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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100297
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[リバイバル3] 中川隆 _ 欧米文化関係投稿リンク 中川隆
89. 中川隆[-10444] koaQ7Jey 2019年5月16日 20:56:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1856]
日本ではありえない!ドイツ人の食事!
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/432.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/464.html#c89
[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音

ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音
https://www.calvadoshof.com/NewAudio/audiohistory7.html


音の傾向にも文化がある

アメリカのハイエンドオーディオショップに何回も行くうちに、アメリカの人たちの音の出し方が日本と大きく違うことに気づいていました。というよりも、日本の音の出し方が違うのではないかと思うようになっていました。

中低域の厚さが、日本の音の出し方にないのです。日本の音は、安っぽい造りの悪いコンサートホールで、痩せこけてしまった音を聴くような音で鳴らしていることが少なくありません。一言で述べると、音のバランスが異様な崩れ方をしているのです。

カセットやCDのウォークマンが開発された後、いろいろな人たちが音の良さ?に驚いたといいます。

音作りのよさにそうした評価が集まるのだと、当時いろいろな人が言っていました。これは半分当たっていますが、半分はそうではないと思います。
当たっているところは、音のバランスが取れているという意味で音作りが良かったところでしょう。

そして外れている点は、意識的に音を作っているとは思えないことです。

低出力ですし電池駆動であるので、条件がよく、良い音を出しやすい装置の一種です。

他方の真実は、それほどに音がおかしいオーディオ製品が当時に蔓延していました。このような音の作り方は、音の文化として当時に蔓延していたもので、デジタルオーディオの時代になってから大分訂正されてきました。しかし、地域的な音の文化として、日本とアメリカには出す音に大きな違いがありました。これは機器の違いというよりも、日常聴いている音楽の違い、そして、人の中にある音楽観の違いにあると思います。

そうした中でドイツに訪れた私は、それまでちょっとしか知らなかった新しい音楽の形と音の姿を知ることになりました。

ドイツの音楽、テクノとクラシック

ドイツテクノ
ドイツテクノは、ベルリン崩壊と同時に、
使われていない地下室のクラブカルチャーとして進展しました。
やがてドイツ全体でテクノは大きな文化として
根付いていきます。この時代背景の精神性こそ、
ドイツテクノの原点です
フランクフルト クリスマスマーケットの光景
フランクフルトのクリスマスマーケット
街のどこかにいつも屋台街があるのがドイツです

ドイツに訪れるまでは、ドイツの音楽文化というとクラシックしか連想しませんでした。私はもともとクラシック好きでしたし、ドイツ音楽が好きでした。訪れて驚いたのは、ドイツの日常の音楽というとテクノが中心だったのです。

ドイツテクノはメロディーがあまりなく、クラシックで言えば現代音楽的な感じです。

はじめ私には心の中にものすごい抵抗感があり、雑音のように聞こえていました。現代音楽のコンサートであれば聴こうと思い行っているのですから楽しめましたが、ドイツではちょっとした場所のBGMでも、平気でテクノがかかっていました。ちょっと不意打ち的で、あーあ どーしよう、というのがはじめの印象でした。

しかし、滞在期間が長くなるにつれ、私の中にドイツテクノに対しての許容体ができたようです。だんだんと聴いていて楽しくなるようになり、自分でもドイツテクノのCDを買い求めるようになってきました。


また、ドイツの日常にはクラシックも根付いています。お祭り好きなドイツ人のこと、大都市に行けば、土日はどこかに出店が出ており、街頭でいろいろな人がバイオリンやその他の楽器演奏をしています。ちょっとしたお金が欲しくて音楽の教育もなにも受けていない人が笛をめちゃくちゃに演奏をしていたり(どうも東ヨーロッパ出身の教育の無い人たちみたい・・・演奏家が結構お金を投げてもらっているのを見て真似しているらしいです)、音楽学校の生徒さんが自分の演奏を聴いてもらいたくて演奏していたり、演奏を楽しむサークルみたいな人たちがやっていたり、玉石混交で面白いです。

しかし、日本とは1つ違いがあります。日本で街道の演奏というと携帯用PA設備を持って、大きな音にして、へたな演奏を無理やり聴かせるという犯罪的な場合が少なくありませんが、ドイツをはじめとしてヨーロッパではPAを使用しない場合が少なくありません。

そうして聴ける音は、アコースティック楽器の柔かく美しい音です。

アコースティック楽器の音について誤解があるように感じるのですが、アコースティック楽器の音は演奏する場所により完成します。基本的には、コンサートホールで演奏するのですから、コンサートホールで演奏して音が完成するように作られています。ですから、屋外で演奏する場合音は反射音が不足するため楽器本来の音としては未完成になります。このような環境では、ほとんどの場合、柔かい暖かい音になります。中高域ほど反射しやすいので、ホールの中の音としてそうした音が楽器に重畳されているので、全体の音のバランスを考慮した楽器の音はちょっと柔かい感じになるからです。

このような音楽を聴く人たちは、音よりも純粋に演奏を楽しんでいます。クラシック音楽は、美しいメロディとハーモニーが基本ですので、メロディが中心に無い現代音楽やテクノと対象を成しています。ひょっとすると、ドイツの人たちにとっては、クラシックの発展形が現代音楽を超えてテクノなのかもしれませんね。

アメリカとも日本とも異なるドイツの音

ドイツはオーディオについても高い水準にありますが、その音はアメリカや日本とは異なります。信じられないほどたくさんのメーカーがあるのですが、日本のようなマスセールスと縁のない小さなメーカーも少なくなく、また、ドイツ製品は鳴らし方を間違えるとじゃじゃ馬になってしまいそうな製品が多いからか、日本ではドイツのオーディオメーカーはあまり知られていません。ですから、ドイツにはオーディオメーカーが少ないと誤解している方も多いようです。日本でのオーディオの情報は大変偏っています。ドイツはオーディオ大国です。ドイツの音には以下のような特徴があります。

1. 原理に忠実

MBL無指向性スピーカー
MBL 101 X-Treme Speaker System
ブーメスターのパワーアンプ
Burmester Power Amplifier 909

ドイツのオーディオ雑誌を見ると、どのような製品についても膨大な測定データが用意されています。これはメーカが測定したものではなく雑誌が測定したものですが、周波数特性、歪率だけではなく、位相特性、方形波やパルスを入力した結果の特性などすべてが公開されています。

こうした背景から、ドイツのスピーカーは小口径のものが多くなります。その理由は位相特性を制御しやすいからです。大型のスピーカーは正しい過渡特性をそのままでは実現できません。

また、この時代からドイツにはデジタル信号のままスピーカーの位相特性を制御する製品が昔から製品化されていました。

いずれにしても、音だけではなく更に正しい特性を実現していない製品を好まないドイツの人たちのオーディオに対する考え方が出ていると思います。

このような背景から、世界で最も多くのハイエンド無指向性スピーカーが製品化されている国でもあります。スピーカーの指向性は、スピーカーという機構にとって原理的にマイナスだからでしょう。また、ドイツのがっちりとした家の構造において、無指向性スピーカーは素晴らしい性能を発揮できます。日本では、どうでしょうか・・・。写真はベルリンにあるハイエンドオーディオメーカーMBLの無指向性スピーカーです。同社は、長い間、この方式のスピーカーを作り続けています。

2. 広帯域な音

ちょっと聴くとアメリカの音よりも高域がずっと伸びた音をドイツでは好むようです。

これは、楽器の音、それも近接している楽器の音になれている人たちだから選ぶ音なのだと思います。

日本の音は中高域にちょっと癖が強い音にする傾向があるように思いますが、ドイツでは透明で強力な中高域を好むようです。

ドイツのハイエンドオーディオメーカーで最も有名なメーカーは、ブーメスター(Burmster) 脚注20です。あまり日本には輸入されていません。

同社の製品は日本やアメリカのように電源電圧が低い国では能力をあまり発揮できないみたいな気がしますが、ドイツらしい音を実現している素晴らしい製品群を送り出しており、ドイツのオーディオの原器を提供しています。

私はブーメスターの音を知ってから、初めてワーグナーが好きになりました。広帯域で痩せない音とは、ブーメスターのような音を言うのだと思います。

3. 幅広い音楽の志向

すでに述べたようにドイツではクラシックとテクノが愛されており、オーディオ機器は音的には全く異なる傾向をもつ音楽を取り扱います。

そこに、オーディオ機器としての試練があり、クラシックとテクノというまったく異なった啓子馬音楽をうまく再生できるシステムが多くあります。

クラシックだけではない音楽の志向こそ、現代のオーディオ機器がくぐらなければならない関門であり、ドイツのさまざまな製品はその試練に、原理に忠実な音により答えています。

聴いて気持ちがいいだけでは許さないドイツの音楽に対する魂は、アメリカのおおらかな音とも、日本の変に神経質な音とも、全く異なり、幅広い音楽に対して門戸を開いています。

ドイツで最高の製品は、国境に関係なかった


ドイツのハイエンドオーディオフェアの様子
これは私が参加した時の写真ではありません

このようにドイツの音は大きく志向が日本やアメリカと違うのですが、ドイツで愛されているハイエンドオーディオ機器はここで紹介したブーメスターやMBLだけではありません。KRELLもMark Levinsonも愛されていますし、他のハイエンドオーディオメーカーも愛されています。アキュフェーズだってドイツで鳴らされると暖かい素晴らしい音を出しています脚注21。これらのメーカーの製品は、聴く人の意思に合わせて最高の音楽を実現していたのです。

ドイツのハイエンド・オーディオ・フェアがフランクフルトのケンピンスキーホテルで開かれたとき、私は2日間通いました。ドイツとヨーロッパで愛されている音を本当に知ることになりました。日本には知られていない様々なオーディオメーカーがひしめいていました。日本のメーカーのブースはアキュフェーズを除いてみっともないものでした。ほとんどの人が一聴して立ち去ってしまうのです。

その理由は明白です。日本の最高級の製品ですら、ヨーロッパやドイツで知られている音楽の域に達していないからです。なぜ恥ずかしげもなく出展できるのか私には理解できませんでした。

私の音に対する感覚が大きく飛躍したのは、ドイツに3年間いたときだったと思います。


第06章 モバイルオーディオの至福 オーディオの遍歴 INDEX !第08章 JPOSに心を打たれる


脚注20

昔はCECが輸入していましたが、今では輸入していません。ブーメスターの広帯域で可憐な音はその音を知らない人には取り扱えない厄介なオーディオ製品かもしれません。

脚注21

国際マーケットで低価格製品に手を出すという過ちから知名度を傷つけてしまった同社の製品を広く輸入している国は今ではドイツだけです。しかし、ドイツ人の音楽センスは同社の音を全く異なったテイストで鳴らしており、私は心を打たれてしまいました。
https://www.calvadoshof.com/NewAudio/audiohistory7.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html

[リバイバル3] 中川隆 _ オーディオ関係投稿リンク 中川隆
160. 中川隆[-10443] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:14:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1858]

ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/451.html#c160
[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
1. 中川隆[-10442] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:30:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1859]

アメリカのスピーカーでクラシック音楽をまともに再生できるのは昔のエレクトロボイスだけだった理由

1) 昔のエレクトロボイスはドイツのスピーカーに近い音


 フルレンジスピーカーでは、私の所有しているのは米Electro Voice社のSP8Bという20cmユニットをBaronetというコーナー型バックロードホーンに納めている。

当時のエレクトロボイス社はPatricianという4wayシステムを筆頭にHi-Fi再生の先端を行っており、アメリカ製でクラシック再生ではトップを行くメーカーと考えていいと思う。

一方で、Baronetのような小型システムでは、小音量で快適に聴けるように高域の扱いを変えていて、SP8Bはアメリカ製では珍しくダブルコーンを使い4〜8kHzを持ち上げている。これはテープ録音がドイツから移入された初期の、Hi-Fiらしさを演出する工夫であり、このことが1950年代の家庭用システムを知る鍵であるように思われる。

これと同じ傾向の音では、サブコーンが付いたイギリスのLowther PM6、最近の製品ではイタリアのSICA社のPA用フルレンジも同様の特性を持っている。

 アメリカンを絵で描いたようなエレクトロボイス社のSP8Bの特性をみて、気になっていたことがある。それは例の2〜8kHzまで続くトサカで、もしやドイツ系スピーカーのトーンと近いのでは、と睨んだ。

1970年代までのドイツのオーディオは、ごく一部の業務用を除いて、ジャーマン・サウンドと呼ばれる強力な中高域を好む傾向があった。その歴史は深く、電気録音の始まった1920年代から続く由緒あるもので、逆にいえば明瞭でカッチリした音の正体は、このトサカのようにかぶっている中高域の強さにある。

同じ傾向のサウンドには、ノイズ検聴用に中高域を強めたBeyerdynamics社のDT48型ヘッドホンがあり、こちらは1937年からモニター用に使われ、Nagra社のテープレコーダーのデフォルト機としても長らく使われていた。

 エレクトロボイス社は創立時から本業はPA機器であり、明瞭な音響のための最適なイコライジングについて独自の見解をもっていた。1950年代まではベル研究所が研究したラウドネス・カーブを土台としてスピーカーが開発されており、

Jensen、Altec、JBLなどのフルレンジはどれも2.5kHzにピークを持つ特性であった。

一方で1950年代にHi-Fi用スピーカーを手がけたエレクトロボイス社は、カタログに独自の音響理論を展開し、Regency II のカタログでは放送録音のテクニックで3〜6kHz以上を持ち上げることを紹介している。

実はこれこそが、テープ録音と共ににドイツから輸入された音響特性なのだ。
http://quwa.fc2web.com/Audio-105.html#deutche
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html

Electro-Voice SP8B \18,500(1970年頃)

GEORGIANにも採用された20cmコーン型フルレンジユニット。

20cmコーン型ユニット

周波数特性 35Hz〜15kHz

クロスオーバー周波数 4.5kHz
http://audio-heritage.jp/ELECTROVOICE/unit/sp8b.html

KD7キットの言葉を借りると

「Baronetはその名のとおり、Hi-Fiスピーカー用のエンクロージャーとして、小さなアパート、子ども部屋、避暑地の別荘など、重たく嵩張るものが歓迎されないどの場所でも良質な音楽の要求に応えます。

Baronetの造りは大きな容積のエンクロージャーではありませんが、再生音の高忠実性と周波数特性を犠牲にしません」


とある。当時の量販店の広告にも「省スペース(Space Saver)システム」という文字が躍るほどで、ミニマムなオーディオ・システムとしてBaronetは注目を浴びていた。

エレクトロボイス社のカタログには"for Close Lisning"と書いてあり、ややモニター的な聴き方に近いような気がするが、パーソナルに音楽を楽しむために、小音量でちょっとした読書コーナーを作るには最適である。

モノラル時代のスピーカーは指向性が広いので、ステレオのように正面で聴くのではなく、部屋の響きを織り交ぜて斜め横から聴くのが本来の姿である。

上の図版でも女性の姿が目立つが、Baronetは大げさではなく音楽を楽しみたいユーザーに希求していて、シンプル=人間の生活中心の思想が現れている。

かの銀幕の大女優マレーネ・ディートリッヒも、ニューヨークのアパートでBaronet(それもフルレンジのみの初期型)を使っていたらしく、1997年のサザビーズ・オークションに、GE社の"Stereo Classic 7700"ステレオアンプ、ガラード社のRC型オートチェジャーとセットで出品された。

アパートの居間はグランドピアノを置くサロン風の部屋だが、よくヨーロッパの音楽家が比較的質素なステレオを自宅に置いていることの例に漏れず小粒なシステムながら、いずれも1950年代のビンテージである。

映画用のAltecではなく、さりとてステレオ時代に躍進したJBLやARでもなく、初期型のBaronetであるあたりは、彼女の活躍した時期を考えると、これがちょうど良かったのかもしれない。ゴージャスなジャズ・バンドを従えるよりは、ピアノに寄り添って静かに歌う彼女の姿とも重なる。


 OEMがらみでは、英国Garrard社と並ぶレコードプレーヤーの雄、スイスのThorens社もBE8(またはDE8)という型番でBaronetを販売していた。おそらくTD124型ターンテーブルを売り出した1956年頃から製造され、れっきとしたスイス製である。

こちらは箱正面のエッジが内側に切れ込んでいる。ツイーターは付かず、SP8Bフルンレンジ単発の仕様であり、残っている製品のほとんどはフリーエッジの3世代目のユニットを搭載していることから、ステレオ初期の1960年代初頭に製造されていたと思われる。

アメリカンの極地ともいえるエレクトロボイスとThorens社の組合せは意外な感じに思うかもしれないが、白羽の矢がエレクトロボイスにたてられたのは、それなりに優れたものがあったからだと思われる。

たとえ8インチのユニットとはいえ、SP8Bは当時の最高級フルレンジユニットのひとつで、単純にビギナー向けと割り切れないからだ。アメリカだから、イギリスだから、ドイツだからと無闇に峻別しない、クラシック、ジャズ、ロックの垣根を勝手に設けないことも大切だと教えられる。

BaronetおよびSP8B(SP8C)の特徴

•BaronetはKlipsch氏が設計したなかで最も小さいFolded Horn型キャビネットで、小型ながら35Hzまで低音の伸びを確保したことでオーディオ雑誌等で注目された。

•小さなアパート、子ども部屋、避暑地の別荘など、省スペースでのHi-Fiシステムとして最適である。初期には簡易PAとしても様々なレイアウトが提案された。

•1956年からキット箱KD7として量販され、エレクトロボイスのユニット以外にも様々なユニットが実装された。低コンプライアンスのビンテージ・ユニットと相性の良い箱のひとつである。

•エレクトロボイスのフルレンジは高級マルチウェイにも採用され、システムの拡張性を備えていた。実際に1950年の初代PatrisianにはSP8BTが、1960年代のGeorsian 400にはSP8Bが使われた。

•1952年の発表以来、30年以上に渡るロングセラー製品であり、その間のユニットの変換により時代毎に最適な組合せを選ぶことができる。

•初期型はアセテート盤と磁気テープが混在する多様な録音を再生するのに最適なラウドネスカーブが選ばれた。

•1950年後半から2way化が志向され、1960年頃にステレオ化に向けフラットな特性になった。

•1970年代のSP3Cは中高域にアクセントを付けたロック世代向けの音調に変わった。
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html

エレクトロボイス社の小型スピーカーBaronet
ここはエレクトロボイス社の小型スピーカーBaronetに関する豆知識では世界随一のページと自負しております
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html


▲△▽▼

2) 1950年代のドイツ製音響機器


 1950年代のドイツのオーディオ機器に目を向けると、意外にシンプルなシステム構成であることに気付く

そもそも100dB/W/m の高能率スピーカーを鳴らすことを前提としているので、家庭用はおろか、小規模PA装置でさえも5W〜10Wで十分な音圧が得られた

そしてスピーカーはフィックスド・エッジでベークライト製のスパイラル・ダンパーを用いているため、小音量でも反応スピードが早く、EL84やEL82(6BM8)のシングルで十分に鳴るし、そもそも大入力を入れることはできない。

当時のほとんどの人は、AM放送規格に適合した8kHzまでが限界のフルレンジ・スピーカーで十分だと感じていただろうし、実際にドイツ製フルレンジは、ドイツ語の発音の特性から4〜8kHzが強く出るように調整されているので、高域の不足はほとんど感じないだろう。

以下は戦前のスピーカーの特性であるが、最初の2way化によるワイドレンジ化からはじまり、1930年代にはシングルコーンのフルレンジで十分な高域特性が得られている。

Siemens&Halske社の2way特性(1928年)
Isophon P25の周波数特性

 これを普通のフラットな特性で聞く場合は、ヴァイオリンとピアノの音色の違いが気になるだろう。

ヴァイオリンは中高域が強いのに、ピアノは高域の落ちたカマボコ型である。

このことの原因も、ドイツ製スーピカーの 2kHzの落ち込みと 4〜8kHzの盛り上がりで説明できる。この強く出るのは単純に音圧が強いだけでなく、反応も早い特徴がある。なのでイコライザーで上げて調整してもどこか不自然なところが残るため、あくまでもスピーカーの機能で補うべきものである。

これにEL84やEL34などのビーム管を合わせることで、帯域が狭くても切れ込みの強いサウンドが得られる。

 また当時に良く行われたレコード鑑賞会というのも注目して良いと思っている。ようするに公民館の映画鑑賞会の延長のようなもので、そのときに使われたのはオイロダインのような立派な劇場用スピーカーではなく、スーツケースに入れた25cm程度のフルレンジスピーカーで、アンプもEL84プッシュプルで十分な音量が得られた。

フルレンジでも10kHzまでの再生周波数でサービスエリアが約50度得られることから、ちょっとしたホールでも十分に鳴り渡る。必要な機能を絞った現実主義から学ぶべき点は多いように思う。


Klangfilm社の移動式映画館
Siemens社 スーツケース・スピーカー
2000型映写機用


 当時のドイツでは、小学校などを巡回する移動映画館やレコードコンサートがよく行われ、LPレコードはそうしたところで使われる教育的な用途もあったと思われる。

そもそもドイツ・グラモフォンはジーメンス社の傘下にあり、レコード・コンサートは当然ジーメンス社のPAシステムで行われたと考えられる。もちろんKlangfilmも擁する大企業であるため、高級オーディオ機器の製造もあるにはあったが、戦後霹靂としたドイツ人が新たにオーディオを購入できるわけもなく、こうしたサービスを通じて新しいHi-Fi機器を知ってもらおうという意図も感じられる。

巡回用の簡易PAは、25cm程度のフルレンジスピーカーをスーツケースに治めたものを、10W程度のEL84アンプで鳴らしていた。50名強の人数なら、これで十分な音響が得られた。


 注意したいのは、ドイツ・グラモフォンのLP発売は1952年からで、それ以前はVARIABLE GRADE という78rpmのシェラック盤だったことである。

1941年からテープ録音を実用化していたドイツにおいて、意外に思えるかもしれないが、

テープ録音 → ラッカー盤

という工程を終えるとテープが破棄されることもしばしばあった。その後、LP用にテープにダビングされ保存されたものもある。例えば、フルトヴェングラーの1951年セッション録音、ケンプのベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集のうち1951年録音は本来ラッカー原盤だとされる。

逆に戦中からテープ録音での放送を楽しんでいたドイツ家庭において、Hi-Fiという文字はあまり意味がなかったらしく、LPの表示は「LANGSPIELPALTTE 33」という規格を示すのみである。このことからも、ドイツの放送規格とのグレーゾーンを辿っていたことも十分に考えられる。

このラジオ音源も曲者で、最近オリジナル・テープからリマスターされた、ベルリンのRIASやウィーンのRot-Weiss-Rotの録音は、1940年代でも驚くほど鮮明である。マイクの生音に近いので、人によっては高域がうるさいと感じるだろう。要は一般に流布する媒体に、これまで該当するものがなかっただけなのである。


15. 2013年9月05日 11:24:58 : W18zBTaIM6


家庭用オーディオについては、当時のドイツの状況からすると、以下の3タイプに分かれよう。


1.ほとんどの庶民はラジオで試聴し、LPを聴く機会はレコード鑑賞会も多かったと思われる。また一体型コンソール(Kombination:コンポ)も多数あった。これらの場合、ほとんどの場合フルレンジのみが基本である。

2.海外向けの高級オーディオ機器では、高域拡散用にコーン・ツイーターが幾つも付いているタイプが多い。これは1950年代のドイツにしかみられない様式である。

3.スタジオモニターで有名なLorenz社のポリエチレン製ツイーターは、英米のスタジオ機器で持て囃されたことから一目置かれているが、強烈な高域特性で、いわばF1レーシングカーのようなものである。


 このように当時のどのような立場で試聴するのかでも、録音に対する印象が違うと思う。それほどに、1950年代のドイツ・グラモフォンの録音は評価が定まりにくいのである。

はっきり言えることは、高能率だからと1970年代以降の重たいウーハーをEL156で鳴らすことはあり得ないと思うし、高域が足らないからと10kHz以上の再生周波数を無闇に伸ばす必要もない。

モノラル期のドイツ・グラモフォンは、もっと広い階層のユーザーに開かれた再生方法があるのだと思う。 ここでは個人的なプランで組んだ低予算システムを以下に示す。


1.95dB/W/m以上の高能率で、高域の4〜8kHzが落ちないフルレンジ・スピーカー1本

2.EL84(6BQ8)、EL82(6BM8)などの小型ビーム管のシングルアンプ

3.録音品質のばらつきが大きいためイコライザーは必須

4.CD再生の場合は古いライントランスで微妙な味付け

 フルレンジスピーカーでは、私の所有しているのは米Electro Voice社のSP8Bという20cmユニットをBaronetというコーナー型バックロードホーンに納めている。

当時のエレクトロボイス社はPatricianという4wayシステムを筆頭にHi-Fi再生の先端を行っており、アメリカ製でクラシック再生ではトップを行くメーカーと考えていいと思う。

一方で、Baronetのような小型システムでは、小音量で快適に聴けるように高域の扱いを変えていて、SP8Bはアメリカ製では珍しくダブルコーンを使い4〜8kHzを持ち上げている。

これはテープ録音がドイツから移入された初期の、Hi-Fiらしさを演出する工夫であり、このことが1950年代の家庭用システムを知る鍵であるように思われる。

これと同じ傾向の音では、サブコーンが付いたイギリスのLowther PM6、最近の製品ではイタリアのSICA社のPA用フルレンジも同様の特性を持っていて有用だと思う。


 1950年代のエレクトロボイス社がドイツ的なサウンドポリシーを持っていたと言える理由のもうひとつは、同時代のIsophon社のカタログとの比較でも明らかになる。

当時はモニタースピーカーとして開発され、テレフンケンのスタジオ等で用いられたOrchesterスピーカーには、姉妹品のPH2132/25/11があり、2つのユニットの特性の違いは、エレクトロボイス社の説明と同じとみられる。また小型スピーカー"Cabinet"のインストール方法にも類似性が指摘できよう。SP8Bも1960年代初頭の第3世代となると、フラット志向に集約されるので、Hi-Fiの過度期におけるビンテージ・オーディオの一断面である。

アンプはあえてキット製品で使われるようなEL84シングルアンプを使ってみた。実際、高能率スピーカーをつないだ場合、普通の家庭用であれば1Wもあれば十分である。小型ビーム管のほうが、低音は弾むように鳴るし、中高域のほのかなツヤが美音を演出する。

ただし、録音品質にばらつきが大きいためイコライザーは必須である。グラフィック・イコライザーのように仰々しいものではなく、3バンドあれば十分で、BEHRINGER社の製品が安くてカッチリした音で相性も良い。

 古いライントランスでは、10kHz以上を落としてあげたほうが響きが澄んで聞こえるという逆転現象もみられる。多分、トランスの磁気ヒステリシスで中域にコクと粘りが出るのと、ビーム管特有の高域のツヤ(小さいリンギング)が純粋に乗るからだと思う。

ちなみに私の所有しているのは、1950年代の米UTC社の軍用マイク・トランスで、50Hz〜10kHzがフラットというナロウレンジであるが、レンジ感はピタリと納まってビロードのような肌触りがでてくる。

裏技として1920年代の英国製ラジオ用インターステージ・トランスを使ってみると、5kHz以上が丸まって上品なHMVの音に変わる

これもイコライザーでハイ・カットした音とは違う伸びやかさが出るので不思議だ。こうしたアナログ時代には存在した電気的なトラップを重ねていくことで音の熟成度が増すと思われるhttp://quwa.fc2web.com/Audio-105.html#deutche

▲△▽▼


3) 戦中・戦後のドイツ放送録音


 デジタル全盛の時代にあって、ここではあえて1930〜1960年代にモノラルで収録されたドイツでの放送録音ソースを扱う。といっても当時の再生はAM放送となる。

 前項までは、アメリカのHi-Fiの歴史に切り込んでいたが、もうひとつのミッシングリングがドイツのテープ録音の歴史である。だがこの時代の録音はナチス・ドイツという暗雲に覆われていて、戦後のゴタゴタでテープが離散してしまうなど、なかなか状況を理解することが難しい。ただ戦後のドイツの放送録音技術は、確かに戦中の延長上にあり、再生技術を考えるのは有益なはずである。というか避けて通れないアーカイブなのである。

 英米が娯楽音楽の発展が著しかったのと違い、ドイツ圏で記録として残ってるのはクラシックがほとんど。理由は明白で、ナチス時代にジャズや現代音楽は退廃音楽として排除されたからだ。一方で、この時代のクラシック録音の魅力として、ドイツの人々が戦後の霹靂としていた時代に、ほとんどの音楽家が使命感を帯びてヒューマニックな演奏をおこなっていたことに尽きるように思う。

最も霹靂していたのは、18世紀から緩やかに広がっていたドイツ系東欧移住者で、1600万人規模のドイツ系住民が戦後にドイツ国内に強制移住させられるという事態となり、「故国」の資産を没収され無一文になったこれらの人々をどう養うかは、戦後処理の難題となっていた。そして国内向けラジオを通してドイツ人の尊厳と絆を支える音楽プログラムを提供したのである。

演奏技術がどうという問題はあるものの、ドイツ的であることが戦犯扱いされることと紙一重だった演奏家たちが、一芸に命を掛けていた時代の演奏は明らかに説得力が違う。


【ドイツ放送規格を巡る機器類】
Neumann Ela M301(1931)
AEG Magnetophon K1 (1935)

 ドイツでは1931年にノイマン社製のコンデンサーマイクでの広帯域の集音・拡声が可能となっており、1935年には磁気テープによる長時間収録が可能となっていた。最初のテスト録音はビーチャム/ロンドン・フィルによる独BASF社でのコンサートで、当初はS/N比が37dB程度だったと云われる。 1939年にBASF社 によるプラスチック・ベースの磁気テープ(酸化鉄)の開発、1941年にはHans Joachim von Braunmuhl と Walter WeberによるACバイアス方式の採用により10KHzまでの帯域確保が可能となった。当時としては非常に音が良かったらしく、隣国からドイツのテープ放送を聴いて生演奏の実況であると勘違いしたほどであった。

 当時は他のどこの国でもアセテート盤へのダイレクト・カットがほとんどだったことを考えると、これらのドイツ製放送機器は戦後のHi-Fi機器の基礎を作ったといって過言ではない。残されている英BBCや米NBCの音源と比べてもその差は歴然としている。

一方で戦後になって英米のLPを初めとする再生フォーマットが拡販された後も、ドイツの放送録音は長らく戦前と同じ規格で収録が続けられたと思われる。実際に1965年当たりまで、放送録音はモノラルで収録され、ラジオと共に歩んできたのである。

Neumann M147の特性
Sehnheiser MD441の特性

 ドイツ製のマイクの特性をみると、10kHz付近でこんもりと緩やかな山をもっているものが多いことが判る。Neumann M147、Sehnheiser MD441などがそれにあたる。1940年代のノイマン社のマイクを使用した録音を聴いても、驚くべきことに薄っすらと高域成分は伸びている。

戦後の放送業界で活躍したSehnheiser社のマイクは、明らかにこの領域の収録を意識しており、明瞭度の高い録音の一端を担っている。このことは、ドイツ放送業界で戦前に技術確立されたものが、ひとつのメーカーの技術枠を超えて既に規格化されていたことも示している


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Rice & Kellogg社OEMのダイナミック型スピーカー(1927年AEG社)


家庭用スピーカーの歴史については1927年にAEG社が高音質ラジオの開発のため、Rice & Kellogg社の特許であるダイナミック型スピーカーを使用したシステムを販売していた。

その頃のスピーカーの特性は100Hz〜7kHz

分割振動の制御ができておらず、2.5kHz以上では大きな谷山ができている

これでもマグネチック型よりは過度特性に優れたもので

3〜7kHzの山はナレーションの聞き取りやすさにも繋がり、全体にプレゼンスの高い音となる

英BTH社も同様のライセンス提供をうけており、放送機器での音響技術の出発点はアメリカもヨーロッパも一緒であったと言えよう。

ドイツのレコード会社もイギリスと提携しているエレクトローラ、グラモフォンなど同じ歩調で歩んでいた

 これに対しSiemens & Halske社はBlatthallerという静電型スピーカーを開発した。ただし、これで低域を出すにはとてつもなく巨大なものとなるため当初は高域用ということで考えられ、8kHzまでフラットな特性が得られた。

後にこのBlatthallerは大型化され、大集会の拡声装置としても使用されたが、一般家庭の持ち物とはならなかった。

通常のツイーターを使用した2way化の実験結果では、クロスオーバーがくびれているものの、概ね150〜6kHzをフラットに再生できている。

この後にドイツが国運を掛けたラジオ放送の高音質規格が生まれた。

最も大きな出来事はラジオの低価格化事業で、国民ラジオ(Volksempfanger)が1933年に売り出されると、またたくまにドイツ中の家庭にラジオが普及した。とはいえ、国民ラジオはDKE38型をはじめマグネチック型スピーカーが主流だった。


ダイナミック型スピーカーとマグネチック型スピーカー
http://www.neomag.jp/mailmagazines/200808/letter200808.html
http://www.radioshounen.com/upfile/magsp/magnetspaker.html
http://qa.itmedia.co.jp/qa5247232.html

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線と実験誌の2003/1月号に戦前のテレフンケンとロレンツのユニットの特性が出ているが

500Hzを中心とする山成りの特性に鋭い3kHzのピークをアクセントに加えた感じで

どうもこの特性は戦後も変わらずに引き継がれていったようだ


英米のスピーカーが500Hzから2kHzに向かってなだらかに上昇していくのに対し

ドイツ製は2〜8kHzを盛った感じとなる。


単体だけで鳴らしても明瞭な音になるが、戦後のドイツ製ラジオはこれにサラウンド風にツイーターを搭載したのが最終形となる。

ドイツ製ラジオの3D-klang 方式

中央のメインに対し両横に小型スピーカー  


1950年代のLPなど非常に高価に取引されているがクラシックの殿堂ともいえるドイツ・グラモフォンでさえLP発売は1952年からで、それ以前はSP盤として発売した。このため、テープ録音を直に聴けるメディア媒体はラジオが中心だった

 
戦後のドイツ製ラジオは20cm程度のスピーカーが付いた幅60cm×高40cm程度の大型が多く、受信の安定度と音の良さで海外でも人気の商品だった。

Grundig社が1954年に開発した3D klang方式は他社の高級ラジオにも用いられたもので、ドイツ製フルレンジでも5〜10cm程度のものは、小型ラジオ用ではなく、サイド・スピーカーとして使われていたものと思われる。

モノラル音源でステレオ同様の音の広がりを作る工夫がなされていた


 日本のようにラジオ = 低音質ということが当てはまらない。


一方でこうしたスピーカーの特性はスタジオ仕様と家庭用とで分けていたようで、Isophonの同軸スピーカーでその違いがみられる


左図の1963年のカタログでは


高域にアクセントの付いたPH2132/25/11は家庭用であり

Orchesterはスタジオ用である。


この違いはラジオ放送を小音量で試聴するかスタジオで生テープを大音量で聴くかの違いである


Orchesterは戦後の1949年に開発されたもので


・戦争末期のEckmiller型スピーカーの後継種

・高域を10kHzから16kHzに伸ばした

・古いマグネトフォンの録音とも相性が良い

・廉価である


などの特徴をもっていた。こうしたニーズのほとんどは、戦後に竹の子のように増殖した地方放送局と付属オーケストラの録音管理に向けられたと考えて差し支えない



一方で、ラジオ用の特性は、日本で意外と人気のあるもので、

カッチリした輪郭のある音という評価を得ている。雑誌の聞き比べでも、

Orchesterは個性がなくつまらないという評がほとんどで

PH2132のほうが幾分まし

Grundigはもっと良い

という感じ。ただしOrchesterのほうが、当時としては高性能を誇れるものだったことは間違いなく、この辺がこの当時の録音の錯誤に繋がっているようにも思う。

 これは放送用アルヒーフを扱うための分岐点を示している。1980年代まで多かった劣悪な録音ソースに関してはラジオ用を選ぶべきだろうし、2000年以降に増えた放送局蔵出しのリマスター盤はスタジオ用を使うべきだろう。

こうした機器類に囲まれた肝心のドイツ放送録音はフラットな特性のスピーカーで聴くと一聴して判るカマボコ特性で、演奏の魅力と反比例して音の貧しさは否めない。
マスター・テープの高域劣化が激しく これを無理にイコライザーで修正すると位相歪みが目立ちザラザラした音になる

この点に関してはデジタル時代も一段落して当時のビンテージ機器のレストア技術や音の修復技術の向上などでAM放送がFM放送並みに聞こえるくらいの音質向上がみられる

一方で、地方局に配給されたもののなかには、アセテート盤にダビングされたものも時折みられる。

アセテート盤はスクラッチ・ノイズが乗るが、復刻のときに高音を落としたものがほとんどである。

アセテート盤でも収録音声が低いときに、録音側で増幅した際にサーモノイズが乗るのはコンデンサー・マイクの収録だということの照査でライブ録音の場合、過入力時にマイク側での歪みが散見される場合もある

中域のこんもりとした山成りの特性はコンデンサー・マイクでの収録による聴感補正のカーブに似ており、むしろ民生用のラジオに合わせ中高域を抑えて収録するパターンを持っていたようだ
これは初期デッカのように中高域を強調した録音では逆鞘になってしまう


 このような録音とスピーカーの癖を相互補完するという推察が可能なのは、ドイツでは戦時中に電子部品の規格化がかなり顕著に進められてスピーカー製造もライバル会社で相互にOEMする情況が戦後も長く続いているためだ

この絶妙な組合せが、通常のフラットなスピーカーではカマボコ型特性の録音に聞こえる理由ともいえる。


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4) エレクトロボイス SP8B + Baronet で再生するドイツ録音盤


アメリカンを絵で描いたようなエレクトロボイス社のSP8Bの特性をみて、気になっていたことがある。

それは例の2〜8kHzまで続くトサカで

もしやドイツ系スピーカーのトーンと近いのではと睨んだ


エレクトロボイス SP8B (1970年頃)

20cmコーン型フルレンジユニットhttp://audio-heritage.jp/ELECTROVOICE/unit/sp8b.html

1970年代までのドイツのオーディオは、ごく一部の業務用を除いて、ジャーマン・サウンドと呼ばれる強力な中高域を好む傾向があった。

その歴史は深く、電気録音の始まった1920年代から続く由緒あるもので、逆にいえば明瞭でカッチリした音の正体は、このトサカのようにかぶっている中高域の強さにある。

同じ傾向のサウンドには、ノイズ検聴用に中高域を強めたBeyerdynamics社のDT48型ヘッドホンがあり、こちらは1937年からモニター用に使われ、Nagra社のテープレコーダーのデフォルト機としても長らく使われていた。

 一方で、エレクトロボイス社は創立時から本業はPA機器であり、明瞭な音響のための最適なイコライジングについて独自の見解をもっていた。1950年代まではベル研究所が研究したラウドネス・カーブを土台としてスピーカーが開発されており、Jensen、Altec、JBLなどのフルレンジはどれも2.5kHzにピークを持つ特性であった。

一方で1950年代にHi-Fi用スピーカーを手がけたエレクトロボイス社は、カタログに独自の音響理論を展開し、Regency II のカタログでは放送録音のテクニックで3〜6kHz以上を持ち上げることを紹介している。実はこれこそが、テープ録音と共ににドイツから輸入された音響特性なのだ。

エレクトロボイス社のBaronet
SP8B+KD7キット箱:1950年代中頃製造

左:1924年にSiemens社が2way化の実験で得た特性
右:1950年代のBaronetの特性

 ドイツ放送局用のマイク、テープレコーダー、モニターは、当時の一級品を揃えているため、そちらを原音とする向きもある。一方でLP移行期には、放送局用のレコードプレーヤーは量産が間に合わず、フランスのPIERRE CLEMENT社に製造委託していた時代もあった。EMT社が製造を始める以前の過度的な時代であるが、現在見るEMT社のプレーヤーのほとんどは1966年にThorens社を買収した後のものであろう。

戦後の混迷のなかでLP発売後に新たにオーディオ機器を購入できるドイツ人の数は少なく、映写機で使う簡易PAでのレコード鑑賞会がよく行われた。

この場合はフルレンジ2発をトランクケースに収めたものが主流で、EL84などを使用した10W以下の小型アンプで駆動していた。

70年代以降の100W級のオーディオに慣れた現在において、この頃合いの良さはあまり理解しにくいものと思う。100Wを必要としたのは、Blatthallerのような大型平面スピーカーを屋外集会場で使う場合のみである。

 以下の図では、家庭用の範疇に収まるのは3Wまでであり、それ以上はPA用という区分になる。10W程度のアンプでも、ラジカセ並とあなどってはいけない。100dB/W/mの能率を誇ったフルレンジは、1W程度でも普通の家ではうるさいくらいに鳴り響く。

1934年のドイツ製スピーカー出力別の一覧
(私の狙いは1〜2Wの小型永久磁石スピーカー)

 このSP8Bも高能率なヴィンテージ・ユニットの例に漏れず、71Aのようなラジオ球を使った1w未満のアンプでもきっちり鳴る。そこでSP8Bと同じ時代の1950年代に開発された、EL84を使った3結シングルで鳴らしてみた。実はこのアンプ、1999年にTriode社で販売していたVP-Headというヘッドホンアンプである。EL84を3結で、しかもB電源を130V程度に抑えた安全運転型なので出力は0.3W/ch。これを並列につなぎモノラルにして、ヘッドホン端子からBaronetに接続。。。鳴った!。。。でも高域が強すぎる!!!

 多分、SP8Bの強力な中高域が生のままドバッと溢れてきたのだろう。イコライザーで補正すると、2.5kHz&10kHzを-6dB落としてやっと普通のバランスになった。これでも入力側はUTC C2080で固めて、高域を丸めているので、普通のフラットなスピーカーだとどうなるのかと、ヘッドホンを繋いで確認。。。なんとも古臭いSP録音のような音。これを普通に聴かせるSP8Bのユニークさが身に染みたと共に、何気なく繋いでいた45シングルアンプとのきわどいバランスにも驚いた。

 ここで実験的にヘッドホン出力をUTC C2080→83204につなぎ替えてみたところ、帯域は狭くなったが、アメリカンな臭いのプンプンする押し出しの強い音に変貌した。しかしこれがまた良い感じなのである。

古いジャズはともかく、クラシックも抑揚や流れが明確になり、意外に相性が良い。EL84のもつ艶やかさと、UTCのトランスもつ布ドロップのような質感とが巧く重なり合い、深い香りのコーヒーを味わうような音に仕上がった。最近のアンプで腰が浅いと思ったら、ビンテージ・トランスの逆繋ぎもありかと思った次第。直接電流を流さないので、意外に小さいトランスでも問題なく使えることも判った。

このトサカに絡んで、前から再生に苦慮していたのが、ウィーン系の放送録音を多数保有している墺Preiserレーベルで、これがまた癖のある音調で超が付くほどのカマボコ特性。

1950年代のウィーンの録音といえば、多くの人はDeccaやWestminsterなど、良質なスタジオ録音でシステムの音調を合わせているのではないかと思う。しかしPreiserレーベルの録音はれっきとしたスタジオ・セッションである。これが同じ時代の録音機材で録られたとは思えないほど、テイストが違うのである。

今回、改めてEL84+SP8Bという組み合わせで聴いてみると、ズバリこれが大正解。考えてみれば、戦後のSiemens社が製造した簡易映画館のPA装置をみても、フルレンジに紙製エンクロージャー、EL84にちっちゃなトランス。実はこれでOKなのである。

 まずはウィーン・コンチェルトハウス四重奏団によるハイドン四重奏曲集。この録音は1950年代にORFでランドン博士の監修のもとLP20枚以上(0CDだと12枚)に大量に録音されたもので、初期の喜遊曲の含まれている点でも貴重なものである。それに加え、小さなウィーン・フィルとも言われた、ウィーン・コンチェルトハウス四重奏団の甘美でありながら職人的な芸風が味わえるため、二重に貴重なのである。しかし例のカマボコであるため、珍しい録音以上から抜け出ない。これが見事に復活した。

良く知られるWestminster録音が気合いの入ったアウェイの演奏だとすれば、Preiser録音は気心の知れた仲間内で聴く落ち着いた感じ。これが実は古典派のハウスムジークを聴くのに非常にマッチしている。それでいてEL84は低音に適度な軽さがあるため、チェロのスッと弓を当てるだけのボウイングも存分に楽しめる。

 続けて、R.シュトラウスの米寿記念演奏会(1944年)。ノイマン製コンデンサーマイク、AKG製マグネトフォン、ウィーン・フィル、ムジークフェライン・ザールという黄金の組み合わせで収録された歴としたテープ録音である。ソ連が戦後に持って行ってしまったためオリジナルテープは行方不明。これが「偶然に」東ドイツの放送局からダビングテープが見つかり、何とかその陰が判るようなモノ。

ムジークフェラインで堂々と鳴らした管弦楽作品は、ただでさえ残響が強くボケた音なのに、例のもっさりした音。爪の垢でも煎じろとでも言わんばかりの商品と常々思っていた。ところがこれもちゃんと蘇った。ドンファン冒頭のffも綺麗なウィーン・フィルのもの。ツァラツストラも、むしろ後半の物語性が見通しの良いシュトラウス翁の渋い芸風が味わえる。

 嬉しいおまけは、独Gramophonのフルトヴェングラー&BPOの録音との相性である。聖ルカ教会でのシューベルト”グレイト”交響曲、ティタニア・パレストでのベートーヴェンNo.7&8のライブなど、いずれも好調。これらもモゴモゴした録音で、いきなり低音がブワッと膨らむプロイセン風の男気溢れる演奏を、何となく面白がっているのが精々だった。しかしグレイト3楽章のワルツの洒落た歌い回しなど聴くと、ベルリン・フィルの弦も結構いけるじゃない?という感じ。ベートーヴェンでは木管のセクションの飛び具合がとても心地よい。吹き始めのスピード感が軽く明快なのだ。それでいて音色は艶がありまろやか。これだけでも交響曲の立体的構成が、音響空間で戯れて面白さが倍増する。戦後のフルトヴェングラーの古典志向が改めて判った次第。

かといって同じ時代の録音で、誰が何と言おうと名録音といえる、フリッチャイ/RIAS響のバルトーク「管弦楽のための協奏曲」でも、サウンドに違和感がない。モノラル期のDG録音は苦手意識があって、なかなかサンプル音源以上の量が増えなかったが、これでコレクションの充実に踏み出せる気がする。

 ちなみに同じDGでもピアノ物は更に凶悪なカマボコ特性である。手元にあるのは、フォルデスの演奏するバルトーク作品集であるが、ハノーファー・スタジオでのあの丸まった音だけはどうしても違和感がぬぐえない。グールドのアレよりも何かが足らない。多分、強力なハイカットをしているのではないかと思うのだが、理由がわからない。

思い切って入力トランスをLessen社のHypernik Transformerに変えてみると、中域を核にしたベーゼンドルファーのような音調になり、ほどよい感じに収まった。この音調を頼りにUTC C2080で再度調整してみると、あろうことか、イコライザーがフラットの状態でOK.。つまり4〜8kHzの高域が10dBほど足りなかった(もしくはロールオフしていた)のである。

同じ傾向は、ギーゼキングが1950年に故郷のラジオ局で入れたバッハのパルティータ集でも言えて、これでケンペのベートーヴェン旧全集にも堂々と手を出せるというもの。楽しみが増えた。


ちなみにウィーン・フィルの名コンマスのシュナイダーハンが1953〜55年に収録したモーツァルトVnソナタ集では、ヴァイオリンが入った分だけオケ物と同じバランスで、2.5kHz以上が-6dBで落ち着く。

シュナイダーハンやフォルデスは、演奏が職人気質で地味なのに加え、録音の悪さが加わって評価が低いのである。コンサートで華のある演奏ではないため、何だか教授のレッスンを受けているような感じもしなくはないが、ベーム/BPOの演奏が好きな人なら、これらの演奏家の蘊蓄に耳を傾けて損はないと思う。

 これがDecca収録のクラウス/VPOによる喜歌劇「こうもり」となると、まるでお手上げである。歌手陣は違和感ないが、弦の音で引っかかる。かといってEMIの喜歌劇「メリー・ウィドウ」は大丈夫である。多分、DecolaのようにPX25の太い音の真空管で練り直さないとダメなのだろう。そうなるとグラモフォンは×である。かといって同じ英国でもEMIの喜歌劇「メリー・ウィドウ」は大丈夫である。なんという罪作りなオーディオの世界だろう。

 あと分類がやや判りにくい録音に、東独シャルプラッテン系の宗教曲録音がある。モノラル期では、1954年に収録したギュンター・ラミンと聖トマス教会聖歌隊のヨハネ受難曲などがあり、おなじみのライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のほか、後のリヒター盤で名エヴァンゲリストを務めるヘフリガーが居るなど、新旧の陣営が交錯する不思議なセッションである。もともとラミン氏は、1930年代のドイツ・オルガン復興運動の中心的人物で、現在のバロック・オルガンの保存に大きく寄与した。その意味では、演奏家としてよりはドイツ宗教音楽の方向性を、実際にカントールを務めながら思索したとも言える。特にナチスの後に共産圏に組み入れられるという2重の苦難の時代に、バッハゆかりの聖歌隊を維持しようとするために払った代償は想像を絶するものと思われる。

その貴重なドキュメントだが、本来は旧テレフンケンの流れを汲む、カッチリした音の傾向のはずだが、帯域がやや狭いのと、合唱の広がり感が出ない点で、「ステレオでないのが惜しまれる」という声がよく聞かれる録音でもある。これをEL84+Baronetで再生すると、中域の甘みと高音の抜けが両立したトーンに収まる。少年合唱団もトマス教会の高い天井を突き抜ける感じが良く出ているし、独唱ともなれば現在のものと全く遜色ない。無駄な贅肉をそぎ落とした内証的なヨハネ受難曲を、良質なラジオ・ドラマを聴いているように展開する。

 同じ傾向の録音として、マウエスベルガー率いるドレスデン聖十字架合唱団の1950年代の放送録音も、1960年代ほど鋼鉄の純度が上がってないが、突き抜けるような少年合唱の扱いは既にそのの片鱗が伺える。これも大きな収穫だった。

 これらの延長線上にあるのが、東欧の旧共産圏の録音で、ソ連が大量のテープ録音を接収していった後に、本国でテープ録音が西側と同じレベルで実用化されたのは1950年頃からだったらしい。ちょうど良いサンプルは、ゴロワノフ/モスクワ放送響によるスクリャービン交響曲集。最初の3番が1946年で、さすがにこれはSP録音である。1948年の1番はグレーゾーンで、おそらくテープ録音だが、マイクは旧ソ連製のため音響が窮屈なのだろう。1950年の2番でようやくHi-Fiに追いついている。ちなみに1947年のネウガウスによるスクリャービンのピアノ曲集も、レンジは狭いのにノイズがないため、ソ連製マイクによるテープ収録と思われる。

1956年のロストロボーヴィチ/ショスタコーヴィチによるチェロ・ソナタの録音はHi-Fi規格である。1950年代にターリッヒが晩年に残したチェコ・フィルとの一連の録音も、ドイツのテープ録音技術の恩恵を受けたもののひとつだ。これも1949年のスーク組曲「おとぎ話」、ヤナーチェク「グラゴラル・ミサ」(バカラ/ブルノ放送響)はレンジが狭い。

これらを総合すると、

1946年まではラッカー盤、
1947〜49年はテープ収録だがマイクは旧来品、
1950年からノイマン型のコンデンサーマイクが使用された

と考えられる。一方でこれらに先立ちドイツで録音された、1947年のヴァルヒャによるバッハ・オルガン集、1948年のドレスデンで少年時代のシュライアーの声を収録した録音は、明らかにHi-Fi録音である
http://quwa.fc2web.com/Audio-104.html


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1950年代に意外に需要があったと思われるのが、室内楽と器楽の録音である。

というのも家庭用ラジオで再生する際に無理がない規模感なのは明白で、特に夜に聴く音楽として適量なボリュームで聴ける利点がある。

そう思える理由として、以下の点が挙げられる。


・ピアノの音がかなり癖の強いカマボコ型で、しかも芯がない。

・逆にヴァイオリンは中高域の芯が強く痩せギスである。

・これらは2kHzがへこみ 4〜8kHzにピークをもつドイツ製ラジオ用スピーカーの特性と真逆の方向性である

 これらを総合すると、1950年代のグラモフォンの室内楽は、戦前から続く放送用音源に近いバランスで収録されていると思われる

ちなみに この特性とペアになっているのがNeumann社 CMV3型マイクで、サウンド・ポリシーを総合的に見ないと中々理解しがたいところである

これは、ドイツ国内のローカル・ルールに沿った録音で、1930年代のテープ録音の開発当初からオリジナルな音響システムを伝承していた結果それ自体に何の疑問も感じないまま品質保証していた可能性が高い。

Neumann社 CMV3型マイクの特性

最も指向性の広いのは1kHz前後で、それ以上の高域は指向性が強い(音響エネルギーは低い)


Isophon社のラジオ用(左)とオーディオ用(右)の特性の違い

ラジオ用は500Hz〜2kHzがへこみ 3〜6kHzで急激にピークをつくる


これはドイツ人しか持ち得ないオーディオ・システムであり 1950年代のグラモフォン録音への評価を難しくしている原因のように思われる


バルトーク ピアノ作品集 (1955年)  アンドール・フォルデス

 録音はモノラル期のグラモフォン特有のカマボコ型の特性で個人的にはマスターテープの劣化が原因だとばかり思っていた。

これを4〜8kHzに強い山のあるヴィンテージのスピーカーで聴くと音の抜けが良くなり、一本調子のように思っていた強健なタッチが、実は一点の曇りもない狙いすましたショットのように正確に打ち込まれていることが判る

それほどに複雑なバルトークの和声進行を抜けよく再現しており、単に打鍵が鋭いとか民族色が強いとか、そういうレベルでの解釈が恥ずかしくなるような、古典的フォルムがしっかりした演奏である

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集 (1951〜56年) ヴィルヘルム・ケンプ
 LP発売直前に企画され5年をまたいで録音された全集


 録音はベートーヴェン・ザールで録られているにも関わらず、残響の少ないデッドな音で、ステレオ録音に慣れている人は、一筆書きの単調な演奏に聞こえるかもしれない(よく淡々と弾いていると間違われる)。

特にピアノ録音の生命線ともいえる、高音の立ち上がりと倍音の共鳴は、モノラル期のグラモフォンのピアノ録音では周波数バランスがカマボコ型であるため、余計に朴訥とした雰囲気になりやすい。

ベヒシュタインを使ったとか、そういうことを気にする以前の問題と思う人も多いだろう。

4〜8kHzに強い山のあるヴィンテージのスピーカーで聴くと、目の前で自分がピアノを弾いているかのように、リアルに音が展開する。

弱音部での繊細で柔らかい響きは、モノラル収録に対してナイーブすぎて音がくぐもるが、これこそベヒシュタインの魅力であり、ケンプ教授の思索の森の入り口でもある。


モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ集(1953〜55年)
ウォルフガング・シュナイダーハン カール・ゼーマン

 シュナイダーハンは激動の1938〜49年にウィーン・フィルのコンマスを務めた名手で、後任をバリリに譲ったあとはソリストとして世界中で活躍した。ウィーン情緒タップリのモーツァルトかというとそうでもなく、フレーズを堅めにキッチリ弾くタイプで、これは他のウィーン・フィルのコンマスにも共通する独特のクセである。多分、残響の多いムジークフェラインのような場所で、アンサンブルを揃えるために必要とされた奏法のような気がする。

 録音は、やせぎすのヴァイオリンとあんこ型のピアノの取り合わせで、あまり良い印象ではない。モノラル期のグラモフォンの癖がモロに出た格好だ。

例えば同じ時期に録られたメンデルスゾーンやブラームスの協奏曲では、ヴァイオリンは適度の残響と潤いのある音で収録され、シュナイダーハンの連綿とした歌い口がとても判りやすいので、これは単純にグラモフォンの室内楽録音における癖だろうと思う。

一方で、この癖のある音の狙いがどこにあるのかを読み解くことは、モノラル期のドイツ・グラモフォンを知るうえで欠かせないような気がする。

個人的には品質管理したモニタースピーカーがどうのというよりは、それよりもっと先にあるもの、家庭用ラジオに答えとなる鍵があるような気がしている。つまりは原音再生ではなく、ドイツ国内でのラジオ・プログラムを意識した音質なのではないかと思う。

そういう観点で聞き直すと、これは隈取りの良い音に分類され、コンサートのライブのように音の揺れや会場ノイズも乗らない。そしてラジオ放送用に調整してある4〜8kHzに強い山のあるヴィンテージのスピーカーで聴くと、この矛盾が少し解けたような気がする。
http://quwa.fc2web.com/Audio-105.html#recording


モノラル録音のクラシックでは、エレクトロボイスが看板にしていたクラシック向けの素地がどういうものだったか一応理解できる。

1947年録音のワルター/NYPのマーラー5番。これがウィーン・フィルに負けない潤いのある几帳面な演奏であることが判り大収穫。この録音はマスターテープではなく78回転用のラッカー原盤で収録されたもので、翌年のLP発売には復刻したテープを使って発売されたもの。同様なものにトスカニーニのオテロなどがあり、同じように78回転ラッカー原盤に戻ってリマスターしたCDが出ている。いずれも鮮度の高いもので、十分に芸風を伝えてくれる。

1930年代から40年代初頭のストコフスキー/フィラデルフィアoの録音では、ただの団子状態だったものが、後年のDecca録音で聴けるコントラバスを増強する独特のサウンドが満喫できた。

1941年のホロヴィッツ/トスカニーニのチャイコフスキーP協ライブは、ピアノとオケの即興的で立体的な駆け引きが印象的。これも従来なら、トスカニーニのオケ伴が猛牛のように直進するのを、ホロヴィッツが華麗に翻すような印象だったが、見事に裏切られた。むしろオケのソロプレーヤーが、ホロヴィッツに突っ込みを入れるようなスリリングな場面も少なくなく、そのため全体の構成が崩れかかっている面も多々見受けられる。しかしこれがいつ聴いても飽きないのである。

1950年以前のアメリカのオーケストラというと、トスカニーニ的なスタイルばかりのように思われている一面があるが、これら3種類の録音だけでも、実に多様なサウンドが存在したのを十二分に教えてくれるし、SP盤からLPに至る録音が同じクオリティで楽しめる。

 もうひとつ付け加えなければならないのは、1950年代のクラシック録音とアメリカ市場の関係深さである。日本の多くの人は進駐軍の印象が強いため、アメリカ音楽といえばジャズとロカビリーと決め掛かっている。しかし当時のクラシック・レコードの牽引役はアメリカであり、EMI、Decca、Gramophoneなどの欧州レーベルにおいても、LPのプレスは質と量ともにアメリカ盤のほうが優っている。

そしてAltec や JBL、Jensenやエレクトロボイスもまた、クラシック再生を中心軸に据えて開発されていたのである。

当時のアンプの質も、トランス、真空管など、経年劣化に負けない安定度を保ったものが揃っている。そのうえで、1950年代のクラシック録音へのアプローチをアメリカ製品から行うのは理に叶っていると思えるのだ。

 実際にEMIだって、Gramophoneだって、Baronetでチャーミングに鳴り渡る。EMIは1952年のReel to Reel(イコライザー処理されない生テープ)の販売時期にエレクトロボイスと戦略的パートナーだったし、スイスのThorens社は1950年代末頃にBaronetをOEM製造していた欧州ディストリビューターだった。こうした実績からもエレクトロボイスはクラシックの2大レーベルの謎めいた時代の証人ともなり得るのである。
http://quwa.fc2web.com/Audio-103.html


Electro-Voice Ariesのこと 岩崎千明
音楽之友社「ステレオのすべて ’77」海外スピーカーユニット紳士録


エレクトロ・ヴォイスのSP8とか、あるいはSP12というスピーカーを見ますと、今はなくなってしまったけれども、グッドマンのユニットによく似ています。あるいはワーフェデール系のユニット。

メカニズムですと、リチャード・アレンなんかも外観から見てね、コルゲーションの付いた、しかもダブル・コーンということでね、大変よく似ているわけです。

 で、その辺からもエレクトロ・ヴォイスというのが、先程ヨーロッパ的と言いましたが実はヨーロッパ的というよりも、これは英国的なんです。

ですからアメリカにすれば、英国製品というのは、やっぱり舶来品でね、非常に日本における舶来礼賛と同じように、アメリカにおいてはかつて、ハイファイ初期において、非常に英国製品がアメリカを席巻していた時期が、これはオーディオの最初ですから、大体一九五〇年の前半から、終わり近くまでということになるんですからね。

つまりステレオになってからARがのし上がる、その前の状態では、ワーフェデールにしたって、グッドマンにしたって、アメリカでは最高でまかり通っていたわけで、その辺のスピーカーとエレクトロ・ヴォイスの場合は、非常によく似ているわけです。

実を言うと、音色にもそういう面があって、それからパワーの、高能率であってパワーを必要としないという点でも、エレクトロ・ヴォイスというのは極めて英国的な要素を持っていたと思うんです。

で、外観から言うと、コイルの大きさとか、そういう点で非常にぜいたくな、金のかかったシステムなんで、ヴォイス・コイルも英国系と違って、ずっと太い。

そういうところもアメリカ的には違いないんですけどね。音響的な性格というんですか、あるいは振動系の基本的な考え方というのは、英国オーディオ・メーカー、あるいは英国のスピーカー・メーカーと共通したところがあると思うんです。

で、中音の非常に充実感の感じさせるところもね。いかにもその辺も英国的なわけですよ。
http://audiosharing.com/blog/?p=9684


エレクトロボイス SP8 1974年9月15日 岩崎千明

ステレオサウンド 32号(1974年9月発行)
「AUDIO MY HANIECRAFT C・Wホーンシステムの制作と試聴記(下)」より


 エレクトロボイスのユニットの中でも、もっとも小さな8インチ口径のフルレンジユニットで、価格もJBL♯2110とほぼ匹敵する。


Electro Voice SP8B
http://audio-heritage.jp/ELECTROVOICE/unit/sp8b.html

JBL 2115/2115A/2115B 1971年発売
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/2115.html

JBL 2110 1971年発売
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/2110.html

同社の数あるユニットの中でも、非常に使い易いということ、いわゆるエネルギー感の強い、音量の充実感がある、という良さが感じられる。

このユニットの場合、いわゆるモノーラル時代の基準にしては非常にレンジの広いものだったのだが、今日それを聴いてみると、ハイエンドにおいてそれほどレンジが広いというわけではない。ただハイエンドにおける僅かな強調だと知らされるのだが、それによって非常にバランスが良い印象だ。

 もともとこのユニットは、バスレフ型などのエンクロージュアを使うべきだろうが、現在のブックシェルフシステムと較べると、それはバスレフ型にしろ密閉型にしろかなり大型であるはずである。

このユニットのもうひとつの特徴は、エッジにあり、今日におけるフォームラバーを用いたフリーエッジとも違うし、コルゲーション・エッジのひとつだが、それにしてはf0がかなり低くなるべき構造を持っている。それが、このバックロードホーンにより、的確なロードがかかってコーン自体バタつきという心配がなくなったことがあげられる。

低音を上げてみても、コーンの動きをみると無理な振動をしていない。つまり、SP8Bの良さは、音量を上げても充分に確認でき得たそうしたことからも高域から低域までレンジも広く、バランスの良さも充分だ。

あるいはJBL♯2115よりもかえってSP8Bの方が潤いのある音という感じを受け、一般の音楽ファンにはより多くの良さを認めるのではないだろうか。

2115のような、フラットレスポンスというのではなくて、音楽的バランスという点では大変嬉しい。加えてエネルギー感が強く、ユニットの出し得る低音をホーンロードによってさらに強調している。

特にJBL♯2110のようにやや中低域に豊かさがあるというわけでなく、しかも2110と同じような、高い音量を期待できる。つまり広い部屋でガンガン鳴らすことができ、その状態でもバランスが非常に良く、低音の力強さとアタックの見事さが得られる。

これは、やはりユニット自体の基本条件、たとえば、マグネット中心の駆動系と振動系の関連性、コルゲーション・エッジによって得られたバランスの良い帯域、それぞれがバックロードホーンによって効果を高めているといえよう。

 実は、このSP8B自体の良さをバックロードホーンによって僕自身も大いに見直した訳で、このユニットはこんなに良かったかなと改めて知ったのだった。


このユニットの場合、クラシック、特にオーケストラものを聴いても豊かさもあり、しかも音の分解能も適当にあり、バロックを聴けばその繊細感もでる。

中音のあざやかさもうるおいもたっぷり感じられる。

ロックを聴けば、フェンダーベースの持つ力に満ちた低音の響きなども充分出してくれる。

つまり万能な、誰にでも奨められるユニットだ。ただここに得られた音をさらに良くしようということは難しい。というのは、このシステムはSP8Bによって完成されてしまったといえ、トゥイーターを加えたからさらに良くなることはまず考えない方がよい。
http://audiosharing.com/review/?p=5023

最初期エレクトロボイスSP8 2008/9/15(月)


エレボイSP8です。

これがいい音。

ビミョウな暗さを持ちつつ軽く輝きの有る音・・・・

フィクスドでアルミセンターのダブルコーンですから

・・・・中域のハリは申し分無し

時代のせいかアルニコのせいか・・・・・

フェライトモデルには無い音のエッジのシャープな所も

・・・・気持ちいい。

やっぱり直熱三極管シングルアンプで聴きたくなっちゃうね〜・・・・・。

このユニットはシーバーグ社向けのOEM品。

・・・・16オーム。
http://blogs.yahoo.co.jp/wanwan129/55095900.html

エレクトロボイス SP-8B 20cm フルレンジ 2010/11/7(日)

先日テクスチャ・グレイ塗装を仕上げたSP LE-8TのスピーカーBOXには、しまい忘れていたエレボイのSP-8Bを、組み付けました。

JBLのLE-8Tと聞き比べてみましたが、こちらの方がちょっとおおらかというか、悪く言えば大雑把な音がします。

しかし中村紘子のショパンはいい音で聞かせてくれます。これからちょっと聞き込んでゆく時間が必要です。
http://blogs.yahoo.co.jp/hegurashima/481433.html


レア!最初期アルニコ20cmフルレンジSP8(16オーム、一本) (2008.9.15掲載)


非常に珍しい最初期のSP8/20cmフルレンジアルニコモデルです。

シーバーグ社向けのOEM品ですが、非常に良いコンディションのユニットです。

フィクスドエッジ、アルミセンター、サブコーン等問題無しの状態です。

何と言っても味わいの有る音質が特徴で、それはアルニコモデルのせいなのか製造時代が古いためか謎ですが、軽やかに音離れが良く微妙な暗さの中にも中域の充実したハリと輝きの有る音質です。

SP8B等その後の布エッジフェライトモデルとは一線を画く音の違いです。
16オームです。

価¥63.000(一本)
http://sugarrecords.org/audio/view37.cgi?mode=photo&cno=6&sel=23&sum=55


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c1

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
2. 中川隆[-10441] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:34:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1860]

ドイツの音楽はドイツの装置で聴こうよ

Klangfilm 42006+402 FC SPEAKER
http://www.youtube.com/watch?v=UsJRVwdHbHE

Klangfilm/Siemens Smf V3b with 14a マーラー 交響曲9番
http://www.youtube.com/watch?v=YAunKObnr3U


TK城(2001年7月)

ドイツのクラングフィルムの秘宝オイロッパ・ジュニア

ここで鳴っている「私の知らない世界」の魔力に心奪われています。
「ロマン」の世界の奥深さはコワいくらいです。

自分の普段好んで聴く音とはまったく違うオイロッパ・ジュニアの音、自分にとって異質であるはずの音に美を感じ、その素晴らしさに心底聴き惚れることができた。

・シャモニール白馬(2001年10月頃)

ここはウェスタンエレクトリックの15A型ホーン+418Aウーファーでシステムを組んでいるペンションです。

TKさん宅で聴いたクラングフィルムと世界を二分したウェスタンの魅力と実力はさすがです。

心の奥底を刺激するようなオイロッパに対し、心の奥底を癒してくれるようなウェスタンのシステム。

ドイツとアメリカというイメージそのままで、再生音というものが生まれた国の文化と不可分なのがよく解ります。
http://www.geocities.jp/krytone1234/cantiaway.htm


AD-1アンプの調整を続けている間は、久しぶりにZeissのアンプを繋ぎました。

さて、これが何とも色気と風格(あるいは古格)のある音で、確かにシングル三極管の爽やかさや切れの良さも捨てがたいものはありますが、長年現場で評価を得てきた名器の色香にすっかり酔わされてしまいました。


このアンプは1950年頃の製造と思われますが、使われている部品は当時の最高級のモノがフンダンに投入されており、半世紀を過ぎた今でも交換すべき部品はカソードのバイパスCが5個(2台で)だけでした。

夏頃に、前段のカソードから取り出すところのコンデンサが抜けているようでしたので、間に合わせの部品を取り付けつつ、純正の部品を取り寄せておりました。

今日は音の良さに気を良くしてこのコンデンサの交換に及びます。
http://blog-imgs-38.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02559.jpg

本来の規格は4μFですが、同じものが無く、2μFのキャンタイプに2.2μFのチューブラーを足して使っていました。

なんだか、もっさりとした音で、Zeissらしい都会的な感じが出なかった。

そして・・
http://blog-imgs-38.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02561.jpg


こちらがBoschの4μF MPコンデンサ。やっぱりスッキリと収まりがいい。
アンプ好きは、こんな肢体を見ただけで感動したり、素晴らしい音を想像できる類稀な(おめでたいとも言う)人種ですね

もう1枚、あまり見ることの無い、プリアンプの写真を載せておきます。
http://blog-imgs-38.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02565.jpg


これもカッコいいなあ。
RIAAも取れるそうなんですが、怖くて(ノイズが)触れたことがありません。老後の楽しみに取っておきましょう。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-119.html


ドイツのアンプの音を特徴付けている MPコンデンサ
http://blog-imgs-30.fc2.com/k/a/o/kaorin27/DSC02242.jpg

写真上がSIEMENSのもの。右はRFTのアンプで使われていた抵抗です。左はある人が「ドイツのアンプの音を特徴付けている」と言っていたMPコンデンサです。


今回の一件は私に、以前、遠来の客人に訪ねて頂いた時のことを思い出させました。その時は、Zeissのアンプに不備があり低音が薄く、高音で刺激的な音が出ていたと思います。遠路来て頂き、全く申し訳ないことをしたと今思い出しても赤面の至りです。

その方は、所謂「凄耳」といえるタイプの方で、帰りしなに、控えめにアンプの不備を指摘され(凄すぎる!)

「300Bを使ったアンプなどいかがだろうか」

とご提案を頂きました。大人の振る舞いと、的確なご指摘に深く感謝をしましたが、当面アンプを代える心算も、経済的余裕もありませんでした。そして、今回の抵抗事件でその時の自分の気持ちがはっきりしたように思います。


バイオリンを例に取ると、教育を受けた先生の系列でボウイングの仕方に個性があるように感じます。ドイツではK・フレッシュやクーレンカンプに代表されるような、高音が若干丸くなる、というかくすんだ感じを受けます。

オーケストラになってもその個性は発揮され、各地域の楽団の特徴を形作っているようです。

英国のオケのバイオリンは「サーーー」と流れるように弾かれます。
(しかし近年、地球が狭くなりオケの個性が消えたと嘆かれています。なんとウィーンフィルに女性がいた!!!)

今回米国の抵抗から、ドイツの抵抗に換えたことでドイツのボウイングの音を取り戻すことになりました。

確かに、300B(知人のご指名は WE91B アンプ)はたいそう立派なアンプで、その素晴らしさは充分に存じております。我が家の幾つかあるアンプよりも、多くの面で勝っているかもしれません。

しかしながら、どれ程素晴らしい「音」に成ったとしても、バンベルグ響のボウイングが英国や米国、その他の地域の楽団のように聴こえてしまっては、私にとってはとても困ったことになってしまいます。


私は、一流の社の物であれば、部品や製品に優劣は無いと思っています。
使う人間が何を求めるかによって、選択をするだけのことです。

「A」という製品はずば抜けて良い。などという表現は全くおかしなことで、
「B」から「A」に代えることによって、得る物もありますが同じだけ失う物もあることを知らなければなりません。

ドイツの抵抗に変えることによって、金属の強さを得た代わりに木目の暖かさを失ったのです。

米国の抵抗が劣っているのでも、優れているのでもなく、私の個性が逆の物を選択したに過ぎません。

オーディオのマーケットやジャーナリズムに溢れている「最高」や「理論的に優れている」という台詞に振り回されてはいけません。以前は自身がそちら側にいたことに自戒の念も含めて書き止めておきます。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-98.html


▲△▽▼


何れにしろ、アメリカのスピーカーに対する評価は(もちろん最初期の JBL やエレクトロボイスの伝説の名機も含めて) この程度のものでしょう:

やはり、ヨーロッパの装置で聴けるクラシックというのは、アメリカの装置で聴くクラシックとは何かが違っている。

ほとんど苦労しないで ちゃんとクラシックが聴けるというところで、最初から全くレベルが違う。
http://blogs.yahoo.co.jp/gonta4350a/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=2


WEに代表され、JBLやアルテックで一般化したアメリカスピーカーも僕らを魅了するに充分な魅力を持っているが、イギリスのタンノイやヴァイタボックスは音の品性に於いて遥かにアメリカ系を上回る。

アメリカ系のスピーカーはジャズ、ロック系の音楽に適しており、それ程の品性を必要としないのは云ってみればお国柄かもしれない
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34

JBL はバカでかい音を出せる事だけがメリットかな。


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c2

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
3. 中川隆[-10440] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:35:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1861]

クラングフィルム オイロッパジュニア


クラングフィルム・オイロッパ・ジュニアを聴く

TK邸訪問(その1):驚きの連続・・・(^^; 2011/08/02


ま、とにかく、のっけから驚きっぱなしの、衝撃的な体験でした・・・

まず、お部屋に置かれた機材・・・

広さは、12〜13畳だと思うんですが・・・

巨大な機材が、所狭しと置かれていました・・・


更に、その周りは、入り口以外の3面が、別の部屋に隣接していまして、そこに膨大なライブラリが・・・

SPやLPなどレコードとテープも・・・

そのコレクションの数は、千の単位を遥かに超える膨大な量だそうで・・・
(@@;


さて、その膨大なレコードを聞かれるメインの送り出しは・・・


【EMTのターンテーブル】
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110801020807305.jpg


送出しは、EMTのターンテーブルで、奥がモノラル用、左がステレオ用、手前は自作?のアームのようでした・・・

カートリッジは・・・

ステレオ用はオルトフォンのSPU・・・

スミマセン良く分かってませんm(_ _)m


で、最も興味深く、驚きだったのが・・・

(これはσ(^^)私の勘違いのようで、もともとこれをコンソールに入れて使うんですね)・・・

それより、一番下のボードからミルフィーユのように何層にもなっているのは、米松の合板を重ねて接着したボードの間に、使い古しのウール毛布あるいは綿毛布を数枚挟んで、浮揚?されておられるようで・・・

この組み合わせで、音の調整をされているのだそうで、長年の試行錯誤の積み重ねで、そのノウハウを、文字通り積み重ねられてのセッティングだとか・・・

(@@

で、こちらは、更に分かりませんが・・・

昇圧トランス・・・


【積層浮揚セッティングの昇圧トランス】
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201108010208073bd.jpg


こちらも、積層浮揚セッティングされた昇圧トランスで・・・

一番手前のもので聞かせていただいたようです・・・
http://mtt2.blog60.fc2.com/blog-entry-1144.html

TK邸訪問(その4):これがオイロッパジュニア?・・・(^^; 2011/08/05


さてさて、じわじわ感じ始めた焦り・・・

自分は今まで、何を聴いてきたのか・・・

って、過去、何度かこのパターンになったことがあるんですよね・・・(^^;

良い音って何?・・・

でもって・・・今度の主役はこちら・・・

【オイロッパジュニア】
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201108050623370fc.jpg


クラングフィルムオイローパジュニアはクラングフィルムオイロダインより前のモデル(オイローパジュニアの小型版がオイロダイン)だとのことでしたm(_ _)m

励磁型のSPだそうで・・・

要は、今のSPユニットの後のマグネットの部分が、電磁石になっているってことですよね?(^^;

なので、このユニット・・・

通常は上のホーンのドライバと下のウーファーの2つ、左右では計4つの励磁電源を当てておられるそうですが・・・

この時は、1組が貸し出し中とのことで、左右、各1台の電源で・・・


で、このSPを駆動するアンプは?・・・

多分、ウエスタンのプレーヤーの右にあった黒い大きな2つの箱がそうなんでしょうが・・・

画像撮るのを忘れました・・・

このパワーアンプは、同じくクラングフィルム製の KL401d と言うアンプだとのことでしたm(_ _)m
http://mtt2.blog60.fc2.com/blog-entry-1147.html

TK邸訪問(その5):驚きのオイロッパジュニアのサウンド・・・(^^; 2011/08/06


昨日のお話しで、ウエスターンのプレーヤーをご紹介しましたが・・・

あれは、まだ、この後の再生系で登場したということが判明し増した・・・

(^^;

で、多分、この時の送り出しは、EMTだったと思われます・・・m(_ _)m

ま、それはともかく・・・

この珍しい、励磁型のSP、オイロッパジュニアのお話に・・・


【オイロッパジュニアを】
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/201108060533424d8.jpg


片チャンネルのアンプの調子が悪く、最近ならされていなかったとのことで、寝起きの音しかしないのでと、乗り気でないTKさんに、是非にとお願いしたわけですが・・・

その準備に少しかかって・・・

やはり、片チャンネルからは、プチ、ジリジリ、ギャーと、時折ノイズが出ますが、一応、両チャンネルとも鳴ることが確認でき・・・

いよいよ、このオイロッパジュニアを聞かせていただいたわけで・・・

おかけいただいたのは・・・

フルトヴェングラー:バイロイト第九第4楽章の前半を・・・

おお、おおお!・・・

ガ〜ン!!・・・

やっぱり来ました!(@@;

レコードに針を下ろされた瞬間は、溝をトレースする音も盛大に、ゴ〜ッと・・・

冒頭、太鼓や管、弦の音からは、古い録音なりのナローなサウンドが・・・

ところが、すぐさま太鼓のパンッと飛んでくる音に、緊張と熱気の塊のような管と弦・・・

深々と地面ごと救い上げて押し寄せてくるようなコントラバスの低い音色・・・

そのダイナミックなコントラストに、ノイズやレンジのことなど、一瞬にしてどこかへ・・・

グングン、ドラマチックな演奏の波に飲み込まれ、溺れて行く・・・

息継ぎをどこでして良いのかさえ分からなくなるほどに・・・

っと、演奏の隙間に聞こえた、会場の咳払い・・・

鳥肌!!!

その咳払いの周辺の音の澄み方に、驚きの感覚!・・・

ノイズ交じりの音の向こうに、澄んだ巨大なホールの空間が広がったような気がして・・・

と、その巨大なホールの空間・・・

地の底を思わせる低く太い弦の音色が、お馴染みのメロディーに・・・

相変わらず、目の前の世界では、プチパチとノイズが聞こえているんですが・・・

オイロッパの向こうに見える巨大なホールの空間には・・・

バイオリンが優しく澄んだ空間にたなびいていく・・・

次第に金管も交えた壮大な演奏に・・・


っと、スリル満点のジェットコースターの頂上に止まったかと思った瞬間・・・

男声の歌が正面から搾り出されるように飛び出してくる・・・

なだらかなうねりから、コーラスが入って、再び静かに盛り上がり始め・・・

女声が伴ってグングン高みへ・・・コーラスと共にずっと登り詰める・・・

プチパチのノイズだけの空間に戻って・・・

思わず、口から出たのは・・・

う〜ん、素晴らしい!

アンプ不調のノイズや寝起きの音?・・・

レンジが狭くナローな音・・・

そんなの全く関係ない!・・・

意識は、あっという間に、向こうの空間に入り込んだかのように、演奏を全身で感じ、受け止めようと集中し、手前の空間が消え去っていた・・・

ふと気がつくと手前の世界に戻りって・・・

いやいや、凄い!いや〜参りました!・・・って状態に

正に、現代オーディオとは、全く異なる次元の音世界・・・

素晴らしい演奏のソースがあって、大切な部分だけは確実に伝える力のあるシステムがあればこその、とびっきりの感覚を体験させていただきました!・・・

っと、次にかけられたのは・・・園マリで夢は夜開く・・・


どっひぇ〜!(^^;・・・

ギターの伴奏にベースが下支え・・・

録音が新しいからか、中高域が先程とはガラッと雰囲気が違う・・・

ああ、中高域の見通し?透明感?・・・

ボーカルが、熱く目の前で歌いだした・・・

ことばを大切に語るように歌う・・・

詩の重みがずっしりと・・・

何とも実体感のある演奏・・・音の密度が桁違いに高い気がする・・・

でも、何より、曲のイメージの伝わり方が違う気が・・・

耳から脳へ、なんて無粋なイメージでなくて・・・

直接、胸が熱くなるような・・・


それこそ、胸ぐら掴まれ、これが分からんのか!って、凄まれているみたいな・・・

(^^;

っと、お次は、再びクラシックで・・・

ありゃ、残念、夜が開ける・・・

今日はこれで時間切れ・・・

ってわけで、つづきは明日・・・

デハ ^^)/~
http://mtt2.blog60.fc2.com/blog-entry-1148.html

TK邸訪問(その6):オイロッパジュニアで次々と・・・(^^; 2011/08/07

突然、胸元をグッとつかまれたように、驚きつつも、身動きできなくなるような、迫ってくるサウンドを聞かせてくれたオイロッパジュニア・・・

アンプの不調から、最近、聞かれていなかったので、寝起きの音だからと・・・

いやあ、とてもそんな風には・・・

いきなり気持ちを鷲掴み状態ですから(^^;

で、お次は、モノラル盤で、奥行きが良く出るんですと・・・


【こちらがモノラル用のアーム】
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110807064721f10.jpg

バーンスタイン:ウエストサイドストーリーをかけていただいた・・・

ほー!今度は、随分レンジが広がった感じが・・・

録音が新しいんでしょうか?・・・

クラリネットやドラムやホーンセクションが・・・

指パッチンが綺麗に響く・・・

それぞれの楽器が個々に自分のパートをキチンと聞かせ、とってもカッコいいサウンド・・・

だったんですが、ちょっと高域がキツイので、そこそこで中断・・・

こっちをかけましょうと、シュタルケルのコダーイ無伴奏チェロソナタ第1楽章を・・・

チェロの中高域あたりが、ちょっと切ない感じに聞こえて・・・

中低域の深い表現と交互に・・・

それにしても何て滑らかで澄んだ響なんでしょう!

深い悲しみのシーンから心が入り乱れ葛藤するようなシーンへと・・・

怒り?はたまたやるせない悲しみに?・・・

という感じに、次から次へと思い浮かぶ情景が変わって行く・・・

しかし、その澄んだ深い響と悲しく切ない中域の綺麗な響、やるせない悲しみのように澄んだ中高域の響と・・・

目まぐるしく変わるイメージを簡単に思い浮かべられるような熱く鬼気迫る演奏・・・

いやあ、良かったです!素晴らしく引き込まれる演奏ですね・・・

お次は、フルトヴェングラー:ワーグナータンホイザー序曲を・・・


豊かなホルンの調べから、静かにドラマチックな弦の盛り上がり・・・

ホーンと太鼓が加わって壮大な雰囲気に・・・

バイオリンが不安で悲しげな雰囲気に・・・

また穏やかなホーンの調べ・・・

バイオリンの明るい音色でシーンが変わり目くるめく世界に・・・

やがて再び勇壮なシーンへ・・・って感じに

次は、フルトヴェングラー指揮メニューイン(Vn)でベートーベンのバイオリンコンチェルト・・・

穏やかな弦の調べから繊細で綺麗な音色のバイオリンがクラリネットと交互に・・・

バイオリンの繊細に澄んで滑らかに伸びる中高域が何とも心地良いく・・・

何か、このどことなく儚いようなバイオリンの音色に、気持ちが吸い寄せられるような感じが・・・

う〜ん、なんなんでしょう?・・・

何を聴いても、直ぐに引き込まれてしまいますね・・・

っと、ここまででオイロッパジュニアでの演奏は終了・・・

で、再びお茶タイムに・・・

同時に、TKさんは次の準備を・・・


【ロンドンウェスターンSP(2080A+2090A)】
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/2011080706471980d.jpg


お次はこちらのスピーカー・・・

ロンドンウェスターンのSP(2080A+2090A)だそうです・・・

さて、一体どんな演奏を聞かせてくれるのか?・・・

デハ ^^)/~
http://mtt2.blog60.fc2.com/blog-entry-1149.html

110703 TK邸訪問(その7):ロンドンウエスターンでLPを・・・(^^; 2011/08/09


さて、TK邸での驚きの連続の体験・・・

アクースタットの巨大なコンデンサーSPで、浴びるようなサウンドを・・・

オイロッパジュニアで、瞬時に引き込まれる音楽をと・・・

既に、ここのところ、自分が出そうとしていた再生音とは、全く異なる次元の再生音楽を、たっぷり楽しませていただいたわけですが・・・

まだ、これで終わりではありません・・・

(@@;

お茶タイム(とっても美味しいお抹茶をいただきました)の後で、お次は、もう一つの再生系・・・


【ロンドンウェスターンSP(2080A+2090A)】1096-05
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/2011080706471980d.jpg


ロンドンウェスターンのSPでの再生です・・・

TKさんは、いずれ、このウーファーを後4本揃え、片チャンネル4発としてバッフルを組んで・・・

との計画をお持ちだそうですが、今はその途中の段階で、床置きなのだとのこと・・・

で、片方のチャンネルの調子が良くないので、ちゃんと鳴るかどうかと仰りながら、オーディオリサーチのアンプ(アクースタット用より大分小振りな別のアンプ)を接続し、準備完了・・・

まずは試しにと、先程のメニューインのバイオリンコンチェルトを少しかけられた・・・

オイロッパジュニアの時とは、随分違った雰囲気で、低域はユニットが裸なので少ないものの、非常にフラットなレンジの広い印象・・・

逆に、オイロッパジュニアには、独特の個性があったんだなと、改めて感じました・・・

と言うか、ロンドンウェスターンでも、かなり濃く厚い方だと思うんですが・・・

オイロッパジュニアを聞いてしまうと・・・(^^;

印象の違いとしては、オイロッパジュニアに比べて、レンジが広く感じる分、ロンドンウェスターンでの音の方が線が細く薄い感じが・・・

その原因の1つは、アンプ・・・

片や、オイロッパジュニアを鳴らしたのは、劇場用のアンプだから・・・

それともう1つは、カートリッジが、オイロッパの時はモノラル用だったのが、今はステレオ用で鳴らしたと言う事も・・・

やはり、エネルギー感が随分違って、さっぱりとしてしまった感じで・・・


とは言え、接触の不調も今は、辛うじて出ていないようなので、ロンドンウェスターンでの再生を続けましょうと言うことで・・・

大さんのリクエストで、オスカーピーターソントリオのプリーズ・リクエストのB面1曲目をかけていただいた・・・

ほ〜!・・・

オイロッパジュニアに通じる中域の厚みや濃さはあるものの、その鳴り方は、σ(^^)私の知る普通のSPの鳴り方に近い気がする・・・

これがソースによるものなのかSPの鳴り方の傾向によるものかは分からないけれど・・・


ただ、そうは言っても、厚みを持ちながら中域〜中高域が全くストレスなくふわっと広がる、何とも不思議な、それでいてとっても心地良い鳴り方には、非常に好感を持った・・・

どうもこの独特の12セルのホーンによるもののような気がするんだけど・・・

どうなんでしょうか?(^^;

ウーハーはそのままで、クロスは600Hzくらいとのこと・・・

お次は、マイルスディヴィスのマイファニーバレンタインを・・・

ほっほ〜!・・・

ピアノの音色を聞くと、このホーンの感じが出ているような気がするんですが・・・

バッフルなしのウーハー側の音かな?・・・

ハハハよう分かりません(^^;


でも、ミュートトランペットの音は、正しく!って感じで・・・グイッと迫ってくる・・・

これは、オイロッパのときとはまた違った印象で、凄く良いなあ!・・・

あっ!ピアノのソロのところを聞くと、やっぱりこのホーンの感じのような気がする・・・

このストレスなくふわっと鳴る感じ、良いなあ(^^;

そして、お次は・・・

ホプキンソン・スミスで、デュフォーのリュート組曲?・・・

う〜ん、この音の密度濃さは、凄く生々しさを感じるなあ・・・

この軽々と音が立ち上がるのは、このホーンドライバーと、このホーンならではなんでしょうかねえ・・・

それに、凄く澄んだ音色で、空間の響も凄く綺麗に聞こえるんですね・・・

これにウーファーが4発になって、バッフルがつくと、どんなバランスになるんでしょうかね?(^^;

デハ ^^)/~

コメント

London Western 2080は良いユニットだと思います。

当時の劇場用システムの完成度には昔の技術を感心させられました。
この時代の方が音楽の原点に近い鳴り方をしていると感じる人も多いでしょう。
[2011/08/09 15:46] URL | 大佐


軽く適度な減衰で、耳障りな振動音を出さない振動板で、高能率な遠達性の高いスピーカー

そんなユニットと箱が・・・

おっと、そのサウンドを活かす部屋も・・・

この後、おおよそ2週間後に、またひとつ、貴重な体験を・・・

そんな体験が、自分の周りのそこかしこで、つながり始めれば、更に充実した世界が?・・・

なんて思いを持ちつつ、音の不思議を色んな点で、楽しんで行きたいです\(^^)/
[2011/08/09 18:15] URL | Mt.T2

私は最初はビンテージに浸かってましたから、ハイエンド系は苦手だった。
聴いていても情報量が多くても楽しくない音に感じて、これならビンテージのまままで良いと30年過ごしてました。
しかし今のシステムで両立出来た気がします。 それぞれの軌跡を得て今があると思います。
[2011/08/09 18:41] URL | 大佐
http://mtt2.blog60.fc2.com/blog-entry-1150.html

TK邸訪問(最終話):SPの電気再生とクレデンザ・・・(^^; 2011/08/09


さて、巨大コンデンサーSPのアクースタットからかぶりつき席で、浴びるように聞かせていただいたロリンズのぶっとく厚く、めっちゃ熱いサックス・・・

励磁型のヴィンテージSPのオイロッパジュニアで、瞬時に、気持ちを鷲掴みにされたように入り込んでしまったシュタルケルのむせび泣く様なチェロの深い響・・・

あまりに厚く濃く、ストレートに迫ってくる音楽のエネルギーに圧倒されたもんだから・・・

熱さも濃さも持ちながら、独特の暖かく柔らかくふわっと包み込むように、囁くマイルスのトランペットが、クールに?聞こえたロンドンウェスターン・・・

いよいよ今度は、同じウェスターンのプレーヤーで、SPを聞きましょうと・・・


【ウエスターンのプレーヤー】1097-02
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110807194335820.jpg

SPの電気再生の1曲目は・・・

カールエルプの君を愛す・・・

シャープチプチプチっという古いSP盤をかけた時のイメージの音から始まったんですが・・・

高域の無い詰まった音をイメージしていると・・・

思いの外、中高域が伸びている・・・

更に、曲が始まると、突然信じられないほど、シャープチプチプチって音が消え、ピアノの伴奏と男声の響が聞こえ出す・・・

ああ!やっぱり音の厚み、密度が凄く、声のエネルギーが、驚くほどドバッと迫ってくる・・・

オイロッパジュニアのようにほとばしるように音のエネルギーの塊が次々ぶつかってくるのとは違い・・・

一応演奏している空間が少し感じられ、そこから歌が押し寄せてくる感じで・・・

より実体をイメージしたところから、声が迫ってくる感じ・・・

お次は・・・セゴビアのソルテーマ・・・

おお?今度のトレース音?は、かなり高い音でショワーって感じで、結構盛大・・・

っと、またまた、この音は聞こえてるものの、ギターの演奏が始まった途端、このショワーって音が、ガクンと音量が下がったかのように、ギターの演奏がクリアに聞こえ始めた・・・

弦を指で弾く瞬間の音と弦が震える音もはっきりと・・・

続いては・・・

ゴールドベルグ、クラウスのモーツアルトVnソナタK378から冒頭を・・・

ピアノの音色が艶っぽく暖かく響くなか・・・

何とも生々しい実在感で、バイオリンが・・・

目を瞑れば、なお更そこで演奏しているような感じが増す・・・

今のソースや機材の音に比べれば、帯域もかなり狭く、シャープチプチとノイズも盛大に聞こえているんですが・・・

演奏のエネルギー感と実体感は、信じられないほど高い・・・

正に中域の密度とエネルギー感の違い・・・モノラルの威力?(^^;

それじゃオーケストラをと・・・

ワルターウィーンフィルで田園第5楽章前半を・・・

ああ!・・・

シャーの中なのに、ホールの響と言うか、空間に音が広がる感じまで・・・

よく、オーディオ機器の試聴で、ベールを1枚はいだように・・・

なんて表現がありますが・・・

確かに、シャープチプチって音は、粗い織りのレースのカーテン越しに聞いているようではあるんですが・・・

粗い目の向こうは、実際の演奏現場って感じで・・・

ある種、生々しさや実体感を感じるんですよね・・・

っと、貴重なSP盤を電気再生で聞かせていただいてきたんですが・・・

いよいよ最後に・・・

蓄音機でと・・・


【クレデンザで】
http://blog-imgs-32-origin.fc2.com/m/t/t/mtt2/20110809055252310.jpg


一際、その存在感を示していた、家具のような蓄音機・・・

クレデンザでの再生・・・

まずは・・・

コルトー:ラヴェル水の戯れ・・・

へ〜!電気再生の時は、あれだけ盛大にシャーって聞こえてたのに・・・

微かにシャーって聞こえる程度で、ほとんど気にならない・・・

で、流れ始めた、優しく繊細なピアノの調べ・・・

思いの外柔らかく、優しい感じ・・・

でも、その分細かな音の表情が聞こえるような・・・

針が、真鍮の針だそうで、波状の特殊な構造の針だからなのだとか・・・

と、最後は・・・

エリカモリーニのVn小品をと・・・

う〜ん、何とも暖かく思いやりに満ちた、優しい演奏・・・

ピアノを後に、バイオリンが情感たっぷりに、ある種の切なさも伴って・・・

それにしても細かな音までよく出るんだなあ・・・

いやあ、素晴らしい!・・・

パチパチパチ

コンデンサーSPから、不調で最近鳴らしていないので、ちゃんと鳴るかどうか・・・

鳴っても寝起きの音しか出ませんよとのことでしたが・・・

嬉しいことに、何とか鳴ってくれて、完調ではないにせよ、圧倒的に厚く濃く、トンでもない音楽のエネルギーを感じさせていただきました・・・

普段、聞いている音楽やそのサウンドも、それはそれなりに好きなんですが・・・

今日聞かせていただいた音楽は、全く別次元のもの・・・

ソースの持つエネルギーもあるのでしょうが、ヴィンテージ機器の驚くほど、音楽のエネルギーをストレートに伝える力・・・

帯域や特性とかスペックには全く関係なく・・・

音楽のエネルギーと実体感、何より、中域の厚く濃く、完全に中身の詰まったサウンドで・・・

演奏の熱気と思いをダイレクトに受け取る素晴らしさ・・・

スペックに現れない、音楽の大切な要素に気付かせていただきました・・・
http://mtt2.blog60.fc2.com/blog-entry-1151.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c3

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
4. 中川隆[-10439] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:37:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1862]

Klangfilmの系譜


1930年にトーキーに改造された初期の機器を除くと以下の4つの大きな発展の過程がある
 
1931年 音響シリーズZetton Euroton EuropaI&II
    最初のスピーカーシステム
 
1936年 オイロッパクラトーン音響シリーズ
    Euronette Klarton Europa Junior Klarton  Europa Klarton I&II Euronor
 
1945年 オイロダインアンプ・スピーカーシステム
    Eurodyn Verstaker Lautsprecherkombination
 
1950年 オイロダインラックアンプシステム
    Eurodyn Gestellverstarkeranlagen K,M,ML,G
 
大型スピーカー Euronor II アンプラックシステム Euronor II
http://www.gokudo.co.jp/Vanguard/room4/room4.htm

1927年前後でしょうか、映画に音が付いたのは。トーキーって奴ですね。

高いお金を取る劇場のため、家庭用の電気蓄音機とは桁の違うお金がかけられました。

ベルリンオリンピックの’民族の祭典’やハリウッドを見れば判ることですが、(ムッソリーニのチネチッタも) 当時の映画産業全体が国威発揚のための国家的事業だったのです。

共産国ではありませんから、私企業のかたちにはなっていました。

米国でその音響部門を担っていたのが、ウェスターンエレクトリック、WEと略します。

アメリカでは電話も公営ではありません。アメリカの電話を作って来たのがベル電話会社、後のアメリカ・テレフォンアンドテレグラムAT&Tです。その海外版がインターナショナル・テレフォンアンドテレグラムIT&T。CIAなどの海外工作員はここの肩書きをよく使います。

AT&Tの音響通信機器製造部門がWE。その一部門があのベル研究所です。トランジスタの発明もベル研究所、特許はWEが持っていました。

当初、映画の為に使われたWE41・42・43と言った機械はとてつもなく大掛かりなものでした。管球王国の51号、WSIの土井さんによれば、映画のフィルムとは別のディスクを音源とする仕組みから、映画のフィルムに音源が仕込まれた光学式(サウンドトラック付き)に映画の音響が統一された頃、1933年にはWE300Aと言う真空管が開発されています。それを使ったWE86というアンプが1934年に出来ています。

この真空管のおかげで、それまでの大きなアンプを随分小さな仕掛けに出来るようになりました。その後それ以前のWE42・46といったアンプにも使える様に改良されたWE300Bが1938年に出来ました。

アメリカ映画の音響を支えたのがWEやRCAであれば、ドイツ映画の音響と言えばクラングフィルム。

ドイツでもシーメンスとAEGが共同出資した映画音響機器部門クラングフィルムが1928年にはオイロッパ(EUROPA)というスピーカーを作っています。

その後アルテックのAシリーズと同じように劇場の規模に応じて色々なシステムが作られました。 数々の巨大なシステムもある中で、

1938年頃には38センチコーンウーハーとホーンによる2ウェイの最小単位、オイロダインが作られます。(アルテックで言えばA7に当たる様な気がします)

強力な磁石が必要だった為に、当初フィールドコイルだったスピーカーも(要するに電磁石です。アンプ以外にも大きな電源が必要でした。)戦後強力なアルニコ磁石が手に入るようになって、1950年頃パーマネント化されます。

1965年ごろまでクラングフィルムのブランドで売られました。
日本でも売られるようになったのは1970年代に入って、シーメンスブランドになってからです。
http://kawa.weblogs.jp/things/2007/01/2_af93.html
http://kawa.weblogs.jp/things/2007/01/3_d0ee.html

クラングフィルム(Klangfilm)は英語風ならサウンドフィルムという名前の会社で、1928年にトーキー映画システムの開発と販売を目的として、SIEMENS & HALSKE と AEG(Allgemeine Elektrizitaets-Gesellschaft)によって共同設立された。

ウェスタン・エレクトリックの事業が電話をはじめとして数多くあったのに対し、クラングフィルムはトーキー専業であった。その戦後初のトーキー・システムとして1945年に登場したのが「オイロダイン・システム」である。

オイロダインというのは、そこで使われていたスピーカーであったことに由来する呼び名で、スピーカー本体に Eurodyn という文字は無い。なお、1945年当時のモデルは、フィールドの KL-L9431 であり、アルニコは1950年代の途中からである。


オイロダインの背面
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/179/17976_802.jpg

オイロダインは劇場用の典型的な2ウェイ・ホーン・スピーカーで、クロスオーバー周波数は 600 Hz 付近である。

日本に多いジーメンスのオイロダインと、クラングフィルムのオイロダインとの一番のちがいは、高音用のドライバーである。上の写真のように、クラングフィルムが2インチ半ほどの振動板とは思えないほど巨大なドライバー(KL-L302)なのに対し、ジーメンスのドライバーは二回りほど小さい。

ウーハーはどちらも KL-L406 で同じである(ウーハー3発のモデルを除く)。


オイロダインのウーハー KL-L406
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/179/17976_803.jpg


ドイツの音はけっして金属的なモノクロームの世界ではなく、寒色から暖色までの豊かな色彩をもつ音である。米国系の音は暖色に偏っているために明るく、より鮮やかに感じるのに対し、ドイツ系の音は冷たい色も含んでいるために一聴すると地味なのだが、じっくりと聴けば、より色合いが豊富で表現の幅が広いことに気づくはずだ。

オイロダインはジャズとクラッシックのどちらにもマッチする、さまざまな音色の出せるラッパなので、手間がかかることを除けば万人向けともいえる。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14457&i=17976


__________

夢のシーメンス・オイロダイン(Siemens Eurodyn)

小職は「業務用」とか「プロ仕様」とかの言葉に弱い。

スピーカーでのそれらの最右翼は独逸シーメンスであろうか。

特にかねてから気になっているのが、シーメンス社のオイロダイン(正しくはKlangfilm Eurodynクラングフィルム オイロダインか)だ。

シーメンスのスピーカーと言えば、今は亡き伊藤喜多男さんがずっぽりと惚れこんでいた。小職が果たしてこのオイロダインを生涯手にすることができるかどうかはわからない。まずは無理なような気がする。手に入れれば奇跡と言われよう。日本では現用機は20台はないように思える。従って情報は外国のウェッブ・ページから仕入れるしかないようだ。

大半のオイロダインは老朽化と映画館の衰退とともに廃棄の憂き目にあっているはずだ。世界中のオイロダイン・マニアは古い映画館が閉館すると聞けば館主と直談判でゲットする例が多かったようだ。

最近では極くたまにeBayあたりでも売りが出るようだ。先週eBayのヴィンテージ物オーディオをscanしていてオイロダインに遭遇した。思わずコピペしておいたのがこれである。プライス・タグは$23,800である。今のレートでいったら200万円を切っている。昨今のハイ・エンドのスピーカー・システムと比べてもかなり安いとはいえ、すっとは手がでないのが家庭の事情だ。
http://blog-imgs-45.fc2.com/g/i/o/giotto246/Siemens+Eurodyn+L439_convert_20110817234751.jpg
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駒ヶ根のクラング・クンスト運営者によると、オイロダインが登場したのが1945年、シーメンスはその前からスピーカー生産を始めていて、あのヒットラーが演説に使っていたPAもシーメンス製だそうだ。

このオイロダイン・システムはにシーメンス製のトーキー・システムで、劇場の銀幕の裏で活躍してきたスピーカーである。使われ方で一番多いのは平面バッフルだろう。何しろユニットの佇まいが美しい。独逸の工業製品の白眉だ。鉄フレームがカッコイイ。

EMTにも同じ臭いを感じる。音は聴かずとも分る。贅肉をそぎ落とした、少々硬めの、かっちりとしたサウンドに違いない。あ〜、オイロダインでクナッパーツブッシュのパルシファルを聴いてみたい。
http://giotto246.blog136.fc2.com/blog-entry-29.html


オイロッパ系のシステムは現代のハイエンドスピーカーと比較して特性で劣るものはありません。かかっているコストはとんでもないものです。

国の威信をかけたものですからオーディオメーカーが営利目的で開発するものとはかかるコストも桁が違います。
[2011/08/06 02:36] URL | スタジオマン


いくら数百万する現代のハイエンドスピーカーでもオイロダインのドライバーの振動板のエネルギーには負けます。 物量というのはやはり必要です。
[2011/08/08 10:54] URL | スタジオマン
http://mtt2.blog60.fc2.com/blog-entry-1146.html


多くの人は「オイロダイン」という名前のスピーカーがあると思っているようですが、実は「オイロダイン」はシリーズの名前で、そのシリーズを構成するパーツとしてアンプもスピーカーも存在します。

ちょっと古いけれど、ONKYOの「INTEC」というシリーズ名のような意味合いで「オイロダイン」という呼称が使われているのです。

「INTEC」の中にはアンプもスピーカーもあると。


800人のホール用として Europa-Junior-Klarton シリーズがあり

それを構成するスピーカーに KL-43006 が

同じくアンプとして KL-32611 が配置されています。

アンプにも ジュニア−クラルトン−アンプと命名されています。

同様にオイロダイン−アンプもありますが、実際には使われていないアンプも(ドイツ製というだけで)オイロダインの威勢をかったモノも多く流通していますので、購入の際にはそんな乗っかり商法には注意が必要です。


営利企業と言うものは、すべからず効率を上げて利益を追求し公人としての社会責任を全うし・・・

ま、平たく言うとコストを下げて売上を上げる為に、合理化は不可欠なわけで。
劇場用の音響システムを提供するのであれば、館の大きさによって適宜ウーハーやドライバーの数を増したり、ブースターアンプで出力の増加を図ってフィッティングを行うと基本コンポーネントはそれぞれ一種類あれば使い回しが利きます。

WEだってALTECだって、これは当然のことですね。(515を4本に288を2本使うとかね)

ところがどうも、ドイツ人の生真面目さというか融通の利かない処ですがKlangfilmのシステムでは想定される劇場の規模によってアホみたいな種類のラインナップが用意されており、企業の効率としては最低の部類に入ります。
よって、そんな体制は間もなく崩壊しましたが。
http://kaorin27.blog67.fc2.com/blog-entry-295.html


ヴィンテージ・オーディオ販売 クラング・クンスト
有限会社 キャリコ

〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂497-634
TEL 0265-81-5707

http://www.klang.jp/index.php

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c4

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
5. 中川隆[-10438] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:40:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1863]

我が、蹉跌のオーディオファイル #28.欲しかったスピーカー 2012.09.06
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34


オーディオに興味を持ち始めてから約40年程経つが、当初最も欲しかったスピーカーにクラングフィルム、(後にシーメンス)オイロダインがある。

引き出しを整理していたらシーメンス当時のカタログが出てきて、オイロダインのスペックが載っていた。オイロダイン

ちょっと驚くのは再生周波数で、何と50Hz〜15,000Hzとあった。
今時数万円のスピーカーだって人間の可聴範囲20Hz〜20,000Hz付近をカバーしている。

そこで、スピーカーの再生周波数に付いて一寸調べてみたら、どうやらこういう事らしい。

スペックがどの様な数字であるかは兎も角、

「実際にスピーカーから出る低音の60Hz以下は音というよりも風圧として肌で感じるもので、強烈なドラムやベースの唸りの様な低音は大概80Hz〜100Hzくらいである」

という。だから、60Hzが出れば通常僕らが聴いているオーディオの低音に何ら不足を感じるものではなく、まして50Hzが出るなら映画館などの大鉄桟を巨大な大砲の発射音や炸裂音で揺るがすに実は充分な低音が出る事をオイロダインのスペックから読み取る事が出来るのだそうだ。

そして高音は「4KHz〜6KHz以上の純音の音色を判別する事は非常に難しく」この辺りで音程に対する判断は鈍って来るものらしい。

僕らが聴く「スピーカーの音(無論録音前の原音も)を決定づけるのは純音ではなく倍音であって、倍音は整数倍で膨らんで、大体13〜14KHzほど先からは殆ど聴こえてこない」ものらしい。

だから、オイロダインの50Hz〜15KHzという周波数帯域はこれらの条件を低音で10Hz、高音で1KHzばかり其々上回っており、従ってオイロダインで聴けない音は無いといってもよいという事になるらしい。

だから、2〜3万ながら矢鱈に周波数帯域の優秀なスピーカーが量販店などに出回っているのは、要するに僕ら消費者が悪いという事になるようだ。

_つまり、食紅で真っ赤な蛸しか買わないとか、胡瓜や大根や長芋も真直ぐなものしか買わないとか、そうした次元と同じ事で、本質よりも見た目を重視する発想と同じ理屈になると考えてよいだろう。

_生産者は売れなければ困るから、食紅が体に毒だろうが薬だろうが兎も角真赤っかに塗りたてちまう。流石に近頃では暮れの御徒町でもこんな蛸は滅多に見掛けないが、一昔前は真っ赤っかが常識だった。

_食の安全が叫ばれる現在でも、野菜などは相当にいかがわしい色付けや型の細工、或は遺伝子の組み換え、延命処置などをしてあるものが出回っているようだ。
そういうものでなければ、僕らが買わないから、言い換えるなら、音が良かろうが悪かろうが最低でも20Hz〜20KHz出る事にしなければ買う人が居ないから、メーカーは無理してでもこういうものを造るし、測定の仕方で再生周波数表示などどうとでも云える事でもあるから、何が何でもこれ以下の数字は発表すまいとする。

_基より、こんな数字は音質には何の係わりもない事で、それは曲った胡瓜も真っ直ぐな胡瓜も味や栄養価に変わりが無いどころか寧ろひん曲った胡瓜の方が(自然栽培)数段勝るというのと同じ事であるようだ。

_従って周波数50Hz〜15KHzのオイロダインのスペックは、実質的に巨大空間における再生音に何の不足もないということを示しているのだが、既に各メーカーの宣伝文句に毒されてしまっている僕らは、この数字に目を疑い「そんな程度のものか」と吃驚して「大したこと無い」と見下してしまう。

_でも評判は最高だから、それを僕らが住むマッチ箱の中の更に小さな書斎で鳴らそうと思う人もいる。結果的に手にはしなかったが自分がそうだった。



マッチ箱の中で鳴らすオイロダイン、実際は劇場の体積分の部屋の体積程度の実力も出せないのではあるまいか。

第一天井高が違い過ぎる。一般的な家庭用のスピーカーだって100%の実力を発揮させるには本当は5メートル以上の天井高を必要とするが、我々の住むマッチ箱の天井高は多寡だか2m半程度が通常の高さである。

単なる大音響ならば出そうと思えば出せるのかもしれないが、音楽としてはとても聴けたものではあるまい。今更ながらこんなものを買わなくてよかったと再度カタログを見直してそう思った。

オーディオ関係者の誰もが口をつぐんで決して口外しないのは部屋と音響の関係に付いてである事は知っておいた方が良いだろう。

本当の事を言ってしまうと、メーカーも評論家も雑誌も売れなくなって都合が悪いから口外しないのである。当時本気で購入を考えていた事が「阿呆なことだった」とはそれを知った今だから言うことが出来る。


「クラングフィルム」、ただの社名だそうだが何とも響きがいい。これだけで部屋中に心地よい音楽が広がってくるような錯覚すら覚える素敵な名称である。
僕はドイツの映画館で映画を見た事が無いから、オイロダインの本当の実力は知らない。

旧日劇には確かWEの巨大なホーンが入っていて、解体時に誰がかっぱらうかと話題になったらしいから、日劇で観劇した人達は知らぬ間にWEの劇場音を聴いていた事になるが、クラングフィルムを使っていた劇場や映画館となるとまず聴いた事がない。少なくとも僕は知らない。

そのオイロダインを今頃になって某所で聴いた。

まあ、一般家庭ではあまり望めない広さの部屋にデンと置かれたオイロダインは壮観であり、愛想もこそもない如何にもドイツ的な武骨さが却って、変な例えだがローライの写りの良さの様な、カメラの武骨さとは真逆の効果を期待させるのと同様、見ているだけで素晴らしい音が聞こえてくるような気さえしたものだ。

期待に胸を膨らませていざ鳴りだしたこの時の落胆はだから筆舌に尽くしがたい。
音はか細く、妙に高音ばかりがガラスを引っ掻くような音でキーキー鳴りだした。
おそらく原因はオイロダインそのものではなく他に有ったのだろう。配線間違いとか、プレイヤー周辺、或いは真空管・コンデンサー不良、等々、そして何よりも部屋。

それにしても酷かった。

ドイツスピーカーが如何に優れたものかは日常聴いているつもりだから、その遥か上位機種のオイロダインがこのていたらくである筈が無い。いや、このような音で許される筈が無いと思ったが、これはオイロダインが悪いのではなくて、映画館の大空間に向けて、且つスクリーンの後ろに置いて鳴らすように出来ているスピーカーを書斎に持ち込むこと自体が間違いだと云うべきなのだろう。

ここで聴いたか細い音を完璧主義のドイツ人が母国の映画館で鳴らして、経営者も観客もそれで満足する筈はなかろうとも思った。

あの若かった頃、首尾よく入手出来ていたら僕のオーディオ人生は悲惨なものに変わっていたことだろう。

何時か本当のオイロダインの音を聴いてみたいが、何処で聴く事が出来るのか今のところ当てが無い。

一昔前FMファンという雑誌があった。その創刊号のグラビアに野口さんという方のオーディオルームが掲載されていたが、この人は桁違いな人でコンサートホール程の広さのオーディオルームに有名どころのスピーカーがごろごろしており、壁にオイロダインが嵌めこんであったと記憶している。もしかしたら此処で聴く事が出来るかもしれないと思うが、とっくに物故されたのでどうにもならない。

カタログでオイロダインには2m×2mという平面バッフルを指定しているがこのサイズはどう考えても「最低これだけ必要ですよ」ということであって、何に依らず無限大を理想とするのが平面バッフルならば、オイロダインのバッフルが2メートル四方で充分というものではないにまっている。

然るに、その最低限の寸法だって家庭に持ち込むにはかなりの無理がある事が容易に想像できる。バッフルを左右の隙間なくピッタリくっ付けて置いても横幅4メートル必要である。

勿論これでは何かと不便だから実際は最低でも5メートル必要になるし、天井高は通常2.3メートルと考えて、部屋に入れるだけなら何とかなるだろうが、これもぎりぎりでは何かと苦しいだろうから少し余裕を持たせるとして3メートルほどは必要になるだろう。そしてバッフルの後ろにも最低2mほどの空間が必要になるし、今度はスピーカーから何メートル離れたところで聴くかを考えなければならない。最低でも8mほど必要とすれば、部屋の縦方向は10メートル以上必要になるだろう。長手10メートル、横幅5メートル、天井高3メートルが、オイロダインの最低条件のバッフルを置くスペースとして必要という事になる。

そしてこれは最低条件だから此処までやったからといって満足に鳴ってくれる保証はないのである。

メーカーも発売元も売れるものなら売りたいから、家庭用として組み上げる最低限の規格を無理やり発表した事を恰も証明するように、某所の音は再度云うが酷い音だった。低音など出てこなかった。

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。


シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


カタログにはもう一つスタジオモニターの「オイロフォン」とかいうスピーカーも載っていた。

W460,H1050,D310、2WEY,7スピーカー、アンプ内蔵密閉箱。
中高音は口径の記載はないが8pほどの物を拡散方向を変えて4個、低域用も口径の記載はないが20センチ程のコーンスピーカーを3個、という構成である。


「透明な音質は苛酷なまでに音源の判断を可能にします」

とあるから、音という音は細大漏らさず再現しますよ、と云っているわけで、だからこそアンプ内蔵なのかと推察するが、

「高域、低域共3db、6ステップの調整が可能」とあるし、

「壁面に接近して使用できます」

とあるから、敢えて業務用のスピーカーを家庭に持ち込もうというなら、大空間を要しないスタジオモニターの此方の方が扱いやすいかもしれない。尤も今でも発売しているかどうかは知らないが、カタログに記載されているくらいだから日本の何処かに存在するものと思われるので、何方か探してみられては如何だろう。

ヴァイオリンを弾く友人T君はELACの何とかいうスピーカーを使っているが素晴らしいとべた誉めである。僕は聴いていないから何とも言えないが、ELACのSTS322というMMカートリッジを愛用しているので、同様の音造りであればべた誉めも当然かと推察する。ドイツの音造りにはイギリス、アメリカとはまた違った如何にもドイツらしい堅めの哲学の様なものを感じさせる。

WEに代表され、JBLやアルテックで一般化したアメリカスピーカーも僕らを魅了するに充分な魅力を持っているが、イギリスのタンノイやヴァイタボックスは音の品性に於いて遥かにアメリカ系を上回る。全てそうだという訳ではないが、概してアメリカ系のスピーカーはジャズ、ロック系の音楽に適しており、其れ程の品性を必要としないのは云ってみればお国柄かもしれない。

どうあれ、ドイツスピーカーの胸を張ったようながっちりした、且つ繊細な音造りの魅力が正しく紹介されていない事は、オーディオ大国日本として画竜点睛を欠くと云うべきだろう。

4、5年前、捨てられていたラジオから外したような、ボロボロのドイツスピーカーがネットオークションなどで出回ったが、こうした事を積み重ねた結果がドイツスピーカーの評判を落としてしまったのではあるまいか。

あの手の8pほどのスピーカーはおそらくラジオから外したものと推察され、もしそうなら所詮人の声さえ満足に聴く事が出来れば事足りるので、其れなりの性能にしか造られていないだろう。それを50円か100円か或いは1000円か知らないが塵の山から安く拾って来て、オーケストラを鳴らし「フィールドスピーカーで御座い。付いては20万円頂きます。此方は上等のテレフンケンなので100万円頂きます」、これでは評判が落ちるのも無理はない。

スピーカーで一番難しいのは箱だという事は今更めく話で、とうに皆様御承知の通りである。

ただ造るだけなら大工仕事でも出来るが、ユニットの実力を実力通りに鳴らす事はそう簡単に出来ることではない。

指定の寸法で造ったから音になるかといっても、まずまともな音になった例を僕は知らない。無論素人仕事でも偶然の大当たりが無いとは言えないが、エンクロージャーの自作ばかりは決してお勧めできるものではない。

尤も、どう造ったって、音は出るに決まっているので、願望から僕らはつい錯覚する、出来たてのほやほやの時は「なんて良い音だ」と思いたいのである。

そして、JBLやアルテックのユニットを使っているんだから良い音に決まっているというブランドに対する先入観がまた僕らの耳を錯覚させる。

回路図通りに組み上げれば一応回路図通りの音が出るアンプなどとはわけが違って(これだって部品配置や配線方法等で俄然音は違ってくるが)目に見えない空気の振動に関する計算と現実の音の間には大きなギャップがあるようだ。

だが逆の事もあるだろう、コーラルのスピーカーユニットだって、箱を旨く造れば素晴らしい音に仕上がるかもしれない。今も云った通り偶然の産物が成功をおさめないとは云えないから、つい期待するし箱造りに嵌るのである。

この事は自作エンクロージャーに限った事ではなく、他社製造の箱つまり指定寸法に依る本職の仕事だってユニットがまともな音を出した例を聴いた事が無い。
まして、他社独自の設計によるエンクロージャーをや、である。

タンノイ然り、JBL,アルテック然りオリジナルとの音質の差は歴然としている。

古くはヴァイタボックスのコーナーホーンに物凄い奴があった。大メーカーともあろうものがよくぞここまでやってくれたものだとほとほと愛想が尽きて、以来このメーカーの物は何によらず買った事が無い。こういう音造りを平気でやる音響メーカーを信用出来ないのである。指定寸法という触れ込みながら、どう造ったってここまで酷い音にはなるまいと思うが、それがちゃんとそうなっているのだから驚く。

件のラジオ用スピーカーも当然箱を作らねばならないが、素人仕事も本職仕事も含めてちゃんと音になった例があるんだろうか、甚だ疑わしい。

僕の知っている限りでは、自称スピーカーの専門家の造ったへんてこりんなバッフルなど随分杜撰でいい加減なものだった。言うまでもなく音は出ていたが音にはなっていなかった。

会社の大小を問わず、どういうものを造るかというメーカーのコンセプトは、要は経営の先見性に加えて教養とセンスとモラルを根本とする筈だから、これが無いメーカーは気楽なものである。何でも有りなのだ。要は「だからこのスピーカーは良いのですよ」という話を造ってしまえば良い。

僕らはだから自分の耳をしっかり信じて、良い悪いもさることながら、好きか嫌いかをしっかり耳で判断したら良いのだろう。JBLだから好きなのではなくて、眼をつぶって聞けば自分の好き嫌いは誰に教えてもらわずとも基よりはっきりしている筈だ。

その耳で是非ともちゃんと整備されたドイツスピーカーの音を聞いてみては如何だろう。

ただし、どうしてもオイロダインをというなら、閉館した映画館を買ってしまうのが早道だろうから相当の費用も必要になるに決まっている。だが、価値はあると思う。勇者の出現を期待して、是非とも聴かせて頂きたいものだ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c5

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
6. 中川隆[-10437] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:42:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1864]
クラングフィルム KL42006


Klangfilm KL- 42006 field coil 1936 year !!!
http://www.youtube.com/watch?v=zPHr4PbP9Vs

Klangfilm 42006 + SE
http://www.youtube.com/watch?v=yxhQcs4ztC8

Klangfilm 42006+402 FC SPEAKER
http://www.youtube.com/watch?v=UsJRVwdHbHE


クラングフィルム KL42006 KLANGFILM, TELEFUNKEN Ela L45
乱聴録【其ノ三】クラングフィルム KL42006 KLANGFILM, TELEFUNKEN Ela L 45(2007年10月28日)


初期の台座が付いた 42006
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/179/17997_801.jpg


クラングフィルムでは、1920年代後半のライス&ケロッグ型に次いで古い、この1930年代前半の形状をとどめるセンター・スパイダー型のラッパが、戦後になってアルニコの時代に移り変わるまでの長い間、フルレンジ・スピーカーの王座を守りぬいた。

42006 はそれだけ完成度が高く、決定版であったということである。

さらに、磁気回路が巨大で外観が立派なこともあって、42006 は現在でも最高のフルレンジとされているのだから、ラッパは1930年代前半から進歩していないと、この一面ではいえることになってしまう。

この古風な姿をしたラッパが現在でも入手可能で、そのうえ、すばらしい音を出してくれるということは、ヴィンテージ・オーディオにおける最高の喜びのひとつである。

俗に ZETTON と呼ばれているようだが、KLANGFILM ZETTON システムのメイン・スピーカーは、初期がライス&ケロッグ型で、後期が42002という別のモデルである。42006 はトランク・ケースに組み込んで、ポータブル映写システムに多用されたため、製造数が多く、現在でもクラングフィルムのフィールド型としては、最も数が多いラッパである。したがって、入手は比較的容易だが、すでにかなり高額になってしまっているだけでなく、さらに高騰しそうな勢いである。

シリアルが4万台の初期ユニットは、ガスケットのフェルトが美しい紺色をしている。そのなかには、上の写真のような台座が付いているユニットがある。42006 は磁気回路が非常に大きくて重い割りにフレームが薄い鉄板なので、少しの衝撃で変形してしまう恐れがあるから、この台座が省略されてしまったのは残念である(その後、7万台で台座付きのものを目にした)。

6万台になるとフェルトは灰色になるが、代わりにレモン・イエローの半透明塗料が磁気回路の防さび用として塗布されている。下の写真の左側のユニットがそれで、タグには1938年と記されている。旧ドイツによるチェコスロバキア併合が始まった年であり、大戦前夜の優れた品質の製品が生み出された時代でもある。


シリアルが6万台(左)と11万台(右)の 42006
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/179/17997_802.jpg

右側はシリアルが11万台で、第二次大戦直後の製造と思われるが、品質は意外に高く、敗戦による粗悪な製品のイメージとはほど遠いものである。1945年のオイロダインと同様に、クラングフィルムの七不思議だ。その後、クラングフィルムのモデル・ナンバーが大戦中までの5桁から、1945年ごろの4桁を経て3桁になるのにしたがい、KL-L305 と改められたが、ラッパにこれといった変化は無かった。

42006 の初期には TELEFUNKEN ブランドの Ela L45 という同型のラッパがあった。黒いチジミ塗装、緑色のフェルト、センター・スパイダーのすき間に輝く銅メッキのポールピース。そういったパーツでいっそう魅力的に見えるラッパだが、最大のちがいはコーン紙にある。これまでに入手した2本は、どちらもコーン紙が少し茶色がかっていて質感がちがい、音も少しだけ柔かい印象であった。また、ボイスコイルの直流抵抗も14オーム程度と多少高かった。とはいえ、42006と異なる評価を与えるほどの差は無いので、いっしょにまとめてしまった。試聴は11万台のラッパを中心に、他も少しだけ聴きながら行った。


テレフンケンの Ela L45
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/179/17997_803.jpg


■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
死んだ鼓手の大太鼓は青いテレフンケンと同じくらいの量感であるが、口径が大きいためか余裕を感じる。フィッシャー・ディースカウのバリトンはオイロダイン以上にリアルで凝縮感があり、ゾクゾクするほどであった。トライアングルやピッコロなど、細かい音も一とおり聞き取れた。ソプラノは軟らかく聞きやすいが、ほんの少し物足りなかった。それでも、シュバルツコップらしい声には聞こえた。途中のバイオリンソロは艶が控え目だが良い感じであった。古色蒼然たる見かけよりもずっと Hi-Fi 的だったのは確かである。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
ホールトーンなど、古楽らしい空間の雰囲気は弱かったが、ニュアンスはそれなりに聞き取れた。ソプラノも地味で、ソプラノがフォルテで声が割れるような録音が歪むようなところは、濁ってしまってニュアンスがはっきりと聞き取れなかった。とはいえ、声がソフトで聞きやすかったこともあり、聴いていて悪い気分ではなかった。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
ヌブーとハシッドはあふれる才能をもつバイオリニストであったこと、そして、若くして命を失ったことで共通している。大二次大戦の初期に行われたブルムラインの装置による録音は、SP時代の頂点ともいえる出来であり、赤レーベルに金泥が輝くヌブーのHMV盤は、ヴァイオリン・ディスク史上の宝石である。ハシッドのほうはエビ茶色のレーベルで、同じ HMV盤でも趣が異なるのだが、念のためにSP盤を取り出して確認したところ、やはりブルムラインの装置を示す□の刻印があった。ウエスタンエレクトリックの装置なら△の刻印である。17才でハシッドが録音したタイスの瞑想曲を HMV の 203型蓄音機で聴くと、「クライスラーが200年に一度の逸材と絶賛した彼のビロードのごとき手で奏でれば、このありきたりに聴こえがちな曲がなんという深い美しさをたたえるのであろうか」と、思わずにはいられない。それほどの美音は望まないにせよ、この録音のバイオリンをフルレンジ・ユニットで満足に再生するのは意外に難しく、試聴にはもってこいである。

ヴァイオリニストに多い早逝の天才である二人

一聴からしてヌブーはいまひとつであった。高域に蓄音機的な華やかさが無く、電蓄的(当り前だが)であった。ちなみに電蓄とは電気蓄音機のことで、シャキッとした機械式の蓄音機の音に対し、ブーミーな音とされている。ハシッドはまずまずであったが、どうも古いヴァイオリンとは相性が悪いのかもしれない。試しにローラン・コルシアを聴いてみたところ、なかなか良い雰囲気であった。どうもヴァイオリンに関しては新しい録音のほうがマッチするようである。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
録音年代の差はオイロダインほどではないが、はっきりと聞き取れた。音にはかげりがあって、ショパンのノクターンらしい雰囲気を味わうことができた。オイロダインは、20番で音が明るすぎて違和感があった。42006 も全体に少し誇張された感じはしたが、19番では音が少し不安定でいっそうアナログ的に聞こえる効果が生じて、この CD にはマッチしていた。高音は音程によって音色が異なるばあいがあり、調律師だったら気になるであろう。いかにも敏感なフルレンジらしい魅力的なピアノで、ソプラノが地味なのと対象的であった。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
一応フル・オーケストラもちゃんと聞けたし、チューブベルや大太鼓も悪くなかった。トライアングルなど細かい音も聞き取れた。しかし、音場はダンゴ気味になってあまり広がらなかった。もっと大きなバッフルなら良かったのかもしれない。やはり、「フル・オーケストラではツィーターが欲しくなるな」という印象をもった。量感はけっこうあって、ズシンと来た。拍手はダクトを耳に当てて聴いたような、遠くのジェット機の騒音にも似た、変調された感じの音であった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
田舎に行くとコイン精米機というのがあって、玄米から精米し立ての米を食べるために利用されている。コイン精米機の動作中は「ザーザー」とも「ジャージャー」ともつかない音が響くのだが、42006 のスネアドラムは、まるでこの音のようであった。ハイハットはまずまずで、ピアノはリアルだが誇張された感じであった。ベースはオイロダインのような弾ける感じではなく、普通という印象を受けた。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
クリフォード・ブラウンのミュートを付けたトランペットは、なんともいえない哀愁を帯びた響きであった。少しマイルドに過ぎるきらいはあるが、けっしてあいまいではなく、音のくま取りははっきりとしていた。ボーカルは声が浮き出て良かった。

■■ まとめ ■■
この量産ユニットとしては最も古い形状のフルレンジは、はたして Hi-Fi に使えるのであろうか? その答えは YES でもあり NO でもある。意外にレンジは広く、音の透明感もそれなりにある。往年の名録音ならオーケストラも含めておおむね良好だが、大編成の新しい録音はおもしろくない。フルレンジで高域を補うために良くある 8 kHz 付近のピークは比較的弱く、素直な特性である。したがって、自然で大人しい音である。

Hi-Fi 用ではなく、能率重視の古い設計だが、センタースパイダでショートボイスコイルという、軽い音原らしい敏感な音で、俗にいうハイスピードの典型だろう。いっぽうで巨大なフィールドらしい中音域の凝縮感もあった。低域はやや甘くて使いやすく、オイロダインよりも容易に低音の量感を出すことができる。男性ボーカル専用にモノで使えば最高か? ツィーター無しで満足できるかどうかは、聴く人の感性やポリシーによるが、平均的な米国系の12インチ・ユニットよりもはるかにワイドレンジなことは確かである。娘が借りてきたヒラリー・ダフの DVD を、なんの違和感も無く再生出来たことを付け加えておく。さすがに映画用のラッパだ。

初期の台座が付いたラッパは f0 が 70 Hz と少し高く、後期のものよりも低音が軽く感じられた。テレフンケンは少しだけ柔かい音で、42006 にもかすかにある、SIEMENS 系のフルレンジに特徴的な音の硬さが目立たなかった。さて、だいぶ長くなったが、42006 についてはあまりに書くべきことが多いので、続きは稿を改めて別の書き物にまとめることにする。


11万台のユニットの周波数分布
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/179/17997_805.jpg


■■ スペック(42006)■■
6.8 kg : Weight : 重量
296 mm : Diameter : 外径
263 mm : Edge diameter : エッジの外径
236 mm : Cone diameter : コーンの外径
193 mm : Depth : 奥行き
88 mm : Depth of basket : バスケットの奥行き
38 mm : Voice coil diameter : ボイスコイルの直径

10 ohm : Voice coil DC resistance : ボイスコイルの直流抵抗
2.7 k ohm : Field coil DC resistance : フィールドコイルの直流抵抗
50 - 12 kHz : Frequency range : 実用周波数帯域
67 Hz : Resonance frequency : f0
Very high : Efficiency : 能率

■■ 評価 ■■
4 : Amount of bottom frequency : 重低音の量
5 : Amount of low frequency : 低音の量
5 : Amount of high frequency : 高音の量
2 : Amount of top frequency : 最高音の量

6 : Quality of lower frequency : 低音の質
7 : Quality of middle frequency : 中音の質
5 : Quality of higher frequency : 高音の質
7 : Frequency balance : 各音域のバランス

6 : Softness : 音のやわらかさ
4 : Brightness : 音の明るさ
4 : Clearness : 音の透明さ
4 : Reality : 演奏のリアル感
7 : Sound source image : 音像の明瞭さ

4 : Soprano : ソプラノ
8 : Baritone : バリトン
4 : Violin : ヴァイオリン
8 : Piano : ピアノ

4 : Orchestra : オーケストラ
4 : Brass : 金管楽器
6 : Big drum : 大太鼓の重低音
3 : Triangle : トライアングル
2 : Perspective of applause : 拍手の臨場感

2 : Snare drum : スネアドラム
6 : Jazz base : ジャズ・ベース
8 : Jazz vocal : ジャズ・ボーカル

5 : Aptitude for Classic : クラッシックへの適性
6 : Aptitude for Jazz : ジャズへの適性
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14457&i=17997



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c6

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
7. 中川隆[-10436] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:43:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1865]

クラングフィルム _ KL42006
[クラングフィルムのユニットを使ったメインスピーカシステムの製作]2012.2.2


1998年、初めてクラングフィルムの KL42006を入手して以来、実に13年の歳月が過ぎてしまいました。 長年夢抱いてきたオーディオシステムを最終形態として完成させるため、延び延びになっていたメインのスピーカシステムに着手する事にしました。 パワーアンプは既に最終形態のものを製作済みですから、残るはプリアンプとスピーカです。

スピーカは場所をとる上にボックス製作は休日の昼間くらいしか工作できず時間が掛かりますから、オーディオシステムを完結する上で最優先となりました。
  紆余曲折、図面作成に半年、製作に一年を要しましたが、ようやく念願かなって KL42006を稼動させる事ができました。

  スピーカシステムを製作といっても単にスピーカボックスを製作するだけの話なのですが、最初から最終形態のスピーカシステムを目指し、作り直しを恐れていたので、なかなか製作に踏み切れずにいました。

  しかし、それでは何時まで経っても先に進めない訳で、宝の持ち腐れになってしまいますので、作り直しても良いくらいの気持ちで、金銭的リスクも考えつつ、安い木材を使って箱を試作する事にしました。

  今回作った箱での不満は次回に反映させればよく、図面を描き直して特注する事も考えつつ、先ずは作る事にしました。

  使用するユニットはクラングフィルムの KL42006で、以前モノラルのシステムとして平面バッフルを製作していましたが、平面バッフルでの使用はやはり制約が多く使い勝手の悪さから断念しました。バッフル板はパイン集成材を使いかなり出費したにも関わらず廃棄したのです。

  ところで、「あれ? KL42006は一本しか持ってなかったのでは?」とこのHPを何度か訪れた方は疑問に思うかもしれませんが、実は3年前に偶然ペアを入手する機会がありステレオを構成する事ができました。結婚式&新婚旅行前であったのにも係わらずカミさんは快く承諾してくれたのでチャンスを活かす事ができました。

【設計】
  設計といっても計算式や指定箱があるわけではないので直感的に見積もって図面をひくしかありません。オイロダインですと最低でも2m四方のバッフル版が必要ですから相当なサイズが見込まれます。

  密閉は考えられませんから、後面開放か、あるいはバスレフ箱ということになります。ある程度低域は伸ばしたいので、背圧がかかり過ぎない程度に空気を抜くという考えで開口面積の大きなバスレフにしました。

  クラングフィルムのスピーカ相手にバスレフを適用するなどと、マニアから顰蹙を買いそうなのですが、置き場所がなく今後活用し続けていく上で止むを得ない状況で考えた挙句、出来上がった図面がこれです。

 
前面と後面のバッフル板は取外せるようになっていますので、手持ちのビンテージユニットをあれこれと付け替えできます。

  また、後面開放も出来るよう裏板も取り外し可能になっています。但し、設置場所の後ろの壁との距離を必要としますので、場所をとってしまいます。


  
【KL42006ユニットについて】

  KL42006 というユニットは30cm口径の汎用のフルレンジスピーカで、手持ちの文献を見る限りではオイロダインに搭載されているユニットより古く1920年代頃から製造され持ち運び可能なPAスピーカやモニタースピーカなど汎用的に使われていた様です。

  少量生産の物ですから、現存しているユニットも同じ型番でありながら異なる形状だったり、ボイスコイルのインピーダンスが200Ωや15Ωがあったり、コーン紙もリペアされたものがあり状態は様々です。完全に同じ状態の物をペア組みするのはかなり困難なようで、テレフンケン製の KL42006もあるとの事なので、どういった経緯で製造されていったかは浅学の自分には解りません。

  今でこそ雑誌の記事でクラングフィルムのスピーカの実態が明らかになってきていますが、購入時は文献もなく、某ショップで偶々クラングフィルムのスピーカを試聴する機会に恵まれたため、購入を決意する事ができました。
  但し、その当時はWE-755Aがプレミアム価格であったのに対し、KL42006はまだそれ程プレミアムが付いておらず比較的安く買う事ができました。

 

【フィールド用電源について】
  このユニットは励磁型ですのでスピーカの電磁石を駆動するために1本あたり220V 100mA程度の直流電源が必要となります。

  電源の回路図はこれです。 秋葉原で手頃なトランスを見つけたの新規購入し、それ以外は手持ちのパーツを利用しています。また、115Vタップは他でも使用するので外部に出してあります。

1次:0-100-115V、2次:0-200-220-240V、電力容量40VA

  見ての通り、整流してフィルターを入れただけの単純な回路で、チョークトランスはジャンク箱を漁り、大昔に買った1.25H350mAの物でアンプには使いづらいものを使用しました。整流後の抵抗は電圧調整の為に入れてあります。
  電解コンデンサはアンプに使うつもりの物を使用しましたが、250Vくらいの耐圧の物が使えますので容量を大きく採る事もできます。
  もっとも、負荷は「一定な抵抗+インダクター」ですからそれ程神経質になる必要はなく、リップルがあっても影響は殆ど出ません。
  安全のため、ヒューズは100mAの物を各チャンネル毎に設けています。
 メーターは2個分の合計の電流値を指し、個別には測定していません。

  それから、感電しないための工夫はもちろん必要ですが、ボイスコイルに誤って直流200Vを繋ぐ事がない様にする工夫も必要です。貴重なスピーカを一瞬で破壊してしまう様な事は何としても避けなければなりません。
 
【組立て・調整】
  スピーカボックスの製作に関しては工房も道具も充分でない状況での製作で、いつもかなりのストレスを感じながら製作しています。
  補強を追加して塗装をしてどうにか聴ける程度にしたというところでの完成です。
 音のランクを上げるには良い木材が必要で、ボックスの容積もぎりぎりのサイズである事を申し上げておきます。
  ボックス内は画像の通り板を一枚橋渡ししてその上に電磁石のフレームを固定する様にしています。
  
 
【ネットワーク】
  KL42006 の周波数特性のデータは持ち合わせていませんので、視聴しながらツイータを合わせ込むことを考えました。
  もちろん、KL42006 に匹敵するツィータを買うとなると気が遠くなる事を始めなければなりませんから、無茶を承知で手持ちのFOSTEXのT90Aを繋ぐ事にしました。
  手持ちのコーラルの FLAT10U 用に使っているネットワーク(といっても高域側の自然減衰を利用したコンデンサ1個とレベル調整の抵抗のみですが。。)を当面の間代用しています。
 
【感想】
  手っ取り早く、現在稼働中のファインメットコアのトランスを使った6BQ5プッシュプルアンプを繋いでの試聴です。このアンプにCORALのFLAT-10Uを繋いで鳴らしていましたが、音質の良さは手持ちのアンプの中でも群を抜いており、KL42006 との相性を確認したかったからです。

  クラングフィルムの本当の音を知らないので客観的に評価出来ないのですが、自分では50点くらいの及第点は取ったつもりです。材質が安物で箱が脆弱なのでJAZZとかロックを音量を上げて鳴らしたい場合は作り直しが必要でこれからの課題です。。。
 しかし、自分が普段聴いている音楽であれば何ら問題ない様です。特にファインメットコアの音質が活きてきておりかなりクオリティの高い音だと感じました。
  オーディオマニアでないカミさんも「音が綺麗」と評しており、自分も満足しています。自分の求める音が確かにここにある事が確認できました。


【参考文献】
  ・Hi-Fiスピーカの活きた使い方 誠文堂新光社
  ・プレミアムオーディオVol.3 誠文堂新光社
http://www5d.biglobe.ne.jp/~t-nakata/KLL42006SP/KL42006SP.html

クラングフィルム 42006 オリジナル・コッフェア入り(ペア)KL

Klangfilm Type 42006 Kofferlautsprecher
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/192/19254_801.jpg
 クラングフィルムのフィールド12インチ・フルレンジ 42006 の、オリジナル・コッフェア入りペアです。

Koffer はドイツ語で手持ちのトランクケースから大きなコンテナまでの移送用の箱の総称で、日本ではコッフェルと表記しているようです。

このスピーカーは16ミリ映写機とセットで移動上映システムとして使われたもので、Kofferlautsprecher というものです。二つのユニットはシリアルが近く、コーンもオリジナルで良好なペアです。もちろん、ボイスコイルの位置もぴったりと調整してあります。

 写真から判るように、このスピーカーはひとつ前のアルニコのオイロダインと同じ愛好家の所有となりました。アルニコのオイロダインと 42006 は最高の組合せで、オイロダインの苦手なピアノと男性ボーカルは 42006 が最も得意とするジャンルです。最古のオイロダインよりもずっと古いこのスピーカーがリスニング・ルームにあれば、めんどうなフィールドのオイロダインに手を出すこともなく、平穏に過ごせるというものです。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14451&i=19254


当時のドイツでは、小学校などを巡回する移動映画館やレコードコンサートがよく行われ、LPレコードはそうしたところで使われる教育的な用途もあったと思われる。そもそもドイツ・グラモフォンはジーメンス社の傘下にあり、レコード・コンサートは当然ジーメンス社のPAシステムで行われたと考えられる。もちろんKlangfilmも擁する大企業であるため、高級オーディオ機器の製造もあるにはあったが、戦後霹靂としたドイツ人が新たにオーディオを購入できるわけもなく、こうしたサービスを通じて新しいHi-Fi機器を知ってもらおうという意図も感じられる。

巡回用の簡易PAは、25cm程度のフルレンジスピーカーをスーツケースに治めたものを、10W程度のEL84アンプで鳴らしていた。50名強の人数なら、これで十分な音響が得られた。
http://quwa.fc2web.com/Audio-105.html#deutche


クラングフィルム 42006 フィールド12インチ(3ペア)KL
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/192/19249_801.jpg

新品元箱入りの 42006 で、端子にハンダ痕は無く、箱とユニットのシリアルも同一

 クラングフィルムのフルレンジ・スピーカーを代表する 42006 の3ペアです。一般に KL42006 とされていますが、このころは型番の前に KL を付けていませんので、正確には Klangfilm Type 42006、または Nr. 42006 となります。

写真の新品元箱入りのユニットとは、ミント・コンディションでシリアルの近いものがペアになっています。比較的古い製造でコンディションの良いペアもあります。すべてシリアルが近く、同一の色や形状をしたユニット同士のペアです。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14451&i=19249


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c7

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
8. 中川隆[-10435] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:44:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1866]
オーディオMotegi

ドイツ古典フルレンジユニット+後面開放箱


これらのユニットを鳴らすということは、単に昔の音を甦らせるということではありません。
超軽量コーンが発する枯れて乾いた音色は、約60年の歳月をかけた熟成の結果でもあるからです。

歳月という試練に耐える素材、構造、それを現実の姿にする優れた製造技術、
そして熟成という時間の魔法・・・
全てが結集された再生音に、どうぞ魅せられてください、息を呑んでください。

空気との親和性が高い超軽量コーンだから、録音マイクがスタジオやステージの空気と交わした会話をまるでリスニングルームの空気に口移しするように、優しく、熱く、伝えてくれます。

Telefunken製20cmフルレンジユニット
(この時代のユニットは同一モデルでもロットの違いによるバリエーションがございます。
磁石、フレーム形状等が写真の物と一致しない場合がございますが予めご了承ください。
同一品質基準、同一工場で生産されたコーン紙の優秀性は、全てのユニットに共通です。)

超軽量コーンを強力アルニコマグネットでドライブ。
96〜97dB/W/mの高能率を得ています。
コーンの実効質量は、何と5〜6g!
(fostex FE203等の代表的な軽量ユニットに比べても半分以下です)

キャビネットは、幅38cm×高さ58cm×奥行30cmのコンパクトサイズ。
超軽量コーンならではの抜けの良さを発揮できる後面開放型です。
重厚な響きのパーチクルボード材をチークつき板で仕上げました。


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SABA製20cmフルレンジユニット Permadyn19

通称グリーンコーンと呼ばれ、今なお多くのファンに愛され続けるザーバ(SABA)の名ユニットです。
上記同寸のキャビネットは、フィンランドバーチ材を採用。
緑色のコーン紙が鮮やかに映える黒塗装で仕上げています。

配線材にはWestern Electric布巻き単線を採用!


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SABA製22cmフルレンジユニット Permadyn25

ほぼ20cm口径ながら一回り大きいSABA製のユニットです。
絶妙の帯域バランスに、センスと技術力の高さをうかがい知ることができます。
SABA(Schwarzwälder Apparate-Bau-Anstalt)社は現存しませんが、
Telefunkenの対向メーカーとして一時代を画した総合電機メーカーです。


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Telefunken/SABA20cmユニット搭載後面開放システム
¥200,000(黒塗装・ステレオペア)
¥210,000(ツキ板仕上げ・ステレオペア)

サランネットは別売オプションとなります

その他、Lorenz、Grundig、LoeweOpta等々、ドイツ往年の名ユニット続々入荷予定!

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ローレンツ(Lorenz)製20cmフルレンジユニット

躍動感溢れる中低域とツィーターが全く不要に思える良質な高音域が見事に一体化しています。
この時代のフルレンジユニットの最高傑作の一つでしょう。


Lorenz 20cmユニット搭載後面開放システム
¥240,000(予価 黒塗装・ステレオペア)
¥250,000(予価 ツキ板仕上げ・ステレオペア)
サランネットは別売オプションとなります


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ラーヴェオプタ(LoeweOpta)製20cmフルレンジユニット

三角形のフレームが特徴の大変美しいユニットです。
奏でるサウンドは曖昧なところがなく芯がしっかりした印象で、実直なゲルマンの気風が漂います。

LoeweOpta 20cmユニット搭載後面開放システム
¥240,000(予価 黒塗装・ステレオペア)
¥250,000(予価 ツキ板仕上げ・ステレオペア)

サランネットは別売オプションとなります
フェーズプラグ(別売予定)の併用をお薦めいたします


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グルンディヒ(Grundig)製20cmフルレンジユニット

深いすり鉢状のコーンにベークダンパを組み合わせています。
厚みのある中低域をベースに、生々しい説得力と典雅な余韻表現を見事に両立させています。


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Grundig 20cmユニット搭載後面開放システム
¥240,000(予価 黒塗装・ステレオペア)
¥250,000(予価 ツキ板仕上げ・ステレオペア)

サランネットは別売オプションとなります
フェーズプラグ(別売予定)の併用をお薦めいたします

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フェーズプラグ


LoeweOpta、Grundig等の深絞りコーンのユニットで、奥まった位置から発せられる高音が筒臭い印象になるのを解決します。
材質はアルダー材で、販売品では芯の中空部にダンプ材を充填してあります。

装着例(LoeweOpta)


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Lattice1005PM \168,000
(サカエ工芸)

空間表現に優れるコンパクトなスピーカーシステムです。
広々とした音場の中に、芯を持ってくっきりと定位する音像、
これは、音像と音像の間のスペースを表現できて初めて実現する世界です。
https://sites.google.com/site/audiomotegi/home/high-light

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c8

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
9. 中川隆[-10434] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:47:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1867]
VINTAGE AUDIO
ドイツ製のAUDIOを中心に紹介及び販売を致します。
https://vintage-audio.jp/?cat=8

Q&A

Q1: ドイツのヴィンテージスピーカーの特長は何ですか?

音の違いから言いますと、まず聴きやすい、聴き疲れしにくい音だと思います。
決してつまらない音では有りません。多くのスピーカーはかまぼこ型の特性になっており高域と低域を欲張っておりません。音楽や人の声などの核となる中域重視となっております。

構造の違いから言いますと、まず軽いコーン紙にて能率が高いユニットがほとんどです。

レスポンスが大変良く、真空管アンプとの相性も抜群です。またコーンの素材であります紙の質がダントツ的にすばらしいという事でしょう。タンノイなども古いユニットはドイツのコーン紙を使用しております。このコーン紙が最大の特徴です。 


Q2: 古いスピーカー達のコンディション、また使用していて壊れないですか?

エッジに関しましては年間にして100ペア以上のユニットを見て来ておりますが、アメリカや日本のユニットのようにエッジがボロボロという物は見たことが有りません。約40〜50年以上前の物ですが有っても故意によるものや縦方向の切れが殆どです。一部のユニットにはガスケットと一緒に外れて切れてしまった物、
Grundigなどはガスケットにスポンジが使われている物がありスポンジを貼り付けていた

接着剤と一緒に硬化してボロボロになっている物も見られます。いずれにしろ
エッジ素材そのものによる劣化ではりません。ウーハーの一部には布エッジも見られますがほとんがフィックスドエッジであり問題なく使用出来ており、よほどの事がなければこれからも問題ないでしょう。                                 
ボイスコイルの擦れに関しましては、やはり物によっては見られます。
保存状態が悪く、錆による物、ゴミが入ってしまった物などです。

ドイツのユニットはボイスコイルとマグネットとの隙間が非常に狭く出来ております。よってレスポンスの良いサウンドを奏でます。日本やアメリカのユニット達はアロワンスをみて広めにとっております。当時のドイツの基本的な技術力、精度の確実さを裏つけております。

Grundigに多く見られるセンターキャップにスポンジを使っている物はスポンジがボロボロになっている物がほとんで要注意でも有ります。ボロボロになっていたら取ってしまった方が安心です。                                         
また蝶ダンパーの物はボイスコイル擦れの物も布ダンパーに比べると多いようです。

音の良いとされている蝶ダンパーから布に変わった点からも布の方が長期間の安定
が望めるからだと思われます。一部の蝶ダンパーはネジの調整によりセンター位置を変える事が可能になっておりますので、簡単に直す事も出来ます。 
   
使用に関しましては、よほどの事がなければまず壊れないでしょう。
これからもずっと使えるスピーカーだと理解しております。        

Q3: 最近のAMPに繋げることは可能ですか?

まず,入力インピーダンスになりますが、ドイツのユニットは殆どが4〜6Ωとなっております。

最近のAMPには4Ω端子も付くようになって来ましたが、殆どのトランジスタアンプは4Ω以上であれば問題なく繋げる事が可能です。真空管AMPの場合も出力端子がついていれば問題ありませんが8Ωに繋げても大きな問題はなく、普通に聴く事が可能です。厳密に言うと動作位置が多少狂い、定格より多少パワーが入ります。                                        
スピーカーの最大入力パワーですが、ヴィンテージの物はユニット本体にて10W以下、システムにて25W以下の物が殆どでしょう。50W,100Wのアンプにて聴いていてユニットが壊れるかというと普通に使用している限りでは問題なく使用出来ます。通常、オーディオショップでの音量にて5W程のパワーを使用していると言われますので、自宅でしたら5Wも出せないでしょう。

Q4: どのようなAMPと相性が良いのですか?

真空管AMPかトランジスタなど使用するAMPにてサウンドは変わります。

基本的にはどのAMPでも十分な表現力にて楽しめるかと思いますが当方のシステムでの比較にて参照下さい。

真空管AMPはドイツのBraun EL84PP,2A3シングルを試聴室では使用しておりますが
やはり年代的にも実際に当時も真空管にて鳴らしていたことでしょうから相性は良いと思います。能率が良いので1WクラスのシングルECL82でも十分に鳴ってくれます。 
         
トランジスタはテクにクスのSU-V7を使用しておりますが、低域特性がやはり真空管AMPよりは良いので低音の出方がかなり違います。サイズの割には低域が出ますので
驚ろかれる事でしょう。サウンドも古臭くはあまり感じないでしょう。
https://vintage-audio.jp/?cat=8

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c9

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
10. 中川隆[-10433] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:51:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1868]

ドイツ SABA のフルレンジ SPユニット
http://vintage-audio.jp/?p=390

メーカー:SABA
モデル名:Permadyn 5298U8
生産国:ドイツ
生産時期:1952〜1958年
型式:シングルコーン
口径:8inインピーダンス:5Ω
マグネット:アルニコV

※より詳しい資料はこちらのサイトを参照下さい。
http://home.arcor.de/pfaue/klangkue/gruenwunder/sabaliste.htm


鮮やかなグリーン色のコーン紙が特徴のドイツ名門SABAのフルレンジSPユニットです。

超軽量コーン紙に小型の磁気回路、ペラペラのプレスフレーム・・・

1950年代の家庭用ドイツ製ユニットの特徴なのですが、これを上手に鳴らすと、英国やアメリカのユニットでは出すことの出来ない、ナチュラルで透明度の高く、繊細で分解能が高いサウンドを奏でるので、見た目じゃ判断できないのです。

そして、これらドイツのユニットを研究すると非常に合理的に作られている事に気が付きます。

超軽量なコーン紙を使用している為に、それを駆動する磁気回路は小さくでき、よってフレームもダイキャスト等大掛かりでなくプレスフレームで十分な強度が取れる訳です。

実に合理的でしょ!

しかも、超軽量コーンはユニットの設計だけでなく、サウンドにも大きなメリットがあります。

軽量だから信号に対しての反応が圧倒的に速いのです。

これにより、全帯域で分解能が高く、小音量時に音が潰れないのです。

小口径・軽量コーンのユニットは、家庭用(家庭用HiFi)ユニットに分類されますので、ドイツ業務用と混同して考えては駄目です。

また、構造上ハイパワーユニットではありませんから、駆動するパワーアンプも、2〜3Wのシングル(またはP-P)管球アンプが適当です。音量が足りないからといって、ハイパワーなアンプを繋いだりしてはいけません、音量を稼ぐ場合は、ユニットを複数個使用します。そして、適度な音量で鳴らすことで、超軽量コーンユニットのメリットが最大限発揮できます。

この事を踏まえてシステムを構築します。

まず、特徴である軽量コーンにあまりプレッシャーを掛けずに使用したい為、平面バッフルか後面開放型が適当だと思います。

密閉型、バスレフ型になるとバックプレッシャーのコントロールが難しくなる事とエンクロージャーの影響を受けやすくなりますので、今回は1940年代の米PHLCO社のAMラジオのキャビネットを利用することにしました。

後面開放型になります。

バッフル板をキャビネットに合わせて製作します。適度な鳴りを考え、9mm厚のフィンランドバーチ合板を使用しました。ユニットのインピーダンスは5Ωなので、2本をシリーズに接続し、トータルインピーダンス10Ωで使用します。それを組み込んで完成です。

そのサウンドですが・・・ユニットの特徴を上手く活かせたシステムになったと思います。決してワイドレンジではありませんが、全帯域に渡って癖がなく明瞭度が高いサウンドです。長時間聴いても聴き疲れすることもなく、部屋の中に音楽が自然に広がっていきます。これ1本で十分か?と言われると、私の場合はそうはいきませんがサブシステムとして、または音楽鑑賞用としてなら十分な能力があります。

ドイツ家庭用シングルユニットは、見た目ではなく実質的な能力の高さを、国内の皆さんも評価して欲しいと思います。

このユニットは、ドイツ(ライプチッヒ)のコレクターからの出物で大変状態の良いユニットでした。同等ユニットも多数ありますので、これらSPユニットをお探しの方は下記までお問い合せ下さい。
http://vintage-audio.jp/?p=390
http://www.barshinkukan.com/kizai.html



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c10

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
11. 中川隆[-10432] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:53:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1869]

SIEMENS WIDE ANGLE C70233-B5016-A11

小劇場などでの使用を想定して設計されたスピーカー。

WIDE ANGLEではコアキシャルスピーカーを3個使用しており、水平にそれぞれ約5度ずつ方向を変えてマウントされています。これにより拡散度を広げています。
各ユニットのインピーダンスは15Ωなので3個並列接続では5Ωとなりますが、内蔵のトランスで15Ωのインピーダンスにしています。

WIDE ANGLEはオイロダインと同様にKLANGFILMシステムのグループに入るスピーカーで、優れたステレオ効果を持っています。

ステージ用としては2m×2mの平面バッフルでの使用を推奨しています。また、家庭用としては比較的小型の後面開放型ボックスでも使用できます。
 

定 格
2ウェイ・3スピーカー
許容入力 30W
周波数特性 60Hz〜16kHz
インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル 99dB/1W 113dB/30W
推奨バッフル 2m×2m
外形寸法 幅384×高さ906×奥行170mm
重量 10.3kg
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c70233-b5016-a11.html

SIEMENS Coaxial C72233-A10-A7

25cmコーン型ウーファーと9cmコーン型トゥイーターを組み合わせた25cm同軸型スピーカーシステム。

前面には音響レンズを装備しており、高域の拡散度を高めています。

シーメンスコアキシャルスピーカーの入力インピーダンスは15Ωに統一されています。
使用しているアンプの出力が8Ωの時は効率上、特性上に問題があるため、インピーダンスマッチングトランスをパワーアンプとスピーカーの間に使用することを推奨しています。

定格
同軸型フルレンジユニット
構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型
インピーダンス 15Ω
許容入力 10W
周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c72233-a10-a7.html


SIEMENS COAXIAL アルニコ・タイプ

アルニコ・コアキシャルはすでに幻となり久しく新たにお目にかかりません

ワイド・アングルに使用されていたものですが、以前入手したものです。あらたに本サイトに登場させました。ペア 価格550,000円

フェライトとの違いは多岐にわたりありますが、音も含め、好き好きです。フォト集に入れてありますので、フェライト・コアキシャルとの違いはお分かりになるでしょう。

同軸でなければならない理由が、あるのでしょう。シーメンスの同系2WAYでも同じ音になりますが、いずれも、アンプを選びます。AXIOM-80以上にその音は繊細なのです。

数年前まで、あるレストランで、フェライト・コアキシャルと当方が整備したSIEMENSパワー・アンプ(EL84pp)を使用しお客様にお聞かせしていました。ジャズ・クラシック・モノ・ステレオどれにおいても、フェライト・コアキシャルもそれなりによい音に仕上がり、お聞かせできました。かつて聴いた上弦での音はなんだったのか深く考えさせられたものです。当然、アルニコ・コアキシャルは実に良い音です。とはいえ残念ながら、使いこなせる方は、そう居ないと思いますので、そのうち、レコード・コンサートにおいて、デビューさせようと考えています。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html


1978年、私のオーディオ装置はある日の家内の一言から始まりました「ステレオを聞きながら掃除をしたい」たったこれだけの言葉から始まってしまったのです。

そこで私は安いパイ○ニアのコンポを買いに行きました。音が気に入ったとか、形が気に入ったとかではなく、ステレオなんてみんな同じようなものだろうという馬鹿げた考えからです。

買ってから音を聞いてびっくりしました。これがステレオの音かと。実はステレオを買うのも音を聞くのも今回が初めてだったのですが、私の子供の頃に父が買ったビクターの「電蓄」は聞いていました。その大昔の器械よりはるかに悪い音なのです。

そこでステレオを持っている友達に聞いてみたりしました。そうするとスピーカーはJBLが良いのだという話です。パイ○ニアで十分という家内を押しとどめ、友達にここなら売っていると聞いたマックオーディオという店に買いにとんで行ったのです。JBLという名前だけは聞いたことが有りました。

マックオーディオで安いJBLのスピーカーを売ってもらいましたが、その時、その店で聞いたシーメンスのコァキシャルというスピーカーの音に心を奪われてしまいました。

ここはとんでもない悪魔の巣窟だったのです。

その後、その店でいろんなスピーカーを聞かせてもらったのですが、やっぱり自分はシーメンスの音から抜け出せず、シーメンスのコァキシャルを部屋で鳴らすことに決めました。その当時この店の専務をしていたのが今、私の大先生である広川さんです。

早速シーメンスのコァキシャルを買い込み、そのスピーカーを鳴らすための機器選びに入りました。針はオルトフォン、アームもオルトフォンのロングタイプです。ターンテーブルはQRKのローラー駆動、昇圧トランスはトライアード、プリアンプは広川さんから自作してもらい、メインアンプは伊藤喜多男の一番安い6CA7タイプのモノラルをセットで買いました。これらは全て店と相談しながら、自分の耳で聞いて、選んだものばかりです。

(伊藤喜多男作のモノラル・パワーアンプ)

伊藤喜多男のプリアンプや300Bのメインアンプも店から貸してもらい部屋で鳴らしてみました。そのときの感動は今も忘れられないものでしたが、なにしろ値段が高く私のような貧乏人に手の届くものでは有りません。全ては諦めました。

それでも一気に揃えた金額は相当なもので、長い間ローンの返済に家内と一緒に苦しんだものです。

これでだいたい満足できるものとなりましたが、最後にスピーカーをシーメンスのコァキシャルから同じシーメンスのワイドアングルに換えました。

(シーメンス・ワイドアングル・バッフル)

音はあっさりとした中にも、十分な雰囲気を持ち、高音、低音はフィルタでカットされているものの、メリハリのある中音域は生の演奏を彷彿とさせる立体感、色気、生き生きさなども持ち、自分としては我慢できるところまできたかなと思っています。

表現は演奏家の考えをかなり出してきますが、押し付けがましいところが無く、聞き流すことも出来ます。ウエスタンのアンプや伊藤喜多男の300B,広川さんの自作オーテイルアンプなどを聞いていると自分の装置の表現はずいぶんあっさりしているかな、と思うのですが。現在のメーカー製の装置を使っている人から比べれば、ずいぶん癖の強い装置でしょう。
http://hiiya.net/audio/souti.htm


シーメンス コアキシャル 2006.6.25

僕のオーディオライフで一番長く付き合っていたのがこのスピーカーです。何の変哲も無いコーンユニットを同軸に取り付けただけの、あまり冴えない外観のユニットです。

でも其の能力は素晴らしく、殆どの大型スピーカーが霞んで見えます。只周りの条件に、もの凄く正直な為、誤解されてもいる可哀想なスピーカーです。

早い話が、このユニットが鳴らなければ、アンプやプレーヤーを疑うべきです。このユニットに繋がれたアンプは殆どが馬脚を現します。普通のスピーカーでは、ばれないアンプの欠点(欠陥)を一瞬で見抜いてしまう、恐ろしい(素晴らしい)スピーカーです。

でも、所詮メーカー製。僅かの所でのコストダウンで、其の能力がスポイルされています。でも、ユーザーの愛情で何とでも成る所ですので安心です。

一番の欠点はネットワーク。ウーハーには何も入っていず、インピーダンスの上昇に任せているだけです。ツィーターも定数は其の侭で良いのですが使っているパーツが粗悪品です。

このパーツをもっと良品の物に替えましょう。ツィーターだけなのに、低域まで変わって来ます。

もう一つ、ウーハーにシリーズにコイルを入れるのです。勿論良質の空芯コイルが必用です。定数は0,5mH。其の音を聞いたら、もう絶対に外せ無く成ります(注1)。

フレームの強度不足も気に成っています。マグネットを直接支持する事で解決します。(写真はこちら。)

世の中では、アルニコマグネットの物が珍重されているようですが、僕の処で鳴き比べをした時は差が出ませんでした。古いユニットでアルニコですと減磁の恐れも有りますし、一考を要すると思います。骨董品では無いのですから、古い物を珍重しすぎる風潮に不安を感じます。まあ、其れを手に入れて本人は幸せなんですから、余計なお節介なのですけれど。(笑)

オイロダインを買っても、ネットワークもフレームにも手を加えずに其の侭で鳴らすより、其の金額(オイロダインの購入額)をアンププレーヤーに廻し、コアキシャルをきちっと鳴らした方が、数倍良質な音楽を手にする事が出来ます。

それに気付かずに、オイロダインを持っているだけの人の何と多い事か・・。所詮音楽を聞く為の道具に過ぎないのに。

何を持っているかに価値を見出しているうちは、良質な音楽を手に入れるには時間が掛かりそうです。
 

僕のオイロダインは、良くなる度に、バランス、音色がコアキシャルに似て来ます。オイロダインでコアキシャルの鳴り方を出そうとしているのかも知れません。


追記です。
注1、の件です。コイルを入れた方が良い結果が出るのには、アンプも考えないといけない事が判りました。

僕のアンプの様なノンNFアンプでしたら、良い結果が出るのですが、NFを多量に掛けてあるアンプは上手く行かないことが多いのです。

この辺も考慮に入れて実験して見て下さい。
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm

シーメンス、コアキシャルユニットを片ch3本使ったシステムにワイドアングルが有ります。僕もオイロダインを導入する迄は使っていました。さすがに3本の威力。スケール感はコアキシャル一発の比では有りません。暫らく満足して使っていましたが、ナンカ変?

スケール感は確かに有るのですが、全体に大味。コアキシャルの得意とする細かなニュアンスの表現が出て来ない。早い話が、大男、総身に知恵が廻らない。を地で行っています。

ナンデだろう?

原因は、思いつく物からドンドン対策をして行きました。バッフルを替えたり、フレーム(ワイドアングル用)を作り直したり・・・。其々効果が有りましたが、皆今一歩。

待てよ?3本のユニットはパラって有る。其れって良いのかなー?スピーカーはマイクと同じ構造。モーターと発電機の関係と同じ。

お互いにアンプからの信号で振動している。で、其の振動は隣のユニットのコーン紙を振動させる。すると隣のユニットは其の振動で発電してしまう。其の電気は・・・・・・・・・・・・・。

パラ接続ですから、其の電気は元のユニットに戻って来て、アンプからの信号と別な信号(隣のユニットの発電信号)で動作をしてしまう。

エーーーーーーーッ。まさかそんな・・・・・・・。

で、実験です。普通に音楽を聴いていて、同じ部屋の中に有る、スピーカーユニットの発電電圧ってどんな物なんだろう?

ワイドアングルをチョイ大き目の音量で鳴らしました。その時部屋の中にはマクソニックのDS405が有りました。(アルテック604−8Gと似ています。)

其のスピーカー端子からケーブルをミリバルまでひきました。

ミリバルの針の動きを見てビックリ。音量の大きい所では300〜500mVも振れるのです。ま、まさかー。何度もミリバルのセット具合を見直しましたが間違いは無し。表通りをバスが通過するとミリバルの針は又振れます。

此れだけの電圧が隣のユニットへ流れ込んで、悪さをするのです。

じゃあ、ひょっとして・・・・。3本のユニットのパラレルを外し、ユニット単独でアンプ迄配線。アンプの処で3本をパラッたら見違える様。

でも此れでは根本的な解決には成りません。

で、作りました。入力1系統。出力3系統のパワーアンプを。

入力信号は初段管へ入る。初段管の出力はトランスへ。トランス二次ホット側を3本に別け、3本のパワー管のグリッドへ。3本のパワー管は其々の出力トランスを経てスピーカーへ信号を送る。このアンプをモノラル構成でステレオ分作り早速の試聴。

此れがワイドアングルの実力なんですね。今迄の不満が完全に解決。

此れが出来て直ぐに伊藤喜多男氏の処へ行く用事が。

この話をしたら、先生一瞬悔しそうな顔を・・・・。パワー管は何を使ったかとか、電流はどれだけ流したとか色々聞かれました。先生、自分では人に聞かれると嫌がるくせに、と思いながらも、全部ネタをばらしてしまいました。先生の亡くなる3〜4ヶ月前の話です。

最後に。もし今ワイドアングルを使っているのでしたら、あのフレーム(数度ずつ首を振っているあのフレームです。)は誰かにあげちゃいましょう。同じサイズの単なるラワンベニヤで良いですから、普通の1枚板に交換しましょう。愛聴盤が増えますよ。
http://hayashilab.syuriken.jp/auwideangle01.htm


JAZZオーデイオ** シーメンス、25センチ、コアキシャルスピーカー !!
2012/11/10(土) 午前 7:01

同軸スピーカーを語る上でドイツ、シーメンスの25センチ、コアキシャルユニットをはずす訳には行かない。         
ペアで28万もするユニットなのでたやすく手に入れるのは、難しいかもしれないですが、どういう音なのかは知っておく必要がある。         
周波数は、60hz〜16KHZ、インピーダンスは何と15オーム、しかし現代のアンプで十分ならせるとの事。  安心した。    
音圧レベルが高く98dbもある。     
許容入力が10wしかないのであまりボリュームを上げられないかも。
ジャズをガンガンかけるのは難しいそうだ。    
ユニット前面のデフューザーは、もちろん音を拡散する目的だと思う。     ツイーターは9センチコーンで、ウーファーは有名なクルトミューラー製で軽量、とにかく98dbという高能率なので、平面バッフルで鳴らすことを薦めている。                             
評論家の細谷氏は聞いた感想を次のように話している。
         
「 その音は硬い骨格のイメージ。    
オーケストラを聴くと各パートが位置的にも音的にもつながりがいい。 」          
しかし、ジャズを聞いた感想はあまり良くなかった。             ジャズファンには、あまりむいていないユニットかも。 
           
元々は、小劇場用に開発されたユニットらしくあまり入力を入れすぎると壊れてしまいそう。     
やはり好き嫌いが分かれてしまうユニットなので僕みたいにジャズをガンガンかけたい人向きではない事は確か。      
サックスの明るさ見たいのを表現するのは苦手みたいだし、ピアノもコリンというようなタッチが出てこないと評論家の意見。         
音楽がまとまりすぎてこじんまりと聞こえてしまうと、岡氏が述べている。    追力にかけるとも書いている。 
                     
要するに、ジャズにはあまり向かずどちらかといえば、クラシックファン向けか。          
ドイツというと何か硬いイメージを誰しも持っている。   
どちらかと言うと、クラシックでジャズのイメージが沸いてこない。      クラシックファンでこのユニットを使っている人を知っているが、僕達ジャズ狂には縁遠いユニットか。    
まあ、どういう音のユニットなのか勉強できただけでも良かったとしょう。 
http://blogs.yahoo.co.jp/good3shood/10556246.html

393:ディラン 2008/12/23(火) 00:10:55HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp

ジークフリート様。RW−2様。独国のSPはワーグナーを聴くのには良いですか?
ALTEC好きのディランは修理から帰ってきた409Bにああこんな物だったと失望しております。
ALTECモニターに色付けして、もうこれ以上は要らん。と思っておりますがワーグナーをもっと重く、暗く又目覚めるような明るさが独国のSPで、もしやと思ってしまいます。
如何なものでしょうか?ワーグナーを最高の音で聞くシステムとは?

394:RW-2 2008/12/23(火) 01:00:32HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

「ワーグナー最高」と言ったらやっぱりシーメンスでしょう。
シーメンスのコアキシャル平面バッフル。or 3発のワイドアングル。
お金があったらオイロダインに止めを刺すのでしょうが、いずれにしても本領発揮にはそうとうな忍耐と技術がいるようでっせ。

拙者はアルテック/JBL(西海岸勢)と表現をまったく別にする東海岸勢のボザークを使ってますが、音は暗く地味ですが 重圧で陰影に富み、そのへんをまずまず良く鳴らしてくれています。


395:ジークフリート 2008/12/23(火) 09:29:35HOST:wb56proxy08.ezweb.ne.jp
ボザークてのは、英国人が米国に来て作ったんだそうですね。渋く穏やか〜に、しかも雄大に鳴るとこなんか好きダナ〜。(菅野沖彦が使ってるマッキントッシュのスピーカーなんかはボザークの協力で出来たそうな)

ウチのテレフンケンは、中高域に若干セピア色の艶?と言いましょうかテカリ?が乗ってきまして、この辺りがドイツらしさかナ?と思っておりますが、何せちっちゃいので重く暗い低音なんぞは全く無理で御座いまして・・・
ワーグナー聴くなら、金管が堂々と鳴って欲しいし、ドーンと来るところもちゃんと出てもらいたいし。古レンジ一発ですと雰囲気だけチョコっと聴くってなカンジになっちゃいますから・・・
五味先生なんかはワーグナー聴くためにオートグラフ買ったみたいなこと書いてたようにも思いますが・・・
ホーン好きなワタクシとしては、(聴いた範囲なら)バイタボックス191かバスビン辺りで聴きたいですね〜。
(アルテックA5なんかと並べて聴くと、たくましさを感じさせながらも、アルテックほど開放的でなく、響きも渋いように思います。)

7:V-LZ 2007/08/22(水) 19:25:53HOST:server12.janis.or.jp

シーメンスコアキシャルを1m四方のバッフルに取り付けて聴いておりましたが、カントリィー系統は非常に明るく爽快な音がして陽気な感じは充分でしたがすぐに飽きるようです。
気分の浮き浮きしたときのみ聴きたい音ではありますが常に聴きたい音ではありませんでした。
しかしこの作りはドイツ的というかドイツの車に相通ずる所があり感心しております。

232:ジークフリート 2008/08/03(日) 09:33:05HOST:wacc2s3.ezweb.ne.jp

ワーグナー聴くには力強いプレイヤーと低音ホーンのスピーカーなんかで聴くと圧倒的に、如何にもドイツてカンジがしますが、あんまり迫って来られると腰が引けちゃう。


396:ディラン 2008/12/23(火) 09:50:36HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp
RW−2様。ジークフリート様。有難うございます。
何か魔界に入りそうで怖いです。
フルトヴェングラー/ベルリンのロシア版(メロディア?)なんかを聴いていると極北の音に惹かれますね。


441:RW-2 2009/02/07(土) 12:15:04HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

平面バッフルもサブロク板を半分に切った物程度では小さすぎますね。
やってみると150×150くらいは必要だす。


442:もみじ饅頭@広島 2009/02/07(土) 14:51:46HOST:4.17.183.58.megaegg.ne.jp
 >>441 RW−2さんへ

 私の部屋は、洋室7畳程度の見事なうさぎ小屋なんです。
言われるとおり150×150程度のバッフルは必要でしょう、

 その昔、SIEMENS COAXIAL (たしか25センチだった?)というのがあって、後面開放箱に収納されていたとの記憶があります。この程度の箱ならば何とかなるかなーと思って図面をいろいろ物色してみます。


443:RW-2 2009/02/08(日) 01:03:22HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

関本で売ってたSIEMENS COAXIAL12”一発入り後面開放箱は100×80ぐらいじゃなかったですかね。

後面開放型にすると相対的には大きな平面バッフルと同じになりますのでバッフル面積は減らせますね。関本の箱は定在波防止のためなのか台形のような形状の後面開放型だったですね。


__________


(参考) SIEMENS 6W

18cmダブルコーン フルレンジユニット
インピーダンス:8Ω
周波数帯域:60〜18,000Hz
出力音圧レベル:99dB/w/m
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/3827/speaker-j.html
http://phonicsbook.net/foreign/SIEMENS/6W.html
http://tomozon.sakura.ne.jp/speaker/6W.html
http://www.hi-ho.ne.jp/ita2-yas/speaker/a40_link.htm


80:もみじ饅頭@広島 2008/01/12(土) 11:37:15HOST:74.43.183.58.megaegg.ne.jp

 フルレンジでも帯域が100〜10000Hz程度で、中域の情報伝達が優れているものでしたら、どんなジャンルの音楽でもそつ無く再生できると思いますよ。

ボイスコイル径は1インチ(25ミリ)のものが濃厚な音が出て真空管アンプと合いますが、耐入力が小さいので大きい音は出せません。
手元の SIEMENS 6W はボイスコイル径は22ミリのため、許容入力は僅か6Wしかありませんが大変濃厚な音がします。
 
 つまり、JBL−8TなどVCの大きいユニットの場合、耐入力は大きいものの、ツイーターが必須となりフルレンジとしての魅力に欠けますね。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1186306900/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1267522956/

ジーメンス 13g(ペア)
ちょうど P610 くらいの Siemens 13g

 ロクハンとされるサイズの小型フルレンジ・スピーカーです。

ジーメンスのフルレンジといえば 15m や 14g が有名で、それらの立派なユニットに比べると、このユニット質素な外観をしていますが、音は外観の似ている 22a よりも、型番が似ている 14g に近い系統です。20 cm の 14g よりも口径が小さい分、高域が素直に伸びていて好感がもてます。ツィーターとして使うのも妙案でしょう。比較的数の少ないユニットです。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14451&i=19220

【済】ジーメンス12インチ・同軸(1本)SIEMENS

ドイツの機械らしい外観をしたジーメンスの12インチ同軸

 ポピュラーな10インチのコアキシャルではなく、12インチで、非常に珍しいユニットです。エッジは皮で、ツィーターを外すと、12インチのフィールドと基本的に同じフルレンジになります。ネットワークもタンノイのモニター・ブラックのように裏面に取り付けられています。ツィーターのコーンはアルミです。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14451&i=19247

【済】ジーメンス12インチ・フィールド・皮エッジ(ペア)

白い飛まつがあるので映画館で使われたと思われる皮エッジの12インチ

 ジーメンス(テレフンケン)の12インチ・フィールド型のフルレンジ・ユニットで、通常のフィックスド・エッジではなく、皮エッジです。

本来はスタジオモニター用のユニットとされています。この系統の12インチはどれも素晴らしい音ですが、豪華なラジオ兼電蓄に比較的多く用いられたフィックスド・エッジ以外は、めったにお目にかかれない大珍品です。そのうえ、このペアは音も外観もそろっています。

緑色のフェルトは1930年代のテレフンケンのユニットによく見られますが、これはオリジナルではなさそうです。わたしの知るかぎり、もっとも美しい音のフルレンジです。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14451&i=19221

乱聴録【其ノ五】
ジーメンス(テレフンケン)皮エッジ12インチ・フィールド SIEMENS TELEFUNKEN(2008年4月19日)


皮エッジの12インチ・フィールド型。緑のフェルトはオリジナルではない

 日本では公式に「シーメンス」とされている SIEMENS だが、オーディオ愛好家にとっては、最高のオーディオ機器を製造していたころの1966年までの名前であるジーメンス&ハルスケ(SIEMENS & HALSKE)が記憶すべき名称だ。Halske とともに同社を創業した Ernst Werner von Siemens は、電気機関車などの発明で有名だが、マイクロフォンやスピーカーの動作原理となっているムービング・コイルの発明者でもあることを忘れてはいけない。そういったわけで、オーディオの話題ではジーメンスと表記することをご容赦いただきたい。


磁気回路は小さく、42006 と比べると貧弱に見える

 ジーメンスは同社と AEG で共同設立したテレフンケンと密接に関連してスピーカーの開発、製造を行ったので、両社のラッパはどちらのブランドなのか判然としないところがある。この皮エッジの12インチも同様だ。

フィックスド・エッジの12インチは、1938年ごろのテレフンケン製高級ラジオに内蔵されていたことからテレフンケン製とされているが、下の写真に示すドイツのスタジオ・モニターの原器ともいえるラッパは、同じフィックスド・エッジのユニットを用いているのに SIEMENS のエンブレムが付いている。したがって、この系統のユニットをジーメンスのラッパとするのか、あるいはテレフンケンとするのかは難しい。


つい立型をした SIEMENS のスタジオ・モニター

 この皮エッジの12インチはフィックスド・エッジより数年後で、1940年ごろにごく少数が製造され、主にスタジオ・モニターとして用いられたと思われるが、入手したラッパには映画スクリーンの飛まつと思われる白点があるので、劇場でも使われたのだろう。ひょっとすると試聴したペアはテレフンケン・バージョンで、元から L45 のような緑色のフェルトであったのかもしれない。

 終戦前後には皮エッジのままアルニコ化され、さらにアルミ・コーンのツィーターを加えた同軸ユニットも製造された。いずれのラッパも、現存している数は非常に少ない。下の写真は上のスタジオ・モニターのユニットで、こちらの灰色のフェルトはオリジナルである。ただし、このユニットは皮エッジが縮んで変形しており、大手術が必要なために試聴できなかった。


修理中のスタジオ・モニターのユニット

 エッジの皮は幅が広く、明らかにフィックスド・エッジを手作業で切断して製造したものである。同じ12インチの 42006 が能率最優先のショート・ボイスコイルで大振幅時の歪みを容認した設計であるのに対し、このラッパはロング・ボイスコイルで能率が低く、高忠実度再生をねらった設計である。下の写真はボイスコイルがかなり飛び出して見えるが、これでもボイスコイルの位置はほぼ中央で、正しく調整された状態である。磁気回路のギャップの深さが 5 mm しかないのに、なんと、ボイスコイルの幅は 11 mm と2倍以上もあるのだ。この時代にコーンの振幅をそんなに広く想定していたとは思えないので、かなりの無駄があり、なぜこのような設計をしたのかは謎だ。


不必要と思われるほど長いボイスコイルで能率は低い


■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
 冒頭の大太鼓の一発で衝撃を受けた。これはただならぬラッパだ。フィールドの小さい貧相な外見からは想像できない、床を揺るがすような重低音に、オーディオ的な快感を禁じえなかった。オイロダインはまったくかなわない。大太鼓以外のパートも大口径フルレンジとしては不思議なくらい団子にならず、さわやかさがあって魅力的であった。少しメローで聴きやすい声の音質ながら、ディースカウはディースカウらしく、シュヴァルツコップはシュバルツコップらしく聴こえた。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
 独特の艶とまろやかさのあるソプラノで、夕べの想いはロマンティックな雰囲気に浸れた。やはりフルレンジなので、ホーンのような華やかさやリアリティには欠けるが、これはこれで、うっとりできる。この録音の独特な癖は少し潜められるが、区別ははっきりしていた。やはり、メローでありながら分解能のある不思議な音で、荒々しさのあるテレフンケンとは対照的であった。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
 同じ高価なフィールドの12インチということで、どうしても比較してしまうが、42006 よりもずっと良かった。ヌブーのこの録音は理屈抜きで美しく、耽美的に聴けた。それでそのまま、なにも考えずに最後まで聴き続けてしまった。このラッパが持つ高域の甘さが、ヴァイオリンの SP 復刻ではすべて良い方向に作用していた。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
 このディスクのみ、愁いのある 42006 の音に軍配があがった。十分に雰囲気はあったのだが、ピアノはもう少し辛口のフィックスドエッジのほうが「らしく」聴こえる、ということなのだろう。分解能は申し分なく、アナログとデジタルの差もはっきりとわかる。巻線の低音はすばらしく、テレフンケンが軽々しく聞こえてしまうほどであった。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
 録音嫌いで有名であったチェリビダッケは、個性派ぞろいの指揮者のなかでも、極め付けの一人といえるだろう。録音の人為的な編集を不正なものとした指揮者の意志の表れか、このディスクもあまり加工臭のしない好感のもてる音作りだ。人工調味料をふんだんに入れた惣菜のような録音に麻痺してしまった耳には、ゆっくりとしたテンポの展覧会の絵がスローフードのように心地よいだろう。もちろん、1990年代の新しい録音なので十分に Hi-Fi であるし、管弦楽の編成も大きいので、一般的なオーディオの試聴にも適したディスクであると思う。演奏前後の拍手も自然な雰囲気で録音されいる。


チェリビダッケの展覧会の絵とボレロ

拍手の不思議な音場に驚いた。スピーカーの上方にふんわりと広がるプレゼンスに、思わず高いところにある別のスピーカーが鳴っているのか?と腰を浮かせてしまった。それが、信号をモノラルにミックスすると、ぴたりと真ん中に置いてあるテレフンケンから音が出てくるように聞こえるから見事だ。シュルツの KSP215 ほうがより正確にステレオの音場を再現していたはずだが、こちらのほうがずっと広がりがあって魅力的だ。これも皮エッジの効果だろうか?

 拍手ばかりでなく、オーケストラもすばらしい音で、この一連の試聴で初めて全曲を聴いてしまった。能率がやや低めなので、それなりにパワーが必要だが、EL34 シングルの8ワットでも不足しなかった。キエフの大門も伸びやかで破綻がなかったが、少しこじんまりとした感じであった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
 42006 では厳しかったハイハットだが、このラッパではまずますの出来であった。ピアノは角の取れた音でリラックスして聴くことができた。ベースはオイロダインやテレフンケンのようには弾けなかったが、誇張の無い表現が自然で好ましいものに感じられた。全体にマイルドであったが、このように角の取れたジャズもまた、すばらしいと思った。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
 クラッシックとジャズで女性ボーカルの評価が反対になるフルレンジが多いなかで、このユニットはどちらも良いという例外であった。独特の甘さはジャズでも同じだが、声からいろいろな表情がきちんと聞き取れたので、ずっと聴いていたいと感じた。


■■ 乱聴後記 ■■
 まったく驚くべきラッパである。何回も「不思議」という言葉を使ったが、けっして誇張ではなく、古ぼけて立派でもない外観からは想像できないほどの豊潤な音に驚いたためである。

下のホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布では、実質 1.1 m 角ほどの小さなバッフルなのに 1 kHz 以下がフラットで低音がとても豊かなことと、4 kHz とやや低い周波数にピークがあることがわかる。

全体を覆う甘さはこのピークと皮エッジの相乗効果なのかもしれない。つまりは、癖もそれなりに強い、ということであるし、周波数レンジもけっして広くはないので、完璧なラッパとはいえない。ではあるが、音楽再生のための最良の道具とは、このようなものではないか、と考える。無歪みであることのために、つまらない思いをすることはないのである。

 とくに印象的だった重低音に寄与しているのが皮のエッジだが、効果は f0 の低さだけではない。大学院で興味本意に受講した音響理論は、コーン・スピーカーのエッジで発生する振動の反射による混変調歪みに関する教授の論文の計算をやり直す、というものであった。その論文によると、エッジでの反射によって発生する混変調歪みが、スピーカーの歪みの大きな要因ということであった。

 たとえば、ロープの一端を木などに固定して反対から波を送ると、波は固定端で反射して戻って来る。これはフィックスドエッジの状態である。いっぽう、一端を柔らかな皮のようにほどよく伸びる材質で結んでおくと、反射はほとんど起こらない。つまり、フィックスド・エッジでは多量に発生するエッジでの反射が、皮のエッジではあまり発生せず、歪みが少ない、ということになる。このように優れた皮エッジだが、大量生産に不適なのは明らかで、スポンジなどに取って代わられ、廃れてしまったのは残念なことである。

 今回試聴したユニットは見た目はいまひとつなものの、2本が非常に良くそろっていて、皮エッジはとても柔らかく、特別に音の良いサンプルであった。したがって、同じユニットを入手しても、これほど優れた音はしない可能性が高いだろう。まさかとは思うが、オイロダインの低音に悩むオーナー諸氏は、この記事を読んでウーハーのエッジをハサミで切断したくなってしまうのではないかと、少々心配である。


周波数分布。バッフルなのに 1 kHz 以下がフラットなのが印象的だ
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14457&i=18017


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c11

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
12. 中川隆[-10431] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:55:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1870]

シーメンス8インチフルレンジで聞く女性ボーカル
http://www.youtube.com/watch?v=L24oFs13oEo
http://www.youtube.com/watch?v=d-5XPX4imAg


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c12

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
13. 中川隆[-10430] koaQ7Jey 2019年5月16日 21:59:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1871]
後面開放型システム
タテマツ音工オリジナル スピ−カ−システム
後面開放バッフル A-200 \150,000  1本の価格

シーメンス SF−180/501

 アルテック601−8Dが自宅から去った後に、我が家のメインシステムに座ったのはシーメンスの17cmフルレンジです。

 フェライトマグネットを使ったダブルコーン型で、メインコーンはストレートコーン、サブコーンは小さなカーブドコーン。

 使用しているエンクロージャーは後面開放ですが、外枠はかなり古いスピーカーシステムを分解して活用したもので、バッフル板は新たに薄い合板を加工して取り付けてあります。

 と言っても、バッフル板を取り付けてから軽く20年が経過していますが・・・。 

 ユニットの取り付けは、601−8Dと同じく、U字金具によるマグネット支持です。 


 マグネット部分
 8Ω対応  エッジはギャザードタイプ

 後面開放箱に入れて使用  自宅のメインスピーカー

 いかにもドイツのスピーカーらしい骨格のしっかりした音です。
 17cmのユニットとは思えない堂々とした低音で、後面開放でも低音不足を感じさせません。

 もちろん本当の低い音は出ていないのですが、中低音あたりの低音を感じさせる情報がしっかり再生できているのでしょうか。

 バッフル板は薄い板なのですが、板鳴りは少ないように思います。
 直接ユニットが接していませんので、単なる仕切り板の機能です。
 バッフル面はユニットの前後の音圧が丁度打ち消しあう位置なので、薄い板でも大丈夫なのかもしれませんね。


 今のところ、長方形の音楽部屋の長手方向にスピーカーを設置しています。
 システムを正面に向けたり、内側に振ったりと、色々セッティングを試しましたが、今のところ45度内側に振るように設置しています。

 ユニットの軸線は頭のかなり前で交差しますが、高音も十分に聴き取れます。
 2つのスピーカーの間にぽっかりと音場が浮かびます。
http://www.chukai.ne.jp/~stail/siemens.html


スピーカーエンクロージャ:後面開放型スピーカー


平面バッフルは、スピーカーを大きな板に取り付けることで、スピーカー前後の空気の流れを遮断し、特に低音域で打ち消されてしまう現象を排除しようとする原理です。

それなりの効果を得ようとすれば、音の速さが約秒速340mということもあり、けっこう大きくないと低域の効果が得られません。

なかなかそんな大きなバッフルを置けるなんて珍しいので、それならば前後の空気を遮断すれば良い….という目的を発展させて、平面バッフルを折り曲げたような形となったスピーカーがあります。

これが後面開放型スピーカーと呼ばれるものです(図は後ろから見たイメージ)。
平面バッフル同様、前後の空気が回り込むにはグルリとスピーカー筐体を回る必要があり、これにより前後の空気の移動を遮断しようというものです。

密閉型の後ろ側が塞がれていないイメージになりますが、最近の市販品には見かけません。

メリットとしては、

・平面バッフルより小型化できる。
・密閉型と違いストレスのないユニットの動きが可能(平面バッフル同等)

でしょうか。

小型化できるのは見ての通りですし、密閉型では空気室内の空気が空気バネとしてユニットの動きを妨げていますが、後面開放型はその点ストレスフリーの動きとなり、抜けの良い音が期待できます。
デメリットとしては、

・共振が発生する
・定在波が発生する

といわれていますね。

共振は、ユニット背後がボックス状の大きなダクトといえますから、共振域は高めに出ると思いますが共振が発生してしまいます。これは平面バッフルではなかったもので、筒状になることで発生してしまいます。

また、筐体の上下、左右の面で定在波が発生しますが、先の共振と共にどれぐらい問題になるか分かりません。

それより個人的には、バスレフ型とは違い背後からも盛大に中高域の音が出ているので、壁などに近いとそれら中高域の反射音が気になるように思います。

逆に反射音が弱ければ、先の共振による不要な音も気付かないレベルかも…と想像しています。

ということで、後方に余裕が必要なスピーカーである点は、平面バッフルと同様でしょうね〜
http://diy-sound.net/archives/18

背面(後面)開放型エンクロージャー

 背面開放型エンクロージャー(後面開放型エンクロージャー)とは、密閉型スピーカーの背面の板を取り外してしまったもの、もしくは平面バッフルの4面を後ろ側に折り曲げて板を取り付けたものと考えればよいでしょう。基本的な特性は平面バッフルと同じで あるが、背面開放型にはそれにプラスして音響菅の要素が加わります。

 これは後ろに折り曲げた板の平行面で定在波が発生し、つまりパイプ共鳴の音が付加される。しかし、密閉やバスレフで発生する定在波はユニットの動きに悪影響を与えるが、背面開放の場合はユニットへの影響は少なく、むしろ背面からの音に付加される割合が多い。

 背面開放型のメリットは、スペースファクターが平面バッフル方に比べ優れていること。平面バッフルは完全な一枚板のため補強が難しく、板厚を厚く確保しないとどうしても板鳴りをおこしてしまう恐れがあるが、背面開放型は箱型であるため板鳴りはしにくいというメリットがある。ユニットの動きは自由で、微小信号への反応も平面バフルなみに良い。

 背面開放型の計算式は基本的には平面バフル型と同じ

で考えればよい。詳しい計算を出す場合はそれにプラスして共鳴管の計算式で低域のピーク、ディップを割り出せばよい。しかし、実際の測定は無響室で行わなければ、部屋の特性が強くでるので計算式どおりにはいかない(これはどのスタイルのエンクロージャーでも同じことだが)
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/haimenkaihou.html

エンジニア の 独り言

後面開放型エンクロージャー


オーディオ・マニアの方々には、古いオーディオ雑誌の記事を鵜呑みにして、確かめもせずに、システムを作ってしまう方もいらっしゃるようです。

仕事ではないのですから、どのような周波数特性や過渡特性で聴かれていても問題はないのかもしれませんが、それに慣れてしまうと、基準がドンドン元音から離れてしまうことになってしまいます。

このデータは、あるオーディオ・マニアの方のお宅へ伺って測定したALTECの同軸型
スピーカー604-8Hのウーファー部分のインピーダンス特性です。
この方は某オーディオ雑誌に載っていた

「後面開放型が一番癖が無いエンクロージャー である。」

との記事を信じ込まれ、ベニヤ板を木枠で補強して壁のようにして、そこに604-8Hを取り付けられていましたが、非常にQoが小さく、foも低いというこのユニット独特の特性を象徴的に表している特性の状態で鳴らしていらっしゃいました。

一見すると、foが32Hzと非常に低いので、低音が出るように思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は全く逆です。


foに向かってインピーダンスが上昇するに連れて低音域は200Hzからダラ落ちになってしまっています。ベニヤ板パネルの面積から計算すると、もう少し低音が落ち始める周波数が低くても良いはずなのですが、パネルの共振のせいか、16cm口径のスピーカーより低音の出ないシステムになっていました。しかし、スピーカーの近くに寄って聴いてみると近接効果からか、音圧感は全くないものの、それなりの低音が聞こえてくるのが不思議なところです。

ちなみに上の周波数特性はHFのレベルを最大と最小にした時の変化で、下の方はMHの方を変化させたデータです。どちらも変化させない方のレベルは中間に設定してあります。


ホーン部分を単独で鳴らすと、それなりに高音域は出ていますので、複雑なネットワークの回路に問題があるのかもしれません。また、Hになってから、ホーンが定指向性型になってしまったため、ただでさえカットオフ周波数が高めだったのが、更にホーン・ロードがかかり難くなり、2kHz以下は使わない方が良い状態になっています。
(緑の周波数特性は正弦波での測定ですので、無響室以外では正確なデータは得られませんが、ホーンロードがかかっていないことをチェックする上で参考になると思います。

ちなみに1kHz付近が一転して上昇しているのは、ウーファーのコーン紙がホーンの一部として働いているからです。UREIでは以前このユニットのホーンをスリット付きの物に交換し、かなり低い周波数まで受け持てるように改造していましたが、この辺の効果を利用していたのかもしれません。


このユニットの場合、当然1kHz付近は使えませんので、クロスオーバー周波数は2kHz以上に追いやられてしまう結果になっています。38cmウーファーを2kHzまで使うのはやはり苦しいようです。

この方は、この後、バスレフ型エンクロージャーの別のシステムを購入されたようですが低音がこもるとか、高音がうるさいとか、ワイドレンジの音に慣れるのにだいぶ時間がかかったそうです。

癖のある音に慣れてしまうと、その分キャリブレーションに時間がかかってしまうようです。


上の特性表は別のお宅の604-8Hのデータですが、この方の場合は、民生用のイコライザー付きネットワークではなく、PAなどで使われているドライバー側のアッテネータだけのネットワークでしたが、高音域はこちらの方がはるかに優れているようです。

残念なことに、この方も壁バッフルだったため、200Hz以下の低音域はロールオフしています。このユニットの場合、比較的バランスが取れていますので、適切なバスレフの箱に入れれば、もっとまともな特性になるはずです。
http://www.kozystudio.com/bu2bu2/6048h/604.htm


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c13

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
14. 中川隆[-10429] koaQ7Jey 2019年5月16日 22:00:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1872]

クラングフィルム、シーメンスやSABA等のドイツ・スピーカーに平面バッフルか後面開放型を使う理由は要するに:


軽量コーンにあまりプレッシャーを掛けずに使用したい為、平面バッフルか後面開放型が適当だと思います。

密閉型、バスレフ型になるとバックプレッシャーのコントロールが難しくなる事とエンクロージャーの影響を受けやすくなります。
http://vintage-audio.jp/?p=390
http://www.barshinkukan.com/kizai.html

これが高能率軽量コーンのドイツ・スピーカー用エンクロージャの標準:


SIEMENS COAXIAL-2 C72233-A10-A7

コアキシャルスピーカーC72233-A10-A7を2個搭載したスピーカーシステム。

エンクロージャーは後面開放型設計となっています。
コアキシャルスピーカー単体マウントタイプもありました。
 

 
5面体後面開放型


2ウェイ・2スピーカー・後面開放方式・フロア型

使用ユニット 全帯域用:25cm同軸型(C72233-A10-A7)×2
低域用:25cmコーン型 高域用:9cmコーン型
インピーダンス 15Ω
許容入力 10W
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html
  


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c14

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
15. 中川隆[-10428] koaQ7Jey 2019年5月16日 22:01:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1873]

オイロダインのバッフル


オイロダインのバッフルは2m×2mが常識と言われています。でもそんなに大きいのが置ける部屋なんてまず一般には有りえません。

オイロダインはへたなエンクロージャー等に納めるよりも裸で鳴らした方がよほどまともな音がします。

今までの経験からこのサイズで行けると踏んで作ったのがこのバッフルです。幅1m、高さ1,2m。このサイズでしたら殆どの部屋で使えます。このぐらいのサイズですと、バッフルの余計な共振も無く、大型バッフルよりも明快な低音が聞こえます。

私は、一般家庭には大型バッフルは勧めていません。バッフルの補強が大変な事と低音が伸び過ぎ、部屋が悲鳴を上げてしまうからです。

ある小ホールでコアキシャル一発、1m×1mのバッフルで朗々と鳴らした経験が有ります。其の時に居合わせた人々は、この小型のユニットでナゼこんなに鳴るのか首を傾げていました。
http://hayashilab.syuriken.jp/oiredain1.htm


愛機、オイロダインの裏側です。オリジナルは鉄のアングルを溶接した物ですが、あれでは強度が足りず、高域に鉄の響きが付きまといます。

これをドイツの音だ、などと言われる方が居りますが、僕には我慢が出来ません。僕はドイツの音が聞きたいからオイロダインを使っているのではなく、レコード音楽に正直なスピーカーだとの思いから使っているのですから。
http://hayashilab.syuriken.jp/tentou1.htm

オイロダインの更なるグレードアップを求めて。

ネットワークは替えた。でもまだ有るのかな?  有ります有ります。ネットワークを取った後にアルミの板で補強と書きましたよね。実践しましたか?

其れをした方はもうお判りですよね。オイロダインのフレームの強度不足。

エーーーーー、オイロダインって業務用で強固に作られているんじゃないの?  確かに丈夫です。破壊強度は十分ですが、微振動(此れがオーディオでは怖い)に対しては、殆ど強度が有りません。

じゃあ、実験。

最後の1本ウーハー。上から見ると台形(三角にも見えるかな)のタイプ。ウーハーのマグネットが薄い鉄板で上下に繋がれて居ます。この鉄板を外し、同じ様な物をアルミ(5052)の10mmで作って取り付けて見て下さい。

嘘みたいに静かに成り、付帯音が少なく成ります。付帯音に消されていた音楽情報が聞こえてきます。これを経験したら、全てのフレームを作り直したくなるのは音楽愛好家なら誰しもでしょう。

ウーハーの止め方だって、適当な鉄板をL字型に曲げた物で、下側だけホールド。もう・・・・・・・・・・・・・。

オイロダインのユニットはとても優秀です。でも、周辺が其れを生かしていません。と言うか殺してしまっています。アノ状態はユニットにとっては、あまりにも可哀想です。

フレームをアルミの30mm角で作り直しましょう。(40mm角の方が更に良いとは思うのですが、重量の点で見送っています。)

ドイツの音って、単なる鉄フレームの共振音だと鳴らした瞬間に気付く筈です。オイロダインが苦手としていた音楽を鳴らして見て下さい。ネッ、苦手な音楽なんて無いでしょう。
http://hayashilab.syuriken.jp/aueurodyn21.htm

コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c15

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
16. 中川隆[-10427] koaQ7Jey 2019年5月16日 22:04:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1874]

Telefunken 6x9inch. 楕円タイプ スピーカー

スピーカー端子は、実験用に取り付けていたもの。

ビンテージフルレンジだと、日本では業務系のWallユニット(ALTECの755や409の系統)の 人気が高いようだが、最近は、ドイツ製のフルレンジスピーカーも人気が出てきたようで、良いことだと思う。 これらのスピーカーはホームユースを意識して設計されたもので、家庭内で音楽を聴く為には 非常に優れた性能を持っている。

このスピーカー、テレフンケンと言う名前を聞かなければ、ただの安物に見え、 よい音が出るとは、思えないのではないだろうか?

ところが、非常に音楽性の高い、反応の良い音を聞かせる。 聴感上のレンジも非常に広い。1950〜60年代の古い資料を読むと、アメリカのFM放送の帯域は上が10KHz、 欧州が15KHzと欧州のほうがワイドレンジ。 当然、ラジオ用のスピーカーもより広帯域のものが必要とされたのである。

非常に軽い振動系を用い、絶妙なバランスをとったスピーカーであり、 強力な磁石と頑丈なフレームの物量投入型とは違う文化の元に発達したものだ。 私は、究極のハイファイフルレンジスピーカーの称号を、これらドイツ系の楕円型に与える。

Telefunken, Grundig, Lorenz, Isophon などがドイツ系のスピーカーユニットの 代表的メーカーである。楕円型ユニットは、英国EMIなどにも見られるが、 ドイツ系とはまったく設計思想が異なるのが面白い。

2003-08-09追記


ドイツは、かなり早い時期から今で言うところの3Dシステムを採用していた。 したがって、ある大きなのユニットは、フルレンジに見えて、ミッドハイである場合が多い。

最近、Yahooオークションでもミッドハイユニットをフルレンジと称して売っているのを 良く見かける。 売り手に知識が無いのだろう。見分け方が分らない人は、信用できる業者から購入するのをお勧めする。
http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/fullrange/telefunken/index.htm

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c16

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
17. 中川隆[-10426] koaQ7Jey 2019年5月16日 22:12:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1875]

ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ


バッハ 無伴奏 Klangfilm-Siemens KL-V502 with KLL405 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=ef1PswrcEOk

RFT PB3060 Lautsprecher mit siemens verstärker
https://www.youtube.com/watch?v=zu8IMCpAJL8

Klangfilm 42006+402 FC SPEAKER
http://www.youtube.com/watch?v=UsJRVwdHbHE

Klangfilm/Siemens Smf V3b with 14a マーラー 交響曲9番
http://www.youtube.com/watch?v=YAunKObnr3U

Klangfilm - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Klangfilm

eurodyn - YouTube
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%B3
https://www.youtube.com/results?search_query=eurodyn+

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クラングフィルムのアンプ(戦前編)
http://www.klang.jp/index.php?ci=10392&i=10398

クラングフィルムのアンプ(戦後編)
http://www.klang.jp/index.php?ci=10392&i=10399

楽鳴舎 アンプ 新入荷案内
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/cat23188059/index.html

楽鳴舎 レコード・コンサート 情報
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/cat23820407/index.html

クラング・クンスト KLANGの会
クラングフィルムのスピーカーや真空管アンプなどを聴く集会を毎年1回行ないます
http://www.klang.jp/index.php?ci=10420

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オーディオ仲間の新年会でWE252A〜Edまで真空管聴きくらべ
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210


2010年1月9日に行った、地元長野県を中心とするオーディオ仲間の新年会として行われた「真空管聴きくらべ」のレポートです。

上段左から 210、250、WE300B、WE252A、PX25、DA30

下段左から RE604、LK460、Eb、AD1、Ed新、Ed旧、RV258旧、RV258新、RV239
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10210_801.jpg

写真は当日聴いた真空管のうち、わたしが用意したもので、このほかに、

45、71A、WE252Aプリント、WE275Aナス管、4300B、AD1直管、ValvoのEd

を聴きました。ウエスタン・エレクトリックの各種丸管など、さらに多数の真空管を用意してあったのですが、途中で「このままでは肝心のドイツ球にたどり着けない」ということになってしまい、以上の真空管を聴きました。

アンプはバラック作りのユニバーサル機で、6SN7パラレル1段によるトランス・ドライブ、半固定バイアス、直流安定化電源、そして出力トランスはU808という構成でした。

お世辞にも立派なアンプとはいえませんが、これといった見どころが無い代わりに、最近の高性能トランスを使ったアンプのような個性も無く、球の違いがストレートに聴き取れました。

音源は某メーカーの音質評価用CD、スピーカーは Europa Junior KL43004 でした。

意外かもしれませんが、Europa Junior はとなりにあった フィールドの Eurodyn 以上に明瞭、かつ正確に真空管の音のちがいを表現し、比較には最適なスピーカーでした。


はじめに聴いた45は、まさしく中庸で癖のない音でした。意外にひ弱でなくて45と大差の無かった71Aに対し、210は色彩を控えた古風な音で個性的に聴こえました。250もややモノトーンながら、厚みがあって魅力的でした。なお、45と71Aのみ、別のアンプで聴き、続けて71Aを試聴アンプでも聴きました。

ここでおなじみの WE300B をリファレンスとして聴きました。写真では不鮮明ですが、3桁シリアルの1950年代のオールド球でした。繊細でありながら厚みがあって悪い音ではないのですが、ありふれているためか、みなさんの印象は薄いようでした。続いてWE252Aの刻印にしたところ、250をウェスタン風にカラフルにしたような魅力的な音に、みなさんの表情が変わり、「いいね」といった声が数人から出ました。プリントのWE252Aに換えてみると、刻印よりも少しだけ薄味ながら同様にすばらしい音でした。

このあたりで「このペースでは時間が足りない」ということになって、WE275A のナス管でウエスタンを締めくくることにしました。WE300Bを引き締めたような音で、みなさん好ましく感じていました。

ここからイギリス球で、スタートは4300Bでした。300Bを透明で格調高くした雰囲気の音を聴いたみなさんは、オーナー氏の「WE300Bより良い」という説明に納得していました。続いてはDA30で、1本目がエミッションが出ないというトラブルに見舞われましたが、2本目はこれまでの真空管とは格のちがう、スケールの大きさと繊細さを兼ね備えた音を出してくれました。音の色付けの少なさと低域の明瞭さでも優れていました。続いてはPX25で、予想どおりDA30に近い音色でしたが、若干伸びの無い感じで、全体的な印象は思ったよりも異なりました。

ここで宴席に移動してネパール料理を食べたあと、いよいよドイツ球を聴くことになりました。まずはRE604の真鍮ピンで、初期の球です。RE604にはさらに古いトップシールの球もあるそうですが、現物を見たことはありません。イギリス球はアメリカ球に比べて伸びやかな傾向がありますが、ドイツ球はそれに加えて色彩感と厚みがあるように感じます。45よりも鮮明な音でした。つぎのLK460はRE604を少し地味でソフトにした感じで、悪くありませんでした。

中型管に移って直管の Klangfilm のAD1(製造は Valvo)を聴いたところ、これまでのどの真空管とも明らかに違う音でした。みなさんしきりに「透明で癖が無い」と溜息のような感想を漏らしていましたが、そんなに癖が無いと感じるということは、逆説的に個性が強いということになるのでしょうか?そのつぎはValvoのEbで、これぞドイツという感じの厚みがあって雄大な音は、じつに魅力的でした。

AD1は写真のように即席のRV258型ソケット用アダプターを付けて聴きました。Ebよりも引き締まった、緻密な音でした。続くEdシリーズも同様なアダプターで聴きました。ValvoのEdは、たった1本なので確証はありませんが、内部構造、特性、そして音もEbと同じでした。Siemensの新型Edは、これまで聴いた古い球に比べると少し硬質な音で、「やっぱり新しい球の音だ」と、みなさんの評判は良くありませんでした。それに比べて旧型のEdは、EbとTelefunkenのAD1の中間くらいのバランスの良い音でした。ただ、音自体には高価なこの真空管を買うだけのメリットは感じられませんでした。

最後は大型管シリーズで、はじめの旧型RV258は少し硬い音でしたが、「低域がとても良い」という意見がありました。つぎの新型RV258は旧型とは異なって、色彩が豊かに感じられるのに、落ち着きのある魅力的な音でした。最後はバイアスの深いRV239でしたが、PX25とDA30のような差は感じられず、RV258の新型とよく似ていました。深夜0時までかかってドイツ球を聴き終わり、楽しい新年会は幕となりました。

さて、新年会と同じくこの記事も長くなってしまいましたが、みなさんの評価を大雑把に集計すると、直管のAD1が1番、新型RV258が2番、3番以降は意見がまとまらず、といったところでした。45系といえるRE604やLK460と45自身、(一枚プレートの)2A3系といえる300Bや275AとAD1やEdなど、製造国による傾向のちがいを越えた、共通するニュアンスを聴き取れたのも収穫でした。レンズでいえば45〜RE604系がコントラストが良くて明解なテッサー型なら、300B〜AD1系が繊細で解像度の高いガウス型といったところでしょうか。

もちろん、このような短時間の試聴で各真空管の本質的な音が理解できるはずもありませんし、1本だけのサンプルでは不正確でしょうが、ふだんから「どの球を買うべきか?」「どの球でアンプを作るべきか?」と悩める参加者のみなさんは、とても真剣に聴いておられました。もっとも、真空管による音のちがいなんて、アンプ全体からすれば一つの要素に過ぎないのですが、ついつい夢中になってしまった新年会でした。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10210


【第3話】真空管聴きくらべパートII(RV258, RV239 編) 2010年5月16日
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10212


新年会の真空管聴きくらべで好評だった RV258 系の真空管について、第2ラウンドの試聴会を行いましたのでご報告します。

参加者は会場の都合で突然中止になった、サウンドパーツさんのイベントから流れて来たみなさんです。米国系〜英国系で遍歴を重ね、WE300A や DA30 などの主要球を所有する大ベテランの諸氏ですが、ここに来てドイツ系の球へと切り替えつつあります。

左から古い順に並べた RV258 と P41/800
http://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10212_801.jpg

RV258 は1928年に登場したとされる TELEFUNKEN 製の球です。

古い設計なので、プレート電圧が 700 〜 800 V と高いものの、フィラメントが 7.2 V 1.1 A で 7.9 W なのに対して出力 10 W と、非常に効率が良い球です。グリッド・バイアスも -70 〜 -80 V とちょうど良いレベルで、価格も Ed や Da などのポスト・チューブや AD1 系の球に比べれば安く、とても実用的です。

R は真空管を、V は増幅器を表しますので、RV は増幅器用の真空管という意味になります。RS237 などの RS が通信用の真空管なのに対し、RV が本来のオーディオ管というのは使っていて気分が良いものです。じっさい、211系などの送信管よりも素性の良さを感じます。

300Bが実際のオーディオ用途でそれほど使われなかったのに対し、プロ用の大出力アンプで大成功を納めた RV258/RV239 は、戦前・戦中のドイツ球にしては数多く現存していますが、さすがに最近は入手が難しくなってきました。


RV258 の音は一言でいうとニュートラルです。初期の直熱3極管全般の明るく澄んだ音色に通じるところがり、特別にドイツの音だ!というほどの個性はありません。パワーに余裕があることもあって、音楽のジャンルを選ばない万能選手といえる球です。

AD1 や Ed のように暗いフィラメントの球とはちがって、明るいトリア・コートのタングステン・フィラメントなのが良いのかもしれません。いっぽう、パワーがあっても大型送信管のような鈍い音ではなく、210/VT25 のように古風な音でもありません。ニュートラルなのですが、RV258 を聴いたあとだと、ほかの球はつまらない音に感じてしまうことが多いから不思議です。


試聴は新年会と同じ 6SN7 パラレル+結合トランスのバラック・アンプに EUROPA JUNIOR で行いました。

初めはシリーズIの球で1930年4月の製造でした。TELEFUNKEN のこの系統の球には、エッチングで製造月年の表示があるので、正確な年月がわかります。最古のシリーズという先入観のためか、みなさんは少し渋めの音に感じたようです。もちろん、同じ RV258 の音のなかでの微妙な差ですし、こちらのほうが柔らかくてシリーズIII以後の球より聴きやすいという感想もありました。

2本目はシリーズIIで、1930年10月の製造でした。シリーズIIはIとほぼ同じ構造で、プレートもこの2本は同じ茶色で、シリーズIII以降の灰色とは異なります。また、電極の支持方法が少しだけ改良されています。このプレートの茶色は、純粋なニッケルを高温炉で酸化させたときの色ですので、コーティングなども無い単純なニッケルのプレートかもしれません。音もシリーズIとほとんど同じでした。

3本目はシリーズIIIで、1931年8月の製造でした。プレートの色が変わったということは、材質か表面仕上げが変わったということです。そのせいか音も変わって、非常に良いバランスです。これといった癖もなく、ニュートラルに感じました。

4本目はシリーズIVで、1932年9月の製造でした。ここまでの製造年月はわずか2年ほどで、ごく短期間に改良が進められたことになります。シリーズIIIとの違いはやはり電極の支持方法で、頂部に大きなマイカが使われるようになりました。正直なところ、わたしにはシリーズIIIとIVの間には、ほとんど音の差が無いように感じられました。


プッシュプル用に4本揃えるのは困難になりつつある RV258IV

5本目もシリーズIVですが、ベースが黒から白に変わっています。1934年7月の製造でした。シリーズIVは長期間製造されていて現存する本数も多いので、これがメジャーなモデルということになります。黒ベースのシリーズIIIとIVの差がほとんど無かったのに反して、同じシリーズIVどうしなのに、黒ベースと白ベースでは明らかな差がありました。1本だけでは個体差かも?ということになりますが、写真の物も含めて黒白ともに4本づつあって、この差は明らかでした。ベースの色のように、少し現代的でワイドレンジに感じました。ベースの材質は黒が真鍮、白がアルミです。

6本目はシリーズVで、1940年5月の製造でした。シリーズVになってようやく、1920年代の名残をとどめるトップシールから普通の形状に変わります。ここから戦中の球になりますが、作りはしっかりしており、けっして粗悪品ではありません。音も白ベースのシリーズIVに少しだけ艶を乗せた印象で魅力的でした。

7本目はシリーズVIで、1943年4月の製造でした。大戦が激化したこのころになると、わずかに品質が落ちているように見えますが、シリーズVの音にしっとりとした落ち着きを加えた聴きやすい音で、けっして悪くありませんでした。人によってはもう少しスッキリしたほうが良いと思うかもしれませんが、個人的には一番好きな音かもしれません。

8本目はシリーズVIIで、1952年9月の製造でした。これだけが戦後の球で、構造もかなり変わっています。とくに、プレートの断面が楕円形から8角形になっていて、かなり異なる印象を受ける外観です。品質は非常に高く見えます。音もガラリとちがう雰囲気で、ちょうど新型 Ed の音が旧型 Ed や AD1 よりも良くいえば明瞭で鮮やか、悪くいえば硬くて上ずり気味なのと同様でした。わたしたちの言葉では「新しい球の音」ということになりますが、もちろん微妙な差ですので、この新型管の個性がちょうど良いスパイスになることも多いでしょう。

最後はタングスラム製の RV258 である Tungsram P41/800でした。概観は金色の真鍮ベースに大きな ST管が乗ったような独特の形です。また、この球は普通の酸化物コート・フィラメントで(トリアも酸化トリウムですが)、プレートの形状も含めてナス管の PX25 に近い構造のせいか、音も普通の真空管に近い印象でした。


点灯中の RV258IV(抵抗はヒーターON時のラッシュ・カレント防止用)

以上の結果から、RV258 はどのシリーズも優れた球であって、300B のように製造年代が古いほうが良いということもなく、どれを購入しても損は無いといえます。

シリーズIとII、およびIIIとIVは見た目も音も差が小さいので、ペアで使っても良いと思います。また、シリーズVとVIのペアも許容範囲だと思いますが、シリーズVIIをVI以前とペアにするのは厳しい気がします。

その後、II、IV、VIと偶数シリーズの RV239 も聴きましたが、同じシリーズの RV258 と共通する特徴が聞き取れました。もっとも、同じシリーズなら構造や材質が同じで、ちがうのはグリッド巻き線のピッチだけですから、当然の結果といえます。

また、RV239 は RV258 よりも内部抵抗が若干低いことが音にも表れますが、PX25 と DA30 のような明らかな優劣はなく、-150 〜 -180 V とバイアスの深い RV239 で増幅段が1段増えるばあいには、かえって RV258 のほうが良い音になってしまうかもしれません。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14482&i=18086  

 


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c17

[近代史3] 戦争以外で戻らない領土を「交渉で解決」という空想のお遊びは誰のため? 思考停止を壊して議論し前に進もうとする人は総攻撃を受けます

戦争以外で戻らない領土を「交渉で解決」という空想のお遊びは誰のため?揚げ足取りではなく前に進もう
ナスタチウムのブログ 2019年05月16日
https://ameblo.jp/evening--primrose/entry-12461750097.html


日本人が愛してやまない思考停止を壊して議論し前に進もうとする人は総攻撃を受けます。

丸山穂高議員が炎上しております。

つい最近彼の発言を褒めた記事を書きました。


生活保護:日本人には権利、外国人には権利が無くお情け→社会保障費が膨らむ中、国民限定にすべき! ナスタチウムのブログ
https://ameblo.jp/evening--primrose/entry-12457471420.html

健康保険不正の外国人に対してペナルティーを科すこと、外国人への生活保護は法律の趣旨を越えているのできちんと議論すべきだ、というようなことを国会で話しています。

昔もありました。


NHK「外国籍職員の国別人数、お答えできない」・三宅博議員「NHKを解体するのが日本の為だ」
http://www.asyura2.com/13/hihyo14/msg/264.html

次世代の党の三宅博議員が、公共放送、強制徴収によって成り立つNHKに外国籍が何人いるのか?NHKは解体すべきという地雷質問を国会で行い、それがあまりにも急所過ぎて潰された・・・私は今でもそう思っています。

今回も同じで、与野党ともにほぼオール反日、日本人が洗脳から目を覚ますことを何より恐れ、議論していくような方向性を事前に潰そうとヒステリー状態です。

彼の間違いとは、酒で失敗しているのに、また飲んで、罠にはまったという愚かさです。

だから擁護はしませんが、言論を封じ込めてはいけません。

「ロシアと戦争して北方領土を取り返そう」今の日本でこれを真剣に考える人は皆無でしょう。

ロシアとは軍事力が圧倒的に違うので、いくら勇ましい人でも無茶なことだとわかります。

丸山議員は今の日本の国力でロシアに戦争をけしかけるほどの低能ですか?

戦争でしか戻らない現実を伝えたんでしょう?しかし戦争という選択肢はありません。

だから今のままではいけないわけで、次に進んでどうするかみんなで議論すべきなのです。

ロシアが怒っている?誰が悪いんですか?誰がどさくさに紛れて強奪したんですか?
怒らせておけばいいのです。怒らせた方が日本のことを見直して尊敬しますよ。

武力と謀略で問題解決している国は多いですが、ロシアはその筆頭、どの口が言う!です。

・誰の圧力でしょうか、今年から「島を返せ」は封印となりました。

・日本政府は、江戸時代の北海道を日本の領土外としました。

・自己申告でアイヌと名乗る人も含むアイヌ※を先住民とするアイヌ新法が今年成立しました。

(※関連過去記事:知られざるアイヌの真実Night in サムライバー @)

・プーチン大統領がアイヌをロシアの先住民とする提案に賛成しました。

じゃあ聞きますが、竹島や北方領土が交渉で日本に戻ると本当に思いますか?

日本が弱かったために武力で強奪された領土です。相手は当時も今でもならず者です。

相手の国が滅びるどさくさを狙うか、日本が軍事大国になって戦争できる国になる(戦争しなくていい、強さを見せるだけ)ということでしか取り返すことは出来ないのです。

武力はダメ! 

領土を返せ! 

戦争以外で戻らないよと事実を指摘する人には鉄槌を!

支離滅裂でしょう?ゲラゲラ (「領土もいらない」という反日左翼の方が主張に筋が通っています)

下矢印

武力以外で領土を取り戻せないと指摘した人に鉄槌を下して一件落着・・・・・ですか?びっくり

一生懸命になる矛先が違うと思いますよ。

流れ星 以下に2つ、その通りだと思った関連ブログ記事を紹介しておきます。

「丸山穂高」衆議院議員。【追記】(ASKA)
https://www.fellows.tokyo/blog/?id=1444

丸山穂高議員「戦争で奪われた土地は戦争で取り返すしかない」、よく言った!(トラネコ日記)
https://ryotaroneko.ti-da.net/e11099510.html


https://ameblo.jp/evening--primrose/entry-12461750097.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/434.html

[昼休み53] 千葉県にだけは住んではいけない 中川隆
253. 中川隆[-10425] koaQ7Jey 2019年5月17日 07:55:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1877]

因みに、千葉県人や中国人みたいにラブドールの体をペロペロ舐めると早死するから気を付けてね:

中国製ラブドールのブリードには内分泌攪乱物質が大量に含まれていて非常に危険
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/260.html

市販のタルク入りベビーパウダーを使うと癌になる
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/258.html

「女の子のニオイ」を再現する方法
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/247.html

セックスドールに中国男性は夢中
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/284.html

ロリコン男は何を考えているのか? _ ロリコン向けラブドールの世界
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/270.html


http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/390.html#c253

[政治・選挙・NHK260] 小室圭さんサイドの挑戦的な発言、宮内庁が止めない理由(女性セブン)お相手が勝手に皇族のお気持ちまで暴露するのは、皇室に… 完璧帰趙
2. 中川隆[-10424] koaQ7Jey 2019年5月17日 08:10:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1878]

小室圭さん関係のスキャンダルも秋篠宮関係のデマもすべて CIA と外務省創価グループが流したデマの可能性が高いです:


秋篠宮が入江侍従長の子供だとか
秋篠宮がプチエンジェル事件の顧客名簿に載っていたとか、
宮内庁が秋篠宮が眞子と近親相姦している「パパだーいすき」という動画を探しているとか

すべて CIA と外務省創価グループが流したデマだと言われています。

自殺に見せ掛けた殺しは CIA+創価学会 のお家芸なので、秋篠宮家での三件の不審死も創価ヤクザがやった可能性が有ります。 秋篠宮家をうさん臭く思わせたかったんだろうね:


忠告しておく。層化を追求すると死人が出る ・ ・ ・ ・。

12.浅木明代市議( 創価を追及している最中に、 ビルから転落。飛び降り自殺? )

13.姉歯秀次の妻 : 熱烈な層化信者 ( 飛び降り自殺? 逃げ回っていた姉歯に対する口封じ?)

14.松岡農水大臣( 首吊り自殺?? 秘書が発見したが、 救急車が来るまでつりっぱなし )

15.伊丹十三映画監督( 層化をテーマにした映画作成中に、 飛び降り自殺???)

17.プチエンジェル運営会社社長( 事件発覚、顧客に大物政治家の名前リスト有り、口封じで練炭自殺??)


高円宮は組織の事を知り過ぎてしまったので、創価ヤクザに腹上死に見せ掛けて殺されたのかな?

紀子様の堕胎説や、川嶋教授の怒鳴り込み説なども創価ともう一つ、自分の上にある秋篠宮家を憎んでいた高円宮家が名誉会長を務めていたワールドメイトの信者が手分けして広めたデマです。

堕胎など医師の守秘義務を破ってもらす医療関係者が、全国津津浦浦に隈なく存在しているあり得なさを考えてみればよいのです。やれどこそこの院長が言っていた、婦長がここだけの話として教えてくれた、などなど冷静に考えてみればあり得ないことを信じ込まされている人達がいます。

創価大学の学生には、「東宮夫妻お出まし」のための歓迎サクラ要員募集記事がHPに載っていました。(スクショと共に記事にしました)。毎度報道されるお迎えの集団が本物なら、動員の必要はないでしょうに。

創価婦人部は複数名が一組となって電車の中で、周りに聞こえる程度のひそひそ話で「ねえ、聞いた?」「紀子さまってば」「秋篠宮殿下って実はね」として、秋篠宮家の貶め作戦を行って来ました。
同じ女たちが、別の電車で同じ芝居をしている所を目撃したというコメントを、コメ欄にかつて頂きました。

秋篠宮がプチエンジェル事件の顧客名簿に載っていたとか
宮内庁が秋篠宮が眞子と近親相姦している「パパだーいすき」という動画を探しているとか

の話も秋篠宮家を うさん臭く思わせようとしてでっち上げた話でしょう。

昔、皇太子妃候補 No.1 だった柏原芳恵がバイブレーター所持していたというデマを流した のも外務省創価グループだと言われているしね。

小室佳代に貸した 400万円を返してくれないと言ってる元婚約者はおそらく CIA から何千万円も貰って、大袈裟に騒いだんだろうね。

金が無ければ生活保護を受けるだろ
マスコミに垂れ込む様な人が餓死とか有り得ない

体重が30kg代 になったのが本当なら胃癌かうつ病だろ
食べる物が無くて痩せる事は有り得ない

そもそも小室佳代の元婚約者は定年まで一流商社にいて、定年後もベンツに乗ってる程羽振りが良かったんだ

家族もいないんだから厚生年金で十分生活できるだろ
食うものが無くて飢えてるとか有り得ないんだよ

CIAは莫大な金を使って政敵のスキャンダル探しをしていて、電通、新潮・文春や警視庁に通知してるから、CIA情報で小室佳代の元婚約者関係のスキャンダルが出て来たんだ。

要するに、CIA と創価学会は

どうしても愛子を天皇にしたい、
秋篠宮家を うさん臭く思わせたい

のでしょうね。
http://www.asyura2.com/19/senkyo260/msg/801.html#c2

[近代史02] プーチン大統領は神の申し子_____小沢一郎先生はこういう人になって欲しかった 中川隆
152. 中川隆[-10423] koaQ7Jey 2019年5月17日 09:01:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1879]
2019.05.16
リビアで譲歩して破滅を招いたメドベージェフと違い、プーチンは譲歩しないだろう


 アメリカ政府は世界規模で軍事的な緊張を高めようとしている。すでにユーゴスラビアを爆撃、アフガニスタンやイランへ軍事侵攻、リビアやシリアへジハード傭兵を送り込んで国を破壊してきたが、思惑通りには進んでいないようだ。ロシアや中国は勿論、アメリカの占領下にあるイラク、アメリカの属国と化しているEUも言いなりにならなくなっている。それでもアメリカ政府はシリアでの軍事作戦を続け、イランを侵略する姿勢を見せているが、アメリカ軍の内部からも無理だという声が聞こえてくる。

 イラク、シリア、そしてイランを殲滅する計画をネオコンが立てたのは遅くとも1991年のこと。ネオコンはイスラエルを作り上げた勢力と近い関係にあり、シオニストの一派。サウジアラビアもその勢力によって作られた。今、イランを中東支配の上で目障りな存在だと考えているのはこのイスラエルとサウジアラビア。この2カ国の意向に従ってアメリカ政府は動いていると言われている。

 しかし、現在のアメリカ大統領、ドナルド・トランプをネオコンと呼ぶことはできない。トランプもシオニストを後ろ盾にしているが、ネオコンとは違う派閥だと考えられるからだ。

 2016年の大統領選挙でトランプへ最も多額の寄付をしたのはシェルドン・アデルソン。アメリカのラス・ベガスとペンシルベニア、東南アジアのマカオとシンガボールでカジノを経営、日本にもカジノを作らせるように要求していた人物で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と親しい。

 ネタニヤフは1976年にマサチューセッツ工科大学を卒業してからボストン・コンサルティング・グループで働いているが、このときの同僚の中にミット・ロムニーがいた。

 1978年にネタニヤフはイスラエルへ戻るが、82年へ外交官としてアメリカへ渡る。その時に親しくなったひとりがフレッド・トランプ、つまりドナルド・トランプの父親だ。

 一方、ネタニヤフの父親、ベンシオン・ネタニヤフは1940年にアメリカへ渡り、「修正主義シオニズム」の祖であるウラジミル・ジャボチンスキーの秘書を務めた。ジャボチンスキーは1940年に死亡する。第2次世界大戦後にはコーネル大学などで教鞭を執った。

 ネオコンはロシア制圧を目標にしているに対し、ジャボチンスキー系の人びとは今でも大イスラエル、つまりユーフラテス川とナイル川で挟まれている地域を支配しようとしている。

 イスラエルではゴラン高原に続いてヨルダン川西岸を併合しようとする動きがあるが、それは序の口にすぎない。イスラエルの支配地域をイラク、シリア、イラン、レバノン、エジプトに広げると公言している活動家もいる。サウジアラビアもターゲットに含まれているはずだ。つまり、どこかの時点でイスラエルとサウジアラビアの利害が衝突する。

 アメリカは東シナ海や南シナ海では中国を軍事的に威圧しているが、中国はロシアの戦略的な同盟国であると同時にイランを支援している国でもある。ネオコンにとってもジャボチンスキー派にとっても敵になった。

 この両派にとって産油国のベネズエラは手に入れたい国。トランプ政権のクーデター工作にネオコンも賛成、従って有力メディアも支援している。

 ネオコンは自分たちのターゲットであるロシアとの関係を絶とうとしてきたが、大イスラエルを目論むネタニヤフは盛んにロシアを訪問してきた。ロシアに出てきてほしくないからだろう。

 ジャボチンスキー派と近いキリスト教系カルトのマイク・ポンペオ国務長官は5月14日にソチでロシアのウラジミル・プーチン大統領と会談したが、この訪問の目的もネタニヤフと同じだろう。ロシアをおとなしくさせるために何かを約束したかもしれないが、アメリカが約束を守らないことをプーチンは理解しているはず。

 アメリカとロシアの関係を改善することで両国は合意したというが、それでロシアが譲歩する可能性はない。2011年2月にアメリカなどがリビアへの侵略を開始、3月17日には国連の安全保障理事会でリビア上空に飛行禁止空域を設定することを認める決議が採択された。

 これはアメリカ、イギリス、フランスなどリビア侵略を狙う国が制空権を握りやすくすることが目的だということは明らかだったが、中国やロシアは決議で棄権している。このときのロシア大統領、ドミトリー・メドベージェフはアメリカとの関係回復を優先したのだが、その決定を知った当時の首相、ウラジミル・プーチンは激怒したという。アメリカが何を狙っているか誰でもわかるだろうとプーチンは考えたはずだ。今回、プーチン大統領がトランプ政権に譲歩するとは思えない。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905160000/
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/297.html#c152

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
18. 中川隆[-10422] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:04:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1880]

ドイツ OCTAVE社の真空管アンプ

OCTAVE Audio-Japan
http://www.fuhlen.jp/octave/


ヤフオク! - アンプ - 「オクターブ」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPDjIPkHlaY38A0M5APDh8?p=%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%96&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPFlWtj3la4i0ArkFAPDh8?p=OCTAVE&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0


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HAL3 - OCTAVEプリメイン試聴レポート
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html

OCTAVE V16 Single ended の私的インプレッション:多様性を求めて 万策堂の私的オーディオインプレッション
http://pansaku.exblog.jp/26017439/

最高の素材、真空管を生かしたアンプ造り ドイツ、OCTAVE社 HP 500 SEとMRE 130
http://www.vividcar.com/cgi-bin/WebObjects/f1b8d82887.woa/wa/read/10c066b977d/


OCTAVE(オクターヴ)は1986年にAndreas Hofmannによってドイツの真空管アンプ専業ブランドとして創立されました。

技術的な特徴としていえるのは電源や出力トランスの自社生産、世界の最先端を進む電源回路、五極管プッシュプル回路が中核となっている。

実際にOCTAVEのアンプからもたらされるサウンドはきわめて先進的なもので、現代のハイエンドオーディオ界に生まれたある意味で革命的な製品群と呼べるのではないでしょうか。長年に渡って研鑽を積んだ練達のオーディオファイルを心底から感服させる驚異的性能を、ドイツ的流儀といえる質実剛健さを感じる素朴な外観の中に内抱している。

真空管パワーアンプでは出力トランスの支配力が きわめて大きく、時として音質の殆どを決定してしまうキー・デヴァイスとなりえる。

元々OCTAVEは親子二世代に渡って継承されてきたホフマン・トランスフォーマーズというドイツのトランス工場を原点とし、現在も自前でトランスを自社アンプに供給している。

磁界を制御して変換効率を最大で10%近く向上させる独創的なPMZコアトランスは同社最大の技術的アドヴァンテージだ。

その音は最先端テクノロジーで真空管の持つ可能性をさらに追求したものと確信させる。音を文章に書き起こすと、たとえば高域は明快なまでに明るい傾向で、ハイコントラストでブリリアントな音、燦然と光り輝くサウンドは眩い光を空間に解き放っていく。体温を上昇させるほどの高揚感をともなって、音楽を活き活きとした生命感に満ちた音で表現する。


音色には血が通った暖かさがあり、ふくよかで温度感が高く濃厚な色艶が乗っている。

ギターは倍音成分が豊かで、艶やかな光沢感ともなった弦楽合奏の麗しき響き、格調高く、典雅な佇まいを持ち、音に対して主義主張の強い個性的なモデルである。

万華鏡を覗き込むような色彩感の豊かさは極上の管球機の持つ美点だが、ソリッドステート以外では実現が困難と思われた研ぎ澄まされた輪郭の切れ味や彫琢が深く空間に刻まれる高度な音像表現は抜群の解像力で驚かされる。

往年の管球銘機の霧のような繊細で濃密なノスタルジックな雰囲気と、 高い分解能でハイスピード、ウッドベースはタイトに切れて爽快な聴こえとが両立する。

ガラス細工のような締り切ったソリッドな低域を持ち、オールドマッキンやTVA-1、そして一部のドレットノート級モデルを除くと、「真空管パワーアンプの低音はヤワだ」「低音が軽い」と思い込んでいた私の固定観念を完全に拭い去ってくれました。

それも中高域の質感を一切犠牲にすることなく。思わず息を呑むような OCTAVE MRE130のサウンドは抑揚がかなり大きく、スリリングなもので室内に破壊神が降臨したかのような、猛り狂う激情を思わせる、

すさまじい怒涛のダイナミクスを叩きだす、圧倒的ハイパワーと際立った高性能さ、 静寂感(S/N比)の高さはとても管球とは思えない、耳を疑う程の優秀な特性を誇っている。

OCTAVE MRE130の持つ最先端のサウンドは鮮度感がきわめて高く、典型的な真空管機の持つ包み込まれるようにやわらかく広がるなんともいえない聴き心地よさも持っている。真空管愛好者だけにしか決して味わえない至福の一時だ。

ダンピングファクターは8と管球機らしい控えめな数値だが、実際のドライバビリティは特段といえる高さがあり、高効率98dBというスペックを持つが、 大きくて重たい14インチ(35.5cm)ダブルウーファーと負荷の高いネットワークを有し、インピーダンスが3Ωまで落ち込む特性上、とても鳴らし難いJBL S9500をシングルで完璧に鳴らし切っているのをみて、このスピーカーに惚れ込んでいるものの、シングルアンプ時の選択肢がかなり狭まったことに苦慮する私を安堵させた。

BLACK BOXの投入はさらに効果的で、どこまで音圧を上げてもへこたれない(オーバーロードプロテクションが働いてアンプが気絶しない)駆動力の高まりにさらに気を良くしました。JBLを鳴らす方に強くお勧めしたいです。

OCTAVEの音は元々日本に上陸した初期の頃から完成されております。
現在はモデルチェンジしてかなり高価になっていますが、音質的にはあまりというかほとんど変わらないです。

さらにステレオ機とモノラル機では段違いにモノラル機の方が良いです。

高性能な真空管パワーアンプでは間違いなく最高峰です。真空管で現代のハイエンドスピーカーを鳴らしたい方、ダイナミックでハード志向なのでJBLやTADなどのホーンスピーカーを鳴らしたい方に向いています。


OCTAVEのアンプは非常に堅牢で保護回路も万全、高い安定性を備えて故障しづらいと信頼性の高さに定評があります。内部パーツもフィルムコンデンサーなど経年劣化するものが使われておらず何十年とノントラブルで使えるほど耐久性に優れています。

また、OCTAVEのバイアス調整は非常に簡単で、正面右側のノブを回して出力管を選択し、真空管の側にそれぞれ付いているつまみをマイナスドライバーで時計回りに回してグリーンのランプが点灯する位置に合わせるだけです。
(最初に必ず一度反時計回りに一杯まで回してバイアスを最小値にします)




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OCTAVE MRE 130 パワーアンプ
トランス技術を生かし研ぎ澄まされた音♪ 2014/06/25
http://otomani.jp/poweramp/1342

Exif_JPEG_PICTUREMRE130はトランジスタと真空管を使い、五極管を出力段に採用したハイブリッドのモノラルアンプ♪

OCTAVEはドイツで製造され、アンドレアス・ホフマンが設計したアンプでアンドレアスの父親が1968年にホフマン・トランスフォーマーズという会社を設立し、コイル・トランスを開発し、販売していました。

そのホフマン・トランスフォーマーズの強みを生かし、長年に渡り電源、巻線の研究・開発を培ってきた成果が音に結びついています。
8Ω時で100W、4Ω時では140Wの出力があり、JBLの4344や9500等、鳴らしにくい旧大型スピーカーも十分にドライブが可能です。

付属の6550からKT88、EL34の真空管に差し替えが可能のモデルです♪

特に出力管をGECやGOLDLIONのオリジナルにするだけで大きく化けますね。
レプリカのGOLDLIONはロシアで製造されたロシア管でオリジナルと比べると比べものになりませんw

前段にはECC82(12AU7)が使われているのでTELEFUNKENやSIEMENSなどの高信頼管ECC802Sとの差し替えもお勧めです。

ECC802Sに交換するとよりSNが高まり、抜けが良く滲みもより一掃されます。
高信頼管は価格が高いのでECC82(12AU7)から交換されても良いですね♪
ダイナミックレンジが広くSNに優れ、エッジの立ったキレがあり、鮮度感の高い音色が特徴。

全帯域に渡り、色彩感も豊かでダイナミズムに優れていますので音の悪いアニソンでもある程度、纏まりがあります。
デメリットとしてはサ行・タ行が多少強いのでスピーカーによっては高域がキンキンします。

インシュレーターやケーブルでサ行が目立たないようにするのも良いです。
このアンプはオプションにBlack BoxやSuper Black Boxがありますのでそれらを使う事により、電源が強化され音質が向上します。

滑らかさも大幅に向上しますのでサ行やタ行が緩和されます♪

水樹奈々さんが歌う魔法少女リリカルなのはA’sのキツイ音もSuper Black Boxを入れればノープロブレム(`・ω・)b

Super Black Boxを入れなくてもケーブル、インシュレーターで多少のキツさは緩和出来ますがw

ライブ音源が好きな方にお勧めできるアンプです♪


☆ SPEC ☆

■型番:MRE 130

■価格:1,880,000円(税別)

■出 力:100W(8Ω)、140W(4Ω)
■出力段構成 パラレルプッシュプル、拡張型5極管接続

■ダンピングファクター 8(20Hz〜15kHZ)

■真空管 6550C×4、6C5×1(後期6SN7に変更)、ECC82×2

■外形寸法(カバー取付時) 485W×176H×408D mm
■重量(カバー取付時) 19dB(6.8Ω負荷時オーバーオール)
■ゲイン 25kg/1台

■国内代理店:フューレンコーディネート

本国:Octave Audio
http://www.octave.de/

MRE130 詳細
http://www.fuhlen.jp/octave/products/mre130.html




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楠 薫のオーディオ三昧 ■ OCTAVE HP500SE/LE ■
http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE.htm

 オーディオって、本当にわからないものです。

 以前、Ayreのアンプを使用していた時には、このプリアンプも試してみていたのですが、 少し音がクリアさに欠け、音が重たいと感じたのですが……。

 それが、メインアンプをFirst Watt SIT-1に変えてから、どうもAyreのラインアンプの音が 浮遊して地に足がついていない音だと感じて、他のプリアンプをいろいろ試聴することにしました。  解像度などの点と、メインアンプと同じ作者だけあって傾向が似ているということで、 ほぼ、パス・ラボのPASS XP-30に決まりかけていたのです。

 試聴機を返却し、AYRE KX-Rを下取りに出して購入資金を捻出し、他のプリも一応試すことに して、手元にクラシック音楽用のプリアンプがなくなったので、とりあえずはOCTAVE HP500SE/LE でも鳴らしておくか、と繋いでみて、ぶっ飛びました。

 First Watt SIT-1でSonus Faber Stradivari Homageを鳴らすと、鮮度が良すぎて高域側にエネルギーが集中する感じで、その分、 ローエンドの量感が不足する印象があり、ちょっとどうかな、と思っていたところを見事に補い、音の鮮度の点ではダイレクト接続には劣るものの、 透明感がありながら、懐の深い鳴り方をします。

 しかも、伸びやかでストレス・フリー。音ではなく、音楽に身を委ねることが出来る音です。

 加えて音が単調にならず、色彩豊か。

 メインアンプに寄り添った鳴り方をしているかのようです。

 もっとも、拙宅のOCTAVE HP500SE/LEは、Limitted Editionで、現行のSVとは回路的にも 少し違うようですが、詳細はわかりません。

 さらに真空管を交換し、私好みの音になっている点も見過ごせません。

■ラインアンプ真空管1:ECC82/12AU7 テレフンケン(ダイヤマーク)
■ラインアンプ真空管2&3:EF184 ムラード
■フォノアンプ真空管4:ECC83/12AX7  ムラード
■フォノアンプ真空管5:ECC81/12AT7 オリジナル(米国製)
■フォノアンプ真空管6:ECC88/6922 ムラード

 ですから、同じOCTAVE HP500SEでも、現行品を購入して、同じ音で鳴るわけではないのですが、 懐が深くてしなやかで伸びやかな鳴り方はムラード。

 楽器の質感を正確に描き出し、色彩豊かでシャープな鳴り方は、テレフンケン。
 たまたまでしょうが、それぞれの持ち味が生かされて、うまく溶け合った音、と言えましょう。

 それが活かされる、真空管の持ち味が損なわれない卓越した回路技術も重要なのでしょう。

 それならばOctave Jubilee Preampならもっと上の音が期待出来るかも、と比較試聴やってみた のですが、友人の言葉を借りるなら、

「こっち(HP500SE/LE)はずるい。真空管の素材があまりにも 違い過ぎる。Jubilee Preampの凄さの片鱗は随所に見えるのに、佐賀関の漁港で水揚げしたばかりの 関サバとスーパーの安売りコーナーに出ている氷で冷やされたトロ箱のサバで料理して比較されちゃぁ、 いくら料理人の腕が良くてもなぁ……」

 同席した他の4人、みな、大きく首肯いていました。
 九州の地元民しかわからない喩えで済みません。(^^;

 そういうわけで、OCTAVE HP500SE/LEは、正妻の座に復活することになりました。
 で、フォノアンプがこれまた凄く出来が良いので、REC Outから取り出して、EMT927からVIOLA SOLO に繋いでいます。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-1.jpg

正面です。
ツマミが滑りやすく、力を入れて回すと緩んでしまうことがあります。
真ん中のボリューム、Jubilee Preampのようにロータリスイッチ式の方が良かったように思います。
もっとも、400万円のJubilee Preampと比較しては、ちょっと気の毒かも。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-2.jpg

メッシュの天盤が付いています。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-3.jpg

出力にXLRはありますが、バランス入力はありません。RCAタイプだけです。
MCカートリッジも使用できますが、個人的にはトランスを挟んでMMで使用した方がEMTの厚みのある 音が損なわれないで良いように思いました。

拙宅の場合、ジャズ用としてプリ部を使用していますから、そういう結果になったのかも知れません。

繊細な感じは、やはりMCタイプが勝っているように思いました。


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天盤を取り外したところです。天盤はアルミパネル側の上の2穴が六角レンチ、後ろ側がプラス ネジとなっていて、天盤の上から差し込んで回さないといけないので、柄の長いねじ回しでないと、 届きません。

アルミパネル側にある真空管が、ラインアンプ用の真空管1。真ん中が12AU7で、テレフンケンの ダイヤマークに換装しています。 両脇の2本はEF184で、真空管2 & 3。秋葉原のアムトランスで手に入れた、ムラード製に換装 しています。

反対側の背面側にはフォノ部の真空管が並んでいます。左から真空管4(12AX7:ムラード)、 真空管5(12AT7:オリジナルのまま)、真空管6(ECC88:ムラード)。 詳しくは、マニュアル(pdfファイル)をご覧下さい。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-5.jpg

ほぼ、真上から見たところです。プリント基板上にパーツがビッシリ。


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前側から中を見たところです。この配置が、マニュアルの絵と同じ配置になります。


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前側から少し視線を低くして見たところです。
コンデンサーが立ち並んでいて、コンビナートみたいです。


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電源部を正面から見たところです。


http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE-9.jpg

電源部を後ろから見たところです。
通常、電源スイッチは入れっぱなしで、スタンバイ状態が推奨。
でも、時々、電源スイッチを切る必要に迫られることがあり、背面は操作がしにくく、面倒です。




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OCTAVE V16 Single ended の私的インプレッション
多様性を求めて 万策堂の私的オーディオインプレッション

by pansakuu | 2017-09-01
http://pansaku.exblog.jp/26017439/

http://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=26017439&i=201709%2F01%2F28%2Fe0267928_00354045.png
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進歩が生まれるのは、多様性の中の選択からであって、画一性を保持するからではない。
ジョン・ラスキン(美術評論家・思想家)


Introduction

ここのところのコーヒーブームからか、
コーヒーに関する本を書店でよく見かける。
現今、僕の読んでいる本も、コーヒーに関するインタビューをまとめたもの。
これはバリスタ達がコーヒーにかける思いを語る小さな本である。

さっき読んだこの本の中のある、バリスタの言葉が妙に気になった。

・・・・・「あの人の表現する味って、どんなものなのだろう」という理由でレストランに行きますよね。コーヒーの世界も間違いなくそういう方向に進んでいくんです。それに「あのブランドの豆を使っている」だけでは一瞬で終わってしまいます。三つ星のスターシェフやスターパティシエのように表現者として有名な人が出てきているなかで、お客様はバリスタとして優れた表現者を探すようになる。・・・・・

僕が通うカフェは東京だけでも30軒ほどあり、ほとんど毎日のように、それらのうちのどこかで何か一杯飲んでいるような生活だ。昨今のサードウェーブコーヒーブームとは関わりなく、東京に出てきた頃から、いろいろな店に出向いては店構えとインテリア、接客の態度、コーヒー・紅茶・スィーツの味質をチェツクしている僕であるが、上記のようなことまで考えたことはなかった。フレンチレストランのようにカフェでも自分の味を表現しうるという部分に僕は惹かれた。
それというのも、コーヒーだけでなくオーディオにもこういう要素があることを感じていたから。

例えばマークレビンソンの初期の製品を代表とするプロデューサー・設計者の個性が前面に出たオーディオ製品の魅力というのは、オーディオを趣味とするための主たる動機たり得る。

あの設計者の創り出したサウンドはどのようなものなのか?ここでは、それこそが僕の興味の中心である。

僕がOCTAVEというドイツの真空管アンプメーカーの音を初めて聞いたのは10年以上前だと思う。社長のホフマン氏が決めている、その特徴的なサウンドにはその当時から変わらない、独特の男っぽさや勢いが内在しており、僕の中では、他のアンプメーカーの音といつも一線を画してきた。

彼がここで高級ヘッドホンアンプに手を染めると、僕は夢にも思わなかったが、もうそんな時代になったのだろう。ハイエンドオーディオメーカーもヘッドホンを無視できなくなってきたのである。

OCTAVE V16 Single endedというヘッドホンアンプにSuper black boxという電源オプションを加えたセットを試聴した僕の感想は、ホフマン氏が表現するヘッドホンサウンドとは、今まで慣れ親しんできたOCTAVEの音そのものであるということだ。そして、この音の個性はヘッドホンの世界に初めて持ち込まれるものでもある。これは恐らく万人受けしない音、比較的無個性な音を指向する日本の普通のヘッドフォニアにはウケない音かもしれないが、とにかく斬新かつ容赦のない音であって面白い。僕は聞き入ってしまった。


Exterior and feeling

随分と変わった形のアンプである。フロントがタテに細長い。建築でいうと、繁華街にある雑居ビルのような形だ。こういう建築は最上階は斜めにカットされて日照を確保している場合があるが、そこのデザインまで似ている。上部はスリットの入った真空管の保護カバーであり、一番下に入力切替と大き目のボリュウムノブがある。アンプのカラーはいくつか指定できるようだが、マットブラックよりは、ジャーマンシルバーの方がこのメーカーらしい雰囲気となると僕は思う。全体の大きさとしては意外と小さく、占有する床面積は少ないが高さはあるので、普通のラックの二段目には入りにくそうだ。やはりこれはデスクトップに置くべきアンプだ。

リアパネルではL/Rのスピーカー端子がついているのがまず目に付く。こういう類の、普通のスピーカーを鳴らすアンプなのか、ヘッドホンアンプなのか、どちらともつかないようなアンプは、経験上は中途半端な音しか出せず、ほとんどロクなモノはないので、僕は心配になった。だがホフマン氏の説明によるとV16 Single endedはヘッドホンがあくまでメインという話であるから信用することにして試聴に臨んだ。OCTAVEには、かなり立派なスピーカー用のアンプがいくつもラインナップされているから、スピーカーを鳴らしたい人はそっちを買うべきだ。こんなスピーカー“も”鳴らせますよなどという余計な配慮はいらない。

大体、このクラスのヘッドホンアンプを買う人間はそれなりのスピーカーシステムを既に持っているか、少なくともそれは十分に経験済みである場合が多いのではなかろうか。その意味でも中途半端なプリメイン機能は排して、ヘッドホンに全力投球して欲しいものだ。

とにかく今回はこのアンプにはスピーカー端子はないものとして、話を進めたい。

http://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=26017439&i=201709%2F01%2F28%2Fe0267928_00360617.jpg

リアパネルにはRCAとXLR両方の入力端子が備わっており、選択できる。だがV16Single endedというネーミングを考えると、中身はおそらくシングルエンドの構成であろう。XLRは疑似バランスと推測される。したがって今回はRCA入力のみで試聴した。なお送り出しはマランツの中級クラスのSACDプレーヤーであった。

使用できる真空管 としてKT120がデフォルトらしいが、お好みでKT150、KT88、6550、EL34を差し替えて使えるのがまず面白い。替えるとそれぞれで異なる音質傾向が生まれるはずである。ポタアンでオペアンプを入れ替えて愉しむという話があったが、経験的には、真空管の種類を変えることは、オペアンプよりもずっと大きな音質変化を生む場合が多い。もしこのアンプを買ったら、真空管をとっかえひっかえする愉しみは大きいだろう。

OCTAVEと言えばKT120や150などをプッシュプルで使うアンプメーカーというイメージがあるが、このアンプでもその手法を踏襲していると取れる。ただOCTAVEの多くのアンプはAB級動作なのだが、このヘッドホンアンプはA級動作らしい。ちょっと設計を変えてきているのかもしれない。

また、OCTAVEはトランスから入力ソケットまで多くのパーツを自社で設計製造し、オリジナル部品の比率が高いこと、真空管アンプの長期安定動作のためのソフトスタートと保護機能を完備すること、MOS-FETを使った安定化電源を持つことなどを特徴とするメーカーでもあるが、V16 single endedも、その部分はOCTAVEの他のアンプと同じ内容をもっている。

カタログやネット上の情報からアンプの内容を調べていると、ホフマン氏の真空管に対する思いが伝わる。もともと管球式アンプの設計経験はかなりある会社であるが、真空管をそれらしい懐かしさ満載の音を出すために使っているのではないようだ。あくまで現代のオーディオの水準をクリアし、求める音質を得るために必要なデバイスとして真空管を認めているように見える。特に真空管を動作させる電源部の造りにそういう視点を感じてしまう。

なお、OCTAVEのアンプには以前から外部電源のオプションがあって、BOXの名で呼ばれていた。このBOXの中身は、もともとトランス屋であったOCTAVEがオリジナルで作っている大容量のトランスであり、いくつかグレードがあるのだが、今回はその最上位であるSuper black boxを接続して聞いた。

僕は以前、オクターブの上級クラスのパワーアンプとプリアンプの組を取り寄せて試聴したことがある。この時、Boxの有る無しも比較したが、はっきり差を感じた思い出がある。簡単にいうとBoxを接続すると音がグーンと伸びた。こちらに迫ってくる度合いが明らかに強くなるのだ。

こういうオプションを設けているアンプメーカーはほとんどなく、ユニークなアイデアだと思うのだが、このBoxは結構大きいので、ちょっと困る。これだけでかなり大き目のヘッドホンアンプぐらいの図体である。これをV16 Single endedの脇に置くと大掛かりな印象になる。

また、このBoxの面白いのは外部電源装置ではあるが、そこに直接電源ケーブルを接続する形ではないということだ。アンプのリアパネルに専用端子がありそこにBoxから出ているケーブルの端子を接続するだけである。電源ケーブルはあくまでアンプ本体に挿さっている。内部にあるトランスを増設するような働きがあるのかもしれない。

システム全体の外観としては正直、あまり格好良くない。素人が作ったようなアンプに見える。子供が夏休みの宿題で牛乳パックでつくった工作みたいな、かなり微妙なフォルムである。真空管の美しさを前面に出すわけでもなく、かといって全く見せないようにするわけでもない。中途半端な形。いい音がするように見えない。ただ妙に印象に残ることは確かだ。こんな形のヘッドホンアンプは見たことがないから。だいたいOCTAVEのアンプというのは最上位はともかく、それ以外はどれもデザインらしいものに気を使った形跡がない。OCTAVEは外見で洒落(しゃれ)ようという気があまりなさそうである。

OCTAVEがヘッドホンアンプを出すこと自体は大歓迎であるが、こんな見てくれのアンプが120万円の価値のあるものなのか?この外見ではサウンドがよほどなものでないかぎりは話にならない。

また価格の話はしたくないが、OCTAVEのアンプが日本に紹介された当初はセパレートのプリとパワーあわせても130万円前後という設定だったように記憶している(うろ覚えだが)。今はこの小さなアンプ単体で、それとほぼ同価格である。OCTAVEもいつのまにかかなり高価になってしまった。私の感覚ではOCTVEのサウンドは当初から完成されたものであって、現在にいたるまで音に大きな変化はないと思う。なのに値段が高くなったのは何故?やはりオーディオは青田買いに限る。


The sound 

OCTAVE V16 Single ended では、4pinのバランス端子とシングルエンドのイヤホンジャックがフロントパネルに見えるが、Single endedと銘打つとおり、中身はシングルエンド構成だろうから、4pinのバランス端子は疑似バランスじゃのないか。それゆえ今回の試聴はRCA端子を入力に使うのと同じ作法で、シングルエンドのイヤホンジャックだけを使い、MDR-Z1R、HD800s、TH900Mk2などを使って音の傾向を探ってみた。

http://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=26017439&i=201709%2F01%2F28%2Fe0267928_00382928.jpg


まずちょっと驚いたのは音を出す前にヘッドホンを装着した瞬間。確認のため幾つかのヘッドホンを接続して、ボリュウムを上げて試してみたりしたのだが、少なくとも僕の使ったヘッドホンについては背景のノイズがほとんど聞こえなかった。例えば、マス工房の406の製品版や改良前のGoldmund THA2などでは、ヘッドホンの能率とゲインの組み合わせの問題なのだろうが、はっきりノイズが聞こえる場合があった。

真空管アンプとは多くの場合、ややノイジーなものであり、SNの面で厳しいところがあるのは常識である。だが、このV16 Single endedはその点でかなり優れる。ライバルとなるFostex HP-V8も真空管アンプとしてノイズが低いが、聴感上はほぼ同等の静けさがある。なお、このような真空管アンプの電源についてはグランド分離によりノイズが減るケースがあるが、今回はそのような仕掛けは用いていない。プレーヤーのPLAYボタンを押し、ボリュウムを上げてゆく。

ハービーハンコックのRockitのイントロが流れる。
これは強い。こんなに音圧があるのか。

辛口の引き締まったサウンドで、真空管アンプとしてまずイメージされる緩くて甘美な音が全然出て来ない。鼓膜にガツンと音波をぶつけるようなダイレクトなサウンド。音が飛んでくる。音離れがいいというのはスピーカーオーディオに使う表現だが、思わずそうつぶやきたくなった。ホーンスピーカーをニアフィールドで聞く快感をヘッドホンで味わえるとはね。Rockitにしっくりと来る。

ここではロックやヘヴィーメタル、ラップはとても新鮮に鳴り、良い結果を出す。だが、クラシックやアニソン、Jポップではどうも合わない曲が多いか?いや、音楽のジャンルで合う合わないがあるというよりは、激しくストレートな訴えかけのある音楽がアンプに合っていて、萌えの要素が強かったり、アンビエンスが豊かに取り込まれた音作りをされた音楽が不得意なのだろう。

このアンプのサウンドは、音像、そして直接音が主眼。荒々しく、時に暴力的とさえ映る音圧に押し出されてくる音像が、なかなかに刺激的。

硬い輪郭で描き出される濃い陰影をともなった音像に鼓膜を打たれる。
どんな曲を送り込んでも、明晰さを堅持、弱音すら克明である。
メリハリ、コントラストの強い立体的な音の塊が次々に迫り、ぶつかり、砕ける。


このサウンドには一対一の戦いの兆しが感じられる。真剣で命のやりとりをしそうな覇気がある。こいつはBLEACHのキャラクターである更木剣八のような雰囲気を持つアンプだ。戦いの刹那・刹那だけを愉しむ者であり、危険な遊戯を仕掛けるオーディオマシーンだ。とにかく聞いていてゾクゾクするような嵐の予感が背筋に来る。こういう音は久しぶりに聞いた。凄いなと素直に思う。

空間的な見通しは良くはなく、音場の透明感もない。ホールエコーの広がりなどは申し訳程度に聞こえるけれど、背景に空間の広がりを意識しづらい。そのかわり音像の厚みは、ヘッドホンアンプとして異例などの分厚さだ。この際、空間性の欠如などは捨て置こう。

腰の据わった重たい音が、そんなはずはないのだが、なぜか腹に来る。時に邪悪さを予感させる黒っぽいリズムが刻まれる度に、グーンと伸びてくる低域の存在感が際立つ。この低域がサウンドの重心となって、定位に揺るぎは感じない。この低域の分解能はすこぶる高く、この帯域が緩くなる真空管アンプとは全く異なる。この低域の充実にはSuper black boxが一役買っているはずだ。だが、普通の真空管アンプファンはこの低域を快く思わないかもしれない。例えばHP-V8の低域のゆとり・ふくよかさとは180度、方向性が違うのである。

逞しい骨格と筋肉を誇るボディビルダーのようなマッチョなサウンドでありつつも、鈍重さはない。ハイスピードな出音であり、音の瞬発力高し。現代の最新のアンプに要求されるレスポンスの良さを十二分に備えたアンプだ。スカッとしたヌケの良さが発音の末尾に常に付け加わるような気配もあり、必要以上の音の粘りは感じない。また、音の温度感がやや低く、ことさらに熱気を感じないのは意外だ。クールでサラッとした音である。これはこのアンプの持つスピード感と関連するのだろう。

さらに、やや確信犯的だが、音のエネルギーが中域あるいは中低域にやや集中している。ただし全帯域を少し離れて眺めれば、どうやらナローレンジな音作りにはなっておらず、むしろ真空管アンプとしては高域方向、低域方向にもかなり伸びているワイドレンジな部類らしい。

克明な音像、中低域の力感と高い分解能、反応速度の速さ、鮮度とキレのあるスパイシーな音というのが、このアンプのサウンドを聞いてすぐに思い浮かぶ褒め言葉。これらは全てOCTAVEのスピーカー用のアンプにも感じる特徴である。だが、もう一つの要素がOCTAVEのアンプにはある。力で押す、テンションが張った音の中に、他のアンプには滅多に聞かない、各パートの調和と一体感が表現されているのである。最新のアンプともなれば各パートの音の分離の良さで性能を誇示するアンプが多い中、このアンプでは逆に渾然一体となった様々な楽器の音が堂々と提示される。この特別なブレンド感がV16 Single endedの音に深みを与えているということか・・・。最高級のJubileeシリーズと同じ血液がこの小さなヘッドホンアンプにも流れている。これがホフマン氏の音なのだろう。

妖艶さを盛り込んだ色彩感豊かでしっとりと優しい音というのが、大半の真空管アンプが奏でる音のイメージだが、そのような真空管アンプの標準語の発音・言葉使いとは異なる、いわゆる“方言”を駆使するヘッドホンアンプと言える。これほどの訛(なま)りがありながら説得力もあるヘッドホンアンプはかつて一つだけ知っていたが、それを上回るような、狂おしさ・重苦しさにまでつながるサウンドに、僕は少なからず驚かされた。かつて、G ride audio GEM-1という個性を手放してしまったのを悔やんできたが、全く同じではないにしろ、多少とも似た雰囲気を持つアンプにやっと出会うことができた。


Summary

人間にはある問題が出会った時に、正解は一つだと考える多少スクエアな人と、正解は複数ありえて、それらは互いに排他的ではないと柔軟に考える人がいる。
オーディオという趣味は、良い音とは何かという問題の解を求める試行錯誤であると考えることができるが、その始まりは大抵の場合、一つの理想を追う姿勢に終始する。一つのシステムをグレードアップして自分にとっての理想の音に近づけようとするのである。その過程で我々は様々な機材やシステムを通過し見聞を広め、自分で構築したシステムを味わい、味わい尽くしては飽き、システムを入れ替える。
それを繰り返すうち、色々なサウンドを聞いて達観する。理想の音は一つではないと。

つまり絶対的な一つの解があるだろうと考えて追求しているうちに、正解は複数ありえて、それらは互いに排他的ではないかもしれない、あるいはオーディオとは正解はないが不正解はあるという世界なのでは?という方向に考え方が変わってくる場合があるということだ。つまり多様性に目覚めるのである。

僕がやっている、色々な場所で様々なコーヒーを飲むという行為も、この多様性を求める行動の一環と捉えることができる。

様々な産地、様々な気候・土質そして品種、様々な製法で作られた、多様なコーヒー豆を吟味選択し、バリスタ達はそれぞれに異なる抽出法でもってコーヒーを淹れる。コーヒーの味というのはバリスタごとに異なるし、その日ごとに、一回として全く同じ味で淹れることはできない。これは一期一会がもたらす多様な味の表現なのである。

毎日、その多様性を求めてコーヒースタンド・カフェを渡り歩くことは、まずは究極の一杯に出会うための旅であるし、最後には究極の一杯が複数あることに気付くための旅でもある。

僕のオーディオもコーヒーに似ていて、その中にあるハイエンドヘッドホンというジャンルも、そういう旅のようなコンセプトを持っていると見て差し支えない。
ヘッドホンオーディオを続けるということは、とあるヘッドホンサウンドに出会うための旅であり、また、いくつもの個別なヘッドフォニアの世界があることを認めるための旅なのである。

僕はいつも多様性の中に身を置いていたいと望む。この多様性の前提とは、世界に単に多くのモノがあることだけではなく、互いに明らかに異なる、多くのモノが並立することが重要である。だから僕という人間はいつも自分の知らないモノを求める。自分の知識に既に有るモノとは異なるモノを探している。そして、V16 Single endedは僕が求めるモノに当てはまるのだ。こうして僕は、ヘッドホンサウンドの優れた表現者の一人としてOCTAVEのホフマン氏の名前を新たに記憶に刻むことだろう。

現代は複数同時展開する使徒のごとく、予想外に多くのハイエンドヘッドホン機材が選べ、比較的簡単にそれらと手合わせできる時代である。真空管式のハイエンドヘッドホンアンプに限っても、Fostex HP-V8、STAXのT8000、Sennheiser HE-1、Hifiman Shangri-la、Blue Hawaii、Woo audio WA-234などがあり、どれもマニアの間では、それなりに話題にのぼっている製品だと思う。

またハイエンドに限らなければ、ArtifactNoiseの新作アンプや山本音響工芸HA-02、izo iVHA-1、東京サウンドValveX-SE、Musical SurroundingsのFosgate Signatureなども面白かったし、実際に世話にもなった。

僕はWoo audioの製品を除けば、ほぼ全てを聞いているつもりだが、今思えば、どれ一つとして同じ音を出すものはないばかりでなく、それぞれに他とはかなり違った、個性的な音調を発揮しているものが多い。つまり思い返せば、僕の中で真空管式のヘッドホンアンプはソリッドステートのものよりも個性派揃いなのである。ここまであえてやってきた、柔らかくて甘美で艶のある音などという勝手なくくり方をすべきではなかった。

(それは知っていたが、話の流れからすれば、とりあえずそうしておくしかなかった)
そして、その中でも最も個性派と思われるのがこのV16 Single endedである。

V16 Single endedの個性を聞き、ヘッドホンの世界が多様性に溢れ、深く広くひろがりつつあることを僕は改めて確かめた。実際、このジャンルは未開拓であり、発展途上である。遠くまで自由に歩き回るにはまだ障害が多く、この広大な荒地を好き好んで歩く僕のような者もまだ多くない。しかしだからこそ、やりがいがある。このジャンルに十分に投資するメーカーもオーディオファイルも、新世界の開拓者としてオーディオの歴史に名を刻むチャンスがある。対するスピーカーオーディオは、いくら開発費を注ぎ込んでも、音質の向上率が頭打ちのように思えてならない。カネがかなり有り余っている人間でないかぎり、スピーカーによって新しいオーディオの可能性を追求することはできなくなってきている。またスピーカーの世界は年季の入ったハイエンドメーカーやユーザー達がひしめいていて、いくら努力しても、その分野の先駆者として認知されることが難しい。この状況を理解しているならば、僕がスピーカーオーディオの世界からあえて距離を置く理由も分かるはずだ。

OCTAVEのようなスピーカーの世界で定評のあるハイエンドメーカーが、この新世界に参入することを、一人のヘッドフォニア、そして一人のオーディオの観察者として歓迎してやまない。
http://pansaku.exblog.jp/26017439/



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HAL3 - VOL.81 OCTAVE プリメインアンプ 試聴レポート
2013年6月27日 H.A.L.3 島
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html


OCTVEはドイツのブランドになりますが、ここ数年日本では人気が急上昇しているブ
ランドだと思います。

私の中ではプリアンプのHP500SE。真空管の良さと現代サウンドとの調和。
ここ近年でもベスト3にあげるぐらい個人的にも好きなプリアンプでした。

その後フラッグシップのJubileeシリーズ。そしてRE280MK2からRE290へのモデルチ
ェンジ。

モノラルパワーアンプMRE220の発売。プリアンプHP300SEはHP300、MK2そして、SEと
進化を続けております。

セパレートになるとプリをパワーで180万からになり、ちょっとと思っているお客様
も多いかと思いますが、プリメインアンプでもOCTAVEの表現したいサウンドは十分
にでており、逆にいうとそのコストパフォーマンスは非常に高いものに感じます。

そこで今回はOCTAVEのプリメインアンプをご紹介したいと思います。

≪OCTAVE プリメイン 比較表≫
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html


五極管プッシュプル
出力管 6550WE×4(KT88, 6L6, EL34にも対応)

型 番 V40SE V70SE V80

ラインモデル
定価(税込) \588,000 \756,000 \1,176,000

出 力 50W + 50W 70W +70W 65W+65W
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html

H.A.L.3で常時展示しているモデルはV70SEで、V40SEとV80に関しましては、輸入代
理店のデモ機をお借りして対応させていただいている状況です。

この3機種に関しましては出力管は全て6550WEということになりますが、V70SEとV80
に関しましては、電源トランスなど含めてほぼ同一モデルとなります。

V40SEとV70SEに関しましてはプリメインアンプという考え方が色濃くでております
が、V80に関しましては、アッテネーター付のパワーアンプという位置づけでの開発
となっているとのことです。

それでは、試聴に入らせていただきます。

まずスピーカーをB&W 805SDを使用しました。

V40SE:透明感のあるサウンドで楽器の響きが非常に良い。
    特にJ-POP系の女性VOCALは楽しく、麗しく感じます。
    アコスティックギターはホール感や弦の質感をうまく表現してくれます。
    JAZZやロックなどは少しきれいになり過ぎるところもありますが、スピード
    感がありますので、フュージョンなどは気持ち良く聞けます。

V70SE:V40SEと比べると当然ながら音に余裕が出るとともに、もっと高域が自然に
    伸びていきます。
    低域も出力があがったということもありますが、音離れが良くなってきます。
    ただV40SEだと全くダメかということなく、805SDでしたらV40SEでもしっか
    りなってくれるように感じます。
    一番差が出たのは、オーケストラで、混濁が減り、ステージが広くなります。

V80 :V40SE、V70SEとは音の出方が全然違います。
   古いJAZZなどは圧倒的にこちらが良いです。
   逆に言うと透明感はV70SEの方が良く、パワー感を重視する音源であればV80
   は非常に生きてくるのではないかという印象を持ちました。


次にSonus faber CREMONA Mを使用しました。


V40SE:Sonus faberとの相性も非常に良く素敵なコラボレーションです。
    B&W 805SDの時よりも個性的な音色ですが、全体的にバランスが上に上がっ
   てしまう印象です。
   ヴァイオリンなどはあまり感じませんが、チェロなどは深みにかけてしまい
   ます。どうしても駆動力不足なところを感じます。特にオーケストラやJAZZ
   のビックバンドは805SDの時は感じませんでしたが、音離れの悪さを感じてし
   まいました。

V70SE:これは素晴らしい!!V40SEの時の不満を解消してくれました。
   女性VOCALはV40SEの時は少し若く良い意味でフレッシュに感じましたが、V70
   SEはもっと大人びたイメージで男性VOCALは渋さが加わりました。
   弦楽器全体ももっと開放的になります。こちらの変化はB&W 805SDの時よりも
   差を明確に感じることが出来ました。

V80 :全体的に深みが増し、高域よりも中域がの張り出しが良くなり、チェロなど
    は断然良くなった印象です。
    ただ個性的なサウンドはあまり感じず、しっかりドライブして安定感が増し
    たというのが率直な意見です。

総評としては、V40SE、V70SEはOCTAVE独特な高域の魅力、V80は土台がしっかりした
安定感のあるアンプに感じました。イメージの中でV40SEの上位モデルがV70SE。V80
はOCTAVEの中でも独特なサウンドのようです。

価格はV80の方が上ですが、B&W、Sonus faberでしたらV70の方が私は好みでした。
ただ鳴らしにくいスピーカーですとV80になってしまうかもしれません。

V40SEとV70SEはしっかり価格差もあり、それが音質に顕著に出ております。

V70SEの方がもちろん良いのですが、ご予算、スピーカーを考えるとV40SEが良い時
もあるかもしれませんね。

ここ最近深みがあるアンプ、空間表現がうまいアンプなどは多いように感じますが、
透明感のあるサウンドは少ないように感じます。それがこのOCTAVEですね。

真空管アンプのイメージの音とはちょっと違うところも非常に面白いです。

真空管アンプの場合寿命や熱を気になされるお客様も多いかと思いますが、
音にほれ込んでしまうと気にならなくなるぐらいのサウンドです。

プリメインアンプをご検討中のお客様は是非候補にいれていただければと思います。

H.A.L.3 売り上げトップクラスのプリメインアンプをご堪能ください!!

おまけ。

真空管のまわりのボンネットですが、安全の為には良いですが、外したほうが音は
良いですね。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html

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AIRTIGHT ATM-3211 は OCTAVE みたいなカチッとした写実系の真空管アンプです。
エッジに非常にキレがあり、ヌケが良い音。

モヤッとしたりモタついた音が嫌いな方にはお勧めの管球メーカーです。
それなりの底力のようなものがあるのは確実ですが、JAZZ や JAZZボーカル向きの音質だと思います。真空管の濃厚さも感じられる。

OCTAVE のライバルになり得る実力があるのではないかと思います。

ちなみに今回 TIAS を一緒に回った方は

OCTAVE 13 0→ AIRTIGHT → LUXMAN MB-300

の順で買い換えています。


「古いアンプですが、現代的な OCTAVE や AIRTIGHT と比べると音が古くないです?」


『配線を全部やり直したり、かなり手を加えています。当時のラックスの職人にしか出せない音があるんですよ』


確かにこの方は LUXMAN になってからは長いこと買い換えておられないですね。

その方はスピーカーは Sonus faber Amati anniversario を使われています。



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真空管アンプの音質傾向雑感 2013年09月28日 MagicMusicさん
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3684/20130928/39354/

主要機器 Nov. 3, 2013
Sonus faber Elipsa Red 〜 First watt SIT-2 〜 Burmester 099 〜 Luxman D-08


真空管アンプの音に惚れ込んで導入を真剣に検討したものの
結局は気になる部分があって導入とはなりませんでしたが
参考になるかもということで一応書いておきます。
無論、聞く人によって印象は変わりますので試聴お勧めします。


かなり雑な表現になってしまいますが
トランジスターっぽい音と真空管らしい音ということで

Tr > OCTAVE >> McIntosh > EINSTEIN >> EAR > (UNISON RESEARCH) > Tube

のように感じました。欲しいと思える機種以外の型番は
あまりよく覚えてないのでブランド別の記載です。
機器を目の前にすれば音はよみがえってくるのですが
すいませんです。

マッキントッシュ(MC275のみ試聴) 含めて
右側にいくほど声やら弦楽器の色艶、音の陰影感に優れ
惚れ惚れする音を出してくれてました。


MC275はプリ管が端から順番にオレンジ色に灯り、
最後は全て緑色にパッと変わる様は
まさにイルミネーションファンタジーで一見の価値あり。
ヤバイです。
音質は音の凹凸が聞き取れるような独特の表現力で
思っていたほどカラッとした感じはせず、
高域方向のサラサラ感健在ですが
湿度感のようなものも感じ取れます。
弾む低音がソースによっては少々引きずるので
Elipsaとの相性はもう一息な部分がなきにしもあらず。

個人的趣向ではOCTAVEだけがピアノが透明感高く
右手がクリアーにコロコロコロと鳴り響いてくれて
McIntosh MC275もそこそこいけてました。

ユニゾンリサーチはプリメイン「Preludio」のみ。
試聴環境が悪くいまいち信憑性に欠けますが、
見た目よし、ソース限定で音よし、しかし、
若干故障率が高いようなことをちらほら耳にします。

EARは機種によって結構違う音がするので(値段に比例して?)
色々試聴してみるとおもしろいかもしれません。

EARとユニゾンリサーチは音が丸すぎですが
とても官能的で真空管ってこんな音がするのか〜
と思った次第です。


もし、導入するとなればEINSTEINか次点でOCTAVE。
OCTAVEは球交換の可能性が気になります。

今は手は届かないものの
EINSTEIN The Preamp & The Final cut
がとても気になってますので
Elipsaつなげてそのうち聴かせていただく予定です。


コメント

オクターブが絶対好いですよ 真空管もちゃんと選別だれた物が使われていて最新の技術で作りこまれています

マッキンのC-2200+MC2120は一年で三回も真空管とフューズが飛び嫌になりました。
byJAZZLAND at2013-09-29 06:03

オクターブなかなかいいですよネ!FMはもっとイイデスネ!!!
オクターブは品質もいいらしいです。
でも出るとこ出ててるんですが引くとこ引いて欲しいのにって感じなのでハリすぎる声、低域の押し出し傾向を弱めるように球をうまく選別して調整すればいけるかなと勝手に想像してます。デフォルト管は使わず保管です。

マッキンはハズレ引いちゃったんですかねぇ(・。・、)

高額でmade in Japanだと滅多に壊れないので私にも修理・保守が当たり前に思えない節があります。ドイツもよさげですね。同じ国でも地域によって日本以上に違いますが、やはり欧米の「モノ・品質の価値観」の違いを仕事でも感じてます。
byMagicMusic at2013-09-30 23:01



▲△▽▼

OCTAVE V70SE vs. EAR V12

真空管アンプはその構造、動作がシンプルな故に出力トランスの音質の比重が非常に大きく最終的な音を決定づける程です。

OCTAVEを初め、ハイエンドの真空管を採用するブランドの中にはオリジナルのトランスから製造し採用する程に拘りがありますが EARもオリジナルトランスを採用しています。

真空管アンプはもちろんデバイスとして真空管のもつ独特の音色は重要です。
が、一番大事なのはエンジニアのパラヴィッチーニ氏も力説する「トランス」にあるのです。

トランスこそ最終的に音を決定づける最重要なデバイスであるからEARはオリジナルのトランスを使うのです。


試聴はSPに
AUDIO MACHINA / CRM+CRSシステム
LANSCHE AUDIO / NO,3(画像システム)
小型SPとしてSONUS FABER / MINIMA VINTAGEを使用しました。

アンプはV12以外に同じ価格帯の好比較対象のOCTAVE / V70SEを。
CDにはHANSS ACOUSTIV / C-12Jを使用です。


EAR 「V12」

全面に真空管特有の滑らかで色彩感溢れる音に魅了されます。

公称パワーは50Wですが、再生範囲の音量では十分な余裕を感じますし、音色は温かみのある優しい音で、聴き易いです。

豊潤な中域を中心に、スケール感の良い堂々とした低域と、こじんまりとしない中高域を味わえるのが特徴です。

楽器が歌ってるとでも言いましょうか。楽器の音色が気持ちのよいものです!
温度感を感じる音色と滑らかさを十分に味わえます。 そして低域がしっかりとしているので、音量に関わらずにどんな音楽も楽しめるのです。

またシステムにもよりますが、真空管故のノイズもほとんど気になりません。
真空管の魅力でもある、音量を下げた少音量でも、薄くなる事なく、色濃く聴けるのです。

大音量でも崩れずしっかりと駆動し、また小音時の再生時でもぶれずにしっかりとしている音場再現は、この価格にしては大したものです。 解像度も良好で、アコースティック・ギター等の弦の繊細感は非常に良く再現され、音量に関わらずに流れるように聴かせます。

音色も真空管特有と書きましたが、柔らかい一辺倒ではなく力強さも感じますし、低域などはしっかりしています。

CRM+CRSでは実際に直接駆動しているのは上のCRMですが、駆動するアンプの効果は全体に表れ全体の柔らかさを感じれます。

LANSCHE AUDIO / NO,3は90dBを越える高能率ですので、そもそもパワーはそこまで必要ではないのですが その分アンプの音色は非常に出すものです。CORONAツイーターの良さでもある、「見通しの良さ」と「空気感」を大いに感じれるものです。


ここで同じカテゴリーでもあるOCTAVE / V70SEと比較してみましたが、

大きく変わるのは低域のスケール感や音色の濃さ等はV12が大きく惹かれます。

全体をスケール感良く気持ちよく慣らすOCTAVEは、やはり優等生ですし、改めて魅力を感じますし、 V12のリアリティを考えながら、上手く演出するのですが、その演出が非常に上手いのです!

ただ、この辺りもどちらが絶対、というよりは好みによる部分もありますので、ご検討の際には一度比較試聴してみても良いかもしれません。

リモコンはなく、アナログ入力のみのシンプルなプリメインだからこそ、デザインに遊び心を持たせ音質を考慮し、音楽を深く楽しんでもらう、V12を前にするとそういった思いが感じられます。

真空管の柔らかさ、滑らかさ、そしてシンプルな構造がもたらす、素直でありどんな音楽を楽しく聴ける演出感・・これらが「V12」の魅力と思います。


EAR 「V12」 定価:¥998,000 (税別)

「ダンディズムが宿る英国の高貴」

「パワフル、スムーズ、そしてシルキー。V型12気筒の咆哮が響く恍惚の瞬間」
素晴らしいプリメインアンプの登場です。


≪スペック≫
•インテグレーテッドアンプ/クラスA級/パラレルプッシュプル

•パワー出力 : 50W+50W/ ステレオ

•入力 : 5系統(RCA)/リモコン無し

•出力 : 1系統(TAPE OUT

•周波数特性 : 12Hz-60kHz-3dB(1/2パワー)

•ダンピングファクター : 10

•SN : 93dB

•入力感度 : 400mV

•入力 : 5系統(RCA)

•入力インピダース : 47KΩ

•出力インピダース : 4Ω,8Ω

•消費電力 : 200W

•重量 : 22kg

•サイズ : 420W×440D×135H

•使用真空管 : ECC83 x 10,EL84 x 12
http://www.dynamicaudio.jp/5555/5/osusume_hard_26.html





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FM「とにかく力強く毅然として盤石の安定感、群を抜く高性能と精密感、低域の制動力」

Burmester「力強く雄大で濃厚、脚色や演出感はもっとも強い。声楽が絶妙。柔らかい低域は量感が多い」

OCTAVE「強靭で力強く激しくLIVE音源向き、低域の量感は少なめでスッキリとしており与し易い。引き締まった音」



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過去の使用歴 アンプ編

プリアンプのナンバーワンは、
FM Acoustics FM155

パワーアンプのナンバーワンは、
FM Acoustics FM411


OCTAVEは広帯域で透明感が有り非常に綺麗に磨かれて洗練された上品な音、ソースに対する追従性があり、ダイナミズムがありジャジャ馬でかなり「激しい音」も出す。

VIOLAは隈取りも太く、FMは力強いが抑制された美音で整然とした盤石感は上だが激しさが足りない

「鳴りっぷりのよさ」FMの方が格上


BRAVO vs. FM411
VIOLAの方が透明感やフレッシュな鮮度感が高く、S/N比やレンジや激しさでは上、

FMは上から下までスピード感が揃いフォーカスがピシッと合う。
音の実態感や浸透力があり「鳴りっぷり」は上で、巨大アンプのような振る舞いだが、クイックで機敏な音のメリットはサイズと一致。弱点はS/N。


BRAVO痺れるなァ〜!
新鮮でかなり激しく鮮烈でシャキシャキした音で、鈍さは僅かにあるけど、LUXMAN MQ36が「感動」する音だとしたら、BRAVO は「爽快な音」で聴いていて実に痛快!非常に素晴らしい。

LUXMAN MQ36は色々な制約が厳しいけど、BRAVOは「サイズ」以外はストレスフリー。
音だけ評価すればMQ36の方が好き。


LUXMAN MQ36 国宝・レジェンド級OTL管球パワーアンプ 華やかな陽性のエナジーが放射される。活き活きとした圧倒的な音楽の高揚感。柔らかく包み込まれる包容力と優しさ、深く沈み込んでくる堂々とした低域。歯切れのよさ、シンバルのシャープな切れに瞠目する(!)まさに忘我の境地「音楽を選ぶアンプ」


MQ36 初期KRELLのような陽性の音色でエモーショナルで躍動感がある。OTLだからクリアーサウンドかと思いきや、幽玄で霊妙な管球銘機の濃密さはKRELLでは得られない。一方で最大出力や駆動力ではKRELLには遠く及ばず。物凄い感激!物凄い感動!製作者に会いに行きたくなった!発熱量も評判通り凄い(笑)


VIOLA BRAVO 広帯域で剥けるような鮮度の高さ、非常に綺麗な音で純粋で透明なのに色気がある。ソノリティが特徴的で魅惑的、クールな音色。巨艦だがスッキリした音でダイナミズムに優れ、激しくスペクタクルでスリリング。モノBTL化で出力四倍になるがS/N比と駆動力が低下。モノパラレル化で出力二倍。


現代も「力強い音」はあるが「激しい音」は無くなってきた。

少し前のConnoisseur 3.0や4.0 VIOLA Constellation OCTAVE、あとはKRELL DUO 300も現代的でニュートラルな音だが、獰猛で強靭で筋肉質な音である。


▲△▽▼

OCTAVEは繊細で気品のある音でクラシックを静かに鳴らす印象が強いが、ダイナミズムに溢れた激しさもある。透明感があり研ぎ澄まされた切れ込みの良さは半導体譲りの反面、真空管の中では色味は薄くなるが、中高域の色彩感はやはり石では中々得難い。

FMやブルメスターと比較するとニランク程格下になる


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c18

[近代史3] ドイツの音楽、ドイツの音、そして世界の音 中川隆
19. 中川隆[-10421] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:08:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1881]
シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな?

バイオリンの名曲をシーメンスのフルレンジで聴く - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=aWlcNF5KYqM


シーメンス8インチフルレンジで聞く女性ボーカル - YouTube 動画
http://www.youtube.com/watch?v=L24oFs13oEo
http://www.youtube.com/watch?v=d-5XPX4imAg


Siemens fullrange - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Siemens+fullrange&sp=mAEB
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B9+%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8&sp=mAEB


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ヤフオク 独 SIEMENS COAXIAL の落札情報詳細
https://aucfree.com/items/u190943639


過去3ヶ月の「 COAXIAL 」の統計データ情報
「COAXIAL」 に関する落札商品は全部で 98 件あります。

平均落札価格 9,532 円
最高落札価格 146,000 円
最低落札価格 100 円

■商品説明

『想像を絶する劇場用である!強烈無比!エネルギー感、パワー感、スピード感が けた外れにまるで違う!』


独 SIEMENS COAXIAL/シーメンス コアキシャル 25cm 同軸2ウエイ・スピーカー・システム 平面バッフルの完動中古品のペアです。

ユニット及び平面バッフルは伊藤喜多男氏が在籍していた日本シーメンス特約代理店である関本製です。

平面バッフルのシステムは伊藤喜多男氏設計によるものです。

コアキシャルのコーン紙は真っ茶色に変色しているものがほとんどであるが、

この出品のものは比較的変色が少なくきれいなユニットである。


コアキシャルは上級者の間で あまりにも有名である。

この音を聴くと他のスピーカーは雑魚(ざこ)同然に思うであろう。

関本製のバスレフや後面開放型も使ったがこの平面バッフルが飛びぬけていい音である。

バスレフは音の広がりに欠ける。後面開放型は音がこもっている。

独語の業務用オリジナル・使用説明書には平面バッフルでの使用を推奨している。

この説明書には平面バッフルの使用例の写真も載っている。

コアキシャルは終生の伴侶≠ニなりうるスピーカーである。

シーメンスの会社創立は171年前の1847年(江戸時代) 。

創立者ヴェルナー・フォン・シーメンスに電気について教えたのは「オームの法則」の発見者オームだった。

シーメンスがコーン型スピーカーの基本特許をとったのは、なんとエジソンが蓄音機を発明した年と同じ1877年のことです。

スピーカー・ユニット:

特筆すべきは

ウエスタン(Western Electric)と同じ完全な劇場用であり、これこそが本物のプロ用である

ウエスタンに引けを取らない想像を絶する音質である

強烈無比!

エネルギー感、パワー感は他を圧倒する すさまじさである

柔(やわ)な、ひ弱な ものでは劇場用としてまったく使い物にならない

38cm 2way のオイロダインを2m×2mの平面バッフルで使っていたこともあるが、

音の質そのものはオイロダインと同一である

なぜなら、同じ劇場用である

これほどすさまじいスピーカーはコアキシャルと同じ劇場用の WE だけである

コアキシャルはオイロダインと同じフィックスド・エッジである。

このエッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い

これが本物のプロ用である

昔使用していた38cm・4way の JBL4343 はわずか10数年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった

今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない

これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う。

プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で べた褒めしたため一世を風靡したものである。

エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ

ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、ガンで46歳という若さでアッという間に旅立ってしまった

あゝ無常 哀れなり


音質評価をするにあたり、東芝プロフェッショナル・ユース・テスト盤、ポップス、ボーカル、ジャズ、クラシックにて試聴。
いずれも抜群であることを確認。

主にジャズしか聴かない、クラシックしか聴かない というのは正確な音質評価は不可能と言ってもいい。


音質:

まるで次元の違う別世界の音である

この劇場用の音はいくら言葉で説明しても実際に聴かないと分からないかもしれない

この音を聴くと他はあまりにも柔(やわ)で聴くに耐えないであろう

生々しい真実音、圧倒的リアリティー、高解像力、高音楽表現力、超ハイ・スピードである

抜群の高音楽表現力により、実に楽しく音楽が聴ける

聴き手の心を揺さぶり感動の世界で幸福感に満たされる

これらは他のいかなるスピーカーとも大きく異なっている

クラシックだろうがジャズだろうがボーカルであろうが抜群によく鳴ります

なぜなら、音の立ち上がりや立ち下がり のことを過渡特性というが これが抜群によいからです

過渡特性のよくないスピーカーからいい音を引き出すことは不可能と言ってもよい

ライブ盤では部屋いっぱいに音が広がり あたかもその会場にいるようだ

演奏者の息使い、ライブ会場の空気感まで明瞭に再生できる

ヴォーカル、ピアノ、ベース、ヴァイオリン は生々しくあまりのリアルさにゾクッとする

バスドラやベース、チェロは踊るようによく弾み、ふくよかでありながらよく締まって、ボケずに音の輪郭や音程が明瞭に聴き取れて気持ちがよい

ヴォーカルは目の前で自分のために唱ってくれているようで手を伸ばすと届きそうな感じさえする

声は張りがあってよく通り生のような真実音

この盤はどう鳴るだろう、あの盤はどうだろうと、次々音楽が聴きたくなる音です

音の品位がよく、格調高く、彫りの深い美しい音です

音楽の歓びや哀しみ、心を熱くする音楽表現力に極めて優れている

音楽の感情表現力が凄いのである 他のスピーカーではこうはとても行くまい

ヴァイオリンもピアノも響きがキリッとしていて、しなやかでリアリティがある

ジャズは「水を得た魚」のようであり、エネルギーが爆発する すさまじさがある

オーケストラは立体感があり、トゥッティにも優れていて生を彷彿とさせる 堂々たる鳴りっぷりである

フォルティッシモでは部屋の空気を揺るがす強烈なパワーに本当に鳥肌が立つ

最も大事なことは、

本当にいいスピーカーは必ずかすかな音や演奏者の息使い、会場の空気感まで明瞭に再生できる

音量を絞ってもつまらない音にならず いい音で鳴るのが本当に優れたいいスピーカーである


そして、「音が矢のように飛ぶ!」

こうゆう音は聴いていて気持がよい。

では「飛ぶ音」 とは一体どんな音なのか。
言葉で正しく伝えるのは難しく、これは体験してみないと分からない音かもしれない。

ウエスタンやシーメンスの劇場用スピーカーは まず音が矢のように飛ばなければ使い物にならない。

なぜなら、最後部の客席まで 例えば大地を揺るがす大砲のとどろきから 恋人のささやきや 虫の音(ね)まで かすかな音も明瞭に届けなければならない。

1982年 当時大流行していた JBL 4343 (38cm・4way 60万円した) を使用していたが、これがまったく音が飛ばない。

プロ用と称しながら玩具同然である。

Accuphase の M100 500W×2(この超弩級ハイパワー・アンプは100万円した)で鳴らしていたが これまた、まったく音が飛ばないアンプであった。

玩具同然のアンプであったと言わざるを得ない。 100万円の玩具である。

この時「音が飛ばない」スピーカーとアンプがあることが分かった。

飛ばない同士の組み合わせは最悪であった。

この当時のコンポーネントとしては最高級の組み合わせであったが、バカなことをしていたものである。

では一体「飛ばない音」とはどんな音なのか。

それは、スピーカーのまわりに音がまとわりつき 、聴き手に音が矢のように飛んでこない。

そして、たいてい低音が引きずるように重く、特にドスン ドスンというような質のよくない低音は気分が悪くなり 聴くに耐えない。JBL4343 がこのような低音であった。

こんな低音ならないほうがましだ。

いくらボリュームを上げても飛ばない音は絶対に飛ぶことはない。

ボリュウームの問題ではないからだ。

例え小さな部屋で小音量で聴く場合であっても この「飛ぶ音」はがぜん威力を発揮する。

優れた 「音が飛ぶ」スピーカーは音量を絞っても「つまらない音」とはならない。

なぜなら、音楽の旨味成分である微細なニュアンスや倍音等の微弱信号も楽々再生できるからである。

単なる大音量なら大抵のスピーカーは鳴る。

ところが、微弱信号はどんなスピーカーでも再生できる訳ではない。ここが一番重要なところである。

出来のよくないスピーカーほど微弱信号の再生が不可能となるため「つまらない おおざっぱな音」となり、大事なニュアンスが伝わらなく音楽にならないため面白くも何ともない。

『スピーカーの優劣を判定するには音量を絞って微弱信号の再生ができるかどうかを聴くとすぐ分かる。』

一度「飛ぶ音」を経験すると飛ばない音はもう聴く気がしないであろう。

それにしても、JBL4343 も Accuphase も高価なだけに あゝ本当に「罪深い」と思う。

〔音質評価は個人差があり、客観的に評価をしたものではありません。大げさな表現でもありません。

使用する機器によっても音は変わります。演奏や音のよい名盤も必要です。〕


仕様:

製造年 1980年
スピーカー・ユニット寸法(mm) ウーファー 250 ツイーター90
インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル(能率) 98dB

配線 WE 18GA ブラック・エナメル単線、これは抜群の音質である
バッフル寸法(cm) 100W 100H 板厚 21mm
重量 16Kg (1本)


発送と運賃

輸送中の安全のためユニット、脚、バッフルを別々に梱包します
ユニットへの配線は半田付けが必要となります
発送は佐川急便 220サイズ、140サイズ 2個口
サイズを記載しましたのでご自身で運賃を調べることができます
参考までに関東方面の運賃はおよそ8,000円
https://aucfree.com/items/u190943639

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SIEMENS Coaxial C72233-A10-A7

25cmコーン型ウーファーと9cmコーン型トゥイーターを組み合わせた25cm同軸型スピーカーシステム。

前面には音響レンズを装備しており、高域の拡散度を高めています。

シーメンスコアキシャルスピーカーの入力インピーダンスは15Ωに統一されています。
使用しているアンプの出力が8Ωの時は効率上、特性上に問題があるため、インピーダンスマッチングトランスをパワーアンプとスピーカーの間に使用することを推奨しています。


定格

同軸型フルレンジユニット

構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型

インピーダンス 15Ω
許容入力 10W

周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c72233-a10-a7.html


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SIEMENS WIDE ANGLE C70233-B5016-A11

小劇場などでの使用を想定して設計されたスピーカー。

WIDE ANGLEではコアキシャルスピーカーを3個使用しており、水平にそれぞれ約5度ずつ方向を変えてマウントされています。これにより拡散度を広げています。
各ユニットのインピーダンスは15Ωなので3個並列接続では5Ωとなりますが、内蔵のトランスで15Ωのインピーダンスにしています。

WIDE ANGLE はオイロダインと同様に KLANGFILM システムのグループに入るスピーカーで、優れたステレオ効果を持っています。

ステージ用としては2m×2mの平面バッフルでの使用を推奨しています。また、家庭用としては比較的小型の後面開放型ボックスでも使用できます。

 

定 格

2ウェイ・3スピーカー
許容入力 30W
周波数特性 60Hz〜16kHz

インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル 99dB/1W 113dB/30W

推奨バッフル 2m×2m
外形寸法 幅384×高さ906×奥行170mm
重量 10.3kg
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c70233-b5016-a11.html


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SIEMENS COAXIAL-2 C72233-A10-A7
価格不明(1台、発売時期不明)
https://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html


コアキシャルスピーカーC72233-A10-A7を2個搭載したスピーカーシステム。

エンクロージャーは後面開放型設計となっています。

外観の仕上げはローズウッド、ブラジリアンローズ、白木、チークなどのバリエーションがありました。

コアキシャルスピーカー単体マウントタイプもありました。


5面体後面開放型


機種の定格

型式 2ウェイ・2スピーカー・後面開放方式・フロア型
使用ユニット 全帯域用:25cm同軸型(C72233-A10-A7)x2

ユニットの仕様
構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型

インピーダンス 15Ω
許容入力 10W
周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
https://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html

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2012年5月27日
SIEMENS COAXIAL アルニコ・タイプ こころの畔
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html

◆◇◆◇◆ 新入荷スピーカー・ユニット ご案内 ◆◇◆◇◆


アルニコ・コアキシャルはすでに幻となり久しく新たにお目にかかりません

ワイド・アングルに使用されていたものですが、以前入手したものです。あらたに本サイトに登場させました。ペア 価格-円

フェライトととの違いは多岐にわたりありますが、音も含め、好き好きです。フォト集に入れてありますので、フェライト・コアキシャルとの違いはお分かりになるでしょう。

同軸でなければならない理由が、あるのでしょう。シーメンスの同系2WAYでも同じ音になりますが、いずれも、アンプを選びます。AXIOM-80以上にその音は繊細なのです。

数年前まで、あるレストランで、フェライト・コアキシャルと当方が整備したSIEMENSパワー・アンプ(EL84pp)を使用しお客様にお聞かせしていました。ジャズ・クラシック・モノ・ステレオどれにおいても、フェライト・コアキシャルもそれなりによい音に仕上がり、お聞かせできました。かつて聴いた上弦での音はなんだったのか深く考えさせられたものです。当然、アルニコ・コアキシャルは実に良い音です。とはいえ残念ながら、使いこなせる方は、そう居ないと思いますので、そのうち、レコード・コンサートにおいて、デビューさせようと考えています。

他の画像はアルバムにてご覧いただけます。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html

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シーメンス コアキシャル 箱入りで登場 こころの畔 2013年5月16日
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html


SIEMENS KOAXIAL 箱入り音だしをしてみました。


ユニットはバッフルと非接触になります。スピーカー理論と反する方法を用いています。利点と欠点がありますが、箱鳴が極力無く ユニット本来の音を楽しむことができます。低域が不足するのは当然ですが、この中高域の濁りの少なさは欠点を補います。


ボックスとの固定はマグネット部で行っています。ユニット1台1台形状が異なりますので、固定も1台づつ調整をしていったものです。

現在 SIEMENS EL34ppアンプ 6SEla2730にマッチングトランスを接続させて駆動しています。


音質を言語にて表現すると、まずは2チャンネルの人たちになりますので、行いません。
アルニコ・コアキシャルもツイーターにはコンデンサーを当然使用しています。最近は知ったかぶりの物知らずの人がすっかり見えなくなりましたので、代わりに私が、行っておきましょう。

SIEMENS 2μ60VDCのコンデンサーは1959に造られたようです。このアルニコ・コアキシャルが1960にワイドアングルとして納品されたとありましたので、時代的に整合します。更に直列にxxΩ抵抗を置き、ショート・モードでの使用にしています。コンデンサーが悪いというのはもの知らずのいうことで、物知りはこのコンデンサーがタンタルコンであること、それ故未だに使用可能であることと音質的には劣位にあることを指摘してくれます。知ったかぶりと物知りとの差は途轍もなくあることがこんなことにもすぐ現れます。

今は、ショート・モードでの使用は必要ありません。コンデンサーもオーディオ的に優れたものがいくらでもありますので、そちらを使用しています。これもあれも全て実験ですので、暫くは店で音出しが続きます。AXIOM-80(オリジナル)の整備やORCHESTRAの調整・更にSIEMENS 14gの箱入りが整うまでの間はこれで聞いています。


ところで、これらの箱はホームページにあるリンク先 めろでぃやと一緒に製作したものです。また、その基本をK氏より教わったものです。K先生はMJ誌に風変わりなアンプを発表していましたから、ご存知の方も多いと思います。それを当方は実現するに際し、製作の条件とその趣旨を次のこととしました。


1.バッフル板にユニットを直接取り付けない。
2.ユニットのフレームをネジ等で固定しない。
3.バッフル板とスピーカーのユニットの前面をつらいちにする。


これらの条件を満たしています。意図するところは「響き」を大切にしたいということです。

発音体であるユニットと共鳴体(振動体)である箱の関係に注目しました。(http://www.e-shichiya.co.jp/melodiya/audio/detail.php?n=0017

従来、スピーカーボックスは日本にてもいろいろ考え実行されてきました。当方もその変遷に乗って次のように右往左往した次第です。

コンクリート・ホーンに象徴されるようにユニット以外の共鳴要素を排除すること。厚い板を使用すること、頑丈に作ることも同じでしょう。10数年前にイギリスのボイト(VOIGT)を使用しだし、現在も使用していますが、これはユニット設置部にはコンクリートを使用していますが、ホーン部・外箱は漆喰ベニヤです。外箱は頑丈に出来ていましたが、あとはベニヤです。このボイトは勉強になりました。共鳴させないという考えと効果はその結果が納得できなくなったのです。

わりかし前より箱を共鳴させて、豊かな音にするということを言われだしました。オーストリア・シーメンスのKLANGFILMボックスは確かに厚さ17mmの合板を多用し共鳴を避けることなくうまく利用しています。箱の構造が特殊なので、これも大変勉強になりました。ボイトもKLANGFILMも案外大型なので、小型のスピーカーボックスが必要とされていたところ、ジュピター・オーディオのK氏に唆されて後面開放箱を使用してみました。20cmユニットですから、低域が不足、背面圧を相応にかけることで、バランスの良いものになりました。当舎のおきゃくさまにも利用していただきました。

当舎はクラシック・レコード販売が主です。その再生をもとめてオーディオ機器を販売しています。真空管と部品販売は私の趣味です。クラシックには、アコースティックの音を本質とし、響きを最重要視しています。響きのない音はクラシック音楽にとっては雑音ですので、どうその響きを再現するかがわれわれの課題でもあります。共鳴も取り入れていかに再現できるのか、オーディオにとっては部屋空間や機材の共鳴・振動も排除するものではありません。さて評論家ではない私たちには、レコード再生でそれを実現するわけです。

後面開放箱と薄い板厚は思いがけないほどの効果がありました。一方アンプの状態が製造時に近くなると、この程度の箱では不満が生じてきました。ボイトやクラングフィルムに届かないのです。ユニットの問題ではありません。そんな時に、思索的に製作してくれていた人が、造れなくなりました。再度、めろでぃやさんは挑戦して本スピーカー・ボックスとその構造が完成したのです。

使用してわかったこと。音の鳴り方がどこかGOODMANのアキシオム80に似ている。
ユニットをバッフル板に密着させないということは、能率は低下するが、バッフル板の振動を受けにくいということなのですな。つまり、アキシオム80と結果同じ構造となるわけです。その他、当たり前の異なる状態から本質だけを見れば、そういうことなのでしょう。大型スピーカーボックスには問題が山積するので製作しませんが、この程度の大きさには大変有効であること結論して良しといえます。

2013.06.15追加

BifrösTec D'Egg  ビフレステック タマゴ型スピーカを販売実験するに際し、同社開発T氏にこの音を聞いていただいて、改良点を教授いただきました。そのときに気がついたのですが、箱寸法というものは、ユニットにとって最適点があるのかもしれません。アルニコ・コアキシャルは25cmウーファーを採用していますが、これはフルレンジとしても使用できるものです。通称15xとかいうものと同じ仕様と考えられています。この15xはシーメンスが専用箱に搭載して使用されたものですから、同じ寸法にした本スピーカー・ボックスはアルニコ・ユニットに最適なものとなったとあらためてわかりました。このことは、Siemens 14gの箱入が未だ上手く仕上がらない原因となっていることもわかったのです。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html

 

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SIEMENS Coaxial+関本製後面開放箱(ペア) 販売 VintageAudio 2017/03/10
http://vintage-audio.jp/?p=1378

通称「鉄仮面」と呼ばれる西独SIEMENS製25cm同軸ユニットが入荷しましたので、関本特機部で生産された後面解放型キャビネットにセットしてみました。また、SIEMENS Coaxialは非常にレアなアルニコ・マグネット仕様です、更に両ユニット共1966年7月製でシリアルNo.も僅か「21」の差しかありません。SIEMENS Coaxialが好きな方には、朗報かと思います。


SIEMENS Coaxial:C72233-A10-A1(アルニコ・マグネット仕様)
ユニットの製造年:1966年7月(両ユニット共)
シリアルNo.150290、No.150269


関本特殊無線製後面開放型エンクロージャー

■サイズ:700mm(W)×915mm(H)×285mm(D)
※後面にサランネットが貼られた仕切り板が付属していますので、接続するアンプや設置場所によっては脱着して調整が可能です。

Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)

ネクストイノベーション株式会社
オーディオ事業部 担当者:大塚
〒706-0224岡山県玉野市八浜町大崎430-12

TEL: 0863-53-9922
FAX: 0863-53-9655

メール:vintageaudio@csis.jp

[店舗営業時間]
10〜22時(平日)/13〜22時(土・日・祝日)
※ご来店の際は場所がわかり難い為、事前にご連絡頂ければご案内致します。

アクセスマップ
https://www.google.com/maps?ll=34.531135,133.921079&z=15&t=m&hl=ja&gl=JP&mapclient=embed&q=%E3%80%92706-0224+%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%8E%89%E9%87%8E%E5%B8%82%E5%85%AB%E6%B5%9C%E7%94%BA%E5%A4%A7%E5%B4%8E%EF%BC%94%EF%BC%93%EF%BC%90%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%92


http://vintage-audio.jp/?p=1378


スピーカー製品情報 真空管アンプ「カトレア」
20Cm用フロントホーンスピーカーボックス 販売価格 100,000円 (販売終了?)


私が作ると年間1ペアしかできなく 評判が良いので家具屋さんに製作依頼して出来てきた フロントホーンスピーカーボックスです 納期約一ヶ月です

すべて米松合板でウォールナットツキ板仕上げ後面開放型で作りました 70年代や80年代のユニットも聞けるように下側にダクトを作っています 

調節してバスレフ型フロントホーンスピーカーボックスとしても 使用できます 

やはり50年代や60年代のユニットは反応が良くフロントホーンスピーカーボックスで後面開放がスッキリした音が楽しめます 

只今はシーメンスベークダンパーの16Ωの試聴が出来ます ちなみにこのセットペアで280,000円です ボックスの仕上げは木目と風格でチークオイル仕上げがベストです写真は何もしていませ  

W370×H900×D500
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php


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スピーカーエンクロージャ:後面開放型スピーカー

平面バッフルは、スピーカーを大きな板に取り付けることで、スピーカー前後の空気の流れを遮断し、特に低音域で打ち消されてしまう現象を排除しようとする原理です。

それなりの効果を得ようとすれば、音の速さが約秒速340mということもあり、けっこう大きくないと低域の効果が得られません。

なかなかそんな大きなバッフルを置けるなんて珍しいので、それならば前後の空気を遮断すれば良い….という目的を発展させて、平面バッフルを折り曲げたような形となったスピーカーがあります。

これが後面開放型スピーカーと呼ばれるものです(図は後ろから見たイメージ)。
平面バッフル同様、前後の空気が回り込むにはグルリとスピーカー筐体を回る必要があり、これにより前後の空気の移動を遮断しようというものです。

密閉型の後ろ側が塞がれていないイメージになりますが、最近の市販品には見かけません。

メリットとしては、

・平面バッフルより小型化できる。
・密閉型と違いストレスのないユニットの動きが可能(平面バッフル同等)

でしょうか。

小型化できるのは見ての通りですし、密閉型では空気室内の空気が空気バネとしてユニットの動きを妨げていますが、後面開放型はその点ストレスフリーの動きとなり、抜けの良い音が期待できます。
デメリットとしては、

・共振が発生する
・定在波が発生する

といわれていますね。

共振は、ユニット背後がボックス状の大きなダクトといえますから、共振域は高めに出ると思いますが共振が発生してしまいます。これは平面バッフルではなかったもので、筒状になることで発生してしまいます。

また、筐体の上下、左右の面で定在波が発生しますが、先の共振と共にどれぐらい問題になるか分かりません。

それより個人的には、バスレフ型とは違い背後からも盛大に中高域の音が出ているので、壁などに近いとそれら中高域の反射音が気になるように思います。

逆に反射音が弱ければ、先の共振による不要な音も気付かないレベルかも…と想像しています。

ということで、後方に余裕が必要なスピーカーである点は、平面バッフルと同様でしょうね〜
http://diy-sound.net/archives/18


背面(後面)開放型エンクロージャー

 背面開放型エンクロージャー(後面開放型エンクロージャー)とは、密閉型スピーカーの背面の板を取り外してしまったもの、もしくは平面バッフルの4面を後ろ側に折り曲げて板を取り付けたものと考えればよいでしょう。基本的な特性は平面バッフルと同じで あるが、背面開放型にはそれにプラスして音響菅の要素が加わります。

 これは後ろに折り曲げた板の平行面で定在波が発生し、つまりパイプ共鳴の音が付加される。しかし、密閉やバスレフで発生する定在波はユニットの動きに悪影響を与えるが、背面開放の場合はユニットへの影響は少なく、むしろ背面からの音に付加される割合が多い。

 背面開放型のメリットは、スペースファクターが平面バッフル方に比べ優れていること。平面バッフルは完全な一枚板のため補強が難しく、板厚を厚く確保しないとどうしても板鳴りをおこしてしまう恐れがあるが、背面開放型は箱型であるため板鳴りはしにくいというメリットがある。ユニットの動きは自由で、微小信号への反応も平面バフルなみに良い。

 背面開放型の計算式は基本的には平面バフル型と同じ

で考えればよい。詳しい計算を出す場合はそれにプラスして共鳴管の計算式で低域のピーク、ディップを割り出せばよい。しかし、実際の測定は無響室で行わなければ、部屋の特性が強くでるので計算式どおりにはいかない(これはどのスタイルのエンクロージャーでも同じことだが)
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/haimenkaihou.html


エンジニア の 独り言

後面開放型エンクロージャー


オーディオ・マニアの方々には、古いオーディオ雑誌の記事を鵜呑みにして、確かめもせずに、システムを作ってしまう方もいらっしゃるようです。

仕事ではないのですから、どのような周波数特性や過渡特性で聴かれていても問題はないのかもしれませんが、それに慣れてしまうと、基準がドンドン元音から離れてしまうことになってしまいます。

このデータは、あるオーディオ・マニアの方のお宅へ伺って測定したALTECの同軸型
スピーカー604-8Hのウーファー部分のインピーダンス特性です。
この方は某オーディオ雑誌に載っていた

「後面開放型が一番癖が無いエンクロージャー である。」

との記事を信じ込まれ、ベニヤ板を木枠で補強して壁のようにして、そこに604-8Hを取り付けられていましたが、非常にQoが小さく、foも低いというこのユニット独特の特性を象徴的に表している特性の状態で鳴らしていらっしゃいました。

一見すると、foが32Hzと非常に低いので、低音が出るように思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は全く逆です。


foに向かってインピーダンスが上昇するに連れて低音域は200Hzからダラ落ちになってしまっています。ベニヤ板パネルの面積から計算すると、もう少し低音が落ち始める周波数が低くても良いはずなのですが、パネルの共振のせいか、16cm口径のスピーカーより低音の出ないシステムになっていました。しかし、スピーカーの近くに寄って聴いてみると近接効果からか、音圧感は全くないものの、それなりの低音が聞こえてくるのが不思議なところです。

ちなみに上の周波数特性はHFのレベルを最大と最小にした時の変化で、下の方はMHの方を変化させたデータです。どちらも変化させない方のレベルは中間に設定してあります。


ホーン部分を単独で鳴らすと、それなりに高音域は出ていますので、複雑なネットワークの回路に問題があるのかもしれません。また、Hになってから、ホーンが定指向性型になってしまったため、ただでさえカットオフ周波数が高めだったのが、更にホーン・ロードがかかり難くなり、2kHz以下は使わない方が良い状態になっています。
(緑の周波数特性は正弦波での測定ですので、無響室以外では正確なデータは得られませんが、ホーンロードがかかっていないことをチェックする上で参考になると思います。

ちなみに1kHz付近が一転して上昇しているのは、ウーファーのコーン紙がホーンの一部として働いているからです。UREIでは以前このユニットのホーンをスリット付きの物に交換し、かなり低い周波数まで受け持てるように改造していましたが、この辺の効果を利用していたのかもしれません。


このユニットの場合、当然1kHz付近は使えませんので、クロスオーバー周波数は2kHz以上に追いやられてしまう結果になっています。38cmウーファーを2kHzまで使うのはやはり苦しいようです。

この方は、この後、バスレフ型エンクロージャーの別のシステムを購入されたようですが低音がこもるとか、高音がうるさいとか、ワイドレンジの音に慣れるのにだいぶ時間がかかったそうです。

癖のある音に慣れてしまうと、その分キャリブレーションに時間がかかってしまうようです。


上の特性表は別のお宅の604-8Hのデータですが、この方の場合は、民生用のイコライザー付きネットワークではなく、PAなどで使われているドライバー側のアッテネータだけのネットワークでしたが、高音域はこちらの方がはるかに優れているようです。

残念なことに、この方も壁バッフルだったため、200Hz以下の低音域はロールオフしています。このユニットの場合、比較的バランスが取れていますので、適切なバスレフの箱に入れれば、もっとまともな特性になるはずです。
http://www.kozystudio.com/bu2bu2/6048h/604.htm

クラングフィルム、シーメンスやSABA等のドイツ・スピーカーに平面バッフルか後面開放型を使う理由は要するに:


軽量コーンにあまりプレッシャーを掛けずに使用したい為、平面バッフルか後面開放型が適当だと思います。

密閉型、バスレフ型になるとバックプレッシャーのコントロールが難しくなる事とエンクロージャーの影響を受けやすくなります。
http://vintage-audio.jp/?p=390
http://www.barshinkukan.com/kizai.html

オイロダインのバッフル

オイロダインのバッフルは2m×2mが常識と言われています。でもそんなに大きいのが置ける部屋なんてまず一般には有りえません。

オイロダインはへたなエンクロージャー等に納めるよりも裸で鳴らした方がよほどまともな音がします。

今までの経験からこのサイズで行けると踏んで作ったのがこのバッフルです。幅1m、高さ1,2m。このサイズでしたら殆どの部屋で使えます。このぐらいのサイズですと、バッフルの余計な共振も無く、大型バッフルよりも明快な低音が聞こえます。

私は、一般家庭には大型バッフルは勧めていません。バッフルの補強が大変な事と低音が伸び過ぎ、部屋が悲鳴を上げてしまうからです。

ある小ホールでコアキシャル一発、1m×1mのバッフルで朗々と鳴らした経験が有ります。其の時に居合わせた人々は、この小型のユニットでナゼこんなに鳴るのか首を傾げていました。
http://hayashilab.syuriken.jp/oiredain1.htm


愛機、オイロダインの裏側です。オリジナルは鉄のアングルを溶接した物ですが、あれでは強度が足りず、高域に鉄の響きが付きまといます。

これをドイツの音だ、などと言われる方が居りますが、僕には我慢が出来ません。僕はドイツの音が聞きたいからオイロダインを使っているのではなく、レコード音楽に正直なスピーカーだとの思いから使っているのですから。
http://hayashilab.syuriken.jp/tentou1.htm


オイロダインの更なるグレードアップを求めて。

ネットワークは替えた。でもまだ有るのかな?  有ります有ります。ネットワークを取った後にアルミの板で補強と書きましたよね。実践しましたか?

其れをした方はもうお判りですよね。オイロダインのフレームの強度不足。

エーーーーー、オイロダインって業務用で強固に作られているんじゃないの?  確かに丈夫です。破壊強度は十分ですが、微振動(此れがオーディオでは怖い)に対しては、殆ど強度が有りません。

じゃあ、実験。

最後の1本ウーハー。上から見ると台形(三角にも見えるかな)のタイプ。ウーハーのマグネットが薄い鉄板で上下に繋がれて居ます。この鉄板を外し、同じ様な物をアルミ(5052)の10mmで作って取り付けて見て下さい。

嘘みたいに静かに成り、付帯音が少なく成ります。付帯音に消されていた音楽情報が聞こえてきます。これを経験したら、全てのフレームを作り直したくなるのは音楽愛好家なら誰しもでしょう。

ウーハーの止め方だって、適当な鉄板をL字型に曲げた物で、下側だけホールド。もう・・・・・・・・・・・・・。

オイロダインのユニットはとても優秀です。でも、周辺が其れを生かしていません。と言うか殺してしまっています。アノ状態はユニットにとっては、あまりにも可哀想です。

フレームをアルミの30mm角で作り直しましょう。(40mm角の方が更に良いとは思うのですが、重量の点で見送っています。)

ドイツの音って、単なる鉄フレームの共振音だと鳴らした瞬間に気付く筈です。オイロダインが苦手としていた音楽を鳴らして見て下さい。ネッ、苦手な音楽なんて無いでしょう。
http://hayashilab.syuriken.jp/aueurodyn21.htm


コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm

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シーメンス SF−180/501
 アルテック601−8Dが自宅から去った後に、我が家のメインシステムに座ったのはシーメンスの17cmフルレンジです。

 フェライトマグネットを使ったダブルコーン型で、メインコーンはストレートコーン、サブコーンは小さなカーブドコーン。

 使用しているエンクロージャーは後面開放ですが、外枠はかなり古いスピーカーシステムを分解して活用したもので、バッフル板は新たに薄い合板を加工して取り付けてあります。

 と言っても、バッフル板を取り付けてから軽く20年が経過していますが・・・。 

 ユニットの取り付けは、601−8Dと同じく、U字金具によるマグネット支持です。 


 マグネット部分
 8Ω対応  エッジはギャザードタイプ

 後面開放箱に入れて使用  自宅のメインスピーカー

 いかにもドイツのスピーカーらしい骨格のしっかりした音です。
 17cmのユニットとは思えない堂々とした低音で、後面開放でも低音不足を感じさせません。

 もちろん本当の低い音は出ていないのですが、中低音あたりの低音を感じさせる情報がしっかり再生できているのでしょうか。

 バッフル板は薄い板なのですが、板鳴りは少ないように思います。
 直接ユニットが接していませんので、単なる仕切り板の機能です。
 バッフル面はユニットの前後の音圧が丁度打ち消しあう位置なので、薄い板でも大丈夫なのかもしれませんね。


 今のところ、長方形の音楽部屋の長手方向にスピーカーを設置しています。
 システムを正面に向けたり、内側に振ったりと、色々セッティングを試しましたが、今のところ45度内側に振るように設置しています。

 ユニットの軸線は頭のかなり前で交差しますが、高音も十分に聴き取れます。
 2つのスピーカーの間にぽっかりと音場が浮かびます。
http://www.chukai.ne.jp/~stail/siemens.html






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銚子の散歩道 2013年03月12日

独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html

独ジーメンス社製25p径コアキシアルは我国オーディオマニアには人気のあるユニットですが、私にしてみると好みの音ではありません。 グレイに在庫があったにもかかわらず食指が動きませんでした。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/a/8a1b1ce0.jpg


いかにもドイツ臭く、リズム音痴だからです。 軍隊調のその音は軍靴の足音のように聞こえてしまい、気分が悪くなります。 このユニット、最大の弱点は音楽に必要不可欠である音色というものがほとんど出ないことです。 たまに出そうになる時もあるにはあるのですが、すぐに引っ込んでしまって、いつもの田舎くさい鈍重なドイツの音に戻ってしまいます。
 
しかしながら今回、お客様からこのユニットの注文を受けたのを機会に、専用エンクロージャを製作することになりました。 エンクロージャを製作するにあたっての一番の問題は、このユニットを設計製作した人の顔がみえてこないこと。 大体スピーカーユニットというのは作った人の顔、つまり人物像が音を聴いていれば浮かび上がって、どうすればユニットが鳴るか知らせてくれるのですが、このコアキシアルばかりはそれが全く見えてこない。 ドイツ人が考える業務用のユニットとはそういうものなのでしょう。 考えようによっては、このジーメンスのユニットからどのような音を出すかは、使う人のやり方に委ねられているといえなくもないのです。


コアキシアルに相応しいエンクロージャって

このユニットはほとんどが平面バッフルか裏板の無い後面開放型エンクロージャに取り付けられることが多いようですが、こうしたやり方はこのユニットの素性を考えればまったく理に適っておらず、結果として再生音は完全にPAと化してしまっているのです。

 ホームユースつまり家庭音楽鑑賞用として使用するのであれば、低音域を補正してやらないと、カリカリした音しか出ません。 そもそもこのユニットのfoは65Hzと高く、このfoでは二個三個平面バッフルや後面開放型エンクロージャに取り付けたところで、低音域は伸びません。 量は増えますが、増えるのは低音だけでなく高音はもっと増えてしまうのがこうしたエンクロージャの致命的な点でありますし、たとえ低音の量が増えたとしてもそれは伸びることとは違うのです。 こうした事はスピーカーシステムを作る上での常識であるにもかかわらず、ジーメンスのコアキシアルは平面バッフルか後面開放でキマリとばかりに平気で売ったり作ったりする方ばかりなのはどういうことなのでしょう。

それでは実際のところコアキシアルに相応しいエンクロージャはどのようなものなのでしょう。 まず浮かぶのは、低音を伸ばすために開口を大きめにとったバスレフ型が候補に挙がります。 でも、これで作ると音の腰が抜けます。 開口面積を小さくすると、今度は音が詰まります。 密閉型ではフィックスエッジでfoが高いユニットは不向き。

 バックロードホーンでは負荷が掛かり過ぎてコーン紙が参ってしまいます。 音響迷路型は何とかなるかもしれないけれど、ツィーターがついているコアキシアルでは中音域が抜ける恐れがある。 もっとも相応しいのは全帯域にわたって軽いロードをかけダンピングを強化したエンクロージャでしょう。 そんなのは不可能だよ、と皆平面バッフルや後面開放に逃げてしまうのです。 しかし、私にはひとつ思い当たる型があります。 ヨーロッパ流のフォルデッド・ホーンです。 そこで製作したのがこのエンクロージャです。 実はこれ、数年前の作りかけを改作したものです。 もともとは後方に開口を設けた箱で、逆相で後方に出した音が壁に当たって位相が整合するように設計したものです。 しかし試聴の結果、プログラムソースによって効果が変わってしまう不安定さが致命的だと判明しました。 スピーカーの完成度を判断するに重要なプログラムソースは私にとってはオーケストラとパイプオルガンです。 この二つのプログラムソースを如何に破綻なく自然に伸びやかに空間に拡げられるかで決まるのです。 それがこのエンクロージャはだめでした。 それでこの箱はしばらく放って置かれました。 昨年末、熱心なお客様が望まれたので、大幅に作り変える羽目になったのです。 

つづく
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html


銚子の散歩道 2013年03月14日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 2
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html


エンクロージャの製作

今回考案したエンクロージャは二重箱構造です。 以前エンクロージャの振動における空中アース(エンクロージャ自体の共振が直接振動となって空気を揺する)と接地アース(エンクロージャの足を伝わって床に逃がす振動)について書きました。 この空中アースをなんとかコントロールすることは出来ないか、と考えた末に思いついた構造です。 空中アースを制動しなければならない理由は、あまり空中アースに頼り過ぎるとピアニッシモとフォルテッシモとの間で音色に違いが出てしまうからです。 ピアニシモからメゾフォルテあたりまでは目立つことはないけれど、連続してフォルテが続いたのちにフォルテッシモに至るとき、音が荒れてしまうことが時々起こるのはご存知でしょう。 これを解消するには空中アース力を接地アースに戻してやることが必要になります。 それを可能にしたのがこのエンクロージャです。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/5/e/5e0c284b.jpg

内箱の振動を外箱に逃がしてやり、外箱に取り付けた脚部を接地アースとして働くように設計しました。 内箱と外箱はダイレクトに接触してはおらず、当て木をはさんでやり、この当て木の部分のみで内箱の振動を外箱に導くようにしました。 二つの箱はエンクロージャ裏側の背板にネジで固定されます。 つまり、この構造の重要な点は、内箱(本体)と外箱の間に空気層を持ち、二つの箱の振動の伝導はネジの締め具合によりコントロールされるところです。 この内箱本体はエンクロージャ前面の押さえ枠により固定されます。 フロントバッフルは音響共鳴型で中空です。 外板内板共に1cm厚桐ラミネイトボードを使用し4.5mmほどの空気層を持たせました。 この空気層に音響拡散板(8枚のフィン)があります。 このフィンは外板には接触させず、内板にのみ取り付けられています。 こうすることにより、エンクロージャ内部の振動が前面外板にダイレクトに伝わることを避けることができます。 ユニットは枠ごと外れるようになっています。

エンクロージャ後面下部にある蓋は後面に開口部を設けた当初の形の名残りで、つぶすのはもったいないので、蓋をネジ留めしてカバーしておきました。 そのかわりキャビネット底部に開口部を設けました。ここにもはね返り板を取り付け直接音が床に当たらないようにしました。 このエンクロージャの基本的構造は以前製作したデッカ社アーク型エンクロージャの変形で、正確には共鳴式のフォルデッド・ホーン型です。 もちろんバックロード・ホーンとは全然別のものです。

http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/2/8227a8a8.jpg


つづく 以上T氏 
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html


銚子の散歩道 2013年03月16日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 3
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html


コアキシアルをエンクロージャに取り付けて視聴する

試聴に使用したのは仏ピエールクレマン社製の小型レコードプレイヤに同社L7Bカートリッヂを取り付け、プリアンプは蘭フィリップス社の回路を基にオランダの友人が製作したものにデンマークB&O社製スタジオ用EL84プッシュプル10Wモノブロックです。 スピーカーはドイツ製ですから、英米和抜きのコンチネントてんでんばらばらの混成組み合わせとなりました。 


試聴してみると平面バッフルと後面開放型では決して得られない深く伸びてくる重低音が再生されます。 しかし、AR密閉型のような詰まった音ではなく、どちらかと言えばBOZAKに近い音と思い描いていただければよいでしょう。 特にオーケストラとパイプオルガンは中々のものです。 RIMG0483いつも繰り返し言っていることですが、ヴァイオリンやジャズがいくら効果的に鳴ったとしても、オーケストラとパイプオルガンがきちんと再生されなければ、スピーカーとしては半人前どころか失格です。 オーケストラとパイプオルガンがちゃんと鳴ればあとは何とかなるものですが、その逆はあり得ません。
ひとつ言っておかなければならないのは、コアキシアルというユニットには泣きどころがあります。 英国の同サイズのスピーカーと較べると歪み率が一桁くらい大きいのです。

 しかし、ジーメンス社は責められません。 基はと言えばこのユニットはホームユース向けのHi-Fi仕様ではなくPA用に製作されたのであって、Hi-Fiにはあまり好ましくない歪みもPAに使用すると効が出てよりリアルな音が再生されるように設計されているのです。


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/0/a05223de.jpg


しかし、果たして世のコアキシアル愛好家の中でそこまで責めてみた方はいらっしゃるでしょうか。 おそらくいないはずです。 このユニットの欠点が明らかになるのは周波数帯域をきちんと補正したエンクロージャに取り付けた場合に限り判ることです。 平面バッフルや後面開放型ではHi-FiではなくPAの音が出ているに過ぎないのですから。 しかし、歪みの捉え方感じ方は人それぞれ、私が好きでないからと言って悪いものではないのです。

このスピーカーシステムの特長はピアニッシモでもフォルテッシモでも音質が変わらないことでしょう。 これは製作前に意図したとおりにうまくいったと思います。 しかし、予想外のこともあります。 音量が上がるにつれて徐々に音場に静けさが増していくのです。 結構な音量で鳴っていても不思議な静けさがあるのです。 この現象は本来エンクロージャに仕掛けた空中アース力が空間に拡散されるべきところを外箱部がこれを設置アースに導いたことにより、振動の整流効果が生まれたのかもしれません。 空中アース力は裏板に6か所あるコイルばね付ネジを締めたり弛めたりすることによりココントローします。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/2/a21e6964.jpg


実験の結果、締め付けると響きがタイトになる反面しなやかさに欠けます。 反対に弛めるとダンピングは減りますが倍音成分が増大しふっくら豊かな音になります。 ネジの締め具合弛め具合で、宝石のような音が出る時があり、音楽がこぼれ出してきます。 しかし、これも何度も言うことですが、よく調整されたプレイヤでなければ、こうした再生音の調整はできません。 プレイヤの不出来さが直截にコアキシアルの歪みと混然となって汚い音が出てきます。 ユニットの反応力が十分に上がってくると、自然にカートリッヂとスピーカーがダイレクトに結ばれるようにレコードが再生されます。 こうした音の感じ方は十分に調整されたニューヴィンテージにあっては常識であり、ストレスのたまらない再生音から音楽がらくらくと聞き取れるのです。  


この項おわり
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html  




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オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。
シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


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我が、蹉跌のオーディオファイル #28.欲しかったスピーカー 2012.09.06
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34


オーディオに興味を持ち始めてから約40年程経つが、当初最も欲しかったスピーカーにクラングフィルム、(後にシーメンス)オイロダインがある。

引き出しを整理していたらシーメンス当時のカタログが出てきて、オイロダインのスペックが載っていた。オイロダイン

ちょっと驚くのは再生周波数で、何と50Hz〜15,000Hzとあった。
今時数万円のスピーカーだって人間の可聴範囲20Hz〜20,000Hz付近をカバーしている。

そこで、スピーカーの再生周波数に付いて一寸調べてみたら、どうやらこういう事らしい。

スペックがどの様な数字であるかは兎も角、

「実際にスピーカーから出る低音の60Hz以下は音というよりも風圧として肌で感じるもので、強烈なドラムやベースの唸りの様な低音は大概80Hz〜100Hzくらいである」

という。だから、60Hzが出れば通常僕らが聴いているオーディオの低音に何ら不足を感じるものではなく、まして50Hzが出るなら映画館などの大鉄桟を巨大な大砲の発射音や炸裂音で揺るがすに実は充分な低音が出る事をオイロダインのスペックから読み取る事が出来るのだそうだ。

そして高音は「4KHz〜6KHz以上の純音の音色を判別する事は非常に難しく」この辺りで音程に対する判断は鈍って来るものらしい。

僕らが聴く「スピーカーの音(無論録音前の原音も)を決定づけるのは純音ではなく倍音であって、倍音は整数倍で膨らんで、大体13〜14KHzほど先からは殆ど聴こえてこない」ものらしい。

だから、オイロダインの50Hz〜15KHzという周波数帯域はこれらの条件を低音で10Hz、高音で1KHzばかり其々上回っており、従ってオイロダインで聴けない音は無いといってもよいという事になるらしい。

だから、2〜3万ながら矢鱈に周波数帯域の優秀なスピーカーが量販店などに出回っているのは、要するに僕ら消費者が悪いという事になるようだ。

_つまり、食紅で真っ赤な蛸しか買わないとか、胡瓜や大根や長芋も真直ぐなものしか買わないとか、そうした次元と同じ事で、本質よりも見た目を重視する発想と同じ理屈になると考えてよいだろう。

_生産者は売れなければ困るから、食紅が体に毒だろうが薬だろうが兎も角真赤っかに塗りたてちまう。流石に近頃では暮れの御徒町でもこんな蛸は滅多に見掛けないが、一昔前は真っ赤っかが常識だった。

_食の安全が叫ばれる現在でも、野菜などは相当にいかがわしい色付けや型の細工、或は遺伝子の組み換え、延命処置などをしてあるものが出回っているようだ。
そういうものでなければ、僕らが買わないから、言い換えるなら、音が良かろうが悪かろうが最低でも20Hz〜20KHz出る事にしなければ買う人が居ないから、メーカーは無理してでもこういうものを造るし、測定の仕方で再生周波数表示などどうとでも云える事でもあるから、何が何でもこれ以下の数字は発表すまいとする。

_基より、こんな数字は音質には何の係わりもない事で、それは曲った胡瓜も真っ直ぐな胡瓜も味や栄養価に変わりが無いどころか寧ろひん曲った胡瓜の方が(自然栽培)数段勝るというのと同じ事であるようだ。

_従って周波数50Hz〜15KHzのオイロダインのスペックは、実質的に巨大空間における再生音に何の不足もないということを示しているのだが、既に各メーカーの宣伝文句に毒されてしまっている僕らは、この数字に目を疑い「そんな程度のものか」と吃驚して「大したこと無い」と見下してしまう。

_でも評判は最高だから、それを僕らが住むマッチ箱の中の更に小さな書斎で鳴らそうと思う人もいる。結果的に手にはしなかったが自分がそうだった。

マッチ箱の中で鳴らすオイロダイン、実際は劇場の体積分の部屋の体積程度の実力も出せないのではあるまいか。
第一天井高が違い過ぎる。一般的な家庭用のスピーカーだって100%の実力を発揮させるには本当は5メートル以上の天井高を必要とするが、我々の住むマッチ箱の天井高は多寡だか2m半程度が通常の高さである。

単なる大音響ならば出そうと思えば出せるのかもしれないが、音楽としてはとても聴けたものではあるまい。今更ながらこんなものを買わなくてよかったと再度カタログを見直してそう思った。

オーディオ関係者の誰もが口をつぐんで決して口外しないのは部屋と音響の関係に付いてである事は知っておいた方が良いだろう。

本当の事を言ってしまうと、メーカーも評論家も雑誌も売れなくなって都合が悪いから口外しないのである。当時本気で購入を考えていた事が「阿呆なことだった」とはそれを知った今だから言うことが出来る。


「クラングフィルム」、ただの社名だそうだが何とも響きがいい。これだけで部屋中に心地よい音楽が広がってくるような錯覚すら覚える素敵な名称である。
僕はドイツの映画館で映画を見た事が無いから、オイロダインの本当の実力は知らない。

旧日劇には確かWEの巨大なホーンが入っていて、解体時に誰がかっぱらうかと話題になったらしいから、日劇で観劇した人達は知らぬ間にWEの劇場音を聴いていた事になるが、クラングフィルムを使っていた劇場や映画館となるとまず聴いた事がない。少なくとも僕は知らない。

そのオイロダインを今頃になって某所で聴いた。

まあ、一般家庭ではあまり望めない広さの部屋にデンと置かれたオイロダインは壮観であり、愛想もこそもない如何にもドイツ的な武骨さが却って、変な例えだがローライの写りの良さの様な、カメラの武骨さとは真逆の効果を期待させるのと同様、見ているだけで素晴らしい音が聞こえてくるような気さえしたものだ。

期待に胸を膨らませていざ鳴りだしたこの時の落胆はだから筆舌に尽くしがたい。
音はか細く、妙に高音ばかりがガラスを引っ掻くような音でキーキー鳴りだした。
おそらく原因はオイロダインそのものではなく他に有ったのだろう。配線間違いとか、プレイヤー周辺、或いは真空管・コンデンサー不良、等々、そして何よりも部屋。

それにしても酷かった。

ドイツスピーカーが如何に優れたものかは日常聴いているつもりだから、その遥か上位機種のオイロダインがこのていたらくである筈が無い。いや、このような音で許される筈が無いと思ったが、これはオイロダインが悪いのではなくて、映画館の大空間に向けて、且つスクリーンの後ろに置いて鳴らすように出来ているスピーカーを書斎に持ち込むこと自体が間違いだと云うべきなのだろう。

ここで聴いたか細い音を完璧主義のドイツ人が母国の映画館で鳴らして、経営者も観客もそれで満足する筈はなかろうとも思った。

あの若かった頃、首尾よく入手出来ていたら僕のオーディオ人生は悲惨なものに変わっていたことだろう。

何時か本当のオイロダインの音を聴いてみたいが、何処で聴く事が出来るのか今のところ当てが無い。

一昔前FMファンという雑誌があった。その創刊号のグラビアに野口さんという方のオーディオルームが掲載されていたが、この人は桁違いな人でコンサートホール程の広さのオーディオルームに有名どころのスピーカーがごろごろしており、壁にオイロダインが嵌めこんであったと記憶している。もしかしたら此処で聴く事が出来るかもしれないと思うが、とっくに物故されたのでどうにもならない。

カタログでオイロダインには2m×2mという平面バッフルを指定しているがこのサイズはどう考えても「最低これだけ必要ですよ」ということであって、何に依らず無限大を理想とするのが平面バッフルならば、オイロダインのバッフルが2メートル四方で充分というものではないにまっている。

然るに、その最低限の寸法だって家庭に持ち込むにはかなりの無理がある事が容易に想像できる。バッフルを左右の隙間なくピッタリくっ付けて置いても横幅4メートル必要である。

勿論これでは何かと不便だから実際は最低でも5メートル必要になるし、天井高は通常2.3メートルと考えて、部屋に入れるだけなら何とかなるだろうが、これもぎりぎりでは何かと苦しいだろうから少し余裕を持たせるとして3メートルほどは必要になるだろう。そしてバッフルの後ろにも最低2mほどの空間が必要になるし、今度はスピーカーから何メートル離れたところで聴くかを考えなければならない。最低でも8mほど必要とすれば、部屋の縦方向は10メートル以上必要になるだろう。長手10メートル、横幅5メートル、天井高3メートルが、オイロダインの最低条件のバッフルを置くスペースとして必要という事になる。

そしてこれは最低条件だから此処までやったからといって満足に鳴ってくれる保証はないのである。

メーカーも発売元も売れるものなら売りたいから、家庭用として組み上げる最低限の規格を無理やり発表した事を恰も証明するように、某所の音は再度云うが酷い音だった。低音など出てこなかった。

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。


シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


カタログにはもう一つスタジオモニターの「オイロフォン」とかいうスピーカーも載っていた。

W460,H1050,D310、2WEY,7スピーカー、アンプ内蔵密閉箱。
中高音は口径の記載はないが8pほどの物を拡散方向を変えて4個、低域用も口径の記載はないが20センチ程のコーンスピーカーを3個、という構成である。


「透明な音質は苛酷なまでに音源の判断を可能にします」

とあるから、音という音は細大漏らさず再現しますよ、と云っているわけで、だからこそアンプ内蔵なのかと推察するが、

「高域、低域共3db、6ステップの調整が可能」とあるし、

「壁面に接近して使用できます」

とあるから、敢えて業務用のスピーカーを家庭に持ち込もうというなら、大空間を要しないスタジオモニターの此方の方が扱いやすいかもしれない。尤も今でも発売しているかどうかは知らないが、カタログに記載されているくらいだから日本の何処かに存在するものと思われるので、何方か探してみられては如何だろう。

ヴァイオリンを弾く友人T君はELACの何とかいうスピーカーを使っているが素晴らしいとべた誉めである。僕は聴いていないから何とも言えないが、ELACのSTS322というMMカートリッジを愛用しているので、同様の音造りであればべた誉めも当然かと推察する。ドイツの音造りにはイギリス、アメリカとはまた違った如何にもドイツらしい堅めの哲学の様なものを感じさせる。

WEに代表され、JBLやアルテックで一般化したアメリカスピーカーも僕らを魅了するに充分な魅力を持っているが、イギリスのタンノイやヴァイタボックスは音の品性に於いて遥かにアメリカ系を上回る。全てそうだという訳ではないが、概してアメリカ系のスピーカーはジャズ、ロック系の音楽に適しており、其れ程の品性を必要としないのは云ってみればお国柄かもしれない。

どうあれ、ドイツスピーカーの胸を張ったようながっちりした、且つ繊細な音造りの魅力が正しく紹介されていない事は、オーディオ大国日本として画竜点睛を欠くと云うべきだろう。

4、5年前、捨てられていたラジオから外したような、ボロボロのドイツスピーカーがネットオークションなどで出回ったが、こうした事を積み重ねた結果がドイツスピーカーの評判を落としてしまったのではあるまいか。

あの手の8pほどのスピーカーはおそらくラジオから外したものと推察され、もしそうなら所詮人の声さえ満足に聴く事が出来れば事足りるので、其れなりの性能にしか造られていないだろう。それを50円か100円か或いは1000円か知らないが塵の山から安く拾って来て、オーケストラを鳴らし「フィールドスピーカーで御座い。付いては20万円頂きます。此方は上等のテレフンケンなので100万円頂きます」、これでは評判が落ちるのも無理はない。

スピーカーで一番難しいのは箱だという事は今更めく話で、とうに皆様御承知の通りである。

ただ造るだけなら大工仕事でも出来るが、ユニットの実力を実力通りに鳴らす事はそう簡単に出来ることではない。

指定の寸法で造ったから音になるかといっても、まずまともな音になった例を僕は知らない。無論素人仕事でも偶然の大当たりが無いとは言えないが、エンクロージャーの自作ばかりは決してお勧めできるものではない。

尤も、どう造ったって、音は出るに決まっているので、願望から僕らはつい錯覚する、出来たてのほやほやの時は「なんて良い音だ」と思いたいのである。

そして、JBLやアルテックのユニットを使っているんだから良い音に決まっているというブランドに対する先入観がまた僕らの耳を錯覚させる。

回路図通りに組み上げれば一応回路図通りの音が出るアンプなどとはわけが違って(これだって部品配置や配線方法等で俄然音は違ってくるが)目に見えない空気の振動に関する計算と現実の音の間には大きなギャップがあるようだ。

だが逆の事もあるだろう、コーラルのスピーカーユニットだって、箱を旨く造れば素晴らしい音に仕上がるかもしれない。今も云った通り偶然の産物が成功をおさめないとは云えないから、つい期待するし箱造りに嵌るのである。

この事は自作エンクロージャーに限った事ではなく、他社製造の箱つまり指定寸法に依る本職の仕事だってユニットがまともな音を出した例を聴いた事が無い。
まして、他社独自の設計によるエンクロージャーをや、である。

タンノイ然り、JBL,アルテック然りオリジナルとの音質の差は歴然としている。

古くはヴァイタボックスのコーナーホーンに物凄い奴があった。大メーカーともあろうものがよくぞここまでやってくれたものだとほとほと愛想が尽きて、以来このメーカーの物は何によらず買った事が無い。こういう音造りを平気でやる音響メーカーを信用出来ないのである。指定寸法という触れ込みながら、どう造ったってここまで酷い音にはなるまいと思うが、それがちゃんとそうなっているのだから驚く。

件のラジオ用スピーカーも当然箱を作らねばならないが、素人仕事も本職仕事も含めてちゃんと音になった例があるんだろうか、甚だ疑わしい。

僕の知っている限りでは、自称スピーカーの専門家の造ったへんてこりんなバッフルなど随分杜撰でいい加減なものだった。言うまでもなく音は出ていたが音にはなっていなかった。

会社の大小を問わず、どういうものを造るかというメーカーのコンセプトは、要は経営の先見性に加えて教養とセンスとモラルを根本とする筈だから、これが無いメーカーは気楽なものである。何でも有りなのだ。要は「だからこのスピーカーは良いのですよ」という話を造ってしまえば良い。

僕らはだから自分の耳をしっかり信じて、良い悪いもさることながら、好きか嫌いかをしっかり耳で判断したら良いのだろう。JBLだから好きなのではなくて、眼をつぶって聞けば自分の好き嫌いは誰に教えてもらわずとも基よりはっきりしている筈だ。

その耳で是非ともちゃんと整備されたドイツスピーカーの音を聞いてみては如何だろう。

ただし、どうしてもオイロダインをというなら、閉館した映画館を買ってしまうのが早道だろうから相当の費用も必要になるに決まっている。だが、価値はあると思う。勇者の出現を期待して、是非とも聴かせて頂きたいものだ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34





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ドイツ系 VintageAudio
http://vintage-audio.jp/?cat=8


Q1: ドイツのヴィンテージスピーカーの特長は何ですか?

音の違いから言いますと、まず聴きやすい、聴き疲れしにくい音だと思います。
決してつまらない音では有りません。多くのスピーカーはかまぼこ型の特性になっており高域と低域を欲張っておりません。音楽や人の声などの核となる中域重視となっております。

構造の違いから言いますと、まず軽いコーン紙にて能率が高いユニットがほとんどです。

レスポンスが大変良く、真空管アンプとの相性も抜群です。またコーンの素材であります紙の質がダントツ的にすばらしいという事でしょう。タンノイなども古いユニットはドイツのコーン紙を使用しております。このコーン紙が最大の特徴です。 


Q2: 古いスピーカー達のコンディション、また使用していて壊れないですか?

エッジに関しましては年間にして100ペア以上のユニットを見て来ておりますが、アメリカや日本のユニットのようにエッジがボロボロという物は見たことが有りません。約40〜50年以上前の物ですが有っても故意によるものや縦方向の切れが殆どです。一部のユニットにはガスケットと一緒に外れて切れてしまった物、
Grundigなどはガスケットにスポンジが使われている物がありスポンジを貼り付けていた

接着剤と一緒に硬化してボロボロになっている物も見られます。いずれにしろ
エッジ素材そのものによる劣化ではりません。ウーハーの一部には布エッジも見られますがほとんがフィックスドエッジであり問題なく使用出来ており、よほどの事がなければこれからも問題ないでしょう。                                 
ボイスコイルの擦れに関しましては、やはり物によっては見られます。
保存状態が悪く、錆による物、ゴミが入ってしまった物などです。

ドイツのユニットはボイスコイルとマグネットとの隙間が非常に狭く出来ております。よってレスポンスの良いサウンドを奏でます。日本やアメリカのユニット達はアロワンスをみて広めにとっております。当時のドイツの基本的な技術力、精度の確実さを裏つけております。

Grundigに多く見られるセンターキャップにスポンジを使っている物はスポンジがボロボロになっている物がほとんで要注意でも有ります。ボロボロになっていたら取ってしまった方が安心です。                                         
また蝶ダンパーの物はボイスコイル擦れの物も布ダンパーに比べると多いようです。

音の良いとされている蝶ダンパーから布に変わった点からも布の方が長期間の安定
が望めるからだと思われます。一部の蝶ダンパーはネジの調整によりセンター位置を変える事が可能になっておりますので、簡単に直す事も出来ます。 
   
使用に関しましては、よほどの事がなければまず壊れないでしょう。
これからもずっと使えるスピーカーだと理解しております。        


Q3: 最近のAMPに繋げることは可能ですか?

まず,入力インピーダンスになりますが、ドイツのユニットは殆どが4〜6Ωとなっております。

最近のAMPには4Ω端子も付くようになって来ましたが、殆どのトランジスタアンプは4Ω以上であれば問題なく繋げる事が可能です。真空管AMPの場合も出力端子がついていれば問題ありませんが8Ωに繋げても大きな問題はなく、普通に聴く事が可能です。厳密に言うと動作位置が多少狂い、定格より多少パワーが入ります。                                        
スピーカーの最大入力パワーですが、ヴィンテージの物はユニット本体にて10W以下、システムにて25W以下の物が殆どでしょう。50W,100Wのアンプにて聴いていてユニットが壊れるかというと普通に使用している限りでは問題なく使用出来ます。通常、オーディオショップでの音量にて5W程のパワーを使用していると言われますので、自宅でしたら5Wも出せないでしょう。


Q4: どのようなAMPと相性が良いのですか?

真空管AMPかトランジスタなど使用するAMPにてサウンドは変わります。

基本的にはどのAMPでも十分な表現力にて楽しめるかと思いますが当方のシステムでの比較にて参照下さい。

真空管AMPはドイツのBraun EL84PP,2A3シングルを試聴室では使用しておりますが
やはり年代的にも実際に当時も真空管にて鳴らしていたことでしょうから相性は良いと思います。能率が良いので1WクラスのシングルECL82でも十分に鳴ってくれます。 
         
トランジスタはテクにクスのSU-V7を使用しておりますが、低域特性がやはり真空管AMPよりは良いので低音の出方がかなり違います。サイズの割には低域が出ますので
驚ろかれる事でしょう。サウンドも古臭くはあまり感じないでしょう。
http://vintage-audio.jp/?cat=8


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フルレンジSPに戻った方!!!- したらば掲示板
393:ディラン 2008/12/23(火) 00:10:55HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp

ジークフリート様。RW−2様。独国のSPはワーグナーを聴くのには良いですか?
ALTEC好きのディランは修理から帰ってきた409Bにああこんな物だったと失望しております。
ALTECモニターに色付けして、もうこれ以上は要らん。と思っておりますがワーグナーをもっと重く、暗く又目覚めるような明るさが独国のSPで、もしやと思ってしまいます。
如何なものでしょうか?ワーグナーを最高の音で聞くシステムとは?


394:RW-2 2008/12/23(火) 01:00:32HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

「ワーグナー最高」と言ったらやっぱりシーメンスでしょう。
シーメンスのコアキシャル平面バッフル。or 3発のワイドアングル。
お金があったらオイロダインに止めを刺すのでしょうが、いずれにしても本領発揮にはそうとうな忍耐と技術がいるようでっせ。

拙者はアルテック/JBL(西海岸勢)と表現をまったく別にする東海岸勢のボザークを使ってますが、音は暗く地味ですが 重圧で陰影に富み、そのへんをまずまず良く鳴らしてくれています。


395:ジークフリート 2008/12/23(火) 09:29:35HOST:wb56proxy08.ezweb.ne.jp
ボザークてのは、英国人が米国に来て作ったんだそうですね。渋く穏やか〜に、しかも雄大に鳴るとこなんか好きダナ〜。(菅野沖彦が使ってるマッキントッシュのスピーカーなんかはボザークの協力で出来たそうな)

ウチのテレフンケンは、中高域に若干セピア色の艶?と言いましょうかテカリ?が乗ってきまして、この辺りがドイツらしさかナ?と思っておりますが、何せちっちゃいので重く暗い低音なんぞは全く無理で御座いまして・・・
ワーグナー聴くなら、金管が堂々と鳴って欲しいし、ドーンと来るところもちゃんと出てもらいたいし。古レンジ一発ですと雰囲気だけチョコっと聴くってなカンジになっちゃいますから・・・
五味先生なんかはワーグナー聴くためにオートグラフ買ったみたいなこと書いてたようにも思いますが・・・
ホーン好きなワタクシとしては、(聴いた範囲なら)バイタボックス191かバスビン辺りで聴きたいですね〜。
(アルテックA5なんかと並べて聴くと、たくましさを感じさせながらも、アルテックほど開放的でなく、響きも渋いように思います。)


7:V-LZ 2007/08/22(水) 19:25:53HOST:server12.janis.or.jp

シーメンスコアキシャルを1m四方のバッフルに取り付けて聴いておりましたが、カントリィー系統は非常に明るく爽快な音がして陽気な感じは充分でしたがすぐに飽きるようです。
気分の浮き浮きしたときのみ聴きたい音ではありますが常に聴きたい音ではありませんでした。
しかしこの作りはドイツ的というかドイツの車に相通ずる所があり感心しております。


232:ジークフリート 2008/08/03(日) 09:33:05HOST:wacc2s3.ezweb.ne.jp

ワーグナー聴くには力強いプレイヤーと低音ホーンのスピーカーなんかで聴くと圧倒的に、如何にもドイツてカンジがしますが、あんまり迫って来られると腰が引けちゃう。


396:ディラン 2008/12/23(火) 09:50:36HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp
RW−2様。ジークフリート様。有難うございます。
何か魔界に入りそうで怖いです。
フルトヴェングラー/ベルリンのロシア版(メロディア?)なんかを聴いていると極北の音に惹かれますね。


441:RW-2 2009/02/07(土) 12:15:04HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

平面バッフルもサブロク板を半分に切った物程度では小さすぎますね。
やってみると150×150くらいは必要だす。


442:もみじ饅頭@広島 2009/02/07(土) 14:51:46HOST:4.17.183.58.megaegg.ne.jp
 >>441 RW−2さんへ

 私の部屋は、洋室7畳程度の見事なうさぎ小屋なんです。
言われるとおり150×150程度のバッフルは必要でしょう、

 その昔、SIEMENS COAXIAL (たしか25センチだった?)というのがあって、後面開放箱に収納されていたとの記憶があります。この程度の箱ならば何とかなるかなーと思って図面をいろいろ物色してみます。


443:RW-2 2009/02/08(日) 01:03:22HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

関本で売ってたSIEMENS COAXIAL12”一発入り後面開放箱は100×80ぐらいじゃなかったですかね。

後面開放型にすると相対的には大きな平面バッフルと同じになりますのでバッフル面積は減らせますね。関本の箱は定在波防止のためなのか台形のような形状の後面開放型だったですね。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1186306900/



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情熱のオーディオ シーメンス コアキシャル 3/7/2005  
http://mikami.a.la9.jp/audio/siemens_coax/siemens_coax.htm
http://mikami.a.la9.jp/audio/speaker.htm
名器 - ドイツの音

  名器 Siemens Coaxial  


これもまた名器の誉れ高いスピーカーユニットである。私もJBL、タンノイと共に10年以上メインの装置として使用した。2本を一組にして、フロント・ロードホーンのシステムで天井に近い高さに設置してその朗々とした響きを、特にチェロの音楽で愉しんでいた。現在の住居に引越しして手狭になり、JBLもタンノイも友人宅に嫁に出したが、このオリジナルのコアキシャルも残念なことに手放さざるを得なかった。


  コアキシャルの音ははっきりと記憶にあるが、この音は、厳選したコーン紙によって作り出されたものだと思う。つまりは、たくさんのコーン紙を漉いて、そのなかから、規格に合った優れたものを徹底選別して作られたものだろう。歩留まりは決してよくなかったはずだ。ドイツのマイスターが気合を込めて漉き上げ、それをまた別のマイスターが徹底厳選して作られたとしたら、この音は確かに納得できる。
 
  このほか、テレフンケンの楕円型も使用したが、ドイツのスピーカーの音は、とにかく厳格、精密である。人に媚びることなく、実直に音楽を演奏をありのままに表現する。アメリカ西海岸系の明るく乾いた音に比べると一種独特の暗さを感じる人もいるだろう、同じヨーロッパでもタンノイ系の音とも異なる。而してモニターの音であ。プロが録音の違いを厳密に聴きわけるためのものだ。きらびやかに装りたてた演奏も、稚拙であれば、その弱点を如実に暴露してしまうという怖いスピーカーでもある。再生周波数レンジは、狭いが、魅力的な独特の中低音をもっている。このスピーカーでなければダメだというマニアの気持ちは、よく理解できる。  


 
  周波数補正実験  

  マイクロホンで、このスピーカーの周波数特性を採り、21チャンネルのグラフィックス・イコライザーを使い、この特性どおりの補正を他のスピーカーにかけたところ、コアキシャルの音色にちかいものを体験した。逆にこのコアキシャルの周波数特性をグラフィックス・イコライザーで、フラットになるように補正をかけたところ、現代的なハイファイ志向の音にもなった。こまかく聴き込むと、音の彫りの深さはたしかにこのスピーカー独特のものを聴き取れるが、音色というものが、こうも周波数特性で変わるものだということを実感したことがある。
 
  私の装置のフルレンジ部門では、このコアキシャルの後継は、Lowtherが受け継ぐが、そのLowtherも後年WE755Aに道を譲った。    
http://mikami.a.la9.jp/audio/siemens_coax/siemens_coax.htm




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ハヤシラボ オイロダインをベースにした5ウェイシステム
http://hayashilab.syuriken.jp/audio.htm
http://hayashilab.blog.shinobi.jp/Entry/1018/

ハヤシラボ シーメンス、コアキシャル 2006.6.25
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm


僕のオーディオライフで一番長く付き合っていたのがこのスピーカーです。何の変哲も無いコーンユニットを同軸に取り付けただけの、あまり冴えない外観のユニットです。

でも其の能力は素晴らしく、殆どの大型スピーカーが霞んで見えます。只周りの条件に、もの凄く正直な為、誤解されてもいる可哀想なスピーカーです。

早い話が、このユニットが鳴らなければ、アンプやプレーヤーを疑うべきです。このユニットに繋がれたアンプは殆どが馬脚を現します。普通のスピーカーでは、ばれないアンプの欠点(欠陥)を一瞬で見抜いてしまう、恐ろしい(素晴らしい)スピーカーです。

でも、所詮メーカー製。僅かの所でのコストダウンで、其の能力がスポイルされています。でも、ユーザーの愛情で何とでも成る所ですので安心です。

一番の欠点はネットワーク。ウーハーには何も入っていず、インピーダンスの上昇に任せているだけです。ツィーターも定数は其の侭で良いのですが使っているパーツが粗悪品です。

このパーツをもっと良品の物に替えましょう。ツィーターだけなのに、低域まで変わって来ます。

もう一つ、ウーハーにシリーズにコイルを入れるのです。勿論良質の空芯コイルが必用です。定数は0,5mH。其の音を聞いたら、もう絶対に外せ無く成ります(注1)。

フレームの強度不足も気に成っています。マグネットを直接支持する事で解決します。(写真はこちら。)

世の中では、アルニコマグネットの物が珍重されているようですが、僕の処で鳴き比べをした時は差が出ませんでした。古いユニットでアルニコですと減磁の恐れも有りますし、一考を要すると思います。骨董品では無いのですから、古い物を珍重しすぎる風潮に不安を感じます。まあ、其れを手に入れて本人は幸せなんですから、余計なお節介なのですけれど。(笑)

 

オイロダインを買っても、ネットワークもフレームにも手を加えずに其の侭で鳴らすより、其の金額(オイロダインの購入額)をアンププレーヤーに廻し、コアキシャルをきちっと鳴らした方が、数倍良質な音楽を手にする事が出来ます。

それに気付かずに、オイロダインを持っているだけの人の何と多い事か・・。所詮音楽を聞く為の道具に過ぎないのに。

何を持っているかに価値を見出しているうちは、良質な音楽を手に入れるには時間が掛かりそうです。

 

僕のオイロダインは、良くなる度に、バランス、音色がコアキシャルに似て来ます。オイロダインでコアキシャルの鳴り方を出そうとしているのかも知れません。


追記です。

注1、の件です。コイルを入れた方が良い結果が出るのには、アンプも考えないといけない事が判りました。

僕のアンプの様なノンNFアンプでしたら、良い結果が出るのですが、NFを多量に掛けてあるアンプは上手く行かないことが多いのです。

この辺も考慮に入れて実験して見て下さい。2011.5.12
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm

コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)

2006.9.4
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm


シーメンス、コアキシャルユニットを片ch3本使ったシステムにワイドアングルが有ります。僕もオイロダインを導入する迄は使っていました。さすがに3本の威力。スケール感はコアキシャル一発の比では有りません。暫らく満足して使っていましたが、ナンカ変?

スケール感は確かに有るのですが、全体に大味。コアキシャルの得意とする細かなニュアンスの表現が出て来ない。早い話が、大男、総身に知恵が廻らない。を地で行っています。

ナンデだろう?

原因は、思いつく物からドンドン対策をして行きました。バッフルを替えたり、フレーム(ワイドアングル用)を作り直したり・・・。其々効果が有りましたが、皆今一歩。

待てよ?3本のユニットはパラって有る。其れって良いのかなー?スピーカーはマイクと同じ構造。モーターと発電機の関係と同じ。

お互いにアンプからの信号で振動している。で、其の振動は隣のユニットのコーン紙を振動させる。すると隣のユニットは其の振動で発電してしまう。其の電気は・・・・・・・・・・・・・。

パラ接続ですから、其の電気は元のユニットに戻って来て、アンプからの信号と別な信号(隣のユニットの発電信号)で動作をしてしまう。

エーーーーーーーッ。まさかそんな・・・・・・・。

で、実験です。普通に音楽を聴いていて、同じ部屋の中に有る、スピーカーユニットの発電電圧ってどんな物なんだろう?

ワイドアングルをチョイ大き目の音量で鳴らしました。その時部屋の中にはマクソニックのDS405が有りました。(アルテック604−8Gと似ています。)

其のスピーカー端子からケーブルをミリバルまでひきました。

ミリバルの針の動きを見てビックリ。音量の大きい所では300〜500mVも振れるのです。ま、まさかー。何度もミリバルのセット具合を見直しましたが間違いは無し。表通りをバスが通過するとミリバルの針は又振れます。

此れだけの電圧が隣のユニットへ流れ込んで、悪さをするのです。

じゃあ、ひょっとして・・・・。3本のユニットのパラレルを外し、ユニット単独でアンプ迄配線。アンプの処で3本をパラッたら見違える様。

でも此れでは根本的な解決には成りません。

で、作りました。入力1系統。出力3系統のパワーアンプを。

入力信号は初段管へ入る。初段管の出力はトランスへ。トランス二次ホット側を3本に別け、3本のパワー管のグリッドへ。3本のパワー管は其々の出力トランスを経てスピーカーへ信号を送る。このアンプをモノラル構成でステレオ分作り早速の試聴。

此れがワイドアングルの実力なんですね。今迄の不満が完全に解決。

此れが出来て直ぐに伊藤喜多男氏の処へ行く用事が。

この話をしたら、先生一瞬悔しそうな顔を・・・・。パワー管は何を使ったかとか、電流はどれだけ流したとか色々聞かれました。先生、自分では人に聞かれると嫌がるくせに、と思いながらも、全部ネタをばらしてしまいました。先生の亡くなる3〜4ヶ月前の話です。

最後に。もし今ワイドアングルを使っているのでしたら、あのフレーム(数度ずつ首を振っているあのフレームです。)は誰かにあげちゃいましょう。同じサイズの単なるラワンベニヤで良いですから、普通の1枚板に交換しましょう。愛聴盤が増えますよ。

2006.9.11


この経験が無ければ、今の装置(ネットワークによるマルチアンプ。)は無かったと思います。今に成って思うに、ワイドアングルにシッカリと勉強をさせてもらったのです。感謝。
http://hayashilab.syuriken.jp/auwideangle01.htm


10数年前に作ったワイドアングル専用アンプが帰って来ました。で、持ち主にはナイショで写真撮影。(○△□さん有難う。)

別に故障では有りません。其のぐらいの年月で壊れる様な柔なアンプは作りません(笑)。

現在はワイドアングルではなく、他のスピーカーをマルチで鳴らすのに活躍しています。その辺の改造での一時帰還です。

殆ど(特に外観は)オリジナルを保っていますので、紹介します。

初段管はWE310。別に僕はウェスタン信者では有りません。パワー管のVT25に姿を合わせたかっただけです。5極管を其の侭使うと、百花繚乱に成り易いので、3結で使っています。其の右のトランスで受け、二次側から3本出して25のグリットへ。25の後ろに有るトランス3個はOUT。端の一個と整流管の左がチョーク。右奥の大きなトランスが電源です。

僕のアンプの電源は殆ど(最近は全て)がチョークインプットで作られています。贅沢な方法ですが、再生音を聞き比べてしまうとコンデンサーインプットには戻れません。

当時、このアンプを見た人は、説明をしないと何だか判らず首を捻っていました。

僕の周りの、ワイドアングルを愛用していた人達は、殆ど全員がこのアンプを使い出しましたから、このアンプの性能はご理解できると思います。

アンプの前面にスクリーン印刷で、店の名前を入れて気取っていました。

今は、HPを起こしても知らん振りをしているのですから、僕も少しは大人に成ったみたいです。

2006.12.5
http://hayashilab.syuriken.jp/auvt2503.htm



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クラング・クンスト 音響レンズでコアキシャルスピーカーを作る
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509

SIEMENS(シーメンス)の10インチコアキシャルスピーカー「鉄仮面」を分解した状態

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_801.jpg


 そもそもこの音響レンズを作ろうと考えたのは、「鉄仮面」と呼ばれる SIEMENS(シーメンス)のコアキシャルスピーカーユニットを入手したからです。入手したときはすでに、めぼしいドイツ製フルレンジスピーカーをほとんど蒐集済みでした。「鉄仮面」は日本で多く販売されたものの、ドイツではあまり使われなかったために品薄で、コレクションの最後のほうになっていました。見た目が貧弱な「鉄仮面」にはあまり興味がなかったのですが、いざ聴いてみると感心させられました。なにを聴いても上品でまとまりが良く、少し物足りなさはあるものの、コーン型スピーカーにありがちな「音の暴れ」をほとんど感じませんでした。

 「ブルーフレーム」とか「レッドニップル」という愛称で有名な TELEFUNKEN(テレフンケン)の L6 や、KLANGFILM(クラングフィルム)の KL-L307 といった名機とされるフルレンジユニットは、「鉄仮面」よりもスケール感と聴き応えのある音を出しますが、常にコーン型スピーカーであるということを意識させられる癖のようなものを感じてしまいます。私もかつて ALTEC(アルテック)や GOODMAN(グッドマン)、LOWTHER(ローサー)といった米英のフルレンジユニットを使いましたが、同様な傾向があります。単純にツィーターを追加すれば高音は延びるものの、やかましさがあって「鉄仮面」のような音のまとまりは得られません。なにが「鉄仮面」の音を作っているのでしょうか?


TELEFUNKEN(テレフンケン)の10インチフルレンジL6とSIEMENSのツィーターによるコアキシャル

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_802.jpg


 答えは音響レンズに決まっています。「鉄仮面」の由来である仮面のような鉄のカバーは、中央部分が2枚のプレスされた鉄板の重ね合わせになっていて、ツィーターの高音だけでなく、ウーファーとなるフルレンジユニット中央部分の音も拡散します。中心部分の音は障害物が無いのでそのまま出ますが、その周囲の音は曲げられて通り道が長くなるので遅れ、ちょうど凹レンズのようになります。実際に音響レンズを作って取り付けてみるとみると、コアキシャルにしなくても L6 や KL-L307 のようなフルレンジスピーカーからまとまりの良い音が出ました。そして、コアキシャルにしたばあいは、もっと大きな効果が期待できます。


L6でホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布(後面開放箱に取り付けて軸上1メートルで測定)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_805.jpg


 上のグラフはL6の周波数特性で、測定に用いた箱が小さいために100 Hz以下の低音が減衰しています。高音はグラフの左端から2番目にある中心周波数が16 kHzの棒まで十分なレスポンスがあって立派な特性ですので、測定と同じ軸上の至近距離で聴けば、十分な高音どころか少し過剰に感じるほどです。しかし、軸上から外れると高音は減衰してしまうので、広い立体角の平均では高音は不足しています。ですから、広い部屋で徐々に離れていけば、ちょうどバランスが取れるリスニング位置があるはずですが、日本の住宅事情では無理なばあいが多いと思います。

 そのためか、「フルレンジにツィーターを追加して2ウェイにしても、うまくいかない」という話をよく耳にします。2〜3メートルくらいの近距離で聴くと、ただでさえ過剰な軸上の高音が、ツィーターでさらにやかましくなってしまうケースが多いようです。ヴィンテージのばあい、フルレンジの高音をカットせず、コンデンサーでツィーターの低音をカットするだけの2ウェイ化が多いので、両方の高音が重畳してしまってなおさらです。

 そういうときこそ音響レンズです。同軸にしないばあいでも効果があり、やかましいからと音響レンズをご購入された方から、「実験の結果ツィーターはそのままでフルレンジのほうに音響レンズを付けて成功した」といいうご報告をいただいたこともあります。普通はツィーターに音響レンズを取り付けようとしますが、フルレンジの高音に問題がある場合が多く、そんなときは逆のパターンが有効です。

 コアキシャルでは音響レンズ1個で両方のユニットの音が拡散できるだけでなく、音が融け合って一つのユニットのようになるという効果もあるのでとても有利です。フルレンジに音響レンズを取り付け、ツィーターを天井に向けるというのも良い方法で、デッカのデコラやテレフンケンの O 85 モニターに似た雰囲気のステレオ感が味わえます。ツィーターの数を増やすと、より近い雰囲気になります。


SIEMENS(シーメンス)のツィーターの裏面処理とスペーサー用コルク製ガスケット


https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_804.jpg


 音響レンズでコアキシャルを作るには、上の写真のようにツィーターを中央で支えるための板を用います。写真では黒い鉄板製ですが、5.5〜12ミリくらいの合板(ベニヤ板)でも良いと思います。注意点は、ウーファーとなるフルレンジユニットのコーン紙の正面に来る支持棒をあまり太くしないことです(3センチ以内にしましょう)。写真の板は外形も円ですが、四角でも問題ありません。板に2つのユニットと音響レンズを取り付ければ、コアキシャルの出来あがりです。

 シングルコーンフルレンジとちがって、コアキシャルには複雑な分だけ音をチューニングする要素がたくさんあることも楽しみです。上の写真はツィーターを板に取り付けた状態の裏側です。SIEMENSのアルニコ磁石のツィーターを使っていて、その裏側にフェルトを貼り付けてあります。SIEMENSのコアキシャルにも同様な吸音処理がしてあり、上質な音にするための秘訣といえます。

 周囲のコルク製ガスケットは、ツィーターのお尻がL6のコーン紙にぶつからないようにするためのスペーサーです。このようにツィーター支持板にはある程度の厚みが必要なので、写真のような鉄板ではなく、ベニヤ板で十分です。ユニットはいろいろとあるので共通化できず、鉄板で2枚だけ作るとCAD入力などで高額になってしまうので、ベニヤ板で作れば良かったと反省しています。多少雑に作っても、板が音響レンズに隠れてしまうので気になりません。


L6で作ったコアキシャルを音響レンズ正面の斜め下から見た様子

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_803.jpg


 音響レンズは高音を広い角度に拡散させるだけで、量を減らしてしまうわけではありません。ですから、反射音の比重が大きい離れたリスニング位置では、音響レンズなしに比べてそれほど高音は減少しません。つまり、スピーカーからの距離や角度による高音のバランスの変化が小さくなるので、より自由なリスニングポジションで良い音を楽しむことができます。

 音響レンズを使えば好きなユニットを組み合わせて自分だけの「鉄仮面」を作ることができます。フェライト磁石の10W(「鉄仮面のウーファー」)よりも強力なL6やKL-L307、あるいはフィールド型フルレンジなどとヴィンテージツィーターを組み合わせて、SIEMENSのオリジナル以上のコアキシャルが作れます。今回作った「L6版鉄仮面」は、貸し出し中でなければ試聴可能です。私の耳にはSIEMENSの「鉄仮面」よりも中低音が充実しているように聴こえて物足りなさを感じませんし、シングルコーンフルレンジが苦手とするクラッシックのソプラノも楽しめます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509

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クラング・クンスト 【第2話】ドイツの同軸スピーカー「御三家」 2010年2月20日
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211


 同軸スピーカーといえば、TANNOY の モニター・シリーズや ALTEC の 604 シリーズが有名ですが、「ドイツにも優れた同軸スピーカーがあります」といえば、「ああ、SIEMENS のコアキシャルことだろう」という程度の反応が多いようです。でも、凝ったメカの王国であるドイツに、優れた同軸スピーカーが無いはずがありません。なぜか、この年明けから不思議なくらい、ドイツから同軸スピーカーのオファーがあって、いろいろなユニットを吟味する機会がありました。そこで、それらも含めたドイツ製の同軸ユニットのうちで、わたしが代表的と思う3本をご紹介することにしました。


左からシュルツ、ジーメンス、イゾーフォンの同軸12インチ

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_801.jpg


 さて、そのドイツの同軸スピーカー「御三家」とは、SCHULZ(シュルツ)、SIEMENS(ジーメンス)、そして ISOPHON(イゾーフォン)のことです。クリーム色のフェルトと保護用の金網でコーンがカバーされて見えない SCHULZ と、皮エッジに3本のアームで支えられた大きなツィーターの SIEMENS が極めて個性的な外見なのに比べると、ISOPHON は少し地味に見えますね。残念ながら ISOPHON 以外は数が少ないユニットで、入手は容易ではありません。


シュルツの後側(カバーを外したところ)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_802.jpg


 御三家の筆頭といえば、やはり SCHULZ になるでしょう。SCHULZ は戦中に帝国放送協会などが開発した世界初のステレオ・テープレコーダーとともに用いられた、Eckmiller の12インチ同軸ユニット O15 にまで遡る、ドイツの同軸スピーカーとして、最も深い歴史のあるユニットです。戦後になって東ドイツの SCHULZ に受け継がれて、O16、O17、O18と作り続けられ、シャルプラッテンのレコーディング・スタジオや、放送局でモニターとして使われました。ツィーターはアルミドームで、柔かい普通のアルミ材をプレス成形ではなく、ヘラで加工したように見えます。ウーハーのエッジは発砲ネオプレンゴムで、密閉箱や大型のバスレフが適しています。現代の基準でも十分にワイドレンジで、とても古いユニットとは思えません。能率が低いのが欠点ですが、極めて分析的な音でありながら耳にやさしいのは不思議です。ステレオの臨場感が素晴らしいのは、いうまでもありません。


ジーメンスの後側

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_803.jpg


 つぎは SIEMENS ですが、俗に鉄仮面などと呼ばれる有名な(10インチの)コアキシャルではなく、12インチの同軸で、鉄仮面とは比較にならないほど本格的な作りのユニットです。能率は見た目ほど高くなく、皮のフリーエッジで延長された低音に対し、高域はアルミコーンなのに SCHULZ のようには伸びていません。そのせいかコアキシャルとしては重心が低くくて暖かい音色で、SIEMENS のユニットによくある硬さは感じません。入手は3つのなかで最も困難です。


イゾーフォンの後側

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_804.jpg


 最後は ISOPHON で、複数モデルの同軸ユニットを製造しましたが、なんといっても有名なのはオーケストラです。このオーケストラ同軸ユニットは、テレフンケンのスタジオ・モニターとして多用されました。ご紹介するのは初期のもので、よく見かける後期のものとは異なっています。磁気回路の塗装が後期の黒に対して鮮やかな青であること、大きなマッチングトランスがあること、そして、ツィーターの背面に吸音処理のための大きめなカバーがあることが主なちがいです。地味な外見に反して明るく爽やかな音色なうえ、能率も3つのなかで一番高いので、3極管シングル・アンプ愛好家に重宝されているのも納得できます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/433.html#c19

[昼休み53] 千葉県にだけは住んではいけない 中川隆
254. 中川隆[-10420] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:22:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1882]

勇一郎被告「心愛の存在自体が嫌」/なぎさ被告供述
[2019年5月16日23時54分]


千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(当時10)が1月に自宅浴室で死亡した虐待事件で、父勇一郎被告(41=傷害致死罪で起訴)の暴行を制止しなかったとして傷害ほう助罪に問われた母なぎさ被告(32)の初公判が16日、千葉地裁で開かれた。

検察側から、なぎさ被告の供述調書が証拠として提出され、心愛さんが亡くなる直前の様子や、亡くなる直前に受けた虐待の実態が明らかになった。

今年1月21日に勇一郎被告がインフルエンザになり、終日自宅にいた。「心愛の存在自体が嫌」と言い、寝室に閉じこめ、トイレにも行かせなかった。心愛さんはお漏らししたという。

22日午後10時ごろから、勇一郎被告は心愛さんに「壁に向いて立ってろ」と命令し、23日の明け方まで、そばで監視していた。23日は「風呂場で駆け足してろ」。24日午前1〜2時に「またお漏らしした罰として、風呂場で午前10時まで立ってろ」と命令した。

24日午前、なぎさ被告が寒さを感じるほど、冷え込んでいたが、風呂場の中で、心愛さんは肌着1枚、パンツ1枚の姿。肌着がぬれて透けて見える状態だった。午後1時、勇一郎被告は「5秒以内に服を脱げ。5、4、3、2、1」とカウントダウンしたが、心愛さんの肌着やパンツがぬれていて、すぐに脱げなかった。心愛さんは脱ぐ気力すらなかったように見えたという。

勇一郎被告はボウル1杯の冷水を3回、かけた。心愛さんがシャワーのお湯を出そうとすると「お湯はダメだ。ママがいると甘える」と言い、背中や頭にシャワーの冷水を浴びせた。心愛さんは背中を丸めて震えていたという。

さらに、リビングでうつぶせにさせた心愛さんの背中に乗り、両足をつかんで、エビぞりさせるなど、プロレス技のようなものをかけた。心愛さんはお漏らししてしまったという。

23、24日は心愛さんに食事を与えてなかったという。24日午後9時ごろ、心愛さんは「寒い、寒い」と震えながらストーブにあたっていた。午後9時50分ごろ、「もう寝ようか」と声を掛けたのが、心愛さんとの最後の会話だった。なぎさ被告が心愛さんを寝室に入れようとすると、勇一郎被告から「何でいる。ダメだからな」と止められたという。勇一郎被告が心愛さんを寝室から連れ出した。

その後、ドンという音が2回、風呂場から聞こえた。勇一郎被告から「ちょっと来て。心愛が動かない」と比較的冷静に言われたという。勇一郎被告は「自分が(119番に)電話をする」と言った。その時、心愛さんは青ざめていた。脈も取れなかった。なぎさ被告はシャワーのお湯をかけ続けたり、腕の力だけで心臓マッサージを施したが、反応はなかったという。

http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/390.html#c254

[不安と不健康16] “早死にする人”ランキング 短命にある共通点とは…(ZAK×SPA!)  赤かぶ
92. 中川隆[-10419] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:25:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1883]

極端な糖質制限、寿命に影響か=動物実験が示唆−東北大
5/17(金) 7:23配信 時事通信

 内臓脂肪の減少などに効果がある糖質制限も、極端な制限を長期間続けると老化を早める可能性がある−。

 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(食品機能学)らの研究グループが、動物実験を通じてこんな結果をまとめた。糖質制限は手軽なダイエット法としても人気があるが、都築准教授は「専門家の管理下で行うべきだ」と警鐘を鳴らしている。

 都築准教授らは寿命が1年程度の実験用マウスを3グループに分け、それぞれ(1)標準的な栄養割合の餌(2)脂肪の多い餌(3)炭水化物を減らし、たんぱく質を増やした糖質制限食−を与えて飼育。糖質制限食は炭水化物によるカロリーが全体の2割程度と、人間が1日3食とも主食を取らない状態に相当する厳しい制限とした。

 その結果、糖質制限食を食べたマウスの寿命は標準的な餌のグループと比べ8〜9週短いなど、他の2グループと比べ短かった。飼育開始から約1年後に記憶力を測ったところ、標準的な餌のグループの半分程度に低下していた。

 糖質制限をしたマウスの腸内では悪玉菌が増える一方、善玉菌は減少しており、老化に影響を与えた可能性がある。人間も短期の糖質制限で腸内細菌のバランスが崩れることが分かっており、都築准教授は「人間でも十分に起こり得る」と推測する。

 都築准教授は、糖質制限は糖尿病対策などに有益としつつ、「医療の一環として専門家が介入してやるべきもの」と指摘。「短期間は問題ないが、ずっと続けると悪影響の可能性がある」と忠告した。

 研究成果は静岡市で開かれる日本栄養・食糧学会で、19日に発表される。

http://www.asyura2.com/13/health16/msg/134.html#c92

[不安と不健康15] コンビニ弁当やお握りは辞めた方がいいです。『拡散』 (カズちゃんのブログ)  赤かぶ
289. 中川隆[-10418] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:26:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1884]

極端な糖質制限、寿命に影響か=動物実験が示唆−東北大
5/17(金) 7:23配信 時事通信

 内臓脂肪の減少などに効果がある糖質制限も、極端な制限を長期間続けると老化を早める可能性がある−。

 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(食品機能学)らの研究グループが、動物実験を通じてこんな結果をまとめた。糖質制限は手軽なダイエット法としても人気があるが、都築准教授は「専門家の管理下で行うべきだ」と警鐘を鳴らしている。

 都築准教授らは寿命が1年程度の実験用マウスを3グループに分け、それぞれ(1)標準的な栄養割合の餌(2)脂肪の多い餌(3)炭水化物を減らし、たんぱく質を増やした糖質制限食−を与えて飼育。糖質制限食は炭水化物によるカロリーが全体の2割程度と、人間が1日3食とも主食を取らない状態に相当する厳しい制限とした。

 その結果、糖質制限食を食べたマウスの寿命は標準的な餌のグループと比べ8〜9週短いなど、他の2グループと比べ短かった。飼育開始から約1年後に記憶力を測ったところ、標準的な餌のグループの半分程度に低下していた。

 糖質制限をしたマウスの腸内では悪玉菌が増える一方、善玉菌は減少しており、老化に影響を与えた可能性がある。人間も短期の糖質制限で腸内細菌のバランスが崩れることが分かっており、都築准教授は「人間でも十分に起こり得る」と推測する。

 都築准教授は、糖質制限は糖尿病対策などに有益としつつ、「医療の一環として専門家が介入してやるべきもの」と指摘。「短期間は問題ないが、ずっと続けると悪影響の可能性がある」と忠告した。

 研究成果は静岡市で開かれる日本栄養・食糧学会で、19日に発表される。

http://www.asyura2.com/09/health15/msg/764.html#c289

[リバイバル3] 糖質制限を何年も続けると廃人になる 中川隆
20. 中川隆[-10417] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:26:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1885]

極端な糖質制限、寿命に影響か=動物実験が示唆−東北大
5/17(金) 7:23配信 時事通信

 内臓脂肪の減少などに効果がある糖質制限も、極端な制限を長期間続けると老化を早める可能性がある−。

 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(食品機能学)らの研究グループが、動物実験を通じてこんな結果をまとめた。糖質制限は手軽なダイエット法としても人気があるが、都築准教授は「専門家の管理下で行うべきだ」と警鐘を鳴らしている。

 都築准教授らは寿命が1年程度の実験用マウスを3グループに分け、それぞれ(1)標準的な栄養割合の餌(2)脂肪の多い餌(3)炭水化物を減らし、たんぱく質を増やした糖質制限食−を与えて飼育。糖質制限食は炭水化物によるカロリーが全体の2割程度と、人間が1日3食とも主食を取らない状態に相当する厳しい制限とした。

 その結果、糖質制限食を食べたマウスの寿命は標準的な餌のグループと比べ8〜9週短いなど、他の2グループと比べ短かった。飼育開始から約1年後に記憶力を測ったところ、標準的な餌のグループの半分程度に低下していた。

 糖質制限をしたマウスの腸内では悪玉菌が増える一方、善玉菌は減少しており、老化に影響を与えた可能性がある。人間も短期の糖質制限で腸内細菌のバランスが崩れることが分かっており、都築准教授は「人間でも十分に起こり得る」と推測する。

 都築准教授は、糖質制限は糖尿病対策などに有益としつつ、「医療の一環として専門家が介入してやるべきもの」と指摘。「短期間は問題ないが、ずっと続けると悪影響の可能性がある」と忠告した。

 研究成果は静岡市で開かれる日本栄養・食糧学会で、19日に発表される。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/734.html#c20

[リバイバル3] 糖質制限食がダメな理由・・・・・古代人のミイラが語る・・・・ 中川隆
49. 中川隆[-10416] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:27:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1886]

極端な糖質制限、寿命に影響か=動物実験が示唆−東北大
5/17(金) 7:23配信 時事通信

 内臓脂肪の減少などに効果がある糖質制限も、極端な制限を長期間続けると老化を早める可能性がある−。

 東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(食品機能学)らの研究グループが、動物実験を通じてこんな結果をまとめた。糖質制限は手軽なダイエット法としても人気があるが、都築准教授は「専門家の管理下で行うべきだ」と警鐘を鳴らしている。

 都築准教授らは寿命が1年程度の実験用マウスを3グループに分け、それぞれ(1)標準的な栄養割合の餌(2)脂肪の多い餌(3)炭水化物を減らし、たんぱく質を増やした糖質制限食−を与えて飼育。糖質制限食は炭水化物によるカロリーが全体の2割程度と、人間が1日3食とも主食を取らない状態に相当する厳しい制限とした。

 その結果、糖質制限食を食べたマウスの寿命は標準的な餌のグループと比べ8〜9週短いなど、他の2グループと比べ短かった。飼育開始から約1年後に記憶力を測ったところ、標準的な餌のグループの半分程度に低下していた。

 糖質制限をしたマウスの腸内では悪玉菌が増える一方、善玉菌は減少しており、老化に影響を与えた可能性がある。人間も短期の糖質制限で腸内細菌のバランスが崩れることが分かっており、都築准教授は「人間でも十分に起こり得る」と推測する。

 都築准教授は、糖質制限は糖尿病対策などに有益としつつ、「医療の一環として専門家が介入してやるべきもの」と指摘。「短期間は問題ないが、ずっと続けると悪影響の可能性がある」と忠告した。

 研究成果は静岡市で開かれる日本栄養・食糧学会で、19日に発表される。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/585.html#c49

[近代史3] 雅子という女は凄い女 _ 気に入った相手とは手当たり次第という感じ _ 男性経験は20人は超えている 中川隆
96. 中川隆[-10421] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:46:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1881]

上皇さまを絶句させた「雅子新皇后」言行録
5/17(金) 5:58配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190517-00561758-shincho-soci


ついに国母となられ


 4日の一般参賀では鶸色(ひわいろ)のドレスをお召しになり、新天皇のお隣で破顔なさっていた雅子皇后。6回のお出ましを無事務められ、今後はいよいよ「ご公務デビュー」となるのだが、思えばこれまでの道のりは、およそ平坦とは言い難かった。
.

 ベテラン皇室記者が振り返る。

「愛子さまがお生まれになったのは2001年12月。束の間、緊張から解き放たれた雅子さまは、翌年の4月の会見では涙ながらに『生まれてきてありがとう』と仰っていました」

 が、03年冬には帯状疱疹を発症。その後静養に入られ、翌年には「適応障害」との診断がなされた。現在もなお長期療養が続き、今後のご公務もご体調をみながら取り組んでいかれることになる。

「ご成婚以降、雅子さまはしばしば、ご実家である小和田家との“距離の近さ”が取り沙汰されてきました。時に正田家と比較され、また実際に帯状疱疹のご静養中は、軽井沢にある小和田家の別荘で過ごされ、そこに皇太子さま(当時)=以下同=がお見舞いに行かれていたのです」(同)

 ハーバード大を出られて外務省に入られた御身にとって、皇室がまるで異質の環境だったことは想像に難くない。何しろ、常にお世継ぎを求められる重圧から、

「95年に陛下(当時)=以下同=が『国民はみな、あなたたちのお世継ぎを期待していますよ』とお声をかけられたことがありました。ご懐妊の兆しの見えない雅子さまを陛下が慮って仰ったのですが、これに雅子さまは『私の周りで、そんなことを言う人は誰もいません』と言い放たれ、陛下は大いに驚かれていました」(宮内庁関係者)

 その後、長期療養に入る直前の04年5月には、皇太子さまのいわゆる「人格否定発言」によって、世は騒然となった。

「ご発言の真意を測りかねた東宮大夫がご夫妻にお電話し、ご説明をお願い申し上げました。雅子さまはこれにいたく反発され『それなら私は皇太子妃を辞めます』と電話口で叫び、切ってしまわれた。そして、お傍にいらっしゃった皇太子さまに向かって『はっきり申し上げておきましたよ』と口にされたのです」(同)

 宮内庁をはじめとする周囲へのご不信がピークに達していたのかもしれない。ほどなく、激しいご心情を露わにされた肉声も漏れてきた。

〈公務に出られない理由を病気にしているのは宮内庁です。私は病気ではありません〉――。

 先の関係者が続けて、

「雅子さまはご静養に入られてからしばらく、東宮女官に対して強い不信感を持っておられました。お振舞いなどについて彼女らが言い触らし、それがメディアの知るところとなって報じられ、皇室内での確執へと繋がっていると思い込まれていたふしがありました」

 実際に“宮内庁は守ってくれない”との思いに囚われていた雅子皇后は、

「当時、お心を許されていたのは皇太子さまとご実家だけという状況でした。そこでご実家の家族からも『今を耐えれば、ゆくゆくは皇后になる時代が来るのですから』といった趣旨の励ましを受けていたというのです」(同)

 まさしくその御代が到来したわけだが、令和においては、その“励まし”はいかがなるのだろうか。

「週刊新潮」2019年5月16日号 掲載
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190517-00561758-shincho-soci
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/265.html#c96

[近代史3] 皇太子妃の雅子さんは典型的なダメダメ家庭出身者  中川隆
48. 中川隆[-10420] koaQ7Jey 2019年5月17日 10:46:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1882]

上皇さまを絶句させた「雅子新皇后」言行録
5/17(金) 5:58配信 デイリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190517-00561758-shincho-soci


ついに国母となられ


 4日の一般参賀では鶸色(ひわいろ)のドレスをお召しになり、新天皇のお隣で破顔なさっていた雅子皇后。6回のお出ましを無事務められ、今後はいよいよ「ご公務デビュー」となるのだが、思えばこれまでの道のりは、およそ平坦とは言い難かった。
.

 ベテラン皇室記者が振り返る。

「愛子さまがお生まれになったのは2001年12月。束の間、緊張から解き放たれた雅子さまは、翌年の4月の会見では涙ながらに『生まれてきてありがとう』と仰っていました」

 が、03年冬には帯状疱疹を発症。その後静養に入られ、翌年には「適応障害」との診断がなされた。現在もなお長期療養が続き、今後のご公務もご体調をみながら取り組んでいかれることになる。

「ご成婚以降、雅子さまはしばしば、ご実家である小和田家との“距離の近さ”が取り沙汰されてきました。時に正田家と比較され、また実際に帯状疱疹のご静養中は、軽井沢にある小和田家の別荘で過ごされ、そこに皇太子さま(当時)=以下同=がお見舞いに行かれていたのです」(同)

 ハーバード大を出られて外務省に入られた御身にとって、皇室がまるで異質の環境だったことは想像に難くない。何しろ、常にお世継ぎを求められる重圧から、

「95年に陛下(当時)=以下同=が『国民はみな、あなたたちのお世継ぎを期待していますよ』とお声をかけられたことがありました。ご懐妊の兆しの見えない雅子さまを陛下が慮って仰ったのですが、これに雅子さまは『私の周りで、そんなことを言う人は誰もいません』と言い放たれ、陛下は大いに驚かれていました」(宮内庁関係者)

 その後、長期療養に入る直前の04年5月には、皇太子さまのいわゆる「人格否定発言」によって、世は騒然となった。

「ご発言の真意を測りかねた東宮大夫がご夫妻にお電話し、ご説明をお願い申し上げました。雅子さまはこれにいたく反発され『それなら私は皇太子妃を辞めます』と電話口で叫び、切ってしまわれた。そして、お傍にいらっしゃった皇太子さまに向かって『はっきり申し上げておきましたよ』と口にされたのです」(同)

 宮内庁をはじめとする周囲へのご不信がピークに達していたのかもしれない。ほどなく、激しいご心情を露わにされた肉声も漏れてきた。

〈公務に出られない理由を病気にしているのは宮内庁です。私は病気ではありません〉――。

 先の関係者が続けて、

「雅子さまはご静養に入られてからしばらく、東宮女官に対して強い不信感を持っておられました。お振舞いなどについて彼女らが言い触らし、それがメディアの知るところとなって報じられ、皇室内での確執へと繋がっていると思い込まれていたふしがありました」

 実際に“宮内庁は守ってくれない”との思いに囚われていた雅子皇后は、

「当時、お心を許されていたのは皇太子さまとご実家だけという状況でした。そこでご実家の家族からも『今を耐えれば、ゆくゆくは皇后になる時代が来るのですから』といった趣旨の励ましを受けていたというのです」(同)

 まさしくその御代が到来したわけだが、令和においては、その“励まし”はいかがなるのだろうか。

「週刊新潮」2019年5月16日号 掲載
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190517-00561758-shincho-soci
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/179.html#c48

[昼休み54] 中国製ラブドールのブリードには内分泌攪乱物質が大量に含まれていて非常に危険 中川隆
42. 中川隆[-10419] koaQ7Jey 2019年5月17日 11:00:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1883]

ミクロメイド
食品衛生法370号を準拠したエラストマーゲルはこれほど違う
https://www.real-lovedoll.jp/


当社で製造しているラブドールは食品衛生法370号を準拠したラブドールになり
2018年に厚生労働省の食品衛生法に基づく検査機関でエラストマーゲル【ミクロン60】の検査を行った安全が証明されたラブドールです。

このエラストマーゲル【ミクロン60】を使ったラブドールは有害成分を含まないのでお肌のさわり心地は人間に限りなく近く極上です。

■食品衛生法370号を準拠したエラストマーゲルはこれほど違う

@ 有害な物質が入っていないので通常のエラストマーにある嫌な臭いが徹底的にカットされました。

A 有害な物質が入っていないので舐めても安心です。

B お肌表面のブリード(油のべた付き)が大幅に少ない。(北海道の氷点下20度の倉庫内でもブリードは発生しておりません)

C エラストマーゲルの質が高いので耐久性が高く保管の場合には年数を重ねても材質の劣化はほぼありません。

D エラストマーゲルの質が高いので材質の柔軟性を生かした関節の可動範囲は最高水準です。※48手も可能
https://www.real-lovedoll.jp/

_____


ミクロメイド 安全性と品質について
https://www.real-lovedoll.jp/ce.html

特別な材質を使っています【食品衛生法、重金属の検査済み】

当社ドールは2018年に厚生労働省の食品衛生法に基づく検査機関にて検査を行い人体に無害であることが証明されました。
食品衛生法370号を準拠した非常に安全な材質を使用したドールになっています。


食品衛生法370号を準拠したエラストマーゲルはこれほど違う

@ 有害な物質が入っていないので嫌な臭いを徹底的にカットされました。

A 有害な物質が入っていないので舐めても安心です。

B ブリードが大幅に少ない。(北海道の氷点下20度の倉庫内でもブリードは発生しておりません)

C エラストマーゲルの質が高いので耐久性が高く保管の場合には年数を重ねても材質の劣化はほぼない。


1.食品衛生法の試験結果 (フタル酸エステル試験)

【試験項目】 食品衛生法・食品・添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)

【試験実施日】 平成30年 11月2日

【試験方法】食品衛生法・食品・添加物等の規格基準(厚生労働省告示第370号)
おもちゃにおけるフタル酸エステル試験法(平成23年8月12日食安発0812第1号)


【試験結果】

フタル酸ジ-n-ブチル(安全な規格値0.1%以下)・・0.1%以下
フタル酸ベンジルブチル(安全な規格値0.1%以下)・・0.1%以下
フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(安全な規格値0.1%以下)・・0.1%以下
フタル酸ジ-n-オクチル(安全な規格値0.1%以下)・・0.1%以下
フタル酸ジイソノニル(安全な規格値0.1%以下)・・0.1%以下
フタル酸ジイソデシル(安全な規格値0.1%以下)・・0.1%以下


2.欧州規格 重金属の試験結果

【試験項目】 欧州規格 重金属試験
【試験実施日】 平成30年 11月1日
【試験方法】 玩具の安全に関する欧州規格(EN71)


【試験結果】

溶解性 アンチモン(安全な規格値60以下)・・5未満
溶解性 ヒ素(安全な規格値25以下)・・ 3未満
溶解性 バリウム (安全な規格値1000以下)・・50未満
溶解性 カドミウム (安全な規格値75以下)・・75未満
溶解性 クロム (安全な規格値60以下)・・5未満
溶解性 鉛 (安全な規格値90以下)・・5未満
溶解性 水銀 (安全な規格値60以下)・・5未満
溶解性 セレン (安全な規格値500以下)・・50未満


3.食品衛生法の試験結果 (重金属・ホルムアルデヒド試験)

【試験項目】 食品衛生法・食品・添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)
【試験実施日】 平成30年 11月6日
【試験方法】 食品衛生法・食品・添加物等の規格基準(厚生労働省告示第370号)
第4おもちゃ Aおもちゃ又はその原材料の規格及びBおもちゃの製造基準(平成22年厚生労働省告示第336号)

【試験結果】
【TPEの材質試験】
カドミウム(安全な規格値10μg/g以下)・・2μg/g未満
鉛(安全な規格値10μg/g以下)・・10μg/g未満

【溶出試験】
重金属(Pbとして)(安全な規格値1μg/mL以下)・・1μg/mL以下
蒸発残留物(水)(安全な規格値40μg/mL以下)・・12μg/mL
フェノール(安全な規格値5μg/mL以下)・・5μg/mL 以下
ホルムアルデヒド(安全な規格値 陰性)・・ 陰性
亜鉛(安全な規格値1μg/mL以下)・・1μg/mL未満


【以下の呼吸器障害、粘膜障害を引き起こす人体へ影響する物質は含まれておりません】

揮発性有機化合物(VOC=シンナーなどの有機溶剤類)
https://www.real-lovedoll.jp/ce.html
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/260.html#c42

[リバイバル3] ドイツ OCTAVE社の真空管アンプ

ドイツ OCTAVE社の真空管アンプ


Octave Amplifier - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Octave++Amplifier&sp=mAEB


OCTAVE Audio-Japan
http://www.fuhlen.jp/octave/


ヤフオク! - アンプ - 「オクターブ」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPDjIPkHlaY38A0M5APDh8?p=%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%96&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPFlWtj3la4i0ArkFAPDh8?p=OCTAVE&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0


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HAL3 - OCTAVEプリメイン試聴レポート
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html

OCTAVE V16 Single ended の私的インプレッション:多様性を求めて 万策堂の私的オーディオインプレッション
http://pansaku.exblog.jp/26017439/

最高の素材、真空管を生かしたアンプ造り ドイツ、OCTAVE社 HP 500 SEとMRE 130
http://www.vividcar.com/cgi-bin/WebObjects/f1b8d82887.woa/wa/read/10c066b977d/

OCTAVE(オクターヴ)は1986年にAndreas Hofmannによってドイツの真空管アンプ専業ブランドとして創立されました。

技術的な特徴としていえるのは電源や出力トランスの自社生産、世界の最先端を進む電源回路、五極管プッシュプル回路が中核となっている。

実際にOCTAVEのアンプからもたらされるサウンドはきわめて先進的なもので、現代のハイエンドオーディオ界に生まれたある意味で革命的な製品群と呼べるのではないでしょうか。長年に渡って研鑽を積んだ練達のオーディオファイルを心底から感服させる驚異的性能を、ドイツ的流儀といえる質実剛健さを感じる素朴な外観の中に内抱している。

真空管パワーアンプでは出力トランスの支配力が きわめて大きく、時として音質の殆どを決定してしまうキー・デヴァイスとなりえる。

元々OCTAVEは親子二世代に渡って継承されてきたホフマン・トランスフォーマーズというドイツのトランス工場を原点とし、現在も自前でトランスを自社アンプに供給している。

磁界を制御して変換効率を最大で10%近く向上させる独創的なPMZコアトランスは同社最大の技術的アドヴァンテージだ。

その音は最先端テクノロジーで真空管の持つ可能性をさらに追求したものと確信させる。音を文章に書き起こすと、たとえば高域は明快なまでに明るい傾向で、ハイコントラストでブリリアントな音、燦然と光り輝くサウンドは眩い光を空間に解き放っていく。体温を上昇させるほどの高揚感をともなって、音楽を活き活きとした生命感に満ちた音で表現する。


音色には血が通った暖かさがあり、ふくよかで温度感が高く濃厚な色艶が乗っている。

ギターは倍音成分が豊かで、艶やかな光沢感ともなった弦楽合奏の麗しき響き、格調高く、典雅な佇まいを持ち、音に対して主義主張の強い個性的なモデルである。

万華鏡を覗き込むような色彩感の豊かさは極上の管球機の持つ美点だが、ソリッドステート以外では実現が困難と思われた研ぎ澄まされた輪郭の切れ味や彫琢が深く空間に刻まれる高度な音像表現は抜群の解像力で驚かされる。

往年の管球銘機の霧のような繊細で濃密なノスタルジックな雰囲気と、 高い分解能でハイスピード、ウッドベースはタイトに切れて爽快な聴こえとが両立する。

ガラス細工のような締り切ったソリッドな低域を持ち、オールドマッキンやTVA-1、そして一部のドレットノート級モデルを除くと、「真空管パワーアンプの低音はヤワだ」「低音が軽い」と思い込んでいた私の固定観念を完全に拭い去ってくれました。

それも中高域の質感を一切犠牲にすることなく。思わず息を呑むような OCTAVE MRE130のサウンドは抑揚がかなり大きく、スリリングなもので室内に破壊神が降臨したかのような、猛り狂う激情を思わせる、

すさまじい怒涛のダイナミクスを叩きだす、圧倒的ハイパワーと際立った高性能さ、 静寂感(S/N比)の高さはとても管球とは思えない、耳を疑う程の優秀な特性を誇っている。

OCTAVE MRE130の持つ最先端のサウンドは鮮度感がきわめて高く、典型的な真空管機の持つ包み込まれるようにやわらかく広がるなんともいえない聴き心地よさも持っている。真空管愛好者だけにしか決して味わえない至福の一時だ。

ダンピングファクターは8と管球機らしい控えめな数値だが、実際のドライバビリティは特段といえる高さがあり、高効率98dBというスペックを持つが、 大きくて重たい14インチ(35.5cm)ダブルウーファーと負荷の高いネットワークを有し、インピーダンスが3Ωまで落ち込む特性上、とても鳴らし難いJBL S9500をシングルで完璧に鳴らし切っているのをみて、このスピーカーに惚れ込んでいるものの、シングルアンプ時の選択肢がかなり狭まったことに苦慮する私を安堵させた。

BLACK BOXの投入はさらに効果的で、どこまで音圧を上げてもへこたれない(オーバーロードプロテクションが働いてアンプが気絶しない)駆動力の高まりにさらに気を良くしました。JBLを鳴らす方に強くお勧めしたいです。

OCTAVEの音は元々日本に上陸した初期の頃から完成されております。
現在はモデルチェンジしてかなり高価になっていますが、音質的にはあまりというかほとんど変わらないです。

さらにステレオ機とモノラル機では段違いにモノラル機の方が良いです。

高性能な真空管パワーアンプでは間違いなく最高峰です。真空管で現代のハイエンドスピーカーを鳴らしたい方、ダイナミックでハード志向なのでJBLやTADなどのホーンスピーカーを鳴らしたい方に向いています。


OCTAVEのアンプは非常に堅牢で保護回路も万全、高い安定性を備えて故障しづらいと信頼性の高さに定評があります。内部パーツもフィルムコンデンサーなど経年劣化するものが使われておらず何十年とノントラブルで使えるほど耐久性に優れています。


また、OCTAVEのバイアス調整は非常に簡単で、正面右側のノブを回して出力管を選択し、真空管の側にそれぞれ付いているつまみをマイナスドライバーで時計回りに回してグリーンのランプが点灯する位置に合わせるだけです。
(最初に必ず一度反時計回りに一杯まで回してバイアスを最小値にします)


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OCTAVE MRE 130 パワーアンプ
トランス技術を生かし研ぎ澄まされた音♪ 2014/06/25
http://otomani.jp/poweramp/1342

Exif_JPEG_PICTUREMRE130はトランジスタと真空管を使い、五極管を出力段に採用したハイブリッドのモノラルアンプ♪

OCTAVEはドイツで製造され、アンドレアス・ホフマンが設計したアンプでアンドレアスの父親が1968年にホフマン・トランスフォーマーズという会社を設立し、コイル・トランスを開発し、販売していました。

そのホフマン・トランスフォーマーズの強みを生かし、長年に渡り電源、巻線の研究・開発を培ってきた成果が音に結びついています。
8Ω時で100W、4Ω時では140Wの出力があり、JBLの4344や9500等、鳴らしにくい旧大型スピーカーも十分にドライブが可能です。

付属の6550からKT88、EL34の真空管に差し替えが可能のモデルです♪

特に出力管をGECやGOLDLIONのオリジナルにするだけで大きく化けますね。
レプリカのGOLDLIONはロシアで製造されたロシア管でオリジナルと比べると比べものになりませんw

前段にはECC82(12AU7)が使われているのでTELEFUNKENやSIEMENSなどの高信頼管ECC802Sとの差し替えもお勧めです。

ECC802Sに交換するとよりSNが高まり、抜けが良く滲みもより一掃されます。
高信頼管は価格が高いのでECC82(12AU7)から交換されても良いですね♪
ダイナミックレンジが広くSNに優れ、エッジの立ったキレがあり、鮮度感の高い音色が特徴。

全帯域に渡り、色彩感も豊かでダイナミズムに優れていますので音の悪いアニソンでもある程度、纏まりがあります。
デメリットとしてはサ行・タ行が多少強いのでスピーカーによっては高域がキンキンします。

インシュレーターやケーブルでサ行が目立たないようにするのも良いです。
このアンプはオプションにBlack BoxやSuper Black Boxがありますのでそれらを使う事により、電源が強化され音質が向上します。

滑らかさも大幅に向上しますのでサ行やタ行が緩和されます♪

水樹奈々さんが歌う魔法少女リリカルなのはA’sのキツイ音もSuper Black Boxを入れればノープロブレム(`・ω・)b

Super Black Boxを入れなくてもケーブル、インシュレーターで多少のキツさは緩和出来ますがw

ライブ音源が好きな方にお勧めできるアンプです♪


☆ SPEC ☆

■型番:MRE 130

■価格:1,880,000円(税別)

■出 力:100W(8Ω)、140W(4Ω)
■出力段構成 パラレルプッシュプル、拡張型5極管接続

■ダンピングファクター 8(20Hz〜15kHZ)

■真空管 6550C×4、6C5×1(後期6SN7に変更)、ECC82×2

■外形寸法(カバー取付時) 485W×176H×408D mm
■重量(カバー取付時) 19dB(6.8Ω負荷時オーバーオール)
■ゲイン 25kg/1台

■国内代理店:フューレンコーディネート

本国:Octave Audio
http://www.octave.de/

MRE130 詳細
http://www.fuhlen.jp/octave/products/mre130.html


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楠 薫のオーディオ三昧 ■ OCTAVE HP500SE/LE ■
http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE.htm

 オーディオって、本当にわからないものです。

 以前、Ayreのアンプを使用していた時には、このプリアンプも試してみていたのですが、 少し音がクリアさに欠け、音が重たいと感じたのですが……。

 それが、メインアンプをFirst Watt SIT-1に変えてから、どうもAyreのラインアンプの音が 浮遊して地に足がついていない音だと感じて、他のプリアンプをいろいろ試聴することにしました。  解像度などの点と、メインアンプと同じ作者だけあって傾向が似ているということで、 ほぼ、パス・ラボのPASS XP-30に決まりかけていたのです。

 試聴機を返却し、AYRE KX-Rを下取りに出して購入資金を捻出し、他のプリも一応試すことに して、手元にクラシック音楽用のプリアンプがなくなったので、とりあえずはOCTAVE HP500SE/LE でも鳴らしておくか、と繋いでみて、ぶっ飛びました。

 First Watt SIT-1でSonus Faber Stradivari Homageを鳴らすと、鮮度が良すぎて高域側にエネルギーが集中する感じで、その分、 ローエンドの量感が不足する印象があり、ちょっとどうかな、と思っていたところを見事に補い、音の鮮度の点ではダイレクト接続には劣るものの、 透明感がありながら、懐の深い鳴り方をします。

 しかも、伸びやかでストレス・フリー。音ではなく、音楽に身を委ねることが出来る音です。

 加えて音が単調にならず、色彩豊か。

 メインアンプに寄り添った鳴り方をしているかのようです。

 もっとも、拙宅のOCTAVE HP500SE/LEは、Limitted Editionで、現行のSVとは回路的にも 少し違うようですが、詳細はわかりません。

 さらに真空管を交換し、私好みの音になっている点も見過ごせません。

■ラインアンプ真空管1:ECC82/12AU7 テレフンケン(ダイヤマーク)
■ラインアンプ真空管2&3:EF184 ムラード
■フォノアンプ真空管4:ECC83/12AX7  ムラード
■フォノアンプ真空管5:ECC81/12AT7 オリジナル(米国製)
■フォノアンプ真空管6:ECC88/6922 ムラード

 ですから、同じOCTAVE HP500SEでも、現行品を購入して、同じ音で鳴るわけではないのですが、 懐が深くてしなやかで伸びやかな鳴り方はムラード。

 楽器の質感を正確に描き出し、色彩豊かでシャープな鳴り方は、テレフンケン。
 たまたまでしょうが、それぞれの持ち味が生かされて、うまく溶け合った音、と言えましょう。

 それが活かされる、真空管の持ち味が損なわれない卓越した回路技術も重要なのでしょう。

 それならばOctave Jubilee Preampならもっと上の音が期待出来るかも、と比較試聴やってみた のですが、友人の言葉を借りるなら、

「こっち(HP500SE/LE)はずるい。真空管の素材があまりにも 違い過ぎる。Jubilee Preampの凄さの片鱗は随所に見えるのに、佐賀関の漁港で水揚げしたばかりの 関サバとスーパーの安売りコーナーに出ている氷で冷やされたトロ箱のサバで料理して比較されちゃぁ、 いくら料理人の腕が良くてもなぁ……」

 同席した他の4人、みな、大きく首肯いていました。
 九州の地元民しかわからない喩えで済みません。(^^;

 そういうわけで、OCTAVE HP500SE/LEは、正妻の座に復活することになりました。
 で、フォノアンプがこれまた凄く出来が良いので、REC Outから取り出して、EMT927からVIOLA SOLO に繋いでいます。

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正面です。
ツマミが滑りやすく、力を入れて回すと緩んでしまうことがあります。
真ん中のボリューム、Jubilee Preampのようにロータリスイッチ式の方が良かったように思います。
もっとも、400万円のJubilee Preampと比較しては、ちょっと気の毒かも。


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メッシュの天盤が付いています。


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出力にXLRはありますが、バランス入力はありません。RCAタイプだけです。
MCカートリッジも使用できますが、個人的にはトランスを挟んでMMで使用した方がEMTの厚みのある 音が損なわれないで良いように思いました。

拙宅の場合、ジャズ用としてプリ部を使用していますから、そういう結果になったのかも知れません。

繊細な感じは、やはりMCタイプが勝っているように思いました。


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天盤を取り外したところです。天盤はアルミパネル側の上の2穴が六角レンチ、後ろ側がプラス ネジとなっていて、天盤の上から差し込んで回さないといけないので、柄の長いねじ回しでないと、 届きません。

アルミパネル側にある真空管が、ラインアンプ用の真空管1。真ん中が12AU7で、テレフンケンの ダイヤマークに換装しています。 両脇の2本はEF184で、真空管2 & 3。秋葉原のアムトランスで手に入れた、ムラード製に換装 しています。

反対側の背面側にはフォノ部の真空管が並んでいます。左から真空管4(12AX7:ムラード)、 真空管5(12AT7:オリジナルのまま)、真空管6(ECC88:ムラード)。 詳しくは、マニュアル(pdfファイル)をご覧下さい。


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ほぼ、真上から見たところです。プリント基板上にパーツがビッシリ。


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前側から中を見たところです。この配置が、マニュアルの絵と同じ配置になります。


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前側から少し視線を低くして見たところです。
コンデンサーが立ち並んでいて、コンビナートみたいです。


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電源部を正面から見たところです。


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電源部を後ろから見たところです。
通常、電源スイッチは入れっぱなしで、スタンバイ状態が推奨。
でも、時々、電源スイッチを切る必要に迫られることがあり、背面は操作がしにくく、面倒です。


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OCTAVE V16 Single ended の私的インプレッション
多様性を求めて 万策堂の私的オーディオインプレッション

by pansakuu | 2017-09-01
http://pansaku.exblog.jp/26017439/

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進歩が生まれるのは、多様性の中の選択からであって、画一性を保持するからではない。
ジョン・ラスキン(美術評論家・思想家)


Introduction

ここのところのコーヒーブームからか、
コーヒーに関する本を書店でよく見かける。
現今、僕の読んでいる本も、コーヒーに関するインタビューをまとめたもの。
これはバリスタ達がコーヒーにかける思いを語る小さな本である。

さっき読んだこの本の中のある、バリスタの言葉が妙に気になった。

・・・・・「あの人の表現する味って、どんなものなのだろう」という理由でレストランに行きますよね。コーヒーの世界も間違いなくそういう方向に進んでいくんです。それに「あのブランドの豆を使っている」だけでは一瞬で終わってしまいます。三つ星のスターシェフやスターパティシエのように表現者として有名な人が出てきているなかで、お客様はバリスタとして優れた表現者を探すようになる。・・・・・

僕が通うカフェは東京だけでも30軒ほどあり、ほとんど毎日のように、それらのうちのどこかで何か一杯飲んでいるような生活だ。昨今のサードウェーブコーヒーブームとは関わりなく、東京に出てきた頃から、いろいろな店に出向いては店構えとインテリア、接客の態度、コーヒー・紅茶・スィーツの味質をチェツクしている僕であるが、上記のようなことまで考えたことはなかった。フレンチレストランのようにカフェでも自分の味を表現しうるという部分に僕は惹かれた。
それというのも、コーヒーだけでなくオーディオにもこういう要素があることを感じていたから。

例えばマークレビンソンの初期の製品を代表とするプロデューサー・設計者の個性が前面に出たオーディオ製品の魅力というのは、オーディオを趣味とするための主たる動機たり得る。

あの設計者の創り出したサウンドはどのようなものなのか?ここでは、それこそが僕の興味の中心である。

僕がOCTAVEというドイツの真空管アンプメーカーの音を初めて聞いたのは10年以上前だと思う。社長のホフマン氏が決めている、その特徴的なサウンドにはその当時から変わらない、独特の男っぽさや勢いが内在しており、僕の中では、他のアンプメーカーの音といつも一線を画してきた。

彼がここで高級ヘッドホンアンプに手を染めると、僕は夢にも思わなかったが、もうそんな時代になったのだろう。ハイエンドオーディオメーカーもヘッドホンを無視できなくなってきたのである。

OCTAVE V16 Single endedというヘッドホンアンプにSuper black boxという電源オプションを加えたセットを試聴した僕の感想は、ホフマン氏が表現するヘッドホンサウンドとは、今まで慣れ親しんできたOCTAVEの音そのものであるということだ。そして、この音の個性はヘッドホンの世界に初めて持ち込まれるものでもある。これは恐らく万人受けしない音、比較的無個性な音を指向する日本の普通のヘッドフォニアにはウケない音かもしれないが、とにかく斬新かつ容赦のない音であって面白い。僕は聞き入ってしまった。


Exterior and feeling

随分と変わった形のアンプである。フロントがタテに細長い。建築でいうと、繁華街にある雑居ビルのような形だ。こういう建築は最上階は斜めにカットされて日照を確保している場合があるが、そこのデザインまで似ている。上部はスリットの入った真空管の保護カバーであり、一番下に入力切替と大き目のボリュウムノブがある。アンプのカラーはいくつか指定できるようだが、マットブラックよりは、ジャーマンシルバーの方がこのメーカーらしい雰囲気となると僕は思う。全体の大きさとしては意外と小さく、占有する床面積は少ないが高さはあるので、普通のラックの二段目には入りにくそうだ。やはりこれはデスクトップに置くべきアンプだ。

リアパネルではL/Rのスピーカー端子がついているのがまず目に付く。こういう類の、普通のスピーカーを鳴らすアンプなのか、ヘッドホンアンプなのか、どちらともつかないようなアンプは、経験上は中途半端な音しか出せず、ほとんどロクなモノはないので、僕は心配になった。だがホフマン氏の説明によるとV16 Single endedはヘッドホンがあくまでメインという話であるから信用することにして試聴に臨んだ。OCTAVEには、かなり立派なスピーカー用のアンプがいくつもラインナップされているから、スピーカーを鳴らしたい人はそっちを買うべきだ。こんなスピーカー“も”鳴らせますよなどという余計な配慮はいらない。

大体、このクラスのヘッドホンアンプを買う人間はそれなりのスピーカーシステムを既に持っているか、少なくともそれは十分に経験済みである場合が多いのではなかろうか。その意味でも中途半端なプリメイン機能は排して、ヘッドホンに全力投球して欲しいものだ。

とにかく今回はこのアンプにはスピーカー端子はないものとして、話を進めたい。

http://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=26017439&i=201709%2F01%2F28%2Fe0267928_00360617.jpg

リアパネルにはRCAとXLR両方の入力端子が備わっており、選択できる。だがV16Single endedというネーミングを考えると、中身はおそらくシングルエンドの構成であろう。XLRは疑似バランスと推測される。したがって今回はRCA入力のみで試聴した。なお送り出しはマランツの中級クラスのSACDプレーヤーであった。

使用できる真空管 としてKT120がデフォルトらしいが、お好みでKT150、KT88、6550、EL34を差し替えて使えるのがまず面白い。替えるとそれぞれで異なる音質傾向が生まれるはずである。ポタアンでオペアンプを入れ替えて愉しむという話があったが、経験的には、真空管の種類を変えることは、オペアンプよりもずっと大きな音質変化を生む場合が多い。もしこのアンプを買ったら、真空管をとっかえひっかえする愉しみは大きいだろう。

OCTAVEと言えばKT120や150などをプッシュプルで使うアンプメーカーというイメージがあるが、このアンプでもその手法を踏襲していると取れる。ただOCTAVEの多くのアンプはAB級動作なのだが、このヘッドホンアンプはA級動作らしい。ちょっと設計を変えてきているのかもしれない。

また、OCTAVEはトランスから入力ソケットまで多くのパーツを自社で設計製造し、オリジナル部品の比率が高いこと、真空管アンプの長期安定動作のためのソフトスタートと保護機能を完備すること、MOS-FETを使った安定化電源を持つことなどを特徴とするメーカーでもあるが、V16 single endedも、その部分はOCTAVEの他のアンプと同じ内容をもっている。

カタログやネット上の情報からアンプの内容を調べていると、ホフマン氏の真空管に対する思いが伝わる。もともと管球式アンプの設計経験はかなりある会社であるが、真空管をそれらしい懐かしさ満載の音を出すために使っているのではないようだ。あくまで現代のオーディオの水準をクリアし、求める音質を得るために必要なデバイスとして真空管を認めているように見える。特に真空管を動作させる電源部の造りにそういう視点を感じてしまう。

なお、OCTAVEのアンプには以前から外部電源のオプションがあって、BOXの名で呼ばれていた。このBOXの中身は、もともとトランス屋であったOCTAVEがオリジナルで作っている大容量のトランスであり、いくつかグレードがあるのだが、今回はその最上位であるSuper black boxを接続して聞いた。

僕は以前、オクターブの上級クラスのパワーアンプとプリアンプの組を取り寄せて試聴したことがある。この時、Boxの有る無しも比較したが、はっきり差を感じた思い出がある。簡単にいうとBoxを接続すると音がグーンと伸びた。こちらに迫ってくる度合いが明らかに強くなるのだ。

こういうオプションを設けているアンプメーカーはほとんどなく、ユニークなアイデアだと思うのだが、このBoxは結構大きいので、ちょっと困る。これだけでかなり大き目のヘッドホンアンプぐらいの図体である。これをV16 Single endedの脇に置くと大掛かりな印象になる。

また、このBoxの面白いのは外部電源装置ではあるが、そこに直接電源ケーブルを接続する形ではないということだ。アンプのリアパネルに専用端子がありそこにBoxから出ているケーブルの端子を接続するだけである。電源ケーブルはあくまでアンプ本体に挿さっている。内部にあるトランスを増設するような働きがあるのかもしれない。

システム全体の外観としては正直、あまり格好良くない。素人が作ったようなアンプに見える。子供が夏休みの宿題で牛乳パックでつくった工作みたいな、かなり微妙なフォルムである。真空管の美しさを前面に出すわけでもなく、かといって全く見せないようにするわけでもない。中途半端な形。いい音がするように見えない。ただ妙に印象に残ることは確かだ。こんな形のヘッドホンアンプは見たことがないから。だいたいOCTAVEのアンプというのは最上位はともかく、それ以外はどれもデザインらしいものに気を使った形跡がない。OCTAVEは外見で洒落(しゃれ)ようという気があまりなさそうである。

OCTAVEがヘッドホンアンプを出すこと自体は大歓迎であるが、こんな見てくれのアンプが120万円の価値のあるものなのか?この外見ではサウンドがよほどなものでないかぎりは話にならない。

また価格の話はしたくないが、OCTAVEのアンプが日本に紹介された当初はセパレートのプリとパワーあわせても130万円前後という設定だったように記憶している(うろ覚えだが)。今はこの小さなアンプ単体で、それとほぼ同価格である。OCTAVEもいつのまにかかなり高価になってしまった。私の感覚ではOCTVEのサウンドは当初から完成されたものであって、現在にいたるまで音に大きな変化はないと思う。なのに値段が高くなったのは何故?やはりオーディオは青田買いに限る。


The sound 

OCTAVE V16 Single ended では、4pinのバランス端子とシングルエンドのイヤホンジャックがフロントパネルに見えるが、Single endedと銘打つとおり、中身はシングルエンド構成だろうから、4pinのバランス端子は疑似バランスじゃのないか。それゆえ今回の試聴はRCA端子を入力に使うのと同じ作法で、シングルエンドのイヤホンジャックだけを使い、MDR-Z1R、HD800s、TH900Mk2などを使って音の傾向を探ってみた。

http://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=26017439&i=201709%2F01%2F28%2Fe0267928_00382928.jpg


まずちょっと驚いたのは音を出す前にヘッドホンを装着した瞬間。確認のため幾つかのヘッドホンを接続して、ボリュウムを上げて試してみたりしたのだが、少なくとも僕の使ったヘッドホンについては背景のノイズがほとんど聞こえなかった。例えば、マス工房の406の製品版や改良前のGoldmund THA2などでは、ヘッドホンの能率とゲインの組み合わせの問題なのだろうが、はっきりノイズが聞こえる場合があった。

真空管アンプとは多くの場合、ややノイジーなものであり、SNの面で厳しいところがあるのは常識である。だが、このV16 Single endedはその点でかなり優れる。ライバルとなるFostex HP-V8も真空管アンプとしてノイズが低いが、聴感上はほぼ同等の静けさがある。なお、このような真空管アンプの電源についてはグランド分離によりノイズが減るケースがあるが、今回はそのような仕掛けは用いていない。プレーヤーのPLAYボタンを押し、ボリュウムを上げてゆく。

ハービーハンコックのRockitのイントロが流れる。
これは強い。こんなに音圧があるのか。

辛口の引き締まったサウンドで、真空管アンプとしてまずイメージされる緩くて甘美な音が全然出て来ない。鼓膜にガツンと音波をぶつけるようなダイレクトなサウンド。音が飛んでくる。音離れがいいというのはスピーカーオーディオに使う表現だが、思わずそうつぶやきたくなった。ホーンスピーカーをニアフィールドで聞く快感をヘッドホンで味わえるとはね。Rockitにしっくりと来る。

ここではロックやヘヴィーメタル、ラップはとても新鮮に鳴り、良い結果を出す。だが、クラシックやアニソン、Jポップではどうも合わない曲が多いか?いや、音楽のジャンルで合う合わないがあるというよりは、激しくストレートな訴えかけのある音楽がアンプに合っていて、萌えの要素が強かったり、アンビエンスが豊かに取り込まれた音作りをされた音楽が不得意なのだろう。

このアンプのサウンドは、音像、そして直接音が主眼。荒々しく、時に暴力的とさえ映る音圧に押し出されてくる音像が、なかなかに刺激的。

硬い輪郭で描き出される濃い陰影をともなった音像に鼓膜を打たれる。
どんな曲を送り込んでも、明晰さを堅持、弱音すら克明である。
メリハリ、コントラストの強い立体的な音の塊が次々に迫り、ぶつかり、砕ける。


このサウンドには一対一の戦いの兆しが感じられる。真剣で命のやりとりをしそうな覇気がある。こいつはBLEACHのキャラクターである更木剣八のような雰囲気を持つアンプだ。戦いの刹那・刹那だけを愉しむ者であり、危険な遊戯を仕掛けるオーディオマシーンだ。とにかく聞いていてゾクゾクするような嵐の予感が背筋に来る。こういう音は久しぶりに聞いた。凄いなと素直に思う。

空間的な見通しは良くはなく、音場の透明感もない。ホールエコーの広がりなどは申し訳程度に聞こえるけれど、背景に空間の広がりを意識しづらい。そのかわり音像の厚みは、ヘッドホンアンプとして異例などの分厚さだ。この際、空間性の欠如などは捨て置こう。

腰の据わった重たい音が、そんなはずはないのだが、なぜか腹に来る。時に邪悪さを予感させる黒っぽいリズムが刻まれる度に、グーンと伸びてくる低域の存在感が際立つ。この低域がサウンドの重心となって、定位に揺るぎは感じない。この低域の分解能はすこぶる高く、この帯域が緩くなる真空管アンプとは全く異なる。この低域の充実にはSuper black boxが一役買っているはずだ。だが、普通の真空管アンプファンはこの低域を快く思わないかもしれない。例えばHP-V8の低域のゆとり・ふくよかさとは180度、方向性が違うのである。

逞しい骨格と筋肉を誇るボディビルダーのようなマッチョなサウンドでありつつも、鈍重さはない。ハイスピードな出音であり、音の瞬発力高し。現代の最新のアンプに要求されるレスポンスの良さを十二分に備えたアンプだ。スカッとしたヌケの良さが発音の末尾に常に付け加わるような気配もあり、必要以上の音の粘りは感じない。また、音の温度感がやや低く、ことさらに熱気を感じないのは意外だ。クールでサラッとした音である。これはこのアンプの持つスピード感と関連するのだろう。

さらに、やや確信犯的だが、音のエネルギーが中域あるいは中低域にやや集中している。ただし全帯域を少し離れて眺めれば、どうやらナローレンジな音作りにはなっておらず、むしろ真空管アンプとしては高域方向、低域方向にもかなり伸びているワイドレンジな部類らしい。

克明な音像、中低域の力感と高い分解能、反応速度の速さ、鮮度とキレのあるスパイシーな音というのが、このアンプのサウンドを聞いてすぐに思い浮かぶ褒め言葉。これらは全てOCTAVEのスピーカー用のアンプにも感じる特徴である。だが、もう一つの要素がOCTAVEのアンプにはある。力で押す、テンションが張った音の中に、他のアンプには滅多に聞かない、各パートの調和と一体感が表現されているのである。最新のアンプともなれば各パートの音の分離の良さで性能を誇示するアンプが多い中、このアンプでは逆に渾然一体となった様々な楽器の音が堂々と提示される。この特別なブレンド感がV16 Single endedの音に深みを与えているということか・・・。最高級のJubileeシリーズと同じ血液がこの小さなヘッドホンアンプにも流れている。これがホフマン氏の音なのだろう。

妖艶さを盛り込んだ色彩感豊かでしっとりと優しい音というのが、大半の真空管アンプが奏でる音のイメージだが、そのような真空管アンプの標準語の発音・言葉使いとは異なる、いわゆる“方言”を駆使するヘッドホンアンプと言える。これほどの訛(なま)りがありながら説得力もあるヘッドホンアンプはかつて一つだけ知っていたが、それを上回るような、狂おしさ・重苦しさにまでつながるサウンドに、僕は少なからず驚かされた。かつて、G ride audio GEM-1という個性を手放してしまったのを悔やんできたが、全く同じではないにしろ、多少とも似た雰囲気を持つアンプにやっと出会うことができた。


Summary

人間にはある問題が出会った時に、正解は一つだと考える多少スクエアな人と、正解は複数ありえて、それらは互いに排他的ではないと柔軟に考える人がいる。
オーディオという趣味は、良い音とは何かという問題の解を求める試行錯誤であると考えることができるが、その始まりは大抵の場合、一つの理想を追う姿勢に終始する。一つのシステムをグレードアップして自分にとっての理想の音に近づけようとするのである。その過程で我々は様々な機材やシステムを通過し見聞を広め、自分で構築したシステムを味わい、味わい尽くしては飽き、システムを入れ替える。
それを繰り返すうち、色々なサウンドを聞いて達観する。理想の音は一つではないと。

つまり絶対的な一つの解があるだろうと考えて追求しているうちに、正解は複数ありえて、それらは互いに排他的ではないかもしれない、あるいはオーディオとは正解はないが不正解はあるという世界なのでは?という方向に考え方が変わってくる場合があるということだ。つまり多様性に目覚めるのである。

僕がやっている、色々な場所で様々なコーヒーを飲むという行為も、この多様性を求める行動の一環と捉えることができる。

様々な産地、様々な気候・土質そして品種、様々な製法で作られた、多様なコーヒー豆を吟味選択し、バリスタ達はそれぞれに異なる抽出法でもってコーヒーを淹れる。コーヒーの味というのはバリスタごとに異なるし、その日ごとに、一回として全く同じ味で淹れることはできない。これは一期一会がもたらす多様な味の表現なのである。

毎日、その多様性を求めてコーヒースタンド・カフェを渡り歩くことは、まずは究極の一杯に出会うための旅であるし、最後には究極の一杯が複数あることに気付くための旅でもある。

僕のオーディオもコーヒーに似ていて、その中にあるハイエンドヘッドホンというジャンルも、そういう旅のようなコンセプトを持っていると見て差し支えない。
ヘッドホンオーディオを続けるということは、とあるヘッドホンサウンドに出会うための旅であり、また、いくつもの個別なヘッドフォニアの世界があることを認めるための旅なのである。

僕はいつも多様性の中に身を置いていたいと望む。この多様性の前提とは、世界に単に多くのモノがあることだけではなく、互いに明らかに異なる、多くのモノが並立することが重要である。だから僕という人間はいつも自分の知らないモノを求める。自分の知識に既に有るモノとは異なるモノを探している。そして、V16 Single endedは僕が求めるモノに当てはまるのだ。こうして僕は、ヘッドホンサウンドの優れた表現者の一人としてOCTAVEのホフマン氏の名前を新たに記憶に刻むことだろう。

現代は複数同時展開する使徒のごとく、予想外に多くのハイエンドヘッドホン機材が選べ、比較的簡単にそれらと手合わせできる時代である。真空管式のハイエンドヘッドホンアンプに限っても、Fostex HP-V8、STAXのT8000、Sennheiser HE-1、Hifiman Shangri-la、Blue Hawaii、Woo audio WA-234などがあり、どれもマニアの間では、それなりに話題にのぼっている製品だと思う。

またハイエンドに限らなければ、ArtifactNoiseの新作アンプや山本音響工芸HA-02、izo iVHA-1、東京サウンドValveX-SE、Musical SurroundingsのFosgate Signatureなども面白かったし、実際に世話にもなった。

僕はWoo audioの製品を除けば、ほぼ全てを聞いているつもりだが、今思えば、どれ一つとして同じ音を出すものはないばかりでなく、それぞれに他とはかなり違った、個性的な音調を発揮しているものが多い。つまり思い返せば、僕の中で真空管式のヘッドホンアンプはソリッドステートのものよりも個性派揃いなのである。ここまであえてやってきた、柔らかくて甘美で艶のある音などという勝手なくくり方をすべきではなかった。

(それは知っていたが、話の流れからすれば、とりあえずそうしておくしかなかった)
そして、その中でも最も個性派と思われるのがこのV16 Single endedである。

V16 Single endedの個性を聞き、ヘッドホンの世界が多様性に溢れ、深く広くひろがりつつあることを僕は改めて確かめた。実際、このジャンルは未開拓であり、発展途上である。遠くまで自由に歩き回るにはまだ障害が多く、この広大な荒地を好き好んで歩く僕のような者もまだ多くない。しかしだからこそ、やりがいがある。このジャンルに十分に投資するメーカーもオーディオファイルも、新世界の開拓者としてオーディオの歴史に名を刻むチャンスがある。対するスピーカーオーディオは、いくら開発費を注ぎ込んでも、音質の向上率が頭打ちのように思えてならない。カネがかなり有り余っている人間でないかぎり、スピーカーによって新しいオーディオの可能性を追求することはできなくなってきている。またスピーカーの世界は年季の入ったハイエンドメーカーやユーザー達がひしめいていて、いくら努力しても、その分野の先駆者として認知されることが難しい。この状況を理解しているならば、僕がスピーカーオーディオの世界からあえて距離を置く理由も分かるはずだ。

OCTAVEのようなスピーカーの世界で定評のあるハイエンドメーカーが、この新世界に参入することを、一人のヘッドフォニア、そして一人のオーディオの観察者として歓迎してやまない。
http://pansaku.exblog.jp/26017439/

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HAL3 - VOL.81 OCTAVE プリメインアンプ 試聴レポート
2013年6月27日 H.A.L.3 島
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html


OCTVEはドイツのブランドになりますが、ここ数年日本では人気が急上昇しているブ
ランドだと思います。

私の中ではプリアンプのHP500SE。真空管の良さと現代サウンドとの調和。
ここ近年でもベスト3にあげるぐらい個人的にも好きなプリアンプでした。

その後フラッグシップのJubileeシリーズ。そしてRE280MK2からRE290へのモデルチ
ェンジ。

モノラルパワーアンプMRE220の発売。プリアンプHP300SEはHP300、MK2そして、SEと
進化を続けております。

セパレートになるとプリをパワーで180万からになり、ちょっとと思っているお客様
も多いかと思いますが、プリメインアンプでもOCTAVEの表現したいサウンドは十分
にでており、逆にいうとそのコストパフォーマンスは非常に高いものに感じます。

そこで今回はOCTAVEのプリメインアンプをご紹介したいと思います。


≪OCTAVE プリメイン 比較表≫
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html


五極管プッシュプル
出力管 6550WE×4(KT88, 6L6, EL34にも対応)

型 番 V40SE V70SE V80

ラインモデル
定価(税込) \588,000 \756,000 \1,176,000

出 力 50W + 50W 70W +70W 65W+65W
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html


H.A.L.3で常時展示しているモデルはV70SEで、V40SEとV80に関しましては、輸入代
理店のデモ機をお借りして対応させていただいている状況です。

この3機種に関しましては出力管は全て6550WEということになりますが、V70SEとV80
に関しましては、電源トランスなど含めてほぼ同一モデルとなります。

V40SEとV70SEに関しましてはプリメインアンプという考え方が色濃くでております
が、V80に関しましては、アッテネーター付のパワーアンプという位置づけでの開発
となっているとのことです。

それでは、試聴に入らせていただきます。

まずスピーカーをB&W 805SDを使用しました。

V40SE:透明感のあるサウンドで楽器の響きが非常に良い。
    特にJ-POP系の女性VOCALは楽しく、麗しく感じます。
    アコスティックギターはホール感や弦の質感をうまく表現してくれます。
    JAZZやロックなどは少しきれいになり過ぎるところもありますが、スピード
    感がありますので、フュージョンなどは気持ち良く聞けます。

V70SE:V40SEと比べると当然ながら音に余裕が出るとともに、もっと高域が自然に
    伸びていきます。
    低域も出力があがったということもありますが、音離れが良くなってきます。
    ただV40SEだと全くダメかということなく、805SDでしたらV40SEでもしっか
    りなってくれるように感じます。
    一番差が出たのは、オーケストラで、混濁が減り、ステージが広くなります。

V80 :V40SE、V70SEとは音の出方が全然違います。
   古いJAZZなどは圧倒的にこちらが良いです。
   逆に言うと透明感はV70SEの方が良く、パワー感を重視する音源であればV80
   は非常に生きてくるのではないかという印象を持ちました。


次にSonus faber CREMONA Mを使用しました。


V40SE:Sonus faberとの相性も非常に良く素敵なコラボレーションです。
    B&W 805SDの時よりも個性的な音色ですが、全体的にバランスが上に上がっ
   てしまう印象です。
   ヴァイオリンなどはあまり感じませんが、チェロなどは深みにかけてしまい
   ます。どうしても駆動力不足なところを感じます。特にオーケストラやJAZZ
   のビックバンドは805SDの時は感じませんでしたが、音離れの悪さを感じてし
   まいました。

V70SE:これは素晴らしい!!V40SEの時の不満を解消してくれました。
   女性VOCALはV40SEの時は少し若く良い意味でフレッシュに感じましたが、V70
   SEはもっと大人びたイメージで男性VOCALは渋さが加わりました。
   弦楽器全体ももっと開放的になります。こちらの変化はB&W 805SDの時よりも
   差を明確に感じることが出来ました。

V80 :全体的に深みが増し、高域よりも中域がの張り出しが良くなり、チェロなど
    は断然良くなった印象です。
    ただ個性的なサウンドはあまり感じず、しっかりドライブして安定感が増し
    たというのが率直な意見です。

総評としては、V40SE、V70SEはOCTAVE独特な高域の魅力、V80は土台がしっかりした
安定感のあるアンプに感じました。イメージの中でV40SEの上位モデルがV70SE。V80
はOCTAVEの中でも独特なサウンドのようです。

価格はV80の方が上ですが、B&W、Sonus faberでしたらV70の方が私は好みでした。
ただ鳴らしにくいスピーカーですとV80になってしまうかもしれません。

V40SEとV70SEはしっかり価格差もあり、それが音質に顕著に出ております。

V70SEの方がもちろん良いのですが、ご予算、スピーカーを考えるとV40SEが良い時
もあるかもしれませんね。

ここ最近深みがあるアンプ、空間表現がうまいアンプなどは多いように感じますが、
透明感のあるサウンドは少ないように感じます。それがこのOCTAVEですね。

真空管アンプのイメージの音とはちょっと違うところも非常に面白いです。

真空管アンプの場合寿命や熱を気になされるお客様も多いかと思いますが、
音にほれ込んでしまうと気にならなくなるぐらいのサウンドです。

プリメインアンプをご検討中のお客様は是非候補にいれていただければと思います。

H.A.L.3 売り上げトップクラスのプリメインアンプをご堪能ください!!

おまけ。

真空管のまわりのボンネットですが、安全の為には良いですが、外したほうが音は
良いですね。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/octave_premain_report.html

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AIRTIGHT ATM-3211 は OCTAVE みたいなカチッとした写実系の真空管アンプです。
エッジに非常にキレがあり、ヌケが良い音。

モヤッとしたりモタついた音が嫌いな方にはお勧めの管球メーカーです。
それなりの底力のようなものがあるのは確実ですが、JAZZ や JAZZボーカル向きの音質だと思います。真空管の濃厚さも感じられる。

OCTAVE のライバルになり得る実力があるのではないかと思います。

ちなみに今回 TIAS を一緒に回った方は

OCTAVE 13 0→ AIRTIGHT → LUXMAN MB-300

の順で買い換えています。


「古いアンプですが、現代的な OCTAVE や AIRTIGHT と比べると音が古くないです?」


『配線を全部やり直したり、かなり手を加えています。当時のラックスの職人にしか出せない音があるんですよ』


確かにこの方は LUXMAN になってからは長いこと買い換えておられないですね。

その方はスピーカーは Sonus faber Amati anniversario を使われています。

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真空管アンプの音質傾向雑感 2013年09月28日 MagicMusicさん
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3684/20130928/39354/

主要機器 Nov. 3, 2013
Sonus faber Elipsa Red 〜 First watt SIT-2 〜 Burmester 099 〜 Luxman D-08


真空管アンプの音に惚れ込んで導入を真剣に検討したものの
結局は気になる部分があって導入とはなりませんでしたが
参考になるかもということで一応書いておきます。
無論、聞く人によって印象は変わりますので試聴お勧めします。


かなり雑な表現になってしまいますが
トランジスターっぽい音と真空管らしい音ということで

Tr > OCTAVE >> McIntosh > EINSTEIN >> EAR > (UNISON RESEARCH) > Tube

のように感じました。欲しいと思える機種以外の型番は
あまりよく覚えてないのでブランド別の記載です。
機器を目の前にすれば音はよみがえってくるのですが
すいませんです。

マッキントッシュ(MC275のみ試聴) 含めて
右側にいくほど声やら弦楽器の色艶、音の陰影感に優れ
惚れ惚れする音を出してくれてました。


MC275はプリ管が端から順番にオレンジ色に灯り、
最後は全て緑色にパッと変わる様は
まさにイルミネーションファンタジーで一見の価値あり。
ヤバイです。
音質は音の凹凸が聞き取れるような独特の表現力で
思っていたほどカラッとした感じはせず、
高域方向のサラサラ感健在ですが
湿度感のようなものも感じ取れます。
弾む低音がソースによっては少々引きずるので
Elipsaとの相性はもう一息な部分がなきにしもあらず。

個人的趣向ではOCTAVEだけがピアノが透明感高く
右手がクリアーにコロコロコロと鳴り響いてくれて
McIntosh MC275もそこそこいけてました。

ユニゾンリサーチはプリメイン「Preludio」のみ。
試聴環境が悪くいまいち信憑性に欠けますが、
見た目よし、ソース限定で音よし、しかし、
若干故障率が高いようなことをちらほら耳にします。

EARは機種によって結構違う音がするので(値段に比例して?)
色々試聴してみるとおもしろいかもしれません。

EARとユニゾンリサーチは音が丸すぎですが
とても官能的で真空管ってこんな音がするのか〜
と思った次第です。


もし、導入するとなればEINSTEINか次点でOCTAVE。
OCTAVEは球交換の可能性が気になります。

今は手は届かないものの
EINSTEIN The Preamp & The Final cut
がとても気になってますので
Elipsaつなげてそのうち聴かせていただく予定です。


コメント

オクターブが絶対好いですよ 真空管もちゃんと選別だれた物が使われていて最新の技術で作りこまれています

マッキンのC-2200+MC2120は一年で三回も真空管とフューズが飛び嫌になりました。
byJAZZLAND at2013-09-29 06:03


オクターブなかなかいいですよネ!FMはもっとイイデスネ!!!
オクターブは品質もいいらしいです。
でも出るとこ出ててるんですが引くとこ引いて欲しいのにって感じなのでハリすぎる声、低域の押し出し傾向を弱めるように球をうまく選別して調整すればいけるかなと勝手に想像してます。デフォルト管は使わず保管です。

マッキンはハズレ引いちゃったんですかねぇ(・。・、)

高額でmade in Japanだと滅多に壊れないので私にも修理・保守が当たり前に思えない節があります。ドイツもよさげですね。同じ国でも地域によって日本以上に違いますが、やはり欧米の「モノ・品質の価値観」の違いを仕事でも感じてます。
byMagicMusic at2013-09-30 23:01

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OCTAVE V70SE vs. EAR V12

真空管アンプはその構造、動作がシンプルな故に出力トランスの音質の比重が非常に大きく最終的な音を決定づける程です。

OCTAVEを初め、ハイエンドの真空管を採用するブランドの中にはオリジナルのトランスから製造し採用する程に拘りがありますが EARもオリジナルトランスを採用しています。

真空管アンプはもちろんデバイスとして真空管のもつ独特の音色は重要です。
が、一番大事なのはエンジニアのパラヴィッチーニ氏も力説する「トランス」にあるのです。

トランスこそ最終的に音を決定づける最重要なデバイスであるからEARはオリジナルのトランスを使うのです。


試聴はSPに
AUDIO MACHINA / CRM+CRSシステム
LANSCHE AUDIO / NO,3(画像システム)
小型SPとしてSONUS FABER / MINIMA VINTAGEを使用しました。

アンプはV12以外に同じ価格帯の好比較対象のOCTAVE / V70SEを。
CDにはHANSS ACOUSTIV / C-12Jを使用です。


EAR 「V12」

全面に真空管特有の滑らかで色彩感溢れる音に魅了されます。

公称パワーは50Wですが、再生範囲の音量では十分な余裕を感じますし、音色は温かみのある優しい音で、聴き易いです。

豊潤な中域を中心に、スケール感の良い堂々とした低域と、こじんまりとしない中高域を味わえるのが特徴です。

楽器が歌ってるとでも言いましょうか。楽器の音色が気持ちのよいものです!
温度感を感じる音色と滑らかさを十分に味わえます。 そして低域がしっかりとしているので、音量に関わらずにどんな音楽も楽しめるのです。

またシステムにもよりますが、真空管故のノイズもほとんど気になりません。
真空管の魅力でもある、音量を下げた少音量でも、薄くなる事なく、色濃く聴けるのです。

大音量でも崩れずしっかりと駆動し、また小音時の再生時でもぶれずにしっかりとしている音場再現は、この価格にしては大したものです。 解像度も良好で、アコースティック・ギター等の弦の繊細感は非常に良く再現され、音量に関わらずに流れるように聴かせます。

音色も真空管特有と書きましたが、柔らかい一辺倒ではなく力強さも感じますし、低域などはしっかりしています。

CRM+CRSでは実際に直接駆動しているのは上のCRMですが、駆動するアンプの効果は全体に表れ全体の柔らかさを感じれます。

LANSCHE AUDIO / NO,3は90dBを越える高能率ですので、そもそもパワーはそこまで必要ではないのですが その分アンプの音色は非常に出すものです。CORONAツイーターの良さでもある、「見通しの良さ」と「空気感」を大いに感じれるものです。


ここで同じカテゴリーでもあるOCTAVE / V70SEと比較してみましたが、

大きく変わるのは低域のスケール感や音色の濃さ等はV12が大きく惹かれます。

全体をスケール感良く気持ちよく慣らすOCTAVEは、やはり優等生ですし、改めて魅力を感じますし、 V12のリアリティを考えながら、上手く演出するのですが、その演出が非常に上手いのです!

ただ、この辺りもどちらが絶対、というよりは好みによる部分もありますので、ご検討の際には一度比較試聴してみても良いかもしれません。

リモコンはなく、アナログ入力のみのシンプルなプリメインだからこそ、デザインに遊び心を持たせ音質を考慮し、音楽を深く楽しんでもらう、V12を前にするとそういった思いが感じられます。

真空管の柔らかさ、滑らかさ、そしてシンプルな構造がもたらす、素直でありどんな音楽を楽しく聴ける演出感・・これらが「V12」の魅力と思います。


EAR 「V12」 定価:¥998,000 (税別)

「ダンディズムが宿る英国の高貴」

「パワフル、スムーズ、そしてシルキー。V型12気筒の咆哮が響く恍惚の瞬間」
素晴らしいプリメインアンプの登場です。


≪スペック≫
•インテグレーテッドアンプ/クラスA級/パラレルプッシュプル

•パワー出力 : 50W+50W/ ステレオ

•入力 : 5系統(RCA)/リモコン無し

•出力 : 1系統(TAPE OUT

•周波数特性 : 12Hz-60kHz-3dB(1/2パワー)

•ダンピングファクター : 10

•SN : 93dB

•入力感度 : 400mV

•入力 : 5系統(RCA)

•入力インピダース : 47KΩ

•出力インピダース : 4Ω,8Ω

•消費電力 : 200W

•重量 : 22kg

•サイズ : 420W×440D×135H

•使用真空管 : ECC83 x 10,EL84 x 12
http://www.dynamicaudio.jp/5555/5/osusume_hard_26.html

▲△▽▼


FM「とにかく力強く毅然として盤石の安定感、群を抜く高性能と精密感、低域の制動力」

Burmester「力強く雄大で濃厚、脚色や演出感はもっとも強い。声楽が絶妙。柔らかい低域は量感が多い」

OCTAVE「強靭で力強く激しくLIVE音源向き、低域の量感は少なめでスッキリとしており与し易い。引き締まった音」

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過去の使用歴 アンプ編


プリアンプのナンバーワンは、
FM Acoustics FM155

パワーアンプのナンバーワンは、
FM Acoustics FM411

OCTAVEは広帯域で透明感が有り非常に綺麗に磨かれて洗練された上品な音、ソースに対する追従性があり、ダイナミズムがありジャジャ馬でかなり「激しい音」も出す。

VIOLAは隈取りも太く、FMは力強いが抑制された美音で整然とした盤石感は上だが激しさが足りない

「鳴りっぷりのよさ」FMの方が格上


BRAVO vs. FM411
VIOLAの方が透明感やフレッシュな鮮度感が高く、S/N比やレンジや激しさでは上、

FMは上から下までスピード感が揃いフォーカスがピシッと合う。
音の実態感や浸透力があり「鳴りっぷり」は上で、巨大アンプのような振る舞いだが、クイックで機敏な音のメリットはサイズと一致。弱点はS/N。


BRAVO痺れるなァ〜!
新鮮でかなり激しく鮮烈でシャキシャキした音で、鈍さは僅かにあるけど、LUXMAN MQ36が「感動」する音だとしたら、BRAVO は「爽快な音」で聴いていて実に痛快!非常に素晴らしい。

LUXMAN MQ36は色々な制約が厳しいけど、BRAVOは「サイズ」以外はストレスフリー。
音だけ評価すればMQ36の方が好き。


LUXMAN MQ36 国宝・レジェンド級OTL管球パワーアンプ 華やかな陽性のエナジーが放射される。活き活きとした圧倒的な音楽の高揚感。柔らかく包み込まれる包容力と優しさ、深く沈み込んでくる堂々とした低域。歯切れのよさ、シンバルのシャープな切れに瞠目する(!)まさに忘我の境地「音楽を選ぶアンプ」


MQ36 初期KRELLのような陽性の音色でエモーショナルで躍動感がある。OTLだからクリアーサウンドかと思いきや、幽玄で霊妙な管球銘機の濃密さはKRELLでは得られない。一方で最大出力や駆動力ではKRELLには遠く及ばず。物凄い感激!物凄い感動!製作者に会いに行きたくなった!発熱量も評判通り凄い(笑)


VIOLA BRAVO 広帯域で剥けるような鮮度の高さ、非常に綺麗な音で純粋で透明なのに色気がある。ソノリティが特徴的で魅惑的、クールな音色。巨艦だがスッキリした音でダイナミズムに優れ、激しくスペクタクルでスリリング。モノBTL化で出力四倍になるがS/N比と駆動力が低下。モノパラレル化で出力二倍。


現代も「力強い音」はあるが「激しい音」は無くなってきた。

少し前のConnoisseur 3.0や4.0 VIOLA Constellation OCTAVE、あとはKRELL DUO 300も現代的でニュートラルな音だが、獰猛で強靭で筋肉質な音である。


▲△▽▼

OCTAVEは繊細で気品のある音でクラシックを静かに鳴らす印象が強いが、ダイナミズムに溢れた激しさもある。透明感があり研ぎ澄まされた切れ込みの良さは半導体譲りの反面、真空管の中では色味は薄くなるが、中高域の色彩感はやはり石では中々得難い。

FMやブルメスターと比較するとニランク程格下になる

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/946.html

[リバイバル3] 中川隆 _ オーディオ関係投稿リンク 中川隆
161. 中川隆[-10418] koaQ7Jey 2019年5月17日 11:53:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1884]
ドイツ OCTAVE社の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/946.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/451.html#c161
[リバイバル3] EAR の真空管アンプ

EAR の真空管アンプ


EAR Yoshino - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAR+Yoshino&sp=mAEB

真空管プリアンプ EAR 912 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAR+912

EAR Products - ヨシノトレーディング
https://www.yoshinotrading.jp/products/ear/

EAR 真空管アンプ 逸品館
https://www.ippinkan.com/ear/ear_page1.htm

ヤフオク! - 「EAR」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPDi01WVxa1w8AAiR8WDd8?p=EAR&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0


E.A.R|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864431.html

楠 薫のオーディオ三昧 EAR paravicini 312 & EAR912
http://www.kusunoki.jp.net/audio/ListeningReport/ListeningReport20131203.html

楠 薫のオーディオ三昧 EAR V20
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/V20.html

楠 薫のオーディオ三昧 EAR V12
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/EAR_V12.html

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楠 薫のオーディオ三昧
2019年5月現在のオーディオシステム


現在、マジコA3を鳴らす真空管アンプと言えば、Tim de Paravicini氏の EAR でしょう。

と言うわけで、真空管プリアンプのEAR 864とEL34のプッシュプルパワーアンプEAR 534を置いているのです。

以前使用していた、EAR 861は、と言うと、出力段の 真空管、EL309がヨシノトレーディングにも無くなったため、メンテナンスが出来ない状況となってしまい、その代わりがこのEAR 534なのです。

サウンド的には EAR 534 の方が少し低域側にシフトして、 野太い印象。
しかし基本的にはTim de Paravicini氏のEARサウンドを受け継いでいて、濃厚でありながら みずみずしい中高域、しなやかで懐の深い低域が見事です。

ちなみに現在、Tim de Paravicini氏は300Bのパワーアンプを試作しているとの情報がありました。

また、ヨシノトレーディングは、Tim de Paravicini氏の奥さまの郷里に一緒に住まわれている ようで、ヨシノトレーディングの本社は、拙宅から車で2時間ほどの、福岡県朝倉市秋月今小路307に移転しています。
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190501.html

A3 MAGICO - エレクトリ

価格: 1,500,000 円 (2本1組 税別、送料別途)

MAGICOは、より手頃な価格帯の製品をラインナップに加えたいと考え続けていました。この目標を達成するコスト削減のための様々な方法と研究とテストを繰り返してきましたが、今まで結果は常に”M” マークの意味を満たすには足りませんでした。MAGICOは、自信を持って今ここに”A3” を発表します。MAGICOの蓄積した技術とノウハウを惜しみなく投入した”A3” は、幅広いカスタマーが導入可能な”M” マークを有するMAGICO製スピーカーです。


ツィーター

新設計の28mm ベリリウム振動板採用。ドーム表面形状は、2014 年に発表された限定モデル『M Project』のツィーターを基本設計プラットフォームにしています。専用設計のネオジウムマグネット磁気回路は、最新のダンピング素材を使ったバックチャンバー内に収納され、ボイスコイルの正確なストロークにより、超低歪みと高いパワーハンドリングを実現しています。

ミッドレンジ / ウーファー

1個の6インチ径ミッドレンジと2個の7インチ径ウーファーには、新しいGen 8 Magico Nano-Tec コーンユニットが採用されています。振動板表面にナノグラフェン(XG Nanographene)を使用した超硬マルチウォールカーボンファイバー織布(Multi-Wall carbon fiber)により理想的な重量強度比で新設計されました。

ユニットフレームも同様に剛性とダンピング(減衰)の最適な組み合わせをシュミレーションしています。その結果、エアーフローを最大にしながらも歪みに繋がる固有振動モードの最小化に成功しました。新たなオーバーハング型(ギャップの深さよりも長いボイスコイル長を持つ構造)でネオジウムマグネット採用の非常に強力な磁気回路は、超安定磁場を生み出し75mm 径ピュアチタニウム・ボイスコイルボビンの正確なピストンモーションを約束します。

ミッドレンジとウーファーに使用されているユニットは、周波数領域と時間領域の両方において最新の有限要素解析(FEA) を用いてデザインされてます。この解析方法は、製品の構造または性質における潜在的な問題や既知の問題を特定して、それらの解決を目的としてバーチャル環境でのシュミレーションを行います。具体的には、複数の要素( 音響、構造、電磁、温度) における挙動を包括的な単一プラットフォーム上でシュミレーションします。

クロスオーバー

すべての4つのドライバーは、ドイツのムンドルフ製パーツによって構成されたMAGICO独自のクロスオーバートポロジー(Elliptical Symmetry Crossover Topology)によってコントロールされ、リスニングルームにおいて最高の音楽再生を実現します。そのネットワークは、24dB オクターブ Linkwitz-Riley フィルターを備え、位相リニアリティーを確保しつつ、混変調歪みを減少させ、再生周波数帯域を最大限に広げることに可能にしました。

エンクロージャー / ブレーシング内部構造

すべてのMAGICO製スピーカー共通の強固な密閉型エンクロージャーは、MAGICOエンジニアリングの代名詞と言えます。A3 エンクロージャーは、同じ素材、同じ職人技、類似したデザインとディテールから、シンプルなQ シリーズデザインとも言えます。エンクロージャー素材は、Q シリーズ用に開発されたエンクロージャと全く同じ6061 T6 航空機グレードのアルミニウムで作られています。ブレースを多用した複雑な内部構造は、エレガントなブラシ加工を施されたブラックアルマイト” スキン” と呼ばれる外装材と結合され密閉型エンクロージャーを形造っています。


仕様

ユニット
1 x 28mm MB7 Beryllium Dome
1 x 6” Midrange Graphene Nano Tec
2 x 7” Bass Graphene Nano Tec

能率 88dB
インピーダンス 4ohms
再生周波数帯域 22Hz ‒ 50kHz
推奨パワー 50 Watts 以上
外形寸法 112.6cm(H) x 32.9cm(D) x 27.3cm(W)
重量 50Kg

備考 スパイク付属、送料別途
別売オプション グリル(サランネット) 80,000円(ペア、税別)
A POD 8(アップグレードスパイク) 230,000円(8本1組、税別)
https://www.electori.co.jp/magico/A3.html

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TAMURA や TANGOのトランスフォーマーを使ったアンプはその時点で EAR より格下の音しか出ない。

真空管アンプの音質の7割はトランスによって左右されてしまう為。EAR のアンプは安い汎用部品やプリント基板で構成されているが、真空管は自作勢も多く、EAR の初期のプリメインは中古で十数万で買えるので、EAR のトランスだけ取り外して使う自作派もいる。

EARトランスは現代的で洗練され、かつ官能性も高いので人気があるが、線が細くハイプレッシャーサウンドからは遠いので JBL にはミスマッチ。

ティム・パラヴィチーニが雑誌インタビューで「私のトランスだけ使っても EAR の音にはならない」とわざわざ言及。

プリント基板を使った製品は真空管のマニアからは格下に見られるので、真空管を熟知した人はアンプの中身を見てプリント基板が使われていたら即座に興味を失ってしまう。だけど TAMURA よりも EAR の方が現実として音は良いので、手配線で高価なパーツを使えばと考える訳です。

ちなみにTAMURA>>TANGO。

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37 :ヤフオクの詐欺師、denden95でございます。:2008/06/07(土) 16:44:45 ID:w+QT+D9P

EAR はイギリス人のティム・デ・パラビチーニが日本人スチュワーデス吉野をなんぱして、手篭めにしああげく女房にして立ち上げた管球オーディオブランドなのです。

造るやつがエロいので、音のほうもエロいんですが内部の真空管がロシア製なので、エロいアンプが台無しです。


45 : 仙人短 ◆TANPanX3xc : 2008/06/07(土) 17:12:21 ID:UbVbvxUd
>>37
エロいので〜

オーディオにエロさが無くなれば、それはよもや、オーディオではない。
僕等がそれに注目出来る訳は、そこに、理(タナトス)ではなく。感情(エロス)と見ているからです。

魔王「あんたの話も、ようワカランが。つまり?」

閻魔「エロい方が、むしろ正解。オーディオ的には、だけど・・・」

短「閻魔は最近、凄い事言うよね・・・」


58 : 自称ヤフオクのアタナトス帝王、denden95でございます。 : 2008/06/08(日)

EAR MC-4 は買わないほうが良い。あれはティム自身がトランス巻いてないぞ。

どうやら部下にやらせているのだ。

狙い目は初期のMC-3だ。

834P−5 もダメ。5Ωからで2〜3Ωには対応できていないし、下っ端の技術者にトランス巻かせてる。

初期の834P を中古で手に入れて真空管を全て交換するのがベストじゃ。

現行品には手を出さないほうが良い。


859/861/834L/834P/V20 まではティムの本物の手巻きのトランスだ。

それ以降はやめておくことじゃ。

EAR の製品の価値はティムの手巻きのトランスにあるのだからな。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1212015207/


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EAR というブランドはオーディオ用途以外の真空管をファイナルに使ったり、Enhanced Triode Mode というある種エキセントリックな動作回路を発明したりされていますが、コンベンショナルな回路や真空管はなぜ使わないんでしょうね、
300B や 2A3 というタマは決して EAR からは出てきませんね…

という風に水を向けたところ、Kさんが仰るには

既にあるものを焼き直したり改善して何かを良くするという発想ではなく、パラヴィッチーニさんば常に他にないもの、新しいものを指向しているんです…

と仰っていました。


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EAR のパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。

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オーディオ万華鏡(真空管徒然日記) 2016年 03月 02日
http://tubeaudio.exblog.jp/25439473/

プロフェッショナル用のレコーダーやアナログレコードのカッティングマシン、マイクロフォンアンプ、イコライザー等々を含むレコーディング機器のみならず、ハイエンド民生用真空管機器で知られるイギリスの EAR(Esoteric Audio Research)の音をたっぷり聴いてみようということでヨシノトレーディングのKさんにゲストでお越しいただきました。

設計者ティム・デ・パラビッチーニさんの主張やEARの音の魅力を実際自分の耳で聴いて確認できる2時間です。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12344154.jpg


スタジオに登場した最上級真空管プリ

EAR 912
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


レコーディング/マスタリングスタジオでのプレイバック用にデザインされた多機能プリアンプです。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343831.jpg


写真に写っているターンテーブルは同じくヨシノさん扱いの Clear Audio。

収録では

ラックスマンのベルトドライブターンテーブル + オーディオテクニカAT33

をリファレンスに使いました。


http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343687.jpg


最初に登場したのは

EAR V12
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/v12/


EL84 の3パラPPで 50W/chのプリメインです。

面白いと思ったのは電圧増幅段に ECC83(12AX7)が 5本/ch使われていること。

Kさんによれば前作 V20 の回路の名残りとのことでした。

Kさんの指示で単独でなくプリ(912)を使って音出し。
やはりプリは必要なんだよね!という点で激しく同意!!

EAR の音というと暖色系でしなやかさと艶があり、Kさんはこれを”Moist”(湿度感のある)と表現されていましたが、まさにそんな音。

或る意味個性的でありながらも、一度この妖しい音に魅せられると他のブランドのアンプの音では物足らなくなる…そんなコアなファンに支えられている EAR の世界観です。

フワッとしたヴェールを一枚被ったような空気感が独自の世界観を作り上げています。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343189.jpg


続いて登場は

EAR 890
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-890/


ここからはアッテネータレスのパワーアンプです。

このアンプは KT90 のパラPPでステレオ 70W/モノ140W の切り替えが可能。

EARのアンプは東欧製の現行球を使っていることが多いのですが、ボンネット越しに見える KT90 はJJ製かな?…という感じでした。もちろん EARマーク入りの選別品です。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12342872.jpg


これが上からのショット。

電源トランスが全面中央、出力トランスが背面左右にレイアウトされた独特のデザインです。

これを見るとパラヴィッチーニさんが 70年代に設計した

マイケルソン&オースチン TVA-1
http://audio-heritage.jp/MICHAELSONandAUSTIN/amp/tva-1.html


に共通した何かを感じます。

ちなみにパラヴィッチーニさんは一時期、ラックスに招聘されていたことをご存じの方も多いかもしれませんね。

この 890 はひと言で言えば更に”熱い音”。

ざっくりと大きめの粒立ちを際立たせながら豪放磊落に鳴らすのに向いているアンプと感じました。

日本製の真空管アンプでは決して聴けない何か…それが何かと言っても適当なワードが思い浮かびませんが、ある意味”追い込み過ぎない”良さというか、磨き上げすぎて音ばかりに耳が行ってしまいがちな現代オーディオに一石を投ずる存在としてこのパワーアンプの存在は愉悦的ですらあります。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12342262.jpg


そして3機種目は EAR のファーストモデルにして今でもリファレンスとして君臨する

EAR 509
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-509/


スタジオユースのために設計された PL519 のモノラルPP(100W/ch)です。

PL519 は元々 TV用の水平出力管。

私もこのアンプを聴くの初めてだったので興味津々でしたが、この 509 は他の EARアンプとは全く違った表情を見せました。


暖炉の前で人々が集うようなリラックスを感じさせる EAR のイメージとは一線を画すシャープでハイディフィニッションな音。

低域の締まり具合も他のモデルとは全く異なります。

スタジオでのモニター用途というだけあって他のモデルよりかなり客観性のある表現で、V12 や 890 からは聴こえてこなかった音のエッジも現代スピーカーとのマッチング上、有利といえます。

初めて Marantz9 を聴いた時のことを思い出しました。
そんなリリシズムを感じさせる表現です。


Kさんとの対談のなかで、EAR というブランドはオーディオ用途以外の真空管をファイナルに使ったり、Enhanced Triode Mode というある種エキセントリックな動作回路を発明したりされていますが、コンベンショナルな回路や真空管はなぜ使わないんでしょうね、300B や 2A3 というタマは決して EAR からは出てきませんね…

という風に水を向けたところ、Kさんが仰るには

既にあるものを焼き直したり改善して何かを良くするという発想ではなく、パラヴィッチーニさんば常に他にないもの、新しいものを指向しているんです…

と仰っていました。ナルホドそれは素晴らしい!
http://tubeaudio.exblog.jp/25439473/


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EAR DAcute

真空管アンプで有名な EAR です。この DAC はかなりアナログ的で濃い音がするのですが、中身はこんな感じです。真空管関係はあまり詳しくないので正確なことはさほど言えませんが、真空管とトランスがこの DAC の音の秘密だとは思っているのでそれについて書きます。間違ってるところもあるかもしれませんのでこの項目は話半分でお願いします。

正直DAC基板自体はとても平凡な設計です。これだけではまず大した音は出ないです。それ以降のアナログ段に音の秘密があります。

EAR のパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。


人間の聴覚と音質について


帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。


オーディオ小ネタあれこれ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EARの設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015


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貴重な話を聞きました

ティム・デ・パラヴィチーニ が LUXMAN MB-300を「あれは俺が作ったんだよ!」


LUXMAN MB-300 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=LUXMAN+MB+300


ヤフオク! - 真空管アンプ - 「LUXMAN」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=2084037423&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=luxman&sc_i=&p=LUXMAN&fixed=0&x=0&y=0


LUXMAN MB-300 中古品 - Google 検索
https://www.google.co.jp/search?hl=ja&ei=Voa2W8TUOIyo8QXmxKTYBw&q=LUXMAN+MB+300+%E4%B8%AD%E5%8F%A4&oq=LUXMAN+MB+300+%E4%B8%AD%E5%8F%A4&gs_l=psy-ab.3..0i30k1.19800.19800.0.20909.1.1.0.0.0.0.107.107.0j1.1.0....0...1c..64.psy-ab..0.1.106....0.6YEZfrLK1hc


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LUXMAN MB-300 モノラルアンプ
定価: ペア 1,300,000円
日本 1984年発売

WesternElectric/300B使用の希少なモノラルアンプ。
300Bシングルながら8Wもの出力を稼ぎ出す名機です。

LUXMANらしいマイルドな質感に、300Bの瑞々しさが加わった美音で楽器や声の実在感は天下逸品。


主な仕様:

トランス結合 
シングル 出力8W 

使用真空管 6AQ8/12BH7A/5U4G/WE300B 

寸法W410×H205×D255mm 重量20.5kg
https://www.hifido.co.jp/sold/16-06587-03873-50.html


LUXMAN MB-300 は、メーカーがお金をかけすぎて、製造終了時、最後まで原価価格が分からなかったという代物です。

米、WE社の300B真空管を使用。
このアンプ広帯域を再生する目的ではなく、中域の厚みが素晴らしくボーカルを再生するのに力が入っている様子。ボーカルミュージシャンが目の前にいる様な感覚を与えてくれます。
http://www.kobutu.com/6964


2007/1/4 幻の銘機 LUXMAN MB-300

 「隠れた銘機」あるいは「幻の銘機」と呼ばれるオーディオ機器がある。今日は私が見たことも聞いたこともなかった銘機に出会うことができた。もっとも私の浅いオーディオ歴と乏しいオーディオ知識からして、私が全く知らない銘機は星の数ほどあるのであろうが・・・それはおいておいて、今日出会った「隠れた銘機」は LUXMAN MB-300 である。

 MB-300は真空管のモノラルパワーアンプ。WE300Bを出力管に用いており、20年以上前のモデルである。そのデザインはとても美しく気高さすら感じる。LUXMANというメーカー、正直に言うとノーマークであった。最近、創立記念として最高級のプリアンプとパワーアンプを出したことは雑誌の記事で知っているが、聴いたことはなかった。しかも、20年以上前の真空管のパワーアンプとなれば全く関心の対象外であったのである。

 出会った場所は、オルフィさんのリスニングルームである。今日は仕事を午前中で切り上げ、オルフィさんのお宅にお邪魔した。私の自宅から車で1時間ちょっとの距離である。オルフィさんのお宅はどこか懐かしさを感じる純和風の建物で、リスニングルームは2階にあり、縦に長い部屋である。その周囲及び天井はQRDのパネルで完全武装されており、音の響きに対する対策は念入りに行われている。

 部屋に入るとソナスファベールのガルネリオマージュが凛とした姿ですくっとたっている。背筋が伸びた良い姿勢である。見ていて本当に気持ちの良いスピーカーである。そして予想に反してそのスピーカーの間の後方には4台のLUXMAN MB-300が陣取っていた。実は先日オルフィさんとお会いした時にグラスマスターのSD-2を購入されたと伺っていたので、てっきりガルネリの間にはSD-2の見目麗しい姿が並んでいるだろうと予想していたのである。

 そのSD-2は部屋の脇に置かれていた。その美しい姿はどこか寂しげであった。「えっ!SD-2ではない・・・このLUXMANってそんなに凄いの?」と内心思った。なにせSD-2はハイエンド真空管パワーアンプの雄であると思っていたのである。そのSD-2と争って主役の座を守っているというのであるから、LUXMANも侮れない。

 そして、その音を聞いて「そうでしょう・・・そうでしょう・・・このMB-300の音はまさに王者の風格、玉座を譲ることはないであろう。」と納得したのである。モノラルパワーアンプ4台を使ってのバイアンンプ駆動。このバイアンプ駆動もそうでない場合と比べて全く別格の音を奏でてくれる。
 
 MB-300を4台使ってのバイアンプ駆動でのガルネリはそれはそれは素晴らしい音を奏でてくれる。得意中の得意の弦楽器はもとよりピアノも女性ボーカルもオーケストラも滑らかで密度感のある音色で音の厚みや実体感も充分ある。そして空間表現においても、リスニングルームとしては決して豊かな空間が確保できているわけではないにもかかわらず、ホールの空間を感じさせる広がりと奥行き感が出ている。

 送り出しはワイスのペアでプリはFMアコースティックス。ガルネリはユニットをキャビネットに取り付けているネジをチタンに換え、内部配線もプラチナに変更。プリは2度クライオ処理をするという念の入れようである。電源にも様々な対策が施され、ケーブルはSTEALTHが多用されている。まさに抜かりがなく緻密な構成である。

 「緻密」この言葉がまさにピッタリのシステムと音である。ガルネリでビバルディが素晴らしいのは比較的予想がつくが、マーラーの交響曲第2番第1楽章を素晴らしい躍動感で鳴らしきったのには感服した。約4時間ほどの間に様々な実験も行った。とても興味深い実験の連続であった。その詳細は明日にでも・・・


コメント

2007/1/5 22:26 投稿者:tao
オルフィさん昨日はありがとうございました。
MB-300の前段が TELEFUNKEN によりさらに魅力的になるとどうなるのでしょう?
ぜひ、聴いてみたいですね。
最後に聞いたマーラーの音が脳裏に焼き付いて離れなくて困っています。

2007/1/5 1:56 投稿者:オルフィ
今日はお忙しい所、お疲れ様でした^^
大体4時間ぐらいの音楽鑑賞でしたが時間が短く感じましたが楽しかったです♪
グラマスのSD-2もいいアンプですが
LUXMANのMB-300はそれ以上に魅力ある音を奏でる管球アンプでしたよね?

MB-300によるバイアンプの魅力も十分に感じて頂けて良かったです♪

ガルネリはバイアンプで鳴らしたらジャンパーには戻れなくなります(笑
taoさんが持ってきて頂いたCDはどれも良くどっぷり浸れてました!
狭い空間でもホール感のような広がりが感じられましたよね。

次回、来られる時は手前のMB-300にもセラベースがセットされて、
MB-300の全ての前段が松下の6AQ8からTELEFUNKENのECC85に入れ替わった
状態で音楽をお聴かせ出きると思います。
http://moon.ap.teacup.com/tao7637/306.html

LUXMAN MB-300 あまりにもナロー過ぎて著しく違和感がある音。

数人に感想伺いました

「ギョッとするような音ですよ」
「えっ?こんな音なの?と思うような音ですよ」
「80万?いらない、いらない」

スピード感が全く無くROCKやPOPSには不向き。
スピーカーを選ぶアンプで Sonus の小型や AXIOM80 ならあるいは?


某オーディオショップの百戦錬磨の店長さんにMB-300について尋ねると。

「えっ!?こんな音なの?っていう音ですよ、ナローでカマボコだし。
これだったら AIRTIGHT ATM-300 の方が何十倍も良いですよ」

って言ってらっしゃいまして、う〜んそんなはずは・・・・とその人を疑っていましたが事実でした(-_-;)


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LUXMAN MB-300 ファーストオーナーは50時間使って箱にずっと閉まっていたそうだ。セカンドオーナーは8年間で100時間。これほんとうよ。
これほどナローレンジなアンプは聴いた事がなく、S9800の38cmウーファーを心臓に例えると、半分しか動いていない感じ。しかし四年前に復刻されているのが不思議。

 

▲△▽▼
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ティム デ パラヴィチーニ
https://www.yoshinotrading.jp/ear-tim-de-paravicini/

アナログ音楽再生芸術に人生を捧げる「King of Analog」と呼ばれる生ける伝説、


「ティム・デ・パラヴィチーニ」。


その男が目指す音、それは...


”アナログ・マスター・サウンド”。


「アナログレコード音楽は、いまだ完成されたアートではない」。

                  ............ by Tim de Paravicini

アナログ・レコードを造る時の音響装置、そしてアナログ・レコードの音楽を再生する時の音響装置、まさに音楽の入口から出口に至るまでの音響デバイスを1人で創造する事ができるスペシャルエンジニア「ティム・デ・パラヴィチーニ」。

ポール・マッカートニー、リンゴ・スターといったビートルズのメンバーや、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアやジェームス・ガスリー(グラミー受賞プロデューサー)、またケイト・ブッシュ、ジム・ケルトナー、ゲイリー・バーロウ(Take That)等、ミュージシャンのスタジオへの機材提供を始め、クィーン、ジミ・ヘンドリクス、レッド・ツェッペリン、ローリングストーンズ、ザ・フー、ブルース・スプリングスティーン、ZZ トップ等、超ビッグネームのマスタリングを行う世界屈指のエンジニア;「ボブ・ラドウィック」が主催する「ゲートウェイ・マスタリング・スタジオ」(マスタリングを担当したダフト・パンクくの大ヒットアルバム「ランダム・アクセス・メモリーズ」は、2014年の第56回グラミー賞で「ベスト・エンジニア・アルバム」を受賞)、さらには高音質レーベルとして、その限定リリースされたアナログ盤には常にプレミア価格が付くマニア垂涎の「モービル・フィデリティー」等々、音に対して凄まじくシビアなプロフェッショナルスタジオにパラヴィチーニ(EAR)の様々な音響機器が導入されています。

その世界のトッププロ達が、こぞってパラヴィチーニ(EAR)の機材を使う理由はただ1つ、「音が心地いいから」。

英国で育ったパラヴィチーニは幼少の時から目の前に時計やラジオがあれば決まってバラバラにしてしまうので、「彼の前に機械を置くな」と言われるほどメカ好きでした。

ある怪我で病院に入院した時にも、退屈を持て余したパラヴィチーニが病院内の調子の悪いラジオやテレビを全て直してしまったという逸話が残っているほどです。

10代後半にロックンロールバンドに夢中になりドラムスを担当する傍らで、PAやスタジオ機材のリペア/ カスタマイズを手掛けるようになっていきます。そして20 代前半には南アフリカに自身のアンプ/ トランス製造工場を設立。

ここでの活躍が評判となり、当時日本からやってきたLUX 社がパラヴィチーニをオーディオデザイナーとしてヘッドハンティングして日本へ連れてきます。

その後、約4 年間日本でアンプデザイナーとして腕をふるい、後に銘機と呼ばれるLUX 社の50周年記念モデルのアンプ開発等を手掛けています。

英国に戻ったパラヴィチーニは、1978 年にいよいよ自らのブランド「EAR 社(Esoteric AudioReserch)」を始動させ、自らが理想とする音響装置造りに乗り出します。

80 年代にはアナログ・レコードに溝を刻んでゆくための装置である新型のレコードカッティングシステムをデザインし、ミュージシャン達が音楽を記録したマスターテープに近い鮮烈なサウンドのアナログ・レコードが作れると評判になります。

1993 年にはパラヴィチーニ(EAR)のオーディオ装置を駆使してレコーディングされたスライド・ギターの名手「ライ・クーダー」のアルバム「A Meeting by the River」が、グラミー賞のベストワールドミュージック賞を受賞し、パラヴィチーニ自身も「技術貢献者/Technical Contribution」として表彰されています。

1996 年にも「ベラ・フレック」のアルバムでグラミー賞にノミネートされています。

2002 年には、オーディオドリームチームのメンバーとして、高音質レーベルで有名なサンフランシスコにある「モービル・フィデリティー」に招かれ、チーフオーディオデザイナーとして現在考えうる最高グレードのアナログシステムをデザインし機材を導入しています。

ハーフスピードマスタリングと呼ばれる技巧を駆使して造られたここでのアナログ・レコードの再生音は、まさにマスターテープクオリティーとも言うべき高音質で、音楽の持つ躍動感や生命感、そして楽器や歌声のナチュラル極まりない響きは、現在リリースされる音源としては世界屈指のクオリティーを誇ります。

一方、プロスタジオのハイクオリティー機器の技術をフィードバックしたホームユース用の再生装置の設計、デザインも妥協なく同時に進められて来ました。特にアナログ・レコードによる音楽再生においては、最高の音質、音色、そしてエネルギーが奏でられるようにチューニングされてます。

また、プロ機器、及びホーム機器同様にパラヴィチーニが目指す音を得るために、好んでアナログ素子である「真空管」を装置に多用する所もパラヴィチーニ(EAR)のアイデンティティーとなっています。このためパラヴィチーニは「King of Tube」の別名を持ちます。


音楽が人々に大きな影響力を持っていたと言われる1960 年代から1980 年代後半にかけてとアナログ・レコードの繁栄期とは時期的に重なります。これは単なる偶然でしょうか?

パラヴィチーニは言います。「当時のミュージシャンやエンジニアやレコード会社の連中はとにかくクオリティーに拘った。皆が誰も今までに聴いたこともない音楽や音が出るレコードを作ってやるぞと競い合った。その想いが詰まった、まるで昨日に録音されたばかりのようなマスターテープの圧倒的な音を聴くと、中途半端な仕事など私には絶対にできない。私のやるべき仕事は、彼らの目指した音楽をそのままリスナーに届けることだ。そしてそれを最も近い形で表現できるのがアナログだ。」

つまり「心地いい音」とは、「”マスターサウンド”に近づくこと」と、パラヴィチーニ / EAR は考えます。なぜなら、その音こそがミュージシャンやエンジニア達が試行錯誤の末に到達した音楽の完成形だからです。

アナログ=手数(プロセス)の多さ=感性の刺激=豊かな感受性と想像力の育成

クオリティーにこだわった音楽の創り手/送り手側、それに応えるように聴く耳を持ったリスナー/受け手側。お互いの期待と感動がシンクロしていたアナログレコード時代の音楽界の繁栄は、このような要因に支えられていたのではないでしょうか。

音楽の主流がCD や他のデジタルメディアに移行して行った90年代以降もパラヴィチーニのアナログレコードによる音楽再生芸術探求は絶え間なく続けられてきました。

妥協すること無くアナログのクオリティーにこだわり続けたその匠の技は、今、アナログ・レコード需要の再燃と共に新たな脚光を浴びています。

レコードをパラヴィチーニ(EAR)の装置で聴いてみて下さい。

そこには理屈抜きに音楽から感動できる何かがあることを体感して頂けると確信致します。

Biography

1945 英国人両親のもとアフリカ・ナイジェリアで生まれる。

1965 英国にてロックバンド用機材のカスタムデザイン、スタジオ機器のモディファイに着手。

1967 南アフリカにてアンプ/トランス製造工場を設立。

1972 日本のLux社へオーディオデザイナーとしてヘッドハンティングされる。C1000/M6000 プリ/パワーアンプをデザイン。3045 tube mono block 等をデザイン。

1976 英国に戻り、ALBAラジオステーション、Tangentスピーカーのデザインコンサルタントを務める。Michealson & Austin tube amplifier にてTVA10、M200 mono blocks製作に従事。

1978 Esoteric Audio Research (EAR社)設立。

1979 EAR 509 100w professional tube mono block power amplifier 発表。

1985 新型レコードカッティングシステムを発表。

1993 米国グラミー賞にてBest World Music Album 受賞作品 Ry Cooder & V.M.  Bhatt "A Meeting By The River" Technical Contributionに選出される。

1994 ベストセラーEAR 859、834P発表

1996 米国グラミー賞にてBest World Music Album ノミネート作品 Bela Fleck, V.M. Bhatt & Jie-Bing Chen "Tabula Rasa" Mastering Engineerに選出される。

2002 米国:モービル・フィデリティー社にGAIN2(Greater Ambient Information  Network)マスタリングエレクトロニクスを導入。

2012 世界最大のオーディオソサエティー「The Los Angeles and Orange County  Audio Society」の最高栄誉賞に選出される。

その他、数々のアナログ作成、マスタリング、コンサルティング、EAR製品デザインを手がけ今日に至る。
https://www.yoshinotrading.jp/ear-tim-de-paravicini/



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
1. 中川隆[-10417] koaQ7Jey 2019年5月17日 14:59:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1886]

EAR V20 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAR+V20


EARのV20 1998年4月

 以前、ダイナミックオーディオ・サウンドハウスで試聴し、好感を持っていたので、さっそくこれも自宅試聴することになりました。

 一聴して、伸びやかな低域と高域、独特の色気と艶、そしてプレゼンスの見事さに引き込まれてしまいました。

 回路に詳しい友人達は、片チャンネルに10本も12AX7を使って、しかも元々、出力管でない真空管をこのように使うこと自体、無理があり、良い音になるはずは無い、と言うことなのですが、あの音を聴いてしまっては、そんな言葉も空虚に聞こえてしまいます。

 このサウンドを一言で喩えるなら、「デカダンス」でしょう。

 かつての名女優デートリッヒの、ちょっとけだるくタバコをくゆらす姿が浮かんでくる様です。

 制作者パラピービッチーニ氏は、きっとこの「デカダンス」がわかるアンプ制作者ではないでしょうか?
http://www.kusunoki.jp.net/audio/audiohistory/history99.html


▲△▽▼


EAR V20 プリメインアンプ
2011年05月17日 21:56


今日はEAR社が世界に衝撃を与えたインテグレーテッド・アンプV20の概要を技術的に論考してみたいと思います。

当該V20の特長は何と言っても ECC83/12AX7Aという、どう考えても電圧増幅にしか使えそうにないハイμ双三極管を出力段に10パラ・プッシュプル増幅にて採用したことです。

ではその無謀なと言いたくなる増幅回路がどのようにして実現できたのかと言いますと、

プラスバイアス領域にアイドリング・ポイントをもってきて低インピーダンス動作として、加えてプレート負荷巻き線と同じ巻き線をカソード負荷にしてAC結合スイングさせた訳です(回路図参照)。

これをEAR社は「エンハンスド・トライオード・モード」と呼んでいますが、つまりグリッドに電流を流してまで低インピーダンス・スイングし、更にプレート・スイングとカソード・スイングを負荷トランスにて加算合成するという手法です。


概算ですが、仮にプレート電圧250V、プレート電流 4mAx10、負荷5kΩとするとスイング電圧360Vp-p前後、更にプレート・スイングとカソード・スイングを加算合成した出力は23W程度となります。

よってカタログスペックの20W+20Wは問題なく保証できる訳ですね。

更にはオーバーオールNFB無しでDF10を実現しているのですから、立派としか言い様がありません。


よくもまあ、このようなことを考えついたものです。その上当該モデル専用にECC83まで特注製造させたとのことですから、パラビッチーニ氏の考察力と情熱には敬服します。

但し、出力管ECC83の経年劣化を考えると、当初の音質性能が何時まで聴けるかは何とも言えません。実際に僅かながら濁りを感じる、という変化も試聴したことがありますので。メーカー発表の推定ライフは8千時間だそうですので、この辺りも考慮に入れておくべきでしょう。


尚、メーカー発表のオリジナル回路は拝見しておりませんので、掲載した回路図はあくまで私個人の推測であり、細かな部分は実際と異なります。が、概略としては近い筈です。

また、ドライブ段(ECC82/12AU7A)にはNESTフィードバック方式なる回路が採用されているとのことですが、これがどのようなものかは不明です。


個人的見解ですけれども、スピーカーのドライブ性能や音楽的エネルギー、音像表現性能という観点からすると、EAR社を超えるアンプ製品は他メーカーにはなかなか存在しないと感じています。

しかしながら同社アンプはベターではあってもベストであるとは申しません。量産製品であるが故の妥協もあるのでしょうから。

私は技術屋としてアンプを完成させた際に特性測定に加えて必ず確認することがあります。

それは音像表現性能なのですが、ウィーンフィルやベルリンフィルの名盤(ステレオ・ワンマイク録音盤)の音像がどのように表現されるかをじっくり観ます。それが理想に近いか否かが私の性能判断基準なのですけれども、この観点からするとアンプ製品の多くは不合格と言わざるをえない状況です。

しかしながらパラビッチーニ氏の作品はすべてではないにしても合格の範囲内に入る製品があり、その好例が前項に挙げたV20である訳です。

それがEAR社アンプ製品をベターであると申す理由です。


またこれまで何度か言及した真空管アンプの放熱についてですが、これから暑い季節を迎えますからメーカーも一般愛好家も是非空冷ファンを活用されますようにと申し添えたいと思います。

最近は技術も進んで大変優れた静音ファンが容易に入手可能です。これを底板などに装備されるだけで真空管に限らずアンプ自体の信頼性や寿命に貢献するでしょうから、機構的に環境的に取り付け可能であれば是非とも。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=1008581&id=26531942

EAR V20です…素晴らしいデザインですよね
パラビチーニは「奇才」でもあります(笑)

そりゃぁEARのアンプ群を見れば分かるのですが一番異彩放っている「V20」なんて常人じゃぁ考えもしないデザイン(設計)だと思いますよ…無茶です(笑)


「気品」と「空気感」

こう書くとなんか気高そうですが、言い換えれば「ガッツがない」「蜃気楼的イメージ」な音色でもあります。

「雰囲気上等!」な方には、その造作、デザイン共に「これ以上のものはない」と言わしめると思います。

EARのアンプって美しいですよね…いやぁ、本当に飾りにするなら最高です。

でも、この「はかない」デザインは音にも現れている気がします。

この「儚い立体感のある蜃気楼なような音」がお気に召せば最高のアイテムだと思います。
http://rhrsp.exblog.jp/14656892/


516 名前:K :2001/07/28(土) 14:55

現時点での我が家のシステムは、下記の通りです。

CD12 → Red Rose Music Silver 1(インターコネクトケーブル)
→ EAR V20 → S/A Labs High End Horse3.5(スピーカーケーブル)
→ オートグラフ・ミレニアム


721 名前:K :2001/08/24(金) 21:07

カンタベリー15とEARのV20の、妖艶な組み合わせも捨てがたいものがあります。


485 名前:K :2001/07/27(金) 16:06

EARのV20で鳴らした時の音を聴いてしまうと、もう、後戻りは出来ません。

CD12のお陰もあるのでしょうが、凛として清々しく、透明感(これはSPケーブルのお陰?)あふれるタンノイサウンド……。

どこかで聴いたことがあるようだと思ったら、なんとあの、長野県原村のペンション・ムジカの清々しさに相通じるものがあるんです。もう少し、我が家の方が、低域は出ていますし、V20なら曇らずに、スッと出てくれます。分解能では、圧倒的に我が家の勝ちです。

時代が変われば変わったで、オートグラフで鳴らす音楽の楽しみ方も、新たな展開を見せてくれるものだと、感心した次第です。

それにしても、V20で良いとなると、コニサーや是枝300Bプッシュプルアンプが、宙に浮いてしまいます。コニサーが160万。是枝300Bが168万。合わせたものが、55万円少々のプリメインアンプに敗れてしまったと言うのは、なんとも皮肉な話です。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/27(水) 20:02:44.75 ID:Ft8kG6Bh
かつて、九州のソナス遣いのお宅にお邪魔した時、エレクタ・アマトールに
EAR V20を組み合わせ聴かせていただいたが、色気ムンムンで、弦の艶っぽい
響きにたまげたことがあった。
今はEAR V12となっているようだが、これなんかはいかが?


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/28(木) 14:26:46.75 ID:WAzqpW2T
>>21
V20初めて聞いたので、ググってみたら凄いアンプですね(汗)
これに繋げたら良い音出るでしょうね
欲しくなりました


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/28(木) 14:44:44.89 ID:ifrAneP/
>>23
オクに出てるよ。
管の数と寿命のこともあるから補償なしはリスキーだけどね。
高寿命の選別管使用を謳ってはいる。

音質は癖がある。
同じEARなら859(869)のほうが扱いやすいかも。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1339161872/


EAR V12は V20の後継機とのことですが、EARでも特異なV20独特な妖艶さは薄れました。

願わくば、V20の独特な艶のある中高域と890のような歯切れのいい低域、861のような濃厚さをを兼ね揃えたパワーアンプを出してほしいです。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3260/20120126/28305/


■ EAR V20 ■
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/V20.html

EARの名を一躍有名にしたのは、同社を主催するティム・ディ・パラビッチーニが1980年に ピンク・フロイドのプライベート・スタジオに同社のプロ用パワーアンプが入ったのに続き、 ポール・マッカートニー所有の STUDER のデッキをチューンしたあたりからでしょう。

知る人ぞ知る、1977年に颯爽と登場した Michaelson&Austin の TVA-1 の回路設計も彼が手がけています。

EAR(エソテリック・オーディオ・リサーチ)は1979年ケンブリッジ近郊のハンティングトンに 設立。日本には1995年発売されたテレビの水平偏向出力管であるEL519/6KG6という真空管を 使用した EAR859 で初登場となります。

技術的にはエンハンス・トライオードモードという回路を使用しているのが特徴。
その彼がお気に入りの真空管 12AX7(ECC83) を片チャンネルあたり10本使って作り上げたのが V20。 日本では1997年年末に初めて紹介されています。

プレート損失1Wのハイμ小型三極管の12AX7を10本パラレルで使用し、プレート損失10W、 プラスグリッド・ドライブのプッシュプル動作として20Wの出力となっています。

出力トランスにはプレート巻線とカソード巻線が同一インピーダンスで4巻線設けてあり、 プレート負荷、カソード負荷を同時に出力トランスに送り込む「バランスト・プッシュプル・サー キット」なる回路技術で作り上げた、正面から見るとミッキーマウスの顔の様で、愛嬌もあり、 見た目にも美しいアンプの一つだと思います。

ちょっと線が細くて、力強さはあまり感じませんが、浮遊感の描写にも長けた、艶やかでしなやか、 美音の極値を聴くことが出来る、数少ないアンプの一つであることは間違いありません。
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/V20.html


248 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/09/14 23:28 ID:H02y/roY [1/1回]
聴けば判ると思うよ。
V20はマターリとしたイメージがある。


249 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/09/14 23:41 ID:k0U65/NE [1/1回]
やはりV20はマターリ系なんですかね。
899は少しはしゃっきりしているのかな?


251 : EAR859[...] 投稿日:02/09/23 18:30 ID:???
 久しぶりに、ジュリアフォーダムを聴いたら、うっとりした。


252 : しけーむ[] 投稿日:02/09/27 21:36 ID:OXmFKDR1 [1/1回]
V20はボサノバ聴くのにいい!


254 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/09/28 00:00 ID:???
V20って新品はもう手に入らないの?
生産完了??


255 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/09/30 15:37 ID:???
保守させていただきます。
>>254
V20は年間生産台数が限定されているそうです。


8 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 13:20
EARのプリメインアンプはそれそれ特徴があって面白いですね。
8L6は真空管の濃い音なのに音がしっかり前に出てきます。
低音にこだわる人、鳴らしにくいSPを使用している人ならこれでしょうね。


146 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/03 09:50
8L6ユーザーがいないですね〜。さみし。
859, 869ではスキーリしすぎで物足りない人はみんなV20に流れてくのかな?
非常に個性的な(マニアックな??)V20よりも、癖の少ないマターリ系として8L6のほうが万人向けのような気がしてます。
ストレートだけど味のあるいい音します。
V20買う前に是非8L6も聴いてみて欲しいです。

余談ですが、私の彼女はV20みて「耳がミッキーみたいでかわいい」といってました。


148 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/05 00:01
うちの妹が旦那を連れてきたときは
「なんと言ったら良いのかわからないけど、それ何?」ときかれた。
たしかに圧倒的にへんてこりんな存在感だよV20.


4 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/03 21:40
V-20使っていますがとても満足していますよ。
低域に関してはそんなに出る方ではないですが、高域、中域に関してはあくまでも私見ですがジェフ・ロ-ランドのコンセントラより上ではないかと思っています。
小編成の弦楽、ピアノトリオ、ソナタ、女性ボーカルなどはV-20でなければ出ない世界があると思っています。


12 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 23:04
うちもV20を使っています。
使っている部品の点数を考えると正直いって故障は恐怖そのものです。特に正バイアスで球を使っているV20の場合、真空管の動作が保証されている領域外での利用をしていることになりますから、事実上メーカーに球の交換をお願いするより方法がありません。
日本での値段は知りませんがUS$300ぐらいという話しは聞いたことがあります。
しかしそういう話はおいといて満足度は高いです。
869もいいと思いますが個人的には8L6のほうが良いと思います。
音質という観点からの話しではありませんが、869は出力がとれないのでスピーカーで悩むのではないでしょうか。
V20 に Concerto の組み合わせでもときどき物足りなくて12時で私は聴いています。これで869はちょっと不足かなと私は思いました。


417 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:03/04/02 02:08 ID:???
EAR869欲しいです。
一つ心配なのはいままで真空管アンプを使った事がないのです。
スレを読んでるとかなり発熱があるようですね。
取り扱いが難しそうですね


418 : V20信者[] 投稿日:03/04/03 01:01 ID:dxgVkxu0 [1/1回]
>>417
そんなに心配する事はないと思います。
発熱に関しては、通気の悪いラックを避ける事さえ気をつけていればまず大丈夫だと思います。
あと、電源スイッチのON/OFFを頻繁に行わない事。一旦電源を落としたら、次にONにするまで5分ぐらい間隔をあけた方がよい事と、何時間も音楽を聞かないのであれば一旦電源をOFFにする事。
一般的に真空管にとって良くない事を避けていれば、普通の真空管アンプよりEARはロングライフですから意外と取扱いはいいと思いますので、あまり神経質にならなくてもいいと思います。
それより、EARの音の世界を楽しむ方がずっとすばらしいオーディオライフを満喫できると思います。


5 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/03 23:36
V-20って真空管を20本使ってるそうですがメンテナスにお金かかりませんか?
真空管の寿命がきた時かなりの金額になりそうなのですけど。


257 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/01 23:26 ID:U3vzsnr8 [1/1回]
真空管って保守は大丈夫なの?
何年目でいくらかかるとか? その時期には部品が無いとか・・


9 : 1[] 投稿日:02/01/04 14:06
5さんが言ってるように、真空管アンプが欲しいんだけどちょっと・・・、
と考えてる人のほとんどが、真空管が壊れた時のことを考えてるんだと思うけど、寿命とかはどうなんですか?


258 : EAR859[。。] 投稿日:02/10/02 15:59 ID:???
 真空管の寿命は1万時間以上と書いてあったと思うが、詳細不明。
とりあえず、6年以上使用しているが、問題なし。
ただ累積で何時間使ったかはわからない。


259 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/03 01:20 ID:ezBSKQkK [1/1回]
1日2時間で13年程度って事?


6 : 4[] 投稿日:02/01/04 10:58
v-20に使用している真空管ですが、EARの創始者ティム・デ・パラビッチーニが真空管メーカーと共同開発して高音質、ロングライフなものになっているようです。


11 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 21:38
869のカタログには真空管の2万時間の耐久テストをクリアしたと書いてあった記憶があります。
取扱店なら交換可能だし、1度に全部切れるわけでもないし、EARの音が好きなら、気にするほどのものではないと思います。
気にするべきなのは発熱がスゴイのと、リモコンが無いことぐらいでは?


99 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/04 18:54
V−20の電源入れたときに真空管が「ピカッ!!」て光るのが気になるんですけど・・。


100 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/05 13:27
>>99
あれはオレもコワイ


22 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 14:32
V20でクラシックもいいけど、ブルーズとかボサノバのギターもいいよ。
熱くなることについては半端でないです。ボリュームも熱くて触れない(少々大袈裟ですが)くらいです。冬になったらオイルヒーターの代わりにもなります。


58 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/14 14:41
V20 と 8L6 ではどっちのほうが熱くなりますか?


63 : EAR信者[] 投稿日:02/01/16 22:59
>58
店でアンプに手をかざして感じる熱さではそんな差はないと思われるにょ。
(端から見るとあやしい行為だよなぁ〜)


64 : 58[] 投稿日:02/01/16 23:38
>>63 EAR信者様
V20 かっこいいのでほしいんだけど、使ってるSPが6オーム 84dBなので、やっぱ 8L6 の方が適当かなと、でも20wよりは50wの方が熱いかなと、思案してたら、中古でV20があったので注文しちゃいました♪
届くのが楽しみ♪♪
そこで素朴な質問です。インピーダンス6オーム標記のSPはアンプ出力8オームにつなぐべきでしょうか、それとも4オーム??
教えてください。


67 : EAR信者[] 投稿日:02/01/17 22:45
>64
うちのSPも6オームだがお店にきいたら8オームにつないだほうが音いいっていわれた。
でもってうちは8オーム端子につないでるね。
534モノ使いなんでつなぎ返るの面倒で4オーム端子との音質差は試してないなりよん。


68 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/17 23:17
>>64
EARではないですが4オームのスピーカーに真空管アンプ組み合わせています。アンプには8、4、2の端子が付いていますが、8オームが圧倒的に音は良いです。4オームの端子につなぐと、驚くほど平板で広がりのない、かつ周波数レンジ的に上も下も伸びがないつまったような音になります。技術的にあまり詳しくないので理由はよくわかりません。どなたか解説していただけるとうれしいのですが...


72 : EAR信者[] 投稿日:02/01/21 22:12
V20使っておしゃれなセカンドシステム組みたいなぁ。
534の取説みたらステレオ使用の場合、スピーカーのインピーダンスが8オームと16オームになってる^^;。
モノブロック仕様にすると4オームと8オームってことは最初からモノブロック仕様を意識してるなぁ。
もしかして同じパワー段の8L6もそうなのかな。


73 : 58[] 投稿日:02/01/21 22:20
めでたくV20設置♪
心配だったパワーハンドリングの点もおっかなびっくり鳴らしてますが、とりあえずOKみたいです。
出てきた音は、もう、笑いが止まらない♪♪
EAR信者II名乗りたい気分っす。


74 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/21 22:28
わたしも最初に音だししたときの感動は忘れません。
裏蓋開けるときはネジまわしたときに塗装がパリッとゆくので御注意を。
どうでもいいことだがEARのアンプって奥行きが深くて置きにくいです。


76 : V20信者[] 投稿日:02/01/22 22:51
>>73=58
わたしもV20にはまって、はや二年。
この崇高な音を一度聞いたらもう一生手放さないでしょう。


84 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/30 13:31
V20報告
冬の低い室温のせいか、心配されたほど熱くなりません。
フロント・パネル、ボリューム・ノブともに暖かいていど。
メイン・トランス・カバー、真空管のカバーはさわれなくはないていどに熱くなってます。
熱くなります。


85 : V20信者[] 投稿日:02/01/30 22:41
私が使いはじめた頃は夏だったこともあって、その熱さにビビッてしょっちゅうウチワで扇いでました(自爆)
今ではクワドラスパイアに替えたこともあって、気にせず使っています。
ただし御存じだと思いますが電源入れたままで音楽も聞かずほっておくのはチューブアンプでは禁物ですが、特にV20においてはとてもよくないと販売店、輸入元からいわれていますので、しばらくの間でも音楽を聞かないのであれば電源のスイッチを切ってやって下さい。


108 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/12 00:37
V−20使ってます。
>>85
いつも、使用後に真空管を冷却するつもりで1時間程度アイドリングしてから電源を切っているのですが、全く温度が下がっていない気がします。
真空管の寿命を考えると、さっさと電源を落としたほうがいいのでしょうか?


119 : V20信者[] 投稿日:02/02/14 03:37
>>108
音楽を聞き終わったらあんまり間を置かずに電源OFFにしたほうがいいですね。
いくらロングライフに特別設計していても真空管ですから寿命があります。
ですから少しでも長く現状の状態で聞きたいのであれば電源は早めにOFFです。


120 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/14 16:46
>>108
V20はA級アンプだそうなんで、無音時もどんどん電気流します。
http://www.ear-yoshino.com/productdetails.asp?page=1&id=1


EAR V20はスペック上の実行出力は20wだが、所有していた友人の話では草が生えるほど非力で「本当に20wあるのかこれ?」という製品仕様だったそうです。

Realonの真空管アンプは凄い。10wで89dBしかないスピーカーをピーク100dBまで鳴らし切る。巨大なブロックコンデンサーやトランスが基礎体力を支える


▲△▽▼

EAR V12

EAR V12は V20の後継機とのことですが、EARでも特異なV20独特な妖艶さは薄れました。

願わくば、V20の独特な艶のある中高域と890のような歯切れのいい低域、861のような濃厚さをを兼ね揃えたパワーアンプを出してほしいです。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3260/20120126/28305/

楠薫さん

EAR V12 はまだ買ったばかりですが元、EAR V20 所有者です。

現在、福岡在住で、まだ購入したばかりですが、V12 はとても良いプリメインアンプだと思います。

http://k-d.jpn.com/audio/audioindex.html

に詳細を記していますが、アンプの支配力が高くて、スピーカーをEAR V12 色に染めてしまいます。

中でもソナスファベールと HARBETH との相性は良いようで、他のアンプではなかなか聴くことのできない色気のあるサウンドは、見事です。

ただ、解像度や空間分解能を追い求める方には、ちょっと方向性が違うように思います。

その場合は、First Watt 等の製品が良いかも知れません。
2014/02/08 20:07 
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000385643/SortID=16358115/


EAR V1 2と HARBETH HLCompact 7ES-3 の相性


by 楠 薫 2014年2月08日(土) 04:06

V20とHARBETH Compact 7 の時もそうでしたが、EAR V12って、HARBETH HLCompact 7ES-3 と相性、良いですね。

低域の伸びやかさも、一歩間違えると、モッコリ寸詰まり音になるところを、ギリギリのところで止めて、いかにもローエンドが鳴っているような響きの良さを聴かせてくれます。

たぶん、実際の周波数帯域は、そこまで出ていないのでしょうが、らしく聴かせてくれます。

中高域は十分伸びているのにうるさくなく、みずみずしさに透明感もあって、V20 の時のような、ややこぢんまりした感じでは無く、等身大の色気を感じさせます。


Re: EAR V12 by 楠 薫 2014年2月09日(日) 10:31

EAR V12 で鳴らす HARBETH HLCompact 7ES-3 と Sonus Faber Stradivari Homage。

意外にも、その差は EAR V12 色に染まってしまって、値段ほどには感じません。

First Watt SIT-1で鳴らすHARBETH HLCompact 7ES-3 と Sonus Faber Stradivari Homage では、その解像度と空間描写能の圧倒的な差を感じさせて、Sonus Faber Stradivari Homage にすぐ軍配が上がったのですが・・・・・・。

Sonus Faber Stradivari Homage と First Watt SIT-1 の組み合わせは、超高解像度のせいもあって、まるで指揮者の立ち位置で細かな音の一つ一つをチェックしているような感じ。

一方、HARBETH HLCompact 7ES-3 と EAR V12 の組み合わせは、細かな音の一つ一つよりも、響きの良さを楽しむと言うか、やや残響の多い極上のホールで音に包まれて聴いている感じです。

HARBETH HLCompact 7ES-3 の箱を程よく鳴らして低域の量感を出し、いかにも低域が出ているような、そう、タンノイのスターリングの時にも感じた、音像型のスピーカーの良さをうまく引き出しているように思います。

中高域の色気については、さすがの First Watt SIT-1もEAR V12 には敵いません。

ステレオサウンドなどでは、HARBETH HLCompact 7ES-3 と First Watt J2 の組み合わせが絶賛されていましたし、私も以前はその組み合わせが HARBETH HLCompact 7ES-3 を一番よく鳴らす組み合わせと思っていましたが、頑張ってもうちょっとお金を出して、EAR V12を入手する方が、ゆくゆくは余計な出費を控えて、音楽を心から楽しめる組み合わせかと思った次第。

p.s.
 EAR V12 と Sonus Faber Stradivari Homage の組み合わせは、某中二病患者に言わせると「エロい音」だそうです。(^^;

 中学生でも、音の違いがわかるくらいですから、EAR V12って、本当に凄いものです。

 「それはいいけど、ちゃんと受験勉強、しろよな」と言ったら、
 「うち、中高一貫だから、今の成績なら余裕」だと。まるで凸守みたいなヤツだな。

 姉は大学受験で大変な時期に、自分はそれを横目に遊んでいるとは・・・・・・。


EAR V12 & HARBETH HLCompact 7ES-3 by 楠 薫 2014年2月12日(水) 00:32

今、EAR V12 & HARBETH HLCompact 7ES-3 の組み合わせで、シノーポリのブルックナーを聴きながらこれを書いています。

ブルックナーの交響曲は音の饗宴みたいな部分があって、インバルのようにそれを豪華絢爛に鳴り響かせてくれるのも良いのですが、チェリビダッケのように思索的に聴かせてくれたりするのも、一つの手法だとは思いますが、シノーポリはカラヤン顔負けの美しさと色彩感、細部の練り上げ方も見事で、EAR V12 & HARBETH HLCompact 7ES-3 の色気のある美しいサウンドは、ドレスデン・シュターツカペレの響きの良さをうまく引き出してくれるようです。


Re: EAR V12 by Grand Chariot 2014年3月02日(日) 12:43

いやぁ、同じハーベスES-3ユーザーにしてみれば心穏やかならず!
イヤなアンプ買いましたね(^_^;)。

あんなふうにどんなふうになるか、おおよそ想像がつくところが実にイヤらしい(笑)

僕が進行性膵癌にでもなったら、こんな麻薬パッチ貼って頂戴!


Re: EAR V12 by 楠 薫 2014年3月03日(月) 19:04

ども、です、Grand Chariot さん。

>いやぁ、同じハーベスES-3ユーザーにしてみれば心穏やかならず!
でしょ、でしょ。

>イヤなアンプ買いましたね(^_^;)。
イヤなことはないですよ。ちょっとエッチっぽい音ですが。(^^;

>こんな麻薬パッチ貼って頂戴!
エロ・パッチですね。了解しました。(^^)/

それにしても驚いたのが、ソナスで聴く音と、HARBETH HLCompact 7ES-3 で聴く音の差があまりないこと。

よっぽど、EAR V12の支配力が強いのでしょうね。


Re: EAR V12 by 楠 薫 2014年3月14日(金) 19:10

なんだか最近、EAR V12 と HARBETH HLCompact 7ES-3でしか聴いていないような気が・・・・・・(^^;

エージングが効いてきて、実に伸びやかに色っぽく、男心をくすぐるツボを心得た鳴り方、してくれます。

特に女性ボーカルの、ブレスの瞬間の息づかいのバリエーション、ここまで違うとは驚きでした。

改めて、坂本真綾さまの発生時の舌の使い方に、脱帽でございます。
http://f-av.info/bbs/viewtopic.php?f=3&t=103&sid=fcb3e203464562f9233a90bad4e05b6e

■ EAR V12 ■
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/EAR_V12.html

拙宅にEAR V12がやって来ました。
これ、試聴機ではなく、発作が起きて、購入してしまったシロモノです。


入力はRCAアンバランス入力が系統5。今やほとんど使わなくなってしまったTAPE OUTもあります。

使用真空管はECC88(12AX7) 10本、EL84 12本。

入力段にECC88を片チャンネル2本使用し、さらに3本のECC88で位相反転し、出力段に送られ、V20とは違って、片チャンネル6本のEL84と EARオリジナルのスペシャルトランスの組み合わせで、50Wの出力を叩き出します。

V20のような細身ではなく、中低域は実に分厚く濃厚です。

V20では高域がやや荒く、僅かに歪みっぽさがありましたが、V12はボリュームを上げていってもまったくそのような感じがありません。

それでいて繊細さに加え、透明感もV20を遙かに凌駕しています。

幼い頃は膝上にだっこして一緒に音楽を聴いたりしていた遠縁の親戚の子が久しぶりに姿を見せたと思ったら、アニメ顔負けの はちきれんばかりの胸元Yラインの見事な美少女に成長していて、「こんなに大きくなっちゃったら、だっこしてエスカフローネを聴かせて、 なんて、もう、言えないね」と、ソファーに並んで座って、鼻が触れ合うくらいの距離、吐息が頬を撫でていく近さでニッコリ微笑まれ、 しどろもどろになってしまう感じ、と言いましょうか(あ、これ、今年のお正月の実話です)、 元V20遣いとしては、いやはや本当にビックリ、目を見張るほどの音です。

First Watt SIT 1の解像度抜群、透明感、空間描写能抜群の音には、そりゃぁ、敵わないでしょう。

おそらく音を聴かせたら、10人中8人は、First Watt SIT 1の方が良い音、正しい音、と答えると思います。

でも、個人的には、何かよそよそしいというか、距離感を感じていました。

昨秋には、EAR paravicini 312 や、EAR912 の試聴機をわざわざ取り寄せ、Paravicini氏には申し訳ないことに、プリアンプの購入には至りませんでした。

しかも、一度、V12は拙宅で試聴機を貸し出してもらって拙宅で試聴しているにもかかわらず、その時には解像度、空間分解能抜群、 切れ味抜群のFirst Watt SIT-1に軍配を上げたはずなのに、今回はまったく結果が違ってしまいました。

いったい、あの時と何が違っているのか?

答えは、AETのEvidence ACの電源プラグをフルテックに交換したこと、です。

実は、フルテックの電源プラグに換えて、一時、気になっていた高域の一部の帯域のエネルギー感がおさまったと同時に、ローエンドも、 高域も伸びやかになって、ストレスのない音を奏でるようになってしまって、驚きを禁じえませんでした。

かつてのV20の音も好きだったのですが、ああ、やっぱり、僕はこういった音が好きなんだ。

良い音と好きな音は違うということを、改めて実感した次第です。
http://www.kusunoki.jp.net/audio/EAR/EAR_V12.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c1

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
2. 中川隆[-10416] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:01:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1887]

無限の宇宙感(観)に腰を抜かす
パラビッチーニ EAR V20
ハンチングトン Yoshino Ltd
http://www.tamaroya.com/sugoude/V20/EAR_V20.html


エンハンスドトライオード回路とか使ってる。

そんな事よりパラビッチーニデザインのトランスがEARワールドを築いている感じ
おいおい! 未だビニールがかぶってるじゃん! びりびりっと剥がしてね。
エージングとか講釈抜きで直ぐ音出しましょう。

何でも地べたで作業するので敷いてある安物じゅうたんが写り込んじゃってます。
EAR V20サウンドを堪能するためにプリとか入れません
効率が良く速度型のビンテージ平面バッフルスピーカーで鳴らします。

ピカピカの厚みのあるクロームメッキでしょうか?つまみはゴールド全く傷など有りません。
トランスを止めているネジ類も金メッキされています、とても厚いメッキなのか
組み立て時のスレなども全くありません。

ずらっと並んだ可愛い見た事有る球達のヒーターが点灯しています。
放熱、発熱がとても少なく頬ずりできます。

ソロボーカルからメジャーなJazz、モノ収録のピアノやバイオリン
そして冨田でしょ!
完璧な明るい明瞭系、解像度も高く速度感も良い、全ての音が完璧に出ているその上に・・・・
パラビッチーニが薄笑いしている音です。

美音系なのでしょうかね?? 
解像度を上げるだけ上げてクッキリ系にしたら味も素っ気も無い

だからといって美音を加えるとオペアンプの音が前に出てきてホームセンターで売っているコンポの音になっちゃいます、安い日本製コンポを批判しているわけでは有りません。

表現出来ない域を美音と味で誤魔化していないんです、全て出して更にその上にパラビッチーニが脳を刺激し無限の広がりといつまでも聴いていたい味付け?何かを加えています。

120%の音なんです、20%がパラビッチーノの腕なんですね。
トランスは自分で巻いているという噂も本当だね。

何かが加味された音って病みつきになります、マークレビンソンの音を聞いたときと同じ感動です
決してブランド信仰じゃないんですが偶然体質に合う音でした。
球は音とは関係無しにブランド信仰が先走りしていますけどね。


相も変わらず全く表現力に欠けます、そんな球露屋は自己満足です。
理論や計算は詳しい方にお任せします。
自分が楽しければそれでオーライ そんな調子で迷走中です。
計算や理論など好きな方には鳥肌が立つほど不快なページです。
ココまで見てしまったそんな方にはお詫び致します。
楽しくオーディオしちゃってる余裕な貴殿に見て笑ってもらえれば嬉しいです!
http://www.tamaroya.com/sugoude/V20/EAR_V20.html

無限の宇宙感(観)に腰を抜かす EAR V20 Amp
http://www.tamaroya.com/sugoude/EAR834L/EAR834L.html

パラビッチーニの世界を注入


EAR834Lがやってきた


EAR V20でパラビッチーニの世界を知ってしまった。
ESL57をフル制動させるKRELLとパラビッチーニのコラボが目的


バイアンプ仕様の出力も有るのでピオニールアンプも834Lを使えるようにしました。

回路は3段構成の真空管プリ、12AU7は某有名先生が大推薦大推奨する師と球露屋で探し当てた超優れ球に換装済みピアノの音が研ぎ澄まされてます、数秒でわかるもの凄さ

先生も感動した球だけ有りました。

情報が漏れて一時期某ショップが売ってたけど実際に音出ししてなきゃ格好悪いですね。

球露屋は実際愛用アンプに最高の状態でその球が使われています。
師と球露屋で調査入手した球と同じロット品を834Lに使いました。
ビューグルボーイの12AX7にも換装しましたが全然音は変わらす馬鹿に高いだけ
美音を聞いていない証拠かな、球の響きは不要です。


大げさに高低音を強調することなく繊細な伸びる高音は間違いなくParavicini

強力なKRELLで駆動されるESL57からは目を瞑ってもParaviciniとわかる高音に
高精度な低音から湧き出る音は間違いなく初期KRELLサウンドだった、目論み通りな感じ

強力な制動力で締まる音をESLから出す事には成功かな
簡単な構成のプリだけど何か秘密があるのでしょう、繊細でいてボリューム感もあり情報量の欠落どころか増えてるような・・

ピオニールも平面バッフルから出る音に更に締まりが出てタバコ噴かしながら繊細な中高音を楽しむお気楽セットとなりました。

聞き入るのも束の間・・こいつの出番でVR移植改造を行いました。
音が悪ければ戻しますけどね。

結果は見えてるんですね、クリアーさが更にさえました。
パラビッチーニサウンドを消さないために抵抗、コンデンサは変えません。
無限の宇宙感?宇宙観?を感じるパラビッチーニを消さないためです。

マイクロフォニクス対策も何気に施されています、ブチルテープで元に戻して完了です。

今後は球自体のマイクロフォニクス対策をする予定。
その予定は後にしてコンデンサ交換改造が先になりました。

その前に色々球を変えて検聴してからの作業になります。

シンプルなのに皆が認める音がする・・

デ・チューンにならないように注意して・・

左からイギリス製MKP、ロシア製の緑と白のポリコン

以前から素な音を出すロシアのミリタリコンデンサ、気持ちウエット感があり素晴らしいとプロからも評価をもらっているコンデンサ達

猿まねではないのですが。。本当に艶やかに奥行きも更に増し一皮むけたEAR834Lになりました。

もう修理も不可能かな?でも部品パーツは分けてくれるでしょ!
そんな事怖がっていてはパイロットランプ割ったり出来ません(汗)

こんな滅茶苦茶重い一枚物のパネルにも秘密有るかな?
ツマミも削り出しのずっしりした物でした。


気休めお呪いアップグレード

業務用プロ仕様のシリコン製真空管ダンパーを付けました。
音が落ち着いてるのか?換えたコンデンサが正解だったのか??
つけて置いても適度な力で止まっているダンパーは良い事はあっても悪さはしないと思い付けておく事にしました。

大きなMKPをグルーガンで付けちゃいました・・

ついでにダブルクラウンを付けたDACの音も聴きました。
ダブル王冠は伊達じゃないですね、王冠無しでも全く不満はありませんが聴いてしまうと繊細な所が出ている事に気が付き全体的に静寂感が増しています。
でも次期DACは違う物で照準は合っていますロックオン。
検聴が済み愛用のOPAMP無しのDACに戻して

球露屋にはあわないって・・それはないでしょ!
デュトワ指揮 ラ・メール(読み方わからん)を聴いちゃいましょう。
ドビュッシーの再起をかけた威信作見事ですね・あっそうだ

8パラDACの音も聴いてみました。

全部の楽器が一同に前に迫り出しています、特に低音が凄いです。
好きな人にはたまらない迫力です。

自分にはポスターを連想させるような音で何となく綺麗にペターッという感じ
音達が水彩画していないんです?
引くところは引いて出る時は出てと言う感じが欲しいです。

そんなわけで元のDACに戻して再検聴

まだ余熱で熱いグルーガンの上でわざわざ寝なくても良いでしょ!
結構な音量で聞き比べしていても良い音が出てるとそこで寝ちゃいます
これ以上の邪魔は無いと言うところでゴロゴロ言いながら寝てしまいます。
良い検聴スタッフです。
音にうるさい球露屋のロゴにもなっている超老猫は元気です。

どこにでもあるDACだと思い置いてあったDACもEAR834Lが調子が良いので
聞き比べする事にしました。

何だかなぁ〜 艶っぽくて独特な。。。好きな音

IVをトランス処理した奴じゃんタムラの小型トランスが付いています。
良い部品使ってるし音いいわけね。

続いてLITEの真空管バッファー付きDACは球露屋スペシャル!
と言っても球露屋の球にしただけど・・・音の違いが凄すぎです。
十分高級機に迫る繊細な音に”使える”感触

球露屋の球で一皮剥けた可愛い奴になりました。

オペアンプが見えませんね(秘)

フルエンシーDAC FN1242を搭載した"EMISUKE"氏デザインのDACの音を聴いてみました。
EMISUKEさんって凄いね! 数多くの楽しい完成度の高いPCBの配布本当にありがたかったですね。
今は配布を止めている様で残念です、何かあったのでしょうね?何となくわかる気もします。

フルエンシー理論とかそれに準じたデジタルフィルター回路等々
20Kcから上の所を補正している感じなんでしょうかね? レコード耳をお持ちの方に良いとか言われていた様な記憶があります。
講釈は技術のある方にお任せして先へ

おなじみのケースにギッシリとレイアウトされてます。
勿論フタもあり放熱フィン一体型のようなしっかりしたケースに収められています。
同軸入力か光り入力かは基盤上のSWで切り換えます

音は、重厚でウエット感があり艶やかとかそんな感じではなく軽快です。
軽やかで爽快な音でした。
音の違いがしっかり出るDACですね。
好き嫌いはあるでしょうが機会が有れば聞いてみても楽しいDACですよ。

つづいては”お気楽DAC”とか何かそんな愛称が付いている可愛い奴
TDA1545が2発付いたコンパクトなDACです。

EMISUKEさんの物とは違う作りのケースに収められています。

光りは無しの同軸入力のみです。

電源は小型でも電流が流せるスイッチング電源です。
全くノイズとか有りませんよ。

TDA1545のパラとオペアンプはOPA2134のシングルですね。

球露屋のメインDACと少しOUTレベルが低くてあわないのですが聞いた感じは軽い音です。
明瞭感は有りますが奥行き感とか重厚さは余り感じませんがデッキから直接出した
アナログ信号より断然解像度は上だと思います。
正しく愛称通りのお気楽DACでした。

偉そうな事言わせて頂くとDACから出た信号の処理がどれも同じようなんですね。
音の傾向が同じようなのはそんなところからも来ているのかも知れません。
完成度の高い音を出す役目をOPAMPに委ねた事で再現性が格段にアップし手軽に
上質な音を楽しめる様になった事は本当に感謝と敬意を表したいと思います。


アンプとスピーカーが接近してても100円均一のRCAケーブルでも良いじゃないですか
楽しければそれでオーライ
大会に出るわけでもないし・自分も楽しく装置も楽しく喜ぶそんな使い方をすれば
性能以上の音を出してくれますよ。
理論もあるでしょうが球露屋には到底分かりません!

理屈抜きで遊んでいます理屈好きな方理論的な方には不向きな球露屋ページです。
http://www.tamaroya.com/sugoude/EAR834L/EAR834L.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c2

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
3. 中川隆[-10415] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:03:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1888]

2016インターナショナルオーディオショー EARの感想 - Innocent Key
http://innocent-key.com/wordpress/?p=7036


ここは完全に独自の世界です。個人的に真空管はそれほど好きじゃないのですがEARは聞かせます。好みではないが確かな説得力が有るというのは相当の実力がある証拠です。非常にレベルが上ってくると好みを超越した絶対的な説得力が出てきますがEARはそれを持っています。EARは何を聞いても悪いと思ったことがありません。それだけ圧倒的な世界観を構築しています。

音は明らかに個性的で、原音忠実とか無色透明とは程遠い方向性です。かなり濃厚でどろっとしている雰囲気があります。古いジャズとか艶めかしいボーカルの曲とかが合いそうです。ただし重要な事があります。この説明だけだと典型的な見通しの悪い、濁った質の悪いアナログとか真空管のイメージとかぶってしまうのですが、EARは優れた透明感がありアナログの質感と両立しています。そこは重要な違いです。

現代ハイエンドの典型的な描写がアクリルとかガラスのような硬質なものを透明に磨き上げて風景を見ているイメージなのですが、EARはそうじゃなくて粘性がありながらもかなり透明度の高い液体がゆらゆらゆれている水面ごしに風景を見ている感じでしょうか?表現が難しいです。決して忠実ではないとわかっていてもその音は心地よいのです。

悪い真空管やアナログは水面が不純物だらけで濁っているのですが、EARは真空管でありながらもレベルの低い価格だけのハイエンド機よりおそらく透明度が高いです。なのでEARはオーケストラとかも良い雰囲気でなると思いますが、音数が少ない曲のほうが一つ一つの音色にじっくり集中できていいでしょうね。とにかく理屈じゃない魅力があります。
http://innocent-key.com/wordpress/?p=7036


▲△▽▼


オーディオ万華鏡(真空管徒然日記) 2016年 03月 02日
http://tubeaudio.exblog.jp/25439473/

プロフェッショナル用のレコーダーやアナログレコードのカッティングマシン、マイクロフォンアンプ、イコライザー等々を含むレコーディング機器のみならず、ハイエンド民生用真空管機器で知られるイギリスの EAR(Esoteric Audio Research)の音をたっぷり聴いてみようということでヨシノトレーディングのKさんにゲストでお越しいただきました。

設計者ティム・デ・パラビッチーニさんの主張やEARの音の魅力を実際自分の耳で聴いて確認できる2時間です。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12344154.jpg


スタジオに登場した最上級真空管プリ

EAR 912
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


レコーディング/マスタリングスタジオでのプレイバック用にデザインされた多機能プリアンプです。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343831.jpg


写真に写っているターンテーブルは同じくヨシノさん扱いの Clear Audio。

収録では

ラックスマンのベルトドライブターンテーブル + オーディオテクニカAT33

をリファレンスに使いました。


http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343687.jpg


最初に登場したのは

EAR V12
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/v12/


EL84 の3パラPPで 50W/chのプリメインです。

面白いと思ったのは電圧増幅段に ECC83(12AX7)が 5本/ch使われていること。

Kさんによれば前作 V20 の回路の名残りとのことでした。

Kさんの指示で単独でなくプリ(912)を使って音出し。
やはりプリは必要なんだよね!という点で激しく同意!!

EAR の音というと暖色系でしなやかさと艶があり、Kさんはこれを”Moist”(湿度感のある)と表現されていましたが、まさにそんな音。

或る意味個性的でありながらも、一度この妖しい音に魅せられると他のブランドのアンプの音では物足らなくなる…そんなコアなファンに支えられている EAR の世界観です。

フワッとしたヴェールを一枚被ったような空気感が独自の世界観を作り上げています。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12343189.jpg


続いて登場は

EAR 890
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-890/


ここからはアッテネータレスのパワーアンプです。

このアンプは KT90 のパラPPでステレオ 70W/モノ140W の切り替えが可能。

EARのアンプは東欧製の現行球を使っていることが多いのですが、ボンネット越しに見える KT90 はJJ製かな?…という感じでした。もちろん EARマーク入りの選別品です。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12342872.jpg


これが上からのショット。

電源トランスが全面中央、出力トランスが背面左右にレイアウトされた独特のデザインです。

これを見るとパラヴィッチーニさんが 70年代に設計した

マイケルソン&オースチン TVA-1
http://audio-heritage.jp/MICHAELSONandAUSTIN/amp/tva-1.html


に共通した何かを感じます。

ちなみにパラヴィッチーニさんは一時期、ラックスに招聘されていたことをご存じの方も多いかもしれませんね。

この 890 はひと言で言えば更に”熱い音”。

ざっくりと大きめの粒立ちを際立たせながら豪放磊落に鳴らすのに向いているアンプと感じました。

日本製の真空管アンプでは決して聴けない何か…それが何かと言っても適当なワードが思い浮かびませんが、ある意味”追い込み過ぎない”良さというか、磨き上げすぎて音ばかりに耳が行ってしまいがちな現代オーディオに一石を投ずる存在としてこのパワーアンプの存在は愉悦的ですらあります。

http://tubeaudio.exblog.jp/iv/detail/?s=25439473&i=201603%2F02%2F85%2Fb0350085_12342262.jpg


そして3機種目は EAR のファーストモデルにして今でもリファレンスとして君臨する

EAR 509
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-509/


スタジオユースのために設計された PL519 のモノラルPP(100W/ch)です。

PL519 は元々 TV用の水平出力管。

私もこのアンプを聴くの初めてだったので興味津々でしたが、この 509 は他の EARアンプとは全く違った表情を見せました。


暖炉の前で人々が集うようなリラックスを感じさせる EAR のイメージとは一線を画すシャープでハイディフィニッションな音。

低域の締まり具合も他のモデルとは全く異なります。

スタジオでのモニター用途というだけあって他のモデルよりかなり客観性のある表現で、V12 や 890 からは聴こえてこなかった音のエッジも現代スピーカーとのマッチング上、有利といえます。

初めて Marantz9 を聴いた時のことを思い出しました。
そんなリリシズムを感じさせる表現です。


Kさんとの対談のなかで、EAR というブランドはオーディオ用途以外の真空管をファイナルに使ったり、Enhanced Triode Mode というある種エキセントリックな動作回路を発明したりされていますが、コンベンショナルな回路や真空管はなぜ使わないんでしょうね、300B や 2A3 というタマは決して EAR からは出てきませんね…

という風に水を向けたところ、Kさんが仰るには

既にあるものを焼き直したり改善して何かを良くするという発想ではなく、パラヴィッチーニさんば常に他にないもの、新しいものを指向しているんです…

と仰っていました。ナルホドそれは素晴らしい!
http://tubeaudio.exblog.jp/25439473/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c3

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
4. 中川隆[-10414] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:04:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1889]

真空管プリアンプ EAR 912 \1,980,000(税別)
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


真空管プリアンプ EAR 912 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=EAR+912

EAR 912 Professional Tube Control Centre
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


真空管ートランスカップリングの技巧が全ての音楽に艶と潤いを与える。パラヴィチーニの集大成とも呼ぶべき最高級プロ仕様プリアンプ。

「EAR 912 / Professional Tube Control Centre」は、半世紀近くに及ぶティム・デ・パラヴィチーニのプロスタジオワークの経験に基づいたノウハウが結晶した、音楽再生装置の集大成とも言える最高級管球式プリアンプ(コントロールアンプ)としてデザインされています。

アナログレコードファン、また最新のマルチソースラインシステムにおいても、最高音質が楽しめるように、パラヴィチーニサウンドの奥義とも言える「真空管ートランスカップリング」の技巧がサーキット全編に渡って散りばめられています。

この「真空管ートランスカップリング」の可能性を全て引き出すために、トランスフォーマーのドライブ側とフィードバック側にそれぞれ独立したワインディングが施され、ハイクオリティー、ハイパフォーマンスなサーキットがここに完成しました。

特に高いヘッドルームとローノイズを実現させるために、最大限の配慮がなされ、最高級管球式プリアンプ(コントロールセンター)として考えうる音質と豊富な機能を有します。

特徴的な機能の1つとしてパラヴィチーニが新たにデザインしたMCカートリッジの昇圧トランスを内蔵したハイクオリティーなフォノステージが挙げられます。

トランスカップリングされたMCフォノ入力は、3、6、12、40Ωのタップが設けられ、様々なMCカートリッジのインピーダンスに対応できます。

MMセクションは47kΩとし、入力はダイレクトに初段の双三極管(PCC88)へ接続されます。スイッチでMM/MCの切換えが可能です。Stereo/Monoスイッチも設けられ、Decca、RCA、Capitol等の1950年代の素晴らしいMono録音を楽しむことが出来るでしょう。

また2系統が設けられたフォノ入力により、2つのターンテーブルを接続したり、ダブルアーム仕様によるトーンアームやカートリッジのサウンドの違いを楽しむことも簡単に出来ます。

管球をベースとしたRIAAイコライゼーションサーキットには、キャパシターよりもオーバーロードが少なく、耳障りにならないように、パラヴィチーニがカスタムワインディングしたインダクターが使用され、またフォノステージからラインステージへの移行もトランスフォーマーを介して行われます。

これにより、高いスタビリティーとヘッドルーム、ローノイズ、低歪みを実現しています。「EAR 912」は全てシングルエンドのピュアクラスAサーキットです。

トランスフォーマーによるサーキットアプローチは、電気的な効率やピュアなサウンドクオリティーを高めるためのものだけではなく、機能を多様化できるメリットも生みます。

フロントパネルに設けられた3ポジションのアッテネータースイッチは、トランスの2次側にタップを設け、フルゲイン、-6dB、-12dBが選べます。これにより抵抗式アッテネーターで問題となる様々なソースとのインピーダンスのマッチングに関係なく容易にアッテネートが可能となり、様々なカートリッジのベストなセッティングを引き出せます。

全てのバランス/アンバランス入力はリレーを介して切換えられます。

内部回路を可能な限り短くして音質劣化を防ぐ配慮がなされ、ヴォリュームコントロールも最高品質のパーツが使用されています。

使用される真空管は、豊富な供給量を誇る双三極管:PCC88(7DJ8)が、フォノステージに3本、ラインステージに2本使用され「真空管ートランスカップリング」サーキットの一翼を担います。

アウトプットステージにおいても、「真空管ートランスカップリング」のスペシャル技法が採用されています。

「EAR 912」にはそれぞれフォノとXLRステージの出力段に、特性に合わせて個別にワインディングされた出力トランスを持ちます。出力トランスの1次側は最終段の双三極管:PCC88のアノードサーキットへ、そして2次側はそれぞれ2系統づつ設けられたバランス(XLR)とアンバランス(RCA)のアウトプットへ接続され、ハムのループをも排除しています。

また、バランス、及びアンバランスのアウトプットは同時出力が可能となっており、トータルで4つのステレオシステムに接続が可能です。バイアンプ接続はもちろん、それ以上のシステムアップにも対応でき、贅沢なミュージックライフを堪能出来るでしょう。

エクステリアは、パラヴィチーニのプロフェッショナルスタジオにおけるハイエンド機器のエッセンスがフェードバックされたラックマウントスタイルとなっており、EARエンスージアスト達の心をくすぐることでしょう。

また、「スペード・タイプ・ポインター/針」を持つ、印象的なカスタムメイドのアナログVUメーターは、ラインステージのヴォリュームコントロール前に配置され、アベレージのラインヴォルテージを表示します。

クリームカラーの文字盤は、離れた場所からもおおよそのラウドネスが読めるように配慮され、様々なインピーダンスやアウトプットヴォルテージを持つフォノカートリッジのセッティングを楽しくしてくれるでしょう。

パラヴィチーニがリファインを重ね、進化を続けてきた「真空管ートランスカップリング」というオリジナルのスペシャル回路がふんだんに使われた「EAR 912」。

驚異的な静寂性は、かすかな音の瞬きをも逃さず捉え、楽器の持つ固有のアタックを瞬間的に豊かな音圧で発音し、倍音を艶やかに、豊かに響かせながらナチュラルに減衰してゆくサスティーンを追い続け、さらには減衰しながら耳に届く残響や反射音、自然なリバーブ感やエコー感が、その音楽が録音された時の部屋の様子までをも目の前に描き出します。

サウンドステージは、あくまでもナチュラルに横方向と縦方向へのパノラマ感を映し出しながらも、圧倒的な奥行きを感じさせるパラヴィチーニ/EARならではの立体的な3Dサウンドが、いつもの愛聴盤から新たな喜びを感じさせてくれることでしょう。

世界最高峰の耳を持つ音のプロフェッショナル達が探し求め、そして録音された超一流の音楽を、ナチュラルに、艶やかに、そしてドラマチックに再生する「EAR 912」。

美しい音楽を、さらに美しく、感動的な音色を、さらに感動的に。

新たな音楽からの衝撃を体感したいミュージックエンスージアストの方々へ贈るパラヴィチーニ渾身の作品です。


スペック:

フォノ入力:RCAx2系統

ライン入力:RCAx3系統、XLRx2系統

テープアウト:テープモニターx1 系統

出力:RCAx2系統、XLRx2系統

フォノセクション:  入力2系統(MM / MC)

使用真空管:     PCC88 (7DJ8) x 5またはECC88(6DJ8)x 5

重量: 13.5kg

サイズ:       W485 x H145 x D300mm

リモコン:     ボリュームのアップダウンのみ
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/

EAR 912 \1,980,000(税別)
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/


EAR 912 音質評価 2011年 10月 逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm

EAR社の創立25周年を記念し、またEARのチューブ・テクノロジーの集大成として作られたプリアンプが912です。最高級プロ仕様のMCヘッドトランス付フォノイコライザーを搭載しLINE入力PHONE入力の双方で、最高の真空管サウンドを実現します。


試聴機が届けられる前と届けられたとき、正直これが「198万円」という印象がぬぐえませんでした。

しかし、その音を聞いた後ではその価格が「高い」とは思えなくなってしまいました。今回のテストではCDプレーヤーとトランジスター・プリメインアンプの間に繋いで音質をチェックした(プリアンプのテストでは、音質がどの程度"失われるか?”を確認するため、必ずこのチェックを行います)のですが、驚いたことにCDプレーヤーの価格が一桁上がった!?のではないかと思えるくらい音が良くなったからです。

単なる音量/音質調整器としてのプリアンプを超えた、「音を良くできる(失われた音を復元できる)」プリアンプ(アナログコンピューター)としての能力を兼ね備えプリアンプがEAR 912です。

これ以上の音はあるかも知れませんが、これ以上の音を望まないという意味ですべての項目を満点の10点としました。

使用機材

912のLINE入力の音質テストは、

CD/SACDプレーヤーに AIRBOW X05 Ultimate
アンプにトランジスター方式の AIRBOW PM11S2 Ultimate

を使い、912を使わずに X05 Ultimate と PM11S2 Ultimate を直結したときの音質と、間に912を入れたときの音質を比較しました。

Phono入力の音質テストは、アナログプレーヤーNottingdam Interspace HD(カートリッジは、Phasetach P-3)を912にダイレクトに接続して行いました。スピーカーは、Vienna Acoustic The Musicを使っています。


音質テスト結果


Hilary Hahn Bach Concertos
Los Angels Chamber Orchestra
Jeffrey Kahana (SACD)
Grammophon

 

912を通すと音が浄化されます。

デジタルとトランジスターの組み合わせでは、避けられない「粉っぽさ」や「とげとげしさ」が完全に消え、高域が透き通ってバイオリンの倍音が美しく伸びてゆきます。響きに潤いが出て、部屋の天井を取り払ったように大きく音が上に広がります。

電気的に感じられた倍音の硬さが取れ、弦楽器の高音がまるで生演奏のようにスムースでスィートになります。

どうすればこんな音が出せるのか?全く理解できませんが、アンプやスピーカーが消えて演奏会場に居合わせているような雰囲気です。

過去に数多くの真空管プリアンプを聴きました。驚くほど音が良い製品も沢山ありましたが、これほど「色づけを感じさせないプリアンプ」は今までに聴いたことがありません。優しく透明で、スムースな音。解像度感も抜群です。

Orange Pekoe
10th Anniversary
BEST ALBUN
SUN&MOON (CD)
BMG JAPAN

濁っていた響きが整理され、各々の楽器の音がクッキリします。ボーカルの定位が改善し、口元が引き締まります。

ボーカルと伴奏の前後関係が改善し、立体感が増しています。

中でもボーカルの明瞭感の改善は驚くほどで、CDをSACDに変えたくらい音が良くなります。最高の電源ケーブルとラインケーブルを奢っても、これほどまで音質が改善するか?俄には信じられないほど、音が良くなりました。

極端な例えではなく、20万円のCDプレーヤーを200万円のCDプレーヤーに変えたくらい、音が良くなります。

シンバルの切れ味や響きのリアルだけではなく、すべての音の実在感とリアルさが大きく向上します。クラスの違うシステムを聴いているようです。プリアンプだけでこれほど音が良くなるのは、驚きを通り越して衝撃ですらあります。


ドヴォルザーク 交響曲9番
新世界より
ノイマン/チェコ・フィル
(CD)
DENON

響きの長さ、演奏会場のサイズがまるで変わります。

楽器の織りなすポリフォニックの構造の精度、大きさ、美しさは912を使う前とまるで別物です。現在使っているCDプレーヤーは58万円のX05/Ultimateですが、このプレーヤーをトップモデルのUX1SE/Limited+Antelope OCXの組み合わせにしても、ここまで音は良くならないかも知れません。

CDで聞き比べましたが、912の音質改善をたとえるなら「CDがSACDになったよう」ではなく、「CDが高音質レコードになったよう」という例えが正しいと思います。すべてにおいて改善が著しいので、どこがどうなどと個別に音を評価できません。

外観は素っ気なく少々安っぽい感じも受けますがその音は素晴らしく、メーカー希望小売価格を遙かに超える価値を感じます。真空管プリアンプでこれほど感動したのは、10年以上前に中古で入荷したAudio Research SP10を聞いて以来かも知れません。

同価格帯あるいは遙かに高額なトランジスター・プリアンプを聴きましたが912と比べれば、私にはそれがただの「音量調節器」としか思えないほど912が素晴らしい音に感じられました。

ムソルグスキー
展覧会の絵
チェリビダッケ
/ミュンヘン・フィル
(Analogue Record)
AUDIOR

かなり高性能なプレーヤーとカートリッジを使ったにも関わらず、解像度はCDの方が少し高く感じられました。

響きの透明感や、ポリフォニックの分離もCDがレコードを上回ったように感じました。何よりも中低音の厚みでレコードはCDを大きく上回ります。30cm口径のウーファーが38-40cmにサイズアップした感じと言えば、それが伝わるでしょうか?レコードらしく低音がすこし緩く響きが残るのですが、そのパワー感、押し出し感からは、超大型パワーアンプを連想させます。その低音がAIRBOW PM11S2/Ultimateから出るのですから驚きです。また、少しの濁りやエッジの丸さは感じられるのですが、CDと比べ有機的に感じる”音の濃さ”は凄まじいものがあります。

しかし、最新デジタル機器の素晴らしい音に慣れた今となってはサーフェイスノイズやスクラッチノイズが音に入り、チャンネルセパレーションが悪く、定位も悪いレコードを聴こうとは思えません。音は素晴らしいですが、デジタルの音もすでにレコードを凌駕するほどに進歩したからです。

特別な日にノスタルジーに耽りながら、お気に入りのレコードに針を落とす楽しみは格別ですが、普段はCDで十分です。音も良いですし、音楽もきちんと伝わり、何よりもレコードを痛めるという心配から解放され、より深く音楽に集中することができるからです。

総合評価

プリアンプはパワーアンプには欠かせない「音量調節器」なので、一般には「音を良くできる」という認識はないと思います。また、CDとパワーアンプの「間に入る」のに「情報量が増える」というのは、理解しにくいことだと思います。しかし、今までの経験から良いプリアンプは確実に音を良くすることがわかっています。

電気的には、プリアンプを使うことで信号のインピーダンスが下がり伝達能力が増すため「伝わりきらなかった細かい信号が消えずに伝わり」情報量が増えると説明されます。実際聞いた感じも説明のイメージに近く、良いプリアンプを使うことで細かい音が出てレンジが広くなります。しかし、 私は、ちょっと違う考え方をしています。それを説明しましょう。

プリアンプではなくケーブルでも音が良くなりますが、プリアンプと同じように電気的に説明すると「ケーブルによって消えていた(損なわれた音)が、良質なケーブルを使うことで伝わるようになる」となります。しかし、それでは「測定器のケーブルを変えると得られるデーターが良くなる(改善する)」という矛盾を抱えることになります。測定器ではケーブルの良否を判断できない、聴感上はあれほど音が変わるケーブルを測定できない。測定器に使われているケーブルは、オーディオ用よりも遙かにお粗末なのに得られるデーターは正しい。この矛盾をどのように解釈すればよいのでしょう。私は電気的な説明と違うことが起きているに違いないと思いました。

聞こえる音が変わるのは、電気的な情報損失ではなく人間側(聴覚)の問題だと考えています。人間の聴覚は類似する音に非常に敏感です。関連がある音の「あるなし」の聞き取りでは、測定器を遙かに超える感度を持っています。しかし、物理的に耳殻の構造を調べても、それほど小さな感度の音を拾えるようには思えません。そこで人間の驚くべき聴覚の秘密は、耳ではなく脳にあると考えました。耳が電気信号に置き換えた「音」が脳の中を広がるとき、信号の強い弱いで伝達速度が変わるはずです。また、類似する信号は重なって強まるはずです。つまり、細胞内を伝わってゆく電気信号の形は、音の大小ではなく「神経刺激の伝達パターン」に大きく左右されると考えられるからです。

ケーブルやプリアンプの中を音楽信号が通過すると、その振動(エネルギー)により、響き(付加振動)が発生します。それによって「特定の音響(神経刺激)パターンが強化される」ということは十分考えられます。つまり電気的な情報の変化よりも、「音響パターンの変化」に注目することで、些細なことで音が大きく変わって聞こえることを説明できると思うのです。

真空管プリアンプ(真空管アンプ)は、真空管という「物理的な響きを伴う増幅素子の存在」によって、物理的に信号に響きを付加します。エコーチャンバーやエフェクターのような働きです。EARはこの「響き」を見事に味方に付けて、失われた音楽信号の「パターン」を復元し、人間がいい音と感じる「パターン」を作り出す(強化する)に違いありません。 そう考えると912の素晴らしい音質を理解できますし、失われた音を復元できる装置(つまり非常に高度なアナログコンピューター)と考えれば、その価格も十分納得できると思うのです。

912は単なるプリアンプではなく、最高の音楽復元装置でした。 以前高価な真空管プリアンプとしてEMT JPA66を聴きましたが、さすがにレコードは超高価な昇圧トランスを搭載するJPA66に敵いませんでしたが、CDの音質に関してEAR 912はJPA66を足下にも寄せ付けないくらい素晴らしい音を出しました。

オーディオ機器を単純な「増幅装置」と考えるのは間違っています。それは失われた「音と音楽」を復元できる非常に高度な装置なのですから。
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c4

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
5. 中川隆[-10413] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:06:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1890]

Paravicini 312 Control Centre
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/312/

Paravicini M100 シングルエンド100W×2、クラスA モノブロック パワーアンプ
https://www.yoshinotrading.jp/products/ear/others/


EAR 912 Professional Tube Control Centre
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/

EAR 509 II プロスタジオ仕様パワーアンプ
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-509/

楠 薫のオーディオ三昧 ■ EAR paravicini 312 & EAR912 ■ 2013.12.3
http://www.kusunoki.jp.net/audio/ListeningReport/ListeningReport20131203.html


11月28日の夕方、拙宅にEAR912の試聴機がやって来ました。

試聴して、まず、思ったこと。

「やっぱり、Paraviciniの専門は真空管アンプだ」

トランジスターアンプとしては、EAR paravicini 312 は確かにかなり良い出来映えですが、 EAR912 は、その上を行くようです。


EAR paravicini 312 もトランス接続で Paravicini作らしい音作りですが、 それはあくまで最も得意とする真空管プリアンプの延長線上で、最新のトランジスター・アンプならではの音作りまでは至っていないように思います。

あるいは、かつて、EAR paravicini 312 とセットで出た

Paravicini M100
https://www.yoshinotrading.jp/products/ear/others/

と組み合わせることを前提とした音作りだったのかも知れません。

拙宅で使用している OCTAVE HP500SE/LE は、いかにもドイツを思わせる堅実な音作りで、 少し引いた感じで客観的に描写しようとするのに対して、EAR912 の音は、人肌の温もりが伝わって くるほど演奏者との距離感が近く、吐息や唇の濡れ具合まで目前に迫ってくる感じで、その色気たっぷりのサウンドは、かつて私をとろけさせた、EAR V20の延長線上にあります。

先だって10月25日に試聴した EAR paravicini 312 は音が少し硬質で、やや単調になりがちでしたが、EAR912 はバネのようなしなりがあって、それでいて弾ける時はパーンと、勢いよく目一杯弾けてくれます。

その弾け方が色気も伴いながらの、しなって弾力のある、ちょっとエロチックな感じで、やっぱり Paravicini はスケベだなぁ、と改めて感心した次第。

と、ここまで持ち上げといて書くのもなんですが、ダイレクトに LINN Klimax DS から First Watt SIT-1 に接続、音出ししてみて、思わず唸ってしまいました。

それと言うのも、フルテックの電源プラグ、

Fl-50M(R) & Fl-50(R)
http://www.furutech.com/ja/2013/01/26/912/
http://www.furutech.com/ja/2013/01/26/928/

に換装した AET Evidence を繋いで、ダイレクト接続では今まで聴いていなかったのです。

そのクリアさ、色彩感の豊かさ、前後感・奥行きの深さ、空間の広がりの見事さ……。

ヴェールがかかっていたのが数枚、取り払われたような感触です。

EAR paravicini 312 の時もそうでしたが、プリアンプを繋いだら EAR色のヴェールが かかってしまって、色彩感とか、空間の広がりとかが減弱してしまいます。

ローエンドの出方も、ダイレクト接続に較べて自然な伸びやかさが影を潜め、ちょっと帯域が狭くなったような感じがします。

一方で、EAR独特の色気は加味され、力感は増します。

OCTAVE HP500SE/LE では色彩感やローエンドの出方にそこまでの減弱感がなく、これはひょっとすると 拙宅の OCTAVE HP500SE/LE は真空管がテレフンケンとムラードに換装しているお陰なのかもしれません。

そういえば、昨年、12月6日に OCTAVE の最上位プリアンプ、Octave Jubilee を試聴した時にも、音が荒く、しなやかさが乏しく、音に余裕がないように感じました。 その時も真空管を交換したらどうだろう、という話もありましたが、結局、現状の OCTAVE HP500SE/LE を上回る魅力を感じる部分がなく、購入は諦めたという経緯があります。

かつて、プリアンプ無しで LINN CD12 からダイレクト接続を試みていた頃は、間にボリューム・パッシブコントローラーを入れないといけなくて、 そうすると音の力感が落ちるだけでなく、色彩感等まで色褪せてしまっていました。

それが、DS だと DS側で出力ボリューム調整が出来てしまい、しかもフルボリュームだとアンプの音が歪んでスピーカーが飛んでしまう のではないか、と思うくらい出力電圧十分高くて、通常の音量では音の鮮度といい、空間描写能といい、かなり満足いくレベルに到達しています。

と言うか、プリアンプを間に入れることによって、Klimax DS から First Watt SIT-1 へのダイレクト接続を上回る魅力のある音を聴かせてくれるプリアンプが、 今のところ、見当たらないのです。

これは困りました。

拙宅で使用している OCTAVE HP500SE/LE は、鮮度や前後感は若干落ちるものの、最もダイレクト接続の音質に近く、 音の魅力では EAR912 も捨て難いけれど、素直さ、鮮度、色彩の豊かさの点でダイレクト接続に一歩譲ります。

EAR912 の真空管を交換して、手持ちのムラードの 6DJ8 を使用してみれば、 EAR912 の更なる可能性を確認することが出来るかもしれません。

これが試聴機でなければさっさと試してみるところですが、さすがに購入して試すには、大枚200枚はたかねばならず、ちょっと躊躇してしまいます。
しかもそういう改造を加えると、保証が効かなくなってしまいます。
本当に悩むところです。

そして、もう一つ。

せっかく、EAR912 買おうかな、という気が少しなりとも出ている時に、「納期は1月下旬」と 言われてしまうと、正月休みに真空管を替えて鳴らし込んで、遊んでみようかな、という気も失せてしまいます。

高額オーディオ製品が売れない売れないと嘆く前に、購入者の気持ちも少し考えて欲しいものです。
http://www.kusunoki.jp.net/audio/ListeningReport/ListeningReport20131203.html


OCTAVE HP500SE-LE
http://www.kusunoki.jp.net/audio/OCTAVE/OCTAVE-HP500SE-LE/OCTAVE-HP500SE-LE.htm

First Watt J2
http://www.kusunoki.jp.net/audio/FirstWatt/J2/FirstWattJ2.htm

First Watt SIT-1
http://www.kusunoki.jp.net/audio/FirstWatt/SIT-1/FirstWattSIT-1.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c5

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
6. 中川隆[-10412] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:09:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1891]

楠 薫のオーディオ三昧 2017年12月現在のオーディオシステム
http://www.kusunoki.jp.net/audio/audiohistory/AudioSystem2017/audiohistory20171230.html


EAR の EAR864B と EAR 861 は故障することもなく、修理を終えたタンノイのスーパーレッドモニターと共に元気よく 鳴っています。

http://www.kusunoki.jp.net/audio/audiohistory/AudioSystem2017/AudioSystem20161225-2.jpg

EAR912 と EAR509 II は Kubala・Sosna ケーブルを介して Sonus Faber Stradivari Homage を鳴らすと、実にエロティック、 デカダンスの極みのサウンドを聴かせてくれます。

バッハ(Johann Sebastian Bach)のヴァイオリン・ソナタや教会音楽、中でも女性2声による Couperin 'Motets' には 高貴さを通り越して、禁断の香りが漂います。

Tim de Paravicini 氏はまだ健在で、アナログレコードに現在は精力を傾けている模様。
長生きされることを心より祈るばかりです。


たまたまMAXオーディオのオーディオフェアに Tim de Paravicini 氏が来訪する旨を伝え聞き、ご尊顔を拝したく EAR のブースを訪れた際、 Yoshino Trading(ヨシノトレーディング)社長で、奥さまの芳野さまより、 Yoshino Tradingが輸入代理店を務める、

「Kubala・Sosna」 のスピーカーケーブル、Expression(エクスプレッション)
https://www.yoshinotrading.jp/products/kubala-sosna/


をお借りして鳴らしてみることにしました。

国内はおろか、アメリカの「ケーブルカンパニー」という、ケーブル専門店でも識らない、超マイナーな アメリカのケーブルメーカーだったりします。

しかしそのサウンドは高域のみずみずしさと色艶が見事で、この点に限ってはNORDOST Odinをも凌ぐ程のレベルでした。

もっとも、低域がボテボテ気味で切れ味がなく、NORDOST Odinの芯があって、コリッとした中〜低域の歯ごたえ のようなものが感じられず、この時点では取って代わることはあるまい、と思っていました。

値段が識りたくてホームページを見て、これがベーシック・モデルと知って驚きました。

なんと、NORDOST Odinの10分の1の価格!

これはトップ・モデルのElation(イレーション)を試すしかない、と発作が起きて試聴機をお願いしたのですが、 残念ながらないとのこと。それならば、と、注文してしまいました。

トップモデルでも、NORDOST Odinの3分の1近くの値段!

ちなみに画像の最下の電源ケーブルは Eau Rouge ER-PS Signatureです。

このケーブル、

年末に届いて繋いだ当初は、ボテボテ気味の低域でしたが、翌日には引き締まってきて、高域が繊細でいながら、 粒立ちが良く、透明感もあり、低域がふくよかで重厚なのにキレもある、実に良いとこ取りのような不思議なケーブル なのです。

確かに華かさ、ゴージャスさ、中低域のキレの点ではNORDOST Odinに及びませんが、懐の深い伸びやかで、 それでいてボテボテにならない低域は、見事です。

もし、Sonus Faber Stradivari Homage を鳴らしているクラシック音楽用のシステムでなく、ジャズを鳴らしている DD66000 のラインナップなら、NORDOST Odin の方を選ぶでしょうが、まるで拙宅のクラシック音楽用のシステムの、 NORDOST Odin ですら不満に思っている部分をオーダーメイドで一つ一つ解決して作り上げたケーブル、と言っても 良いくらいです。

ひょっとしたら、メーカーの試聴機が拙宅と同じ、ということは、まずあり得ないでしょうから、非常に近い 組み合わせなのかも知れません。

しかも、これ、ヨーロピアン・ジャズなどをかけると、しなやかで色彩感豊か。
DD66000 のラインナップより高解像度なのも手伝って、最近の音の良いジャズ・ディスクやハイレゾをダウンロードして 聴くには、むしろ好ましく思える程。
これには再度、驚きました。

DD66000 のジャズ用ラインナップに関しても、進展がありました。

それはEau Rouge ER-SP735のスピーカー・ケーブルです。

音の粒立ちの点では NORDOST Odin に軍配が上がりますが、シンバルの伸びやかな響きと、伸びていながら、 切れ味の良い低域を聴かせてくれるこのケーブルは、そんなに太くはないし、電源ケーブルの Eau Rouge ER-PS Signature ほど凝った造りをしているわけではありません。

しかし高域の芯の部分とローエンドまでしっかり伸びていながら、だぶつかない点は共通するものがあります。

たぶん、Eau Rouge の製作者は、そういった音が好みなのか、目指す音のイメージがそうなのでしょう。

NORDOST Odin という高い授業料を払って、拙宅のシステムにさらに適合するケーブルがあることを識ることが出来て、 ケーブルの選択肢がさらに広がった感があります。

しっかし、まさか NORDOST Odin がシステムから消えてしまうとは、夢にも思いませんでした。

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団(=キーロフ歌劇場管弦楽団)のストラビンスキー作曲「火の鳥」 は、録音がとても良いのですが、弦バスの密やかでいながら、凄みのある音をうまく再生出来るシステムはなかなかありません。

Kubala・Sosna「Elation」は、それを見事に聴かせてくれました。

静謐性に優れ、緻密でダイナミックレンジが広く、美しくしかも芯のある高域。
低域はスケール感があって深々としていながら、いざとなった時には量感を伴いながらも切れ味のあるサウンドは、 なかなか他では聴くことが出来ないかと思います。

もう少し華やかですが、これに良く似たサウンドを、かつて耳にしたことがあります。

1957年にMC型ステレオカートリッジを開発。
1974年にはFB(フラックス・ブリッジ)型カートリッジ(MI(ムービング・アイアン)型カートリッジと同じ原理)を開発し、 2015年2月6日に90歳で亡くなった、Joseph Grado氏のライン・ケーブルやヘッドフォンを彷彿とさせるのです。

1983年にニューヨーク市ブロードウェイに建設され、マンハッタン区リンカーン・センター内に1966年移転、開業した 「メトロポリタン歌劇場」でテノール歌手として出演。

ウェストフィールド交響楽団の演奏会では歌劇「オテロ」の主役を演じたりもした、Joseph Grado氏。

Kubala・Sosna「Elation」を聴いていて、Joseph Grado氏の手によるラインケーブルを最初に聴いた時の記憶がまざまざと蘇ってきました。

Kubala・Sosnaが目指す響きの最終到達地点は、「リッチでウォーム、なおかつ音楽の響きが高い透明度を持つ」 ニューヨーク市マンハッタン区セントラルパークのすぐ南に1891年創設、ミッドタウンのランドマークでもある 「カーネギー・ホール」サウンドだとか。

このホールは、クラシック音楽だけではなく、ビートルズやローリングストーンズ、フランク・シナトラ、ボブ・ディラン スティーヴィー・ワンダー、デヴィッド・ボウイらも公演したコンサートホールで、ある意味、オールラウンドのサウンド が求められます。

しかし個人的に聴き込んでみて、やはりクラシック音楽が一番。

でも、ヨーロピアン・ジャズや女性ボーカルがこれまた見事なのです。

DD66000 のグイグイ迫って来て、「カツーン」と鋭く突き刺さるシンバルの音も魅力なのですが、Kubala・Sosnaケーブルを 得て Sonus Faber Stradivari Homage で奏でるこのサウンドは、別の魅力を引き出してくれます。
http://www.kusunoki.jp.net/audio/audiohistory/AudioSystem2017/audiohistory20171230.html

▲△▽▼

楠 薫のオーディオ三昧
2019年5月現在のオーディオシステム


現在、マジコA3を鳴らす真空管アンプと言えば、Tim de Paravicini氏の EAR でしょう。

と言うわけで、真空管プリアンプのEAR 864とEL34のプッシュプルパワーアンプEAR 534を置いているのです。

以前使用していた、EAR 861は、と言うと、出力段の 真空管、EL309がヨシノトレーディングにも無くなったため、メンテナンスが出来ない状況となってしまい、その代わりがこのEAR 534なのです。

サウンド的には EAR 534 の方が少し低域側にシフトして、 野太い印象。
しかし基本的にはTim de Paravicini氏のEARサウンドを受け継いでいて、濃厚でありながら みずみずしい中高域、しなやかで懐の深い低域が見事です。

ちなみに現在、Tim de Paravicini氏は300Bのパワーアンプを試作しているとの情報がありました。

また、ヨシノトレーディングは、Tim de Paravicini氏の奥さまの郷里に一緒に住まわれている ようで、ヨシノトレーディングの本社は、拙宅から車で2時間ほどの、福岡県朝倉市秋月今小路307に移転しています。
http://www.kusunoki.jp/audio/audiohistory/AudioSystem2019/audiohistory20190501.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c6

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
7. 中川隆[-10411] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:10:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1892]

EAR 861(販売終了、出力管の在庫無し)
標準販売価格:¥978,000(税込\1,026,900)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-861/

EAR V12
標準販売価格:¥898,000(税込\942,900)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/v12/

ヤフオク! - アンプ - 「EAR」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPDi01WVxa1w8AAiR8WDd8?p=EAR&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0


____


独特の美音を放つ EAR のアンプは熱狂的なファンが多く、僕もその一人かもしれない。数年前になるが新宿のダイナミック・オーディオで数台のEARを聞く機会がありEAR861のその美音には驚いた。視聴スピーカーのヨーロッパ小型スピーカーとの相性もあったのだろうが、とにかく美しいの一言。

それ以来レビンソン LNP2 と合わせたらどうなるのだろう?と思っていたが過去に真空管パワーを使い失敗しているのですんなりと手が出なかった。数ヶ月前、会社近くのオーディオショップに EAR861 があったので、相場よりも安いので失敗してもともと、と購入してしまった。サブとして置いてある

ガラード → ML6 → LNP2 → NO.29 →ロジャース LS5/9

に早速、NO.29をEAR861に換え視聴。

ロジャース LS5/9
http://audio-heritage.jp/ROGERS/speaker/ls5-9.html

いやぁ〜マイッタ。今までこのような絶品のLS5/9を聞いたことがない。何とも繊細で甘く美しい音なのだろう。
一つ一つの音の密度感はこのパワー独特のものでありEARのパワーの中では一番「濃い」音で、とてもトランジスタのアンプでは表現出来ないかもしれない。

EAR のプリアンプの組み合わせで過去何度か聞いた美音とは別物の美音で LNP と EAR の良いところが両方いい感じで出ている。EAR は比較的聞く機会が多かったがスピーカーとの相性で時には独特の美音が消えてしまう組み合わせもあった。チョイ聞きでは判断できないアンプである
http://more.main.jp/zakkichou01.html  


ティム・デ・パラヴィッチーニといえば、いわずと知れたヨーロッパ・アンプ界の重鎮で、鬼才という形容詞が冠される。その理由は、独創的な回路デザインにある。たとえば、これまで出力管としては使われなかったミニチュア管(ECC82、83)を30本も使ったEAR−V20など、ユニークこのうえないアンプを考案し、しかもその音が極めて音楽的であることなど、凡人の域をはるかに越えた活躍をしている。

そのフィールドは、自らの会社EARにとどまらない。英国各社のアンプづくりにそのアイディアを提供しているのである。

私のメイン機になっている、アルケミストAPD20ASSもそうしたアンプの1つである。そして、魅せられながら入手を果たせずにいるミュージカルフェディリティのA2もまた、彼の作品である。

名前からも偲ばれるように、彼のルーツはイタリアにある。何でも、中世、税金徴収のためローマ法王からイギリスに派遣されたのが彼の祖先であったという。

彼はまた、日本とも格別縁が深い。70年代の初め、かのラックスで設計者として数年を過ごしている。C1000、M6000、MB3045等が彼の関与したアンプだとのこと。彼はスチュワーデスをしていた日本女性を妻にして76年英国に帰り、EARを設立した。

彼のつくるアンプは決して力では押さない。あくまでも情感豊かに、音楽の楽しさを伝えようとするかのようである。

日本のある評論家が、彼の目指す音について質問したことがある。答えは「Hifidelity」すなわち高忠実度だった。評論家氏が案外当たり前の答えに拍子抜けしていると、「ただし」と彼は続けた。「誰もが Hifi を目指しているが、結局は開発者の音、Myfi になってしまうのさ」

音作りなどと言われるが、そんなことをしようとする技術者はいない。誰もが色付けのない高忠実度の再生装置を目指している。それでも、出てくる音はその人の音になってしまうのだと彼は笑ったそうである。

再生される音もまた然り。オーディオが趣味として成り立つ所以がここにある。


コメント

V20ですかぁ…凄いアンプですよ、熱も凄い。私はEAR859を使っていましたがいいアンプでした。この人のアンプは目で愛でることができるのも素晴らしい、ただ奇抜でなく操作系や機能も十分設計した人ですね。

イタリア系てのもうなずける、EARを設立してデザイン面が開花したんですね、音は、MFの頃から開花していたと思います。

日本にもたくさん優秀な設計者はいますが、欧米の方の設計するAUDIOはどこか違うオーラを感じます。余裕があると言うか優雅であると言うか、日本人も「わびさび」的な設計すればいいと思うのですが。
2009/7/24(金) 午前 10:43 [ Nally ]

>欧米の方の設計するAUDIOはどこか違うオーラを感じます。
私も同様です。音楽との距離の取り方が日本の技術者とは違うのではないでしょうか。

アキュ、ラックスがかろうじて残っているというのも、故あることだと思います。オーディオ製品は単に音が出れば良いというものではなかったということでしょう。
2009/7/24(金) 午後 1:34
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/42163876.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c7

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
8. 中川隆[-10410] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:11:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1893]
EAR EAR859 \380,000(1996年頃)
http://audio-heritage.jp/EAR/amp/ear859.html


Tim de Paravicini(ティム デ パラビッチーニ)氏が設計したインテグレーテッドアンプ。純三極管の音質と信頼性を確保した新開発EL519エンハンストライオードモードを採用しています。新開発の前段DCカップリングにより、音質を損なうコンデンサーを段間から排除しています。


出力トランスには、Tim de Paravicini氏自身が数10年に渡り開発してきたスペシャルトランスを彼自ら巻き上げて使用しています。


入力は5系統設けられており、インテグレーテッドアンプとしてもパワーアンプとしても使用が可能です。
 

  
定格

型式 プリメインアンプ

フルパワー時の歪率 2%未満(1kHz)2%未満(20Hz〜20kHz)

出力 13W+13W(8Ω)

出力管 EL519(プロ用)エンハンスシングルエンドクラスA

外形寸法 幅400×高さ150×奥行400mm

重量 19kg
http://audio-heritage.jp/EAR/amp/ear859.html


2009/5/30 ティム デ パラビッチーニ  


 CEC TL-3・・・ベルトドライブ駆動という独自の方式を採用するCDトランスポート。そのデザインも異次元的。

 MUSICAL FIDELITY TUBAROG・・・真空管式のDAコンバーター。ティム デ パラビッチーニの設計である。

 EAR 859・・・鬼才ティム デ パラビッチーニの設計で、EARを代表するプリメインアンプ。クロームと金メッキを使い独自の質感表現がなされている。
出力 13W+13W


 QUAD ESL57・・・コンデンサー式のスピーカー。ピーター・ウォーカーの設計による孤高の存在である。

許容入力:定格15W

出力音圧レベル:100dB−70〜7,000Hz
         93dB−50〜10,000Hz


 これらはK氏のお宅のオーディオ・ラインナップ。その顔ぶれを一瞥しただけで何かしら一筋縄ではいかない「こだわり」を感じさせてくれる。構成メンバーの全てが一癖あるのである。


 K氏のお宅に着いたのは夕方の5時を少しばかりまわっていた。まずはESLが目に入る。なんとパネルの色はブラック。一般的なブロンズとは違い、この色はかなりめずらしいのでは・・・受ける印象も結構違う。

 そして駆動系は上記のような独自のラインナップ。この駆動系でESLがどのように鳴るのか、興味深々である。

 さて、その音の印象は・・・自然な質感の音像であるが、我が家のESLと比べるとより鮮明でその実体感が高い。

 真空管アンプらしい音の表面の滑らかさや艶やかさはあるが、音の土台が実にしっかりしている。「やわ」な感じはない。その土台の堅牢さは「ソリッドステート」をも感じさせる。何かしら両者の良いとこ取りをしたような音の質感である。EARは当然ティム デ パラビッチーニの設計。ティム デ パラビッチーニの指向する音がこのEAR859には端的に表れているような気がした。

 ティム デ パラビッチーニは自宅ではQUAD ESL57 を使っているという。そして、雑誌のインタビューでもEARの製品と組み合わせる推奨スピーカーとしてQUAD ESL57をあげている。EARとQUADはなかなか良い組合せのようである。

 この組合せによると、中高域の鮮度感は損なわれることなくクリアで透明度も充分。それでいて音像に不自然な隈取がない。

 EAR & QUADのコンビ・・・真空管アンプとコンデンサー型スピーカーとの組合せからイメージする幽玄な雰囲気よりもより地に足の着いた正確さが印象的な組合せであった。
http://moon.ap.teacup.com/tao7637/1182.html


▲△▽▼


お客様サポート - ヨシノトレーディング
https://www.yoshinotrading.jp/customer-support/


EARの製造中止及び休止モデルの修理に関して - ヨシノトレーディング
Copyright 2015 Yoshinotrading Ltd.


重要:EARの製造中止及び休止モデルの修理に関して

EAR859 / EAR869 / EAR861

使用出力管 EL509(519) /6KG6、PL509(519)/40KG6 、またはEL309

※同じ真空管名でも形状が異なる場合がありますのでご注意ください。

EAR890 / EAR899

使用真空管 KT90

上記の使用出力管に関しまして、現在入手が既に非常に困難になっている状況です。このため、弊社にて上記使用真空管の交換を伴う修理は終了とさせていただきます。

ただし、市場に流通している該当真空管を直接お客様側でご用意頂き、お送りいただければ弊社サービスにて交換作業を行うことも可能です。但し、真空管については保証の対象外となりますので予めご了承ください。

※ご注意:EAR 861 の場合は必ず形式の同じタイプを2本セット(例. PL509 x2/EL519 x2)でお送り下さい。(1つのチャンネルに特性の異なるPL509とEL519を取付けることは出来ません。)

尚、現行のEAR509に関しましては、引き続き修理対応をさせていただきます。
https://www.yoshinotrading.jp/customer-support/ear859-869-861-890-899-repair/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c8

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
9. 中川隆[-10409] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:13:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1894]

EAR 859 は QUAD ESL57 専用アンプ
他のスピーカーに使うと:

2006/11/25

今回は過去に使っていたアンプの紹介です。

今のアンプセット(Citaion XXP+Threshold STASIS-2)の1つ前に使っていたのが、このプリメインアンプ。

ホントはZIA FUSION+EAR 859+Acustik-Lab STELLA Melodyの組み合わせで使う予定の機器だったのですが、ひょんなことから、CelestionのSL700に手を出してしまい、それがこのアンプとのお別れのきっかけでした・・・。

オーヲタ世界の住人にはあまりにも有名な、ご存知、ティム・デ・パラヴィッチーニ氏作のプリメインアンプ。

薄型筐体ですが、重量は約19kgもある、割と重量級♪

・・・人によっては、軽量級だ!!って人もいるでしょうが、一人で運ぶときに腰が”ギックリ”いいそうなアンプは押しなべて重量級です。(さもえど理論)

クロームメッキの仕上げは、だいぶ個人の好みに左右されそうな気もしますが、さもえど的にはお気に入りで、音も”奏でる”感じの独特の雰囲気を持ってました。
ボーカル系も不思議と”奏でる”雰囲気があり、女性ボーカル大好き人間の私としては、正直、手放すのが惜しかったものです。

13W+13Wという、(トランジスタアンプに較べれば)小出力でしたが、それを感じさせない駆動力と、現代的な(トランジスタアンプ並みに)クリアな音を合わせ持っているアンプという印象です。

オマケに、この小出力でCelestionのSL700を(さもえど的に)ソコソコ鳴らしてくれていたので、満足度はとても高かったですね。♪

このアンプを手に入れた時には、”当分手放さねぇ!!”って思ったもんですが、駆動力のあるアンプでSL700を鳴らした時の魅力に負けちゃいました。^^;

それがなければ、今でもずっと使ってたと思う、所謂”良いアンプ”だと思います。


コメント:


杉ちゃんさんのコメント...

EAR859を使ってらっしゃったのですか?、私もルーツさんから試聴に借りたとき、本気でそのまま買い取ろうかと思いました。・・・・

じゃ、何故諦めたかと言いますと、出力管EL519の補充がきかないのとエンハンスドトライオード回路が出力管に相当無理を強いていることが分かったからです。(あの300Bでもシングルでは8Wです。)

それと,こじつけ的になりますがB&W802のダブルWには、非力・・・ということにしてルーツさんに後ろ髪引かれる思いで、返却!
9/10/2008 1:35 午後
http://audiosamoedo.blogspot.jp/2006/11/ear-859.html


左のアンプはEAR-859、特別に開発された真空管を使い、話題になったアンプである。トランスも職人が一つずつコイルを巻いて作っていると聞いた。

このEAR-859はオークションで売ってしまった。すぐに売れたところをみると、フアンは多いのだろうと思った。パラピッチーニの設計とか、先ほどの新開発真空管とか、トランスとかの雑音(?)に惑わされた感もなくはない。実際に手にしてみると、物量を投入しているところから、価格競争で優位に立とうとした製品ではないこともわかる。

13W×2という出力は、率直に言って小さいと感じる。

だが、真空管アンプの話となると、真空管アンプは小出力でもドライブ能力が高いという話が必ずというぐらい出てくる。もちろん、ドライブ能力さえあれば数字はどうでもよい。やたらに馬力の数値だけは高いが、運転してみると実感がないという車もよくないのと似ている。

結論、売ってしまったのはドライブ能力に不満があったからである。

ドライブ能力だけでなく、音質も試してみた。先入観として、これで高音を再生したらきっときれいだろうなと思っていた。それで、私のスピーカーはトライワイヤー接続ができるので、高音にこのアンプを持っていった。

中音、低音にはそれぞれ150W×2のトランジスタアンプを使った。つまり、アンプ3台でドライブしたわけである。これは、当初、EAR-859だけで試みたが、とてもスピーカーを鳴らしきっているとは感じられなかったからである。さすが、アンプ3台でのドライブは余裕があった。ところが、高音がどうしてもきつくなる。それで、このスピーカーの個性と思ってあきらめていた。

ある日、実験のつもりで、中音域の150W×2のトランジスタアンプと高音域のEAR-859(13W×2)と入れ替えてみたところ、驚いたことに高音がすごくきれいになった。その上、スピード感が出るようになった。

何台ものアンプを使ってドライブするとき、高音域にはパワーは必要ない、それより高音のきれいなアンプを使うべきとある。具体的には、高音域は数ワットもあればよいとされている。

しかし、実際に試してみると、アンプの持つパワーは数値だけではわからないドライブ能力を持っていると感じた。非力なアンプでは高音が汚くなる(音が暴れた感じになる)し、スピード感がない。不思議なのは、周波数特性を見ると、20KHzを遙かに超えているのに、高音はストレスを感じ窮屈に聞こえる。

結果的に最新のアンプを売り払って、いにしえの名器VICTORのM-L10を2台手に入れて中高音用と低音用に分けてバイアンプでドライブすることになった。パワーは160W×2で、フラグシップのアンプとしては驚く数値でもない。
http://bestmusic.seesaa.net/article/112344376.html


55 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/03/19(月) 07:44:59 ID:/QjZ7nym [1/2回発言]

ESLはアンプ次第っていう話ですが、玉系はどうなんでしょうか?
純正は玉ですが、話題のトライオードとかユニゾンRとかの相性が気になります


56 : 名無しさん@お腹いっぱい。: 2007/03/19(月) 14:34:35 ID:TSlv/83K [1/1回発言]
>>55
 EARのパラビッチーニはアンプ設計で想定しているスピーカーとして、
 ESLの初期型をあげていたのを見たとおもう。
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/pav/1171701565/

投稿者:K 2009/5/11 23:58

 うちにもQUAD ESL57がありますが、EAR859,EAR864L+QUAD405-2を使用しています。

 ご存知かもしれませんが、EARのパラビッチーニは、以前QUAD ESL57を良く鳴るスピーカーと管球王国のインタビューに答えていました。 859は10年以上に渡り、トラブルフリーですので、試聴されてみてはどうでしょうか?

http://moon.ap.teacup.com/tao7637/1162.html


Q: papageno1121さん 2009/8/11 18:29:11

英国のティム・デ・パラヴィチーニの設計したEAR 8L6というプリメインでQUADの静電型 スピーカーESL57を鳴らしてます。これにEARのプリ、834Lを繋いだら音質向上しますか?

EARアンプの濃厚、芳醇、メロウでクリーミーな方向が大変気に入っていますが、EAR8L6は切換えスイッチでプリメインにもパワーアンプにもなるので、今はプリメインとして使っています。

ただ一般的に、別のプリを噛ませると表現に繊細さ、緻密さが加わるのは他で経験済みなので、これがEARのケースにも当てはまるのかどうか? 経験豊富なオーディオ愛好家諸氏の見解をお聞かせください。


ベストアンサーに選ばれた回答
kazumyclassさん

間違いなくワンランクあがりますね。音像が一回り大きくクッキリなり低〜高域迄の伸びが変わります。個人的にはEARのプリはシンプル過ぎて他メーカーの方が真空管らしさが出るような気がしますがEARの音が気に入ってるなら満足すると思いますよ。
回答日時:2009/8/11 21:56:48
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1029316630


真空管交換に向けて 2008年10月13日

あれから色々調べてEAR859の真空管交換をやってみることにしました。 EARの球交換はとにかく音が化けるとの評判にも後押しされました。まずは第一弾として出力管を交換してみようと思います。

オリジナルのEAR859は出力管はEL519という球が使用されております。 このアンプはシングルなので左右で2本。

写真でいうとちょうど丸い形状をした黒いカバーの中にあり、灯を入れるとヒーターが入ってほんのり橙色になります。EL519を抜くのにはこのカバーを先に外さなければなりません。 カバーは内側からビスで固定されているため、底蓋を外してからの作業となります。さらにカバーのビスを抜いてもシール材で管とカバーがくっついているためこれを外す必要があります。(絶縁と固定の意味があるのでしょうか?)

少しカバーをねじるようにしてやればシールがはがれ、カバーと管が分かれます。次は管頂部にハンダ付けされている線をハンダこてを使って外してやります。ここまでやってEL519がソケットから抜けます。

オリジナルのEL519は英国はCVC製でした。 外観的には異常は見られませんでしたが、14年間お疲れさまでした。

今回管交換にあたり、あと準備したのはプレートキャップです。 いちいちハンダ付けしていたら面倒なのでワンタッチで抜きさしができるキャップを取り付けました。あとは新しい(といっても古い!?)管がくるの待つだけです。

http://community.phileweb.com/mypage/entry/943/20081013/


ムラード球に替えました 2008年10月14日

EAR859の出力管を交換しました。オリジナルであるCVCのEL519からムラードの6KG6Aです。早速音だしして1時間ほどなのですが、一聴して音の変化に驚いております。まず、音の雰囲気がゴロッ変わりました。

倍音がしっかり出ており、実在感がかなりアップしました。 簡単にいえば今までのCVC球をモノクロとするとムラード球はカラーです。とにかく音の彩りが出て2ランクも3ランクも上のアンプに変えたみたいです。高域は若干刺々しさを感じますが、これは使っていくにつれて落ち着くでしょう。

これが音の第一印象です。 はじめてヴィンテージ管を経験しましたが、正直いってこれほどのものとは思っておりませんでした。これでまたしばらくは楽しめそうです♪

http://community.phileweb.com/mypage/entry/943/20081014/7699/


次の真空管は!? 2008年10月19日

電力管をムラードに替えてから少し経ちました。 替えた直後に気になった高域の硬さはなくなりました。実在感の高さ、豊かな音というのはやはり素晴らしいです。 音量を上げめにしてやると何ともいえない芳醇な音で小生の好きな女性ボーカルは絶品です。 こうなれば残りも球も変えてみようということでアンプ内部をのぞいてみました。

これはEAR859筐体内部の電圧管です。「TRIGON」 PCC88が使われておりますね。トライゴンと言えばドイツのオーディオメーカーが一番頭に浮かびますが・・・
この「TRIGON」は英国製みたい。

http://community.phileweb.com/mypage/entry/943/20081019/7847/


王者!?テレフンケン  2008年10月25日

EAR859の真空管交換もいよいよ大詰め。 電圧管を手に入れました。
テレフンケンのPCC88 ダイヤマーク入&軍用管です。EARは英国製アンプですので使用されている真空管も 英国製でした。

今回交換した球のうち、出力管はムラードで英国製なのですが この電圧管はテレフンケンなので独逸製。

はたして英国―独逸の融合はどのような音になるのか!?
明日にでも交換してみようと思います。

http://community.phileweb.com/mypage/entry/943/20081025/7957/


EAR859(改!?)完成 2008年10月27日

EAR859の真空管(PCC88)をテレフンケンに交換しました。まずは底蓋を外し、古い管を外します。 TRIGONの真空管でした。よくみると3本中1本だけ表示の大きさが違〜う

これがどういう影響を及ぼしていたかは考えないことにします(^^ゞ
次に交換するテレフンケンの真空管です。ソケットにしっかり差し込んで完成〜
この作業はカンタン、カンタン
早速音だし〜 聴いてまず一言

「音が濃い〜〜!」

「上から下まで音の芯がしっかり通り、非常に気持ちいい」

音の実在感はさらに磨きがかかり、ボーカルものはノーマルの妖艶の上を いく妖艶さ
木目もさらに整ってこのクラスのアンプとしては申し分ない表現力・・・・だと思う。。。
ただ、音が真ん中に集まりすぎる傾向があるので、スピーカーセッティングで 微調整したいと思っております。

これでアンプ内の真空管は全部交換したことになります。

長年使ってきて古くなってきているとはいえ、今までのEARは何だったのか!?
という驚きを隠せません。

カンタンに書くなら曖昧でモヤモヤしていた音でした。これがEAR859のよく言われる短所だったりしたわけです。

一般のオーディオ製品と比べればEARは生産数が少ないほうでしょうが やはり工業製品としてのアンプとしては球の選択に限度があるのは事実でしょう。ヴィンテージ管を手を出すにあたりはじめは躊躇しましたが、結果的にはEARの 真価を発揮できるようになったようになり満足しております。
設計者のティムはそれを望んだかどうか分かりませんが(^^ゞ


レス一覧


ボーカルの妖艶さに磨きがかかりましたか〜〜。

あの独特の魅力に更に磨きがかかったんですね〜〜。

もはや想像もつかんほど良さそうデス。(^^♪

byさもえど at2008-10-28 00:07


 そうですか?そんなに変わるんですね〜?私はスペア持っていないし、10年くらい真空管を換えずに使っているので、そろそ考えなくてはと思っていました。貴重な情報をありがとうございます。

 一本だけ寿命を迎えた時があり、販売店でサービスで頂いた管を着けた事がありましたが、音にとても違和感があったことがあります。管の表示が2本ずつ違い(4本のうち)、並べ替えてみたところ音がそろったことがありました。とくそう屋さんのEARの一本表示が違うのは何しら影響していんじゃないかな?なんて想像します。

byzyan at2008-10-28 08:42


古くなった球アンプは球の交換はもとよりコンデンサも物凄く効くんですよ。ケミコンは元々他の種類のコンデンサより諸特性も著しく劣る上寿命が短いのに加えて高電圧だと余計に駄目なんです。ここは奮発してフィルムコンを使うべきなんです。寿命の点でも安心出来る上に一番肝心の音が素晴らしく良くなるんですよ。と経験者は語る。

bykobaman at2008-10-28 12:44
http://community.phileweb.com/mypage/entry/943/20081027/

37 :ヤフオクの詐欺師、denden95でございます。:2008/06/07(土) 16:44:45 ID:w+QT+D9P

EAR はイギリス人のティム・デ・パラビチーニが日本人スチュワーデス吉野をなんぱして、手篭めにしああげく女房にして立ち上げた管球オーディオブランドなのです。

造るやつがエロいので、音のほうもエロいんですが内部の真空管がロシア製なので、エロいアンプが台無しです。


45 : 仙人短 ◆TANPanX3xc : 2008/06/07(土) 17:12:21 ID:UbVbvxUd
>>37
エロいので〜

オーディオにエロさが無くなれば、それはよもや、オーディオではない。
僕等がそれに注目出来る訳は、そこに、理(タナトス)ではなく。感情(エロス)と見ているからです。

魔王「あんたの話も、ようワカランが。つまり?」

閻魔「エロい方が、むしろ正解。オーディオ的には、だけど・・・」

短「閻魔は最近、凄い事言うよね・・・」

58 : 自称ヤフオクのアタナトス帝王、denden95でございます。 : 2008/06/08(日)

EAR MC-4 は買わないほうが良い。あれはティム自身がトランス巻いてないぞ。

どうやら部下にやらせているのだ。

狙い目は初期のMC-3だ。

834P−5 もダメ。5Ωからで2〜3Ωには対応できていないし、下っ端の技術者にトランス巻かせてる。

初期の834P を中古で手に入れて真空管を全て交換するのがベストじゃ。

現行品には手を出さないほうが良い。


859/861/834L/834P/V20 まではティムの本物の手巻きのトランスだ。

それ以降はやめておくことじゃ。

EAR の製品の価値はティムの手巻きのトランスにあるのだからな。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1212015207/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c9

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
10. 中川隆[-10408] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:14:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1895]

17 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 08:35 ID:???
パラヴィチーニ自身が、妖しい雰囲気の人物だよな。

日本の真面目で実直な技術者とは全くタイプが違う・・・。

彼は、ラックスに在籍してたし、夫人(旧姓:吉野)は日本人だし、親しみが持てるけど、彼の出自は先祖は錬金術師という感じ。

惚れ込む人には絶対的な魔力を秘めてるね。

>>13がどんなSPを鳴らしたいのか不明だが、EAR内でのモデル比較はあり得るが、他メーカーとの比較はあまり意味がない。

アルファロメオ好きな人は殺されたってマークUやクラウンには乗らないし、比較しようなんて考えもしないでしょう。

試聴してこれ!と思えばそれで決まり、迷うことなどないでしょう。
http://hifi.denpark.net/1053590239.html

EAR859を振り返って… 2009年 04月 11日


今日は、もう手放してしまった"EAR859"についてです。

独特のデザインですよね (CANON IXY)


EAR859は、言わずとしれた鬼才Tim de Paravicini℃≠ェデザインしたプリメインアンプです。

私が真空管アンプを気にしだしたのは、ユニゾンリサーチ社のSimply TWOでした。
あの見事なデザイン…しかし、手を出せずじまいでした。

 そして最初に手に入れた真空管アンプがEAR859…やはり私はデザインから入る奴でした(笑)

でもこのアンプがなかったら、真空管アンプには目覚めなかった貴重で罪深い一台でした。


 音質は勿論、

「外観」=見た目、格好よさ、所有欲を湧かせるか、満足度を満たせるか

「操作性」=操作する時の感触などです。

「作り易さ」=キットの場合、私的に作り易いのか、難しいのか

「チューン度」=チューニングする余地はどの程度あるのか、手に入れ易い部品か

「音質」=私独自の偏見と独断の感想

「価格」=コストパフォーマンスを含めています。

「ブランド力」=私の独自のブランドイメージです。


各項目を☆の数3個までで表現させて頂きます。

「外観」
どうです、このデザインと格好よさ。

私は惚れ惚れとしてしまいます、このEL519(後日PL519)を囲う真空管ボンネットもやけどを防ぐための機能とデザインを合せもっています。

それにこのトランスの配置の見た目のよさ、持った時に「ずしり」感も得も言えません、非常に密度が高く感じるのです、EL519以外の真空管はボンネット内部にしまい込み見えないようにしています。それ故にすっきりとしたデザインです。

見て下さいこのフロントパネルの厚み…高級感に満ち満ちています。

それに、このEARのロゴも格好いいです。パイロット表示もLEDでなく「ランプ」と言うのが泣かせます。ランプは断線する可能性があるのにあえて使うこの思い切りの良さ。真空管の灯りとよくマッチングしています。

個人的には、外観は満点です。
☆☆☆


「操作性」
各ノブが重量のあるムクで出来ているようでクリック感も「クッ、クッ」と動きいい感じです。

この操作性も相当意識して作り込まれているのではないしょうか。
☆☆☆


「作り易さ」  完成品なのでなしです。


「チューン度」
EL519は入手が難しく、互換性のあるEL509も入手が難しい。

そこでPL519に変わったのですが、もともとTV用の真空管です、なかなか色々な会社の製品がなく色々なメーカーの真空管に交換して楽しむことは、できなくもないですが次に交換するためにボディをそこそこ分解する必要があり、「気軽に交換」と言う訳にはいきません。

むしろ、Paravicini氏は音質保証のため交換を嫌ったのではないでしょうか。


「音質」
フォログラフィと言われる方もいらっしゃるようですが、まさに綺麗に「漂う」この感覚に酔いしれたい人には向いています。

濃厚ではありませんが、ミネラルを含んだ綺麗な水みたいなイメージです。
JAZZと言うより弦ものやクラッシックが好きな人に向いているのではないでしょうか。

ドライブ力もありJBLなんかも平気で鳴らします、EARとJBLなんて違和感ありそうでうすが面白いです。
☆☆


「価格」
後継機種EAR869は新品で819,000円ととても手が出ない値段です。
でもこの値段でも欲しい方にはたまらないアンプでしょうね。


「ブランド力」
私の住む地域近辺では凄い人気です。
私の行きつけの中古屋さんは、EARの仕入れが多いのですがあっと言うまに売れます。

確かにEARのブランドは感じますし、うんちくを語る時「俺のEAR×××は…」なんてaudio談義には一目おかれること間違いなしだと思うのです。

またその異様な設計手法も個性が強いです。EAR V20なんて12AX7を片側10本も使うなんて真空管の知識の浅い私ですが

「プリ管を10本×2セットなんて何考えてるんだろう?」

と狂気の沙汰にしか思えないのですが、あのデザインの憎さミッキーマウスみたいな面構え、まさに鬼才プラビチー二!

これはもう脱帽です。
☆☆☆


 こんな個性の強い見た目のうっとりするアンプに付き合えたのは、幸せなことでした。

しかし、このあまりに綺麗なアンプはだんだん私のFUSION、JAZZ系好きから離れていく気がし、日本のJPOPやニューミュージックみたいなどこか「ぬか臭い」音には合わない気がしてきました。

 でも本当にこのアンプが、20万円以下で販売されていたらヒットしたと思うのですが。

あまりに高価過ぎることが残念な限りです(でもその高嶺の華さ加減がブランド力を維持できるんですかね)

ありがとうEAR859、ひと時の素敵な時間を。

Commented by たっちん at 2009-04-13 06:23

EAR859、素敵ですよね。パラビッチーニ氏は、英国アンプ界に君臨している感があり、私の手元にある、ミュージカルフェディリティE11、アルケミストAPD20ASSは、いずれも彼が基本設計したものです。

このうち、APD20ASS(パワーアンプ)は、トランジスタですが、まさにnallyさんが「音質」のところで指摘されたのと同じ音がします。


イタリア風の名前ですが、先祖がローマ帝国から派遣された収税監。
奥様が元スッチーの日本人。LUXMANに技術者として勤務など、経歴も面白い人物です。


Commented by rhr_nally at 2009-04-13 07:58

 私も気が付けばA1→EARと同じ巨匠のアンプを使用しておりました。

この人の大胆さと繊細さにはあきれるばかりですが「楽器」的な色が濃い設計をする人だなぁと思います。

そこに日本での修行と日本人の奥さんなんですよね…。
いいとこどりかもしれません(笑)


 「合理性の中に美あり」=機能美ですが、情緒的には「無駄の中に美あり」と考えている私なのですが、どちらもそのたたずまいが好きで…。

やはり見た目第一のNally工場長と私なのです(笑)
http://rhrsp.exblog.jp/10028468/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c10

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
11. 中川隆[-10407] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:15:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1896]

2012年01月26日
自宅試聴でお借りしたのがEAR V12です。

鬼才ティム デ パラビッチーニ氏の最新作です。

コレ、今結構売れてるらしく、あちこちで絶賛の声があがっています。

デザインが独特ですが、とても高級感溢れる緻密な仕上がりで、所有する喜びを味わえると思います。デザインは好みが分かれるところだと思いますが、個人的にはアリでした。2歳になる息子がこのアンプを初めて見た瞬間に「ぱんだちゃん!」とか言ってましたw

で、音ですが低域が先のMystereより駆動力が高いようで、さらに出ます。C1はまだ駆動しきれてなかったのかと驚かされました。明るめの音調で、音場の広がりもMystereより奥行き方向で広がります。SNが良く静寂の表現とか、背景が静かなので微細な音まで掘り起こして聴かせてくれます。

ただ、残念な点がいくつかありました。。。

曲によってですが、低音が中域に干渉してボーカルが埋もれてしまう「かぶり」が発生していました。(普段良く聞く曲じゃないけど、残念!)
それと、Mystere比ですが、明るめの音調で少しドライ。好み的には陰影感のある暗めの音調が好みなので、その点も残念でした。


____


EAR V12は試聴したことがあります。EARは仰られる通り奥行き方向といった前後感の広がりが秀逸かと思います(リファインされる前のEAR869はフワッとした横の広がりがあって、そっちも好きです)。

V20の後継機とのことですが、EARでも特異なV20独特な妖艶さは薄れましたが、低域の制動力はかなり向上し、もったり感が解消されたと思います。

願わくば、V20の独特な艶のある中高域と890のような歯切れのいい低域、861のような濃厚さをを兼ね揃えたパワーアンプを出してほしいです。C1と真空管は結構合ってるのかなと思います。

EAR Acute+834+C1 Signatureの組み合わせはEARの中では比較的ストレートな音の鳴り方でした。

また、JEFF ROWLAND CONCERTO INTEGRATEDとFocus110で使用してますが、シンバルンといった金属楽器やピアノの表現はJeff特有の煌びやかさが、また適度な濃さと軽さの中低域の表現力は気に入ってます。

by我が心の軍曹 at2012-01-26 22:27
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3260/20120126/28305/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c11

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
12. 中川隆[-10406] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:16:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1897]
因みに、EARのプリアンプは EAR912 と Acute Classic 以外は不出来だそうです。

一言で言って、EAR834L は音が"粗い"。


真空管プリアンプ EAR 834L 、868L 音質比較の内容を説明します。
http://www.youtube.com/watch?v=qv5gUIOBnL8

EAR 868L , 912 真空管プリアンプ音質比較試聴
http://www.youtube.com/watch?v=fcSTzf1f_n4


EAR 真空管アンプ 逸品館
https://www.ippinkan.com/ear/ear_page1.htm


EAR 834L 標準販売価格:Deluxe仕様 ¥488,000(税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/834l/


EAR 868PL/868L

標準販売価格:868PL:¥980,000(税別){フォノセクション付}
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/868/

868L: ¥738,000(税別)
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/868/

EAR 912 【 Professional Tube Control Centre 】 標準販売価格:\1,980,000(税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/

Paravicini 312 Control Centre 標準販売価格:\2,980,000(税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/312/


E.A.R|禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/theme-10097864431.html


▲△▽▼


写真は EAR834Lラインアンプ

 私が学生の頃やたらと「ダイレクト」が流行った。

「余分な接続は害である、ピュア・ダイレクト!」と絶賛したもので、雑誌も「ダイレクト」一色。

アンプも「ダイレクトポジション」なるものが大流行。

バランス、トーンコントロールも悪、そんなものプリメインの中に入れるな、可能ならパワーにボリュームを付けるだけでよい!

そんな雰囲気でした。

そして、煽動された我々は冷静さを失い「ダイレクト」教に入信し盲目的に信じたものです。
確かに一理ある面もあると感じる、これは感じているだけだ。

  真空管アンプはどうやら様子が違う。

話は変わりますが「真空管」と言うだけで「ナロー(狭い)」と考える人には一聴願いたいものです、イメージと出てくる音にはギャップがあり「生々しい」音がします。
ボーカルものには最高ではないかと考えます。

これを「歪み成分が多く、これが”味”を出している」と説明される方もいます。
確かに写真では「粒状感」が意外と生々しさを出したり、レンズで言われるところの「味」が収差や歪み成分であることは事実です。

収差や歪みが完全になくなると物理的には100点でしょうが、人間の目にはどう映るのでしょうか?しかし未だ歪み”0”、収差”0”の映像は見たことがないので分りません。

別の事例でミュージシャンの方の「ギーターアンプは真空管方式の方が音が飛ぶ」との意見。

若いミュージシャンに感性で選ばれている「いいものはいいんだ」偏見がないのは嬉しいですね。

 真空管アンプは、プリメインの場合でもボリュームが問題になっている、プリメインでもプリを付けると良いと聞く(これはサンバレーさん意外のショップのオーナーも同意見だった)。

じゃぁ実際はどうなのだろう?

 試験をしたのは、EAR859単機とEAR859+EAR834L。

一聴して違うのは、859オンリーだと箱庭的音が聴こえる、これはこれで美声だ。
ところが、これに834Lを接続し859のボリュームを解放(正確にはハムノイズの関係で15時の位置に絞っている)すると、859が美声だけでなく高域で意外と鋭い一面を見せることに気づく。

これは、859単機では気づかない音だ。

一般的にEARは「フォログラフィ」的美声が強調されているが、実際は能力一杯で意外な鋭さを見せるし、似つかわしくないJBLでもグイグイドライブする、それも古いアルニコの機種でも負けていない。

しかしくどいが、859単機ではこの隠れた性格を見抜けない。

 真空管アンプには、プリメインでもチューンナップの選択肢としてプリアンプがありそうだ。

 プリアンプとしてのEAR834Lの私のインプレッションは「音を広げる」だ。

ここに「EARのフォログラフィ」的要素があるのだろう、ただし昔聴いたアポジーのような霞がかった音ではない。
http://rhrsp.exblog.jp/8799463/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c12

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
13. 中川隆[-10405] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:18:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1898]
EARは元々安物部品を使った廉価アンプのメーカーだったのですね

EARのアンプは素晴らしかった(過去形)


130 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/24 21:35
EARの音楽性にほれてます。真空管じゃあNO1でしょう。


131 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/24 22:01
んだ。よってあまり語るべきものもない。
ヲタの業を忘れて音楽を聴くだけだ。
あんまり内輪で褒めまくるのもほめ殺しみたいで気持ち悪い。


45 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/09 22:01
世界的に有名なミュージシャンがEARの機材を使ってレコーディングしているとか店員が言ってたが本当?誰?


47 : 名無しさん@お腹いっぱい[] 投稿日:02/01/09 22:34
>>45
ミュージシャンの特注で、マイクアンプその他機材を作ったり、手巻きでシコシコとトランスを巻いているらしい。
そんな記事を読んだ事がある。


48 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/09 23:10
>>45
レニー クラビッツ様
ポール マッカートニー様
エアロスミス御一行様
です。


50 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/10 07:33
ピンクフロイドも使ってるようです


26 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 23:38
関係無いけど
パラビッチーニの奥さんって日本人だって噂を聞いた。


27 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 23:52
>>26
yoshino(よしの)といいます。
実は『EAR』はアンプの名前で会社名は『yoshino Ltd.』という名称です。
パラビッチーニは日本人である『よしの』さんを溺愛していて
会社名に奥さんの名前をつけた様です。


28 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/06 00:05
アウトプットトランス/パワートランスに YOSHINOの名前がついてるよ。


29 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/06 00:07
奥さんはスチュワーデスだったらしいよ。
機内でナンパだ。


30 : 名無しさん@お腹いっぱい[] 投稿日:02/01/06 00:11
彼は大昔、日本に滞在して某メーカーのアンプの設計をしたことがあるらしい。


33 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/06 12:35
>>30
ラックスでしょう。EARのサイトの自己紹介に書いてあったよ。
C1000/M6000 pre/power amplifier ってわし知らんけど。
銘機なの?


LUXMAN C-1000 \200,000(1975年1月発売)
http://audio-heritage.jp/LUXMAN/amp/c-1000.html

LUXMAN M-6000 \650,000(1975年2月発売)
http://audio-heritage.jp/LUXMAN/amp/m-6000.html


1 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/02 15:12
EARのプリメインがほしいんだけど、それぞれの特徴を教えてたもれ。


7 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 12:54
869がいいんじゃない?人気モデルの859の後継機。
パワーも少し上がってるし。
多少癖の強いV20よりも万人向けな印象。
女性ボーカルもので試聴したが、低音はあまりでなかったが、中高音の程よい濃さ、透明感、音の浸透力?はかなりいけてた。
安く手に入れるなら859の中古買ったほうがいいかもね。
869が出たおかげで、859の中古価格は下落するのでは?
859と869の比較したひといないかな?


35 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/06 20:25
859と869の音の違いわかる人っているのかな?


36 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/06 21:18
>>35
聞いたけどわからんかった。パワーが少しあがってるみたいだけど、体感できん。


EAR 869
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/ear-869/

EAR859
http://audio-heritage.jp/EAR/amp/ear859.html

EAR V20 
http://www.heinz-company.jp/earv20.html
http://k-d.jpn.com/audio/EAR/V20.html


13 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 00:19
今は手放したけど、859を使っていた。
いい音だったよ。869の登場で859の価格が下がったら、もう一度入手しても良いな。
10年くらい前かな、859はキットだったんだよ。ボディもメッキなしのそっけないものだったが、価格は10万円台半ばくらいで、めちゃくちゃCPが良かった。

俺は859が日本に登場したタイミングで買ったから、値段も32万円くらいで、CPも、そんなに悪くなかったが、今の価格設定はちょっと高い感じはします。

それでも、マッキン(クラリオン)→すがーの やら、上杉にお布施をするよりははるかに良いと思います。


75 : EAR信者[] 投稿日:02/01/22 22:29
EARのアンプって出力値でイメージするよりドライブ能力高いよね。

最初にパラビッチーニサウンドにハマッたのはアルケミストのAPD15AIISSだったなぁ。
お店で何気に流れてる音の透明感と響きに釘付けなったもんなぁ。

アルケミスト社製のパワーアンプ
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/32501181.html


41 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/07 20:55
EARの869 と Musical Fidelity のA3CRどっち買おっかな〜♪

Musical Fidelity A3CR A3.2CR
http://www.tukipie.net/bbs/test/read.cgi/audio/1048296382/


43 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/07 23:51
>>41
真空管を意識した音造りのA3CRを買うなら、素直に真空管アンプの869買えば?


44 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/08 11:48
>>43 
激しく同意。
A3CRって、決して悪くないどころかCP考えたら素晴らしいアンプだと思うけど、EAR869 が比較対照ということは41さんは真空管の音に魅力を感じているということですよね?
だとすると「素直に真空管アンプの...」という指摘は正しいと思う。
最終的には好みの問題になるけど。


122 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/17 00:46
EAR、V20の音が欲しいけど金のない漏れに、なんかいいアンプない?
20万以下で。


123 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/17 16:06
>>122
パラビッチーニ設計で、やっぱり熱対策に窮するミュージカルフィデリティA1なんてどうだ?

Musical Fidelity A1 1984年発売 \128,000(1990年頃)
http://audio-heritage.jp/MUSICALFIDELITY/amp/a1.html


124 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/17 16:12
あの目玉焼きが焼けることで有名なA1ってパラビッチーニ設計なの?
知らなかったYO!


125 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/17 16:16
アントニー・マイケルソンとちゃうん?>A1


127 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/19 08:11
>>125
Throughout the past twenty years,
Tim has worked with many different manufacturers.
For London based Musical Fidelity,
Tim designed the amazing A1,
taking the concept of a cut down ‘High End’ audiophile amplifier,
the only compromise being the 10 watts output,
albeit pure class ‘A’. Other products designed for ‘M.F.’
include the A470/370, P270, Digilog, CD-T, etc.

http://www.ear-yoshino.com/tim_bio.php?n=2


274 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/10/04 23:34 ID:???

ミュージカルフィデリティの社長のフルネームはアンソニー・マイケルソンで、彼が学生だった頃、会計士のオースチンと共に興した会社がマイケルソン&オースチン。
ここでTVA-1の改良とTVA-10、M200の設計を行ったのがパラヴィチーニ。
オースチンが本業に戻った後、アンソニー・マイケルソンが興した会社がミュージカル・フィデリティで、A1を初めとする数々の機種の設計を、 再びパラヴィチーニは行った。


181 : 177[] 投稿日:02/04/15 23:45 ID:BFWk6XKE [3/3回]
ミュージカルフィデリティ−のA1を昔聴いたことがあって、とても個性的で好きな音作りをしていたので、パラビッチーニ氏の作品に興味がありました。ありがとうございました。


51 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/10 22:09
EAR869欲しいと思ってるんですけど、消費電力とか心配する必要はないでしょうか?
親兄弟と同居している身のわかぞーですので、 電気代はねあがったら肩身がせまくなってしまうので、、、


52 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/11 07:43
全然へいきですよ。


53 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/11 19:43
せいぜい小さなヘアドライヤーの半分くらいでしょう。


54 : 51[] 投稿日:02/01/11 23:28
>>52,53
つけっぱなしにしないかぎり心配なさそうですね。
869に決めてしまいます。
そういえば、上部のカバー(?)部分が金のバージョンは終わってしまったようですね。
僕は金よりクロムの方が好みだからいいですけど。

15 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 04:08
私は869を購入しました。
SPは H&K のみ扱いの小型トールボーイ(リボンツィータ&15cmウーハー1個で、8Ω能率89dbのやつ)を使用していますが、パワー不足は感じていません。
数字以上のSP駆動力を感じるのは私の気のせいでしょうか?
聴く音楽は女性ボーカルものメインの私にはベストの選択だと確信してます。
柔らかく体に染み込むような音は、トランジスタでは得られなかったものですね。
プリを足してパワーとして使用⇒パワーを足してバイアンプ
というステップアップの道が残されているのも楽しみです。

プリメインを選ぶなら、まず859 or 869を試聴し、もっと艶が欲しければV20、パワー不足を感じたら8L6でどうでしょう?
まあ、全部聴いてみるのが一番ですが。

EAR 8L6
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/ear-8l6/


21 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 12:54
V20は音楽を少し演出する感じ。低音は多めです。
クラシック中心ならいいと思います。
ただ真空管の本数が多いんで熱くなります。アフターも少し心配。
H&Kでは確保してあると言ってますが。

859(今は869)はもっと素直な音、ピュアな音。V20に比べて明瞭な音。
能率の高い小型スピーカーで鳴らすといいと思います。

861(セパレート)は基本的には859と同じ音の傾向です。
859より少し膨らむ感じです。トールボーイとかの中型でも結構鳴らせます。

EAR 861
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/ear-861/

8L6はほかのものよりいわゆる真空管アンプ的な音です。聞いた感じでは861よりもパワーは高いけど、パワー感が感じられませんでした。スピーカーの問題かもしれません。

僕が聞いた感じではこんなところです。実際に聞かれたほうがよいと思われます。
どれもコストパフォーマンス的に言えば文句は無いと思います。


46 : EAR信者[] 投稿日:02/01/09 22:33
EAR534のモノドライブ最高ぉ〜。
100Wもあると低域の再現性もかなりいいっす。
でもEAR890の躍動感の良さにも惹かれるのぉ〜。
今度、EAR890のモノドライブで試聴してみたいなぁ。


EAR 534
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/ear-534/

EAR 890
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/ear-890/

247 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/09/14 00:09 ID:zqqjo7ba [1/1回]
899とV20のキャラクターの違いはどんな感じなのでしょうか?
教えてください。

EAR 899
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-899/


248 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/09/14 23:28 ID:H02y/roY [1/1回]
聴けば判ると思うよ。
V20はマターリとしたイメージがある。


249 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/09/14 23:41 ID:k0U65/NE [1/1回]
やはりV20はマターリ系なんですかね。
899は少しはしゃっきりしているのかな?


251 : EAR859[...] 投稿日:02/09/23 18:30 ID:???
 久しぶりに、ジュリアフォーダムを聴いたら、うっとりした。


252 : しけーむ[] 投稿日:02/09/27 21:36 ID:OXmFKDR1 [1/1回]
V20はボサノバ聴くのにいい!


254 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/09/28 00:00 ID:???
V20って新品はもう手に入らないの?
生産完了??


255 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/09/30 15:37 ID:???
保守させていただきます。
>>254
V20は年間生産台数が限定されているそうです。

8 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 13:20
EARのプリメインアンプはそれそれ特徴があって面白いですね。
8L6は真空管の濃い音なのに音がしっかり前に出てきます。
低音にこだわる人、鳴らしにくいSPを使用している人ならこれでしょうね。


146 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/03 09:50
8L6ユーザーがいないですね〜。さみし。
859, 869ではスキーリしすぎで物足りない人はみんなV20に流れてくのかな?
非常に個性的な(マニアックな??)V20よりも、癖の少ないマターリ系として8L6のほうが万人向けのような気がしてます。
ストレートだけど味のあるいい音します。
V20買う前に是非8L6も聴いてみて欲しいです。

余談ですが、私の彼女はV20みて「耳がミッキーみたいでかわいい」といってました。


148 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/05 00:01
うちの妹が旦那を連れてきたときは
「なんと言ったら良いのかわからないけど、それ何?」ときかれた。
たしかに圧倒的にへんてこりんな存在感だよV20.


4 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/03 21:40
V-20使っていますがとても満足していますよ。
低域に関してはそんなに出る方ではないですが、高域、中域に関してはあくまでも私見ですがジェフ・ロ-ランドのコンセントラより上ではないかと思っています。
小編成の弦楽、ピアノトリオ、ソナタ、女性ボーカルなどはV-20でなければ出ない世界があると思っています。


12 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 23:04
うちもV20を使っています。
使っている部品の点数を考えると正直いって故障は恐怖そのものです。特に正バイアスで球を使っているV20の場合、真空管の動作が保証されている領域外での利用をしていることになりますから、事実上メーカーに球の交換をお願いするより方法がありません。
日本での値段は知りませんがUS$300ぐらいという話しは聞いたことがあります。
しかしそういう話はおいといて満足度は高いです。
869もいいと思いますが個人的には8L6のほうが良いと思います。
音質という観点からの話しではありませんが、869は出力がとれないのでスピーカーで悩むのではないでしょうか。
V20 に Concerto の組み合わせでもときどき物足りなくて12時で私は聴いています。これで869はちょっと不足かなと私は思いました。


417 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:03/04/02 02:08 ID:???
EAR869欲しいです。
一つ心配なのはいままで真空管アンプを使った事がないのです。
スレを読んでるとかなり発熱があるようですね。
取り扱いが難しそうですね


418 : V20信者[] 投稿日:03/04/03 01:01 ID:dxgVkxu0 [1/1回]
>>417
そんなに心配する事はないと思います。
発熱に関しては、通気の悪いラックを避ける事さえ気をつけていればまず大丈夫だと思います。
あと、電源スイッチのON/OFFを頻繁に行わない事。一旦電源を落としたら、次にONにするまで5分ぐらい間隔をあけた方がよい事と、何時間も音楽を聞かないのであれば一旦電源をOFFにする事。
一般的に真空管にとって良くない事を避けていれば、普通の真空管アンプよりEARはロングライフですから意外と取扱いはいいと思いますので、あまり神経質にならなくてもいいと思います。
それより、EARの音の世界を楽しむ方がずっとすばらしいオーディオライフを満喫できると思います。


5 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/03 23:36
V-20って真空管を20本使ってるそうですがメンテナスにお金かかりませんか?
真空管の寿命がきた時かなりの金額になりそうなのですけど。


257 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/01 23:26 ID:U3vzsnr8 [1/1回]
真空管って保守は大丈夫なの?
何年目でいくらかかるとか? その時期には部品が無いとか・・


9 : 1[] 投稿日:02/01/04 14:06
5さんが言ってるように、真空管アンプが欲しいんだけどちょっと・・・、
と考えてる人のほとんどが、真空管が壊れた時のことを考えてるんだと思うけど、寿命とかはどうなんですか?


258 : EAR859[。。] 投稿日:02/10/02 15:59 ID:???
 真空管の寿命は1万時間以上と書いてあったと思うが、詳細不明。
とりあえず、6年以上使用しているが、問題なし。
ただ累積で何時間使ったかはわからない。


259 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/03 01:20 ID:ezBSKQkK [1/1回]
1日2時間で13年程度って事?


6 : 4[] 投稿日:02/01/04 10:58
v-20に使用している真空管ですが、EARの創始者ティム・デ・パラビッチーニが真空管メーカーと共同開発して高音質、ロングライフなものになっているようです。


11 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/04 21:38
869のカタログには真空管の2万時間の耐久テストをクリアしたと書いてあった記憶があります。
取扱店なら交換可能だし、1度に全部切れるわけでもないし、EARの音が好きなら、気にするほどのものではないと思います。
気にするべきなのは発熱がスゴイのと、リモコンが無いことぐらいでは?


99 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/04 18:54
V−20の電源入れたときに真空管が「ピカッ!!」て光るのが気になるんですけど・・。


100 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/05 13:27
>>99
あれはオレもコワイ


22 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 14:32
V20でクラシックもいいけど、ブルーズとかボサノバのギターもいいよ。
熱くなることについては半端でないです。ボリュームも熱くて触れない(少々大袈裟ですが)くらいです。冬になったらオイルヒーターの代わりにもなります。


58 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/14 14:41
V20 と 8L6 ではどっちのほうが熱くなりますか?


63 : EAR信者[] 投稿日:02/01/16 22:59
>58
店でアンプに手をかざして感じる熱さではそんな差はないと思われるにょ。
(端から見るとあやしい行為だよなぁ〜)


64 : 58[] 投稿日:02/01/16 23:38
>>63 EAR信者様
V20 かっこいいのでほしいんだけど、使ってるSPが6オーム 84dBなので、やっぱ 8L6 の方が適当かなと、でも20wよりは50wの方が熱いかなと、思案してたら、中古でV20があったので注文しちゃいました♪
届くのが楽しみ♪♪
そこで素朴な質問です。インピーダンス6オーム標記のSPはアンプ出力8オームにつなぐべきでしょうか、それとも4オーム??
教えてください。


67 : EAR信者[] 投稿日:02/01/17 22:45
>64
うちのSPも6オームだがお店にきいたら8オームにつないだほうが音いいっていわれた。
でもってうちは8オーム端子につないでるね。
534モノ使いなんでつなぎ返るの面倒で4オーム端子との音質差は試してないなりよん。


68 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/17 23:17
>>64
EARではないですが4オームのスピーカーに真空管アンプ組み合わせています。アンプには8、4、2の端子が付いていますが、8オームが圧倒的に音は良いです。4オームの端子につなぐと、驚くほど平板で広がりのない、かつ周波数レンジ的に上も下も伸びがないつまったような音になります。技術的にあまり詳しくないので理由はよくわかりません。どなたか解説していただけるとうれしいのですが...


72 : EAR信者[] 投稿日:02/01/21 22:12
V20使っておしゃれなセカンドシステム組みたいなぁ。
534の取説みたらステレオ使用の場合、スピーカーのインピーダンスが8オームと16オームになってる^^;。
モノブロック仕様にすると4オームと8オームってことは最初からモノブロック仕様を意識してるなぁ。
もしかして同じパワー段の8L6もそうなのかな。


73 : 58[] 投稿日:02/01/21 22:20
めでたくV20設置♪
心配だったパワーハンドリングの点もおっかなびっくり鳴らしてますが、とりあえずOKみたいです。
出てきた音は、もう、笑いが止まらない♪♪
EAR信者II名乗りたい気分っす。


74 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/21 22:28
わたしも最初に音だししたときの感動は忘れません。
裏蓋開けるときはネジまわしたときに塗装がパリッとゆくので御注意を。
どうでもいいことだがEARのアンプって奥行きが深くて置きにくいです。


76 : V20信者[] 投稿日:02/01/22 22:51
>>73=58
わたしもV20にはまって、はや二年。
この崇高な音を一度聞いたらもう一生手放さないでしょう。


84 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/30 13:31
V20報告
冬の低い室温のせいか、心配されたほど熱くなりません。
フロント・パネル、ボリューム・ノブともに暖かいていど。
メイン・トランス・カバー、真空管のカバーはさわれなくはないていどに熱くなってます。
熱くなります。


85 : V20信者[] 投稿日:02/01/30 22:41
私が使いはじめた頃は夏だったこともあって、その熱さにビビッてしょっちゅうウチワで扇いでました(自爆)
今ではクワドラスパイアに替えたこともあって、気にせず使っています。
ただし御存じだと思いますが電源入れたままで音楽も聞かずほっておくのはチューブアンプでは禁物ですが、特にV20においてはとてもよくないと販売店、輸入元からいわれていますので、しばらくの間でも音楽を聞かないのであれば電源のスイッチを切ってやって下さい。


108 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/12 00:37
V−20使ってます。
>>85
いつも、使用後に真空管を冷却するつもりで1時間程度アイドリングしてから電源を切っているのですが、全く温度が下がっていない気がします。
真空管の寿命を考えると、さっさと電源を落としたほうがいいのでしょうか?


119 : V20信者[] 投稿日:02/02/14 03:37
>>108
音楽を聞き終わったらあんまり間を置かずに電源OFFにしたほうがいいですね。
いくらロングライフに特別設計していても真空管ですから寿命があります。
ですから少しでも長く現状の状態で聞きたいのであれば電源は早めにOFFです。


120 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/14 16:46
>>108
V20はA級アンプだそうなんで、無音時もどんどん電気流します。
http://www.ear-yoshino.com/productdetails.asp?page=1&id=1


121 : 108[] 投稿日:02/02/16 02:01
>>119
>>120
マニュアルに「スピーカーケーブルを繋ぐ前に電源を入れるな」という記載があり、もしや電流が流れっぱなしなのかなぁ、と考えてはおりました。
なるほど。


126 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/17 17:36
>>121
スピーカーケーブルの話はA級でなくともダメでしょ。実際にはやってまうけど。
真空管に流す電気とは別の話だと思います。


87 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/31 01:28
>>85
私も夏に使い始めました。
フロントパネルは凄い熱さ。
半円のウッドがぽろりと落ちたときは泣けました。
あれって軽く接着してあるだけなんですね。
電源に関しては、子どもがスイッチ連打しないように気を遣いましたよ。


89 : V20信者[] 投稿日:02/02/01 00:01
>>87
あの熱さはEAR特有ですね。一度販売店にその熱さについて問い合わせたことがありましたが、気にせずに使って下さいといわれました。
電源についてもおっしゃる通りで、スイッチのON,OFFは頻繁にしない、一度OFFにしたら最低5分、できれば10分以上おいてからスイッチONする事。
これはV20を扱う時の注意事項として守った方がいいですね。
真空管はパラビッチーニスペックでロングライフと音楽性を追求しているようですが電源の頻繁なON,OFFでかなり痛むようです。


91 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/02/02 20:44
他のスレ言って大声で言いふらしたいけど、でも、コワイからここだけの話、
V20あったら、他のアンプいらない!
10倍近い値段のいわゆるハイ・スピード・アンプ使ったこともあったけど、ぜんぜん比べものにならない。
EARって思いっきりスゴクないか!!


93 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/03 04:42
V−20使ってるよ。
もうこれがあればアンプ買い替えようだなんて
全然思わないし、もし壊れたらもう1台同じの買う。

ただ、特別仕様の真空管がいつまであるかが心配だけど。


94 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/03 10:32
同感じゃ。おれのは859なんで真空管のもちがいいらしいけど。
H&Kの話では真空管のストックは十分にあるらしいよ。


223 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/07/22 01:43 ID:BNlcoOa. [1/1回]
V20を買ってはじめての夏です。
本当に熱くなりますね。


224 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/07/22 13:43 ID:???
たしかに、うちでも熱いです。
フロント・パネルもボリューム・ノブも低温やけどくらいしそうな熱です。
この熱で壊れたという話はないのでしょうか?


227 : EAR859[。。] 投稿日:02/08/17 17:13 ID:???
 859を6年使っているが、特に熱による問題は無い。
勿論、真夏の昼に使用した事は殆ど無いが。


228 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/08/17 17:23 ID:???
なぜ「勿論」なのだ?

229 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/08/17 17:27 ID:???
>>228
暑くてかなわん(笑


230 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/08/17 21:51 ID:???
エアコンくらいつかわんのか?
それともエアコンが効かないくらい熱を出すのか?


231 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/08/17 23:02 ID:???
後者だろう。


232 : EAR859[...、、] 投稿日:02/08/20 10:18 ID:???
 夏の暑い昼間にエアコンをつけながら、放熱量の多いアンプを使うのは貧乏性のせいかできないので、石のアンプを使っている。(苦藁)


233 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/08/21 02:41 ID:???
V20は製造中止ですか?


239 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/08/29 19:03 ID:vTn96NB0 [1/1回]
V20ってかっちょエエけど
球んちょ切れた時全部とっかえるのメンド臭


95 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/03 11:34
V20ユーザーが多いけど
V20 と 859(869) と 8L6 じゃ値段通りV20が一番良いの?


96 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/03 13:00
良い悪いというより音の傾向がそれぞれ違う。
音の傾向としては
V20はマターリ。859はスキーリ。(8L6は未聴)
好みによって選べばいい。
もちろん同じEARだから似たところのほうが多いのだが


97 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/03 14:01
V20ですが、私なりの稚拙な文章表現ですが、
透明度高く、ワイド・レンジ、、何より三次元的空間表現力が素晴らしい・・・
とべた褒め状態です。
残念ながら859も8L6も聴いたことがありません。
使用中のSPが84dBと低能率のため、8L6に興味津々なのですが。
今はV20にベタ惚れの大満足状態なのですが、もしや8L6聴いたら、パワーの限界に気づくのかなとチョト心配。。。


102 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/02/07 19:45
>>97
逆に言うと、真空管って言ったらイメージされるようなマターリ感求めたら
裏切られるってこと?


103 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/02/08 01:18
>>102
マターリ感って言われるとチョトわかんないけど、歪み感とか、帯域内に妙に固まったり引っかかったりするとこは無いから、音そのものはシルキーでメロウ、でも立ち上がり速いから、必要な場面では鋭い音も楽々と出してくると、まあ結局べた褒め。
真空管とは本質的にハイスピード素子であるということを実感しました。
こんなんで参考なりますか?


106 : 105[] 投稿日:02/02/09 22:22
EARのアンプは真空管アンプのキャラとしては高域が出ていて、コモリが少ない気がするので、マターリ感と表現したくない気持ちがわかるような気がする。
でも、高域の艶とか中低域の弾力とか真空管アンプの味わいを強く持っていないですか?
特に V20 は音が濃密な傾向にある気がしているので、 人によってはマターリ感と表現したくなる気持ちもわかる気がする。


107 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/09 23:04
>>106
禿同
マターリしてるがモターリしてない。


98 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/03 14:48
V20使っているひとが多いのでびっくりしました。
この機種については多くを語る必要はないと思います。
わたしの場合は「欲望」がすっきりおさまりました。
その分、音楽を聴く時間とCDに使うお金が増えました。
一見奇抜なデザインですが、それもわたしの家の場合はかえってしっくりと馴染んでつくづく良いものを買ったと思います。毎週、金曜の夜から日曜の夜までは電源いれっぱなし というのがV20が来てからのわたしの習慣です。

このまま行くと景気が上向いたころにV20の修理が必要になって、 修理待ちの間になんか買っちゃうんだろうなあ。8L6とか。
なんだ、ぜんぜん病気治ってないじゃん!とおもたよー。


111 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/12 12:43
859はたまに中古みるけど、V20はみたことないなあ。


112 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/12 13:58
V20、たまにオークションで見ますよ。
知ってるだけで3回。落札は20万ちょっと。
先月、パワーダイレクトに改造したV20が出ていたけど、だれか落札したのかな?もう無くなってる。

132 : 名無しさん@お腹いっぱい[] 投稿日:02/02/25 19:27
2chにしては珍しく高評価ばかりのスレですね!
このたび友人に感化され初めて高額アンプを買おうと思ってるのですが、V20
凄く独特のデザインが気に入り買う予定ですが、Bestで合うスピーカのお勧めありますか?(8畳ほどの狭い?部屋っす)ジャズ・ロックメインですが..


133 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/26 22:49
>>132
8畳で狭いと言われると漏れの出る幕無いんだけど。。。
本質的に優れたアンプはSPを選ばない。V20 はそういう種類のアンプだから低い次元での相性問題など気にせず、気に入ったSPと組み合わせてよろし。長所も短所も含めて、そのSPの限界まで能力をさらけ出すでしょう。
ただ、極端な大音量再生を好む場合のみ、SPの能率が88dB以上あるものを勧めます。


138 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/01 19:58
V20 ロックもいけるの?どんな感じですか?
EAR ほんとほれぼれするよね。


140 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/01 22:16
>138
たまにAJICOを聞いているけどいいよ。
あほだから細かく表現できんけど、ボーカルはもちろん、ギター、ベース、ドラムもいい。
これ買ってから高音がどうとか低音がどうとか解像度がどうとかの理屈から解放された。ぱらびっちーに感謝。
ほんとに音楽を楽しむためのアンプだと思うよ。

でも個人的には8L6のほうがロック向だと思ってる。
スキーリ系なら859, 869だし。
ほんとにEARのアンプはそれぞれいい個性をもってるので是非聴き比べてみてくださいな。


195 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/04/28 12:00 ID:tdUWBbXM [1/1回]
すっきりの859です


177 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/04/15 18:06 ID:BFWk6XKE [1/3回]
プリアンプに興味あるのですが、音はどうですか?


178 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/04/15 18:26 ID:MHCqki26 [1/1回]
音が少しまるくなるよ。カリカリのパワーアンプ使っている人は音がしなやかになります。


179 : 177[] 投稿日:02/04/15 18:53 ID:BFWk6XKE [2/3回]
私は周波数のバランスについてはあまり気にしないのですが、音の前後、左右、上下への広がりかたには神経質になってしまいます。なるたけ広大なサウンドステージが展開されるタイプのプリアンプが欲しいのですが、EARのプリはそれについてはどうですか?


180 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/04/15 20:58 ID:Lg0Z0gl2 [1/1回]
サウンドステージはどちらかといえばこじんまりする印象があります。
でも立体感などはしっかり出て不満は無いと思いますよ。


212 : 名無しさん@お腹いっぱい。[.] 投稿日:02/06/09 21:18 ID:???
EARの834L使ってます。中はスッカラカンのアンプですが良い音ですね。最高!
でもなんであんなに部品点数が少ないのか分かりません。音がいいからいいけどね。

EAR 834L
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/834l/


214 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/06/10 16:42 ID:.OVrhECo [1/1回]
回路がわからないひとは、中身がつまってるとかスカスカだとか
言わないほうが良いでしょう。


139 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/01 20:00
EARの石アンプってどんな音する?
Paravicini 312持ってる人いる?

Paravicini 312 Control Centre
http://www.yoshinotrading.jp/product-detail/312/


141 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/01 22:38
>>139
持ってマース!
球よりは若干温度感低めです。でも、それほど大差ないです。
綺麗に伸びる余韻、広がり、パワー感、奥行き、良いです。音も濃いし・・・
自分のセッティングの悪さだと思うのですが、ヌケが今一つです。
でも音を聞くんじゃなくて、ホントに音楽を聴いてる感じがします。
視聴しないで買ったのですが、本当に良かったです。
ちなみにロットナンバー4です。
すいません。少し自慢させてください。


142 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/01 22:51
い〜な〜>141
いくらだった?
パワーはParavicini M100Aだったりするの?

Paravicini M100
http://www.yoshinotrading.jp/products/ear/others/


149 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/06 16:26
>>141
312ですか、うらやましいですね。
EARの真空管アンプのような濃さにくわえて、高域の繊細さや開放感も出るのですか?
また、入出力両方にトランス搭載ということで、コモリとモタリが気になりますが、いかがでしょう?


150 : 141[] 投稿日:02/03/06 22:01
>>149
コモリ、モタリは特にありませんです。
EARの真空管アンプのような濃さはありますが、球までは無いです。
高域の繊細さ、開放感はあります。
なんだか生々しい、美しい音楽を奏でてます。でも、音に慣れてきてしまって他に比べてどうだとかこうだとかの印象は薄れてます。


151 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/07 02:03
>>150
「ヌケが今一つ」という話が気になったのですが、コモリ、モタリというほどではないのですね。
濃さと繊細さの両立という求める方向に近いようなので、ぜひチェックしてみたいです。


18 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/05 12:13
フォノイコおよび昇圧トランスを使われている方、インプレお願いします。


57 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/01/14 13:40
>>18
834Pを使っているが、EARの音がする。EARのアンプの音色が好きならば問題無いぞ。
EAR最大の欠点は、アップグレードパスが無いことか(笑)
859で満足して、はや何年だ。


244 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/09/13 01:04 ID:???
念願の834Pを購入した。
V20の隣に設置した。。。。。かっこ悪い。
834Pは熱くならなかったのでラックの中に置き直した。
めでたしめでたし。。。

834P MM/MC Black、834P MM/MC De-Luxe
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/834p/


439 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:03/04/25 21:44 ID:GeE2/vlY [1/1回]
864のイコライザ部はどうですか? MC対応のプリアンプってあんまり見ないのでちょっと興味あるのですが・・・


440 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:03/04/26 09:32 ID:2cDzmpZH [1/1回]
>>439
H&Kの話によると834Pとほぼ同じみたいだよ。
834Lと834Pを一緒にしたような製品じゃないかな?


134 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/26 23:01
EAR使いのみなさんはCDPは何使ってるの?


143 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/01 23:05
>>134
859にZIAのFUSIONの組み合わせで使ってます。組み合わせるスピーカーですっきりくっきりの音も出るよ。バイワイヤリングで高域の方に太いケーブルさしてる。

ZIA FUSION
http://long-for-audio.blog.ocn.ne.jp/long/2010/10/zia-fusion.html
http://audiosamoedo.blogspot.jp/2006/10/zia-fusion.html


145 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/02 09:45
>143
ZIAのFUSIONいいね。
わしも狙ってます。


154 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/10 06:20
ここに来てるEARユーザーの人、
スピーカーは何使ってるの?
私はV−20にタンノイのスターリング。
定番的な組み合わせだけどやはりクラシックはいいよ。


155 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/10 10:35
うちは 8L6 にsonusのコンチェルトなんだけど、もうちっと解像度みたいなのがほしくて、 スピーカー買い換えたい気分
音色はすごく気に入っているんで、この方向性でいきたいと思うけど、どの辺のスピーカーまでならちゃんと鳴らせるのか気になる。
今のシステムではボリュームあげてもあんまり量感があがっていかないんで、駆動力面でちと心配。


156 : V20信者[] 投稿日:02/03/10 17:02
私はウイルソンベネッシュのACTORを使っています。
この組み合わせで出てくる音、特に高域・中域の艶や響き、音の消え際、なんともいえない官能的な音色にはまっています。89dBあるしドライブ能力十分有ると思うし我ながらすばらしい組み合わせだと思っています。(自爆)


158 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/03/10 19:44
うちではV20でプラティナムのREFERENCE1、84dB/6Ωを鳴らしてます。
アナログ聞くときは、だいたいボリューム位置3時、レコードによって最大まで廻します。CD聞くときはボリューム12〜1時です。ちょっと恐いけど、耳で聞く限りクリッピングは感じられませんので良しとしています。


168 : 名無しさん@お腹いっぱい。[///] 投稿日:02/03/30 22:06 ID:???
この前、859をダリのブックシェルフ(能率は86〜7ぐらい?)で鳴らしたら、ボリュームが12時を越えたあたりから、音が歪み始めたんだよね。
やっぱりパワーが足りないのかな。8L6なら楽々鳴らすのかな。


342 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/11/08 16:39 ID:???
E.A.R.で4Ω、88dBのSPってムリですか?
ソナス Grand Piano Home です。


343 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/11/12 12:02 ID:???
>>342
859,869,V20,8L6 or 899 ?


344 : 342[age] 投稿日:02/11/12 13:15 ID:???
>>343
スキーリ系の859か869で。
部屋は10畳の洋室です。
そんなに大音量では聴きませんが、テンション上がってくると割と大きな音で聴きたくなります。
音の面ではOKなのですが、4Ωってのが気がかりです。


347 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/11/12 19:08 ID:???
88dBあれば859 or 869 の15W程度でも問題なしと思われ。
4Ωはさらに問題なし。
トランス抱いてる真空管アンプはインピーダンス面ではトランジスタより有利。


348 : 342[sage] 投稿日:02/11/13 13:20 ID:???
そうですか。安心しますた。
冬ボーナスで逝っちゃいます♪


206 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/05/24 22:01 ID:H.JD6iag [2/2回]
EARの真空管アンプがあって違和感のない部屋ってどんな部屋だろね?


207 : 名無しさん@お腹いっぱい。[0] 投稿日:02/05/26 21:16 ID:???
英国アンティーク調のお部屋はどですか?


241 : わたしも859[sage] 投稿日:02/09/10 20:50 ID:???
ところで、859に合う電源ケーブルって何だろ?


242 : 859[...、、] 投稿日:02/09/12 13:15 ID:???
>>241
値段が安かったので、アクロテックの6Nを使っている。で、タップはデジタル系のものとは分けて使っている。どの程度の差があるのかは、私の耳ではよくわからない。


243 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/09/12 22:01 ID:fB5VSYyx [1/1回]
>>241
同じく値段が安かったのでハイエンドホースヲ。
球の低音が幾分かシェイプアップされるね。


382 : ponta[] 投稿日:02/12/14 11:15 ID:z3EHS87m [1/1回]
今度、中古で859を買うのですが、YラグのSPケーブルはどのように、つないでますか?

383 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/12/14 11:23 ID:???
中古買うならバイアス調整の済んだもの買うべし。めちゃ狂うんだよ。
ボケボケの音になる。

384 : V20信者[] 投稿日:02/12/15 16:48 ID:DOjvso1C [1/1回]
>>382
基本的には無理だと思います。バナナプラグを買って
それにYラグを差し込んで使うべきでしょう。
以前、V20のSPターミナルの半透明のガードをはずしてやろうと試みましたが
結局無理で、ペンチでグリグリ廻したりしたのでターミナルが心無しか
ぐらついているような気がします 藁)

________


90 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/02 18:49
ヘッドホンアンプのあの値段は何?
手がだせん。EARの音がするヘッドホンアンプのもっと安いのを出してくれ。

EAR HP4
http://www.yoshinotrading.jp/products/ear/headphone-amps/


92 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/03 03:30
EAR HP4いいすよ。
Sennheiser のHD-580でも解像度高いし、柔らさは出てるし。
気持ちよくて段々ボリューム大きくしてしまいがちなので、耳が悪くなってしまいそうなのが難点。長時間聴いてしまうし。


102 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/02/07 19:45
>>92
HP-4ってプリとしては使えないの?スルーだけ?スルーしたら音劣化する?


105 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/02/09 19:09
>>102
フォノイコ+ラインプリ機種以外に、ラインプリ+ヘッドフォンパワーを出して欲しいねえ。

メーカーはHP4にプリ機能があるとは謳っていないよ。
細かいこというと、インにはプリアンプからの出力をつなげとマニュアルに書いてあって、プリアンプ「やCO」とは書いてない。

パワーアンプへのアウトをオン/オフできるとは書いてるけど、 スルーうんぬんは書いてないけど常識的に考えてスルーだろね。
アウトは使ってないから劣化するか知らない。


_________


276 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/07 00:25 ID:LEVgmyl3 [1/5回]
ハインツさんはメンテはいいかげんです.理由は次を早く売りたい。
ブイ20はヒトツキたてば特性バラバラ。月 一回はテスターかけてね。
でないと寝ぼけた イイ音だ。


277 : EAR859[。。] 投稿日:02/10/07 01:13 ID:???
>>276
実際、どんな感じの音になるのですか?


279 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/07 21:33 ID:LEVgmyl3 [2/5回]
スピーカーの間にピシット小さく浮かんでいたオンゾウがだらしなく大きくなり
輪郭もあいまいになる。あと音が前に出てくる。


287 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/10/08 12:02 ID:???
僕もオーディオを舐めた商売をしている店や製品を作っている会社は嫌いです。
ハインツ&カンパニー、クラ○マン&●ン、H&○は消費者を舐めているとしか考えられない。
ガチャガチャの音で試聴させていて「音楽性があるでしょ」なんて音楽性って何?
念力で音楽を聴けって事?
「音が悪い」と指摘するとまだエージング中との事!
エージングのせいにするな!!!!

知らずに買った人が本当にかわいそうです。
こんな店で買ってオーディオをやめてしまわないか心配です。


288 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/10/08 16:46 ID:???
で、EARはどうなのよ?


262 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/03 23:36 ID:PexHzhf5 [1/2回]
アホ−.ハインツの作戦にのるなよ。日本で日本人が企画してイギリスで製造した機械をステサンでバンバン宣伝してあたかも海外の名品のように売るんだぜ。
その証拠に限定台数だろ?これは部品の発注ロット単位でおしまいってこと。。
中の部品も 日本で指示して日本製の安いヤツ使うんだぜ。

265 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/10/03 23:56 ID:???
>>262
そうかなぁ?・・・
http://www.ear-usa.com/v20reviews.htm
などを見ると、stereophileやabsolutesoundなどのアメリカでの評価も高そうだし、Hi-Fi News & Record ReviewのKen Kesslerはイギリスを代表する評論家だし、ティムのCheskyとのコラボレーションなどを見ると、日本より欧米での評価が高そうだぞ・・・。
ついでに言うと日本製のパーツはスペクトラルでもマドリガルでもゴールドムンドでも至る所に見られる。


289 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/10/08 17:32 ID:???
>で、EARはどうなのよ?

外観の部品、ひとつひとつ見ても精度は悪いし、メッキで隠しているだけ
内部も高い部品は使っていません。
ウソだと思うなら、真空管を自作する方に見てもらいましょう!
あれだけの真空管をパラで使っていたら、特性を維持できるのは一ヶ月ぐらいでしょう。
V20をお持ちの方はL RチェックのできるCD(テクニカなどのCDピックアップ クリーナーに録音されています。)再生してみてください。
V20の形が好きだという方には何も言いませんが、音で買う方にはお勧めできません。


290 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/10/08 18:31 ID:???
>>289
>あれだけの真空管をパラで使っていたら、特性を維持できるのは
>一ヶ月ぐらいでしょう。
買ってチェックしたのか?


291 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/10/08 19:57 ID:???
>買ってチェックしたのか?

実際にそうだったんです。出てきた音はモノラルでした。


292 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/10/08 22:21 ID:???
ハァ??
出てきた音はモノラル??
漏れのV20は購入以来2年以上たってるが、 漏れの腐った耳には劣化がよくわからん。
check diskなら腐るほど持ってるので、チェックの方法を教えてくれ


293 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/09 02:16 ID:MjFpiHK4 [1/1回]
>>289
漏れの知り合いは真空管アンプを自分で設計できるぐらいの人だが、その人がいうには、

EARのアンプは使っているパーツは、ハッキリいって安物だがその回路(特にV20)が独特でそのパーツも多分ヒアリングで追い込んだのかパーツのグレードから考えられない音をだしていると。
EARに関しては音のグレードを上げようと高いパーツに変えても良くなるとは限らない。
むしろバランスを崩してとんでもない事になりそうだ、私なら絶対にさわらないともいっていた
あなたの場合はたまたまハズレだったのでは?
漏れのV20は4年近くなるが絶好調だが。


295 : 元859使い[sage] 投稿日:02/10/09 03:29 ID:???
>>293
859の中のパーツは確かに安物だったけど出てくる音はたしたものだった。
859について言えば英国では20万円以下のキット(パネルのめっきはない)で売られていたものらしいけどね。

安物のパーツなんだけど、コンデンサでも全部別のブランドのものを組み合わせて使ってるんだ。あれはあきらかに音をきいてバランス込みでチューニングしている。実際、そういう音を出していたよ。

アンプ買い替えの資金にするため売り払ったけど、手放してちょっと後悔してるよ。 → EAR-859


294 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/10/09 02:44 ID:???
たまたまハズレってのが多い気が・・・
>>292
チェック方法教えてくれって・・・
オーディオ歴短い方?(失礼な物言いでスマソ)
取り敢えず、チェックCDで左チャンネル再生時に、左SPケーブルを外す(ショートしない様注意して+か−一方だけ)
右SPから出る音が「クロストーク」ってヤツ。
当然、逆もやってミソ。
で、クロストークが多いほど音場再生出来なくなるヨ。


296 : 元859使い[sage] 投稿日:02/10/09 03:32 ID:???
おいおい、球の特性がずれてきたって、クロストークとは全然関係ないだろう。


297 : 292[sage] 投稿日:02/10/09 12:57 ID:???
> オーディオ歴短い方?(失礼な物言いでスマソ)

マイッタなぁ。。。

CD使ってクロストーク計りたいなら、SPはずさなくていいから、アンプの CD INPUTの片側をショート・ピンさして計ってくれ。
この意味がわからないなら、スピーカー壊すかも知れないから、やめれ。


298 : 292[sage] 投稿日:02/10/09 13:01 ID:???
あ、296も言ってるけど、クロストークは球の特性劣化/バラツキとは関係ないからね。

多並列管の動作のバラツキを見るには、やっぱりオシロで歪率計るしかないんじゃないかなぁ?
ただ、ここで測定された歪率が、そのまま管のバラツキを表してると言い切れないところがムツカシイ


268 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/04 00:03 ID:x5BF5LDC [1/2回]
EARは MJ誌に掲載されないメーカー。
価格のわりに中身があまりにもひどいと載せてもらえないんです.読者からの苦情が多くて。。。。
ハインツのモノはソーユウのが多いです。


349 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/11/13 16:30 ID:???
え〜EAR 買っちゃうの?
「知る人ぞ知る」って本国イギリスじゃ誰も知らないよ
輸入商社のでっち上げだって!
あまりの粗悪さに「無線と実験(MJ)」にも取り上げられません
すでに信者になった人はしょうがないけど、これからの人はね〜
やめたほうがいいよ


350 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/11/13 16:34 ID:???
MJ誌ワイロ効かないみたいだね。プライド高いから。技術誌だからかな?


351 : 342[age] 投稿日:02/11/13 17:05 ID:???
む〜ぅ そうなのか?粗悪なのか?
実際どうなんだ〜?
ちらっと聴いたけど良いかんじだったのに。


353 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/11/13 18:05 ID:KLtZC0Ru [1/1回]
869の購入を考えているものです。
粗悪品なんですか?
部品とか設計の問題なのでしょうか?
故障しやすいとか、すぐ所期の性能が出なくなるとか?
チラッと聴いた感じでは、小型ブックシェルフをすばらしく芳醇な感じでドライブしているように思えましたが・・・。


354 : 349。[age] 投稿日:02/11/13 18:15 ID:???
EARを輸入しているのはH&Kという愛知県の岡崎市にあるオーディオショップで
もちろん、クラブマン&サンやハインツ&カンパニーもいっしょです
どんなお店かは「。oO○名古屋地区のショップを語るスレ○Oo。」
http://hifi.denpark.net/1018155097.html

特に753や774を見てね
H&K周辺のハードオフはH&Kの売った商品がたくさんあります
みんなマインドコントロールから醒めたんだね

________
753名無しさん@お腹いっぱい。age02/11/10 11:53 ID:???

HKセールストーク集
その1.ささやき戦術
「お客さん、このアンプ、日本に1台だけですよ」・・・試作品も売るんかい!
「お客さんは運がいい!あと1台だけあります。今決めていただければ
 この値段になります」・・・お前、この前も同じ事言ったじゃないか!

\\\\\\\\\\\\\\\なんの店かわからなくなってきたぞ!\\\\\\\\\\\\\\\

その2 ホスト戦術
「お客さん、この真空管アンプ、男の宝石って感じでしょう!」・・・笑うしかない

その3 HKも音で勝負
「お客さん、この音、音楽性があるでしょう」・・・このガチャガチャの音がかい?

音、悪いねと言うと「すいません、まだエージング中です」・・・またまた笑うしかない

\\\\\\\\\\\\\\\ホントにオーディオショップか!\\\\\\\\\\\\\\\

他にもこんなセールストークを聞いたという方、募集しています。


774名無しさん@お腹いっぱい。02/11/12 20:19 ID:advJLpsb

H&Kのフォロー無いね。
ぼくも初心者で、あの店にいったら最初に伝えた予算よりも高いもの薦められたな〜。
煽られて欲しくなったが手持ちがなかったので金がたまったらまた来ると言って帰ろうとしたら、
更なる煽り文句のオンパレードだったな。
「今決めればボーナス一括払いで金利手数料無しでよい。
みんなローンで買っている。私もローンで買っている。」
「スピーカーは壊れないからずっと使える。」
「入荷が少ないから次にいつ入るかわからない。」
「作っている人が死んじゃったら二度と手に入らない。」
「輸入だから戦争が起こったら入荷されない。」
「あなたの為に言っている。」
と凄い勢いで即決を求められた。遠まわしに待ってくれと言っても無駄だった。
気の弱い人、意思の弱い人は気を付けて下さい。

うーん。今でもあそこのneatのSPとかEARのアンプとか欲しいと思ってるんだが、 初心者が手を出すものじゃないのかな〜。。。
でも良い音だったような。。。洗脳がとけてないのかな〜。。。
もーすぐボーナスだけどどーしよ。。。
_______


355 : 349。[age] 投稿日:02/11/13 18:20 ID:???
カタログに「天才」だとか「奇才」だとかミュージシャンの「誰々」が愛用なんて製品はやめたほうがいいよ。50万円もする製品なんだから、よく聴いて買わなくちゃ
342さんが聴いて判断したならこれ以上は言いませんが・・・


357 : EAR859[。。] 投稿日:02/11/13 18:41 ID:???
EAR859を使い始めて6年余り。特に問題は無い。
勿論、自分の耳がどれほどのものであるかは、判断できない。
しかし、代理店の事はわからないが、EARは良いものであると思う。
勿論、WHAS`S HIFI等のイギリスのオーディオ雑誌にも、EARは載っていた。
商品と代理店は直接は関係ないと思うがどうだろうか?
 最終的には自己責任だが。


360 : 349。[age] 投稿日:02/11/13 21:18 ID:???
EAR859さん、日本にしても英国にしても雑誌の評価は当てにならないよ。
そんなものは何とでもなってしまう。
事実、H&Kの常套手段だからね。
それから商品と代理店ですが、EARと日本の代理店は密接な関係があります。
あなたが色んなアンプを聞き比べて本当にEARの音にほれ込んでいるのならかまわないが、それを初心者に勧める事はどうかと思うよ。


361 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/11/14 01:17 ID:???
EARも初期の価格ならまだ許す。


362 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/11/14 12:48 ID:???
>>349
MJだけは別だけど?(藁

漏れの知ってるイギリス人に訊いてみた。
「一番有名なオーディオメーカーは?」
「PANASONIC」
「一番高級なオーディオメーカーは?」
「BANG & OLUFSEN」
「QUADって知ってる?」
「No」
「LINNって知ってる?」
「No」
ま、トーキョーの街頭で同じこと100人に訊いても
「BANG & OLUFSEN」という答え以外は同じだろう。


364 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/11/14 14:08 ID:???
MJ誌のほうがプライドはあるよ。ステサンなどは金積めば何でも書く。
編集長丸め込めば安くて早い。ゼーンブかーット。修正ー。


366 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/11/15 05:52 ID:???
>>362
東京で日本人に「一番高級なオーディオメーカーは?」って聞いたら
「BOSE」って答えそう。


367 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/11/15 10:48 ID:3c4SZRZQ [1/1回]
High Figh News/Records Review ? というイギリスのオウヂオ雑誌があります。 
859アンプが回路図とともに8年ほど前に紹介されました。
大変ユニ−クな回路でした。
キットとトランスキットの発売の案内がありました。
勉強のため両方を買いました。キットの方は8000時間以上つかいました。
トランスキットの方はモデファイし完成しました。両方とも善いアンプでした。
両方とも売ってしまいました。理由は自作アンプ道楽が始まり値の付く物は整理しています。今キットは発売されていません。組み立て、新品として売る業者がよその国であったからです。

トランスキットは今も発売されています。麻乃さんとパラビッチニイさんから直接聞きました。自作できる人でしたら、859アンプが欲しい人でしたら、麻乃さんに日本語で手紙またはファックスし、購入したらいかがですか。真空管も一緒に購入できます。びっくりするような安い値段で。自作者も大事にしてくれます。


369 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/11/20 00:38 ID:lM+B8tQe [1/1回]
>>367 さん。
すいませんよく分からないんですけど、キットとトランスキットはどう違うんですか。
キットは発売されていないとありますが、その後の文脈では、今でも 859 の組み立てキットは売っているという解釈でよいのでしょうか?


370 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/11/20 11:28 ID:???
>>367
確か、パラビッチーニ氏の奥さんは「よしのさん」だと思いましたが、
「麻乃」と書いて「よしの」と読むのか・・・
本国では組み立てキットも販売されているようですね。
日本の価格を考えたら、輸入したほうが良さそうです。
空輸するか、50万円出そうと思ったら、英国旅行+859購入でもお釣りが来たりして・・・


372 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/11/22 14:43 ID:8y6bjeXR [1/1回]
すみません間違えてしまいました。吉乃さんだとおもいます。これもあやふやかな。

859の組み立てキットは売っていません。
トランスキットは、電源トランス(1)、 シュツリョクトランス(2)、チョ−クトランス(2)、だけです。その他の物は自分で調達します。
YOSHINO PARAVICINI. YOSHINO LTD. FAX 01480 432006 
United Kingdomの国内版番号です 日本からですと 00144
1480 432006となります。日本語で連絡できます。


379 : 名無しさん@お腹いっぱい。[  ] 投稿日:02/12/12 01:16 ID:???
EARは日本向けで海外ではまるで評価されていないようなカキコが見られるけど、
ちゃんとStereophileでも高い評価を受けてますね。

October 2002 Recommended Componentsにも出ています。それも、評価Aです。
評価Aを受けているのは、V20で、こう書かれてます。(拙訳失礼)

「V20は12AX7をチャンネル当たり10個使用し、『エンハンスト・トライオード』モードのプッシュプル動作で4、8、16Ωにおいて24Wpcを叩きだしている。CSは、みずみずしくリッチでテクスチャーに富み、若々しく、陰鬱なところは微塵もないという。彼はロウレベル時の情報のコントロールも軽々とディテールを持っていることを見出した。CSは最良のセパレート型管球アンプよりも優れているとすら言えるという。

『強いアタック音とかコンサートレベルの大音量とかは、表情の純粋さより重要とは言えない。
この点に同意するリスナーにとってV20のゆったりと落ち着いていつつも堅固なボトムエンドとスムーズでナチュラルな表情のトップエンドには十分に満足するだろう』と。」

ちなみに、この2002/10月のインテグレーテッドアンプ部門で評価Aは、

Cary Audio Design CAD300-SEI
Chord CPM 3300
Creek 5350SE
EAR V20
Magnum Dynalab MD208
Mark Levinson No.383
McIntosh MA6900
Musical Fidelity M3 Nu-Vista
Sharp SM-SX100
YBA Ingegre DT Delta

の10機種です。


380 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/12/12 09:02 ID:???
>>379
Stereophileも当てにならない!
自分で聴いて評価せよ


381 : 名無しさん@お腹いっぱい。[age] 投稿日:02/12/12 20:45 ID:???
結局何でもいいってことかー。


404 : 名無しさん@お腹いっぱい。[0] 投稿日:03/01/30 12:42 ID:???
859を使い始めて約7年、いまだノントラブル。
壊れてっていう人いる?


427 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:03/04/20 20:55 ID:DwBoSiU/ [1/1回]
E.A.R.にすごい興味があるんですが、まだ実際に音を聴いたことはありません。
このスレでずいぶんひどいけなされ方をしていて、気になります。
ただけなしている人は実際に持っている人ではないようにも思えます。
このスレでも所有者からはかなり高い評価が出てきていると思うし。

日本の輸入元が日本向けに企画しているんだ、といったレスはちょっとおかしいと思います。
海外のオーディオ掲示板(AudioAsylum等)でもE.A.Rのことはちょくちょく出てきますよ。

内部がチープだ、というのは、ディスクリート構成でないと認めないということでしょうか?
ディスクリートであろうがなかろうが、CR等にブランド品を使おうが使うまいが、 最終的には音が良ければそれでいいと思うんですが。


428 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:03/04/20 21:39 ID:???
ものの価値を、部品の値段でしか計れないのがニポーン人なのです。


429 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:03/04/21 20:05 ID:I7YgBrOZ [1/1回]
素人には「原価」しかわかるものがないからね。
うちはV20を使っています。デバイスの安全動作領域外で使ったり、へんな設計だと思うが、ものは悪くないと思うよ。
気に入ったら買えばいいじゃない。高い買い物でもないし。


430 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:03/04/21 23:47 ID:???
叩く奴は要するにカンパのマグネシウムホイールでモモのステアリングでレカロのシートでない車はダメっていう理屈だよな。ドキュソそのものだわな。
昔のプジョー505とかルノー25みたいな「高級」もありうるんだってことが理解できない奴がE.A.R. みたいな製品を叩くんだろ。


431 : 427[] 投稿日:03/04/22 01:22 ID:2B0ggvTM [1/1回]
昔から無線と実験を購読していたわけではないので判らないのですが、けなしている人は無線と実験誌に相手にされないのはコンストラクションがあまりにチープだから、といったことも言っていますよね。その辺、どうなんでしょう。
もしかすると輸入元の側がMJ誌を無視しているだけなのかもしれませんが。
逆に、ステレオサウンド誌はいつもDYNAUDIOのスピーカに不当に低い評価を与えているように見えますし、STEREO誌は最近まで国産偏重が露骨でした。
評論家でEARを高く評価してるのは、フウさんとか、結構いるみたいですが。

>>428
私も日本人なのでああいう批判には正直ちょっと動揺しちゃうのも確かです。

>>429
ぜひ音を聴いて気に入ったら買いたいと思います。
雑誌でのインプレでは音が「濃い」「こってり」「脂っこい」「暗い」「翳りがある」といった表現が目立ちますが、やはりAirTightとかと比べると音に独特のトーンがあるんでしょうか。
その辺が気に入るかどうかのポイントになりそうです。


434 : EAR859[] 投稿日:03/04/23 22:36 ID:c3cjmwVD [1/1回]
EAR859は脂っこいとか、こってりではないと思うよ。
どちらかというとすっきり系といわれているよ。
ミッションサイラス2と比べても、滑らかさはあるが、こってりという感じはしない。834Pも使い始めたけど、とても良いよ。


435 : 名無しさん@お腹いっぱい。[0] 投稿日:03/04/23 23:24 ID:???
859使ってるけど、結構すっきりしてるような気がする。
小型スピーカーを鳴らしていた時は結構良かったけど、中型スピーカーに変えたら少し制御できてない感じになった。でも音は悪くないよ。


436 : 427[    ] 投稿日:03/04/24 03:27 ID:???
>>434
すっきり系でしたか。
管球王国で独特の癖があるようなことをさんざん読んでいたものですから。
とにかく一度聴いてみなくちゃ。

>>435
やっぱりすっきりしてるみたいですね。

みなさん859とかで音量の方は十分ですか?


437 : EAR859[] 投稿日:03/04/24 08:54 ID:DueSIW4X [1/1回]
>>436
うーん、音量は個人差があると思われ...ただ、自分の部屋で(大体10畳くらい)はAE-1を鳴らすのに特に不自由は感じません。


438 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:03/04/24 12:39 ID:???
859使ってるけどもう少し分析的な音になってくれたらいいんだけど。
早いパッセージだとあいまいな表現になるような気がする。


441 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:03/04/30 23:29 ID:???
S805をEAR834で鳴らしています。
中高域がバシーンとややきつめだけど、バイオリンとか金管楽器は生々しくて
良いです。もっとも主に聴くのは女性ヴォーカルですが。


444 : 名無しさん@お腹いっぱい。[0] 投稿日:03/05/07 12:20 ID:???
859使ってるけどスピーカーによっては確かに高域がきつくなる。
電源入れたては特にそうだね。


_______


322 :  [] 投稿日:02/10/28 19:35 ID:Qd7rPLQj [1/1回]
864のヴォリュームのつまみがバカになってしまいました。(意味わかる?)
鬱だ。


323 : 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:02/10/29 19:50 ID:???
>>322
六角レンチの小さい奴でしめる事が出来たと思うけど、どう?


324 : 322[ ] 投稿日:02/10/30 05:57 ID:???
>>323
コメントありがとうございます。経験がおありですか?
先の書き込みはちょっと正確でなくて、緩んだのは、つまみ自体ではなく、つまみに連動するシャフトとヴォリューム本体との間です。
シャフトとヴォリュームをつないでるゴムのカヴァーを外してみても、どうも締め付ける箇所を発見できないのですが。


325 : 323[sage] 投稿日:02/10/30 09:33 ID:???
859のボリュームノブには、シャフトと締め付けるための六角のネジが仕込まれていたのです。

322は、シャフトとボリュームノブはしっかり固定されていると言うこと?
シャフトとボリューム本体(アッティネータの部品と言う事だよね?)の間が緩んでいると言うのが、あまりうまくイメージできません。

ボリュームの部品がアンプ本体のシャーシに固定されているはずだけど、そこが緩んでいるのかなぁ???


326 : 859あげ[age] 投稿日:02/10/30 11:23 ID:???
>>324
マジですか?ミニコンやラジカセじゃあるまい。
部品が安物って書き込みは本当だったんですね。
買おうと思ってたのに〜


328 : 名無しさん@お腹いっぱい。[???????] 投稿日:02/10/30 20:43 ID:???
>>326 おーマジだよ。こんなところでウソついてもしょーがない。
中古で激安なら別だが。。。それもお店の保証6か月付きなら許す。


329 : 名無しさん@お腹いっぱい。[???????] 投稿日:02/10/30 20:46 ID:???
中古で保証付きでキレイデ 10万以上出す価値ないぞー。
MJ誌で組み立て済みのキットのがマダマシだ。


330 : 322[] 投稿日:02/10/30 20:50 ID:HLHb/NW1 [1/2回]
皆さま今晩は、哀れな322でございます。

延長シャフトとヴォリュームノブはしっかり固定されてます。
で、延長シャフトとアッテネータの接続部が緩んでるのです。
(緩窮王国Vol.22の55ページに内部の写真が出てます。)

通常の使用時にはあんまり影響ないのですが、左へ回して音を絞っていくと、左下の零点で止まるはずが、そのまま先へ回ってしまうのです。そうすると、零点が不明なので次回使うときには音量がどれくらい出るか見当がつかず、パワーアンプのヴォリュームを絞って起動しないといけない、まったく惨めな状態です。

自分で蓋を開けてしまったので、販売元にも相談しにくく、こんなところに愚痴を書いてる次第です。

出てくる音自体にはほとんど不満がないのですが・・・。


331 : 名無しさん@お腹いっぱい。[???????] 投稿日:02/10/30 20:57 ID:???
所有しちまってるならしょうがないから ナントか修理すべきでアール。
販売元の修理はいいかげんだぞ。他に出すべきである。


332 : 322[] 投稿日:02/10/30 20:59 ID:HLHb/NW1 [2/2回]
いっそ瞬間接着剤で・・・ という誘惑にも駆られるのですが、将来、本格的な修理が必要になったとき、はずしにくくなると困るかなと勇気が出ないのです。


335 : 名無しさん@お腹いっぱい。[???????] 投稿日:02/10/30 22:26 ID:???
>>332 どこか知り合いのショップないんですか?測定機持っているような。


336 : 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:02/10/30 22:30 ID:nL9WBS5v [2/2回]
単なる機械的なトラブルだから、測定器より手先の器用さの方が役立つかもね。


337 : 名無しさん@お腹いっぱい。[???????] 投稿日:02/10/30 22:36 ID:???
日本からの依頼でイギリスの町工場で作っているからしかたないよー


338 : 名無しさん@お腹いっぱい。[ ] 投稿日:02/10/31 09:10 ID:???
さんざんやねえ・・・
http://www.logsoku.com/r/pav/1009951953/


18. 中川隆 2014年6月14日 22:38:50 : 3bF/xW6Ehzs4I : 3cdYZYbVIc
>>11, >>12 が何故か削除されてしまいました。
『削除コメント表示切り替え』を押して表示して下さい。


19. 中川隆 2014年6月15日 11:32:17 : 3bF/xW6Ehzs4I : 3cdYZYbVIc

EARのアンプは素晴らしかった(過去形) _2

1 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/22 16:57 ID:GjkcxWjP

英国の最高級管球アンプメーカー、EAR。
ティム・デ・パラヴィッチーニ氏の独創的回路。
艶やかで透明感のあるサウンド。
そして意外にリーズナブルな価格。

既に所有している幸福なユーザーも、 今購入を検討中の未来のユーザーも、ともに語り合いましょう。


71 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 16:22 ID:???
EARの中古は愛知にたくさんあります
http://www1.ocn.ne.jp/~playbach/amp.htm
http://www.hm2.aitai.ne.jp/~trade-up/used%20amp.htm
http://www.berrys-napix.co.jp/new/audio_goods/goods.cgi?mode=one&id=2545&key=


76 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 18:20 ID:???
何故愛知かというと。。。輸入元社長直営店が有る。
10年前のステサンでは名古屋が輸入元電話でした。
056 411なんてね。
名古屋は052   0564は名古屋市外だ。


78 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 19:34 ID:???
>>76
そのへんは周知の事実だと思うが。
ハインツとクラブマンが同一会社で、東京に電話しても実は愛知につながってるとかね。
最新号の管球王国では同じ広告にクラブマンとハインツの両方の名前と電話番号が出てるし。
で、だからEARが悪いという話になるのかというと、全然関係ないじゃん。


6 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/22 23:20 ID:???
EARはデザイン料と輸入元が儲けすぎ。


7 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/22 23:31 ID:???
EAR859のキットが復活してくれないかな。


8 名前:EAR859 :03/05/23 00:31 ID:???
 パラビッチーニにメールでCDプレーヤーを作らないのかと聞いてみたら
その予定はないと返事が来た。
 一般のユーザーにも、気軽に返事をくれるみたいだ。


10 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/23 04:25 ID:???
ある意味究極のアンプでは?


12 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/23 18:08 ID:???
どうゆう意味で究極のアンプなの?


13 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/23 21:57 ID:???
漏れは#859使い。もう5年くらい使っていますか。
#859の一番の魅力は音質の美しさ。
シングルアンプなので力感溢れるというわけではないが、音色の魔術的チャームはEARならではでしょう。こういうのって、国産には絶対ない。「いい音」に対して「美しい音」。こりゃあスペックでは計れない罠。


14 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/23 23:54 ID:???
>>13
不具合などはありませんでしたか?
また、購入時に比較された機種は何でしょうか。

わたしは現在真剣にEARのアンプの購入を検討中なのですが、まずEARの製品の中で、859にするか、8L6にするか、V20にするか、899にするか、という選択肢があり、さらに、真空管アンプとしてはAir Tightの製品も魅力的に思えますし、Musical Fidelityの製品も比較対象に入っています。

ぼちぼちと試聴をしながらじっくり決めようと思っているので、是非ご経験をお聞かせ下さい。


15 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 07:52 ID:???
>>14
13です。今のところ、不具合・故障は皆無。比較対象機種はありません。
SPは一目惚れというのが多いけど、アンプでも稀にビビッと来ることもある。
つまりアンプは好きなSPを上手く鳴らす為に選ぶことが多いが、アンプ自体に惚れ込んであとからSPをあてがうという風な。
EARの放つオーラは一言でそういう感じ。誰かがこれをデンパと呼ぶならば、デンパは受信機を持たない人には無縁だと答えよう。


16 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 08:29 ID:???
>>13
SPは何をお使いなのですか?


18 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 08:57 ID:???
>>16
13です。ビクターのHMVシリーズのSX−V1です。
精密な音場と弦とヴォーカルの妖艶さは格別です。単独ではスケール感不足なのでスーパーウーファー足して3D再生してますがこれは極く僅かな味付け用です。とにかく、組み合わせの妙というか、独自の世界ですね。


17 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 08:35 ID:???
パラヴィチーニ自身が、妖しい雰囲気の人物だよな。
日本の真面目で実直な技術者とは全くタイプが違う・・・。
彼は、ラックスに在籍してたし、夫人(旧姓:吉野)は日本人だし、親しみが持てるけど、彼の出自は先祖は錬金術師という感じ。惚れ込む人には絶対的な魔力を秘めてるね。

>>13がどんなSPを鳴らしたいのか不明だが、EAR内でのモデル比較はあり得るが、他メーカーとの比較はあまり意味がない。

アルファロメオ好きな人は殺されたってマークUやクラウンには乗らないし、比較しようなんて考えもしないでしょう。試聴してこれ!と思えばそれで決まり、迷うことなどないでしょう。


22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 10:24 ID:???
やはり859には大型より小型2wayのスピーカーの方が合いますかね。


24 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 13:54 ID:???
私は、パッシブバイアンプの高域用として、EAR859使ってます。
低域はマランツ#8Bで、スピ−カーはタンノイ・スターリングTWW。
EAR単独ではやや線が細く、#8B単独ではやや繊細さに欠けるのを、見事にカヴァーできます。


25 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 16:14 ID:???
愛知県のオーディオショップにはEARの中古がたくさんあります。
愛知県のハードオフにはミュージカルフィデリティーの中古がたくさんあります。
みんな、H&Kのキャッチセール商法にやられて購入。
下取り価格のあまりの安さにH&Kのマインドコントロールから覚醒。
EARの日本価格はボッタクリすぎ。つくりから見れば20万円以内の商品。


26 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 17:01 ID:???
機械ヲタは中身にこだわるよね。
音が良ければそんなことどうでも良いのにさ。
音楽よりもオーディオ機器が好きなんだろうな


27 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 20:59 ID:???
いや、オーディオ機器より部品が好きなんだよ。


28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/24 21:52 ID:???
安くていい音が得られれば言うことはない。
もう少し安くEARのクオリティが求められるアンプはないものか?


31 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 04:42 ID:???
>>28
EARがすでに、より安価に、超高級真空管アンプの音質を楽しめる製品であることを忘れてはいけないよ


32 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 07:28 ID:???
EAR 高くないと思うよ。日本価格もかなり良心的。


37 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 20:42 ID:???
EARに興味を持って、899と869をダイナ新宿で聞かせてもらいました。
つないだスピーカーが全方位スピーカーで聞き慣れない上に素性の分からない奴だったのでなんとも言えないのですが、とりあえず899の印象はすごく暖かい音で、低域の量感がある。
869に繋いで欲しいと言うと「こっちはパワーないよ、聞くまでもないよ」と言われましたが、自分の駄耳ではそのパワーの無さがあまり分かりませんでした。少し細くなったと感じるくらい。

ともあれ、あの店では今いち「これはすごい!!」とは思えなかった・・・
しかしここの書き込みを見ていると、インプレの内容が激しく自分好みで、ひょっとして聞いた環境が悪かったのか?と思ってしまう。店での印象は、本当に暖かくて膨らみがあって低音ボワボワくらいにしか感じなかったんだよなあ・・・


38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 21:50 ID:???
>>37 
冷静に価格を考慮して比較すればそのとおり。
あなたが感じたままなんですが ココの住人アバタモエクボ てやつでさー。
そのとおりの


42 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 01:26 ID:b2qAF97N
>>37
全方位スピーカーがそんな音でしょ、反射音で音像のぼけた締まりのない音
EARのせいではないのでは?


39 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 22:01 ID:???
37です。
うーむ、やっぱりEARって甘くて緩めで、地味な音なのかしら。
しかし今のマイシステム、若干音が明るすぎるきらいがあるので、心持ち抑えるにはちょうどいいかな?なんと言っても所有満足度は高そうだし。
暗くなっても音の輝きが失わなければ全然OKなんですが、ユーザーの皆さんその辺りはいかがでしょうか?
まあ買うとしても869か859の中古までが限界なんだけどナー(´・ω・`)。。


94 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 10:10 ID:XMm+18AG
>>37 あたりで869と899の感想を書いた者ですが、昨日859を聞かせてもらいました。
今度は、素性をよく知っているN805をつないでもらいました。

これって独特の艶が乗りますよね。
乾いた音で悪く言えば素っ気ないイメージがあったN805が、表情を帯びた感じがします。
ただ音色に独特なものがあって、JAZZボーカルや小編成のクラシックでは気になりませんでしたがスティービー・ワンダーをかけた時に音色の癖が若干わざとらしく思えました。
レンジは適度にある感じで、ナローと言うほどでもありませんが特に広くもなし、ノーチラス特有の高域の分離感や尖鋭感も、EARのアンプにかかっては影をひそめて、柔らかささえ感じました。
音場も広々とした印象はなく、濃密さを描くと言った感じでしょうか。
スケールや迫力を出すタイプではなく、音色の妙で酔わせるアンプだと思います。
低音は結構出ますね?N805にしては量感がありました。
適度にまるくて、音質全体的に見ても特に緩んでる印象は無し。
印象的だったのは室内楽のヴァイオリンとピアノの美しさです。
これは得意分野だなと思いました。うっとり、思わずニンマリするような心地よさがありました。
好きな人が「魔術的チャーム」と言われるのも分かるような気がします。
ただ、本当に個性的な、悪く言えば癖のある音だと思いますので、購入に踏み切るにはもう少し色んなアンプを聞いてみたいですね。
個人的には心地よい音を聞かせてくれて好印象でした。

以上、できるだけ客観的にと思い感想を書いてみました。
できればもう一回違う場所で、今度は自分の良く聴くソースを持参して聞いてみたい。


97 名前:EAR859 :03/05/27 13:53 ID:???
 弦の艶についてはまさにその通りだと思います。しつこく言わせてもらえば、クレーメルが出す激しい弦の音はそれなりに再現していると思うので、 唯、滑らかなだけではないのかと感じますし、弦の張りつめた感じもでると思います。
 ミックジャガーのジャストアナザナイトのハイファット?の音は少し
角が取れたように聞こえます。
 女性ボーカル(ベスニールセンチャップマン、宇多田)は声が消えていく
その最後のかすかな震え?に湿気を感じさせるところがあります。
 何れにせよ、人それぞれに好みにあったオーディオが見つかると良いと思います。 


101 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 15:37 ID:???
典型的な真空管の音だが
何か?


99 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 15:22 ID:???
>>94.97
真空管アンプの音を書いてるだけ


104 名前:94 :03/05/27 16:51 ID:???
>>99
ふふふ、語彙が少なくて申し訳ありませんね。
あの音色の感じは、僕にはちょっと言葉で表すのは難しいです。
ただ、聞けばすぐにEARの音色だとわかるかなり強烈なカラーを持っています。
その辺りが、信者(失礼)とアンチの出てくる所以みたいですね。

>>97
所有者さんを前に差し出がましく拙いインプレを書いてしまいましたが、 一番気に入ったところは、耳に心地よく自然に聞けそうなところでしょうか。
だいたい店頭で聞いて「いい音だ!」と思って買うと、自宅では耳に障る音だったりして失敗した経験が過去にありますので、今はとにかく耳に馴染みそうな物を探しています。
自分はどうも店頭では高域にキレがある物をいい音だと感じる癖があるみたいで、それで過去に1bitなどを買ったものの高域のきつさに辟易してしまいました。
だからEARの音には感動や衝撃が走ることはないのですが、うっとり聞き入ってしまうような良さがあると思いました。長く聞くにはこういう物がいいのかな・・・。


105 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 16:58 ID:???
>104
ナニ聴いても同じだから飽きる。
腕無し置くだけユーザーだったらEARでも良いだろうが


122 名前:EAR859 :03/05/28 17:06 ID:???
 私が以前書いた音の感じは球のアンプ特有のものだと思いますか?
 良かったら教えてください。


123 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 17:30 ID:???
>>122
思いません。


125 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 19:18 ID:???
>>123
スピーカーから音が離れにくく、音の前後感が出せない
完全カマボコ型真空管アンプですが、何か?


126 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 19:47 ID:???
まさに前後感ゼロ。情報おおいに欠落。がお昼寝にはもってこい。


133 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 21:18 ID:???
>スピーカーから音が離れにくく、音の前後感が出せない
>完全カマボコ型真空管アンプですが、何か?

そのとおり!!!正解です。
でも、音色が気に入っていますが、何か?


134 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 21:32 ID:???
音の前後感が出るアンプを教えて欲すぃ(´・ω・`)


135 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 21:39 ID:???
球ならVAC クイックシルバ。


137 名前:94 :03/05/28 22:13 ID:???
859ユーザーさん、音の前後感出ませんか?
僕が聞いた時は特に立体感があるという印象はありませんでしたが、スピーカーから音が離れにくいということはなかったような。
音場に関しては何というかスピーカー間にぼっと滲むように浮かび上がるような印象を受けました。前後感ゼロはちょっと言い過ぎかな。


138 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 22:24 ID:???
普通、プッシュプルよりシングルの方が音離れのよいような気がしますが・・・


139 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 23:01 ID:???
どんなスピーカー使ってますか?


141 名前:EAR859 :03/05/29 00:18 ID:???
 音の前後感。
うーん、ロバの耳だが(藁)ヴォーカルが始まると多少なりとも声が楽器の音よりも前になると思う。
坂本龍一のピアノトリオ(ヴァイオリン、チェロ、ピアノ)ではピアノソロで始まる戦メリではその後に加わるチェロ、ヴァイオリンが両側から前に出てくるように感じる、更に音がする高さも違うように感じる。
 流石に大編成のものに関してはロバの耳なのではっきりしない。

 あと、こんな事を言うのは何ですが、スピーカーのセッテイングの影響もかなりあるのでは?


180 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 02/04/15 20:58 ID:Lg0Z0gl2
サウンドステージはどちらかといえばこじんまりする印象があります。
でも立体感などはしっかり出て不満は無いと思いますよ。


205 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [0] 投稿日: 02/05/24 21:33 ID:???
音は最高なんだが、デザインと仕上げはもうちょっと何とかならんのか?


168 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [///] 投稿日: 02/03/30 22:06 ID:???
この前、859をダリのブックシェルフ(能率は86〜7ぐらい?)で鳴らしたら、ボリュームが12時を越えたあたりから、音が歪み始めたんだよね。
やっぱりパワーが足りないのかな。8L6なら楽々鳴らすのかな。


169 名前:EAR859 :03/05/29 21:01 ID:???
使いこなしの件ですが、まあ、大した事では無いかもしれませんが。

入力切り替えを頻繁に使用していないと接触が悪くなる所が出る。
スイッチオフの時にぐりぐりと切り替えると戻るので時々やっている。

スイッチを入れてから60秒で使用可となっているが、数分はアイドリングの気分で待つ。

スピーカーは小型2ウェイだけの使用なので、何とも言えないが、ロジャースLS3/5Aでも音量が不足するとは思わない(個人によって最適な音量が異なるので、絶対的なものではない)
 88−89dBの小型2ウェイではストーンズのStrippedの再生はかなりの迫力だった。
 聴いている部屋は約10畳の洋間でスピーカーからの距離は2m弱
ほぼ3角形の頂点上で聴いている。


170 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/29 21:52 ID:???
>>169
うちは90dBの小型2wayで更に狭い部屋ですので、充分そうですね。


178 名前:muimui :03/05/29 23:36 ID:???
>>170さん
前後感と美音に当っては同意です。私の所ではケーブルの反応は良く出ます。
録音スタジオの件はちょっとという感じですが…音楽性を楽しむには本当に良い製品だと思います。
ただもう一歩踏み込んだ時が重要になってくるかも知れません。


171 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/29 22:14 ID:???
使いこなしは特にありません。
インシュレーター、ケーブル類の反応は余りありません。

但し、パラヴィッチーニ氏の録音スタジオでの名声はホンモノでしょう。
美音を作り出す事とピュアオーディオとは別ですから

スピーカーから音が離れにくく、音の前後感が出せない
完全カマボコ型真空管アンプです。

日本の悪徳商人と組まずに録音スタジオで名声を得ていればよかったのでつ


179 名前:V20信者 :03/05/29 23:46 ID:IDj43u11
V20の場合ですが、電源ケーブルを変えた時の差はトラポやDACのACケーブルを変えた時に比べて変化は少なかったですね。
(NBS monitor-0,Custom power cord Topgun)
ただ、インタコは音質変化がよく出ました。
現在はインタコにトランスぺアレントのリファレンスを使っていますが音離れもいいですし、音像も空間にしっかり定位しますしケーブルの選択を間違わなければ、>>171のような事はあまりないと思うのですが。

また、音の伸びもプリ部・パワー部共にミニチュア管を使っているせいか高域はけっこう立ち上がりの早いヌケのいい音ですし、低域もそこそこ量感ありますし、不満は少ないです。

現状はトラポにNBS電源ケーブル、デジタルケーブルにトラぺRDL、
V20の電源ケーブルにCustom power cord TOPGUN HCFI、インタコ トラぺ リファレンス
V20の良さ(特に高・中域)を殺さず伸ばし、少し不満のあった低域をいい方向に持っていけたかな?と思っています。


183 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/30 13:42 ID:???
>>179
そんなことには反応しません。お昼寝用です。
そこがEARです。オーディオ誌を読む人は買わないことです。


184 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/30 18:18 ID:???
ATCのSCM10という小型スピーカーを譲り受けました。
EARのアンプでしたら、どの機種が合いますか?

◼️UK製
◼️形式 2way密閉型
◼️クロスオーバー周波数 2.8khz
◼️インピーダンス 8Ω
◼️出力音圧レベル 80dB/W/m
◼️w180. h380 d225
◼️質量 10kg×2台

atc scm10
https://www.google.co.jp/search?q=atc+scm10&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=kPicU9uaAY_-8QWUkYLIAQ&sqi=2&ved=0CBsQsAQ&biw=1045&bih=924


185 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/30 20:53 ID:???
ATCには全て無理。お金の浪費です。専門店でよく相談してね。


186 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/30 21:00 ID:???
>>184
確かにEARでならすタイプのSPじゃないね。
駆動力がないとボケボケになるよ。
トランジスタの方が合うはず。


190 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/30 23:52 ID:???
>>184
パワー食いのスピーカーなので、最低でも100Wくらいあるトランジスタアンプが良いでしょう。おそらく、国産の普通のアンプじゃ歯が立たない。
基本的に真空管アンプ向きじゃないです。


187 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/30 21:03 ID:???
>>185、186
ありがとうございます&残念です
雑誌で見たEARがおしゃれで気に入ったのですが・・・


193 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/31 10:24 ID:3Yl03a1q
真空管ド初心者なんですけど、861(中古)に一目惚れ。
音も好みでした。
ただ今使用してるSP(セプター1001)との相性が心配です。
視聴したSPが全然違うタイプの物だったので・・・


195 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/31 11:32 ID:???
>>193
出力的には、193が相当広い音で大音量で使っているのでなければ特に問題ないと思います。100Wのアンプが必要なシチュエーションって、そんなにあるもんじゃありませんからね。(ただし、トーンコントロールを多用している場合は除く。)
音色的な相性であれば、つないで見ないと分らない部分はあります けどね。


198 名前:193 :03/05/31 11:57 ID:???
>>195
トーンコントロールはほとんど使用していません。
大編成のオケが好きなんですが、どちらかと言えば不向きなんでしょうか?


200 名前:195 :03/05/31 12:10 ID:???
EARの特徴の一つに、美音と共に、一般的な真空管アンプのレベルを超えた解像度の高さがあると思う。大編成オケでも音を混濁させずに楽しませてくれるだろう。
193はどういう点を最も大切にするのかな?
「コントラバスの低音がズドーンとこなくちゃだめ!」ならば、真空管アンプ
なんて試聴していないとは思うけどね^^;

193は店頭試聴でどういったタイプのスピーカーを使ったの?
いまからでも、比較的大きなウーファーを使って試聴しなおすことは出来ないかな?


210 名前:193 :03/05/31 13:49 ID:???
>>200
もちろん「コントラバスの低音がズドーン・・・」は求めてません。
もっと自然な耳に優しい、それでいて雰囲気のある音?
上手く表現できませんが・・・
ちなみに現在はラックスL509S使用中です。
高音かきつい、硬い、そんな感じです。
ちなみに視聴はN804でした。


211 名前:195 :03/05/31 14:15 ID:???
ラックス使いの人でしたか。私はラックスは使ったことは無いですが、L570はかなり気に入っていました。発熱がもうちょっとすくなければ、10年前に買っていたかも。最近は当時のトーンとは変わってきているようですが…
210で仰っている事を志向してEARを気に入ったというのも納得できる話だと思います。

N804で大丈夫だったのならば、駆動力とかそういう問題はクリア出来ていると考えてよいでしょう。なんとなく、小型2Wayで試聴されているのではないかと思っていたのですが、その点は心配無用でしたね。

中古だから自宅試聴というのは難しいだろうけど、惚れてるのならば悪くないと思うよ。あまり無責任に煽るわけにもいかんがね。

真空管初心者ということなので、余計な一言を。
中古だから球の使用状況は確認しておいたほうが良いな。
球の内側が酷くすすけている様なら、価格交渉とか、保障の延長くらいを要求しても良いかも(笑

EARはメンテナンスフリーで使えるようになっているけど、蛍光灯だって長持ちするものや、すぐに切れちゃうものがあるでしょ。
寿命を考えて作っているとはいえ、そういう運不運のようなものはあります。あと、真空管が切れたときのメンテナンスは、自分でやるのと代理店にお願いする、どっかのショップ。とかがあるけど、自分でやるには知識と技術が必要。業者に頼むにはお金が必要ってこと。
5000円で売ってる球なのに、メーカーに頼んだら2万円かかった。
とか言わないでね。


225 名前:EAR859 :03/06/02 14:08 ID:???
ピンケーブルや電源ケーブルはこれに換えたらよかったというのがありますか?
具体的にジャズでピアノが好きでこのケーブルにしたら良かったとか、ヴァイオリンの音がこのケーブルにしたらこう変わったとかの情報キボン


228 名前:EAR834 :03/06/02 20:41 ID:???
電源ケーブルをECOSSE(エコッセ)のBig Red PowerChords HCにしてます。
効果があったかどうかは自信無いけど、刺激的な音が無くなり落ち着いた音になった。音がふっと佇む感じ。
恐らく低音の量感が出たのかな。
スタンウェイのピアノでは高音の角が丸くなった分、左手のガガーンは腹と脳を直撃。ベーゼンドルファーはもう漏れそう。
アマティのヴァイオリン(五嶋みどり)はずっと聴きやすくなった分、ムターのは(ストラディバリ?)ガリガリッとした実在感が薄れたかなぁ。
ちょっとオーバーに書きました。


230 名前:EAR859 :03/06/03 00:11 ID:???
>229 
 なるほど、やはりケーブルで変化するみたいですね。
 ミドリも好きですが、ヴィクトリアのほうが更に好きなので 良く検討しないと(藁)  
 他の方でケーブル情報をお持ちの方インプレキボン


233 名前:EAR834 :03/06/11 22:09 ID:???
電源ケーブルは色々試した結果、DENONのAVアンプ用に付いていた安物ケーブルにしました。ECOSSEの方ははCDP用に回して今は落ち着いてる。
ECOSSEは低音が出る代わりに、なんとなくボヤっとしててキレが無いような気がする。DENONのケーブルはやっぱDENONの音?。
これはあくまで個人の好みだと思うけど、おれは量感よりも透明感や響きのある低音が好みなので。
試聴ソフト:ヘル・フリーゼス・オーヴァーからホテルカルフォルニア他、
ブルックナー8番から第3楽章、ラフマニノフ・ピアノ協奏曲3番(アルゲリッチ)。


235 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/06/17 15:26 ID:???
834P持ってます。MCもMMも両方対応できて便利だし、音も魅力的。
CD時代に出て来たフォノイコって、やはりそれなりに個性的だ。


236 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/06/18 08:17 ID:???
某サイトでの評価
オルトフォン EQA-1000Tα(艶色気完璧+知性あり、女優の黒木瞳)
EAR 834P(色気ありすぎ、叶姉妹??)
シェルター Model 916(真面目なキャリアウーマン、松たか子)
ラックス(穏和なアルバイト女性、岡江久美子)

だそうです。ハアハア


238 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/06/19 01:44 ID:???
>>236
その評価だと俺はオルトフォンが好みだなw
叶姉妹は妹のほうならOKでつ。


_______

40 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 23:13 ID:???
寿命が短い。内部。機械的に、


41 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/25 23:15 ID:???
>>40
>>13さんは5年仕様でノントラブルらしいですが。
内部とか、機械的とか言ってる時点で煽り臭いけど


43 名前:37 :03/05/26 05:42 ID:???
>>40
球の長寿がEARの売りではないのですか?


44 名前:EAR859 :03/05/26 14:49 ID:???
 うーん、一応マジレス。
EAR859を7年程使用。現時点ではトラブルなし。他の機種は聴いたことがないのでわからないが、持っている石のアンプ(ミッションサイラス2)と比較して極端にしまりが無いという感じはない。
サイラスの音に滑らかさが加わるという感じがする。
スピーカーはロジャースLS3/5Aなどのイギリス系の小型2way。
 まあ、かなり主観的な評価だが(藁)


45 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:04 ID:???
滑らかというのはナローレンジで情報欠落の間違いです。注意。
何をどのようにつないでも同じ音で滑らか。
ケーブル変えてもどんなソフトも近似した音になります。


47 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:07 ID:???
SACD CD DVD FM カセット MD どれつないでも同じにキコエル。
でも滑らかならいいのですか?


48 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:09 ID:???
まだ マッキンのプリメインがマシ。あれほどナローではない。


50 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:13 ID:???
>>47
それは大変ですね。

対策をお教えしましょう。
1.SACDPやチューナ、MDP等を交換する。
2.スピーカーを交換する。
3.部屋の音響特性を改善する。
4.耳鼻科に行く。

場合によっては全部必要かもしれませんね。あなたの場合。


117 名前:EAR859 :03/05/28 09:03 ID:???
これからの季節、ただでさえ暑くなるのでA級のアンプや球のアンプにはキビシイ。859も以前に使っていたPASSのアンプも真夏でも問題なく使えたが、部屋の温度があがってエアコンの効きが悪くなる。
そろそろサイラスか(藁)


119 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 11:36 ID:???
夏は管球アンプユーザーにはツラい季節ですね。
EARの場合は他と比べたら発熱はどうなんでしょうか。


120 名前:859ユーザー :03/05/28 16:01 ID:???
>>119
シングルアンプなので、発熱少なめです。長期安定性に寄与しているかも。 
300Bプッシュのステレオアンプも持ってるけど、凄い熱さ。
真冬はとてもいいんですが・・。


121 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 16:44 ID:???
>>120
859を開発したとき、パラヴィッチーニ氏は、それまでのSETアンプよりも長寿命にすること、安定した性能を発揮すること、この二つを重視したようなことがHPに書いてありました。


122 名前:EAR859 :03/05/28 17:06 ID:???
>120
なるほど、私は859が初めてで唯一の球のアンプなので これでもかなりの熱だと思っていました。


132 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 20:45 ID:4dWqzaek
V20使っています。
たしかに夏場は発熱は気になります。
ボリュームノブなんかはじっともっていたらつらいかもしれません。
しかしもともとV20なんでこんなものかもしれません。
ボリュームいじることはあんまりありませんし。
発熱で壊れるようなことはないと思いますよ。
しかし隣にCDは置かないほうがいいかもね。


133 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/28 21:18 ID:???
>>132
一度、チェックディスクを再生したほうが良いですよ。
友人のV20は左右のバランスに異常がありました。


49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:13 ID:???
日本からの注文でイギリスで製作した。
ピカピカアンプの大金払わなくてもいいのでは?  
トライオードなら新品で20マンで同性能だ。
お金持ちはいいね。


53 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:15 ID:???
まあどちらにせよかなり個性の強い音であることは間違いないようで。
今使っている石のアンプは1BITだけど、音の硬さと薄さに不満がある。
濃密で滑らか美音というEARの音はかなり気になる。


55 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:20 ID:???
美音は確かだがね。他にもたくさんありますよ。美音。
日本人が日本人の欲しがる仕様にして高値で販売。許せない。


56 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:22 ID:???
本国で認知されてない。買ってくれると大もうけ。


63 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:37 ID:???
>>55
そうかな。
まず国産は全滅だよ。美音という観点で言うと。
外国製でも、EARなんかより一桁高い製品なら美音もいろいろ選べるが、この値段でこれだけのクォリティの音は滅多にないと思う。
正直、安い。


59 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:31 ID:???
>>55-56
本国でも、アメリカでも、高い評価を受けており、定評があるよ。EARは。
売ってる店も結構あるし、ブランドそのものの認知度も高い。
雑誌でレビューされてすごい高評価もされてる。
日本向けに開発された日本専用モデルで高値、みたいなネタ、いったいどこから仕入れたんだ?


57 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:25 ID:???
限定何台は最小ロット部品発注単位の数字です。
ボケがダマサレールね。色々扱ってる販売店に中身のこと聞いてみるがいい。


58 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:27 ID:???
やっぱ高いよね?EAR。
最近は中国製でもカインとかいい音の球アンプが出てきてるし、
叩かれるの覚悟で言うけどサンバレーやサンオーディオもいい線行ってると思う。
EARがほんと魅力なのは、ブランド性、デザイン、パラビッチーニのカリスマ性。
漏れの主観ですが。


60 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:33 ID:???
>>58
独創的な回路、超長寿命設計も魅力。


62 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:37 ID:???
>>60
独創的ってのは魅力的なキーワードだね。
漏れみたいな素人はそれだけでコロッと逝ってしまいそうだよ(w
まあそれもパラビッチーニのカリスマ性に含まれてるわけだが。
しかし実際音を聞いて、「おお!独創的な音だ〜!」と打ち震えるわけでもないんだろうがな。つかそんなオーディオやだなw


61 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:33 ID:???
>>58
高いか?
ソニックフロンティアやCARYより全然安いと思うが。


64 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:39 ID:???
>>61
58の比べてる物を見れ。
カインやサンバレーやサンオーディオよりは遥かに高い。


65 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:43 ID:???
>>64
それは比較対象が間違ってるよ。
もっともサンバレーはともかくカインやサンオーディオにはEARより高いものもいろいろあるけどね。
出てくる音のクォリティで比較すると、
クレルやレビンソンが比較対象になるから、やっぱり安いね。


67 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 16:04 ID:???
>>65
>クレルやレビンソンが比較対象になるから、やっぱり安いね。

ぷっ!マジで言っているのか?
ステサンの受け売りを信じているのか?
岡崎のH&K、クラブマン&●○ズ、ハインツ&カンパニーの社長はみな同じ
ステサン編集部にずいぶんつぎ込んだそうな。
小林○君は犬ライター。
あまりの粗悪さに無線と実験誌には取り上げてもらえない。
管球アンプでありながら、MJに載らないのは、致命的欠陥アンプの証拠


66 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 15:52 ID:???
うーん・・・欲すくなってきまつた、E.A.R。
パラヴィッチーニ氏の独創的な幻想世界に浸りたい。
高いとか安いとか言われてるけど、EARって割と製品群の値段集中してるよね。
だいたい30万後半〜60万後半くらいですか。
極端に安いやつとか高いやつとかない。フラッグシップでいきなり高くなってるけど。
それだけに選ぶ方も悩みがいがあるわけだが。


69 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 16:18 ID:???
あるショップでV20の中古を視聴したよ
そしたら、全員おかしい事をハケーン
チェックディスクをかけたら、モノラルだった
その後、修理もできる人が承知して購入
最初から誤配線だったようだ
その人が言うには「良い部品は使ってない」との事
クロムメッキの外観にだまされてはいけません。


72 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 16:23 ID:???
>>69
部品が良きゃええんか。
おりゃ音が良ければ良い。


73 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 17:04 ID:???
>>69
部品とか中身とか言う香具師はだいたい煽りだから気をつけるべし。


74 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 17:58 ID:???
音もワリーのだが・・・
良いのはその商法だけ


78 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 19:34 ID:???
日本の輸入元の要望に基づいて日本向けに作っているブランドなんて話は真っ赤な嘘。
Audio Asylumにも欧米のEARユーザーがどっさり投稿してるし、欧米のオーディオ雑誌にも販売店の広告がいくつも出ている。
内外価格差についても日本だけバカ高いということは全然ない。
内部のコンストラクションは、あのサイズを考えるとプリント基板なのはしょうがないというか、
別に空中配線の方がプリント基板より音がいい訳じゃないんだし、空中配線だとあのシャーシには納まりきらない規模の回路であることは確かでしょ。
すくなくともムンドあたりよりずっと価格相応の中身と言えるのでは?

部品が高級品ではない、という話もまあその通りだろうけど、高価な部品を使ったからといって音がいいわけじゃない。
自作派だってちゃんと判ってる人間はむやみに高価な部品を使ったりしないものだよ。


79 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 19:38 ID:???
EAR とか Musical Fidelity みたいに比較的安いのに出てくる音が「音楽的」でワンランク以上上とかいって評価されているメーカーは、どうも目の敵にしてるヤシが多いな。
そいつらはきっと音の善し悪しを自分の耳で判断できなくて「定価」が高いほど、「物理特性がいい」ほど、「有名ブランドの部品を使ってる」ほど、いいと思いこんでるんだろう。 かわいそうにね。


80 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 20:54 ID:???
>>78、79
綺麗にまとめてくれたね。多分、粘着にはまともな返事は出来ないと
思うけど

EARトランスはかなり凝った特注品。中のコンデンサ類、たしかにあまり高額なパーツではないけど、あちこち異なるブランドの物を使ってるんだよ。

馬鹿には分らないと思うけど、ちゃんとパーツの音を吟味してチューニングしている証拠なんだ。

そういう細かい部分に手間隙をかけているから、当然販売価格には関わってくるけど、結果としてクラスを圧倒的に超えた素晴らしい音が出てくるんだよ。

権威に寄りかかりたい人も居るだろうが、パラビチーニはまちがいなく、超一級。ソウル・マランツ氏なみに歴史に残るだろう。
相当な変わり者なのは事実らしいがね。


81 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 22:32 ID:???
V20を例に取れば、イギリスでは2798.95ポンドなので約53万8000円。日本での定価は55万8000円。

869に至ってはイギリスで2528.85ポンドなので約48万6000円。
日本の定価が39万8000円。
イギリス価格にはVATが含まれ、日本の定価には消費税が含まれないのでその分を考慮しても、「日本仕様を高値で売っている」とは到底言えないと思うが。
球アンプの価格のことになるとどんなメーカーでも必ず粘着が現れるのが不思議だ。


82 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 22:44 ID:sIx/C9f8
V20のユーザーやけど、たしかにあのひとは変わりもんやと思うで。
だいたい正バイアスで使うか?
(というのは知り合いのデバイス師匠の受け売りですが)

割高とかなんとか言うけど、50万円のアンプで高いも安いもないじゃないの。
ラジカセ買うんじゃないんだし。


83 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/26 23:42 ID:???
>>81
そうなんだよ。
ハインツの値付けはバカ高とはとても言えないと思うよ。
アメリカ価格(消費税抜)と比べても、
869は3995ドル(46.5万程度)
V20は4595ドル(53.5万程度)
だからね。しかもアメリカだと値引きが超渋い。

日本だけ特に高くしてる、と思うのは勝手なんだけど、
どこかで聞きかじったデマを裏も取らずに信じ込むのは痛すぎだよね。


84 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 00:15 ID:???
>>83
デマを聞きかじってるのではなく、デマを作ってるんじゃないかね。
EARが売れなかった分、ほかのくずアンプが売れるわけじゃないのにね。


85 名前:EAR859 :03/05/27 00:36 ID:???
いやー、かなりはでな反響が(苦藁)
個人的にはこの音が好きな人が買えば良いというだけだと思うのだけど。
音については本当に個人差が大きいと思うのだけど。
アンプの価格はイギリスやアメリカのサイトを観てもあまり差はないかと。
どこかできちんとした試聴ができると良いのだろうけど。
最終的には自分の耳がどう判断して、それを良いと思えるだけの自信(単なる自己満足かも?)があるかどうかだと。
自信の無い人間は何かにすがらないではいられないし、弱い人間の中には他人を貶めることによって自己の弱さを紛らそうとする者も居る。

他人のシステムをけなすのではなく、お互いに気に入ったシステムについて前向きな話題が展開すると良いと思ったりする。


89 名前:V20信者 :03/05/27 02:20 ID:Ljp7jN/R
以前のスレでも一時誹謗・中傷・煽りがありましたが、EARを使っている方は多分長いオーディオ歴を経てその魅惑的な音質、パラビッチーニ氏の人間性や逸話に惚れ込んで使用されていると思いますので、ぼったくっているだの、パーツが安物だの 意に介していないはずです。
ちなみに、ぼったくりは全くのデマですし、パーツに関しては安物ながらかなり選別して、パラビッチーニ氏が充分なヒアリングで組み合わせているようです。
実際あるメーカーの技術者や、真空管アンプの自作マニアの方が音質アップを狙ってブランドメーカーのパーツに変更してあれこれ試してみたがダメだったと聞いています。

私の場合、セパレートアンプからの買い換えで価格的にはかなりのダウンですが、 音楽性はかなりアップしたと思っています。

特性は下がっているでしょう、SN比や低域のドライブ能力云々。
でもEARは、特性や、価格や、パーツのブランド性を超越して素晴らしい音楽を聞かせてくれます。
かなりマンセ−はいっていますが、オーディオを永年やっていると新しいオーディオ機器の音でマンセ−することが無くなってきますし、はまる価値は充分あります。


92 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 03:43 ID:???
ようするに、
「人が好きで使ってる物にケチつけんなやヴォケ」ってことだな。
無理やり他人に「EAR買え!」って勧めてるわけじゃないんだしさ。
褒めちぎってる香具師がいるのはホントにEARの音がツボにはまっただけの話。
決して宣伝目的ではないと思う。
っていうか宣伝しても売れるような製品じゃないと思う(w


93 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 06:45 ID:???
音はいいです。ホントです。全然不満ありません。
でも、金ぴかのつまみが錆びてきたりするとちょと悲しいです。


95 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/27 10:11 ID:???
音は良い。ただアフターが日本で一番悪いディーラーが扱っているというだけだ。
数年後は悲惨。MFが良い例だ。バブル時代のものは悲惨。
http://hifi.denpark.net/1053590239.html


20. 中川隆 2014年6月15日 20:48:27 : 3bF/xW6Ehzs4I : 3cdYZYbVIc

【入信勧誘】パラヴィッチーニ研究所【信者救済】


1 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 16:52 ID:???

>パラビチーニはまちがいなく、超一級。
>ソウル・マランツ氏なみに歴史に残るだろう。

信者キモ


8 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 17:10 ID:???
パラヴィッチーニ研究所とパナウェーブ研究所は同じなんですか?


9 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 19:20 ID:???
信者のキモさはいっしょでつ


10 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 22:50 ID:???
パラヴィッチーニは、ただの拝み屋


11 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/28 22:53 ID:???
自称、秘教的だもんな・・・


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 09:54 ID:???
元々、EARは録音用のアンプやマイクで人気の高いメーカだった。
私もEARのアンプとマイクを使ったレコードを一枚(Water Lily)持っているが、音は良い。


160 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/13 00:20 ID:Aa2kgvjp
パラビッチーニはポール・マッカートニーのスタジオの何をチューンしてたの?

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/16 19:26 ID:jl+Kjx8+>>160
コンセントだと誰か言っていたような?


151 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 21:46 ID:dLwllAcG>>147
夏ごろ銀座松屋の食堂街でパラヴィッチーニを見かけたよ。
あ、あれ、だれだっけ、ほら、ひげの、真空管、アンプ、イギリス、変人・・・・
と見る間に、軽食堂に入っていった。
日本人女性と一緒だったから、あれが噂の吉野さん?


12 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 00:07 ID:???
氏は天才。
氏の作り出すアンプは、誰も真似できない音を奏でる。
もっとも、生に近い音である。


13 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 00:15 ID:???
>>12
もっとも生に近い音であるかどうかはともかく、誰も真似できない音なのは確かだね。
パラヴィッチーニの後にパラヴィッチーニ無し。
氏が逝ってしまったらEARはどうなるんだろう。


14 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 00:48 ID:???
>>13
MJで回路が分析されるようになり、自作ヲタの間に差動アンプが普及し、
○○○○ーがイミテーションを作りはじめます。

21. 2014年6月15日 20:50:14 : 3cdYZYbVIc

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 23:39 ID:???
不運の天才。日本の悪徳商人と手を組んだのが間違い。


15 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 01:52 ID:???
氏は天才、氏の日本に持ちこむ機器は誰も真似できないほど儲かる。
カンドーリークン。


6 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/27 23:40 ID:???
H&K元社員
社員の皆さん
月間の販売目標は今でも1000万円ですか?(もちろんひとりあたり)
ノルマが到達できないあなた!せっせとダイレクトメールを書きましょう!

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 09:19 ID:???
天才錬金術師?
カンド−リークンって日本人?

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 09:40 ID:???
カンドーリークンはH&K、クラ●マン&●○ズ、ハインツ&カンパニーの社長でアール


34 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:15 ID:???>>33
EARの製品はカンドーリークンの指示による値付け
したがって、日本発世界発信のボッタークリー商品
カンドーリークンは錬金術師でアール


16 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 01:55 ID:???
>>15
儲かるという点では、EARはマークレビンソンには勝てないな。
なにしろMLは本国価格の2.5倍の値付けだ。
本国価格と殆ど変わらないEARの値付けではまるで歯が立たない。


18 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 09:14 ID:???
>>16
EARの製品はカンドーリークンの指示による値付け
したがって、日本発世界発信のボッタークリー商品
カンドーリークンは錬金術師でアール


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 09:52 ID:???
>>16
今、No.383の本国価格($5995)を調べて、日本での価格(\1,080,000)と較べると、約1.5倍の値付けにしかなっていない事が分かるよ。
最も値付けが高いNo.31.5でも本国価格($100000)に対し、日本での価格(\2,000,000)
で、2倍だ。

2.5倍なんて何処から出てきたんだろう。


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 10:12 ID:???>>21
自己フォロー。
何を計算しているんだろ(笑)
今の為替レートは1$=118円だから、No.383は大体正しいが、No.31.5は1.69倍。
本当に2.5倍なんて何処から出てきた値段なんだ?
レヴィンソンへ八つ当たりは止めてくれ(笑)


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 12:23 ID:???>>24
社員はボッタークルーことしか考えていません
2.5倍は1HKという単位でアール


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 12:46 ID:???>>25
しかし、ある一定在庫を持たなければならないとか、ショップにもデモ機を貸し出さないと売れないとか、評論家対策(笑)とかを考えれば1.5〜1.6倍位の値付けは良心的だろう。
アキュなんて海外では3倍近いという話も聞くし、オーディオノートに至っては10倍(核爆


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 12:54 ID:???
アキュは1.5〜2倍だよ。


22. 2014年6月15日 20:51:46 : 3cdYZYbVIc
28 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 19:09 ID:???>>24
EARの場合は何倍なの?

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 22:43 ID:???
EARの価格は内外価格差が非常に少ない。
マーク・レヴィンソンの日本価格がぼったくりかどうかはともかく、EARの日本価格より内外価格差が大きいことは事実だ。
その差が、アフターサービスなどに起因するのであればそれはそれで好ましいことではあるのだが・・・

23. 2014年6月15日 20:52:30 : 3cdYZYbVIc
35 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:19 ID:???
ステサン、AA、ステレオ誌の関係者も読むスレ
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/pav/1054181186/l50

より

60 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/29 21:26 ID:???
>>59
でもMFやEARって内外価格差が少ない方だよね。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/29 21:31 ID:???
>>59
内外も何も日本からコントロールだよ。デザインも価格も。


68 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/05/29 21:37 ID:???
>>66
なんだ、まともな話してるのかと思ったらデムパか。

>日本からコントロールだよ。デザインも価格も。

それは全くの妄想だ。ちゃんちゃらおかしい。

MFもEARもアメリカでは滅茶苦茶評価高いよ。
Stereophile誌、読んだことある?

24. 2014年6月15日 20:54:12 : 3cdYZYbVIc

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:22 ID:???
というわけで、

結論

MFやEARは世界的に高い評価を得ており、
日本発世界発信のボッタクリ商品ではない。


25. 2014年6月15日 20:54:47 : 3cdYZYbVIc
37 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:23 ID:???>>35
EARの製品はカンドーリークンの指示による値付け
したがって、日本発世界発信のボッタークリー商品
カンドーリークンは錬金術師でアール
38 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:26 ID:???
>>37は、今に至るも何の根拠もソースも示せないわけだな。

26. 2014年6月15日 21:31:02 : 3cdYZYbVIc

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:29 ID:???
EAR V20: $4595
The V20 knocks out 24Wpc into 4, 8, or 16 ohms using ten
12AX7s per channel in push-pull configuration in “enhanced triode”
mode. Lush, rich, textured, and bloomy, per CS, and not a
bit lugubrious about it either. He found its control of low-level
information effortless and detailed. Best used with coherent,
high-sensitivity two-ways. CS said it compared favorably with
some of the finest tube separates. “Slam factor and concert-level
volume are less important issues than purity of expression, and
such listeners will be more than satisfied with the V20’s laid-back
yet solid bottom end and smooth, natural portrayal of the top
end.” (Vol.22 No.10)


41 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:31 ID:???
>>39
は、StereophileのRecommended Componentsから。
ちなみにランキングはA。


43 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:35 ID:???

StereophileのRecommended Componentsから

Musical Fidelity M3 Nu-Vista: $4500
MF thinks this hybrid, 275Wpc integrated amp has style, but
“Appearance aside, there’s no mistaking its build quality: beefy
and substantial inside, with circuit boards stacked like floors in a
high-rise.” Impressively neat and orderly, MF pronounced. Dualmono
output stage, miniature nuvistor tubes in the preamp
stage, and choke power-supply regulation. “Tended toward the
smooth,” MF wrote about the M3 in comparison with the Nu-
Vista power amp, “but it had the power, dynamic presentation,
and finesse to rock hard and reproduce lush massed strings and
female vocals with equal aplomb.” He was less sanguine about
the phono section, however, which he regarded as “serviceable.”
Still, “I don’t know how a relatively small company like Musical
Fidelity can offer this level of power, performance, flexibility,
superb build quality, and aesthetic refinement at such a reasonable
price.” (Vol.24 No.2)

ちなみにランキングはA。


44 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:36 ID:???
>>39
を見ても、ピュアオーディオの再生を語っていないのだが・・・
EARは所詮、管球のプリメインの域を脱していない、音色重視のアンプである。


47 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/29 23:45 ID:???あ、わかった。

EARが日本発世界発信で、世界的に高い評価を得ている、ってことは、
Accuphase や AirTight みたいな製品(ただしイギリス製)ってことを言いたいわけ?
で、ぼったくってるのは、海外ユーザーから、と。


73 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 00:25 ID:ajIgU2wF
おまえら馬鹿!
EARの弁護もミョウチキリン粘着だが相手もたんなる馬鹿粘着

EARのアンプは好きなやつが買う。
たかが50万くらいでがたがた高いの安いの言うやつは他をあたればよろし。
嫌いなやつは放置すればいいだろう。
EARなんてクソアンプだと言ってるわけだから。

俺はV20使ってるが、だから何ということもない。
飽きたらレビンソンでも買う。
今のところは自分の好みにあっているので使っている。
それだけだ。


79 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 01:21 ID:???
50マンならアメリカからCary買ってくるわ。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 02:08 ID:???
50マソならアメリカからオーディオリサーチ買ってくるわ。

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 02:08 ID:???
50マソならアメリカからクラウン買ってくるわ。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 03:17 ID:???
たしかにEARにはアメリカで買って来るメリットないね。内外価格差ゼロだからな。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 03:25 ID:???
まったくだ。


84 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 06:19 ID:???
>>79-81
良いんじゃないの?好みの問題だし。
まあ、俺はV20買うけどね。


85 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 12:50 ID:???
EARの製品けなしてる人ってどんなアンプ使ってるの?

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 13:39 ID:???
トランジスタアンプ。


87 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/05/30 21:13 ID:???
カンド−リークンが携わってなけりゃどれでもいいよ。
理由は金もらったらアトシランポイ。
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/pav/1054021978/


27. 2014年6月15日 21:56:24 : 3cdYZYbVIc

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 10:53 ID:FNodhcsw
今何才なのか知らないけど、このメーカーはやはり パラヴィッチーニ氏が逝ってしまったら終わりなのかな。。

290 : :03/10/25 18:28 ID:JdxqgKRC
859持ってます。
音質的には満足してますが、ボディの塗装や防食処理が雑だと思います。
私は雪国に住んでますので、冬季にはいつも湿気に気を使っています。
結露ですぐパネルが曇ってしまいます。
中古品を買われる方は、なるべく雪国で使われたモノは遠慮した方がイイ
かなと。


291 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 20:33 ID:TyxUARHi
そうそう、つまみなんかが錆びてくるんだよね。。。


293 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 20:23 ID:rn4w2EIc
859を7年使用。不具合一度も無しです。POWERランプがつかないときがあるけど、しばらくするとつきます。それくらいかな。

音はまあまあ気に入ってますよ。以前は小型スピーカー使ってたんだけど、今は大きいのに変えました。小型スピーカーのときは満足してたんだけど、今は少し不満あり。もう少し音の分離がいいといいんだけどね。パワーももう少し欲しいかな。
834Pももう少し解像度を上げて欲しい感じかな。古い録音のジャズはかなり いけますけどね。打ち込み系などの最新録音には向かないかもね。


264 :859&834使い:03/07/23 17:07 ID:???
私の859は、パッシブバイアンプ駆動の高域用です。
プリはマランツ#7で、同#8Bに低域を受け持たせ、859のボリュームでレベル調整しています。この使い方で、低域の力感と高域の繊細な高解像度とを両立させています。
パラヴィチーニはやはり凄いと思います。


297 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/12 23:21 ID:RlI3f+yJ
V20を使っていますが、真空管カバーの中にホコリがかなり溜まってきたんですが
皆さんどのようにして掃除していますか?
あのカバー、簡単に取れないように思うのですが。


304 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/23 23:50 ID:Xp91zqqh
>>297 
裏面のカバー外してプリント基板を裏から外せば心置きなくそうじができる。
しかしわたしは放置している。
どうにも気になるのであれば細いパイプ掃除用ぶらしを使うがよい


305 :861:03/12/01 23:58 ID:iIC75YGx
861を使用しています。いいかげんTubeの交換時期なのですが(6年経過)
861のEL519を自分で交換された方います?
Tube保護カバーのネジって、普通のドライバーで外せるものなのですか?
(なめそうなので...)
また代理店に聞くと「マッチングをとった、EL519を使います」といいますが、 素人がTubeのマッチングをとるにはどうしたらよいのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありませんが、先達の方がいらっしゃいましたらお教え下さい。資金がふんだんにあればよいのですが、そうではない事と、 可能な限り自分でできる事はしたいとおもいまして。・・・


306 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/07 15:56 ID:8CTXaT6b
私も自分で交換しようとしたのですが、交換時にソケットにストレスがかかるなどしてそれ以来、ちゃんと固定できなくなりました。
また、マッチング調整も簡単ではないようです。
結局、修理に出しましたが、機器を壊さないためにも、代理店に頼んだほうが
よさそうです。


307 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/07 21:25 ID:Lgw4YsVx
>>305
わるいが、この程度の事を自分で判断できないのならば、自分で交換などするべきではない。
メーカーにお願いしなさい。
306の話もあるが、305にとっては、そちらのほうが最終的に安上がりだろう。


308 :861:03/12/08 18:01 ID:46Y6JmLn306 & 307 さん
アドバイスありがとうございました
やめたほうがよさそうですね
代理店に依頼する方向で資金を用意します


317 :EAR859:04/03/07 01:20 ID:tDQ83WRy
もう、8年使っているけど真空管の寿命はどの位なのでしょうか?
 この2,3年は週3,4時間ほどしか使ってないけど。


320 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/18 20:21 ID:0hs3Yf9h
>>317
測定してみろ 
できない素人さんなら球を交換して音を聴け 
はっきり違ったらもう劣化していたということだ
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/pav/1053590239/


28. 2014年6月15日 23:28:11 : 3cdYZYbVIc


17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 21:08:00 ID:kPsqVJG+

やっぱEARの管球アンプだなぁ
パラビッチーニ、マンセー!
タンノイやモニターオーディオと組み合わせてみたい


228 :混血英国人:2007/11/11(日) 09:18:24 ID:2VAS6GIG

乱暴な云い方になってしまうが、エゲレスのオデオ製品は立派ですが何かマターリ してる、良くも悪くも・・
かく云う漏れはEARとノッテンガムアナログでスイスのアクラボのSPを鳴らす混血英国人。


229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 10:40:25 ID:hcsjo31I
アクラボが、趣味よろし。


231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 17:47:27 ID:G8HeCAH+
>>228
まったりつーかガツンとはこないよな。
ぱっと聴きはそういうのもいいんだけど長時間聴いてるとのんびり英国サウンドでいいのです。
しかも地味だけど質が高い。


232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/11/11(日) 23:19:23 ID:Nc18RyVC

EAR, GOLDRING, AE, MUSICAL FIDELITY, QUADとTHORENS
うちも一つ英国以外、EARのディスクマスターがあれば、すべて英国になるが、金額的に無理orz
 どういう訳か英国ものには好きなものが多い。


259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/07(金) 22:51:36 ID:/85Av+LE 
久しぶりにインプレを。
EAR834LにQUAD405-2を組み合わせてみた。

EAR859と比べると、やはり低音の力強さが出る。ただ、透き通るような響きはEAR859のほうが良い。


260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/09(日) 09:11:26 ID:Rv1FEMPl
405-IIよりも303の方が透明度高い。


436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/15(木) 13:25:26 ID:3HOm0kKU
迷った末、EARのV20を手に入れた。
869や8L6より癖があるけど、これはこれで良いものだ。
さすがに今の定価1239000はどうかと思うがw

真空管30本使用のせいで、今から修理費が不安ではあるけど(・∀・)キニシナイ


442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/20(水) 23:48:46 ID:w5tZbvl+

EAR 834Lイヤッッホォォォオオォオウ!

            ∧∧ ∩
           ( ゜∀゜)/ フロントパネルは立派だけど筐体はペラペラだよ
          ⊂   ノ   パネルとノブは安っぽくなるけど、BLACK Ver.でもいいかもね
           (つ ノ
            (ノ


464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/21(日) 15:18:12 ID:nSJxxPzH
EARアンプのパネルとツマミに曇りが出て悲しい。
ブラックモデルの方が経年後は良いよなあ(´・ω・`)


549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/22(金) 20:02:59.95 ID:amm98Sg6
モデル名忘れたけどマクラーレンのプリアンプ、知人が使ってる。
すっきりしててバランスの良い音でうらやましい。

うちにあるメリディアンはプリメインの551なんだけど。中域の濃さを殺さずにもう少し見通し良くスッキリ鳴らしたいって感じ。


550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/04/22(金) 23:39:04.70 ID:bYCPLuv+
手持ちの英国物だと、MUSICALFIDELITYのA1.20slがそれっぽいかな。
すっきりが良いならEARの869(859)が好きだけど、濃さは控えめな方かも。

551を活かすなら、店に持ち込んでプリアウトからパワーアンプに繋いで試聴させてもらうとか。

まあ、アンプよりスピーカーを変えたほうが望みの方向に行く可能性高いかもなあ。


785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/19(日) 01:43:14.99 ID:3swtXMKd
EARのDACUTEを買ったので、ちょっとインプレ。
ケンブリッジオーディオのDACMAGICとは、価格も違う訳だけど、なんか、音が濃い感じがします。真空管ありのアナログ回路の影響でしょうか。
やったと思って聴いていたら、数日で慣れてしまって、以前とあまり変わらないような感じが。でも、EAR好きだから良いかって、インプレ成ってない、orz

D/A コンバーター DACute(ダキュート)
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/dacute/

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/19(日) 23:45:51.37 ID:wiuh2Zy0
>785
acuteのDAC部分を商品化したのかと思いきや、価格が……。
acuteもいつのまにかIIIまでVer.UPしてるんだねえ。


576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/18(土) 21:33:03.86 ID:U/fq+EjU
EARの代理店が変更になったらしい。
サービスはどうなるのか?


577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/06/19(日) 02:50:46.94 ID:dqjb5J+S

EARとノッティンガムアナログスタジオ社の代理店がヨシノトレーディングに変更
http://www.phileweb.com/news/audio/201106/08/10958.html

修理業務も引き継ぐから大丈夫なんじゃないか。
ClearaudioやMF、audiovectorはどうなることやら。
こりゃあ、代理店関係は解体で目当ての車部門を残す腹積もりかな(´・ω・`)
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1168511244/


29. 2014年6月15日 23:42:47 : 3cdYZYbVIc

((_)) ソナス・ファベール Sonus faber 20 ((_))

Sonus faber ELECTA AMATOR \265,000(1台、1988年頃)
http://audio-heritage.jp/SONUSFABER/speaker/electaamator.html

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/27(水) 20:02:44.75 ID:Ft8kG6Bh
かつて、九州のソナス遣いのお宅にお邪魔した時、エレクタ・アマトールに EAR V20を組み合わせ聴かせていただいたが、色気ムンムンで、弦の艶っぽい響きにたまげたことがあった。

今はEAR V12となっているようだが、これなんかはいかが?


97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/07(火) 14:20:17.30 ID:adkZEbK4
ストラド遣いの楠氏は、かつてファーストワットJ2で鳴らしていたが、
今はファーストワットSIT-1で鳴らしている
http://k-d.jpn.com/audio/audiohistory/AudioSystem2010/audiohistory201010.html

個人的にはEAR V12の美音が好み。


100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/09(木) 20:06:49.87 ID:NU4o7KP0
EAR V12はクレモナで確かめた限りにおいては、確かにソナスには合っていると思う。


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/28(木) 07:54:55.80 ID:ifrAneP/
どこかでV20との組み合わせ見たなあ。
ウチもV20あるから繋いでみるか……。


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/28(木) 14:26:46.75 ID:WAzqpW2T
>>21
V20初めて聞いたので、ググってみたら凄いアンプですね(汗)
これに繋げたら良い音出るでしょうね
欲しくなりました


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/28(木) 14:44:44.89 ID:ifrAneP/
>>23
オクに出てるよ。
管の数と寿命のこともあるから補償なしはリスキーだけどね。
高寿命の選別管使用を謳ってはいる。

音質は癖がある。
同じEARなら859(869)のほうが扱いやすいかも。


122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/12(日) 01:45:19.60 ID:fkcq2HWc
プリメインだけど、一度、EAR V12を聴いてみる、よろし。
そして、垂涎モノの色気とやらを味わってみる、よろし。


126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/12(日) 12:32:54.41 ID:ztCqBqxc
>>122
V12は聴いた事がないけど890での組み合わせは聴いた事がある。

求める方向は少し違ったものの、トロンとした色気の音は凄く良かった。
あれが欲しい人は一発でハマるだろうね。


128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/12(日) 23:56:12.92 ID:ztCqBqxc
俺のお勧めは古いけどLuxmanのMB-300。 上に出てるEARも良いね。
出力が少なくても上質なアンプだと音楽に浸れるよ。

そうした意味で球アンプ>A級アンプ>AB級アンプ>デジアンって印象。

但し球アンプの中でも人気のある Octave はアンプとしての性能は高いものの球の音色が弱めなので注意が必要かな。


129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/13(月) 10:56:12.66 ID:FtYtFdKj
>>128
同感です
ただ Octave のパワーアンプについては標準のKT88を6550に変えると一気に真空管の音色らしくなりますよ
もし機会があれば聴いてみて下さい


130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/13(月) 11:25:40.38 ID:7s7sLMqr
>>129
OCTAVEのEL34版はちょっと線が細くて押しが足りないと感じる方がいるかもしれませんが、ソナスの密度としなやかさを損なわない、良いアンプだと思います。

EAR890とV12の比較では、V12の方が線が細くならずに色気もあって、きちんと音に芯があるのが見事だと思います。

さらに、吐息が耳元で漏れるようなゾクッとさせる音作り。

あれはいったいどうやったら出来るのやら。
きっと設計者は、よっぽどの好き者なのかと。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1339161872/


30. 中川隆 2014年6月17日 21:38:46 : 3bF/xW6Ehzs4I : 3cdYZYbVIc

EARのアンプは素晴らしかった(過去形) _ 3

36 :短アラレ ◆TANPanX3xc :2008/06/07(土) 16:28:45 ID:UbVbvxUd
・・・ところで、EARってなんだお?


37 :ヤフオクの詐欺師、denden95でございます。:2008/06/07(土) 16:44:45 ID:w+QT+D9P
EAR はイギリス人のティムが日本人スチュワーデス吉野をなんぱして、手篭めにしああげく女房にして立ち上げた管球オーディオブランドなのです。
造るやつがエロいので、音のほうもエロいんですが内部の真空管がロシア製なので、エロいアンプが台無しです。それで試行錯誤した挙句、このスレにたどり着きました。
ワシも若い頃にはイチモツが暴れて仕方なかったが、いまではしおれてしもうた。


45 :仙人短 ◆TANPanX3xc :2008/06/07(土) 17:12:21 ID:UbVbvxUd
>>37
エロいので〜

オーディオにエロさが無くなれば、それはよもや、オーディオではない。
僕等がそれに注目出来る訳は、そこに、理(タナトス)ではなく。感情(エロス)と見ているからです。

魔王「あんたの話も、ようワカランが。つまり?」
閻魔「エロい方が、むしろ正解。オーディオ的には、だけど・・・」
短「閻魔は最近、凄い事言うよね・・・」


46 :ヤフオクの詐欺師、denden95でございます。:2008/06/07(土) 17:32:05 ID:w+QT+D9P
先日、富士山見ながら独り孤独にセンズリこいていたら孫娘に「おじいちゃん何してるの?」と見つかってしもうた。
あわてて「セ、センズリじゃ!」と答えると、「なんだか分からないからお母さんに聞いてくる」と走って行ってしまった。
後日娘に手篭めにされてしもうた。今後はこれにしよう。


58 :自称ヤフオクのアタナトス帝王、denden95でございます。:2008/06/08(日) 23:19:01 ID:Ll60Lz4p
EAR MC-4 は買わないほうが良い。あれはティム自身がトランス巻いてないぞ。
どうやら部下にやらせているのだ。狙い目は初期のMC-3だ。

834P−5 もダメ。5Ωからで2〜3Ωには対応できていないし、下っ端の技術者にトランス巻かせてる。

初期の834P を中古で手に入れて真空管を全て交換するのがベストじゃ。
現行品には手を出さないほうが良い。

859/861/834L/834P/V20 まではティムの本物の手巻きのトランスだ。それ以降はやめておくことじゃ。
EAR の製品の価値はティムの手巻きのトランスにあるのだからな。


MC 昇圧トランス EAR MC4
http://www.yoshinotrading.jp/products/ear/mc-step-up-transformer/


77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/26(木) 11:53:21 ID:OKsa97Ys
EARの仕様やデザインはね、日本からの提案なんです。
御安心下さい


78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/26(木) 11:56:57 ID:OKsa97Ys
限定、という言葉に勘違いされていますが、部品の手配においての最小ロット単位、と考えて下さい。

 次に発注してロスを出すよりも、モデルを変更した方が安い。
それに売上も伸びる。  客も納得し購買意欲をそそる。
 このように商売に徹しています。 

デザインも日本の皆様がウットリする様に日本人が考え提案しています。
 安心してお買い上げ下さい


100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 18:02:48 ID:gC57os6R
regaの輸入元は東京のハインツ&カンパニー. だが、rega社のサイトでは岡崎のH&K。
EARも同じなので、詳しい事は、岡崎のオーディオショップH&K、に尋ねた方がはやいよ。
社長も同じだから安心。


114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 10:03:14 ID:Z47b9Fya

EARはね。輸入元の社長さんの指示で、デザインや仕様を決めてるからカッコいいんだよ。 新製品の企画も同じだよ。

 指示のもと、サンプルが日本に届いたら、再度輸入元の社長さんのチェックを受けて、日本のみんなが嫌いそうな箇所を、修正指示受けるんだよ。

 で、その後、部品部材の発注最小ロット単位で生産されるわけさ。

限定生産というやつだ。 こうすれば売れ残りも少ないし確実にさばけるし。
物価や為替の関係も、次のモデルで値上げすればよいことだ。
とにかく、安心な商品だから迷わず買うことが肝心だ。


115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 15:55:49 ID:9JlKg/2/
だからかっこいいんだな。日本人好みのデザインなんだね。
よーし買おう。


116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 16:08:42 ID:EJ6kECXw
かっこいいっつーか ケバイよね。
それにしても非オーナーの書き込みが多い。


81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 02:35:18 ID:m1jsNE1T
最近のEAR製品なんであんなに値上げしたんだ?あまりにも高杉ww


82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 13:28:14 ID:Zde5Y+tN
でも3流の球アンプを何台もかうのなら、一発ビシッと本物を買って長く愛用するほうが最終的には得だと思う。
EAR の価格は全世界共通だから、高すぎることはないと思う。


17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/04(水) 06:53:48 ID:MaGJug+z
V20以外いらないよね


18 :ヤフオクの帝王、denden95様だ!:2008/06/04(水) 08:46:22 ID:1JVn1lPS
確かにV20は宵アンプだが、ギャングエラーなどが気になる。
ECC83が5〜6本切れても音が出てしまう。常に綿密に面倒を診てやれば、確かに最高のアンプになると思う。


19 :ヤフオクの帝王、denden95様だ!:2008/06/05(木) 17:02:16 ID:x5i+FN5r
ワシはシングルエンドの、第1号機の859が最高傑作だと思う。
パワーでは負けるが、861よりも音が澄み切っている。


68 :はむはむ・・@:2008/06/23(月) 00:36:07 ID:tmsTzAYW
13WのEAR859の持ち味を生かすスピーカーは何がいいのかなぁ?
ちなみにオラは8Ωで90dB前後の物を買ったんだけど・・・
4Ωや6Ωでは出力管が早く消耗してしまうのでチョイスに結構悩んだ。
f特がフラットでワイドレンジかつ(これが難しい)能率が高い物って意外に少ないんだよね・・・
大抵、能率の高いスピーカーってナローなヴィンテージ物ばかりで、現代的な録音にそぐわない。
アンプを決めてスピーカーを選ぶなんてオデオのジョーシキには合わないのかもしれないけどアンプに惚れてしまったのだからしょうがないもんね、はは・・・。


69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 01:35:48 ID:BL3xc3N9
>>68
うちではAEのAE-1を使っている。
 


70 :私の息子はEL34:2008/06/23(月) 06:11:13 ID:O3UIooqo
>>68
うちの859には、アルテックとKLIPSCH を使っています。
感度は平均96デシ位が良いと思います。ただ低音域がどうしても不足する感じがします。やはり861 を1度は聴いてみなければなりませんね。


120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 17:42:26 ID:u11dkF9E
861が欲しい。でも金がない。859で我慢しとくか。
859にPHILIPS PL519 使ったらまるで別の次元の音になった。
EARも所詮真空管にこだわらないとダメだね。


121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 20:48:04 ID:irp8fzh4
861使ってるけど859のが音がクリアでいいよ。


122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 13:55:59 ID:/vH+AFRK
>>121
859をもう少し追い込んでみます。
PL519のシングルエンドのほうがピュアな音がでるのでしょうか?


123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 21:30:06 ID:v+NERuem
パワーや音の厚みは861のが有るかなぁ。
音楽がゆっくり聞こえる気がするんですよね。
音色は859のすっきりしてて僕は好みです。

参考までに


真空管アンプとトランジスタアンプの音質と性能比較リポート
C.R.Developments    Woodham 300B Classic
EAR              V20
EAR              859
LUXMAN           C7i/M7i
AURA             VA80SE TUNED BY IPPINKAN/Ver.2
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage120.htm


真空管アンプ聴き比べ
EAR              859
EAR              V20
EAR              834L + 861
ROGERS           E20a TUNED BY IPPINKAN
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage124.htm


124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/20(日) 00:09:01 ID:8Y37U7fm
859は所謂、球アンプのイメージと異なり、温か味のある音ではない音だが石アンプでは絶対出ない鮮度感と安定感が有って他に代わりがない感じです。

後もう少し出力が有れば今のスピーカーを鳴らし切るのになぁ〜と思っていますが、もう10年以上使っています。13Wと云うだけでサブシステム扱いにされてるのは勘違い だと思う。


125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/27(水) 01:00:22 ID:woVdywAt
861をモノブロックにすると、別世界でした。
それと、200Vで鳴らしはじめました。
調子いいのでオトマール・スイトナーのベートーベンをアマゾンで注文いたしました。


79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 01:40:54 ID:PoLlqdre
EARはNF型何だが、その共通の特徴として音が真中に集まる傾向ってない?


80 :EAR 万歳!:2008/06/28(土) 01:57:18 ID:tZzp3F5C
>>79
それは純正のロシアのソヴテック球使ってる場合だけ。
EAR は買ったら即球全部交換すること。
ヴィンテージ球にすれば、至福の世界が待っている。
スタジオ録音が、ホールで生演奏してる感じで再生されるぞ!試しにやってみろ!


20 :ヤフオクの帝王、denden95様だ!:2008/06/05(木) 18:38:36 ID:x5i+FN5r
834PはエアータイトのATC-1 のほうが良かった。低音域の出方がかなり違う。
ただ問題はエアータイトはMC対応になっていないが、EAR 834P はMCにも対応できる。
これぐらいだった。


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/06(金) 02:01:12 ID:2p3UT47l

20のカキコ取り消します。
EAR 834Pの蓋を開けて挿してある真空管を見た。ECC 83 3本ともなんとロシア製のソヴテックだった。はっきり言って、あきれ果てた。ハインツはこんなところでケチって、音をクソにしている。
早速1960年製のTELEFUNKEN ECC83 NOS に替えた、すると驚いたことに重心が下がり低域の音が前に出て中音域もガッツが出た。その上に高音域が乗ってくるので、バランスが完全に整った。
S/Nもかなり改善されて、最高の音になった。

エアータイトのECC 83 もTele に替えてあった事を思い出してEAR 834P にも実験してみた。最高の激変音になり大満足である。
日本全国のEAR 834P の所有者達、ハインツの純正のソヴィテックECC 83で聴くのは絶対に辞めましょう。
絶対にだめです。834Pを売り払う前に、必ず真空管をヴィンテージ管に替えてからにして下さい。
あなたの眼からウロコが落ちるでしょう。


162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/03/10(火) 04:56:13 ID:VmtQJ9+5
>>22
ハインツと関係ないだろ。海外仕様も同じ真空管だ。


23 :ヤフオクの詐欺師、denden95でございます。:2008/06/06(金) 03:15:27 ID:2p3UT47l
フォノイコのEAR 834P の初段のECC 83をTele から、SIEMENS E83CC 3 mica 軍用管に替えました。
するとスピーカーの中心に、高倉健が立っていました。

スタジオ録音がまるでホールで録音されたライヴのような音で響き渡り。かなり大満足しています。

なにが「ティムデパラビッチーニ氏の選別真空管」だ!
ただのロシア製のソヴテックECC 83じゃねえか!
ふざけんなー!ハインツのばかやろー!
ハインツよ!ワシを怒らせると怖いんだぞ!もう相当な年の頑固爺だからな。
ワシの熱いイチモツは、ハインツの社長の尻に穴と石川にぶち込むことにしました。

全国のEAR ファンの方々、アンプを買ったら必ず中の真空管を全部替えましょう。
もう悩むことはありません。安心してください。


57 :自称ヤフオクの帝王、denden95でございます。:2008/06/08(日) 06:09:59 ID:Ll60Lz4p
これ面白いよ。

QUAD QC24P
PHASETECH EA-3
フォノイコライザーアンプ 音質比較テスト
http://www.ippinkan.com/QUAD_QC24P.htm


83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 19:13:22 ID:JDEGzz0A
QUADの球プリはパラビッチーニの設計らしいけど、843Lと比較するとどうなんだろう?
 同じ傾向なら、お買い得か?


71 :私の息子はEL34:2008/06/24(火) 17:29:12 ID:hh+/FZma

ちなみに今はEAR 834P-5 など買わないほうが良いよ。
イギリスではもうこんなのが発売されているから、これが日本で発売されるまで待つほうが良い。

EAR 88PB
パラヴィチーニの傑作管球式プリアンプ「EAR 912」のフォノステージ。
標準販売価格 \689,000(税別)
http://www.yoshinotrading.jp/product-details/88pb/


72 :私の息子はEL34:2008/06/24(火) 17:42:19 ID:hh+/FZma
このEAR 88PB が発売になると現在の834P-5 / 834L / 864 / 864Bなどが値崩れするよ。
買うのなら値崩れした過去のEAR か、最新の EAR 88PB に絞られる。


73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/24(火) 18:01:44 ID:+z+GARH5
>>72
EAR 88PB はどこがどういいの?


74 :私の息子はEL34:2008/06/24(火) 18:20:48 ID:hh+/FZma
>>73
EAR 88PB は所謂EAR 834L+EAR 834P-5 の合体したものだと思います。
つまりPHONO ケーブルをターンテーブルから直接持ってきて、パワーアンプに送れるわけです。ケーブルで繋げばそれだけ接点が増えて音質が劣化しますが、このEAR 88PBはそれを可能にできるモデルです。
まだ定かではありませんが、MC受けが出来ればMC 3/ MC 4 はもちろんいりませんし、834P-5 / 834L / 864 / 864B も全ていらなくなります。現在アナログレコードが約20年ぶりにひそかなブームになっていますのでそれの火付け役にも成り得る優れものです。これは手に入れておいても決して損はないと思います。
MC 3/ MC 4 /834P-5 / 834L / 864 / 864Bなどの所有者は未だ値崩れする前に売り払って88PB購入の資金にするほうが得策です。


________


7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/05/30(金) 00:55:37 ID:iFG4CMa7
 ところで、EARの球は純正のものと、他のもので交換して、比較した方がいたら、インプレ求む。お願いします。


8 :denden95のTESLA ECC802S は中古管:2008/05/30(金) 05:29:10 ID:tfDaM8Eb
859のEL519はMullard ブランドのTESLA 6KG6A に替えて、PCC88は全て軍用TELEFUNKEN . 834L ECC83/ECC82 は全てTELEFUNKEN にした。
ぼやけた音が鮮明になって、フォーカスがさだまった。実在感がまるで違う。
やはりEiの球ではダメだね。
ちなみにフォノイコの834P の ECC83 3本は Amperex Bugle Boy 12AX7 にする予定。


12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/01(日) 16:14:28 ID:+beW3DHh
>>8
859のEL519は交換するのって自分でできますか?
 なんか、あのケージに直接真空管の上の部分が着いてるように見えるんです
が。
 御教示ください。


13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/01(日) 20:55:42 ID:bk8TUgk6
>>12
EL519 の頭のキャップはそのまま外れます。(但し金属部分がサビついている場合は、メーカーに頼むほうが良いでしょう)くれぐれも線を切断しないように。
EL519=6KG6A=PL519 でもOKです。
まだ試してはいませんが、オランダPHILIPS PL519 が4本あるのでいずれはそれに替えるつもりです。
出力管がEiではアンプと釣り合いが取れません。
またPCC88 もTELEFUNKEN に替えるほうが良いと思います。
ボケた音に芯がでて、フォーカスが定まります。
お試し下さい。

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/02(月) 23:32:21 ID:IoUgsqK9
861が電源ONで立ち上がるとき、SPから「バチ」「バチ」と大きい音がするのですが、どこが悪いんでしょうか。


16 :ヤフオクの帝王、denden95様だ!:2008/06/04(水) 03:27:51 ID:1JVn1lPS
>>15
とりあえず真空管を全部交換してみる。それでも症状が出るのならば、出力トランスが疑わしいです。球をかえてもだめなら、メーカーでメンテでしょう。
メーカーで球替えると、ゴミみたいな真空管で5万円以上取られるから出来れば自分で球くらい交換しましょう。
EARはもともとセルフバイアスだからだれでも球替えられますよ。


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/06(金) 12:39:01 ID:28DTcPBk
>>16 ありがとうございます。
真空管の交換にチャレンジしてみます。
861の管で、お奨めなどありましたら、ご教示ください。
出力管 : EL519x8
他   : EL519X4
: PCC88x6


26 :ヤフオクの詐欺師、denden95でございます。:2008/06/07(土) 05:59:49 ID:w+QT+D9P
とりあえずまずはPCC 88からだ。
まずはヤフオクでTELEFUNKEN PCC88 と検索してご覧。


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/07(土) 10:32:53 ID:gQdKrclD
>>26
>TELEFUNKEN PCC88 よいものですね。
861をモノアンプとして2台運用しています。
PCC88だけでも10万オーバーですね。
あこがれます。


28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/07(土) 10:54:40 ID:gQdKrclD
>>16 >>26 真空管の記載が誤っておりました。
861の管で、お奨めなどありましたら、ご教示ください。
:EL519X4
:PCC88x6
:ECC83x2
手もとにあるパンフレットに861の出力管が「出力管 : EL519x8 」と記載してありますが、4本の間違いであるような気がします。


29 :ヤフオクの詐欺師、denden95でございます。:2008/06/07(土) 15:27:15 ID:w+QT+D9P
>>28
EL519=6KG6A=PL519 ちなみにPL519 を使用したほうが断然良い音になります。
お勧めはPHILIPS PL519 made in Holland 僣eerlen plantです。値段は高めですが20000時間以上使えると考えると最終的にはお得だと思います。
PHILIPS PL519 はEARなら最高のマッチングです。
同様にMullard 6KG6A も素晴らしい音に激変します。

PCC88はオークションでTELEFUNKEN ダイヤマークが手ごろな値段で出ていますのでそれを購入するといいでしょう。もう少し背伸びが出来るのであれば PHILIPS E88CC SQ 管をお勧めいたします。とても芸術的な再生のできる優れた選別品です。
ECC83に関しましては基準はやはりTELEFUNKEN ダイヤマークですが、オークションの中古だけはダメです。ヘタすると3ヶ月で球が切れます。ダイヤマークなしはゴミです。
購入するのであればちゃんとgm相互コンダクタンスを記載しているものにしておくことです。1600/1600 mhos程度あれば十分でしょう。
コストパフォーマンスで考えると、PHILIPS ECC83 あるいは、MINIWATT ECC83 などが良いでしょう。
いずれにしても1960年代のドイツ/オランダのヴィンテージはとても質が良いので今後は入手がとても難しくなると思います。


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/07(土) 22:25:31 ID:gQdKrclD
>>29
ご親切にありがとうございます。
PHILIPS PL519 made in Hollandですね。
第一候補にしておきます。
急ぎのものではありませんので、長期でねらっていこうと思います。


64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 01:38:21 ID:N/z1Oxdw
エロ元気のいいdenden95さん
EAR 834Pのソビエト球の代わりにムラードはダメですかい?


65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 09:05:59 ID:sAoPMenh
通りすがりですが、Mullard も良い球だと思いますが、使用するのであればQUAD 22
などが良いのではないでしょうか?

元々EAR 自身が英国製ですので、他の国の質の良い球をブレンドしたほうが面白い と思います。


130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 00:14:15 ID:JtLs5YUo
859の球を交換しようとしたら、EL519のトッププレートに配線が半田で直づけだった。
今後のメンテを考えてプレートキャップでもつけようかな。
交換済みの皆さんはどうしましたか?


131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 00:39:56 ID:u8m8q3Xi
>>130
うちの859もそうなんですよ。で、買ってから10年以上経つので、どうしようかと思っているんですが、このスレの上の方で、キャップになっているらしいのが出ているんで、後期?の859 はキャップかもしれません。
 

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 15:14:58 ID:JtLs5YUo
>>131
市販のプレートキャップってあんまりスマートなのがなくって、
自作派でよくヒューズホルダーの金具を代用している人がいるけど、感電怖いし・・・。
ところでデフォの球って何が入ってました?
イギリスのChelmer Valve EL519?


133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 21:57:41 ID:g9w0+BFE
131氏でなないですが うちの859(94年製)はCVCのEL519です。
そろそろ変えようかと思って色々探っているのですが
キャップなのかカバーなのか分かりませんが黒い丸いものがついています。
バルブ交換について情報あれば宜しくです。


134 :133:2008/10/05(日) 22:38:47 ID:g9w0+BFE

気になったのでばらしてみました
電圧管はTrigon PCC88×3
EL519の上部とケージがシール剤のようなものでくっついている模様で無理に外すと何だかやばそうです。


135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/05(日) 23:54:57 ID:JtLs5YUo
>>133
裏側からグリルのビスを外して、シール剤とグリルの間に指をしのばせて
グリルを引っ張るとうまくいきますよ。
それから球と配線の被膜に付いたシール剤を丁寧に剥がせばオッケーです。
くれぐれも配線を強引に引っ張らないように、くれぐれも感電しないように。


136 :131:2008/10/08(水) 18:25:32 ID:9V7kQSmF
>>132
うちの859はEdicronというのが使われています。


137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/10/13(月) 00:30:56 ID:WK9ldbz8
>>135
ありがとうございます。
うまくとれました。
プレートはやはりハンダ付けだったのでキャップ化しました。
これで好きな球に替えられます。


138 :136:2008/10/16(木) 18:27:00 ID:PGsyPZr7
>>137
キャップ化するのって、初心者には難しいですか?
 レベルとしてはRCAプラグのハンダ付けができる程度なんですが。


139 :137:2008/10/18(土) 23:25:57 ID:fiWYUbC/
>>136
ケーブルが作れるのなら全然問題ありません。
球から配線外して、その外した配線をキャップにハンダ付するだけなので簡単です。
ちなみにプレートキャップは6.35mm用です。


140 :136:2008/10/19(日) 12:57:54 ID:gQh+pJ6M
>>137
ありがとうございます。
 今度、プレートキャップ化してみようとおもいます。
 さらに、質問で申し訳ないのですが、入力セレクターの接触不良はでていませんか?
うちのはPhonoやAuxで右のスピーカーが鳴らないことがあり、ぐりぐりすると治ります。


141 :137:2008/10/22(水) 23:07:57 ID:9AT7A/7D
>>136
うちも接触不良ありますが、入力は1系統でしか使っておりませんので特別問題にしておりません。
ハインツでボリューム、セレクタ交換してもいいかもしれませんね。
それよりノブを新品交換したいですかねwww
あとはコンデンサ交換でしょうか。
そんなところです。


142 :136:2008/10/25(土) 20:11:22 ID:KLURy4Ex
>>137
 アノードキャップの取り付けができました。  
 セレクターは結局ぐりぐりまわしでなんとかしています。
ところで、ECC88は見ますが、PCC88というのは少ないみたいですね。

 

143 :137:2008/11/09(日) 09:28:14 ID:lUddTFng
>>136
実際やってみると案外簡単だったと思います。
PCC88(7DJ8)はテスラやテレフンケンなら手に入ると思いますよ。
オリジナルは何が刺さっているかわかりませんが、交換されるのなら極上ヴィンテージ管にすれば859は今までの音は何だったのかというくらい全くの別物になります。


144 :136:2008/11/09(日) 21:24:35 ID:KTA8O1TR
>>137
簡単というほどではなかったですが、できました。どちらかというと、あの黒いゴムみたいなのをはがすのがたいへんでした。  
 確か、CVCというPCC88だったと思います。テスラ、テレフンケンですか。
 探してみます。
 それと、真空管アンプは熱量が違うから、他の部分の耐用年数はどうなのかが気になってきました。
  うーん、こうやって、アンプいじりにはまる人は入っていくんだな。


145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/12(水) 22:36:40 ID:WNf02ohy
テレフンケンやテスラのPCC88に変えると具体的にどんな風に変わるのか教えて欲しいです。859に惚れ込んでいるので・・・プリ部のクォリティアップ と言う考え方ですよね。場合によっては即断即決で実行したい。


146 :136:2008/11/12(水) 23:06:07 ID:1r8qn7eO
>>145  
 テレフンケンのPCC88に3本とも交換してみました。音数が増えるというか、情報量が増えたような感じがします。
 音場も以前に比べて拡大しような感じです。


148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 01:08:22 ID:uJnGjups
859の使用真空管はEL519×2、ECC83×3、ですよね。
869の場合EL519×2、PCC88×2、ECC85×2と、少し違いますがこれでいいのかな?


149 :137:2008/11/14(金) 23:35:32 ID:m31+FINd
>>148
859はEL519×2、PCC88×3ですよ。

>>136
ワタシの場合はプリ管(テレフンケン)を替えた時の音の変化量より
パワー管(ムラード)を替えた時の変化のほうが大きかったですね。


151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 08:43:42 ID:O3S/tmy8
>149、ありがとうございます。
そうです859はEL519×2、PCC88×3ですね、中覗いたら、パラビッチーニのマークがプリントされていましたので球のメーカーはわかりません
テレフンケンのPCC88って入手困難なものなんですかね?初心者なので・・・


152 :137:2008/11/26(水) 21:43:29 ID:y56sgoCq
>>151
EARマークの入った球はどこ製なんでしょうかね。
テレフンケンPCC88は国内オクをチェックするとか、海外オークションでしょうか。
現在では通常のショップなどでマッチドトリオはまず手に入らないと思います。


153 :136:2008/11/27(木) 12:40:51 ID:Y1PHB5UH
>>137
EARの球は確か、ユーゴスラビアのものだと、管球王国で見たような気が。
>>151
 私はPCC88でググって買いました。


154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/18(木) 22:08:33 ID:CZGNr+UZ
EAR509が気になりますが、使っている人いますか?


155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/24(水) 09:09:17 ID:tncL7+Nt
>153
テレフンケンの◇マーク、ファルコンロゴのPCC88入手しました。
エコーの消え入り方が伸びやかで美しくなり、ディテールの表現が細やかで豊かになりましたね。
空間表現も広くなりました。
音でなく、より音楽的に充実した感じになったよ。


156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/27(土) 15:41:22 ID:8HfxOtRW
859の真空管は、EL519/509だったが供給できない(JJもあるけどトッププレートがない
859はトッププレートが必要)から、EARはPL519へスイッチしている。
実際、修理に出して純正EARマークをプリントされたPL519がついて戻ってきた。
音質はEARてだけで浮かれる人にはEARの純正マークがプリントされていれば、どうでもPLだろうがELだろうがいいんじゃぁない?
PL519自体はテクソルさんのHPみるとごまんと在庫があるので問題はなさそう。
但し、純正プリントじゃぁないからEARブランド至高主義の人には受けないか?
 俺は別ルートでフィリップスのPL519の新品を2本1万数千円で手に入れた。
PL519自身はそんなに入手が困難じゃぁなさそう。
マックトンさんなんか、EL519のOTLでたくさんEL519を使っているからストックしてるとこにはあるんだろう。
だけど俺は、859に興味がなくなり更に良い球アンプを見つけたから別れた。


97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 07:13:42 ID:+KdZFTs8
昨日uchiy1961さんから、NOS のTELEFUNKEN ECC83 for marantz #7 original 6本が届いた。
もちろんオクを通さない直接取引きです。(直だとuchiy1961さんは送料を無料にしてくれます)

早速届いた箱を開封して超驚いた!
発注してあったTELEFUNKEN ECC83 はもちろん最高の品だったが、頼んでもいないのに未使用新品元箱入りの旧TESLA ECC803Sが1本入っていました。
手紙が同封されていて、「比較試聴にお使い下さい。uchiy1961」と書いてあった。

真空管買うのならuchiy1961さんから買うほうが良いよ。1年間保証付けてくれるし。とても安心して買えます。
uchiy1961さんは、本当に親切な人だと思います。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1212015207/







21. 中川隆[-12109] koaQ7Jey 2018年5月07日 07:56:46: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13435]

▲△▽▼

パラビッチーニの真空管アンプの原点 Michaelson & Austin TVA-1

Michaelson & Austin TVA-1 \590,000(1979年発売)
https://www.google.co.jp/search?q=Michaelson+%26+Austin+TVA-1&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=MkqgU5yyGoP98QXPgIGoBw&ved=0CBsQsAQ&biw=1045&bih=924

TVA1 - KT88 Michaelson & Austin
http://www.youtube.com/watch?v=Bn2U7qfUC_w

出力管には選りぬかれたGEC製KT-88を採用しています。このKT-88の良さを最大限生かしつつ欠点を補うため、特別注文の巨大な出力トランスを搭載しています。回路構成はAB1クラスとしNFBは14dB以下に抑えられています。

管球式ステレオパワーアンプ
実効出力 70W+70W
外形寸法 幅457×高さ190×奥行280mm 、重量 32kg
http://audio-heritage.jp/MICHAELSONandAUSTIN/amp/tva-1.html


マイケルソン&オースチン TVA-1 1981年6月25日 菅野沖彦
 同社の代表機種として、すでに多くの機会に紹介され好評のアンプだ。私もステレオサウンド誌上で何度も、そのよさについては書いてきた。70W+70Wのパワーは、このパワー管としてはマキシマム・パワーに近く、この点で耐久性が気にならないではないが、俗にいう管球アンプらしさを超えたパフォーマンスが魅力の製品。創りはしっかりしているが、仕上げは高いとはいい難いく、欲をいうと、もう一つ緻密な味わいがほしい。
音質の絶対評価:9
http://audiosharing.com/review/?p=792


マイケルソン・オースチン TVA-1は、初段がECC83(12AX7)差動プッシュプルです。共通カソード側は定電流回路ではありませんが、マイナスに引き込んだ電源を使い、高抵抗で定電流回路に近い動作を実現しています。ドライバ段はECC81(12AT7)を使った半直結差動プッシュプルで、共通カソード側はここも定電流回路ではありませんが、それなりの高抵抗が入れられていますので、立派に差動回路として動作します。
流石に出力段だけは差動ではありませんが、それでもこのアンプは他のプッシュプル・アンプとは一味違う音がします。大いに触発され、参考になったアンプのひとつです。
http://www.op316.com/tubes/specialx.htm


マイケルソン&オースチン TVA-1 真空管パワーアンプです。奇才パラヴィッティの設計です。
回路は普通のKT88のPPですが、75W+75W出せるのは巨大な電源トランス+出力トランスによるものです。
音は非常に派手で、ドスが利きます。 ALTECのA5が吠えます!凄い!
ところが1時間も過ぎると音が変わります!!!!
しっとり聞かせるTVA-1と言える音です。
http://www.auduo-1.com/newgoods/M-N/MichaelsonAustin/TVA-1/TVA-1.html


たかはしたかはし 2006/01/12 16:50
現在メインアンプは自作者から落札した6550三結ppで25Wぐらいのものなんですけど、今度は定格どおりの70W、マイケルソン&オースチンのTVA−1にしました。
じゃじゃ馬でしょうね。かつての憧れのアンプです。
球も消耗しますけど、何かあるとスピーカーからとんでもない轟音が発っせられるとか。ちょっと怖いですが、それでも一度は使ってみたくて・・。オークションでいろいろ売りまくって、なんとか資金ができそうなので買っちゃいました。


WaldstimmeWaldstimme 2006/01/12 17:15
TVA-1ですか、いいですね。たしか設計はパラヴィッチーニ? 
届いたら、感想をぜひ聞かせてください(^^


たかはしたかはし 2006/01/14 12:47
TVA−1届きました。現在サブスピーカーで様子みてます。一応ハイパワーアンプらしい厚みが感じられます。しかし、修理に出した明細も一緒に付いてきたのですが、それを読むと電源トランスの100V入力を120Vタップに変更してあるとのこと、出力データも付いてましたが、それによるとクリップポイントで40Wあまり。Epが高いのでそうした方が良いとの説明がありました。

25年ぐらい前のアンプでしょうから、当初の性能が維持できないということなんでしょうが、それだったら最初にそれを説明してくれよ、という気分です。専門ショップを通して客の委託品を買ったのですが、これは売買契約としては重大な瑕疵ですよね。70W出力に惚れて買っているのですから・・。
修理済みですなんて言われたら当然それを期待しますよね。後で修理したところから連絡が入ることになってますが・・・。ものすごく重くて、もはや再梱包する元気もなく・・。これからメインスピーカーに繋ぎますが、いい音がしたとしても、今ひとつ心情的に乗り切れない気がします。オーディオにはそういうメンタルな部分も大きいですよね。なんだかなあ〜って感じですよ。「管球王国」の比較試聴で使っている新氏のアンプのコピーを自作者に作ってもらおうか、なんて考えも頭をよぎりますが、それだとこのアンプの購入価格の倍以上は軽くかかるでしょうし・・・。うまくいかないですね。


platycerusplatycerus 2006/01/14 13:47
たかはしさん、TVA-1は設計にかなり無理があるようで経年劣化が激しいみたいですね。。。初期性能を期待するのはちょっと無理かと(^^;;
http://topseller.jp/store/member/amp8/vv-amp/michaell/michaell.htm
にかなりの修理記録があります。


たかはしたかはし 2006/01/14 15:01
platycerusさん、ありがとうございます。メインのスピーカーに繋いでみました。エネルギッシュな音です。ただこれはいわゆるUL接続の音なんだろうな・・という感じです。修理した方とも連絡が取れて一応納得しました。

最大出力ってクリップ時の出力ということではないのですね。オリジナルに近づけたいのであれば117Vに電源を昇圧するトランスを使えばよいとのことです。まあ、安ければやってみようか、ぐらいな感じです。教えて頂いたサイトの方に修理を依頼するば、初期性能が復活するような感じですが、でも10万円かかるようですし・・、それに私には三結や2A3ppの音の方が合っているようで・・。付いていた真空管が新品なのでエージングしてみて、やっぱり合わないようならオークションに出品して、300Bppを買うときの原資にしようか、なんて考えてます。アホですね。


Waldstimme(WS)Waldstimme(WS) 2006/01/14 23:22
>たかはしさん。たしかに釈然としませんね。わたしのSA-5.1もじつは独立電源のアース回路がトランスメーカーによって変更されていてはじめのうちは戸惑いました。これは、近々自分でトランスを交換するのでもとにもどりそうですけど。platycerusさんのリンク先はなかなか評判が良くて、わたしもメンテをお願いしようと思ったことがありました。
でもせっかく憧れの機器を入手されたわけですから、しばらく音を聴くという原点を充分堪能したほうが精神衛生上いいですよ(^^


たかはしたかはし 2006/01/15 04:58
WSさん、どうもです。6時間ぐらい経過したら音が良くなってきました。当分はこれでいけそうだな、という感じです。音の透明感は2A3ppに譲るとしても、力強い低域に支えられた独特の味があって、ちょっと癖になりそうな気もします。原音とはちょっと違った方向でしょうが、情熱的な、官能的なとでも言いましょうか、オーディオならではの愉悦という感じです。
そのサイトの人に修理について相談したら、春ごろに、ということでしたので、それまでゆっくり考えようと思います。このアンプを修理した所の話では1年やそこらでは絶対に壊れないとのことですので、まあ春までだったら安心できそうです。サブシステムを売り払って修理代を捻出しようか、なんて今は考えてます。でもすぐに飽きたりして・・。
http://d.hatena.ne.jp/Waldstimme/comment?date=20060112


今使っているのはプリはマッキンのC-29ですが、パワーは ミカエルソン&オースチンのTVA-1というイギリスの真空管アンプです。

これがまた熱い音を出してくる。KT-88なんでMC-275系の音なんだろうけど力感と程良いレンジ感と鳴りっぷりの良さと余韻感、繊細感もしっかりありと、相当バランスが良いのです。

80年前後のオーディオ誌では、瀬川先生をはじめほとんどの評論家の方々も

「久々の熱い、惚れ惚れする音」

と絶賛していたのを思い出す。ちなみに、アキュのC-280とこのTVA-1が620Bを鳴らすベストな組合せとしていた。
http://www.fsinet.or.jp/~ash-k/ALTEC%20Site/altec010.htm


音を聞くと、初めTR(トランジスター)AMPと思わせる、これ真空管AMPと疑う!
この巨大(強力)なトランスがその原動力でしょう
マッキンのMC60/275の「サンドイッチ巻き+カソード帰還」による、高域の歪みの軽減の音とは対照的な、力強いく荒々しい低音の音が光ります。真空管AMPの中では、一度は聞きたい機種です
http://amp8.com/vv-amp/michaell/tva-1-7.htm


Michaelson & Austin TVA−1です。

80年代に一世を風靡した管球アンプ。これもひとつの憧れでした。で、買っちゃいました。

しかし、修理済みということで期待したところ、付けられてきた修理明細をみると、安全のため電源トランスの入力を100Vから120Vのタップに変更したとのこと。つまりこれを100Vのコンセントに繋げば設計よりも低電圧駆動ということ。

このアンプは真空管を定格どおりに働かせているところが売りだった。真空管は消耗品、ある程度早く切れても構わない、それと引き換えに、なんともエネルギッシュで「熱い」音を聴かせる、それがコンセプトだったはず。

かなりがっかり。最初に言ってくれよ、そんな大事なこと。それを事前に知らされたとしても結局は買ったとは思うが、それにしてもね、知っていたのと後から気づかされたのでは偉い違い。

修理した所に問い合わせたところ、部品の経年変化で設計どおりの電圧を掛けるのが危険だということ、それから真空管の長寿命化、そして、それぐらいの減圧は聴感上では違いがない、という長年の経験による、ということらしいが、私がこのアンプに求めているのは、そんなことではない。

目一杯働かせているという、そういう危険な香りと、その代償としての高音質、なのである。

頭に来て返品しようかと思ったが、なにせ38Kgの重量。もはや再梱包する元気もなく・・。

とりあえずサブスピーカーで音出しして様子をみた後で、メインスピーカーに繋ぐ。

たしかに「熱い」音は体感できたが、やはりいまひとつ、の感。これはUL接続の音なんだろうな、ぐらいな感想。

とあるサイトで、オーバーホールで初期性能を復活させてくれるという人のサイトを教えてもらって、見てみたら10万円かかるらしい。

ますますムカムカしてたら、そのうち音が良くなりだした。

これは・・・、いいんじゃないか。原音とはちょっと違った方向の音だが、思わず引き込まれる。力強い低域に支えられた、まぎれもなく「熱い」音である。大げさにいうと麻薬的、癖になりそうな音質。
http://blogs.yahoo.co.jp/magagiok/22580135.html


MICHAELSON & AUSTIN TVA-1

かなりのハイパワーアンプですので、チョイ寿命が短めです。もう使っている人いないかな?

何台か修理(改造)しましたので、僕なりの経験です。整流直後に入っている800μのコンデンサー二個。ブルーの奇麗なコンデンサーですが、兎に角パンクしやすいです。単にパンクだけで済めば良いのですが、其のコンデンサーの下側に電源基板があって、電解液が掛かり全てオジャン。

良質な国産に替える事をお勧めします。此れの設計者は半導体に慣れてしまっている様で、800μは大き過ぎ。精々100μ。でも此れではリップルが取れ切れない。

そこでチョークです。2〜3Hで十分です。チャントしたπ型フィルターを作って上げましょう。残留ノイズも減り、音質もはるかに上質に。更に故障も減る一石三鳥の改造です。

プッシュブルですから理論上はリップルが有ってもハムの発生は無い。との設計でしょうが、経験不足を露呈しています。

バイアス回路の22μのコンデンサーの質で、音色は面白い程変わります。好みのコンデンサーを見つける楽しみが有ります。

KT88のカソードに入っている47Ωは電流チェック用ですが、完全に狂っているのを何個か見受けました。それに気付かずに電流調整をしますと、プッシュブル動作が出来ません。シッカリとした抵抗に交換です。

トランス類は丈夫ですので、若干手を入れるだけで使えるアンプです。
http://hayashilab.syuriken.jp/autva101.htm





22. 中川隆[-12108] koaQ7Jey 2018年5月07日 08:06:12: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13435]

▲△▽▼

ソナス・ファーベル特別試聴会 PHILE WEBコミュニティ 2008年8月28日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1519/20080828/6853/

ソナス・ファベールの特別試聴会とやらへ行ってきました。


試聴した機種は次の3つ。

Guarneri Palladio
Cremona M
Minima Vintage


試聴会は、Guarneri Palladio から。

アンプは、プリが EAR 868 でパワーが EAR 509mk2 という組み合わせ。


EAR 868は、一般的にはあまり知られていないと思うので、簡単に紹介します。

EARには912というチューブプリアンプの傑作がありますが、その基本的な内容をEAR 864の筐体に移植したものです。この製品、かなりお買い得だと思います。

個人的なことを言えば、EARの912 は、私のお気に入りのプリアンプの一つです。

私は、ソナス同様に EAR も大好きなのですが、残念なことに、この組み合わせは、好みに合いませんでした。おそらくこの組み合わせを好む人もいるかと思いますが、私の好みからすると、少し音が膨らみすぎで、もっとシャープさが欲しいと思いました。

EAR の押し出しの強さが、重苦しくなってしまったような感じをうけます。

大好きなスピーカーと大好きなアンプを組み合わせて、うまくいけばいいのですが、そうはならないのがオーディオの厄介なところです。

実は、今回だけでなく、以前にも何度か EAR とソナスの組み合わせを聴かせてもらった事があるのですが、個人的には、相性は良くないと思っています。

EAR の音は、行きつけだった店のリファレンスなので、良く知っているのですが、タンノイやオーディオベクターとの組み合わせで聴くEARの素晴らしさがソナスとの組み合わせでは感じられないのです。

しかし、面白いことに、プリもパワーも別のメーカーにして、フォノイコだけをEARにすると、EAR とソナスとの相性は良いのです。

ワン・クッション(プリとパワーで2クッションか)あるからでしょうか。
それにしても、こうなるとオーディオの相性なるものは、さっぱりわかりません。

最後に、Minima Vintage を試聴。

CDプレーヤーは、ミュージカル・フィデリティのA1 CD PRO2

アンプは、同社のA1。あの名機A1の復刻です。

言うまでもなく、ミニマも復刻です。

試聴会の開始前には、私一人でじっくり聴かせてもらっていたのですが、この組み合わせは、実に素晴らしい。まさしくベスト・マッチでした。

たしかにクレモナMに比べればスケールの面で劣りますが、そんなことはどうでもよくなります。

音楽がここにある、これで充分と思わせます。

特に、ベースと女性ボーカルのシンプルな組み合わせの浜田真理子の『ラストダンスは私に』の浸透力のあるサウンドには、まいりました。

私の当てにならない記憶では、オリジナルのミニマとミュージカル・フィデリティA1の組み合わせは、もう少し中域が濃かったような気もしますが、 私の好きなオールド・ソナスのあのえもいわれぬ甘美な音が、かなりの割合で再現されています。

この組み合わせは、プレーヤー、アンプ、スピーカーのトータルで100万円ほどで、今回の3つの組み合わせのなかでは、もっとも安価ですが、 一番欲しいと思ったのがこの音でした。

この組み合わせでは一つの世界が見事に出来上がっています。
別の見方をすれば、完結しているといえるかもしれません。
可能性とか発展性ということでは、他の二つのほうがあるでしょう。


当たり前のことですが、スピーカーを生かすのも殺すのもアンプ次第ですね。

ミュージカル・フィデリティのA1とミニマの組み合わせは、シンプルに音楽を楽しむには最高の組み合わせだと思います。昔、実際にこの組み合わせ(両方ともオリジナル機)で使っていた知り合いがいたのですが、実にセンスがいいと感心したものでした。

ほんとうに、組み合わせの妙というのは、オーディオの面白さですよね。

相性がよさそうと思ったものがうまく行かなかったり、逆に意外なもの同士の相性がよかったり、まったく不思議です。


ミニマ・ヴィンテージ、これはすごいです。

どのようにすごいかといいますと、今回、家で音楽を聴いているならともかく「オーディオ試聴会」に来ているのですからオーディオ機器の再生音の微妙な差異のほうに聴覚を集中させていました。

それにもかかわらず、ミニマ・ヴィンテージとA1の組み合わせでは、いつのまにかオーディオとしてどうのこうのということは考えなくなっているのです。

音楽に浸りきっていたのです。すごい浸透力です。

そして、聴き終わったときには、Guarneri Palladio やCremona M を差し置いて、「ミニマで十分」という結論になってしまうというすごさ。

今回の試聴会のメインは、ミニマ・ヴィンテージだったのか?と思ったぐらいです。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1519/20080828/6853/


EAR は基本的には QUAD の静電型スピーカーと ハーベス、スペンドール、ロジャース等の BBC Monitor スピーカーにしか合わないのですね。


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c13

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
14. 中川隆[-10404] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:20:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1899]
EAR V12とHARBETH HLCompact 7ES-3の相性
by 楠 薫 2014年2月08日(土) 04:06


V20とHARBETH Compact 7の時もそうでしたが、EAR V12って、HARBETH HLCompact 7ES-3と相性、良いですね。

低域の伸びやかさも、一歩間違えると、モッコリ寸詰まり音になるところを、ギリギリのところで止めて、いかにもローエンドが鳴っているような響きの良さを聴かせてくれます。

たぶん、実際の周波数帯域は、そこまで出ていないのでしょうが、らしく聴かせてくれます。

中高域は十分伸びているのにうるさくなく、みずみずしさに透明感もあって、V20の時のような、ややこぢんまりした感じでは無く、等身大の色気を感じさせます。


Re: EAR V12 by 楠 薫 2014年2月09日(日) 10:31

EAR V12で鳴らすHARBETH HLCompact 7ES-3とSonus Faber Stradivari Homage。

意外にも、その差はEAR V12色に染まってしまって、値段ほどには感じません。
First Watt SIT-1で鳴らすHARBETH HLCompact 7ES-3とSonus Faber Stradivari Homageでは、その解像度と空間描写能の圧倒的な差を感じさせて、Sonus Faber Stradivari Homageにすぐ軍配が上がったのですが・・・・・・。

Sonus Faber Stradivari HomageとFirst Watt SIT-1の組み合わせは、超高解像度のせいもあって、まるで指揮者の立ち位置で細かな音の一つ一つをチェックしているような感じ。

一方、HARBETH HLCompact 7ES-3とEAR V12の組み合わせは、細かな音の一つ一つよりも、響きの良さを楽しむと言うか、やや残響の多い極上のホールで音に包まれて聴いている感じです。

HARBETH HLCompact 7ES-3の箱を程よく鳴らして低域の量感を出し、いかにも低域が出ているような、そう、タンノイのスターリングの時にも感じた、音像型のスピーカーの良さをうまく引き出しているように思います。

中高域の色気については、さすがのFirst Watt SIT-1もEAR V12には敵いません。

ステレオサウンドなどでは、HARBETH HLCompact 7ES-3とFirst Watt J2の組み合わせが絶賛されていましたし、私も以前はその組み合わせがHARBETH HLCompact 7ES-3を一番よく鳴らす組み合わせと思っていましたが、頑張ってもうちょっとお金を出して、EAR V12を入手する方が、ゆくゆくは余計な出費を控えて、音楽を心から楽しめる組み合わせかと思った次第。

p.s.
 EAR V12とSonus Faber Stradivari Homageの組み合わせは、某中二病患者に言わせると「エロい音」だそうです。(^^;

 中学生でも、音の違いがわかるくらいですから、EAR V12って、本当に凄いものです。

 「それはいいけど、ちゃんと受験勉強、しろよな」と言ったら、
 「うち、中高一貫だから、今の成績なら余裕」だと。まるで凸守みたいなヤツだな。

 姉は大学受験で大変な時期に、自分はそれを横目に遊んでいるとは・・・・・・。


EAR V12 & HARBETH HLCompact 7ES-3 by 楠 薫 2014年2月12日(水) 00:32

今、EAR V12 & HARBETH HLCompact 7ES-3の組み合わせで、シノーポリのブルックナーを聴きながらこれを書いています。

ブルックナーの交響曲は音の饗宴みたいな部分があって、インバルのようにそれを豪華絢爛に鳴り響かせてくれるのも良いのですが、チェリビダッケのように思索的に聴かせてくれたりするのも、一つの手法だとは思いますが、シノーポリはカラヤン顔負けの美しさと色彩感、細部の練り上げ方も見事で、EAR V12 & HARBETH HLCompact 7ES-3の色気のある美しいサウンドは、ドレスデン・シュターツカペレの響きの良さをうまく引き出してくれるようです。

それにしても、2001年に急逝したシノーポリ。まだ若かっただけに、残念でなりません。

シノーポリは1987年1月、フィルハーモニア管弦楽団と共に来日した際、桐朋学園の卒業生も含めた選り抜きの奏者でベルディ「運命の力」序曲の非公開授業を行ったそうで、
http://www.korngold.jp/sinopoli.html


その時の演奏を聴くことが出来ます。

桐朋学園は弦楽器の音の厚みで有名ですが、なんのなんの、管楽器も好演しています。

個人的には1977年の吹奏楽コンクール全国大会で聴いた、西宮市立今津中学校吹奏楽部の演奏が今まで聴いた中では、プロのオケも含め、ピカイチだったのですが、さすが、桐朋学園。

特に管楽器の音の伸びやかさやアーティキュレーションが格段に優れています。
シノーポリの細部の磨き方は本当に素晴らしいですね。
それにしても、これ、勝手にDLして聴いても良いんでしょうか? (^^;


Re: EAR V12 by Grand Chariot 2014年3月02日(日) 12:43

いやぁ、同じハーベスES-3ユーザーにしてみれば心穏やかならず!
イヤなアンプ買いましたね(^_^;)。

あんなふうにどんなふうになるか、おおよそ想像がつくところが実にイヤらしい(笑)

僕が進行性膵癌にでもなったら、こんな麻薬パッチ貼って頂戴!

Re: EAR V12 by 楠 薫 2014年3月03日(月) 19:04

ども、です、Grand Chariot さん。

>いやぁ、同じハーベスES-3ユーザーにしてみれば心穏やかならず!
でしょ、でしょ。

>イヤなアンプ買いましたね(^_^;)。
イヤなことはないですよ。ちょっとエッチっぽい音ですが。(^^;

>こんな麻薬パッチ貼って頂戴!
エロ・パッチですね。了解しました。(^^)/

それにしても驚いたのが、ソナスで聴く音と、HARBETH HLCompact 7ES-3で聴く音の差があまりないこと。
よっぽど、EAR V12の支配力が強いのでしょうね。


Re: EAR V12 by 楠 薫 2014年3月14日(金) 19:10

なんだか最近、EAR V12とHARBETH HLCompact 7ES-3でしか聴いていないような気が・・・・・・(^^;

エージングが効いてきて、実に伸びやかに色っぽく、男心をくすぐるツボを心得た鳴り方、してくれます。

特に女性ボーカルの、ブレスの瞬間の息づかいのバリエーション、ここまで違うとは驚きでした。

改めて、坂本真綾さまの発生時の舌の使い方に、脱帽でございます。
http://f-av.info/bbs/viewtopic.php?f=3&t=103&sid=fcb3e203464562f9233a90bad4e05b6e

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c14

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
15. 中川隆[-10403] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:21:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1900]
最近は、
EAR / V20 / ¥498,000
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage124.htm

のヤフオク落札価格が 30万円前後まで上がってきましたね:


ヤフオク! - 「EAR」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search;_ylt=A7dPDi01WVxa1w8AAiR8WDd8?p=EAR&aq=-1&oq=&fixed=0&ei=UTF-8&slider=0&tab_ex=commerce&auccat=23792&x=0&y=0


EAR V20 はスペック上の実行出力は20wだが、所有していた友人の話では草が生えるほど非力で「本当に20wあるのかこれ?」という製品仕様だったそうです。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c15

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
16. 中川隆[-10402] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:24:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1901]
オーディオ逸品館 製品テストリポート
http://www.ippinkan.com/test_menu.htm

オーディオ逸品館 真空管アンプ聴き比べ アンケート結果 1998年
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage124.htm


真空管アンプ比較テスト。

EAR              859
EAR              V20
EAR              834L + 861
ROGERS           E20a TUNED BY IPPINKAN


雨後の竹の子のように、次々と真空管アンプが発売されています。何故、今更一度切り捨てられた技術である「真空管アンプ」が生産されたり、挙げ句の果ては「復刻」されたりするのでしょう。それは「音質的に魅力的である」ことに他なりません。

しかし、「音質的に魅力的」であることは、「音楽を楽しむためにはかえって有害」であったり、「特定のジャンルのソフトしか上手く鳴らせない」などの弊害を生むことが多々あります。そこで、4種類の真空管アンプを「公平」に試聴いただいてアンケートにご協力いただきました結果を報告させていただこうと思います。


比較のポイント


1.価格と音質は比例するか?


2.方式(シングル・プッシュ)と音質に関連はあるか?


3.使用真空管と音質に関連はあるか?

使用機材 種別 メーカー 型式番号 標準価格

スピーカー :タンノイ キングダム15 \2,400,000

CDトランスポート : エソテリック P−0 \1,200,000

DAコンバータ : エアボウ DAC−1A \290,000


※今回、イオンツィーターなどの補助スピーカーは使用していません。

比較しようとするアンプ


@ EAR / 859 / ¥448,000

5極管EL519をクラスAエンハンスド・トライオード接続にて使用した「シングル」アンプ。

出力        13W × 2
周波数特性    20Hz−20KHz (±0.5dB)


A EAR / V20 / ¥498,000

出力段に、傍熱3極管ECC83(12AX7)をChあたり10本使用して、出力20Wを得ている前衛的真空管アンプ。


出力        20W × 2
周波数特性    10Hz−100KHz (±0.5dB)


⓷ ROGERS.E20a TUNED BY IPPINKAN
               / ¥290,000

ROGERS/E20aをベースに、電解コンデンサー・カップリングコンデンサー・真空管を「全数交換」してチューンナップされた逸品館オリジナルアンプ。出力管は6L6GのプッシュプルA級増幅。

出力        18W × 2
周波数特性    20Hz−20KHz (±0.5dB)


C EAR / 861 / ¥588,000     
EAR / 834L / ¥198,000

861はパワーアンプ、出力管はEL519のプッシュプル。
834LはECC83とECC82を使用したラインレベル・プリアンプ。

出力        32W × 2 (64Wモノラル)
周波数特性    20Hz−20KHz (±0.5dB)

比較試聴に用いたソフトとアンケート結果

試聴に先立って、各アンプの出力を同一に設定(CD最大音量時に6W)。
すべてのアンプは前日より通電し、十分ヒートアップされた状態で試聴開始しました。


1) J.S.BACH:BWV1001-1006
NATHAN MILSTEIN

バイオリンのソロ。演奏と録音が素晴らしく、バイオリンから直接耳に届く音とホールの残響音の区別がハッキリとできるかを聞き取るのが狙い。
アンプの立ち上がりが悪いと、バイオリンに冴えがなくなり、楽器の音が混濁してしまう。


結果:キングダム15との組み合わせでは、[834L+861が平均的に点数が高く」、音質的に優位だと認められたようです。
他の3機種の製品については好みの差程度の差であると判断できそうです。
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage124.htm

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2) ANTON BRUCKNER:No.7
MUSSORGSKY:展覧会の絵
 SERGIU CELIBIDACHE

「海賊版/オーディ・オール/AUD-7009-10」・2枚組の内、「展覧会の絵/第一楽章」を試聴しました。
低音から高音、ピアニッシモからフォルテまで非常にレンジが広く、アンプの基本的性能を聞き分けることができます。


結果:交響曲でも、[834L+861の平均点が高く]バイオリン・ソナタのテスト結果とほぼ同じ傾向となりました。
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage124.htm


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3)xrcd/SAMPLER

CDのフォーマットには一切の変更なしに、「マスターテープ再生機器やケーブル、CDプレス機器」の品質にこだわって高音質化をはかったCDソフト。
楽器にマイクを近接させて「明瞭度」を高め、「ミキサーで音場を作り」マルチマイク録音されています。今回は、一曲目を試聴しました。
各アンプの音の癖が、楽器の音にそのまま反映されるため、アンプの音作りを聞き分けることができるはずです。


結果:このテストでは[859]の点数が低くなりましたが、他のアンプと比べて中・低域の厚み(シングルアンプでは限界)が不足した結果だと思われます。サックスの厚みが他の3機種より寂しかったように感じました。
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage124.htm


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4)A Song for You
   Chie Ayado

自主制作盤に近いJAZZヴォーカル。録音機材もプアで音質も褒められたものではありませんが、「奏者のハート」が熱く聞こえてきます。
「録音の善し悪し」による「音の善し悪し」ではなく、アンプの持つ「JAZZ的な音楽表現力」を聞き分けるのが目的です。


結果:今まで最も高得点をマークしている[834L+861]と[E20a]が、ほぼ同等の評価を得ています。もちろん、他の2機種もそれに劣らない得点をマークしています。E20aが高音質なパーツを使用していること、「音楽の躍動感」を重視して音造りをを行った結果ではないでしょうか。


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5) TITANIC
ORIGINAL SOUND TRACK

アンプの「歪み」が大きければ「音が変わって聞こえる」ため、「アンプの物理特性」が、「音楽性」に反映され易いソフト。
一曲目を試聴に用いました。

結果:ここでも、[834L+861]と「E20a]が高得点をマークしています。個人的な音の好みが反映しにくいテストで高得点をマークした「この2機種のアンプ」が基本に優れていると考えられそうです。V20の得点がそれらに比べて低いのは「個性的な音のアンプ」であるためでしょう。
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage124.htm


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各アンプの音質評価のアンケート (文章による)

A)
859:音がきれい
V20:859に比べて明るい音
E20a:デザインがいまいち、音は軽い
861:パワー的な余裕を感じる


B)
E20a:個人的にはこれが一番好きだ

機種が多く比較が疲れる、オーディオはデザインも重要だと思うがやはり音質(E20a)の方が重要だと感じた


C)
859:少しざわついたような印象、曇った感じ、低音が弱い
V20:アルトサックスの低音の響きがよい、極低音の響きがわざとらしい
E20a:量感があって良い、歯切れがもう少し欲しい、中域が少しうるさい
861:すっきり感があって良い

評価には、個人的な好みがかなり入っていると思います


D)
859:透明感があり、あっさりしている
V20:他のアンプと表現がまったく異なり、逆相成分を拡大しているように聞こえる
E20a:ノーブルではあるが、キレが良くない、厚みがない
861:厚みがある

E)
859:今回の組み合わせでは一番好き、リラックスできる
V20:アピール度は一番、華やかで低音の押し出しもすごい、癖が強そう
E20a:上手く表現できないが他の3機種とは何か違う、音のきめが粗く感じた
861:859を濃厚にした感じ、傾向としては好きだがこってりしすぎ

大型のフロアスピーカーは低域が分厚くてうらやましい。全身を音で包まれているみたいでとても気持ちがいい。859が良いと感じたのは自分の聞き慣れた音に近いからでしょう。


F)
859:こじんまりとバランスが取れていて良い
V20:音の情報量の多さを感じたが、長く聴いていると疲れるような気がした
E20a:音作りが優しい感じがする
861:高音がすごくきれいで奥行きがある、長時間聴いていても疲れないと感じた

G)
859:滑らかで艶もあるが、レンジ感が狭く平面的に聞こえる場合もある
V20:張りがある、透明感も高く音楽的、タイタニックは音離れが悪かった
E20a:音場が大きい、透明度もある、少し粗い感じがある。
861:エネルギッシュでゆとりがある、音場も広く深い、解像度も高い

今回300Bが聴けなかったのが少し寂しかった。

H)
859:しっとりしていて優しく感じるが、ソースによっては力強さに欠ける場合がある
V20:音に幅がありしっかりしている、メリハリがあるが長時間聴くと疲れるかも
E20a:ソースを選ばずそれなりに聴けるが、これといった特徴がない気もする
861:セパレートなのでもっと力強いかと思ったが、以外と優しい音に感じた

I)
859:真空管アンプらしい暖かく聞き易い音で音楽が楽しめる
V20:真空管アンプらしくない音の立ち上がりの速さ、反応の良さが魅力的
E20a:全帯域を豊潤かつキレの良い感じで音が出て来る感じがする
861:859より空間の透明度が高く、スケールの大きな音が聴けるように感じる

ウッドハム300Bが入ったら聴いてみたい。

J)
859:高音部の声は4台中ベスト、他に比較してやや奥行きがない、低域がやや薄い
V20:サウンドステージが広い、低域がやや出過ぎている、音のバランスがやや悪い
E20a:中域の濃密さが心地よい、バランスがよい、低域の重心がやや高い
861:E20aと近いイメージ、ただし濃密感な帯域が低域よりな感じ、声がやや薄い

アンプの違いもさることながら、ベースの音の良さに驚いた。楽しかったので次回も是非参加したい。

K)
859:音のスケールがやや小さい、硬さがある
V20:丸みがあるが、全体にややぼける
E20a:高音が切れる、やや硬さがある、透明な音質
861:バランスがよい、柔軟な音質

ソフトとの相性でアンプの評価が変わることを初めて知りました。クラシックにおける金管と弦の響きの違いがあることがわかった。このような聴き比べは自分と機器の相性を探る上で適していると感じた。

L)
859:バランスがよく明瞭だが厚みがやや足りない
V20:ゆったりとして厚みがありレンジも広いが、明瞭度が低い
E20a:中域の響きがよい、素直
861:音楽性が大きい

いつも参加でき感謝している


M)
今回のように性格の似ているアンプの比較も面白いが、個性的なアンプの比較も是非行って欲しい。いずれにしても今後も様々な製品の試聴会を行って欲しい。


N)
859:4機種の中では一番標準的
V20:独特の響きの柔らかさが魅力的、ヴォーカルでは力が足りない
E20a:細かな表情が少し欠けるがそれが艶になっている気がする、ヴォーカルはよい
861:音色、響きともに最高


O)
859:全般に質感がある
V20:質感がある
E20a:ヴォーカルは気持ちいい、雰囲気がある
861:情報量は多いと感じる

初めての経験であり評価は難しい。機器の長所と短所の説明は、機器購入に際して参考になると感じた。


P)
大変有意義な会と思っています。毎回参加したいと思います。特に、真空管やアナログ関係の試聴会を希望します。


Q)
859:分離がよく、透明感解像度に優れる。
V20:音の角が丸い、全体にダレた印象
E20a:楷書的、細かな変化に乏しい気がする、オーソドックス
861:開放感があり、力強い、解像度も十分

点数については相対的な評価をしています。[834L+861]の開放感は魅力ですが[859]透明感は捨てがたいものがあります。


___

総評

アンケート結果から見て、キングダム15には「834L+861]が最も良い選択であろうと考えられます。実際に私が聴いていても「癖が少なく、音楽をきちんと表現」していることに好感を持てました。

859は、高域の透明感には非常に優れたものがあり、大型スピーカーよりむしろ切れ味の良い小型2WaYスピーカーとの相性がよいのでしょう。小型−中型のスピーカーで小編成の音楽や、バラード系のヴォーカルを聴くには、真空管アンプ中で現時点でもベストアンプであると思います。

V20は、「良くも悪くも個性的なアンプ」であるといえるでしょう。各人のアンケートの点数もばらつきがやや大きいようです。特定の装置や特定のCDソフトを心地よく聴きたい場合や、V20の音質に惚れ込むなら、ベストなアンプだと思います。

[E20a/TUNED BY IPPINKAN]は、他のアンプに比べて半分以下の価格であるにも関わらず、「同等の評価」を得ることができました。キングダムとの組み合わせでは、獲得得点は「第二位」だったのですからりっぱだといえるでしょう。

自画自賛などしたくはありませんが、「逸品館チューン」の有効性が認められたことは嬉しい限りです。外観には癖がありますが、音質は癖が少なく透明感も高く、現在発売されている真空管アンプの中でもベストサウンドな一台であることは間違いないと思います。


追記

98年12月5日に、C.R.D / Woodham 300Bをモノラル接続して試聴する機会を得ました。

結論だけ述べれば、このアンプは「モノラル」で使用すべきです。音質の癖がとれ、帯域は広がり、解像度は上がり、にわかには信じられないほど音質は向上します。また、ステレオで使用する場合でも、プリアンプを併用することで音質はかなり向上するでしょう。

おすすめのプリアンプは、EAR-834L・C.R.D-カルメンタです。
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage124.htm





30. 中川隆[-12107] koaQ7Jey 2018年5月08日 06:26:58: b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13456]

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オーディオ逸品館 真空管アンプとトランジスタアンプの音質と性能比較リポート アンケート結果 1998年
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage120.htm


真空管アンプ vs トランジスターアンプ 比較テスト。

C.R.Developments    Woodham 300B Classic
EAR              V20
EAR              859
LUXMAN           C7i/M7i
AURA             VA80SE TUNED BY IPPINKAN/Ver.2


アンプはコンポーネントの心臓部。当然、その選択はとても難しく、また楽しいことでしょう。
しかし、アンプはスピーカーと組み合わせたときに、初めてその本当の姿を現すのです。
なぜなら、テストベンチで使われる「負荷」は変動しない抵抗ですが、「スピーカーという負荷」は、音に合わせて常に変動するからなのです。

今回は、実際に使用される状態に近い負荷をかけてテストしました。

使用機材をご紹介いたしましょう。


スピーカー          B&W     MATRIX 802シリーズ3
CDトランスポート      CEC      TL−5100.Super
DAC             AIRBOW   DAC−1A

比較したアンプ

@ C.R.Developments  Woodham 300B

精密に復刻された、「ウエスタン300B/レプリカ球」(正規輸入品・完実電気保証付き)を使用した、300Bシングルアンプ。

ドライブ段は、6SN7.A級2段増幅+3段目はカソードフォロアー。
出力トランスに300Bアンプとしては、世界で初めてトロイダルトランスを採用。

直流点火方式により、残留ノイズを低減。(0.3mV以下)
革新的な回路設計で、10KHz−50KHz/0−3dBの広帯域を実現。
完全無帰還回路。
出力は、7W+7W。
価格は¥398,000(40台まで) ¥450,000(41〜80台)

特徴
リンク端子と、リンクケーブル(付属)を使い、スピーカー端子の接続を変えれば、出力12Wのモノラルアンプとして作動。
従来のパラシングル(出力トランスを並列接続)ではなく、完全なパラシングル(出力トランスを直列接続)アンプとして作動。

リンクケーブル
  付属のリンクケーブル

A EAR  V20

小型双3極管・ECC83を、出力段片チャンネルあたり10本使用した、世界で初めての「大出力ミニチュア管」アンプ。

出力 20W+20W ・ 周波数特性 10Hz−100KHz/0−3dB
価格 ¥498,000(9月現在)

特徴
完全無帰還回路にも関わらず、出力トランス式・真空管アンプとしては異例の周波数特性を実現。
トランジスターアンプ並の「物理特性」を持つ真空管アンプ。

⓷ EAR  859

EL519(5極管)をエンハンスド・トライオード接続により、3極管と同等の動作を実現。
全段DCカップリング接続により、音質劣化の原因となるカップリングコンデンサーを排除。

出力 13W+13W ・ 周波数特性 20Hz−20KHz/0−0.5dB
価格 ¥448,000(9月現在)

特徴
逸品館で一番人気のある真空管アンプ。ベストセラー(50台以上)を記録。
真空管アンプとは信じがたいほどの「濁りのない透明感」と「音の立ち上がりの速さ・明瞭度」


C LUXMAN  C7i / M7i

98年にマイナーチェンジを受けた、C7/M7の後継モデル。
プリアンプでさえ、18Kgに及ぶ「高剛性・物量投入」アンプ。

出力 150W+150W(8Ω) ・ 周波数特性 10Hz−100KHz/0−1dB

価格 C7i/¥350,000  M7i/¥350,000

特徴
多機能・価格以上の立派な外観・ロングライフ製品による信頼性・安全性
国産アンプに要求される、品質を低価格で実現。
BTL接続により、460W(8Ω)のモノラルアンプとして使用可能。(M7i)

DAURA    VA80SE TUNED BY IPPINKAN Ver2.0

97年に生産を完了した、AURA VA80SE の逸品館オリジナルチューンナップ最終モデル。
10台限りの限定生産。(残り5台・9月8日現在)

MOS−FET・シングルエンドプッシュプル回路による高純度サウンド。
出力 45W+45W ・ 周波数特性 未発表


特徴
AIRBOWの開発で培った「高音質化テクニック」を惜しみなくVA80SEに投入。
通常オーディオ機器には使用されないような高価なコンデンサーを始め高音質パーツを多数投入。
各部コンデンサーの次定数を最適化。S/Nの大幅アップ、低域の充実、透明感の飛躍的向上を実現。
輸入代理店「ユキム」の公認を獲得。無改造品と同等のアフターサービスを実現(メーカーにても修理可能)。


______


低域再現能力テスト

真空管アンプとトランジスターアンプの最も大きな違いは、「アウトプット・トランスの有無」です。

「アウトプット・トランス」とは「磁気結合により信号を伝える」ことを示しますが、この方式では「周波数が低くなればそれに比例して、出力の低下・歪みの増加」が避けられません。

従って、「能率の低い小型スピーカー=アンプの駆動力を必要とするスピーカー」を駆動することが理論的には難しくなります。

しかし、逆に「フィードバックが少ない・あるいは無帰還」回路や、トランス結合による長所として「スピーカーの逆起電力の影響を受けにくい」という長所も合わせ持っています。


低域再現能力は、

真空管シングル(300B/859)<真空管プッシュ(V20)<トランジスタ−(C7i+M7i/VA80)

となるはずです。


まずアンプの出力を一定にするため、CDからホワイトノイズ/−20dBを入力してスピーカーを駆動して(音を出しながら)
交流出力を0.3Vに設定しました。
これで、理論的にはCDのOdB(最大出力)時には交流出力3V=約1.1Wとなりますから、どのアンプの最大出力も越えません。

ずいぶん、小さな音のように感じられるかも知れませんが、CDの録音レベルによっては「静かなリスニングルーム」で時としてボリュームを下げなければ周りが気になる位の音量は出ます。この設定は、通常家庭で使用される程度の音量です。

 

この表
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage120.htm


は実際に0dBの各周波数の正弦波を入力し、測定したスピーカー端子の交流電圧(単位はV)をテスターで測定した簡易な実験ですが、アンプのスピーカー駆動能力のある程度の傾向はつかめるはずです。また、この程度の実験なら誰でもできる(追試も可能)と思います。

「音源」は、テスト信号が録音されたCDソフトを使用しています。この装置で発生させる「20−20KHz」は、DACの開発時に、きちんしたデーターがとられており、簡易ではあっても「信頼できるテスト音源」になり得ます。

一番上の行にある、「−20dB」は、ホワイトノイズ−20dB入力時の出力電圧です。LUXMANのみ電圧が異なるのは、ボリュームがアッテネーター方式であったため、同一にできなかったものです。

出力電圧は、ほぼ出力音圧(音の大きさ)に比例しているとお考えいただいて差し支えありません。実際の聴感もこの表とほぼ同じでした。

電圧が低いと言うことは出力が小さいと同時に、「歪みも大きい」ことを示しています。

10KHzを越える、高い周波数ではどのアンプも出力電圧が低下していますが、これは「スピーカーのインピーダンスの上昇」によることも大きいと思います。この辺りは「テストベンチ」では、決して再現しない現象です。

ウッドハムの公称・出力周波数特性 10Hz−50KHz(+3dB−3dB)という数字は、ぎりぎりの線だと思われます。ただし、フィードバックをかけない(無帰還)のシングルアンプであることを考えれば納得できます。

低域の再現を他の4台は、だいたいクリアーしています。トランジスターアンプ2台の特性がよいのは当たり前ですが、V20の低域の出力低下の少なさが目を引きます。


_____


実際の低音や音質はどうでしょうか?

テストに際して、すべてのアンプは「5時間以上」ヒートアップされています。ただし「300B」だけが「十分にエージングを完了している」とは言えない状況であったことを前もってお断りしておく必要があると思います。
テスト時点での「300B」の当社における総運転時間は、「約70時間」程度です。メーカーで出荷前にある程度の時間は鳴らされていると思いますが「十分」ではないでしょう。


______________


1) チェンバロのソロ(エディット・ピヒト・アクセンフェルト/バッハ:パルティータ全集/カメラータ:20CM−464−5)
を再生してみました。

http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage120.htm


このテストではアンプの基本的な物理的再現能力が判ります。

 
各弦の分離/解像度感
直接音とエコーの分離
直接音とエコーバランス
右手と左手の分離
全体のバランス
音の立ち上がり
音の立ち下がり
レンジ感
S/N感

コメント

300B
楽器と空間が一体となって鳴る感じ。
楽器から離れて聞くイメージ


V20
強調感がなく全体のバランスがよい。
独特の艶が乗る。


859
バッハらしく端正な表現。
辛口の音質


C7i/M7i
ややメリハリが強い感じ


VA80
一度でもお聴きいただければ御納得いただけると思います。

____

最初の項目、「各弦の分離」でアンプの解像力が判ります。この項目の評価が高ければ、細かな音が聞こえることになります。

次の項目、「直接音とエコーの分離」で微少信号の分解能が判ります。この項目の評価が高ければ、「交響曲のフォルテ」で十分に音像が広がり、空間が広く取れると判断できます。しかし、組み合わせるスピーカーやCDプレーヤーでこの結果は変わりますのでご注意下さい。

「直接音とエコーのバランス」で「音楽全体への色づけの度合い」を判断できます。
この項目で「◎」がなければ、「個性の強いアンプ」であるといえるでしょう。


「右手と左手の分離」で「低域と高域のバランス」が判ります。この項目の評価が高ければ「全体のバランスがよい」と判断できます。しかし、分離が悪いということは、「ある種独特の一体感」を生むのでポイントにはまれば、非常に魅力的な音作りができるでしょう。


「全体のバランス」。これは個人的なイメージです。評価が高ければ「正しく音楽を聴ける」と判断して下さい。
逆に、「◎」が付いていないと言うことは、「個性的な魅力がある」と判断できるでしょう。


また、このテストは「優劣」の判断基準ではありませんし、テスト結果は「あくまでも感覚的な印象」に基づいています。
雑誌のテストなどでもいえることですが、「この表でアンプの音質の優劣」を判断でませんのでご留意下さい。


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2) 教会での女性の歌声(アカペラ・ソロ)(カンターテドミノ/PRCD7762の10曲目です)

http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage120.htm

コメント

300B
独特の艶があり、リラックスさせてくれる。


V20
EAR独特の艶が濃い。好き嫌いが分かれる。


859
品位が高く、クリアーなサウンド。


C7i/M7i
正確だがやや硬さがある。


VA80
正確で深い。


____

真空管アンプは、それぞれ「独特の艶」がのります。この「艶」が好みの分かれるところです。

しかし、この「独特の艶」こそ真空管アンプの持てるすべてであるといっても過言ではないはずです。時として「刺激過ぎる音」を真空管が和らげ「あたかも包み込むような一体感を音楽に与え」て心地よい世界に誘ってくれるでしょう。緊張感を殺ぎ、一体感をかもし出し、あなたをリラックスさせてくれるでしょう。

コンサートの座席に例えるなら、真空管アンプは「一階席中央から後ろより」ないし「2階席の中央」辺りに例えられるでしょう。音はやや濁るかも知れませんが「ホールとの一体感」が心地よい座席です。

比較してトランジスターアンプは「一階席前より」ないし「二階席・ベランダ席最前列」辺りの音です。楽器のきしみ、いわゆる「松ヤニの飛び散るような音」を出すことができますが、「CDの録音や演奏がまずい」と、その「傷」をカバーしてくれる優しさは持ち合わせていません。

ただし、その「厳しさや正確さ」の中にこそ「音楽の神髄」が隠されているのです。音楽から何かを「強く学び取ろう」とされるなら、良くできたトランジスターアンプが有利です。


リスニングルームを「コンサートホールのどの座席にするか?」
適度に「リラックス」するサウンドを選択するか?
それとも「迫真の気迫」を感じ取るか?

そういう感じでアンプをお選びいただければ、イメージが浮かぶかも知れません。


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3) タイタニック・サウンドトラックより15曲目

http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage120.htm

 
コメント


300B
ナローレンジの中に独特の味わい。一体感がある古典的300Bサウンド。


V20
レンジは思ったほど広くない。独特の艶と混濁感が心地良い。


859
V20よりもストイックな表現。クリアーさが出色。


C7i/M7i
全体的にがっしりしてソリッドな感じ。現代的ラックストーン。


VA80
コンパクトな回路なので、音の純度が高い。


____


最後の締めくくりに、最新版「タイタニック」のサウンドトラックより15曲目を聴いてみました。このサウンドトラックは「PMCのモニター」を使って本当にお金をかけて作ってある音です。また、電子音と人間の肉声、アコースティックな楽器の音がミックスされていますが、それぞれ良く考慮されお互いの良さを引き出すよう作製されています。

このソフトを「心地よく」再現することはさほど難しくありませんが、このソフトを「正確」に再現するには「音の精度=物理特性」も高くないと駄目なのです。

出だしの「低音部」は50Hz以下の「低音再現性」のテストに最適です。B&W802S3ではぎりぎりの線です。

この低音を量感豊かに再現できれば「低音の量」は確保できているといえるのですが「音階・音程」が明瞭に聞き分けられなければ「量があっても歪みが大きい」といえるのです。


V20はその代表例です。
「量は確保」できていますが「低域のダンピングが不十分」で「音階が不明瞭」です。


もっとも再現性が高いのは「ラックス」ですが、このアンプは中高域が「やや粉っぽくなる」という、ハイパワー・トランジスターアンプに共通する欠点をかかえています。

しかし、この結果は「あくまでも、「B&W/802との組み合わせにおけるテスト結果」です。スピーカーを変えれば、結果は変わることもあります。


次に「女性の声が長いエコーを伴って」聞こえてきます。このエコーの長さで「アンプの聴感上のS/N感」が判断できます。

ここで300Bは「独特のエコー感」をかもし出しました。この「品位あるエコー感」こそ「300Bサウンド」といえるのではないでしょうか?

エコーが長いということは「短音のS/N」の良さを示しますが、V20の結果が「カンターテドミノ」の場合と異なっています。これは「生のホールトーン」と「電子エコー」の差であるとお考え下さい。

「生の音」と「電子サウンド」はその再現性が根本的に異なるのです。「生のエコー」はアンプで何らかのエコーがかかれば「時として混濁し短く」なりますが「電子エコー」はアンプでエコーが付加されれば「長く」なります。


つまり、300BとV20はアンプ内で「何らかのエコー」が付加されたとご理解下さい。
しかし、その「エコー」こそ「味わい」だとも言えるのです。


「声の表現」は、そのまま「アンプの色気・艶っぽさ」に通じます。
この項目の評価は、そのアンプの「音楽に対する表現力」であるとお考えいただいて差し支えありません。


もう少し曲が進むと「リード楽器」と「笛の音」が入ってきますが、この二つの音をどれだけ分離できるかで、そのアンプの「異なった音の楽器の分解能」の高さが判ります。なぜなら「どちらの楽器も管で音が共鳴します」がその音波の発声が「根本的に違う」からです。

「リードは鋭い音の成分」が強く「笛は柔らかい成分が多い」のです。

リードと笛の分離が悪いと、アンプの音の立ち上がりが遅く「多くの楽器が重なったとき、音が混濁する可能性が高い」ことを示しています。


このテストで300BとV20の評価が低いのですが、逆に「きつすぎる音を和らげてくれる=音が柔らかい」と評価することもできます。

「バックと笛の分離」の項目は、「似通った楽器の音の分離」を示しています。

この項目での評価が低いと、「楽器の数が増えたとき分解できなくなる可能性」が高くなりがちです。

やはりこの項目での評価が低い300BとV20は、どちらのアンプも「ある種の混濁感」が存在することを示めしています。

しかし、「混濁感が強い」ことは「楽器の響きに一体感がある」と評価することもできるのです。善し悪しの問題ではなく、ステージから「300Bの座席が一番遠く」ついで「V20の座席が遠い」ことを示しているとお考え下さい。


その他の項目はご覧いただいたとおりです。

「全体の抑揚」が大きいと「音楽の躍動感」は大きくなるでしょう。
レンジ感が狭いと「一体感」が生まれるでしょう。

___


総括コメント

今までのすべてのテストは「できるだけ好き嫌いを交えず」公平に行ったつもりです。そして、すべての項目での評価は「アンプの性能や音質を決定付ける」ものではないことをご理解下さい。

評価が高ければ「音や音楽への色づけが少ない」ことは間違いありませんが、評価が低いことは「音が悪い」のではなく「個性的な音作りがなされている」とお考え下さい。

完璧な「再生装置」などあり得ません。また「人によってその完璧=求める音」もまったく違うのです。お皿で料理の味が変わって感じられるように「オーディオ機器も外観の好き嫌いで音が違って聞こえる」かも知れません。

いずれにしても「組み合わせるスピーカー」によっても音は変わるでしょうし、これだけのテストで「ある程度の指標」は示せると思いますが、「実際にアンプをお選びになるときには必ず試聴の上ご確認」を御願いしたいと思います。

「あなたが聴く」ものは、「あなたが選ぶ」それが「趣味」のすべてなのですから。


追記

98年12月5日に、Woodham 300Bを2台使って、「モノラル」での試聴を行うことが出来ました。
結果は、にわかには信じがたいほどの音質向上が実現したのです。

帯域が広がり、繊細さが増し、立ち上がりが早くなり、力感が増し、癖がとれてバランスが良くなり・・・
絶対に同じアンプとは思えないほど、音質は向上しました。

このアンプは、本来「モノラルで使用」することを念頭に設計されているに違いありません。

また、モノラル・ステレオにかかわらず、「プリアンプ」を必要とするようです。

EAR-834LやC.R.D-カルメンタなどのプリアンプと組み合わせることで、音質は明確に向上しました。

2台の販売価格を考えると、手放しではおすすめできませんが、「Woodham-300Bをモノラル」使用すれば、「300Bファン」のあなたの期待を、決して裏切らない、「透明で品位の高いウエスタン300Bの音」を聴かせてくれる「本物の300Bアンプ」であると断言できます。
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage120.htm


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c16

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
17. 中川隆[-10401] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:27:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1902]

最近は、300B や PX25 の様な大昔の伝説の出力管を使った真空管アンプが持て囃されていますが、ティム・デ・パラヴィチーニとは設計思想が根本的に違うのですね:

ヨシノトレーディングの Kさんとの対談のなかで、EAR というブランドはオーディオ用途以外の真空管をファイナルに使ったり、Enhanced Triode Mode というある種エキセントリックな動作回路を発明したりされていますが、コンベンショナルな回路や真空管はなぜ使わないんでしょうね、300B や 2A3 というタマは決して EAR からは出てきませんね…

という風に水を向けたところ、Kさんが仰るには

既にあるものを焼き直したり改善して何かを良くするという発想ではなく、パラヴィッチーニさんば常に他にないもの、新しいものを指向しているんです…

と仰っていました。ナルホドそれは素晴らしい!
http://tubeaudio.exblog.jp/25439473/


EARのパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。


人間の聴覚と音質について
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214

帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。

オーディオ小ネタあれこれ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EAR の設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015

トランスを使用すると低域において時定数を1段、高域においては2段、つまり低域に於いては位相が90度、高域に於いては位相が180度偏移します。R・C結合では、低域の時定数が1段、位相が 90度ズレてしまいます。

そう言う意味では、トランスよりもR・C結合の方が、出来ればカップリング・デヴァイスなど無い方が良いわけなのですが、ところがどっこい、実際に音を聴いてみると、帯域の狭い筈のウエスタンのトランスの奏でる音の、何と伸びやかで聴きやすく落ち着いていることか。

電話の中継トランスとして作られた111Cに至っては、これをライントランスとして使った方が高域も素直に伸びやかで、低域には芯があり、かえって帯域が広く感じられるほどです。本来ならノイズをカットし電話の会話を聴きやすくするために帯域を制限しているトランスの筈なのですが……。

「真空管アンプってのはね、トランスに一番お金をかけなきゃ駄目だよ。マッキントッシュやマランツの音が良いのは、あれはトランスに金がかかっているからだよ」

とおっしゃった大先達の言葉が、今更のように思い出されます。

現代でも音が良いアンプ、EAR861やC.R.ディベロップメンツ、そして国産のウエスギ・アンプにおいても、トランスが十分吟味され、その性能を発揮されているからこそ、あれだけの音が出てくるのだと思います。
http://k-d.jpn.com/audio/audionote.html

現在販売されている真空管アンプの中で EAR の製品だけがノイズが出ない


こんなノイズの酷いアンプは現代では使い物にならない


今 WE91B や マランツ7C の中古品を買うと下記の様なノイズに悩まされる事になります。 オリジナルの回路をそのまま再現したレプリカ・アンプも同様です。

一方、EAR の様な欧米の現代真空管アンプではそういうノイズの対策を完璧に行っています。

やはり ティム・デ・パラヴィチーニの様な天才が作った真空管アンプと日本のオーディオ・オタクが作ったイミテーション・アンプとでは、完成度が天と地 程違うのですね。

半導体アンプに慣れていると、無音時のノイズが気になるかもしれません、特に高能率のスピーカーをお使いなら目立ちます。

サンバレーさんに無音時のノイズを相談しても

「こんなものです」

と断られますのでご注意願います。
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14678057/


これがノイズ満載の大昔の有名アンプのレプリカを売っている SUNVALLEY AUDIO

SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)[真空管アンプ,オーディオ,スピーカー販売]
https://www.kit-ya.jp/


WE91B型を 10畳以下の部屋で楽しむには?

オリジナルのWE91Bはそのまま一般の家庭の部屋に設置して聴くというのには結構問題が多く 静かに音楽を楽しむためには知識とあきらめ(妥協)が必要になってきます 

まぁ簡単に入力低いし
全体ゲインは高いし 
は取れないし・・・・

などなど

時にはSPからブーンブーンうるさいくらいになっているのに大きな音を聞かせて

どう 91Bはいい音するでしょう?

みたいなWEフリーク?さんもおられます(-.-)
http://www.audio-collections.com/cgibin/nik/nik.cgi?log=201105&id=1305034755

WE91Bタイプの残留ノイズ対策

WE91Bタイプの残留ノイズが気になっていたが、下手に手を加えて音質が変わってもいけないので、そのままにしていた。しかし、スピーカーが高能率な分、やはり深夜などはどうしても気になる。

手持ちの関係で100Ωのハムバランサーを使用しているが、以前、MJ誌で300Bは100Ωのハムバランサーで問題ないが、2A3は100Ωではハムが取れにくいにで50Ωのハムバランサーを使用すべきだ、というような記事をみたような気がする。

参考に他の300Bsの回路図を見ると100Ωを使用しているのが多いようだが、50Ωを使用しているのもある。案外、50Ωのハムバランサーの方がハムが取れるのではないかと思い込むようになった。

ということで、50Ω2WのVRを手に入れたので、早速取り替えることに。

また、入力VRが中古だったため少しガリがでていたのでこれを新品に交換、

更に入力のシールド線をMIL規格の高級品に変更、

更に更に、310Aのグリッドキャップを中国製からUSA製に変更

となかなかの設備投資をすることになってしまった。


結果、2A3だけでなく300Bでも100Ωよりも50Ωのハムバランサーの方が少しだがハムを低減できることが確認できた。

ハムで悩まれている方、一度ハムバランサーを50Ωに変更されてみてはいかがでしょうか。
http://yuzurin.blog.bbiq.jp/blog/2010/03/we91b-da03.html

Club SUNVALLEY-私のオーディオ人生-第26回 300Bの交流点火
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-026


外装をステンレスパネルに合うように黒色塗装を施したSV−91Bアンプ


300Bの本当の音

 名出力管の王様と云えば皆さんもご存じの鳴く子も黙るWE−300Bになります。刻印タイプのWE−300B、オールド管のプリントタイプ、最近まで生産されていたWE−300Bその他に中国製やロシア製、日本製の300Bが沢山あります。

 巷で云われている300Bアンプはフィラメントへの供給は直流点火がほとんどで交流点火の300Bは一部を除いてありません。また再生産のWE−300B、中国製、ロシア製の300Bは音が悪いとケチを付ける真空管マニアの方が沢山いますがその様なマニアは直流点火でしか聴いた事の無い音を判断して評価しているのではないだろうか、

 オールウェスタンを愛用しているスーパーマニアで小松市にお住まいの中氏に言わせると本来の300Bは交流点火で動作するのが本物の音と力説していますが、この件に関しては私も同感ですが残念ながら交流点火の音を一度も聴いた事がありませんから正直わかりません。

 大橋氏の店主日記にヒーターの交流音と直流音の違いの日記が載っていた記憶がある。直流点火は音痩せするが交流点火の場合はゾリゾリ感のある音になるらしい、またハムノイズを嫌ってバッテリー電源でフィラメントを供給すると確かに残留雑音は低下しますが痩せ細った音になるらしい、またすべての300Bアンプを交流点火に変更すれば良いとは云えない、

 雑誌の記事で発表している先生方、俺こそは自作アンプの師匠とか達人と豪語しているマニアでも残留雑音の多さに悩まされるのを避けて直流点火の300Bアンプで製作されるのがほとんどだ、

 その昔、故浅野勇氏が設計された75−76−300B−274B、伊藤喜多雄先生が発表された6SH7−6SH7−300B−274Bはすべてオール交流点火のアンプです。

 かの有名なウェスタンの91Bアンプも交流点火である。確かに300Bアンプを安易に交流点火にすれば膨大なハムに悩まされるのは間違いないと思うが製作の基本を守ってきちんとセオリー通りに組み立てればそれなりに上手くいくのではないだろうか、

 私の聴いた300Bはすべて直流点火になりますから交流点火の300Bは聴いたことがありません。一度自分で組立ながら交流点火の音と直流点火の音の比較をこの耳で確かめてみたい好奇心がある。
 


交流点火の残留雑音

 300Bをプッシュプルにして交流点火で行うとハムの打ち消しで残留雑音は少なくなりますがシングルの場合は打ち消しがありませんから一つ間違えるととんでもないハム音に悩まされます。

 また直流点火方式は上手く作れば残留雑音は0.5mmV以下に抑えることは可能だが交流点火の場合は下手をすると10mmV以上の膨大なハムに悩まされ音楽を聴くどころの騒ぎではなくなるから自作アンプマニアはハムに悩まされるのを嫌がって簡単な直流点火で逃げてしまう、またこのWE−300Bに限ってと思うがこの球はフィラメントノイズの多い球であるのがわかったのとフィラメント電圧が5Vであるがため難しさが先に来る。回路図も読めない、修理や回路変更、改造も出来ないマニアには絶対無理であるから簡単に交流点火方式に改造することは望ましくない、

 今回は自分のノウハウを注ぎ込んでこのWE−300Bを交流点火にして実験を兼ねて挑戦することにした、もし上手く行かなければダイオード、3端子レギュレターを残して何時でも直流点火に戻せば失敗しても気にはならないはずだ、目標としている残留雑音は3mmV以内に抑えれば成功と思う。また比較対象にしているPP5−400シングルアンプは全段交流点火に係わらず残留雑音は1.3mmVに抑えてあるアンプですからこの91Bアンプも全段交流点火方式にすれば完成後に交流点火同士の音の違いを十分比較することができる。
 


テスター1本と永年のノウハウと耳だけで作る91Bアンプ

 本来は周波数発振器、ミリバル、オシロ、歪率計等の測定器を駆使して調整しながら1台のアンプを仕上げるが91Bの回路は決まっていますから今回は測定器にご厄介にならずテスター1本と永年のノウハウと耳だけで作ることにした、

 お医者様なら聴診器と永年の感だけで病気を当てて治すようなものと良く似ている。また折角今迄使用してきた91Bアンプだが皆さんは自分で完成されたアンプを再度オーバーホールして作り直す阿呆な方はまずいない、完全にオーバーホールするのには勇気がいるがY下は異端者ですからAC点火のためならオーバーホールも苦にならない、
 


91B回路の変更点

 今回は自分の納得のいくパーツを使うことにした、例えば抵抗器はアーレンブラッドレーに統一、カップリングコンデンサーはスプラグのバンブルビー、カソードパスコンは銀タンタルコンデンサー等である。また配線色は多色を使えば誤配線は少なくなるのをあえて同一の線色にして製作したが誤配線の元になる恐れがあるから真似をしないでほしい、

 問題となるフィラメントの供給電圧はSV−91Bの場合は300Bのトランスのタップは7Vですからダイオードブリッジを使って直流に変換後3端子レギュレターで5Vにして供給していますが交流点火にする場合は7Vタップからドロッパー抵抗を入れて5Vに下げないと使えない、また310Aのフィラメント供給電圧は10Vですからこの部分もドロッパー抵抗が必要になってくる。91Bのヒーターのタップはセンタータップが出ていませんからハムバランサーを使わなくてはならないのが少し不利な条件になってくるのと91Bのシャーシースペースが直流点火用の設計であるがため製作は大変困難を要するからパーツ配置、引き回し配線等を十分考慮しないと改造することは難しい、
 


7回も作り直した91Bアンプ

 SV−91Bアンプの回路を変更してフィラメントを交流点火にするのはシャーシースペースが不足しているので無理のような気がする。本来は交流点火にする場合はモノラル2台で作るのが正しいと思う、特に電源部からのノイズの影響もあるので対策を施さずに製作すると失敗してしまう、今回は直流点火に戻したり再度交流点火に変更したり試行錯誤を繰り返して7回も作り直したため人には見せたくない汚い中身になってしまったのだが交流点火には限界があるような気がしてきたがこれが最後と思い電源回路を手配線からプリント基板に作り直すと今迄悩んだハム音が少なくなってきた、

 もう少し抑えれば完璧である。最後は皆さんには教えられないマル秘テクニックを使ってテストをしてみたら自分でも納得のいく雑音レベルまで下げる事に成功した、

 直流点火方式に戻しても91Bアンプはこの状態で聴いているのには何ら不満はない、スピーカーのそばに耳を近づけても微かなノイズしか聞えない、直流点火の場合は残留雑音の少ない優秀なアンプに仕上がるが交流点火方式にすると確かにスピーカーの近くで微かにブーンとハム音が聞こえてくるが2〜3mぐらい離れたポジションで音楽を聴くにはほとんど気にならないぐらい小さいが今回ほど悪戦苦闘するアンプには苦労を通り越して嫌気が刺したのは偽らざる事実だ、

 最後の確認でミリバルを使って雑音レベルの測定をしましたらLチャンネル側は20mmVでRチャンネル側は2.4mmVであった、Rチャンネル側の雑音レベルが高いのは多分電源トランスの磁気の誘導の影響と思われるがこのレベルなら合格である。
 
 電源回路はパターン設計を行い基板で実装、ダイオードが4本実装されているが失敗を考慮して直流点火でも動作させる予定であった、


全体の内部配線と部品実装、7回も改造をしたSV−91B

今回は作り直しが多かったため引き回し配線等は納得いかない


使用機器と音源

 同じ300Bでも交流点火にしたプッシュプルとシングルとは根本的に出音の表現力が違いますから一概に絶対この音とは云えないのをご理解して頂きたい、

早速スピーカーに接続して音出しを確認した、使用機器と音源は以下の通りです。


アナログ系は

カートリッジ ELAC EMC−1 MCカートリッジ

デジタル系

CDプレーヤー CEC TL51X

D/Aコンバーター Model2

ライントランス UTC A−21

プリアンプ マランツ#7(改)

スピーカー GOODMANS 3Wayのホーンタイプ、ネットワークは自作、ボックスは米松合板を使った特注品


使用音源は

アナログ盤 
ナタリーコール Still Unforgettabie

デジタルCD
マイスキー バッハ無伴奏ソナタ 


以上のシステムと音源を使って試聴


≪試聴ソース≫

ナタリーコールの名盤Still UnforgettabieのLPレコードで録音は大変良く一番のお気に入りだ、CDとは違う温かみのあるアナログらしい音、
 
いつものリファレンス用マイスキーのバッハのチェロ
 


交流点火と直流点火の音の違い

 まずはテスト的に交流点火と直流点火のフィラメントの切り換えは配線を少し変えるだけで分かるように全段交流点火と全段直流点火にした、全段直流点火の音ですが、まったく問題なくいつも聴くWE−300Bらしい音色で中域の厚みと抜けと味わい深い音で油の乗りきった素晴らしいサウンドだ、ナタリーコールの歌声は色気満点で心地よいサウンドでさすがアナログレコードらしく心に響く、

 デジタルCDはマイスキーのチェロの胴鳴りが大変心地よく聴かせてくれる。もうこれ以上は望まないと云えるぐらい良い、自分で納得しながら電源を落としてすぐに配線を変更して再度投入、投入後はブーンとハムが聞こえ始めたが時間の経過と共に無くなっていく、15分後に早速マイスキーの無伴奏チェロをトレーに入れて音出し開始である。不安と期待でこの時ほど緊張した事はなかった、

 チェロが鳴り始めると先程の音とは別な音質と音色を持っているのがわかる。今迄聴いてきたチェロの響きや音色が違うのが一目瞭然で何とも云えない心地よくゾリゾリ感にふくよかさと奥行き感を伴ってしかも不思議と先程の直流点火と違って暖かい響きが特徴だ、

 ナタリーコールは濡れ色的な甘い囁きのある声で男心を燻ぶるのには参った、これがWE−300Bの音なのか今迄聴いてきた音とは違う、直流点火のWE−300Bを交流点火にすると別の300Bに聞こえて来る。WE−300Bの音は交流音と直流音の2種類の系統を持ち合わせている新しい発見でもあった、

 直流点火でも不満はないがマニアの間で評価されているWE−300Bや他の300Bの音は直流点火の音を聴いて良い悪いと評価しているが交流点火の音は言葉では言い表せないもっと奥が深い音に変わるがこれこそ本当の300Bの音なのかも知れない、
 


PP5/400 vs. WE300B

 PP5/400はイギリスのEdiswan Mazdaが1920年〜30年代ごろに製造されたオーディオ用の直熱三極管になります。同等管は有名なPX−25があります。このPP5/400も全段交流点火を採用したアンプですからWE−300Bなら相手にとって不足はありません。早速鳴き比べを行いました。使用音源はナタリーコールとマイスキーのバッハのチェロソナタです。

 先にPP5/400を聴いてからWE−300Bに切り換えて聴き比べしました。

 PP5/400は高域の抜け具合、中域の瑞々しい爽やかな透明感のある素直な音質は大変好感が持てて特にマイスキーのチェロの響きは直熱三極管らしくさすが英国の名出力管の面目躍如で音の押し出し感は見事です。次に300Bと比較しますと300Bは高域の抜けも然ることながら音に粘りがあり低域の安定感のある土台のしっかりした音作りと味のあるサウンドになっている。此処まで来ると正直好みの世界になる。

 最近のWE−300Bはオールド管でも新しいタイプでもあまりにも高価になってしまったのでどうしても中国球に頼らざるを得ないが上手く作れば中国球でも十分使えるはずだ、今回はWE−300Bで行ったが中国球で交流点火すれば今迄とは違う顔の表情が出ると思うから一度テストしてみたいものである。PP5/400はウェスタンに負けないヨーロッパの名球の一つでもあるが音質音色これは好みと云えば好みですがこの球も大変希少価値があるのと非常に高価になってしまった、


WE−300Bと比較に使用した自作のPP5/400アンプ

左側がヨーロッパの名出力管PP5/400ナス管、右側はウェスタンのWE−300Bになります。


あとがき

 今回のコラムはWE−300B交流点火の音を題材にしましたがWE−310Aを含むすべて交流点火方式を採用した為一概にこれが300B交流点火の音とは断言できないのと前段とドライバー管の310Aのみ直流点火にすれば残留雑音は少なくなるような気がします。

 今回は交流点火を試みたが決して直流点火は悪いとは思っていない、300Bは直流点火のSN比の良さで比較すると点交流点火は惨敗だが暖かみのある特徴もあるからこのコラムを鵜呑みにして無闇に改造しないで頂きたい、一つ間違えるとトランスや大切な球を壊す恐れもあります。  
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-026


こんなノイズの酷いアンプは現代では使い物にならない


今 WE91B や マランツ7C の中古品を買うと下記の様なノイズに悩まされる事になります。 オリジナルの回路をそのまま再現したレプリカ・アンプも同様です。

一方、EAR の様な欧米の現代真空管アンプではそういうノイズの対策を完璧に行っています。

やはり ティム・デ・パラヴィチーニの様な天才が作った真空管アンプと日本のオーディオ・オタクが作ったイミテーション・アンプとでは、完成度が天と地 程違うのですね。


吟醸電源 _ 電源にまとわりつくノイズを退治する話

  現代に適したアンプ回路  

古い時代に設計されたアンプの回路を見ると、そのシンプルさに驚く。現代では、このような回路では、電源の影響で、音質の劣化が著しいだろう。私は、昔の回路設計が悪いとは思わない、むしろ現代の設計が見習うべきところも多いのではと思っている。私が申し上げているのは、おそらくは、20年前、さらにもっと以前は、オーディオ装置は、同じ装置であっても、もっといい音で鳴っていたに違いないということだ。

これは、AC電源の品質による。現代の家庭用の100Vの電源は、あまりにノイズで汚染されているのだ。特にディジタル装置から発せられるノイズの凄まじさには、おそろしいものがある。ACに乗った高周波のノイズは、電源トランスを貫通し、信号経路に混入し、混変調を発生させ、ひずみの元凶となる。電源雑音による音の違いは、システムのグレードが上がると顕著になる。時間帯により、音質に大きな違いがあるというのは、AC電源品質が時間により変わることが、音に反映しているということであり、システムのグレードがかなり高いという証拠でもある。
 
  真空管アンプがブームであるが、多くは古い時代の回路が基本になっている。これらの回路は、昔、AC電源が”清流”だったころに考案されたもので、当時は、問題なく優れたものだったが、現代の電源事情では、十分な性能を発揮できない。反面、現代に設計された、アンプでは現代の電源事情下で設計されてあり、電源の影響を考慮した回路化が成されている。そのため、昔の名器が、ソリッド・ステートのアンプの音に及ばないこともあり得るのだ。

 
  AC電源の影響を受けにくいアンプ

  私の製作した大星夜級のアンプでは、電源に重点を置いている。2A3PPアンプのB電源は、6段のパイ型フィルターで、高圧から、チョーク・インプット経由で所望のB電圧まで落としており、AC電源の影響を受けにくくなっているので、時間による音の違いは少ない。当初パイ型フィルターの段数と次第に増やしていったが、増やせば増やすほど、音質の向上がみられた。まるで、吟醸酒を造るために、精米歩合を上げて、米の外側を削って、糠としてどんどん捨てていくようなものである。

4段までやった段階で、かなり良くなったが、夜9時近辺の時間帯では、やはり音質が劣化する。2003年12月の段階では、総段数6段、最終の3段は、左右独立になっている。当然電解コンデンサーは使用していない。このアンプの詳細は、別のところで述べることにする。(2003年12月に7段に変更、音質の向上より、バランスの取り直しの目的での変更)
 
  アンプの内側で、このような電源対策をしたが、これ以上段数を増やすよりは、AC電源側に、ノイズ・カット・トランスを入れて、アンプに入る前の対策を加えてはどうかと考えた。アンプの回路的には、真空管からは定電流に近いかたちに電源が見えているはずなので、ノイズ・カット・トランスを入れても飛躍的に良くはならないだろうと考えていた。下の写真は、ユニオン電機さんの 100V : 100V 500VAのノイズ・トランス。一次と二次が上下に別々に巻いてある。2000VAのものも購入したが、やはり容量には、重たいが、余裕があったほうが良い。
   
  ところが、予想以上に大星夜性が向上したのである。回路理論の予測以上の音質の向上があったのだ、そこで徹底的にやるタイプの私は、ノイズ・トランスをもう一個作って、2段の構成にしてみた。結果は、驚くことにさらに大星夜性が向上したのである。ただし、私のメインアンプのほうは、それなりに追い込んであるので、バランスが若干崩れ、繊細な音にはなっていったが、音が弱くなるきらいが出てきた。ノイズ・トランスを使用する場合は、それを入れることを前提にした、システム・バランスを取る必要があるだろう。


 
  古典回路とノイズ・トランス
 
  昔のウエスタン・エレクトリックのアンプや、その回路を元に設計されたアンプを使用している方も多いと思うが、これらの回路は、電源にノイズが少なかった時代の設計なので、現代の環境では、その実力を発揮していないだろうと思われる。現代の電源事情を考慮した、回路の設計が必要である。まずは、ノイズ・カット・トランスを(一段でよい)入れてみよう。電源は、清流でなければならない。  

  2006年現在では、電鍵精機社、ユニオン電機社、サウンド社、ライン・ノイズ・フィルターなど、その他自作のものまで含めて十種類ものノイズ・フィルタリング機器を使用している。但し、あまり多段にフィルタリングをすると音が弱くなることもあるし、雑音も音としての役割があるので、本HPの音の謎のコラムも参照して戴きたい。
http://homepage3.nifty.com/western/audio/noise1/noise1.htm

ノイズ除去装置を作る。導入する。

ノイズ・カット・トランスを作ったり、システムに導入する話


  ノイズを減らす装置
 
  トランスというのは、一次側と二次側の巻線の太さと数の比で、電流と電圧を変換するものだ。出力トランスというのは、とても難しい。理由は、広い伝送周波数特性を実現しなければならないからだ。一次側と二次側をただ単純に二層に巻いただけでは、5KHzくらいまでしか周波数特性を得られない。20KHz迄伸ばそうと思うと、複数のサンドイッチ構造で、重ねて巻いていかなければならない。ここでひらめくと、逆に”特性を落とす”のは容易だということである。一次側の雑音成分を二次側に伝えないようにするには、高周波成分の雑音を二次側につたえないように巻くわけだから、どうしたら、周波数特性が落ちるかを考えればよい。
簡単な話では、一次コイルと二次コイルは、離して、別々に巻けばよい。このような巻き方で電源トランスを作ってくれれば、音質のよいトランスができるのに残念である。メーカーは、みんな重ねて巻いている。


 
  簡易ノイズ・トランスの試作
 
  ノイズ・カット・トランスは、結構いい値段がするので、余って、ころがっているトランジスタのメインアンプ用のトランスなどを工夫してノイズ・トランスの実験をしてみることができる。方法は、二次側のタップをシリーズにつないで、合計で一次と同じ電圧になればよい。

注意すべきことは、巻き線の方向を同じに接続しないと電圧が加算されない点だ。シリーズにつないで電圧が下がるようであれば、線の巻き方向が逆になっているので、反対側とつなぎかえればいい。どのくらい電流がとれるかは、二次巻線の容量に依存するから、プリアンプでは1A、2A3PPのメインでは、5Aは欲しいところである。巻き線をシリーズに接続して電圧を稼ぐ場合でも、途中の巻き線に容量が少ないところがあると、その最低容量が全体の性能になり、容量が不足すると発熱したりして危険である。
 
  下の写真は、ジャンクで1000円でころがっていたトランスで作ったノイズ・カット・トランス。二次側のタップをシリーズに接続して100Vの電圧が出るようにしてある。これがまた効果があり、暫く貸し出し先から戻ってこなかったくらいである。1000円程度で試せるならば、とても面白い。効果があれば、なおさら嬉しくなる。ノイズに関しては、非常の広い帯域に渡ってスペクトルが分散しているので、特定のフィルターで雑音をとりきることはできない。雑音吸収スペクトルの異なるものを何段か重ねて使用せざるを得ないのが実態である。ノイズの問題と理論はとても奥が深いので、専門のホームページを熟読することをお勧めする。  
   


  外部ノイズと内部ノイズ
 
  ノイズというとACラインから混入する外部ノイズは、すぐに気がつくが、使用しているオーディオ装置自身が発生しているノイズには、気づかないことが多い。実は、CDプレーヤーなどのディジタル機器は、盛大に雑音を発生しており、この雑音が共通のコンセントに差し込まれている他の機器に伝播する。ためしにアナログ・レコードをかけたりして、CDプレーヤーだけの電源を深夜にON/OFFしてみればよろしい。

音がまったくかわらない場合は、とても高性能なCDプレーヤーか、システムがおっとりとしていて、その変化に反応しないか、お聴きなる方の人格が十分に陶冶されているかのいづれかであろう。LINN LP-12のプレーヤーのバルハラ電源でさえ起動時に若干ではあるがノイズを発生する。機器間にノイズ除去装置を入れて、内部で発生した雑音の他の装置への伝播を最小限に抑える必要がある。  
http://homepage3.nifty.com/western/audio/noise2/noise2.htm


JBLの#075でヴァイオリンが艶やかに鳴らない場合、まず使っているケーブルに粗悪な物が使われています。アンプやCDPの高価な装置を使っていてもそれらを接続するケーブルが粗悪な物ではその機器の実力の1/10も出していないでしょう。

ケーブルには電源ケーブル、ラインケーブル、SPケーブルが一般的に考えられますがそれだけでしょうか?。私の場合、電源とは壁コンからタップまでとタップから機器までを定格消費電力数の合計で使い分けています。

デジタルだアナログだでは区別はしていません。システムの場合「小信号」を扱う部類とパワーアンプ群の様に比較的大きな電力を食う物と分けてタップとりします。

電源ケーブルは機器の「性能」を決定するばかりか「質感」をも左右します。良い電源ケーブルが必要です。メーカーオリジナル配線の電源ケーブルはほとんど使い物にならないと考えて差し支え有りません。それらのほとんどのケーブルが「ノイズ」を拾っています。古い機器はオリジナル配線も極端に粗悪な物が多いです。

(この頃は電源ケーブルの重要性が理解されていなかったから)・・・マランツの#7、#2、#8b、#9、マッキンのC-22、MX-110やMC30,MC275等も当時は良かったかもしれないけれど今となっては「粗悪」なものの分類のケーブルに入ります。

次にラインケーブルやSPケーブルですがこれも電源ケーブルと同じで「ノイズ」をシャットアウトできるケーブルでないと使えません。いづれの箇所でもノイズ(ハムノイズ)を拾うようでは音が粗くて使い物になりません。

そして皆さんが「盲目的」に何の疑問を示さないのがSP箱内配線です。このユニットへの配線やネットワークへの配線が「とんでもなく粗悪」だと言う事です。

他にもアンプやCDP、チャンデバ内に使ってあるプリント基板や半田材、半田材の材質も粗悪な物が多いです。半田に鉛が入っているだけで電気が流れにくいです。

私の場合アンプの内部配線も手配線ができる管球式を使いたくなります。そしてその配線材も良いものを使い、半田材も鉛なしの銀入り半田、管球も中国製ではなく1940年から1960年代くらいまでの「本物」にこだわっています。

SPユニットにも半田付け部分が有ります。オールドユニットは歴史的に見てまず間違いなく「鉛半田」が使われています。これを交換してやるだけで情報量が「?倍」になりリアクション(応答性・反応)が飛躍的に良くなります。

オーディオ評論家達が「ヒアリングテスト」と称して雑誌の為に色々書いて有りますが、私から言わしめれば「4〜5時間聴いて何が判るのか?」と思います。良いケーブルは「大容量」になります。それらのケーブルは100時間以上のエージング(馴染ませ)が必要で、(ケーブルのバーンイン+機器の馴染み)とてもとっかえひっかえの駆け足評価で判るような代物ではないということです。

「あわてモノの間違い」、「うっかりの間違い」のケアレスミスの塊だと思います。雑誌の評論に振り回されていたのでは真の「良い音」は追求できません。

機器がどんなに優れていてもそれらを繋ぐ「ケーブル」が粗悪な物では使い物にならないサウンドしか出ません。

機器とケーブルの総合力+セッティング術の技術力の差が「出てくるサウンド」の差になります。

ケーブルに求めるのは「瞬時伝送能力」です。そのため「大容量」でないといけません。これにノイズが入れば大容量とはいえなくなります。

伝送容量は水道の配管です。これは大きいほど沢山流せるでしょう。ノイズがこの配管に付くスケールに相当します。このスケールが微量でも有ると水が濁ってしまいます。この濁った音がヴァイオリンが綺麗になってくれない原因です。
http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2008/04/jbljazz_8012.html


電源について考えてみる 2008年 12月 22日

 商用電源は汚れていると言います。極性も気にする必要があると…

しかしながら、昨日から悩みを告白した


SV-722(マッキントッシュ C22 のイミテーション・アンプ)
SV-722(マランツ7C のイミテーション・アンプ)
https://www.kit-ya.jp/products/list?category_id=10&bland_id=14


のノイズについても実は商用電源の汚れが問題ではないかと考えています。

対策として200V電源を引きステップダウントランスで100Vにすることです。

バランス電源なのでコンセントの極性も気にしなくてよいとか…。

 そこで今夜は「電源」について考えてみようかなと。

 真空管アンプにしてから電源に非常に敏感な気がする。

メインの方は電源を専用にとっているが、プリ側はデジタル機器と同一コンセントであり「悪い」と知りながら使用している。すると電源のループだろうか、リスニングルームのリビングと接する台所の電源を落とすと軽くノイズが飛び込む。

同じ環境下でトランジスタアンプは問題なかった…。

さらにサンバレーさんのアンプは電源に敏感か気がする。
恐らく回路も相当シンプルで音の鮮度を優先していて、電源などにもろ影響を受ける気がする。

ここに根拠はないので本当なら電源を切り分けるためにまずはタップを購入しデジタル機器と同居するプリの電源を分けるテストをしようとしたが、近所のホームセンターには三極のタップはなかった…テストはおあずけだ。

 しかしながら、200Vをステップダウンして100Vにすることが良いことは何度も耳にしており実際にこの目でも見た(変な表現だが)。

SV-722にのるノイズもSV-722自身がもっていると言うより拾っている可能性が高い。

無論、ピンケーブルも購入品と自作での比較もしてみたがピンケーブルの差によるノイズの載りはなさそうだ。

「うーん、やはり…」

手をつけるべくは、電源かな…。
アースも確実にとる必要があるし…。

あまり深入りしたくない内容だが粗悪ガソリンで良いエンジンが回る訳はないし、良いガソリンでエンジンは見違える程伸びるし、改質軽油でないとエミッションをパスするディーゼルは成り立たないし…。
それほどベースのエネルギーは大切なのだ…。


Commented by 103 岡山 at 2009-01-17 02:30
電源のデジ・アナ分離、その後進められましたか? デジタル系は2Pプラグでアースループが出来ないようにされた方が聴感上好結果が得られるようです。 またSV-722の球のグリッド線をシールド線がしっかりした(例えばRCAケーブルを切ったもの)とかに換装されるとグンっとノイズが減る可能性がありますよ。(私はSV-91Bのグリッド線を交換してノイズが皆無になりました)


Commented by rhr_nally at 2009-01-17 07:38
「SV-722の球のグリッド線」がどれになるのか、回路がさっぱり分からない私です。回路図をよーく見ながら挑戦しますね。


Commented by 103 岡山 at 2009-01-17 07:48
12AU7のピン配置は2番、7番になります。
 http://www.mizunaga.jp/tubepin.html


まず1本線を作って気になるチャンネル(LorR)側で一箇所取り替えてみる度に試聴されれば対策が早いと思います。
 http://homepage.mac.com/elanmiki/SV722/Sites-Pages/Image18.html


透明被覆の配線材かもしれません。
http://rhrsp.exblog.jp/9262286/

シンプルが故の難しさ… 2009年 07月 12日

久しぶりにRHRの音を聴いてみると…

「重い音だなぁ…歯切れが悪いなぁ…梅雨だしなぁ…
おや?なんだこのノイズ…」

曲の音量が下がってくるとリズミカルな「ポッ、ポッ、ポッ…」とノイズが出ているのです。そのノイズは、プリアンプの音量に関係なく一定な音量で出ています。

「…またトラブルかぁ…」

なんとなく

「プリアンプSV-722」が影響しているのではないか?

と予測してプリの電源を切りますと、コンデンサーに残された電荷を吐き出しながら、リズミカルなノイズは消えて行きます。

「やっぱり…」

夜聴くときはこんなことはないのですが(今夜も夜はノイズがのりません)。
いままでこんなことはなく折角の日曜の昼間なのですが…。

シンプルな構造故、外乱に敏感な気がします  


 前に中途半端なネットワークだったRHRの頃、半導体アンプONKYO P-308をつないだ時、発振して困りました。この時、SV-722(C22)はボンネットを軽く叩くと「ボンボン」とボンネットを叩く音がSPから聴こえるのです。

まるで、レコードプレーヤーのターンテーブルのハウリングの様でした。

この問題を解決するのに、地中アースを取り全ての機器を接続したところ、P-308は激しい発振を起こさず普通に聴ける状態になりました。

 しかし、アースは曲者かもしれません。

今回の正体は突き詰めていませんが、722に乗ったノイズはアースを通じて入ったのではないかと推測しています(原因追及前にそのノイズは消えました)。

 我が家の商用電源は測定すると100Vをやや下回り97V程度です。

会社のオシロを利用して波形を見てみればいいのですが、おそらく相当なノイズが乗っていると思います。

当然、AUDIOについては極性とデジタル系とアナログ系の音源を分けています。
しかし、どんなにコンセントを分けてもリスニングルームであるリビングの配電盤を見るとブレーカーはひとくくりでした。

これでは、どこからとっても同じ電源だと思います。

 200V化を考えているのですが、いい機会なので投入しようかなぁと考えています。

200Vは極性を考えなくてもよいので煩わしさから開放されますし。
我が家は、200V化には有利な環境にあり安い工賃で200V化は可能です、後はどんなステップダウントランスを選択するかなのですが…。

 しかし我が家のSV-722を含む真空管機器は構造が単純なせいか「外乱」に非常に弱い気がします、シンプルが故に外乱をそのまま音に反映する、商用電源の汚れやノイズの影響をもろに受けるのではないかと。

トランジスタ機器ではこんなことで悩むことはありませんでした。音の鮮度優先でこの辺のフェイルセイフ(こう言っていいのかなぁ?)が甘いのが良くも悪くもなのでしょうね…

ここらへんは、同じ真空管アンプでもEARはしっかりしていました。

すると真空管アンプや真空管機器を良い音で聴くには電源造りが大切なのではないかと…。
当たり前な結論かもしれませんが、ここを改造するには結構お金がかかりますし…うーむ…。


 シンプルが故のハンドリングの難しさ。

真空管アンプを使用している人たちは、皆さん同じような経験がおありなのでしょうか?
(今回の問題が再発した場合、プリのアースを外してみようと考えています)


Commented by きゃーる at 2009-07-12 23:03
実は私もこの間604のユニットにTU-879を繋いだ時、左側から、ポッ、ポッ、ポッと音がしました。
ケーブルを左右入れ替えたらノイズも入れ替わったのでアンプのノイズだと思います。
アート・ペッパーのミーツ・ザ・リズム・セクション(XRCD版)も曲内の音が出てないところでサーノイズがでます。

これは今まで私が持っている最も能率の高いSP(ダイアトーンDS-37B 能率90db)では気づかなかったことでした。
TU-873やSV-722はまだつないでませんがイヤな予感が・・・

高能率SPってシビアなんですね。

私の場合は片CHなのでキットの工作精度っぽいですが、rhr_nallyさんは電源周りですか・・・

「電源の最終回答」なんてうたっているメーカーがありますが、
どうなんでしょうね。怪しすぎますが(汗)


Commented by rhr_nally at 2009-07-12 23:29
もし電源をいじりステップダウントランスを購入するならオヤイデのトランスがいいみたいです。


Commented by 欄太郎 at 2009-07-13 05:12
>どんなにコンセントを分けてもリスニングルームであるリビングの配電盤を見るとブレーカーはひとくくりでした(

私は、2階から1階に移動して、家電周りのノイズをほとんど拾わなく成りました、 rhr_nallyさんのノイズが空中ノイズだとすると電源を分けても効果がありませんよね、私の場合大きいブレーカは1個、小さいブレーカーで8カ所に分かれていて、下の部屋は小分けに分けたブレーカーのせいか、家電から一番遠い、下の部屋のせいか分かりませんが、ノイズは気にならなく成りました。

スピーカーの湿気の影響ですが、ウッドコーンが動きが鈍く、高域の抜けが非常に悪いです、2時間ほど聴いてとそれでも良く成ります、コーンが振動しながら乾燥するのでしょうか(笑)、今使っているスピーカーは3台はマグネシューム系の合金、1台はパークの17pパルプコーン(表面に樹脂製のコーティング有り)全て元気に鳴ります、特にマーク、オーディオのフルレンジは高域の抜けは最高です。


Commented by altum at 2009-07-13 09:25
>高能率SPってシビアなんですね。

高能率のスピーカーで聴いて、異常が認められなければどんなスピーカーに繫いでもOK!・・・最終的な試験機としても使えますよ
特に直熱管シングルのハム音!(笑)
家でも、A7で近くでは若干ハム音は感じますがM8DMT以下他のスピーカーでは傍に居てもウン・・・とも、聴こえて来ません(笑)


Commented by きゃーる at 2009-07-13 11:49
直熱管はもっとやばいのですね(汗)
とりあえず異音がなくなるように処置してみます。


Commented by koba at 2009-07-13 13:53
家のスピーカーも38とホーンで能率が107あるので直熱管が使いづらくなってしまいまして300Bとか使わなくなってしまい遊んでます。EL34でやっと我慢できるかも?

前段のお遊びによる音の変化がよーく出てくることよ  
他人の家で僅かな変化しかしなくても家ではびんびんに変化するんですわ。


Commented by 元新潟のU at 2009-07-13 21:58
100Vじゃだめですか?nallyさん。
入力・出力共に100Vの絶縁トランスを使用して、2次側の中点タップをアースすれば同じだと思うのですが・・・
余り見かけないトランスなので2次側50Vのトランスを2台使用する手もあります。
あと、電源プラグを逆に挿すと音が変わりますが如何でしょうか。


Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:03
「直熱感シングルのハム音」…。「グさっ!」と来ました(笑)
今の我が家の一番悩ましいのがこの内容なんです。
2007のハム音がなんだかなぁです。
どこをどうすればいいのか分からないし、何を点検すれば良いのか…ハムバランサーをいじっても…。


Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:06
EAR859は本当にハムノイズのないアンプだったんですよ。
直熱管じゃぁないからですかね…うーむ面白い。


Commented by koba at 2009-07-13 23:08
能率が高いと小出力のアンプでOKなんですが同時に交流点火が×になってしまうんですよ。ハムがしっかり聞こえてしまうんです。泣


Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:14
いや、100Vがだめな訳じゃぁないんですよ。
実は私もきゃーるさんにお知らせした、オヤイデのトランスを知ったのが実はサンバレーさんの試聴室でした。

それ以前は、例の「究極の回答」で有名な(実際はたいしたことないですよ(笑))ショップで盛んに叫んでいる電源を注視していました。
サンバレーさんの評価云々でなく、200Vとこのトランスに注視している方が結構います。

私は、たまたま環境が整っていて(今の家の電源事情はそんなこと意識していませんでした、本当にたまたまです)200Vを2万円以下で工事できそうなんです。
極性を考えなくてよい。200V化で他の電源から切り離される、SV-18Dを調整しても不安定な電源みたいな我が家…なんかを考えると200V化をどこかで必ずしようと考えていたのでまぁいい機会かなぁと。


Commented by altum at 2009-07-14 09:21
>2007のハム音がなんだかなぁです。

これは211と同じ電圧(10V)&電流(3.25A)と思いますので・・・
フィラメントの整流回路にチョーク・コイル&トランスは入っていますか?
コンデンサーの容量は?・・・市販の小さなフィラメント用のチョークを売っています

0.5H/3.5A・・・それにコンデンサーの容量と耐電流10000μF&4A位は必要かと思います・・・私はここに当時販売していたタンゴの専用チョークと業務用コンピュータの電源に使われている大きな姿のブロック形のコンデンサーを使っています

今の2007(845)のケースには入らなくなるかも・・・です
ここまで、書いてかわら版を見ましたチョーク!は無いですね
抵抗0.2Ω/10Wがここにチョークを入れるとかなり改善が期待できますよ

フィラメントの電源にスイッチング電源の12V5A位を使って10Vに調整すれば一番良いとは思いますが・・・電源ユニットケースの後ろ辺りにを背負わなくては・・・

接続箇所は抵抗0.2Ωを出た所のコンデンサーの所・・・

この電解コンデンサーは要らないと思いますよ・・・ユニットは完成品!ですからこれが一番の安上がり!の方法かもチョーク・トランスも結構高いですから(笑)
私も、カレコレ組上げて30年近くになってきてますので、それこそ電解コンデンサーが不安なので、今度はスイッチング電源を使おうかなと思っています・・・省スペースにもなる
http://rhrsp.exblog.jp/10601189/

2009年 04月 04日
722と言うアンプはなかなか面白いアンプです。

失敗の連続でなかなか灯を入れることが出来なかった苦い思い出のアンプなのですが、出てくる音はご機嫌なものです。

 SV-722(C22)の嫌いなところは、以前所有していたEARと比較してハムノイズが大きいことです。

これは、最初に722を聴いていれば別に気にしなかったと思いますが、EARを先に聴くとその差が耳につきます。能率の高いSPだと更に耳につくらしいです。

 しかしそのハムノイズに目をつぶっても音の鮮度は、EARと比較して目を見張るものがあり私は722を入手しました。722はマッチングバランス(妥協点)で音の鮮度を優先して、このハムノイズをやや犠牲にしたのでしょう。

私の722は、標準の真空管12AX7 SOVTECからμの低い(増幅能率が低い意味らしいです)5751に差替えました。

SV-2(2007)の6SN7GTBのバリエーションでRCA 5672を手にした時「高信頼性管」と言うものの頼もしい作りに惚れ、高信頼性管系統の5751を選びました。

レコードイコライザー部は、東芝の5751でフラットアンプ部は、自衛隊の流出品だと言うGEらしい5751に入れ替えています。

5751にしてμが低くなり(100→70)「大人しい音になる」との話もありましたが、フラットアンプ部にはGEらしい快活な音を出し、フォノイコライザー部はRIAA特性の「精確」な再現を考えて、生真面目な国産らしい東芝の端正な音としてみました。
余談ですが、東芝の5751をフラットアンプ部に入れると真面目過ぎて私の好みではありませんでした。

 こんなふうに真空管チューンした722は高域まで伸びた音だと思うのですが、「キーン」とした鋭い伸びでなく私には「マッシブ(塊)」的音に感じます。
但し、「マッシブ」と言っても低分解能な塊ではありません。

その反面マランツタイプは、「キーン」としたタイトな高域のようで非常に興味深く感じています。

 ただ、722は音の鮮度を優先するあまり非常に構造がシンプルなのでしょう。

冬場の静電気が帯電した体で触ると「パチッ!」と音を立て、同じ部屋の電気機器のスイッチON/OFFに非常に敏感に反応します。

これだけ電源に敏感に反応すると言うことは、家庭の電源を200V化してステップダウントランスで改善した電気を流すとその鮮度は更に上がるのではないかと期待もしています。

 このように、SV-722と言うアンプはチューニングしがいがあり、そのチューニング結果を素直に出すアンプだと感じています。

 SV-722を賞讃する反面、

「プリアンプは極力カラー(色)をつけず、ドライブ(CDPやレコード)の信号を正確に再現するのが良いのではないか…」

とも感じています。すなわち、半導体プリ+真空管メインと言う組合せもありではないかと考え込んでいます。


Commented by へうたむ at 2009-04-05 04:12
ハムノイズについては、サンバレーさんのマニュアルに、シャーシ・アース・ポイントなどの説明はあるでしょうから、そのとおりにはされていますよねえ‥‥
管球プリは、アースの引き回し、シャーシのアース・ポイントでずいぶんハムが違ってくるように思います。


Commented by Rocky at 2009-04-05 06:39
私もSV-722(C22)を持っています。Jensen化もしましたが、何とか取り付けました。(手違いで左にある0.22uFも買ってしまい、一緒に交換しています。こちらはあまり効果はないと思いますが、、)

ハムノイズは私もあります。電源コンセントを逆に差し替えたらハムノイズが少しは減ったので、まあいいかと思っています。真空管アンプのボリュームを絞るとノイズは減りますが、音が曇ってしまうので全開で聴いています。


Commented by 103 岡山 at 2009-04-05 11:07
半導体プリ+真空管メインはC-200X改+SV-91Bをちょくちょくやっています。

C-200X改+SV-91Bは 過不足ない というかSX-710との組み合わせに比較すると音のエッジがしっかりしてSV-91Bからズーンと腰の入った低音が聴けます。
これが半導体プリのおかげと言えるのか、C-200X改の個性(良さ)なのかはWE310Aラインアンプとの組み合わせで改めて比較してみます。


Commented by rhr_nally at 2009-04-05 11:08
電源コンセント、すなわち電源極性ですよね。
一時、気合いを入れて合わせていたのですが、色々試聴で機器を出したり入れたりしているとついつい面倒になり…。
アドバイスありがとうございます、検電ドライバーを手に頑張ってみます。


Commented by 103 岡山 at 2009-04-05 13:26 x

半導体プリ+真空管メイン、真空管プリ+真空管メインと比較してどうか?
 難しい! です。
WE310Aラインアンプは残留ノイズが少々高目だったのでP-300に比較して91Bはゲインが低目なのでノイズが耳に付き難くなりました。
球(WE310A)同士の接続なので相性は文句なし。音が弾みます。
C-200X改に比べて前後方向が少し向上と言えるかもしれませんが、大きな変化なし。

単純に 球プリ、 半導体プリ と論じられないです。
それぞれの機器の個性で デバイスの差を語れない というのが感想です。
ご期待に添えなくて申し訳ないです。
http://rhrsp.exblog.jp/9980527/


AIR TIGHT ATC-1 〜真空管プリアンプ 世評の罪〜 2010年 08月 19日

 サンバレーさんの真空管プリアンプ"SV-722"を手放した後でも真空管プリアンプの音質には強く心惹かれるものがありました。
真空管と言えばノスタルジックな「暖かさ」などが世評ですが、最近の真空管プリアンプは半導体にはない鮮烈さを実感できます。

 私の真空管アンプ・キャリアは、プリメインのEAR859に始まりプリアンプではEAR834Lと2台のEARを経験してきました。

EARシリーズは、真空管アンプとは思えない無音時の静粛感、音質は英国アンプらしく華麗で柔和、但し鮮烈さと言う面ではやや弱いです。

そしてサンバレーSVー722は、真空管フォノイコSVー6、真空管パワーアンプSVー2(2007)と言った極めて組立が簡単な(基板1枚をハンダ付けすれば出来上がり)キットを2台組立てただけに過ぎない私のスキルには、あまりに難易度の高いアンプでした。
音が出せるまで何度もハンダや配線をやり直し最終的にギタギタになってしまい「大丈夫か?」と思いましたが、出て来る音の鮮烈さのとりこになってしまいました。

しかし悲しいかな、無音時のノイズは盛大でEARとは比較になりません。

「EARの無音時の静粛性」と「SVー722の鮮烈な音」を組合わせたような真空管プリアンプを探していました。

そこで目にしたのが「AIR TIGHT」ブランドの「ATC-1」と言うプリアンプでした。
AIR TIGHT ATC-1は、EAR834L+SV-722となるのでしょうか?
さて肝心の出て来る音なのですが…

 世評では、AIR TIGHT社の社員の方はLUXMANから独立し設立したこと「真空管の良さを残したアンプ」「いや、そんな古いノスタルジィに捕われない音」と色々な世評があります。

私も後者の「ノスタルジィに捕われない音」とSVー722の持つ無音時の不快なノイズが消えていることを期待しました。

ところが様相は少々違ったようです…

電源ONし出て来るノイズは「質」は違いますが「量」はSV-722同等…これには正直がっかりしました。

「熟練工の組立てる完成品」と「素人が失敗しながらなんとか組立てたキット」に大きな差がない…。

また「真空管プリアンプのノイズはこんなものなのか?」と考えてしまいました。

実は12AX7と互換球で低ノイズの5751、しかも東芝の5751に換装したのですが変化は見られませんでした…

ノイズの「質」の違い、
SVー722のノイズは高域の目立つ「シャー」と言う高めのノイズ、
ATC-1のノイズは中低域の目立つ「ズー」と聴こえるノイズ。

 そして、このノイズの傾向が不思議なことに音質にも出ています。

ATC-1の音は、中低域を中心とした太い線で描写した押し出しの強い音。
私が期待したのは、やや線の細いシャープな音でしたので、これは全く目論み違いでした。

この「太い線で描く音」が「暖かい音」と支持する人がいるのでしょう。
ヤマハC-2X同等のシャープさで、半導体では得られない真空管の「ガラス」をイメージするような透明度をもったハイスピードな音を期待していました…。
ATC-1は私の期待した

「EAR834Lのノイズレス+SVー722のハイスピード」

とはなりませんでした。

 SVー722のシャープでキレの良い音が懐かしいですねぇ…。

私のSV-722は、マッキントッシュC22タイプだったのですが次はマランツ7タイプにトライしてキレの良い音に浸りたいですね。

手放して分かるSVー722の良さ(笑)

SV-192Sにはなんの未練もないのですがSVー722には悔しさが残ります。
自分のスキルが未熟な時に出会ってしまった音楽性の高いアンプ…
もし今2台目を作るとするなら、カウンターポイントやYAMAHA、そしてMFと言った優秀な半導体アンプを手にしていますので焦ることなくじっくり構えて組立できるでしょう…。

今ならアンプマイスターのくまさんがSV-722に新しい「対策・改良」の施し方をブログで記事にされていますので、進化したSV-722に出会えるかもしれません。


Commented by きゃーる at 2010-08-19 01:25
AIR TIGHTといえば、かなり高級な球アンプブランドですよね^^
いい質感ですね。電源部も遮蔽されてますね^^
しかし好みの音質ではなかったですかorz

SV-722手放したんでしたっけ・・・
クマさんチューニングすごそうですよね^^
SV-722はアンチキット屋さんでも一目置くプリのようです。
操作性は・・・ですが音は申し分ないです^^
私のSV-722(マランツ)もいつかSBD化するかなあ・・・

プリといえば、マッキンC22オリジナルの結構程度のいいもの(らしい)が30万台で売られてましたが、買いなんでしょうか?^^;


Commented by へうたむ at 2010-08-19 05:24
アンプのノイズはシステム全体として計算づくで処理すべきものだと思います。かなりの高利得を持たせたプリ(マッキンやマランツなど、過去の名機に倣った回路構成では、どうしてもこうなります)に、ヴォリューム全開のパワーをつなげば、どんな高級品でもホワイトノイズは出ます。

EARは、システム全体でゲインを調整したり、何らかの回路デザインを施していたのでは?


Commented by 元新潟のU at 2010-08-19 05:42
無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
音楽性で言うなら別ですが…
SV-722 クマさんスペシャルには興味がありますね〜。


Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:25
EARは、システムトータルと言うより、単品のノイズの少なさは極まっていると思います。

私が使用していた時は、当然メインは全開ですよ(メイン全開でないと気がすまないたちです(笑))。パラヴィチーニ氏は、動的な特性もさることながら、静的な良さ「デザイン」「ガジェット」「ノイズ」を上手にコントロールされていたのではないかと考えてます。


Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:31
>無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。

はい、しかしながら世の中には半導体並の無音時の静粛性の高いアンプも存在するんですよ。でも今回の経験で、真空管プリのノイズについて整理出来てきた気がします。

確かaltunmさんはプリの前にトランスを入れて電源の持つノイズを減らすことをされていたのでそれも奥の手と考えていまして、無音時のノイズ対策は色々ありそうですね。

我が家の主力プリは全て半導体なので、無音時のノイズは悩みませんが、SV-722には「音楽の鮮度」と言う面で心惹かれますね(個人的には「アドバンスさん凄い」と感じています(笑))

くまさんスペシャル"SV-722"は、大変参考になるのでもっと色々知りたいところです。


Commented by へうたむ at 2010-08-19 22:16
2ch板ですが、A&Mはノイズの件で送っても何もしてくれない、云々の書き込みを見ました。

ATC-1は、高利得の12AX7を5本使っているということなので、ラインアンプも全部12AX7なのですね。これではやはりノイズ多くなりそう‥‥
ラインアンプは、低利得・低インピーダンスの12AU7や6DJ8を使うのが、近来のプリでは主流ではないか、と…。

お値段的に比べるべくもない感じはしても、TU-875と比べられたでしょうか? たぶん TU-875のほうがローノイズですよ。

ノイズが増えても12AX7を多用して彫りの深い音色を出そう、というのが、むしろマランツやマッキンなど古典プリに学ぶ日本のマニア、技術者の多数かもしれません。もちろん、これはこれでポリシーです。
が、近代的な低雑音を狙うと、また別の回路構成が必要でしょうし、その辺の独創性は、あのパラヴィッチーニのオヤジなんかの独擅場なんでしょうね。


Commented by なめ仙人 at 2010-08-20 16:20
プリアンプは難しいですねぇ〜! 微小信号を取り扱うプリアンプは、ノイズ問題、SN比は大きなウェイトを占めますから。。。 如何に音色感が素晴らしくても、ノイズで微小レベルの信号が消失してしまうのでは意味が有りません。

そのような意味で、タマのプリ選びは非常に難しいでしょうね。カウンターポイントのハイブリッドプリでさえ、石の圧倒的な高SN感(例えばマクレビNo.38SL等)を経験した後だとノイジーに感じましたからね。

しかし、AIR TIGHT ATC-1、見た目は魅かれます。ロゴプレートといい、全体のつくりといい、ラックに置いておきたい雰囲気がありますね。ホント、ノイズの問題さえクリアになれば・・・・ですねぇ〜σ(^_^;


Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:20
利得とμの関係を知らないのですが、12AX7に対してμが70%程度しかない5751でもこの傾向は変わりませんでした。
12AU7や6DJ8のことは、へうたむさんに説明されると頷いてしまいますね(説得力があります)。

TU-875はご指摘の通りです。
電源も別体ですからね、ただTU-875のポテンシャルはもう少し欲しいところです(欲かいてます)
パラヴィヴィチー二氏の回路理論は理解出来ていませんが、独創性は目を見張りますよね。
マランツ7やマッキントッシュC22の回路のオマージュ(嫌いな表現です(笑))的なものではなく「現代真空管回路」的なところで攻めて欲しいものです…勝手な言い分ですけど、そこをAIR TIGHT に私は求めたのだと思います。


Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:33
レビンソンとマッキンなら私はレビンソンの方が雰囲気が好きかなぁ…。
はい「球のプリ」は難しそうですが、なかなか鮮烈ですよ。

AIR TIGHTは「次世代の真空管アンプ」を期待したのですが、パラヴィチー二氏
ほど前衛的ではなかったようです、
AIR TIGHTの人が読まれたら激昂されるかもしれませんが、過去の範疇だった気がします。過去の範疇で良いなら、私はAIR TIGHTは選ばないかな…。
ガジェット的には最高ですけどね(笑)


Commented by merlion at 2010-08-25 07:36
実はATC-1のノイズは先日AvantgardeのDuo Mezzoとの組み合わせで聞いたときに妙に気になったことを思い出しました。私もチューブを使っていますが、「古いノスタルジィに捕われない音」を志向してAudio Research (VT200MK2+LS26)の組み合わせです。ノイズで悩まされたことはなく、ローインピのPL300でもうまくドライブしてくれています。


Commented by rhr_nally at 2010-08-27 08:57
ATC-1は同じ感想を頂け「やはり」と感じています。
また同時に今までの経験ではEARを除いたところの「真空管プリのノイズってこんなものかな」って解釈してます。
http://rhrsp.exblog.jp/13108804/

SUNVALLEY試聴記 〜前編 プリ試聴…2年ぶりです〜 2011年 07月 08日

サンバレーさんで試聴するのも久しぶりですね…2年ぶりかなぁ…。
サンバレーさんの試聴室に出入りしなくなった理由は簡単で「聴きたい機種がなかった」からです。

しかし反面、SV-722(TYPE:C22)を手放した後にあの鋭く伸びる高域と透明感のある音色が忘れられず「チャンスがあったらまた手に入れたいなぁ…」と思っていました。

「真空管プリが欲しい…」と言う思いは強くあるイメージを持ちながら途中、AIR TIGHT ATC-1を手に入れたりしましたが私のイメージと少し違っていました。
あと個人的にEAR 834Lも一時所有していたのでEARも気になるのですが834Lの上のクラスになるとなかなか手が出ません。

 そんな時、耳にしたのが「サンバレーさんのSV-310がV型になって復活した」との情報。あのプリアンプは、個性的なプリなのでこれには非常に興味があります、そしてネット上で試聴コメントをなかなか見かけない「SV-192A/D」も興味があります。 そんなこんなで試聴室に出向いたのです…

SV-722(TYPE:M7)

以前私は、C22タイプと呼ばれるものを所有していました。
このプリは、非常に澄んだ音色を聴かせるアンプでした。
この「澄んだ音色」を聴かせる プリアンプは非常に貴重だと思うのです。
音色は真空管のもつイメージの「暖かさ」と言うより「切れ味の鋭いソリッド感」が非常に心地良く私の好きなMALTAのサックスなんか抜群の切れ味。
手放した後に分かる良さですね(笑)

 今回は、C22ではなくより高域が冴え渡ると評判のM7タイプを試聴させて頂きました。予想通りの伸びの良さですね…真空管のガラス管の澄んだイメージそのものだと思います。このソリッドな感じがツボに入ると心地良い…私的にはこのプリの出すサックスやトランペットの音色はいいですねぇ…。
タイプとしては「音場型」
広く澄んだステージが広がる感じがなんともいいですね。

このプリの難儀なところは「キット作製」でしょう。
もちろん、完成品もあるので完成品を選ぶ選択肢もあります。

SV-310V
どうです、この個性的なデザイン…ガジェット感にこだわる私の心をグラグラさせます(笑)
他でも出会わない「異様な形状なプリアンプ」ですよね…。
今回私が一番注目しているアンプです。ただ

「音質についてはトランスの支配力が強いのではないか」

と先入観を持ってしまいます。レコードプレイで言うところのMCカートリッジの「フォノイコの音色」と「昇圧トランスを通した音色」的なイメージでしょうか…。

先入観はさておき、実際の音を聴いてみましょう…
これが良い意味で期待を裏切ってくれます。

SV-722対比極端なトランス色がついている訳ではなく、サンバレーさんのプリらしく「透明感のある澄んだ音色」を基礎に「やや温度感のある」トランスの音色を足した感じです。

カートリッジの昇圧トランスの様な音色でなく、このトランスは上品に上手くまとめられていると思います。

ひょっとすると以前のトランスの方が「濃い」音色だったかもしれませんが、V型の橋本電気製トランスは「適度な濃さ」に感じます。

タイプとしては「音像型」ですが、SV-722をやや「音像型」にした程度で「音場」は広いと思います。
これは、見た目も音色もなかなか楽しいプリですね…いや、予想外(笑)

SV-192A/D

このプリの多機能さは、ここでは説明のしようがありません(笑)
さて出てくる音なのですが…
思わず腕組をしてうなってしまいました(笑)
どうして「うなってしまった」のか…このプリは、SV-722との差が見つけにくい…SV-722系の音色です。

透き通り伸びる高域と広がる音場…ただ、よーく聴きこんでみると個人的にどこかSV-722の方が音が「シンプル」に聴こえます…
まぁ、これだけ機能てんこ盛りになりますと回路も複雑ですからね…。
ここは、機能差で選べばいいかと思います。

と久しぶりに3機種ものプリを試聴させて頂きました。
非常に興味深い試聴でしたが一貫して言えるのは、どのプリも「澄んだ音色」がすることでしょうか。
http://rhrsp.exblog.jp/15084601/


22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/02(土) 22:30:32.57 ID:xINzPju6

マッキントッシュMC275に回路がそっくりのアンプあるけど・・・

本物のMC275  :歪率0.5%以下/75W時(保証値)
275のそっくりさん:歪率10.0%/55W時(社内試作時の結果)

いや分ってる。そう・・・、特性なんて関係ない。値段だって全然違うんだ。
そんなこと疑問に思うことが間違いなんだ・・・!


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 12:38:33.51 ID:q3KTU1uR

こういうのってマッキントッシュに許可取ってんの?


24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:22:25.01 ID:HHyZwMUQ
>>23
取ってない。
この他にもそっくりさん商品多数有り。技術情報等も他所から無断引用多数。
コンプライアンス、モラル無視のデタラメ業者。


25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:38:34.57 ID:q3KTU1uR
マジで?w


26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 16:56:30.56 ID:MZAF2vma

バイファイラー巻きはマッキンに許可取らなくてもよかったと思うよ。
たしか特許の有効期限はとっくに過ぎてる。
模倣するのはいい。取り入れる事は悪いことではない。
本物のスポーツカーを買えない人が、模型を買って愛でるということはある。
おもちゃ相手に熱くなっても仕方ないさ。それはそれで趣味の世界。


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 19:00:52.62 ID:BH7cVKl/

技術が全く無くて中華に丸投げなのに、本家に勝るかのような誇大表現なセールス手法。

中身は当然本家と同じ訳もない粗悪品。

外観と型番をそっくりにし、本家を連想させ期待をさせる詐欺的誇大表現で、
また煽るような売り方を数々行ってきた悪質な業者。


28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/04(月) 05:03:36.65 ID:pHCC/xcK

英国本家QUADUの本物     :歪率0.3%/12W(保証値)
産婆霊のQUADUのソックリさん :歪率 10%/15W
ラジオ技術QUADUレプリカ(非買):歪率0.3%/20W(実測値)

言論の自由は結構ですからね。でもね、特性と音は関係ありませんよ。
批判するなら聞いてからにしてくださいよ。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1334442103/


RE787さん
私は、サンバレーのSV-722(C22)を所有していました。

まず、価格を優先してキットタイプを購入すると制作難易度が結構高いです。特に、6本の真空管と基板から出ている素子の足をハンダ付けするのは、かなり難しいです。

オリジナルマッキンC22もチャンスがあり試聴しましたが、SV-722(C22)とは全く別物です。

オリジナルの様な「熱い」「ネットリとした」音色を求めると外れます。
SV-722はマランツ7タイプとマッキンC22タイプの双方ともにどちらかと言うと澄んだ」「透明度」の高い音色です。

サンバレーブランドですが、中身はアドバンスと言うメーカーの製品です。

ADVANCE AUDIO
http://www.advance-audio.com/


アドバンスカラーの強いプリアンプと理解して下さい。

トーンコントロールは、内部にディプスイッチが付いていて、ON/OFFの2段階で調整できますが、連続可変でないため期待する程のトーン調整が出来るか不明です。
またいちいちボンネットを開けなくてはならず、実用的かと言われれば疑問です。

もし、興味をお持ちなら同じアドバンスさんの08-TEQをお勧めします。
こちらは制作難易度も低い(ブロック枚の基板ハンダ付けする程度)価格もSV-722に近似しておりお求めのトーンコントロールも充実しています。
2012/06/19 22:18 [14701193]


サンバレーは色々なメーカーの寄せ集めですね。
やはりオリジナルのC22を買うしかないなのでしょうかね?
フェイクは近い音にすら届かないのでしょうね?
独自で負けないようなプリアンプはないものでしょうか?
とても参考になりました。ありがとうございました。
2012/06/23 22:33 [14717251]
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14678057/


 エレキットさんのキットアンプは有名でその音質も高い評価を受けている。
アドバンスさんのキットアンプも有名でその音質の評価も高い。
ソフトンさんのDAC MODEL2もその音質の高さとコストパフォーマンスの良さから有名。

 そんないずれの商品もサンバレーさんは取り扱っている。
サンバレーさん自身は製造出来る訳でなく、商社機能が中心。ただ、単なる商社でなく一般的な知名度はなくて優秀なアンプメーカーなんかをプロディユースしてサンバレーさんの販路で販売しているのだと思う。

このプロディユースの際、音作りの意向を明確に伝えるのだろう。そこでは、セールスエンジニア的にある程度の技術力がないと話もできない。そして有名ではないが優秀な技術と製造ラインをもつメーカーとタッグを組むもんだからコストパフォーマンスの優れたaudio機器が生産出来るのだろう。

そしてこれは邪推だが、「キット」と言う手法を使うことで商社にとって一番リスクの高い「品質保証」を自己責任にしてクレーム費用を回避するのだと思う。小さな会社(豊田自動織機グループだから決して小さくはないけど)がクレームのリスクを背負うのは非常に厳しい。「作ることの喜び」と「クレーム費用の回避」を上手くミックスした商売だと思う。
http://rhrsp.exblog.jp/9236569/


おかえりなさい… 〜Sunvalley SV-722修理完了&Modefai〜 2010年5月15日

春の武者修行を前に私の真空管キットプリ、サンバレーさんのSV-722が沈黙したことは、レポートさせて頂きました…。

いや、本当に機器の故障とは悲しいものです。

「どないすんねん…こいつ」と呆然とSV-722を眺めていて、ふと…「そうだ!Altumさんに相談しよう」と思いついたのを通り越してAltumさん宅に持ち込んでしまった次第(笑)

Altumさんは、私のド厚かましいお願いに嫌な顔一つもせずSV-722を修理してくれました。
今日、我が家に戻ってきたSV-722に灯を入れてみました。

「おかえり、SV-722…」

でもAltumさんは、ただ修理しただけではなかったのです…。


 SV-722について、少しおさらいしておきますと。

この製品は、サンバレーさんのキットアンプですが基本設計・製造は「アドバンス」さんの様です。

マッキントッシュのC22を範としたものと、マランツ7タイプを範としたものの2種類があります。

双方共に共通なのは「澄んだ音」がすることでしょうか。
半導体のプリとは、趣を変えた「鋭い」音がします。

これは、真空管にノスタルジーを求める人には向きません…ね(笑)。

個人的な感想では、

マッキンタイプは、どちらかと言うことコントラストに主眼をおいたタイプ、
マランツ型は「その鋭さ」を伸ばしたタイプでしょうか。

私は、マッキンタイプを選んでいます。


 このアンプはハンドリングとノイズに難があります。

そもそも、プリのような繊細な信号を扱うアンプを「キット」として組立てていいのかなぁ…と言う疑問はありました、アクロバティックな配線に焦げそうなリード類。

悪戦苦闘の末、完成し恐る恐る灯を入れてみて、ぐったりとした体に飛び込む鮮度の高い澄んだ音…

「やった!」とほくそえまずにはいられないのです(笑)

しかし…その「音の鮮度」とトレード・オフしてしまった無音時のスピーカーから聴こえる「シャー音」の大きさ、

確実に電源を落とさずにピンケーブルの交換なんぞしようものなら「ボンボン」と共振と言いますか振動音と言いますかSPから出てきて「ぎょっ!」とします、半導体アンプとは大違いです(いや、半導体アンプも電源落とさないといけないんでしょうが、横着効かないですねぇ…)。

もちろん「ガジェット」感を求めてはいけません(笑)
このアンプの一番寂しいのがこの部分です…ね。

 プリアンプは、ユーザーにとって操作頻度が一番高く、システムを支配する一番偉い人(笑)。
そんなアイテムには「ガジェット」感は欠かせないと思うのですが…確かに「キット」ですよ…でも二桁万円払う訳ですから…

いえね、マッキンやマークレビンソンに追いつけだの、EARやアルケミストを追い越せなんて絶対言いませんけどメーカーさん…
でもまぁこんなものかも知れませんね(笑)

最近同社から出たプリは、私には業務用機器にしか見えませんから数倍プリらしいか…(やばいやばい(笑))

 機能・音質最優先で得たハイスピードで鮮度の高い澄んだ音。

CounterPoint Solid-M8の熟れたオレンジの柑橘系的甘さを含んだ音と対照的な音が聴けるものです。
(これも組合せ次第だと思います、我が家では真空管メインとM8の相性がいいみたいです)

SV-722は、まるで辛口の口に含むと痛いウイルキンソンのジンジャエールみたいな味です。
これがクロックチューンしたTL51X改とサンバレーさんの細身に傾くDAC SV-192Sと合わせると真空管のノスタルジーなんて微塵も感じさせない鋭い突き抜けたモニター調の音が聴ける…なかなかいない個性の持ち主なのです。


でも…「もう少し、無音時のノイズが少ないならなぁ…」

これは、SV-722ユーザーの皆さんの悩み(私だけでしょうか?(笑))のようです。
特に高能率な、TANNOYのユニットとは相性が悪いようです(笑)

そんな手放し難いSV-722がAltum工房にて修理完了し戻ってきました。

測定結果メモ…さすがです…


 久しぶりにワクワクして音だしです。

まず一聴して驚いたのが、いつも聴く音量での無音時のノイズの減少です。

「シャー音」が確実に減ってます。

もちろん、ボリュームMaxの状態ではノイズ「シャー」「ブーン」はしますよ、でもいつもの音量ではステップダウントランスの唸りの方が耳につきます(これも最近なんですよ…嫌だなぁ…)。

 いやぁ驚きました。Altumさんからは「少し減りましたかね」とのコメントでしたが私には十分過ぎます。

こうなってくるとですよ…
少しでもノイズを減らそうとして装着していた12AX7の互換球5751を元のSOVTEC12AX7-LPSに戻してみようかな?と言う気にさせます。

露球は、個人的にチャイナ球なんかとは違い「鋭さ」や「硬さ」が出せる球だと思うのです。

私が、このSV-722に求めている「澄んだ鋭さ」にまさにジャストミートするのではないかと…。

さて12AX7-LPSに交換してみます。

ここで大活躍するのが、以前ご紹介したテクソルさんで販売しているエレハモ印の「チューブグローブ」です。

SV-722ユーザーになら分かってもらえるのですが、6本の12AX7を交換するのに5分とかからないのですよ!(このグローブを手に入れる前は、ひどい時、1時間は必要としたかもしれません、特にSOVTECは他の12AX7より太いのです)。
これは、もう奇跡としか言いようがないのです(笑)

出てくる音は…

 あれぇ…以外ですねぇ…このキットのマッキンらしさが出てしまいました(笑)
中域が厚く、線が太くなるんです…いや当然十分分解していますよ音を…でも5751の時の方が細身な音がしていたと思います。

でもこれが開発者が意図した音でしょうから「元に戻っただけ」なのですが…悪くはないですが、また5751に戻そうかなぁ…(笑)


Altumさんに頂いた東芝製12AX7です。日本の真空管の出来映えはさすがですねぇ…


コメント

Commented by rhr_nally at 2010-05-18 08:42
この記事の後、SV-722の数名のユーザー様よりノイズ低減の打診を受けました。
このプリが抱える共通の悩みですが、店主さまに相談しても極めて丁寧に断られるでしょうから(笑)

みんな悶々としているんでしょうね…。

本当なら、我がSV-722を実験台に提供して徹底的にAltumさんにメスを入れて頂いてもいいのですが…なにせAltumさんの300Bアンプなんて、アルテックの高能率SPを通して、ましてや三極管でシングルとノイズ的に不利にも係わらず、静寂そのものでしたから…。

SV-722も手術次第では生まれ変わるんだと思いますけど…。
でも元の音を維持できるか…ここが何事も難しい「塩梅」ですよね…。


Commented by rhr_nally at 2010-05-18 08:46
初めてメール致します。自分はSV-3を作ったのですが、全く同様にホワイトノイズが至近距離のスピーカーから耳について困っていました。

SV-3をサンバレーに送って店主様にチェックして貰っても、ノイズはおかしくないとの反応。TESLAにしても変らず。

しかし、e-bayで購入したSIEMENSのNOSのE88CC/6922(RCAブランド)に差し替えた途端、急にノイズがほとんど聴こえない状態になりました。

しかも透明感、定位、響きも素晴らしい。球による違いの大きさを実感した次第です。特に小音で聴く夜に違いを感じますね。同じ悩みの方々がいて納得しました。今後ともよろしくお願い致します。


Commented by rhr_nally at 2010-05-24 09:05
このノイズの件ですが私も低ノイズの真空管(5751)に交換してやや薄れました。

そうなんですよね、低音量でクラッシックなんかPPの時に「サーっ」では興ざめします。

サンバレーさんも「現代の真空管アンプ」と言うことで、昔は避けて通れなかったノイズ問題を「PPでもノイズは皆無」みたいなものを売り文句にしてくれれば、「最近の真空管アンプは凄い!」になってインパクトはあるのですが

「問題ないノイズレベルです」

と言われると困りますよね(笑)

そしてそれは「キットだから仕方ないか…自分の自作の腕も低いしね」と言った暗い気分にさせます。トランジスタ世代の私にしてみれば、音質に影響させず、ここはなんとか解消して欲しいところです。「昔の常識」を覆して欲しいものです。
http://rhrsp.exblog.jp/12644806/


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c17

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
18. 中川隆[-10400] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:29:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1903]

元来、イギリス人はケチ(倹約家)なので高価なオーディオ機器を買わない。TANNOYや B&W の大型スピーカは日本向けに特別に作っているものなんですね。

イギリスの音楽ファンに人気があるアンプや CD は ARCAM みたいな上品だけど廉価なものだけです:

オーディオの足跡 ARCAM アンプ機器一覧
http://audio-heritage.jp/ARCAM/amp/index.html


March 10, 2005
"ARCAM"アーカム ブリティッシュサウンドのスタンダード
http://www.audiostyle.net/archives/cat_arcam.html

ARCAM(アーカム)は1972年に英国ケンブリッジに誕生したイギリスで最もメジャーなオーディオ・ビジュアル機器専業メーカーです。エントリークラスからミドルクラスにかけてアンプとCDプレーヤーを中心に多くの機種を抱え、英国内で売れるCDプレーヤーの2台に1台はARCAMと呼ばれる程、本国ではコンシューマ向けオーディオ市場に於いて確固たる地位を築いています。

アーカム_ピュアオーディオアーカム製品の魅力は何と言ってもオーディオ機器としての機械的な自己主張が少ない点です。家具としてスムーズに部屋に溶け込みやすいシンプルでモダンなスタイリングと誰にでも使いやすい快適な操作感、国産機とも肩を並べる手ごろな価格でありながら、ミニコンポでは無く、あくまでピュアオーディオとしての十分なクオリティを感じさせる音質と、優れた感性に裏付けられた音楽性の高さが高い次元でバランスしているのが ARCAM の魅力です。

ホワイトシルバーを基調にした現行デザインのアーカムは、オーディオ的な作為を感じさせないプレーンで素直な音質が持ち味。個々のCDに録音されている情報を、多くのピュアオーディオ機器にありがちな機器の作り手側の思い入れという色付けや個性的なバイアスをかける事無く、ありのままの姿を素直に引き出してくれる点が特徴と云えるでしょう。それ故に表面的な音質面でどうかとなると、格別ワイドレンジ・高情報量といったハイファイ性を強調するタイプではなく、分解能・実体感・パワーハンドリング・レンジ感など全てが程々にまとまっていて、虫眼鏡でえぐり出すかの如くオーディオマニア的な聴き方をした場合はやや食い足りない印象が残るかも知れません。

筐体の薄さや軽さも、全体に薄味で穏やかさを伴うやや軽い傾向の音質に拍車をかけているきらいがあり(低価格機種になる程この傾向が目立ってきます)、この点は代理店であるDENON製品の日本的でワイドレンジで重い音調とは180度異なるのが興味深いところです。しかし、押しつけがましさのない穏やかで豊かな音場の広がり方や、長時間聴き続けても違和感を感じない耳当たりの優しさ、CDに刻まれた情報を過不足無く引き出す自然なバランス感覚は、オーディオマニアとしてではなく音楽ファンの再生装置として捉えた場合、これ以上他に何か必要でしょうか?と思わせてしまう懐の深さがあるのも事実です。

こういった書き方をすると、アーカムの音質は悪いと誤解されるかも知れません。しかしそれは大きな間違いです。高音質を強調しない=低音質ではありません。多くの人々が高音質を楽しめるようローエンドにもラインナップを広げている分、音質面で他社上位クラスと比較されて低い評価を受ける傾向があるようですが、ARCAM本来のリファレンスモデルであるFMJシリーズに目を向けてみると、実はミドルクラスの英国系箱庭システムの中でもトップクラスの音質を備えています。FMJの広い音場感を伴う現代的な再現性は、管理人が使っているTAG McLaren F3とも互角以上の音質で良いライバル関係にあると感じます。

特に、現行CDプレーヤー FMJ CD33Tの先代機種にあたるFMJ CD23Tは、ハイエンド製品で名高い dCS と共同開発した24bit Ring DACを搭載し、その音楽性豊かで暖かみのある音色は、イギリス製品の質を理解する音楽愛好家の間で根強いファンを獲得しています。(2008/1追記:最新の後継モデルは FMJ-CD36T になります。)

アーカムは音楽の持つ楽しさ、表現をスポイルしません。音質を誇張してリスナーの耳を機器の"音質"に向けさせるのではなく、聞き手がいつのまにか音楽に聴き入ってしまう誠実な質感です。その意味で、オーディオ機器は"音楽再生"の黒衣に徹すべきという、本来再生装置がそうあってしかるべき姿に忠実なのです。ARCAMは音楽性をスポイルしないより上質で血の通った再生機を、オーディオマニアに限らず音楽ファン一般に向けて、広く普及させることをポリシーとしているように感じます。ですから音質がどうとかオーディオ的にどう?やれケーブルだアクセサリだといったマニアックな視点ではなく、ライフスタイルの中に真のポリシーや美学を求める上質で洗練された価値観を持つ人々に向けてお薦めしたいブランド、それがARCAMなのです。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_arcam.html


EAR の現在の値付けは超円安なのを考慮しても、日本のガレージメーカーの同等品と比べて高過ぎます。

EARは元々は安物部品だけを使った廉価アンプのメーカーだったのですね。

従って、EAR は基本的には値段が安いハーベス、スペンドール、ロジャース等の BBC Monitor 系小型スピーカーと QUAD の昔の静電型スピーカー(イギリスでは安く売っていた)にしか合わないのですね。

EAR が使用を想定しているスピーカー

QUAD ESL-57, QUAD ESL-63
ROGERS LS3/5A, SPENDOR BC-II, HARBETH HLCompact
TANNOY IIILZ, TANNOY Super Red Monitor


▲△▽▼


1) QUAD ESL-57 1953年発売

3つのエレメントを使い、うち2つを低域、1つを中高域と高域の 2Wayとして使用して、 全体としては 3Wayスピーカーとしていました。

許容入力:定格15W

出力音圧レベル:100dB(0.0002dyens/cm2、70〜7,000Hz)
         93dB(0.0002dyens/cm2、50〜10,000Hz 、2m軸上)

周波数特性:45Hz〜18,000Hz(両端は18dB/8Ve)

インピーダンス 
100Hz:28Ω
1kHz:12Ω
6.3kHz:10Ω

外形寸法:W×880 D×265 H×790mm
重量:18Kg
http://audio-heritage.jp/QUAD/speaker/esl.html
http://vintage-audio.jp/?p=499


ティム デ パラビッチーニは自宅では QUAD ESL57 を使っているという。
そして、雑誌のインタビューでも EAR の製品と組み合わせる推奨スピーカーとしてQUAD ESL57をあげている。
EAR と QUAD はなかなか良い組合せのようである。
http://moon.ap.teacup.com/tao7637/1182.html

投稿者:K 2009/5/11 23:58
 うちにも QUAD ESL57 がありますが、EAR859, EAR864L+QUAD405-2 を使用しています。
 ご存知かもしれませんが、EAR のパラビッチーニは、以前 QUAD ESL57 を良く鳴るスピーカーと管球王国のインタビューに答えていました。 
859は10年以上に渡り、トラブルフリーですので、試聴されてみてはどうでしょうか?
http://moon.ap.teacup.com/tao7637/1162.html


▲△▽▼


2) QUAD ESL-63 1981年発売 ¥430,000(1台、1986年頃)

片チャンネル4枚のエレメントで出来ています。
エレメントは4枚ですが、同軸ユニットの様に動作するように、同心円上に、 電気的に8分割されていて、球面波が出るようになっています。 (リングの外周になるにしたがって、高域成分を落とす工夫をしているので、 ESL-57 は 3WAYだが ESL-63はフルレンジという表現は、必ずしも正しくないように思います。)

2つの保護回路を内蔵しており、不慮のアクシデントにも対応しています。
過大入力により壊れやすかった ESL-57 と比べて、保護回路を徹底することにより、相対的に壊れにくいスピーカーとして仕上がっています。

搭載しているのは入力電圧を制限するリミッターと、異常な入力信号や瞬間的なショートを検出してスピーカーに流さない回路となっています。
ESL-63 は ESL57 と違いSWオンですぐに最大音圧が得られます。

通電時 5000V掛かっていますので、空気清浄機の如く部屋の埃を吸い寄せます。試聴中以外の通電は百害有って一理無しとご理解下さい。

型式 コンデンサー方式・フロア型
出力音圧レベル 86dB/W/m
最大入力 100W(8Ω、ピーク)
最大許容入力:55V
公称インピーダンス 8Ω
再生周波数帯域 35Hz〜20kHz
(35Hzで-6dB、20kHzで-6dB)
外形寸法 幅660x高さ925x奥行270mm(150mmの底板を含む)
重量 18.7kg
http://audio-heritage.jp/QUAD/speaker/esl-63.html
http://www013.upp.so-net.ne.jp/rasenkan/audio/esl63.htm


▲△▽▼


3) ROGERS LS3/5A ¥89,000(1台、1980年頃)

BBC仕様のポータブルモニタースピーカーシステム。

低域には10cmベクストレンコーン型ウーファーであるKEF B110を搭載し、高域には2.0cmドーム型ツィーターであるKEF T27 SP1032を搭載しています。
これらのユニットはBBCの厳密な規格に応えるため、入念に選ばれたものをペアマッチで仕様しています。

ネットワーク部にも厳選されたパーツを使用しています。
エンクロージャーにはピアノ材としても有名な英国北部産の樺材を使用しています。

型式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型

出力音圧レベル 82.5dB/W/m
最大許容入力 25W

使用ユニット
低域用:10cmコーン型(KEF B110)
高域用:2.0cmドーム型(KEF T27 SP1032)

再生周波数帯域 70Hz〜20kHz ±3dB
入力インピーダンス 15Ω(BBC規格)
クロスオーバー周波数 3kHz(BBC規格、FL6/23)
外形寸法 幅185x高さ305x奥行160mm
重量 5.3kg
http://audio-heritage.jp/ROGERS/speaker/ls3-5a.html


▲△▽▼


4) SPENDOR BC-II 価格不明(1台、1973年発売) ¥138,000(1台、1980年代後半頃)

スペンドールの代表的なスピーカーシステム。
低域には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットには世界的特許の真空成形工法によって作られたベクストレンコーンを採用しています。

高域には3.8cmドーム型トゥイーターであるHF-1300を搭載しており、超高域にはドーム型スーパートゥイーター4001Gを搭載しています。
エンクロージャーはバスレフ方式を採用しています。
また、外観の仕上げにはチークやウォルナットなどの複数の仕上げがありました。
別売で専用に設計されたキャスター付きスタンドがありました。


方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
最大入力 50W
使用ユニット
低域用:20cmコーン型
高域用:3.8cmドーム型(HF-1300)
超高域用:ドーム型(4001G)
周波数特性 40Hz〜20kHz
インピーダンス 8Ω
クロスオーバー 3kHz、13kHz
外形寸法 幅305x高さ635x奥行298mm
重量 14kg
http://audio-heritage.jp/SPENDOR/speaker/bc-ii.html


▲△▽▼


5) HARBETH HLCompact ¥118,000(1台、1987年発売)

アラン・ショーが、ダドリー・ハーウッドからハーベス社を受け継ぎ最初に開発したスピーカーシステム。
低域には、コーンに新素材TPXを採用した20cmコーン型ウーファーを採用しています。

HL TypeIVにも採用されたこの素材は、セルフダンピングに優れた軽量の熱可塑性物質で、加工が困難なのが難点でしたが、これを克服し、コーン紙に採用しています。
ユニット中央には、長い突起状の音響レンズが取り付けられています。

高域にはアルミドームを採用した2.5cmドーム型ユニットを採用しています。
右ユニットと左ユニット、ウーファーとトゥイーターなど、HLコンパクトを組みあげるプロセスで、一つ一つの特性をチェックし、ベスト・マッチングするものとペアを組ませています。

エンクロージャーには、コンピューター解析を駆使したバスレフ・ポートを設計・採用しています。
また外装は、ナチュラル・チーク材による仕上げとなっています。

スピーカー端子はバイ・ワイヤリングに対応しています。
別売りで専用スタンドがありました。

方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
出力音圧レベル 87dB/W/m
使用ユニット
低域用:20cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 60Hz〜20kHz±3dB
インピーダンス 8Ω
外形寸法 幅273x高さ525x奥行287mm
重量 13kg
http://audio-heritage.jp/HARBETH/speaker/hlcompact.html


▲△▽▼


6) TANNOY IIILZ in Cabinet mkII ¥87,500(1台、1967年発売)

IIILZ Monitor Goldを組み込んだブックシェルフ型スピーカーシステム。
エンクロージャーはバスレフ型となっています。

型式 2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
最大入力 15W
使用ユニット 10inch同軸2ウェイ(IIILZ Monitor Gold)
周波数特性 30Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 1.3kHz(メカニカル)
インピーダンス 8Ω
外形寸法 幅380x高さ583x奥行240mm
重量 13kg
http://audio-heritage.jp/TANNOY/speaker/iiilzmkii.html


▲△▽▼


7) TANNOY Super Red Monitor SRM10B ¥150,000(1台、1980年発売)

Super Red Monitorシリーズの小型ブックシェルフ型スピーカーシステム。
ユニットには10inch(25cm)の同軸型2ウェイスピーカーユニットを採用しています。
クロスオーバーネットワークを内蔵しており、前面から調整が可能です。

方式 2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 全帯域用:10inch(25cm)同軸型(2558)

許容入力
70Hz〜1kHz: 80W(連続), 300W(ピーク)
1kHz〜20kHz: 50W(連続), 100W(ピーク)

出力音圧レベル
90dB/W/m(55Hz〜20kHz)
110dB/100W/m(70Hz〜20kHz)
115dB/300W/m(ピーク)

公称インピーダンス 8Ω(5.5Ω最小)
クロスオーバー周波数 1.2kHz(12dB/oct)
内容積 35L
外形寸法 幅350x高さ524x奥行270mm
重量 18kg
http://audio-heritage.jp/TANNOY/speaker/srm10b.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c18

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
19. 中川隆[-10399] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:32:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1904]

EAR が一番輝いていた時代のアンプはアメリカの有名なアンプと比べると信じられない位安かったですね:


Michaelson & Austin TVA-1 ¥590,000(1979年発売, パラヴィチーニの設計)

Michaelson & Austinが最初に発表した管球式ステレオパワーアンプ。

出力管には選りぬかれたGEC製KT-88を採用しています。このKT-88の良さを最大限生かしつつ欠点を補うため、特別注文の巨大な出力トランスを搭載しています。
回路構成はAB1クラスとしNFBは14dB以下に抑えられています。

型式 管球式ステレオパワーアンプ

実効出力 70W+70W

外形寸法 幅457x高さ190x奥行280mm
重量 32kg
http://audio-heritage.jp/MICHAELSONandAUSTIN/amp/tva-1.html


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Musical Fidelity A1 1984年発売 ¥128,000(1990年頃, パラヴィチーニの設計)


小出力ながら多くのユーザーに好評を得てロングランとなったらプリメインアンプ。

全段純Aクラス動作となっています。
電源部には大型トロイダルトランスと40,000μFの電解コンデンサーを搭載しています。
MCヘッドアンプを搭載しています。

型式 プリメインアンプ

定格出力 20W+20W(8Ω)

入力感度/インピーダンス Phono MC:200μV/120Ω
Phono MM:2mV/47kΩ
CD、Tuner、Aux、Tape:200mV/47kΩ
外形寸法 幅408x高さ60x奥行249mm
重量 5.5kg
http://audio-heritage.jp/MUSICALFIDELITY/amp/a1.html


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EAR859 ¥380,000(1996年頃)

Tim de Paravicini(ティム デ パラビッチーニ)氏が設計したインテグレーテッドアンプ。

純三極管の音質と信頼性を確保した新開発 EL519エンハンストライオードモードを採用しています。

新開発の前段DCカップリングにより、音質を損なうコンデンサーを段間から排除しています。

出力トランスには、Tim de Paravicini氏自身が数10年に渡り開発してきたスペシャルトランスを彼自ら巻き上げて使用しています。
入力は5系統設けられており、インテグレーテッドアンプとしてもパワーアンプとしても使用が可能です。

型式 プリメインアンプ

出力 13W+13W(8Ω)

出力管 EL519(プロ用)エンハンスシングルエンドクラスA
外形寸法 幅400x高さ150x奥行400mm
重量 19kg
http://audio-heritage.jp/EAR/amp/ear859.html


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EAR834L  1996年 ¥198,000

ティム・デ・パラヴィッチーニ氏の設計・開発による真空管式コントロールアンプ。

3極管クラスA3段増幅回路を採用。プリアウト2系統装備し、パワーアンプを2台使用してのバイアンプ駆動も可能。
同社パワーアンプEAR859とのマッチングが図られたデザインで同アンプとの組み合わせにも最適です。

●使用真空管:         ECC83×1/ECC82×2
●最大出力:          20V
●ライン入力:         RCAx5系統
                テープ/モニター切換え、PhonoEQは別売。
●ライン出力:         2系統
●サイズ:            W245 × D335 × H108mm
●重量:             5.6kg
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/834l/


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EAR 861 発売 1996年12月 ¥588,000  
   
出力管にEL519(プロ)を使用。クラスAエンハンスシングルプッシュプル構成。高精度なゲインコントロールを装備。

■パワーアンプ クラスA級 パラレルプッシュプル 

●出力:        32W/ch(8Ω)、64W(8Ω)モノ

●入力端子:       RCAアンバランス1系統、XLRバランス1系統
●使用真空管:     ECC83x2、PCC88x6、EL309x4
●サイズ:      W400×D420×H150(mm)
●重量:         29kg
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-861/


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EAR V20 発売時期 1997年10月 ¥498,000

同社20周年記念モデルとして登場した、双3極管ECC83/12AX7を20本使用した管球式プリメインアンプ。

片チャンネル10本のプッシュプルにより20Wの出力を得ている。
本機に採用のECC83は、同氏とユーゴの真空管メーカーとの共同開発によるスペシャル版。

管球式プリメインアンプ

■実効出力:20W+20W(4Ω、8Ω/A級動作時)

■使用真空管:ECC82×4、ECC83×26
■入力端子:RCA×5
■TAPE出力端子:RCA×1
サイズ W(幅) : 427 mmH(高さ) : 139 mmD(奥行) : 426 mm
重量 21 kg
http://www.audiounion.jp/ct/detail/used/49643/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c19

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
20. 中川隆[-10398] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:35:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1905]

EAR のハイエンド機は超お買い得です:


EAR 912 2012年発売 \1,980,000(税別)
Professional Tube Control Centre

真空管ートランスカップリングの技巧が全ての音楽に艶と潤いを与える。パラヴィチーニの集大成とも呼ぶべき最高級プロ仕様プリアンプ。

「EAR 912 / Professional Tube Control Centre」は、半世紀近くに及ぶティム・デ・パラヴィチーニのプロスタジオワークの経験に基づいたノウハウが結晶した、音楽再生装置の集大成とも言える最高級管球式プリアンプ(コントロールアンプ)としてデザインされています。

アナログレコードファン、また最新のマルチソースラインシステムにおいても、最高音質が楽しめるように、パラヴィチーニサウンドの奥義とも言える「真空管ートランスカップリング」の技巧がサーキット全編に渡って散りばめられています。

この「真空管ートランスカップリング」の可能性を全て引き出すために、トランスフォーマーのドライブ側とフィードバック側にそれぞれ独立したワインディングが施され、ハイクオリティー、ハイパフォーマンスなサーキットがここに完成しました。

特に高いヘッドルームとローノイズを実現させるために、最大限の配慮がなされ、最高級管球式プリアンプ(コントロールセンター)として考えうる音質と豊富な機能を有します。

内部回路を可能な限り短くして音質劣化を防ぐ配慮がなされ、ヴォリュームコントロールも最高品質のパーツが使用されています。

使用される真空管は、豊富な供給量を誇る双三極管:PCC88(7DJ8)が、フォノステージに3本、ラインステージに2本使用され「真空管ートランスカップリング」サーキットの一翼を担います。

アウトプットステージにおいても、「真空管ートランスカップリング」のスペシャル技法が採用されています。

「EAR 912」にはそれぞれフォノとXLRステージの出力段に、特性に合わせて個別にワインディングされた出力トランスを持ちます。出力トランスの1次側は最終段の双三極管:PCC88のアノードサーキットへ、そして2次側はそれぞれ2系統づつ設けられたバランス(XLR)とアンバランス(RCA)のアウトプットへ接続され、ハムのループをも排除しています。

パラヴィチーニがリファインを重ね、進化を続けてきた「真空管ートランスカップリング」というオリジナルのスペシャル回路がふんだんに使われた「EAR 912」。

驚異的な静寂性は、かすかな音の瞬きをも逃さず捉え、楽器の持つ固有のアタックを瞬間的に豊かな音圧で発音し、倍音を艶やかに、豊かに響かせながらナチュラルに減衰してゆくサスティーンを追い続け、さらには減衰しながら耳に届く残響や反射音、自然なリバーブ感やエコー感が、その音楽が録音された時の部屋の様子までをも目の前に描き出します。

サウンドステージは、あくまでもナチュラルに横方向と縦方向へのパノラマ感を映し出しながらも、圧倒的な奥行きを感じさせるパラヴィチーニ/EARならではの立体的な3Dサウンドが、いつもの愛聴盤から新たな喜びを感じさせてくれることでしょう。

世界最高峰の耳を持つ音のプロフェッショナル達が探し求め、そして録音された超一流の音楽を、ナチュラルに、艶やかに、そしてドラマチックに再生する「EAR 912」。

美しい音楽を、さらに美しく、感動的な音色を、さらに感動的に。

新たな音楽からの衝撃を体感したいミュージックエンスージアストの方々へ贈るパラヴィチーニ渾身の作品です。

スペック:

使用真空管:  PCC88 (7DJ8) x 5またはECC88(6DJ8)x 5


フォノ入力:RCAx2系統
ライン入力:RCAx3系統、XLRx2系統

テープアウト:テープモニターx1 系統
出力:RCAx2系統、XLRx2系統 フォノセクション: 入力2系統(MM / MC)

重量: 13.5kg
サイズ: W485 x H145 x D300mm
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/
http://www.dynamicaudio.jp/5555/5/osusume_hard_29.html
https://www.ippinkan.com/ear_912.htm
http://kodo-alma.blogspot.jp/2014/02/ear-912-4.html

EAR 509 II 1978年発売 ¥1,890,000(モノラル・ペア・税別)


鬼才パラビッチーニ氏がEAR社創立当時に開発したパワーアンプ「EAR509」は、当時どのアンプにも使用されていないハイグレードなキャパシティバルブを使用しており、その正確でシンプルなセルフバイアスの素晴らしさは実証されていました。

その後、様々な管球式アンプを発表しましたが、彼を満足させるには「EAR509」でしかなく、中古市場でこのアンプを探し続ける人々のためにも、今ここに「EAR509U」を発表しました。


パラヴィチーニ/EARの名を世に知らしめたプロスタジオ仕様パワーアンプの歴史的傑作。プロ録音現場が生んだウルトラナチュラルな音世界。

1978年、ティム・デ・パラヴィチーニは自らが主宰するEAR社を英国に設立しました。 そのEARブランドの顔となるべく、満を持して発表されたプロフェッショナル仕様 100Wモノブロック パワーアンプが「EAR 509」です。

この業務用パワーアンプは、世界中のプロ録音スタジオやプロエンジニア、更にはオーディオファイル達の間でもビッグヒットとなり、瞬く間にEAR/パラヴィチーニの名前を世に広めることとなりました。

パラヴィチーニ自身が「最も愛しい作品」と語るほどに、彼の情熱と天才的な感性と技巧が結晶した製品で、発表以来、Mk.I、Mk.II とリファインされながら、実に30年以上に渡ってEARエンスージアスト達から羨望の眼差しで見続けられるロングセラーモデルです。

パラヴィチーニ/EARサウンドの源泉となる出力トランスと真空管をカップリングしたパラヴィチーニオリジナルの特別回路「バランス・ブリッジ・モード」をここに採用しました。

これはアノードとカソードをそれぞれ2重巻きの出力トランスの捲線へ50/50の比率でキャパシターと併せてクロスカップリングし、常にスイッチオン側のデバイスが、反対側のスイッチオフデバイスに作用するようにして、アノードとカソードが同一のインピーダンスで反応しあうという斬新なデザインになっています。

また、パラヴィチーニのトレードマークでもあるネガティブフィードバックを掛けないという大胆な回路設計により、パワーバンドは 9Hz - 85KHz (-3dB)までに及び、同時に真空管の音は決して「レトロ」ではなく、現代的な素晴らしい音楽を再生する能力に長けている事を実証する事にもなりました。


伝統的な真空管アンプの回路デザインでは、トランスの能力が適切でない限り、ハイフリークエンシー時におけるプッシュプル動作が追従しきれなくなり、また同時にハイフリークエンシー時には出力トランスからインプットへ掛けられたネガティブフィードバックが、出力トランスのディレイ(遅れ)により、ややポジティブ側へ振れてしまう事が多々あります。

これによりアウトプットダンピングファクターや歪率が悪化し、クリアーな高域を再生することが困難になってしまうのです。

「EAR 509 II」はパラヴィチーニがデザインした”機械独自の音を持たない” 、まさにプロフェッショナル仕様のパワーアンプです。

多くの真空管アンプが先に述べた構造的な理由から高域が伸びないために「温かい/ウォームな」という言葉で表現されますが、「EAR 509 II」はその言葉の範疇に収まらない、特筆すべきクリアーさと高い透明度、そしてリアルなベースとナチュラルなトップを持ち、音楽のディテールと生命感を力強く伝えてくれることでしょう。

プロスタジオの現場で培われたパラヴィチーニの最先端の技術と感性が結晶した「EAR 509 II」。全てのパラヴィチーニ/EAR製品の起源は、まさにここにあるのです。

パラヴィチーニのデビュー作でもある EAR509 パワーアンプに1978年当時、テレビ管のみに使用されていた PL519 をオーディオ出力管として世界で初めて採用したことで、オーディオ界に衝撃を与えました。


Specifications:

■パワーアンプ クラスAB級  プッシュプル

●入力端子:         バランス1系統         

●出力:           100W(モノ)

●出力ダンピングファクター: 20(0.4Ω+ 4uH)

●使用真空管: 
PL509/PL519(40KG6)または EL509/EL519(40KG6 )x2 、ECC83 x 2, ECC85 x 1

●重量:           14.8kg (ペア29.6kg)

●サイズ:          W320 x D255 x H167mm
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/ear-509/


EARのファーストモデルにして今でもリファレンスとして君臨するEAR 509。スタジオユースのために設計されたPL519のモノラルPP(100W/ch)です。PL519は元々TV用の水平出力管。私もこのアンプを聴くの初めてだったので興味津々でしたが、この509は他のEARアンプとは全く違った表情を見せました。

暖炉の前で人々が集うようなリラックスを感じさせるEARのイメージとは一線を画すシャープでハイディフィニッションな音。

低域の締まり具合も他のモデルとは全く異なります。

スタジオでのモニター用途というだけあって他のモデルよりかなり客観性のある表現で、V12や890からは聴こえてこなかった音のエッジも現代スピーカーとのマッチング上、有利といえます。

初めて Marantz9を聴いた時のことを思い出しました。そんなリリシズムを感じさせる表現です。
https://tubeaudio.exblog.jp/25439473/

EAR の中で最高潮であり、唯一のモノラルパワーアンプ EAR 509U
 
何と小さいと思います。かなり小型ですね

となりの通常の大きさのEAR 861と比べると以下に小型かわかると思います

モノラル構造を上手く使った最高級パワーアンプです。
サイズも小型でありながら設置もしやすく非常に好感度が増すアンプですね


そしてこの509Uですが、何とパラヴィッチーニが EAR設立年からの設計という事ですから何と30年以上のロングランなのです!!
そしてその間にMK1→MK2などに変更されていますが、これはパラヴィッチーニのやりたいことを具現化した唯一のモデルなのです


ですからモデルチェンジの必要性がないのです。こういった方向性においてがこれが完成だ、と言わしめるのです。非常に潔く安心できるものです。


パラヴィッチーニいわく一番好きなアンプと言わしめるアンプです


実際に鳴らしてみるとこれが良く鳴るのです!
鳴りっぷりがよく、気持ちよいのです


AB級で100Wですから、MAGICO Q3 でも十分ですし今までの EAR の音色はそのままに更にパワー感を兼ね備えた特徴です。

EAR でここまでパワー感を持ったのも初めて体験するものです。

やはりその過程を聞くと、世の中にはかなり低能率なSPも多くありますので、それらを十分に駆動するためにでもあるのです。(もちろんこれまでの 861や 890でもフロアのSPは十分鳴りますが)


ですからあえて純Aクラスに拘らず、ABクラスとしてこれまでの真空管の良さに加えてパワーを持たせたのです。パラヴィッチーニが表現する 100Wのパワーは凄いですね


そしてこのサイズですからね。やはり只者ではないパラヴィッチーニです!


しかしこの音楽の説得力や奥深さはEARの独壇場ですね!!!

ハィファイさやレンジ云々ではなく音楽を音楽として空気のように浸透する魅力ですね!

ここがEARの最大の特徴であり魅力です!!
https://ameblo.jp/5555-5f/entry-11436147358.html

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EAR フラッグシップモデル試聴会予告編 - YouTube動画
EAR 912、509MK2、V12、Acute3 試聴会予告編
https://www.youtube.com/watch?v=J78c0bhv83E
EAR 912と864、509Mark2 の説明 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=oHC3gVZO_PA

EAR 868L , 912 真空管プリアンプ音質比較試聴 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=fcSTzf1f_n4

2016年12月 marantz SA10 と EAR Acute Classic 音質比較 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34


EAR912 と EAR509 II は Kubala・Sosna ケーブルを介して Sonus Faber Stradivari Homage を鳴らすと、実にエロティック、 デカダンスの極みのサウンドを聴かせてくれます。

バッハ(Johann Sebastian Bach)のヴァイオリン・ソナタや教会音楽、中でも女性2声による Couperin 'Motets' には 高貴さを通り越して、禁断の香りが漂います。
http://www.kusunoki.jp.net/audio/audiohistory/AudioSystem2017/audiohistory20171230.html


EAR912 はフォノイコライザー付きプリアンプ

EAR Acute Classic は CD も掛けられる USB-DAC付プリアンプ

という位置付けです。

EAR Acute Classic のプリアンプ部は EAR912 と同じです。

デジタルソースを聴く場合は EAR912 を通さず、EAR Acute Classic を直接パワーアンプに繋ぐだけで OK です。


Acute Classic 2016年発売
890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/


EAR 912 2012年発売
\1,980,000(税別)
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/912/



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c20

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
21. 中川隆[-10397] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:36:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1906]
Sonus Faber を EAR で鳴らす場合は

大型のストラディヴァリ・オマージュには EAR912 + EAR509 II

小型のミニマ、エレクタ・アマトール、ガルネリには EAR V20


の組み合わせが一番いい音になります:


21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/27(水) 20:02:44.75 ID:Ft8kG6Bh

かつて、九州のソナス遣いのお宅にお邪魔した時、エレクタ・アマトールに
EAR V20を組み合わせ聴かせていただいたが、色気ムンムンで、弦の艶っぽい
響きにたまげたことがあった。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1339161872/


因みに、ソナス・ファベールでは ガルネリ・オマージュが最高傑作です。


詳細は

ソナス・ファベール「オマージュ・シリーズ」
http://www.noahcorporation.com/sonusfaber/HOMAGE.html

Sonus faber アンプ-スピーカーシステム一覧
http://audio-heritage.jp/SONUSFABER/speaker/index.html

伝説の ソナス ファベール ガルネリ・オマージュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/684.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c21

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
22. 中川隆[-10396] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:41:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1907]

EAR V20 はスペック上の実行出力は 20wだが、所有していた友人の話では草が生えるほど非力で「本当に 20wあるのかこれ?」という製品仕様だったそうです。


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「躁=ハイ」の時期にはJBLの出番だよ〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋


JBLのコーン型ユニットは能率が100db以上と高いのに駆動するアンプにはかなりのハイパワーを必要とする。いったい何故なんだろうかとずっと疑問だったが、ふと「ユニットのコーン紙が重たいのではなかろうかと」に思い至った。

イギリス系のユニットはコーン紙が薄くて軽いので能率95db前後にもかかわらずアンプのパワーはあまり必要としないのがその推論の理由。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c281c22ec78aad0cc106a7e4c887747c


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EAR アンプのドライブ力

EAR は元々、安物部品だけを使った廉価品アンプのメーカーで、ハーベス、スペンドール、ロジャース等の BBC Monitor 系小型スピーカーを鳴らす事を想定しています。

従って、タンノイ や JBL の38cm ウーハーを使った大型スピーカーを駆動できる程のドライブ力は有りません。

EAR で大型スピーカーに使えるのは プロ用アンプの EAR912 + EAR509 II だけでしょう:


EAR-859 は音が良いか? 2009年01月08日
http://bestmusic.seesaa.net/article/112344376.html

左のアンプは EAR-859、特別に開発された真空管を使い、話題になったアンプである。
トランスも職人が一つずつコイルを巻いて作っていると聞いた。
気になる値段は ¥448,000。

この値段が高いか安いかは、個人の関心によって違うだろうが、一般の家電品の値段と比べるとかなり高いだろう。

興味を持った一家の主が買おうとしても、奥さんの理解が得られないかも知れない。
一般サラリーマンの年収が500万ぐらいとすると、その1割近い金額は家計を考えると非常識かも知れない。

筆者はかねがね思っていることに、洗濯から乾燥まで一気にやってくれるドラム式洗濯機があったらどんなに便利だろうと思い、いつか欲しいと思っている。

家電店の展示を見て歩くと、25万ぐらい用意すれば買えると思うのだが、これが高いと感じてしまう。
ところが、EAR-859 の ¥448,000 はそんなことを考えずすぐに買ってしまった。
生活のバランス感覚が狂っていると言われても仕方がないかも知れない。

本題から大分はずれたが、このEAR-859 はオークションで売ってしまった。
すぐに売れたところをみると、フアンは多いのだろうと思った。

パラピッチーニの設計とか、先ほどの新開発真空管とか、トランスとかの雑音(?)に惑わされた感もなくはない。

実際に手にしてみると、物量を投入しているところから、価格競争で優位に立とうとした製品ではないこともわかる。
13W×2という出力は、率直に言って小さいと感じる。

だが、真空管アンプの話となると、真空管アンプは小出力でもドライブ能力が高いという話が必ずというぐらい出てくる。

もちろん、ドライブ能力さえあれば数字はどうでもよい。
やたらに馬力の数値だけは高いが、運転してみると実感がないという車もよくないのと似ている。

結論、売ってしまったのはドライブ能力に不満があったからである。
ドライブ能力だけでなく、音質も試してみた。
先入観として、これで高音を再生したらきっときれいだろうなと思っていた。
それで、私のスピーカーはトライワイヤー接続ができるので、高音にこのアンプを持っていった。

中音、低音にはそれぞれ150W×2のトランジスタアンプを使った。

つまり、アンプ3台でドライブしたわけである。
これは、当初、EAR-859だけで試みたが、とてもスピーカーを鳴らしきっているとは感じられなかったからである。

さすが、アンプ3台でのドライブは余裕があった。
ところが、高音がどうしてもきつくなる。
それで、このスピーカーの個性と思ってあきらめていた。

ある日、実験のつもりで、中音域の150W×2のトランジスタアンプと高音域のEAR-859(13W×2)と入れ替えてみたところ、驚いたことに高音がすごくきれいになった。
その上、スピード感が出るようになった。

何台ものアンプを使ってドライブするとき、高音域にはパワーは必要ない、それより高音のきれいなアンプを使うべきとある。
具体的には、高音域は数ワットもあればよいとされている。

しかし、実際に試してみると、アンプの持つパワーは数値だけではわからないドライブ能力を持っていると感じた。

非力なアンプでは高音が汚くなる(音が暴れた感じになる)し、スピード感がない。
不思議なのは、周波数特性を見ると、20KHzを遙かに超えているのに、高音はストレスを感じ窮屈に聞こえる。

結果的に今の装置で浮気は起こらず落ち着いているのだが、最新のアンプを売り払って、いにしえの名器VICTORのM-L10victor_ml10_2.jpgを2台手に入れて中高音用と低音用に分けてバイアンプでドライブすることになった。

PL-10はVICTORのオーディオが一番元気な時に作られた最後の製品で、中をあけてパーツを見ると、VICTORが力を入れた様子がわかる。

VICTORに限らず、この頃のいわゆるオーディオのバブル期には各社の力作があり、その力を発揮させれば現在でも十分ハイクオリティな音を楽しむことができる。
現在でもというより、この頃オーディオは頂点に達したと言ってよいと思う。

だから、あえて、このころの重量級のアンプの中古を買い使っている人もいる。
決して、安くあげたいからではない。
問題は修理体制である。

メーカーに依頼しても、部品がないと言って断られることがほとんどである。
AMP修理センターとかAMP修理工房では、メーカーに修理不能と言われたものでも、オーバーホールや修理を引き受けてくれる。
部品がない場合は代替部品などを使ったり加工したりして、元の性能に復帰させてくれる。
10万円以上かけてここへ依頼している人もいる。

私の使っているM-L10は3台入手して相互に部品を融通して2台にしたものである。
パワーは160W×2で、フラグシップのアンプとしては驚く数値でもない。
だが、アンプのドライブ能力はパワーの数値だけではないということは、現在お休みしているプリメインで、やはりパワーは同等ぐらい出るものと換えてみると、みすぼらしい音になることからはっきりわかる。

違いは何か?

両者を比較して一目瞭然は電源部である。
空けてみると、M-L10は大半がトランスである。
そのトランスを囲むようにして大容量のブロックコンデンサーが囲んでいる。
トランスだけで15Kgありアンプの総重量は30Kgぐらい。

電源が70%ぐらいアンプの性能を支配するというのが、この頃のVICTORの開発部の文献にある。

VICTORに限らず、このころ競った製品としてはDENON、ONKYO、EXCLUSIVE、LO-D、YAMAHA、ACCUPHASE、SONY、SANSUI、Technics、KENWOOD、LUX、Aurex、などなどの製品に修理代を投入してもそれだけの価値があるものも多い。

これらはオーディオ懐古録というサイトが参考になる。

オーディオ懐古録掲示板
https://jbbs.shitaraba.net/music/11602/

この記事へのコメント


すみません、45万ですか? いまなら半値でもっと優秀なアンプが購入できますよ
そうですVintageです真空管アンプは新品を買ってはダメです!

アンプを買うと思っちゃダメです、巨大なトランスを買おうと思うのです、

50年前の真空管全盛時代50年代〜60年代のアメリカ製管球アンプがお勧めです。

e-bayにたくさん出ていますよ。あ、アンプの自作修理の出来ない人は手を出してはダメです、先生になれとは言いませんが、生徒なら誰でもなれるはず、がんばってください。
Posted by 管球マニア at 2011年02月27日 15:41


管球マニア 様
>すみません、45万ですか? いまなら半値でもっと優秀なアンプが購入できますよ

具体的にはどんなアンプですか?
真空管がおすすめなのですか?

ドライブ能力で難点があると思っていますが、いかがでしょう?
現代のスピーカーでは、ドライブしきれないと思っていますが。
Posted by dolce at 2011年02月28日 15:45
http://bestmusic.seesaa.net/article/112344376.html


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大型スピーカーはいくら能率が高くても 50W 以下の真空管アンプではドライブできない 1


たこ焼きとオーディオ 2012年03月06日
http://bestmusic.seesaa.net/article/256045958.html

下の写真は、パワーアンプの電源部である。

http://bestmusic.seesaa.net/article/256045958.html

前面に見える円柱状のものが、ブロックコンデンサーで、その奥の四角な箱のようなものが電源トランスである。
この電源トランスだけで15Kgある。
コンデンサーは15000μFの容量のものが4本。

http://bestmusic.seesaa.net/article/256045958.html

この強力な電源がアンプの良し悪しの大半を左右する。
ところで、このようなアンプの電源スイッチを入れると、この大きなコンデンサーにためるための大電流が流れる。この電流を突入電流と言い、このままでは何百Aという電流で端子が溶けてしまうほどになったりする。

そこで、徐々にコンデンサーへ電気をためるようにしなければならない。
つまり、いきなり大電流が流れないようにするわけである。
そして、ゆっくり電気をためた後に回路が動作するようにするわけである。
この説明は、以前に回路図を用いて説明した。

http://bestmusic.seesaa.net/article/256045958.html

アンプのスイッチを入れても、すぐに起動しないのは、電気がたまるのを待っているからである。

徐々に電気をためるためには、回路図にあるように直列に抵抗を入れる。
言い方を変えれば、抵抗が直列に入ることにより電流は小さくなり、動作は遅くなるということだ。

これは、電気回路としては「たこ焼き器」も同じだ。

たこ焼き器にはコンデンサーは使ってないが、消費電力はおよそ1000Wぐらいである。
これは、電源が100Vであるから10Aの電流が流れることになる。

たこ焼き器を電源につなぐと、たこ焼き器は10A要求するわけである。

だから、10Aを瞬時に供給できれば、たこ焼き器はすぐに加熱されるわけであるが、10Aも流せない細いコード(ケーブル)を使うと、ケーブルの抵抗が大きいので、電流は小さくなりあたたまり方は遅くなる。

結局、これはケーブルが細いと、スピーカーからの音の出だしが遅くなるのと同じである。
http://bestmusic.seesaa.net/article/256045958.html


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大型スピーカーはいくら能率が高くても 50W 以下の真空管アンプではドライブできない 2

オーディオ訪問記〜2017・6・8〜 - 「音楽&オーディオ」の小部屋
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/e16281b44609e98769590adb619fce87

オーディオを長くやっていると誰しも一つや二つぐらいは「想い出の音」というのがあるはず。

自分の場合は以前のブログにも記載したことがあるが、たしか30代の頃だったと思うが、フラリと入ったオーディオショップで聴いた「CN191コーナーホーン」の音がそれだった。まるで宝石をちりばめたようなキラキラ光る音が音響空間のすべてを埋め尽くしているみたいで、思わず茫然として立ちすくんだ。

「なんていい音なんだろう!」

駆動しているアンプは忘れもしないパイオニアのA級アンプ「M5」(モノ×2台)だった。

もちろん当時は安サラリーマンの身なので、「CN191」は当然のごとく「高嶺の花」だったが、とうとう現在に至るまで縁がなく手に入らず仕舞いだった。しかし、今でも「想い出の音」として脳裡に深〜く刻み込まれている。

そして、このほどようやくその「初恋の人」に巡り会った。

         

奥に鎮座しているのが、その「CN191コーナーホーン」(ヴァイタボックス:オリジナル)である。

しかも、組み合わせられている機器が凄かった。

まずプレイヤーが「927ST」(EMT)。「930ST」ならよく見かけるが1ランク上の「927ST」となると極めて珍しい。中古の相場をググってみると450万円なり(笑)。

          

そして駆動しているアンプはプリアンプがマッキントッシュの「MC22」で、パワーアンプが「MC275」。もちろん、いずれもオリジナル。

           

カーティス・フラーの「ブルースェット」を聴かせていただいたがサックスのふてぶてしい音にぶったまげた!

           

日頃から「フルレンジ」スピーカーのミニチュア的で端正な音の世界に慣れ親しんでいる人間にとっては出てくる音のすべてがカルチャーショック以外の何物でもなかった。

低音から高音までレンジが広くて密度がメチャ濃い感じ。この音ならスーパーウーファーもツィーターもまったく必要ない。

ウ〜ン、参った!

一般的に「いい音」の判断材料とされる「音像定位」とか「奥行き感」とか、「音の艶」などがやたらにチマチマしたものに思えてきて、まるでそういうものを吹き飛ばすかのような「野太さと力感」の勢いにまったく言葉を失ってしまった。

「低音なんか二の次、三の次でいい」と、豪語していたのはいったい誰だ!(笑)

それにしても「MC22」と「MC275」のコンビのオリジナルの純正品を聴くのは初めてだったが、有名なアンプなのでこれまでいろんな噂を耳にしてきている。

どちらかといえば否定的な評価が多かったが、実際に聴いてみるとこの弩迫力はこのコンビしか出せない音だと感心した。その昔、このコンビを称して「ネス湖の怪物だ」(「ステレオ サウンド」誌)と記載されていたが、成る程とようやく合点がいった。

持ち主さんによると、八方手を尽くしてこのアンプを手に入れたものの、音質に不満があったので開けてみたら内部のコンデンサーに国産のものが使ってあってガッカリ。以後、海外も含めてオリジナルのコンデンサーを時間をかけて手に入れすべて入れ替えられたそうでようやく現在の音に辿りつかれた由。

出力管「KT88」についても今や稀少管となった「ゴールド モナーク」ブランドを4ペア完備されているとのこと。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/e16281b44609e98769590adb619fce87

可愛い子供を旅に出してはみたものの・・・ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2017年06月30日
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

昔から憧れのスピーカーだった「CN191コーナーホーン」(ヴァイタボックス)を使っておられるUさん。

       

大のレコード愛好家で使用されているプレイヤーが「927ST」(EMT)、プリアンプがマッキントッシュの「MC22」、パワーアンプが同じくマッキンの「MC275」という豪華メンバーだ。

そのUさんが先日我が家にお見えになったときに、「AXIOM80」の繊細なヴァイオリンの音がいたく気に入られたご様子なので、「よろしかったら71系のアンプが遊んでますので1台お貸ししてもいいですよ。マッキンのアンプにはない音が期待できるかもしれませんね。」と、持ちかけたところ「それはありがたいですね。ぜひお願いします。」というわけで、めでたく話が成立。

この5月に「WE300Bシングル」が1年2か月ぶりに戻ってきたので、随分と71系アンプの出番が減ってしまったのも水を向けた理由の一つ(笑)。

さあ、どのアンプをお貸ししようか。71系アンプは3台あって「171シングル」をはじめ「71Aシングル」、そして「71Aプッシュプル」(ナス管4本使用)といろいろある。

「いずれアヤメかカキツバタ」といったところだが、相手が大物の「CN191コーナーホーン」となると選抜も厳しくなる。

散々迷った挙句、結局「171シングル」を持って帰っていただくことになった。とてもいい音色だし、使ってある真空管は1940年代前後の製造の滅多に手に入らない古典管ばかり使ってあって、何だか最愛の子供を旅に出すような気分だ(笑)。

          

初段管がMH4(マルコーニ:メッシュプレート仕様)、出力管が171(トリタン仕様)、整流管が480(SPARTON)、インター・ステージ・トランス入り(UTC:アメリカ)というシンプルな構成。


さて、2週間ほど経過してから「お返しします。」とUさんがアンプを我が家に持参されたのは去る25日(日)のことだった。

興味津々で「どうでしたか?」

すると、「ヴァイオリンは良かったのですが、どうしても(音を)押し出す力が弱くてイマイチでした。」との率直なご返事。

「そうですか・・・」とうれしさ半分、悲しさ半分といったところかな(笑)〜。

実を言うと、Uさんの使っておられる出力が70ワット近くあるアンプと比べると、力感上ではたかだか出力1ワット前後のアンプが太刀打ちできるはずはないのだが、繊細さと音色の美しさで勝負できるかもしれないと淡い期待を抱いていた。

あのタンノイあたりの焦点のぼやけた低音ならうまくいきそうな気もするが、CN191の引き締まった音とは相性が悪かったようだ。
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi


S. Mcintosh MC275 の仕様(マニアル・カタログより)

型式 管球式ステレオパワーアンプ MC275
定格出力 Stereo=75W+75W(4Ω、8Ω、16Ω)
Mono= 150W(2Ω、4Ω、8Ω)
周波数特性 16Hz〜60kHz/−0,5dB

使用真空管
電圧増幅・ドライバー管=12AZ7、12BH7、12AU7、12AX7
出力管 =KT88×4

スピーカー出力端子 1系統×3=4Ω/8Ω/16Ω
入力端子 RCA=3系統

最大外形寸法 幅311mm×高さ203mm×奥行438mm
重量 30.5kg
http://amp8.com/vv-amp/mcintosh/mc275-5.htm


音機館ジャズ|オーディオ史に残る名器、マッキントッシュMC275 (文 葛西唯史) 2016/07/11
http://onkikan.com/mcintosh/

今回はオーディオ史に残る名器として、マッキントッシュのMC275を取り上げたいと思います。
MC275以外にも少々触れますが、これらのビンテージ真空管アンプ時代のマッキントッシュを考察すれば、
トランジスター・アンプになってからのマッキントッシュの総体も見えて参ります。

1・マッキントッシュMC275登場の背景

McIntosh275_01
http://onkikan.com/mcintosh/

マッキントッシュは大出力を誇る真空管アンプとして、マランツの#2、#9共々に、1950年代後半から
アメリカ国内を中心に注目をされていました。

1950年代の後半にマッキントッシュ社は、出力管に6L6GCを用いたMC30、6550を用いたMC60を開発、販売していましたが、
その2機種は、群を抜くスピーカーのドライブ能力を有していました。
当時のスピーカーは、オール・ホーン型のものが多く、高能率のスピーカーも多かったのですが、
例えばイギリスのタンノイ・オートグラフ、アメリカにおけるエレクトロ・ボイスのパトリシアン600の様な大きなスピーカーもあり、
そうした巨大なスピーカーを十分に鳴らしきる為には、スピーカーを「箱鳴り」させる必要がありました。
それを踏まえますと、小出力のパワー・アンプでは、「箱鳴り」をさせることができず、スピーカーから
出てきた音楽に生命力を宿すことが不可能でした。
そうしたことから、マッキントッシュ社は巨大なオール・ホーン型のスピーカーを十分に鳴らすことを目的として、
MC30やMC60の様な、高いドライブ能力をもったパワー・アンプを開発し、販売していました。
されど、1960年代に入ってから、スピーカー・メーカーにもアンプ・メーカーにも「コスト」という概念が定着しました。
コストを度外視して製品を作っていたのでは、会社の存在自体が危うくなります。
そうしたことから、製造コストが高いオール・ホーン型のスピーカーは徐々に消え去っていきました。
アンプ・メーカーであるマッキントッシュ社も例外ではなく、コストを度外視して作ったMC30とMC60に代わる
パワー・アンプを開発せざるを得なかったのです。
そこで、マッキントッシュ社はステレオ型のパワー・アンプの開発、販売に踏み切りました。
そして、MC275やMC240と言ったステレオ型のパワー・アンプが登場しました(MC75、MC40という
モノラル機もありましたが、その生産台数は少なかったのです)。
マッキントッシュのライバルであるマランツは、#8(B)を除けばモノラル型を堅持していましたが、
コスト高の為に、会社が行き詰まってしまいました。


2・マッキントッシュ真空管アンプの大いなる遺産

McIntosh275_02
http://onkikan.com/mcintosh/

筆者はMC275を愛器とし、MC30もMC60も使用していたから解るのですが、MC275の方が、スピーカーのドライブ能力は
MC30とMC60より低いのです。

また、整流管を用いたMC30とMC60の方が、音が瑞々しくて良いと思います。
ですが、マッキントッシュ社は、スピーカーのドライブ能力が落ちようとも、音質が落ちようとも、
なかば強引にステレオ・パワー・アンプに切り替えました。

ただ、マッキントッシュ社には、それでも十分なドライブ能力と音質の良さを併せ持った技術があったのです。

それが、ユニティ・カップルド・サーキットという回路なのです。
このユニティ・カップルド・サーキットは未だにその全てが解明されてはおらず、筆者自身もユニティ・カップルド・サーキットに
関するウンチクを語る術がありません。
オーディオ評論家の弁も当てにはならず、多分、ユニティ・カップルド・サーキットを一番解明している人は、
極めて優秀な一握りのビンテージ・マッキントッシュの修理屋さんでしょう。
しかし、これだけは断言できます。ユニティ・カップルド・サーキットとは、極めて効率よく(短時間で)音楽信号を流せる回路である、と。

このユニティ・カップルド・サーキットが、MC275、MC240、MC225と言ったステレオ機にも搭載可能であったことにより、
後のマッキントッシュのアンプづくりにおける大きな遺産となったのです。


3・トランジスター・アンプにおけるマッキントッシュ

McIntosh275_03
http://onkikan.com/mcintosh/

時代は変わり、大方が真空管アンプからトランジスター・アンプへと変更されていきました。

ですが、真空管アンプからトランジスター・アンプへ巧く切り替えられたのは、クォードもありますが、
何と言ってもマッキントッシュになるでしょう。

マッキントッシュ社はMC2300の開発に当たって、ユニティ・カップルド・サーキットにアレンジを施した回路を搭載しました。
すなわち、大出力を保証し、極めて効率よく(短時間で)音楽信号を流せる回路です。

現に、マッキントッシュのトランジスター・パワー・アンプは、他社のパワー・アンプに比べるとNFBを余りかけられていないのです。
また、マッキントッシュがトランジスター・アンプになってもアウトプット・トランスを搭載している理由を簡単に述べます。

マッキントッシュ社のゴードン・J・ガウ氏が言ったように、「音が良いから」、ということがあるのかも知れません。

ただ、某オーディオ評論家の弁による、「アウトプット・トランスを搭載しているから、如何なるインピーダンスにおいても
同一の出力を保証する」、というものは真空管アンプならOTLのものを除けば当然のことであって、的を射ていません。

最大の理由は、NFBを余りかけることなく、大出力と共に極めて効率よく(短時間で)音楽信号を流せる回路を搭載している以上、
アウトプット・トランスにより動作を安定させることを目的としていることにあります。

これが現在までのマッキントッシュのトランジスター・パワー・アンプに受け継がれています。

筆者は、音楽を聴く際に、MC275をよく見ますが、MC275を見る度に、マッキントッシュ社への尊敬の念を覚えずにはいられません。
http://onkikan.com/mcintosh/

VITAVOX CN-191 Corner Horn エンクロージャー:¥483,000(1台、1970年代前半頃)

通称”クリプッシュホーン・リプロデューサー”で知られる最高級コーナー型スピーカーシステム。

クリプッシュ氏の原設計になる音響的にきわめて優れたコーナー型ホールデッド(折り曲げ)・ホーン・エンクロージャーにAK-157、S-2を組み合わせた2ウェイ構成となっています。

低域には38cmコーン型ウーファーAK-157を搭載しています。
大型の強力な磁気回路とキャストフレームに良質繊維をハードプレスしたコーン・アッセンブリーを組合せ、過渡特性の良い低音再生を実現しています。

高域にはドライバーユニットS-2とホーンを組み合わせたトゥイーターユニットを搭載しています。

音質と優美なデザインのエンクロージャーは、熟練した木工技術者による丹念な手仕上げによるものでで、最高級品にふさわしい美しさを誇っています。


方式 2ウェイ・2スピーカー・オールホーン方式・コーナー型
キャビネット コーナー型・ホールデット・ホーンエンクロージャー

使用ユニット 初期 後期
低域用: 38cmコーン型(AK-155) 38cmコーン型(AK-157)
高域用: ホーン型(S-2+CN-157) ホーン型(S-2+CN-481)
その他: ネットワーク(NW-500)

出力音圧レベル(未公表) 100dB/1m 程度

定格インピーダンス 15Ω
再生周波数帯域 20Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 500Hz

最大入力
80W(初期)
100W(後期)

外形寸法 幅760x高さ1,300x奥行684x684mm
重量 115kg
http://audio-heritage.jp/VITAVOX/speaker/cn-191.html
http://audiosharing.com/review/?cat=88


CN-191 CLASSIC “Corner Horn” 復刻版
英国製オリジナル・キャビネット 現行復刻版 販売価格 ¥8,000,000
http://www.imaico.co.jp/
https://audiodripper.jp/vitavox-cn191-used


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大型スピーカーはいくら能率が高くても 50W 以下の真空管アンプではドライブできない 3


B&W Signature 800 \3,600,000(2台1組、2001年11月発売)

B&W創立35周年記念モデルとして開発されたNautilus800のスペシャルバージョンであるフロア型スピーカーシステム。  

方式 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型

ユニット
低域用:25cmコーン型×2
中域用:16cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型

出力音圧レベル 91dB/2.83V/m

公称インピーダンス 8Ω(最低3.0Ω)

クロスオーバー周波数 350Hz、4kHz
推奨パワーアンプ出力 50W〜1,000W
外形寸法 幅450×高さ1,197×奥行645mm
重量 125kg
http://audio-heritage.jp/BandW/speaker/signature800.html


49.オーディオ/音楽・ネタ / 蔵 2011/10/25(Tue) 09:05

しかし昔のアルテックやJBL、エレボイの技術力は高かったですよね。
局長曰く

「JBLとアルテックはWEの直系、子どもだから」

だそうです。それに比べると ウィルソンやB&W、アヴァロンなどはゴミに等しいとも言われましたが、同感ですね。

と、嘗て一時期JBLを離れ、B&Wの800シグネイチュアーに走った私は語ります。いえ、それを使ったが為、逆にJBLやアルテックの素晴らしさを再認識した次第です。


1: テツオ 2011/10/25(Tue) 09:16
>蔵さん
ダメですよ、800シグネイチュアーに走っては。(笑)
きんどーさんが

「アンプ依存症のスピーカーなんて欠陥商品だ」

と明言しましたが、その通りだと思います。
http://ppp.atbbs.jp/jbl4344jp1623/mode/all/49/0


6: 蔵 2011/11/15(Tue) 08:45

友人宅へ。何でも94年に690万円で発売されていたクレルのKASを導入した為です。その友人は私が譲ったB&W800シグネイチュアーを使っていますが、そのKASで真価を発揮。

しかしA級動作、8Ωで350Wのモンスター・アンプでやっと真価を発揮するスピーカーって何か解せません。


7: テツオ 2011/11/15(Tue) 09:23

B&Wの800シグネイチュアーですか。
記憶違いでなければ、ノーチラス801が出た頃、アビーロード・スタジオでノーチラス801を鳴らすアンプとして、クラッセのオミクロンが大量にあったのを覚えています。

ああいう超弩級のアンプでしか鳴らないものなのか、とびっくりしたものです。
こういうスピーカーは果たして本当に正しいスピーカーなのか疑問ですね。ウィルソンもですが。
http://ppp.atbbs.jp/jbl4344jp1623/page/35


54.音楽&オーディオ・ネタ / きんどーちゃん 2011/11/15(Tue) 21:33

>蔵さん
蔵さんはいつも800シグネイチュアーの話になると話題を変えようとしますよね(笑)。
何かトラウマでも?
蔵さんは800にパスのX600やクラッセのオミクロンMKUを使用なさったそうですが、それでもご不満だったようですね。
クレルのKASで鳴ったのですか。これは、そういうスピーカーは欠陥商品としか言いようがないですね。


2: 蔵 2011/11/16(Wed) 09:18

いえ、何と言ったら良いのか。やはりトラウマでしょうか。
800シグネイチュアー。(苦笑)

800シグネイチュアーを鳴らしきる為に、クラッセのオミクロンMK2まで導入しました。

それでなる鳴るようになったのですが、クラッセ、私の嫌いな音でした。(笑)
それで完全に鳴らなくともいいや、と思いレビンソンの336Lに換え、数年後、こちらに来た次第です。

それまではアルテックの自作スピーカー、JBLの4435のマルチと来て、何故、B&Wに走ったのか、自分でもよく解りません。
多分、新鮮な音に聞こえたんでしょうね。

でも紆余曲折を経て、今のJBLとオートグラフに出会え、嬉しく思っています。


3: マロン 2011/11/17(Thu) 07:57

>蔵さん
クラッセのオミクロンMK2って、評論家の三浦某が使っていた重量100キロ以上のアンプですよね。
すごいですね。


5: 蔵 2011/11/18(Fri) 09:42

>マロンさん
そうです。ただ三浦某氏がウィルソンを鳴らしていたのはMK2化される前のモデルですが。

800シグネイチュアーか・・・・・。私のオーディオ・ライフにおける最大の汚点だな。
http://ppp.atbbs.jp/jbl4344jp1623/page/30

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c22

[リバイバル3] EAR の真空管アンプ 中川隆
23. 中川隆[-10395] koaQ7Jey 2019年5月17日 15:55:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1908]

EAR vs. 300Bシングルアンプ

Commonsense Audio Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)


Common Sense Audio HP
http://www.commonsenseaudio.com/

Common Sense Audio - ホーム Facebook
https://ja-jp.facebook.com/anspeakers/

Commonsense Audio Audio Nirvana - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Audio+Nirvana+

amazon.co.jp Audio Nirvana
https://www.amazon.co.jp/Audio-Nirvana/b/ref=bl_dp_s_web_4278037051?ie=UTF8&node=4278037051&field-lbr_brands_browse-bin=Audio+Nirvana

Commonsense Audio Audio Nirvana 300B シングルアンプ|横浜ベイサイドネット
価格 257,472円(税込)
http://www.baysidenet.jp/c-item-detail?ic=AN-AMP-001


Audio Nirvanaから 300B真空管アンプ新登場! 2015年12月18日

フルレンジスピーカーで有名なアメリカの「Commonsense Audio」社から、同社のフルレンジスピーカー『Audio Nirvana』用に設計された300Bシングルアンプが発売されました。

 「Commonsense Audio」社のオーナーであるデビッド ディックス氏の、このアンプに対する思い入れたっぷりのコメントをご紹介します。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 私たちは、唯一の最高級品質の「ニュートラル・サウンド」アンプを販売します。私たちは、特異なサウンドの「ブティック」アンプは販売していません。

 ほとんどのアンプメーカーは、こうしたアンプを販売しているので、彼らは、あなたに、数ヶ月ごとに別の新しいアンプを販売することが出来ます。

 私たちは、ただ一つのアンプ、あなたが生涯に渡って使い続けることの出来るアンプを販売したいと思っています。

 私たちは、これまで、本当に良い音のアンプを聴いたことが有りません、どんな場所でも、どんな価格帯のものでも。

 私たちの真空管アンプは、『Audio Nirvana』フルレンジスピーカーや高効率スピーカーのためにデザインされた、そして、そのために最適化された唯一無二のアンプです。

『Audio Nirvana』のスピーカーを、通常のリスニング・レベルで聴くのに必要な出力は、1/10ワット程度です。

それゆえ、私たちの 8W 300B シングルアンプは、必要なアンプ出力の 80倍ほどのパワーを持っていると言えます。

参考

『Audio Nirvana』のフルレンジスピーカー|横浜ベイサイドネット
http://www.baysidenet.jp/c-item-list?keyword=&sort=1&scnt=8&category_id=73&chk_name=false&chk_stock=false&chk_type=false&price_st=&price_ed=

オーディオ・ニルバーナのネオジム10インチ(25cmフルレンジ)による高能率ハイスピードのメインスピーカー
https://plaza.rakuten.co.jp/mikhama202/diary/201708200000/

AudioNirbana Classic シリーズとハセヒロ工業新シリーズ
http://audioelex.blog.fc2.com/blog-category-16.html


 ついに、ディープで、パワフルで、力強いベース、そして、人間の聴覚の限界まで拡張された高域を持つ、シングルエンド三極管アンプが完成しました。

 伝統的な滑らかさと、詳細表現力を兼ね備えた中級グレードのシングルエンド三極管アンプの中で、今までに聴いたことの無い最高のサウンドアンプです。

 『Audio Nirvana』300B シングルアンプは、強固なカバーで保護された、飛び切り強力なトロイダル電源を使用しています。(多くのメーカーが使用しているような、ダミーのカバーではなく。)このトランスは、巨大で、私たち自身の工場で、職人の手で巻かれています。

 アンプ本体は、52ポンド(24キロ)と超重量級アンプとなっています。その構成部品は、可能な限り最高の音質を可能とするために選択されています−私たちは「ブティック」の名前であなたを感動させる必要はないので。

 各々のアンプは、職人の手によって、見た目にも美しく組み立てられ、テストされています。

 この素晴らしいサウンドを維持するための面倒な調整は一切ありません。それは、このアンプが、自己バイアス方式を採用しているためで、ACまたはDCバランスの調整は必要ありません。

 そして、このアンプは、可能な限り最少の部品構成で、最高の音質の真空管で作られました。

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【Audio Nirvana 300B シングルアンプの特徴】

■300B三極管シングルアンプ:使用真空管、300B、6SN7、6SL7、および5AR4
■操作可能な最も単純で純粋な「シングルエンド三極管」回路(インターステージ・トランス)
■定格出力8ワット/ch(『Audio Nirvana』のフルレンジスピーカーの平均リスニングレベルは1/10W)
■内部配線は、職人による手配線(ディスクリート構成)
■カバー付きのトランスは自社工場で手巻き生産
■特大のトロイダル電源トランスは容量に十分な余裕を持たせている
■各真空管周りの冷却孔は、クールランニング温度を維持
■優れた組み立ての品質は、長年に渡って、信頼性の高い動作を保証
■美しいポリッシュ仕上げのステンレススチール・シャーシの採用
■ブラッシュアルミ製のフロントパネルとリアープレート
■『AN』のロゴによるボリューム・ノブのポインター

【Audio Nirvana 300B シングルアンプの仕様】

■アンプ構成:3極管シングルアンプ(A級)
■入力インピーダンス:100kΩ
■出力インピーダンス:4Ω〜8Ω
■定格出力:8W/ch@8Ω
■ダンピング・ファクター:>3
■周波数特性:20Hz〜20kHz(-1dB)
■THD:90dB(ハムノイズ:65dB
■真空管構成:6N9P(6SL7)x1
          6N8P(6SN7)x1
          300Bx2【Psvane】
          5AR4x1
■電源:115V−220V(50/60Hz)
■寸法:255mm(W)x190mm(H)x450mm(D)
■重量:24kg(本体)/26kg(梱包)
■付属品:電源コード、インストラクション(英語版)
http://www.baysidenet.jp/c-item-detail?ic=AN-AMP-001

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2015.12.08
Tuesday先週末は、鎌倉のYbさん宅へ『AudioNirvana』の300Bシングルアンプの貸出しに行ってきました!
http://baysidenet.jugem.jp/?eid=227

 先週末は、「『Audio Nirvana』の300Bアンプを試聴させてもらえませんか?」と言うYbさんのリクエストに応えて、鎌倉のご自宅に届けて来ました。


 鎌倉と言う近場と言うことも有って、貸し出しすることにしたのですが、同時に、Ybさんの所有している『QUAD』の「コンデンサースピーカー」も、一度、聴いてみたいと思ったからでした。

 上の画像は、その「コンデンサースピーカー」ですが、私のイメージしていた古い英国製の『QUAD』ではなく、ドイツ『QUAD』で新しく復刻したものだそうで、全く、新しいスピーカーでした。

 私が『QUAD』の「コンデンサースピーカー」を聴いたのは、私が20代の頃の経験しかなく、当時の私は『岩崎JBL』信者だったので、その頃は、残念ながら『JBL』以外のスピーカーは目(耳)に入らなかったので、あまり、良い印象は有りませんでした。特に、英国製のスピーカーなどは。

 まず最初に、Ybさん宅のシステムで、聴かせていただいた印象では、昔のイメージとは違って、結構、クリアーで、しかも、実在感の有る音でした。使用しているシステムは、『LINN』のネットワーク・プレーヤーを、『EAR』の真空管プリアンプと、メインアンプの組み合わせと言う、これまた、結構、『Hi-End』なシステムだったからかもしれません。


 続いて、持参した『Audio Nirvana』製の 300Bシングルアンプでの試聴を行いましたが、音を出した瞬間、目の前に、より一層クリアーで、切れの良い、それでいて、滑らかなサウンドが、部屋いっぱいに広がり、Ybさんも、「うちのシステムとは、全く、違った音ですが、これはこれで、大変、魅力的な音ですね。」と、かなり良い評価をいただきました。

 特に、広いサウンド・ステージと、深い奥行き感の表現力には、感心されたようで、私に同行していただいていた『ヒロ・ミュージック』さんの印象では、『アンプの表現力と言うより、『QUAD』のコンデンサースピーカーの性能を、上手く引き出している、と言ったほうが適切かもしれない。』と、回りくどい言い方でしたが、褒めていただいているのは間違いなさそうでした。

 最後に、Ybさんのお好きなドイツオペラをかけていただきましたが、その、女性の力強く、それでいて、つややかで、滑らかに広がるソプラノの美しさに、思わず、聴き入ってしまいました。

 Ybさん宅に着くまでは、クラシックしか聴かないと言うYbさんの好みとは、180度異なった音ではないかと心配していたのですが、これはこれで、クラシック派の方にも十分納得していただける音だと分かったのは、本当に収穫でしたね。

 今後も、色々な方に、試聴していただき、『Audio Nirvana』の「300Bシングルアンプ」の音の良さをアピールして行きたいと思いました。
http://baysidenet.jugem.jp/?eid=227

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html#c23

[文化2] ゆとり教育を推進した三浦朱門の妻 曽野綾子がした事 _ これがクリスチャン 中川隆
188. 中川隆[-10394] koaQ7Jey 2019年5月17日 17:24:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1909]

 アメリカは1970年代から製造業を国外へ出し、生産力は低下した。その象徴がかつて自動車産業の中心だったデトロイトの衰退だろう。1991年12月にアメリカの支配層は自国が「唯一の超大国」になったと考えたことが影響したのか、そうした傾向は強まったように見える。

 2011年2月、こうした傾向を懸念した​バラク・オバマ大統領(当時)はアップルのスティーブン・ジョブスCEO(同)に対して同社のiPhoneをアメリカで生産しないかともちかけた​ところ、アメリカへ戻ることはないと言われる。中国では必要な組立工やエンジニアを集めることが容易で、生産規模を柔軟に変更でき、供給ラインが充実しているうえ、労働者の技術水準が高いからだという。

 労働者の技術水準が高い大きな理由は教育システムが整備されていることにある。アメリカや日本では考えない、つまり騙しやすい人間を作り出すため、政策的に公教育が破壊されてきた。その結果、生産現場で必要な中間レベルの技術を持つ人が育っていないのだ。かなり前から日本でも技術系学生のレベルが落ちているという声を聞く。

 アメリカや日本が生産力を回復したいなら、AI化やロボット化を進めた工場を建設するしかない。つまり人間を必要としない工場だ。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201905170001/
http://www.asyura2.com/09/bun2/msg/492.html#c188

[近代史3] 体制側に都合が悪い本はアマゾンから排除される 中川隆
3. 中川隆[-10396] koaQ7Jey 2019年5月17日 17:48:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1907]
アマゾンでの、商品の高付加価値化とはなにか


アマゾンは株価の時価価値(会社価値)100兆円に、中国のアリババは50兆円になっています。一方で、1990年代までは時価総額世界1だったウォルマート(世界年商60兆円)は、時価総額が32兆円です(19年4月)。

アマゾンは、メーカー、卸、小売りが出店する「マーケットプレース」の仕組みから、商品の品目数は1億品目と言われます。日本型の大型百貨店が100万品目ですから、その100店舗分です。といえば、時価総額100兆円も理解できるでしょう。

米国アマゾンの売上は、20兆円でした(税後利益は3,300億円:2017年)。日本アマゾンは、1.5兆円の売上です(2018年)。1年に15%くらい伸びています(日本)。米国では20%から30%増です。

アマゾンは顧客にとっての商品価値で、どんな革新を行ったのか。この面で高い価値がないと、商品の売れ行きは増加しません。商品が売れないと、マーケットプレースの出品は増えず、品目数も増えないのです。

アマゾンの顧客にとっての、商品高付加価値化=「(明日届く+商品レビュー+テールエンド商品まで)÷(配送費のかからない)価格」です。

商品レビューは、顧客がスマホやSNSを使って書いた商品評価です。顧客の5星評価と、その感想が、プロモーションの商品価値になっています。

売れ行きが、店舗では下位2.5%のテールエンド商品(標準偏差の2倍:2シグマ)でも、「米国では2億人が検索するアマゾンで買うひとが増える」。2億人の商圏をもつ「有店舗」は、ありえません。

理由は、使ったひと食べたひとのプロモーションを意識していない、顧客の立場からの商品の評価があるからです。これがあると、初めての商品も安心して買うことができる。中国のアリババも同じです。

顧客は、スマホからアマゾンの商品レビューを書くことにより、報酬のない労働価値を提供しています。これが、アマゾンの会社価値になったのです。

この意味で、アマゾンは新しいことを商品価値とした店舗です。20年かかって、商品レビューの価値を作り上げ、自分のものにしました。

有店舗が提供していた顧客への商品価値は、陳列棚(ゴンドラ)の数10種の商品構成からの選択価値でした。アマゾンはこれに、使った人、食べた人の商品レビューの価値を付け加えたのです。

最初は、アマゾンはこれを意識していませんでした。WEBでのネット販売を行ううちに、売れた商品の売上分析から、商品レビューのプロモーションの価値がわかり、いまは毎回、メールで「評価」を求めてきます。


アマゾンに出品することにより、メーカー、卸、小売りは、個々の品目に無償労働の商品レビュー(販売員の機能)のついた新商品を作ることになったのです。まさに、利は商品の元にありです。
https://www.mag2.com/p/money/678641/3
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/428.html#c3

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