駅から離れた物件にはどんなメリットが?(イメージ)
家賃だけじゃない? 駅から遠い物件に住むメリット
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170713-00000001-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 7/13(木) 15:00配信
新居を選ぶ際に、最寄り駅からの近さを条件にあげる人は多い。たしかに、駅から近ければ、すぐに家に帰れるし、商店街などでの買い物にも便利だ。しかし、多少狭くてもいから、駅から近い物件に住みたいという人も多いなか、あえて駅から遠い物件を選んだというのは、30代会社員の男性Aさん(都内在住)だ。
「東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩30秒くらいのマンションに8年くらい住んでいたんですが、2年ほど前に、同じ三軒茶屋駅から徒歩15分くらいのところに引っ越しました。最初は不便かなと思っていましたが、実はメリットもたくさんあります」(Aさん、以下同)
妻と2人暮らしだというAさん。もともと住んでいたのは2DKのマンションで家賃は15万円。古いマンションだったということもあり、家賃は相場よりも少々安い。
「三軒茶屋駅の出口から出て50mくらい歩いたところのマンションでした。商店街や24時間営業のスーパーマーケットも近い。近くには遅くまでやっているラーメン店もあるし、牛丼店やファーストフードもある。あらゆるものが徒歩3分圏内という環境で、とにかく便利でした」
まさに駅前に住むメリットを享受していたAさんだが、あえて駅から遠い物件へと引っ越しを決断する。
「古いマンションだったので、室内の設備にちょっと不満があり、引っ越しを考えていました。不動産屋に行き、三軒茶屋周辺の物件を探していて見つけたのが、いま住んでいる場所です。三軒茶屋駅から徒歩15分の築1年のアパートの一室なんですが、3LDKというかなり広い間取りで家賃は18万円。広さ的には一軒家と変わらないくらいです。この広さだと家賃20万円超えも珍しくないので、これはお得だということで決断しました」
駅前でこんなお得な物件に出会うことはまず不可能。駅から遠い物件だったからこそ、巡り合うことができたといえるだろう。とはいえ、引っ越しのメリットは、家賃の安さだけではなかったという。
■駅から遠いと“無駄遣い”が激減する
“駅から歩いて30秒”の生活を捨て、“駅から歩いて15分”の生活を始めたAさんに、どんな変化が訪れたのだろうか。
「まず、長い距離を歩くようになって、ちょっと痩せました。あと、駅の近くに住んでいると、夜お腹が空くとすぐに牛丼屋さんなんかに行っていたんですが、引っ越してからは周りにお店もあまりないので、我慢するようになりました。食生活の乱れが解消されたのも、痩せた理由なのかもしれません」
食事は、自然と外食中心から自炊中心にシフトした。
「駅前に住んでいる時は、ほぼ100%外食でした。でも、今は駅から家に帰る途中にスーパーマーケットがあるので、そこで買い物をして、自炊をしています。たぶん、食費は以前に比べて3割くらいは減っていると思います」
また駅前に住んでいる時は行きつけの飲み屋が何店かあったというが、引っ越してからはあまり行かなくなったという。
「単純に歩いて出かけるのが面倒なので、飲みに行く頻度は格段に減りました。月に5万円くらいは飲み代に使っていたのが、ほぼ0になりました。今は、会社の付き合いなどで飲みに行くくらいです。家賃は3万円高くなったけど、飲み代が減った分で十分まかなえています」
これらの生活の変化は、決して意識していたものではないという。
「節約しようと思っているのではなく、家の周りにお金を使う場所があまりなくなったので、結果的に無駄遣いが減ったということです」
駅から遠い物件に住むメリットは、家賃の安さ以外にもあるようだ。