する付属ケーブルは,接続コネクターに,PA用のパワーアンプとスピーカーの接続に使用されるスピコンが使用され,信頼性を高めていました。

以上のように,SS-R10は,ソニー初の,そして唯一のエレクトロスタティック型のフルカバーシステムとして, 高い完成度を実現していました。それまで存在していた同方式のスピーカーシステムに比べ,正攻法で高い技術レベルをもって完成したシステムとなっていました。それまでのものと比べ使いやすさは高められていたとはいえ,音圧レベルが80dB/W/mと低く,パワーアンプもある程度以上のものが必要とされ,ドライブ感や迫力を求めると難しさはあるものの,晴れ晴れと澄みきった音場感や繊細で歪み感のない音は独自の魅力をもつもので,こうしたスピーカーを大メーカーであるソニーが作ったこともある意味驚異的であったと思います。


以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。

名演奏に接したときの感動にも似た心の解放感。
フルコンデンサー型,SS-R10。
あくまでも上質のリアリティを求めた
細部にわたる入念な作り込みが,
その存在を忘れさせるような
自然な音場空間を生み出します。

◎全帯域でコンデンサー型ユニットを使用した
 3ウェイ構成のスピーカーシステム

◎2重構造のウーファーにより
 低域も量感豊かに再現できます

◎極薄の振動膜が生み出す優れた音の分解能

◎キャビネット・レスによる素直な音質

◎細部にわたって高音質優先設計
http://knisi2001.web.fc2.com/ss-r10.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c21

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
22. 中川隆[-10199] koaQ7Jey 2019年5月23日 15:41:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2140]

2011年 07月 08日
DVDシアターとハイエンドオーディオ


コンデンサー型スピーカーとは、静電力を利用して、振動板を駆動するスピーカーで静電型スピーカーとも呼ばれている。2枚の振動板を 向かい合わせ直流電圧をかけてやると極同士がひきつけあう。一方を堅い物質、もう一方を薄い柔らかい物質(振動板)にする。

ここにアンプからの音声電流を 流すとスピーカーの振動板として機能する。 この形式をシングル型と呼ばれるが、固定板と振動板の間は極めて薄く大きな振れ幅はとれないことからツィーターとしてしか利用できない。

実際のコンデンサースピーカーは2枚の固定極の間に振動板をはさむ形のタイプのものが主流である。この方式をプッシュプル型と呼ぶが、こちらのほうが大きな振れ幅をとれるので、フルレンジ・ウーファーとして利用が可能になる。

わたしは、これをWプッシュにして効率を稼ぎサッカーボールのような球面体の無指向性の点音源と、天井・壁・床の六面全体に平面パネルのスピーカーを配置したオーディをルームを作ったことがあります、

その素晴らしさは言葉で表現するのは難しい、だが実物をお聴きになれば驚愕されることは間違いないと思います。残念なことに震災でなくしてしまったのですが、最近、それを復活してみたいと思い有志を募って、ハートクイエク 仙台 BASE CAMPで音楽を聞くアメニティーとしてコンデンサー型スピーカーを作るプロジェクトを立ち上げたいと思います。

完成したモノをお聴きになれば、大面積のスーパーウーファーから重低音がふわっと圧力として感じる感覚、歪の少ない中高音、感動すること間違いなし。16Hzから20kヘルツを超える周波数範囲を二つの点音源のスピーカーと大規模な平面音源で構成するコンサートホールが出来上がります。

市販されていた製品

QUAD ESL63

昔はコンデンサ型スピーカーも多く市販されていたようだが現在はほとんどなく、据え置き型スピーカーとしてはイギリスのQUAD(クォード)が有名です。


ユニットの仕様

1.形式:エレクトロスタティック(静電型)スピーカー:中高域エレメント×2/ベースエレメント×2許容入力:55V

2.出力音圧レベル:86dB/2.83Vrms

3.定格インピーダンス:8Ω

4.外形寸法:670(W)×940(H)×315(D)mm

5.重量:20.5kg


視聴してみたが能率が低い(このサイズでで86dbしかない)アンプの出力が小さいのかと思うほどである。これはもしかしたらコンデンサー型に特有のバイアス電源の問題かもしれない、もっと高い電圧にしてはどうだろうか。ユニットパネルに時間差をつけて電気信号を流すことで、点音源的なものを狙っていると書いてあったが、やはり平面波的な音の出方である。音は全体のバランスとしては低域が弱く感じ、ジャズやポップスより、弦楽器を中心としたクラシック系の室内楽が得意だと感じた。魅力的な製品ではあったが静電型は導電方に較べて迫力に欠ける、もう少し大出力の出せるものが必要だと感じました。このほかにもマーチンローガンなどいくつかのメーカーがありましたが何れも似たような性能でした。

最初に手に入れたのがSTAXのELS8X

https://freeuniv.exblog.jp/iv/detail/?s=15083176&i=201107%2F08%2F25%2Fe0197725_1552924.jpg


日本のSTAXも昔は多くの据え置き型コンデンサー型スピーカーをだしていましたが、現在はヘッドフォン専用メーカーとなったようです。
このスピーカーではもつぱら、室内楽を中心に聞いていましたが、低音不足のためピアノなど100Hz以下の音を再生するにはもっと大きな振動版が必要だと感じウーハーをつくってみようと思ったのがきっかけです。電極にはパンチメタルを使い、振動幕には東レのルミラーという10μm厚さのポリエステルフィルムを使用して幅900mm高さ1800mmの平面パネルを8枚製作し両脇に配置して利用しました。この効果は絶大でした、一般に静電式の物は低音が出ないと通説になっていますが,そのようなことはありません、それなりの設計をすれば、目的に見合ったものが作ることが出来ます。その後パネルの枚数が次第に増えて天井周辺の壁総てから音が出るような、残教室になり、コンサートホールのデーターを基にDSPを利用してディレーをかけて効果を加えることにしました。

さらにバイアス用の高圧電源を5000Vにしたり、駆動用にアンプに高耐圧のオペアンプ(PA-85)などを利用して直流から再生できるものにしました。そして、最後に作ったのがサッカーボールと同じ5角形の組み合わせでステレオ用の点音源として2個を製作したシステムが完成しました。

これによって、満足できるシステムと成り1990年にスタートしたフルスクラッチのオーディオシステムが出来上がり、いろんな人たちが来ては素晴らしいと感動してくれました、友人の中にはCDの販売をしている大型店舗で試聴用に設置したり、建設会社に勤めている研究者からは会議室のスピーカーとして利用したいなどの申し入れなどがありました。このようにして完成したシステムは市販品とはまるで異なるものが作れるということが実証できました。結果としてSTAXのELS8Xはお役ごめんとなりました。

その後、SONYから SS-R10という型番で、受注生産品(左右1セット)¥3,000,000(2台1組)、1996年頃まで販売していた記憶があります。既に自作のものが格段に優れたものであったので興味の対象にはなりませんでしたが価格の凄さに驚きました、そしてある日シャープの研究所長がやってきて技術を公開してほしいということから駆動用のアンプを作ってもらったりいろんな形で協力した時代がありました。

https://freeuniv.exblog.jp/iv/detail/?s=15083176&i=201107%2F08%2F25%2Fe0197725_15524667.jpg


SS-R10の概略はフルコンデンサー型を採用したRシリーズのフロア型スピーカーシステム。SS-R10は3ウェイ設計となっており、全帯域にコンデンサー型ユニットを採用しています。このコンデンサー型ユニットには、ソニーのスピーカー技術の他に、コンデンサー型マイクロホンで培った薄膜技術やテレビの高電圧での高度な絶縁技術が投入されています。

セットの表面から見ると、ウーファー、ミッドレンジ、トゥイーターそれぞれ上下に2ユニットずつ使用した6ユニット構成に見えますが、実際には8ユニット 構成となっており、ウーファーは上下とも2組のユニットが重ね合わされた2重構造4ユニットとなっています。これにより、ウーファーとしてのドライブ能力 を高め、コンデンサー型では困難であった量感豊かな低域を実現しています。低域には270×570mmのコンデンサー型ウーファーを4ユニット、中域には70×500mmのコンデンサー型ミッドレンジを2ユニット、高域には25×500mmのコンデンサー型トゥイーターを2ユニット搭載しています。これらのユニットには家庭用ラップの約1/10の重さしかない6μm(6/1,000mm)の振動膜を使用しています。そのため、スピーカー動作中の前後 の空気層の実効的な質量と比較しても極めて軽く、しかも全面が駆動されため際立って優れた音の分解能を持っています。コンデンサー型で必要な昇圧用トランスには、容量的に十二分に余裕を持たせた大型で高音質なものを採用しています。さらに、電気的に信頼性を上げ、さらに振動に対しても強くするため、バイアス回路とともにエポキシ樹脂で封入されています。また、ネットワーク部も高音質部品で構成しただけでなく、本体とは別ボックスにすうrことで振動防止と相互の電磁的な影響を遮断しています。

コンデンサースピーカーは典型的な全面駆動型スピーカーで、動電型のような局在駆動型に比べ振動板に剛性を必要とせず、強度 さえ保てれば、いくらでも薄くて軽い膜が振動板に使えるので、分割振動も起こらずいわば理想的なスピーカーとなる可能性を秘めている。が、しかし、


(1) 高音で鋭い指向性が生じる。

(2) 背面圧の回り込みによる低音の減衰を防ぐのが難しい。

(3) パルシブな低音によって生じる反作用力による有害な振動が生じる

(4) 低音で振幅が大きくなり、振動板が極板に近づくと非直線性が大きくなり歪みが生じる。

(5) 我が国のように湿度が高い環境ではスパーク放電により振動板膜が損傷しやすい。

(6) これらの欠点を克服しようとするとかなり高価になる。


といった、致命的とも言える欠陥があるのであまり普及してない。

しかし、一度その音を聴くと後へは戻れないという人もいるようで、中高音域の音のクリアさは抜群との評判である。私自身、その昔、スタックスのELS-8Xを使ったことがあり、そのクリアな音に魅せられ、その後この欠陥を克服したシステムとして完成させました。
https://freeuniv.exblog.jp/15083176/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c22

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
23. 中川隆[-10198] koaQ7Jey 2019年5月23日 16:30:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2141]

YAMAHA NS-1000M

NATURAL SOUND SPEAKER SYSTEM  ¥108,000(1台)

ヤマハが1974年発売以来23年間にわたって作り続け,20万台以上売れたという,言わずと知れた国産スピーカーの名機です。

他の多くのメーカーにとって,そしてヤマハ自身にとって本当の意味でどうしても超えられなかった,独走を続けた孤高の名機でした。

何と言っても,高純度(99.99%)のベリリウムをLSIの製造にも用いられていた電子ビーム真空蒸着によって真空中で直接ドーム型振動板に成形した,スコーカーユニットとツィーターユニットが大きな特徴でした。

ベリリウムは,ハードドームユニットに使われる金属系素材の中でも,比重が小さく,高い剛性と硬度を持つというもので,ハードドーム型振動板としてかなり理想的な特性を備えていたようです。特に音の伝播速度については非常に優れていました。そのため,NS-1000Mの中高域の音のすばらしさは,現代のスピーカーと比べてもそんなに遜色はないのではと思います。さすがにピアノメーカーでもあるためか,ピアノの音は絶品だと思います。

ベリリウムは,その毒性の問題で,今はスピーカーにはあまり使用されていないようですが,海外メーカーでは最近になって採用されている例も見られます。そして,このNS-1000Mの成功は,その後ハードドーム型ユニットの全盛期を招いたとも言われています。


ベリリウムダイアフラム   

ツィーターJA-0513は,直径23mm,0.03g以下という超軽量のドーム型振動板を搭載し,粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした布製のタンジェンシャルエッジが採用され,スコーカーとの音のつながりをスムーズにする低いfo(1kHz)を実現していました。

ボイスコイルは直径23mmで,ベリリウム振動板直結のアルミ線エッジワイズ巻きが採用されていました。ボイルコイルの背後空間のセンターポールはテーパー化されて,不整形に吸音用ウレタンが充填され,共振の影響を抑えていました。


NS-1000MのトゥイーターNS-1000Mのスコーカー


スコーカーJA-0801は,直径68mmの大口径のベリリウムドーム振動板を搭載し,ツィーター同様に粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした布製のタンジェンシャルエッジが採用され,ウーファーとの音のつながりをスムーズにする低いfo(300Hz)と低歪率を実現していました。

ボイルコイルは,直径66mmの大口径で,銅リボン線エッジワイズ巻きとして高い効率を実現していました。振動板背後は,センターポールをくり抜き,バックキャビティに通じ,また,エッジの背後はボイスコイルボビンの空気穴を通じ,さらにアウターポールにも空気穴をあけてエッジ部の空気を逃がすようにして,振動板,ボイルコイル,エッジなど各部分の空気圧が同一になるように考慮された設計となっていました。

磁気回路は,直径156mmとウーファーと同一口径という大型のマグネットを採用し,磁束密度は16,000gaussを確保していました。


ウーファーJA-3058は口径30cmの紙コーンでしたが,これも強力なボイスコイルを持ち,じっくり検討され開発された特製コーン紙を使った強力なユニットでした。辛口のツィーター,スコーカーの音に比べ,ウーファーの音はやや甘口だったので,それをバランスをとって鳴らすのがこつでした。 また,エッジ部が当時一般的だったウレタンエッジではなく,熱硬化性樹脂と粘弾性樹脂を二重コーティングした布製だったのも特徴で,そのため,長く使ってもエッジ部がぼろぼろになることがなく,高いリニアリティを実現していました。

磁気回路は,直径156mmの大型マグネットを採用し,ボイスコイルは銅リボン線のエッジワイズ巻きとなっていました。


ネットワークも強力なものが搭載されていました。専用の大型モールドベースにMP(メタライズド・ペーパーコンデンサー)が林立し,線形の太いしっかりとしたコイルが整然と配置されたもので,かなりのコストがかかったものでした。

アッテネーターには,二重巻き線の耐入力特性のよい大型のものが搭載され,スコーカー用,ツィーター用それぞれ−∞〜 +3dBまで連続可変することができるようになっていました。
               
キャビネットも頑丈な作りで,すぐれたユニットをしっかりささえていました。前面バッフルボード24mm厚,背面板25mm厚,側板,天板,底板には20mm厚の高密度パーチクルボードを用い,ウーファーの取付穴の上部に厚さ24mmの合板を背面板にわたして補強材とするなど,各所に補強も施され,きわめて頑丈な構造となっていました。黒塗装仕上げでスピーカーユニットの頑丈なアルミダイキャストフレームの銀色とよくマッチし,虚飾を排した精悍なデザインでした。全面の金属製の網は取り外しができませんが,ユニットをしっかり保護してくれます。音質的にはどうなのか分かりませんが。 

YAMAHA NS-1000
NATURAL SOUND SPEAKER SYSTEM ¥145,000(1台)


また,同一ユニットを使用し,黒檀高級ウレタン仕上げのエンクロージャーをもち,サランネットも付属した落ち着いた色調のNS-1000も当初発売されていました。前面バッフルボード29mm厚,背面板40mm厚,側板,天板,底板24mm厚という,より重量の増したやや大型のエンクロージャーを持つだけに,音の方もやや重厚感を増した感じになっていました。


以上のように,NS-1000Mは,モニターと名乗っているだけあって,高域から低域までエネルギーバランスがとれており,バランスのとれた再生音でした。しかし,アンプの素性の違いもよく出し,アンプが駆動力がないとウーファーがしっかり動いてくれず,アンプの力をある程度求めるところもありました。しかし,家庭でも使いやすいサイズと音のスピーカーだったと思います。

国営放送スタジオ

当時,スウェーデン国営放送のモニタースピーカーに採用されたということで,初めて海外で認められた国産スピーカーとも評され,このことも人気につながりました。当時,スウェーデン国営放送の試聴・選定にあたっては,アナウンサーの声がもっとも忠実に再現されていたことが決めてであったと言われています。

1997年3月の生産中止が残念がられた1台でした。
ベリリウムユニットの生産やネットワーク,アッテネーターのパーツの入手が困難になったということなのでしかたありませんが・・・・。まさに,国産スピーカーの歴史に残る名機だったと思います。

以下に当時のカタログの一部をご紹介します。



ツィーター,スコーカーに
ベリリューム振動板採用
音楽の心を
明解な音像の中で豊かに表現
すぐれた素材から開発された
高性能スピーカーシステム


◎ベリリューム振動板の開発と採用

◎新開発の特性コーン紙採用のウーファー

◎音質を執拗にチェックしたネットワーク

◎ブラックの精悍なデザインと
  高級仕上げのエンクロージャー
http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/ns-1000m.htm
             


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ヤマハ NS1000M を考える
mixiユーザー 2005年12月18日 01:30


1974年(私の生まれ年!)以来23年にわたり20万台を販売したスピーカー史上最も成功?したスピーカー

果たしていいスピーカーだったのか、私の父の実話を元に語らせていただきます

?ウーハーが動かない!

はっきりいって市販の30万クラスのアンプでは駆動不可能です。
もともと甘めに設定されてるにも関わらずこのウーハーは動かない。

これにぴったりあうのは電源をしっかりとった真空管アンプ。もしくはトランジスタなら純A級アンプ。これじゃないと動かない


?ベリリウムツイター&スコーカー

甘いウーハーに比べ辛口な高音域。今では毒物扱いのベリリウムが使われているツイターとスコーカーの分解能は現代のスピーカーと比べても遜色がない。いや、むしろ高性能。ヴォーカルの口の開き方、オーケストラにおける楽器の位置まで指摘できるほどの表現力には脱帽。

?基本的にはモニターなんだよ!?

本来、置き場を選ばないはずです。しかし、バスレフポートを持たない密封型のエンクロージャーは異常に置き場、部屋の環境に敏感。ほんらい、聞く側の立場としてはすっきりとした環境で聴きたいのも事実。しかし、現実は毛布をひいたり、わざと雑誌を積み上げたりと、低音を引き出すのに汗をかく。

?首を突っ込んで聴くスピーカー?

一般的なスピーカーが部屋を共鳴し、耳に心地よい音を伝えるのに対し、NS1000Mは部屋の反射音を考えず頭を突っ込んでまるでヘッドフォンのように聴くのが一番だという。何か前近代的な精神主義世界を感じる。


これってスピーカー? ?NS1000って

残念ながらオーディオファンを魅するルポテンシャルを持ちながら誰も鳴らしえなかった世紀の謎品。

その問題は1wayであること。どんなに低く見積もっても低音と中音、高音は別のアンプで駆動されないと全然性格が違う。できれば3wayで駆動したいところだ。しかし、そんなことをする人は誰もいやしないのが現実。例えばJBLの4344MK?ならバイアンプ駆動に挑戦する人はいるだろう。しかし、ペアで30万のスピーカーにそんな投資をする人はいないのだ。だったら30万で納得のいくまとめをするのがヤマハの義務ではなかったのでは?志の高さは分かるが、意あって力足らず。運よく鳴らすことができた人もいるだろうが、一握りだろう。

言っては悪いが10万以下のうちのJBLの方がまとまりがよく、音を楽しませてくれる。最近ビクターはこの衰退産業に力を注いでいる。ヤマハはオーディオの老舗だ。ここで一つオーディオマニアをぞっこんにさせるスピーカーの開発をしてもらいたい。今は儲からなくてもどう市場はどう動くか誰にも想像つかないのだ。

ここで提言したい。どうだろう、20万クラスでヤマハの技術を結集したトールボーイを作ってみては。もちろん志は50万クラスのスピーカーだ。そこから無駄を省き、我慢を重ねた結果の20万の、いわゆる中流層が手をだしやすい価格のものを作ってはどうだろう?その我慢を重ねたコストダウンの技術はヤマハの将来を占うはずだ。時代の変化は厳しいものがあるが、ぜひヤマハには日本を代表するオーディオ機器メーカーとしての誇りを保っていただきたいものである
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=331724&id=3469611



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ヤマハNS1000Mの位相調整♪ 2017-04-24
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/3d8e8f98f7cb68098d6ebbc430dba2f3

この時代のスピーカーはクロスオーバーの位相がまだ合わせられない時代の3ウェイで、今の時代に聴くとユニットがバラバラに聴こえちゃいます。(^_^;)

もちろん今の時代だから位相を合わせる技術がどこのメーカーにもあるかというとそうではないですけど…(^_^;)

Dynaudio社はスペックシートにクロスオーバーの位相差角が書いてあるものがあります。
これは位相を合わせる技術があるという証拠です。
大体60〜90度以内に収まってれば位相が合って聴こえます。

YGアコースティック社はなんと5度以内という驚異的数値です!!

4344でもそうですが、NS1000Mにも付いていますレベル調整用のアッテネーターを使って位相を合わせるというテクニックがあります♪

やり方は簡単なのですが、結構経験を積まないと違いが分かりにくいかも知れません。。

ユニット間のモジュレーションの無いポイントを探します。

簡単に言いますと、2つのユニットが1つのユニットで鳴っているように聴こえるポイントを探すのです!(^^)v

レベルを調整するんじゃないんです。

なので、場合によってはマイナスゲインにしたのにグッと音が前に出てくることがあるんです!

お客さまがズレるといけないのでマーキングされてました!

個体差があるので左右で若干位置が違いましたし、他のNS1000Mを同じ位置にしても位相が合わないと思いますので予めご了承下さい。(^_^;)

位相が合ったポイントで調整してお客さまに聴いてもらったらとてもビックリされてました!!

こんなに違うんですね!!!と!

あたかもフルレンジが鳴っているような一体感が出ます!!

もしアッテネーターの付いているスピーカーをお使いの方がいらっしゃいましたら是非やってみて下さいね♪
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/3d8e8f98f7cb68098d6ebbc430dba2f3
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c23

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
24. 中川隆[-10197] koaQ7Jey 2019年5月23日 17:40:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2142]
DRACの末裔による徒然の日々
YAMAHA、NS-1000を最良に鳴らす方法 2011-01-05
https://sawyer.exblog.jp/12639976/


小生が使用しているYAMAHA,NS-1000は1978年、今から33年前に購入したものだ。

以来、一度不注意にてスピーカーケーブルを接触させて、右のツイーターを飛ばしたことぐらいで、後は何のトラブルもなく、長年傍に置いてきた。

しかしその音と言えば、ピアノではまずまずだが、弦となると、時によっては突然本性をあらわにするがごとく、鋸バイオリンさながらの音を発するのであった。

NS-1000がなんとかまともな音になるようにと、いろいろ手立てをくわえて来たが、どうしようもなく、それでQUAD、ESL-63を入手することにした。

ドライブパワーアンプは、LUXのB12・・・150Wモノラルコンストラクション×2という、当時ではかなり優れたもの。

それにYAMAHA、C-2aという、今でも現役のかなり優れ物のプリアンプでコントロールしていた。

それ以前使用していたYAMAHA、CA-1000Uというプリメインアンプに比べると、NS-1000は重心が下がった各段に良い音がしたが、QUADは全く其の力を発揮できないばかりか、頻繁にアンプがクラッシュするので、その都度ヒューズを交換しなければならないという厄介なことに陥った。

一方NS-1000は、以前よりは少しましになったが、とてもじゃないがクラシック音楽全般を聴くにはトゲがぬぐい去れず満足度が低かった。

それでアンプを、ハーマンカードンhk−87×2で、擬似ブリッジ方式とし、出力を推定300W/Chほど出るようにした。

その結果、音に馬力が出てESL-63のによるアンプクラッシュは、免れることが出来たが、擬似ブリッジの弱点、アンプの歪などの悪い点も倍以上に増長されるから、出てくる音は余り気持ちのよい音とはいえなかった。

NS-1000も、1986年に購入したQUAD,ESL-63も、アレコレやってはみたが、結局満足度の高い音では鳴ってくれす、諦めかけていた2001年のある日のこと。

もう少しで見逃してしまいそうなオーディオ雑誌のごく小さな記事に「ESL専用のアンプ」InnersoundのElestrostatic Amplifierが発売されたとあって、・・QUADやSTAX,Martin Logan など、コンデンサータイプのスピーカーをドライブするのに最適と宣伝されていた。

それで藁をもすがるように、InnersoundのElestrostatic Amplifierをデモしてもらい、そのドライブ能力の高さに、高額ではあったが、まよわずに購入を決意した。

それから7年間は蜜月時代。

QUADが今まで経験しなかったようなハイレベルな音・・・室内楽は言うに及ばずマ^ラーブルックナーワーグナーといった巨大なオケも難なくこなしてを聞かせてくれ、その結果YAMAHA、NS-1000を邪魔物のように部屋の片隅に追いやってしまった。

33年連れ添ってきたが、もうNS-1000と格闘することにはさよなら・・・そう想っていたのだが、なんと皮肉なことか、どっこい問屋はそう簡単に下ろさない。

2008年夏、オーディオルームのエアコンが壊れたが、冷風扇でなんとか凌ごうとしたのが悪かった。
ある日QUADのコンデンサーがリークし始めてしまったのである。

こうなるとお手上げで、修理となるが、費用は60万ほどかかる見積もり。
実は修理はこれで2度目。
その時は20万ほどかかったガ、小生が現役であったから、サラリーマンの特権たるボーナスでなんとかなった。

しかし今は事情がちがって、余りにもの高額に怯えて、手も足もでなく、しかたなくYAMAHA,NS-100に再登場願うことにした。

さて、ここからが本日の本題だが、初めてInnersoundのElestrostatic Amplifierでドライブすると、それまでのNS-1000では再現不可能であった・・・これがNS-1000の潜在能力なのかと、初めて実感することが出来るほどの豊かな音で鳴り響いたではないか。


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30年にも渡ってNS-1000と戯れてきたが、一度たりとも満足できる音で鳴ってくれたことのない、この厄介者が、人格が変わったかのように変貌し、素晴らしい音を響かせてくれた。

InnersoundのElestrostatic Amplifierの能力の高さは、コンデンサースピーカーだけに、その能力を発揮するものではなく、ダイナミックス型ピーカーにおいても十分すぎる能力を発揮してくれるという事実に、うれしい驚きを獲得することとなった。

それでもよくよく聴いていると、まだ何かが物足りない・・というか、刺激的な音で鳴る場合が、減ったとはいえ、まだ存在することに気がついた。

それで金銭的余裕もないことだし、アレコレ周辺機器をいじることはやめて、設置環境を見直すことにして、実施したのがTAOKを2種類重ねてスピーカー台としたこと。


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そしてこれが1番効果的なことであろうが、アッテネーターを極端にいじって、ツイーターもスコーカーも0db・・・これが「標準」だと思っている人がかなり多いと思われ、小生も30年間0dbにしていたのをいずれもほぼ-4db・・・メモリではそう見えるが、その付近でいちばん聴覚的に良いと思われる位置を耳で聴いて設定した。

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アナログとCD、SACDとDVDオーディオでチェックした、その結果。

ツイーター、スコーカーのアッテネーターを絞った悪影響が出ることは全くなくて、それどころか重心がさらに低くなって、バランスのとれた音楽的な音(オーディオ的な音ではなく)で鳴り響き始めてくれたのである。

クラシックでは、定評だったピアノの音は響きが丸くなって、楽器の音色がわかるようになり、弦の音が艶やかで美しく、いつも試しにするアナログのベルリンフィル六重奏団のブラームス弦楽六重奏の最高音部でも、決して金切りとならなくなった。

アートブレーキーの「モーニン」では、JAZZ喫茶の4344などよりもレベルの音響で鳴りはじめてくれた。

カラヤン/ベルリンフィルのベートーヴェン、ミサソレムニス(1974年盤)でのシュライヤー(T)や、ショルティ/シカゴ交響楽団でのルケッティ(T)の張り上げた声も全く歪まなくなった。

そして現在、YAMAHA,NS-1000は、その能力をフルに発揮してくれ、QUADが破損してもじゅうぶんにクラシック、JAZZを問わずに、素晴らしい音を響かせてくれるようになったのである。

部屋がライブ気味であるのなら、アッテネーターを絞ってみるのが、良い効果を生む・・・・損な発見をしたのが苦節30年立ってからというわけであるから、このスピーカーを愛好している方、未だ多いと、御見受けするから、音に不満がある方は是非お試しください。

アッテネーターを0dbからさらに「絞る」・・・なかなかできない発想でした。


Comments(15)


Commentedby ま〜さん at 2011-01-09 12:53 x

S先輩、オーディオ・ネタ待ってました!NS-1000はかつてオーディオ全盛時代にヤマハが本気で製造した素晴らしいSPではないでしょうか。言いたいことをはっきり言ったため、鳴らす難しさが出てきたと思います。一生ものだとおもいますよ。



Commentedby noanoa1970 at 2011-01-09 13:31

ま〜さん さま
このSPは中古市場にたくさん出ています。ということは、たくさん売れたと同時に、手放す人が多い証拠でもありますね。
でもたぶんほとんどの方はこのSPの力を存分に発揮できないままに手放されたのではないでしょうか。このSPの能力をフルに発揮するためには、高品質で高出力の…思いのほか費用のかさむアンプが必要でして、ほとんどのユーザーがそうであるような、価格バランスを取ったシステム構成だと、よい音で鳴ってくれません。小生もようやくこのSPの真の実力を知ることとなり、クラシックでもジャズでもとてつもなく素晴らしい音が鳴り響いています。(決して大げさではないです)JBLの4344などを凌駕してしまうのですから、すごいことです。
貴君は確かタンノイのユーザーでしたね。音に満足されてますか?
能力を十分発揮されているでしょうか?



Commentedby ま〜さん at 2011-01-10 10:16 x

S先輩、よく覚えていらっしゃいますね。私のSPはタンノイのGRFメモリーです。で、ご質問への答えですが、とても十分に能力を発揮させているとは言えません。タンノイを本当に鳴らしたら、どんな音が出てくるのか?タノノイのスピーカー・エッジは固く、個性が強いんです。それで、とにかく聴くことだと思っています。自分の好きなディスクを時間をかけて聴いて、自分で探っていくしかないでしょう。ところで私もかつて、QUADのESLが本当に欲しい時期がありました。しかし、当時ペアで80万円という価格は、私には高すぎました。でも、あの音触は好きでしたね。他では得られない独特のものでしたから。S先輩のESLの音については、別の先輩から聞いて知っています。ベタ褒めでしたよ。うらやましかったなあ。



Commentedby noanoa1970 at 2011-01-10 11:21

ま〜さん さま
GRFでしたか、それはよいSPをお持ちですね。
タンノイは効率のよいSPですが、だからと言って、皆がやりがちな、極小出力の、球のA級アンプなどで鳴らすのには限界があります。タンノイも進化しているのですから、昔のイメージで装置を組むと失敗することが多いようです。たとえばQUADでもダイナミック型SPを鳴らすことを目的としたアンプでは、どんなに高級なものでも、QUADの潜在能力まで引き出すことはできません。しかしコンデンサー型SPに完全に対応するアンプで鳴らすと、今まで経験したことのないような音で鳴ってくれます。
コンデンサーSP専門のアンプで組んだ小生の環境で聞いた人間のほとんどが驚くことになるのです。彼らの経験値やイメージとは全く違った音が鳴っているからです。
でもQUADの最大の欠陥は、壊れやすいということ。Quality Unit Amplifier Domesticの略ですが、家庭用とは言い難いことで、設置環境に依存するし、修理費はものすごく高額ですので、いまだに修理に出せないでいる、もったいない状況です。
それでもあの音をもう一度聞きたいと思うこのごろです。



Commentedby ま〜さん at 2011-01-11 09:17 x

もう一つ、忘れていました。S先輩のリスニングルームの天井はすごく高いですよね。最近の研究でも、天井が高ければ低域のリバウンドによる音響への悪影響(定在波と言われている)を避けることが出来る、ということです。確か3メートル50センチ位ありましたよね。この影響も大きいと思います。私の部屋は一般的な2メートル40センチなので、低域の処理にはイコライザーを使用しています。しかしそれでも、まだまだ不十分です。



Commentedby noanoa1970 at 2011-01-11 17:09

ま〜さん さま
アキュフェーズ、ヴィクター、パナソニックの高級イコライザーでも、これに頼ると、なかなか抜けられなくなってしまいませんか。依然小生も実施したことがありますが、音質はそれなりにピュア接続よりも悪化することが多いです。もし定在波が顕著な場合は、ナチュラルなものでそれを吸収する方向が望ましいと思います。イコライザーで測定値がもしわかれば、その周波数を吸収するように試行錯誤することを勧めます。ちなみに小生の天井裏には、ギッシリとグラスウールを詰め込んであります。以下のURL参考ししてみてください。ただし、小生は未使用です。URLhttp://www.phileweb.com/review/article/200910/01/69.html…昭和電線のクワイアットパネルという製品一度確認されたし。
最近はオーディオ関連商品も、テクノロジー発達が顕著だから
役に立つものがかなり存在するようです。


Commentedby ま〜さん at 2011-01-11 17:15 x

有難うございます。私のイコライザーはアキュフェーズです。ご紹介いただいた情報、確認してみます。


Commentedby KENat 2012-01-23 21:06 x

僕もNS1000Mを所有しています。あるご縁で設計にも関係している、ヤマハのかなり上の方にいらしたエンジニアの方と知り合いまして(CDの規格とかを考えだした方だそうで、知る人ぞ知る方とほかの方よりお聞きしましたが。。)あてネッターのことに関しては同じ事を言っていましね。。−3DBにしてウファーと揃うような設計になっているとか。。それと。。直接に床に置くということも当時は考えていたようですね・・それで 上とのバランスを取るとか・・・・


Commentedby noanoa1970 at 2012-01-24 00:52

KEN さんこんばんは
相当偉い方と知り合われたそうで、なによりです。小生は長い時間をかけてたどり着いた方法でいたが、おそらく万人が0dbで使用していると思われます。更に多分1000は和室で聴くの前提に設計されているようですから、ライブな洋室で聴くときには相当調整を必要とするようです。そのあたりの説明がないのがとても残念なことです。モニターSPを家庭で着く難しさを持っていますね。直接床に置くという発想もおそらく和室での発想ではないでしょうか。座して聴くと中高音が耳の高さに揃います。


Commentedby tomtonat 2012-12-21 13:31 x

noanoa様
こんにちは
InnersoundにNS1000ですか。良いかもね。
Quadが破損って残念ね。

私はマーチンローガンで頑張ってますが、当方のは壊れるそぶりも見せません。アンプは色々あってクレルのKSA50Sに落ち着いてしまいInnersoundは眠り、NS1000Mも冬眠中です。
−3db+NS1000M+E300って、遊べるネタです。



Commentedby noanoa1970 at 2012-12-21 19:38

tomtonさま、コメント有難うございます。
QUADは今年の正月に修理から戻りました。
それで、今はもっぱらQUADデ聴いています。
ナーチンローガンは、使用したことはないですが、E-300に決定する直前にクレルKSA80を持ち込んでもらい3日ン試しました。次にE-300を持ち込みデモしてもらって1週間聴きましたが、部屋の環境など比較し、E-300に決めました。クレルはもう中古しかない時だったので、調子も優れなかったかもしれません。QUADが壊れてからの2年間、YAMAHAを調整し、結局アッテベーターを絞ることで、今までで最高の音になりました。QUADが直って聴きましたらYAMAHAがQUADに近い音がしたのには驚きでした。


Commentedby tomtonat 2012-12-26 17:50 x

naonao様、こんにちは。
ハイブリットと純ESLの違いがE-300とクレルKSAの違いになるのかもしれません。
電圧だけでいい純ESLはE300、電流を流がすハイブリットにはKSAかも。

先週スタッドパネルを外して点検したら急に音が出なくなって
大慌て、半田はずれでした。数千V近くある電線の修理はこわごわ。無事音がでて、やれやれでした。



Commentedby noanoa1970 at 2012-12-26 20:34

tomtonさん、こんばんは。
なるほど、そのようなことがE-300の説明書きに書いてありました。
通常の電流タイプのアンプは、どんなに高出力でも、SPが低負荷になると、高域が出にくくなるといいます。

Commentedby IchiZatouat 2014-12-17 03:24 x

NS-1000は、ちまたでは低域が出ないとよく言われてますが
本当は中高域の能率が良すぎて低域が出ないように感じる
のではないかと。
というのは、他の小型スピーカーと切替器で切り替えるとアンプのボリュームの位置はそのままで音が大きくなります。
また、超大音量にしたときには低域はちゃんと出ています。
つまりアッテネータの位置は、おもいきってマイナス側にして高域を絞ってあげて普通一般のスピーカと同じレベルにしてあげた状態でアンプの
ボリュームを上げる。
というのが正しいセティングではないかと
急に思い至りアッテネータを絞って聞き始めたところで
この記事にたどり着いてあ〜やっぱりそうなんだ
と確信した次第です。
ただマイナス4まで絞ってはいませんでした。
試して見ます。



Commentedby noanoa1970 at 2014-12-19 09:10

IchiZatouさん
その通りだと思います。アッテネーターをどのくらい絞るかは部屋の環境によるものと思います。
https://sawyer.exblog.jp/12639976/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c24

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
25. 中川隆[-10196] koaQ7Jey 2019年5月23日 17:46:12 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2143]

YAMAHA NS-1000M - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=YAMAHA+NS-1000M

オーディオの足跡


YAMAHA NS-1000M
1974年発売
¥108,000(1台、1978年頃)
¥119,000(1台、1993年頃)
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000m.html


永くリファレンスとして愛用されるものを創ろうという基本思想のもと、ベリリウム振動板などのヤマハ独自の技術を投入して開発されたスピーカーシステム。

1974年から1997年までの23年という長期間にわたり販売され、スウェーデン国営放送やフィンランド国営放送でモニタースピーカーとして使用されました。


中高域の振動板にベリリウム振動板を採用しています。

この振動板は、LSI製造技術に用いられている電子ビーム真空蒸着法と特殊合金技術を応用し、独自の技術力によって開発に成功したもので、高真空中で製造するため、圧延板材により仕上げたものより化合物が少なく、高純度を実現しています。
また、一度原子状またはプラズマ状にしてから蒸着するため、絞り成型では困難な深いドーム形やタンジェンシャルエッジをもつものなどが、製造可能となっています。

さらに、腐蝕しやすいベリリウム素材に約5ミクロンの厚さで特殊コーティングを施すことにより、大気中の有害な諸成分から保護することにも成功しています。

低域には30cmコーン型ウーファーであるJA-3058Aを搭載しています。

振動板には、長年の素材研究の積み重ねの経験から開発されたコルゲーションつきコーン紙を採用しています。またエッジには熱硬化性樹脂と共振抑えの粘弾性樹脂を2重コーティングした布が用いられ、入力信号に対するリニアリティを高めています。

磁気回路には156φのフェライトマグネットを採用しており、ボイスコイルは銅リボン線のエッジワイズ巻となっています。

中域には8.8cmドーム型スコーカーであるJA-0801を搭載しています。

ヤマハ独自の製法による振動板径68mmのベリリウムダイアフラムを採用しています。またエッジにはNS-690などのソフトドーム型開発時の研究成果である粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を含浸させた2重コーティングのタンジェンシャルエッジを採用し、ベリリウムの特長を損なうことなく充分な形状保持と中心保持能力を得ています。また、ボイスコイルは66φの大口径を採用し、銅リボン線エッジワイズ巻とすることで効率の増加を図っています。

この振動系はベリリウム振動板・ボイスコイル・エッジなど各部分の、背後の空気圧が同一となるよう考慮された設計がされています。振動板背後はセンターポールくり抜きバックキャビティに通じ、ボイスコイル背後は磁気回路の底板に空気穴をあけてバックキャビティに通しています。またエッジの背後はボイスコイルボビンの空気穴を通じて、さらにアウターポールにも空気穴をあけてエッジ部の空気を逃がしています。

磁気回路は156φの大型マグネットを採用しており、磁束密度16,000gaussを得て、過渡特性を向上させています。

振動板の剛性の増加と指向性の向上を計るため曲率半径の小さいドーム型が採用されています。このために帯域外の軸上特性に起る干渉による谷を、ディフューザーを採用することにより抑え、軸上の特性を可能な限り広域まで伸ばし、トゥイーターとのクロスオーバー周波数付近のつながりを改善しています。

高域には3.0cmドーム型トゥイーターであるJA-0513を搭載しています。

振動板にはベリリウム素材の特質を生かした重量0.03g以下という23mm軽量振動板を採用しており、粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした布製のタンジェンシャルエッジを採用し、不要な共振を抑えています。

ボイスコイル径は23mm、ベリリウム振動板直結のアルミ線エッジワイズ巻が採用され、振動系全体でも軽量に仕上げられています。

またNS-690のトゥイーターなどの研究成果であるボイスコイルの背後空間の、センターポールをテーパー化して不整形に、吸音用ウレタンを充填するなど共振の影響を抑えています。

ネットワーク部の設計には、電気的特性のチェックだけでなく、基本的な実際の聴感を重視し、カットアンドトライによって試聴を繰返して決定しています。

ウーファー回路には、1.0φのホルマール線を使用し大口径フェライトコア入りボビンの採用により、直流抵抗の減少と耐入力特性の向上を計っています。

またスコーカー、トゥイーターのレベルを設定するアッテネーターには2重巻線の耐入力特性の良い大型のものを採用しています。

エンクロージャーは完全密閉のブックシェルフ型4面仕上げで、ブラックフィニッシュのデザインを採用しています。

NS-1000Mでは、前面バッフル24mm、背面板25mm、側板、天板、底板には20mmのパーティクルボードを採用しています。さらにウーファー取付穴の上部に24mm厚の合板を背面板に渡して強固な補強材とし、各所に適切な補強を施しています。

仕上げは、クロスネット無しで黒色半艶仕上げとなっています。


機種の定格

方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型

使用ユニット
低域用:30cmコーン型(JA-3058A)
中域用:8.8cmドーム型(JA-0801)
高域用:3.0cmドーム型(JA-0513)


再生周波数帯域 40Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、6kHz、12dB/oct
最低共振周波数 40Hz

インピーダンス 8Ω

出力音圧レベル 90dB/W/m

定格入力(JIS連続) 50W
最大許容入力 100W

レベルコントローラー 中・高音、連続可変型

外形寸法 幅375x高さ675x奥行326mm
重量 31kg
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000m.html

_____

YAMAHA NS-1000
¥145,000(1台、1978年頃)

NS-1000Mと同一のユニット構成を採用し、仕上げが異なるスピーカーシステム。

中高域の振動板にベリリウム振動板を採用しています。

この振動板は、LSI製造技術に用いられている電子ビーム真空蒸着法と特殊合金技術を応用し、独自の技術力によって開発に成功したもので、高真空中で製造するため、圧延板材により仕上げたものより化合物が少なく、高純度を実現しています。
また、一度原子状またはプラズマ状にしてから蒸着するため、絞り成型では困難な深いドーム形やタンジェンシャルエッジをもつものなどが、製造可能となっています。

さらに、腐蝕しやすいベリリウム素材に約5ミクロンの厚さで特殊コーティングを施すことにより、大気中の有害な諸成分から保護することにも成功しています。

低域には30cmコーン型ウーファーであるJA-3058を搭載しています。

振動板には、長年の素材研究の積み重ねの経験から開発されたコルゲーションつきコーン紙を採用しています。またエッジには熱硬化性樹脂と共振抑えの粘弾性樹脂を2重コーティングした布が用いられ、入力信号に対するリニアリティを高めています。

磁気回路には156φのフェライトマグネットを採用しており、ボイスコイルは銅リボン線のエッジワイズ巻となっています。

中域には8.8cmドーム型スコーカーであるJA-0801を搭載しています。

ヤマハ独自の製法による振動板径68mmのベリリウムダイアフラムを採用しています。またエッジにはNS-690などのソフトドーム型開発時の研究成果である粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を含浸させた2重コーティングのタンジェンシャルエッジを採用し、ベリリウムの特長を損なうことなく充分な形状保持と中心保持能力を得ています。また、ボイスコイルは66φの大口径を採用し、銅リボン線エッジワイズ巻とすることで効率の増加を図っています。

この振動系はベリリウム振動板・ボイスコイル・エッジなど各部分の、背後の空気圧が同一となるよう考慮された設計がされています。振動板背後はセンターポールくり抜きバックキャビティに通じ、ボイスコイル背後は磁気回路の底板に空気穴をあけてバックキャビティに通しています。またエッジの背後はボイスコイルボビンの空気穴を通じて、さらにアウターポールにも空気穴をあけてエッジ部の空気を逃がしています。

磁気回路は156φの大型マグネットを採用しており、磁束密度16,000gaussを得て、過渡特性を向上させています。

振動板の剛性の増加と指向性の向上を計るため曲率半径の小さいドーム型が採用されています。このために帯域外の軸上特性に起る干渉による谷を、ディフューザーを採用することにより抑え、軸上の特性を可能な限り広域まで伸ばし、トゥイーターとのクロスオーバー周波数付近のつながりを改善しています。

高域には3.0cmドーム型トゥイーターであるJA-0513を搭載しています。

振動板にはベリリウム素材の特質を生かした重量0.03g以下という23mm軽量振動板を採用しており、粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした布製のタンジェンシャルエッジを採用し、不要な共振を抑えています。
ボイスコイル径は23mm、ベリリウム振動板直結のアルミ線エッジワイズ巻が採用され、振動系全体でも軽量に仕上げられています。

またNS-690のトゥイーターなどの研究成果であるボイスコイルの背後空間の、センターポールをテーパー化して不整形に、吸音用ウレタンを充填するなど共振の影響を抑えています。

ネットワーク部の設計には、電気的特性のチェックだけでなく、基本的な実際の聴感を重視し、カットアンドトライによって試聴を繰返して決定しています。

ウーファー回路には、1.0φのホルマール線を使用し大口径フェライトコア入りボビンの採用により、直流抵抗の減少と耐入力特性の向上を計っています。

またスコーカー、トゥイーターのレベルを設定するアッテネーターには2重巻線の耐入力特性の良い大型のものを採用しています。

エンクロージャーは完全密閉のブックシェルフ型4面仕上げで、ブラックフィニッシュのデザインを採用しています。

NS-1000では、前面バッフル29mm、背面板40mm、側板、天板、底板には24mmのパーティクルボードを採用しています。さらにウーファー取付穴の上部に24mm厚の合板を背面板に渡して強固な補強材とし、各所に適切な補強を施しています。
仕上げは、黒檀裏タンと層仕上げとなっており、落ち着いた色調のサランネットが付属しています。

機種の定格

方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型

使用ユニット
低域用:30cmコーン型(JA-3058)
中域用:8.8cmドーム型(JA-0801)
高域用:3.0cmドーム型(JA-0513)


再生周波数帯域 40Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、6kHz、12dB/oct
最低共振周波数 40Hz

インピーダンス 8Ω

出力音圧レベル 90dB/W/m

定格入力(JIS連続) 50W
最大許容入力 100W

レベルコントローラー 中・高音、連続可変型

外形寸法 幅395x高さ710x奥行349mm
重量 39kg
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c25

[リバイバル3] 車中泊向けの軽バン、ホンダ「N-VAN」の実用度 中川隆
110. 中川隆[-10195] koaQ7Jey 2019年5月23日 18:12:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2144]

【車中泊を楽しめる軽キャン】
N-VANのキャンピングカーがステージ21さんから登場!【4K】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KAQmFQLq_w0


2019/01/05 に公開


発売以来、大人気のホンダ N-VAN(Nバン)。そして、N-VANベースのキャンピングカーをお待ちかねのみなさんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。このN-VANのキャンピングカーがステージ21さんから登場しました! その名も『リゾートデュオ バスキング N-VAN』。装備充実で人気のバスキングシリーズですが、N-VANはさらに充実しましたぁ! このバスキング N-VAN、なんと車両持込でも架装OK! 車中泊を楽しめる軽キャンに仕上がっています。

■リゾートデュオ バス キング N-VAN
https://www.stage21.co.jp/campdev/lin...

■Stage21
〒252-0243 神奈川県相模原市中央区上溝2256-1
https://www.stage21.co.jp/campdev/
TEL.042-763-0061

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/865.html#c110

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
171. 中川隆[-10194] koaQ7Jey 2019年5月23日 20:08:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2145]

ウエストレックスT530−A 2017/3/31
https://blogs.yahoo.co.jp/wanwan129/64771077.html


ウエストレックスT530−A 画像
https://blogs.yahoo.co.jp/wanwan129/GALLERY/show_image.html?id=64771077&no=0


やっぱり2インチドライバーですか?!

ですよね〜・・・・・・

1インチでは味わえない音の厚みったらないですもんね〜

ウエストレックスが1956年にWE594Aの変わりになるドライバーをJBLに発注した事から始まる

JBL2インチドライバー

つまり

375の原型がウエストレックスT530−Aな訳です


ジムラン375との音の違いはさておいて
ウエストレックと言う名前の響き

心をくすぐる何かが有るとは思いませんか
ましてや375の原型ともなれば尚更

所有して使ってその真価を知る
一つの究極のスピーカーシステムを構築する上でカギになるユニット

・・・・・・でしょう。
https://blogs.yahoo.co.jp/wanwan129/64771077.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c171

[リバイバル3] ウェスタンエレクトリック伝説 中川隆
172. 中川隆[-10193] koaQ7Jey 2019年5月23日 20:10:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2146]

ウェストレックス Westrex RA-1554B 真空管ラインアンプ
\ 420,000 (税込) \ 388,888 (税抜)


型番:RA-1554B / メーカー:Westrex /国:アメリカ

ウェストレックス Westrex RA-1554B 真空管ラインアンプ


内部構成は

アッテネーター:TECH LAB PK-322×2
インプットトランス:Westrex P-90120×2
アウトプットトランス:Westrex P-90121×2

真空管

GE製12AY7×2
RCA製12BH7A×2
Western Electric製412A×1

その他 WesternElectric製オイルコンデンサー287A等が使用されています。

http://shopafroaudio.com/2014/02/09/17006/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208.html#c172

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
26. 中川隆[-10192] koaQ7Jey 2019年5月23日 23:21:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2147]

Fostex FE103E - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Fostex+FE103E


FOSTEX(フォステクス) FE103En
https://www.fostex.jp/products/fe103en/

▲△▽▼


大山美樹音 究極の自作 スピーカー追求道
Fostex FE103Eの利用レビュー
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/fostex/10/fe103e.html


Fostex FE103E 取り説より特徴抜粋

1.ESコーン紙採用
2.バスレフからバックロードまで対応するバランスのとれたQ0、M0値
3.高能率、高耐入力、ワイドレンジ

Fostex FE103E大山の評価

 fostexのFEシリーズの原点がこの103シリーズ。30年以上にわたる超ロングセラー商品で今もって人気の衰えないフルレンジ型スピーカーである。FE103M(メモリアル)や6N-FE103(ボイスコイルを6N利用)、FE103G(金色仕上げ)など103の限定ユニットまでいくつか登場している。

 このスピーカーユニットはあまりに有名で、専用のエンクロージャーも長岡先生はたくさん書かれている。有名どころではD-10バッキーやBS-10などがある。市販スピーカーの一部にも利用される実力は折り紙つき。

 万能型スピーカーユニットでどのような種類のエンクロージャーでも利用可能であり、バックロードホーンでもかろうじてok。しかしバックロードで使う場合はΣシリーズのほうが低域の歯切れは良くなる。

 音の特徴は、フルレンジ一発で聞く場合耳あたりがよく特定の周波数でのピークやディップを感じない。FFシリーズのような高域のピーキーさもなく自然に伸ばしている。
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/fostex/10/fe103e.html


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アマゾン
FOSTEX フルレンジ FE103En
価格: ¥ 6,240 通常配送無料
https://www.amazon.co.jp/FOSTEX-FE103En-%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8/dp/B002SE3GAW

カスタマーレビュー

ハード 5つ星のうち5.0
自作派なら一度は使っているだろう名機 2015年11月14日


もう初代103から数えて何個目になるかわかりません。1970年代後半〜80年代くらいから自作スピーカーブームになったかと思いますが、その頃から基本的には変わらない素晴らしい音質ですね。

スピーカーコーンの素材、センターキャップの素材はいろいろとありますが、やっぱり普通の「紙」コーンが明るさ・分解能・ナチュラルさでは一番じゃないでしょうか。よく「フルレンジの良さは自然な音で定位が決まること」と言われますが、将にそれを体現しているユニットと思います。

但しFOSTEXのFEシリーズ全般に言えますが、低音は工夫しないと出ません。本当に出ません。出てはいますが中高域がレベルが高く良すぎて低域がよく見えない、と言うほうが的得ているでしょうか?

私は本機種で幾つもエンクロージャ(スピーカーボックス)自作しましたが、普通のバスレフ型では体積大きめに取り、かつ余程懇切丁寧に根気よく作らないと低音感が感じられません。ですから、やはり多くの方がおっしゃるようにBH(バックロードホーン型)で鳴らすのが一般的でしょう。ただ、これは私の体感上の話に過ぎないかもですが、BHではあまり音道長く取ると小音量では違和感があります。ユニット自体の力不足や音圧不足でホーンを十分ドライブ出来ていないのかもしれませんが、音道は1メートル程度に抑えたほうがスピード感があってよさげな気がします。この10pユニットでも馬鹿でかいBHや音響迷路型を作ってローエンドも限りなく伸ばすのだ!という方もおられますが、その場合は上位機種(磁気強化型)にするか、中音量以上で鳴らすのが前提ではないでしょうか。ま、見た目は本格的でカッコいいですけどね。

また、そもそもが10pのユニットですから、あまり大きなエンクロージャでは設置の側面で問題があることも多々あるのでは。。

私は基本的に小音量でレスポンスの良さ活かした使い方しており、BHも欲張らず比較的小型のものを使っています。103用で売られている比較的廉価なBHキットとかがお手軽だし、一番良いかもしれませんね。仮にバスレフ型で作るにしても本機では大きめの箱が必要ですから、それと比較すると小型BHでもそんなにサイズ的に違いはありません。ブックシェルフ程度といっても過言ではありません。

ちなみにこれもよく言われていますが、エージングには相当時間がかかります。一日に少し聞く程度だ、という人は最初の音出しで落胆せず、半年くらい長い目で見たほうがいいです。そのかわりエージングが進むと本機特有の「紙臭さ」が引っ込み「角」が取れ、ナチュラルさに迫力と艶が加わり、何ともいえぬ良い雰囲気が出てきます。その時、ネットワークなど余計なものを介さない小口径フルレンジ一発の素晴らしさ、本機の真の実力が体感できると思います。

もし、エージング?そんなことより手っ取り早く良い音聞きたい!という向きは本機に手出さないほうが賢明です。同社のFF105WKあたりで6リットル程度の標準バスレフ作るか(FF105WKもバスレフ形に特化した素晴らしい機種で、最初から結構いい音で鳴ります。私も持ってます)、DALIやJBLなどのエントリーモデルをおススメします。

個人的には、この名機が末永く愛され、1世紀レベルでの超ロングセラーになることを祈っています。私のレビューが少しでもお役に立てれば幸甚です。
https://www.amazon.co.jp/FOSTEX-FE103En-%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8/dp/B002SE3GAW


▲△▽▼

オーディオの足跡 FOSTER/FOSTEX FE103
¥1,980(1個、1972年頃)
¥2,800(1個、1976年頃)
¥3,300(1個、1992年頃)
https://audio-heritage.jp/FOSTEX/unit/fe103.html


フォステクスの伝統を活かしたFEシリーズの10cmコーン型フルレンジユニット。

非常に長い期間販売されました。

ロールエッジや、耐熱性で効率の良いボイスコイルを採用しており、フルパワーでも低歪を実現しています。

70年代頃までは16Ωと8Ωの2種類のバリエーションがありましたが、その後8Ωだけ生産が継続されました。

発売当時からFE-103の磁気回路強化型としてFE-103狽焜宴Cンナップされていました。

※FE-103は販売期間中に仕様変更が何度か行われているようです。

最初期〜70年代前半のFE-103はマグネット背面からボルトが露出した設計となっています。その後マグネット部とラベルが変更され、その後はFostexラベルへと変更されていっています。

最初期のカタログでは推奨エンクロージャーの設計が異なりました。

※上は最初期の周波数特性(軸上50cm)です。
測定方法が違うため能率が大きく異なります。

機種の定格

方式 コーン型フルレンジスピーカー

口径 10cm

インピーダンス

16Ω(1976年頃)

最低共振周波数 80Hz
再生周波数帯域 fo〜18kHz

出力音圧レベル
96dB/W/50cm(1968年頃)
88dB/W/m(1972年頃)
89dB/W/m(1976年頃)

入力
15W(Mus.)
10W(最大、1968年カタログ記載)

Mo
1.85g(1968年頃)
2.7g

Qo
0.3(1968年頃)
0.35

実効振動半径(a) 4.0cm

マグネット重量 193g

磁束密度
10,000gauss(1968年頃)
11,000gauss

総磁束 29,000maxwell(1968年頃)

標準エンクロージャー方式 バスレフ型(6リットル)

8.5リットル(1976年頃)
総重量 630g

エンクロージャー寸法図、上は60年代のもので下は90年代のものです。

標準エンクロージャー

後期のFE-103

初期の詳細寸法図

https://audio-heritage.jp/FOSTEX/unit/fe103.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c26

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
27. 中川隆[-10191] koaQ7Jey 2019年5月23日 23:25:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2148]

大山美樹音 究極の自作 スピーカー追求道
FOSTEX/FOSTERというメーカー 
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/fostex/fostex.html


 FOSTER/FOSTEXは1949年西村茂廣氏および篠原弘明氏が東京渋谷に「信濃音響研究所」を設立し、スピーカーの製造を開始したものが前身です。その10年後には名称を「フォスター電機株式会社」と改称し現在に至ります。

 「フォスター」の製品は基本的にはOEM供給が基本。 ソニー、ヤマハ、 ノキア、AKGなどのハイエンドオーディオのスピーカーや、デジタルレコーダーメルセデスベンツ、ホンダ、GM、フォードなど車載用スピーカー、ipodのヘッドフォンなど幅広い。OEMなのでfosterというブランド名の記載はないが、様々な製品に組み込まれているのでほとんどの人は日常知らず知らずのうちにフォステクスの音は聴いているはずです。

 われわれが入手できる一般の市販品やスピーカーユニットについてはFOSTERの社内カンパニーであるフォステクスが「FOSTEX」ブランドで製品を販売しています。「fostex」というと自作派のための一中小企業と勘違いしている人もいるかもしれませんがとんでもない。グループ全体は東証一部上場の世界企業です。

FOSTEXユニットの特徴

 フォステクスのユニットは自作派特に長岡鉄男先生のスピーカーには気っても切れない縁にあるスピーカーユニットであり、長岡先生の作品はざっとみても90%以上はフォステクスのユニットを利用しての設計である。

 ユニットはまさに先進技術の固まりと言っても過言ではないでしょう。マグネシウム振動板の成型技術や、20センチクラス口径フルレンジで軽量振動板など枚挙に暇がないほどである。fostexの単体ユニットは世界標準の10年先を走っているとも言われている。

 フォステクスユニットの最大の特徴はフルレンジユニットである。フルレンジとは一つのユニットから全ての音域を出すのを目的としたもの。オーディオ創世記の20世紀の初頭から存在するが大半のメーカーは売れないのを理由に、マニアの求めるこの究極のユニットの開発をやめてしまった。マルチのが売りやすいからである。フォステクスのみが孤軍奮闘。ハイエンド用途のフルレンジに関してはどこのメーカーも追いつけないくらいレベルの高いものとなっている。

お勧めリンク

フォスター電機株式会社
https://www.foster.co.jp/

フォスター電機株式会社フォステクスカンパニー
https://www.fostexinternational.com/index-com.shtml

大山の個別スピーカー利用後の評価 
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/fostex/fostex.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c27

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
28. 中川隆[-10190] koaQ7Jey 2019年5月23日 23:47:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2149]

Audio Nirvana 2012年04月28日
https://www.highcraft.org/diary-detail/255


Audio Nirvanano はあまり耳慣れないメーカーですが、多分企業ではないのかと思います。

聞いた話では、FOSTEX をこよなく愛したフルレンジマニアの資産家のアメリカ人がいまして、その方はが言うには、

「昔の(日本製)FOSTEXは良かった・・・」らしいのですが、近年の製品には満足できず、遂にはポケットマネーで納得のゆくユニットを製作するに至ったそうです。

アメリカでは、こんな物を生産する工場は殆どなく、もちろんそんな個人の話をまともに聞くわけもなく、世界中のユニットメーカーから依頼を受けて生産している、中国の工場で製品化させたものです。裏側のシールは、セントルイスの夜景で、そこにお住まいなのでしょう。当然USA製にしたかったと思います。

このユニットは、横浜ベイサイドネット様で取り扱っておりますが、何でも秋葉原のコイズミ無線様との提携話があった際に、小泉社長が訪れ、提携商品とは考えていなかった AudioNirvanaの6.5インチを見るなり、これをくれと急遽コイズミ無線様で取り扱う事になってしまったとか。往年のオーディオファンにはたまらない雰囲気をかもし出す、そんなユニットがこのメーカーの魅力の一つです。

強い思い入れ、正に入魂の商品だからでしょう、現在ではアメリカのフルレンジマニアの中では人気のメーカーのようです。にもかかわらず専用のホームページもなく、個人取引の様な状態なのでしょう。今では、38cmフルレンジからこの3インチの物まで、殆どのサイズがラインナップさせています。

音の方は、3インチの場合ですが、FOSTEX好きでもあったためか、その傾向の良さを持っています。スタジオかホールの奥の奥の人がちょっと話した声まで聞こえてきます。このCDにこんな音があったっけ?と思うほどの表現力です。華やかなデンマーク製の物と比べて、低重心で落ち着いた印象です。FOSTEXに慣れている我々には、なじみやすいと感じています。F社には大変失礼ですが、高域を稼ぐ為か?音量を上げるとギャーギャーと耳にきつい音が感じられますが、その商品は周波数を少々控えめにしている為か、音量を上げても全くうるささを感じません。

中国製の為でもあり、何処かで作ったユニットの同材を別の商品にして販売するケースを時々見かけます。ひどい例では、Scanspeakの人気商品を生産していた工場が、メーカー(依頼主)を通さず、商品を横流しする事態もありました。このユニットも、同じコーン紙を使っている物をたまに見かけますが、それとは別物とお考え下さい。重要なのはエッヂにあり、振幅を大きく取るのではなく、どれだけのスピードが確保できるかで設計されています。コーン紙も優れていますが、ここが特徴です。このサイズで8Ω、88.4dBはFOSTEX以外殆ど見当たりません。なんだか良く解らないメーカーの商品ですが、採用を決めた理由がそこにあります。

どちらかと言えば10インチ、8インチの物からの技術移行なのでしょうが、全商品にこの様な特徴があると感じています。38cmのユニットはすごいですよ、150リッター以上は必要ですが、この迫力と自然さは流石です。

オーディオ関連では、大手メーカーとは異なる魅力を持つ組織(個人)が、沢山の製品を世の中に紹介しています。それもオーディオの魅力だとも思います。弊社もその一役を担える様に努力して行きたいと考えています。
https://www.highcraft.org/diary-detail/255


▲△▽▼


Commonsense Audio Audio Nirvana - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Audio+Nirvana+

世界の AudioNirvana(オーディオニルバーナ)
http://audioelex.blog.fc2.com/blog-entry-316.html?sp
http://audioelex.blog.fc2.com/blog-entry-317.html?sp

Common Sense Audio HP
http://www.commonsenseaudio.com/

Common Sense Audio - ホーム Facebook
https://ja-jp.facebook.com/anspeakers/

amazon.co.jp Audio Nirvana
https://www.amazon.co.jp/Audio-Nirvana/b/ref=bl_dp_s_web_4278037051?ie=UTF8&node=4278037051&field-lbr_brands_browse-bin=Audio+Nirvana

PHILE WEB 製品データベース - AUDIO NIRVANA
https://www.phileweb.com/ec/index.php?m=1772&s=&p_min=&p_max=&r=20&o=1&c=

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c28

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
29. 中川隆[-10189] koaQ7Jey 2019年5月24日 00:08:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2150]
>>28
>「昔の(日本製)FOSTEXは良かった・・・」らしいのですが、近年の製品には満足できず、遂にはポケットマネーで納得のゆくユニットを製作するに至ったそうです。

最近のフォステクスFEのE/Enは音が悪い 2012/10/6


 自作評論家は本当の事を書きませんが、最近のフォステクスFEのE/Enは音が悪ですネ。

やはり、中国生産になったからでしょうか。

関係者に

「もう昔のような良質のパルプが枯渇してしまったのでは?」

と尋ねると

「パルプはあるんだが水が無い」

という返事でした。


その「水」というのが企業秘密らしく、詳しい事は教えてもらえませんでしたが、おそらくパルプを水洗いする「水」が中国の、それではダメだということではないかと、思っています。

昔のFEはサブ・コーンの付いている 16/20cmは紙臭いので別として、8〜12cmはメーカー製スピーカーの追従を許さない、価格を超えたヴォーカルの素晴らしさや、圧倒的な音場感がありました。

長岡先生もピュア・オーディオにはスワンがいいと、おしゃってましたしネ。
実際、アンプやCDプレイヤーのテストの時は、スワンで行っていました。

それに比べると、今のFEは甘くみてもイマ1.5という感じです。
その他のフルレンジも軒並みダメで、まぁまぁなのはFX120ぐらいでしょうか。

もちろん、古くからのマニアは、それを分かっていて、どんどんフォステクスから離れてしまうのを、必死で繋ぎ止めるために、とても高価なフルレンジを限定発売しているのです。

限定ユニットは売りっぱなしで、コーンの張り替えは行ってくれませんし、あれでシナ・アピトン合板でも使ってスピーカー作ったら、メーカー製のスピーカー・システムが買えちゃいますヨ!! 

やはりベーシックなFEの音が良くならないとネ。

ちなみにFEのEΣなんて、バカバkしいぐらい音が悪いです。
https://blogs.yahoo.co.jp/s_tubotarou/30252226.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c29

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
30. 中川隆[-10188] koaQ7Jey 2019年5月24日 00:34:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2151]
>>28
>「昔の(日本製)FOSTEXは良かった・・・」らしいのですが、近年の製品には満足できず、遂にはポケットマネーで納得のゆくユニットを製作するに至ったそうです。

>>29
>自作評論家は本当の事を書きませんが、最近のフォステクスFEのE/Enは音が悪ですネ。
>やはり、中国生産になったからでしょうか。

2009年10月18日 FOSTEXの話しませんか?
https://smcb.jp/communities/5921/topics/484917


うーたんさん

FOSTEXは昔フォスターの名前で多くのスピーカーユニットを安価に提供してくれていて、自作派の味方でした。
というか、今でもそうですね。

私もFE-103を2発使って自作した銘器?など元気で明るい印象が好きです。
最近ではバックロードホーンに特化したユニットなど独自路線の製品を出してくれるのもますます好印象です。

みなさんにとってFOSTEXとはどんな存在ですか?


ニッパさん 2009年10月25日 08:18

うーたんさん お早う御座います 
フォステクの ほとんどは中国で生産されてるので 寂しい気も 
コストなんでしょうが
で 中国にまねされる・・・(;´Д`A ```

バッロード用 基本は軽いコーンで 極端なストロークしない
磁気回路の強いタイプですよね どちらかというと あまり 対入力が低い
それで ボイスコイルが細くてスクエアorショートボイスコイル ギャップが狭い
狭ければ 当然磁束密度は上がります
↑を ダンパーとか加工すると 平面バッフルに合うんですよ

FE-203Σとか ダンパーカットでかなり 良い感じなりました
だから ラウザー・アキシオム80とか良いんです 

バスレフ向きは ダンプして重くなったコーンに
ロングストローク 対入力が高く ボイスコイルは
太くてギャップが広く ロングボイスコイル 当然能率は下がる 
平面バッフル向きではない


うーたんさん 2009年10月25日 07:12

そんなに儲かるようにも思えないので販売戦略ならそれもしょうがないと思いますが、ちょっと節操がないような気も最近しています。
しっかり磨き上げたものを量産効果で安価に売る。
これが真の庶民の味方だと思うのですが・・・。
競争相手がいないので競争原理が働かないとも言えるかも。
まあ、地道に続けてほしいです。

高能率、バックロード用に特化・・・。
このコンセプトには大賛成です。


ニッパさん 2009年10月24日 22:18

販売促進じゃ? 売れ切れたら
また 半年〜1年で 似たようなの出してきます
よく マグネットだけ 強化したの 出してくるけど
音は? ての多いですよ


うーたんさん 2009年10月24日 19:56

フォステクスの話に戻るんですが、最近ユニットの限定販売が多いですよね。
あれはどういう意味なんでしょうか?
評判のいいユニットは定番化してくれたらいいと思うのですが・・。
それにしても高額なものはちょっと×ですねェ〜。

いつまでも長岡先生のように庶民の味方であってほしい・・・と思うのは私だけでしょうか?


ニッパさん 2009年10月24日 11:22

自作=安い これは なかなか。。。。

設計や構想練って時が 一番楽しい
いざ できると そこから 調整やら改造
一喜一憂しながら またそれも良しと
自作で安く済ませたいのか
市販品に無いから 自作するかでも違います
うちのアンプなんて とても・・・・(;´Д`A ```
市販品で済めばと 思っていますが 使えないから



あっしゃんさん 2009年10月22日 21:52

自作=安いなどとは思ってはいけませんね。上に書いたのは若い頃の思い出話です。フォステクスにまつわるね。私の現在のシステムも気に入るまでいじりまわしてます。これも昔からの自作経験の延長線上です。オリジナルより高くついてます。


うーたんさん 2009年10月22日 21:16

最近、木材も高価ですから自作もお金がかかります。
オークションで不人気なスピーカーシステムを買ってその箱を利用するっていう手もありますが、その箱があまり出来がよくないってこともおうおうにしてありますね。

まあ、すこしずつお金を貯めてやっと買えたっていうパターンがいちばん好感がもてます。

私はというと、このところの株価上昇で売り時を狙っていますが、意外とまだ上がるんじゃないかと思って売ることができないんですよね。
バックロード作成のための資金はもう一歩です。

サブプライムの時は数百万円損をしました、えへへ・・(自嘲)。


ニッパさん 2009年10月22日 21:03

うーたんさん LPのジャケットです 
基本かわいこちゃんが 好き アイドル大好きなんて
そうですか  実験室です 

(゜O゜;アッ! 今日 お仕事で 森カンナさんと 一緒で すてきな 良い香が
ロケ車に彼女が載ると 芳香剤の何倍も良い香が
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&source=hp&q=%E6%A3%AE%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%8A&lr=lang_ja&um=1&ie=UTF-8&ei=DUrgSqv4CdeCkQX65rytAg&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CBIQsAQwAA
あっしゃさん 独身・・・ うちは 3人目のカ〜チャンです (o_ _)ノ彡☆バンバン
自作=値段と 音が吊り合わない でチャレンジですよね
でも こだわると メーカー品 ぽんと買えば済む
それより 数段 工程や予算も 実はかかるんです

自作=安いは  最後は 無理と



あっしゃんさん 2009年10月22日 20:42

盛り上がりましたね〜♪
フォステクスと言えば多種多様のユニットがありフルレンジ40cmなんてのもありました。
ASWを作る時に安い20cmウーファーFW202を使ったのを覚えてます。
初めて買ったドライバーはD232。安かった。セクトラルホーンはコーラルAH-502の方が安かった。
とにかく若い頃はお金が無かった。アルバイトニュースも無かったし、もちろんヤフオクなんか無かった。
ネットワークパーツが意外に高くて困りました。フォスのしかわからんかったもんね。
少しゆとりができてアンプやLPプレーヤーは上級品が買えるようになってからもスピーカーだけは自作でした。
再び自作熱が出てきたのは再び独身になった16年前からです。


うーたんさん 2009年10月22日 04:59

ニッパさん

オーディオにドップリですね。
HPも立ち寄らせていただきました。
なかなか惹きつけるフロントページに感心しました。
ミーハーっぽい壁の写真が妙に気になりますが・・?

とにかく、ご自分の自由に使える部屋があってうらやましいです。


ニッパさん 2009年10月21日 13:00

(゜O゜;アッ! ケーブルも 石塚氏手製による トラィガードケーブル
20年では高すぎて 商品化出来なかった 試作品です
1m5万なんて 20年前は ありえない 値段 今なら有るけどね
この ケーブル 叩いてもいっさい 音が出ない
オシロでテスト済みです
ナンバーワンじゃなくて オンリーワン 違う世界なのかもしれません


ニッパさん 2009年10月21日 09:10

うーたんさん 車売る前に 是非遊びに来てください
完全 自作 オーディオの世界
カートリッジ オーダー品試作品多数 アーム自作 プレーヤーは
数人で 旋盤屋さんに 挽いてもらった トランスは デンオンの側だけで
UTCで イコライザーは クリスキット改と大沢作バランスプリ・バランスパワー
こんどは マグネット石塚作飽和磁気回路22000↑に大沢作コーン紙・・・
オンリーワンばかりです ヾ(;´▽`A``アセアセ



うーたんさん 2009年10月21日 05:39

いいです。
いいです。

駅に近いので、車乗らないしそろそろ売ろうかと・・・・。
少し、淋しい。


ニッパさん 2009年10月20日 23:11

(゜O゜;アッ! ほんとですね フォステクスのはずが (*_ _)ペコリ
車とオーディオとカメラは 近いですよね
カメラは 恐くて 近づけません ヾ(;´▽`A``アセアセ
是非 行動起してください 悪い虫が騒ぎはじめちゃいましたか (*^m^*) ムフッ



ニッパさん 2009年10月20日 21:58

これ 真ん中らへんの音聞けば 1分30秒から
風邪 完全に治るかも
ほかの 病気が再発しても 責任は持ちません

https://www.youtube.com/watch?v=VsMgA2JvUlg&fea


ちなみの 写真は乗っていたときの カリブラです


ニッパさん 2009年10月20日 20:57

ゆうさん 自分ちょと前まで 車代の3倍くらいかけて
オーバー300キロ フルチューン車乗ってましたよ
カーボーイ見開きで出たことも 2L 450PS↑・・・
L 230PS (*≧ ω ≦*)ブププッ
車は面白いです 直線番長で 最高速やゼロヨン・・・・おじじで参加
その車は オペルカリブラて DTMに出てた 
まあ 普通は 誰も知らない 5ナンバーでGTRやスープラそしてフェラーリポルシェ
ちぎって 大黒PAで 追いついてきて この車なんですか?!?!と
いまは いかに かーちゃん説得して スパー7買う算段・・・・・・・(@@;)
もちろん 一番パワーの無いの買う予定
一度 600PS ロータリーターボの7借りたり ボグゾールとか
高パワーは 7に合わない ケントユニットで 細いタイヤで ステアリングマシンがいい

うーたんさん アンプのパワーと確かに 大排気量にてるかも
V8はカマロ アイロックジーの5.7Lが最高で 
小排気量は ゴルフ2 GTI 某横浜のステージ2組んで それはそれで楽しかったです
まあ どんな車でも 今は早いしね 
じじいが 運転してる 旧車のが 何倍もカッコいいですね


うーたんさん 2009年10月20日 20:20

うぁ〜っ!
車の話で盛り上がってますね。
そもそも私がアンプのパワーを車の排気量に例えられるか?って話からですよね。

そういえば今の若い人、車に興味ないみたい。
スポーツカー乗ってる人をみても、何かダサく感じるようです。
高級な自転車乗ってた方がカッコよかったりして・・・。



ニッパさん 2009年10月20日 18:07

ゆうさん 今時は軽でも67馬力あるから 今の人にはわからないですね
今の軽の 車重が半分以下かも・・・・ で燃費は ハイブリットより 良かった
昔弟が ヨタ8昔乗ってて 普通に1L 35km走りました 
ホンダは1L50kmくらい 走ったと 思います
高能率なんで 5結のシングルです プロフィールにHP載せてます
極めて極端な 自作オーディオですが
X1-R 恐怖のタックインですね オーバーフェンダーが カッコ良かった
ハンドル切っても曲がらないから いかに 重量移動で 
フロント すかすかですよね 自分はX-1チューンに 横に乗って 横転した事が有ります
ロールゲージが有って 助かりました 
1wしかない アンプで 高能率スピーカで がんがん鳴らす そんな 感じ?
使える パワーバンドが 狭い (*≧ ω ≦*)ブププッ
オーバーレブ気にしながら 運転だもんね 
おっと ボリューム上げすぎたとか 

低能率スピーカーにパワーを入れた音? はGTRとかスープラとかじゃ
(゜O゜;アッ! 三菱GTOかも (o_ _)ノ彡☆バンバン


ニッパさん 2009年10月20日 09:52

おおお フロンテクーペお乗りだったんですか
友人に フロンテクーペ狂さんがいて
今5台くらい 2台登録で1台が サンデージムカーナレース用
2台が部品用とか・・・・・・・・・(;´Д`A ```
ジムカーナは570ccボアUP 菅谷チャンバー CRキャブ バイクじゃありませんが о(^▽^笑)
バイクのGT550用ピストン入れて ヘッド加工でなんと 65馬力も出てるんです

http://www.youtube.com/watch?v=LEd2metPsJw

音だけ 聞いてると 物凄いんですが 周りの車見ると
安全な速度域 ほんと 面白い車ですよね
きっと 今のミニバンのが 早いのかもね

6BQ5シングルに多摩音響LA16繋いで 聞いてますよ 
FEより 反応がいい ( ̄ー ̄)ニヤリ



ニッパさん 2009年10月19日 22:11

車とは ちょと 話が違うけど
最新のGTRは誰が乗っても それなりに早いけど
これも ハイグリップタイヤのおかげなんでしょうね

昔の車に 今のタイヤ付けると 足回りやひいてはボディまで・・・・
タイヤ自体もロープロで 82%なんて 扁平率 ほとんど無いし

ここも 同じなのかも 同じコーナーGTRは100キロでも なにも気にせず曲がりますが
きっと 同じコーナー60キロで小排気量のミニや丸もちやアウトビヤンキなら
大騒ぎです フロンテクーぺとかでも でも 数倍楽しいのかも
早く安全に移動できる車が良いのか 移動自体を楽しむ車が・・・
このへんも 似てるのかもしれませんね



うーたんさん 2009年10月19日 21:23

P610は当時友人のステレオ(一体型)の裏ブタを開けたらAタイプが入っていました。
アンプが真空管だったのですがふっくらした低音が妙に心地よかったことを覚えています。
耐入力3Wでも十分ですね。

確かにアンプの大出力って何だろうと考えることが時々あります。
車で言うと排気量でしょうか?
たしかにスポーツカーの加速感は魅力でしょうが、オーディオでも同様のことが言えるのでしょうか?
スピーカーの能率(車で言うと車体重量)がよければそれで済むような気がしますが・・・。

昔は小出力アンプしか作れなかったのでスピーカーの能率は重要でしたが、今は能率は二の次になってしまったような気がします。


ニッパさん 2009年10月19日 00:08

スピーカユニットの改造してる方て 居ませんか?
今のスピーカて 100wアンプで壊れないのが
自分が作っている スピーカは 10wでも壊れる 
(゜O゜;アッ! 当然10w入れたら 物凄い音が・・・
ケーブルの問題で 開放で スピーカが壊れる
メーカー製ではありえないのですが
1wで十分聞ける 小音量で 聞けるスピーカて 今はとても少ない
1wしか出ない アンプもないし 普通に50w〜100w もしくは それ以上ですよね
メーカー製では 壊れたら メーカーの責任・・・・・
反応の良いスピーカは 今は皆無です 悲しいです



こーちゃんさん 2009年10月18日 22:18

自作派の私はフォステクスのユニットにお世話になってます。最近は此処しかユニットを製作してないのが残念です、昔は各社競って色んなユニットを出してましたね、その頃私は只雑誌を眺め、凄い人達が居るなーと関心してました。そんな私が在るJAZZバーのライブで親しくなったベースマンが長岡氏のスピーカーを自作してらして、ぜひ見せて欲しいと休みの日に伺い、そのスピーカーにビックリ、形が煙突の様なネッシーJr、首が伸びた1目小僧の様なスワンでも、音が凄く良いのに又ビックリしました。その師匠に色々と教わり私の自作熱病が開花しました。又スピーカー自作同好会なるものを作り、月1回に月例会を例の蕎麦やさんで開催し、自作スピーカーでJAZZを聴き、熱くオーデオ、ユニット他を語っております。



ニッパさん 2009年10月18日 21:41

ゆうさん 自分は古いのかな 6ハンて言えば 三菱(610)・パイオニア(PE)・松下(ゲンコツ)
が3強で その下に安い フォスターやコーラル アイデンとか 中学生には 憧れだった記憶が


ニッパさん 2009年10月18日 21:36

UPは白いコーンで JBL LE-8Tのイメージですね
今は FXが近いのかな FEと比べると おとなしい感じで
白い ダンプ材が塗られた センターがアルミでボイスコイル形が大きい

本家LE-8TもUP-203やヤマハJA2770も使った 事が有ります
テクニクスもコーラルでもありましたね


うーたんさん 2009年10月18日 15:57

ニッパさん
コーラルFLAT8を買ったのはちょっとエピソードがありまして、そのころ雑誌を見ながら4cHのリア用としてフォスターのUP163を買おうと決めて秋葉原に行ったんです。
ところが、いざ買おうとしてふと20cmの方が大きいからいいかなと色気が出てしまいこれを入手することになりました。
UP163はどうだったか知りませんが、確かにコーラルではFLAT6の方が評判良かったですね。



ニッパさん 2009年10月18日 14:34

うーたんさんコーラルは ダンボール箱製作の会社になっているそうです
フラットは8より6の方が人気有りましたよ 音がチョと違うんです
FEも20cmが良い人と10cmとか8cmの方が良いとか
自分はFE-163が 13cmも有りますよね



ニッパさん 2009年10月18日 14:30

知っております 最初の名前は朋だったかな 景山式 今は調所電器が引き継いでいますね
調所電器のD-2に 興味あります
80年代は古山平面が有名 確か 調所電器が作っていたはず
ハイルドライバーの2wayが 有名でしたね
昔 友人が使っていて 池上まで 何度か遊びに行きました



ポチトリさん 2009年10月18日 12:49

うーたんさん

ご存知かもしれませんが、バスレフ用のユニットは、ロングギャップ、ショートボイスコイルで、磁束密度も低目になっています。
振動板のストロークも確保され、Qも高めに設定されているようで、バスレフの効果を出しやすいように設計されているようです。

音は、落ち着いたもので、弦を聞いても、刺激的な音は出ません。
ストロークが大きく取れるためか、トーンコントロールで低音をかなり上げても、分解能が落ちません。
結果として、非常にバランスの良い音に聞こえます。確かにクラシックを聞いても問題ないです。

最も、このユニットの価格だったら、同価格で2Wayを構成して、総合的にさらに高性能なシステムを作るのは可能だとは思います。

しかしながら、シンプルかつコンパクトな、フルレンジユニットを使ったシステムで、ある程度の性能を得られるという、精神衛生上のメリットはあります。


うーたんさん 2009年10月18日 11:45

ポチトリさん
MG-100HRにはちょっと食指がうごいたんですが能率の低さとクラッシック向けだとの噂もあって見送ることにしました。
もう完売したようですが音はいかがですか?


ポチトリさん 2009年10月18日 10:31

昔は、「マグネットが強力=音が良い」と単純に思っていました。
マグネット2段重ねのFE-103Σなどには、あこがれたものです。

最近のFOSTEXのユニットは、ずいぶん洗練されてますね。
最近、久しぶりにFOSTEXのMG-100HRでスピーカーシステムを作りました。
HR形状の、マグネシウム振動版という、FOSTEX独自の技術に引かれました。
値段相応といわれればそれまでですが、ユニットの作りも丁寧で、トッププレートの厚さや手間のかかったであろう旋盤加工の後等を見ると高級スピーカーメーカーの製品という風格があります。

これからも、元気で先端的な製品を出し続けて、アマチュアの制作意欲を掻き立てて欲しいものです。

後で、コミュニティーのアルバムに製作過程の写真を載せておきます。


ニッパさん 2009年10月18日 10:10

(゜O゜;アッ! それと 当時からも ホーンはゴトウ・YL・加藤研(マシュルーム)・マクソニックなど
超高級メーカーも有り フルレンジだと エクザクト・多摩音響・丸尾再音研究所・古山平面スピーカとか
やはり フォステクスは自作の入り口 ステレオ紙で 自作スピーカの代表でしたね
長岡さんや江川さんいろんな スピーカ発表され 毎月楽しみでした



うーたんさん 2009年10月18日 10:03

Sanochiさん
バイオセルロースって、知らないです。



うーたんさん 2009年10月18日 10:01

コーラルといえば昔FLAT8を使ったことがあります。
元気はありますが紙くさい音でした。
能率が高いのがマルです。
サンヨーへの部品供給もしていたはず・・・。

特殊ダンボール業・・・とは?
ダンボールに使う紙をスピーカーのコーン紙に使うとか・・・考えすぎか。



ニッパさん
2009年10月18日 09:53

自作の入り口 迷路の入り口かも ( ̄ー ̄)ニヤリ
今 台湾メーカーや中国メーカーなど かなり安く売っているので
がんばってもらいたいなぁ 

あとは 特殊ダンボール業になった コーラル 
コーラルの方が 元気な音で フォステクスのが ちょと 丹精な音のイメージが
その昔は 16cmスピーカ全盛の頃は 三菱・パイオニア・コーラル・フォステクス・アイデン・・・

外国メーカーは20cmで国内メーカー16cmで 競争がすごかったなぁ・・・ちと話がそれたか
https://smcb.jp/communities/5921/topics/484917

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c30

[昼休み54] ロリコン男は何を考えているのか? _ ロリコン向けラブドールの世界 中川隆
88. 中川隆[-10187] koaQ7Jey 2019年5月24日 00:57:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2152]

インターポール、小児性愛者のネットワークを解体 子ども50人救出
5/23(木) 21:49配信 AFP=時事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00000041-jij_afp-int


シンガポールの国際刑事警察機構(インターポール)のロゴ(2015年4月13日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】国際刑事警察機構(インターポール、Interpol、ICPO)は23日、小児性愛者によるオンライン上のネットワークをめぐり、タイ、オーストラリア、米国で9人を逮捕したと発表した。インターポールによる一連の作戦でこのネットワークが解体に追い込まれ、子どもたち50人の救出につながったという。

 インターポールは2年前、利用者の追跡が難しいいわゆる「ダークウェブ」上にあり、世界各国に6万3000人のユーザーを抱えるウェブサイトに絡む捜査を開始。これに派生する捜査を60か国近くの警察が進めており、逮捕者数はさらに増える見通し。

 一連の逮捕の結果、子ども50人の救出につながった。警察は現在も、人目に触れないネット上で共有されていた画像にうつっている100人以上の身元の特定作業を進めている。

 インターポールによると、ブラックリスト(Blackwrist)と名付けられた作戦を2年前に開始したきっかけは、ダークウェブ上の会費制サイトから流れてきたデータが発見されたことだったとしている。

 ダークウェブ上のサイトは検索エンジンを通じて見つけることはできない。サイトにたどり着くためには、ユーザーは特定のURLアドレスを入手する必要がある。

 インターポールは世界中の政府機関からの助力を得て、米国土安全保障調査部(HSI)と共に、新たな画像や動画が毎週投稿されている同サイトのIPアドレスを突き止めたという。

 昨年には最初の逮捕者として、サイトを管理する中心人物がタイで身柄を拘束された。タイの裁判所は同年6月、この男に禁錮146年の判決を言い渡した。被害者の中には、男本人のおいも含まれていたという。

 インターポールのユルゲン・ストック(Juergen Stock)事務総長は「ブラックリスト作戦は、子どもたちを虐待し、子どもの性的搾取に当たるコンテンツをつくり、そうした画像をネット上で共有する者らに対し、われわれにはそういう人間が見えている、いずれ司法の場に引きずり出すという明確なメッセージを送るものだ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00000041-jij_afp-int
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/270.html#c88

[リバイバル3] かぐらスキー場 (かぐら・三俣・田代スキー場) 中川隆
122. 中川隆[-10186] koaQ7Jey 2019年5月24日 01:18:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2153]

雪日記
進む融雪、かぐら最終決戦。
【18-19シーズン 183日目】 天候:雨〜曇り〜晴れ
5/21(火) かぐらスキー場でスキー。
http://golgo13zilch.jp/blog-entry-3608.html

LAST KAGURA COUNTDOWN 6

予報通り午前中のみつまたはどしゃ降りの雨…。
風は治まりリフトの運行は問題ありません。
午後は晴れる予報なのでのんびり上がります。

嗚呼!!
ついにみつまたは力尽きました…。

ファミリーコースはもうダメか…。

ゴンドララインはギリギリ生きていました。

ゴンドラ山麓駅まで雪上移動可能です。

ガスに包まれたかぐらエリア。
イヤな予感が…。

本日より公式では滑走可能コースはメインのみとなりました。
そんな…、まさか、
あれだけ豊富だったジャイアントもダメなのか!?

確かめてみるしかない(笑)

嗚呼!!そんな!!
土曜日は普通に滑れたパノラマコースの残骸…。

それでもジャイアントなら!

何だ普通に大丈夫ではないか。

中段は全然問題ありません。
しかし、

さてどうする!?

素直に板を外して移動しました(笑)
でもこういうの嫌いじゃないです。
これでこそシーズン最後のかぐら!って感じ。
ジャイアントが通常営業出来るほど雪がある状態で営業を終えたら未練が残りますからね。

メインは余裕の雪量!

獣道もまだイケる!

テク上段もどうにか!

コブ道場も健在。

想定外の南風と大雨で壊滅的にヤラレてしまいました。
先週の様子からして、
メイン、ジャイアント、テク上中段、ゴンドラコースはどうにか最終日まで完走、
みつまたももしかしたら雪上移動可能かなと思っていましたが、
今回の嵐で滑走可能コースはかぐらメインのみとなってしまいました。

とても残念ですが、
ここまで積雪が豊富であり神楽魂が注入されていたからこそ、
この程度の被害で済んだのかと。
プラスに考えれば、
まだメインは十分最終日まで滑走が可能です。

過去の少雪年の事を考えるとそれだけで幸せです。

かぐらエリアも一気に新緑が芽吹きました。

ゴンドラコースはまだ滑走に問題ない雪量でしたが、
クローズして雪出し作業中です。

ここはゴンドラ下り乗車で移動出来るので、
薄くなったかぐらエリアとゴンドララインに雪付けするのでしょう。

ファミリーコースの融雪に伴い、
キャリーサービスが始まりました。

行きはゴンドララインの雪がある限り滑走移動、
帰りは板を預けてリフト下り乗車がオススメです。

神楽魂!!

明日も雪上移動が可能でしょう。

楽しいリフト下り乗車。

歩くのに疲れたらサンキッドです。

さぁ本日は夜の部特別版。
今シーズンも大変お疲れ様でした。

特別版らしく豪勢に!

おつまみも美味い!!

贅沢ぅぅぅ!!

しかし、
本日一番の贅沢はこちら。

ととや特製蟹の甲羅焼き。

さいこ〜!!

特別版の名に相応しい最高の夜でした。

何かいつもと違うのが1本いる(笑)

特別版から通常版へ…。

スキー場発表積雪量
かぐらエリア:130cm (-10cm)
みつまたエリア:30cm (-10cm)

使用板:LINE / FUTURE SPIN
ビンディング:LOOK / PIVOT12
ストック:SINANO / Bump Diver
ブーツ:K2 / PINNACLE 130
http://golgo13zilch.jp/blog-entry-3608.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/779.html#c122

[リバイバル3] 札幌市民が白樺並木を嫌う理由 _ 北海道で猛威を振るうシラカバ花粉症

札幌市民が白樺並木を嫌う理由 _ 北海道で猛威を振るうシラカバ花粉症

北海道の白樺並木 - YouTube 動画
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【2019年】札幌・旭川で白樺花粉に苦しむ僕。北海道での日常対策を9つ紹介
https://www.kitalannotabihurotravel.com/entry/sirakaba


北海道札幌市でシラカバ花粉に苦しむ人へ。日常でできる白樺花粉症対策を9紹介します



2019年5月19日更新

北海道札幌移市住歴15年!kitalanです。札幌最高に好きです。花粉の苦しみを除けば・・・。

2019年5月20現在、ついにシラカバ花粉がピークを迎えています。

本州に住んでいた頃はこんなことは全くありませんでしたが、

最近妙に身体がダルい、目がかゆい、くしゃみ鼻水が出る・・・これらの症状の一つでも当てはまればそれは恐らくシラカバ花粉の症状です。白樺花粉は北海道の風土病とも言われていて、推定で道民の50%はシラカバ花粉症なんだそうです。私は札幌に移住するまで知りませんでしたし、花粉症でもありませんでした。。

ちなみに私の場合、都合で札幌旭川を2週に1度程度行ったり来たりするのですが、これまたきつい。札幌と旭川では1週間くらい花粉時期にズレがありますから、本当にたまりません。

そうなんだよな、札幌・旭川はシラカバ花粉がきつい

ということで、札幌でもいよいよ花粉が飛散しはじめます。

花粉症は2カ月前からの対策が吉と言われていますが、仮に遅れてしまっても、その時々でできることは必ずあります。しっかりとした知識が大切です。

ちなみに札幌における花粉というのは、ハンノキ花粉とシラカバ花粉が主です。

4月頭はハンノキ花粉が飛散し、4月末からGWにかけてはいよいよシラカバ花粉のピークです。

北海道では圧倒的にシラカバ花粉の人が多いようですが、シラカバの花粉症にかかっている人はたいていの場合、ハンノキ花粉にも反応してしまいます。そして、より症状が辛くなります。

ピーク時にどんな症状が出るか

くしゃみ鼻水、目のかゆみに加えて、慢性的な倦怠感が伴います。まるで風邪をひいているような感覚です。思い当たるふしはあるでしょうか。

ひどい状況になると、ノドもいがいがさえしています。

花粉症は薬を使わずに克服できる!なんて言われていますが、そんなに簡単に克服できたら苦労はしません。

焼け石に水・・・的な感覚もありますが、僕が行っている悪あがきを9つほど紹介したいと思います。実際症状は多少改善されます。

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•北海道札幌市でシラカバ花粉に苦しむ人へ。日常でできる白樺花粉症対策を9紹介します •ピーク時にどんな症状が出るか
•2018年のシラカバ花粉の飛散量は歴代トップクラスだった
•2019年のシラカバ花粉。飛散開始時期はいつから?
•発表されるデータと個人の体感は一致するのか
•2018年札幌シラカバ花粉のピークは5月7日。終わりまであと3週間!
•北海道でシラカバ花粉に苦しむ期間は2カ月。この期間を乗り切る対処療法は?
•@真っ先に病院へ行く!
•A外出時は必ずマスクで!
•Bパソコン用、または花粉用メガネを装着する
•C花粉用塗りクリームおよびスプレーを顔面にぶっかける
•シラカバ花粉への対策のまとめ〜帰宅編〜
•Dすぐに洗顔をして花粉を全て洗い流す
•Eお風呂に浸かる
•F空気清浄機の設定を全開にする
•G良質な睡眠をとる
•H休日に割引マッサージを利用する •避けるべき時間帯は?

•花粉症薬もセルフメディテーションの対象薬になります
•旭川の花粉は5月中旬から6月17日頃まで続く!
•まとめ:今からでも花粉症に対抗はできる!!


2018年のシラカバ花粉の飛散量は歴代トップクラスだった

まず、昨年度の状況についてのまとめです。

私は毎年下記サイトで花粉飛散量をチェックしています。グラフをご覧いただけば一目瞭然ですが、昨年の飛散量は尋常じゃないレベルでした。

平常時で例年の2倍以上、ゴールデンウィークは例年の6倍以上を記録しています。

このせいで、新たに花粉症が発症したり、悪化したりしてしまった人も随分と増えたのではないでしょうか。基本的に花粉症は蓄積型ですので、体内での一定量を超えると発症してしまうそうです。

さて、重宝させてもらっているのは「北海道立花粉研究所」さんの情報です。他のサイトは全国区の情報がメインになります。しかしこちらのサイトの場合、札幌、旭川、帯広・・・と、過去の統計データはもちろんのこと、タイムリーな飛散状況のデータを公開してくれています。

ピーク時は結構な頻度で更新されますから、とてもありがたいです。

下記引用は、2018年のシラカバ花粉の飛散データです。

f:id:kitalan:20190211074906j:plain

・4月29日付近の飛散量が異常

・花粉量は年を経るにつれて増加傾向にある

・隔年で花粉量が増減している傾向がある

グラフから上記のような事実が読み取れます。ただ、隔年現象については諸説もありますし、一概にそうとも言えないので、私の分析は鵜呑みにしないでほしいと思います。

ただ、それはそれとして、毎年のグラフを見ているとある程度の傾向は読み取ることができますね。

2019年のシラカバ花粉。飛散開始時期はいつから?

上記データから自分なりに分析しますが、例年通りでいくとずばり、

2019年シラカバ花粉の飛散時期(札幌)は4月22日です。

注意点としては、去年の私の記録を見る限り、これより4日ほど早い時期から、私の身体は異常反応を示していました。花粉に敏感な方は、道立花粉研究所のデータよりも1週間ほど早く花粉反応が見られると考えて良いのではないでしょか。

ちなみに2018年は4月18日が飛散開始となっていました。2017年の4月26日からの飛散より、8日ほど早いですね。なお、天気予報等のメディアでは当時、「桜の開花予想が一週間早まった」というニュースを伝えていました。


各観測地点における飛散開始予測日を以下に示します。
〔〕内は、例年(*)の飛散開始日

  函 館: 4月27日 〔4月30日〕
  札 幌: 4月18日 〔4月26日〕
  岩見沢: 4月26日 〔5月 1日〕
  旭 川: 4月26日 〔5月 3日〕
  帯 広: 4月30日〔5月 4日〕
  北 見: 4月30日 〔5月 6日〕

飛散開始日は、スライドグラスの観測面1平方センチメートル当たりシラカバ花粉が1個以上の日が2日以上続いた最初の日としています。 シラカバ花粉は飛散開始日の1週間ほど前から少数ながら観察されます。

http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/p_files/yosoku.htm

発表されるデータと個人の体感は一致するのか

*この章では自分の記録と発表データとの関連性について述べてみました。

概ね一致しているように思えます。

以前から気になっていたのですが、メディアで伝えられる花粉情報と自分の体感とに一定の時間差があるんですよね。そこで私の場合、数年前からメディア情報と自分の体感とを記録にして残しています。

まず、毎度おなじみの道立衛星研究所から画像を引用します。

私は過去記事で、下記グラフを参照しながら以下のようなことを述べていました。


http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/shirakaba/shirakaba.htm

ご覧のとおり、昨年データでいけば、4月末から本格的にしらかば花粉が飛散。5月3日頃のゴールデンウィークがピークです。

それにしても2013年はいったい何があったのでしょう。飛散量が尋常じゃありません。

この数値から判断すると、2018年度のシラカバ花粉の飛散のピークは、

4月25日頃ということになります。

あと10日ちょい・・・できることはとことんやりましょう。

*2018年4月30日追記

体感として、予想に反して今年のピークはまだ迎えていません。

例年通り5月3日頃がピークと予想されます。

*2018年5月23日追記

今年は異例の飛散状況となっています。テレビを中心としたメディアではすでにシラカバ花粉の終息方向の報道がされていますが、体感的には今がピークです。実際、今年は今まで花粉症じゃなかった人たちもくしゃみ鼻水、そしてのどのかゆみ、イガイガ感に悩まされているという様相です。

5月23日(水)現在、札幌においては今こそがシラカバ花粉のピークと体感しています。

追記の部分が自分でも衝撃だったのですが、

「5月23日現在こそが、札幌しらかば花粉のピークです!」とあります。そんな遅くまで本当に花粉が飛んでるのかよ・・・と思ってデータと比べると・・・

f:id:kitalan:20190211074906j:plain

・・・一致しています。

メディア情報では5月末は花粉の飛散についてはほとんどニュースになっていませんでしたが、実際のデータでは5月20日前後で花粉量がもう一度増大していますよね。ピークは二回あるようです。つまり、昨年はシラカバ花粉のピークが2度あったのです。2019年はどうなってしまうのでしょうか・・・。

*ここから先は過去データをそのまま残していますので、興味のない方は読み飛ばしてください。

2018年札幌シラカバ花粉のピークは5月7日。終わりまであと3週間!

*2018年5月7日更新

2018年5月7日現在、猛威を奮っていたピークは過ぎたようですね。道立花粉研究所のデータを参照する限りでは、ここから5月末にかけては緩やかに花粉量が減少していきます。ほぼ例年通りの流れですね。下記はシラカバ花粉対策の抜本的改善方法をまとめていますが、ここから先はつけ焼き場療法でもなんとかなりそうです。

私の場合も、お医者さんから処方してもらった「ディレグラ」という花粉症の薬が切れかけているので、この先2週間程度でしたら対処療法で乗り切れそうです。

対処療法としてはやはり「アレグラ」が一番ですね。アレグラについては時々効かない人もいるようですが、基本的には花粉症対策の王道です。

アマゾンでも売っていますが、一刻も早くほしい方は街の薬局へ駆け込みましょう。同様に、マスクも必須です。

こちらもマスクに関してもアマゾンでも売っていますが、一円でも安くしたい方は街の100均へ駆け込みましょう。それで十分対策可能です。

*2018年5月23日現在、花粉症終息の兆しが見られません。医師に処方された商品が何よりも効果的なのは間違いないですが、ことアレグラに関しては市販薬でもある程度の効果は確認されています。

北海道でシラカバ花粉に苦しむ期間は2カ月。この期間を乗り切る対処療法は?

本州のスギ花粉から逃げて、北海道まで渡ってくる人もいるようですが、北海道には北海道に、「白樺(シラカバ)花粉」がありますね。

二カ月間、どうやって乗り切ったら良いのでしょうか。

例えば普段の通勤や通学をはじめ、シラカバ花粉対策にできることは結構あります。見ていきましょう。

@真っ先に病院へ行く!

市販の薬で乗り切れないこともないですが、処方箋薬の方が明らかに効果的かつお安くいただけます。自分のケースで言えば、市販薬の半額程度の値段で計算できました。節約、超絶大事です。

また、市販のお薬よりも処方箋薬の方がデータが豊富なので、副作用等を気にする方にも病院から処方される薬の方が良いです。

ただし、花粉症の薬に関しては病院で処方されるものも市販のものもそう大差ないという情報もあります。いずれにせよ、薬に関しては、自分で判断するよりプロに任せた方が良いです。体に関することですからね。

ちなみに、花粉症の対策ですが、一般的には1カ月以上前からが良いと言われています。アレルギー物質をあえて少しずつ体になじませ、本格的なピークの時期に「異物ではないよ」と認識させる方法ですね。

ただ、飛散のピークを迎えている札幌の4月末〜5月にかけては効果は薄いです。

A外出時は必ずマスクで!

マスクをすると息苦しくなりますが、そんなことも言ってられません。体内に入るわずかな花粉さえ最小限に抑えたい。それならマスク必須です。一般的には3分の1程度の除去というデータですが、マスクをつけていると9割除去できるというデータもあるそうです。僕はアマゾンかヤフーショッピングでポチッとまとめて購入しています。近場の100均のものでも一定の効果はあると思いますよ。

Bパソコン用、または花粉用メガネを装着する

こちらもないよりはましです。表面上の花粉をはじいてくれます(くれる気がします)。これは気休め程度に思われるかもしれませんが、コンタクトレンズよりは確実に効果があります。コンタクトレンズを使用している場合、ダテ眼鏡でも絶対に着けていた方が良いです。直接コンタクトに花粉がついてしまうと、一日中かゆくてかゆくて・・・辛いことこの上ありません。

C花粉用塗りクリームおよびスプレーを顔面にぶっかける

ないよりはマシ!通勤直前に顔面に花粉防止スプレーを浴びせつけます。その後、塗り薬も同様に塗りたぐります。これらの薬はamazon等でも2000円前後で売られています。この時期は飛ぶように売れますね、全国的にはスギ花粉。北海道はシラカバ花粉です。

ちなみに私は2018年からは、目の下に塗り込むタイプの薬も購入してみました。各種薬局で1000円〜2000円で売っています。これは、特に目がかゆくてたまらない人には良い効果をもたらしてくれますよ。

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シラカバ花粉への対策のまとめ〜帰宅編〜

家に帰ってからもできることは結構あるものです。以下は家庭で出来る対策についてまとめてみました。

Dすぐに洗顔をして花粉を全て洗い流す

f:id:kitalan:20180503111259j:plain

結局花粉症というのは、「アレルギー物質が周辺にあるかどうか」が肝なんです。

ですから、帰宅したらまず、顔についた花粉を全て洗い流します。これをやるだけでも少しと言わず、結構効果がありますよ。顔面と言わず、すぐにお風呂に入って花粉を洗い流しましょう。特にお風呂の全身浴から半身浴は、血行そのものをよくするため、花粉症にも効果があると言われています。

Eお風呂に浸かる

体に付着した花粉を全部落とすために潜ります。これまたやらないよりはマシ!また、そもそも健康であればあるほど、花粉症の症状は軽減されるようです。

F空気清浄機の設定を全開にする

これはやらないよりはマシ!ではなくて、かなり効果的です。

良質な空気清浄機は

「DAIKIN 加湿ストリーマ空気清浄機」がおすすめです。音も静かだし、お洒落です。でもまぁ、空気清浄機は好みもあるし、じっくり調べると良いと思います。とりあえず私はこれのおかげで安心して良質な睡眠をとることができています。寝室又は居間に設置すると効果的です。空気清浄機を買う予算がない方は、水蒸気型の加湿機でも、空中の花粉を落としてくれますよ。

逆に予算が潤沢にあるという人は、空気清浄機【サリール】 という最強の空気清浄機もあります。o-157等の雑菌も除去できるとか。強すぎ。僕は手も足もでませんけどね。買ってみたいものです。

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G良質な睡眠をとる

さて、以外に軽視しがちな睡眠時間。睡眠時間をいつもよりも30分多くとりましょう。睡眠不足は症状を悪化させるそうです。逆を言えば、十分な睡眠は症状を軽減します。夜更かしをしたい気持ちをぐっとこらえて、早いとこ眠りにつきましょう。

H休日に割引マッサージを利用する

私はそもそも30代に突入するちょっと前から腰痛と肩こりに悩み、それをきっかけに無料でマッサージに通うようになったのですが、これが意外と効果的です。調べてみると、花粉症にも効果があるようで驚きました。花粉症に関係の深いのは腸ですので、腸を優しく整えることができるリンパマッサージが良いそうです。

札幌ではマッサージの相場は4000円〜6000円くらい。普通に考えるとちょっとお高い。かなりの贅沢項目ですが、そこは大手の力が働きます。大手サイトホットペッパービューティー を利用すれば、お試しや低価格施術がゴロゴロしていて、相場は一気に2000円〜5000円に変わります。最近気に入ったのは70分施術で1980円の整体マッサージでした。ホントに身体が楽になります。検索してみる価値はあると思います。

サイトへ行く→右上「リラクサロン」をクリック。この流れで検索できます。かなりおすすめです。ちなみに会員登録してから予約すると2%分のポンタポイント(リクルートポイント)が貯まります。ローソンで使ったり、JALマイルに変えたりすることができますね。

ホットペッパービューティーはヘアサロンだけじゃないんです。知らない人も結構多かったりするのではないでしょうか。

こんな感じで私は無料マッサージを利用して花粉症対策をしています。

マッサージについてより詳しい情報はこちらを参照ください。

腰痛と肩こりを無料で治した現実的な3つの改善方法はこれ! - KitaLand

避けるべき時間帯は?

白樺花粉にはある程度のピークの時間帯があります。実は午前中はそれほど花粉は舞っていません。太陽が光がピークになる時間を12時と仮定すると、それから2時間後の14時〜15時頃がピークタイムです。

14時〜15時注意です。

それから、外気が急激に冷え込んで地表の空気が上へ押し上げられる時間帯、即ち17時以降の夕方も実は隠れたピークタイムです。これらの時間帯は特に注意をした方が良いでしょう。

17時以降の夕方も注意です。

花粉症薬もセルフメディテーションの対象薬になります

ベストな方法はきちんと病院を受信し、薬を処方してもらうことですが、二カ月程度であれば、市販薬で凌ぐという手もありかもしれません。その場合は、セルフメディテーションの制度を利用して、税金を安くするように努めましょう。

医薬品に関してはセルフメディテーション税制(12000円を超えた医薬品については超えた分について所得税控除の対象になる制度)も導入されていますので、ケチケチせずにささっと購入するのもありかもしれません。Amazonでも販売されているあたりに時代の凄さを感じます。

知ってトクする セルフメディケーション税制


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旭川の花粉は5月中旬から6月17日頃まで続く!

旭川方面へ出かける機会がかなり多くありますので、旭川の花粉状況も調べてみました。

日本気象協会のページを見るとさほど大きなことは書いてはありませんが5月23日現在、「やや多め」との記載があります。

上川総合振興局のページで調べてみました。

基本的に札幌と同じような動きをしていますが、特記すべきは、昨年度の飛散終了が6月17日頃だという点。色々と覚悟を決めましょう・・・トホホ。


f:id:kitalan:20180523230005p:plain

http://www.kamikawa.pref.hokkaido.lg.jp/hk/hgc/30kafun.htm

まとめ:今からでも花粉症に対抗はできる!!

2019年の札幌におけるシラカバ花粉の飛来は4月22日、から本格化します。昨年度は5月3日のゴールデンウィークに猛威を振るい、最後の大波が5月20日前後に来ていました。

ですが、花粉症はある程度は対策ができます。僕のおすすめはやっぱりセルフケアです。健康で文化的な最低限度の生活を心がけましょう。日本国民ですからね。

自分の体は自分でメンテナンスして、花粉症という現代病に立ち向かいたいものですね。

ちなみに私の場合、そもそも花粉のない沖縄へ逃げていることも多いです。インターネットを使ってJALやANAのマイルを貯めるのがミソですね。そんな記事も書いていますので、良かったらご参照ください。

以上、北海道のkitalanからでした。
https://www.kitalannotabihurotravel.com/entry/sirakaba
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/949.html

[リバイバル3] 苗場スキー場の元高級リゾートマンションが遂に10万円になった 中川隆
531. 中川隆[-10185] koaQ7Jey 2019年5月24日 02:03:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2155]

札幌市民が白樺並木を嫌う理由 _ 北海道で猛威を振るうシラカバ花粉症

北海道の白樺並木 - YouTube 動画
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北海道の白樺 - YouTube 動画
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【2019年】札幌・旭川で白樺花粉に苦しむ僕。北海道での日常対策を9つ紹介
https://www.kitalannotabihurotravel.com/entry/sirakaba


北海道札幌市でシラカバ花粉に苦しむ人へ。日常でできる白樺花粉症対策を9紹介します

2019年5月19日更新

北海道札幌移市住歴15年!kitalanです。札幌最高に好きです。花粉の苦しみを除けば・・・。

2019年5月20現在、ついにシラカバ花粉がピークを迎えています。

本州に住んでいた頃はこんなことは全くありませんでしたが、

最近妙に身体がダルい、目がかゆい、くしゃみ鼻水が出る・・・これらの症状の一つでも当てはまればそれは恐らくシラカバ花粉の症状です。白樺花粉は北海道の風土病とも言われていて、推定で道民の50%はシラカバ花粉症なんだそうです。私は札幌に移住するまで知りませんでしたし、花粉症でもありませんでした。。

ちなみに私の場合、都合で札幌旭川を2週に1度程度行ったり来たりするのですが、これまたきつい。札幌と旭川では1週間くらい花粉時期にズレがありますから、本当にたまりません。

そうなんだよな、札幌・旭川はシラカバ花粉がきつい

ということで、札幌でもいよいよ花粉が飛散しはじめます。

花粉症は2カ月前からの対策が吉と言われていますが、仮に遅れてしまっても、その時々でできることは必ずあります。しっかりとした知識が大切です。

ちなみに札幌における花粉というのは、ハンノキ花粉とシラカバ花粉が主です。

4月頭はハンノキ花粉が飛散し、4月末からGWにかけてはいよいよシラカバ花粉のピークです。

北海道では圧倒的にシラカバ花粉の人が多いようですが、シラカバの花粉症にかかっている人はたいていの場合、ハンノキ花粉にも反応してしまいます。そして、より症状が辛くなります。

ピーク時にどんな症状が出るか

くしゃみ鼻水、目のかゆみに加えて、慢性的な倦怠感が伴います。まるで風邪をひいているような感覚です。思い当たるふしはあるでしょうか。

ひどい状況になると、ノドもいがいがさえしています。

花粉症は薬を使わずに克服できる!なんて言われていますが、そんなに簡単に克服できたら苦労はしません。

焼け石に水・・・的な感覚もありますが、僕が行っている悪あがきを9つほど紹介したいと思います。実際症状は多少改善されます。

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•2018年のシラカバ花粉の飛散量は歴代トップクラスだった
•2019年のシラカバ花粉。飛散開始時期はいつから?
•発表されるデータと個人の体感は一致するのか
•2018年札幌シラカバ花粉のピークは5月7日。終わりまであと3週間!
•北海道でシラカバ花粉に苦しむ期間は2カ月。この期間を乗り切る対処療法は?
•@真っ先に病院へ行く!
•A外出時は必ずマスクで!
•Bパソコン用、または花粉用メガネを装着する
•C花粉用塗りクリームおよびスプレーを顔面にぶっかける
•シラカバ花粉への対策のまとめ〜帰宅編〜
•Dすぐに洗顔をして花粉を全て洗い流す
•Eお風呂に浸かる
•F空気清浄機の設定を全開にする
•G良質な睡眠をとる
•H休日に割引マッサージを利用する •避けるべき時間帯は?

•花粉症薬もセルフメディテーションの対象薬になります
•旭川の花粉は5月中旬から6月17日頃まで続く!
•まとめ:今からでも花粉症に対抗はできる!!


2018年のシラカバ花粉の飛散量は歴代トップクラスだった

まず、昨年度の状況についてのまとめです。

私は毎年下記サイトで花粉飛散量をチェックしています。グラフをご覧いただけば一目瞭然ですが、昨年の飛散量は尋常じゃないレベルでした。

平常時で例年の2倍以上、ゴールデンウィークは例年の6倍以上を記録しています。

このせいで、新たに花粉症が発症したり、悪化したりしてしまった人も随分と増えたのではないでしょうか。基本的に花粉症は蓄積型ですので、体内での一定量を超えると発症してしまうそうです。

さて、重宝させてもらっているのは「北海道立花粉研究所」さんの情報です。他のサイトは全国区の情報がメインになります。しかしこちらのサイトの場合、札幌、旭川、帯広・・・と、過去の統計データはもちろんのこと、タイムリーな飛散状況のデータを公開してくれています。

ピーク時は結構な頻度で更新されますから、とてもありがたいです。

下記引用は、2018年のシラカバ花粉の飛散データです。

f:id:kitalan:20190211074906j:plain

・4月29日付近の飛散量が異常

・花粉量は年を経るにつれて増加傾向にある

・隔年で花粉量が増減している傾向がある

グラフから上記のような事実が読み取れます。ただ、隔年現象については諸説もありますし、一概にそうとも言えないので、私の分析は鵜呑みにしないでほしいと思います。

ただ、それはそれとして、毎年のグラフを見ているとある程度の傾向は読み取ることができますね。

2019年のシラカバ花粉。飛散開始時期はいつから?

上記データから自分なりに分析しますが、例年通りでいくとずばり、

2019年シラカバ花粉の飛散時期(札幌)は4月22日です。

注意点としては、去年の私の記録を見る限り、これより4日ほど早い時期から、私の身体は異常反応を示していました。花粉に敏感な方は、道立花粉研究所のデータよりも1週間ほど早く花粉反応が見られると考えて良いのではないでしょか。

ちなみに2018年は4月18日が飛散開始となっていました。2017年の4月26日からの飛散より、8日ほど早いですね。なお、天気予報等のメディアでは当時、「桜の開花予想が一週間早まった」というニュースを伝えていました。


各観測地点における飛散開始予測日を以下に示します。
〔〕内は、例年(*)の飛散開始日

  函 館: 4月27日 〔4月30日〕
  札 幌: 4月18日 〔4月26日〕
  岩見沢: 4月26日 〔5月 1日〕
  旭 川: 4月26日 〔5月 3日〕
  帯 広: 4月30日〔5月 4日〕
  北 見: 4月30日 〔5月 6日〕

飛散開始日は、スライドグラスの観測面1平方センチメートル当たりシラカバ花粉が1個以上の日が2日以上続いた最初の日としています。 シラカバ花粉は飛散開始日の1週間ほど前から少数ながら観察されます。

http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/p_files/yosoku.htm

発表されるデータと個人の体感は一致するのか

*この章では自分の記録と発表データとの関連性について述べてみました。

概ね一致しているように思えます。

以前から気になっていたのですが、メディアで伝えられる花粉情報と自分の体感とに一定の時間差があるんですよね。そこで私の場合、数年前からメディア情報と自分の体感とを記録にして残しています。

まず、毎度おなじみの道立衛星研究所から画像を引用します。

私は過去記事で、下記グラフを参照しながら以下のようなことを述べていました。


http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/shirakaba/shirakaba.htm

ご覧のとおり、昨年データでいけば、4月末から本格的にしらかば花粉が飛散。5月3日頃のゴールデンウィークがピークです。

それにしても2013年はいったい何があったのでしょう。飛散量が尋常じゃありません。

この数値から判断すると、2018年度のシラカバ花粉の飛散のピークは、

4月25日頃ということになります。

あと10日ちょい・・・できることはとことんやりましょう。

*2018年4月30日追記

体感として、予想に反して今年のピークはまだ迎えていません。

例年通り5月3日頃がピークと予想されます。

*2018年5月23日追記

今年は異例の飛散状況となっています。テレビを中心としたメディアではすでにシラカバ花粉の終息方向の報道がされていますが、体感的には今がピークです。実際、今年は今まで花粉症じゃなかった人たちもくしゃみ鼻水、そしてのどのかゆみ、イガイガ感に悩まされているという様相です。

5月23日(水)現在、札幌においては今こそがシラカバ花粉のピークと体感しています。

追記の部分が自分でも衝撃だったのですが、

「5月23日現在こそが、札幌しらかば花粉のピークです!」とあります。そんな遅くまで本当に花粉が飛んでるのかよ・・・と思ってデータと比べると・・・

f:id:kitalan:20190211074906j:plain

・・・一致しています。

メディア情報では5月末は花粉の飛散についてはほとんどニュースになっていませんでしたが、実際のデータでは5月20日前後で花粉量がもう一度増大していますよね。ピークは二回あるようです。つまり、昨年はシラカバ花粉のピークが2度あったのです。2019年はどうなってしまうのでしょうか・・・。

*ここから先は過去データをそのまま残していますので、興味のない方は読み飛ばしてください。

2018年札幌シラカバ花粉のピークは5月7日。終わりまであと3週間!

*2018年5月7日更新

2018年5月7日現在、猛威を奮っていたピークは過ぎたようですね。道立花粉研究所のデータを参照する限りでは、ここから5月末にかけては緩やかに花粉量が減少していきます。ほぼ例年通りの流れですね。下記はシラカバ花粉対策の抜本的改善方法をまとめていますが、ここから先はつけ焼き場療法でもなんとかなりそうです。

私の場合も、お医者さんから処方してもらった「ディレグラ」という花粉症の薬が切れかけているので、この先2週間程度でしたら対処療法で乗り切れそうです。

対処療法としてはやはり「アレグラ」が一番ですね。アレグラについては時々効かない人もいるようですが、基本的には花粉症対策の王道です。

アマゾンでも売っていますが、一刻も早くほしい方は街の薬局へ駆け込みましょう。同様に、マスクも必須です。

こちらもマスクに関してもアマゾンでも売っていますが、一円でも安くしたい方は街の100均へ駆け込みましょう。それで十分対策可能です。

*2018年5月23日現在、花粉症終息の兆しが見られません。医師に処方された商品が何よりも効果的なのは間違いないですが、ことアレグラに関しては市販薬でもある程度の効果は確認されています。

北海道でシラカバ花粉に苦しむ期間は2カ月。この期間を乗り切る対処療法は?

本州のスギ花粉から逃げて、北海道まで渡ってくる人もいるようですが、北海道には北海道に、「白樺(シラカバ)花粉」がありますね。

二カ月間、どうやって乗り切ったら良いのでしょうか。

例えば普段の通勤や通学をはじめ、シラカバ花粉対策にできることは結構あります。見ていきましょう。

@真っ先に病院へ行く!

市販の薬で乗り切れないこともないですが、処方箋薬の方が明らかに効果的かつお安くいただけます。自分のケースで言えば、市販薬の半額程度の値段で計算できました。節約、超絶大事です。

また、市販のお薬よりも処方箋薬の方がデータが豊富なので、副作用等を気にする方にも病院から処方される薬の方が良いです。

ただし、花粉症の薬に関しては病院で処方されるものも市販のものもそう大差ないという情報もあります。いずれにせよ、薬に関しては、自分で判断するよりプロに任せた方が良いです。体に関することですからね。

ちなみに、花粉症の対策ですが、一般的には1カ月以上前からが良いと言われています。アレルギー物質をあえて少しずつ体になじませ、本格的なピークの時期に「異物ではないよ」と認識させる方法ですね。

ただ、飛散のピークを迎えている札幌の4月末〜5月にかけては効果は薄いです。

A外出時は必ずマスクで!

マスクをすると息苦しくなりますが、そんなことも言ってられません。体内に入るわずかな花粉さえ最小限に抑えたい。それならマスク必須です。一般的には3分の1程度の除去というデータですが、マスクをつけていると9割除去できるというデータもあるそうです。僕はアマゾンかヤフーショッピングでポチッとまとめて購入しています。近場の100均のものでも一定の効果はあると思いますよ。

Bパソコン用、または花粉用メガネを装着する

こちらもないよりはましです。表面上の花粉をはじいてくれます(くれる気がします)。これは気休め程度に思われるかもしれませんが、コンタクトレンズよりは確実に効果があります。コンタクトレンズを使用している場合、ダテ眼鏡でも絶対に着けていた方が良いです。直接コンタクトに花粉がついてしまうと、一日中かゆくてかゆくて・・・辛いことこの上ありません。

C花粉用塗りクリームおよびスプレーを顔面にぶっかける

ないよりはマシ!通勤直前に顔面に花粉防止スプレーを浴びせつけます。その後、塗り薬も同様に塗りたぐります。これらの薬はamazon等でも2000円前後で売られています。この時期は飛ぶように売れますね、全国的にはスギ花粉。北海道はシラカバ花粉です。

ちなみに私は2018年からは、目の下に塗り込むタイプの薬も購入してみました。各種薬局で1000円〜2000円で売っています。これは、特に目がかゆくてたまらない人には良い効果をもたらしてくれますよ。

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シラカバ花粉への対策のまとめ〜帰宅編〜

家に帰ってからもできることは結構あるものです。以下は家庭で出来る対策についてまとめてみました。

Dすぐに洗顔をして花粉を全て洗い流す

f:id:kitalan:20180503111259j:plain

結局花粉症というのは、「アレルギー物質が周辺にあるかどうか」が肝なんです。

ですから、帰宅したらまず、顔についた花粉を全て洗い流します。これをやるだけでも少しと言わず、結構効果がありますよ。顔面と言わず、すぐにお風呂に入って花粉を洗い流しましょう。特にお風呂の全身浴から半身浴は、血行そのものをよくするため、花粉症にも効果があると言われています。

Eお風呂に浸かる

体に付着した花粉を全部落とすために潜ります。これまたやらないよりはマシ!また、そもそも健康であればあるほど、花粉症の症状は軽減されるようです。

F空気清浄機の設定を全開にする

これはやらないよりはマシ!ではなくて、かなり効果的です。

良質な空気清浄機は

「DAIKIN 加湿ストリーマ空気清浄機」がおすすめです。音も静かだし、お洒落です。でもまぁ、空気清浄機は好みもあるし、じっくり調べると良いと思います。とりあえず私はこれのおかげで安心して良質な睡眠をとることができています。寝室又は居間に設置すると効果的です。空気清浄機を買う予算がない方は、水蒸気型の加湿機でも、空中の花粉を落としてくれますよ。

逆に予算が潤沢にあるという人は、空気清浄機【サリール】 という最強の空気清浄機もあります。o-157等の雑菌も除去できるとか。強すぎ。僕は手も足もでませんけどね。買ってみたいものです。

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G良質な睡眠をとる

さて、以外に軽視しがちな睡眠時間。睡眠時間をいつもよりも30分多くとりましょう。睡眠不足は症状を悪化させるそうです。逆を言えば、十分な睡眠は症状を軽減します。夜更かしをしたい気持ちをぐっとこらえて、早いとこ眠りにつきましょう。

H休日に割引マッサージを利用する

私はそもそも30代に突入するちょっと前から腰痛と肩こりに悩み、それをきっかけに無料でマッサージに通うようになったのですが、これが意外と効果的です。調べてみると、花粉症にも効果があるようで驚きました。花粉症に関係の深いのは腸ですので、腸を優しく整えることができるリンパマッサージが良いそうです。

札幌ではマッサージの相場は4000円〜6000円くらい。普通に考えるとちょっとお高い。かなりの贅沢項目ですが、そこは大手の力が働きます。大手サイトホットペッパービューティー を利用すれば、お試しや低価格施術がゴロゴロしていて、相場は一気に2000円〜5000円に変わります。最近気に入ったのは70分施術で1980円の整体マッサージでした。ホントに身体が楽になります。検索してみる価値はあると思います。

サイトへ行く→右上「リラクサロン」をクリック。この流れで検索できます。かなりおすすめです。ちなみに会員登録してから予約すると2%分のポンタポイント(リクルートポイント)が貯まります。ローソンで使ったり、JALマイルに変えたりすることができますね。

ホットペッパービューティーはヘアサロンだけじゃないんです。知らない人も結構多かったりするのではないでしょうか。

こんな感じで私は無料マッサージを利用して花粉症対策をしています。

マッサージについてより詳しい情報はこちらを参照ください。

腰痛と肩こりを無料で治した現実的な3つの改善方法はこれ! - KitaLand

避けるべき時間帯は?

白樺花粉にはある程度のピークの時間帯があります。実は午前中はそれほど花粉は舞っていません。太陽が光がピークになる時間を12時と仮定すると、それから2時間後の14時〜15時頃がピークタイムです。

14時〜15時注意です。

それから、外気が急激に冷え込んで地表の空気が上へ押し上げられる時間帯、即ち17時以降の夕方も実は隠れたピークタイムです。これらの時間帯は特に注意をした方が良いでしょう。

17時以降の夕方も注意です。

花粉症薬もセルフメディテーションの対象薬になります

ベストな方法はきちんと病院を受信し、薬を処方してもらうことですが、二カ月程度であれば、市販薬で凌ぐという手もありかもしれません。その場合は、セルフメディテーションの制度を利用して、税金を安くするように努めましょう。

医薬品に関してはセルフメディテーション税制(12000円を超えた医薬品については超えた分について所得税控除の対象になる制度)も導入されていますので、ケチケチせずにささっと購入するのもありかもしれません。Amazonでも販売されているあたりに時代の凄さを感じます。

知ってトクする セルフメディケーション税制


【第2類医薬品】アレグラFX 28錠 ※セルフメディケーション税制対象商品
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旭川の花粉は5月中旬から6月17日頃まで続く!

旭川方面へ出かける機会がかなり多くありますので、旭川の花粉状況も調べてみました。

日本気象協会のページを見るとさほど大きなことは書いてはありませんが5月23日現在、「やや多め」との記載があります。

上川総合振興局のページで調べてみました。

基本的に札幌と同じような動きをしていますが、特記すべきは、昨年度の飛散終了が6月17日頃だという点。色々と覚悟を決めましょう・・・トホホ。


f:id:kitalan:20180523230005p:plain

http://www.kamikawa.pref.hokkaido.lg.jp/hk/hgc/30kafun.htm

まとめ:今からでも花粉症に対抗はできる!!

2019年の札幌におけるシラカバ花粉の飛来は4月22日、から本格化します。昨年度は5月3日のゴールデンウィークに猛威を振るい、最後の大波が5月20日前後に来ていました。

ですが、花粉症はある程度は対策ができます。僕のおすすめはやっぱりセルフケアです。健康で文化的な最低限度の生活を心がけましょう。日本国民ですからね。

自分の体は自分でメンテナンスして、花粉症という現代病に立ち向かいたいものですね。

ちなみに私の場合、そもそも花粉のない沖縄へ逃げていることも多いです。インターネットを使ってJALやANAのマイルを貯めるのがミソですね。そんな記事も書いていますので、良かったらご参照ください。

以上、北海道のkitalanからでした。
https://www.kitalannotabihurotravel.com/entry/sirakaba

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/565.html#c531

[近代史3] 日本製のスピーカーは どんな名作でもすぐに消えてしまう理由 中川隆
31. 中川隆[-10184] koaQ7Jey 2019年5月24日 05:34:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2156]

オーディオスペースコア
フォステクス G2000 試聴で思ったこと&裏技♪ 2010-12-06
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/9d8b6f9b64f6e748cfc987f7594e7611


今回はG2000を試聴しましたが、TIAS2011で結構良い鳴りっぷりだったのでメーカーよりお借りしました♪

ツィターとMIDは純マグネシウムを使った振動板で、以前にブックシェルフG1300等を試聴しましたが、マグネシウムコーンのエネルギーにはなかなか感心するものがありました(^.^)

それゆえに、ウーハーとのエネルギーバランスや音色や音速が合わないのも気になりましたが、今回のG2000も同様の印象でした。

また、ウーハーはパラレルではなくクロスしてるので4WAY設計。
しかし、意外と駆動力のないアンプでも鳴ります。(^^)

むしろ、駆動力がありすぎだとSPの裸特性が出すぎるので少し緩めのアンプがいいのかも知れません。

経験上、20cmウーハー2本でこのサイズの割りに低域のエネルギーが少ない印象です。

いつも思うのですが、

バイワイヤーのSPですが、どういう接続で最終的に特性を合わせているのかが疑問です。

他社でも何社か設計者の方に聞いたことがあったのですが、100%の方が、「考慮してません」という回答。(^_^;)


音を聴けば分かるので、早速色んな接続で聴いてみました♪

まずは、コア推奨の接続方法、クロス方式。

低域と高域のバランスは良いみたいですが、抜群にいい感じではないです。
バイワイヤーで位相特性を含む設計しているメーカーだとこの接続方式が抜群にいいんですが。。(^_^;)

次は、下のLF側に接続。

マグネシウム独特のエネルギー感が損なわれ、高域が減衰した感じでイマイチ。

次は、上のHF側に接続。

少し高域主張のサウンドですが、マグネシウム独特のエネルギー感と鮮度が高いので、これが結構捨てがたい音でした。

こうやって、色々やってみて、
どれかひとつに「バッチリ!」と、
定位やエネルギーバランスが良いなら、それで設計してるのかと思いますが、
今回はどれも特化したサウンドはなく、設計思想に反映してないのではないかと思いました。

ここで裏技をひとつ!(^^)

端子上のアッテネーターですが、レベル調整として使うのではなく、
クロスオーバーの位相調整に使うと定位や繋がりが凄く良くなりますよ♪
実際試聴機では左右の個体差がメモリ読みで0.3dBから0.5dBありました。(^_^;)
現場に居合わせたお客様もビックリされてました。

レベルを下げたのに、楽器や声の余韻が正確に伸びてハーモニクスが繋がり、一体感が出るんです!

ノーマルに戻すと、余韻が無くなりツィターとMIDがバラバラになっちゃいます。(^_^;)
位相が合うとレベルを下げてもエネルギーが出るんです。(^^)
当たり前の話ですが。。笑

ちなみに写真ではノーマルになってますが、調整後はノーマルではありませんので見間違いのないようにお願いします。(^^ゞ

ユニットメーカーがスピーカーシステムを作るといったことは非常に素晴らしいんですが、技術的にそれぞれ難しい面があるのか、なかなか難しいんですね。
そういう面で考えると、DYNAUDIO社はシステムもユニットもすべて自社設計生産で位相計算までされてる素晴らしいメーカーだということも強く感じました。

ユニットは素晴らしいと思うので是非システムとしての完成度を極めていって欲しいです♪
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/9d8b6f9b64f6e748cfc987f7594e7611


▲△▽▼


価格.com - FOSTEX G2000 価格比較
https://kakaku.com/item/20444211333/

FOSTEX(フォステクス) G2000
発売日:2008年 7月下旬 (生産終了)
https://www.fostex.jp/products/g2000/


特長

世界初*純マグネシウムHRスコーカー

音楽再生に重要な帯域に世界初、純マグネシウムHRスコーカーを採用。
高い応答性を持ちながら金属固有の付帯音の少ない純マグネシウムを特殊成形法でHR振動板形状とすることによ り、固有共振の発生を抑制し、透明感の高い奥行きのある中音域の再生を実現しています。

さらに軽やかでナチュラルな広がりの音場空間をもたらす、優れた磁気特性を有する純鉄ポールピースを使用し た口径比最大級のφ100mmのフェライト磁気回路を採用しています。

高音用に25mmリッジドーム型純マグネシウムツィーター

金属でありながら、しなやかなで厚みのある再生を可能にする純マグネシウム振動板を採用。

さらにボイスコイルよりドーム先端までの距離が異なる新開発のリッジドームを採用し、素材面/構造面からも固 有の色づけを廃した、最高域でのピークの無いナチュラルな高域特性を実現し、アルニコ磁気回路とともに艶やか な高域再生を可能にしています。


中・低音用ロングボイスコイル20cmHRウーハー

中・低音用/低音用ウーハーには固有の共振を押さえ、軽くて強靱な振動板形状として開発されたHR振動板を採 用しています。

350Hzまでを受け持つ中・低音用ウーハー用磁気回路にはφ145mmのフェライト磁石を2枚使 用したロングボイスコイル方式としてます。

また、振動板の素材にはバナナパルプをベースに、独自の抄紙技術により高弾性カーボンをはじめ数種類に及ぶ 新素材を配合し、素材ベースから癖の無い軽くて強い振動板を求めました。


低音用ロングボイスコイル20cmHRウーハー

深い沈み込みのある最低音域再生を目指し、低音用ウーハーにはプレート幅14mm/ボイスコイル巻き幅 27mmの超ロングボイスコイル仕様とし、メインマグネットにはクラス最大級のφ156mmフェライト磁石を2 枚使用した大型強力磁気回路です。
クラス最大級の駆動力を持つ磁気回路により、高い応答性とともに力のある低域を再生します。

4Wayスタガード・バスレフ型スピーカーシステム

エンクロージャーを上部中低音ウーハーと下部低音ウーハーに2分割し、それぞれ受け持つ帯域に最適化された スピーカーユニットに応じた容量を持ち、スタガード・バスレフ型とした4Wayです。

台座部分には自身で不要な特定共振をしないHR錘を3個取り付け、響きの調整と重量バランスを取ったフロアー スタンディング型です。


ブナ合板/楠・ユーカリ合板、パーチクル、MDF使用のエンクロージャー

エンクロージャーは、天然木の響きを重視しバッフルには剛性の高い18mm厚ブナ合板に新開発、楠・ユーカリ 合板15mmを貼り合わせ33mm厚としてます。

天・底・側板には豊かな響きと剛性を高める目的で、9mm厚の 板をあえて張り合わせ再合板化した27mm厚のパーチクルボードを使用。裏板には18mm厚のMDFを配し強度分 布を最適化し、ナチュラルでクリアーな響きを持たしています。

また、仕上げにはバッフルに特長ある木目を持つサテンシカモアを使用し、側板にはブナの柾目天然突き板にピ アノ光沢塗装仕上げとしました。


MIDコントローラー

G1300/G1302で好評の試聴環境にフレキシブルに対応するMIDコントローラーも装備しています。 このコントローラーは従来のツィーターのアッテネーターのようにツィーター帯域全体の音量を変化させるのでは なく、スコーカーとツィーターとの繋がり感をコントロールします。

コントローラーはツィーターに直列に接続されないため、最高音域が変化せずに、懸念される音質劣化がない優 れた調整能力を実現しています。


高品位ネットワーク部材/バイワイヤリング対応 銅削り出し金メッキターミナル


入力端子は接点損失を考慮して銅削り出しの金メッキターミナルを使用し、バイワイヤリングに対応してます。 さらに内部配線には、新開発の銅・銀合金撚り線を使用し接点はすべて金メッキスリーブによるカシメ接続を行い、音質の劣化を防いでいます。

ネットワークに用いたコイル・コンデンサーはスピーカークラフトユース向けに開発されたこだわりの高品質・ 低損失のコイルやコンデンサーを使用し、クラスに相応しいネットワーク素子を採用してます。


主な仕様

形式 4Wayバスレフ型

クロス 1.8kHz/350Hz/80Hz

出力音圧レベル 90dB/W(1m) 2.83V入力時 93dB(1m)

再生周波数帯域 30Hz~35kHz (-10dB)

使用ユニット
25mm純マグネシウムツィーター(高音用)
10cm純マグネシウムミッドレンジ(中・低音域)
20cmHR形状振動板ウーハー(中・低音域)
20cmHR形状振動板ボトムウーハー(低音域)

インピーダンス 4Ω

最大許容入力 150W

外形寸法 317(W)×1,174(H)×360(D) mm
質量 60kg

エンクロージャー素材
ブナ合板・CE合板(楠・ユーカリ) (バッフル板)
パーチクルボード(天・底・側板)
MDF(裏板)

仕上げ サテンシカモア天然突き板・ブナ柾目天然突き板 ピアノ光沢塗装仕上げ
カラー バイオリンレッド(VR) ファゴットブラウン(FB)
https://www.fostex.jp/products/g2000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/450.html#c31

[近代史3] ナスタチウムのブログ _ 難民受入数を増やして過疎地に送る!国有林の伐採を外資を含む民間に開放!これが安倍政権の地方創生!

ナスタチウムのブログ

難民受入数を増やして過疎地に送る!国有林の伐採を外資を含む民間に開放!これが安倍政権の地方創生!2019年05月23日
https://ameblo.jp/evening--primrose/entry-12463328306.html

“地方創生” 私はこの言葉ができた時に非常に違和感を覚えたことを思い出しました。

「創」という字には、「初めて」とか「一から始める」という意味があり、再生や復活とは違う意味が込められているからです。

世界に逆行!これから難民受け入れを拡大する日本!

クリップ政府、難民受け入れ拡大へ=「第三国定住」年間100人以上に(2019/05/23)

欧州、オーストラリア、アメリカなどが「難民」の受け入れを嫌う世論に押され消極的になる中、日本だけは逆行してこれから難民の受け入れをどんどん増やします。

実は、昨年10月時点で既に「第三国定住制度」の改正は国際公約としていました。

その時には、第三国定住難民の受け入れ数は、現行の「年約30人」の倍増を視野に入れるとしていたのに、100人以上と膨れ上がってしまっています。


定住先に関し、政府は昨年5月、首都圏中心から、人口減に悩む地方へ広げていくことを決めた。難民に対する理解を深め、各地で受け入れ体制を整えるため、地方定住をさらに進める。具体的な候補地は未定。

 今秋から半年程度かけて検討を重ね、19年夏前に現行制度を改正、20年秋に受け入れる難民から拡大枠を適用するスケジュールを見込む。

第三国定住とはどういう制度か?外務省の資料に概要があります。


https://ameblo.jp/evening--primrose/image-12463328306-14414934701.html

どこかの難民キャンプにいながら、わざわざ日本を定住先に選ぶわけですから、少なくとも日本人の真似をするくらい同化しようと努力する難民を政府が選ぶと思いたいです。

あと、これを増やすなら、ばら撒いている難民キャンプへの支援金は減らすべきです。

第一次産業の技能実習生制度、外国人観光客、日本語教育は国の責務、など地方に移民を送り込む環境がどんどん作られてきました。地方も外国人に慣れてきたでしょう。

移民を嫌うイギリスの地方の様子が記事になっていますが、まだ移民が少なくても周りを見て反発しています。

「移民は野火のように広がっている」このような恐怖感を地方に与える間もなく移民国家にする日本政府のやり方はよく考えられていると思います。

クリップ「移民には冷蔵庫や通訳も」英国離脱支持の街、衰退の不満転嫁

しかし、地方の過疎化は移民では解決できません。

なぜなら、外国人、それも難民は就労や留学のビザではないので場所に縛ることは出来ません。最初地方に連れて行ってもその後都会に出てくるのは自由です。

日本の国土を適切に管理してくれているという発想で、第一次産業に国土や領土保全の補助金支給や、住民税の軽減などできる政策があるにもかかわらず、外国人をそこに放り込む、でもそれは解決にはならず、政府もそのことを承知しているはずです。

日本人が居つかない場所は外国人も居つきませんが、特別な理由があれば居つきます。

違法伐採とか、密猟とか、集住して実質地域を占領するとか・・・。

世界に逆行!国有林を民間企業に開放!再造林義務なし!

国有林、過剰伐採の恐れ 民間開放拡大 法改正案衆院委可決(毎日 2019/05/16)


全国の森林の3割を占める国有林の伐採を最長50年間、大規模に伐採・販売する権利を民間業者に与える国有林野管理経営法改正案が、16日の衆院農林水産委員会で自民、公明両党と国民民主党、日本維新の会の賛成多数で可決された。21日の衆院本会議で可決されて参院へ送られる見通し。

外資も参入できますし、伐採後の再造林は農水相が「申し入れ」を行うだけで業者に義務はありません。

「立憲民主党が伐採期間を10年に短縮し、再造林に必要な措置を講じるなどの修正案を提出したが、否決された」ということで、再造林の義務を法律に明記させなり強い姿勢は、賛成した政党が、再造林はしなくて良いという企業寄り、国土の荒廃も認めるという売国思想の持ち主であることを証明しています。

中国など海外でよくみられる無秩序な伐採ではげ山となり自然環境が破壊された様子を見れば今後日本で何が起きるかよくわかります。

日本は自然災害が多いので土砂崩れも心配です。


災害の多発も懸念される。世界的には持続可能な森林経営や気候変動に対応するための森林保全が進む中、逆行する政策といえる。

クリップ国有林を伐採する権利が民間企業に。土砂災害が多発しないか(2019/05/15)

軋轢を起さないことで生存を許された日本に主権はありません!

日本では、アメリカ、中国、韓国、ロシア、国連などの国際機関と揉めることが一番の悪です。

あらゆる圧力を上手に調整しながらどんどん譲歩し、「それでも日本政府は頑張っている」、そう国民に思わせ大人しくさせておくことが日本政府の唯一の仕事なのです。

(水道法改正や種子法廃止など共有財産を勝手に売り飛ばすのも圧力への譲歩です。)

移民だらけにすること、国土や共有財産を外国人に自由に占有、利用させて、植民地のようにされても構わない理由は、それに抗う力が日本という国に無いからです。

国民が売国行為に反発して政府を突き上げた時に、政府には外国相手に戦う力が無いため、そのような事態にならないようにメディアが利用され、静かに売国(譲歩)が進められているのです。

安倍政権だけでなく歴代政権も自分の代だけ上手くやり過ごせばよいという姿勢です。

最終的に日本は刈り取られてしまうのですから、地方の移民が地方を脱出して過疎化が解決されなくても、50年も外資を含む企業に伐採させて国有林が荒廃して自然環境が破壊されようが、どうだっていいのです。自分だけ今良ければ、そういう人たちが日本を動かしています。

丸腰の私たちがそうやって戦後何とか生きてきて70年、乾いた雑巾みたいになってもう私たちから搾り取れるものがなくなるまで搾取され続けます。

日本が朝鮮を併合したときに日本側の手先となった朝鮮人を考えれば、安倍首相一味に限らず政財界全体がグローバル資本の手先になっている理由がわかると思います。

https://ameblo.jp/evening--primrose/entry-12463328306.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/451.html

[不安と不健康16] “早死にする人”ランキング 短命にある共通点とは…(ZAK×SPA!)  赤かぶ
93. 中川隆[-10183] koaQ7Jey 2019年5月24日 05:52:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2158]

76名無しさん@実況で競馬板アウト2019/05/23(木) 12:36:01.84ID:DQz9p50j0


うちは本格的な寿司屋をやっていて組合長だったから知っているけど
ピューラックっていう消毒液で食中毒が出ないように気を付けていた

だがこのピューラックってハイターとかの臭いしかしないいかにも身体に悪い物だったからね

寿司自体が身体に良くないと思うよ
毎日食べるような物ではない
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/keiba/1558534466/

http://www.asyura2.com/13/health16/msg/134.html#c93

[不安と不健康15] コンビニ弁当やお握りは辞めた方がいいです。『拡散』 (カズちゃんのブログ)  赤かぶ
290. 中川隆[-10182] koaQ7Jey 2019年5月24日 05:52:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2159]

76名無しさん@実況で競馬板アウト2019/05/23(木) 12:36:01.84ID:DQz9p50j0


うちは本格的な寿司屋をやっていて組合長だったから知っているけど
ピューラックっていう消毒液で食中毒が出ないように気を付けていた

だがこのピューラックってハイターとかの臭いしかしないいかにも身体に悪い物だったからね

寿司自体が身体に良くないと思うよ
毎日食べるような物ではない
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/keiba/1558534466/

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/764.html#c290

[お知らせ・管理20] これが阿修羅に巣食う電通工作員 中川隆
258. 中川隆[-10181] koaQ7Jey 2019年5月24日 05:57:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2160]

【酷い】山本太郎議員「れいわ新選組」のTwitterがロックされる!


れいわ新選組代表 山本太郎街頭演説 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=AU5TIn2na3E


「生きてて良かったと思える社会を」の動画が、「自殺の助長を禁止するルールに違反」!?
https://yuruneto.com/reiwa-lock/

どんなにゅーす?

・2019年5月23日、山本太郎議員が自身の個人ツイートを更新し、「れいわ新選組」のツイッターアカウントがロックされていることを明らかにした。

・山本議員によると、れいわ新選組のツイートの中で紹介していた、

彼が「日本の若者の自殺率が高い現状」を挙げた上で、

「”死にたい”と思うような社会を作ったのは、政治なんです」
「生きていて良かったと思える社会を政治を通して作っていこう」

と演説で訴えている動画が、「自殺や自傷行為を助長または推奨することを禁止するルールに違反」していると判定され、現在、山本議員がTwitter Japan社に異議申し立てを行なっているという。


・この事態に対し、ネット上ではツイッター社に対する怒りの声が殺到。

「いよいよ(安倍官邸やグローバリストによる)山本太郎潰しが始まった」

との声とともに、事態を伝える山本太郎議員のツイートが次々と拡散されている。



http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c258

[昼休み54] 中国 _ 悪夢の監視社会 中川隆
27. 中川隆[-10185] koaQ7Jey 2019年5月24日 06:42:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2156]

中国人でもない私たちが中国政府に個人情報のすべてを盗まれて監視される2019.05.24
https://blackasia.net/?p=12994


今、中国政府が徹底的に隠蔽している情報がある。「六四天安門事件」である。なぜ中国政府はこの事件を隠すのか。それは、政府が「民主化を求める学生や一般市民1万人を大量虐殺した事件」だからだ。

「民主化」
「市民大量虐殺」

「六四」とあるように、天安門事件は6月4日に起きた。1989年のことなので、今年2019年で30周年になる。だから、30年目の6月4日を警戒して中国政府は自らに批判が飛んでこないように、必死で情報統制をしているのである。

中国では「天安門事件」と検索しても何も出てこない。天安門事件を記したウィキペディアも全言語へのアクセスをブロックされた。ユーチューブ、フェイスブック、ツイッターも10年ほど前からとっくにブロックされている。

中国企業のSNSも監視されていて、天安門事件について語った文章は削除され、書いた人間は連行される。

民主化運動を進める人権派弁護士もあらかた逮捕・拘束されている。民主化運動を再燃されたくない中国政府の強硬な姿勢がこれだけでも分かるはずだ。中国のインターネットは年々、規制が厳しくなっている。(鈴木傾城)

中国は徹底した情報封鎖社会だ

中国は徹底した情報封鎖社会だ。中国共産党は情報を統制し、自分たちの都合の良い情報しか流さない。そして、都合の悪い情報は徹底的に隠す。

中国は2015年から人権派の弁護士が次々と逮捕される事件があったのだが、やっとのことで刑期を終えて出所してきた弁護士が再び拉致されるという事件が今年になって起きている。

「民主化」「人権」は中国政府にとっては抹殺すべき対象になっていて、だからこそ民主化運動や人権運動を起こしそうな人間は、本人はおろか、その家族まで拉致・監禁されるような事件も起きるのだ。

中国政府はとにかく絶対に「自由な言論」は認めることはない。なぜなのか。それは、中国に社会的矛盾が渦巻いているからだ。

役人の汚職、犯罪隠蔽、環境汚染、暴動、人権無視、知的財産の窃盗、周辺国家の弾圧。中国の問題は1つや2つではない。そのすべてが中国共産党を崩壊させるのに十分なインパクトがある。中国政府は、言論封鎖でかろうじて成り立っている。

中国が必死になって言論封鎖をしているのは、言論封鎖をしなければ国内が混乱してまとまらなくなるからだ。あまりに政府批判が多すぎて、中国共産党の一党独裁が成り立たなくなってしまうのだ。

情報封鎖と世論操作をしなければ中国のインターネットは政府批判で溢れ、政府のありとあらゆる工作が暴露され、腐敗が表沙汰になり、暴動が暴動を生み出すような危険な状況になっていく。

中国政府も、中国人民もお互いに相手を信じていない。猜疑心と不信の目で相手を見ている。中国では騙される方が悪いという社会なので、誰も相手を信じない。

だから中国共産党政府は独裁を強めていき、中国人は家族しか信じられないから血縁主義になっていった。お互いに相手をまったく信じていない。

金盾(グレート・ファイヤーウォール)

政府が国民をまったく信用せず、威嚇・恫喝・策略で国家運営をしているとすれば、政府が最も恐れるのは、その策略が暴かれることであるのは当然のことだ。

策略が暴かれるというのは、要するに詐欺の手口が暴かれるのと同じだ。一気に信用が崩壊して、存在が否定される。だから、暴かれないために徹底して情報統制する。

今まで国民を統治するためにやってきた嘘や弾圧や搾取を必死になって隠蔽するために、政府にとって危険な情報は根こそぎ削除するしかない。

中国政府はなりふり構わずそうしている。その象徴が、インターネットの徹底的な検閲と遮断なのである。

この検閲と遮断のシステムは金盾(グレート・ファイヤーウォール)と呼ばれているのだが、金盾による検閲は今のところ成功していると言える。このシステムは、2003年から稼働しており、今の中国のインターネット環境を支える重大な存在である。

反体制派の人間がいたら、ありとあらゆる方法で個人のパソコンをハッキングして、メールの内容すらものぞき見る。こうした監視の中で全中国人が24時間365日、徹底監視されているのである。

危険なのは、こうした情報統制や監視は国外にまで及んでいることだ。

アメリカは、過去10年に起きている数多くのハッキング行為の裏には、中国の人民解放軍が関与していると報告書を出したことがある。「軍」の組織がハッキングに関わっている。

そんな調子だから、グーグルやフェイスブックがそのままの形で中国に進出するなど許されることではない。グーグルは、中国政府の意向に沿った結果を出す検索エンジンで中国に進出しようとしたが、それは従業員によって暴露されて計画をあきらめざるを得なかった。

中国に関わると、アメリカ企業さえも邪悪になっていく。

中国共産党独裁政権は、全人類の敵

中国政府の監視が中国国内だけで終わっているのであれば、「こんな政府を持った中国人はかわいそうだ」という他人事で見過ごすことができた。

しかし、世界はもう中国政府のやっていることを見過ごせなくなった。

なぜなら、中国は世界中からありとあらゆる方法で知的財産を強奪して組み立てた製品や技術で世界に打って出るようになり、それによって世界中の人々の情報が中国政府に「筒抜け」になっていったからだ。

ファーウェイやZTEのスマートフォン端末、あるいは中国製のソフトやハードは、ユーザーの個人情報を秘密裏に中国のサーバーに転送する機能がいくつも仕組まれていることが分かっている。

ルーターにこうしたバックドアが仕掛けられて、それが全世界の通信ネットワークに組み込まれてしまうと、全世界の情報が中国に集まっていくことになる。

今後、世界は「5G」というイノベーションであらゆるモノがインターネットにつながって「超」高度情報化社会に入っていくのだが、国家や軍の機密情報から個人情報まで、すべてが中国に流れると、世界は中国の思いのままになってしまう。

私たちは、行動のすべて、生活のすべて、資産のすべて、プライベートのすべてを、中国政府に監視されることになるのだ。中国人が監視されるだけでなく、私たち全員が中国政府に監視されることになってしまう。

なぜ、中国人でもない私たちが中国政府に個人情報のすべてを盗まれて監視されなければならないのか。

世界中の誰も、そんなことを望んでいない。

だから、私たちは今の中国に「ノー」を突きつけなければならないのである。策略と謀略と威嚇で成り立っている今の中国共産党独裁政権は、全人類の敵だと言っても過言ではない。(written by 鈴木傾城)

中国の国家主席・習近平。中国の支配を許すと、私たちの個人情報はすべてこの男に掌握される。だから、私たちは今の中国に「ノー」を突きつけなければならないのである。
https://blackasia.net/?p=12994
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/181.html#c27

[お知らせ・管理20] これが阿修羅に巣食う電通工作員 中川隆
259. 中川隆[-10184] koaQ7Jey 2019年5月24日 06:45:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2157]

中国人でもない私たちが中国政府に個人情報のすべてを盗まれて監視される2019.05.24
https://blackasia.net/?p=12994


今、中国政府が徹底的に隠蔽している情報がある。「六四天安門事件」である。なぜ中国政府はこの事件を隠すのか。それは、政府が「民主化を求める学生や一般市民1万人を大量虐殺した事件」だからだ。

「民主化」
「市民大量虐殺」

「六四」とあるように、天安門事件は6月4日に起きた。1989年のことなので、今年2019年で30周年になる。だから、30年目の6月4日を警戒して中国政府は自らに批判が飛んでこないように、必死で情報統制をしているのである。

中国では「天安門事件」と検索しても何も出てこない。天安門事件を記したウィキペディアも全言語へのアクセスをブロックされた。ユーチューブ、フェイスブック、ツイッターも10年ほど前からとっくにブロックされている。

中国企業のSNSも監視されていて、天安門事件について語った文章は削除され、書いた人間は連行される。

民主化運動を進める人権派弁護士もあらかた逮捕・拘束されている。民主化運動を再燃されたくない中国政府の強硬な姿勢がこれだけでも分かるはずだ。中国のインターネットは年々、規制が厳しくなっている。(鈴木傾城)

中国は徹底した情報封鎖社会だ

中国は徹底した情報封鎖社会だ。中国共産党は情報を統制し、自分たちの都合の良い情報しか流さない。そして、都合の悪い情報は徹底的に隠す。

中国は2015年から人権派の弁護士が次々と逮捕される事件があったのだが、やっとのことで刑期を終えて出所してきた弁護士が再び拉致されるという事件が今年になって起きている。

「民主化」「人権」は中国政府にとっては抹殺すべき対象になっていて、だからこそ民主化運動や人権運動を起こしそうな人間は、本人はおろか、その家族まで拉致・監禁されるような事件も起きるのだ。

中国政府はとにかく絶対に「自由な言論」は認めることはない。なぜなのか。それは、中国に社会的矛盾が渦巻いているからだ。

役人の汚職、犯罪隠蔽、環境汚染、暴動、人権無視、知的財産の窃盗、周辺国家の弾圧。中国の問題は1つや2つではない。そのすべてが中国共産党を崩壊させるのに十分なインパクトがある。中国政府は、言論封鎖でかろうじて成り立っている。

中国が必死になって言論封鎖をしているのは、言論封鎖をしなければ国内が混乱してまとまらなくなるからだ。あまりに政府批判が多すぎて、中国共産党の一党独裁が成り立たなくなってしまうのだ。

情報封鎖と世論操作をしなければ中国のインターネットは政府批判で溢れ、政府のありとあらゆる工作が暴露され、腐敗が表沙汰になり、暴動が暴動を生み出すような危険な状況になっていく。

中国政府も、中国人民もお互いに相手を信じていない。猜疑心と不信の目で相手を見ている。中国では騙される方が悪いという社会なので、誰も相手を信じない。

だから中国共産党政府は独裁を強めていき、中国人は家族しか信じられないから血縁主義になっていった。お互いに相手をまったく信じていない。

金盾(グレート・ファイヤーウォール)

政府が国民をまったく信用せず、威嚇・恫喝・策略で国家運営をしているとすれば、政府が最も恐れるのは、その策略が暴かれることであるのは当然のことだ。

策略が暴かれるというのは、要するに詐欺の手口が暴かれるのと同じだ。一気に信用が崩壊して、存在が否定される。だから、暴かれないために徹底して情報統制する。

今まで国民を統治するためにやってきた嘘や弾圧や搾取を必死になって隠蔽するために、政府にとって危険な情報は根こそぎ削除するしかない。

中国政府はなりふり構わずそうしている。その象徴が、インターネットの徹底的な検閲と遮断なのである。

この検閲と遮断のシステムは金盾(グレート・ファイヤーウォール)と呼ばれているのだが、金盾による検閲は今のところ成功していると言える。このシステムは、2003年から稼働しており、今の中国のインターネット環境を支える重大な存在である。

反体制派の人間がいたら、ありとあらゆる方法で個人のパソコンをハッキングして、メールの内容すらものぞき見る。こうした監視の中で全中国人が24時間365日、徹底監視されているのである。

危険なのは、こうした情報統制や監視は国外にまで及んでいることだ。

アメリカは、過去10年に起きている数多くのハッキング行為の裏には、中国の人民解放軍が関与していると報告書を出したことがある。「軍」の組織がハッキングに関わっている。

そんな調子だから、グーグルやフェイスブックがそのままの形で中国に進出するなど許されることではない。グーグルは、中国政府の意向に沿った結果を出す検索エンジンで中国に進出しようとしたが、それは従業員によって暴露されて計画をあきらめざるを得なかった。

中国に関わると、アメリカ企業さえも邪悪になっていく。

中国共産党独裁政権は、全人類の敵

中国政府の監視が中国国内だけで終わっているのであれば、「こんな政府を持った中国人はかわいそうだ」という他人事で見過ごすことができた。

しかし、世界はもう中国政府のやっていることを見過ごせなくなった。

なぜなら、中国は世界中からありとあらゆる方法で知的財産を強奪して組み立てた製品や技術で世界に打って出るようになり、それによって世界中の人々の情報が中国政府に「筒抜け」になっていったからだ。

ファーウェイやZTEのスマートフォン端末、あるいは中国製のソフトやハードは、ユーザーの個人情報を秘密裏に中国のサーバーに転送する機能がいくつも仕組まれていることが分かっている。

ルーターにこうしたバックドアが仕掛けられて、それが全世界の通信ネットワークに組み込まれてしまうと、全世界の情報が中国に集まっていくことになる。

今後、世界は「5G」というイノベーションであらゆるモノがインターネットにつながって「超」高度情報化社会に入っていくのだが、国家や軍の機密情報から個人情報まで、すべてが中国に流れると、世界は中国の思いのままになってしまう。

私たちは、行動のすべて、生活のすべて、資産のすべて、プライベートのすべてを、中国政府に監視されることになるのだ。中国人が監視されるだけでなく、私たち全員が中国政府に監視されることになってしまう。

なぜ、中国人でもない私たちが中国政府に個人情報のすべてを盗まれて監視されなければならないのか。

世界中の誰も、そんなことを望んでいない。

だから、私たちは今の中国に「ノー」を突きつけなければならないのである。策略と謀略と威嚇で成り立っている今の中国共産党独裁政権は、全人類の敵だと言っても過言ではない。(written by 鈴木傾城)

中国の国家主席・習近平。中国の支配を許すと、私たちの個人情報はすべてこの男に掌握される。だから、私たちは今の中国に「ノー」を突きつけなければならないのである。
https://blackasia.net/?p=12994


阿修羅も 赤かぶ みたいな中国の工作員ばかりだから気を付けてね
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c259

[中国6] 日本の天皇は中国人か、それとも朝鮮人か?―中国メディア 赤かぶ
134. 中川隆[-10183] koaQ7Jey 2019年5月24日 07:00:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2158]
愛子を天皇にして、結婚までさせると女系天皇になるんだ

愛子が黒人と結婚したらその婿はニグロ王朝の始祖になる
愛子がホッテントットと結婚したらその婿はホッテントット王朝の始祖になる
愛子が中国人と結婚したらその婿はチャンコロ王朝の始祖になる
愛子が在日と結婚したらその婿はチョン王朝の始祖になる

という話だ。 その婿は実質的には新王朝の始祖だ


「万世一系」自体が嘘で、しかも愛子の婿が準天皇になるんなら、もう天皇制なんか意味ないんだよ


天皇はチョンなんだから祖国の韓国に引き取ってもらって、毎日 日本の戦争犯罪をチョンに詫びてもらうのが一番いい

血統書付きの犬をそこらへんの雑種犬と交尾させて、
生まれた小犬にも血はちゃんと繋がっていると主張しても
その小犬が由緒正しい血統の犬だとは誰も認めない

オバマ大統領は白人と黒人のハーフだけど、みんなニグロだと思ってるだろ。

同じ様に、愛子が在日と結婚してハーフの皇太子ができたら、みんな その皇太子をチョンだとしか思わない

チョンを天皇として崇める日本人も、チョンの天皇の為に天皇陛下万歳と言って特攻する日本人もいない

天皇制はチョンの皇太子が生まれた時点で終わりになる
http://www.asyura2.com/15/china6/msg/675.html#c134

[近代史3] 天皇家では何時から知恵遅れや発達障害の子供しか生まれなくなったのか? 中川隆
150. 中川隆[-10182] koaQ7Jey 2019年5月24日 07:01:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2159]
愛子を天皇にして、結婚までさせると女系天皇になるんだ

愛子が黒人と結婚したらその婿はニグロ王朝の始祖になる
愛子がホッテントットと結婚したらその婿はホッテントット王朝の始祖になる
愛子が中国人と結婚したらその婿はチャンコロ王朝の始祖になる
愛子が在日と結婚したらその婿はチョン王朝の始祖になる

という話だ。 その婿は実質的には新王朝の始祖だ


「万世一系」自体が嘘で、しかも愛子の婿が準天皇になるんなら、もう天皇制なんか意味ないんだよ


天皇はチョンなんだから祖国の韓国に引き取ってもらって、毎日 日本の戦争犯罪をチョンに詫びてもらうのが一番いい

血統書付きの犬をそこらへんの雑種犬と交尾させて、
生まれた小犬にも血はちゃんと繋がっていると主張しても
その小犬が由緒正しい血統の犬だとは誰も認めない

オバマ大統領は白人と黒人のハーフだけど、みんなニグロだと思ってるだろ。

同じ様に、愛子が在日と結婚してハーフの皇太子ができたら、みんな その皇太子をチョンだとしか思わない

チョンを天皇として崇める日本人も、チョンの天皇の為に天皇陛下万歳と言って特攻する日本人もいない

天皇制はチョンの皇太子が生まれた時点で終わりになる
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/110.html#c150

[社会問題9] 語られ始めた皇太子「退位論」は説得力があるか・・が、語られるだけでも適応失調の天皇家! 墨染
233. 中川隆[-10181] koaQ7Jey 2019年5月24日 07:02:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2160]
愛子を天皇にして、結婚までさせると女系天皇になるんだ

愛子が黒人と結婚したらその婿はニグロ王朝の始祖になる
愛子がホッテントットと結婚したらその婿はホッテントット王朝の始祖になる
愛子が中国人と結婚したらその婿はチャンコロ王朝の始祖になる
愛子が在日と結婚したらその婿はチョン王朝の始祖になる

という話だ。 その婿は実質的には新王朝の始祖だ


「万世一系」自体が嘘で、しかも愛子の婿が準天皇になるんなら、もう天皇制なんか意味ないんだよ


天皇はチョンなんだから祖国の韓国に引き取ってもらって、毎日 日本の戦争犯罪をチョンに詫びてもらうのが一番いい

血統書付きの犬をそこらへんの雑種犬と交尾させて、
生まれた小犬にも血はちゃんと繋がっていると主張しても
その小犬が由緒正しい血統の犬だとは誰も認めない

オバマ大統領は白人と黒人のハーフだけど、みんなニグロだと思ってるだろ。

同じ様に、愛子が在日と結婚してハーフの皇太子ができたら、みんな その皇太子をチョンだとしか思わない

チョンを天皇として崇める日本人も、チョンの天皇の為に天皇陛下万歳と言って特攻する日本人もいない

天皇制はチョンの皇太子が生まれた時点で終わりになる
http://www.asyura2.com/12/social9/msg/352.html#c233

[近代史3] 美智子妃も雅子妃もアメリカが皇室と天皇制を破壊する為に送り込んだスパイなのか? 中川隆
69. 中川隆[-10180] koaQ7Jey 2019年5月24日 07:02:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2161]
愛子を天皇にして、結婚までさせると女系天皇になるんだ

愛子が黒人と結婚したらその婿はニグロ王朝の始祖になる
愛子がホッテントットと結婚したらその婿はホッテントット王朝の始祖になる
愛子が中国人と結婚したらその婿はチャンコロ王朝の始祖になる
愛子が在日と結婚したらその婿はチョン王朝の始祖になる

という話だ。 その婿は実質的には新王朝の始祖だ


「万世一系」自体が嘘で、しかも愛子の婿が準天皇になるんなら、もう天皇制なんか意味ないんだよ


天皇はチョンなんだから祖国の韓国に引き取ってもらって、毎日 日本の戦争犯罪をチョンに詫びてもらうのが一番いい

血統書付きの犬をそこらへんの雑種犬と交尾させて、
生まれた小犬にも血はちゃんと繋がっていると主張しても
その小犬が由緒正しい血統の犬だとは誰も認めない

オバマ大統領は白人と黒人のハーフだけど、みんなニグロだと思ってるだろ。

同じ様に、愛子が在日と結婚してハーフの皇太子ができたら、みんな その皇太子をチョンだとしか思わない

チョンを天皇として崇める日本人も、チョンの天皇の為に天皇陛下万歳と言って特攻する日本人もいない

天皇制はチョンの皇太子が生まれた時点で終わりになる
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/262.html#c69

[近代史3] 「万世一系」の虚妄 _ 日本はなぜ「万世一系」を必要としたか 中川隆
12. 中川隆[-10179] koaQ7Jey 2019年5月24日 07:03:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2162]
愛子を天皇にして、結婚までさせると女系天皇になるんだ

愛子が黒人と結婚したらその婿はニグロ王朝の始祖になる
愛子がホッテントットと結婚したらその婿はホッテントット王朝の始祖になる
愛子が中国人と結婚したらその婿はチャンコロ王朝の始祖になる
愛子が在日と結婚したらその婿はチョン王朝の始祖になる

という話だ。 その婿は実質的には新王朝の始祖だ


「万世一系」自体が嘘で、しかも愛子の婿が準天皇になるんなら、もう天皇制なんか意味ないんだよ


天皇はチョンなんだから祖国の韓国に引き取ってもらって、毎日 日本の戦争犯罪をチョンに詫びてもらうのが一番いい

血統書付きの犬をそこらへんの雑種犬と交尾させて、
生まれた小犬にも血はちゃんと繋がっていると主張しても
その小犬が由緒正しい血統の犬だとは誰も認めない

オバマ大統領は白人と黒人のハーフだけど、みんなニグロだと思ってるだろ。

同じ様に、愛子が在日と結婚してハーフの皇太子ができたら、みんな その皇太子をチョンだとしか思わない

チョンを天皇として崇める日本人も、チョンの天皇の為に天皇陛下万歳と言って特攻する日本人もいない

天皇制はチョンの皇太子が生まれた時点で終わりになる
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/411.html#c12

[リバイバル3] ソニー SS-R10 _ 史上最高の静電型スピーカーだったんだけど…

ソニー SS-R10 _ 史上最高の静電型スピーカーだったんだけど…

ソニーのスピーカーの最高傑作 SS-R10

そして、1996年ソニー創立50周年に発表されたのがこちら、

SS-R10

当時のソニー社長、大賀典雄氏の希望によって約四年前から着手されたフルコンデンサースピーカー。(大賀氏はクォードESLや、マーチンローガンを愛用されてたそうです。)

フルコンデンサーに依る3way式スピーカー。コンデンサー式スピーカーの問題点を徹底して克服しようと開発された意欲作です。

コンデンサー式の最大の弱点である低域の再生音圧をウーファーユニットを上下、前後で片側で計4枚使用し(38cmウーファーの7個分の面積)量感豊かな低域を実現しています。
http://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto/130412/index.html



▲△▽▼


SONY SS-R10
※受注生産品(左右1セット) ¥3,000,000(2台1組、1996年頃)
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker/ss-r10.html


フルコンデンサー型を採用したRシリーズのフロア型スピーカーシステム。

SS-R10は3ウェイ設計となっており、全帯域にコンデンサー型ユニットを採用しています。

このコンデンサー型ユニットには、ソニーのスピーカー技術の他に、コンデンサー型マイクロホンで培った薄膜技術やテレビの高電圧での高度な絶縁技術が投入されています。

セットの表面から見ると、ウーファー、ミッドレンジ、トゥイーターそれぞれ上下に2ユニットずつ使用した6ユニット構成に見えますが、実際には8ユニット構成となっており、ウーファーは上下とも2組のユニットが重ね合わされた2重構造4ユニットとなっています。これにより、ウーファーとしてのドライブ能力を高め、コンデンサー型では困難であった量感豊かな低域を実現しています。

低域には270x570mmのコンデンサー型ウーファーを4ユニット、中域には70x500mmのコンデンサー型ミッドレンジを2ユニット、高域には25x500mmのコンデンサー型トゥイーターを2ユニット搭載しています。

これらのユニットには家庭用ラップの約1/10の重さしかない6μm(6/1,000mm)の振動膜を使用しています。そのため、スピーカー動作中の前後の空気層の実効的な質量と比較しても極めて軽く、しかも全面が駆動されため際立って優れた音の分解能を持っています。

コンデンサー型で必要な昇圧用トランスには、容量的に十二分に余裕を持たせた大型で高音質なものを採用しています。さらに、電気的に信頼性を上げ、さらに振動に対しても強くするため、バイアス回路とともにエポキシ樹脂で封入されています。

また、ネットワーク部も高音質部品で構成しただけでなく、本体とは別ボックスにすうrことで振動防止と相互の電磁的な影響を遮断しています。


機種の定格

方式 3ウェイ・8スピーカー・コンデンサー方式・フロア型

ユニット
低域用:27x50cmコンデンサー型x4
中域用:7x50cmコンデンサー型x2
高域用:2.5x50cmコンデンサー型x2

定格インピーダンス 4Ω

実効周波数帯域 35Hz〜40kHz -10dB
クロスオーバー周波数 600Hz、4kHz

定格入力 50W(8Ω)
最大入力 100W(8Ω)

出力音圧レベル 80dB/W/m(2.83V)

推奨アンプ 100W〜200W(8Ω)

電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 20W

最大外形寸法
(専用中継ケーブル突起含む) 本体:幅805x高さ1,545x奥行525mm
    パネル部厚み:150mm(グリル含む)
ネットワークボックス:幅785x高さ230x奥行290mm

重量
本体:約76kg(グリル含む)
ネットワークボックス:約18kg

付属 スパイク
本体・ネットワーク間の中継ケーブル
電源ケーブル(プラグアダプター付き)
https://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker/ss-r10.html



▲△▽▼


DYNA-HAL -音の細道(27)

第一章『 It's a SONY 』

 1995年8月7日午前11時。既に、この時間でも思わず立ちくらみを覚えるほどの熱暑が東京の街並みをすっぽりと飲み込んでいた。先週は家族を引き連れて伊豆高原で夏休みを取っていたこともあり、品川駅前に降り立つと夏の日差しにつき物の騒々しい蝉の鳴き声が幻聴となって蘇ってくるようだ。目指すは五棟のビル群からなり約1,500人が勤務するというソニー株式会社の芝浦テクノロジーセンター、同社のオーディオ部門が研究開発を行っている本拠地である。

3年前のオーディオフェアーで参考出品された同社のコンデンサー型スピーカーが今年いよいよ製品化されるということで、ある事情も手伝って一般公開の前に単身で聴きに行くことになったのである。

早速受付で記名をして外来者用の名札を付け試聴室に向かう。そこで同社のホームAV部門オーディオ二部・商品設計二課の茶谷郁夫課長、道下政美係長、佐藤浩氏、国内営業部オーディオ営業部付きの山本順光氏という皆様にお出迎え頂いた。実は、この日に丁度ご不在であった同課のもう一人のスタッフである佐藤和浩氏が、前述の「ある事情も手伝って」という経緯の張本人なのである。お陰様で私が開催している毎月の試聴会は大変ご好評を頂いており、回を重ねる毎に皆様のご支持を頂き愛好家の輪が広がっているのである。この案内状の発送部数も年内には一千部に達する拡大を見せている。昨年からだったろうか、熱心に毎月この試聴会に通ってこられた青年が、この佐藤和浩氏だったのである。名前よりも先に顔を覚えてしまった私が、ある日話しかけてみたらソニーでスピーカーを作っているというではないか。しかも、海外のハイエンドオーディオに対しての知識と情報、そして何よりも、それらの外国製品に対する理解を私以上に持っておられる。「こんな人が作っているスピーカーだったら、是非聴いてみなくてはいけない。」と思ったのである。これまでにも、海外メーカーのトップの人達に出会うたびに、その人となりを見て、その会社が作り出す製品に対して信頼感と期待感を膨らませてきた。そんな私にとって、この佐藤和浩氏との出会いは、まさにソニー製オーディオコン
ポーネントの再評価をするきっかけとなってくれたのである。

それに、今回のスピーカーの開発に当たられた4名のうち3名が、佐藤和浩氏の27歳を筆頭に30代前半と大変若い技術者であるということにも関心が持たれた。この随筆でも過去に何回か触れたように、私は日本メーカーの設計者に対して次のような要望を持っている。

「海外製品に対しての広い視野と最新の情報を取り込み、家庭用の再生装置として現代の日本人が求める感性を理解し、これらの時代的な変化を察知して海外製品との共存共栄出来る音質表現を模索して欲しい。」

こんな私の身勝手な言い分に答えてくれそうな期待感が、佐藤和浩氏との会話のなかで次第に高まってきたのである。


第二章『ソニーというオーディオ企業』

 これは意外と知られていない事実なのだが、昭和40年頃まで、マッキントッシュ、トーレンス、オルトフォン、KLH、といった海外のオーディオ製品を日本に紹介し販売していたのは、他でもないこのソニーだったのである。また、よく笑い話しとしてお話するのだが、私も仕事がら様々な職種のお得意様がある。しかし、この世の中の数ある職業の中でも、この職種の人達だけはお付き合いがないというものがある。それは、「政治家とヤクザ」である。従って、その多くの顧客の中には、古くからお付き合い頂いているソニーの社員も多い。

その方々に、以前から伝統的に共通していることが一つある。トヨタ、ニッサンといった自動車業界では考えられないことだが、こと高級オーディオに関してはソニーの自社製品を使っている人は皆無といってもよいくらいにお目にかかったことがない。

もっとも、日本の他メーカーでも、オーディオを趣味にしている人々は大同小異の傾向である。「趣味は趣味、仕事は仕事」と割り切って考えられており、自分の金で自分の好きな音を楽しみながら仕事にも反映させていく、という「音の勉強に対する自己投資」という解釈もあってよいと思う。もちろん、日本の大手メーカーの社員もサラリーマンである以上は、自社製品で認めるものがあっても高くて手が
出ないという現実的な選択も大いにあると思う。

さて、今回のソニー製フル・コンデンサー型スピーカーの開発は、当時は取締役社長であり、現在は取締役会長に就任された大賀典雄氏の希望によって約四年前から着手された。

その大賀氏も前述の例にもれず、英国のクォードESL、現在では米国マーチンローガンのコンデンサースピーカーを愛用中ということである。

大賀氏ご自身は、声楽でバリトンを歌うことでも知られており、当然オーケストラを中心としたクラシック音楽の再生音には強い関心を持たれていた。

採算ベースだけを考えて商品化を行う、そんな姿勢が日本企業の習性であると思ったら大間違い。音楽とオーディオに対する情熱が今回のようなプロジェクトを発進させたというのは、むしろ海外メーカーのトップが決断するモノ作りの本能に近いものを感じるところがある。

その大賀氏から直接の命題を仰せ使ったのが、ホームAV部門オーディオ二部・商品設計二課の課長であり主任研究員の前田敬二郎氏であった。しかし、大変残念ながら白血病に犯された前田氏は、昨年志し半ばにして遂に帰らぬ人となってしまったのである。

その意志と熱意を継いで、先にご紹介した同課の茶谷氏をはじめとする皆さんが、ソニー株式会社の創立50周年モデルとして完成にこぎつけたのである。

ちなみに、1996年5月7日がソニー株式会社の創立50周年記念日であり、今年の秋から発売するモデルをその記念碑としていくという事である。

さて、茶谷氏にソニー・フルコンデンサーの開発意図が、従来からあった他社のコンデンサースピーカーに対して、どの様なところにあるのかを聞いてみた。


「大変単純な目標ですが、なかなか実現出来なかった課題です。

ハイブリッド構成(低音再生にコーン型のダイナミック型スピーカーを組み合わせる方法)に頼らず、全帯域を文字通りフル・コンデンサーで再生するというものです。

しかし、誤解のないようにお願いしたいのはソニーが手がけたからと言って、コンデンサー型の原理から発祥する再生音圧の限界点を飛躍的に向上させた、という様な型破りでオーバーなものではありません。むしろ、コンデンサー型の原理には忠実に従いシンプルな構成によって、従来の完成度不満を感じるフルレンジ・コンデンサー型、あるいはハイブリッド構成のコンデンサースピーカーでは満足出来ない
、そんな人々のために開発したものです。」


なるほど、お話を耳で伺いながら、すでに私の目はフル・コンデンサーの実物に吸いつけられていた。

第三章『正攻法の選択が生んだ奇手』

 高さが2メートル近くある物が多い海外製のプレーナー型スピーカーの大きさから比べると、ソニーのフル・コンデンサーは明らかに日本的サイズである。横幅も800ミリ程度、高さも1,535ミリ、と私の胸元くらいでほとんど威圧感はない。正面から見て、トゥイーターが取り付けられている内側は垂直にカットされているが、外側は上に向かって幅が狭くなる片側が丸くふくらんだ台形をしている。私が聴かせて頂いた試作機はラワン合板で出来ており、厚み0.5ミリのウォールナット仕上げのツキ板で覆われていた。ただし、ユニットが取り付けられている55ミリもの厚みを持たせた長方形の板材は合板だが、このラウンドしている外側の湾曲部分は無垢材から削り出している。最終的にはラワン合板にするか、もう一つの素材候補である米松合板を採用するかどうか、今後決定されるということだがウォールナット仕上げの外観には変更はない。

さて、肝心なユニットだが、独立した3ウェイ構成のすべてに化学的な分類でいう、ポリエチレン・テレフタレートと呼ばれる6ミクロンの超薄膜が採用されており、音響工学的に言って相当面積に存在する空気の質量よりも軽い素材であるという事だ。この処理方法は企業秘密ということで教えてはもらえなかったが、フィルムの厚みの100分の1の厚みで、特殊な導電材を化学処理してコーティングしている。

ちなみに、他社の場合には8ミクロンから16ミクロン程度の薄膜を使用しているものが多い。また、これに施す導電材も多くは酸化錫などを含む導電塗料をスプレーで吹いて塗布するような原始的な手法をとっているところもあり、時には薄膜自体の質量よりも重たい層になっているものもあるようだ。

ユニットは縦方向に長い長方形で、各帯域が上下に一対ずつ6個が取り付けられている。トゥイーターは幅二五ミリで高さが500ミリ、ミッドレンジは幅70ミリで高さが500ミリ、ウーファーは幅270ミリで高さが500ミリ、というのが1ユニットの振動面積で、これが縦方向のインライン状に二列並んでいる。

このウーファーは両チャンネル合わせて単純計算すると、38センチ口径のコーン型ウーファー七個分に相当する振動面積を持っていることになる。

コンデンサー型であるので、これらの面積の振動膜を固定極が一定のギャップをもって挟む事になる。この固定極となる黄銅製パンチング・メタルは琺瑯のような表面仕上げがなされ、外界との環境的な絶縁によってシステムからのノイズ発生を絶つという大きな役目を負っている。


クォード社のESLは梅雨時にはジーというノイズが発生してしまい、製造元もそれを認めているが対応は不可能とされていた。

米国のマーチンローガンも、エアコンの風を直接受けるとコンディションが損なわれるという。

まず、国産である以上は自国の気候風土による環境変化に十分な配慮をしたというのは、当然でありながら大変難しい課題をクリヤーしたということで評価に値する。私としても、安心して販売出来るものであるのは大変ありがたいことだ

そして、3ウェイ構成のクロスオーバー周波数は、下から600Hzと4キロHzに設定され、オクターブ当たりマイナス18デシベルというスロープ特性を持つネットワークで帯域分割されている。

凝っているのは各帯域の高電圧バイアスの設定である。

トゥイーターは2,000ボルト、ミッドレンジは4,000ボルト、ウーファーは8,000ボルト、と帯域によってバイアス電圧を独立させているのである。

しかも、固定極と振動膜のギャップも、トゥイーターでは前後の片側に0.3ミリずつ合計0.6ミリ、ミッドレンジは一ミリずつ合計二ミリ、ウーファーは5ミリずつ合計10ミリ、受持ち帯域別の細分化が行われている。

この配慮によって高域の再生帯域は、一枚の振動板で駆動されるコンデンサー型では至難の技とされている40キロHzまで確保されているのだ。


さて、この様な概要をご理解頂いたあとで、このソニーが開発したフル・コンデンサーの面目躍如たる最大の特徴が、独自の低域再生法にある事を特筆しておきたい。

一般的に言って、ダイナミック型スピーカーの振動板のように大きな振幅が得られないため、中・高域に対して低域の再生音圧が低下し低能率となってしまう

そこで、どうしても低域の再生音圧を高める、ということがシステム全体の能率の向上のために必要となってくる。

更に、コンデンサー型スピーカーで超低域まで再生帯域を拡大しようとすると、必然的に次のような問題に直面する事となる。

まず、一般的なコーン型のウーファーに対して、振動板の質量が比較のしようがないくらいに極小であること。これは、オーディオ信号に対するトランジェント(過渡特性)が大変素晴らしく向上するというコンデンサー型最大の利点を生むが、低域再生に関してはそれ自身のエフゼロ(最低共振周波数の意・単純に言えば低域の再生限界として理解しても間違いではない)を引き下げることが難しいという相反する一面がある。

そこで、多くのプレーナー型の場合には、低域ユニットの振動面積を 大きくして低域の再生音圧を引き上げようとし、同じに音響的な負荷(アコースティック・インピーダンス)を大きく取ることによって低域再生の限界点を引き下げようとする。

ちなみに、一般的な箱に取り付けられたダイナミック型スピーカーの場合には、ユニットの後方に存在するエンクロージャーの容積や、バスレフポート、パッシブラジエーター、バックロードホーン、などの手段によってエフゼロを調整することが可能であり、低域の再生レベルもエンクロージャーの助けを借りることが出来るので小型化しやすい。反面、エンクロージャーの設計が独特の個性となって特有の質感を演出してしまう点が、以前から箱の音として指摘されている問題点となっている。

それでは、単純に言ってコンデンサー型をはじめとするプレーナー型スピーカーは、ひたすら低域ユニットの振動面積を大きくしていけば良いのかというと、当然ながら家庭用としての大きさの許容範囲もあり、いくつかの課題も発生してくる。これは他社のコンデンサー型スピーカーにも共通することだが、ソニーのフル・コンデンサーの場合にはウーファーの動作を高い周波数に向かって、オクターブ当たりマイナス18デシベルというスロープ特性で中・高域をカットしながら600Hz以下を再生させようとしている。音波の波長が3.4mもある100Hzや倍の6.8mもある50Hzは、単純に言って1秒間に振動膜が100回50回と前後に振動するわけだ。そして、仮に600Hzの音を例に上げれば、波長が0.56m程度で、文字通り1秒間に600回振動しなくてはいけない。

低域再生を重視して振動面積を増やすということは、目標とした特定の帯域だけを再生するならばよいのだが、前述の数値を例に上げれば、ひたすら振動膜を大きくしていった反作用として600Hzの再生に肝心なトランジェントが伴わず、正確な倍音の表現に支障をきたす事となってしまう簡単な実験で、団扇をゆっくりと大きな振り方であおぐ分には抵抗は感じないが、同じ振り方で激しく高速であおごうとすると強い空気抵抗を感じるのと同じ理屈だ。また、低域の楽音でもオルガンやコントラバス、ウッドベースのように継続した音波を比較的ゆったりと発するものと、キックドラムやエレクベース、シンセサイザーによるプログラムを打ち込んだ鋭い立上りの低音など、低域の再生には倍音を多く含んでいるがゆえに、重厚な脈動感を捕らえるべきスピード感も求められるのである。こうした難関をクリアーするために、ソニーが採用した手段とは何か。両チャンネルの振動板の裏表を合計すると38センチ口径のウーファー七個分に相当する振動面積を持たせてしまった、幅270ミリ高さが500ミリの振動膜を内蔵するアッセンブリーを何とそっくりもう一つ貼りあわせる形で後方に取付けダブルウーファーとしてしまったのだ。

正面から見ると1枚に見えるウーファーの振動膜が、その後にちょうど1センチの間隔を隔ててもう一つの振動膜があり、同一ユニット二つが抱き合せに取り付けら
れている形だ。このシステム全体で使用されているウーファーの振動板は全部で8枚ということになり、この一対の振動膜は外界とは小さな通気孔で結合された空気層を挟んでおりパラレルで同相駆動されている。誤解のないように念を押すが、この通気孔はバスレフのような低域輻射を意図したものではない。航空機に乗せて輸送を行う際、気圧変化によって振動膜が破れないようにと単純な理由からである。話しをもとに戻すと、プレーナー型の場合には前述の音響抵抗の考え方として当然振動膜の後方にも空気が存在しており、振動板の負荷としては前後両方を考慮しなくてはならない。リスナーの眼前にある振動板から聴こえてくる音も、実は前後両方の負荷によって得られた低音を聴くことになる。

しかし、手前側の振動板の後方にあるはずの負荷が見かけ上無くなるために、先程の団扇の例で言えば高速で振り回しても空気抵抗を感じない状況が得られる
というわけだ。従って、同面積で振動板が一枚だけの場合に対して、約6デシベルの再生音圧の向上を実現させた。

更に、前述の課題点の逆説的な効用を生み出しており、何と30Hzを余裕を持って下回る超低域までのエクステンションと、ミッド・バス帯域に十分なトランジェントを与えることに成功しているのである。もちろん、この抱き合せとなった一対のユニットの微妙にして完璧なエフゼロ調整は、この手法を駆使する上で欠かすことの出来ない条件となっている。

それでは、各ユニットごとのエフゼロは、前述の面積と音響インピーダンス以外の条件では、一体何によって決定されるのか。それは、コンデンサー型の場合、少なくとも振動膜のテンション(貼り付けるときの張力の調節)によって左右されることが多い。テンションを強めて張っていくと高域の再生には有利になるがエフゼロも上昇する。テンションを緩めていくとエフゼロは低下するが、度が過ぎると振動膜が不規則な動きを始めて変調歪が増加してしまう。

言うまでもなく、この調整も高精度のうちに処理されているという。そして、振動膜二枚を擁する片側上下二つのウーファーには、このエフゼロを更に拡散させる効果を狙ってユニークな使い分けがなされている。通常、パワーアンプから出力されたオーディオ信号は、スピーカー内臓のネットワークを通過して各帯域に分割される。コンデンサー型の場合は、この後で高圧バイアス回路であるトランスを経由して固定極に電位変化をもたらすことになる。

この際、トランスのインダクター成分と振動板の前後に存在するキャパシタ
ー成分を応用した共振回路に、トランスからの出力に対して抵抗をシリーズで挿入することによって定数の変化を与え、ネットワーク以外のハイカット・フィルターを下側のウーファーにかけている。

この作用によって、2本のウーファーは異なる高域特性を持つことになり、スタガー動作をするように下側のウーファーを駆動している。この工夫によって、エフゼロの4オクターブから8オクターブ上に発生する周波数特性の谷を埋めることが可能となり、120Hzから240Hzに相当する低音楽器群の充実した再
生を実現している。このエフゼロと逆特性となる気になるインピーダンス・カーブだが、簡単な話アメリカのアヴァロンと大変酷似しているそうだ。

つまり、30Hzから40キロHzにわたって所々に緩やかな起伏はあるものの、ほぼ平坦であり大きな山谷はなく、最低でも3オームを維持しているとの事だ。パワーアンプからすれば、仕事のしやすい相手であることは間違いない。

思えば、英国のクォード社が世界初のフルレンジ・コンデンサー型スピーカーを発表したのが、何と私がこの世に生まれた1957年である。これから数年の後、第二章の冒頭でご紹介したようにソニーは海外のオーディオ製品を輸入し始め、KLHなどを参考としながらコンデンサー型スピーカーの開発をしていた。

同時期には、国内メーカーのいたるる所で同様な取組みがなされ、スタックスは自社ブランドでの製品化に成功した。

しかし、ソニーを含むその他のメーカーは商品化の容易さから、ダイナミック型のスピーカー作りに移行し、コンデンサー型の研究開発を断念していたのだ。

この、ソニーにおける昭和40年前後のコンデンサー型スピーカーの研究論文は現在も同社に保管されている。30年後の現在においても、立派に今回の製品化につながる基礎研究の土台となっていたことをお知らせしておきたい。

創立50周年を迎えようとするソニー株式会社の30年前の悲願が、私と気さくに語らうような若者たちの手によって完成される。そんな、日本人の手になるソニーのフル・コンデンサーを、私の手によって皆様にご紹介したい。こんな気持ちを、私の職性と性格からお察し頂ければ何よりである。

第四章『設計者の本領』

 お通し頂いた試聴室は、おおよそ四〇畳程度はあろうかという大きめの部屋である。

スピーカー後方の壁面から1.5メートルほど手前に、そのフル・コンデンサーが1セットだけ置かれている。

床には結構毛足の長い絨毯が敷き詰められており、私が話す肉声の帯域はライブであるが、壁二面が二重のカーテンで覆われていることもあり、低域と高域の両端ではかなり吸音されているのが一聴してわかった。

スピーカー本体は試作を繰り返してきた末の物であろうか、ユニットの周辺部にはケーブルも露出しており悪戦苦闘の後がうかがえる。その各ユニット周辺の後側は、分厚い板材がえぐり取られており後方への放射がスムースに拡散されるように配慮されていた。後日うかがってわかったことだが、このスピーカー本体のパネルそのものは、開発当初に作られたものをユニットの開発を行いながらずっと使い続けてきたもので、量産に当たっては更に改善された本体パネルを採用するということであった。つまり、この日聴かせて頂いたのは、現時点における試作過程の最新の姿であり、ユニットの開発の最終段階のもので、これから最終的な仕上げに向けて変更点が多々残された状態ということだ。

さて、過去の経験から、ここをコンデンサー型で聴いてみたいという曲で、聴きなれているCDを持参してきた。私が日頃聴いているシステムを意識してご用意頂いたものか、

マークレビンソンのプリアンプとクレルのパワーアンプ、
そしてソニーのCDP−R10のペアでセッティングされている。


まず、弦楽器を中心としたクラシックで聴き始めた。ハッと思い付いた第一印象は、「アレッ試作段階の割には、落ち着いているじゃないか。」と思われるほど、既に感性の領域といっもよい安定感が感じられるのだ。この感想を裏付けるものとして、各ユニットのつながりに誇張感や強調感と言ったアクセントは皆無であり、楽音の質感を大変自然に表現しているのである。コンデンサー型以外の動作原理の
物も含めて、ダイポール型の放射パターンを持つスピーカーを一つの集合体として考えて、過去に聴いた何種類かのプレーナー型スピーカーで見受けられた、ヒステリックにけばだつような印象がないのである。

「これは長時間聴いてもいいなァ。安心して聴ける。」

これが、大貫妙子のヴォーカルを聴きはじめるころになると確信に変わる。イントロでのウッドベースがふくらみもせず、見事にコントロールされている。この曲は
ちょうどジェネシスVで聴いたときに膨張したウッドベースとなり、サーボコントロールアンプのパラメーターを変更した経験のあるサンプルとして記憶に新しい演奏だ。「コンデンサー型にあって重量感とスピード感の両立か。ウーン、何だか期待出来そうだな。」と、後ろで控えているソニーの社員の皆さんに気どられまいと、口元が緩んでしまう表情を見られないようスピーカーに顔を向けたまま聴き続けた。

次に、これもジェネシスVの試聴で使った曲で、オルガンのスタッカートとメッゾソプラノのデュオによる壮大な空間表現を聴く。

「ウン、これはジェネシスVの勝ちだな。でも、待てよ。去年のテクニクスのように部屋とシステムが変わってから、あれほど評価が変わってしまった事もあった。こいつを私のフロアーに持ってきたとしたら、果たしてどんな可能性を見せてくれるんだろうか。」色々と考えをめぐらせているうちに二七曲も聴いてしまった。量産に向けた最終試作を九月末頃には間に合わせるという営業の山本氏の力強いご返事を頂き、お礼を申し述べて炎天下の品川駅へと向かったのである。

あれから一週間後の8月13日、九州に出張しておられた佐藤和浩氏が私の元を訪ねてくれた。お気の毒なことに、製品の仕上げに向けてのツメで夏休みも返上だということだ。さすがにソニーの本拠地に乗り込んでいった日は、いつものペースで好き放題の注文を付けるのも憚られたが、自分のホームグラウンドでは遠慮なく設計者本人である佐藤和浩氏に私の所感をぶつけることが出来た。

「コンデンサー型で一番おいしいはずの、あの余韻が少なかったよ。」

「ええ、そうなんですよ。吸音性が高いあの部屋の特性なんですよ。
いつだったか、違う所で鳴らしたら高域が出過ぎたのに驚いたくらいです。あの試聴室も改装する必要があると思っています。」

と、佐藤氏は即答。

「低域のズーンと余韻を引くはずのキックドラムがドシッで終わってしまって、あっさりし過ぎだったけど。」

と、私は続けてきいてみた。

「それも承知しています。パネル構造の本体が強度不足なのが原因です。
あの日お聴かせしたのは三年間使い込んできた初期型の試作パネルなんで、量産モデルは大分強度を高めた設計になっています。」

なるほど。「ユニットの固定極に対しては、企業秘密という琺瑯のような絶縁処理がされていますね。外側から手で触れても安心ですが、振動板と向き合う内側はどうなっていますか。」

と、見えない所も聞いておきたかった。

「よくぞ聞いてくれました。これがコンデンサー型として最も他社に誇れる点なんです。
クォードの場合には固定極が剥き出しになっているので、バイアス電圧や増幅した音楽信号電圧の絶縁は振動膜と固定極の間にある空気の絶縁耐圧に依存しているわけです。従って、湿度の影響によって空気自体の絶縁耐圧が下がると放電現象が起きて、ノイズが発生してしまうんです。

そこで、我々はバイアス電圧など高電圧の絶縁を空気層に頼らずにすむよう、固定極全体に絶縁処理を施したんです。

この固定極は一枚一枚2万ボルトの耐圧検査をしていますので、万一固定極と振動膜が接触してもスパークを起こす心配はありません。

ほんとうに、ここまで来るのに苦労したんですよ。」

苦労したということを明るく楽しそうに語られてしまうと、こちらもつられて笑みが漏れてしまう。でも、これが趣味であるオーディオ製品を設計する人々には大切な事だと思う。作っている本人が喜びと生き甲斐を感じながら作り上げたもので
なければ、使う方にも大切なそれらの気持ちが伝わるはずがない。

でも、人情だけでは商品評価は出来ないぞ、と心を鬼にして次ぎの質問。

「クォードもマーチンローガンも、その固定極のパンチングメタルの穴の大きさは均一みたい。
振動板を前後に挟んでいるパンチングメタルは、振動板に対してアコースティック・インピーダンスとして一種の負荷となっているはずだね。とすれば、この穴の大きさによってユニットのエフゼロが変化しちゃうんじゃないかな。
これって問題にならないの。」

「川又さん、鋭いご指摘ですね。それって確かに問題になるんですよ。
特に、ウチの場合は3ウェイですから、帯域別に穴の大きさを変えているんです。トゥイーターが一番小さい穴で、ミドからウーファーへと大きくなっているんです。これも、手間暇かけてコンピューターを使ってシミュレーションを繰り返したり、厚みは同じで穴の大きさが何通りもあるパンチングメタルを何枚も作って、きちんとユニットとして組み立てて試聴を繰り返したんですから、明確な根拠として自信のある音に仕上げてきたつもりです。

エッ、他社はどうかって?  
理由は色々あるんでしょうが、皆さん同じ穴の大きさの一枚パネルを使ってますね。」

顔で楽しそうに話されると、よけいに自信として受け取れてしまうのが不思議な佐藤氏のキャラクターである。お若いのに大した説得力だ。

「トゥイーターをインライン状に上下1メートルに渡って配置してある割には、水平方向の指向性が狭く感じられたのはなぜ。」

と、続けた。

「それはトゥイーター自身の振動板の幅が音圧を求めた関係で広い事と、最大の原因はミッドレンジのユニットとの間隔が広過ぎることにあります。

このトゥイーターの幅も六種類くらい、長さも同程度の種類を試作して、全部聴きながら決定したバランスなんです。

アポジーのリボントゥイーターのように細くしたいのですが、コンデンサー型はリボン型とは違い振動膜の全周を固定しているため、あまり幅を狭くすると実際の面積比以上に可動部分が減ってしまい能率が低下してしまうんです。

だから、カット・アンド・トライで実際に作ってみないと結論が出なかったんです。

それから、ミッドレンジとの間隔も、設計仕様では改めてありますからご心
配なく。」

と佐藤氏の解答。

「振動板の面積に対して、アポジーのバッフルデザインは小さな面積だね。
それに、トゥイーターの内側にあるバッフル板の末端も細い上にラウンド加工されてるね。
高域の拡散がきれいになされるような配慮はどうだろうか。」

と、私も他社比較を交えながら、ここぞとばかりに質問を繰り返す。

「確かに望ましい処置です。しかし、川又さん。アポジーのパネル構造が強度的に如何なものかはご存じでしょう。私は、それを配慮した上でパネルのバッフル効果とのバランスを図りながら、最終的には最大限の強度を持たせるつもりです。」

と、勉強の跡が見えるスキのない解答だ。私も勉強という意味では、ひけをとらない数のコンポーネントを聴いてきたつもりだ。ハイ・スピードとして印象付けられる物もあったので。

「ダイナミック型の場合には当然ボイスコイルがあって、特異なインピーダンスカーブもあるよね。インピーダンスが周波数によって変化するということは、均一な電流を送りこむことが難しいということでパワーアンプの力の見せどころとなるわけだ。でも、スピーカーの電気的な特性はその動作原理において、正確な波形電送を行うためのハイスピード化につながるものがあると考えているんですが、いかがですか。」

「川又さんのおっしゃるハイスピードの概念というのは、判り易くていいですね。ダイナミック型は振動板の質量や箱の存在から、本当の意味でのトランジェントを探り出すのは大変な事だと思います。コンデンサー型の場合には、それらはないわけですから反応の速さは比較のしようがないくらいです。しかし、もっと簡単に言えば、コンデンサー型は音波を発生させるために電流を流す事を必要としない、という概念こそが大切なことなんです。振動膜上に均一に分布させた電荷に対して、固定極より昇圧した音声信号を与えることによって振動膜を駆動するコンデンサー型の原理は周知の所でしょうが、最も肝心なことは、コンデンサー型では電流を流してはいけないということです。

放電という電流が流れる現象が起きれば、音になるどころかトラブルの原因になるだけです。

一口にコンデンサー型の電気的特性を語ればこんな感じかな
でも、パワーアンプに優秀なものを望むという点ではダイナミック型と同じですね。」

淀みなくお話になる佐藤氏は、総合メーカーであるソニーの社員でありながら、今回のフル・コンデンサーに合わせるべきアンプには、自社製へのこだわりは持っていないようだ。

「スピーカーの位置や角度で音質表現が変化しやすいですね。言い替えれば、リスナーとスピーカー、そしてルームアコースティックを考慮した上でのセッティングが必要だと思うね。私が出掛けていってやるのももちろん可能だけれど、ソニーとしてはどう考えているのかな。」

と、実際に販売した場合の納品面で考えられる営業的な問いかけもした。

「ご指摘の通り、セッティングは非常にデリケートな問題です。数年先はわかりませんが、しばらくの間は我々の設計チームがお客様のご自宅までセッティングに伺う事が必要だと考えています。」

なるほどね。私の知りえる限りの技術的知識をもとに投げかけた質問に対しても佐藤氏の解答は、ご苦労と実践のもとに得たノウハウを根拠としており、お茶を濁す程度の回避的な解答ではなく明確で納得の行くものが即答でポンポン返って来る。

ジム・ティールのようなエンジニアが会社の代表者としてスポークスマンを兼ねているのとはひと味違って、まさに日本人設計者の本領発揮とも言うべき爽快さである。この日もあっという間に一時間以上も話し込んでしまい、つい足止めをしてしまったようだ。これから何処へいくのかと尋ねたら、

「これからS君の家へ行って、川又さんが売ったジェネシスVを聴きに行くん
ですよ。」

と、私のフロアーで同僚の道下氏と待合せをしてS氏のお宅へ向かっていった。
佐藤氏と旧知の間柄であるS氏も私のお得意様の一人であり、佐藤氏ご本人も当フ
ロアーでお買物をして頂いている関係なのである。夏休み返上でフル・コンデンサーの仕上げに取組み、週末の休みにも友人の自宅へ聴きに行く。なんと、勉強熱心なことかと感心してしまった。

確か、老子であったと思うのだが、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言う格言がある。佐藤氏の場合には、海外のハイエンドに対して「敵を知る」というよりは、お友達感覚で敵と仲良くなってしまうようだ。敵視するよりも、その方が相手の音という性格をよく理解出来るのもうなずける。

「私が付けた注文にも、こんな人が答えてくれるのだったら納得出来る。これから一体どんな素晴らしい音に仕上がるのだろうか。そして、それは私のソニー観を根底から変える作品となる事だろう。」

と、私の期待は更にふくらんでいく。意外にも、オーディオに深い根を持っていた
世界企業のソニー株式会社、その社風とも言うべき人材育成と30年に渡る基礎研究の成果として、間もなくソニー本来のオーディオとして開花しようとしている。
                                    【完】
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/oto/oto27.html

▲△▽▼

SS-R10
3WAY SPEAKER SYSTEM ¥1,500,000(1台)
http://knisi2001.web.fc2.com/ss-r10.html

1996年に,ソニーが発売したスピーカーシステム。ソニーとしてはSS-GR1以来の高級スピーカーシステムで,ソニーのような大手メーカーとしてはきわめて珍しい(というより前例のない)エレクトロスタティック・スピーカーシステムでした。

エレクトロスタティック型は静電型,コンデンサー型などとも呼ばれ,超軽量な振動膜が静電応力によって振幅する構造となっており,分割振動が無く,低歪,平坦な位相,高速応答を実現できるなど,スピーカー技術者にとってもある意味理想の方式といわれています。高音域用ユニットとしては古くから製品が作られていましたが,全帯域をエレクトロスタティック型で再生するフルカバーシステムとなると,難しい面もあり,これまでもQUAD、 MARTIN LOGANなど,海外のメーカーを中心にいくつかのブランドに限られ,少数派となっていました。

そして,国内ではスタックスがすぐれた製品を作っていました。そんなエレクトロスタティック型(ソニー自身はコンデンサー型と称していました。)のフルカバーシステムに,大メーカーであるソニーが挑戦し,ユニットの基礎研究から数え,6年間の歳月をかけて研究し,完成させたのがSS-R10でした。

エレクトロスタティック型では,1ユニットでフルレンジをカバーすることも可能で,1ユニット構成のシステムが主流ですが,振幅の大きな低音域の再生に問題が生じたり,そうした低音域の再生に主眼を置くために高音域の再生にしわ寄せがくるという問題点がありました。特に,高域再生においては,平面波であるがゆえに,指向性がレーザー光線のようにビーム状になり左右のスピーカーの正面中央から少しでも聞き手がずれたり頭を動かすと音像が結ばなくなるなどの現象も大きな問題点としてありました。

そこで,SS-R10は,高域の指向性をビーム状から脱却させ,極力リスニングエリアを広げるために,3ウェイ構成をとっていました。ユニット構成は,上下に2ユニットずつ配した3ウェイの6ユニット構成に見えますが,実際には8ユニットという構成で,ウーファーに4ユニット,スコーカーに2ユニット,そして,トゥイーターに2ユニットとなっていました。ウーファーが4ユニット構成になっているのは,上下とも2組のユニットが組み合わされているためで,こうすることでウーファーとしてのドライブ能力を高め,量感のある低音を実現しようとしたものでした。


ユニットの振動膜は,家庭用ラップフィルムの1/10の重さしかない厚さ6μmで,振動膜の前後の空気層の実効的な質量と比較しても充分に軽く,全面駆動により際立ってすぐれた音の分解能を可能にしていました。

ユニット1枚の高さは500mmで共通となっており,ユニット1枚の幅は,ウーファーが270mm,スコーカーが70mm,トゥイーターが25mmで,一般的なユニットの3ウェイスピーカーシステムと水平方向の指向性パターンは近いものとなっていました。振動膜の表面には,導電性ポリマーを化学的に形成する加工がされており,

振動膜の母体は透明であるが,加工後も淡く色をまといつつも透明なものとなっていました。振動膜を挟む穴の開いた電極の母体は真鍮で,その表面を絶縁のためのエポキシが包んだ形になっていました。

エレクトロスタティック型スピーカーには,エンクロージャーが必要でないため,エンクロージャーの影響を受けず原理的に素直な音質が実現できます。反面,ほとんどただのパネルという形状のため,強度がとれにくく,たわみが生じる可能性があったり,振動の基点の強度が弱くなるなどの弱点がありました。

そこで,SS-R10ではパネルの強度を飛躍的に高めていました。パネル部は,米松を6センチ厚の合板にしたものを使用し,ねじりやたわみに強いきわめて強固なものとし,聴感上のS/N比も大きく上がっていました。

6cmという厚みは,ユニットに厚みに対してかなりの厚みになるため,開口部の凹みが大きくなり,空洞の共振等,音の拡がりへの影響の可能性も出てくるため,角を滑らかに削り取るなど念入りに加工されていました。

また,フレームにあたる米松製パネルは,響きの良さから選ばれたということでした。


エレクトロスタティック型スピーカーの発音原理は,電極と振動膜とにバイアス電圧をかけ,そのうえで電極にトランスによって昇圧された音楽信号を流すと,電極の電圧が変化し,振動膜を動かすことになるというもので振動膜の前後にある電極が,振動膜を挟んでプッシュプル動作で振動膜を駆動することで正確で繊細な音の再生が可能となっていました。2枚の電極に振動膜が挟まれた状態が,コンデンサーの構造そのものであることから,日本ではコンデンサー型とも呼ばれ,ソニー自身もSS-R10をコンデンサー型スピーカーシステムと称していました。

こうした動作原理であるため,エレクトロスタティック型は電源が必要で,本体後部についたボックスの内部には,電源トランス,保護回路,バイアス回路,信号トランスが内蔵されていました。電源トランスは,ウーファー用,スコーカー用,トゥイーター用独立で3個搭載されており,歪み感が少ないためついパワーを入れがちになりやすいエレクトロスタティック型ゆえ,トゥイーターにのみ保護回路が内蔵されていました。フロント面下部の通常緑のLEDが保護回路が動作すると赤に変わるようになっていました。バイアス回路は,ウーファー,スコーカー,トゥイーター,それぞれ独立で,スコーカー用,トゥイーター用は基板を共有し,ウーファー用は専用基板になっていました。音楽信号を昇圧する信号トランスも容量的に充分余裕を持った大型のものがそれぞれ独立で搭載されていました。基板はガラスエポキシ基板で,各部品を付けた後,信号トランスも含めてエポキシ樹脂を充填して密閉した構造になっていました。これは高電圧を扱う回路やパーツをホコリや湿気から隔離し防振するためでした。


ネットワーク回路は,高電圧部の影響を排除するために,本体とは別ボックスとされていました。パーツは高品質なものが厳選され,負荷抵抗は耐入力を上げるため大型のものが採用され,フィルムコンデンサーも大容量のものが採用されるなど,各パーツ類はいきおい大型のものになり,相互干渉させないように余裕をもって配置するため,ネットワークボックスも非常に大きなものとなっていました。ネットワークボックスと本体とを接続する付属ケーブルは,接続コネクターに,PA用のパワーアンプとスピーカーの接続に使用されるスピコンが使用され,信頼性を高めていました。

以上のように,SS-R10は,ソニー初の,そして唯一のエレクトロスタティック型のフルカバーシステムとして, 高い完成度を実現していました。それまで存在していた同方式のスピーカーシステムに比べ,正攻法で高い技術レベルをもって完成したシステムとなっていました。それまでのものと比べ使いやすさは高められていたとはいえ,音圧レベルが80dB/W/mと低く,パワーアンプもある程度以上のものが必要とされ,ドライブ感や迫力を求めると難しさはあるものの,晴れ晴れと澄みきった音場感や繊細で歪み感のない音は独自の魅力をもつもので,こうしたスピーカーを大メーカーであるソニーが作ったこともある意味驚異的であったと思います。

以下に,当時のカタログの一部をご紹介します。

名演奏に接したときの感動にも似た心の解放感。
フルコンデンサー型,SS-R10。
あくまでも上質のリアリティを求めた
細部にわたる入念な作り込みが,
その存在を忘れさせるような
自然な音場空間を生み出します。


◎全帯域でコンデンサー型ユニットを使用した
 3ウェイ構成のスピーカーシステム

◎2重構造のウーファーにより
 低域も量感豊かに再現できます

◎極薄の振動膜が生み出す優れた音の分解能

◎キャビネット・レスによる素直な音質

◎細部にわたって高音質優先設計
http://knisi2001.web.fc2.com/ss-r10.html

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2011年 07月 08日
DVDシアターとハイエンドオーディオ
https://freeuniv.exblog.jp/15083176/


コンデンサー型スピーカーとは、静電力を利用して、振動板を駆動するスピーカーで静電型スピーカーとも呼ばれている。2枚の振動板を 向かい合わせ直流電圧をかけてやると極同士がひきつけあう。一方を堅い物質、もう一方を薄い柔らかい物質(振動板)にする。

ここにアンプからの音声電流を 流すとスピーカーの振動板として機能する。 この形式をシングル型と呼ばれるが、固定板と振動板の間は極めて薄く大きな振れ幅はとれないことからツィーターとしてしか利用できない。

実際のコンデンサースピーカーは2枚の固定極の間に振動板をはさむ形のタイプのものが主流である。この方式をプッシュプル型と呼ぶが、こちらのほうが大きな振れ幅をとれるので、フルレンジ・ウーファーとして利用が可能になる。

わたしは、これをWプッシュにして効率を稼ぎサッカーボールのような球面体の無指向性の点音源と、天井・壁・床の六面全体に平面パネルのスピーカーを配置したオーディをルームを作ったことがあります、

その素晴らしさは言葉で表現するのは難しい、だが実物をお聴きになれば驚愕されることは間違いないと思います。残念なことに震災でなくしてしまったのですが、最近、それを復活してみたいと思い有志を募って、ハートクイエク 仙台 BASE CAMPで音楽を聞くアメニティーとしてコンデンサー型スピーカーを作るプロジェクトを立ち上げたいと思います。

完成したモノをお聴きになれば、大面積のスーパーウーファーから重低音がふわっと圧力として感じる感覚、歪の少ない中高音、感動すること間違いなし。16Hzから20kヘルツを超える周波数範囲を二つの点音源のスピーカーと大規模な平面音源で構成するコンサートホールが出来上がります。


市販されていた製品

QUAD ESL63

昔はコンデンサ型スピーカーも多く市販されていたようだが現在はほとんどなく、据え置き型スピーカーとしてはイギリスのQUAD(クォード)が有名です。


ユニットの仕様

1.形式:エレクトロスタティック(静電型)スピーカー:中高域エレメント×2/ベースエレメント×2許容入力:55V

2.出力音圧レベル:86dB/2.83Vrms

3.定格インピーダンス:8Ω

4.外形寸法:670(W)×940(H)×315(D)mm

5.重量:20.5kg


視聴してみたが能率が低い(このサイズでで86dbしかない)アンプの出力が小さいのかと思うほどである。これはもしかしたらコンデンサー型に特有のバイアス電源の問題かもしれない、もっと高い電圧にしてはどうだろうか。ユニットパネルに時間差をつけて電気信号を流すことで、点音源的なものを狙っていると書いてあったが、やはり平面波的な音の出方である。音は全体のバランスとしては低域が弱く感じ、ジャズやポップスより、弦楽器を中心としたクラシック系の室内楽が得意だと感じた。魅力的な製品ではあったが静電型は導電方に較べて迫力に欠ける、もう少し大出力の出せるものが必要だと感じました。このほかにもマーチンローガンなどいくつかのメーカーがありましたが何れも似たような性能でした。

最初に手に入れたのがSTAXのELS8X

https://freeuniv.exblog.jp/iv/detail/?s=15083176&i=201107%2F08%2F25%2Fe0197725_1552924.jpg


日本のSTAXも昔は多くの据え置き型コンデンサー型スピーカーをだしていましたが、現在はヘッドフォン専用メーカーとなったようです。
このスピーカーではもつぱら、室内楽を中心に聞いていましたが、低音不足のためピアノなど100Hz以下の音を再生するにはもっと大きな振動版が必要だと感じウーハーをつくってみようと思ったのがきっかけです。電極にはパンチメタルを使い、振動幕には東レのルミラーという10μm厚さのポリエステルフィルムを使用して幅900mm高さ1800mmの平面パネルを8枚製作し両脇に配置して利用しました。この効果は絶大でした、一般に静電式の物は低音が出ないと通説になっていますが,そのようなことはありません、それなりの設計をすれば、目的に見合ったものが作ることが出来ます。その後パネルの枚数が次第に増えて天井周辺の壁総てから音が出るような、残教室になり、コンサートホールのデーターを基にDSPを利用してディレーをかけて効果を加えることにしました。

さらにバイアス用の高圧電源を5000Vにしたり、駆動用にアンプに高耐圧のオペアンプ(PA-85)などを利用して直流から再生できるものにしました。そして、最後に作ったのがサッカーボールと同じ5角形の組み合わせでステレオ用の点音源として2個を製作したシステムが完成しました。

これによって、満足できるシステムと成り1990年にスタートしたフルスクラッチのオーディオシステムが出来上がり、いろんな人たちが来ては素晴らしいと感動してくれました、友人の中にはCDの販売をしている大型店舗で試聴用に設置したり、建設会社に勤めている研究者からは会議室のスピーカーとして利用したいなどの申し入れなどがありました。このようにして完成したシステムは市販品とはまるで異なるものが作れるということが実証できました。結果としてSTAXのELS8Xはお役ごめんとなりました。

その後、SONYから SS-R10という型番で、受注生産品(左右1セット)¥3,000,000(2台1組)、1996年頃まで販売していた記憶があります。既に自作のものが格段に優れたものであったので興味の対象にはなりませんでしたが価格の凄さに驚きました、そしてある日シャープの研究所長がやってきて技術を公開してほしいということから駆動用のアンプを作ってもらったりいろんな形で協力した時代がありました。

https://freeuniv.exblog.jp/iv/detail/?s=15083176&i=201107%2F08%2F25%2Fe0197725_15524667.jpg


SS-R10の概略はフルコンデンサー型を採用したRシリーズのフロア型スピーカーシステム。SS-R10は3ウェイ設計となっており、全帯域にコンデンサー型ユニットを採用しています。このコンデンサー型ユニットには、ソニーのスピーカー技術の他に、コンデンサー型マイクロホンで培った薄膜技術やテレビの高電圧での高度な絶縁技術が投入されています。

セットの表面から見ると、ウーファー、ミッドレンジ、トゥイーターそれぞれ上下に2ユニットずつ使用した6ユニット構成に見えますが、実際には8ユニット 構成となっており、ウーファーは上下とも2組のユニットが重ね合わされた2重構造4ユニットとなっています。これにより、ウーファーとしてのドライブ能力 を高め、コンデンサー型では困難であった量感豊かな低域を実現しています。低域には270×570mmのコンデンサー型ウーファーを4ユニット、中域には70×500mmのコンデンサー型ミッドレンジを2ユニット、高域には25×500mmのコンデンサー型トゥイーターを2ユニット搭載しています。これらのユニットには家庭用ラップの約1/10の重さしかない6μm(6/1,000mm)の振動膜を使用しています。そのため、スピーカー動作中の前後 の空気層の実効的な質量と比較しても極めて軽く、しかも全面が駆動されため際立って優れた音の分解能を持っています。コンデンサー型で必要な昇圧用トランスには、容量的に十二分に余裕を持たせた大型で高音質なものを採用しています。さらに、電気的に信頼性を上げ、さらに振動に対しても強くするため、バイアス回路とともにエポキシ樹脂で封入されています。また、ネットワーク部も高音質部品で構成しただけでなく、本体とは別ボックスにすうrことで振動防止と相互の電磁的な影響を遮断しています。

コンデンサースピーカーは典型的な全面駆動型スピーカーで、動電型のような局在駆動型に比べ振動板に剛性を必要とせず、強度 さえ保てれば、いくらでも薄くて軽い膜が振動板に使えるので、分割振動も起こらずいわば理想的なスピーカーとなる可能性を秘めている。が、しかし、


(1) 高音で鋭い指向性が生じる。

(2) 背面圧の回り込みによる低音の減衰を防ぐのが難しい。

(3) パルシブな低音によって生じる反作用力による有害な振動が生じる

(4) 低音で振幅が大きくなり、振動板が極板に近づくと非直線性が大きくなり歪みが生じる。

(5) 我が国のように湿度が高い環境ではスパーク放電により振動板膜が損傷しやすい。

(6) これらの欠点を克服しようとするとかなり高価になる。


といった、致命的とも言える欠陥があるのであまり普及してない。

しかし、一度その音を聴くと後へは戻れないという人もいるようで、中高音域の音のクリアさは抜群との評判である。私自身、その昔、スタックスのELS-8Xを使ったことがあり、そのクリアな音に魅せられ、その後この欠陥を克服したシステムとして完成させました。
https://freeuniv.exblog.jp/15083176/



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/950.html

[リバイバル3] 最近のフォステクス FE の E/En は音が悪ですネ。 やはり、中国生産になったからでしょうか。

最近のフォステクスFEのE/Enは音が悪ですネ。やはり、中国生産になったからでしょうか。

Fostex FE103E - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Fostex+FE103E

FOSTEX(フォステクス) FE103En
https://www.fostex.jp/products/fe103en/


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最近のフォステクスFEのE/Enは音が悪い 2012/10/6


 自作評論家は本当の事を書きませんが、最近のフォステクスFEのE/Enは音が悪ですネ。

やはり、中国生産になったからでしょうか。

関係者に

「もう昔のような良質のパルプが枯渇してしまったのでは?」

と尋ねると

「パルプはあるんだが水が無い」

という返事でした。


その「水」というのが企業秘密らしく、詳しい事は教えてもらえませんでしたが、おそらくパルプを水洗いする「水」が中国の、それではダメだということではないかと、思っています。

昔のFEはサブ・コーンの付いている 16/20cmは紙臭いので別として、8〜12cmはメーカー製スピーカーの追従を許さない、価格を超えたヴォーカルの素晴らしさや、圧倒的な音場感がありました。

長岡先生もピュア・オーディオにはスワンがいいと、おしゃってましたしネ。
実際、アンプやCDプレイヤーのテストの時は、スワンで行っていました。

それに比べると、今のFEは甘くみてもイマ1.5という感じです。
その他のフルレンジも軒並みダメで、まぁまぁなのはFX120ぐらいでしょうか。

もちろん、古くからのマニアは、それを分かっていて、どんどんフォステクスから離れてしまうのを、必死で繋ぎ止めるために、とても高価なフルレンジを限定発売しているのです。

限定ユニットは売りっぱなしで、コーンの張り替えは行ってくれませんし、あれでシナ・アピトン合板でも使ってスピーカー作ったら、メーカー製のスピーカー・システムが買えちゃいますヨ!! 

やはりベーシックなFEの音が良くならないとネ。

ちなみにFEのEΣなんて、バカバkしいぐらい音が悪いです。
https://blogs.yahoo.co.jp/s_tubotarou/30252226.html

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大山美樹音 究極の自作 スピーカー追求道
Fostex FE103Eの利用レビュー
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/fostex/10/fe103e.html


Fostex FE103E 取り説より特徴抜粋

1.ESコーン紙採用
2.バスレフからバックロードまで対応するバランスのとれたQ0、M0値
3.高能率、高耐入力、ワイドレンジ

Fostex FE103E大山の評価

 fostexのFEシリーズの原点がこの103シリーズ。30年以上にわたる超ロングセラー商品で今もって人気の衰えないフルレンジ型スピーカーである。FE103M(メモリアル)や6N-FE103(ボイスコイルを6N利用)、FE103G(金色仕上げ)など103の限定ユニットまでいくつか登場している。

 このスピーカーユニットはあまりに有名で、専用のエンクロージャーも長岡先生はたくさん書かれている。有名どころではD-10バッキーやBS-10などがある。市販スピーカーの一部にも利用される実力は折り紙つき。

 万能型スピーカーユニットでどのような種類のエンクロージャーでも利用可能であり、バックロードホーンでもかろうじてok。しかしバックロードで使う場合はΣシリーズのほうが低域の歯切れは良くなる。

 音の特徴は、フルレンジ一発で聞く場合耳あたりがよく特定の周波数でのピークやディップを感じない。FFシリーズのような高域のピーキーさもなく自然に伸ばしている。
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/fostex/10/fe103e.html


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アマゾン
FOSTEX フルレンジ FE103En
価格: ¥ 6,240 通常配送無料
https://www.amazon.co.jp/FOSTEX-FE103En-%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8/dp/B002SE3GAW


カスタマーレビュー

ハード 5つ星のうち5.0
自作派なら一度は使っているだろう名機 2015年11月14日


もう初代103から数えて何個目になるかわかりません。1970年代後半〜80年代くらいから自作スピーカーブームになったかと思いますが、その頃から基本的には変わらない素晴らしい音質ですね。

スピーカーコーンの素材、センターキャップの素材はいろいろとありますが、やっぱり普通の「紙」コーンが明るさ・分解能・ナチュラルさでは一番じゃないでしょうか。よく「フルレンジの良さは自然な音で定位が決まること」と言われますが、将にそれを体現しているユニットと思います。

但しFOSTEXのFEシリーズ全般に言えますが、低音は工夫しないと出ません。本当に出ません。出てはいますが中高域がレベルが高く良すぎて低域がよく見えない、と言うほうが的得ているでしょうか?

私は本機種で幾つもエンクロージャ(スピーカーボックス)自作しましたが、普通のバスレフ型では体積大きめに取り、かつ余程懇切丁寧に根気よく作らないと低音感が感じられません。ですから、やはり多くの方がおっしゃるようにBH(バックロードホーン型)で鳴らすのが一般的でしょう。ただ、これは私の体感上の話に過ぎないかもですが、BHではあまり音道長く取ると小音量では違和感があります。ユニット自体の力不足や音圧不足でホーンを十分ドライブ出来ていないのかもしれませんが、音道は1メートル程度に抑えたほうがスピード感があってよさげな気がします。この10pユニットでも馬鹿でかいBHや音響迷路型を作ってローエンドも限りなく伸ばすのだ!という方もおられますが、その場合は上位機種(磁気強化型)にするか、中音量以上で鳴らすのが前提ではないでしょうか。ま、見た目は本格的でカッコいいですけどね。

また、そもそもが10pのユニットですから、あまり大きなエンクロージャでは設置の側面で問題があることも多々あるのでは。。

私は基本的に小音量でレスポンスの良さ活かした使い方しており、BHも欲張らず比較的小型のものを使っています。103用で売られている比較的廉価なBHキットとかがお手軽だし、一番良いかもしれませんね。仮にバスレフ型で作るにしても本機では大きめの箱が必要ですから、それと比較すると小型BHでもそんなにサイズ的に違いはありません。ブックシェルフ程度といっても過言ではありません。

ちなみにこれもよく言われていますが、エージングには相当時間がかかります。一日に少し聞く程度だ、という人は最初の音出しで落胆せず、半年くらい長い目で見たほうがいいです。そのかわりエージングが進むと本機特有の「紙臭さ」が引っ込み「角」が取れ、ナチュラルさに迫力と艶が加わり、何ともいえぬ良い雰囲気が出てきます。その時、ネットワークなど余計なものを介さない小口径フルレンジ一発の素晴らしさ、本機の真の実力が体感できると思います。

もし、エージング?そんなことより手っ取り早く良い音聞きたい!という向きは本機に手出さないほうが賢明です。同社のFF105WKあたりで6リットル程度の標準バスレフ作るか(FF105WKもバスレフ形に特化した素晴らしい機種で、最初から結構いい音で鳴ります。私も持ってます)、DALIやJBLなどのエントリーモデルをおススメします。

個人的には、この名機が末永く愛され、1世紀レベルでの超ロングセラーになることを祈っています。私のレビューが少しでもお役に立てれば幸甚です。
https://www.amazon.co.jp/FOSTEX-FE103En-%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8/dp/B002SE3GAW


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オーディオの足跡 FOSTER/FOSTEX FE103
¥1,980(1個、1972年頃)
¥2,800(1個、1976年頃)
¥3,300(1個、1992年頃)
https://audio-heritage.jp/FOSTEX/unit/fe103.html


フォステクスの伝統を活かしたFEシリーズの10cmコーン型フルレンジユニット。

非常に長い期間販売されました。

ロールエッジや、耐熱性で効率の良いボイスコイルを採用しており、フルパワーでも低歪を実現しています。

70年代頃までは16Ωと8Ωの2種類のバリエーションがありましたが、その後8Ωだけ生産が継続されました。

発売当時からFE-103の磁気回路強化型としてFE-103狽焜宴Cンナップされていました。

※FE-103は販売期間中に仕様変更が何度か行われているようです。

最初期〜70年代前半のFE-103はマグネット背面からボルトが露出した設計となっています。その後マグネット部とラベルが変更され、その後はFostexラベルへと変更されていっています。

最初期のカタログでは推奨エンクロージャーの設計が異なりました。

※上は最初期の周波数特性(軸上50cm)です。
測定方法が違うため能率が大きく異なります。

機種の定格

方式 コーン型フルレンジスピーカー

口径 10cm

インピーダンス

16Ω(1976年頃)

最低共振周波数 80Hz
再生周波数帯域 fo〜18kHz

出力音圧レベル
96dB/W/50cm(1968年頃)
88dB/W/m(1972年頃)
89dB/W/m(1976年頃)

入力
15W(Mus.)
10W(最大、1968年カタログ記載)

Mo
1.85g(1968年頃)
2.7g

Qo
0.3(1968年頃)
0.35

実効振動半径(a) 4.0cm

マグネット重量 193g

磁束密度
10,000gauss(1968年頃)
11,000gauss

総磁束 29,000maxwell(1968年頃)

標準エンクロージャー方式 バスレフ型(6リットル)

8.5リットル(1976年頃)
総重量 630g


エンクロージャー寸法図、上は60年代のもので下は90年代のものです。

標準エンクロージャー

後期のFE-103

初期の詳細寸法図

https://audio-heritage.jp/FOSTEX/unit/fe103.html


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大山美樹音 究極の自作 スピーカー追求道
FOSTEX/FOSTERというメーカー 
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/fostex/fostex.html

 FOSTER/FOSTEXは1949年西村茂廣氏および篠原弘明氏が東京渋谷に「信濃音響研究所」を設立し、スピーカーの製造を開始したものが前身です。その10年後には名称を「フォスター電機株式会社」と改称し現在に至ります。

 「フォスター」の製品は基本的にはOEM供給が基本。 ソニー、ヤマハ、 ノキア、AKGなどのハイエンドオーディオのスピーカーや、デジタルレコーダーメルセデスベンツ、ホンダ、GM、フォードなど車載用スピーカー、ipodのヘッドフォンなど幅広い。OEMなのでfosterというブランド名の記載はないが、様々な製品に組み込まれているのでほとんどの人は日常知らず知らずのうちにフォステクスの音は聴いているはずです。

 われわれが入手できる一般の市販品やスピーカーユニットについてはFOSTERの社内カンパニーであるフォステクスが「FOSTEX」ブランドで製品を販売しています。「fostex」というと自作派のための一中小企業と勘違いしている人もいるかもしれませんがとんでもない。グループ全体は東証一部上場の世界企業です。


FOSTEXユニットの特徴

 フォステクスのユニットは自作派特に長岡鉄男先生のスピーカーには気っても切れない縁にあるスピーカーユニットであり、長岡先生の作品はざっとみても90%以上はフォステクスのユニットを利用しての設計である。

 ユニットはまさに先進技術の固まりと言っても過言ではないでしょう。マグネシウム振動板の成型技術や、20センチクラス口径フルレンジで軽量振動板など枚挙に暇がないほどである。fostexの単体ユニットは世界標準の10年先を走っているとも言われている。

 フォステクスユニットの最大の特徴はフルレンジユニットである。フルレンジとは一つのユニットから全ての音域を出すのを目的としたもの。オーディオ創世記の20世紀の初頭から存在するが大半のメーカーは売れないのを理由に、マニアの求めるこの究極のユニットの開発をやめてしまった。マルチのが売りやすいからである。フォステクスのみが孤軍奮闘。ハイエンド用途のフルレンジに関してはどこのメーカーも追いつけないくらいレベルの高いものとなっている。


お勧めリンク

フォスター電機株式会社
https://www.foster.co.jp/

フォスター電機株式会社フォステクスカンパニー
https://www.fostexinternational.com/index-com.shtml

大山の個別スピーカー利用後の評価 
http://www.diyloudspeakers.jp/5000html/fostex/fostex.html


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>自作評論家は本当の事を書きませんが、最近のフォステクスFEのE/Enは音が悪ですネ。
>やはり、中国生産になったからでしょうか。

2009年10月18日 FOSTEXの話しませんか?
https://smcb.jp/communities/5921/topics/484917


うーたんさん

FOSTEXは昔フォスターの名前で多くのスピーカーユニットを安価に提供してくれていて、自作派の味方でした。
というか、今でもそうですね。

私もFE-103を2発使って自作した銘器?など元気で明るい印象が好きです。
最近ではバックロードホーンに特化したユニットなど独自路線の製品を出してくれるのもますます好印象です。

みなさんにとってFOSTEXとはどんな存在ですか?

ニッパさん 2009年10月25日 08:18

うーたんさん お早う御座います 
フォステクの ほとんどは中国で生産されてるので 寂しい気も 
コストなんでしょうが
で 中国にまねされる・・・(;´Д`A ```

バッロード用 基本は軽いコーンで 極端なストロークしない
磁気回路の強いタイプですよね どちらかというと あまり 対入力が低い
それで ボイスコイルが細くてスクエアorショートボイスコイル ギャップが狭い
狭ければ 当然磁束密度は上がります
↑を ダンパーとか加工すると 平面バッフルに合うんですよ

FE-203Σとか ダンパーカットでかなり 良い感じなりました
だから ラウザー・アキシオム80とか良いんです 

バスレフ向きは ダンプして重くなったコーンに
ロングストローク 対入力が高く ボイスコイルは
太くてギャップが広く ロングボイスコイル 当然能率は下がる 
平面バッフル向きではない

うーたんさん 2009年10月25日 07:12

そんなに儲かるようにも思えないので販売戦略ならそれもしょうがないと思いますが、ちょっと節操がないような気も最近しています。
しっかり磨き上げたものを量産効果で安価に売る。
これが真の庶民の味方だと思うのですが・・・。
競争相手がいないので競争原理が働かないとも言えるかも。
まあ、地道に続けてほしいです。

高能率、バックロード用に特化・・・。
このコンセプトには大賛成です。

ニッパさん 2009年10月24日 22:18

販売促進じゃ? 売れ切れたら
また 半年〜1年で 似たようなの出してきます
よく マグネットだけ 強化したの 出してくるけど
音は? ての多いですよ

うーたんさん 2009年10月24日 19:56

フォステクスの話に戻るんですが、最近ユニットの限定販売が多いですよね。
あれはどういう意味なんでしょうか?
評判のいいユニットは定番化してくれたらいいと思うのですが・・。
それにしても高額なものはちょっと×ですねェ〜。

いつまでも長岡先生のように庶民の味方であってほしい・・・と思うのは私だけでしょうか?

ニッパさん 2009年10月24日 11:22

自作=安い これは なかなか。。。。

設計や構想練って時が 一番楽しい
いざ できると そこから 調整やら改造
一喜一憂しながら またそれも良しと
自作で安く済ませたいのか
市販品に無いから 自作するかでも違います
うちのアンプなんて とても・・・・(;´Д`A ```
市販品で済めばと 思っていますが 使えないから


あっしゃんさん 2009年10月22日 21:52

自作=安いなどとは思ってはいけませんね。上に書いたのは若い頃の思い出話です。フォステクスにまつわるね。私の現在のシステムも気に入るまでいじりまわしてます。これも昔からの自作経験の延長線上です。オリジナルより高くついてます。

うーたんさん 2009年10月22日 21:16

最近、木材も高価ですから自作もお金がかかります。
オークションで不人気なスピーカーシステムを買ってその箱を利用するっていう手もありますが、その箱があまり出来がよくないってこともおうおうにしてありますね。

まあ、すこしずつお金を貯めてやっと買えたっていうパターンがいちばん好感がもてます。

私はというと、このところの株価上昇で売り時を狙っていますが、意外とまだ上がるんじゃないかと思って売ることができないんですよね。
バックロード作成のための資金はもう一歩です。

サブプライムの時は数百万円損をしました、えへへ・・(自嘲)。

ニッパさん 2009年10月22日 21:03

うーたんさん LPのジャケットです 
基本かわいこちゃんが 好き アイドル大好きなんて
そうですか  実験室です 

(゜O゜;アッ! 今日 お仕事で 森カンナさんと 一緒で すてきな 良い香が
ロケ車に彼女が載ると 芳香剤の何倍も良い香が
http://images.google.co.jp/images?hl=ja&source=hp&q=%E6%A3%AE%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%8A&lr=lang_ja&um=1&ie=UTF-8&ei=DUrgSqv4CdeCkQX65rytAg&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CBIQsAQwAA
あっしゃさん 独身・・・ うちは 3人目のカ〜チャンです (o_ _)ノ彡☆バンバン
自作=値段と 音が吊り合わない でチャレンジですよね
でも こだわると メーカー品 ぽんと買えば済む
それより 数段 工程や予算も 実はかかるんです

自作=安いは  最後は 無理と


あっしゃんさん 2009年10月22日 20:42

盛り上がりましたね〜♪
フォステクスと言えば多種多様のユニットがありフルレンジ40cmなんてのもありました。
ASWを作る時に安い20cmウーファーFW202を使ったのを覚えてます。
初めて買ったドライバーはD232。安かった。セクトラルホーンはコーラルAH-502の方が安かった。
とにかく若い頃はお金が無かった。アルバイトニュースも無かったし、もちろんヤフオクなんか無かった。
ネットワークパーツが意外に高くて困りました。フォスのしかわからんかったもんね。
少しゆとりができてアンプやLPプレーヤーは上級品が買えるようになってからもスピーカーだけは自作でした。
再び自作熱が出てきたのは再び独身になった16年前からです。

うーたんさん 2009年10月22日 04:59

ニッパさん

オーディオにドップリですね。
HPも立ち寄らせていただきました。
なかなか惹きつけるフロントページに感心しました。
ミーハーっぽい壁の写真が妙に気になりますが・・?

とにかく、ご自分の自由に使える部屋があってうらやましいです。

ニッパさん 2009年10月21日 13:00

(゜O゜;アッ! ケーブルも 石塚氏手製による トラィガードケーブル
20年では高すぎて 商品化出来なかった 試作品です
1m5万なんて 20年前は ありえない 値段 今なら有るけどね
この ケーブル 叩いてもいっさい 音が出ない
オシロでテスト済みです
ナンバーワンじゃなくて オンリーワン 違う世界なのかもしれません

ニッパさん 2009年10月21日 09:10

うーたんさん 車売る前に 是非遊びに来てください
完全 自作 オーディオの世界
カートリッジ オーダー品試作品多数 アーム自作 プレーヤーは
数人で 旋盤屋さんに 挽いてもらった トランスは デンオンの側だけで
UTCで イコライザーは クリスキット改と大沢作バランスプリ・バランスパワー
こんどは マグネット石塚作飽和磁気回路22000↑に大沢作コーン紙・・・
オンリーワンばかりです ヾ(;´▽`A``アセアセ


うーたんさん 2009年10月21日 05:39

いいです。
いいです。

駅に近いので、車乗らないしそろそろ売ろうかと・・・・。
少し、淋しい。

ニッパさん 2009年10月20日 23:11

(゜O゜;アッ! ほんとですね フォステクスのはずが (*_ _)ペコリ
車とオーディオとカメラは 近いですよね
カメラは 恐くて 近づけません ヾ(;´▽`A``アセアセ
是非 行動起してください 悪い虫が騒ぎはじめちゃいましたか (*^m^*) ムフッ


ニッパさん 2009年10月20日 21:58

これ 真ん中らへんの音聞けば 1分30秒から
風邪 完全に治るかも
ほかの 病気が再発しても 責任は持ちません

https://www.youtube.com/watch?v=VsMgA2JvUlg&fea


ちなみの 写真は乗っていたときの カリブラです


ニッパさん 2009年10月20日 20:57

ゆうさん 自分ちょと前まで 車代の3倍くらいかけて
オーバー300キロ フルチューン車乗ってましたよ
カーボーイ見開きで出たことも 2L 450PS↑・・・
L 230PS (*≧ ω ≦*)ブププッ
車は面白いです 直線番長で 最高速やゼロヨン・・・・おじじで参加
その車は オペルカリブラて DTMに出てた 
まあ 普通は 誰も知らない 5ナンバーでGTRやスープラそしてフェラーリポルシェ
ちぎって 大黒PAで 追いついてきて この車なんですか?!?!と
いまは いかに かーちゃん説得して スパー7買う算段・・・・・・・(@@;)
もちろん 一番パワーの無いの買う予定
一度 600PS ロータリーターボの7借りたり ボグゾールとか
高パワーは 7に合わない ケントユニットで 細いタイヤで ステアリングマシンがいい

うーたんさん アンプのパワーと確かに 大排気量にてるかも
V8はカマロ アイロックジーの5.7Lが最高で 
小排気量は ゴルフ2 GTI 某横浜のステージ2組んで それはそれで楽しかったです
まあ どんな車でも 今は早いしね 
じじいが 運転してる 旧車のが 何倍もカッコいいですね

うーたんさん 2009年10月20日 20:20

うぁ〜っ!
車の話で盛り上がってますね。
そもそも私がアンプのパワーを車の排気量に例えられるか?って話からですよね。

そういえば今の若い人、車に興味ないみたい。
スポーツカー乗ってる人をみても、何かダサく感じるようです。
高級な自転車乗ってた方がカッコよかったりして・・・。


ニッパさん 2009年10月20日 18:07

ゆうさん 今時は軽でも67馬力あるから 今の人にはわからないですね
今の軽の 車重が半分以下かも・・・・ で燃費は ハイブリットより 良かった
昔弟が ヨタ8昔乗ってて 普通に1L 35km走りました 
ホンダは1L50kmくらい 走ったと 思います
高能率なんで 5結のシングルです プロフィールにHP載せてます
極めて極端な 自作オーディオですが
X1-R 恐怖のタックインですね オーバーフェンダーが カッコ良かった
ハンドル切っても曲がらないから いかに 重量移動で 
フロント すかすかですよね 自分はX-1チューンに 横に乗って 横転した事が有ります
ロールゲージが有って 助かりました 
1wしかない アンプで 高能率スピーカで がんがん鳴らす そんな 感じ?
使える パワーバンドが 狭い (*≧ ω ≦*)ブププッ
オーバーレブ気にしながら 運転だもんね 
おっと ボリューム上げすぎたとか 

低能率スピーカーにパワーを入れた音? はGTRとかスープラとかじゃ
(゜O゜;アッ! 三菱GTOかも (o_ _)ノ彡☆バンバン

ニッパさん 2009年10月20日 09:52

おおお フロンテクーペお乗りだったんですか
友人に フロンテクーペ狂さんがいて
今5台くらい 2台登録で1台が サンデージムカーナレース用
2台が部品用とか・・・・・・・・・(;´Д`A ```
ジムカーナは570ccボアUP 菅谷チャンバー CRキャブ バイクじゃありませんが о(^▽^笑)
バイクのGT550用ピストン入れて ヘッド加工でなんと 65馬力も出てるんです

http://www.youtube.com/watch?v=LEd2metPsJw

音だけ 聞いてると 物凄いんですが 周りの車見ると
安全な速度域 ほんと 面白い車ですよね
きっと 今のミニバンのが 早いのかもね

6BQ5シングルに多摩音響LA16繋いで 聞いてますよ 
FEより 反応がいい ( ̄ー ̄)ニヤリ


ニッパさん 2009年10月19日 22:11

車とは ちょと 話が違うけど
最新のGTRは誰が乗っても それなりに早いけど
これも ハイグリップタイヤのおかげなんでしょうね

昔の車に 今のタイヤ付けると 足回りやひいてはボディまで・・・・
タイヤ自体もロープロで 82%なんて 扁平率 ほとんど無いし

ここも 同じなのかも 同じコーナーGTRは100キロでも なにも気にせず曲がりますが
きっと 同じコーナー60キロで小排気量のミニや丸もちやアウトビヤンキなら
大騒ぎです フロンテクーぺとかでも でも 数倍楽しいのかも
早く安全に移動できる車が良いのか 移動自体を楽しむ車が・・・
このへんも 似てるのかもしれませんね

うーたんさん 2009年10月19日 21:23

P610は当時友人のステレオ(一体型)の裏ブタを開けたらAタイプが入っていました。
アンプが真空管だったのですがふっくらした低音が妙に心地よかったことを覚えています。
耐入力3Wでも十分ですね。

確かにアンプの大出力って何だろうと考えることが時々あります。
車で言うと排気量でしょうか?
たしかにスポーツカーの加速感は魅力でしょうが、オーディオでも同様のことが言えるのでしょうか?
スピーカーの能率(車で言うと車体重量)がよければそれで済むような気がしますが・・・。

昔は小出力アンプしか作れなかったのでスピーカーの能率は重要でしたが、今は能率は二の次になってしまったような気がします。

ニッパさん 2009年10月19日 00:08

スピーカユニットの改造してる方て 居ませんか?
今のスピーカて 100wアンプで壊れないのが
自分が作っている スピーカは 10wでも壊れる 
(゜O゜;アッ! 当然10w入れたら 物凄い音が・・・
ケーブルの問題で 開放で スピーカが壊れる
メーカー製ではありえないのですが
1wで十分聞ける 小音量で 聞けるスピーカて 今はとても少ない
1wしか出ない アンプもないし 普通に50w〜100w もしくは それ以上ですよね
メーカー製では 壊れたら メーカーの責任・・・・・
反応の良いスピーカは 今は皆無です 悲しいです

こーちゃんさん 2009年10月18日 22:18

自作派の私はフォステクスのユニットにお世話になってます。最近は此処しかユニットを製作してないのが残念です、昔は各社競って色んなユニットを出してましたね、その頃私は只雑誌を眺め、凄い人達が居るなーと関心してました。そんな私が在るJAZZバーのライブで親しくなったベースマンが長岡氏のスピーカーを自作してらして、ぜひ見せて欲しいと休みの日に伺い、そのスピーカーにビックリ、形が煙突の様なネッシーJr、首が伸びた1目小僧の様なスワンでも、音が凄く良いのに又ビックリしました。その師匠に色々と教わり私の自作熱病が開花しました。又スピーカー自作同好会なるものを作り、月1回に月例会を例の蕎麦やさんで開催し、自作スピーカーでJAZZを聴き、熱くオーデオ、ユニット他を語っております。

ニッパさん 2009年10月18日 21:41

ゆうさん 自分は古いのかな 6ハンて言えば 三菱(610)・パイオニア(PE)・松下(ゲンコツ)
が3強で その下に安い フォスターやコーラル アイデンとか 中学生には 憧れだった記憶が


ニッパさん 2009年10月18日 21:36

UPは白いコーンで JBL LE-8Tのイメージですね
今は FXが近いのかな FEと比べると おとなしい感じで
白い ダンプ材が塗られた センターがアルミでボイスコイル形が大きい

本家LE-8TもUP-203やヤマハJA2770も使った 事が有ります
テクニクスもコーラルでもありましたね

うーたんさん 2009年10月18日 15:57

ニッパさん
コーラルFLAT8を買ったのはちょっとエピソードがありまして、そのころ雑誌を見ながら4cHのリア用としてフォスターのUP163を買おうと決めて秋葉原に行ったんです。
ところが、いざ買おうとしてふと20cmの方が大きいからいいかなと色気が出てしまいこれを入手することになりました。
UP163はどうだったか知りませんが、確かにコーラルではFLAT6の方が評判良かったですね。

ニッパさん 2009年10月18日 14:34

うーたんさんコーラルは ダンボール箱製作の会社になっているそうです
フラットは8より6の方が人気有りましたよ 音がチョと違うんです
FEも20cmが良い人と10cmとか8cmの方が良いとか
自分はFE-163が 13cmも有りますよね


ニッパさん 2009年10月18日 14:30

知っております 最初の名前は朋だったかな 景山式 今は調所電器が引き継いでいますね
調所電器のD-2に 興味あります
80年代は古山平面が有名 確か 調所電器が作っていたはず
ハイルドライバーの2wayが 有名でしたね
昔 友人が使っていて 池上まで 何度か遊びに行きました


ポチトリさん 2009年10月18日 12:49

うーたんさん

ご存知かもしれませんが、バスレフ用のユニットは、ロングギャップ、ショートボイスコイルで、磁束密度も低目になっています。
振動板のストロークも確保され、Qも高めに設定されているようで、バスレフの効果を出しやすいように設計されているようです。

音は、落ち着いたもので、弦を聞いても、刺激的な音は出ません。
ストロークが大きく取れるためか、トーンコントロールで低音をかなり上げても、分解能が落ちません。
結果として、非常にバランスの良い音に聞こえます。確かにクラシックを聞いても問題ないです。

最も、このユニットの価格だったら、同価格で2Wayを構成して、総合的にさらに高性能なシステムを作るのは可能だとは思います。

しかしながら、シンプルかつコンパクトな、フルレンジユニットを使ったシステムで、ある程度の性能を得られるという、精神衛生上のメリットはあります。

うーたんさん 2009年10月18日 11:45

ポチトリさん
MG-100HRにはちょっと食指がうごいたんですが能率の低さとクラッシック向けだとの噂もあって見送ることにしました。
もう完売したようですが音はいかがですか?

ポチトリさん 2009年10月18日 10:31

昔は、「マグネットが強力=音が良い」と単純に思っていました。
マグネット2段重ねのFE-103Σなどには、あこがれたものです。

最近のFOSTEXのユニットは、ずいぶん洗練されてますね。
最近、久しぶりにFOSTEXのMG-100HRでスピーカーシステムを作りました。
HR形状の、マグネシウム振動版という、FOSTEX独自の技術に引かれました。
値段相応といわれればそれまでですが、ユニットの作りも丁寧で、トッププレートの厚さや手間のかかったであろう旋盤加工の後等を見ると高級スピーカーメーカーの製品という風格があります。

これからも、元気で先端的な製品を出し続けて、アマチュアの制作意欲を掻き立てて欲しいものです。

後で、コミュニティーのアルバムに製作過程の写真を載せておきます。


ニッパさん 2009年10月18日 10:10

(゜O゜;アッ! それと 当時からも ホーンはゴトウ・YL・加藤研(マシュルーム)・マクソニックなど
超高級メーカーも有り フルレンジだと エクザクト・多摩音響・丸尾再音研究所・古山平面スピーカとか
やはり フォステクスは自作の入り口 ステレオ紙で 自作スピーカの代表でしたね
長岡さんや江川さんいろんな スピーカ発表され 毎月楽しみでした


うーたんさん 2009年10月18日 10:03

Sanochiさん
バイオセルロースって、知らないです。

うーたんさん 2009年10月18日 10:01

コーラルといえば昔FLAT8を使ったことがあります。
元気はありますが紙くさい音でした。
能率が高いのがマルです。
サンヨーへの部品供給もしていたはず・・・。

特殊ダンボール業・・・とは?
ダンボールに使う紙をスピーカーのコーン紙に使うとか・・・考えすぎか。


ニッパさん
2009年10月18日 09:53

自作の入り口 迷路の入り口かも ( ̄ー ̄)ニヤリ
今 台湾メーカーや中国メーカーなど かなり安く売っているので
がんばってもらいたいなぁ 

あとは 特殊ダンボール業になった コーラル 
コーラルの方が 元気な音で フォステクスのが ちょと 丹精な音のイメージが
その昔は 16cmスピーカ全盛の頃は 三菱・パイオニア・コーラル・フォステクス・アイデン・・・

外国メーカーは20cmで国内メーカー16cmで 競争がすごかったなぁ・・・ちと話がそれたか
https://smcb.jp/communities/5921/topics/484917


31. 中川隆[-10184] koaQ7Jey 2019年5月24日 05:34:18: b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2156] 報告
▲△▽▼

オーディオスペースコア
フォステクス G2000 試聴で思ったこと&裏技♪ 2010-12-06
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/9d8b6f9b64f6e748cfc987f7594e7611


今回はG2000を試聴しましたが、TIAS2011で結構良い鳴りっぷりだったのでメーカーよりお借りしました♪

ツィターとMIDは純マグネシウムを使った振動板で、以前にブックシェルフG1300等を試聴しましたが、マグネシウムコーンのエネルギーにはなかなか感心するものがありました(^.^)

それゆえに、ウーハーとのエネルギーバランスや音色や音速が合わないのも気になりましたが、今回のG2000も同様の印象でした。

また、ウーハーはパラレルではなくクロスしてるので4WAY設計。
しかし、意外と駆動力のないアンプでも鳴ります。(^^)

むしろ、駆動力がありすぎだとSPの裸特性が出すぎるので少し緩めのアンプがいいのかも知れません。

経験上、20cmウーハー2本でこのサイズの割りに低域のエネルギーが少ない印象です。

いつも思うのですが、

バイワイヤーのSPですが、どういう接続で最終的に特性を合わせているのかが疑問です。

他社でも何社か設計者の方に聞いたことがあったのですが、100%の方が、「考慮してません」という回答。(^_^;)


音を聴けば分かるので、早速色んな接続で聴いてみました♪

まずは、コア推奨の接続方法、クロス方式。

低域と高域のバランスは良いみたいですが、抜群にいい感じではないです。
バイワイヤーで位相特性を含む設計しているメーカーだとこの接続方式が抜群にいいんですが。。(^_^;)

次は、下のLF側に接続。

マグネシウム独特のエネルギー感が損なわれ、高域が減衰した感じでイマイチ。

次は、上のHF側に接続。

少し高域主張のサウンドですが、マグネシウム独特のエネルギー感と鮮度が高いので、これが結構捨てがたい音でした。

こうやって、色々やってみて、
どれかひとつに「バッチリ!」と、
定位やエネルギーバランスが良いなら、それで設計してるのかと思いますが、
今回はどれも特化したサウンドはなく、設計思想に反映してないのではないかと思いました。

ここで裏技をひとつ!(^^)

端子上のアッテネーターですが、レベル調整として使うのではなく、
クロスオーバーの位相調整に使うと定位や繋がりが凄く良くなりますよ♪
実際試聴機では左右の個体差がメモリ読みで0.3dBから0.5dBありました。(^_^;)
現場に居合わせたお客様もビックリされてました。

レベルを下げたのに、楽器や声の余韻が正確に伸びてハーモニクスが繋がり、一体感が出るんです!

ノーマルに戻すと、余韻が無くなりツィターとMIDがバラバラになっちゃいます。(^_^;)
位相が合うとレベルを下げてもエネルギーが出るんです。(^^)
当たり前の話ですが。。笑

ちなみに写真ではノーマルになってますが、調整後はノーマルではありませんので見間違いのないようにお願いします。(^^ゞ

ユニットメーカーがスピーカーシステムを作るといったことは非常に素晴らしいんですが、技術的にそれぞれ難しい面があるのか、なかなか難しいんですね。
そういう面で考えると、DYNAUDIO社はシステムもユニットもすべて自社設計生産で位相計算までされてる素晴らしいメーカーだということも強く感じました。

ユニットは素晴らしいと思うので是非システムとしての完成度を極めていって欲しいです♪
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/9d8b6f9b64f6e748cfc987f7594e7611


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/951.html

[リバイバル3] 最近のフォステクス FE の E/En は音が悪ですネ。 やはり、中国生産になったからでしょうか。 中川隆
1. 中川隆[-10184] koaQ7Jey 2019年5月24日 07:57:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2159]

オーディオスペースコア
フォステクス G2000 試聴で思ったこと&裏技♪ 2010-12-06
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/9d8b6f9b64f6e748cfc987f7594e7611


今回はG2000を試聴しましたが、TIAS2011で結構良い鳴りっぷりだったのでメーカーよりお借りしました♪

ツィターとMIDは純マグネシウムを使った振動板で、以前にブックシェルフG1300等を試聴しましたが、マグネシウムコーンのエネルギーにはなかなか感心するものがありました(^.^)

それゆえに、ウーハーとのエネルギーバランスや音色や音速が合わないのも気になりましたが、今回のG2000も同様の印象でした。

また、ウーハーはパラレルではなくクロスしてるので4WAY設計。
しかし、意外と駆動力のないアンプでも鳴ります。(^^)

むしろ、駆動力がありすぎだとSPの裸特性が出すぎるので少し緩めのアンプがいいのかも知れません。

経験上、20cmウーハー2本でこのサイズの割りに低域のエネルギーが少ない印象です。

いつも思うのですが、

バイワイヤーのSPですが、どういう接続で最終的に特性を合わせているのかが疑問です。

他社でも何社か設計者の方に聞いたことがあったのですが、100%の方が、「考慮してません」という回答。(^_^;)


音を聴けば分かるので、早速色んな接続で聴いてみました♪

まずは、コア推奨の接続方法、クロス方式。

低域と高域のバランスは良いみたいですが、抜群にいい感じではないです。
バイワイヤーで位相特性を含む設計しているメーカーだとこの接続方式が抜群にいいんですが。。(^_^;)

次は、下のLF側に接続。

マグネシウム独特のエネルギー感が損なわれ、高域が減衰した感じでイマイチ。

次は、上のHF側に接続。

少し高域主張のサウンドですが、マグネシウム独特のエネルギー感と鮮度が高いので、これが結構捨てがたい音でした。

こうやって、色々やってみて、
どれかひとつに「バッチリ!」と、
定位やエネルギーバランスが良いなら、それで設計してるのかと思いますが、
今回はどれも特化したサウンドはなく、設計思想に反映してないのではないかと思いました。

ここで裏技をひとつ!(^^)

端子上のアッテネーターですが、レベル調整として使うのではなく、
クロスオーバーの位相調整に使うと定位や繋がりが凄く良くなりますよ♪
実際試聴機では左右の個体差がメモリ読みで0.3dBから0.5dBありました。(^_^;)
現場に居合わせたお客様もビックリされてました。

レベルを下げたのに、楽器や声の余韻が正確に伸びてハーモニクスが繋がり、一体感が出るんです!

ノーマルに戻すと、余韻が無くなりツィターとMIDがバラバラになっちゃいます。(^_^;)
位相が合うとレベルを下げてもエネルギーが出るんです。(^^)
当たり前の話ですが。。笑

ちなみに写真ではノーマルになってますが、調整後はノーマルではありませんので見間違いのないようにお願いします。(^^ゞ

ユニットメーカーがスピーカーシステムを作るといったことは非常に素晴らしいんですが、技術的にそれぞれ難しい面があるのか、なかなか難しいんですね。
そういう面で考えると、DYNAUDIO社はシステムもユニットもすべて自社設計生産で位相計算までされてる素晴らしいメーカーだということも強く感じました。

ユニットは素晴らしいと思うので是非システムとしての完成度を極めていって欲しいです♪
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/9d8b6f9b64f6e748cfc987f7594e7611


▲△▽▼


価格.com - FOSTEX G2000 価格比較
https://kakaku.com/item/20444211333/


FOSTEX(フォステクス) G2000
発売日:2008年 7月下旬 (生産終了)
https://www.fostex.jp/products/g2000/


特長

世界初*純マグネシウムHRスコーカー

音楽再生に重要な帯域に世界初、純マグネシウムHRスコーカーを採用。
高い応答性を持ちながら金属固有の付帯音の少ない純マグネシウムを特殊成形法でHR振動板形状とすることによ り、固有共振の発生を抑制し、透明感の高い奥行きのある中音域の再生を実現しています。

さらに軽やかでナチュラルな広がりの音場空間をもたらす、優れた磁気特性を有する純鉄ポールピースを使用し た口径比最大級のφ100mmのフェライト磁気回路を採用しています。


高音用に25mmリッジドーム型純マグネシウムツィーター

金属でありながら、しなやかなで厚みのある再生を可能にする純マグネシウム振動板を採用。

さらにボイスコイルよりドーム先端までの距離が異なる新開発のリッジドームを採用し、素材面/構造面からも固 有の色づけを廃した、最高域でのピークの無いナチュラルな高域特性を実現し、アルニコ磁気回路とともに艶やか な高域再生を可能にしています。


中・低音用ロングボイスコイル20cmHRウーハー

中・低音用/低音用ウーハーには固有の共振を押さえ、軽くて強靱な振動板形状として開発されたHR振動板を採 用しています。

350Hzまでを受け持つ中・低音用ウーハー用磁気回路にはφ145mmのフェライト磁石を2枚使 用したロングボイスコイル方式としてます。

また、振動板の素材にはバナナパルプをベースに、独自の抄紙技術により高弾性カーボンをはじめ数種類に及ぶ 新素材を配合し、素材ベースから癖の無い軽くて強い振動板を求めました。

低音用ロングボイスコイル20cmHRウーハー

深い沈み込みのある最低音域再生を目指し、低音用ウーハーにはプレート幅14mm/ボイスコイル巻き幅 27mmの超ロングボイスコイル仕様とし、メインマグネットにはクラス最大級のφ156mmフェライト磁石を2 枚使用した大型強力磁気回路です。
クラス最大級の駆動力を持つ磁気回路により、高い応答性とともに力のある低域を再生します。


4Wayスタガード・バスレフ型スピーカーシステム

エンクロージャーを上部中低音ウーハーと下部低音ウーハーに2分割し、それぞれ受け持つ帯域に最適化された スピーカーユニットに応じた容量を持ち、スタガード・バスレフ型とした4Wayです。

台座部分には自身で不要な特定共振をしないHR錘を3個取り付け、響きの調整と重量バランスを取ったフロアー スタンディング型です。


ブナ合板/楠・ユーカリ合板、パーチクル、MDF使用のエンクロージャー

エンクロージャーは、天然木の響きを重視しバッフルには剛性の高い18mm厚ブナ合板に新開発、楠・ユーカリ 合板15mmを貼り合わせ33mm厚としてます。

天・底・側板には豊かな響きと剛性を高める目的で、9mm厚の 板をあえて張り合わせ再合板化した27mm厚のパーチクルボードを使用。裏板には18mm厚のMDFを配し強度分 布を最適化し、ナチュラルでクリアーな響きを持たしています。

また、仕上げにはバッフルに特長ある木目を持つサテンシカモアを使用し、側板にはブナの柾目天然突き板にピ アノ光沢塗装仕上げとしました。

MIDコントローラー

G1300/G1302で好評の試聴環境にフレキシブルに対応するMIDコントローラーも装備しています。 このコントローラーは従来のツィーターのアッテネーターのようにツィーター帯域全体の音量を変化させるのでは なく、スコーカーとツィーターとの繋がり感をコントロールします。

コントローラーはツィーターに直列に接続されないため、最高音域が変化せずに、懸念される音質劣化がない優 れた調整能力を実現しています。

高品位ネットワーク部材/バイワイヤリング対応 銅削り出し金メッキターミナル


入力端子は接点損失を考慮して銅削り出しの金メッキターミナルを使用し、バイワイヤリングに対応してます。 さらに内部配線には、新開発の銅・銀合金撚り線を使用し接点はすべて金メッキスリーブによるカシメ接続を行い、音質の劣化を防いでいます。

ネットワークに用いたコイル・コンデンサーはスピーカークラフトユース向けに開発されたこだわりの高品質・ 低損失のコイルやコンデンサーを使用し、クラスに相応しいネットワーク素子を採用してます。

主な仕様

形式 4Wayバスレフ型

クロス 1.8kHz/350Hz/80Hz

出力音圧レベル 90dB/W(1m) 2.83V入力時 93dB(1m)

再生周波数帯域 30Hz~35kHz (-10dB)

使用ユニット
25mm純マグネシウムツィーター(高音用)
10cm純マグネシウムミッドレンジ(中・低音域)
20cmHR形状振動板ウーハー(中・低音域)
20cmHR形状振動板ボトムウーハー(低音域)


インピーダンス 4Ω

最大許容入力 150W

外形寸法 317(W)×1,174(H)×360(D) mm
質量 60kg

エンクロージャー素材
ブナ合板・CE合板(楠・ユーカリ) (バッフル板)
パーチクルボード(天・底・側板)
MDF(裏板)

仕上げ サテンシカモア天然突き板・ブナ柾目天然突き板 ピアノ光沢塗装仕上げ
カラー バイオリンレッド(VR) ファゴットブラウン(FB)
https://www.fostex.jp/products/g2000/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/951.html#c1

[リバイバル3] 最近のフォステクス FE の E/En は音が悪ですネ。 やはり、中国生産になったからでしょうか。 中川隆
2. 中川隆[-10183] koaQ7Jey 2019年5月24日 07:59:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2160]

FOSTEX をこよなく愛したフルレンジマニアの資産家のアメリカ人がいまして、その方はが言うには、

「昔の(日本製)FOSTEXは良かった・・・」らしいのですが、近年の製品には満足できず、遂にはポケットマネーで納得のゆくユニットを製作するに至ったそうです。


_____


Audio Nirvana 2012年04月28日
https://www.highcraft.org/diary-detail/255

Audio Nirvanano はあまり耳慣れないメーカーですが、多分企業ではないのかと思います。

聞いた話では、FOSTEX をこよなく愛したフルレンジマニアの資産家のアメリカ人がいまして、その方はが言うには、

「昔の(日本製)FOSTEXは良かった・・・」らしいのですが、近年の製品には満足できず、遂にはポケットマネーで納得のゆくユニットを製作するに至ったそうです。

アメリカでは、こんな物を生産する工場は殆どなく、もちろんそんな個人の話をまともに聞くわけもなく、世界中のユニットメーカーから依頼を受けて生産している、中国の工場で製品化させたものです。裏側のシールは、セントルイスの夜景で、そこにお住まいなのでしょう。当然USA製にしたかったと思います。

このユニットは、横浜ベイサイドネット様で取り扱っておりますが、何でも秋葉原のコイズミ無線様との提携話があった際に、小泉社長が訪れ、提携商品とは考えていなかった AudioNirvanaの6.5インチを見るなり、これをくれと急遽コイズミ無線様で取り扱う事になってしまったとか。往年のオーディオファンにはたまらない雰囲気をかもし出す、そんなユニットがこのメーカーの魅力の一つです。

強い思い入れ、正に入魂の商品だからでしょう、現在ではアメリカのフルレンジマニアの中では人気のメーカーのようです。にもかかわらず専用のホームページもなく、個人取引の様な状態なのでしょう。今では、38cmフルレンジからこの3インチの物まで、殆どのサイズがラインナップさせています。

音の方は、3インチの場合ですが、FOSTEX好きでもあったためか、その傾向の良さを持っています。スタジオかホールの奥の奥の人がちょっと話した声まで聞こえてきます。このCDにこんな音があったっけ?と思うほどの表現力です。華やかなデンマーク製の物と比べて、低重心で落ち着いた印象です。FOSTEXに慣れている我々には、なじみやすいと感じています。F社には大変失礼ですが、高域を稼ぐ為か?音量を上げるとギャーギャーと耳にきつい音が感じられますが、その商品は周波数を少々控えめにしている為か、音量を上げても全くうるささを感じません。

中国製の為でもあり、何処かで作ったユニットの同材を別の商品にして販売するケースを時々見かけます。ひどい例では、Scanspeakの人気商品を生産していた工場が、メーカー(依頼主)を通さず、商品を横流しする事態もありました。このユニットも、同じコーン紙を使っている物をたまに見かけますが、それとは別物とお考え下さい。重要なのはエッヂにあり、振幅を大きく取るのではなく、どれだけのスピードが確保できるかで設計されています。コーン紙も優れていますが、ここが特徴です。このサイズで8Ω、88.4dBはFOSTEX以外殆ど見当たりません。なんだか良く解らないメーカーの商品ですが、採用を決めた理由がそこにあります。

どちらかと言えば10インチ、8インチの物からの技術移行なのでしょうが、全商品にこの様な特徴があると感じています。38cmのユニットはすごいですよ、150リッター以上は必要ですが、この迫力と自然さは流石です。

オーディオ関連では、大手メーカーとは異なる魅力を持つ組織(個人)が、沢山の製品を世の中に紹介しています。それもオーディオの魅力だとも思います。弊社もその一役を担える様に努力して行きたいと考えています。
https://www.highcraft.org/diary-detail/255


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Commonsense Audio Audio Nirvana - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Audio+Nirvana+

世界の AudioNirvana(オーディオニルバーナ)
http://audioelex.blog.fc2.com/blog-entry-316.html?sp
http://audioelex.blog.fc2.com/blog-entry-317.html?sp

Common Sense Audio HP
http://www.commonsenseaudio.com/

Common Sense Audio - ホーム Facebook
https://ja-jp.facebook.com/anspeakers/

amazon.co.jp Audio Nirvana
https://www.amazon.co.jp/Audio-Nirvana/b/ref=bl_dp_s_web_4278037051?ie=UTF8&node=4278037051&field-lbr_brands_browse-bin=Audio+Nirvana

PHILE WEB 製品データベース - AUDIO NIRVANA
https://www.phileweb.com/ec/index.php?m=1772&s=&p_min=&p_max=&r=20&o=1&c=

欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/951.html#c2

[リバイバル3] ベストセラーになったモニタースピーカー ヤマハ NS-1000M の音は現代でも通用するのか?

ベストセラーになったモニタースピーカー ヤマハ NS-1000M の音は現代でも通用するのか?


YAMAHA NS-1000M - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=YAMAHA+NS-1000M


YAMAHA NS-1000M
1974年発売
¥108,000(1台、1978年頃)
¥119,000(1台、1993年頃)
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000m.html



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YAMAHA NS-1000M
NATURAL SOUND SPEAKER SYSTEM \108,000 (1台)
http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/ns-1000m.htm

ヤマハが1974年発売以来23年間にわたって作り続け,20万台以上売れたという,言わずと知れた国産スピーカーの名機です。

他の多くのメーカーにとって,そしてヤマハ自身にとって本当の意味でどうしても超えられなかった,独走を続けた孤高の名機でした。

何と言っても,高純度(99.99%)のベリリウムをLSIの製造にも用いられていた電子ビーム真空蒸着によって真空中で直接ドーム型振動板に成形した,スコーカーユニットとツィーターユニットが大きな特徴でした。

ベリリウムは,ハードドームユニットに使われる金属系素材の中でも,比重が小さく,高い剛性と硬度を持つというもので,ハードドーム型振動板としてかなり理想的な特性を備えていたようです。特に音の伝播速度については非常に優れていました。そのため,NS-1000Mの中高域の音のすばらしさは,現代のスピーカーと比べてもそんなに遜色はないのではと思います。さすがにピアノメーカーでもあるためか,ピアノの音は絶品だと思います。

ベリリウムは,その毒性の問題で,今はスピーカーにはあまり使用されていないようですが,海外メーカーでは最近になって採用されている例も見られます。そして,このNS-1000Mの成功は,その後ハードドーム型ユニットの全盛期を招いたとも言われています。


ベリリウムダイアフラム   

ツィーターJA-0513は,直径23mm,0.03g以下という超軽量のドーム型振動板を搭載し,粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした布製のタンジェンシャルエッジが採用され,スコーカーとの音のつながりをスムーズにする低いfo(1kHz)を実現していました。

ボイスコイルは直径23mmで,ベリリウム振動板直結のアルミ線エッジワイズ巻きが採用されていました。ボイルコイルの背後空間のセンターポールはテーパー化されて,不整形に吸音用ウレタンが充填され,共振の影響を抑えていました。


NS-1000MのトゥイーターNS-1000Mのスコーカー


スコーカーJA-0801は,直径68mmの大口径のベリリウムドーム振動板を搭載し,ツィーター同様に粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした布製のタンジェンシャルエッジが採用され,ウーファーとの音のつながりをスムーズにする低いfo(300Hz)と低歪率を実現していました。

ボイルコイルは,直径66mmの大口径で,銅リボン線エッジワイズ巻きとして高い効率を実現していました。振動板背後は,センターポールをくり抜き,バックキャビティに通じ,また,エッジの背後はボイスコイルボビンの空気穴を通じ,さらにアウターポールにも空気穴をあけてエッジ部の空気を逃がすようにして,振動板,ボイルコイル,エッジなど各部分の空気圧が同一になるように考慮された設計となっていました。

磁気回路は,直径156mmとウーファーと同一口径という大型のマグネットを採用し,磁束密度は16,000gaussを確保していました。


ウーファーJA-3058は口径30cmの紙コーンでしたが,これも強力なボイスコイルを持ち,じっくり検討され開発された特製コーン紙を使った強力なユニットでした。辛口のツィーター,スコーカーの音に比べ,ウーファーの音はやや甘口だったので,それをバランスをとって鳴らすのがこつでした。 また,エッジ部が当時一般的だったウレタンエッジではなく,熱硬化性樹脂と粘弾性樹脂を二重コーティングした布製だったのも特徴で,そのため,長く使ってもエッジ部がぼろぼろになることがなく,高いリニアリティを実現していました。

磁気回路は,直径156mmの大型マグネットを採用し,ボイスコイルは銅リボン線のエッジワイズ巻きとなっていました。

ネットワークも強力なものが搭載されていました。専用の大型モールドベースにMP(メタライズド・ペーパーコンデンサー)が林立し,線形の太いしっかりとしたコイルが整然と配置されたもので,かなりのコストがかかったものでした。

アッテネーターには,二重巻き線の耐入力特性のよい大型のものが搭載され,スコーカー用,ツィーター用それぞれ−∞〜 +3dBまで連続可変することができるようになっていました。
               
キャビネットも頑丈な作りで,すぐれたユニットをしっかりささえていました。前面バッフルボード24mm厚,背面板25mm厚,側板,天板,底板には20mm厚の高密度パーチクルボードを用い,ウーファーの取付穴の上部に厚さ24mmの合板を背面板にわたして補強材とするなど,各所に補強も施され,きわめて頑丈な構造となっていました。黒塗装仕上げでスピーカーユニットの頑丈なアルミダイキャストフレームの銀色とよくマッチし,虚飾を排した精悍なデザインでした。全面の金属製の網は取り外しができませんが,ユニットをしっかり保護してくれます。音質的にはどうなのか分かりませんが。 


YAMAHA NS-1000
NATURAL SOUND SPEAKER SYSTEM ¥145,000(1台)


また,同一ユニットを使用し,黒檀高級ウレタン仕上げのエンクロージャーをもち,サランネットも付属した落ち着いた色調のNS-1000も当初発売されていました。前面バッフルボード29mm厚,背面板40mm厚,側板,天板,底板24mm厚という,より重量の増したやや大型のエンクロージャーを持つだけに,音の方もやや重厚感を増した感じになっていました。


以上のように,NS-1000Mは,モニターと名乗っているだけあって,高域から低域までエネルギーバランスがとれており,バランスのとれた再生音でした。しかし,アンプの素性の違いもよく出し,アンプが駆動力がないとウーファーがしっかり動いてくれず,アンプの力をある程度求めるところもありました。しかし,家庭でも使いやすいサイズと音のスピーカーだったと思います。


国営放送スタジオ

当時,スウェーデン国営放送のモニタースピーカーに採用されたということで,初めて海外で認められた国産スピーカーとも評され,このことも人気につながりました。当時,スウェーデン国営放送の試聴・選定にあたっては,アナウンサーの声がもっとも忠実に再現されていたことが決めてであったと言われています。

1997年3月の生産中止が残念がられた1台でした。
ベリリウムユニットの生産やネットワーク,アッテネーターのパーツの入手が困難になったということなのでしかたありませんが・・・・。まさに,国産スピーカーの歴史に残る名機だったと思います。


以下に当時のカタログの一部をご紹介します。

ツィーター,スコーカーに
ベリリューム振動板採用
音楽の心を
明解な音像の中で豊かに表現
すぐれた素材から開発された
高性能スピーカーシステム


◎ベリリューム振動板の開発と採用

◎新開発の特性コーン紙採用のウーファー

◎音質を執拗にチェックしたネットワーク

◎ブラックの精悍なデザインと
  高級仕上げのエンクロージャー
http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/ns-1000m.htm

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ヤマハ NS1000M を考える
mixiユーザー 2005年12月18日 01:30


1974年(私の生まれ年!)以来23年にわたり20万台を販売したスピーカー史上最も成功?したスピーカー

果たしていいスピーカーだったのか、私の父の実話を元に語らせていただきます

?ウーハーが動かない!

はっきりいって市販の30万クラスのアンプでは駆動不可能です。
もともと甘めに設定されてるにも関わらずこのウーハーは動かない。

これにぴったりあうのは電源をしっかりとった真空管アンプ。もしくはトランジスタなら純A級アンプ。これじゃないと動かない


?ベリリウムツイター&スコーカー

甘いウーハーに比べ辛口な高音域。今では毒物扱いのベリリウムが使われているツイターとスコーカーの分解能は現代のスピーカーと比べても遜色がない。いや、むしろ高性能。ヴォーカルの口の開き方、オーケストラにおける楽器の位置まで指摘できるほどの表現力には脱帽。

?基本的にはモニターなんだよ!?

本来、置き場を選ばないはずです。しかし、バスレフポートを持たない密封型のエンクロージャーは異常に置き場、部屋の環境に敏感。ほんらい、聞く側の立場としてはすっきりとした環境で聴きたいのも事実。しかし、現実は毛布をひいたり、わざと雑誌を積み上げたりと、低音を引き出すのに汗をかく。

?首を突っ込んで聴くスピーカー?

一般的なスピーカーが部屋を共鳴し、耳に心地よい音を伝えるのに対し、NS1000Mは部屋の反射音を考えず頭を突っ込んでまるでヘッドフォンのように聴くのが一番だという。何か前近代的な精神主義世界を感じる。


これってスピーカー? ?NS1000って

残念ながらオーディオファンを魅するルポテンシャルを持ちながら誰も鳴らしえなかった世紀の謎品。

その問題は1wayであること。どんなに低く見積もっても低音と中音、高音は別のアンプで駆動されないと全然性格が違う。できれば3wayで駆動したいところだ。しかし、そんなことをする人は誰もいやしないのが現実。例えばJBLの4344MK?ならバイアンプ駆動に挑戦する人はいるだろう。しかし、ペアで30万のスピーカーにそんな投資をする人はいないのだ。だったら30万で納得のいくまとめをするのがヤマハの義務ではなかったのでは?志の高さは分かるが、意あって力足らず。運よく鳴らすことができた人もいるだろうが、一握りだろう。

言っては悪いが10万以下のうちのJBLの方がまとまりがよく、音を楽しませてくれる。最近ビクターはこの衰退産業に力を注いでいる。ヤマハはオーディオの老舗だ。ここで一つオーディオマニアをぞっこんにさせるスピーカーの開発をしてもらいたい。今は儲からなくてもどう市場はどう動くか誰にも想像つかないのだ。

ここで提言したい。どうだろう、20万クラスでヤマハの技術を結集したトールボーイを作ってみては。もちろん志は50万クラスのスピーカーだ。そこから無駄を省き、我慢を重ねた結果の20万の、いわゆる中流層が手をだしやすい価格のものを作ってはどうだろう?その我慢を重ねたコストダウンの技術はヤマハの将来を占うはずだ。時代の変化は厳しいものがあるが、ぜひヤマハには日本を代表するオーディオ機器メーカーとしての誇りを保っていただきたいものである
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=331724&id=3469611

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ヤマハNS1000Mの位相調整♪ 2017-04-24
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/3d8e8f98f7cb68098d6ebbc430dba2f3


この時代のスピーカーはクロスオーバーの位相がまだ合わせられない時代の3ウェイで、今の時代に聴くとユニットがバラバラに聴こえちゃいます。(^_^;)

もちろん今の時代だから位相を合わせる技術がどこのメーカーにもあるかというとそうではないですけど…(^_^;)

Dynaudio社はスペックシートにクロスオーバーの位相差角が書いてあるものがあります。
これは位相を合わせる技術があるという証拠です。
大体60〜90度以内に収まってれば位相が合って聴こえます。

YGアコースティック社はなんと5度以内という驚異的数値です!!

4344でもそうですが、NS1000Mにも付いていますレベル調整用のアッテネーターを使って位相を合わせるというテクニックがあります♪

やり方は簡単なのですが、結構経験を積まないと違いが分かりにくいかも知れません。。

ユニット間のモジュレーションの無いポイントを探します。

簡単に言いますと、2つのユニットが1つのユニットで鳴っているように聴こえるポイントを探すのです!(^^)v

レベルを調整するんじゃないんです。

なので、場合によってはマイナスゲインにしたのにグッと音が前に出てくることがあるんです!

お客さまがズレるといけないのでマーキングされてました!

個体差があるので左右で若干位置が違いましたし、他のNS1000Mを同じ位置にしても位相が合わないと思いますので予めご了承下さい。(^_^;)

位相が合ったポイントで調整してお客さまに聴いてもらったらとてもビックリされてました!!

こんなに違うんですね!!!と!

あたかもフルレンジが鳴っているような一体感が出ます!!

もしアッテネーターの付いているスピーカーをお使いの方がいらっしゃいましたら是非やってみて下さいね♪
https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/3d8e8f98f7cb68098d6ebbc430dba2f3



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DRACの末裔による徒然の日々
YAMAHA、NS-1000を最良に鳴らす方法 2011-01-05
https://sawyer.exblog.jp/12639976/

小生が使用しているYAMAHA,NS-1000は1978年、今から33年前に購入したものだ。

以来、一度不注意にてスピーカーケーブルを接触させて、右のツイーターを飛ばしたことぐらいで、後は何のトラブルもなく、長年傍に置いてきた。

しかしその音と言えば、ピアノではまずまずだが、弦となると、時によっては突然本性をあらわにするがごとく、鋸バイオリンさながらの音を発するのであった。

NS-1000がなんとかまともな音になるようにと、いろいろ手立てをくわえて来たが、どうしようもなく、それでQUAD、ESL-63を入手することにした。

ドライブパワーアンプは、LUXのB12・・・150Wモノラルコンストラクション×2という、当時ではかなり優れたもの。

それにYAMAHA、C-2aという、今でも現役のかなり優れ物のプリアンプでコントロールしていた。

それ以前使用していたYAMAHA、CA-1000Uというプリメインアンプに比べると、NS-1000は重心が下がった各段に良い音がしたが、QUADは全く其の力を発揮できないばかりか、頻繁にアンプがクラッシュするので、その都度ヒューズを交換しなければならないという厄介なことに陥った。

一方NS-1000は、以前よりは少しましになったが、とてもじゃないがクラシック音楽全般を聴くにはトゲがぬぐい去れず満足度が低かった。

それでアンプを、ハーマンカードンhk−87×2で、擬似ブリッジ方式とし、出力を推定300W/Chほど出るようにした。

その結果、音に馬力が出てESL-63のによるアンプクラッシュは、免れることが出来たが、擬似ブリッジの弱点、アンプの歪などの悪い点も倍以上に増長されるから、出てくる音は余り気持ちのよい音とはいえなかった。

NS-1000も、1986年に購入したQUAD,ESL-63も、アレコレやってはみたが、結局満足度の高い音では鳴ってくれす、諦めかけていた2001年のある日のこと。

もう少しで見逃してしまいそうなオーディオ雑誌のごく小さな記事に「ESL専用のアンプ」InnersoundのElestrostatic Amplifierが発売されたとあって、・・QUADやSTAX,Martin Logan など、コンデンサータイプのスピーカーをドライブするのに最適と宣伝されていた。

それで藁をもすがるように、InnersoundのElestrostatic Amplifierをデモしてもらい、そのドライブ能力の高さに、高額ではあったが、まよわずに購入を決意した。

それから7年間は蜜月時代。

QUADが今まで経験しなかったようなハイレベルな音・・・室内楽は言うに及ばずマ^ラーブルックナーワーグナーといった巨大なオケも難なくこなしてを聞かせてくれ、その結果YAMAHA、NS-1000を邪魔物のように部屋の片隅に追いやってしまった。

33年連れ添ってきたが、もうNS-1000と格闘することにはさよなら・・・そう想っていたのだが、なんと皮肉なことか、どっこい問屋はそう簡単に下ろさない。

2008年夏、オーディオルームのエアコンが壊れたが、冷風扇でなんとか凌ごうとしたのが悪かった。
ある日QUADのコンデンサーがリークし始めてしまったのである。

こうなるとお手上げで、修理となるが、費用は60万ほどかかる見積もり。
実は修理はこれで2度目。
その時は20万ほどかかったガ、小生が現役であったから、サラリーマンの特権たるボーナスでなんとかなった。

しかし今は事情がちがって、余りにもの高額に怯えて、手も足もでなく、しかたなくYAMAHA,NS-100に再登場願うことにした。

さて、ここからが本日の本題だが、初めてInnersoundのElestrostatic Amplifierでドライブすると、それまでのNS-1000では再現不可能であった・・・これがNS-1000の潜在能力なのかと、初めて実感することが出来るほどの豊かな音で鳴り響いたではないか。


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30年にも渡ってNS-1000と戯れてきたが、一度たりとも満足できる音で鳴ってくれたことのない、この厄介者が、人格が変わったかのように変貌し、素晴らしい音を響かせてくれた。

InnersoundのElestrostatic Amplifierの能力の高さは、コンデンサースピーカーだけに、その能力を発揮するものではなく、ダイナミックス型ピーカーにおいても十分すぎる能力を発揮してくれるという事実に、うれしい驚きを獲得することとなった。

それでもよくよく聴いていると、まだ何かが物足りない・・というか、刺激的な音で鳴る場合が、減ったとはいえ、まだ存在することに気がついた。

それで金銭的余裕もないことだし、アレコレ周辺機器をいじることはやめて、設置環境を見直すことにして、実施したのがTAOKを2種類重ねてスピーカー台としたこと。


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そしてこれが1番効果的なことであろうが、アッテネーターを極端にいじって、ツイーターもスコーカーも0db・・・これが「標準」だと思っている人がかなり多いと思われ、小生も30年間0dbにしていたのをいずれもほぼ-4db・・・メモリではそう見えるが、その付近でいちばん聴覚的に良いと思われる位置を耳で聴いて設定した。

https://sawyer.exblog.jp/12639976/


アナログとCD、SACDとDVDオーディオでチェックした、その結果。

ツイーター、スコーカーのアッテネーターを絞った悪影響が出ることは全くなくて、それどころか重心がさらに低くなって、バランスのとれた音楽的な音(オーディオ的な音ではなく)で鳴り響き始めてくれたのである。

クラシックでは、定評だったピアノの音は響きが丸くなって、楽器の音色がわかるようになり、弦の音が艶やかで美しく、いつも試しにするアナログのベルリンフィル六重奏団のブラームス弦楽六重奏の最高音部でも、決して金切りとならなくなった。

アートブレーキーの「モーニン」では、JAZZ喫茶の4344などよりもレベルの音響で鳴りはじめてくれた。

カラヤン/ベルリンフィルのベートーヴェン、ミサソレムニス(1974年盤)でのシュライヤー(T)や、ショルティ/シカゴ交響楽団でのルケッティ(T)の張り上げた声も全く歪まなくなった。

そして現在、YAMAHA,NS-1000は、その能力をフルに発揮してくれ、QUADが破損してもじゅうぶんにクラシック、JAZZを問わずに、素晴らしい音を響かせてくれるようになったのである。

部屋がライブ気味であるのなら、アッテネーターを絞ってみるのが、良い効果を生む・・・・損な発見をしたのが苦節30年立ってからというわけであるから、このスピーカーを愛好している方、未だ多いと、御見受けするから、音に不満がある方は是非お試しください。

アッテネーターを0dbからさらに「絞る」・・・なかなかできない発想でした。

Comments(15)


Commentedby ま〜さん at 2011-01-09 12:53 x

S先輩、オーディオ・ネタ待ってました!NS-1000はかつてオーディオ全盛時代にヤマハが本気で製造した素晴らしいSPではないでしょうか。言いたいことをはっきり言ったため、鳴らす難しさが出てきたと思います。一生ものだとおもいますよ。


Commentedby noanoa1970 at 2011-01-09 13:31

ま〜さん さま
このSPは中古市場にたくさん出ています。ということは、たくさん売れたと同時に、手放す人が多い証拠でもありますね。
でもたぶんほとんどの方はこのSPの力を存分に発揮できないままに手放されたのではないでしょうか。このSPの能力をフルに発揮するためには、高品質で高出力の…思いのほか費用のかさむアンプが必要でして、ほとんどのユーザーがそうであるような、価格バランスを取ったシステム構成だと、よい音で鳴ってくれません。小生もようやくこのSPの真の実力を知ることとなり、クラシックでもジャズでもとてつもなく素晴らしい音が鳴り響いています。(決して大げさではないです)JBLの4344などを凌駕してしまうのですから、すごいことです。
貴君は確かタンノイのユーザーでしたね。音に満足されてますか?
能力を十分発揮されているでしょうか?


Commentedby ま〜さん at 2011-01-10 10:16 x

S先輩、よく覚えていらっしゃいますね。私のSPはタンノイのGRFメモリーです。で、ご質問への答えですが、とても十分に能力を発揮させているとは言えません。タンノイを本当に鳴らしたら、どんな音が出てくるのか?タノノイのスピーカー・エッジは固く、個性が強いんです。それで、とにかく聴くことだと思っています。自分の好きなディスクを時間をかけて聴いて、自分で探っていくしかないでしょう。ところで私もかつて、QUADのESLが本当に欲しい時期がありました。しかし、当時ペアで80万円という価格は、私には高すぎました。でも、あの音触は好きでしたね。他では得られない独特のものでしたから。S先輩のESLの音については、別の先輩から聞いて知っています。ベタ褒めでしたよ。うらやましかったなあ。


Commentedby noanoa1970 at 2011-01-10 11:21

ま〜さん さま
GRFでしたか、それはよいSPをお持ちですね。
タンノイは効率のよいSPですが、だからと言って、皆がやりがちな、極小出力の、球のA級アンプなどで鳴らすのには限界があります。タンノイも進化しているのですから、昔のイメージで装置を組むと失敗することが多いようです。たとえばQUADでもダイナミック型SPを鳴らすことを目的としたアンプでは、どんなに高級なものでも、QUADの潜在能力まで引き出すことはできません。しかしコンデンサー型SPに完全に対応するアンプで鳴らすと、今まで経験したことのないような音で鳴ってくれます。
コンデンサーSP専門のアンプで組んだ小生の環境で聞いた人間のほとんどが驚くことになるのです。彼らの経験値やイメージとは全く違った音が鳴っているからです。
でもQUADの最大の欠陥は、壊れやすいということ。Quality Unit Amplifier Domesticの略ですが、家庭用とは言い難いことで、設置環境に依存するし、修理費はものすごく高額ですので、いまだに修理に出せないでいる、もったいない状況です。
それでもあの音をもう一度聞きたいと思うこのごろです。


Commentedby ま〜さん at 2011-01-11 09:17 x

もう一つ、忘れていました。S先輩のリスニングルームの天井はすごく高いですよね。最近の研究でも、天井が高ければ低域のリバウンドによる音響への悪影響(定在波と言われている)を避けることが出来る、ということです。確か3メートル50センチ位ありましたよね。この影響も大きいと思います。私の部屋は一般的な2メートル40センチなので、低域の処理にはイコライザーを使用しています。しかしそれでも、まだまだ不十分です。


Commentedby noanoa1970 at 2011-01-11 17:09

ま〜さん さま
アキュフェーズ、ヴィクター、パナソニックの高級イコライザーでも、これに頼ると、なかなか抜けられなくなってしまいませんか。依然小生も実施したことがありますが、音質はそれなりにピュア接続よりも悪化することが多いです。もし定在波が顕著な場合は、ナチュラルなものでそれを吸収する方向が望ましいと思います。イコライザーで測定値がもしわかれば、その周波数を吸収するように試行錯誤することを勧めます。ちなみに小生の天井裏には、ギッシリとグラスウールを詰め込んであります。以下のURL参考ししてみてください。ただし、小生は未使用です。URLhttp://www.phileweb.com/review/article/200910/01/69.html…昭和電線のクワイアットパネルという製品一度確認されたし。
最近はオーディオ関連商品も、テクノロジー発達が顕著だから
役に立つものがかなり存在するようです。

Commentedby ま〜さん at 2011-01-11 17:15 x

有難うございます。私のイコライザーはアキュフェーズです。ご紹介いただいた情報、確認してみます。

Commentedby KENat 2012-01-23 21:06 x

僕もNS1000Mを所有しています。あるご縁で設計にも関係している、ヤマハのかなり上の方にいらしたエンジニアの方と知り合いまして(CDの規格とかを考えだした方だそうで、知る人ぞ知る方とほかの方よりお聞きしましたが。。)あてネッターのことに関しては同じ事を言っていましね。。−3DBにしてウファーと揃うような設計になっているとか。。それと。。直接に床に置くということも当時は考えていたようですね・・それで 上とのバランスを取るとか・・・・

Commentedby noanoa1970 at 2012-01-24 00:52

KEN さんこんばんは
相当偉い方と知り合われたそうで、なによりです。小生は長い時間をかけてたどり着いた方法でいたが、おそらく万人が0dbで使用していると思われます。更に多分1000は和室で聴くの前提に設計されているようですから、ライブな洋室で聴くときには相当調整を必要とするようです。そのあたりの説明がないのがとても残念なことです。モニターSPを家庭で着く難しさを持っていますね。直接床に置くという発想もおそらく和室での発想ではないでしょうか。座して聴くと中高音が耳の高さに揃います。

Commentedby tomtonat 2012-12-21 13:31 x

noanoa様
こんにちは
InnersoundにNS1000ですか。良いかもね。
Quadが破損って残念ね。

私はマーチンローガンで頑張ってますが、当方のは壊れるそぶりも見せません。アンプは色々あってクレルのKSA50Sに落ち着いてしまいInnersoundは眠り、NS1000Mも冬眠中です。
−3db+NS1000M+E300って、遊べるネタです。

Commentedby noanoa1970 at 2012-12-21 19:38

tomtonさま、コメント有難うございます。
QUADは今年の正月に修理から戻りました。
それで、今はもっぱらQUADデ聴いています。
ナーチンローガンは、使用したことはないですが、E-300に決定する直前にクレルKSA80を持ち込んでもらい3日ン試しました。次にE-300を持ち込みデモしてもらって1週間聴きましたが、部屋の環境など比較し、E-300に決めました。クレルはもう中古しかない時だったので、調子も優れなかったかもしれません。QUADが壊れてからの2年間、YAMAHAを調整し、結局アッテベーターを絞ることで、今までで最高の音になりました。QUADが直って聴きましたらYAMAHAがQUADに近い音がしたのには驚きでした。

Commentedby tomtonat 2012-12-26 17:50 x

naonao様、こんにちは。
ハイブリットと純ESLの違いがE-300とクレルKSAの違いになるのかもしれません。
電圧だけでいい純ESLはE300、電流を流がすハイブリットにはKSAかも。

先週スタッドパネルを外して点検したら急に音が出なくなって
大慌て、半田はずれでした。数千V近くある電線の修理はこわごわ。無事音がでて、やれやれでした。


Commentedby noanoa1970 at 2012-12-26 20:34

tomtonさん、こんばんは。
なるほど、そのようなことがE-300の説明書きに書いてありました。
通常の電流タイプのアンプは、どんなに高出力でも、SPが低負荷になると、高域が出にくくなるといいます。


Commentedby IchiZatouat 2014-12-17 03:24 x

NS-1000は、ちまたでは低域が出ないとよく言われてますが
本当は中高域の能率が良すぎて低域が出ないように感じる
のではないかと。
というのは、他の小型スピーカーと切替器で切り替えるとアンプのボリュームの位置はそのままで音が大きくなります。
また、超大音量にしたときには低域はちゃんと出ています。
つまりアッテネータの位置は、おもいきってマイナス側にして高域を絞ってあげて普通一般のスピーカと同じレベルにしてあげた状態でアンプの
ボリュームを上げる。
というのが正しいセティングではないかと
急に思い至りアッテネータを絞って聞き始めたところで
この記事にたどり着いてあ〜やっぱりそうなんだ
と確信した次第です。
ただマイナス4まで絞ってはいませんでした。
試して見ます。


Commentedby noanoa1970 at 2014-12-19 09:10

IchiZatouさん
その通りだと思います。アッテネーターをどのくらい絞るかは部屋の環境によるものと思います。
https://sawyer.exblog.jp/12639976/



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YAMAHA NS-1000M - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=YAMAHA+NS-1000M

オーディオの足跡


YAMAHA NS-1000M
1974年発売
¥108,000(1台、1978年頃)
¥119,000(1台、1993年頃)
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000m.html


永くリファレンスとして愛用されるものを創ろうという基本思想のもと、ベリリウム振動板などのヤマハ独自の技術を投入して開発されたスピーカーシステム。

1974年から1997年までの23年という長期間にわたり販売され、スウェーデン国営放送やフィンランド国営放送でモニタースピーカーとして使用されました。


中高域の振動板にベリリウム振動板を採用しています。

この振動板は、LSI製造技術に用いられている電子ビーム真空蒸着法と特殊合金技術を応用し、独自の技術力によって開発に成功したもので、高真空中で製造するため、圧延板材により仕上げたものより化合物が少なく、高純度を実現しています。
また、一度原子状またはプラズマ状にしてから蒸着するため、絞り成型では困難な深いドーム形やタンジェンシャルエッジをもつものなどが、製造可能となっています。

さらに、腐蝕しやすいベリリウム素材に約5ミクロンの厚さで特殊コーティングを施すことにより、大気中の有害な諸成分から保護することにも成功しています。

低域には30cmコーン型ウーファーであるJA-3058Aを搭載しています。

振動板には、長年の素材研究の積み重ねの経験から開発されたコルゲーションつきコーン紙を採用しています。またエッジには熱硬化性樹脂と共振抑えの粘弾性樹脂を2重コーティングした布が用いられ、入力信号に対するリニアリティを高めています。

磁気回路には156φのフェライトマグネットを採用しており、ボイスコイルは銅リボン線のエッジワイズ巻となっています。

中域には8.8cmドーム型スコーカーであるJA-0801を搭載しています。

ヤマハ独自の製法による振動板径68mmのベリリウムダイアフラムを採用しています。またエッジにはNS-690などのソフトドーム型開発時の研究成果である粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を含浸させた2重コーティングのタンジェンシャルエッジを採用し、ベリリウムの特長を損なうことなく充分な形状保持と中心保持能力を得ています。また、ボイスコイルは66φの大口径を採用し、銅リボン線エッジワイズ巻とすることで効率の増加を図っています。

この振動系はベリリウム振動板・ボイスコイル・エッジなど各部分の、背後の空気圧が同一となるよう考慮された設計がされています。振動板背後はセンターポールくり抜きバックキャビティに通じ、ボイスコイル背後は磁気回路の底板に空気穴をあけてバックキャビティに通しています。またエッジの背後はボイスコイルボビンの空気穴を通じて、さらにアウターポールにも空気穴をあけてエッジ部の空気を逃がしています。

磁気回路は156φの大型マグネットを採用しており、磁束密度16,000gaussを得て、過渡特性を向上させています。

振動板の剛性の増加と指向性の向上を計るため曲率半径の小さいドーム型が採用されています。このために帯域外の軸上特性に起る干渉による谷を、ディフューザーを採用することにより抑え、軸上の特性を可能な限り広域まで伸ばし、トゥイーターとのクロスオーバー周波数付近のつながりを改善しています。

高域には3.0cmドーム型トゥイーターであるJA-0513を搭載しています。

振動板にはベリリウム素材の特質を生かした重量0.03g以下という23mm軽量振動板を採用しており、粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした布製のタンジェンシャルエッジを採用し、不要な共振を抑えています。

ボイスコイル径は23mm、ベリリウム振動板直結のアルミ線エッジワイズ巻が採用され、振動系全体でも軽量に仕上げられています。

またNS-690のトゥイーターなどの研究成果であるボイスコイルの背後空間の、センターポールをテーパー化して不整形に、吸音用ウレタンを充填するなど共振の影響を抑えています。

ネットワーク部の設計には、電気的特性のチェックだけでなく、基本的な実際の聴感を重視し、カットアンドトライによって試聴を繰返して決定しています。

ウーファー回路には、1.0φのホルマール線を使用し大口径フェライトコア入りボビンの採用により、直流抵抗の減少と耐入力特性の向上を計っています。

またスコーカー、トゥイーターのレベルを設定するアッテネーターには2重巻線の耐入力特性の良い大型のものを採用しています。

エンクロージャーは完全密閉のブックシェルフ型4面仕上げで、ブラックフィニッシュのデザインを採用しています。

NS-1000Mでは、前面バッフル24mm、背面板25mm、側板、天板、底板には20mmのパーティクルボードを採用しています。さらにウーファー取付穴の上部に24mm厚の合板を背面板に渡して強固な補強材とし、各所に適切な補強を施しています。

仕上げは、クロスネット無しで黒色半艶仕上げとなっています。


機種の定格

方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型

使用ユニット
低域用:30cmコーン型(JA-3058A)
中域用:8.8cmドーム型(JA-0801)
高域用:3.0cmドーム型(JA-0513)


再生周波数帯域 40Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、6kHz、12dB/oct
最低共振周波数 40Hz

インピーダンス 8Ω

出力音圧レベル 90dB/W/m

定格入力(JIS連続) 50W
最大許容入力 100W

レベルコントローラー 中・高音、連続可変型

外形寸法 幅375x高さ675x奥行326mm
重量 31kg
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000m.html


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YAMAHA NS-1000
¥145,000(1台、1978年頃)

NS-1000Mと同一のユニット構成を採用し、仕上げが異なるスピーカーシステム。

中高域の振動板にベリリウム振動板を採用しています。

この振動板は、LSI製造技術に用いられている電子ビーム真空蒸着法と特殊合金技術を応用し、独自の技術力によって開発に成功したもので、高真空中で製造するため、圧延板材により仕上げたものより化合物が少なく、高純度を実現しています。
また、一度原子状またはプラズマ状にしてから蒸着するため、絞り成型では困難な深いドーム形やタンジェンシャルエッジをもつものなどが、製造可能となっています。

さらに、腐蝕しやすいベリリウム素材に約5ミクロンの厚さで特殊コーティングを施すことにより、大気中の有害な諸成分から保護することにも成功しています。

低域には30cmコーン型ウーファーであるJA-3058を搭載しています。

振動板には、長年の素材研究の積み重ねの経験から開発されたコルゲーションつきコーン紙を採用しています。またエッジには熱硬化性樹脂と共振抑えの粘弾性樹脂を2重コーティングした布が用いられ、入力信号に対するリニアリティを高めています。

磁気回路には156φのフェライトマグネットを採用しており、ボイスコイルは銅リボン線のエッジワイズ巻となっています。

中域には8.8cmドーム型スコーカーであるJA-0801を搭載しています。

ヤマハ独自の製法による振動板径68mmのベリリウムダイアフラムを採用しています。またエッジにはNS-690などのソフトドーム型開発時の研究成果である粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を含浸させた2重コーティングのタンジェンシャルエッジを採用し、ベリリウムの特長を損なうことなく充分な形状保持と中心保持能力を得ています。また、ボイスコイルは66φの大口径を採用し、銅リボン線エッジワイズ巻とすることで効率の増加を図っています。

この振動系はベリリウム振動板・ボイスコイル・エッジなど各部分の、背後の空気圧が同一となるよう考慮された設計がされています。振動板背後はセンターポールくり抜きバックキャビティに通じ、ボイスコイル背後は磁気回路の底板に空気穴をあけてバックキャビティに通しています。またエッジの背後はボイスコイルボビンの空気穴を通じて、さらにアウターポールにも空気穴をあけてエッジ部の空気を逃がしています。

磁気回路は156φの大型マグネットを採用しており、磁束密度16,000gaussを得て、過渡特性を向上させています。

振動板の剛性の増加と指向性の向上を計るため曲率半径の小さいドーム型が採用されています。このために帯域外の軸上特性に起る干渉による谷を、ディフューザーを採用することにより抑え、軸上の特性を可能な限り広域まで伸ばし、トゥイーターとのクロスオーバー周波数付近のつながりを改善しています。

高域には3.0cmドーム型トゥイーターであるJA-0513を搭載しています。

振動板にはベリリウム素材の特質を生かした重量0.03g以下という23mm軽量振動板を採用しており、粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした布製のタンジェンシャルエッジを採用し、不要な共振を抑えています。
ボイスコイル径は23mm、ベリリウム振動板直結のアルミ線エッジワイズ巻が採用され、振動系全体でも軽量に仕上げられています。

またNS-690のトゥイーターなどの研究成果であるボイスコイルの背後空間の、センターポールをテーパー化して不整形に、吸音用ウレタンを充填するなど共振の影響を抑えています。

ネットワーク部の設計には、電気的特性のチェックだけでなく、基本的な実際の聴感を重視し、カットアンドトライによって試聴を繰返して決定しています。

ウーファー回路には、1.0φのホルマール線を使用し大口径フェライトコア入りボビンの採用により、直流抵抗の減少と耐入力特性の向上を計っています。

またスコーカー、トゥイーターのレベルを設定するアッテネーターには2重巻線の耐入力特性の良い大型のものを採用しています。

エンクロージャーは完全密閉のブックシェルフ型4面仕上げで、ブラックフィニッシュのデザインを採用しています。

NS-1000では、前面バッフル29mm、背面板40mm、側板、天板、底板には24mmのパーティクルボードを採用しています。さらにウーファー取付穴の上部に24mm厚の合板を背面板に渡して強固な補強材とし、各所に適切な補強を施しています。
仕上げは、黒檀裏タンと層仕上げとなっており、落ち着いた色調のサランネットが付属しています。

機種の定格

方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型

使用ユニット
低域用:30cmコーン型(JA-3058)
中域用:8.8cmドーム型(JA-0801)
高域用:3.0cmドーム型(JA-0513)


再生周波数帯域 40Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、6kHz、12dB/oct
最低共振周波数 40Hz

インピーダンス 8Ω

出力音圧レベル 90dB/W/m

定格入力(JIS連続) 50W
最大許容入力 100W

レベルコントローラー 中・高音、連続可変型

外形寸法 幅395x高さ710x奥行349mm
重量 39kg
https://audio-heritage.jp/YAMAHA/speaker/ns-1000.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/952.html

[外国人参政権・外国人住民基本法01] トヨタの為に毒塗オレンジを食べさせられている日本人 _ 日本を農業の無い国にして良いのか? 中川隆
103. 中川隆[-10182] koaQ7Jey 2019年5月24日 08:43:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2162]

世界中が禁止するラウンドアップ 余剰分が日本市場で溢れかえる 2019年5月23日
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/11791

遺伝子組換え作物輸入とセットで広がる


モンサント社に抗議するスイスのデモ(18日、バーゼル)

 毎年5月には「反モンサント・デー」(現在は「反バイエル・モンサントデー」)と称して、世界中の農民や労働者など広範な人人が一斉に抗議行動をおこなっている。今年も18日にフランスやスイス、ドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど数百の都市で一斉にデモ行進をおこなった。行動の主眼はモンサントが開発したラウンドアップを含む除草剤への抗議だ。ラウンドアップの発がん性や遺伝子への影響が問題になり、2013年に始まった「反モンサント・デー」は今年で7回目を迎える。抗議行動の高まりのなかで世界各国ではラウンドアップの使用禁止や販売中止、輸入禁止が主な流れになっている。ところがそれに逆行して日本では内閣府食品安全委員会が「ラウンドアップは安全」と承認し、農協が使用を推奨し、ホームセンターなどでも販売合戦に拍車がかかっている。世界中で規制が強化され販売先を失ったラウンドアップが日本市場になだれ込んでいるといえる。ラウンドアップとはどういう除草剤で、なぜ世界各国で使用禁止になっているのかを見てみたい。

 フランスでは18日、「反バイエル・モンサント」デモに世界中から数千人が参加した。この行動に参加したのち、「黄色いベスト」運動のデモにも合流している。フランスは世界第3位の農薬消費国で、ラウンドアップに対して関心が高い。世界中で200万人以上が参加した第1回目の2013年の行動以来、2015年のデモには世界40カ国以上、約400都市で行動がおこなわれるなど、年年規模が大きくなっている。


フランスのロリアンでの抗議デモ(18日)

 今年1月、フランス当局は安全性に問題があるとして、ラウンドアップ除草剤とその関連商品の販売を禁止した。ラウンドアップはベトナム戦争で使われた「枯葉剤」をつくったモンサントが1974年に発売した除草剤で、グリホサートを主成分としている。このグリホサートが猛毒を含んでおり、2015年に世界保健機関(WHO)の下部組織「国際がん研究機関」が「おそらく発がん性がある」と発表し、17年には米国政府の研究で急性骨髄性白血病との関連が発表された。発表したのは米国の国立がん研究所、国立環境健康科学研究所、環境保護庁、国立職業安全健康研究所の共同プロジェクト。急性骨髄性白血病は急速に発達するがんで、5年の生存確率は27%とした。

 同年にはカリフォルニア州がラウンドアップを発がん性物質のリストに載せた。今年2月にはワシントン大学の研究チームが「グリホサートにさらされると発がんリスクが41%増大する」との研究結果を発表した。

 グリホサートは発がん性はもちろん、植物を枯れ死させてしまうが、同様に土壌細菌や腸内細菌も損なう。腸内環境を破壊することでアレルギーなど自己免疫疾患などの原因になったり、神経毒として自閉症や認知症を誘発する可能性が指摘されている。また、生殖に与える影響も懸念されている。精子の数の激減、胎児の発育に影響を与える可能性だけでなく、世代をこえて影響する危険を指摘する研究結果も発表されている。ベトナム戦争で撒かれた枯れ葉剤によってつくられたダイオキシンは三代にわたって影響を与えるといわれるが、グリホサートにも同様に世代をこえた影響が出る可能性も指摘されている。


ホームセンターで販売されているラウンドアップ

 ラウンドアップの危険性が問題にされた歴史は古く、1996年にはモンサントが「食卓塩より安全」「飲んでも大丈夫」「動物にも鳥にも魚にも“事実上毒ではない”」と宣伝していたことに対し、ニューヨークの弁護士が訴訟を起こした。2001年にはフランスでも消費者の権利を守る運動をおこなっている活動家が訴訟を起こした。争点になったのはグリホサート使用による土壌の汚染問題で、EUは「環境に危険であり、水生動物にとって毒である」とした。2007年にモンサントは「嘘の広告」で有罪判決を受け、2009年に判決が認められた。

 2003年にはデンマークがラウンドアップの散布を禁止した。グリホサートが土壌を通り抜けて地下水を汚染していることが明らかになったことによるものだ。

 2008年の科学的研究では、ラウンドアップ製剤とその代謝産物が試験管の中でかなり低い濃度であっても、人間の胚、胎盤、へその緒の細胞に死をもたらすことが明らかになった。代謝産物とは、分解されて除草剤の役目をしなくなった状態のもので、分解されても動物には同じように死をもたらすことが明らかになった。

 2009年のネズミの実験では、思春期の時期にラウンドアップにさらされると生殖の発達に障害を起こす「内分泌腺撹乱」の可能性が発見された。「内分泌腺の撹乱」とは、脳内ホルモンのバランスを崩すことで、体が思うように動かなくなったり、気分を自分でコントロールすることが難しくなることをいう。

 カナダでは2012年末までに全州で芝生や庭での使用を禁止した。

 アメリカでは、長年にわたるラウンドアップの使用によるがん発生が広く問題になり、昨年8月、今年3月と5月の3回にわたってラウンドアップを使用してがんになったとしてモンサント社を訴えていた原告が勝訴した。同様の訴訟は1万3000件以上も起こされている。

 直近の5月13日には、カリフォルニア州の夫婦が「ラウンドアップが原因でがんを発症した」として賠償を求めた訴訟で、州裁判所の陪審はモンサントに対し約20億j(約2200億円)の支払いを命じた。原告1人につき10億jという懲罰的賠償額は、2017年にモンサントが農薬部門で得た利益8億9200万jにもとづくとしている。この評決を歓迎してアメリカの市民団体は、「何十年もの間、モンサントはグリホサートが無害であると農民、農場従事者、農薬散布者、住宅所有者に思わせていた。世論は明らかに変化している。発がん性のある農薬を市場から閉め出し、生態系を守る農業に移行しつつある農家を支援するときが来た」との声明を発表した。

 なお昨年8月の裁判では2億j(後に約8000万jに減額)、今年3月にも8000万jの賠償をバイエル・モンサント側に命ずる判決が下されている。

 こうしたなかで、アメリカではすべての州でラウンドアップの全面禁止を求める運動が開始されている。ニューヨーク州ではラウンドアップを「安全な農薬」と宣伝することが禁止されている。

次々モンサントを告訴 判決は賠償命じる

 フランスでも今年4月、控訴裁判所がモンサントのラウンドアップの一世代前の農薬ラッソーによって農民に神経損傷の被害を与えたとして、モンサントに有罪判決を下した。

 ちなみにラッソーは1980年代にアメリカでもっとも多く売られていた農薬だったが、危険性が問題になり米国環境保護局が発がん性の可能性を認め、フランスを含むEUでは2007年に禁止した。だがアメリカと日本では使われ続けている。日本では日産化学が「日産ラッソー乳剤」として現在も販売している。 

 フランスはラウンドアップに対しても、今年1月に個人向けの販売を禁止した。政府は今後3年をめどに農家向けにも禁止すると公表している。フランスではまた、1700人の医師がつくる連合体がラウンドアップの市場からの一掃を求めて運動を展開している。

 さらに養蜂農家の協同組合がラウンドアップに汚染されたとしてバイエル・モンサントを訴えている。ラウンドアップを多く使用してきたぶどう園などでは、農薬への依存を減らす動きが活発化しており、条件のいい所では100%使用を減らし、条件の厳しい所でも70%農薬の使用を減らす計画であり、ラウンドアップの命運はほぼつきている状況だ。

 2014年にはスウェーデンやノルウェーがラウンドアップの使用を禁止した。オランダ議会は2015年末でグリホサートの使用禁止を決めた。ブラジルでも2015年連邦検察官が司法省にグリホサートを暫定的に使用禁止にするよう求めた。ドイツ、イタリア、オーストリアなど33カ国は2〜3年後には禁止すると表明している。

 スリランカ政府は2014年、ラウンドアップの販売を禁止し、翌2015年にグリホサートの輸入を禁止した。これはカドミウムとヒ素を含む土壌でラウンドアップを使用した場合、飲料水やコメを通して重い慢性腎不全の原因となるとの研究報告を受けてのことだ。

 ロシアも2014年4月、ラウンドアップ耐性遺伝子組み換え食品の輸入を禁止した。アラブ6カ国も使用禁止に踏み切っており、ベトナムなどアジア5カ国やマラウィはグリホサートの輸入禁止を決定している。エルサルバドルやチリ、南アフリカ共和国などもラウンドアップの販売を禁止するか禁止に向けて動いている。

 流通業界では、昨年8月のアメリカでの判決を受けて、イギリスの流通大手がラウンドアップの販売禁止の検討を始めた。アメリカに本社を置くスーパー・コストコも今年4月、ラウンドアップの仕入れと販売をすべて中止することを発表した。コストコは世界に約768の大型店舗があり、日本にも26店舗ある。

別名で店頭に並ぶ日本 政府が「安全」とお墨付き

 このようにラウンドアップの危険性への認識は世界的に拡散されており、店頭でラウンドアップが簡単に手に入るのは先進国では日本ぐらいになっている。

 世界中からはじき出され行き場を失ったラウンドアップが日本市場に一気になだれ込んできており、除草剤では売上トップの座を占めている。日本では日産化学工業が2002年5月にモンサントの日本での農薬除草剤事業を買収し、ラウンドアップの日本での販売権を引き継ぎ、「優れた効力と環境に優しい除草剤」などと宣伝してきた。

 日本政府はすでに世界的に危険性が明確になっていた2016年に「グリホサートの安全性を確認した」との評価書を公表した。この評価書を前提に2017年12月には、グリホサートの残留農薬基準を大幅に緩和した。小麦で6倍、ソバで150倍、ゴマで200倍、ベニバナの種子で400倍というけた違いの大幅緩和だ。しかもこのことをマスコミは一切報道しなかった。これによってグリホサートの残留基準は中国の基準の150倍になった。中国からの輸入野菜が農薬まみれで危険だと問題にしていたが、その中国産野菜の方がまだましという殺人的な状況になっている。

 また、ラウンドアップの主成分であるグリホサート剤はすでに成分特許が切れており、さまざまな名前で同剤が販売されている。そのなかには住友化学園芸の「草退治」などがある。

 ラウンドアップは日本の店頭では「もっとも安全な除草剤」とか「驚異の除草力」とかいった宣伝文句で販売されている。農協の販売ルートにも乗っており、ホームセンターやドラッグストア、100均などでも大大的に扱っている。またテレビCMや新聞広告もされ、危険性についての説明は一切なく、警戒心なしに購入し使用しているのが現状だ。

 モンサント社が遺伝子組み換え作物を開発したのは、ラウンドアップに耐性のある農作物をつくり、セットで販売するためだった。ラウンドアップの販売促進は遺伝子組み換え作物導入とセットでもある。日本は世界で最大級の遺伝子組み換え作物輸入国で、日本の遺伝子組み換え食品表示は世界の制度のなかでも緩いため、日本の消費者は知らないうちに大量の遺伝子組み換え食品を食べさせられている。

 モンサントのホームページでは「日本は海外から大量のトウモロコシ、大豆など穀物を輸入しており、その数量は合計で年間約3100万dに及ぶ。その半分以上(1600万〜1700万d=日本のコメの生産量の約2倍)は遺伝子組み換え作物」で「日本の食生活安定に大きく貢献している」とし、ラウンドアップとともに「是非、遺伝子組み換え作物の効果やメリットを目で見て、肌で感じて」ほしいと豪語している。

 こうしたモンサントの要求に応えて、日本政府はモンサントの遺伝子組み換え作物をアメリカ政府以上に承認していることも明らかになっている。TPP11の発効や今後の日米貿易協定などを通じて、今まで以上に遺伝子組み換え作物輸入の圧力がかかってくることは必至だ。

 モンサント社(昨年ドイツのバイエル社が買収)はアメリカのミズーリ州に本社を構える多国籍バイオ化学メーカー。除草剤ラウンドアップが主力商品で、遺伝子組み換え種子の世界シェアは90%であり、世界の食料市場をほぼ独占している巨大なグローバル企業だ。同社は、人間の健康および環境の両方に脅威を与えているという理由から健康情報サイトでは2011年の世界最悪の企業にも選ばれている。

 ラウンドアップが世界中で禁止され閉め出されるなかで、唯一日本政府がモンサントの救世主となって一手に引き受ける段取りをとり、日本市場になだれをうって持ち込まれている。国民の健康や生命を危険にさらし、子子孫孫の繁栄にもかかわる国益をモンサントという一私企業に売り飛ばしていることを暴露している。
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/11791
http://www.asyura2.com/09/gaikokujin01/msg/518.html#c103

[リバイバル3] 昭和の日本のスピーカー・ユニットの音質はイギリスやドイツに劣らなかった

昭和の日本のスピーカー・ユニットの音質はイギリスやドイツに劣らなかった

Pioneer PAX-12B - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Pioneer+PAX-12B


オーディオの足跡 Pioneer PAX-30B/PAX-12B
¥9,750(1960年代後半頃?)
https://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/unit/pax-30b.html

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私のオーディオ人生 第15回忘れられた昭和の名品 by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-015


今回のコラムは(6月17日)の店主日記でご紹介されたパイオニアのユニット、昭和の名品を題材にしました。じっくりと読んで楽しんでいただければ幸いです。

昭和のレトロスピーカー


 ヴィンテージと言う言葉を聞きますと何となく高貴な古い高級品のイメージが湧きます、古い物がすべてヴィテージと表現するのはおかしいような気がしますが、オーディオの世界でもすぐに海外の古いものをヴィンテージと言いますがガラクタで粗大ごみのような物でもヴィンテージにしてしまうのは如何なものか、

 日本の昭和30年代の時代と言えば最近よく聞くレトロと言う言葉は大変懐かしい響きに聞こえます。このレトロを題材にした日本映画(ALWAYS三丁目の夕日)が大ヒットしています。この映画を見ますと古き良き昭和の時代を反映した大変良い映画で携帯もパソコン、CD、テレビもない時代なのに人と人との繋がりと絆は今の時代とは随分違う気がするのは私だけではないはず、この時代はまだ高度成長の前になりオーディオも電気蓄音機からLPレコード再生の高忠実度とかHi−Fiと呼ばれる時代に入っていきますがこの当時の音楽再生装置は私達の時代でなく我々の親の時代になります。

 私達の世代は最初から海外のスピーカー(アルテック、JBL、タンノイ)等からスタートした人は極少数で海外のスピーカーの音などはほとんどの方は聴いたことも見たこともない時代を過ごしてきました、

当時のステレオマニアが自作するのは皆さんが記憶にある

パイオニアのPAX−A20,20F,PIM−16,20、
ナショナルの8PW−1、
三菱のP−610、
コーラルの8CX−50


ぐらいでこれでもこの時代でも贅沢なスピーカーで小型のレコードプレーヤーに安いクリスタルカートリッジで自作の真空管アンプから流れる柔らかい響きを一人静かにパーシーフェースの「シンシアのワルツ」やフランクチャックスフィールドの「星に願いを」の音楽を夜更けまで楽しんでいた時代ではなかったのではないか、

少ないアルバイト代を注ぎ込んでスピーカーユニットのスペックを穴のあくほど見ては予算との兼ね合いを考えたあげく大事そうにユニットを2個買ってみかん箱のような自作箱に入れて「これがステレオか」と一人悦に入っていた記憶は皆さんにもあるはずです。(勿論この当時は親から高級なセパレートステレオなど買ってくれるはずはない)


 当時のスピーカーは高域が「シャリン・シャリン」低域は「ドン・ドン」の今で言うドンシャリが流行していましたが、これこそステレオの音で友達に聴かせては自慢していた方も身に覚えがあるはず、また友達から高級なセパレートステレオを聴かされて自慢された方も昔を懐かしみながら悔しい思いを経験した方もきっと沢山いるはずです。

 それより以前の1950年代の中頃の音は私を含めて団塊世代の皆さんも経験どころか記憶にはないはずですが今の年齢が70代から80代の方たちは記憶の片隅に残っているかもしれません。この時代は私達の親達の時代です。

想像ですが当時はダンスホール、音楽カフェなどに行ってはジャズやクラッシック音楽をカフェのマスターや仲間たちと音楽談義を楽しみながらコーヒーやアルコールを飲んで青春を謳歌していたと思う、おそらく此処で聴くレコードの音は自分の家の電蓄とはかけ離れたHiFiの世界だったのかも知れません。


50数年の時を超えて今宿るPAX−12B

 今回ご紹介しますスピーカーユニットは1954年(昭和29年)にパイオニア(当時の福音電機)から発売された複合型スピーカーです。このユニットのスペックを少しご紹介します。(パイオニアの歴史からお借りした抜粋)


発売年 1954年(昭和29年)

形式 30p複合型スピーカー(ツィーターはコーンタイプ)

マグネット ウーファ、ツィーター共アルニコマグネット

ネットワーク オイルコンデンサーだけによるツィーターのローカット

クロスオーバー約3000Hzぐらいと思われる
※クロスオーバー用のコンデンサーが完全にパンクしていて計算不能

インピーダンス16Ω

許容入力10W

重量4.5Kg

出力音圧レベル102dB/W周波数特性35Hz〜16KHz


※初代の福音電機の複合型スピーカーは1952年(昭和27年)発売のPAX−12Aになり、この12Bは2年後の1954年の発売になります。

昭和30年代後半に型番がインチからセンチに変わりPAX−30Bと変更されました。

このユニットのフレームを見ますと左右に取手が付いています。

多分このユニットは民生用ではなく業務用に使われたのではないか、
当時の業務用なら小ホール、学校の音楽室、音楽カフェ、ダンスホールなどで活躍していたのではないだろうか、

マグネットカバーのエンブレムを見ますと

「FUKUIN ELECTRIC WORKS,LTD,TOKYO」

の名前が入っています、今のパイオニアは当時では「福音電機」と言われていました、

昭和29年の発売ですが当時としては塗装の仕上げとフレームの作りが「日本の工業技術ここにあり」と感心させられます。


ユニットを2本並べた状態ですが50数年の年輪を感じさない昭和のレトロスピーカーですが音も現代のスピーカーには負けないぐらい良い音で鳴ります。

マグネットカバーを外しますと大型のヨークを使っています、手前に見えるネットワーク用のオイルコンデンサーで合格の検印のスタンプが押してあるのを見ると当時も品質管理には厳しかったと思われます。

このユニットの製作に携わった方がこのコラムをお読みになれば懐かしさが込み上げてくるのではないでしょうか、


昭和のレトロスピーカーを鳴らす、

 当時はおそらく使用するアンプもスピーカーボックスも現代とはかけ離れた粗末なもので音楽を楽しんでいたのかも知れませんからこのスピーカーの能力等ははっきり言ってわかりません。

当時の日本の技術力と欧米の技術力とは相当な隔たりがあったのではないか、

現代のオーディオマニアは海外志向になりスピーカーはアルテック、JBL、タンノイ等の海外製しか興味を示さないマニアばかりになってしまったきらいがある。

国産品はバカにされ片隅に追いやられてしまったのは否めないのと日本の気候条件の変化による保存状態が悪いのでほとんどが処分されてしまったと考えられる。


パイオニアPAX−12Bを鳴らす使用機器

CDプレーヤー CEC製TL−51X

DACはサンバレーで購入した真空管式 MODEL2

プリアンプは私がレストアしたマランツ#7

メインアンプはサンバレーのSV−2(2007)300Bドライブの845シングルアンプでの試聴です。

ボックスは店主日記でご紹介されたタンノイ風のコーナー型でボックスの材質はフィンランドバーチ

ネットワークはヴァイタボックスに合わせた自作品を供用

使用のソースはいつも聴いているコジェナのヘンデルアリア集

このラインナップで上手く鳴らなかったら即粗大ゴミかお蔵入りだ、


早速ヴァイタボックスのDU−120コアキシャルユニットをボックスから外してパイオニアのPAX−12Bを取り付けた、果たしてどんな音で鳴るのか今まで以上に興味が湧いて来るのが自分でもわかる、

今までは英国のGOODMANS、VITAVOX、ステントリアン、ワーフェデールのオール英国の伝統あるスピーカーを使ってきたけれど日本製だけはイメージすら湧かない、

ひょっとして昔聴いたドンシャリのような音なのか、分解能も悪く特性だけを追っかけた音楽性のかけらもない酷い音となれば「所詮国産か!」とバカにして諦めが付く、これまで英国ヴィンテージスピーカーやウェスタンの音を自分の耳と肌で感じ取ってきたから十分比較もでき理解もできるはずだ、


SV−2(2007)で鳴らすパイオニアPAX−12Bの音

 SV−2(2007)でスタートだが50年の歳月を経て出てきた音に正直に言って言葉が出ない、

コジェナのチェロから始まる独奏を聴いた瞬間、これが本当に国産のスピーカーなのか?自分の耳を疑った、

「素晴らしい音で陰影を伴った渋く味のある音だ、」

今まで鳴らしてきた英国ヴィンテージスピーカーと何ら遜色はない非常に落ち着いた響きで音の出方と傾向を一言で言えばタンノイのレッドとシルバーの音にヴァイタボックスを混ぜ合わせたような響きで私が所有しているグッドマンの音色に近い感じがしないでもない、

じっくり聴くと英国スピーカーもPAX−12BもY下トーンになってしまっている、どんなにスピーカーを変えても自分の感性が全面に出てきているからガラリとは変わらない気がしてきた、

まだユニットを実装してエージングも無の状態でのスタートのため多少音抜けが悪い感じだがエージングすればもっと良くなるはずだ、

 今回の試聴用のSV−2(2007)は見事に昭和のレトロスピーカーを鳴らしきった凄いポテンシャルを秘めた文句なしの第一級のアンプで私はこのアンプには改めて感服した、是非このSV−2(2007)のアンプを導入して色んなスピーカーを鳴らして頂きたい、

お叱りを受けるかも知れないがマッキン、マランツ等のメインアンプで鳴らして満足しているマニアは私に言わせればまだまだ「ヒヨコ」だ!


 50数年間の眠りから覚めて即良い音を望むのはお門違いである。
おそらくこの時代のレコードの聴き方は現代のマニアックな虫眼鏡で覗いた聴き方とは方向性が違う、端的に言わせてもらうとスピーカーの存在感と機器を忘れて音楽をさりげなく聴く方法が適していると思う、

多分設計者はアメリカンサウンドを意識して研究開発されたと思うが私の印象ではアメリカンサウンドとは多少ニアンスが違う地味な音に聴こえてくる、

  
 このスピーカーの名前を教えずに聴かせたのなら100人が100人とも国産とは見抜けないと思うぐらい素晴らしいユニットだ、

事実このユニットを実装してヴィンテージスピーカーの大先生でもある西山氏に試聴して頂いたら「これが国産?」と驚いていた、

今までの国産スピーカーは個性がなく特性だけを追っかけたスピーカーのイメージで正直言って私も見向きしなかったがこのスピーカーを聴くと当時のスピーカーの技術者の凄腕と努力が伝わってくるような気がする。


昭和のレトロスピーカーをバカにするな!

 オーディオのハイエンドマニア達がスピーカーはウェスタン、アルテック、JBL、タンノイでないと駄目だとかスピーカーは外国製に限ると主張する方が沢山いるが(私もその一人だった)本当に良い条件での国産スピーカーを聴いたことがあるのだろうか

一度も聴かずに風の便りや人の噂だけを鵜呑みにして評価するのはオーディオマニアとしては恥ずかしいのではないか、

 日本の伝統ある工業製品であるパイオニアの半世紀前のスピーカーがこれだけ素晴らしい音で鳴るとは聴いて見るまではわからなかった、正直に言って私は脱帽である。

 このユニットの開発に携わった多くの技術者とユニットを組み上げた職工さんや個々のパーツなど苦労に苦労を重ねて作り上げた下請けの町工場の工員さん、「戦後の日本の工業技術ここにありき」で奮闘された気持がひしひしと伝わってくる、

当時のエンジニア達は欧米のスピーカーを徹底的に研究されたのではないか、
しかも外観がジェンセンのG−610Bに良く似ているのも頷ける、

スピーカーのフレームの検印に個人名のスタンプが押してありますがこれを見ますと当時も高レベルな品質管理をされていた製品だと思う、

多分このスピーカーの設計者や製作に携わった多くの方達はこの世にいない人もいるかも知れませんがこの方達のお陰で今日の日本のオーディオ文化がありパイオニアの70年の伝統と歴史があるような気がしてならない、
 
 このように書きますと日本人である以上海外のスピーカーよりもっと身近に感じてきます。タンノイやJBL、アルテック等の海外スピーカーも良いがもう一度昭和のレトロスピーカーを見直す時が来るような気がする、その時に是非国産のレトロスピーカーを加えて頂きたい、

 今回の比較試聴で英国ヴィンテージスピーカーがドレスの似合う素敵な「貴婦人」的な音ならこのPAX−12Bは和服の似合う「京美人」の音に例えられるぐらい上品な音で音楽を聴かせてくれた。

また50数年の時を超えてエージングもこれからですが時間が経てばもっと素晴らしいサウンドで音楽を楽しませてくれると思う、


 今回ご紹介しました半世紀以上前のパイオニアPAX−12Bは欧米のヴィンテージスピーカーと比較しても何ら見劣りがしないぐらい素晴らしい音楽を奏でてくれたが鳴らし方次第で石ころにもなりダイヤモンドにもなるのではないかと痛切に感じた、

 ヴィンテージショップ等では国産のスピーカーは価値がないと決めつけてバカにする、

名前は伏せたいがお粗末なブリキ板で作ったようなフレームに亜鉛メッキで仕上げてフェライトマグネットを装備しただけの海外のコアキシャルタイプのヴィンテージスピーカーが高値で取引されているがこんなのにどこに価値観があるのか音以前の問題だと思うのだが、


 国産のスピーカーのすべてが良いとは思わないが隠れた名品もあるはずだ、それを探し出して上手く鳴らす、これも一つのオーディオの醍醐味ではないだろうか、

「舶来のブランド」も良いがこんな立派な「Made in Japan」の存在があるのを忘れてはならないと思う、

私は声を大にして言いたい「昭和のレトロスピーカーをバカにするな!」と、


一度は言ってみたいセリフ

 ウェスタンマニア、最新の舶来のブランド志向で固めたスーパーマニアの天狗達のスピーカーシステムにこの部分の音が悪いとケチを付けたら相手はきっと「あんたのスピーカーは何処のスピーカーだ!名前を教えろ!」と目を吊り上げて怒るだろう、

その時胸を張って「僕のスピーカーは昔のパイオニアです!」と言ったら「何んだ!国産か!」とバカにされお叱りを受けるか鉄拳が下るだろうなぁ、

こんな連中に「一度は言ってみたいセリフ」だが怖くて言えないかも、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-015


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Pioneer PAX-12B - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Pioneer+PAX-12B

オーディオの足跡 Pioneer PAX-30B/PAX-12B
¥9,750(1960年代後半頃?)
https://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/unit/pax-30b.html


コーン型トゥイーターを搭載した30cm2ウェイ同軸型スピーカーユニット。

機種の定格

型式 30cm2ウェイ同軸型スピーカー

インピーダンス 16Ω

最低共振周波数(fo) 40Hz〜50Hz
再生周波数特性 35Hz〜16kHz

最大許容入力 10W
出力音圧レベル 102dB/W

総磁束 ウーファー:123,000maxwell トゥイーター:15,500maxwell
磁束密度 ウーファー:10,000gauss トゥイーター:10,000gauss

等価質量 25.0g

バッフル開口 270φmm
取付穴位置 290φmm

外形寸法 直径306x奥行170mm
重量 4.5kg
https://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/unit/pax-30b.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/953.html

[リバイバル3] 昭和の日本のスピーカー・ユニットの音質はイギリスやドイツに劣らなかった 中川隆
1. 中川隆[-10184] koaQ7Jey 2019年5月24日 09:39:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2161]

EAS-20PW55 (ゲンコツ) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAS-20PW55


オーディオの足跡 Technics EAS-20PW55  
¥6,800(1台、1966年頃)
https://audio-heritage.jp/TECHNICS/unit/eas-20pw55.html


スピーカー製品情報 真空管アンプ「カトレア」
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php

Technics - スピーカー製品情報 真空管アンプ「カトレア」

ゲンコツ型の最終型で最強のゲンコツです。別名スーパーゲンコツ。
アルニコ磁気回路。
95db 1.6kg
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php?no=26


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私のオーディオ人生 第41回 懐かしのスピーカー VOL.1 by Y下 
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-041


西方より二人の強者来たる!


 7月の23日私のコラムをお読みになった方が一度お会いして音を聴かせてほしいと連絡がありました。倉敷にお住まいのK原氏と兵庫県はたつの市のM田氏のお二人が新幹線に乗らず外来線を乗り継いでわざわざ電車でお越しになりました、

 K原氏、M田氏とも百戦錬磨のオーディオ歴をお持ちでK原氏の現在はアメリカのボザークを使いクラシックがメインで聴いておられます。

昔は五味氏と同じタンノイのオートグラフのモニターレッド、マッキントッシュC−22とMC275を使ってこられたオーディオに関しての西方の強者である。

 もう一人の強者は兵庫県たつの市にお住まいのM田氏でK原氏とは大変仲が良くお互いオーディオ理論をお持ちでこの方もオーディオに関しては恐ろしいほどの感性とスキルがありスピーカーはアルテック、JBLのダブルウーファ―と蜂の巣ホーン、アメリカタンノイを使っている歴戦の強者でリスニングルームは50畳の部屋とのこと、

 私のシステムはお二人の方に比較して大変お粗末なシステムでお聴かせするには恥ずかしいですがわざわざ遠方より来られる以上がっかりされないように大切なお客様用に再度システムの変更をしました、

PCオーディオは昇圧トランスWE−618Cを使いアンプは最近製作したウェスタンのパーツを使ったアンプと前回紹介したWEの真空管でVT52刻印武蔵アンプ、

 スピーカーは来客用のヴァイタボックス、DU−120コアキシャルをゲンコツから外してユニット交換した、(DU−120はお客様用)

早速、自宅に招いてシステムのラインナップを説明した後に音出し開始である。こちらとしては遠路遥々来ていただいて聴いて頂く以上戦々恐々だがCDをトレーに入れてPCオーディオの開始である。

 最初にバイオリンとチェロをお聴かせすると百戦錬磨の耳で一言「こんな音」は聴いた事がない、CDが奥行を伴って空気感のあるサウンド、その後バッハのピアノでG線上のアリア、バッハのチェロを聴いて頂いた、

音を聴いている間はお二人の方は終始無言であったが曲が終わると一言「参った!奥行を伴った空気感のあるサウンド」は初めて聴いた、このような音なら生の演奏会に行かなくても自宅で味わえる素晴らしいとお褒めの言葉を頂いた、

 最後にキースジャレットのケルンコンサートのPCオーディオとアナログレコードの比較試聴はキースジャレットではアナログに軍配が上がったが私が聴いてほしかったのは一般的なCDPで聴くデジタルとは違いWE−618Cを介したPCオーディオはアナログに負けない素晴らしさを納得して頂けたと思う、

 帰りがけにK原氏が今まで有名なマニア宅を沢山聴いてきたがこの音は日本でもトップクラスと絶賛して頂いたのとこの音を聴いていたら演奏会にお金を払って足を運ぶ必要がないとも言って頂いたが社交辞令かも?遠方からわざわざ名古屋まで来ていただき有難うございました。私も秋になったらご訪問させて頂く予定です。

前回紹介しましたプロ用ヤマハフォノモーターを集成材を使いプレーヤーケースを製作、縞黒檀の突板を貼りました、アームはグレースのG−565と米国の放送局で使われていたマイクロトラックのウッドアーム、このアームは管球王国の評論家で篠田先生が使用しているものと同じです。

ナショナル EAS−20PW55


このゲンコツスピーカーは昔からのクラフトマニアなら知らない方はいないと云われているナショナルのEAS−20PW55の試聴を兼ねてご報告します。ゲンコツは私も使った経験もあり日本の名器の一つに挙げられています。

ゲンコツの初期モデルは8PW1で1954年に発売されたユニットでインチからセンチに型番がEAS−20PW09に変わった、

その後ゲンコツシリーズはアルニコからフェライトタイプに変わり1980年代に生産中止になりました。

ゲンコツの中で一番人気は大型のアルニコマグネットを採用したEAS−20PW55が最上位機種でこのユニットは状態が良ければ7万〜8万ぐらいで取引されている。
EAS−20PW55はGOODMANSのAXIOM80やAXIOM22などのユニットとよく似た真っ赤なアルニコマグネットが印象的です。

果たして本当にこのユニットは日本の名器なのか以前にGOODMANSのAXIOM80やワーフェデールのスーパー8RS/DDなど試聴した経験もありますが多少自分の好みからは外れていた、今回は記憶をもとに比較検証してみますがこれが絶対評価ではないことをご了承して頂きたい、

松下電器のEAS−20PW55(ゲンコツ)の正面と真っ赤なアルニコマグネットが魅力的なユニットで重量は結構あります。

当時の思い出

このユニットを使ったのはかれこれ52年前になります。当時はまだステレオに関して超が付く初心者ですから本当に良い音がしていたのかは覚えていない、当時のマニアは高いスピーカーシステムなど買えずもっぱらユニットのみ購入して楽しんだものですがユニットを買ったのはよいがこれを入れるボックスがなくみかん箱やリンゴ箱に丸い穴を開けて鳴らしていたと思う、

当時人気のあるユニットはパイオニアのPAX−20F、コーラルの8CX−50がありましたがこのユニットは確か1本5千円ぐらいした記憶があります。私の様な貧乏人にはとても手が出なかったがこの2機種はツィーターにホーンタイプが採用されて大変カッコよかった、

買えてもコーラルの6CX−50ぐらいですが16cmでは物足りなくもないがやはり20cmクラスだと低域も出てくるような気がした、

今では38cmクラスが当たり前だが当時は部屋の事情や金銭面の問題で買えなかった、

スピーカーユニットをなけなしのお金で買ったのはよいがこれを入れるボックスを作らなくてはなりません。

当時のボックスはユニットを買ったときに付いていた段ボールに穴を開けて聴いていたがこの時の音は感動ものであった、

5球スーパーや電蓄の音しか知らないので段ボール箱でもHi−Fiサウンドが楽しめたがその後ラワンの単板で指定箱を作り楽しんだ、その時の音は低音がずっしり来てメリハリの利いた音だった、

当時ナショナルの8PW1の価格は1本3200円でぺアだと6400円私は貧乏人ですからこれでも上等だと思った、

オーディオは感性とノウハウと叩き上げのスキルだ!


 今まで沢山のユニットを使ってきました、フルレンジで特に印象が残るのはGOODMANSのAxiom80、ヴァイタボックスDU−120、パイオニアPAX−30B、ワーフェデールのスーパー8RS/DD、コーラルのべーター10と大変個性のあるユニットばかりだがその中でAxiom80は超が付く名器ですが私の好みとは多少違っていた記憶が残っている、

オーディオで一番難しいのはスピーカーです。これが上手く鳴らなければいくらWE−300Bアンプを繋いでも良い音は望めない、

今までスピーカー遊びをしてきてわかったのはスピーカーこそボックスとボックスに使われる木の材質が決め手と痛切に感じた、

スピーカーボックスはユニット以上にコストがかかるから安く済ませるには平面バッフルが一般的、私も色々やってきたが平面バッフルの場合は16〜20cmクラスのユニットだと効果があるが30cm以上を平面バッフルで使う場合は相当大きな板が必要になる。最低でも2m×2mぐらいのバッフル板を使わないとユニットの裏側から音が前に回り込んで低域が減少して中高域が喧しくなる。低音が出ているように聞こえるだけで本当に出ているならピラミッドバランスになるはずだが残念ながら本当の低音は出ていない、平面バッフルで聴くのなら16〜20cmクラスだと大きなバッフル板も必要なく楽しめるはずだ、勿論バッフルも振動していますから良い素材の板を使いたいものだ、

ネットのユーチューブでスピーカーを検索してみると色んな方が見える。例えばユニットをボックスに入れずに単体で鳴らしているがこんなのまったくもって意味を持たない、裸で鳴らして何を聴かせたいのかこんな鳴らし方なら5球スーパーのスピーカーのが良い音で鳴る。

日本の名器ゲンコツを上手く鳴らすには「感性とノウハウと叩き上げのスキル」ドクターXのセリフで「私失敗しないので」こんなセリフが自作オーディオで言えたらなぁ
たかが20cmされど20cm


JBLやアルテック、タンノイが今のスピーカーの主流でメインに使っている方が沢山いるがアルテック党やJBL党は国産のスピーカーには見向きもしない、スピーカーは海外製に限ると自負しているマニアは日本製のスピーカーと聞いただけで見下げて相手にもされない、

私は20cmクラスのユニットで聴いていると云うと頭からバカにした態度と上から目線で相手にもしない、

国産のユニットを真剣に聴いた事もないくせにスピーカーに関しては師匠や博士になったつもりだろうが私に言わせるなら有名な外国スピーカーすらまともに鳴らせないくせにと声を大にして言いたい、

このような連中に国産の20cmクラスのフルレンジを真剣に試聴したことがあるのだろうか、海外製ユニットでもこのクラスはコンパクトで大変人気がある。アルテックの755EパンケーキやJBLのLE8T、ラウザのPM−6辺りは人気の的だがこのレベルに匹敵するのが「マネシタデンキ」の8PW1である。このユニットもアメリカへ沢山輸出され好評だったらしい、アメリカには755EやLE8Tなど有名なユニットがあるのにゲンコツスピーカーが沢山売れたとはひょっとしてアメリカのユニットよりゲンコツのが音が良かったのかも知れない、

果たしてゲンコツスピーカーの実力はどの程度なのか大変興味が出てくるのだがゲンコツクラスだとボックスは適当、アンプは何でもよい考えで聴いているはず、例えは悪いが美人にボロボロの服を着せるのと同じでゲンコツは哀れだ、

アルテック、JBL、タンノイ、ハーベスなら拘りを持って楽しんでいるがましてや国産の20cmのゲンコツスピーカーなどメインスピーカーにはなれずサブシステムのスピーカーでしかないから多分出番は回ってこないのではなかろうか、

今回テスト的に現在使用している300リッターのボックスに入れたらどんな音の変化が出てくるのだろうか、ネットで検索するとゲンコツスピーカーを沢山の方が評価をしていますがほとんど50〜60リッターのボックスが多いが評価としてはどれも正しいと思う、大型ボックスに入れたゲンコツスピーカーは面白くなりそうだ、

たかが20cmされど20cmを300リッターのボックスに入れ材質はフィンランドバーチと真空管アンプで奏でた音、これは楽しみだ、

ゲンコツスピーカーを鳴らすシステム


デジタル

PCオーディオでの試聴
ノートパソコン
音楽ソフト Foobar 2000
昇圧トランス ウェスタンエレクトリック 618C 
DAC ラステーム UDAC32R


アナログ 

プレーヤー フォノモーターはプロ用ヤマハアイドラータイプ
トーンアーム マイクロトラック303ウッドアーム と GraceのG−565ロングアーム
カートリッジ オルトフォン SL−15E、GraceのF7M
昇圧トランス ウェスタンの618C

プリアンプ マランツ#7

メインアンプ ウェスタン VT52刻印シングルアンプ、
整流管はWE−274B刻印 最新作の英国直熱三極管アンプ

ウエスタンの618C昇圧トランス、

今回完成したアンプでゲンコツを鳴らしました、

世界の名器に対抗できるのだろうか


以前のコラムでご紹介したワーフェデールのスーパー8RS/DDも20cmユニット、コーラルのベーター10、GOODMANSのAXIOM80は25cmどちらもフルレンジユニットだったが国産の名器と謳われるナショナルゲンコツスピーカーはこれらの名器に対抗できるのだろうか、

ゲンコツスピーカーは過去に鳴らした記憶しかないからほとんど未知数な音、皆さんもゲンコツスピーカーは知ってはいるが聴かれた方は少ないはず、
今回使用するのは真っ赤なアルニコマグネットを使ったEAS−20PW55である。
このユニットに関して詳しくはオーディオの足跡に詳しく紹介されていますから参考にしてください。 試聴開始


いくら日本の名器と云えども所詮20cmのフルレンジだが300リッターのボックスだと今までの評価を覆す音が出るのか、早速バッフルを外して予めサブバッフルに取り付けたゲンコツを実装したが大変な作業でもあった、

最初にCDを使いPCオーディオでの試聴になる。リファレンスCDは一番のお気に入りの豊田裕子が弾く癒し系の「スローバッハ」ピアノとバイオリン、小鳥のさえずり、川のせせらぎが入っている癒し系のCDだ、

聴く曲目はバッハのG線上のアリア、CDをトレーに入れて出てきた音はピアノの響きが素晴らしいサウンドだ、ピアノの音には余分な付帯音もなく切れ込みの良い響きでどちらかと云えばGOODMASのAXIOM80に近い鳴り方でしっとり感と押し出しの良さが何とも心地よく聞こえる。特にピアノは絶品だ

CDをPCオーディオで鳴らすと今までのCDPで聴いてきた音とは全く異りマスターテープに近い鳴り方には驚いたがDACの後に付けたWE−618Cの実力は大変素晴らしくアナログを超えたようなサウンドになり何時までも聴いていたい癒し系のサウンド、耳障りのない上手く纏めた鳴り方である。

バイオリンに関しては多少音痩せしたように聞こえるがこれが20cmとは思えない量感とスケール感のあるサウンドには参った!

AXIOM80の時は低音不足であったがゲンコツは20cmなのに十分出ているのには凄い、1960年代の時に使ったゲンコツとはまったく違うサウンド、やはり300リッターのボックスと材質はフィンランドバーチが威力を発揮しているように思える。
またゲンコツスピーカーをマランツ#7、ウェスタンのVT52で鳴らされている方は多分いないと思うのでこのような評価になった、

ゲンコツスピーカーをトランジスターアンプで鳴らすと5球スーパーや並4ラジオのスピーカーの音になってしまう、ここは是非良質な真空管アンプで聴かないとゲンコツが可哀想だ、

このサウンドを聴くとゲンコツスピーカーは十分世界に通用できる名ユニットの一つに加えてもおかしくないがゲンコツに限らずフルレンジはどうしても高域がやや不足する部分があるがそこはフルレンジの良さで音楽を聴かせるのが魅力だ、

次に聴いたのは流行歌で春日八郎の別れの一本杉、春日八郎は以前千葉県に所要で行ったときブログで有名なこばさん宅に寄って聴かされた名曲中の名曲だ、GOODMANSのAXIOM22とWE−101アンプも素晴らしかったが、ゲンコツの場合は違った意味での良さもある。ゲンコツで昭和の歌謡曲を聴くと時代の雰囲気が良く出てレトロなサウンドになるが最近雑誌に載っている名ばかりの海外スピーカーではHi−Fi調になってこの哀愁に満ちた春日八郎の歌声はなかなか出てこない、

ゲンコツスピーカーを使っている方は多分50〜60リッターのボックスでサブスピーカーやセカンドスピーカーとして聴いていると思うがマランツ#7やWEのVT52、WE−618Cを使って300リッターで聴くゲンコツは一般的なゲンコツとは違う評価になる。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-041

 

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EAS-20PW55 (ゲンコツ) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAS-20PW55


オーディオの足跡 Technics EAS-20PW55  
¥6,800(1台、1966年頃)
https://audio-heritage.jp/TECHNICS/unit/eas-20pw55.html

20cmのダブルコーン型スピーカーユニット。

高域用コーンの前面に独自のイコライザー球(立相等化器)を装備しており、音波の回折を利用することで波面を揃え、高域特性を平坦にしています。

エッジには独自のULエッジを採用しており、ハイコンプライアンス化を図っています。

ボイスコイルに高純度のアルミ線を採用することで、高域再生限界を拡張しています。

周波数特性
https://audio-heritage.jp/TECHNICS/unit/eas-20pw55.html


機種の定格

型式 20cmダブルコーン型スピーカーユニット

許容入力 10W
V.Cインピーダンス 8Ω

再生周波数 20Hz〜20kHz
最低共振周波数 25Hz〜40Hz

出力音圧レベル 100dB
Qo 0.48(30Hzにおいて)

磁束密度 12,200gauss
総磁束 96,000maxwell
コーン有効直径 160mm

実効質量 15.5g
概算体積 1,200cm3
重量 2.6kg
https://audio-heritage.jp/TECHNICS/unit/eas-20pw55.html




http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/953.html#c1

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