金正男殺害で中朝関係さらに悪化
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2017/02/15 11:55 半歩前へU
▼金正男殺害で中朝関係さらに悪化
「親中派」とされた北朝鮮の金正男が殺害されたことで今後の中朝関係が注目される。
【ソウル聯合ニュース】正男は2013年に処刑された張成沢元国防副委員長と共に北朝鮮の代表的な親中派として知られていた。
12年に金正恩政権が発足してから、正男はマカオや北京などを行き来しており、中国政府が公安をボデーガードに付けるなど保護していた。
金正恩は中国が裏で協力し、正男を前面に出したクーデターを最も恐れていたとされ、張の粛清で正男の立場も危ういものとなっていた。
張の処刑後、正男が北朝鮮に入ること自体が不可能との見方が出る中、金正恩政権発足後からぎくしゃくしてきた中朝関係は正男が中国の保護を受けている限り、根本的な改善はできないとの観測も出ていた。
正男が中国領内で中国当局の保護を受けている間は、北朝鮮の政権崩壊など有事の際に中国の支援を受けて「代役」として投入される可能性があるためだった。
正男が殺害されたことを受け、中朝関係がさらに冷え込む可能性は排除できない。
ただ、中国は北朝鮮の核問題をめぐる対応や、米国とのライバル関係という観点から北朝鮮を抱擁する戦略的な理由もあり、正男の殺害が中朝関係に与える影響は予測できないとの分析もある。